JP2013112100A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の快適性を極力維持しつつ、車室空間を区画することにある。
【解決手段】送風装置10のエアが通過可能な案内部30を設けて、案内部30の吹出口36からシート外に送風装置10のエアを吹出し可能とするとともに、案内部30によって、シート構成部材(6)の外形部分を縁取るように送風装置10のエアを吹出すことで、車両用シート2と、車両用シート2の周囲に配置する別の車両用シートとの間のエア流れを低減可能とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、送風装置を備えた車両用シートに関する。
この種の車両用シートとして、シート構成部材と、送風装置と、ダクト部材と、吹出口を備えた車両用シートが公知である(特許文献1を参照)。
シート構成部材(シートクッション、シートバック、ヘッドレスト)の着座側は凹曲形状を有しており、同部材の側部が着座側に突出しつつ乗員側方に位置する。また吹出口は、車両用シートの着座側に形成された開口であり、シート構成部材の側部内面(乗員を臨む位置)に配置する。そしてダクト部材は、シート内部に張り巡らした管部材であり、送風装置と吹出口を連通する。
公知技術では、送風装置をシート内に内蔵するとともに、送風装置のエア(温風又は冷風)を、ダクト部材を介して吹出口から乗員に向けて吹出すことができる。
特開2006‐131106号公報
ところで典型的な車両では、複数の車両用シートが車両前後又は左右に並列して配設される。
このとき車両内の快適性を考慮すると、各車両用シートの間で、車室内のエア流れにより塵やゴミや花粉などが行き来することは極力防止すべきである。しかし公知技術では、エアが乗員に向かって吹出されることから、車室内のエア流れをほとんど規制できない構成であった。
また公知技術では、一部の車両用シートを温調状態とする場合、車室内のエア流れなどにて、熱気や冷気が他の車両用シート側に逃げることがあった(温調効率にやや欠ける構成であった)。
もっとも車室空間に壁体を設けるなどして車両用シート毎に区画することもできるが、そうすると車両構成が複雑化するとともに、乗員の乗降動作などの邪魔になる(快適性に欠ける構成となる)。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両の快適性を極力維持しつつ、車室空間を区画することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両用シートは、シートクッションやシートバックなどのシート構成部材と、シート構成部材に内蔵の送風装置を有する。
この種のシート構成では、車両の快適性を極力維持しつつ、車室空間を区画できることが望ましい。
そこで本発明では、送風装置のエアが通過可能な案内部を設けて、案内部の吹出口からシート外に送風装置のエアを吹出し可能とする。そして案内部によって、シート構成部材の少なくとも一部の外形部分を縁取るように送風装置のエアを吹出すことで、車両用シートと、車両用シートの周囲に配置する別の車両用シート等の車両構造体との間のエア流れを低減可能とした(車室空間を区画可能とした)。
本発明では、送風装置のエアにて車室空間を区画可能としたことにより、快適性に優れたシート構成となる。
第2発明の車両用シートは、第1発明の車両用シートであって、平板状のボード部材にて、シート構成部材の着座側とは異なる面を覆う構成として、ボード部材の端部を、シート構成部材の少なくとも一部の外形部分を縁取るように配置する。
そこで本発明では、ボード部材に案内部を設けて、ボード部材の端部に形成された吹出口から送風装置のエアを吹出し可能とした(例えば補強のための部材を案内部に兼用する構成とした)。
第3発明の車両用シートは、第2発明の車両用シートにおいて、シート構成部材の着座側とは異なる面に凹状の空間部を設けるとともに、空間部から送風装置にエアを供給可能とする。
そこで本発明では、ボード部材の裏面側に平板状の板状部位を離間配置して、ボード部材の裏面と板状部の間に、案内部の少なくとも一部を形成する。
そして空間部のエアが、直接的又は送風装置を介して板状部位の一部から案内部内に流入する。こうすることで送風装置を案内部内に配設する場合に、板状部位の一部から空間部のエアを直接的に案内部内に流入させることで、送風装置にエアを供給できる。また送風装置を空間部内に配設する場合に、板状部位の一部から、空間部内のエアが送風装置を介して案内部内に流入する。
さらに板状部位の他部(一部とは異なる部位)を、空間部周囲のシート構成部材に当接させることで、案内部を通過するエアが途中で空間部に流入することを阻止する構成とした。
本発明では、板状部位にて、送風装置のエアが空間部に漏れることを阻止することにより、送風装置のエアを効率良く着座側に導くことができる。
本発明に係る第1発明によれば、車両の快適性を極力維持しつつ、車室空間を区画することができる。また第2発明によれば、比較的シンプルな構成により、車両の快適性を極力維持しつつ、車室空間を区画することができる。そして第3発明によれば、より効率良く車室空間を区画することができる。
車両用シートの斜視図である。 シートバックの縦断面図である。 図2のIII‐III線に対応するシートバック一部の横断面図である。 シートクッション一部の縦断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図4を参照して説明する。各図には、適宜、車両用シート前方に符号F、車両用シート後方に符号B、車両用シート上方に符号UP、車両用シート下方に符号DWを付す。
本実施例では、車両用シート2の周囲に、他の車両用シート2A(車両用シート2と同一構成のシート)が配設される(図1を参照)。例えば本実施例では、車両用シート2の側方に他の車両用シート2Aが隣接して配置する。
そして図1の車両用シート2は、シートクッション4と,シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。これら各部材は、シート骨格をなすフレーム部材(4F,6F,8F)と、シート外形をなすクッション材(4P,6P,8P)と、クッション材に被覆の表皮材(4S,6S,8S)とを有する。
<実施例1>
車両用シート2と他の車両用シート2Aは、個々に暖房又は冷房可能な構成を有することができる(図1を参照)。
例えば車両用シート2では、シートバック6(クッション材6Pと表皮材6Sの間)に面状のヒータ部材(図示省略)を配設することで、シートバック6着座側を暖房できる。また送風装置10(後述)とは異なる別の送風装置(図示省略)をシートバック6内に配設する。そして別の送風装置のエア(温風又は冷風)を着座側に送風することができる。
この種のシート構成では、車両の快適性を極力維持しつつ、例えばシート毎に車室空間を区分けできることが望ましい。
そこで本実施例では、後述の構成により、車両の快適性を極力維持しつつ、車室空間を区画することとした。以下、各構成について詳述する。
[シートバック(基本構成)]
シートバック6は、シートクッション4に対して起倒可能に連結する部材であり、上述の基本構成6S,6F,6Pと、送風装置10と、ボード部材20と、案内部30を有する(図1〜図3を参照、各部材の詳細は後述)。
ここで表皮材6Sは、クッション材6Pを被覆する袋状部材であり、例えば気体の通過可能な布帛(織物,編物,不織布)で構成できる。
またフレーム部材6Fは、骨格をなす枠状部材(正面視で略逆U字状)であり、上部フレーム6aと、一対の側部フレーム6bと、下部フレーム6cを有する(図2及び図3を参照)。
ここで上部フレーム6aは、シート上部をなす中空の筒状部材(正面視で略逆U字状)である。また一対の側部フレーム6bは、それぞれシート側部をなす平板部材であり、上部フレーム6aの下端に取付けられる。そして下部フレーム6cは、シート下部において一対の側部フレーム6b間に橋渡しされた棒状部材である。なお本実施例では、複数の板状部材6dを、一対の側部フレーム6bの間に橋渡し状に取付けることで、表皮材6Sの端部等を固定することができる。
そしてクッション材6Pは、シート外形をなす部材であり、例えばポリウレタンフォームなどの弾性力を有する部材で構成できる。本実施例のクッション材6Pの裏面中央は凹状とされており(空間部6Xが形成されており)、後述のボード部材20にて被覆することができる。
[送風装置]
本実施例の送風装置10は、中空の箱体(略矩形状)であり、送風機構(符号省略)と、第一開口部11と、第二開口部12を有する(図2及び図3を参照)。
送風機構(典型的に円筒状)は、遠心式の機構(装置軸方向から吸気しつつ遠心方向に送風する機構)であり、送風装置10内に収納できる。ここで送風機構として、多翼ファン(シロッコファン)、プレートファン、ターボファン、翼形ファン、リミットロードファンを例示できる。
そして第一開口部11は、送風装置10の前面側(装置の軸方向)に形成された貫通孔であり、送風機構に気体を供給できる。また第二開口部12は、送風装置10の周面側(装置の遠心方向)に形成された貫通孔であり、送風機構からの送風を装置外部に排出できる。
[ボード部材]
ボード部材20は、シートバック6を覆う板状部材(典型的に樹脂製)であり、板状部位20aと、案内部30(後述)を有する(図1〜図3を参照)。
本実施例のボード部材20は、空間部6Xを被覆可能な略矩形の部材であり、シートバック6形状に倣った凹曲形状(縦断面視)を有する。そしてボード部材20の幅寸法は、シートバック6の幅寸法よりも大きく設定されており、ボード部材20の側方端部(側端部20L)が、それぞれシート前方に向かって湾曲する。
また板状部位20aは、略横U字状(断面視)の平板状部位であり、ボード部材20裏面に突設される(図2及び図3を参照)。板状部位20aの幅寸法は、シートバック6裏面の幅寸法と略同一である。このため板状部位20aは、ボード部材20よりも狭小とされて、側端部20Lには非配設状態とされる。
そして本実施例では、ボード部材20を、シートバック6の裏面に配置して空間部6Xを被覆するとともに、各側端部20Lを、シートバック6の側部部分を縁取るように配置しつつシート着座側に延長する。このときボード部材20の幅寸法を適宜調節するなどして、シートバック6側面と側端部20Lの間に所定のクリアランス(後述の第二流路部32)を設けることができる。
(案内部)
案内部30は、送風装置10のエアが通過可能な部位であり、複数の流路部(第一流路部31,第二流路部32)と、吸気口34と、吹出口36を有する(図2及び図3を参照)。
第一流路部31は、ボード部材20と、板状部位20aの間に形成される。第一流路部31の長さ寸法(ボード部材20と板状部位20aの間のクリアランス)は、案内部30の厚み寸法よりも大きく設定できる。また第一流路部31の高さ寸法(シート上下方向の寸法)は、送風装置10の高さ寸法よりも大きく設定できる。
また吸気口34は、板状部位20a中央(板状部位の一部)の貫通孔であり、送風装置10の配設位置に対応して設けられる。
そして第二流路部32は、ボード部材20側面と、クッション材6P側面の間に形成される。また第二流路部32の端部開口(吹出口36)が、側端部20Lの先端側に設けられてシート前方に開口する。本実施例では、第二流路部32の幅寸法が、吹出口36に向けて次第に狭小とされる。また吹出口36が、側端部20Lに沿ってシート上下に線状に開口する(カーテン状にエアを吹出し可能である)。
本実施例では、板状部位20aを、ボード部材20の裏面に対して離間配置して第一流路部31を形成する(図2及び図3を参照)。そしてボード部材20をシートバック6裏面に配設しつつ、シートバック6側面と側端部20Lを対面配置することで第二流路部32を形成する。
このとき板状部位20aの縁部(板状部位の他部)を、空間部6X周囲のクッション材6P裏面に当接させることで、送風装置10のエアが途中で空間部6Xに漏れることを極力阻止できる。そして第二流路部32が、シートバック6の側部部分を縁取るように配置しつつ、シート着座側に延長することとなる。
上述の作業に前後して、送風装置10を、ボード部材20の裏面と板状部位20aの間(案内部30内の下部側)に取付けつつ、第一開口部11を吸気口34に対面配置するとともに、第二開口部12をシート上方に向ける。こうすることで吸気口34を介して、空間部6Xのエアを第一開口部11に直接的に供給しつつ、第二開口部12から送風装置10のエアを案内部30内(上部側)に吹出すことができる。
[送風装置の送風]
図1〜図3を参照して、送風装置10のエアを、案内部30を介してシートバック6着座側に導く。
このとき本実施例では、送風装置10のエアが、第一流路部31の上部側に吹出されたのち第二流路部32に流入する。そして同エアが、第二流路部32を通りつつ、側端部20L先端の吹出口36からシート前方に吹出される(シートバック6の側部部分を縁取るように吹出される)。このとき第二流路部32が吹出口36に向けて次第に狭小となるため、次第にエアの流速が速くなる。
このように送風装置10のエアを、シートバック6の側部部分を縁取るように吹出す(カーテン状に吹出す)ことで、隣接する車両用シート2,2Aの間のエア流れを低減するなどして車室空間を区画できる(図1を参照)。
以上説明したとおり本実施例では、送風装置10のエアにて車室空間を区画することができる。
このため車両用シート2を温調状態としつつ車室内のエア流れを低減することで、(壁体等を使用することなく)熱気や冷気が他の車両用シート2A側に逃げることを極力阻止できる。これにより乗員の周りに熱気や冷気をとどめておくことで、温調効率に優れるシート構成となる。また同様に隣接する車両用シート2,2Aの間で、車室内のエア流れにより塵やゴミや花粉などが行き来することを極力阻止できる。
また本実施例では、ボード部材20に案内部30を設けて、ボード部材20の側端部20L(吹出口36)から、送風装置10のエアを吹出し可能とした(例えば補強のための部材を案内部30に兼用する構成とした)。
そして本実施例では、板状部位20aにて、案内部30を通過するエアが途中で空間部6Xに流入することを極力阻止できる。このように送風装置10のエアが空間部6Xに漏れる(逆流する)ことを極力阻止することで、送風装置10のエアを効率良く着座側に導くことができる(送風効率に優れる構成である)。
このため本実施例によれば、車両の快適性を極力維持しつつ、車室空間を区画することができる。
<実施例2>
本実施例の車両用シートは、実施例1の車両用シートとほぼ同一の基本構成を備えるため、共通の構造は対応する符号を付す等して詳細な説明を省略する。
シートクッション4は、上述の基本構成4F,4S,4Pと、空間部4Xと、送風装置10と、ボード部材20を有する(図4を参照)。空間部4Xは、クッション材4Pの裏面中央の凹状部位であり、ボード部材20にて被覆することができる。
またボード部材20は、シートクッション4を覆う板状部材(典型的に樹脂製)であり、板状部位20aと、案内部30を有する。
本実施例では、ボード部材20を、シートクッション4の裏面に配置して空間部4Xを被覆するとともに、各側端部20Lを、シートクッション4の側部部分を縁取るように配置しつつシート着座側に延長する。
(案内部)
案内部30は、送風装置10のエアが通過可能な部位であり、複数の流路部(第一流路部31,第二流路部32)と、吸気口34と、吹出口36を有する。
本実施例では、板状部位20aを、ボード部材20の裏面途中に配置して第一流路部31を形成する。またボード部材20をシートクッション4裏面に配設しつつ、シートクッション4側面と側端部20Lを対面配置することで第二流路部32を形成する。このとき板状部位20aの縁部を、空間部4X周囲のクッション材4P裏面に当接させることで、送風装置10のエアが途中で空間部4Xに漏れることを極力阻止できる。そして第二流路部32が、シートクッション4の側部部分を縁取るように配置しつつ、シート着座側に延長することとなる。
そして第二流路部32の端部開口(吹出口36)が、側端部20Lの先端側に設けられてシート上方に開口する。
図4を参照して、送風装置10のエアを、案内部30を介してシートクッション4着座側に導く。
このとき本実施例では、送風装置10のエアが、第一流路部31の上部側に吹出されたのち第二流路部32に流入する。そして同エアが、第二流路部32を通りつつ、側端部20L先端の吹出口36からシート上方に吹出される(シートクッション4の側部部分を縁取るように吹出される)。
このように送風装置10のエアを、シートクッション4の側部部分を縁取るように吹出す(カーテン状に吹出す)ことで、隣接する車両用シート2,2Aの間のエア流れを低減するなどして車室空間を区画できる(図1を参照)。
本実施形態の車両用シート2は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、案内部30の吹出口36をシート前方等に向けて開口する例を説明した。この吹出口に、羽部材を設けて、エアの風向きを変更することもできる。
例えば羽部材は、平板状の部材であり、シート幅方向に延びる軸部を有する。
そして羽部材の一側に軸部を取付けたのち、軸部を、案内部(側端部)の内壁に回転可能に取付ける。そして軸部を回転させることにより、羽部材が、略水平となる第一状態から、傾斜状態となる第二状態に変位することで、エアの風向きをシート前方からシート上方(下方)に変更できる。
(2)また本実施形態では、案内部30が、シートバック6の外形をなす縁部に沿って配置しつつ、シート着座側に延長する例を説明した。
これとは異なり案内部をシートバック途中まで延設したのち、羽部材により、送風装置のエアをシート前方又はシート側方に変更可能な構成とすることができる。例えば羽部材は、シート上下に延びる平板状の部材(略長方形状)である。そして羽部材の一側に軸部を取付けたのち、この軸部を、案内部の上部と下部に回転可能に取付ける。そして軸部を回転させることにより、羽部材が、シートバックに対面配置する第一状態から、直交配置する第二状態に変位することで、エアの風向きをシート前方からシート側方に変更できる。このようにエアの風向きをシート側方に変更することで、車両用シートと、車両用シートの後方に位置する他の車両用シートとの間のエアの行き来を阻止することができる。
(3)また本実施形態では、送風装置10により車室空間を区画する例を説明した。この送風装置のエアを分岐させて、シート構成部材の着座側に吹出させることもできる(単数の送風装置により、車室空間の区画と、乗員の温調の双方を可能にできる)。
(4)また本実施形態では、専らボード部材20に案内部30を設ける例を説明した。案内部は、例えばシートクッションの側部を覆うシールド部材に設けることができる。
(5)また本実施形態では、送風装置10をボード部材20(案内部30内)に取付ける例を説明した。これとは異なり送風装置を、フレーム部材に取付けるなどして空間部内に配設することができる。この場合には、送風装置と吸気口を、ダクト部材等にて連通することで、吸気口(板状部位の一部)から、空間部内のエアが送風装置を介して案内部内に流入することとなる。
(6)また本実施形態では、吹出口36を、側端部20Lに沿ってシート上下に線状に開口する(カーテン状にエアを吹出し可能である)例を説明した。吹出口36を、側端部20Lに沿って点状に開口させることもできる。こうすることでも、連続した点状の吹出口36により、カーテン状にエアを吹出し可能である。
(7)また本実施形態では、空間部6Xに対する案内部30からエアの流入を阻止する例を説明した。これとは異なり、送風効率が極端に悪化しない限り、空間部にエアが若干流入してもよい。
(8)また本実施形態では、他の車両用シート2Aを車両構造体の一例として説明したが、車両構造体の種類を限定する趣旨ではない。車両構造体として、ホイールハウス、荷台、ドア、インストルメントパネル、天井を例示できる。
(9)また本実施形態では、送風装置10のエアが、シート構成部材4,6の側部部分を縁取るように吹出される例を説明した。
これとは異なり同エアを、シートクッションの前部部分を縁取るように吹出すことで、車両用シートと、同シートよりも前方に位置する車室構造体(インストルメントパネル等)の間のエア流れを低減できる。また同エアを、ヘッドレスト(シート構成部材の一例)の上部部分を縁取るように吹出すことで、車両用シートと、同シートよりも上方に位置する車室構造体(天井等)の間のエア流れを低減できる。
2 車両用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
6F フレーム部材
6P クッション材
6S 表皮材
6X 空間部
6d 板状部材
10 送風装置
11 第一開口部
12 第二開口部
20 ボード部材
20L 側端部
20a 板状部位
30 案内部
31 第一流路部
32 第二流路部
34 吸気口
36 吹出口

Claims (3)

  1. シートクッションやシートバックなどのシート構成部材と、前記シート構成部材に内蔵の送風装置を有する車両用シートにおいて、
    前記送風装置のエアが通過可能な案内部を設けて、前記案内部の吹出口からシート外に前記送風装置のエアを吹出し可能とするとともに、
    前記案内部によって、前記シート構成部材の少なくとも一部の外形部分を縁取るように前記送風装置のエアを吹出すことで、前記車両用シートと、前記車両用シートの周囲に配置する別の車両用シート等の車両構造体との間のエア流れを低減可能とした車両用シート。
  2. 平板状のボード部材にて、前記シート構成部材の着座側とは異なる面を覆う構成として、前記ボード部材の端部を、前記シート構成部材の少なくとも一部の外形部分を縁取るように配置するとともに、
    前記ボード部材に前記案内部を設けて、前記ボード部材の端部に成形された吹出口から前記送風装置のエアを吹出し可能とした請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記シート構成部材の着座側とは異なる面に凹状の空間部を設けるとともに、前記空間部から前記送風装置にエアを供給可能とし、
    前記ボード部材の裏面側に平板状の板状部位を離間配置して、前記ボード部材の裏面と前記板状部の間に、前記案内部の少なくとも一部を形成するとともに、
    前記空間部のエアが、直接的又は前記送風装置を介して前記板状部位の一部から前記案内部内に流入するとともに、
    前記一部とは異なる板状部位の他部を、前記空間部周囲の前記シート構成部材に当接させることで、前記案内部を通過するエアが途中で前記空間部に流入することを阻止する構成とした請求項2に記載の車両用シート。
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