JP2013026005A - 電池パック - Google Patents

電池パック Download PDF

Info

Publication number
JP2013026005A
JP2013026005A JP2011159336A JP2011159336A JP2013026005A JP 2013026005 A JP2013026005 A JP 2013026005A JP 2011159336 A JP2011159336 A JP 2011159336A JP 2011159336 A JP2011159336 A JP 2011159336A JP 2013026005 A JP2013026005 A JP 2013026005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
battery pack
power receiving
receiving coil
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011159336A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuta Saijo
裕太 西條
Takeshi Hashimoto
武 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2011159336A priority Critical patent/JP2013026005A/ja
Publication of JP2013026005A publication Critical patent/JP2013026005A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

【課題】受電コイルを送電コイルとの電磁結合効率を維持しつつ、保護機能を高める。
【解決手段】幅よりも厚さを小さくした角型の二次電池セル2と、充電台110に設けられた送電コイル113と電磁的に結合することで受電可能とした受電コイル1と、前記受電コイル1を収納するためのコイル配置穴8Aを設けた基板ホルダ8と、前記受電コイル1を被覆する樹脂製の電池ケース20と、前記二次電池セル2の表面において、前記受電コイル1を載置する領域で、前記二次電池セル2と受電コイル1との間に配置される、外形を前記コイル配置穴8Aに収納できる大きさとした磁性体シート6とを備えており、前記電池ケース20の内面側で、前記受電コイル1の芯側に突出させたコイル保護リブ20cを設けており、前記コイル保護リブ20cの先端が前記磁性体シート6に当接するように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、携帯電話等の電池駆動機器に収納され、充電台に載置して無接点又はワイヤレスで充電可能な電池パックに関する。
携帯電話や携帯音楽プレーヤ等のモバイル機器に代表される電池駆動機器は、携帯に便利なように、充電できる電池により駆動されるものが多い。このような電池駆動機器は、電池を素電池の状態で、あるいは電池パックの状態で収納している。電池駆動機器は、電池を収納する状態で充電器に接点を接続して充電される。一方で、このように接点を接続することなく、電磁誘導の作用を利用して充電台に内蔵された送電コイルから、受電コイルに対して電力を搬送して、電池を充電する電池パックが開発されている(特許文献1参照)。
特許文献1に開示される電池パックを、図15及び図16に示す。これらの図に示す電池パックは、充電台に、高周波電源で励磁される送電コイルを内蔵しており、この送電コイルに電磁的に結合される受電コイルを電池内蔵機器に設けて、受電コイルに誘導される電力で電池内蔵機器の二次電池を充電する。電池内蔵機器は、受電コイルに誘導される交流を整流し、これを電池に供給して充電する充電回路を内蔵している。この構造によると、充電台の上に電池内蔵機器を載せて、接点を接続することなく無接点な状態で電池を充電できる。
電磁誘導では、送電コイルと受電コイルとの距離の二乗に反比例して磁束密度が減少するため、距離が離れると受電コイル側の誘導起電力も減少する。そこでこの構成の電池パックは、受電コイルと送電コイルとの結合効率を高めるためには、両者を極力接近させる必要がある。言い換えると、受電コイルの表面を極力薄くする必要がある。このため上記の電池パック880では、図15及び図16の分解斜視図に示すように、電池組立810の円盤状の受電コイル801の表面を、出力端子811を除く各側面を覆うようにシール状のラベル812を貼付していた。
しかしながら、ラベル812で受電コイル801を直接被覆する構成では、ラベル812の貼付面における受電コイル801の凹凸が外観として表出してしまい、見栄えが悪くなる。加えて、充電台への載置面に凹凸が生じることで、充電台に電池パック880を載置した際に不安定になったり、結合効率が悪くなる可能性もあった。
さらに、薄いラベル812のみで受電コイル801を保護しているため、外部からの応力に対して受電コイル801の保護が不十分となるおそれもあった。一方、ラベルに変えて樹脂製のケースで被覆することも考えられるが、強度を増すためにケースを厚くすると、電磁結合効率が悪くなる。かといって、ケースを薄くするほど、強度が弱くなりラベルと同様の問題が顕在化する。
加えてこの電池パックは、送電コイルから受ける磁力線を磁気シールドして、薄型電池への悪影響を防止するために電磁シールド膜806を電池セル802の全面に設けているが、電磁シールド膜806の厚さによって電池パック全体の厚さが増すという問題もある。
特開2008−66140号公報
本発明は、従来のこのような問題点を解決するためになされたものである。本発明の主な目的は、受電コイルを送電コイルとの電磁結合効率を維持しつつ、保護機能を高めた電池パックを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面に係る電池パックによれば、幅よりも厚さを小さくした角型の二次電池セル2と、充電台110に設けられた送電コイル113と電磁的に結合することで受電可能とした受電コイル1と、前記受電コイル1を収納するためのコイル配置穴8Aを設けた基板ホルダ8と、前記受電コイル1を被覆する樹脂製の電池ケース20と、前記二次電池セル2の表面において、前記受電コイル1を載置する領域で、前記二次電池セル2と受電コイル1との間に配置される、外形を前記コイル配置穴8Aに収納できる大きさとした磁性体シート6と、を備えてなる。これにより、受電コイルを電池ケースで外力等から保護しつつ、全体の厚みが大きくなる事態を回避でき電池パックの小型化を達成できる。
また第2の側面に係る電池パックによれば、前記電池ケース20の内面側で、前記受電コイル1の芯側に突出させたコイル保護リブ20cを設けており、前記コイル保護リブ20cの先端が前記磁性体シート6に当接するよう構成されてなる。これにより、電磁結合効率を維持するために電池ケースを薄くする一方、外力が加えられた場合に電池ケースが受電コイルを押圧する事態をコイル保護リブによって保持できるので、電池ケースの薄型化と受電コイルの保護を両立できる利点が得られる。また受電コイルの芯部分で樹脂製の電池ケースを厚くすると、ひけが生じて外観が悪くなるが、部分的にコイル保護リブを設けることでこのような事態も回避できる。さらに、コイル保護リブによって受電コイルの位置決めも図ることができる。また、送電コイルから受ける磁力線を磁気シールドして、角型の二次電池セルに与え得る影響を阻止する磁性体シートを、コイル配置穴に配置している。これにより、磁性体シートを追加したことにより、電池パックが厚膜化する事態を回避できる。
さらにまた第3の側面に係る電池パックによれば、前記受電コイル1が、角型のコイルに形成されてなり、前記受電コイル1からの引き出し線を、角型の隅部に位置させてなる。これにより、円形のコイルに比べて磁束を受ける面積を大きくすることができるため電磁結合効率を向上でき、また位置決めが容易となって、引き出し線を隅部に位置させることが目視などによらず確実に所定位置に規定できる。
さらにまた第4の側面に係る電池パックによれば、前記二次電池セル2は、前記受電コイル1を載置する表面を第一フラット面2aとし、該第一フラット面2aと交差する面を側面2cとし、さらに該第一フラット面2a及び側面2cと交差する面を端面2eとしており、前記基板ホルダ8は、前記第一フラット面2aと一方の端面2e及び基板を配置する一方の側面2cとを覆うと共に、前記コイル配置穴8Aの隅部から前記側面2cに向けて厚さを肉薄にしてなり、該肉薄部に前記受電コイル1からの引き出し線を配置してなる。これにより、角型の隅部において基板ホルダを肉薄とすることで、受電コイルの引き出し線の部分で部分的に厚くなる事態も回避できる。
さらにまた第5の側面に係る電池パックによれば、前記二次電池セル2の一面を前記電池ケース20で被覆すると共に、前記二次電池セル2の他の面を、絶縁シール21で被覆している。これにより、樹脂製の電池パックで被覆してコイルの保護強度を高めつつ、底面は薄型として製造コストを削減し、また電池パックの両面を樹脂製ケースで被覆することによる厚膜化を阻止できる。
さらにまた第6の側面に係る電池パックによれば、前記二次電池セル2の側面に配置され、前記受電コイル1で受電した電力を変換して前記二次電池セル2に充電するための充電回路4を実装した回路基板5を備えており、前記回路基板5は、電池パック50の表面に面する側に外部に表出される接続端子11を設けてなり、反対側の前記二次電池セル2と面する面に、前記充電回路4を構成する電子部品を実装しており、さらに前記電子部品を被覆樹脂5Aで一体的に被覆してなる。これにより、回路基板上の電子部品を一体的に保護し、また電子部品の放熱性を高めることができる。
さらにまた第7の側面に係る電池パックによれば、前記回路基板5で前記充電回路4を実装された面の両端部において、前記二次電池セル2および前記受電コイル1との接続のための回路端子3を備えている。回路基板に配置された実装部品を被覆樹脂で被覆する場合、回路基板の被覆樹脂の両端部は緩衝領域となり、電子部品を配置できない。そのため、接続リード板や受電コイルとの接続部を保護回路基板のできるだけ端部に設けることで、回路基板に配置される電子部品の配置スペースを纏まりを持って確保でき、回路基板のスペースを有効に利用できる効果がある。
さらにまた第8の側面に係る電池パックによれば、前記被覆樹脂5Aで覆われた前記充電回路4と前記基板ホルダ8の側面との間に隙間7を設けている。これにより、電子部品の発熱が被覆樹脂から隙間に放熱されるため、熱の籠もりを低減して放熱性をさらに改善できる。また、回路基板に設けた接続端子に電気接続するため、外部機器の端子類を接触させるため押圧されても、隙間を設けることで弾性を付加して、回路基板に大きな負荷が印加される事態を回避し、回路基板の保護が図られる利点も得られる。
さらにまた第9の側面に係る電池パックによれば、前記電池ケース20の表面に、前記二次電池セル2に関する情報が印字されている。これにより、電池パックを携帯電話等の電池駆動機器に収納し作動した状態で、電池セルの情報や電池パックの取扱注意等の情報をユーザに認知させることができる。
本発明の実施例に係る電池パックの斜視図である。 図1に示す電池パックの上視面からの分解斜視図である。 図1に示す電池パックの下視面からの分解斜視図である。 電地ケースの上面の内側面を示す平面図である。 図1に示す電池パックより電池ケースおよび絶縁シールを外した組立電池を示す上面図である。 図5の回路基板を示す斜視図である。 受電コイルの実施例1を示す拡大断面斜視図である。 受電コイルの変形例1を示す拡大断面斜視図である。 受電コイルの変形例2を示す拡大断面斜視図である。 電池パックを内蔵する携帯電子機器を無接点の充電器にセットする状態を示す斜視図である。 図10に示す充電器に携帯電子機器をセットして電池パックを充電する状態を示す垂直断面図である。 図11に示す充電器に電池パックをセットして充電する状態を示す垂直断面図である。 図10に示す携帯電子機器に内蔵される電池パックの一例を示す回路図である。 図12に示す電池パックの一例を示す回路図である。 従来の電池パックの組立を示す斜視図である。 従来の電池パックの分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための電池パックを例示するものであって、本発明は電池パックを以下のものに特定しない。さらに、本明細書においては、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
(実施例1)
以下、実施例1として携帯電話等の電池駆動機器に収納され、充電台に載置して無接点又はワイヤレスで充電可能な電池パックの例を、図1〜図7に基づいて説明する。これらの図において、図1は実施例に係る電池パックの斜視図、図2は図1に示す電池パックの上視面からの分解斜視図、図3は図1に示す電池パックの下視面からの分解斜視図、図4は電池ケースの上面の内側面を示す平面図、図5は図1に示す電池パックより電池ケース及び絶縁シールを外した組立電池を示す上面図、図6は図5の回路基板を示す斜視図、図7は受電コイルの一例を示す拡大断面斜視図をそれぞれ示している。
なお、本明細書において、上下方向は、図1における上下方向を意味するものとする。これらの図に示す電池パックは、図において上面側に受電コイルを配置している。ただ、この電池パックは、充電台に載置されて、充電台に内蔵される送電コイルから電力を受けて無接点充電する状態では、内蔵される受電コイルを送電コイルと対向する姿勢で、すなわち、受電コイルを下向きとする姿勢で充電台にセットされる。したがって、この電池パックは、その充電状態においては、図1に示す向きと逆向きの姿勢で充電台に載置して使用される。
(電池ケース20及び絶縁シール21)
図1に示す電池パック50は、厚さの薄い直方体の形状で、図の左側面に電池駆動機器との接続端子として接続端子11及び水没判定のための水没判定ラベル22を備えている。さらに、電池パック50は、接続端子11の位置決めのために、接続端子11側の側面に位置決めリブ20fを2カ所設けて、電池駆動機器の接続端子と確実に固定できる構造としている。
さらに電池パック50は、外装を内蔵される二次電池セルの底面部を除く上面及び四側面を絶縁体としてプラスチックで一体的に成型された電池ケース20で絶縁保護している。さらにその上に、二次電池セルの底面部等を絶縁体である薄いプラスチックの絶縁シール21で絶縁保護することにより、内部の電池セル及びその他の回路を外部から絶縁している。また電池ケース20には、電池駆動機器への接続端子11を露出させる電極窓20Aを形成している。
さらにまた絶縁保護としての電池ケース20は、ガラス繊維やカーボン繊維等の繊維を埋設しているプラスチックにより、一体的に成型されている。このプラスチックは、たとえばPPS(ポリフェニレンサルファイド)が適している。このPPSは、優れた強度を有しさらに繊維で補強して衝撃強度も向上ができる。さらに、PPSは難燃性にも優れているので、たとえば電池ケースの素材にPPSを使用した場合、板厚を0.4mmまで薄くしても、UL規格等に定められている難燃性に関する基準を満たすことができる。したがって、PPSは、難燃性を保ちながら、電池ケースを薄くすることができ、その分、電池パックの小型化を図ることができる。ただし、電池ケースのプラスチックは、ポリカーボネート等のプラスチックも使用でき、プラスチックをPPSには限定はしない。
さらにまた薄いプラスチックの絶縁シール21は、ポリプロピレンフィルムやポリエチレンフィルム等の安価な材料を絶縁部材として利用することができる。
つぎに図2及び図3は、図1の電池パック50の分解斜視図である。ここで、電池パック50は、電池ケース20及び絶縁シール21を外した状態を、組立電池10としている。図3に示すように電池ケース20には、二次電池セル2を薄型化した薄型電池2Aの第一フラット面2aに接面する上面20Xと、その上面20Xに直交する四方の側面を有している。さらに電池ケース20は、電極窓20Aを有する側面の底面側に、後述する回路基板5を保持する形状で基板部保持片20dを突出させている。さらにまた、電池ケース20は、電極窓20Aとは逆側面の底面に薄型電池2Aを保持する電池部保持片20eを有している。これにより、電池ケース20は、組立電池10内に配置された回路基板5に基板部保持片20dを挿入し、その後薄型電池2Aに電池部保持片20eを挿入することにより、組立電池10と一体化させることができる。
さらに、組立電池10と一体化した電池ケース20は、底部面にコ字状に折曲された絶縁シート21を薄型電池2Aの下面である第二フラット面2bに固定し、電極窓20Aを有する面に直交する両側面に対し、第一折曲面21aと第二折曲面21bとをそれぞれ固定する。さらに絶縁シート21は、図2に示すように第一折曲面21aと第二折曲面21bの端縁を電池ケース20側に折曲させた第三折曲面21c及び第四折曲面21dを有している。これら第三折曲面21c及び第四折曲面21dは、電池ケース20の上面に有するシート貼付溝20a及びシート貼付溝20bとに固定する。絶縁シート21の固定は、絶縁シート21に粘着面を設けて貼付したり、接着剤等の粘着剤を別途塗布して固定する。これにより、組立電池10は、電池ケース20及び絶縁シート21により一体成型することができる。また電池パック50を一体とし、組立電池10に含まれる受電コイル1、薄型電池2Aおよび回路基板5等の全てを、安全に絶縁保護することができる。
(コイル保護リブ20c)
ここで、電池パック50は、電池ケース20の内面側に、受電コイル1の芯側に突出させたコイル保護リブ20cを有し、コイル保護リブ20cを受電コイルの下端に積層している磁性体シート6に当接させる構成としている。これにより、受電コイル1を電池ケース20で外力等から保護しつつ、全体の厚みが大きくなる事態を回避でき、電池パック50の小型化を達成できる。特に、電磁結合効率を維持するために電池ケース20を薄くする一方、外力が加えられた場合に電池ケース20によって受電コイル1が押圧されて損傷を受ける事態を、コイル保護リブ20cによって保護できる。すなわち、電池ケース20の裏面側を支持することで、受電コイル1への応力印加を回避できるので、電池ケース20の薄型化と受電コイル1の保護を両立できる利点が得られる。また受電コイル1の芯部分で樹脂製の電池ケース20を厚くすると、ひけが生じて外観が悪くなるが、コイル保護リブ20cを電池ケース20の全面でなく、部分的に設けることでひけの発生を抑制し、このような見栄えが悪くなる事態も回避できる。さらに、コイル保護リブ20cによって、電池パックの組立時に受電コイル1の位置決めも図ることができる。
さらに、上記コイル保護リブ20cは、受電コイル1の内形の内側に配置される大きさであって、先端である下面が磁性体シート6に当接するよう、コイルの厚みとほぼ等しい高さに成型している。図3に示す電池ケース20の上面20Xの内面側には、コイル保護リブ20cとして、複数列の凸条を互いに平行に設けている。複数列の凸条からなるコイル保護リブ20cは、各々の凸条の長さを受電コイル1の内形以下として、内側に配置できるようにしている。図に示す受電コイル1は、内形の形状を略正方形としているので、各々の凸条の長さを正方形の一辺よりも多少短くして、複数の凸条のコイル保護リブ20cを配置できるようにしている。さらに、複数列の凸条のコイル保護リブ20cは、受電コイル1の内形に配置できるように、その数と間隔とを調整して設ける。図の電池ケース20は、3列の凸条を設けたコイル保護リブ20cとしている。ただ、コイル保護リブ20cは、凸条を2列以下とすることもできるし、4列以上とすることもできる。さらに、コイル保護リブは、必ずしも、複数の凸条を互いに並列に配置する形状に限定されるものではない。例えば図4(a)及び図4(b)は、電池ケースの上面の内側面を示す平面図である。この図のように、図4(a)を十字状のコイル保護リブ20c’とした電池ケース20’や、図4(b)を多角形状のコイル保護リブ20c’’とした電池ケース20’’とすることもできる。さらに図示はしないが、コイル保護リブは、曲線状とし、或いはこれらを連結した形状とすることも、また、円形状や楕円状のリング形状とすることもできる。
(二次電池セル2)
電池パック50は、二次電池2として、薄型の直方体の形状とした薄型電池2Aを内蔵している。この薄型電池2Aは、対向する広い面積の2面を第一フラット面2aと第二フラット面2bとしている。さらに、薄型電池2Aは、第一フラット面2aと第二フラット面2bとの側縁を連結させる側面2cと側面2fで一体成型されている。さらにまた、この第一フラット面2aと第二フラット面2bとに直交する端面である対向する端子面2dと端子面2eが、薄型電池2Aの電極端子を有している。薄型電池2Aは、それぞれ電極端子として、端子面2dに平面電極(図示せず)を有し、端子面2eに凸部電極2gを有している。
さらにこの薄型電池2Aは、各面を一体成型した外装缶を形成し、金属ケースとすることができる。たとえば、金属ケースは、アルミニウム等とすることができる。
薄型電池2Aである二次電池2は、体積エネルギー密度の大きいリチウムイオン二次電池又はリチウムポリマー電池を使用することで、全体を軽く、薄く、小さくして利便性を良く携帯駆動機器に利用できる特徴がある。ただ、二次電池は、これに限るものではなく、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池等の充電できる全ての二次電池とすることもできる。
(基板ホルダ8)
ここで二次電池セル2である薄型電池2Aは、第一フラット面2aとその面に直交する端面2e及び側面2cを被覆させる基板ホルダ8が装着される。まず、この基板ホルダ8には、薄型電池2Aの第一フラット面2aに接面する角型の上面を有し、さらに受電コイル1を磁性体シート6に装着した部材を嵌入させるためのコイル配置穴8Aを有している。このコイル配置穴8Aの大きさは、嵌入される磁性体シート6と略同等で略四角形とする。
さらに基板ホルダ8は、薄型電池2Aの側面2cを被覆する基板絶縁壁8dを有している。この基板絶縁壁8dの両端には、回路基板5を保持するための段差部として基板固定部8b及び基板固定部8cを設けている。ここで、基板固定部8b及び基板固定部8cは、基板絶縁壁8dに対し後述する充電回路4の厚みより若干厚い段差が設けてあり、さらに回路基板5の脱落防止のための突出片を上下に設けている。
さらにまた、基板ホルダ8は、基板絶縁壁8dに直交し連結した電極絶縁壁8eを有し、薄型電池2Aの端面2e側に接面し、凸部電極2gを露出させる電極穴8Bを形成している。これにより、リード板と凸部電極2gとの接続を容易に行うことができる。
ここで、基板ホルダ8の上面部には、コイル配置穴8Aの隅部から基板絶縁壁8dの基板固定部8c側に向けて、上面部の厚みを肉薄とする引出線段差部8aを設けている。この引出線段差部8aは、図2及び図5に示すように配置される受電コイル1の中心引出線1a及び外周引出線1bによる段差が生じないよう設けている。そのため、引出線段差部8aの段差は、引き出されるコイルの線材の外径とほぼ等しいか少し深めとしている。これにより、基板ホルダ8の上面の角型の隅部を肉薄とすることで、受電コイル1の引き出し線の部分で部分的に厚くなる事態も回避できる。
さらに、引出線段差部8aには、コイル配置穴8Aの隅部から基板固定部8cの近傍に向け、2分割する段差部リブ8fを形成している。段差部リブ8fは、受電コイル1からの中心引出線1a及び外周引出線1bの配置を区画することができ、これらの交差や擦れを無くし、ばたつきを抑制して安定的に引き出すことができる。これにより、受電コイル1の配置は、コイル配置穴8Aにより位置決めができ、さらに中心引出線1a及び外周引出線1bも、引出段差部8aと段差部リブ8fにより容易に位置決めすることができる。
(回路基板5)
ここで回路基板5には、薄型電池2Aの側面2cに対面する側に、熱硬化性樹脂によりポッティングされた充電回路4を配置し、その両端にはリード板や受電コイル1と接続するための回路端子3を有している。この充電回路4は、薄型電池2Aの電圧、電流及び電池温度等を制御する回路を設けている。また、回路基板5は、充電回路4とは逆の側面に接続端子11を有している。これにより、回路基板5は、この二次電池セル2の電圧、電流、電池温度等を制御し充放電を実施できるため、電池パック50をコンパクト化することができる。
さらにこの回路基板5は、薄型電池2Aの正負電極へ接続のためのリード板が回路端子3へ接続され設置される。ここで、回路端子3は、図5に示すようにリード端子3a、リード端子3b、コイル端子3c及びコイル端子3dに分離されている。まず、一方のリード板は、薄型電池2Aの凸部電極2gに接続され温度監視を担う端子リード板12が保護素子13と接続され、さらに接続リード板14と接続されている。この接続リード板14は、一方の端縁に、略垂直に折曲した折曲片14aを有し、図5に示される回路基板5のリード端子3aに接続される。ただ、PTCおよび保護素子を回路基板に実装して、回路基板の両端をリード板等で薄型電池と連結することもできる。また、電池パックは、保護素子をPTCに代わって温度ヒューズとし、一方の接続リードを温度ヒューズとして、回路基板を薄型電池に連結することもできる。さらにもう一方のリード板は、薄型電池2Aの平面電極に接続される端子リード板15が接続リード板16と接続されている。この接続リード板16の一方の端縁には、略垂直に折曲した折曲片16aを有し、回路基板5のリード端子3bに接続される。これにより、回路基板5には、正負両極のリード板が一体化された状態を構成できる。
図5に示すように回路基板5の回路端子3は、接続リード板14の折曲片14aに接続されるリード端子3aと、受電コイル1の中心引出線1aが接続されるコイル端子3cと、受電コイル1の外周引出線1bが接続されるコイル端子3dの3つの端子は、回路基板5の右側端部に配置されている。ここで、回路基板5に配置される電子部品は一塊の被覆樹脂5Aで覆われている。被覆樹脂5Aで完全に電子部品を被覆することで、電子部品の表面積を大きくして放熱性を高めることができる。また被覆樹脂5Aは、電子部品を完全に被覆するため、回路基板5の延在方向における端部に、マージンとして電子部品の存在しない緩衝領域5aが設けられている。緩衝領域5aを設けることで、被覆樹脂5Aの端部で電子部品が露出することを回避できる。
一方で、回路基板5は上述の通り、受電コイル1と接続するための回路端子3を有している。ここで、回路端子3を、回路基板5の中央に設けると、回路基板5上に実装された電子部品群が回路端子3によって分断されることになる。この結果、分断された電子回路群を被覆する被覆樹脂も2つに分断されることとなる。この場合は、各被覆樹脂の両端にそれぞれ緩衝領域を設ける必要が生じる。緩衝領域には電子部品が実装されないため、結果として回路基板上の限られたスペースが消費されることとなる。また、中央で分断された被覆樹脂は、分断された部分で剛性を失うため、機械的な強度も弱くなる。
これに対して、本実施例では、回路基板5で充電回路4を実装された面の両端部において、二次電池セル2および受電コイル1との接続のための回路端子3を備える構成としている。この構成によって、図6に示す回路基板の斜視図に示すように、被覆樹脂5Aは分断されることなく一体的に設けられる結果、緩衝領域を増やすことなく、回路基板上のスペースの有効利用を図ることができる。すなわち、接続リード板14、16や受電コイル1との接続部は、保護回路基板のできるだけ端に設けることで、回路基板5に配置される電子部品の配置スペースを纏まって確保できる。また、被覆樹脂5Aを一体的に構成することで、剛性を高めて回路基板の強度を補強する効果も得られる。
この実施例1のリード板と一体化された回路基板5は、基板ホルダ8の基板固定部8bおよび基板固定部8cに設置され、端子リード板12と端子リード板15が、薄型電池2Aの正負電極である平面電極及び凸部電極2gにそれぞれ接続し固定される。これにより、回路基板5は、薄型電池2Aの正負電極とリード板との接続固定のみで設置が可能となり、容易に基板ホルダ8を薄型電池2Aに設置し、固定することができる。
さらに、基板固定部8bおよび基板固定部8cは、段差を設けているため、回路基板5の充電回路4が、基板絶縁壁8dと接触することがなく隙間7を形成している。このため、回路基板5上の電子部品は、一体的に保護され、また隙間7により電子部品の放熱性を高めることができる。
さらにまた、電池パック50は、回路基板5に設けた接続端子11に電気接続するため、外部機器の端子類を接触させるため押圧されても、隙間7を設けることで弾性を付加して、回路基板5に大きな負荷が印加される事態を回避し、回路基板5の保護が図られる利点も得られる。
(磁性体シート6)
ここで、基板ホルダ8の上面に設けられたコイル配置穴8Aに嵌入される磁性体シート6は、磁性体を含有するシート材で、金属やカーボン、フェライト等の粉末を添加してなる樹脂をシート状に成形して製作している。シート状の磁性体シート6は、薄型電池2Aの第一フラット面2aに積層されると共に、磁性体シート6の表面に受電コイル1が固定されて、薄型電池2Aの第一フラット面2aに磁性体シート6を介して受電コイル1が配設される。これにより、薄型電池2Aは、受電コイル1が受ける磁束を磁性体シート6により遮断され、磁気誘導作用による薄型電池2Aの外装缶への影響を押さえることができる。さらにたとえば、磁性体シート6は、両面に粘着層を設けて、片面の粘着層で磁性体シート6を薄型電池2Aの第一フラット面2aに固定している。これにより、基板ホルダ8の上部面は、薄型電池2Aの第一フラット面2aに固定されていなくても、横ズレを防ぐことができる。
さらに、磁性体シート6は、略四角形とし、上部に受電コイル1を積層しているが、受電コイル1の中心側にある中心引出線1aを引き出すための、磁性体段差部6aを角型の隅部に設けている。これにより、受電コイル1は、中心引出線1aにより段差を生じることなく、受電コイル1の外周へ中心引出線1aを引き出すことができる。さらに、これにより、受電コイル1の引き出される線材の配置を位置決めすることができる。
(受電コイル1)
さらにまた、受電コイル1は、中心引出線1aと外周引出線1bを有する。まず、中心引出線1aは、受信コイル1と磁性体シート6との中間層とした磁性体段差部6aを経由し、さらに基板ホルダ8の引出線段差部8aを経由し、さらにまた回路基板5のコイル端子3cと接続される。さらに、外周引出線1bは、基板ホルダ8の引出線段差部8aを経由し、さらに回路基板5のコイル端子3dと接続される。これにより、受電コイル1が受電した誘導起電力は、回路基板5の充電回路4に電導され、充電回路4内の整流回路にて直流電流へ変換し、薄型電池2Aを充電させることができる。
ここで、図5に示される磁性体シート6の上部に配置される受電コイル1は、線材を平面に渦巻き状に巻いた平面コイルで、接着材や塗料で一体化して所定の形状に保持している。この受電コイル1は、送電コイルからの磁束を如何に誘導起電力に変換できるかが重要であり、受電コイルとしての線材の巻き数及び磁束を受ける面積を如何にして増やすかが課題となる。そこで本実施の形態では、受電コイル1を四角形状コイルとしている。四角形状コイルは、円形コイルに比べ、受電コイルの外周を磁性体シート6の外周と略同等以下とすることができ、コイルとして用いる線材の長さを円形コイルより延長できる。これにより、送電コイルからの磁束を受ける線材面積を増加させることができ、それに伴い誘導電流を増加させることが可能となる。さらに、四角形状コイルの受電コイル1は、コイルの芯部分が広くなるため、コイルの巻き数を増加させることができる。例えば、巻き数を1.2倍にした場合には、電圧も1.2倍となり、誘導起電力も1.2倍と増加させることができる。
さらに、受電コイル1に用いられる導電性ワイヤ19は、絶縁金属線とし、線材表皮を絶縁皮膜で絶縁しているホルマル線やエナメル線としている。充電台に内蔵される送電コイルは、高周波電源により高周波電流が流れ、それに伴った磁束を発生させ、その磁束を受電コイル1が受け取って、電磁誘導によって誘導起電力を生じることとなる。高周波電源の高周波は、例えば20kHzから1MHzとすることができる。そのために、高周波電流が流れる受電コイル1の線径は、表皮効果を考慮した線径を用いる必要性がある。たとえば、この実施例1では、銅線を絶縁被膜した絶縁金属線としている。銅の導電率は、58×106S/mである。さらに、送電コイルの発信周波数を200kHzとした場合、表皮効果で銅線に高周波電流が導電する表皮距離は、0.147mmである。このため、ここで用いる絶縁金属線の線径は、表皮距離を2倍し、約0.3mmとした略円形の線材を用いている。ただ、受電コイルとして絶縁金属線の線径は、薄型な電池パックとするために、極力細い線径とすることが望ましいし、電池パックへの急速充電を可能とするためには、線径を大きくし誘導起電力を大きくすることも望まれるため、上記線径に限られるものではない。
さらに、受電コイル1に用いられる導電性ワイヤ19は、自己融着線とすることができる。自己融着線は、線材表皮を絶縁皮膜で絶縁してなる絶縁金属線の表面に、さらに融着層を被覆してなる線材である。この自己融着線として、たとえば、エナメル線の表面に、溶融層としてポリビニルブチラルやポリアミド等の樹脂被膜を設けたものが使用できる。この受電コイルは、自己融着線を単純巻きして平面コイルとする状態で、加熱し、または溶剤を塗布して表面被膜を活性化させることにより、隣接する導電性ワイヤを互いに融着させて所定の形状に保持される。したがって、平面状に巻かれたコイルが巻き端から解かれる等の弊害を有効に防止しながら、能率良く組み立てできる。また、所定の形状に保持できることで、正確に位置決めしながら配置できる特徴もある。
さらにまた、図7に示される受電コイル1は、線材である導電性ワイヤ19の断面形状を略円形とし、平行に積層させ略四角形な平面コイルを形成したものの断面斜視図である。ここでは、平面コイルの積層された段数を12段としているが、これに限るものではなく、要求される電圧になるように積層する段数を変更できる。
次に図8は、受電コイルの変形例1の拡大断面斜視図を示している。この受電コイル71は、線材である導電性ワイヤ79の断面形状を略四角形とし、平行に積層させ略四角形な平面コイルを形成している。ここでは、平面コイルの積層された段数を12段としているが、これに限るものではなく、需要とされる電圧になるように積層する段数を変更できる。これにより、受電コイルは、導電性ワイヤ19の断面形状を略円形としたものに対し、導電性ワイヤ79の線径の断面積が約1.27倍とすることができ、誘導起電力を増加させることができる。
さらに図9は、受電コイルの変形例2の拡大断面斜視図を示している。この受電コイル81は、線材である導電性ワイヤ19の断面形状を略円形とし、平行に積層させ略四角形な平面コイルを形成し、さらに上段に下段と同様に積層された平面コイルを積層し、並列に接続し誘導起電力を2倍とすることができる。
しかし平面コイルを2層に積層した受電コイル81は、積層高も2倍となってしまう。このため、たとえば送電信コイルへの高周波電源からの高周波電流を、800kHzとすることで表皮効果による線径の銅線に電流が導電する表皮距離は、0.074mmとすることができる。このため、ここで用いる絶縁金属線の線径は、表皮距離を2倍した約0.15mmとした略円形の線材を用いていることにより、平面コイルが上下2層に積層されても、合わせて0.3mmとすることができる。これにより、受信コイルでの誘導起電力が、2倍の状態で、電池パックの厚みを変更せずに対応することができる。
以上の電池パックを利用した実施例として充電器で充電する状態を図10から図12に示す。図10と図11は、電池パック80を内蔵する電池駆動機器100を充電台110にセットして充電する状態を、図12は、電池パック90を直接に充電台110にセットして充電する状態をそれぞれ示している。
たとえばこの充電台110は、電池パック80、90の受電コイル1に電磁結合される送電コイル113と、この送電コイル113に高周波電力を供給する高周波電源114を備える。さらにこの高周波電源114は、ACアダプタ(図示せず)からの接続プラグ141、USBケーブル142、内蔵電池112のいずれかから直流電力が供給される。無接点の充電台110は、ACアダプタからの接続プラグ141を接続するDC接続端子117AとUSBケーブル142を接続するUSB端子117Bからなる直流入力端子117を外装ケース111に設けている。この直流入力端子117は、内蔵電池112への充電および直接高周波電源114へ供給される。
電池パック80、90の回路図の実施例を図13と図14に示す。たとえば図13の電池パック80は、二次電池セル2と、受電コイル1と、受電コイル1に誘導される高周波電力を整流するダイオードブリッジからなる整流回路94とを備えることができる。この電池パック80は、整流回路94から出力される直流を、電池パック80が装着される電池駆動機器100に装備される機器側回路101に出力する。さらに、この図の電池パック80は、二次電池セル2と直列に接続している保護FET92と、この保護FET92をオンオフに制御して二次電池セル2を保護する保護回路93備える。保護回路93は、二次電池セル2を過充電と過放電を防止するように保護FET92をオンオフに切り換える。この電池パック80を装着する電池駆動機器100は、機器側回路101に二次電池セル2の充電制御回路105を内蔵している。充電制御回路105は、整流回路94から入力される直流電力で二次電池セル2を充電する。この電池駆動機器100は、整流回路94から出力される直流電力を充電制御回路105に入力して、二次電池セル2を充電するので、整流回路94から出力される直流電力を効率よく二次電池セル2の充電に利用できる。このような充電制御回路105を内蔵した電池駆動機器100の場合は、電池パック80の回路部品点数を減少させることができる。
さらに、たとえば図14の電池パック90は、二次電池セル2の充電制御回路95を内蔵している。この充電制御回路95は、整流回路94から出力される直流電力で二次電池セル2を満充電する。さらに、充電制御回路95は、二次電池セル2の満充電を検出する満充電検出回路96を備えている。この満充電検出回路96は、二次電池セル2が満充電されると、満充電信号を出力する。満充電信号は、受電コイル1に出力され、受電コイル1から送電コイル113に伝送される。充電台110は、満充電検出回路96から出力される満充電信号を検出して充電を停止する充電停止回路を内蔵している。充電停止回路は、電池パック90の満充電検出回路96から伝送される満充電信号を検出すると、送電コイル113への高周波電力の供給を停止する。この電池パック90は、二次電池セル2が満充電されると、充電台110に満充電信号を伝送する。したがって、充電台110は、電池パック90から伝送される満充電信号を検出して、送電コイル113への高周波電力の供給を停止できる。このため、電池パック90が満充電されると、高周波電源への電力供給を遮断して無駄な電力消費を阻止できる。この図の電池パック90は、携帯電話等の携帯電子機器に装着することなく、充電器にセットして二次電池セル2を充電できる。
なお、図14の回路において、図示しないが、以下の認証手続きを含む回路とすることもできる。この回路は、送電コイル113からID信号(=(Identification)認証信号)を送信し、電磁誘導されて受電コイル1にてID信号を受信し、電池パック90又は電池駆動機器100側でID信号を確認、認証できると充電を開始し、ID信号を確認、認証できないときには充電を停止する。なお、電池パック90又は電池駆動機器100にてID信号を確認、認証できたときは、ID信号が確認できたことを表す信号(=ID確認信号)を、電池パック90又は電池駆動機器100から、受電コイル1を介して送電コイル113へ送信し、送電コイル113を含む充電台110側にてID確認信号を受信して、電力供給を継続して行う。また、ID確認信号を受信できないときは、充電台110と適合していない電池パック又は携帯電子機器であると認識して、電力供給を停止する。
本発明に係る電池パックは、携帯電話やPDA、携帯型ゲーム機器、携帯型音楽プレーヤ等の無接点充電可能な電源として、好適に利用できる。
1…受電コイル
1a…中心引出線
1b…外周引出線
2…二次電池セル
2A…薄型電池
2a…第一フラット面
2b…第二フラット面
2c…側面
2d…端面
2e…端面
2f…側面
2g…凸部電極
3…回路端子
3a…リード端子
3b…リード端子
3c…コイル端子
3d…コイル端子
4…充電回路
5…回路基板
5A…被覆樹脂
5a…緩衝領域
6…磁性体シート
6a…磁性体段差部
7…隙間
8…基板ホルダ
8A…コイル配置穴
8B…電極穴
8a…引出線段差部
8b…基板固定部
8c…基板固定部
8d…基板絶縁壁
8e…電極絶縁壁
8f…段差部リブ
10…組立電池
11…接続端子
12…端子リード板
13…保護素子
14…接続リード板
14a…折曲片
15…端子リード板
16…接続リード板
16a…折曲片
19、79…導電性ワイヤ
20、20’、20’’…電池ケース
20A…電極窓
20X…上面
20a…シート貼付溝
20b…シート貼付溝
20c、20c’、20c’’…コイル保護リブ
20d…基板部保持片
20e…電池部保持片
20f…位置決めリブ
21…絶縁シール
21a…第一折曲面
21b…第二折曲面
21c…第三折曲面
21d…第四折曲面
22…水没判定ラベル
50、80、90…電池パック
71、81…受電コイル
92…保護FET
93…保護回路
94…整流回路
95…充電制御回路
96…満充電検出回路
100…電池駆動機器
101…機器側回路
105…充電制御回路
110…充電台
111…外装ケース
112…内蔵電池
113…送電コイル
114…高周波電源
117…直流入力端子
117A…DC接続端子
117B…USB端子
141…接続プラグ
142…USBケーブル
801…受電コイル
802…電池セル
806…電磁シールド膜
810…電池組立
811…出力端子
812…ラベル
880…電池パック

Claims (9)

  1. 幅よりも厚さを小さくした角型の二次電池セル(2)と、
    充電台(110)に設けられた送電コイル(113)と電磁的に結合することで受電可能とした受電コイル(1)と、
    前記受電コイル(1)を収納するためのコイル配置穴(8A)を設けた基板ホルダ(8)と、
    前記受電コイル(1)を被覆する樹脂製の電池ケース(20)と、
    前記二次電池セル(2)の表面において、前記受電コイル(1)を載置する領域で、前記二次電池セル(2)と受電コイル(1)との間に配置される、外形を前記コイル配置穴(8A)に収納できる大きさとした磁性体シート(6)と、
    を備えてなることを特徴とする電池パック。
  2. 請求項1に記載の電池パックであって、
    前記電池ケース(20)の内面側で、前記受電コイル(1)の芯側に突出させたコイル保護リブ(20c)を設けており、
    前記コイル保護リブ(20c)の先端が前記磁性体シート(6)に当接するよう構成されてなることを特徴とする電池パック。
  3. 請求項1に記載の電池パックであって、
    前記受電コイル(1)が、角型のコイルに形成されてなり、
    前記受電コイル(1)からの引き出し線を、角型の隅部に位置させてなることを特徴とする電池パック。
  4. 請求項3に記載の電池パックであって、
    前記二次電池セル(2)は、前記受電コイル(1)を載置する表面を第一フラット面(2a)とし、該第一フラット面(2a)と交差する面を側面(2c)とし、さらに該第一フラット面(2a)及び側面(2c)と交差する面を端面(2e)としており、
    前記基板ホルダ(8)は、前記第一フラット面(2a)と一方の端面(2e)及び基板を配置する一方の側面(2c)とを覆うと共に、
    前記コイル配置穴(8A)の隅部から前記側面(2c)に向けて厚さを肉薄にしてなり、該肉薄部に前記受電コイル(1)からの引き出し線を配置してなることを特徴とする電池パック。
  5. 請求項1から4のいずれか一に記載の電池パックであって、さらに、
    前記二次電池セル(2)の一面を前記電池ケース(20)で被覆すると共に、
    前記二次電池セル(2)の他の面を、絶縁シール(21)で被覆してなることを特徴とする電池パック。
  6. 請求項1から5のいずれか一に記載の電池パックであって、さらに、
    前記二次電池セル(2)の側面に配置され、前記受電コイル(1)で受電した電力を変換して前記二次電池セル(2)に充電するための充電回路(4)を実装した回路基板(5)を備えており、
    前記回路基板(5)は、
    電池パック(50)の表面に面する側に外部に表出される接続端子(11)を設けてなり、
    反対側の前記二次電池セル(2)と面する面に、前記充電回路(4)を構成する電子部品を実装しており、
    さらに前記電子部品を被覆樹脂(5A)で一体的に被覆してなることを特徴とする電池パック。
  7. 請求項6に記載の電池パックであって、さらに、
    前記回路基板(5)で前記充電回路(4)を実装された面の両端部において、前記二次電池セル(2)および前記受電コイル(1)との接続のための回路端子(3)を備えることを特徴とする電池パック。
  8. 請求項6に記載の電池パックであって、
    前記被覆樹脂(5A)で覆われた前記充電回路(4)と前記基板ホルダ(8)の側面との間に隙間(7)を設けてなることを特徴とする電池パック。
  9. 請求項1から8のいずれか一に記載の電池パックであって、
    前記電池ケース(20)の表面に、前記二次電池セル(2)に関する情報が印字されてなることを特徴とする電池パック。
JP2011159336A 2011-07-20 2011-07-20 電池パック Withdrawn JP2013026005A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011159336A JP2013026005A (ja) 2011-07-20 2011-07-20 電池パック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011159336A JP2013026005A (ja) 2011-07-20 2011-07-20 電池パック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013026005A true JP2013026005A (ja) 2013-02-04

Family

ID=47784126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011159336A Withdrawn JP2013026005A (ja) 2011-07-20 2011-07-20 電池パック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013026005A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106165032A (zh) * 2014-01-29 2016-11-23 Lg伊诺特有限公司 无线充电板和装置
WO2023243722A1 (ja) * 2022-06-17 2023-12-21 大日本印刷株式会社 コイル部品、送電装置、受電装置、電力伝送システム、及び電力伝送方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106165032A (zh) * 2014-01-29 2016-11-23 Lg伊诺特有限公司 无线充电板和装置
WO2023243722A1 (ja) * 2022-06-17 2023-12-21 大日本印刷株式会社 コイル部品、送電装置、受電装置、電力伝送システム、及び電力伝送方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5300187B2 (ja) 磁気誘導作用で充電されるパック電池
JP4707626B2 (ja) 無接点の充電器とこの充電器と携帯電子機器の組み合わせ
US8421574B2 (en) Contactless power transmission apparatus and a method of manufacturing a secondary side thereof
US9667091B2 (en) Battery pack with wireless charging and near field communication functions
WO2007012272A1 (en) Rechargeable battery circuit and structure for compatibility with a planar inductive charging platform
JP5077493B1 (ja) 非接触充電モジュール及びこれを用いた非接触充電機器
JP4737109B2 (ja) 非接触充電式電子機器
JP2014138483A (ja) 電池パック及び電気機器
KR20130094845A (ko) 비접촉 충전 모듈 및 비접촉 충전 기기
WO2013011907A1 (ja) 二次側受電機器及び充電台と二次側受電機器
KR101635135B1 (ko) 무선 충전 수신 모듈
JP2012223027A (ja) 無接点式の充電アダプタ
KR101499331B1 (ko) 엔에프씨 통신부를 포함하는 무선충전 식별 배터리팩
KR20140067185A (ko) 엔에프씨통신회로부와 무선충전회로부를 포함하는 이동통신장치
JP2013026005A (ja) 電池パック
KR20140056606A (ko) 엔에프씨통신회로부와 무선충전회로부를 포함하는 무선충전 배터리팩
KR101469463B1 (ko) 무선충전 배터리팩
WO2013011908A1 (ja) 電池パック
WO2013129073A1 (ja) 電池パック
KR101578863B1 (ko) 무선 전력 통신용 코일 및 코일 권선 방법
KR101963261B1 (ko) 무선 충전 장치
CN211209702U (zh) 无线模块
KR101507053B1 (ko) 무선충전 식별 배터리팩
JP2012221853A (ja) 充電機能を有する電池のキャリングケース
KR20140083452A (ko) 엔에프씨 겸용 무접점 무선충전 배터리팩

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20141007