JP2013001511A - 記録材処理装置および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送される複数枚の記録材を積載する積載部から記録材を一度に排出する際に発生する音を小さくすることができる記録材処理装置等を提供する。
【解決手段】順次搬送される記録材を積載するコンパイルトレイ124と、接触位置と隣接位置と待避位置との間を移動する従動側イジェクトロール128bと、従動側イジェクトロール128bとともにコンパイルトレイ124に積載された記録材を挟持し、記録材をまとめて排出する駆動側イジェクトロール128aとを備え、従動側イジェクトロール128bは、記録材を排出する際に待避位置から隣接位置に移動して停止する第1移動段階と隣接位置から接触位置に移動する第2移動段階を経て移動することで駆動側イジェクトロール128aとともに記録材を挟持することを特徴とする後処理装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録材処理装置および画像形成システムに関する。
例えば、プリンタや複写機等の画像形成装置にて画像形成された記録材を処理する記録材処理装置には、画像が形成された記録材を用紙積載部に複数枚揃えた状態で綴じ処理を施し、綴じ処理を施した記録材の束を、排出トレイに排出するものがある。
特許文献1には、スタック台にセットした供給紙を、送出ローラにより送出し、給紙ローラにより所定部に送給する給紙装置であって、送出ローラを支持し、送出ローラをセットした供給紙に当接する下方位置と供給紙から離反する上方位置とに上下移動させる支持アームと、支持アームを上方位置に付勢する付勢手段と、付勢手段に抗して、支持アームを所定タイミングで下方位置に押し下げるべく、給紙ローラの回転軸に一体回転可能に設けられたカムによって駆動される、支持アーム押し下げ手段とを備えた給紙装置が記載されている。
特許文献2には、第1検知センサ及び第2検知センサにより用紙の無給紙や給紙遅れ、或いは重送の発生が検知されると、検知結果に基づいて偏心カムである圧接力調整カムを所定量回転させて支持板に接触するカム径を変化させ、それに応じて支持板が上下に移動させて圧縮バネの付勢力を変動させ、用紙に対するピックアップローラの圧接力を自動調整する給紙機構が記載されている。
特開平1−321227号公報 特開2008−19069号公報
ここで、搬送される複数枚の記録材を積載する積載部からこの複数枚の記録材を一度に排出する際に発生する音は、より小さいことが好ましい。
請求項1に記載の発明は、順次搬送される記録材を積載する積載部と、前記積載部に積載された記録材に接触する接触位置と記録材に非接触にて隣接して停止する位置である隣接位置と当該隣接位置より記録材との距離が離れた位置であり記録材から待避する位置である待避位置との間を移動する第1の排出部材と、前記第1の排出部材とともに前記積載部に積載された記録材を挟持し、記録材をまとめて排出する第2の排出部材と、を備え、前記第1の排出部材は、記録材を排出する際に前記待避位置から前記隣接位置に移動して停止する第1移動段階と当該隣接位置から前記接触位置に移動する第2移動段階を経て移動することで前記第2の排出部材とともに記録材を挟持することを特徴とする記録材処理装置である。
請求項2に記載の発明は、回転することにより前記第1の排出部材を前記待避位置と前記隣接位置との間で移動させる第1の偏心回転部材と、回転することにより前記第1の排出部材を前記隣接位置と前記接触位置との間で移動させる第2の偏心回転部材と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第1の排出部材を回転可能に支持して揺動することにより当該第1の排出部材を移動させる第1の揺動部材と、前記第1の排出部材が前記待避位置方向へ移動する移動力を前記第1の揺動部材に対して付与する第1の移動力付与手段と、前記第1の排出部材が前記隣接位置から前記接触位置へ移動する移動力を前記第1の揺動部材に対して付与する第2の移動力付与手段と、前記第1の揺動部材と前記第2の移動力付与手段を介して接続され、揺動することにより前記第1の排出部材を移動させる第2の揺動部材と、をさらに備え、前記第1の偏心回転部材は、前記第1の揺動部材に接触して回転することにより、前記第1の排出部材を前記待避位置と前記隣接位置との間で移動させ、前記第2の偏心回転部材は、前記第2の揺動部材に接触して回転することにより、前記第1の排出部材を前記隣接位置と前記接触位置との間で移動させることを特徴とする請求項2に記載の記録材処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記隣接位置は、積載された前記記録材の厚さに応じて変更されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の記録材処理装置である。
請求項5に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置と、記録材を積載する積載部と、当該積載部に積載された当該記録材に接触する接触位置と当該記録材に非接触にて隣接して停止する位置である隣接位置と当該記録材から待避する待避位置との間を移動する第1の排出部材と、当該第1の排出部材とともに当該積載部に積載された記録材を挟持し記録材をまとめて排出する第2の排出部材と、を備え、当該第1の排出部材は、記録材を排出する際に当該待避位置から当該隣接位置に移動して停止する第1移動段階と当該隣接位置から当該接触位置に移動する第2移動段階を経て移動することで当該第2の排出部材とともに記録材を挟持する記録材処理装置と、を備えることを特徴とする画像形成システムである。
請求項6に記載の発明は、回転することにより前記第1の排出部材を前記待避位置と前記隣接位置との間で移動させる第1の偏心回転部材と、回転することにより前記第1の排出部材を前記隣接位置と前記接触位置との間で移動させる第2の偏心回転部材と、をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の画像形成システムである。
請求項7に記載の発明は、前記第1の偏心回転部材および前記第2の偏心回転部材の少なくとも一方の回転位置を、積載された前記記録材の厚さに応じて調整する調整手段を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の画像形成システムである。
請求項1の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、搬送される複数枚の記録材を積載する積載部からこの複数枚の記録材を一度に排出する際に発生する音をより小さくすることができる。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、隣接位置の調整やニップ圧の調整をより容易に行うことができる。
請求項3の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、より簡易な機構で隣接位置の調整やニップ圧を調整することができる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、複数枚の記録材を一度に排出する際に発生する音をさらに小さくすることができる。
請求項5の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、排出される積載された記録材が乱れる等の整合性の悪化を抑制することができる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、隣接位置の調整やニップ圧の調整をより容易に行うことができる。
請求項7の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、隣接位置の調整をより正確に行うことができる。
本実施の形態が適用される画像形成システムの全体構成を示した図である。 画像形成装置について説明した図である。 本実施の形態が適用される後処理装置について説明した図である。 記録材処理部の構成を詳述した図である。 記録材処理部の記録材搬送方向に直交する方向の構成を説明するための図である。 従動側イジェクトロールと記録材との位置関係について説明した図である。 制御部のブロック図である。 制御部による駆動モータの制御の手順について説明したフローチャートである。 駆動モータの動作により移動する後処理装置内の各部材の動作を説明した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成システムの説明>
図1は本発明の実施の形態が適用される画像形成システム1の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成システム1は、例えば、電子写真方式によって記録材に画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置2と、記録材処理装置の一例であり画像形成装置2によって画像が記録された記録材(例えば、用紙)に対して後処理を施す後処理装置3と、を備えている。
<画像形成装置の説明>
図2は、画像形成装置2について説明した図である。
画像形成装置2は、所謂「タンデム型」のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10と、画像形成装置2全体の動作制御や例えばパーソナルコンピュータ(PC)等との通信、画像データに対して行う画像処理等を実行する主制御部50と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)部90と、を備えている。
<画像形成部の説明>
画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する機能部であって、並列的に配置されるトナー像形成手段の一例としての6つの画像形成ユニット11C,11M,11HC,11HM,11Y,11K(以下、「画像形成ユニット11」)と、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像が転写される中間転写ベルト20と、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に転写(一次転写)する一次転写ロール21と、を備えている。さらに、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ロール22と、二次転写された各色トナー像を用紙上に定着させる定着部(定着装置)の一例としての定着ユニット60と、を備えている。
加えて、画像形成部10は、定着ユニット60にて用紙上に定着された各色トナー像を冷却し、用紙上への各色トナー像の定着を促進する冷却部の一例としての冷却ユニット80と、用紙の曲がり(カール)を矯正するカール矯正ユニット85と、を備えている。
なお、本実施の形態の画像形成装置2では、中間転写ベルト20、一次転写ロール21、および二次転写ロール22により転写手段が構成される。また、二次転写ロール22が配置され、中間転写ベルト20上の各色トナー像が用紙に二次転写される領域を、以下、「二次転写領域Tr」という。
<画像形成ユニットの説明>
各画像形成ユニット11は、機能部材として、例えば、静電潜像が形成され、その後に各色トナー像が形成される感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を予め定められた電位で帯電する帯電器13と、帯電器13により帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光器14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を各色トナーにより現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16と、を備えている。
各画像形成ユニット11の現像器15各々は、各色トナーを貯蔵するトナー容器17C,17M,17HC,17HM,17Y,17K(以下、「トナー容器17」)とトナー搬送路(不図示)で連結されている。そして、トナー搬送路中に設けられた補給用スクリュー(不図示)によりトナー容器17から現像器15に各色トナーが補給されるように構成されている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収容されるトナーを除いてほぼ同様に構成され、それぞれがC(シアン)色、M(マゼンタ)色、HC(高彩度シアン)色、HM(高彩度マゼンタ)色、Y(イエロー)色、K(ブラック)色のトナー像を形成する。ここでのHC色は、シアン色系の色相を有し、C色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いシアン色であり、HM色は、マゼンタ色系の色相を有し、M色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いマゼンタ色である。
<画像形成装置における用紙搬送系の説明>
また、画像形成部10は、用紙搬送系として、用紙を収容する複数(本実施の形態では2個)の用紙収容容器40A,40Bと、この用紙収容容器40A,40Bに収容された用紙を繰り出して搬送する繰出しロール41A,41Bと、用紙収容容器40Aからの用紙を搬送する第1搬送路R1と、用紙収容容器40Bからの用紙を搬送する第2搬送路R2と、を備えている。さらに、画像形成部10は、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bからの用紙を二次転写領域Trに向けて搬送する第3搬送路R3と、を備えている。加えて、画像形成部10は、二次転写領域Trにて各色トナー像が転写された用紙を定着ユニット60、冷却ユニット80、およびカール矯正ユニット85を通過するように搬送する第4搬送路R4と、カール矯正ユニット85からの用紙を画像形成装置2の排出部から後処理装置3に向けて搬送する第5搬送路R5と、を備えている。
第1搬送路R1から第5搬送路R5は、それぞれに沿って搬送ロールや搬送ベルトが配置され、送られてくる用紙を順次、搬送する。
<両面搬送系の説明>
また、画像形成部10は、両面搬送系として、定着ユニット60で第1面に各色トナー像が定着された用紙を一旦保持する中間用紙収容容器42と、カール矯正ユニット85からの用紙を中間用紙収容容器42に向けて搬送する第6搬送路R6と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を上記の第3搬送路R3に向けて搬送する第7搬送路R7と、を備えている。さらに、画像形成部10は、カール矯正ユニット85の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙を後処理装置3に向けて搬送する第5搬送路R5と中間用紙収容容器42に搬送する第6搬送路R6とに選択的に振り分ける振分機構部43と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を繰り出して第7搬送路R7に向けて搬送する繰出しロール45と、を備えている。
<画像形成動作の説明>
次に、図2を用いて、本実施の形態に係る画像形成装置2での基本的な画像形成動作について説明する。
画像形成部10の画像形成ユニット11各々は、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスによりC色,M色,HC色,HM色,Y色,K色の各色トナー像を形成する。各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により中間転写ベルト20上に順に一次転写され、各色トナーが重畳された合成トナー像を形成する。中間転写ベルト20上の合成トナー像は、中間転写ベルト20の移動(矢印方向)に伴って二次転写ロール22が配置された二次転写領域Trに搬送される。
一方、用紙搬送系では、各画像形成ユニット11での画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール41A,41Bが回転動作し、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bの中から例えばUI部90にて指定された方の用紙が繰出しロール41A,41Bにより繰り出される。繰出しロール41A,41Bにより繰り出された用紙は、第1搬送路R1または第2搬送路R2と、第3搬送路R3とに沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された合成トナー像が用紙に一括して二次転写される。
その後、合成トナー像が転写された用紙は、中間転写ベルト20から分離され、第5搬送路R5に沿って定着ユニット60に搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙上の合成トナー像は、定着ユニット60によって定着処理を受けて用紙上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙は、冷却ユニット80にて冷却され、カール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により、片面印刷時には第5搬送路R5に導かれて、後処理装置3に向けて搬送される。
なお、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれクリーナ16、およびベルトクリーナ26によって除去される。
一方、両面印刷時には、上述した過程によって用紙の第1面上に定着画像が形成された用紙は、カール矯正ユニット85を通過した後、振分機構部43により第6搬送路R6に導かれ、第6搬送路R6を中間用紙収容容器42に向けて搬送される。そして再び、各画像形成ユニット11による第2面の画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール45が回転し、中間用紙収容容器42から用紙が繰り出される。繰出しロール45により繰り出された用紙は、第7搬送路R7および第3搬送路R3に沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、第1面の場合と同様にして、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された第2面の各色トナー像が用紙に一括して二次転写される。
そして、両面にトナー像が転写された用紙は、第1面の場合と同様に定着ユニット60にて定着され、冷却ユニット80にて冷却され、さらにはカール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により第5搬送路R5に導かれて、後処理装置3に向けて搬送される。
このようにして、画像形成装置2での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<後処理装置の説明>
図3は本実施の形態が適用される後処理装置3について説明した図である。
図3に示した後処理装置3は、画像形成装置2から出力された記録材を更に下流側に搬送する搬送部110と、例えば綴じ処理用のステープルや記録材を集めて束ねるコンパイルトレイ124などを備えた後処理部120とを備えている。また、後処理装置3は、記録材を、ユーザが取りやすいようにして積み重ねるスタッカトレイ190を備えている。また、後処理装置3は、後処理装置3の全体を制御する制御部200を有し、この制御部200は、例えば後処理部120に設けられている。
図3に示すように、後処理装置3の搬送部110は、画像形成装置2から出力される印刷(プリント)済の記録材を受け取る一対のロールである入口ロール111と、記録材を下流側へと搬送する一対のロールである第1搬送ロール112と、後処理部120に向けて記録材を搬送する一対のロールである第2搬送ロール113とを有する。
後処理装置3の後処理部120は、搬送部110から記録材を受け取る一対のロールである受け取りロール121と、受け取りロール121の下流側に設けられ記録材を検知するイクジット(exit)センサ122とを備えている。また、後処理部120は、順次搬送される記録材を複数枚集めて積載する積載部の一例としてのコンパイルトレイ124と、コンパイルトレイ124に向けて記録材を排出する一対のロールであるイクジットロール123とを備えている。また、記録材の後端をコンパイルトレイ124のエンドガイド(後述)に向けて押し込むために回転するパドルであるメインパドル125およびサブパドル126と、記録材の束の端を綴じるためのステープラ127とを備えている。さらに、コンパイルトレイ124にて集積された記録材の束をスタッカトレイ190へ搬送するイジェクトロール128を備えている。
図4は、後処理部120の構成を詳述した図である。図5は、後処理部120の記録材搬送方向に直交する方向の構成を説明するための図である。図5(a)は、主に図4の矢印Va方向から見た図であり、構成を分かり易く示すために、記録材搬送方向の相対位置は図4と異ならせている。図5(b)は、図5(a)の矢印Vb方向から見た図である。
先ず、コンパイルトレイ124は、イクジットロール123から記録材を受け入れ積載する記録材積載台124aと、記録材積載台124aの記録材積載面に垂直に形成されたエンドガイド124bと、を有している。エンドガイド124bは、イクジットロール123から排出された記録材を揃える際に、記録材の端面を揃える基準となる基準面であり、エンドガイド124bに記録材の端面を突き当てることにより記録材の束を生成する。
メインパドル125は、図4に示すように3枚の可撓性の記録材接触部125aを有しており、記録材の上面(または記録材の束の最上面)に接触して記録材をエンドガイド124b側に搬送する部材である。そして、コンパイルトレイ124のエンドガイド124b側の上方には、メインパドル支持軸131が後処理装置3の装置フレーム181a,181bに回転可能に支持されている(図5(a)参照)。このメインパドル支持軸131には、複数(本実施の形態では3個)のメインパドル125が記録材搬送方向に直交する方向に間隔を空けて固定支持されている。メインパドル支持軸131は、装置奥側に配置された図示しないモータにより回転駆動される。そして、メインパドル支持軸131が回転するのに伴い、メインパドル125は回転し、メインパドル125が図4のR方向に回転することで、図4のZ1方向に向かって搬送された記録材を、記録材積載台124a上にてZ2方向に押し込む。
サブパドル126は、図4に示すように3枚の可撓性の記録材接触部126aを有しており、記録材積載台124a上の記録材の上面(または記録材の束の最上面)に接触して記録材をエンドガイド124b側に搬送する部材である。コンパイルトレイ124の上方には、回転軸としてのサブパドル支持軸141が、記録材積載台124aの記録材積載面を基準にしてこの積載面に直交する方向にイクジットロール123よりも遠い位置に、装置フレーム181a,181bに回転可能に支持されている(図5(a)参照)。サブパドル支持軸141には、記録材搬送方向に直交する方向に間隔を空けてスタッカトレイ190方向に延びるサブパドル支持部材142の一方の端部が複数(本実施の形態では2個)固定支持されている。そして、サブパドル支持部材142のスタッカトレイ190側の端部には、サブパドル支持アーム142aが形成されている。サブパドル支持アーム142aには、サブパドル回転軸143を介してサブパドル126が回転可能に支持されている。サブパドル回転軸143にはプーリ144が固定支持されている。そして、サブパドル支持軸141には、プーリ144に対応する位置に駆動側プーリ145が、サブパドル支持軸141に対して回転可能に支持されている。駆動側プーリ145はプーリ部145aとギア部145bとを有し、プーリ144とプーリ部145aとの間には、サブパドル駆動ベルト146が装着されている。
サブパドル支持軸141の装置奥側端部には、サブパドル揺動部材147が設けられている。サブパドル揺動部材147は、揺動バー147aと、サブパドル揺動用ソレノイド147bと、引張りバネ147cとを有する。そして、サブパドル揺動用ソレノイド147bのオフ・オンにより、サブパドル支持軸141が装置フレーム181a,181bに対して回転するのに伴い、サブパドル支持部材142がサブパドル支持軸141を中心軸にして揺動する。これにより、サブパドル支持部材142に支持されたサブパドル126が、コンパイルトレイ124の記録材積載台124a上の記録材に接触しエンドガイド124bに向けて記録材を押し込むための位置(図4の破線の位置(第2の位置))と、この接触した位置から待避し記録材積載台124a上の記録材に接触しない位置(図4の実線の位置(第1の位置))との間を移動する。
なお、サブパドル揺動部材147は、ソレノイド(147b)とバネ(147c)に限定されず、例えば、モータや偏心カムを使用して揺動させる構成等を使用してもよい。
また、サブパドル支持軸141の記録材搬送方向上流側には、サブパドル駆動軸151が装置フレーム181a,181bに回転可能に支持されている。サブパドル駆動軸151には、各駆動側プーリ145のギア部145bに噛み合う駆動ギア152が固定支持されている。そして、サブパドル駆動軸151は、装置奥側に配置された図示しないモータにより回転駆動され、モータの駆動に応じて、駆動ギア152、ギア部145b、プーリ部145a、サブパドル駆動ベルト146、プーリ144を介して回転が伝達され、サブパドル126が回転する。そして、サブパドル126は、図4のR方向に回転することで、図4のZ1方向に向かって搬送された記録材を、コンパイルトレイ124の記録材積載台124a上にてZ2方向に押し込む。
また、後処理部120には、図示してはいないが、コンパイルトレイ124の記録材搬送方向に直交する方向(図4の紙面の手前側と奥側)に、記録材の両端(記録材搬送方向に直交する方向の両側)について位置合わせを行うためのタンパが備えられている。
次に、ステープラ127について説明する。
ステープラ127は、記録材の束に対して綴じ処理を実際に行うステープルヘッドと、このステープルヘッドを支えるベースと、このベース上に形成され、ステープルヘッドが動く経路を形成するレールとを備えている。レールは、記録材積載台124aの端部に沿うように形成されており、ステープルヘッドは、このレール上を動き綴じ処理を行う。また、ステープルヘッドを移動させるステッピングモータであるステープルムーブモータと、ステープルヘッドのホーム位置を検知するステープルムーブホームセンサと、ステープルヘッドの中央位置を検知するステープルセンターポジションセンサを備えている。
そして、コンパイルトレイ124上の記録材の束に対して一箇所綴じを行う場合には、ステープルヘッドは、ステープルムーブホームセンサによって検知される第1のホームポジション位置に留まって、必要なタイミングにて、順次、綴じ処理を実行する。
一方、記録材の束に対して二箇所綴じを行う場合には、まず、ステープルセンターポジションセンサによって検知される第2のホームポジション位置に待機している。その後、コンパイルトレイ124に一纏まりの記録材が積載された後に、ステープルムーブモータを駆動させてステープルヘッドをステープル位置まで移動させ、二箇所に綴じ処理を施す。
次に、イジェクトロール128について説明する。
イジェクトロール128は、図4に示すように駆動側イジェクトロール128aと従動側イジェクトロール128bとからなる。駆動側イジェクトロール128aは、装置フレーム181a,181bに回転可能に支持され、図示しないイジェクトモータにより回転駆動される回転軸(図示せず)に固定支持されている。そして、このイジェクトモータが回転することで駆動側イジェクトロール128aが回転するとともに、従動側イジェクトロール128bが従動して回転することでコンパイルトレイ124に積載された記録材を排出する。このように、イジェクトロール128は排出手段として機能する。
従動側イジェクトロール128bは、コンパイルトレイ124の記録材積載台124a上に積載された記録材に接触する接触位置と、記録材に非接触にて隣接して停止する位置である隣接位置と、隣接位置より記録材との距離が離れた位置であり記録材から待避する位置である待避位置との間を移動する第1の排出部材の一例として機能する。そして駆動側イジェクトロール128aは、従動側イジェクトロール128bとともに記録材を挟持し、記録材をまとめて排出する第2の排出部材の一例として機能する。
図6(a)〜(c)は、従動側イジェクトロール128bと記録材との位置関係について説明した図である。
図6(a)では、従動側イジェクトロール128bが、コンパイルトレイ124の記録材積載台124a上に積載された記録材に接触する接触位置にある場合を示している。図6(a)の状態にて記録材は、従動側イジェクトロール128bと駆動側イジェクトロール128aにより予め定められた押圧力(ニップ圧)で挟持されている。そしてこの状態で、駆動側イジェクトロール128aが回転すると、これに従って従動側イジェクトロール128bも回転し、これにより記録材積載台124a上に積載された記録材はまとめてスタッカトレイ190側に排出される。
また図6(b)では、従動側イジェクトロール128bが、記録材に非接触にて隣接する隣接位置にある場合を示している。そして本実施の形態では、この隣接位置は、コンパイルトレイ124の記録材積載台124a上に積載された記録材の厚さに応じて変更される。より具体的には、従動側イジェクトロール128bと記録材との距離をh1とすると、例えば、h1≦5mm以下になるようにする。
さらに図6(c)では、従動側イジェクトロール128bが、記録材から待避する待避位置にある場合を示している。待避位置は、従動側イジェクトロール128bは、イクジットロール123にて搬送される記録材の搬送を妨げない位置である。即ち、従動側イジェクトロール128bは、コンパイルトレイ124の記録材積載台124a上に記録材が積載する際には、この待避位置に位置する。そのため待避位置は、隣接位置より記録材との距離が離れた位置であり、従動側イジェクトロール128bと記録材との距離をh2とすると、h1<h2である。
詳しくは後述するが、従動側イジェクトロール128bは、記録材を排出する際に待避位置から隣接位置に移動して停止する第1移動段階と隣接位置から接触位置に移動する第2移動段階を経て移動することで駆動側イジェクトロール128aとともに記録材を挟持する。
図4および図5に戻り、従動側イジェクトロール128bは、従動側イジェクトロール支持部材161のスタッカトレイ190側端部に回転可能に支持されている。従動側イジェクトロール支持部材161は、従動側イジェクトロール128bを回転可能に支持して揺動することにより従動側イジェクトロール128bを移動させる第1の揺動部材の一例である。
従動側イジェクトロール支持部材161は、装置フレーム181a,181bに固定支持された従動側イジェクトロール支持軸162にすきまばめで嵌合されている。従動側イジェクトロール支持部材161の、従動側イジェクトロール支持軸162との嵌合部位と、従動側イジェクトロール128b支持部位との間に孔161aが形成されている。そして、この孔161aにコイルバネ165の一端が取り付けられている。コイルバネ165の他端は、装置フレームに取り付けられている。それゆえ、従動側イジェクトロール支持部材161は、コイルバネ165により待避位置の方向へ回転する回転力が付与される。言い換えれば、コイルバネ165は、従動側イジェクトロール128bが待避位置方向へ移動する移動力を従動側イジェクトロール支持部材161に対して付与する第1の移動力付与手段の一例として機能する。従動側イジェクトロール支持部材161の孔161aと従動側イジェクトロール128bの間には、後述するカム166と接触することでこのカム166の回転力を受ける円柱状の受け部161bが設けられている。
カム166は、回転して従動側イジェクトロール支持部材161の受け部161bに接触することにより従動側イジェクトロール128bが隣接位置方向へ移動する移動力を付与するとともに従動側イジェクトロール支持部材161の受け部161bから離れることにより従動側イジェクトロール128bの待避位置方向への移動を許容する。つまり本実施の形態では、カム166は、回転することにより従動側イジェクトロール128bを待避位置と隣接位置との間で移動させる第1の偏心回転部材として機能する。そして、カム166は、装置フレーム181a,181bに回転可能に支持されたカム軸167に固定されている。カム軸167の装置奥側の端部にはギア168が取り付けられており、このギア168に、装置奥側に配置された駆動モータ169のモータ軸に取り付けられたピニオン169aが噛み合っている。かかる構成により、カム166は、駆動モータ169の回転力が付与されて回転する。
また従動側イジェクトロール支持部材161の従動側イジェクトロール支持軸162との嵌合部と孔161aの間には、孔161cが設けられ、そして、この孔161cにコイルバネ175の一端が取り付けられている。コイルバネ175の他端は、揺動アーム171に設けられた孔171cに取り付けられている。この揺動アーム171は、従動側イジェクトロール支持軸162にすきまばめで嵌合されている。そのため従動側イジェクトロール支持軸162を中心にして揺動アーム171が図中時計回りに回転することで、従動側イジェクトロール支持部材161は、コイルバネ175により接触位置の方向へ回転する回転力が付与される。言い換えれば、コイルバネ175は、従動側イジェクトロール128bが隣接位置から接触位置へ移動する移動力を従動側イジェクトロール支持部材161に対して付与する第2の移動力付与手段の一例として機能する。そして揺動アーム171は、従動側イジェクトロール支持部材161とコイルバネ175を介して接続され、揺動することにより従動側イジェクトロール128bを移動させる第2の揺動部材の一例として機能する。揺動アーム171の孔171cと従動側イジェクトロール支持軸162との間には、後述するカム176と接触することでこのカム176の回転力を受ける円柱状の受け部171bが設けられている。
カム176は、回転して揺動アーム171の受け部171bに接触することにより従動側イジェクトロール128bが接触位置方向へ移動する移動力を付与するとともに揺動アーム171の受け部171bから離れることにより従動側イジェクトロール128bの隣接位置方向への移動を許容する。つまり本実施の形態では、カム176は、回転することにより従動側イジェクトロール128bを隣接位置と接触位置との間で移動させる第2の偏心回転部材として機能する。そして、カム176は、装置フレーム181a,181bに回転可能に支持されたカム軸177に固定されている。カム軸177の装置奥側の端部にはギア178が取り付けられており、このギア178に、装置奥側に配置された駆動モータ179のモータ軸に取り付けられたピニオン179aが噛み合っている。かかる構成により、カム176は、駆動モータ179の回転力が付与されて回転する。
駆動モータ169,179は、印加する電圧(電流)と発生トルクとが比例するDCモータであり、駆動モータ169,179に印加する電圧を高くすると回転速度が大きくなり、印加電圧を低くすると回転速度が小さくなる。そして、駆動モータ169,179の回転速度が大きくなるとそれぞれカム166,176の回転速度が大きくなり、駆動モータ169,179の回転速度が小さくなるとそれぞれカム166,176の回転速度が小さくなる。なお、駆動モータ169,179に印加する電圧は、アナログ的に変化するものでもよいし、ON−OFFを繰り返すスイッチング制御により変化するものでもよい。ON−OFFを繰り返すスイッチング制御で印加電圧を調整する制御においては、駆動モータ169,179に加える平均電圧を調整して、回転速度を制御する。例えば、スイッチング制御でON時間の割合を大きくして、駆動モータ169,179の平均印加電圧を高くすることで、回転速度を大きくする。他方、スイッチング制御でON時間の割合を小さくして、平均印加電圧を低くすることで、回転速度を小さくする。
以上のように構成されたイジェクトロール128においては、カム166の回転中心から最も近い部位が受け部161bと接触しているときには、コイルバネ165の作用により従動側イジェクトロール128bは、待避位置に存在する(図4の実線の状態)。
この状態からカム166が回転すると、従動側イジェクトロール支持部材161はカム166により回転力が付与され、それとともに従動側イジェクトロール128bは、待避位置から隣接位置方向に移動を開始する。そしてカム166の回転中心から最も遠い部位付近が受け部161bと接触しているときには、従動側イジェクトロール128bは隣接位置に存在する。
この状態からさらにカム176が回転すると、揺動アーム171はカム176により回転力が付与される。そしてそれとともにコイルバネ175の作用により、従動側イジェクトロール支持部材161にも回転力が付与され、それとともに従動側イジェクトロール128bは、隣接位置から接触位置方向に移動を開始する。そしてカム176が予め定められた位置まで回転したときに従動側イジェクトロール128bは接触位置に存在する(図4の破線の状態)。
なお従動側イジェクトロール128bを、接触位置から隣接位置へ移動させること、および隣接位置から待避位置へ移動させるには、カム166およびカム176を逆回転させればよい。
以上説明したようにカム166は、従動側イジェクトロール支持部材161に接触して回転することにより、従動側イジェクトロール128bを待避位置と隣接位置との間で移動させる。そしてカム176は、揺動アーム171に接触して回転することにより、従動側イジェクトロール128bを隣接位置と接触位置との間で移動させる。
<制御部の説明>
次に、制御部200について説明する。
図7は、制御部200のブロック図である。
制御部200は、図7に示すように、CPU201と、ROM202と、RAM203と、入力インタフェース204と、出力インタフェース205とを有している。ROM202には、例えば綴じ処理プログラム、記録材搬送プログラム、排出プログラム等が予め格納されている。そして、この制御部200は、画像形成装置2に備えられた制御装置からの信号を、入力インタフェース204を介してCPU201に取り込む。そして、CPU201が予め定められた処理プログラムを実行し、制御対象に出力インタフェース205を介して制御信号を送出し、例えば、上述した駆動モータ169,179、イジェクトモータ、サブパドル揺動用ソレノイド147bなどの動作を制御する。
次に、具体的に制御部200が行う駆動モータ169,179の制御について説明する。
図8は、制御部200による駆動モータ169,179の制御の手順について説明したフローチャートである。また図9は、駆動モータ169,179の動作により移動する後処理装置3内の各部材の動作を説明した図である。
制御部200は、イクジットロール123にて記録材をコンパイルトレイ124に向けて搬送するか、コンパイルトレイ124に積載された記録材を揃える際には、図9(a)に示すように、カム166,176の回転中心から最も近い部位がそれぞれ受け部161b,171bと接触する位置でカム166,176の回転を停止させるべく駆動モータ169,179の回転を停止する。かかる場合、従動側イジェクトロール支持部材161に作用する回転力は、従動側イジェクトロール支持部材161がコイルバネ165により受ける回転力が、受け部161bがカム166により押されることにより受ける回転力よりも大きいので、従動側イジェクトロール128bは待避位置に保持される(ステップ101)。
その後、コンパイルトレイ124での揃え処理が終了した後、制御部200は、駆動モータ169を駆動させ、図9で見た場合の時計回転方向に第1の偏心回転部材であるカム166を回転させる(ステップ102)。すると従動側イジェクトロール支持部材161は、受け部161bがカム166により押されることにより、図9で見た場合の時計回転方向の回転力を付与される。そのため従動側イジェクトロール128bは、時計方向に回転を開始する。この回転は、図9(b)に示すように従動側イジェクトロール128bが、記録材と接触する直前の位置、即ち、記録材に非接触にて隣接する隣接位置に達したときに停止される(ステップ103)。これにより従動側イジェクトロール128bが待避位置から隣接位置に移動して停止する第1移動段階が終了する。
本実施の形態では、このとき隣接位置は、積載された記録材の厚さに応じて変更される。隣接位置の調整は、例えば、制御部200が、積載された記録材の枚数および紙種に対応してカム166の回転位置(回転角度)を調整することで行う。このとき制御部200は、カム166の回転位置を積載された記録材の厚さに応じて調整する調整手段の一例として機能する。実際には、制御部200は、主制御部50(図1参照)から記録材の枚数や紙種の情報を取得し、この情報から適切なカム166の回転位置を算出する。
次に制御部200は、駆動モータ179を駆動させ、図9で見た場合の時計回転方向に第2の偏心回転部材であるカム176を回転させる(ステップ104)。すると揺動アーム171は、受け部171bがカム176により押されることにより、図9で見た場合の時計回転方向の回転力を付与される。そのため揺動アーム171は、時計方向に回転を開始する。そして揺動アーム171が回転すると、コイルバネ175に押圧力が発生し、この押圧力により、従動側イジェクトロール支持部材161は、同様に時計回転方向の回転力を付与される。そのため従動側イジェクトロール128bは、隣接位置から更に時計方向に回転し、図9(c)で示すように、コンパイルトレイ124に積載された記録材に接触する接触位置に移動する。これにより従動側イジェクトロール128bが隣接位置から接触位置に移動する第2移動段階が終了する。
またこの際に、本実施の形態では、制御部200は、カム176の回転位置(回転角度)を調整することで、従動側イジェクトロール128bが記録材に押圧する力(ニップ圧)を調整する。これにより記録材の紙種、枚数、厚さ、綴じ状態(綴じ処理の有無)等に対応してニップ圧を調整することができる。これら記録材の紙種等の情報は、ステップ103で述べた場合と同様に主制御部50から取得することができる。そして制御部200は、予め定められたニップ圧を発生する位置として設定された接触位置にカム176が回転したときに、駆動モータ179を停止させる(ステップ105)。
そして制御部200は、図9(d)に示すようにコンパイルトレイ124に積載された記録材を排出すべく、イジェクトモータを駆動することで、駆動側イジェクトロール128aを回転させる(ステップ106)。これにより記録材はスタッカトレイ190に排出される。
その後、制御部200は、イジェクトロール128にて記録材を排出し終えた後に、カム166,176を図9で見た場合の反時計回りに回転させ、図9(a)で示した元の位置に戻す(ステップ107)。
以上のように本実施の形態では、記録材をイジェクトロール128により排出を行う際に、従動側イジェクトロール128bを、待避位置からいったん隣接位置に移動させた後に、さらに接触位置に移動させる。このようにすることで待避位置から直接接触位置へ従動側イジェクトロール128bさせるよりも記録材との接触の際に発生する衝突音が小さくなる。つまり装置の低騒音化が図れる。さらに過剰なニップ圧が発生しにくくなり、記録材にダメージを与えにくくなる。
また本実施の形態では、2つのカム166,176を使用し、カム166の作用により従動側イジェクトロール128bを待避位置から隣接位置に移動させ、カム176の作用により従動側イジェクトロール128bを隣接位置から接触位置に移動させている。このようにすることで隣接位置の調整や、ニップ圧の調整を、それぞれカム166およびカム176の回転位置を調整することで容易に行うことができ、複雑なスイッチング制御などを行う必要がなくなる。そして隣接位置をより適した位置に決定することで、装置の低騒音化をさらに図ることができる。またニップ圧をより適した圧力に調整することで、記録材へのダメージをより小さくすることができると共に、排出される積載された記録材が乱れる等の整合性の悪化を抑制することができる。
また、上述した画像形成システム1においては、後処理装置3内に制御部200を備え、この制御部200が後処理装置3に設けられた駆動モータ169,179を制御する態様であるが、画像形成装置2内に備えられた制御装置で後処理装置3を制御してもよいことは言うまでもない。
1…画像形成システム、2…画像形成装置、3…後処理装置、110…搬送部、120…後処理部、123…イクジットロール、124…コンパイルトレイ、125…メインパドル、126…サブパドル、128…イジェクトロール、128a…駆動側イジェクトロール、128b…従動側イジェクトロール、161…従動側イジェクトロール支持部材、165,175…コイルバネ、166,176…カム、169,179…駆動モータ、171…揺動アーム、190…スタッカトレイ、200…制御部

Claims (7)

  1. 順次搬送される記録材を積載する積載部と、
    前記積載部に積載された記録材に接触する接触位置と記録材に非接触にて隣接して停止する位置である隣接位置と当該隣接位置より記録材との距離が離れた位置であり記録材から待避する位置である待避位置との間を移動する第1の排出部材と、
    前記第1の排出部材とともに前記積載部に積載された記録材を挟持し、記録材をまとめて排出する第2の排出部材と、
    を備え、
    前記第1の排出部材は、記録材を排出する際に前記待避位置から前記隣接位置に移動して停止する第1移動段階と当該隣接位置から前記接触位置に移動する第2移動段階を経て移動することで前記第2の排出部材とともに記録材を挟持することを特徴とする記録材処理装置。
  2. 回転することにより前記第1の排出部材を前記待避位置と前記隣接位置との間で移動させる第1の偏心回転部材と、
    回転することにより前記第1の排出部材を前記隣接位置と前記接触位置との間で移動させる第2の偏心回転部材と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の記録材処理装置。
  3. 前記第1の排出部材を回転可能に支持して揺動することにより当該第1の排出部材を移動させる第1の揺動部材と、
    前記第1の排出部材が前記待避位置方向へ移動する移動力を前記第1の揺動部材に対して付与する第1の移動力付与手段と、
    前記第1の排出部材が前記隣接位置から前記接触位置へ移動する移動力を前記第1の揺動部材に対して付与する第2の移動力付与手段と、
    前記第1の揺動部材と前記第2の移動力付与手段を介して接続され、揺動することにより前記第1の排出部材を移動させる第2の揺動部材と、
    をさらに備え、
    前記第1の偏心回転部材は、前記第1の揺動部材に接触して回転することにより、前記第1の排出部材を前記待避位置と前記隣接位置との間で移動させ、
    前記第2の偏心回転部材は、前記第2の揺動部材に接触して回転することにより、前記第1の排出部材を前記隣接位置と前記接触位置との間で移動させることを特徴とする請求項2に記載の記録材処理装置。
  4. 前記隣接位置は、積載された前記記録材の厚さに応じて変更されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の記録材処理装置。
  5. 記録材に画像を形成する画像形成装置と、
    記録材を積載する積載部と、当該積載部に積載された当該記録材に接触する接触位置と当該記録材に非接触にて隣接して停止する位置である隣接位置と当該記録材から待避する待避位置との間を移動する第1の排出部材と、当該第1の排出部材とともに当該積載部に積載された記録材を挟持し記録材をまとめて排出する第2の排出部材と、を備え、当該第1の排出部材は、記録材を排出する際に当該待避位置から当該隣接位置に移動して停止する第1移動段階と当該隣接位置から当該接触位置に移動する第2移動段階を経て移動することで当該第2の排出部材とともに記録材を挟持する記録材処理装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
  6. 回転することにより前記第1の排出部材を前記待避位置と前記隣接位置との間で移動させる第1の偏心回転部材と、
    回転することにより前記第1の排出部材を前記隣接位置と前記接触位置との間で移動させる第2の偏心回転部材と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 前記第1の偏心回転部材および前記第2の偏心回転部材の少なくとも一方の回転位置を、積載された前記記録材の厚さに応じて調整する調整手段を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
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