JP2012245916A - 車両用ドアトリム - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェザーストリップを取り付ける際に、ウェザーストリップの延設方向において、より均一な力で取り付けることが可能な車両用ドアトリムを提供する。
【解決手段】延設部21と、ウェザーストリップ30に設けられた被挟持部33を延設部21との間で挟持可能な挟持部40と、を備え、挟持部40は、ベース部41と、被挟持部33に対して接触して挟持の主体をなす挟持主体部42と、ベース部41から延び、挟持主体部42と連結される連結部43と、を備えており、挟持主体部42は、連結部43が延設部21から遠ざかる方向に撓み変形することで、延設部21から遠ざかる方向に変位可能とされる構成であって、挟持部40は、少なくとも2つ配列されており、挟持部40の各々に設けられた連結部43の各々は、延設部21から遠ざかる方向へ同じ荷重を与えた場合の撓み量が、それぞれ同じとなる構成であることに特徴を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用ドアトリムに関する。
従来、車両用ドアトリムにウェザーストリップが取り付けられる構成のものが知られている(例えば、下記特許文献1)。このようなウェザーストリップは、ウインドウガラスとドアトリムとの間をシールする機能を担っている。また、ウェザーストリップは、車両ドアを構成するパネル部材に取り付けられている場合が多く、このようなウェザーストリップを車両用ドアトリムに取り付けることで、車両用ドアトリムのパネル部材への組付作業性を向上させている。
また、車両用ドアトリムにウェザーストリップを取り付けるための取付構造としては、例えば、図6及び図7に示す構成が知られている。図6及び図7に示す取付構造は、車両用ドアトリム1のトリムボード2における車室外側の面から突き出す一対の挟持部3,4を備えている。一対の挟持部3,4のうち、一方の挟持部3は、図6の2点鎖線で示すように、他方の挟持部4から遠ざかる方向に撓み変形可能となっている。
これにより、一対の挟持部3,4間にウェザーストリップ5の被取付部6が挿入されると、一方の挟持部3が撓み変形し、その結果、一対の挟持部3,4間に被取付部6を挿入することができる。この結果、一対の挟持部3,4によって、被取付部6を挟持することができる。なお、このような挟持部3(及び挟持部4)は、図7に示すように、ウェザーストリップ5の延設方向に沿って複数設けられ、ウェザーストリップ5を、その延設方向において、複数箇所で保持することが可能となっている。
特開2007−106213号公報
図6に示すような構成(一方の挟持部3を撓み変形させることで被取付部6を挟持可能とする構成)において、被取付部6を一対の挟持部3,4間に挿入する際に必要な挿入力は、一方の挟持部3が撓みやすい程小さくなる。しかしながら、図7に示すように、トリムボード2が車両前後方向において車幅方向に湾曲した形状をなす場合は、各挟持部3の基端がトリムボード2における形成箇所に応じて異なる位置となり、各挟持部3の突出長さが各々異なる場合がある。
例えば、図7におけるトリムボード2は、車両前後方向(図7の左右方向)における中央部が、車室外側(図7の上側)に突き出す形で湾曲している。通常、各挟持部3の先端(突出端)は、ウェザーストリップ5のウインドウガラスへのシール性能を維持するべくウェザーストリップ5の被取付部6に当接するために、車室内外方向(図7の上下方向)において同じ位置に配されている。このため、トリムボード2の中央部が車室外側に湾曲している形状の場合、中央側の挟持部3Aの突出長さL1は、端部側の挟持部3Bの突出長さL2よりも小さい値となっている。
これにより、突出長さの短い挟持部3Aは、挟持部3Bに比して撓みにくくなる。この結果、被取付部6において、挟持部3A付近の部分の挿入力は、挟持部3B付近の部分の挿入力に比して、より大きいものが必要となる。つまり、ウェザーストリップ5は、その延設方向において、中央部(挟持部3Aに対応する部分)が端部(挟持部3Bに対応する部分)に比して取り付け難くなってしまう。
このため、例えば、ウェザーストリップ5においては、その中央部のみを再度押圧する必要が生じる場合があり、取付に係る作業性が低下する。また。ウェザーストリップの一部(中央部)のみが取り付け難いと、その箇所が正しく取り付けられているかを確認する必要も生じる。
このように、挟持部を撓ませることでウェザーストリップを挟持する構成を、湾曲形状をなすトリムボードに適用した場合には、ウェザーストリップの延設方向における一部(例えば、中央部)のみを強い力で取り付ける必要が生じる。言い換えると、ウェザーストリップ5を、その延設方向において均一な力で車両用ドアトリムに取り付けることができず、取り付け時の作業性が低下する事態が懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ウェザーストリップを取り付ける際に、ウェザーストリップの延設方向において、より均一な力で取り付けることが可能な車両用ドアトリムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用ドアトリムは、ウェザーストリップが取り付けられる車両用ドアトリムであって、本体部と、前記本体部における車室外側の面から、前記車室外側に向かって延びる延設部と、前記本体部における前記車室外側の面に設けられ、前記ウェザーストリップに設けられた被挟持部を前記延設部との間で挟持可能な挟持部と、を備え、前記挟持部は、前記本体部における前記車室外側の面から前記車室外側に向かって突き出すベース部と、前記被挟持部に対して接触して挟持の主体をなす挟持主体部と、前記ベース部から延び、前記挟持主体部と連結される連結部と、を備えており、前記連結部は、前記延設部と前記挟持主体部との間に前記被挟持部が挿入されることで、前記ベース部側の基端を支点にして、前記延設部から遠ざかる方向に弾性的に撓み変形可能な構成とされ、前記挟持主体部は、前記連結部が前記延設部から遠ざかる方向に撓み変形することで、前記延設部から遠ざかる方向に変位可能とされ、当該挟持主体部が前記延設部から遠ざかる方向に変位することで、当該挟持主体部と前記延設部との間に前記被挟持部が挿入可能となる構成であって、さらに、前記ウェザーストリップの前記被挟持部は、前記本体部における前記車室外側の面に沿って延びる形状をなすものであって、前記挟持部は、前記被挟持部の延設方向に沿って、少なくとも2つ配列されており、前記挟持部の各々が、前記延設部との間で前記被挟持部をそれぞれ挟持可能な構成であって、前記挟持部の各々に設けられた前記連結部の各々は、前記延設部から遠ざかる方向へ同じ荷重が与えられた場合の撓み量が、それぞれ同じとなる構成であることに特徴を有する。
本発明において、挟持主体部と延設部との間に被挟持部が挿入された際には、連結部が延設部から遠ざかる方向に弾性的に撓み変形することで、挟持主体部が延設部から遠ざかる方向に変位し、挟持主体部と延設部との間に被挟持部を挿入可能となっている。これにより、被挟持部を、挟持主体部(挟持部)と延設部との間で挟持することができる。
本発明においては、挟持部が被挟持部の延設方向に沿って少なくとも2つ配列されており、各挟持部及び延設部によって、被挟持部を挟持することで、被挟持部の延設方向における複数個所を保持可能な構成となっている。このため、ウェザーストリップの被挟持部を各挟持部(各挟持主体部)と延設部の間に挿入させるためには、各挟持部における各連結部をそれぞれ撓み変形させる必要がある。
ここで、挟持主体部と延設部との間に被挟持部を挿入するために必要な挿入力は、連結部が撓み変形しやすい程、低くなる。つまり、挟持主体部と延設部との間に被挟持部を挿入するために必要な挿入力は、連結部の撓み変形のし易さに反比例している。
本発明においては、被挟持部の延設方向に沿って配列された各挟持部が備える各連結部は、延設部から遠ざかる方向へ同じ荷重を与えた場合の撓み量、すなわち、延設部から遠ざかる方向への撓み易さが、それぞれ同じとなる構成とされている。
このため、各挟持主体部と延設部との間に被挟持部を挿入するために必要な挿入力はそれぞれ同じとなる。これにより、ウェザーストリップを車両用ドアトリムに取り付ける際には、ウェザーストリップの延設方向において、より均一な力で取り付けることが可能となり、その取り付けをより容易に行うことができる。
上記構成において、前記連結部は、前記ベース部に一対のスリットを形成することで、前記ベース部における前記一対のスリット間に配された部分を撓み変形可能とすることで形成されるものであって、前記挟持部の各々に形成された前記一対のスリットの長さは、全て同じ長さで設定されているものとすることができる。
ベース部の一部を連結部として構成することで、連結部を容易に形成することができる。そして、挟持部の各々に形成された一対のスリットの長さは、全て同じ長さで設定されている。これにより、各連結部において、撓み変形に係る部分の長さが同じとなる結果、各連結部の撓み易さを容易に同じにすることができる。
また、前記連結部は、前記ベース部側の前記基端が、前記ベース部の突出方向における中心よりも前記ベース部の突出端側に配される形で形成されているものとすることができる。
本発明においては、ベース部が本体部における車室外側の面から突き出している。このためベース部の基端は、本体部の面の形状によって、その位置が変位する。例えば、当該車室外側の面が、車両前後方向における中央に向かうにつれて車室外側に突き出す湾曲形状をなす場合、車両前後方向における中央側に配される挟持部は、車両前後方向における端部側に配される挟持部に比して、ベース部の基端が、車室外側に配されることとなる。
このため、仮に、本体部における車室外側の面が湾曲している構成において、各挟持部の各連結部をベース部の基端側に形成する構成とすれば、設計段階において、車室外側の面の形状を考慮して、各連結部の形成箇所を決める必要が生じる。この点、本発明では、連結部のベース部側の基端が、ベース部の突出方向における中心よりもベース部の突出端側に配される形で形成されている。このため、各連結部の形成箇所を設計する際に、車室外側の面の形状を考慮する必要がなく、設計時の検討が容易となる。
本発明によれば、ウェザーストリップを取り付ける際に、ウェザーストリップの延設方向において、より均一な力で取り付けることが可能な車両用ドアトリムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るドアトリムを示す斜視図 図1のドアトリムを示す断面図(図1のA−A線で切断した図に対応) 図1のドアトリムを車室外側から視た斜視図 ドアトリムとウェザーストリップとが分離した状態を示す断面図 ウェザーストリップを取り付ける過程において挟持主体部が変位した状態を示す断面図 従来例において上下方向に沿った断面構成を示す断面図 従来例において水平方向に沿った断面構成を示す断面図
本発明の一実施形態について図1ないし図7によって説明する。本実施形態では、車両用ドア10を構成するドアトリム11(車両用ドアトリム)を例示する。
車両用ドア10は、車両の座席のサイドドアとして使用されるもので、図2に示すように、車体パネルを構成する金属製のドアインナパネル12及びドアアウタパネル(不図示)を備えている。また、車両用ドア10は、ウィンドウレギュレータ(不図示)によって上下方向に昇降可能なウィンドウガラス13等を備えている。
ドアトリム11は、ドアインナパネル12(車体パネル)の車室内側(図2の左側)に対して、例えばクリップ(図示せず)を介して取り付けられている。ドアトリム11は、板状のトリムボード20(本体部)を備えており、このトリムボード20は、例えば、合成樹脂材料、あるいは合成樹脂材料に天然繊維(ケナフなど)を混合した材料等を板状に成形することで構成されている。
トリムボード20は、図2に示すように、ドアインナパネル12と対向状に配されており、トリムボード20の上部を構成するアッパーボード24と、トリムボード20の下部を構成するロアボード25とを備えている。トリムボード20における車室内側面の一部または全部には表皮材(図示せず)が被覆されている。トリムボード20には、図1に示すように、表側(車室内側)に張り出す形でアームレスト14が形成されている。また、トリムボード20には、インサイドドアハンドル15、スピーカグリル16、プルハンドル17などが設けられている。尚、トリムボード20は、アッパーボード24とロアボード25に分割せず一体であってもよく、表皮材が被覆されていなくてもよい。
図1及び図2に示すように、車両用ドア10は、ウェザーストリップ30を備えている。このウェザーストリップ30は、車両前後方向に延びる形状をなし、下方に開口する断面視U字状をなすウェザーストリップ本体部31と、ウェザーストリップ本体部31から外側に延びる各リップ部32を備えている。
図2に示すように、ドアインナパネル12にウェザーストリップ本体部31が取り付けられており、各リップ部32が、トリムボード20及びウィンドウガラス13にそれぞれ密着する構成となっている。これにより、ウェザーストリップ30によって、ウィンドウガラス13とドアインナパネル12の間及び、トリムボード20とドアインナパネル12の間をシールする構成となっている。
本実施形態においては、ウェザーストリップ30は、ドアインナパネル12に取り付けられるとともに、トリムボード20に対しても取り付けられる構成となっており、トリムボード20とドアインナパネル12とがウェザーストリップ30を介して連結される構成となっている。次に、ウェザーストリップ30をトリムボード20に取り付けるための取付構造について説明を行う。
トリムボード20(アッパーボード24)における車室外側の面20Bには、車室外側(図2の右側)に向かって延びる延設部21がトリムボード20と一体的に形成されている。また、車室外側の面20Bには、全体として、車室外側に向かって突き出す形状をなす挟持部40がトリムボード20と一体的に形成されている。
一方、ウェザーストリップ30は、ウェザーストリップ本体部31からトリムボード20に向かって突き出す被挟持部33を有している。トリムボード20の挟持部40は、延設部21との間で、被挟持部33を挟持可能となっており、これによって、ウェザーストリップ30が、ウェザーストリップ本体部31に取り付け可能な構成となっている。
ウェザーストリップ30の被挟持部33は、図1及び図2に示すように、車両前後方向に延びる長手状をなしている。言い換えると、被挟持部33は、トリムボード20の車室外側の面20Bに沿って延びている。
ドアトリム11の挟持部40は、図1に示すように、被挟持部33の延設方向(車両前後方向)に沿って、少なくとも2つ以上(本実施形態では4つ)配列されている。延設部21は、車両前後方向において、被挟持部33の延設方向に沿って複数(本実施形態では3つ)配列されている。各延設部21は、隣接する挟持部40の間となる位置にそれぞれ配されている。
本実施形態では、挟持部40の各々が、各延設部21との間で被挟持部33をそれぞれ挟持可能な構成とされる。つまり、複数の挟持部40及び延設部21によって、ウェザーストリップ30の被挟持部33が、その延設方向における複数箇所で挟持される構成となっている。
ウェザーストリップ30の被挟持部33の先端には、図2に示すように、延設部21側(上側)に向かって突き出す被係止部34が形成されている。延設部21は、図2に示すように、略L字状なしており、その先端には、被挟持部33側(下側)に向かって突き出す係止部22が形成されている。各係止部22と被係止部34とは、それぞれ係止可能となっている。
次に、挟持部40の構成について、詳しく説明をする。挟持部40は、トリムボード20における車室外側の面20Bから車室外側に向かって突き出すベース部41と、被挟持部33を挟持した際に被挟持部33と接触する挟持主体部42と、ベース部41から延び、挟持主体部42と連結される連結部43と、を備えている。
ベース部41は、図3に示すように、車両前後方向に沿って隣接される形で設けられた1対のリブ41Aと、両リブ41Aに跨る形で形成された略板状をなす本体部41Bと、を有している。なお、リブ41Aは、側面視略三角形状をなしているが、その形状は適宜変更可能である。
挟持主体部42は、平面視において、略方形状をなす板状をなしている。この挟持主体部42は、被挟持部33の下面33Aに対して接触するもので、被挟持部33を挟持する際に、挟持の主体をなすものである。挟持主体部42は、延設部21との間で上下方向において間隔を空ける形で配されている。
図4に示すように、延設部21と挟持部40の間に、延設部21が挟持されていない状態においては、延設部21の中央部21A(係止部22が形成されていない部分)と、挟持主体部42の上面42Aとの上下方向における間隔S1は、被挟持部33の先端部(被係止部34を含む箇所)の厚さ(図4の上下方向の長さ)よりわずかに小さく(又はほぼ同じ)に設定されている。また、延設部21の係止部22と、挟持主体部42との上下方向における間隔S2は、被挟持部33の基端部33B(被係止部34を含まない箇所)の厚さ(図4の上下方向の長さ)よりわずかに小さく(又はほぼ同じ)に設定されている。
なお、挟持主体部42は、その基端側(トリムボード20側)において、トリムボード20に連結されている。また、挟持部40の基端側においては、図3に示すように、挟持主体部42とベース部41とを連結する形で側壁部48が設けられている。このため、挟持主体部42は、その先端側において、図2の上下方向に撓み変位可能な構成となっている。なお、以下の説明において、「挟持主体部42が変位する」とは、挟持主体部42の先端側が上下方向に撓み変位することを言うものとする。
連結部43は、図2及び図3に示すように、ベース部41の延設方向(水平方向)に沿う形で延びる連結部基端部45と、連結部基端部45に対して直交する方向(鉛直方向)に延びる連結部先端部46とを有しており、全体として略L字状の板状をなしている。連結部先端部46は、挟持主体部42の下面42Bに連結されている。
図3に示すように、ベース部41には、車室内側へ開口する形で一対のスリット41Cが貫通形成されており、これによって、ベース部41における一対のスリット41C間に配された部分(連結部基端部45)がベース部41に対して撓み変形可能とされる。つまり、連結部43における連結部基端部45は、一対のスリット41Cを形成することで、ベース部41の一部を撓み変形可能とすることで形成されたものである。
連結部43は、図2及び図4に示すように、ベース部41側の基端が、ベース部41の突出方向(図2の左右方向)における中心よりもベース部41の突出端側(車室外側)に配される形で形成されている。これにより、連結部43(主に連結部基端部45)は、図5に示すように、ベース部41側の基端を支点(図5に示すP1)にして、板厚方向(下方、延設部21から遠ざかる方向)に弾性的に撓み変形可能な構成とされる。
本実施形態においては、図3に示すように、複数の挟持部40(図3では、それぞれ符号40A,40Bを付す)がそれぞれ、一対のスリット41C及び連結部43を有している。そして、挟持部40の各々に形成された一対のスリット41Cの長さL3は、全て同じ長さで設定されている。つまり、一対のスリット41C間に形成された各連結部基端部45の延設長さは、全て同じ長さとされる。
そして、各挟持部40に設けられた各連結部43は、延設部21から遠ざかる方向へ同じ荷重が与えられた場合の撓み量(例えば図5に示すY1)が、それぞれ同じとなる構成とされる。すなわち、各連結部43の板厚方向における撓み易さは、それぞれ同じとされる。
なお、連結部43の板厚方向における撓み易さは、連結部43の形状、例えば、連結部43の断面形状(板厚や板幅、ひいては、板厚方向に係る断面2次モーメント)や延設長さ、材質などによって決定される。本実施形態においては、各連結部43が全て同じ形状をなし、同じ材質で構成されていることによって、板厚方向における撓み易さが各々同じとなっている。なお、各連結部43に同じ荷重を与えた場合の撓み量は、例えば、各挟持主体部42の上面における同じ箇所を同じ荷重で下方に押圧し、その時の各連結部43の撓み量を測定することなどで求めることができる。
次に、挟持部40と延設部21の間に、被挟持部33が挿入される際の作用について説明を行う。本実施形態では、例えば、ドアインナパネル12に対して、トリムボード20を取り付ける過程において、挟持部40と延設部21の間に、被挟持部33が挿入されるようにする。
まず、図4に示すように、延設部21と対向する形で被挟持部33が配されている状態から、被挟持部33と延設部21とを接近させる。そして、延設部21と挟持主体部42との間に被挟持部33が挿入される過程においては、延設部21の係止部22における車室外側の傾斜面22Aに対して、被挟持部33の被係止部34における車室内側の傾斜面34Aが摺動される。これによって、延設部21に対して被挟持部33が相対的に下方に移動する結果、被挟持部33によって、挟持主体部42(上面42A)が下方に押圧される。
これにより、連結部43が、図5に示すように、ベース部41側の基端を支点P1にして、下方(延設部から遠ざかる方向)に弾性的に撓み変形する。このため、挟持主体部42は、下方(延設部21から遠ざかる方向)に変位することができる。挟持主体部42が、下方に変位することで、挟持主体部42と延設部21との上下方向における間隔が大きくなり、挟持主体部42と延設部21との間に被挟持部33を挿入することが可能となる。そして、挟持主体部42と延設部21との間に被挟持部33が挿入されるにつれて、挟持主体部42と延設部21との間隔が大きくなっていく。
やがて、被挟持部33の被係止部34における突出端(上端)が、延設部21の係止部22における突出端(下端)よりも車室内側に達した後、さらに被挟持部33が挿入(図5の左側へ移動)されると、連結部43が弾性復帰することに伴って、挟持主体部42は、上方(延設部21に接近する方向)に変位していく。
これにより、挟持主体部42と延設部21の間隔が小さくなることで、図2に示すように、挟持主体部42と延設部21との間に、被挟持部33が挟持された状態となる。なお、図2に示すように、被挟持部33が挟持された状態においては、延設部21の係止部22における車室内側の傾斜面22Bに、被挟持部33の被係止部34における車室外側の傾斜面34Bが当接することで、係止部22に被係止部34が係止された状態となる。これにより、被挟持部33が挟持主体部42と延設部21の間から抜ける(車室外側に相対移動する)事態を規制可能となっている。
以上、説明したように、本実施形態のドアトリム11においては、挟持主体部42と延設部21との間に被挟持部33が挿入された際には、連結部43が延設部21から遠ざかる方向に弾性的に撓み変形することで、挟持主体部42が延設部21から遠ざかる方向に変位し、挟持主体部42と延設部21との間に被挟持部33を挿入可能となっている。これにより、被挟持部33を、挟持主体部42(挟持部40)と延設部21との間で挟持することができる。
本実施形態においては、挟持部40が被挟持部33の延設方向(車両前後方向)に沿って複数(4つ)配列されており、各挟持部40及び延設部21によって、被挟持部33を、その延設方向における複数個所で保持可能な構成となっている。このため、ウェザーストリップ30の被挟持部33を各挟持部40(各挟持主体部42)と各延設部21の間に挿入させるためには、各挟持部40における各連結部43をそれぞれ撓み変形させる必要がある。
ここで、挟持主体部42と延設部21との間に被挟持部33を挿入するために必要な挿入力は、連結部43が撓み変形しやすい構成である程、低くなる。つまり、挟持主体部42と延設部21との間に被挟持部33を挿入するために必要な挿入力は、連結部43の撓み易さに反比例している。
本実施形態においては、被挟持部33の延設方向に沿って配列された各挟持部40が備える各連結部43は、延設部21から遠ざかる方向へ同じ荷重を与えた場合の撓み量、すなわち、延設部21から遠ざかる方向への撓み易さが、それぞれ同じとなる構成とされている。
このため、各挟持主体部42と各延設部21との間に被挟持部33を挿入するために必要な挿入力はそれぞれ同じとなる。これにより、ウェザーストリップ30をトリムボード20に取り付ける際には、ウェザーストリップ30の延設方向において、より均一な力で取り付けることが可能となり、その取り付けをより容易に行うことができる。
仮に、本実施形態のトリムボード20において、従来例(図7参照)のトリムボード2のように車両前後方向において湾曲している場合は、車両前後方向に配列される各挟持部40の基端(車室内側の面20B)は、車室内外方向において異なる位置に配されることとなる。その結果、各挟持部40の全長は各々異なるものとなる(図3参照)。なお、図3においては、例えば、挟持部40Aの長さL4よりも、挟持部40Bの長さL5が長い構成を例示してある。
この点、本実施形態においては、各連結部43が撓むことによって、各挟持主体部42が変位可能となる構成となっている。つまり、各挟持部40A,40Bに対する被挟持部33の挿入力は、図6に示す従来例とは異なり、各挟持部40A,40Bの全長に関わらず、各連結部43の撓み易さによって決まる構成となっている。このため、本実施形態の構成であれば、トリムボード20が湾曲し、各挟持部40(例えば挟持部40A,40B)の全長が一致しない構成の場合であっても、各挟持部40(及び延設部21)に対する被挟持部33の挿入力を同じものとすることができる。
上記構成において、連結部43は、ベース部41に一対のスリット41Cを形成することで、ベース部41における一対のスリット41C間に配される部分を撓み変形可能とすることで形成されている。そして、挟持部40の各々に形成された一対のスリット41Cの長さは、全て同じ長さで設定されている。
ベース部41の一部を連結部43として構成することで、連結部43を容易に形成することができる。そして、挟持部40の各々に形成された一対のスリット41Cの長さは、全て同じ長さで設定されている。これにより、各連結部43において、撓み変形に係る部分(主に連結部基端部45)の長さが同じとなる結果、各連結部43の撓み易さを容易に同じものとすることができる。
また、連結部43は、ベース部41側の基端(支点P1に対応)が、ベース部41の突出方向における中心よりもベース部41の突出端側に配される形で形成されている。
本実施形態においては、ベース部41がトリムボード20における車室外側の面から突き出している。このためベース部41の基端は、トリムボード20の面の形状によって、その位置が変位する。例えば、当該車室外側の面が、車両前後方向における中央に向かうにつれて車室外側に突き出す湾曲形状をなす場合(図7の従来例で示す形状)、車両前後方向における中央側に配される挟持部40は、車両前後方向における端部側に配される挟持部40に比して、ベース部41の基端が、車室外側に配されることとなる。
このため、仮に、トリムボード20における車室外側の面20Bが湾曲している構成において、各挟持部40の各連結部43をベース部41の基端側に形成する構成とすれば、設計段階において、車室外側の面の形状を考慮して、各連結部43の形成箇所を決める必要が生じる。この点、本実施形態では、連結部43のベース部41側の基端が、ベース部41の突出方向における中心よりもベース部41の突出端側に配される形で形成されている。このため、各連結部43の形成箇所を設計する際に、車室外側の面の形状を考慮する必要がなく、設計時の検討が容易となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)挟持部40、延設部21、被挟持部33の形成箇所及び形状は、上記実施形態で例示したものに限定されず、適宜変更可能である。
(2)挟持部40及び延設部21の個数は、上記実施形態で例示した個数に限定されない。例えば、挟持部40は少なくとも2つ形成されていればよく、延設部21は、少なくとも1つ形成されていればよい。
(3)各連結部43の形状は、適宜変更可能である。各連結部43は、延設部21から遠ざかる方向へ同じ荷重を与えた場合の撓み量が同じであれば、各々異なる形状、材質であってもよい。
(4)上記実施形態においては、ウェザーストリップ30(被挟持部33)が、車両前後方向に沿って延びる形状としたが、これに限定されない。ウェザーストリップ30(被挟持部33)は、トリムボード20における車室外側の面20Bに沿って延びる形状をなすものであればよく、例えば鉛直方向に沿って延びるものであってもよい。
(5)上記実施形態においては、挟持主体部42が、その基端側(トリムボード20側)において、トリムボード20に連結されており、挟持主体部42は、その先端側において、延設部21から遠ざかる方向に撓み変位可能な構成を例示したが、この構成に限定されない。挟持主体部42は、その基端側において、トリムボード20に連結されていなくてもよい。挟持主体部42は、少なくとも連結部43に連結されていればよく、挟持主体部42全体が延設部21から遠ざかる方向に変位可能な構成としてもよい。
11…ドアトリム(車両用ドアトリム)、20…トリムボード(本体部)、20B…車室外側の面(本体部における車室外側の面)、21…延設部、30…ウェザーストリップ、33…被挟持部、40…挟持部、41…ベース部、41C…一対のスリット、42…挟持主体部、43…連結部、L3…スリットの長さ、P1…支点

Claims (3)

  1. ウェザーストリップが取り付けられる車両用ドアトリムであって、
    本体部と、
    前記本体部における車室外側の面から、前記車室外側に向かって延びる延設部と、
    前記本体部における前記車室外側の面に設けられ、前記ウェザーストリップに設けられた被挟持部を前記延設部との間で挟持可能な挟持部と、を備え、
    前記挟持部は、
    前記本体部における前記車室外側の面から前記車室外側に向かって突き出すベース部と、
    前記被挟持部に対して接触して挟持の主体をなす挟持主体部と、
    前記ベース部から延び、前記挟持主体部と連結される連結部と、を備えており、
    前記連結部は、前記延設部と前記挟持主体部との間に前記被挟持部が挿入されることで、前記ベース部側の基端を支点にして、前記延設部から遠ざかる方向に弾性的に撓み変形可能な構成とされ、
    前記挟持主体部は、前記連結部が前記延設部から遠ざかる方向に撓み変形することで、前記延設部から遠ざかる方向に変位可能とされ、当該挟持主体部が前記延設部から遠ざかる方向に変位することで、当該挟持主体部と前記延設部との間に前記被挟持部が挿入可能となる構成であって、
    さらに、前記ウェザーストリップの前記被挟持部は、前記本体部における前記車室外側の面に沿って延びる形状をなすものであって、
    前記挟持部は、前記被挟持部の延設方向に沿って、少なくとも2つ配列されており、
    前記挟持部の各々が、前記延設部との間で前記被挟持部をそれぞれ挟持可能な構成であって、
    前記挟持部の各々に設けられた前記連結部の各々は、前記延設部から遠ざかる方向へ同じ荷重が与えられた場合の撓み量が、それぞれ同じとなる構成であることを特徴とする車両用ドアトリム。
  2. 前記連結部は、前記ベース部に一対のスリットを形成することで、前記ベース部における前記一対のスリット間に配された部分を撓み変形可能とすることで形成されるものであって、
    前記挟持部の各々に形成された前記一対のスリットの長さは、全て同じ長さで設定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアトリム。
  3. 前記連結部は、前記ベース部側の前記基端が、前記ベース部の突出方向における中心よりも前記ベース部の突出端側に配される形で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ドアトリム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014159232A (ja) * 2013-02-20 2014-09-04 Suzuki Motor Corp ドアトリムとウェザーストリップとの係合構造
JP2016013808A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 トヨタ紡織株式会社 ドアトリム取付構造

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