JP2013039650A - パラレルロボット用エア配管構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 吸引ブロアによる吸引時に可撓性エアホースの収縮に伴う破損を防止する。
【解決手段】 パラレルロボット1において、ベース2に固定され、吸引ブロア7から下方に延びる第1の固定エアホース10と、パラレルリンク対31、41、51を構成するいずれかのリンク41Aに固定され、その下端が吸着パッド6に接続された第2の固定エアホース11と、第1、第2の固定エアホース10,11間に架設されるとともに、一端が第1の固定エアホース10の下端に接続され、かつ他端が第2の固定エアホース11の上端に接続された伸縮自在な可撓性エアホース12とを設け、可撓性エアホース12の一端を、第1の固定エアホース10の下端に対し、吸着パッド6による吸着時に第1、第2の固定エアホース10,11間で可撓性エアホース12の収縮を許容する方向に回動自在に設ける。
【選択図】 図6
【解決手段】 パラレルロボット1において、ベース2に固定され、吸引ブロア7から下方に延びる第1の固定エアホース10と、パラレルリンク対31、41、51を構成するいずれかのリンク41Aに固定され、その下端が吸着パッド6に接続された第2の固定エアホース11と、第1、第2の固定エアホース10,11間に架設されるとともに、一端が第1の固定エアホース10の下端に接続され、かつ他端が第2の固定エアホース11の上端に接続された伸縮自在な可撓性エアホース12とを設け、可撓性エアホース12の一端を、第1の固定エアホース10の下端に対し、吸着パッド6による吸着時に第1、第2の固定エアホース10,11間で可撓性エアホース12の収縮を許容する方向に回動自在に設ける。
【選択図】 図6
Description
本発明は、パラレルロボットにおいて吸着部からエアを吸引するための可撓性エアホースを含むエア配管構造に関する。
最近、様々な産業分野でパラレルロボットが用いられている。パラレルロボットは、互いに並設された複数のアクチュエータと、これらのアクチュエータによりそれぞれ駆動されるとともに、各々上下方向に延びかつ下端で互いに連結された複数のパラレルリンク対からなるパラレルリンク機構とを有している。
パラレルロボットにおいては、各アクチュエータをそれぞれ駆動制御することにより、パラレルリンク機構の下端が3次元空間内の任意の位置に配置されるので、3次元空間内での作業対象物の移動やハンドリングに好適である(例えば特表2008−529816号公報参照)。
ところで、このようなパラレルロボットにおいて、パラレルリンク機構の下端に吸着パッドを設け、作業対象物を吸着パッドにより吸着保持して所望の場所に移動させたいとする要請がある。その場合、吸着パッドにエア吸引用のエアホースを接続する必要があり、このとき、パラレルロボットの上方のベースに吸引ブロアを設置して、エアホースの上端を吸引ブロア側に接続し、下端を吸着パッド側に接続することが考えられる。
このエアホースとしては、各パラレルリンク機構の可動範囲を考慮して、吸引ブロアおよび吸着パッド間に或る程度弛ませた状態で配設する必要がある。本件出願人は、このようなエア配管構造を有するパラレルロボットとして、実用新案登録第3153922号公報に示すようなものを提案している(同公報の図1、図3参照)。
上記エア配管構造は、吸引ブロアに接続され、下方に延びるとともに、ベースに固定された上部エアホースと、吸着パッドに接続され、上方に延びるとともに、パラレルリンク対のリンクに固定された下部エアホースと、上下部エアホース間に弛ませた状態で架設された可撓性エアホースとを備えている。
この場合には、可撓性エアホースが、吸引ブロア側の上部エアホースと、吸着パッド側の下部エアホースとの間に弛ませた状態で架設されていることにより、パラレルロボットの稼働時にパラレルリンク対の移動が可撓性エアホースにより阻害されるのを防止でき、パラレルリンク対の円滑な移動が可能である。しかも、この場合には、可撓性エアホースの下端が下部エアホースの上端に回動自在に連結されていることにより、パラレルリンク対が高速で移動したり方向転換したりしたときに、可撓性エアホースの下端に作用する急激な力をこの回動連結部分で逃がして、可撓性エアホースの下端の破損を防止できるようになっている。
ところが、上記エア配管構造においては、可撓性エアホースの上端が上部エアホースの下端に固定されているため、吸引ブロアによる吸引によって吸着パッドで物品を吸着保持した際に、可撓性エアホースの内部の容積が最小となろうとすることにより可撓性エアホースが上下部エアホース間で収縮して直線状に配設されようとしたとき、可撓性エアホースの上端と上部エアホースの下端との間に捩れが発生する。パラレルロボットの運転中にこのような捩れが繰返し発生すると、可撓性エアホースの上端が破損する恐れがある。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、吸引装置による吸引時に可撓性エアホースの収縮にともなう可撓性エアホースの破損を防止できるパラレルロボット用エア配管構造を提供することにある。さらに、本発明は、吸引装置による吸引時に可撓性エアホースの収縮にともなう可撓性エアホースの破損を防止できるばかりでなく、パラレルロボットの稼動中にパラレルリンク対の動きによるエアホースの損傷を防止できるエア配管構造を提供しようとしている。
上記課題を解決するため、本発明に係るパラレルロボット用エア配管構造は、ベースに固定されるとともに、吸引装置から下方に延設された第1の固定エアホースと、パラレルリンク対を構成するいずれかのリンクに沿って配設され、当該リンクに固定されるとともに、その下端が吸着部に接続された第2の固定エアホースと、第1、第2の固定エアホース間に架設されるとともに、一端が第1の固定エアホースの下端に接続され、かつ他端が第2の固定エアホースの上端に接続された伸縮自在な可撓性エアホースとを有している。可撓性エアホースの一端は、第1の固定エアホースの下端に対し、吸引装置による吸引時に第1、第2の固定エアホース間で可撓性エアホースの収縮を許容する方向に回動自在に設けられている(請求項1参照)。
本発明によれば、吸引装置により吸着部からエアを吸引して吸着部で物品を吸着保持した際に、可撓性エアホースが第1、第2の固定エアホース間で収縮して直線状に配設されようとしたとき、可撓性エアホースの一端と第1の固定エアホースの下端との間に発生する捩れが、可撓性エアホースの一端の回動によって吸収できる。これにより、可撓性エアホースの一端の破損を防止できる。
本発明において、可撓性エアホースの一端は、第1の固定エアホースの下端に対して、それぞれの軸線が互いにオフセットするように配置されている(請求項2参照)。
本発明において、可撓性エアホースの一端および第1の固定エアホースの下端は、これらの軸線と交差する方向に延びる第1の支持ユニットにより連結されている(請求項3参照)。
本発明において、第1の支持ユニットは、可撓性エアホースの一端に連結された中空の第1の連結部材と、第1の固定エアホースの下端に設けられ、第1の連結部材を回動自在に支持する第1の支持部とを有している(請求項4参照)。
本発明において、第1の支持部は、第1の連結部材の軸線方向に配設されており、第1の連結部材の外周面または内周面を支持している(請求項5参照)。
本発明において、第1の連結部材には、当該第1の連結部材の軸線と交差する方向に延びる第1の分岐部が設けられており、可撓性エアホースの一端は第1の分岐部に取り付けられている(請求項6参照)。
本発明において、第1の固定エアホースの下端に対する可撓性エアホースの一端の回動中心軸が、アーム部材の回動中心軸と一致している(請求項7参照)。この場合には、アーム部材の回動自体によって可撓性エアホースの一端は何ら変形することがないので、可撓性エアホースの耐久性をさらに向上できる。
さらに、本発明においては、可撓性エアホースの他端は、第2の固定エアホースの上端に対し、パラレルリンク対の動きによる当該可撓性エアホース他端に作用する衝撃力を緩和するように回動自在に設けられている(請求項8参照)。この場合には、可撓性エアホースの収縮を許容する当該可撓性エアホース一端の回動構造と相俟って、パラレルリンクロボットに好適のエア配管構造を実現できる。
本発明において、可撓性エアホースの他端は、第2の固定エアホースの上端に対して、それぞれの軸線が互いにオフセットするように配置されている(請求項9参照)。
本発明において、可撓性エアホースの他端および第2の固定エアホースの上端は、これらの軸線と交差する方向に延びる第2の支持ユニットにより連結されている(請求項10参照)。
本発明において、第2の支持ユニットは、可撓性エアホースの他端に連結された中空の第2の連結部材と、第2の固定エアホースの上端に設けられ、第2の連結部材を回動自在に支持する第2の支持部とを有している(請求項11参照)。
本発明において、第2の支持部は、第2の連結部材の軸線方向に配設されており、第2の連結部材の外周面または内周面を支持している(請求項12参照)。
本発明において、第2の連結部材には、当該第2の連結部材の軸線と交差する方向に延びる第2の分岐部が設けられており、可撓性エアホースの他端は第2の分岐部に取り付けられている(請求項13参照)。
以上のように、本発明によれば、吸引装置から下方に延設された第1の固定エアホースと、吸着部に接続された第2の固定エアホースと、第1、第2の固定エアホース間に架設されるとともに、一端が第1の固定エアホースの下端に接続され、かつ他端が第2の固定エアホースの上端に接続された伸縮自在な可撓性エアホースとを設け、可撓性エアホースの一端を、第1の固定エアホースの下端に対し、吸引装置による吸引時に第1、第2の固定エアホース間で可撓性エアホースの収縮を許容する方向に回動自在に設けたので、吸引装置により吸着部からエアを吸引して吸着部で物品を吸着保持した際に、可撓性エアホースが第1、第2の固定エアホース間で収縮して直線状に配設されようとしたとき、可撓性エアホースの一端と第1の固定エアホースの下端との間に発生する捩れが、可撓性エアホースの一端の回動によって吸収できる。これにより、可撓性エアホースの一端の破損を防止できる。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図3は、本発明の一実施例によるエア配管構造を備えたパラレルロボットを示している。これらの図に示すように、パラレルロボット1は、上方に配置され、図示しないフレームに支持されたベース2と、ベース2の下面2bに均等間隔(つまり120度間隔)で配置されかつ各出力軸(図示せず)の各軸線31、41、51の方向が互いに60度をなすように配設された3個のサーボモータ3、4、5と、サーボモータ3、4、5の各出力軸の各軸線31、41、51の方向と直交する向きに配設されかつその各基端部がサーボモータ3、4、5の各出力軸にそれぞれ固定されるとともに、サーボモータ3、4、5の駆動により各軸線31、41、51の回りを上下方向に回動可能なアーム30、40、50と、その各上端がアーム30、40、50の各先端部にボールジョイント連結されてそれぞれベース中央下方に向かって斜め下方に延びるとともに、各下端がブラケット部25に同様にボールジョイント連結された3対のパラレルリンク対31、41、51と、ブラケット部25の下方に設けられ、物品P(図6参照)を吸着保持するための吸着パッド6とを備えている。各パラレルリンク対31、41、51は、それぞれ一対のリンク31A、41A、51Aから構成されている。
図1ないし図3は、本発明の一実施例によるエア配管構造を備えたパラレルロボットを示している。これらの図に示すように、パラレルロボット1は、上方に配置され、図示しないフレームに支持されたベース2と、ベース2の下面2bに均等間隔(つまり120度間隔)で配置されかつ各出力軸(図示せず)の各軸線31、41、51の方向が互いに60度をなすように配設された3個のサーボモータ3、4、5と、サーボモータ3、4、5の各出力軸の各軸線31、41、51の方向と直交する向きに配設されかつその各基端部がサーボモータ3、4、5の各出力軸にそれぞれ固定されるとともに、サーボモータ3、4、5の駆動により各軸線31、41、51の回りを上下方向に回動可能なアーム30、40、50と、その各上端がアーム30、40、50の各先端部にボールジョイント連結されてそれぞれベース中央下方に向かって斜め下方に延びるとともに、各下端がブラケット部25に同様にボールジョイント連結された3対のパラレルリンク対31、41、51と、ブラケット部25の下方に設けられ、物品P(図6参照)を吸着保持するための吸着パッド6とを備えている。各パラレルリンク対31、41、51は、それぞれ一対のリンク31A、41A、51Aから構成されている。
パラレルロボット4の運転時には、各サーボモータ3、4、5の各出力軸の回転量および回転の向きを適宜制御することにより、各アーム30、40、50および各パラレルリンク対31、41、51を介して、吸着パッド6が一定の三次元空間内の任意の位置に配置されるようになっている。
また、パラレルロボット1は、ベース2の上面2aに吸引ブロア7を有している。吸引ブロア7は、本実施例によるエア配管構造を介して、吸着パッド6に接続されている。このエア配管構造は、ベース2に固定され、吸引ブロア7に接続された第1の固定エアホース10と、パラレルリンク対31、41、51をそれぞれ構成する各リンク31A、41A、51Aの一部またはすべてのリンクに沿って配設され、当該リンクに固定されるとともに、吸着パッド6に接続された第2の固定エアホース11と、第1、第2の固定エアホース10、11間に弛んだ状態で架設されるとともに、一端(上端)が第1の固定エアホース10の側に接続され、他端(下端)が第2の固定エアホース11の側に接続された伸縮自在な(例えば蛇腹状の)可撓性エアホース12とから構成されている。ここでは、第2の固定エアホース11がリンク41Aに固定された例を示しているが、他のリンクに固定される場合についても同様であり、ここでの説明は省略する。
第1の固定エアホース10は、例えば鋼管製の部材であって、ベース2の側部にブラケット20を介して固定されるとともに、上方に延びかつベース2の上面2aに沿って配設されて、その先端が吸引ブロア7に接続される固定エアホース10Aと、上端が固定エアホース10Aの下端に固着されるとともに、ベース2の中央下方に向かって斜め下方に延びる固定エアホース10Bとから構成されている。また、第1の固定エアホース10としては、流量を確保するために、内径35mm以上のものが好ましい。本実施例では、吸引ブロア7の出力が750Wで、第1の固定エアホース10の内径が40mmの組合せを採用している。
固定エアホース10Bの下端は、第1の支持ユニット13を介して、可撓性エアホース12の上端に連結されている。第1の支持ユニット13は、図4に示すように、固定エアホース10Bの側に配置され、固定エアホース10Bと連通する盲穴14aおよびこれと連通しかつ交差する盲穴14bを有し、盲穴14bの開口端に軸受14Bが設けられた支持部14と、支持部14から隔てて配置され、盲穴14bと同芯の貫通孔15aを有し、貫通孔15aの開口端に軸受15Bが設けられた支持部15とを有している。また、固定エアホース10Bの下端には、プレート16が溶接等により固着されている。各支持部14、15は、プレート16にネジ止め固定されており、すなわち、各支持部14、15は、プレート16を介して固定エアホース10Bの下端に固定されている。
一方、可撓性エアホース12の上端には、第1の連結部材17が設けられている。第1の連結部材17は、支持部14の盲穴14bと連通する盲穴17aを有する筒状の部材であり、その外周面の両端部分が第1の支持ユニット13の各軸受14B、15Bにより回転自在に支持されている。これらの軸受のうち、軸受14Bについては、エア配管構造の気密性を維持するために、シール付軸受(シールベアリング)が好ましい。各支持部14、15の軸線、つまり第1の支持ユニット13の軸線131は、第1の連結部材17の軸線171と一致している。これらの軸線131および171は、サーボモータ4の出力軸に固定されたアーム40の回動中心軸と一致している(図1中の×印参照)。また、第1の連結部材17は、盲穴17aと連通しかつ軸線171と交差する方向に延びる軸線を有する筒状の第1の分岐部18を有している。第1の分岐部18は、溶接等により第1の連結部材17に固着されている。可撓性エアホース12の上端は、第1の分岐部18を介して第1の連結部材17に固定されている。図4中、参照符号19はホースバンドである。
図4から分かるように、可撓性エアホース12の上端の軸線121は、固定エアホース10Bの下端の軸線10B1に対して、水平方向にオフセット(偏倚)して配置されている。また、第1の支持ユニット13の軸線131は、可撓性エアホース12の上端の軸線121および固定エアホース10Bの下端の軸線10B1と交差する方向に延びている。
図1ないし図3に示すように、第2の固定エアホース11の上端は、第2の支持ユニット113を介して、可撓性エアホース12の下端に連結されており、また第2の固定エアホース11の下端は、接続ホース11Bを介して吸着パッド6に接続されている。第2の支持ユニット113は、図5に示すように、第2の固定エアホース11の上端がホースバンド19により締着された筒状の第2の支持部114を有しており、当該第2の支持部114は、第2の固定エアホース11と連通するとともに、L字状に延びている。
一方、可撓性エアホース12の下端には、第2の連結部材117が設けられている。第2の連結部材117は、第2の支持部114と連通する盲穴117aを有し、盲穴117aの開口端に軸受117Bが設けられた筒状の部材である。第2の支持部114の先端側の外周面は、第2の連結部材117の軸受117Bにより回転自在に支持されている。軸受117Bは、エア配管構造の気密性を維持するために、シール付軸受(シールベアリング)が好ましい。
第2の支持ユニット113において第2の支持部114の先端側の軸線1131は、第2の連結部材117の軸線1171と一致している。また、第2の連結部材117は、盲穴117aと連通しかつ軸線1171と交差する方向に延びる軸線を有する筒状の第2の分岐部118を有している。第2の分岐部118は、溶接等により第2の連結部材117に固着されており、可撓性エアホース12の下端は、ホースバンド19により第2の分岐部118に締着されている。可撓性エアホース12の下端は、第2の分岐部118を介して第2の連結部材117に固定されている。
図5から分かるように、可撓性エアホース12の上端の軸線121は、第2の固定エアホース11の上端の軸線111に対して、水平方向にオフセット(偏倚)して配置されている。また、第2の支持ユニット113の軸線1131は、可撓性エアホース12の下端の軸線121および第2の固定エアホース11の上端の軸線111と交差する方向に延びている。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
パラレルロボット1の稼動中に、吸引ブロア7により吸着パッド6からエアを吸引して吸着パッド6で物品Pを吸着保持した際には、図6に示すように、可撓性エアホース12が第1、第2の固定エアホース10、11間で収縮して直線状に配設されようとし、可撓性エアホース12の上端と第1の固定エアホース10の下端との間に捩れが発生する。
パラレルロボット1の稼動中に、吸引ブロア7により吸着パッド6からエアを吸引して吸着パッド6で物品Pを吸着保持した際には、図6に示すように、可撓性エアホース12が第1、第2の固定エアホース10、11間で収縮して直線状に配設されようとし、可撓性エアホース12の上端と第1の固定エアホース10の下端との間に捩れが発生する。
このとき、第1の固定エアホース10および可撓性エアホース12間を連結する第1の支持ユニット13において、第1の支持部14、15および第1の連結部材17が相互に回転自在に設けられているので、可撓性エアホース12上端と第1の固定エアホース10の固定エアホース10Bの下端との間に発生する捩れをこの回転運動によって吸収できる。これにより、可撓性エアホース12の上端の破損を防止できる。
しかも、この場合には、第1の連結部材17が軸受14B、15Bにより長手方向の両端部分を支持されているので、可撓性エアホース12が収縮した際に可撓性エアホース12上端から第1の連結部材17にラジアル衝撃荷重が作用した場合でも、第1の連結部材17の軸線171が第1の支持ユニット13の軸線131に対して倒れを起こしたり、偏倚したりするのが防止されており、第1の連結部材17の軸線171を第1の支持ユニット13の軸線131に常時一致した状態におくことができる。これにより、可撓性エアホース12上端に偏荷重が作用するのを防止でき、その結果、可撓性エアホース12の上端の破損を確実に防止できる。
さらに、この場合には、第1の支持ユニット13の軸線131および第1の連結部材17の軸線171が、サーボモータ4の出力軸に固定されたアーム40の回動中心軸一致しているので、アーム40の回動自体によって可撓性エアホース12の上端は何ら変形することがなく、これにより、可撓性エアホース12の耐久性をさらに向上できる。
その一方、パラレルロボット1の稼動中に、パラレルリンク対31、41、51が高速で移動したり方向転換したりした際には、第2の固定エアホース11の上端から可撓性エアホース12の下端に急激な力が作用する。
このとき、第2の固定エアホース11および可撓性エアホース12間を連結する第2の支持ユニット113において、第2の支持部114および第2の連結部材117が相互に回転自在に設けられているので、第2の固定エアホース11上端から可撓性エアホース12下端に作用する急激な力をこの回転運動により逃がすことができる。これにより、可撓性エアホース12の下端の破損を防止できる。
この場合には、上述した吸引ブロア7による吸引時に可撓性エアホース12の収縮を許容する第1の支持ユニット13による回動支持構造と相俟って、パラレルリンクロボットに好適のエア配管構造を実現できる。
なお、前記実施例において、第1の支持ユニット13は、第2の支持ユニット113と同様の構成を採用するようにしてもよい。すなわち、第1の支持ユニット13をL字状に配設された筒状部材から構成するとともに、第1の支持ユニット13の各支持部14、15に対応する外周面の部分を、第1の連結部材17の盲穴17aの内周面に設けた軸受により、回転自在に支持するようにしてもよい。
また、前記実施例では、第2の支持ユニット113により第2の連結部材117の内周面を回転自在に支持した例を示したが、本発明の適用はこれには限定されない。第2の支持ユニット113の穴の内周面に設けた軸受により、第2の連結部材117の外周面を回転自在に支持するようにしてもよい。
本発明は、伸縮自在な可撓性エアホースを有するエア配管構造に有用であり、とくに、可動範囲の大きなパラレルロボットのエア配管構造に適している。
1: パラレルロボット
2: ベース
6: 吸着パッド(吸着部)
7: 吸引ブロア(吸引装置)
30、40、50: アーム
31、41、51: パラレルリンク対
31A、41A、51A: リンク
10: 第1の固定エアホース
10B: 固定エアホース
10B1: 軸線
11: 第2の固定エアホース
111: 軸線
12: 可撓性エアホース
121: 軸線
13: 第1の支持ユニット
131: 軸線
14、15: 第1の支持部
17: 第1の連結部材
171: 軸線
18: 第1の分岐部
113: 第2の支持ユニット
1131: 軸線
114: 第2の支持部
117: 第2の連結部材
1171: 軸線
118: 第2の分岐部
P: 物品
2: ベース
6: 吸着パッド(吸着部)
7: 吸引ブロア(吸引装置)
30、40、50: アーム
31、41、51: パラレルリンク対
31A、41A、51A: リンク
10: 第1の固定エアホース
10B: 固定エアホース
10B1: 軸線
11: 第2の固定エアホース
111: 軸線
12: 可撓性エアホース
121: 軸線
13: 第1の支持ユニット
131: 軸線
14、15: 第1の支持部
17: 第1の連結部材
171: 軸線
18: 第1の分岐部
113: 第2の支持ユニット
1131: 軸線
114: 第2の支持部
117: 第2の連結部材
1171: 軸線
118: 第2の分岐部
P: 物品
Claims (13)
- それぞれ上下方向に延びかつ下端で連結されるとともに上端が上下方向に回動可能なアーム部材に連結された複数のパラレルリンク対と、前記各パラレルリンク対の前記下端に設けられ、物品を吸着保持する吸着部と、前記各パラレルリンク対の上方に配置されたベースに設けられ、前記吸着部に接続される吸引装置とを備え、前記吸着部により物品を吸着保持しつつ物品に対して処理を行うパラレルロボットにおいて、前記吸引装置と前記吸着部の間を接続するためのエア配管構造であって、
前記ベースに固定されるとともに、前記吸引装置から下方に延設された第1の固定エアホースと、
前記パラレルリンク対を構成するいずれかのリンクに沿って配設され、当該リンクに固定されるとともに、その下端が前記吸着部に接続された第2の固定エアホースと、
前記第1、第2の固定エアホース間に架設されるとともに、一端が前記第1の固定エアホースの下端に接続され、かつ他端が前記第2の固定エアホースの上端に接続された伸縮自在な可撓性エアホースとを有し、
前記可撓性エアホースの前記一端は、前記第1の固定エアホースの前記下端に対し、前記吸引装置による吸引時に前記第1、第2の固定エアホース間で前記可撓性エアホースの収縮を許容する方向に回動自在に設けられている、
ことを特徴とするパラレルロボット用エア配管構造。 - 請求項1において、
前記可撓性エアホースの前記一端は、前記第1の固定エアホースの前記下端に対して、それぞれの軸線が互いにオフセットするように配置されている、
ことを特徴とするパラレルロボット用エア配管構造。 - 請求項2において、
前記可撓性エアホースの前記一端および前記第1の固定エアホースの前記下端は、これらの軸線と交差する方向に延びる第1の支持ユニットにより連結されている、
ことを特徴とするパラレルロボット用エア配管構造。 - 請求項3において、
前記第1の支持ユニットが、前記可撓性エアホースの前記一端に連結された中空の第1の連結部材と、前記第1の固定エアホースの前記下端に設けられ、前記第1の連結部材を回動自在に支持する第1の支持部とを有している、
ことを特徴とするパラレルロボット用エア配管構造。 - 請求項4において、
前記第1の支持部は、前記第1の連結部材の軸線方向に配設されており、前記第1の連結部材の外周面または内周面を支持している、
ことを特徴とするパラレルロボット用エア配管構造。 - 請求項4において、
前記第1の連結部材には、当該第1の連結部材の軸線と交差する方向に延びる第1の分岐部が設けられており、前記可撓性エアホースの前記一端は前記第1の分岐部に取り付けられている、
ことを特徴とするパラレルロボット用エア配管構造。 - 請求項1において、
前記第1の固定エアホースの前記下端に対する前記可撓性エアホースの前記一端の回動中心軸が、前記アーム部材の回動中心軸と一致している、
ことを特徴とするパラレルロボット用エア配管構造。 - 請求項1において、
前記可撓性エアホースの前記他端は、前記第2の固定エアホースの前記上端に対し、前記パラレルリンク対の動きによる当該可撓性エアホース他端に作用する衝撃力を緩和するように回動自在に設けられている、
ことを特徴とするパラレルロボット用エア配管構造。 - 請求項8において、
前記可撓性エアホースの前記他端は、前記第2の固定エアホースの前記上端に対して、それぞれの軸線が互いにオフセットするように配置されている、
ことを特徴とするパラレルロボット用エア配管構造。 - 請求項9において、
前記可撓性エアホースの前記他端よび前記第2の固定エアホースの前記上端は、これらの軸線と交差する方向に延びる第2の支持ユニットにより連結されている、
ことを特徴とするパラレルロボット用エア配管構造。 - 請求項10において、
前記第2の支持ユニットが、前記可撓性エアホースの前記他端に連結された中空の第2の連結部材と、前記第2の固定エアホースの前記上端に設けられ、前記第2の連結部材を回動自在に支持する第2の支持部とを有している、
ことを特徴とするパラレルロボット用エア配管構造。 - 請求項11において、
前記第2の支持部は、前記第2の連結部材の軸線方向に配設されており、前記第2の連結部材の外周面または内周面を支持している、
ことを特徴とするパラレルロボット用エア配管構造。 - 請求項11において、
前記第2の連結部材には、当該第2の連結部材の軸線と交差する方向に延びる第2の分岐部が設けられており、前記可撓性エアホースの前記他端は前記第2の分岐部に取り付けられている、
ことを特徴とするパラレルロボット用エア配管構造。
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