JP2013035060A - Zn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の製造法 - Google Patents

Zn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の製造法 Download PDF

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Abstract

【課題】めっき原板の鋼種による制約や、大幅なコスト増を伴うことなく、Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材を用いたアーク溶接構造部材において優れた耐溶融金属脆化割れ性を有するものを提供する。
【解決手段】ガスシールドアーク溶接にて鋼材同士を接合して溶接構造部材を製造するに際し、少なくとも接合する一方の部材を溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材とし、Arガス、HeガスまたはAr+He混合ガスをベースとしてCO2濃度が0〜7体積%に調整されたシールドガスを使用する、耐溶融金属脆化割れ性に優れるZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の製造法。
【選択図】図6

Description

本発明は、接合する一方または双方の部材に溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材を用いて構成した耐溶融金属脆化割れ性に優れるアーク溶接構造部材の製造法に関する。
溶融亜鉛系めっき鋼板は耐食性が良好であるため建築部材や自動車部材をはじめとする広範な用途に使用されている。なかでも溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板は長期間にわたり優れた耐食性を維持することから、従来の溶融亜鉛めっき鋼板に代わる材料として需要が増加している。
溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板のめっき層は特許文献1、2に記載されるように、Zn/Al/Zn2Mg三元共晶のマトリクス中に初晶Al相または初晶Al相とZn単相が分散した金属組織を有しており、AlおよびMgにより耐食性が向上している。そのめっき層の表面には、特にMgを含む緻密で安定な腐食生成物が均一に生成するため、溶融亜鉛めっき鋼板に比べてめっき層の耐食性が格段に向上している。
溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を用いて建築部材、自動車部材等を組み立てる場合、ガスシールドアーク溶接法が適用されることが多い。溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板にアーク溶接を施すと溶融亜鉛めっき鋼板と比べ溶融金属脆化割れが生じやすいという問題がある。これはMgの含有によってめっき層の液相線温度が低下していることが原因であるとされている(特許文献3、4)。
めっき鋼板にアーク溶接を施すと、めっき層の金属はアークが通過した周囲の母材(めっき原板)表面上で溶融する。Zn−Al−Mg系めっき鋼板の場合、当該めっき層の合金はZnの融点(約420℃)に比較して液相線温度が低く、比較的長時間にわたって溶融状態を維持する。Zn−6質量%Al−3質量%Mg合金の例では凝固終了温度が約335℃である。母材表面上で溶融したZn−Al−Mg系めっき層由来の溶融金属は、Al成分が下地のFeと早期に反応してFe−Al合金層となって消費されるに伴いAl濃度を減じていき、最終的にZn−Mg二元系に近い組成となるが、Zn−3質量%Mg合金でも凝固終了温度は360℃とZnの融点420℃より低い。したがって、Zn−Al−Mg系めっき鋼板の場合、亜鉛めっき鋼板と比べ、アーク溶接時に溶融しためっき層の金属が液相状態を維持したまま母材表面上に滞留する時間が長くなる。
アーク溶接直後の冷却時に引張応力状態となっている母材の表面が、溶融しためっき金属に長時間曝されると、その溶融金属は母材の結晶粒界に侵入し溶融金属脆化割れを引き起こす要因となる。溶融金属脆化割れが発生すると、それが腐食の基点となり耐食性が低下する。また強度や疲労特性が低下して問題となることもある。
アーク溶接時の溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の溶融金属脆化割れを抑制する方法としては、例えばアーク溶接前にめっき層を切削除去する手法が提案されている。また、特許文献4にはB添加によりフェライト結晶粒界を強化した鋼板をめっき原板に適用することで耐溶融金属脆化割れ性を付与する手法が開示されている。特許文献5には溶接ワイヤの外皮中にTiO2およびFeOを添加したフラックスを充填してアーク溶接時にZn、Al、Mgを酸化させることで溶融金属脆化割れを抑制する手法が開示されている。
特許第3149129号公報 特許第3179401号公報 特許第4475787号公報 特許第3715220号公報 特開2005−230912号公報
上記のめっき層を切削除去する手法や特殊な溶接ワイヤーを使用する手法は多大なコスト増を伴う。めっき原板にB添加鋼を用いる手法は鋼種選択の自由度を狭める。また、これらの手法を採用しても部品形状や溶接条件によっては溶融金属脆化割れを十分に防止できない場合があり、Zn−Al−Mg系めっき鋼板を用いたアーク溶接構造物の抜本的な溶融金属脆化割れ防止対策とはなっていない。
一方、近年自動車の軽量化のために引張強さ590MPa以上の高張力鋼板がめっき原板に用いられるようになってきた。このような高張力鋼板を用いた溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板では溶接熱影響部の引張応力が増大するので溶融金属脆化割れが起こりやすくなり、適用可能な部品形状や用途が限定される。
本発明はこのような現状に鑑み、めっき原板の鋼種による制約や、大幅なコスト増を伴うことなく、Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材を用いたアーク溶接構造部材において優れた耐溶融金属脆化割れ性を有するものを提供することを目的とする。
発明者らの検討によれば、ガスシールドアーク溶接時に溶接ビード近傍ではめっき層が蒸発により一旦消失するが、アークが通り過ぎた後、ビードから少し離れた位置で溶融状態となっているめっき層金属が直ちに上記の消失した箇所に濡れ拡がるという現象が起きることが確かめられている。この濡れ拡がりを抑制して、上記の蒸発消失した状態を維持したまま冷却が完了すれば、溶接ビートに近い位置で母材中へのめっき層成分の侵入が回避され、溶融金属脆化割れは効果的に防止できると考えられる。発明者らは詳細な研究の結果、シールドガス中に通常20体積%程度配合されているCO2の濃度を大幅に低減することにより、Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材における上記の濡れ拡がりが顕著に抑制されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち上記目的は、ガスシールドアーク溶接にて鋼材同士を接合して溶接構造部材を製造するに際し、少なくとも接合する一方の部材を溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材とし、Arガス、HeガスまたはAr+He混合ガスをベースとしてCO2濃度が0〜7体積%に調整されたシールドガスを使用する、耐溶融金属脆化割れ性に優れるZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の製造法によって達成される。
ここで、「溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材」は、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板からなる部材、またはそれを素材として成形加工した部材である。
前記溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板は、例えば質量%で、Al:1.0〜22.0%好ましくは4.0〜22.0%、Mg:0.05〜10.0%、Ti:0〜0.10%、B:0〜0.05%、Si:0〜2.0%、Fe:0〜2.5%、残部Znおよび不可避的不純物からなるめっき層を有するものが好適な対象となる。その片面当たりのめっき付着量は例えば20〜250g/m2である。
本発明によれば、本来的に溶融金属脆化割れが生じやすい溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材を用いたアーク溶接構造物において、優れた耐溶融金属脆化割れ性を呈するものを特段のコスト増を伴うことなく安定して実現することが可能となった。めっき原板の鋼種にも特に制約はなく、溶融金属脆化割れ対策として特殊な元素を添加した鋼種を採用する必要はない。高張力鋼板を適用しても優れた耐溶融金属脆化割れ性が得られる。また、部品形状に対する自由度も大きい。したがって本発明は、今後ニーズの増大が予想される高張力鋼板を用いた自動車用アーク溶接構造部材をはじめ、種々の広範な用途において、Zn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の普及に寄与するものである。
ガスシールドアーク溶接中のトーチおよび母材の断面を模式的に示した図。 重ねすみ肉溶接継手の溶接部断面構造を模式的示した図。 溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板のアーク溶接時において、アークが通り過ぎた直後の高温の溶接部近傍の断面状態を模式的に示した図。 図3の状態から冷却された従来のZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の断面構造を模式的に示した図。 図3の状態から冷却されて得られた本発明に従うZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の断面構造を模式的に示した図。 Zn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材のめっき層蒸発領域長さに及ぼすシールドガス中CO2濃度の影響を示したグラフ。 耐溶融金属脆化割れ性を調べるための溶接実験方法を示した図。
図1に、ガスシールドアーク溶接中のトーチおよび母材の断面を模式的に示す。溶接トーチ31は母材1の表面上にアーク35を形成しながら矢印の方向に進行している。溶接トーチ31の中心部に位置する電極33と溶接ワイヤ32の周囲からシールドガス34が吹き出し、アーク35および高温に曝される母材1の表面を大気から保護している。アーク35からの入熱により溶融した母材1の一部は溶接トーチ31が通り過ぎたのち急速に凝固して、溶接金属からなる溶接ビード2を形成する。シールドガス34は、非酸化性のガスであることが必要である。一般的にはArなどの不活性ガスをベースガスとして、これにCO2を20体積%程度混合したAr+CO2混合ガスが採用される。シールドガス34中のCO2はプラズマ状態のアーク35によって一部がCOとO2に乖離すると考えられており、そのCOが還元作用を発揮して、母材1表面の活性化、および溶接ビードとその周辺の酸化抑制を担うとされる。また、CO2はアーク35の安定化にも役立つとされる。
図2に、重ねすみ肉溶接継手の溶接部断面構造を模式的に例示する。自動車シャシなどにはアーク溶接によるこの種の溶接継手が多用されている。鋼板部材である母材1、母材1’が重ねられて配置され、母材1の表面と母材1’の端面に溶接ビード2が形成され、両部材が接合されている。図中の破線は溶接前の母材1の表面位置および母材1’の端面位置を表している。母材表面と溶接ビードの交点を「ビード止端部」と呼ぶ。図中には母材1についてのビード止端部を符号3で示してある。
図3〜図5は、図2に示したビード止端部3の近傍に相当する部位の断面構造を拡大して模式的に示したものである。
図3に、Zn−Al−Mg系めっき鋼板のガスシールドアーク溶接時において、アークが通り過ぎた直後の高温の溶接部近傍の断面状態を模式的に示す。母材1の表面は、溶接前にFe−Al系合金層6を介して均一なめっき層7に覆われていたが、アークの通過によってビード止端部3の近くではめっき層の金属が蒸発して消失している(めっき層蒸発領域9)。それよりビード止端部3からの距離が大きい部分では、元のめっき層7が溶融してZn−Al−Mg系溶融金属8となるが、蒸発による消失には至っていない。ビード止端部3からの距離がさらに大きくなると、元のめっき層7が溶融せずに存在している。なお、図3中、Zn−Al−Mg系溶融金属8およびめっき層7の厚さは誇張して描いてある。
図4に、図3の状態から冷却されて得られた従来のZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の断面構造を模式的に示す。この場合、溶接時にめっき層が一旦消失して形成した「めっき層蒸発領域」(図3の符号9)にZn−Al−Mg系溶融金属(図3の符号8)が濡れ拡がり、母材1の表面はビード止端部3までの全体がZn−Al−Mg系合金層5に覆われる。Zn−Al−Mg系溶融金属(図3の符号8)が凝固して形成したZn−Al−Mg系合金層5の部分を溶融凝固領域10と呼び、元のめっき層7が残存して形成したZn−Al−Mg系合金層5の部分をめっき層未溶融領域11と呼ぶ。従来のZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材では通常この図のように、ビード止端部3直近は溶融凝固領域10となる。この場合、前述のようにZn−Al−Mg系溶融金属8は液相線温度が低いために、冷却後に溶融凝固領域10となる母材1の表面部分は溶接後の冷却過程でZn−Al−Mg系溶融金属と接触する時間が比較的長くなる。母材1のビード止端部に近い部分には溶接後の冷却で引張応力が生じているので、その結晶粒界中にZn−Al−Mg系溶融金属の成分が侵入しやすい。粒界に侵入した当該成分が溶融金属脆化割れを引き起こす要因となる。
図5に、図3の状態から冷却されて得られた本発明に従うZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の断面構造を模式的に示す。本発明では、シールドガスとしてCO2濃度を大幅に減じたガスまたはCO2無添加のガスを使用する。このため溶接時にめっき層が消失した「めっき層蒸発領域」(図3の符号9)の母材1表面は、シールドガスによる還元作用が弱いために酸化され、迅速に薄い酸化皮膜に覆われると考えられる。この酸化皮膜がZn−Al−Mg系溶融金属(図3の符号8)との濡れを阻害することにより、当該Zn−Al−Mg系溶融金属の濡れ拡がりが抑止されるものと推察される。その結果、冷却後にはめっき層蒸発領域9が残存する。すなわち、ビード止端部3近傍の母材1表面はZn−Al−Mg系溶融金属と接触することなく冷却を終えることとなり、その部分での母材1中への溶融金属成分の侵入が回避される。そのため母材1の鋼種に依存することなく、優れた耐溶融金属脆化割れ性が付与される。なお、Zn−Al−Mg系溶融金属(図3の符号8)の高さ位置がビード止端部3より上方となるような溶接姿勢においても、上記の濡れ阻害作用によって当該Zn−Al−Mg系溶融金属の濡れ拡がりは顕著に抑制される。
冷却後に残っためっき層蒸発領域9のビード止端部3からの長さを、本明細書では「めっき層蒸発領域長さ」と呼び、図5中に符号Lで表示した。Zn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材で問題となる溶融金属脆化割れは、そのほとんどがビード止端部3のごく近傍で発生する。種々検討の結果、上述のめっき層蒸発領域長さが0.3mm以上であれば耐溶融金属脆化割れ性は大幅に向上し、0.4mm以上であればさらに好ましい。このめっき層蒸発領域長さがあまり長くなると、めっき層が存在しないことによる耐食性低下が問題となるが、発明者らの検討によると、めっき層蒸発領域長さが2.0mm以下であれば周囲のZn−Al−Mg系めっき層による犠牲防食作用が十分に得られ、この部分での耐食性低下は問題とならないレベルとなることがわかった。シールドガス組成を後述のように調整することによってめっき層蒸発領域長さを0.3〜2.0mmの範囲にコントロールすることができる。
〔ガスシールドアーク溶接条件〕
本発明に従うアーク溶接においては、シールドガスのCO2濃度を0〜7体積%の範囲とすることが重要である。シールドガス中に混合されるCO2は前述のようにプラズマアークに触れて一部がCOとO2に乖離し、そのCOの還元作用によって溶接ビード近傍の母材表面が活性化される。従来一般的なガスシールドアーク溶接ではCO2を20体積%程度混合したシールドガスを使用することによって上記の還元作用を十分に発揮させるとともに、アークの安定化による溶け込み深さの増大を図るのが通常である。しかし、本発明ではその還元作用を抑制させるか、あるいは全く利用しないことにより、溶接部近傍のめっき層が蒸発消失した母材表面が過度に活性化されることを防止し、周囲の母材表面に存在するZn−Al−Mg系溶融金属がビード止端部に濡れ拡がることを抑止する。詳細な検討の結果、CO2濃度を7%以下としたとき、濡れ拡がりの抑止効果が現れ、上述のめっき層蒸発領域長さを0.3〜2.0mmの範囲にコントロールすることが可能となる。CO2濃度を5.0%未満とすることがより効果的である。シールドガスのベースガスは、従来と同様にArガスとすることができる。Heガスや、Ar+He混合ガスとしてもよい。それらのベースガスの純度は従来と同等レベルとすればよい。
その他の溶接条件については、例えばシールドガス流量は10〜30L/min、溶接電流は90〜350A、アーク電圧は10〜35V、溶接速度は0.2〜1.5m/minの範囲で調整すればよい。溶接装置は従来一般的なものを使用することができる。
Arガス中のCO2濃度とめっき層蒸発領域長さの関係を調べた実験例を紹介する。
表1に示す溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を水平に置き、水平移動する溶接トーチから発生するアークにより鋼板表面に溶接ビードを形成させた(ビードオンプレート)。溶接条件は表1中に記載してある。溶接ビードおよびその近傍の母材を含むビード方向に垂直な断面について、鏡面研磨および硝酸濃度0.2体積%ナイタール液でのエッチングを施したのち、走査型電子顕微鏡観察を行い、ビード止端部近傍を観察することにより図5に符号Lで示しためっき層蒸発領域長さを測定した。
Figure 2013035060
図6にその結果を示す。図6からわかるように、シールドガス中のCO2濃度が7体積%以下になるとめっき層蒸発領域を残したまま冷却される現象が明確に現れ、0.3mm以上のめっき層蒸発領域長さが確保される。CO2濃度5体積%付近に位置する3プロットはCO2濃度4.8体積%の例であるが、このようにCO2濃度を5.0体積%未満とすることでめっき層蒸発領域長さを0.8mm以上とすることができ、極めて良好な耐溶融金属脆化割れ性が実現できる。
〔溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材〕
本発明では、アーク溶接で接合する双方の部材のうち、少なくとも一方に溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材を適用する。
その溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材のめっき原板としては、用途に応じて種々の鋼種が採用できる。高張力鋼板を使用することもできる。めっき原板の板厚は1.0〜6.0mmとすることができる。
具体的な溶融Zn−Al−Mg系めっき層の組成としては、質量%で、Al:1.0〜22.0%好ましくは4.0〜22.0%、Mg:0.05〜10.0%、Ti:0〜0.10%、B:0〜0.05%、Si:0〜2.0%、Fe:0〜2.5%、残部Znおよび不可避的不純物からなるものを挙げることができる。めっき層組成は溶融めっき浴組成をほぼ反映したものとなる。溶融めっきの方法は特に限定されないが、一般的にはインライン焼鈍型の溶融めっき設備を使用することがコスト的に有利となる。以下、めっき層の成分元素について説明する。めっき層成分元素の「%」は特に断らない限り「質量%」を意味する。
Alは、めっき鋼板の耐食性向上に有効であり、また、めっき浴においてMg酸化物系ドロスの発生を抑制する。これらの作用を十分に発揮させるためには1.0%以上のAl含有量を確保する必要があり、4.0%以上のAl含有量を確保することがより好ましい。一方、Al含有量が多くなるとめっき層の下地に脆いFe−Al合金層が成長しやすくなり、Fe−Al合金層の過剰な成長はめっき密着性の低下を招く要因となる。種々検討の結果、Al含有量は22.0%以下とすることがより好ましく、15.0%以下、あるいはさらに10.0%以下に管理しても構わない。
Mgは、めっき層表面に均一な腐食生成物を生成させてめっき鋼板の耐食性を著しく高める作用を呈する。Mg含有量は0.05%以上とすることがより効果的であり、1.0%以上とすることがさらに好ましい。一方、めっき浴中のMg含有量が多くなるとMg酸化物系ドロスが発生し易くなり、めっき層の品質低下を招く要因となる。Mg含有量は10.0%以下の範囲とすることが望ましい。
溶融めっき浴中にTi、Bを含有させると、溶融めっき時における製造条件の自由度が拡大する等のメリットがある。このため、必要に応じてTi、Bの1種または2種を添加することができる。その添加量はTiの場合0.0005%以上、Bの場合0.0001%以上とすることがより効果的である。ただし、めっき層中のTiやBの含有量が過剰になると析出物の生成に起因しためっき層表面の外観不良を引き起こす要因となる。これらの元素を添加する場合は、Ti:0.10%以下、B:0.05%以下の範囲とすることが望ましい。
溶融めっき浴中にSiを含有させると、めっき原板表面とめっき層の界面に生成するFe−Al合金層の過剰な成長が抑制され、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の加工性を向上させる上で有利となる。したがって、必要に応じてSiを含有させることができる。その場合、Si含有量を0.005%以上とすることがより効果的である。ただし、過剰のSi含有は溶融めっき浴中のドロス量を増大させる要因となるので、Si含有量は2.0%以下とすることが望ましい。
溶融めっき浴中には、鋼板を浸漬・通過させる関係上、Feが混入しやすい。Zn−Al−Mg系めっき層中のFe含有量は2.5%以下とすることが好ましい。
溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材のめっき付着量が少ないと、めっき面の耐食性および犠牲防食作用を長期にわたって維持するうえで不利となる。種々検討の結果、本発明に従ってビード止端部近傍に生じた「めっき層蒸発領域」を残存させる場合、片面当たりのZn−Al−Mg系めっき付着量は20g/m2以上とすることがより効果的である。一方、めっき付着量が多くなると溶接時にブローホールが発生しやすくなる。ブローホールが発生すると溶接強度が低下する。このため片面当たりのめっき付着量は250g/m2以下とすることが望ましい。
〔溶接相手部材〕
上記の溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材とアーク溶接により接合する相手部材は、上記と同様の溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材であっても構わないし、それ以外の鋼材であっても構わない。
表2に示す組成を有する板厚3.2mm、板幅1000mmの冷延鋼帯を溶融めっきラインに通板して種々のめっき層組成を有する溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を製造し、以下に示す試験方法によりガスシールドアーク溶接を行い、耐溶融金属脆化割れ性に及ぼすシールドガス組成の影響を調査した。めっき層組成、めっき付着量、シールドガス組成は後述表4中に示してある。本発明例に適用したシールドガスは、CO2:0〜7体積%、残部:Ar、Heの1種以上の組成を有するものである。
Figure 2013035060
〔耐溶融金属脆化割れ性の試験方法〕
図7に示すように、100mm×75mmの試験片14(溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材)の中央部に直径20mm、長さ25mmの棒鋼のボス(突起)15を垂直に立て、表3に示す溶接条件でガスシールドアーク溶接を行って試験片14とボス15を接合した。具体的には溶接開始点Sから時計回りにボス15の周囲を1周して、溶接開始点Sを過ぎた後もさらにビードを重ねて溶接を進め、溶接ビード16の重なり部分17が生成した後の溶接終了点Eまで溶接を行った。溶接中、試験片14は平板上に拘束された状態とした。この試験は実験的に溶接割れが生じやすい状況としたものである。
Figure 2013035060
溶接後、ボス15の中心軸を通り、且つビード重なり部分17を通る切断面20について、ビード重なり部分17近傍の試験片14部分を走査型電子顕微鏡で観察することにより、試験片14に観測される最も深い割れの深さ(最大割れ深さ)を測定した。この割れは「溶融金属脆化割れ」であると判断される。結果を表4に示す。
Figure 2013035060
表4に示されるように、シールドガス中のCO2濃度が9体積%以上である比較例のものにおいて、溶融金属脆化割れが観測された。これらはいずれも試験片14におけるめっき層蒸発領域長さL(前述図3参照)が0.3mm未満であり、最も深い溶融金属脆化割れはほとんどの試料において止端部からの距離が0.3mm以内の部位に生じていた。これに対し、シールドガス中のCO2濃度を7%以下とした本発明例のものには溶融金属脆化割れは観測されなかった。本発明例のものにおけるめっき層蒸発領域長さLは、いずれも0.3mm以上であり、特にCO2濃度を5%未満とした例におけるめっき層蒸発領域長さLは0.6mm以上であった。
1、1’ 母材
2 溶接ビード
3 ビード止端部
5 Zn−Al−Mg系合金層
6 Fe−Al系合金層
7 めっき層
8 Zn−Al−Mg系溶融金属
9 めっき層蒸発領域
10 溶融凝固領域
11 めっき層未溶融領域
14 試験片
15 ボス
16 溶接ビード
17 ビード重なり部分
31 溶接トーチ
32 溶接ワイヤ
33 電極
34 シールドガス
35 アーク

Claims (3)

  1. ガスシールドアーク溶接にて鋼材同士を接合して溶接構造部材を製造するに際し、少なくとも接合する一方の部材を溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材とし、Arガス、HeガスまたはAr+He混合ガスをベースとしてCO2濃度が0〜7体積%に調整されたシールドガスを使用する、耐溶融金属脆化割れ性に優れるZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の製造法。
  2. 前記溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板は、質量%で、Al:1.0〜22.0%、Mg:0.05〜10.0%、Ti:0〜0.10%、B:0〜0.05%、Si:0〜2.0%、Fe:0〜2.5%、残部Znおよび不可避的不純物からなるめっき層を有するものである請求項1に記載の耐溶融金属脆化割れ性に優れるZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の製造法。
  3. 前記溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板は、片面当たりのめっき付着量が20〜250g/m2である請求項1または2に記載の耐溶融金属脆化割れ性に優れるZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の製造法。
JP2012134660A 2011-07-13 2012-06-14 Zn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の製造法 Active JP6080391B2 (ja)

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