JP2012507946A - マルチアンテナ通信デバイスにおける高効率且つ高柔軟性の送信用ビームフォーミングセクタスイープ - Google Patents

マルチアンテナ通信デバイスにおける高効率且つ高柔軟性の送信用ビームフォーミングセクタスイープ Download PDF

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Abstract

【解決手段】
複数のビーコンデータユニットを生成する。複数のビーコンデータユニットに含まれる各ビーコンデータユニットは、当該ビーコンデータユニットを送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標を含む。複数のビーコンデータユニットを、ビーコン送信用に用意されているタイムスロットにおいて、複数のアンテナを介して送信する。各ビーコンデータユニットを送信する際に、ビームフォーミングネットワークに適用するビームフォーミングベクトルを変化させる。別の側面においては、コリジョンによって損傷している第1のビームフォーミングトレーニング送信を受信する。第1のビームフォーミングトレーニング送信が対応する第1のステーションを、コリジョンによって損傷している第1のビームフォーミングトレーニング送信に基づいて決定する。第1のステーションの決定に応じて、第1のステーションに対して、第2のビームフォーミングトレーニング送信の送信を第1のステーションに促す信号を送信する。
【選択図】 図2

Description

関連出願
本願は、米国仮特許出願第61/109,462号(出願日:2008年10月29日、発明の名称:「高効率且つ高柔軟性の送信用セクタスイープ」)による恩恵を主張する。当該仮出願の開示内容は、参照により本願に組み込まれる。
本開示は、概して複数のデバイスが複数のアンテナを用いてデータの送受信を行う通信システムに関し、具体的には当該通信システムにおけるビームフォーミングに関する。
過去数年間の間に利用されるようになった比較的低価格で省電力の無線データ通信用のサービス、ネットワーク、および、デバイスの数は増加の一途を辿っており、送信速度および信頼性は有線データ通信のそれに迫ることが期待されている。IEEE規格の802ではさまざまな無線技術が詳細に説明されており、例えば、IEEE規格の802.11a(1999)および同規格の更新版および修正版、IEEE規格の802.11n、ならびに、現在最終確認中であるIEEE規格案の802.15.3および802.15.3cといった無線技術が記載されている。上記の規格は全て、参照により本願にまとめて組み込まれる。
一例として、ワイヤレス・パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)として知られている無線ネットワークでは、複数のデバイスを通常、IEEE規格の802.11aまたはIEEE規格案の802.11nに準拠したWLAN等のワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)よりも、必ずしもそうとは限らないが、物理的に近接させて配置して、相互に接続する。近年では、このようなネットワークにおいて、データレートを大きく高めること(例えば、1Gbpsを超えるデータレートの実現)への関心および需要が非常に高まっている。WPANにおいてデータレートを高める方法の1つとして、数百MHz、または、数GHzの帯域幅を利用する方法が挙げられる。例えば、割り当てられていない60GHz帯域は、利用可能な動作範囲の1つである。
一般的に、アンテナおよび当該アンテナに対応付けられている有効な無線チャネルは、60GHz付近または60GHz以上の周波数で指向性が高くなる。このため、送信機、受信機、または、両方において複数のアンテナが利用可能である場合、対応する無線チャネルの空間選択性をより有効に利用するべく、アンテナを用いて高効率のビームパターンを適用することが重要になる。一般的に、ビームフォーミングまたはビームステアリングでは、1以上の特定の方向において1以上の高ゲインのローブまたはビーム(全方向性アンテナで得られるゲインに比べて高ゲイン)を有し、他の方向ではゲインが低く抑制されている空間ゲインパターンを形成する。例えば、複数の送信アンテナ用のゲインパターンが受信機の方向において高ゲインのローブを生成するように構成されている場合、全方向性送信よりも高い送信信頼性を得ることができる。
米国特許出願第12/548,393号(出願日:2009年8月26日、発明の名称:「セクタスイープによるビームフォーミング」)および米国仮特許出願第61/091,914号(出願日:2008年8月26日、発明の名称:「セクタスイープによるビームフォーミング」)は共に、参照により本願にその内容が全て組み込まれる。両出願では概して、「セクタスイープによるビームフォーミング」と呼ばれるビームフォーミング法が説明されている。セクタスイープによるビームフォーミングの一実施例によると、第1のデバイスは、第2のデバイスにデータを送信する際に適用すべき送信用ビームフォーミングパターンを決定するべく、第2のデバイスに複数のトレーニングパケットを送信し、トレーニングパケット毎に送信する際のビームフォーミングパターンを変える。第2のデバイスは概して、トレーニングパケットのうち品質が最も高いもの(例えば、信号ノイズ比(SNR)が最も高いもの、ビットエラーレート(BER)が最も低いもの等)を決定し、第1のデバイスに通知する。第1のデバイスはこうして、最も品質が高いパケットに対応する送信用ビームフォーミングパターンを利用することができる。同様に、第2のデバイスは、第1のデバイスが第2のデバイスからデータを受信する際に適用すべき受信用ビームフォーミングパターンを決定するべく、第1のデバイスに複数のトレーニングパケットを送信して、第1のデバイスは各トレーニングパケットを受信する度に適用するビームフォーミングパターンを変える。第1のデバイスは概して、どのトレーニングパケットの品質が最も高いかを決定することによって、最も高い品質のパケットに対応する受信用ビームフォーミングパターンを利用することができるようになる。
複数のデバイスが1つの同じデバイス(例えば、セントラルポイントデバイス)との間でビームフォーミングトレーニングを実行しようとしている場合、複数のデバイスがセントラルポイントデバイスに向けて送信するトレーニングパケットの中には衝突するものも出てくる。このようにコリジョンが発生すると、ビームフォーミングトレーニングプロセスが遅れてしまう可能性がある。
一実施形態によると、複数のビーコンデータユニットを生成する段階と、ビーコン送信用に用意されているタイムスロットにおいて、複数のアンテナを介して、複数のビーコンデータユニットを送信する段階とを備え、複数のビーコンデータユニットに含まれる各ビーコンデータユニットは、ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標を含む。複数のビーコンデータユニットを送信する段階は、ビーコンデータユニット毎に、送信する際にビームフォーミングネットワークに適用するビームフォーミングベクトルを変化させる段階を有する。
他の実施形態によると、当該方法は、以下に挙げる特徴のうち1以上を含むとしてよい。ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標は、ビーム絞込みトレーニングシーケンスの数を含む情報要素を含むとしてよい。情報要素は、逆方向に送信可能なビームフォーミングトレーニングデータユニットの数の制限を示す指標を含むとしてよい。ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標は、複数のビームフォーミングトレーニングデータユニットから成るシーケンスにおけるビームフォーミングトレーニングデータユニットの位置、または、ビームフォーミングトレーニングデータユニットの後のビームフォーミングトレーニングユニットの数を示す値を含む情報要素または情報フィールドを有するとしてよい。ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標は、ビームフォーミングトレーニングフィードバックを求める要求を示すフィールドを含むとしてよく、または、このようなフィールドを含む情報要素を含むとしてよい。ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標は、1以上の後続のビーム絞込みパラメータを示すフィールドを含むとしてよく、または、このようなフィールドを含む情報要素を含むとしてよい。ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標は、逆方向に送信可能な、送信用または受信用のビームフォーミングトレーニングデータユニットの数の制限を示すフィールドを含むとしてよく、または、このようなフィールドを含む情報要素を含むとしてよい。
当該方法はさらに、ステーションから、送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットはステーションに送信されるべきではない旨を示す指標を受信する段階と、ステーションから指標を受信すると、ステーションとの間での送信用ビームフォーミングトレーニングシーケンスを省略する段階とをさらに備えるとしてよい。
ステーションから受信する、送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットはステーションに送信されるべきではない旨を示す指標は、まだビームフォーミングを行っていないステーションとの間でビームフォーミングトレーニングを実行するために用意されているタイムスロットで受信されるとしてよい。
別の実施形態によると、複数のアンテナに結合されており、ビームフォーミングネットワークを有する送受信機と、コントローラとを備える装置である。コントローラは、複数のビーコンデータユニットを生成し、複数のビーコンデータユニットに含まれる各ビーコンデータユニットは、ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標を含む。コントローラはさらに、送受信機に、ビーコン送信用に用意されているタイムスロットにおいて複数のアンテナを介して複数のビーコンデータユニットを送信させ、ビーコンデータユニット毎に、送信される際にビームフォーミングネットワークに適用されるビームフォーミングベクトルを変化させる。
別の実施形態によると、当該装置は、以下に挙げる特徴のうち1以上を含むとしてよい。ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標は、ビーム絞込みトレーニングシーケンスの数を含む情報要素を含むとしてよい。情報要素は、逆方向に送信可能なビームフォーミングトレーニングデータユニットの数の制限を示す指標を含むとしてよい。ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標は、複数のビームフォーミングトレーニングデータユニットから成るシーケンスにおける各ビームフォーミングトレーニングデータユニットの位置を示す値、または、複数のビームフォーミングデータユニットにおける各ビームフォーミングトレーニングデータユニットの後のビームフォーミングトレーニングユニットの数を示す値を含むとしてよい。ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標は、ビームフォーミングトレーニングフィードバックを求める要求を示すフィールドを含むとしてよく、または、このようなフィールドを含む情報要素を含むとしてよい。ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標は、1以上の後続のビーム絞込みパラメータを示すフィールドを含むとしてよく、または、このようなフィールドを含む情報要素を含むとしてよい。ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標は、逆方向に送信可能な、送信用または受信用のビームフォーミングトレーニングデータユニットの数の制限を示すフィールドを含むとしてよく、または、このようなフィールドを含む情報要素を含むとしてよい。
コントローラは、ステーションから、送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットはステーションに送信されるべきではない旨を示す指標を受信すると、ステーションとの間での送信用ビームフォーミングトレーニングシーケンスを省略するとしてよい。ステーションから受信する、送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットはステーションに送信されるべきではない旨を示す指標は、まだビームフォーミングを行っていないステーションとの間でビームフォーミングトレーニングを実行するために用意されているタイムスロットで受信されるとしてよい。
さらに別の実施形態によると、ステーションにおいて、ビーコンの送信のために用意されているタイムスロットにおいてネットワークコントローラから送信される複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニット、または、前記ネットワークコントローラから別のステーションに送信される複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットを受信する段階と、複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットを受信すると、ネットワークコントローラに対して、送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットはステーションに送信されるべきではない旨を示す指標を送信する段階とを備える方法を提供する。
他の実施形態によると、当該方法は、以下に挙げる特徴のうち1以上を含むとしてよい。複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットは、ビーコンデータユニットであってよく、各ビーコンデータユニットは、ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標を含むとしてよい。
ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標は、ビーム絞込みトレーニングシーケンスの数を含む情報要素を含むとしてよい。情報要素は、ネットワークコントローラに送信可能なビームフォーミングトレーニングデータユニットの数の制限を示す指標を含むとしてよい。
さらに別の実施形態によると、装置は、送受信機と、コントローラとを備える。コントローラは、ビーコン送信のために用意されているタイムスロットにおいてネットワークコントローラから送信される複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニット、または、ネットワークコントローラから装置とは異なる別のステーションに送信される複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットを検出する。コントローラはさらに、複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットを受信すると、送受信機からネットワークコントローラに対して、送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットは装置に送信されるべきではない旨を示す指標を送信させる。
他の実施形態によると、当該装置は、以下に挙げる特徴のうち1以上を含むとしてよい。複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットはビーコンデータユニットであってよく、各ビーコンデータユニットは、ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングのために利用可能である旨を示す指標を含むとしてよい。ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標は、ビーム絞込みトレーニングシーケンスの数を含む情報要素を含むとしてよい。情報要素は、ネットワークコントローラに送信可能なビームフォーミングトレーニングデータユニットの数の制限を示す指標を含むとしてよい。
送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットは装置に送信されるべきではない旨を示す指標は、まだビームフォーミングを行っていないステーションとの間でビームフォーミングトレーニングを実行するために用意されているタイムスロットで送信されるとしてよい。
送受信機は、複数のアンテナに結合されているとしてよく、送受信機は、ビームフォーミングネットワークを有するとしてよい。コントローラは、複数のビームフォーミングトレーニングデータユニットを追加で生成するとしてよい。コントローラは、送受信機に、追加で生成された複数のビームフォーミングトレーニングデータユニットを、複数のアンテナを介して、ネットワークコントローラへと送信させるとしてよい。コントローラは、前記追加で生成した複数のビームフォーミングトレーニングデータユニットに含まれるビームフォーミングデータユニット毎に、送信される際に前記ビームフォーミングネットワークに適用されるビームフォーミングベクトルを変化させるとしてよい。
さらに別の実施形態によると、コリジョンによって損傷した第1のビームフォーミングトレーニング送信を受信する段階と、コリジョンによって損傷した第1のビームフォーミングトレーニング送信に基づき、第1のビームフォーミングトレーニング送信が対応している第1のステーションを決定する段階とを備える方法である。当該方法はさらに、第1のステーションが決定されると、第1のステーションに対して、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促す信号を送信する段階を備える。
他の実施形態によると、当該方法は、以下に挙げる特徴のうち1以上を含むとしてよい。当該方法は、コリジョンによって損傷した第3のビームフォーミングトレーニング送信を受信する段階と、コリジョンによって損傷した第3のビームフォーミングトレーニング送信に基づき、第3のビームフォーミングトレーニング送信が対応している第2のステーションを決定する段階と、第2のステーションが決定されると、第2のステーションに対して、第4のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第2のステーションを促す信号を送信する段階とを備えるとしてよい。
第1のステーションを決定する段階は、第1のビームフォーミングトレーニング送信からソースアドレスを回復する段階を有するとしてよい。
当該方法は、第1のステーションが決定されると、第1のステーションが第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信すべきタイミングを決定する段階を備えるとしてよく、第1のステーションに送信される、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促す信号は、当該タイミングを示す指標を含む。
当該タイミングは、ステーションがビームフォーミングトレーニングを実行するために用意されている期間内のタイミングであってよい。
第1のビームフォーミングトレーニング送信は、複数のタイムフレームのうち第1のタイムフレームにおいて、セントラルステーションが受信するとしてよく、セントラルステーションは、複数のタイムフレームの各ビーコン期間においてビーコンを送信するとしてよく、第1のステーションに送信される、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促す信号は、第1のタイムフレームに続く第2のタイムフレームのビーコン期間において送信されるとしてよい。
第1のビームフォーミングトレーニング送信は、複数のタイムフレームのうち第1のタイムフレームにおいて、セントラルステーションが受信するとしてよく、セントラルステーションは、複数のタイムフレームの各ビーコン期間においてビーコンを送信するとしてよい。第1のステーションに送信される、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促す信号は、第1のタイムフレーム内の第1のタイムフレームのビーコン期間以外の期間において送信されるとしてよい。
さらに別の実施形態によると、装置は、複数のアンテナに結合されている送受信機を備える。当該装置はさらに、コントローラを備える。当該コントローラは、コリジョンによって損傷している第1のビームフォーミングトレーニング送信に基づき、第1のビームフォーミングトレーニング送信が対応する第1のステーションを決定する。当該コントローラはさらに、第1のステーションを決定すると、第1のステーションに対して、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促す信号を送受信機から送信させる。
他の実施形態によると、当該装置は、以下に挙げる特徴のうち1以上を含むとしてよい。当該コントローラは、コリジョンによって損傷している第3のビームフォーミングトレーニング送信に基づき、第3のビームフォーミングトレーニング送信が対応する第2のステーションを決定し、第2のステーションを決定すると、第2のステーションに対して、第4のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第2のステーションを促す信号を送受信機から送信させるとしてよい。
当該コントローラは、第1のステーションが決定されると、第1のステーションが第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信すべきタイミングを決定するとしてよく、第1のステーションに送信される、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促す信号は、当該タイミングを示す指標を含む。
当該タイミングは、ネットワークが知らないと見なされるステーションのために用意されている期間内のタイミングであってよい。当該タイミングは、ネットワークにとって既知と見なされるステーションのために用意されている期間内のタイミングであってよい。
第1のビームフォーミングトレーニング送信は、複数のタイムフレームのうち第1のタイムフレームにおいて受信するとしてよく、コントローラは、送受信機に、複数のタイムフレームの各ビーコン期間においてビーコンを送信させるとしてよい。また、コントローラは、第1のタイムフレームに続く第2のタイムフレームのビーコン期間において、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促す信号を、送受信機から第1のステーションに送信させるとしてよい。
第1のビームフォーミングトレーニング送信は、複数のタイムフレームのうち第1のタイムフレームにおいて受信するとしてよく、コントローラは、送受信機に、複数のタイムフレームの各ビーコン期間においてビーコンを送信させるとしてよい。また、コントローラは、第1のタイムフレーム内の第1のタイムフレームのビーコン期間以外の期間において、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促す信号を、送受信機から第1のステーションに送信させるとしてよい。
複数のアンテナを有する送信機と、1つのアンテナを有する受信機とを備える通信システムを示すブロック図である。 1つのアンテナを有する送信機と、複数のアンテナを有する受信機とを備える通信システムを示すブロック図である。 複数のアンテナを有する送信機と、複数のアンテナを有する受信機とを備える通信システムを示すブロック図である。 セクタスイープに基づき送信ステアリングベクトルを選択および適用する送信機の一例を示すブロック図である。 セクタスイープに基づきステアリングベクトル選択を実行するべく、ステーション間での情報のやり取りの一例を説明するためのメッセージシーケンス図である。 セクタスイープに基づきステアリングベクトル選択を実行するべく、ステーション間での情報のやり取りの別の一例を説明するためのメッセージシーケンス図である。 セクタスイープに基づきステアリングベクトル選択を実行するべく、ステーション間での情報のやり取りの別の一例を説明するためのメッセージシーケンス図である。 セクタスイープによるビームフォーミングを利用してビームフォーミングトレーニングを行うネットワークの一例を示すブロック図である。 通信プロトコルのスーパーフレームを示す図である。 複数のステーションがPCPによるビームフォーミングセクタスイープを1つ利用する例を示すタイミング図である。 1つのステーションが送信用ビームフォーミングセクタスイープを方向に関して順次実行し、別のステーションが方向に関してランダムな順序で送信用ビームフォーミングセクタスイープを実行する通信ネットワークを示すブロック図である。 2つのステーションが方向に関してランダムな順序で送信用ビームフォーミングセクタスイープを実行する通信ネットワークを示すブロック図である。 ピコネット・セントラル・ポイント(PCP)に送信された2つのビームフォーミングトレーニング送信のコリジョンおよびバックオフルーチンの一例を説明するためのタイミング図である。 コリジョンの後の2つの別個のビーコン期間において、複数のステーションに対してPCPがポーリングを行う例を示すタイミング図である。 コリジョンの後の1つのビーコン期間において、複数のステーションに対してPCPがポーリングを行う例を示すタイミング図である。 コリジョンが発生したビーコン期間において、1つのステーションに対してPCPがポーリングを行う例を示すタイミング図である。 本明細書に記載した方法を実行するデバイスの例を示すブロック図である。
ビームフォーミングトレーニング送信の冗長性をなくし、および/または、ビームフォーミングトレーニングに起因する遅延を低減するための方法および装置の例を以下に詳細に説明する。しかし、まずは、ビームフォーミングトレーニングを実行する方法および装置の一般的な例の概要を簡単に、背景技術として説明する。
<ビームフォーミングトレーニングの概要>
図1Aから図1Cは、本明細書においてビームフォーミングセクタスイープと呼ばれる技術を用いて、無線チャネルを介してデータの送受信を行うための高効率のゲインパターンを特定する通信システムの例を示すブロック図である。説明を簡略化するべく、図1Aから図1Cでは、2つのデバイスのみが互いに通信し合うシステムを図示している。しかし、さらに以下で説明するように、システムが備えるデバイスは3つ以上であってもよく、1つのデバイスが複数のその他のデバイスと通信するとしてもよい。図1Aは、ステーションまたは送信デバイス12が無線通信チャネルを介して別のステーションまたは受信デバイス14に対して情報を送信する無線通信システム10を示す図である。一般的に、情報は、1以上のデータユニット(例えば、パケット、フレーム等)として送信されるとしてよい。デバイス12および14はそれぞれ、例えば、基地局または移動局であってよい。図1Aに示す例では、送信デバイス12がアンテナアレイ17を構成している2つ以上のアンテナ16を有している一方、受信デバイス14は1つのアンテナ18を有する。以上より、無線通信システム10は、多入力一出力(MISO)システムである。説明を簡単且つ簡潔なものとするべく、送信デバイス12が有するアンテナは16Aおよび16Bの2つのみを図示している。しかし、送信デバイス12が有するアンテナの数は通常、所望の数とし得ることに留意されたい。
一実施例によると、送信時には、送信デバイス12は、アンテナ16Aおよび16Bのそれぞれにおいて信号の位相および/または振幅を制御して、放射またはゲインパターン19を定める。位相の制御について具体的に説明すると、送信デバイス12は、一連の位相シフト角度を特定するステアリングベクトル(または、フェーザ)を選択して、ステアリングベクトルをアンテナアレイ17に適用して、フェーズドアレイアンテナを構成する。ステアリングベクトルは、例えば、アンテナ16Aについて0度の位相シフトを特定し、アンテナ16Bについて35度の位相シフトを特定するとしてもよい。このように、ステアリングベクトルは、「セクタ」と呼ばれる、アンテナアレイ17の送受信の方向を定める。
同様に、無線通信システム20(図1Bを参照のこと)は、ステーションまたは送信機22と、ステーションまたは受信機24とを備える一入力多出力(SIMO)システムであり、送信機22は1つのアンテナ26を有し、受信機24はアンテナアレイ29を構成する複数のアンテナ28を有する。送信機22は、1つのアンテナ26を介して受信機24に信号を送信し、受信機は、対応するステアリングベクトルを用いてアンテナ28Aおよび28Bにおいて位相シフト角度を制御してゲインパターン30を定めることができる。
一方、図1Cに示す無線通信システム31は、ステーションまたは送信機32、および、ステーションまたは受信機34のそれぞれが複数のアンテナ(アンテナアレイ37を構成するアンテナ36Aおよび36B、ならびに、アンテナアレイ39を構成するアンテナ38Aおよび38B)を有する多入力多出力(MIMO)システムである。送信機32および受信機34はそれぞれ、対応するアンテナアレイ36またはアンテナアレイ38にステアリングベクトルを適用して、ゲインパターン40を定める。
複数のアンテナを有してMIMO環境(または、MIMOの動作を低機能化した形式であるSIMOまたはMISO等のうちのいずれかの環境)で動作するステーションは、送信用ステアリングベクトルuTXを用いてアウトバウンドデータを送信する際のゲインパターンを定め、受信用ステアリングベクトルuRXを用いてインバウンドデータを受信する際のゲインパターンを定めることができる。この延長線上で考えると、一対のマルチアンテナデバイス(例えば、デバイス32および34)が両方向にデータのやり取りを行う場合、両デバイスはステアリングベクトルuTX 、uRX 、uTX 、および、uRX を定めるとしてよい。また、アンテナアレイは、全方向受信パターンモードまたは擬似全方向受信パターンモード(つまり、全方向モードに非常に類似しているモード)omniRXで動作する場合があるとしてよい。この場合、アンテナアレイは、特定の方向からの信号の電力を強化または抑制することはない。また、アンテナアレイは、全方向送信パターンモードまたは擬似全方向送信パターンモードomniTXで動作する場合があるとしてよい。この場合、アンテナアレイは、特定の方向に送信する信号の電力を強化または抑制することはない。説明を簡潔なものとするべく、以下では、全方向モードおよび擬似全方向モードは共に「全方向モード」と呼ぶ。
一般的に、任意の一対の通信局について、少なくとも1つの通信局が複数のアンテナを有する場合、本明細書で説明するセクタスイープによるビームフォーミングを実行することができる。セクタスイープによるビームフォーミングの一例を図1Cを参照しつつ説明する。高効率な(または、少なくとも比較的良好な)送信用ステアリングベクトルuTXを特定するべく、マルチアンテナステーション32は、アンテナアレイ37に対して一連の送信用ステアリングベクトルu、u、・・・、uを繰り返し適用して、アンテナアレイ37および送信用ステアリングベクトルu、u、・・・、uを用いて、トレーニングデータユニット(例えば、パケット、フレーム等)d、d、・・・、dを送信するとしてよい。このため、送信用ステアリングベクトルu、u、・・・、uはそれぞれ、トレーニングデータユニットd、d、・・・、dのいずれか1つに対応する(例えば、uとdとが対応し、uとdとが対応する等)。ステーション34は、任意の望ましい方法を用いて、受信したデータユニットd、d、・・・、dのそれぞれの品質を評価することができる。しかし、ステーション34は、データユニットd、d、・・・、dの全てを受信しない場合もあり、データユニットd、d、・・・、dのそれぞれの品質メトリックを判断しない場合もある。一実施例によると、ステーション34は、同一の受信用ステアリングベクトル(または、全方向送信パターンモードあるいは擬似全方向送信パターンモード、1つのアンテナ等)を用いてトレーニングデータユニットd、d、・・・、dを受信して、受信したデータユニットd、d、・・・、dの品質を評価する。ステーション34は、受信したデータユニットのうち少なくとも一部のデータユニットの品質を示す指標(つまり、ステーション34が受信した全てのデータユニットの品質メトリック、または、ステーション34が受信したデータユニットのうち、品質が上位3つのデータユニット等、一部のデータユニットに対応する品質メトリック)をステーション32に送信することができる。ステーション32は、ステーション34が受信したデータユニットの相対的な品質に基づき、一連のステアリングベクトルu、u、・・・、uから、または、一連のステアリングベクトルu、u、・・・、uに基づき、送信用ステアリングベクトルuTXを選択することができる。これに代えて、ステーション34は、ステーション34が受信したデータユニットの相対的な品質に基づき、一連のステアリングベクトルu、u、・・・、uから、または、一連のステアリングベクトルu、u、・・・、uに基づき、送信用ステアリングベクトルuTXを選択して、選択したステアリングベクトル、または、選択したステアリングベクトルを示す情報をステーション32に送信することができる。このようにして、ステーション32は、セクタスイープを実行することによって送信用ビームフォーミングを行う。
一部の実施形態によると、送信用ステアリングベクトルuTXは、ステアリングベクトルu、u、・・・、uのいずれかと正確に一致する必要はなく、ステーション32(またはステーション34)は、受信した一連のデータユニットd、d、・・・、dに対応付けられている品質メトリックを用いて、所望の送信用ステアリングベクトルuTXを推定することができる。他の実施形態によると、ステーション32(またはステーション34)は、複数のステアリングベクトルu(例えば、上位2つのステアリングベクトル、上位3つのステアリングベクトル等)の平均を算出して送信用ステアリングベクトルuTXを決定することができる。この方法は、ビーム絞込みと呼ばれる。一般的に、一連のステアリングベクトルu、u、・・・、u(またはこの一部)に対応する受信したデータユニットを評価して得られた品質に基づいて送信用ステアリングベクトルuTXを求める際には、任意の適切なアルゴリズムを適用することが可能である。
ステーション34は、受信したトレーニングデータユニットdの品質を評価する際には、任意の所望の方法を利用することができる。例えば、ステーション34は、受信した信号の強度の測定、トレーニングデータユニットdに対応付けられている信号の信号ノイズ比(SNR)の算出、データユニットdのデータのビットエラーレート(BER)の評価等を行うことができる。一般的に、本明細書で説明するビームフォーミング技術は、どのような無線受信品質測定方法についても利用することができる。
一部の実施形態によると、ステーション32は、ステーション32および34で利用可能なもののうち最も信頼性の高い変調および符号化方式(MCS)セットを用いて、トレーニングデータユニットd、d、・・・、dを送信する。つまり、ステーション32は、最も低いデータレートを選択するとしてよく、場合によっては、ステーション32および34でサポートしている無線規格で定められているプリアンブルのうち最も長いプリアンブルを選択するとしてよい(例えば、IEEE規格案802.15)。ステーション32および34はこのようにして、トレーニングデータユニットdのステーション32からステーション34への伝播が成功する可能性を高めるとしてよい。しかし、本明細書で説明するビームフォーミング技術は、特定の変調方式または符号化レートを利用する必要はない。
一実施例によると、ステーション32および34は、送信用ビームフォーミングを、ステーション32がステーション34に対して送信用ビームフォーミングの実行を要求する要求メッセージを送るタイムスロットと同じタイムスロットで実行することができる。例えば、具体的にWPANの場合を考えてみると、上記の要求が送られると共に送信用ビームフォーミングが実行されるタイムスロットは、チャネル割り当てタイムスロット(CTA)と呼ばれる。これに代えて、ステーション32が送信用ビームフォーミングを実行するよう求める要求をネットワークコントローラ(例えば、ピコネット・セントラル・ポイント(PCP))に送信して、ネットワークコントローラがこれに応じて、指定数のトレーニングユニットがその間に送られる1以上のタイムスロットを割り当て、ネットワークコントローラがステーション32および34に対してこのスケジューリング情報を通知することができる。これに加えて、または、これに代えて、ネットワークコントローラは、一方向または両方向における送信用ビームフォーミング(つまり、ステーション32における送信用ビームフォーミングおよびステーション34における送信用ビームフォーミング)をスケジューリングすることができる。
続いて、図2は、ステーション100の送信機アーキテクチャの一例を示すブロック図である。ステーション100は、アンテナアレイ102と、アナログ/デジタル送信機データ経路104と、ビームフォーミングコントローラ106と、ビームフォーミングトレーニング(BFT)信号を格納するメモリ108と、ベクトル選択部110とを備える。アンテナアレイ102は、遅延ライン130、132、および、134に結合されているアンテナ120、122、および、124を含むn個のアンテナを有する。遅延ライン130、132、および、134は、デジタル制御が可能で、ビームフォーミングネットワーク135を構成する。遅延ライン130、132、および、134はそれぞれ、対応するアンテナ120、122、または、124から送信されてくる信号を、位相シフト角度θだけ、シフトすることができる。アンテナアレイ102ならびに遅延ライン130、132および134によって、ステーション100のフェーズドアレイが構成されている。送信用ビームフォーミング手順において、ビームフォーミングコントローラ106は、上述したように一連のステアリングベクトルu、u、・・・、uを順番に繰り返し適用して、ベクトルuの現在値に応じて、デジタル制御可能な遅延ライン130、132、および134に対して位相シフト角度θ、θ、・・・、θを適用する。
アンテナ120−124は、ステーション100の実現に係るコストを低減するべく、1つの共通のアナログ/デジタル送信データ経路を共有するとしてよい。このため、スプリッタ140は、任意の適切な方法を利用して、送信データ経路104からの1つの信号を、対応する角度θ、θ、・・・、θだけシフトさせて、アンテナ120−124に適用するとしてよい。他の実施形態によると、アンテナ120−124のそれぞれは、遅延ライン130−134のうち対応する遅延ラインと共に、別個のデータ経路に結合されるとしてもよい。一般的に知られているように、アナログ/デジタル送信データ経路104は、エンコーダ、インターリーバ、変調器、デジタルアナログコンバータ(DAC)、逆高速フーリエ変換(IFFT)処理ブロック等のコンポーネントのうち一部または全てを有するとしてよい。
上述したように、送信機100は、別のステーションから、送信機100が送信したBFTトレーニング信号のうち少なくとも一部に対応する品質指標を受信するとしてよい。別の実施例によると、送信機100は、適用すべきステアリングベクトルの指標を受信するとしてよい。ベクトル選択部110はその後、品質指標またはステアリングベクトル指標に基づき、ステアリングベクトルを選択するとしてよい。ビームフォーミングコントローラ106は、選択されたステアリングベクトルをアンテナアレイ135に適用する。
送信データ経路が複数設けられている他の実施例によると、ステアリングマトリクスを利用するとしてよい(ステアリングベクトルは、ステアリングマトリクスの一種であると考えられ得る)。ベクトル選択部110は、送信された送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットに対応する別のステーションからのフィードバックに基づきステアリングマトリクスを選択するマトリクス選択部110と呼ばれることになるとしてよい。送信機100は、複数の送信データ経路からの信号に、選択されたビームステアリングマトリクスを適用するビームステアリング部を備えるとしてよい。ビームフォーミングコントローラ106は、どのビームステアリングマトリクスを適用するかを制御する。
図2に示す送信機アーキテクチャに関しては通常、モジュール104、106、108、110のうちさまざまなモジュールが、ハードウェア、プロセッサが実行するソフトウェア命令、ファームウェア、または、これらの組み合わせによって実現されるとしてよい。また、コンポーネント104、106、108、110のうち一部は、カスタム集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)等であってよく、例えば、電気バスによって通信可能に結合されているとしてよい。さらに、遅延ライン130−134は、デジタル制御またはアナログ制御可能であるとしてよい。
続いて、図3から図5は、一対の通信デバイス(例えば、図1Aの12および14、図1Bの22および24、または、図1Cの32および34)が、図2および図3を参照しつつ上述したビームフォーミング技術をサポートするべく、利用し得る方法の例に対応するメッセージシーケンス図である。図3から図5を参照しつつ説明する方法は、WPAN、WLAN、および、その他の種類のネットワークについて一般的なビームフォーミングプロトコルとして実現され得る。この点において、以下で説明する方法のメッセージまたはステップの一部は、一対の通信デバイスのそれぞれにおいて複数のアンテナが利用可能か否か、所望のロバスト性レベル、演算の複雑性、チャネルの対称性等に応じて省略され得ることに留意されたい。
図3は、送信(Tx)および受信(Rx)の両方に関する双方向性セクタスイープを行うための方法150の一例を示す図である。例えば、一対のマルチアンテナデバイス32および34によって実行される場合、左側に時系列動作が図示されているステーション2はデバイス34に対応し、右側に時系列動作が図示されているステーション1はデバイス32に対応するとしてよい。しかし、「送信機」/「送信デバイス」および「受信機」/「受信デバイス」といった用語は、物理的デバイスの動作状態を指すものに過ぎず、物理的デバイスの機能を通信ネットワークにおける受信または送信のみに常に限定することを意図したものではないと理解されたい。例えば、動作中のある時点において、図1Cに示すデバイス34は送信機として動作することが可能であり、デバイス32は受信機として動作することが可能である。
状態152において、ステーション2は、ステーション1が送信用ステアリングベクトルuTX を決定するべく開始するセクタスイープによるTxビームフォーミング手順に備えて、全方向受信パターンモードomniRXにアンテナアレイを設定するとしてよい。上述したように、また、以下でさらに詳細に説明するように、ステーション1および2は、事前にTxビームフォーミング手順を行うタイムスロットについて交渉しておくとしてよく、また、別の例を挙げると、ネットワークコントローラが、方法150で行われるメッセージ交換のうち一部または全てについて1以上のタイムスロットを割り当てるとしてよい。ステーション1は、上述したデータユニットd、d、・・・、dと同様の複数のトレーニングデータユニットから成るシーケンス156を送信する。シーケンス156では、サイズが同じデータユニットが等間隔に離れて配置されているとしてよく、例えば、データユニットはシーケンス番号等の識別子を持つ。ステーション1は、シーケンス156に含まれる各トレーニングデータユニットを送信する際に、ステアリングベクトルuを変えて送信する。シーケンス156に含まれるトレーニングデータユニットはそれぞれ、ステーション1でRxスイープ手順を開始するよう求める要求を識別すると共に、当該手順で送信されるべきトレーニングデータユニットの数を特定する情報要素(IE)を含むとしてよい。
続いて、状態158において、ステーション1は、アンテナアレイを全方向受信パターンモードに設定するとしてよい。また、ステーション2は、複数のトレーニングデータユニットから成るシーケンス162を(ステアリングベクトルuを繰り返し切り替えつつ)送信することによってTxビームフォーミングセクタスイープ手順を開始するとしてよい。トレーニングデータユニットは、ステーション1のTxセクタスイープ手順に対するフィードバック(例えば、受信したデータユニットのうち最良のデータユニットの識別子)を特定するIEと、ステーション2でRxセクタスイープを行うよう求める要求を示すIEであって、要求したRxセクタスイープ手順で利用するトレーニングデータユニットの所望数を特定し得る別のIEとを含む。
他の実施形態によると、ステーション1のTxセクタスイープ手順に対するフィードバックを特定しているシーケンス162中のIEは、複数の識別子0を含むとしてよい。例えば、ステーション2は、シーケンス156の一部として受信したデータユニットのうち「上位3つ」の識別子、ステーション1が送信品質の分散を評価できるように受信したデータユニットのうち最良のものと最悪のもの、受信したデータユニット全ての識別子および対応する品質メトリック、または、シーケンス156に関するその他の所望の情報を報告するとしてよい。一実施形態によると、ステーション2は、送信用ステアリングベクトルを決定し、ステアリングベクトルの情報をシーケンス162に含める。
ステーション1は、シーケンス162を処理すると、ステーション2で行われたTxビームフォーミングセクタスイープ手順についてのフィードバック情報を含むフィードバックメッセージ166でステーション2に応答するとしてよい。ステーション1はまた、自身のアンテナアレイに対してシーケンス162において送信されるフィードバックIEが示す送信用ステアリングベクトルを選択および適用するとしてよい。また、フィードバックメッセージ166は、ステーション2からのRxスイープ要求に対する確認を示すIEを含むとしてもよい。この確認を示すIEは、ステーション1がステーション2に送信を予定しているトレーニングデータユニットの数を特定するとしてよい。一実施例によると、確認を示すIEに含まれている数は、シーケンス162で送信されたデータユニットに含まれている数を一致していなければならない。このようにして、ステーション2は、Rxスイープ要求に対する明示的確認を受信し、フィードバックメッセージ166に基づいて、続くRxセクタスイープトレーニングデータユニットのタイミングを同期させるとしてよい。
ステーション2は、フィードバックメッセージ166を処理すると、ステーション1からのRxスイープ要求と同期するべく、同様のフィードバックメッセージ168で応答するとしてよい。しかし、メッセージ166および168は任意であることに留意されたい。
状態170において、ステーション1は、選択されたTx送信用ステアリングベクトルをアンテナアレイに適用して、複数のトレーニングデータユニットを含むシリーズ174を送信する。ステーション2は、シリーズ174の各トレーニングデータユニットを受信する度に利用するステアリングベクトルを変え、受信したシリーズ174に含まれるトレーニングデータユニットそれぞれの測定品質に基づき、受信ステアリングベクトルを選択する。任意で交換されるメッセージ166および168と同様に、ステーション1および2は、任意でメッセージ176および178を交換して、ステーション1がステーション2に送信するパケットの数を確認し(メッセージ176)、ステーション1におけるRxセクタスイープ手順の一部としてトレーニングデータユニットを受信する準備がステーション1で出来ていることを確認する(メッセージ178)としてよい。上述したように、これらのメッセージを任意で交換することによって、ステーション1および2は、セクタスイープ手順に備えて同期することができる。このように同期を取ることは、送信モードから受信モードへの切り替えが、例えば、非常に時間がかかる場合、または、ステーション1またはステーション2においてクロックドリフトの危険性がある場合に、有用であるとしてよい。また、ステーション1および2がメッセージ166および168またはメッセージ176および178を利用しない場合、Tx/Rx切替時間およびRx/Tx切替時間(つまり、ステーションにおいて送信モードと受信モードとを切り替えるのにかかる時間)を、ステーション1および2の両方で一定にする必要があり、且つ、他方のステーションに知らせる必要があるとしてよい。
別の実施形態によると、メッセージ166はさらに、ステーション1からのRxセクタスイープ要求を含むとしてもよい。この場合、メッセージ168はこれに応じて、Rxセクタスイープ要求への確認を含み、シーケンス176はRxセクタスイープ要求を含む必要はなくなる。一実施例によると、このような構成とすることによって、Rxセクタスイープ要求を特定するデータユニットの数が少なくなるという効果が得られる。
状態180において、ステーション2は、選択したTx送信用ステアリングベクトルをアンテナアレイに適用して、複数のトレーニングデータユニットから成るシリーズ182を送信する。ステーション1は、シリーズ182に含まれるトレーニングデータユニットを受信する度に利用するステアリングベクトルを変えて、受信したシリーズ182の各トレーニングデータユニットの測定品質に基づき、受信ステアリングベクトルを選択する。
ステーション1および2のキャリブレーションが良好に行われていれば、Rxビームフォーミング用のシーケンスの送信は不要である場合がある。これに代えて、ステーション1は単純にuRX =uTX とし、ステーション2は同様にuRX =uTX とするとしてもよい。
図4を参照しつつ説明すると、方法200の一例では、TxビームフォーミングおよびRxビームフォーミングのために、TxおよびRxの両方に関する双方向性セクタスイープを行う。例えば、一対のマルチアンテナデバイス32および34によって実行される場合、左側に時系列動作が図示されているステーション2はデバイス34に対応し、右側に時系列動作が図示されているステーション1はデバイス32に対応するとしてよい。しかし、「送信機」/「送信デバイス」および「受信機」/「受信デバイス」といった用語は、物理的デバイスの動作状態を指すものに過ぎず、物理的デバイスの機能を通信ネットワークにおける受信または送信のみに常に限定することを意図したものではないと理解されたい。例えば、動作中のある時点において、図1Cに示すデバイス34は送信機として動作することが可能であり、デバイス32は受信機として動作することが可能である。
状態202において、ステーション2は、ステーション1が送信用ステアリングベクトルuTX を決定するべく開始するTxビームフォーミング用のセクタスイープ手順に備えて、全方向受信パターンモードomniRXにアンテナアレイを設定する。上述したように、また、以下でさらに詳細に説明するように、ステーション1および2は、事前にTxビームフォーミング手順を行うタイムスロットについて交渉しておくとしてよく、また、別の例を挙げると、ネットワークコントローラが、方法200で行われるメッセージ交換のうち一部または全てについて1以上のタイムスロットを割り当てるとしてよい。ステーション1は、上述したデータユニットd、d、・・・、dと同様の複数のトレーニングデータユニットから成るシーケンス206を送信する。ステーション1は、シーケンス206に含まれる各トレーニングデータユニットを送信する際に、ステアリングベクトルuを変えて送信する。
ステーション2は、シーケンス206の全てまたは一部(例えば、損失、拒絶等により低減されることがある)を受信して、上述したようにシーケンス206に含まれる各データユニットの品質を評価する。状態208において、ステーション2は、受信したデータユニットの品質を評価する。ステーション2は全方向受信パターンを利用してシーケンス206を受信するので、受信した各データユニットの品質は主に、ステーション1が当該データユニットを送信する際に用いたステアリングベクトルuに応じて決まる。ステーション2は、受信したデータユニットのうち最良のデータユニット(つまり、評価した品質が最高だったデータユニット)を特定するか、または、上述したように、シーケンス206に対応する適切な品質メトリックを決定する。
また状態208において、ステーション2は、全方向送信パターンモードomniTXにアンテナアレイを設定し、複数のトレーニングデータユニットから成るシーケンス210を送信する。一方、ステーション1は、受信用ステアリングベクトルuを切り替えつつシーケンス210を受信して、シーケンス210の各トレーニングデータユニットを異なるステアリングベクトルで受信する。シーケンス210は、シーケンス206のうち最良の受信データユニットの識別子を含むステーション1へのフィードバックを含むか、または、ステーション2が適切な送信用ステアリングベクトルを選択できるような適切な情報を含む。また、シーケンス210は、ステーション1においてRxセクタスイープ手順を開始するよう求める要求を含む。図4の例によると、ステーション2は、当該要求と共に、当該Rxセクタスイープ手順においてステーション2に送信されるべきトレーニングユニットNの数を特定する情報要素(IE)を含める。
ステーション1のTxセクタスイープ手順と同様に、ステーション1は、シーケンス210の全てまたは一部を受信して、任意の所望の方法を用いてシーケンス210の各データユニットの品質を評価する。ステーション1は、シーケンス210の一部として各トレーニングデータユニットを受信する度に、アンテナアレイに適用するステアリングベクトルuを変える。ステーション1は、シーケンス210を全て受信すると(または、ステーション2がシーケンス210の送信を完了したことを示すローカルタイムアウトイベントを受信すると)、最良のステアリングベクトルを1つまたは複数選択して、当該選択結果に基づき受信用ステアリングベクトルuRX を決定する。
また、ステーション1は、シーケンス210において送信用ステアリングフィードバックを受信した後、シーケンス206のトレーニングデータユニットを送信する際に用いられた一連のステアリングベクトルと、シーケンス210で報告される1または複数の識別子とを比較して、1または複数の識別子に任意の所望の選択アルゴリズムを適用して、送信用ステアリングベクトルuTX を選択する。一例を挙げると、ステーション1は単純に、最良と特定されたトレーニングデータユニットを送信する際に用いたステアリングベクトルをuTX として選択するとしてよい。
状態212において、ステーション1は、送信用ステアリングベクトルuTX をアンテナアレイに適用する。尚、状態212では、ステーション1は、ステーション2にデータを送信する際に効率が(少なくとも比較的)高いゲインパターンを得ることができるステアリングベクトルがどれかを既に決定していることに留意されたい。そしてステーション1は、ステアリングベクトルuTX を用いて、ステーション2にN2個のトレーニングデータユニットを送信することができるようになる(シーケンス216)。ステーション1は、シーケンス210に含まれている、ステーション2でRxセクタスイープ手順を開始するよう求める要求に応じて、シーケンス216を送信する。シーケンス216は、送信用ビームフォーミングトレーニングを実行するようステーション2に求める要求を含むとしてよい。
ステーション1のRxセクタスイープ手順と同様に、ステーション2は、シーケンス216の全てまたは一部を受信して、任意の所望の技術を利用して、シーケンス216に含まれる各データユニットの品質を評価する。ステーション2は、シーケンス216の一部として受信するトレーニングデータユニット毎に、アンテナアレイに適用するステアリングベクトルuを変える。ステーション2は、シーケンス216を全て受信すると(または、ステーション1がシーケンス216の送信を完了したことを示すローカルタイムアウトイベントを受信すると)、最良のステアリングベクトルを1つまたは複数選択して、当該選択結果に基づき受信用ステアリングベクトルuRX を決定する。
状態220において、ステーション1は、受信用ステアリングベクトルをuRX に設定する。ステーション2は、シーケンス216に含まれている送信用ビームフォーミングトレーニングを求める要求に応じて、複数のトレーニングデータユニットから成るシーケンス222を、当該シーケンス222に含まれる各トレーニングデータユニットを送信する度にステアリングベクトルuを切り替えて、送信する。ステーション1と同様に、ステーション2は、各トレーニングデータユニットに、シーケンス番号または別の種類の識別子を含めて、ステーション1がメッセージ224において1または複数の最良の識別子で応答することができるようにする。ステーション2は、メッセージ224を受信すると、送信用ステアリングベクトルuTX を特定することができる。
一部の実施形態によると、ベクトルuRX 、uRX 、uTX 、またはuTX を決定する手順はそれぞれ、1つのタイムスロットを必要とするので、方法200は、ステーション1および2を十分良好にキャリブレーションすることがなければ、タイムスロットが4つ必要となる。別の実施形態によると、方法200のTxおよびRxに関する双方向性スイープ手順は全工程が、ネットワークコントローラが事前に割り当てた1つのタイムスロット、または、リアルタイムでステーションのうち一方または両方が交渉した1つのタイムスロットで実行される。また、一部の実施例によると、図4を参照しつつ説明したメッセージの一部は、分割することができる。例えば、ステーション1および2は、Rxセクタスイープの実行を求める要求とは別に、Txセクタスイープに関するフィードバックを報告するとしてもよい。
また図4に関連して、一対のデバイス(例えば、図1Aに示す送信機12および受信機14)において一方のデバイスのみが複数のアンテナを備えている場合、方法200の段階またはステップのうち一部を、例えば、メッセージ210、216、または、222のパラメータを制御することによって、容易に省略するとしてよい。具体的には、ステーション1に対して、(ステーション2のアンテナは1つのみであるので)ステーション2ではRxセクタスイープ手順は必要ないことを知らせるべく、ステーション2はN2をゼロとするIEを設定することができる。また、ステーション1は、方法200が実施される期間にわたってこの情報を保持することができ、ステーション2でのRxセクタスイープおよびステーション2でのTxセクタスープ(シーケンス222)を共に省略する。言うまでも無く、ステーション1および2は、複数のアンテナが利用可能であるがセクタスイープ手順が所望されていない場合にも、N1またはN2をゼロに設定することを選択するとしてよい。このように、ステーション2のアンテナが1つのみである場合、メッセージ/メッセージシーケンス216、222、および224は省略することができる。
ステーション1および2が良好にキャリブレーションされていれば、方法200においてトレーニングシーケンスの一部のやり取りは必要ない場合がある。その代わりに、ステーション1は単にuRX =uTX として、ステーション2は同様にuTX =uRX とするとしてよい。
図5は、図3に示した方法150に非常に類似している方法250を示す図である。方法250は、ステーション1および2が、セクタスイープを利用してビームフォーミングを複数回繰り返す(または、ビームフォーミングの「スイープ」を複数回実行する)点が異なる。このため、スイープ1は、方法150の全手順と、状態およびメッセージのやり取りが同じであるとしてよい。しかし、方法250のスイープ1は、セクタ(つまり、ベクトルuおよび、対応して、トレーニングデータユニットd)の数が少なくなっているとしてよい。この意味において、スイープ1は「粗い」スイープまたは方法250の1回目であるとしてよい。次のスイープでは、ステーション1および/または2が、前回を鑑みて、セクタの範囲を絞り込むとしてよい。例えば、ステーション1は1回目のスイープの結果を利用して、後続の1回以上のスイープを行う適切な範囲を算出するとしてよい。このようにして、ステーション1および2は次第に、効率の高い送信用ステアリングベクトルおよび受信用ステアリングベクトルの値に近づいていくとしてよい。方法250ではスイープを繰り返し行うが、これは1つのタイムスロットで実行されるとしてもよいし、または、複数のタイムスロットにまたがる期間にわたって実行されるとしてもよい。
図6は、送信用ビームフォーミングのベクトルまたはマトリクスを特定するべくデバイス間またはステーション間でセクタスイープを利用する通信ネットワーク300の一例を示すブロック図である。ネットワーク300は、例えば、ピコネットであるとしてよい。ネットワーク300は、ステーション302、304、306、および、308を備える。ネットワーク300がピコネットである場合、ステーション308はピコネットセントラルポイント(PCP)であるとしてよい。他の実施例によると、ステーション308は、アクセスポイント、基地局等であってよい。さらに以下で説明するが、PCP308は、PCP308に近接したステーションに、PCP308の存在を知らせるべく、ビーコンを送信する。ステーション302、304、または306等のステーションは、ビーコンを検出すると、PCP308との間で接続の構築を試みるとしてよい。接続プロセスの一部として、ビームフォーミングトレーニング(BFT)が実行されるとしてよい。BFTを実行する方法としてはさまざまな方法が適切であり、上述したようなセクタスイープによるBFTも含まれるとしてよい。
一実施例によると、PCP308はネットワーク300内での通信を調整する。例えば、PCP308はタイムフレームを構築するとしてよい。各タイムフレームは、その間に複数の異なる種類のプロトコル機能が実行される複数のタイムスロットを含む。各タイムフレームは、PCP308が1以上のビーコンを送信することから開始されるとしてよい。その後当該タイムフレームでは、ステーション302、304、306、および308の間でデータがやり取りされるとしてよい。
一実施例によると、ネットワーク300は、ビームフォーミングトレーニング用にタイムスロットを用意するプロトコルに応じて動作するとしてよい。例えば、ビーコン期間(またはスーパーフレーム)が、ビームフォーミングトレーニング用のタイムスロットを1以上含むとしてよい。ステーション302、304、306がビーコンを検出すると、各ステーション302、304、306は、ビームフォーミングタイムスロットにおいてPCP308にトレーニングデータを送信するとしてよい。図7は、それぞれ目的が異なる複数のタイムスロットを含むビーコン期間(またはスーパーフレーム)350の一例を示す図である。ビーコン期間350のタイミングは、PCPによって指定されるとしてよい。ビーコン期間350は、ビーコン時間(BT)タイムスロット352と、アソシエーション・ビームフォーミングトレーニング(A−BFT)タイムスロット354と、割り当て時間(AT)タイムスロット356と、データ送信時間(DTT)タイムスロット358と、ビームフォーミングトレーニング時間(BFTT)タイムスロット360とを含む。一実施例によると、BTタイムスロット352は、PCPがビーコンを送信するために利用される。一実施例によると、A−BFTタイムスロット354は、PCPとの間でまだビームフォーミングを行っていない新しいステーションがPCPとの間でビームフォーミングトレーニングを行うために利用されるタイムスロットである。ATタイムスロット356は、PCPとネットワーク内のステーションとの間で管理フレームのやり取りを行うために利用されるタイムスロットで、PCPがDTTタイムスロット358の割り当ておよびスケジューリングを行うために利用されるとしてよい。このように、PCPは、ATタイムスロット356を利用して、サービス期間(SP)359、コンテンション期間、BFT期間等、DTTタイムスロット358内の複数のタイムスロットの長さを変えるとしてよい。ATタイムスロット356は、例えば、アソシエーション、チャネル測定等を目的として、管理フレームのやり取りを行うためにも利用され得る。DTTタイムスロット358は、PCPと通信ステーションとの間でデータを送信するべく、および、情報要求および情報応答によって互いに既知であるPCP以外のステーション同士の間でデータを送信するべく利用されるとしてよい。上述したように、DTTタイムスロット358は、PCPによって割り当ておよびスケジューリングが行われるタイムスロットを含むとしてよい。BFTTタイムスロット360は、PCPとステーションとの間、および、PCP以外の2つのステーションの間等、既知のステーションとの間でBFTを実行するべく利用されるとしてよい。BFTTタイムスロット360は、DTTタイムスロット358内のタイムスロットであってよく、このため、PCPによって割り当て/スケジューリングが行われるとしてよい。図7はDTTタイムスロット358の終端に1つのBFTTタイムスロット360が設けられていることを図示しているが、DTTタイムスロット358内の複数の異なる位置に1以上のBFTTタイムスロット360が設けられるとしてもよい。一般的に、各BFTTタイムスロット360は、一対のステーション間(PCPを含む)でビームフォーミングトレーニングを行う機会に対応する。図7では特定の種類のタイムスロットが特定の順序で並んでいるものとしてビーコン期間350が図示されているが、1以上の別の種類のタイムスロットが含まれるとしてもよく、1以上の図示されているタイムスロットを省略するとしてもよく、タイムスロットの順序を任意のビーコン期間において変更するとしてもよい。
新しいステーションは、PCPとの接続を所望する場合、A−BFTタイムスロット354においてBFTの実行を試みるとしてよい。
<PCPの送信用ビームフォーミングセクタスイープの共有>
セクタスイープによる送信用ビームフォーミングがPCPによって実行されると、オーバーヘッドが非常に大きくなる。例えば、PCPが1つのステーションとの間で送信用ビームフォーミングのためのセクタスイープを実行すると、各スイープでは32方向に送信することになり、ある一実施例によると、1つのビーコン期間のうち5%を利用することになると推測されている。このため、送信用ビームフォーミングのためのセクタスイープは、実際のデータ送信のために残る時間が短くなってしまうことが多い。
このようなオーバーヘッドを低減するための方法の一例として、一般的に、PCPが送信用ビームフォーミングのセクタスイープを1回実行すると、これを複数のステーションで利用する方法が利用されている。例えば、第1のステーションがPCPとの間でBFTを実行している間、第2のステーションは、送信用ビームフォーミングのセクタスイープのためのPCPから第1のステーションへの送信を監視して、セクタスイープのためのPCPから第1のステーションへの送信を利用して、PCPから第2のステーションへの通信リンクのためのビームフォーミングに対応する品質メトリックを決定する。
図8は、2つのビーコン期間550を図示しているタイミングチャートである。第1のビーコン期間550aでは、A−BFTタイムスロット558aにおいて、ステーション552が送信用ビームフォーミングのセクタスイープに対応するBFTデータユニット554をPCP556に送信する。これに応じて、PCP556は、送信用ビームフォーミングのセクタスイープに対応するデータユニット560をステーション552に送信する。しかし、データユニット560は、ステーション562およびステーション564でも受信される。ステーション562は、データユニット560に基づき、PCPからステーション562への通信リンクのビームフォーミングに対応する品質メトリックを決定するとしてよい。同様に、ステーション564は、データユニット560に基づき、PCPからステーション564への通信リンクのビームフォーミングに対応する品質メトリックを決定するとしてよい。
BFTTタイムスロット566において、ステーション562は、PCP556にBFTデータユニット568を送信することによって、PCP556との間で送信用ビームフォーミングのセクタスイープを実行する。通常であれば、PCP556は、BFTデータユニット570をステーション562に送信することによって、ステーション562との間で送信用ビームフォーミングのセクタスイープを実行する。しかし、ステーション562がデータユニット560に基づきPCP/ステーション562の通信リンクのためのビームフォーミングに対応する品質メトリックを決定することができれば、データユニット570の送信は省略することができる。このように、BFTのセクタスイープによって生じるオーバーヘッドを低減することができる。
ビーコン期間550bに含まれるA−BFTタイムスロット572において、ステーション564は、PCP556にBFTデータユニット574を送信することによって、PCP556との間で送信用ビームフォーミングのセクタスイープを実行する。通常であれば、PCP556は、ステーション564にBFTデータユニット576を送信することによって、ステーション564との間で送信用ビームフォーミングのセクタスイープを実行する。しかし、ステーション564がデータユニット560に基づきPCP/ステーション564の通信リンクのビームフォーミングに対応する品質メトリックを決定することができれば、データユニット576の送信は省略することができる。このように、BFTのセクタスイープによって生じるオーバーヘッドを低減することができる。
一実施例によると、送信先が別のステーションである送信用ビームフォーミングのセクタスイープのデータユニットをPCPから受信したあるステーションから送信されるBFTデータユニットには、あるフィールドが含まれている。当該フィールドは、当該ステーションがPCPからの送信用ビームフォーミングのセクタスイープのデータユニットの受信を省略したいか否かを示すべく設定されるとしてよい。例えば、ステーション562は、PCP556にデータユニット568を送信する際に、このようなフィールドを設定するとしてよい。PCP556は、データユニット568を受信すると、ステーション562へのデータユニット570の送信を省略するか否かを判断するとしてよい。同様に、ステーション564は、PCP556にデータユニット574を送信する際に、上記のようなフィールドを設定するとしてよい。PCP556は、データユニット574を受信すると、ステーション564へのデータユニット576の送信を省略するか否かを判断するとしてよい。一実施例によると、BFTセクタスイープのデータユニットは、ステーションとの間で送信用ビームフォーミングのセクタスイープを実行する際にPCPが採用するスイープ方向の数を示すべく利用されるフィールドを含むとしてよい。一実施例によると、ステーションは、このフィールドを、当該ステーションがPCPからの送信用ビームフォーミングのセクタスイープのデータユニットの受信を省略したいと考えている旨を示す数、例えば、ゼロに設定する。
一部の実施例によると、PCPが送信するビーコンデータユニットは、送信用ビームフォーミングのトレーニングデータユニットとして利用するとしてよい。例えば、PCPは、各ビーコンデータユニットに、送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示すデータを含めるとしてよい。PCPは、複数のビーコンデータユニットを送信して、各ビーコンデータユニットを異なるステアリングベクトルを用いて送信するとしてよい。例えば、BTタイムスロットでは、それぞれ異なるステアリングベクトルを用いて複数のビーコンデータユニットを送信するとしてよい。
ビーコンデータユニットには、当該ビーコンデータユニットがセクタスイープによる送信用ビームフォーミング(TxSW)で利用されるトレーニングデータユニットとして機能し得ることを示すべく、TxSW IEを含めるとしてよい。TxSW IEを含むビーコンデータユニットを受信したステーションは、ビームフォーミングトレーニングプロセスにおいてPCPとのTxSW動作を省略することを選択するとしてよい。TxSW IEは、後続のビームフォーミング絞込みにおいてPCPが送信するビーム絞込みトレーニングシーケンスの数の指標を含むとしてよい。TxSW IEはまた、BFTフィードバックを要求および提供するための1または複数のフィールドを含むとしてもよい。TxSW IEはまた、ステーションからPCPに送信可能な、送信用ビームフォーミングのセクタスイープのデータユニットの数の上限(例えば、4、8、16、32、64等)を示すフィールドを含むとしてよい。TxSW IEはさらに、ステーションからPCPに送信可能な、受信用ビームフォーミングのセクタスイープのデータユニットの数の上限(例えば、4、8、16、32、64等)を示すフィールドを含むとしてよい。TxSW IEはまた、後続のビームフォーミング絞込みパラメータを示すフィールドを1以上含むとしてよい。TxSW IEの形式の一例を表1に示す。言うまでもなく、その他の形式を適宜利用するとしてもよい。例えば、表1の項目のうち1以上の項目を省略するとしてもよく、および/または、1以上のほかの項目を追加するとしてもよい。表1に示す形式の一例については、順序および/またはフィールドのサイズを変更するとしてもよい。
Figure 2012507946
ビーコンデータユニットには、ビーコンカウントダウンフィールド(CDOWN)が含まれるとしてよい。例えば、CDOWNは、ビーコン制御フィールドまたはTxSW IE内のサブフィールドであってよい。CDOWNは、BTタイムスロットの終端までのビーコンフレームの数を示すカウンタである。一実施例によると、CDOWNは、ダウンカウンタとして機能し、BTタイムスロットの最後のビーコンフレームではゼロとなる。CDOWNの範囲は、適宜任意の値に設定されるとしてよい。一実施例によると、CDOWNは、最大値が63で、BTタイムスロットの最後のビーコンフレームではゼロとなる必要がある。ステーションは、全てのビーコンフレームを受信しない場合(例えば、ステーションが受信するビーコンフレームが1つのみである場合)、受信したビーコンフレームに含まれるCDOWN値およびビーコンフレームの長さに基づき、ビーコンタイムスロットの終端を決定するとしてよい。
上述したように、TxSWトレーニングシーケンスとして、送信先が他のステーションであるTxSWトレーニングシーケンス、または、ビーコンデータユニットを利用することで、PCPからステーションへTxSWトレーニングシーケンスを送信させる必要がなくなる。具体的な一実施例によると、各TxSWトレーニングシーケンスは、ビーコン期間のうち5%を利用する。このため、省略されるTxSWトレーニングシーケンス毎に、通信システムのオーバーヘッドが大幅に低減され、つまり、ビーコン期間のうちビームフォーミングトレーニングではなくユーザデータのやり取りに利用可能な部分が増える。
<送信用ビームフォーミングの順序決定>
送信用ビームフォーミングのセクタスイープのデータユニットが送信される、選択されたシーケンスによって、新しいステーションが送信用セクタスイープを実行する際に、PCPから受信するステーションの検知遅延が低減し、および/または、コリジョンの数の低減に貢献するとしてよい。図9Aは、ステーションPとの間で送信用ビームフォーミングのセクタスイープを実行する2つのステーション(N1およびN2)を示す図である。図9Aでは、矢印の方向は大まかにPに対するビームの方向を示し、数字は複数のビームを送信する順序を示す。
ステーションN1は、方向について、順次送信を行う。例えば、ステーションN1は、開始方向から始め、順次、方向を回転させ360度回る。送信には指向性があるので、ステーションPは、5番目の送信までステーションN1から送信を受信しないとしてよい。
一方、ステーションN2は、方向に関して、よりランダムに送信を行う。図9Aに示す例では、ステーションN2による送信のうち隣接する送信の組は互いに180度離れている(つまり、送信1および2、送信3および4、送信5および6、送信7および8)。このため、ステーションPは、2番目の送信ですぐに、ステーションN2からの送信を受信するとしてよい。このように、方向に関してランダムな順序で送信を行うと、ステーションの周囲の空間をより短期間でカバーするので、他のステーションが送信を受信するまでの遅延を平均して小さくすることができる。
A−BFTタイムスロットの開始時点において、例えば、PCPはチャネルを感知して新しいステーションが送信用ビームフォーミングのセクタスイープを実行しているか否かを判断する必要がある。PCPは、新しいステーションはないと判断すると、A−BFTタイムスロットを終了させてATタイムスロットを早く開始させるとしてよい。ステーションが図9Aに示すステーションN2のような順序で送信を行う場合、新しいステーションがあるか否かを判断するまでのPCPの待ち時間を短くすることができる。別の例として、ビーコンを送信する前に、PCPは、他のPCPが同時にビーコンを送信しているか否かを判断するべくチャネルを感知するとしてよい。他のPCPが図9Aに示すステーションN2のような順序で送信を行う場合、他のPCPが送信を行っているか否かを判断するまでのPCPの待ち時間を短くすることができる。
方向に関してランダムな順序を採用することによってさらに、ステーションが、複数の送信デバイス間で常にコリジョンが発生するのを避けることができる。方向に関してランダムな順序を採用する方法は、例えば、ビーコン送信およびA−BFTタイムスロット中での送信についても利用されるとしてよい。
方向に関してランダムな順序を決定する際には、さまざまな方法を適宜用いるとしてよい。一例を挙げると、第1番目の送信の方向はランダムに選択して、後続の送信の方向もまた、残りの方向からランダムに選択するとしてよい。別の例を挙げると、一部の送信の方向はランダムに選択して、これらのランダムな方向に基づいて残りの送信の方向を確定的に決定するとしてもよい。例えば、図9Bでは、奇数番目の送信はランダムに選択し、偶数番目の送信はそれぞれ、直前の奇数番目の送信と180度離れるようにする。またさらに別の例を挙げると、第1番目の送信の方向はランダムに選択して、後続の送信の方向は全て、第1番目の送信の方向に基づき確定的に決定する。「ランダム」という用語は、本明細書で用いる場合、ランダムおよび擬似的にランダムに選択することの両方を意味する。
<ビームフォーミングトレーニング中のコリジョン>
前述したように、システムが備えるデバイスが3つ以上の場合、ビームフォーミングトレーニングプロセス中にコリジョンが発生する場合がある。例えば、図7を再度参照して説明すると、複数のステーションが同じA−BFTタイムスロット354でBFTを実行しようと試みる場合、コリジョンが発生する可能性がある。コリジョンが発生すると、ビームフォーミングトレーニングの送信で搬送されている情報は破損してしまうか、または、PCPでの認識が不可能になり、BFTプロセスを完了させることができない。図10は、複数のビーコン期間370を示すタイミングチャートである。第1のビーコン期間370aにおいて、ステーション372およびステーション374がそれぞれ、A−BFTタイムスロット382aにおいてPCP380へのBFTデータユニット376およびBFTデータユニット378の送信を試みる。コリジョンが発生して、ステーション372およびステーション374はそれぞれ、当該コリジョンに応じてバックオフ手順を実行する。図10の例では、ステーション372のバックオフ値はビーコン期間370の4つ分で、ステーション374のバックオフ値はビーコン期間370の2つ分である。このため、ステーション374は、ビーコン期間370cのA−BFTタイムスロット382cにおいて、BFTデータユニット384を送信する。ビーコン期間370eのA−BFTタイムスロット382eにおいて、ステーション372は、BFTデータユニット386を送信する。ステーション372および374が共にバックオフ値として同数のビーコン期間を選択すると、再度コリジョンが発生し、バックオフプロセスが再度行われる。
図10に図示するバックオフプロセスは、非効率的で、浪費する時間が非常に多い場合がある。非効率的であることに加えて、A−BFT期間382は、全てのビーコン期間370にあるというわけではない。例えば、ネットワークは、ビーコン期間370の10回毎に1回A−BFT期間が設けられるように設定されるとしてもよい。A−BFTをどの程度頻繁に設けるかは、効率とネットワークアクセスレイテンシとの間の兼ね合いで決まる。A−BFTが各ビーコン期間に設けられない場合、A−BFT中にコリジョンが発生したステーションは、PCPとの間でアソシエーションを行うまでかなりの長時間待機せざるを得ない場合がある。例えば、A−BFT期間においてk個の新しいステーションが存在する確率は平均Gのポアソン分布に従っていると仮定され、以下の式で表される。
Figure 2012507946
数1で表される確率において、当該A−BFTタイムスロットにおいてコリジョンが発生する確率は以下の式で表される。
Figure 2012507946
一実施形態によると、2つ以上の新しいステーションが、同一のA−BFTタイムスロットにおいて、ビームフォーミングトレーニング用のフレームまたはデータユニットを送信すると、コリジョンが発生するが、PCPがBFTデータユニットのうち一部を正しく受信できるとしてよい。つまり、PCPは送信ステーションから1以上のBFTデータユニットを受信し、BFTを実行しようと試みているステーションを決定することができるとしてよい。例えば、PCPは、コリジョンを発生させたBFT送信に基づき、送信ステーションのアドレス(例えば、メディアアクセスコントロール(MAC)アドレス)(つまり、ソースアドレス)を回復することができるとしてよい。PCPは、ステーションがバックオフする間は待機して、後でBFTを再度試みるのではなく、ステーションに対してポーリングを行って、ビームフォーミングトレーニングをやり直す(例えば、ビームフォーミングトレーニングシーケンスを再送する)か、または、続いてビームフォーミング絞込みを行うように奨励するとしてよい。
図11は、複数のビーコン期間400を示すタイミングチャートである。第1のビーコン期間400aのA−BFTタイムスロット412aにおいて、ステーション402およびステーション404はそれぞれ、PCP410に対して、BFTデータユニット406およびBFTデータユニット408の送信を試みている。コリジョンが発生するが、PCP410は、トレーニングデータユニット406のうち少なくとも1つおよび/またはトレーニングデータユニット408のうち少なくとも1つを受信しているので、ステーション402および/またはステーション404がPCP410との間でBFTを実行しようと試みているものと判断することができる。PCPは、受信に成功したデータユニットに基づき、ステーション402および/またはステーション404のアドレス(例えば、MACアドレス)を決定することができるとしてよい。
PCP410がステーション402のアドレスを決定できたと仮定すると、次のビーコン期間400bのBTタイムスロット414bにおいて、PCP410はステーション402に対してポーリング信号416を送信して、A−BFT期間412bにおいてBFTを実行するようにステーション402に指示する。ステーション402は、ポーリング信号416に応じて、PCP410にBFTデータユニット418を送信する。同様に、PCP410がステーション404のアドレスを決定できたと仮定すると、ビーコン期間400cのBTタイムスロット414cにおいて、PCP410はステーション404に対してポーリング信号420を送信して、A−BFT期間412cにおいてBFTを実行するようにステーション404に指示する。ステーション404は、ポーリング信号420に応じて、PCP410にBFTデータユニット422を送信する。ポーリング信号416、418は、例えば、ビーコンまたはBFTスケジューリングフレームによって送信するとしてよい。図11に示す例ではビーコン期間400aの後にポーリング信号416、420が送信されているが、別の実施例では、PCP410はコリジョンが発生したビーコン期間内にステーションに対してポーリングを行うとしてもよい。PCP410は、例えば、ATタイムスロット中にステーションに対してBFTスロット付与/割り当てフレームを送信することによってこのような構成を実現するとしてよい。
図11を参照しつつ上述したようなポーリングに代えて、PCPは、コリジョン中に新しいステーションに関する情報を取得すると、これらのステーションを既知のステーションとして扱うとしてもよい。このように、これらのステーションが既知のステーションと見なされるので、PCPは、A−BFTタイムスロットではなくBFTTタイムスロット中に、これらのステーションにBFTを実行させることができる。上述したように、BFTTタイムスロットは、DTTタイムスロット中にあるとしてよい。このように、PCPは、対応するビーコン期間のATタイムスロットにおいてステーションにBFTスロット付与/割り当てフレーム(例えば、管理フレームの一種)を送信して、PCPと当該ステーションとの間でのビームフォーミングについてBFTTタイムスロットを割り当てるとしてよい。
図12は、複数のビーコン期間450を図示しているタイミングチャートである。第1のビーコン期間450aでは、ステーション452およびステーション454がそれぞれ、A−BFTタイムスロット462aにおいて、BFTデータユニット456およびBFTデータユニット458のPCP460への送信を試みる。コリジョンが発生するが、PCP460は、トレーニングデータユニット456のうち少なくとも1つおよび/またはトレーニングデータユニット458のうち少なくとも1つを受信しているので、ステーション452および/またはステーション454がPCP460との間でBFTを実行しようと試みていると判断することができる。
次のビーコン期間450bのBTタイムスロット464bにおいて、PCP460はステーション452およびステーション454に対してポーリングを行う。PCP460が実行するポーリングでは、ステーション452に対して、ビーコン期間450bのBFTTタイムスロット466においてBFTを実行するようステーション452に指示するBFTスケジューリング情報を送信する。同様に、PCP460が実行するポーリングでは、ステーション454に対して、ビーコン期間450bのBFTTタイムスロット470においてBFTを実行するようステーション454に指示するBFTスケジューリング情報を送信する。BFTスケジューリング情報に応じて、ステーション452はPCP460に対してタイムスロット466においてBFTデータユニット472を送信し、ステーション454はPCP460に対してタイムスロット470においてBFTデータユニット474を送信する。また、ステーション452および/またはステーション454のBFTスケジューリング情報は、付与/スケジューリングフレームを用いてATタイムスロットにおいて送信するとしてもよい。BFTスケジューリング情報は、ビーコン期間450aまたはビーコン期間450bのATタイムスロットで送信するとしてよい。BFTスケジューリング情報がビーコン期間450aのATタイムスロットで送信される場合、割り当てられるBFTTタイムスロット466および470はビーコン期間450a中に位置するとしてよい。スロット466および470は互いに隣接すると共にビーコン期間450bの最後に位置するものとして図12に図示されているが、スロット466および470は、互いに隣接する必要はなく、ビーコン期間の最後に位置する必要もない。
上述したように、PCPは、後続のビーコン期間を待って、検出したステーションに対してポーリングを実行するのではなく、任意のBFTシーケンスを検出した直後に、同じA−BFTタイムスロットにおいて、BFTプロセスを継続しようとするとしてよい。図13は、A−BFTタイムスロット500の一部を図示するタイミングチャートである。A−BFTタイムスロット500において、ステーション502およびステーション504はそれぞれ、PCP510に対するBFTデータユニット506、508の送信を試みる。コリジョンが発生するが、PCP510は少なくとも、トレーニングデータユニット508のうち少なくとも1つを受信しているので、ステーション504がPCP510との間でBFTを実行しようと試みていることを判断することができる。PCP510は、トレーニングデータユニット506のうち少なくとも1つを受信すると、ステーション502がPCP510との間でBFTを実行しようと試みていることも判断することができる。図13に示す状況の場合、PCP510はステーション504に対して即座にポーリングを実行する。ステーション504に対するポーリングでは、ステーション504に対してBFTデータユニット512を送信して、粗いBFTセクタスイープを実行するとしてよい。PCP510はさらに、ATタイムスロットにおいて、フィードバックフレームを1つ送信し、その後にBFT付与/スケジューリングフレームを送信して、BFTのやり直しまたは継続を行うべく、ステーション504についてDTTタイムスロット内にBFTタイムスロットをスケジューリングするとしてよい。PCP510によるポーリングに応じて、ステーション504は、PCP510に対してBFTデータユニット514を送信して、BFTセクタスイープをやり直すか、または、続いてビーム絞込みを実行するとしてよい。この後、ステーション504およびPCP510は、さらに互いにBFTデータユニットを送信して、BFT絞込みを1回以上実行するとしてよい。
PCPは、A−BFTタイムスロットにおいてコリジョンを検出すると、AT/A−BFTの出現頻度を高くして複数の新しいステーションを取り込むとしてよい。例えば、PCPは、ビーコン期間10個毎にA−BFTを出現させるのではなく、A−BFTタイムスロットの発生回数を大きくすることを決断して、A−BFTがビーコン期間5個毎に発生するようにするとしてもよい。
PCPが送信するビーコンデータユニットには、以下に記載する情報要素(IE)のうち1以上を含めるとしてよい(含めないとしてもよい)。
A−BFTポーリングIEは、MACアドレスが既知であるアソシエーションされていないステーションに対してポーリングを実行して、ビーコンが送信されるBTタイムスロットの後のA−BFTタイムスロットにおいてBFTを実行するべく利用されるIEであってよい。A−BFTポーリングIEは、ポーリング対象のステーションのMACアドレス、または、簡略化されたMACアドレス(例えば、MACアドレスの一部、例えば、MACアドレスの最終バイトまたは最後の数バイト)を含むとしてもよい。ビーコンを受信すると共に、当該ビーコンに含まれるA−BFTポーリングIEのアドレスと一致するアドレスを持つステーションは、次のA−BFTタイムスロットにおいてBFTを実行する予定であると認識するとしてよい。ビーコンを受信するが、当該ビーコンに含まれるA−BFTポーリングIEのアドレスと一致しないアドレスを持つステーションは、次のA−BFTタイムスロットではBFTを実行する予定ではないと認識するとしてよい。A−BFTポーリングIEの形式の一例を表2に示す。言うまでもなく、その他の形式を適宜利用するとしてもよい。例えば、表2の項目のうち1以上の項目を省略するとしてもよく、および/または、1以上のほかの項目を追加するとしてもよい。表2に示す形式の一例については、順序および/またはフィールドのサイズを変更するとしてもよい。
Figure 2012507946
BFTT割り当てIEは、ビーコンデータユニットおよび/または告知データユニットに含まれるIEであってよい。BFTT割り当てIEは、PCPに既にアソシエーションされているステーション、または、PCPが知らないステーションに対してBFTTスロットを割り当てるべく利用されるとしてよい。BFTT割り当てIEは、BFTTスロットが割り当てられるべきステーションの識別子を含むとしてよい。識別子は、PCPからステーションに割り当てられたステーション識別子(ID)、簡略化MACアドレス、MACアドレス等であってよい。BFTTスロットがステーション間のBFTについて割り当てられる場合、BFTT割り当てIEは第2のステーションの識別子を含むとしてよい。BFTT割り当てIEの形式の一例を表3に示す。言うまでもなく、その他の形式を適宜利用するとしてもよい。例えば、表3の項目のうち1以上の項目を省略するとしてもよく、および/または、1以上のほかの項目を追加するとしてもよい。表3に示す形式の一例については、順序および/またはフィールドのサイズを変更するとしてもよい。
Figure 2012507946
<アソシエーション用のビームフォーミングトレーニングの省電力化>
アソシエーション用のビームフォーミングトレーニング(A−BFT)に関係しないステーションは、A−BFTタイムスロットにおいてスリープ状態になることが可能な構成とすべきである。しかし、A−BFTタイムスロットの長さは、非常に動的に決まるとしてよい。例えば、A−BFTタイムスロットは、コリジョンが発生した時点で終了するとしてよい。また、コリジョンが発生すると、PCPは、ステーションのTxSWがいつ終了するのか判断できないとしてもよい。
一実施例によると、PCPは、A−BFTの長さに制限を課して、ビーコンデータユニットで長さの制限値の指標を送信する。ステーションは、長さの制限値に基づき、A−BFTタイムスロット中に当該制限値で示される期間の間スリープ状態となるとしてよい。長さの制限値がビームフォーミングトレーニングプロセスを完了させるのに十分な長さでない場合には、次のビーコン期間でも続いて当該ビームフォーミングトレーニングプロセスが行われるとしてよい。長さの制限値がビームフォーミングトレーニングを完了させるのに十分な長さよりも長い場合、または、PCPがA−BFTを早く終了させる場合には、PCPはA−BFTタイムスロットの残りの時間を利用して新しいステーションと通信を行うか、および/または、他のアウェイク(起きた)状態のステーションと通信を行うとしてよい。また、表1に示したSLIMITフィールド等のフィールドが含まれていれば、PCPは、例えば、コリジョンのためにステーションからTxSWデータユニットを受信しない場合、当該ステーションのTxSWプロセスの終了時点を計算するとしてよい。
このように、A−BFT IEは、A−BFTタイムスロットの長さの最大値の指標、ステーションからPCPに送信される送信用ビームフォーミングセクタスイープのデータユニットの数の上限(例えば、4、8、16、32、64等)を示すフィールド(例えば、SLIMIT)、新しいステーションのMACアドレスまたは簡略化MACアドレス等のうち1以上を含むとしてよい。A−BFT IEフィールドは、PCPが送信するA−BFTデータユニットおよび/またはビーコンデータユニットに含まれるとしてよい。
図14は、上述した方法例のうち1以上を実施する無線通信デバイス700の一例を示すブロック図である。図1A、図1B、図1C、図3、および図7を再度参照しつつ説明すると、デバイス700は、デバイス12、14、22、24、32、34、100、302、304、306および308のうち1以上として利用されるとしてよい。例えば、デバイス700は、PCPまたはPCPと通信するステーションとして利用され得る。
以下では図14を参照しつつ説明すると、デバイス700は、送受信機704と、1以上のアンテナ708とを備える。送受信機704には、コントローラ712が結合されている。デバイス700は、例えば、図2に示すデバイス100を実現するデバイスであってよい。一実施例によると、送受信機704は、デバイス100のうち少なくとも一部分、例えば、送信経路104、ビームフォーミングコントローラ106、および、ビームフォーミングネットワーク135を有する。この実施例では、コントローラ712はベクトル選択部110を有する。
デバイス700がPCPとして機能する場合、コントローラ712は、一部の状況では、送信用ビームフォーミングのトレーニングデータユニットとしても機能するビーコンデータユニットを生成するとしてよい。例えば、コントローラ712は、各ビーコンデータユニットに、当該ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングのトレーニングデータユニットとしても機能することをステーションに通知する指標を含めるとしてもよい。例えば、コントローラ712は、上述したように、各ビーコンデータユニットにTxSW IEを含めるとしてよい。また、コントローラ712は、ステーションから、PCPから当該ステーションに対する送信用ビームフォーミングのトレーニングデータユニットの送信を省略できる旨をPCPに通知するフィードバックを受信するとしてよい。上述したように、ステーションは、PCPに対して、PCPが当該ステーションとの間で送信用ビームフォーミングのセクタスイープを実行する際に採用するスイープ方向の数を示すフィールドを含むデータユニットを送信するとしてよく、PCPが送信用ビームフォーミングのデータユニットの送信を省略できる旨を示すためには、このフィールドを0等の所定値に設定するとしてよい。このため、コントローラ712は、このフィールドを確認して送信用ビームフォーミングのデータユニットの送信を省略するか否かを判断するとしてよく、当該フィールドによって指定されている場合には、デバイス700に送信用ビームフォーミングのデータユニットのステーションへの送信を省略させるとしてよい。
デバイス700がPCPと通信するステーションでまだビームフォーミングを行っていないステーションとして機能する場合、コントローラ712は、PCPが送信したビームフォーミングのトレーニングデータユニットであって、ビーコンデータユニットとしても機能するものか、または、別のステーションに送信されたものを検出するとしてよい。コントローラ712は、PCPとのビームフォーミングトレーニングのために、このような検出されたビームフォーミングのトレーニングデータユニットを利用するとしてよい。また、コントローラ712は、PCPに対して、当該ステーションへのビームフォーミングのトレーニングデータユニットの送信を省略することができる旨をPCPに通知する信号を送信するとしてよい。例えば、コントローラ712は、送受信機704からPCPに対して、PCPが当該ステーションとの間で送信用ビームフォーミングのセクタスイープを実行する際に採用するスイープ方向の数を示すフィールドを含むデータユニットを送信させるとしてよく、PCPが送信用ビームフォーミングのデータユニットの送信を省略できる旨を示すためには、このフィールドを0等の所定値に設定するとしてよい。
また、デバイス700がPCPとして機能する場合、コントローラ712は、ステーションがビームフォーミングトレーニング送信を送信したがコリジョンによって損傷したと判断し、これに応じて、送受信機704からステーションに対して、ビームフォーミングのトレーニングシーケンスの再送を促す信号か、または、ビーム絞込みに進むよう促す信号を送信させるとしてよい。デバイス700がPCPと通信し合うステーションとして機能する場合、コントローラ712は、ビームフォーミングトレーニング送信中にコリジョンを検出して、ポーリング信号またはBFTTスケジューリング/割り当て信号等の信号をPCPから受信することに応じて、送受信機708にビームフォーミングトレーニングシーケンスを再送させるか、または、ビーム絞込みに進ませるとしてよい。PCPがBFTTスケジューリング/割り当て信号を送信する場合、コントローラ712は、BFTTスケジューリング/割り当て信号に基づきビームフォーミングトレーニングシーケンスを送信するタイムスロットを決定するとしてよい。
また、デバイス700がPCPとして機能する場合、コントローラ712は、ビームフォーミングをまだ実行していないステーションとの間でビームフォーミングトレーニングを行うために利用されるタイムスロットの長さに制限を課すとしてよい。コントローラ712は、例えば、ビーコンデータユニットまたはビームフォーミングトレーニングデータユニットに、この制限値の指標を含めるとしてよい。一実施例によると、コントローラ712は、ビーコンデータユニットおよび/またはA−BFTデータユニットにA−BFT IEを含めるとしてよく、A−BFT IEは、A−BFTタイムスロットの長さの指標、ステーションからPCPに送信される送信用ビームフォーミングセクタスイープのデータユニットの数の上限(例えば、4、8、16、32、64等)を示すフィールド(例えば、SLIMIT)、新しいステーションのMACアドレスまたは簡略化MACアドレス等のうち1以上を含むとしてよい。
デバイス700がPCPとの間で既にビームフォーミングを完了したステーションとして機能する場合、コントローラ712は、PCPから送信されたA−BFT IE等のIEを確認して、ビームフォーミングを実行していないステーションとの間でのビームフォーミングトレーニングのために用いられるタイムスロットの長さを決定するとしてよい。コントローラ712は、この長さに関する情報に基づき、ビームフォーミングを実行していないステーションとの間でビームフォーミングトレーニングが実行されているタイムスロットの間は、デバイス700を低電力モードにして、この長さに関する情報に基づきコントローラ712が決定した適切な時点において低電力モードを終了させるとしてよい。
また、コントローラ712は、送受信機708を制御して、図14を参照しつつ上述したように、方向に関してランダムな順序でビームフォーミングの送信信号を送信させるとしてもよい。
一実施形態に係る方法は、コリジョンによって損傷した第1のビームフォーミングトレーニング送信を受信する段階と、コリジョンによって損傷した第1のビームフォーミングトレーニング送信に基づき、第1のビームフォーミングトレーニング送信が対応する第1のステーションを決定する段階とを備える。当該方法はさらに、第1のステーションを決定する段階に応じて、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するように第1のステーションを促すための信号を第1のステーションに送信する段階を備える。
別の実施形態によると、当該方法は、以下に記載する特徴のうち1以上を含むとしてよい。当該方法は、コリジョンによって損傷した第3のビームフォーミングトレーニング送信を受信する段階と、コリジョンによって損傷した第3のビームフォーミングトレーニング送信に基づき、第3のビームフォーミングトレーニング送信が対応する第2のステーションを決定する段階と、第2のステーションを決定する段階に応じて、第4のビームフォーミングトレーニング送信を送信するように第2のステーションを促すための信号を第2のステーションに送信する段階とを備えるとしてよい。
第1のステーションを決定する段階は、第1のビームフォーミングトレーニング送信に基づきソースアドレスを回復する段階を有するとしてよい。
当該方法は、第1のステーションを決定する段階に応じて第2のビームフォーミングトレーニング送信を第1のステーションが送信すべきタイミングを決定する段階を備え、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促すべく第1のステーションに送信される信号は、このタイミングの指標を含むとしてよい。
このタイミングは、ステーションがビームフォーミングトレーニングを実行するように用意されている期間内のタイミングであってよい。
第1のビームフォーミングトレーニング送信は、複数のタイムフレームのうち第1のタイムフレームにおいてセントラルステーションが受信するとしてよく、セントラルステーションは、複数のタイムフレームのビーコン期間においてビーコンを送信するとしてよく、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促すべく第1のステーションに送信される信号は、第1のタイムフレームの次の第2のタイムフレームのビーコン期間(例えば、次のA−BFTタイムスロット)において送信されるとしてよい。
第1のビームフォーミングトレーニング送信は、複数のタイムフレームのうち第1のタイムフレームにおいてセントラルステーションが受信するとしてよく、セントラルステーションは、複数のタイムフレームの各ビーコン期間においてビーコンを送信するとしてよい。第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促すべく第1のステーションに送信される信号は、第1のタイムフレームにおいて、第1のタイムフレームのビーコン期間以外の期間に送信されるとしてもよい。例えば、当該信号は、BFT付与/スケジューリングフレームの形式で、ATタイムスロットにおいて送信するとしてよい。この場合、セントラルステーションは、第1のタイムフレームのDTTタイムスロットにおいて、BFTのやり直しまたはBFTの継続のために、第1のステーションに対してポーリングを実行するとしてよい。別の例において、セントラルステーションは、(例えば、コリジョンが発生した)第1のタイムフレームのA−BFTにおいて第1のステーションに対してポーリングして、BFTをやり直すよう当該ステーションに要求するとしてもよい。
別の実施形態に係る装置は、複数のアンテナに結合された送受信機を備える。当該装置はさらに、第1のビームフォーミングトレーニング送信に基づき第1のビームフォーミングトレーニング送信が対応する第1のステーションを決定するコントローラを備え、第1のビームフォーミングトレーニング送信はコリジョンによって損傷している。コントローラはさらに、第1のステーションが決定されると、送受信機から第1のステーションに、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するように第1のステーションを促す信号を送信させる。
他の実施形態によると、当該装置は、以下に記載する特徴のうち1以上を備えるとしてよい。コントローラは、第3のビームフォーミングトレーニング送信に基づき第3のビームフォーミングトレーニング送信が対応する第2のステーションを決定し、第3のビームフォーミングトレーニング送信はコリジョンによって損傷しており、第2のステーションが決定されると、送受信機から第2のステーションに、第4のビームフォーミングトレーニング送信を送信するように第2のステーションを促す信号を送信させるとしてもよい。
コントローラは、第1のステーションが決定されると第2のビームフォーミングトレーニング送信を第1のステーションが送信すべきタイミングを決定するとしてよく、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促すべく第1のステーションに送信される信号は、このタイミングの指標を含む。
このタイミングは、ネットワークが知らないと見なされるステーションに対して用意されている期間内のタイミングであってよい。このタイミングは、ネットワークに既に既知と見なされるステーションに対して用意されている期間内のタイミングであってよい。
第1のビームフォーミングトレーニング送信は、複数のタイムフレームのうち第1のタイムフレームにおいて受信されるとしてよく、コントローラは、送受信機に、複数のタイムフレームの各ビーコン期間においてビーコンを送信させるとしてよい。また、コントローラは、送受信機に、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促す信号を、第1のタイムフレームの次の第2のタイムフレームのビーコン期間において、第1のステーションに対して送信させるとしてよい。
第1のビームフォーミングトレーニング送信は、複数のタイムフレームのうち第1のタイムフレームにおいて受信されるとしてよく、コントローラは、送受信機に、複数のタイムフレームのビーコン期間においてビーコンを送信させるとしてよい。また、コントローラは、送受信機に、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう第1のステーションを促す信号を、第1のタイムフレームにおいて、第1のタイムフレームのビーコン期間以外の期間に、第1のステーションに送信させるとしてもよい。
別の実施形態に係る方法は、ビームフォーミングトレーニングデータユニットを送信する複数の方向を決定する段階と、複数の方向についてランダムな順序を決定する段階とを備える。当該方法はさらに、ランダムな順序で複数の方向に複数のビームフォーミングトレーニングデータユニットを送信する段階を備える。
他の実施形態によると、当該方法は、以下に記載する特徴のうち1以上を含むとしてよい。ランダムな順序を決定する段階は、複数の方向のうち一部についてのランダムな順序を決定する段階と、複数の方向のうち残りの方向の順序を確定的に決定する段階とを有するとしてよい。
ランダムな順序を決定する段階は、奇数番目の送信の方向をランダムまたは擬似的にランダムに決定する段階と、直前の奇数番目の送信から180度ずれるように偶数番目の送信の方向を決定する段階とを有するとしてよい。
ランダムな順序を決定する段階は、第1の送信の方向をランダムまたは擬似的にランダムに決定する段階と、後続の方向を第1の方向に対して確定的に決定する段階とを有するとしてよい。
上述したさまざまなブロック、動作、および、技術のうち少なくとも一部は、ハードウェア、ファームウェア命令を実行するプロセッサ、ソフトウェア命令を実行するプロセッサ、または、これらの任意の組み合わせを用いて実現するとしてよい。ソフトウェア命令またはファームウェア命令を実行するプロセッサを用いて実現する場合、ソフトウェア命令またはファームウェア命令は、任意のコンピュータ可読メモリに格納されるとしてよい。磁気ディスク、光ディスク、または、その他の格納媒体、RAMまたはROMまたはフラッシュメモリ、プロセッサ、ハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ等に格納されるとしてよい。同様に、ソフトウェア命令またはファームウェア命令は、任意の公知または所望の配信方法によってユーザまたはシステムに配信されるとしてよい。例えば、コンピュータ可読ディスクまたはその他の輸送可能なコンピュータ格納機構に格納した状態で、または、通信媒体を介して配信されるとしてよい。通信媒体は通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または、その他のデータを、搬送波またはその他の輸送機構等の変調データ信号において具現化する。「変調データ信号」という用語は、1以上の特性が、信号内に情報を符号化するように設定または変更された信号を意味する。例を挙げると、これらに限定されるものではないが、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続等の有線媒体、および、音波、無線周波数、赤外線等の無線媒体を含む。このため、ソフトウェア命令またはファームウェア命令は、電話線、DSLライン、ケーブルテレビライン、光ファイバライン、無線通信チャネル、インターネット等の通信チャネルを介してユーザまたはシステムに配信されるとしてよい。(この構成は、輸送可能な格納媒体を介してソフトウェアを提供する構成と同一または互換可能な構成と見なされる。)ソフトウェア命令またはファームウェア命令は、プロセッサによって実行されるとプロセッサにさまざまな動作を実行させる機械可読命令を含むとしてよい。
ハードウェアにおいて実現される場合、当該ハードウェアは、個別部品のうち1以上の部品と、集積回路と、特定用途向け集積回路(ASIC)等とを備えるとしてよい。
数多くのさまざまな実施形態について詳細に説明してきたが、本特許の範囲は本特許に記載されている特許請求の範囲の記載内容によって定められるものと理解されたい。詳細な説明は、本特許を例示するものに過ぎないと解釈されたく、可能な実施形態を全て記載したものではない。可能な実施形態を全て記載するのは、不可能でないとすれば、非現実的である。現在の技術水準、または、本開示の出願日以降に進化する技術水準に基づき、上記の実施形態に代わる実施形態を多く実現することができるであろうが、それらの実施形態も本願の特許請求の範囲に含まれるものとする。

Claims (31)

  1. 複数のビーコンデータユニットを生成する段階と、
    ビーコン送信用に用意されているタイムスロットにおいて、複数のアンテナを介して、前記複数のビーコンデータユニットを送信する段階と
    を備え、
    前記複数のビーコンデータユニットに含まれる各ビーコンデータユニットは、前記ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標を含み、
    前記複数のビーコンデータユニットを送信する段階は、ビーコンデータユニット毎に、送信する際にビームフォーミングネットワークに適用するビームフォーミングベクトルを変化させる段階を有する方法。
  2. 前記ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す前記指標は、ビーム絞込みトレーニングシーケンスの数を含む情報要素を含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記情報要素は、逆方向に送信可能なビームフォーミングトレーニングデータユニットの数の制限を示す指標を含む請求項2に記載の方法。
  4. 前記ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す前記指標は、前記複数のビームフォーミングトレーニングデータユニットから成るシーケンスにおける各ビームフォーミングトレーニングデータユニットの位置を示す値、または、前記複数のビームフォーミングデータユニットにおける各ビームフォーミングトレーニングデータユニットの後のビームフォーミングトレーニングユニットの数を示す値を含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す前記指標は、ビームフォーミングトレーニングフィードバックを求める要求を示すフィールドを含む請求項1に記載の方法。
  6. 前記ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す前記指標は、ビームフォーミングトレーニングフィードバックを求める要求を示すフィールドを含む請求項1に記載の方法。
  7. 前記ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す前記指標は、1以上の後続のビーム絞込みパラメータを示すフィールドを含む請求項1に記載の方法。
  8. 前記ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す前記指標は、逆方向に送信可能な、送信用または受信用のビームフォーミングトレーニングデータユニットの数の制限を示すフィールドを含む請求項1に記載の方法。
  9. ステーションから、送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットは前記ステーションに送信されるべきではない旨を示す指標を受信する段階と、
    前記ステーションから前記指標を受信すると、前記ステーションとの間での送信用ビームフォーミングトレーニングシーケンスを省略する段階と
    をさらに備える請求項1に記載の方法。
  10. 前記ステーションから受信する、送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットは前記ステーションに送信されるべきではない旨を示す前記指標は、まだビームフォーミングを行っていないステーションとの間でビームフォーミングトレーニングを実行するために用意されているタイムスロットで受信される請求項9に記載の方法。
  11. 複数のアンテナに結合されており、ビームフォーミングネットワークを有する送受信機と、
    コントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、
    複数のビーコンデータユニットを生成し、
    前記送受信機に、ビーコン送信用に用意されているタイムスロットにおいて前記複数のアンテナを介して前記複数のビーコンデータユニットを送信させ、
    ビーコンデータユニット毎に、送信される際に前記ビームフォーミングネットワークに適用されるビームフォーミングベクトルを変化させ、
    前記複数のビーコンデータユニットに含まれる各ビーコンデータユニットは、前記ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標を含む装置。
  12. 前記ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す前記指標は、ビーム絞込みトレーニングシーケンスの数を含む情報要素を含む請求項11に記載の装置。
  13. 前記情報要素は、逆方向に送信可能なビームフォーミングトレーニングデータユニットの数の制限を示す指標を含む請求項12に記載の装置。
  14. 前記コントローラは、ステーションから、送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットは前記ステーションに送信されるべきではない旨を示す指標を受信すると、前記ステーションとの間での送信用ビームフォーミングトレーニングシーケンスを省略する請求項11に記載の装置。
  15. 前記ステーションから受信する、送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットは前記ステーションに送信されるべきではない旨を示す前記指標は、まだビームフォーミングを行っていないステーションとの間でビームフォーミングトレーニングを実行するために用意されているタイムスロットで受信される請求項14に記載の装置。
  16. ステーションにおいて、ビーコンの送信のために用意されているタイムスロットにおいてネットワークコントローラから送信される複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニット、または、前記ネットワークコントローラから別のステーションに送信される複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットを受信する段階と、
    前記複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットを受信すると、前記ネットワークコントローラに対して、送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットは前記ステーションに送信されるべきではない旨を示す指標を送信する段階と
    を備える方法。
  17. 前記複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットは、ビーコンデータユニットであり、
    各ビーコンデータユニットは、前記ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す指標を含む請求項16に記載の方法。
  18. 前記ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す前記指標は、ビーム絞込みトレーニングシーケンスの数を含む情報要素を含む請求項17に記載の方法。
  19. 前記情報要素は、前記ネットワークコントローラに送信可能なビームフォーミングトレーニングデータユニットの数の制限を示す指標を含む請求項18に記載の方法。
  20. 送受信機と、
    コントローラと
    を備える装置であって、
    前記コントローラは、
    ビーコン送信のために用意されているタイムスロットにおいてネットワークコントローラから送信される複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニット、または、前記ネットワークコントローラから前記装置とは異なる別のステーションに送信される複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットを検出し、
    前記複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットを受信すると、前記送受信機から前記ネットワークコントローラに対して、送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットは前記装置に送信されるべきではない旨を示す指標を送信させる装置。
  21. 前記複数の送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットはビーコンデータユニットであり、
    各ビーコンデータユニットは、前記ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングのために利用可能である旨を示す指標を含む請求項20に記載の装置。
  22. 前記ビーコンデータユニットが送信用ビームフォーミングトレーニングに利用可能である旨を示す前記指標は、ビーム絞込みトレーニングシーケンスの数を含む情報要素を含む請求項21に記載の装置。
  23. 前記情報要素は、前記ネットワークコントローラに送信可能なビームフォーミングトレーニングデータユニットの数の制限を示す指標を含む請求項22に記載の装置。
  24. 送信用ビームフォーミングトレーニングデータユニットは前記装置に送信されるべきではない旨を示す前記指標は、まだビームフォーミングを行っていないステーションとの間でビームフォーミングトレーニングを実行するために用意されているタイムスロットで送信される請求項20に記載の装置。
  25. 前記送受信機は、複数のアンテナに結合されており、
    前記送受信機は、ビームフォーミングネットワークを有しており、
    前記コントローラは、複数のビームフォーミングトレーニングデータユニットを追加で生成し、
    前記コントローラは、前記送受信機に、追加で生成された前記複数のビームフォーミングトレーニングデータユニットを、前記複数のアンテナを介して、前記ネットワークコントローラへと送信させ、
    前記コントローラは、前記追加で生成した複数のビームフォーミングトレーニングデータユニットに含まれるビームフォーミングデータユニット毎に、送信される際に前記ビームフォーミングネットワークに適用されるビームフォーミングベクトルを変化させる請求項20に記載の装置。
  26. コリジョンによって損傷した第1のビームフォーミングトレーニング送信を受信する段階と、
    前記コリジョンによって損傷した前記第1のビームフォーミングトレーニング送信に基づき、前記第1のビームフォーミングトレーニング送信が対応している第1のステーションを決定する段階と、
    前記第1のステーションが決定されると、前記第1のステーションに対して、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう前記第1のステーションを促す信号を送信する段階と
    を備える方法。
  27. 前記第1のステーションを決定する段階は、前記第1のビームフォーミングトレーニング送信からソースアドレスを回復する段階を有する請求項26に記載の方法。
  28. 前記第1のステーションが決定されると、前記第1のステーションが前記第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信すべきタイミングを決定する段階をさらに備え、
    前記第1のステーションに送信される、前記第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう前記第1のステーションを促す前記信号は、前記第1のステーションが前記第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信すべき前記タイミングを示す指標を含む請求項26に記載の方法。
  29. 前記第1のステーションが前記第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信すべき前記タイミングは、ステーションがビームフォーミングトレーニングを実行するために用意されているタイムスロット内のタイミングである請求項28に記載の方法。
  30. 前記第1のビームフォーミングトレーニング送信は、複数のタイムフレームのうち第1のタイムフレームにおいて、セントラルステーションが受信し、
    前記セントラルステーションは、前記複数のタイムフレームの各ビーコン期間においてビーコンを送信し、
    前記第1のステーションに送信される、前記第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう前記第1のステーションを促す前記信号は、前記第1のタイムフレームに続く第2のタイムフレームのビーコン期間において、または、前記第1のタイムフレーム内の前記第1のタイムフレームのビーコン期間以外の期間において送信される請求項26に記載の方法。
  31. 複数のアンテナに結合されている送受信機と、
    コントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、
    コリジョンによって損傷している第1のビームフォーミングトレーニング送信に基づき、前記第1のビームフォーミングトレーニング送信が対応する第1のステーションを決定し、
    前記第1のステーションを決定すると、前記第1のステーションに対して、第2のビームフォーミングトレーニング送信を送信するよう前記第1のステーションを促す信号を前記送受信機から送信させる装置。
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