JP2013006195A - 圧延機での板厚制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエッジを有する圧延材において、薄い側の端部の板厚が目標値を下回ることを確実に防止しつつ板厚を制御する板厚制御方法を提供すること。
【解決手段】本発明の板厚制御方法は、ワークロール2,2を備えた圧延機4で圧延中の圧延材5に対する板厚制御方法であって、ワークロール2,2の幅方向両端における圧延荷重の差である圧延荷重差ΔPと、圧延材5の幅方向両端の板厚差であるウェッジ量ΔHとを用いて、圧延材5の幅方向端部の板厚である板端の板厚hを求める。次に、求めた板端の板厚hとゲージメータ式とを基にして、ワークロール2,2のロールギャップsを求める。求めたロールギャップsを圧延機4に適用し圧延材5の板厚制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧延機での板厚制御方法に関する。
圧延機を用いて圧延材を圧延する際には、圧延材の板厚等を精度良く制御する必要がある。板厚は、圧延機における最終製品の評価基準の一つであり、板厚を適正なものとすべく様々な制御技術(板厚制御技術)が開発されている。
これらの板厚制御技術においては、ゲージメータ式を用いて圧延ロールのロールギャップを予測しており、予測されたロールギャップを満たすように圧延機の圧延ロールがセットアップされると共に圧延中における圧延ロールへの荷重が変更されて、圧延材の板厚が制御される。
特許文献1は、上述のゲージメータ式を補正したゲージメータ板厚モデルを用いてワークサイドとドライブサイドの圧下位置をそれぞれ独立に設定し、圧延材の板幅方向における両端部の板厚が目標値となるように制御する板厚制御方法を開示している。
特許文献1に開示の板厚制御方法は、板材の板幅方向における両端部の板厚が予め定められた目標値を満たすように、圧延機のワークサイドとドライブサイドの圧下位置をそれぞれ独立に設定するに際し、総圧延荷重に対するワークサイドとドライブサイドのハウジング変形量、ワークロールの胴中央位置の変形量及び板クラウン量の各関係式、ワークロールとバックアップロールの胴中央位置における各ロール径の変化量並びに板幅両端部の板厚についての補正量から構成される板幅方向の板厚プロフィールのゲージメータ板厚モデルを用いてワークサイドとドライブサイドの圧下位置をそれぞれ設定するものである。
ところで、圧延工程において、例えば圧延材の加熱状態(特に加熱の偏り、すなわち偏熱)が変化すると、ワークサイドとドライブサイドとの間で圧延荷重差が変化し必然的に圧延荷重差の推定値に誤差が生じる。この誤差は板厚制御の精度を低下させるため、圧延荷重差の推定値を用いてワークサイドとドライブサイドの両サイドの圧下位置を精度良く推定することは困難である。
そこで、特許文献1に開示の板厚制御方法は、圧延荷重差の推定値を用いておらず、板幅中央の板厚と、板クラウンと、ワークサイド並びにドライブサイドのハウジング変形量などの圧延機の非対称量とを算出している。その上で、これら算出した板厚、板クラウン、及び非対称量と、総圧延荷重とに基づいて圧延材の両端部の板厚を計算し、圧延機のワークサイドとドライブサイドの圧下位置をそれぞれ独立に設定している。
こうすれば、これまで考慮が不可欠であり、且つ誤差を生む要因であった圧延荷重差を用いることなく、総圧延荷重を用いて圧延材の両端部の板厚を制御できるとしている。
特開2000−254720号公報
上述のように特許文献1に開示の板厚制御方法では、総圧延荷重を用いてゲージメータ板厚を算出し、圧延材の板幅方向における両端部の板厚が目標値となるように圧延機のワークサイドとドライブサイドの圧下位置をそれぞれ独立に設定している。
しかしながら、ワークサイドとドライブサイドの圧下位置をそれぞれ独立に設定することは、圧延ロールの切り替えに伴う圧下位置のゼロ点調整のズレや、ロール摩耗及びサーマルクラウンによって生じる圧延ロールの幅方向における左右非対称性によるロールシフトなどの影響を受けるので、精度よく行うことは難しい。
特許文献1に開示の板厚制御方法は、これらの影響により、ワークサイドとドライブサイドの両サイドにおける圧下位置の差であるレベリング測定値の信頼性が不足し、板厚制御の精度が低下するという問題を有している。そもそも、圧下位置の差や左右のロールギャップ差を表すΔsを用いると、後述の通り板厚制御の精度が低下する。
そこで本発明は、このような問題に鑑み、ウエッジを有する圧延材において、薄い側の端部の板厚が目標値を下回ることを確実に防止しつつ板厚を制御する板厚制御方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明の圧延機での板厚制御方法は、ワークロールを備えた圧延機で圧延中の圧延材に対する板厚制御方法において、前記ワークロールの幅方向両端における圧延荷重の差である圧延荷重差と、前記圧延材の幅方向両端の板厚差であるウェッジ量とを用いて、圧延材の幅方向端部の板厚である板端の板厚を求め、求めた板端の板厚とゲージメータ式とを基にして、前記ワークロールのロールギャップを求め、求めたロールギャップを圧延機に適用し圧延材の板厚制御を行うことを特徴とする。
上述の板厚制御方法において、前記ワークロールの圧延荷重差ΔPと、前記ワークロール入側でのウェッジ量である入側ウェッジ量ΔHとを用いて、前記ワークロール出側でのウェッジ量である出側ウェッジ量Δhを算出し、算出された出側ウェッジ量Δhを用いて、圧延材の板端の板厚を求め、求めた板端の板厚hとゲージメータ式とを基にして、前記ロールギャップsを求めてもよい。
さらに上述の板厚制御方法において、前記圧延材の中央板厚を、ゲージメータ式で得られた圧延材の幅方向中央での板厚hと圧延材の板クラウンΔhCrとから算出し、算出された中央板厚(h+ΔhCr)に、出側ウェッジ量Δhを加算することで、板端の板厚(h)を求めてもよい。
このような本発明における技術的手段は、本願発明者が以下に述べる知見を得て講じたものである。
すなわち、本願発明者は、式(1)のゲージメータ式に示すように、圧延材の中央板厚を求める従来のゲージメータ式を構成する圧延機の剛性を表すミル伸び分hや板クラウン分ΔhCrなどの項に加えて、従来は検討されていなかった板ウェッジ分Δhを、ゲージメータ式の精度を調整するための要素として考慮すれば、ゲージメータ式の精度を向上させることができることに知見を得た。なお、圧延材の幅方向中央での板厚hは、設定ギャップと、圧延機のミル剛性に伴う伸びと、サーマルクラウンと、ワークロールのクラウン摩耗量とから算出される。
図3に示すように、圧延材の実形状は、幅方向に非対称の形状である板ウェッジと対称の形状である板クラウンとを合わせた形状となっている。
板ウェッジとは、ワークロールの幅方向における圧延材の両端部の板厚が、互いに異なる状態であって、圧延材の板厚分布が幅方向中央に関して非対称であることを示しており、ミル要因、材料要因、及び計測要因の3つの要因で生じている。
ミル要因は、正転時及び逆転時の左右のミル定数差や、サーマル、摩耗、及びシフトに起因するロールプロファイルの左右非対称性や、圧延材の斜入射、キャンバー、サイドガイドに起因する板のオフセンターや、ワークロールのレベリングなどに影響を受ける要因である。
材料要因は、圧延材の偏熱や、圧延材のワークロール入側での板ウェッジなどに影響を受ける要因である。
計測要因は、γ線の測定異状や、測定時の板オフセンターなどのγ線測定位置に影響を受ける要因である。
これらの要因のうち、圧延に直接関係のあるミル要因と材料要因とを考慮して、式(2)に示すように圧延材の非対称性を示す項である板ウェッジ分Δhを想定することができる。
これによって本願発明者は、圧延材の板厚分布が幅方向中央に関して対称となっていることを前提とした対称項だけで構成されたモデルである従来のゲージメータ式に、非対称項である板ウェッジ分Δhを加えることで本願発明を完成した。
本発明に係る板厚制御方法によれば、ウエッジを有する圧延材において、薄い側の端部の板厚が目標値を下回ることを確実に防止しつつ板厚を制御することができる。
本発明の実施形態による圧延装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施形態による圧延材の形状の説明図である。 本発明の実施形態による板厚制御方法のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態によるモデルA〜モデルCにおける板端の板厚hの予測誤差を表すヒストグラムを示す図であり、(a)はモデルAのヒストグラム、(b)はモデルBのヒストグラム、(c)はモデルCのヒストグラムを示している。 本発明の実施形態によるモデルA〜モデルCを導出する前提となる構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態による板厚制御方法を適用可能な圧延機について説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる圧延機の板厚制御方法および圧延装置を示す図である。
図1に示すように、圧延装置1は、厚鋼板乃至は薄鋼板を圧延するものであり、圧延機4と、圧延機4を制御する制御部9とを含んで構成されている。
圧延機4は、圧延ロールすなわち上下一対に配置されたワークロール2,2と、ワークロール2,2を支持する一対のバックアップロール3,3と、上方側のバックアップロール3を介してワークロール2のロールギャップを可変とするギャップ変更手段と、圧延荷重を計測し出力する荷重計測手段とを有している。ギャップ変更手段は油圧シリンダ6で構成されると共に、荷重計測手段はロードセル10などで構成されている。
ギャップ変更手段は、ワークロール2の両端を支持するチョック部11をそれぞれ独立して駆動可能としている。ワークロール2の一方端側は、当該ワークロール2を駆動する駆動モータに連結されるものとなっており、ドライブサイドとされている。ワークロール2の他方端側は、駆動モータに連結されておらず、オペレータなどが作業する空間が確保されたワークサイドとされている。
駆動モータが連結されるか否かでチョック部11やそれを支持する圧延機4の枠組みの構成が大きく異なるため、ドライブサイドとワークサイドでは、圧延機4の剛性(ミル剛性)が異なるものとなっている。
この圧延機4に元板となる圧延材5が導入されて圧延を施され、その後、下工程へ送られる。圧延機4の入側には、圧延材5の入側板厚Hを計測する入側板厚計7が設置され、圧延機4の出側には、圧延材5の出側板厚hを計測する出側板厚計8(図示せず)が設置されている。入側板厚計7及び出側板厚計8としては、γ線板厚計などを採用することができる。
なお、入側板厚計7を設けるスペースがないときには、入側板厚として、上工程における圧延機の出側板厚などを採用することができる。
さらに、圧延装置1には、圧延機4の圧延荷重Pやロールギャップ量sを制御する制御部9が設けられている。
制御部9は、圧延材5の出側板厚hを所定の範囲内に収める又は一定にするように圧延機4を制御する板厚制御の機能を有している。制御部9で行われる制御手法としては、後述する本発明に係る板厚制御方法が採用されるが、それ以外に公知のものが採用可能であり、フィードフォワードAGC、BISRA AGC、モニタAGC、マスフローAGC、張力AGC等を適用可能である。制御部9には、圧延機4の入側板厚Hや、圧延荷重Pや、圧延材張力等の情報が入力され、入力された情報を基にして圧延機4のロールギャップ量sやロール速度が算出され出力される。
以上に述べた制御部9は、プロセスコンピュータ、PLCで実現されている。
以下、図2〜図4を参照しつつ、本実施形態の制御部9で行われる圧延機4の板厚制御方法について説明する。
本実施形態による板厚制御方法は、圧延材5の板幅方向における断面形状である板幅断面形状が、図2に示すような実際の断面形状である左右非対称となっているもの(実圧延形状)に対して、特に有益である。
ところが、従来より用いられるゲージメータ式(式(3))は、圧延材5の出側における板幅断面形状が左右対称であるという前提で成立しており、圧延機4のミル定数Mと総圧延荷重Pを用いて、板幅中央における出側板厚hと、その板幅中央における出側板厚hを得るためのロールギャップsとの関係を示している。
この板幅中央における出側板厚hを、以下の説明において中央板厚hと呼ぶと、式(3)は式(4)として書き換えることができる。
ところが、実際の圧延材5の板幅断面形状は、ワークロール2のたわみ等の影響を受けている。これにより実際の圧延材5は、板厚が板幅方向の端部(板端)から板幅中央に向かって大きくなる板クラウンと呼ばれる形状分ΔhCrも含んでいるので、中央板厚hcを(h+ΔhCr)へと修正する。
このように、式(4)に示す中央板厚hcに板クラウン分ΔhCrを加味することで、図2に「ゲージメータ式+板クラウン」として示す紙面左右方向に左右対称の形状における板幅中央の出側板厚(h+ΔhCr)を予測することができる。
上述のように圧延材5の板幅断面形状が左右対称であれば、出側の中央板厚(h+ΔhCr)とゲージメータ式によって、圧延機4のロールギャップを予測できるので、板幅中央の板厚を基に圧延材5の板端の厚みを予測し補償することができる。
しかし、圧延材5の実際の板幅断面形状は、図2に「板ウェッジ」として示すような「一方の板端の厚みが他方の板端の厚みより薄くなった形状であるくさび形状」を呈する左右非対称の成分を含んでいる。
つまり圧延材5は、板ウェッジ形状のような左右非対称成分と、板クラウン形状のような左右対称成分とを合わせた形状として、図2に示すような左右非対称な形状(実圧延形状)となっていることがある。
このような、左右対称となっていない実圧延形状において、出側の中央板厚(h+ΔhCr)をゲージメータ式へ適用して圧延機4の制御を行うと、圧延材5の一方の板端の厚みが、狙った(予測された)厚みより小さくなってしまうという問題が発生することがある。この問題を回避するためには、現状では、出側の中央板厚(h+ΔhCr)よりも厚くなるように、つまり予測された板厚に対応するワークロール2,2のロールギャップよりも実際のロールギャップを大きくし、圧延材5を厚めに圧延している。
そこで、本実施形態における板厚制御方法は、式(5)に示すように中央板厚(h+ΔhCr)に「板ウェッジ」の量(出側板ウエッジの量Δh)を加味して当該中央板厚を修正することで、板幅方向における端部の板厚である板端の板厚hを求める。
このように板端の板厚hに板ウェッジ分Δhを反映させ、板端の板厚hを用いたゲージメータ式によって得られるロールギャップを圧延機4に適用すれば、圧延材5の板端の厚みを制御することが可能となり、従来のゲージメータ式による板厚制御が有する問題を回避することができる。
なお、式(5)で得られる板端の板厚hは、板幅中央の板厚(h+ΔhCr)に板ウェッジΔh分を加味しており、実際の板端の厚みを予測していると考えられる。
ところで、左右非対称成分の原因、言い換えるならば、出側板ウェッジΔhに影響を与える要素としては、圧延機4における全荷重に対するドライブサイドとワークサイドでのミル定数の差(f)、圧延機4におけるドライブサイドとワークサイドでの荷重差(f)、圧延材5の圧延機4への入側における左右板厚差である入側ウェッジ(f)、ワークロール2のドライブサイドとワークサイドでの圧下位置差であるレベリング量(f)、ワークロール2の形状であるロールプロファイルや圧延材5の偏熱など(f)が想定される。
それ故、出側板ウェッジΔhとしては、式(6)を想定することができる。
本願発明者は、様々な実験及び考察等を経て、これら要素のうち左右荷重差(f)と入側ウェッジ(f)とが、出側板ウェッジΔhを制御するのに重要な要素であることを知見するに至った。
そこで、式(6)を近似して、式(7)を得た。
この式(7)を具体的に示したものが、式(8)である。
式(8)は、圧延機4の左右荷重差ΔPと圧延材5の入側ウェッジΔHとを用い、出側板ウェッジΔhを表現したモデルであって、以降、式(8)をモデルAとする。モデルAの導出の詳細は後述する。なお、このΔHは、入側板厚計7を用いて計測してもよいし、上工程における圧延機の出側板厚などを採用することができる。左右荷重差ΔPは、荷重計測手段を用いて計測できる。
式(8)で表されるモデルAによって出側板ウェッジΔhを予測し、予測された出側板ウェッジΔhを式(5)に適用して板端の板厚hを算出して求める。求めた板端の板厚hを式(3)のゲージメータ式における出側板厚h、又は式(4)における板厚hに適用すると、ロールギャップsを導くことができる。このとき導かれたロールギャップsは、言うまでもなくワークロール2,2の中央位置のロールギャップである。
このように導いたロールギャップsを適用し、制御部9はワークロール2,2間のロールギャップを調整する。
ここで、図3のフローチャートを参照し、制御部9の上述の動作について説明する。
まず、S1において、制御部9は、ロードセル10によって検出された圧延中のワークサイドの圧延荷重P1とドライブサイドの圧延荷重P2により圧延荷重差ΔP(ΔP=|P1ーP2|)を算出すると共に、入側板厚計7により入側ウェッジΔHを取得する。
なお、このように実測された圧延荷重P1,P2を用いて圧延荷重差ΔPを算出することで、セットアップ計算時のように予測された圧延荷重差ΔPを用いるより、精度の高い制御が可能となる。
次にS2で、式(8)に示すモデルAにより、出側板ウェッジΔhを算出する。
S3で、算出した出側板ウェッジΔhを式(5)に適用して、板端の板厚hを算出する。
S4で、板端の板厚hを式(3)のゲージメータ式における出側板厚h、又は式(4)における板厚hに適用して、ロールギャップsを算出する。
S5で、算出したロールギャップsを圧延機4に適用し、ワークロール2,2間のロールギャップを調整する。このとき、ワークサイドとドライブサイドの圧下量を連動しつつ同じとすることが好ましい。しかしながら、算出したロールギャップsを維持しつつ圧延材の蛇行を招かない範囲で、圧延材の厚い側の端部に対応する圧下量を独立に制御する(例えば、増量する)ことも可能である。
このように式(8)に示すモデルAを採用して出側板ウェッジΔhを算出し、算出した出側板ウェッジΔhを用いて板端の板厚hを求めれば、左右非対称の圧延形状を有する圧延材5の板端の厚みを制御することが可能となる。
次に、図4を参照して、本発明の板厚制御方法の効果を説明する。
前述した如く、本発明の板厚制御方法は、モデルA(式(8))を用いて出側ウェッジΔhを予測し、予測した出側ウェッジΔhを式(5)に適用して中央板厚(h+ΔhCr)を補正することで板端の板厚hを求めるものであったが、比較検証のため、式(9)に示すような、入側ウェッジΔHと左右のロールギャップ差であるレベリング量Δsとを基にした出側板ウェッジΔhの予測モデル(モデルB)を考えた。ここで、ミル定数Mに関して、圧延ロールの左右一方側のミル定数Mと他方側のミル定数Mとの差が無い、あるいは十分に小さいと仮定して、M=M=Mとする。
さらに、式(10)に示すような、左右荷重差ΔPとレベリング量Δsとを基にした出側板ウェッジΔhの予測モデル(モデルC)を考えた。
図4は、モデルA〜モデルCのそれぞれを用いて得られた出側板ウェッジΔhを基に予測した板端の板厚hの予測誤差をヒストグラムで示しており、(a)はモデルAのヒストグラム、(b)はモデルBのヒストグラム、(c)はモデルCのヒストグラムを示している。
図4を参照して、各モデルの効果を比較する。
図4の各ヒストグラムにおいて、横軸は誤差量を示しており、縦軸は誤差量ごとの全体に対する比率を示している。つまり、図4のヒストグラムにおいては、裾野の幅が小さく且つ誤差0の近傍における高さが高いほど予測精度が高いといえる。
図4(a)に示すモデルAのヒストグラムでは標準偏差が50であるが、図4(b)に示すモデルBのヒストグラムでは標準偏差は60.5、図4(c)に示すモデルCのヒストグラムでは標準偏差は76.1である。よって、モデルAを採用すると、モデルB及びCを採用した場合に比べて予測誤差のばらつきが小さくなることが分かる。
さらに、誤差0の近傍において、図4(a)のモデルAでは、縦軸に示す比率が5%〜11%の値をとっているが、図4(b)のモデルBにおける縦軸の比率は3%〜9%の値、図4(c)のモデルCにおける縦軸の比率は4%〜7%の値をとっている。よって、モデルAを採用すると、モデルB及びCを採用した場合に比べて高い確率で予測誤差の小さな圧延ができることがわかる。
式(9)に示すモデルB及び式(10)に示すモデルCは、共にワークサイドとドライブサイドのロールギャップ差であるレベリング量Δsを用いている。特許文献1に挙げた板厚制御方法と同様にレベリング量Δsを用いるモデルB及びモデルCと比べれば、モデルAの予測精度は高くなる。このことは、図4に示すヒストグラムにおいて、本実施形態で採用したモデルAでの予測精度が最も高くなっていることが示している。
しかし、モデルAの代わりにモデルB及びモデルCを採用した場合でも、板幅中央の板厚を制御して圧延材5の板端の厚みを制御することが可能となるため、板厚修正のためのモデルとしては、モデルAに限定されず、モデルB及びモデルCであってもよい。
図5を参照しながら、モデルA〜モデルCの導出手順について、以下に説明する。
図5では、ワークロール2,2と、ワークロール2,2で圧延される圧延材5と、ワークロール2,2の両端を支持する支持系(油圧シリンダ6や圧延機枠組みで構成された支持系)とを示している。圧延材5の板幅方向断面形状はくさび形のウェッジ形状となっており、上方のワークロール2は、水平状態の下方のワークロール2に対して斜めに傾いている。
上方のワークロール2の紙面左側の端部には、圧延荷重Pが加えられており、ミル定数はM、ロールギャップはSとなっている。また、上方のワークロール2の紙面右側の端部には、圧延荷重Pが加えられており、ミル定数はM、ロールギャップはSとなっている。圧延材5は、下方のワークロール2のロールセンターから、オフセンター量Δだけ、紙面に向かって右方向にオフセットされている。なお、圧延材5に対する板幅方向の荷重分布q(x)は、1次関数(q(x)=a・x+b;a,bは係数)で近似している。この状態で釣り合いを保っていると仮定して各モデルを導出する。
(モデルA)
まず、本実施形態に係るモデルAの導出手順について説明する。
図5の状態において、力の釣り合い式を考えると、式(11)が得られる。
次に、モーメントの釣り合い式として、式(12)が考えられる。
ここで、荷重分布q(x)の変化量について、式(13)を考える。
この式(13)から、式(14)に示す荷重分布q(x)の傾きaを得る。
圧延材5の板幅端での出側板厚差をΔhとすると、出側板厚差Δhは、式(12)で得られたΔPを加味して、式(15)のように表すことができる。
式(15)で得られる出側板厚差Δhが、モデルA(本発明モデル)である。
すなわち本発明の実施形態における出側板ウェッジΔhであり、入側板厚差ΔHは、すなわち入側板ウェッジΔHであるので、式(15)から式(8)に示すモデルAを得ることができる。
(モデルB)
次に、比較例として開示したモデルBの導出手順について説明する。
上述のモデルAと同様に、図5の状態において、力の釣り合い式及びモーメントの釣り合い式として、式(11)及び式(12)を考えることができる。
ここで、圧延材5の板幅方向における位置xでの板厚は、式(16)で表すことができる。
これら力の釣り合い式及びモーメントの釣り合い式の式(11)及び式(12)と、式(16)とから、ミル剛性で修正されるレベリング量Δδsを、式(17)のように表すことができる。
ここで、圧延荷重差ΔPは、式(18)のように表すことができ、
荷重分布q(x)を、モデルAと同様に、式(13)で表すことができ、荷重分布q(x)の傾きaを式(14)で表すことができる。
また、総圧延荷重である和荷重Pを、式(19)のように表すことができるので、
荷重分布q(x)の傾きaは、この式(19)と、式(14)及び式(17)とを基に、式(20)に示すように表される。
このような式(20)を変形することで、式(21)に示すように荷重分布q(x)の傾きaを得ることができる。
ここで、圧延材5の板幅端での出側板厚差をΔhとすると、出側板厚差Δhは、モデルAと同様に式(15)における仮定を経て、式(22)のように表すことができる。
ここで、左右ミル定数差がない(M=M)と仮定すると、式(17)を基に式(23)が成立する。
これにより、式(22)は、以下の式(24)に示すように計算されて、出側板厚差Δhが得られる。
式(24)で得られる出側板厚差Δhが、モデルB(比較モデル)である。
これは、すなわち本発明の実施形態における出側板ウェッジΔhであり、入側板厚差ΔHは、すなわち入側板ウェッジΔHであるので、式(24)から式(9)に示すモデルBを得ることができる。
(モデルC)
次に、モデルCの導出手順について説明する。
モデルCを導出するにあたって、まず、式(8)に示すモデルAを変形して、式(25)を得る。
この式(25)を 式(9)に示すモデルBに代入すれば、式(26)に示すように出側板厚差Δhが得られる。
式(26)で得られる出側板厚差Δhが、モデルC(比較モデル)である。
これは、すなわち本発明の実施形態における出側板ウェッジΔhであり、入側板厚差ΔHは、すなわち入側板ウェッジΔHであるので、式(26)から式(10)に示すモデルCを得ることができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 圧延装置
2 ワークロール
3 バックアップロール
4 圧延機
5 圧延材
6 油圧シリンダ
7 入側板厚計
8 出側板厚計
9 制御部
10 ロードセル
11 チョック部

Claims (3)

  1. ワークロールを備えた圧延機で圧延中の圧延材に対する板厚制御方法において、
    前記ワークロールの幅方向両端における圧延荷重の差である圧延荷重差と、前記圧延材の幅方向両端の板厚差であるウェッジ量とを用いて、圧延材の幅方向端部の板厚である板端の板厚を求め、
    求めた板端の板厚とゲージメータ式とを基にして、前記ワークロールのロールギャップを求め、
    求めたロールギャップを圧延機に適用し圧延材の板厚制御を行うことを特徴とする圧延機での板厚制御方法。
  2. 前記ワークロールの圧延荷重差(ΔP)と、前記ワークロール入側でのウェッジ量である入側ウェッジ量(ΔH)とを用いて、前記ワークロール出側でのウェッジ量である出側ウェッジ量(Δh)を算出し、
    算出された出側ウェッジ量(Δh)を用いて、圧延材の板端の板厚を求め、
    求めた板端の板厚(h)とゲージメータ式とを基にして、前記ロールギャップ(s)を求めることを特徴とする請求項1に記載の圧延機での板厚制御方法。
  3. 前記圧延材の中央板厚を、ゲージメータ式で得られた圧延材の幅方向中央での板厚(h)と圧延材の板クラウン(ΔhCr)とから算出し、
    算出された中央板厚(h+ΔhCr)に、出側ウェッジ量(Δh)を加算することで、板端の板厚(h)を求めることを特徴とする請求項2に記載の圧延機での板厚制御方法。
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