JP2012244470A - 電界通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電界通信の通信品質を向上させること。
【解決手段】電界伝達媒体としての人体Hが設置用電界通信装置100の通信電極10に接触した際に、携帯用電界通信装置300との間で形成される通信経路上の環境雑音Aを有する通信信号を受信し、他の通信経路を経由して他の環境雑音Bの信号を受信して、通信信号に含まれる環境雑音Aを他の環境雑音Bの信号でキャンセルする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電極から電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行う技術に関する。
従来より、電界伝達媒体に対して送信すべき情報に基づく電界を電極から誘起させ、また、電界伝達媒体に誘起された電界を電極で検出して通信を行う電界通信装置が提案されている(特許文献1参照)。
このような電界通信装置は用途に応じて様々な場面で利用されるが、一般的には、例えば図8に示すように、人Hにより所持される携帯用電界通信装置300や、床や壁等の所定エリアに設置される設置用電界通信装置100として利用される。
携帯用電界通信装置300を所持した人Hが上記所定エリアに配置された設置用電界通信装置100の通信電極10に接触した場合、電界伝達媒体としての人体Hを介して、携帯用電界通信装置300と設置用電界通信装置100との間に通信経路Wが形成され、電界により通信が行われる。
具体的には、人体Hと、通信電極10と、通信電極10と設置用電界通信装置100との間を電気的に接続するケーブル11とを介して両装置間で電界により通信信号が送受される。
このとき、その通信経路上には、その設置環境において放射又は誘導された環境雑音が流れているため、その環境雑音が重畳された状態の通信信号が相手の装置に伝達される。すなわち、人体Hと通信電極10とケーブル11とに放射又は誘導されたそれぞれの環境雑音A1〜A3が、携帯用電界通信装置300から出力された通信信号と共に伝達される。
特開2004−274452号公報
ここで、電界通信は人体を通信経路とすることから、両装置間で送受される通信信号の強度は極めて小さいため、環境雑音の影響を受け易く、環境雑音の大きい場所では十分なSN比が得られずに一定の通信品質を確保できないという課題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、電界通信の通信品質を向上させることにある。
請求項1記載の電界通信装置は、電極から電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能な電界通信装置において、前記電界伝達媒体が前記電極に接触した際に他の電界通信装置との間で形成される通信経路上の環境雑音を有する通信信号を受信する通信信号受信手段と、前記環境雑音を収集する雑音収集媒体により環境雑音の信号を受信する雑音信号受信手段と、前記通信信号受信手段で受信した前記通信信号に含まれる環境雑音を、前記雑音信号受信手段で受信した前記環境雑音の信号で相殺する雑音相殺手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、電界伝達媒体が電界通信装置の電極に接触した際に他の電界通信装置との間で形成される通信経路上の環境雑音を有する通信信号を受信し、環境雑音を収集する雑音収集媒体により環境雑音の信号を受信して、通信信号に含まれる環境雑音を環境雑音の信号で相殺するため、電界通信の通信品質を向上させることができる。
請求項2記載の電界通信装置は、請求項1記載の電界通信装置において、前記電界通信装置の電極は壁面又は床面に設置され、前記雑音収集媒体は、前記壁面若しくは前記床面に対して前記電界伝達媒体の位置に対称となるように配置、又は、前記電界伝達媒体の位置に隣接するように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、電界通信装置の電極は壁面又は床面に設置され、雑音収集媒体は、環境雑音の放射、誘導源となる壁面若しくは床面に対して電界伝達媒体の位置に対称となるように配置、又は、電界伝達媒体の位置に隣接するように配置されているため、他の環境雑音の信号のレベルを通信信号に含まれる環境雑音のレベルに近づけることができ、電界通信の通信品質をより向上させることができる。
請求項3記載の電界通信装置は、請求項1又は2記載の電界通信装置において、前記雑音収集媒体は、雑音収集電極及び/又は雑音収集ファントムであることを特徴とする。
請求項4記載の電界通信装置は、請求項3記載の電界通信装置において、前記雑音収集ファントムは、前記電界伝達媒体としての人体で収集される環境雑音と同レベルの環境雑音を収集することを特徴とする。
本発明によれば、雑音収集ファントムは、電界伝達媒体としての人体で収集される環境雑音と同レベルの環境雑音を収集するため、他の環境雑音の信号のレベルを通信信号に含まれる環境雑音のレベルに更に近づけることができ、電界通信の通信品質をより更に向上させることができる。
請求項5記載の電界通信装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の電界通信装置において、前記雑音相殺手段は、前記通信信号に前記他の環境雑音の信号の逆相信号を加える、又は、前記通信信号から前記他の環境雑音の信号を引くことを特徴とする。
本発明によれば、電界通信の通信品質を向上させることができる。
第1の実施の形態に係る電界通信装置の利用形態を示す図である。 設置用電界通信装置の雑音キャンセル機構を示す図である。 携帯用電界通信装置の機能構成を示す図である。 第2の実施の形態に係る電界通信装置の利用形態を示す図である。 第3の実施の形態に係る電界通信装置の利用形態を示す図である。 第4の実施の形態に係る電界通信装置の利用形態を示す図である。 第5の実施の形態に係る電界通信装置の利用形態を示す図である。 従来の電界通信装置の利用形態を示す図である。
以下、本発明を実施する一実施の形態について図面を用いて説明する。但し、本発明は多くの異なる様態で実施することが可能であり、本実施の形態の記載内容に限定して解釈すべきではない。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る電界通信装置の利用形態を示す図である。本電界通信装置は、ゲートのドア周辺に設置された設置用電界通信装置100と、人Hにより所持された携帯用電界通信装置300とで構成される。
最初に、設置用電界通信装置100の構成および機能について説明する。
設置用電界通信装置100は、電極から電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能であり、図1及び図2に示すように、第1通信電極10と、第2通信電極11と、第1ケーブル12と、第2ケーブル13と、第3ケーブル14と、雑音収集ファントム15と、通信信号受信部16と、第1可変増幅部17と、雑音信号受信部18と、第2可変増幅部19と、逆相信号生成部20と、合成部21と、復調部22とで主に構成される。
図2に示した各部は、抵抗,インダクタ,コンデンサ,スイッチ,ダイオード,トランジスタ等の電気的素子が電気伝導体でつながった電気回路により構成される。
第1通信電極10は、ゲートであるドア横の壁面の表側に設置され、電界伝達媒体としての人体Hにより接触された際に、その人Hが所持する携帯用電界通信装置300から出力された通信信号を電界により受信する。
第2通信電極11は、第1通信電極10と同サイズ・同形状・同材料で形成され、絶縁体や壁面を挟んで第1通信電極10に対向するように壁面の裏側に配置されている。第1通信電極10と同サイズ・同形状・同材料で形成され、絶縁体を介して壁面に対して第1通信電極10の位置に対称となるように配置されているため、環境雑音の放射、誘導源となる壁面に対し等価な条件となり、電界通信時に第1通信電極10で収集される環境雑音A2と同レベル(同等の信号強度)の環境雑音B2が収集される。
第1ケーブル12は、第1通信電極10と通信信号受信部16との間を電気的に接続し、第1通信電極10で受信した通信信号を通信信号受信部16に伝達する。
第2ケーブル13は、第1ケーブル12と同じ長さ・同形状・同材料で形成され、壁面を挟んで第1ケーブル12に対向するように壁面の裏側に配置されており、第2通信電極11と雑音信号受信部18との間を電気的に接続する。第1ケーブル12と同じ長さ・同形状・同材料で形成され、壁面に対して第1ケーブル12の位置に対称となるように配置されているため、環境雑音の放射、誘導源となる壁面に対し等価な条件となり、電界通信時に第1ケーブル12で収集される環境雑音A3と同レベルの環境雑音B3が収集される。
第3ケーブル14は、第2通信電極11と雑音収集ファントム15との間を電気的に接続する。
雑音収集ファントム15は、直径約20cm×高さ約100cmの大きさを持つ円柱状の形状を有する模擬生体であり、環境雑音の放射、誘導源となる壁面に対して人体Hの位置に対称となるように壁面の裏側に配置され、人体Hで収集される環境雑音A1と同レベルの環境雑音B1を収集するように作製されている。
なお、生理食塩水やゲルが注入されたファントムや、セラミック製のファントム、人型形状のファントムも利用できる。サイズ・形状・材料・配置位置により収集する環境雑音のレベル(受信雑音強度)が変化するため、電磁的特性が人体に近く、全身人型のファントムが望ましいが、電場や磁場に対して人体と同様の環境雑音収集特性を有する雑音収集媒体であればよい。
通信信号受信部16は、第1ケーブル12を経由して、第1通信電極10により受信された通信信号を受信する。なお、受信した通信信号には、人体Hで収集された環境雑音A1と、第1通信電極10で収集された環境雑音A2と、第1ケーブル12で収集された環境雑音A3とが重畳されている。以下、それら全ての環境雑音A1〜A3については環境雑音Aと略称する。
第1可変増幅部17は、通信信号受信部16で受信した環境雑音Aを含む通信信号を所定の強度に増幅する。
雑音信号受信部18は、雑音収集ファントム15と第3ケーブル14と第2通信電極11と第2ケーブル13とを経由して、雑音収集ファントム15で収集された環境雑音B1と、第2通信電極11で収集された環境雑音B2と、第2ケーブル13で収集された環境雑音B3とを有する環境雑音Bの信号を受信する。
第2可変増幅部19は、第1可変増幅部17による、環境雑音Aの増幅された強度量に合わせるため、雑音信号受信部18で受信した環境雑音Bの信号を、第1可変増幅部17で増幅された強度と同じ強度に増幅する。
逆相信号生成部20は、第2可変増幅部19で増幅された環境雑音Bの信号の逆相信号を生成する。
合成部21は、第1可変増幅部17で増幅された通信信号(環境雑音Aを含む)に、逆相信号生成部20で生成された逆相信号(環境雑音Bの信号の逆相信号)を合成する。この合成により、通信信号に含まれる環境雑音Aが、他の通信経路を経由して受信した環境雑音Bによりキャンセル(相殺)される。なお、合成部21の出力のSN比を観測しながら第2可変増幅部19による増幅量を微調整することにより、逆相信号生成部20による雑音信号損失や個々の回路やその接続部による信号損失も含めて雑音信号を最適にキャンセルでき、SN比を最大とすることができる。
復調部22は、合成部21で合成された合成信号から受信すべき情報を復調し、上位の情報処理装置(不図示)に送信する。
以上、設置用電界通信装置100の構成等について説明した。なお、設置用電界通信装置100は第1通信電極10から電界により通信信号を送信(出力)する送信部も具備しているが、本実施の形態での説明は省略する。
次に、携帯用電界通信装置300の構成および機能について説明する。
携帯用電界通信装置300は、電極から電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能であり、図3に示すように、電界を電界伝達媒体に誘起する第1電極32と第2電極33とを携帯用電界通信装置300の外形を形成している筐体の対向表面にそれぞれ配置し、内部に格納されたトランシーバ回路31により、送信すべき情報に基づく電界を人体等の電界伝達媒体に誘起して電界通信を行う。
以上、携帯用電界通信装置300の構成等について説明した。なお、設置用電界通信装置100および携帯用電界通信装置300において、第1,第2通信電極10,11や第1,第2電極32,33から電界を電界伝達媒体に誘起して情報の送受を行う処理(すなわち、各装置内に具備されたトランシーバ回路等による電界通信処理)については特許文献1で説明されたものと同様であるため、説明は省略する。
続いて、このような機能を有する設置用電界通信装置100および携帯用電界通信装置300の全体動作について説明する。
携帯用電界通信装置300は、対向配置された第1電極32と第2電極33とから、所定の周波数で変調された送信すべき情報(例えば、所持者の識別情報等)を通信信号としてそれぞれ出力している。人Hにより所持されているため、電界伝達媒体である人体Hに対して通信信号が出力されている。
このとき、その人Hがドア横の第1通信電極10に触れると、電界伝達媒体としての人Hと、第1通信電極10と、第1ケーブル12とを経由して、携帯用電界通信装置300から出力されている通信信号が設置用電界通信装置100の通信信号受信部16に伝達される。
その伝達の際、人体Hには環境から放射又は誘導された環境雑音A1が収集され、第1通信電極10には同様の環境雑音A2が収集され、第1ケーブル12には同様の環境雑音A3が収集されているため、通信信号受信部16は、環境雑音Aを含む通信信号を受信する。
一方、設置用電界通信装置100の雑音信号受信部18は、雑音収集ファントム15で収集された環境雑音B1と、第2通信電極11で収集された環境雑音B2と、第2ケーブル13で収集された環境雑音B3とを含む環境雑音Bの信号を受信する。
ここで、第2通信電極11は、第1通信電極10と同サイズ・同形状・同材料で形成され、絶縁体を介して壁面に対して第1通信電極10の位置に対称となるように配置されているため、環境雑音の放射、誘導源となる壁面に対し等価な条件となり、雑音信号受信部18は、環境雑音A2と同レベルの環境雑音B2を受信する。
また、第2ケーブル13は、第1ケーブル12と同じ長さ・同形状・同材料で形成され、壁面に対して第1ケーブル12の位置に対称となるように配置されているため、環境雑音の放射、誘導源となる壁面に対し等価な条件となり、雑音信号受信部18は、環境雑音A3と同レベルの環境雑音B3を受信する。
また、雑音収集ファントム15は、環境雑音の放射、誘導源となる壁面に対して人体Hの位置に対称となるように壁面の裏側に配置され、人体Hで収集される環境雑音A1と同レベルの環境雑音B1を収集するように作製されているため、環境雑音A1と同レベルの環境雑音B1を受信する。
すなわち、雑音信号受信部18は、環境雑音Aと同レベルの環境雑音Bの信号を受信することになる。
その後、逆相信号生成部20が、増幅後の環境雑音Bの信号の逆相信号を生成し、合成部21が、増幅後の通信信号(環境雑音Aを含む)と、逆相信号(環境雑音Bの信号の逆相信号)とを合成する。この合成により、通信信号に含まれる環境雑音Aが、他の通信経路を経由して受信した環境雑音Bによりキャンセルされる。
最後に、復調部22が、合成された合成信号から受信すべき情報(例えば、所持者の識別情報等)を復調し、上位の情報処理装置に送信する。
なお、情報処理装置は、送信された識別情報等を用いて認証し、ゲート通過に対する許可不許可を判定(認証成功の場合には許可と判定し、認証不成功の場合には不許可と判定)し、許可の場合には解錠信号をドアノブ等に設置された開錠機構等に出力し、不許可の場合には施錠信号を出力する。これにより、ゲートを通過している通過人の通過可・不可を制御する。
すなわち、本実施の形態によれば、電界伝達媒体としての人体Hが設置用電界通信装置100の通信電極10に接触した際に、携帯用電界通信装置300との間で形成される通信経路上の環境雑音Aを有する通信信号を受信し、他の通信経路を経由して他の環境雑音Bの信号を受信して、通信信号に含まれる環境雑音Aを他の環境雑音Bの信号でキャンセルするので、環境雑音を抑制してSN比を改善し、電界通信の通信品質を向上させることができる。これにより、通信が困難なレベルの環境雑音が存在する場所であっても、通信品質を確保することができる。
また、本実施の形態によれば、第2通信電極11,第2ケーブル13のサイズ・形状・材料等をそれぞれ第1通信電極10,第1ケーブル12と同等とし、第2通信電極11,第2ケーブル13,雑音収集ファントム15の配置位置を、それぞれ、環境雑音の放射、誘導源となる壁面に対して第2通信電極11,第2ケーブル13,人体Hに対称にしているので、環境雑音Bのレベルを通信信号に含まれる環境雑音Aのレベルに近づけることができ、電界通信の通信品質をより向上させることができる。
なお、本実施の形態では、環境雑音Bの信号の逆相信号を、環境雑音Aを含む通信信号に合成させてキャンセルする方法について説明したが、逆相信号生成部20および合成部21に代えて、環境雑音Aを含む通信信号から環境雑音Bを引く差動構成を採用してもよい。
また、本実施の形態では、第1通信電極10はドア横の壁面に設置された壁電極として説明したが、ドアノブに設置されたドアノブ電極としてもよい。
〔第2の実施の形態〕
第1の実施の形態では、主に環境雑音B1については、人体Hが拾う環境雑音をキャンセルする方法について説明した。
一方、第2の実施の形態では、図4に示すように、第1の実施の形態で用いた雑音収集ファントム15に代えて、鉄筋や金属壁からの環境雑音を拾う雑音収集電極23を利用している。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
この雑音収集電極23は、約40cm四方の正方形銅板で構成され、人体Hに踏まれないように人Hの通路側の床上又はカーペット下等に人Hの立ち位置に隣接配置され、鉄筋や金属壁等から放射又は誘導される環境雑音B1を収集する。
雑音収集ファントム15よりも環境雑音収集能力は低いが、通信信号に含まれる環境雑音Aを他の環境雑音Bの信号でキャンセルする動作は共通しているため、雑音収集ファントム15に代えて雑音収集電極23を利用した場合であっても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。なお、実験の結果、10dB程度のSN比が改善されたことを確認している。
なお、第1の実施の形態と同様に、雑音収集電極23を、環境雑音の放射、誘導源となる壁面に対して人体Hの立ち位置に対称となるように壁面の裏側に配置してもよい。これにより、環境雑音Bのレベルを通信信号に含まれる環境雑音Aのレベルに近づけることができ、電界通信の通信品質をより向上させることができる。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態では、図5に示すように、第1通信電極10を人Hの通路側の床上又はカーペット下等に配置し、第2通信電極11を絶縁体や床面を挟んで第1通信電極に対向配置している。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
第1通信電極10を壁電極に代えて床電極としているが、通信信号に含まれる環境雑音Aを他の環境雑音Bの信号でキャンセルする動作は共通しているため、第1通信電極10の利用形態、使用方法、用途等を変更した場合であっても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第1の実施の形態と同様に、雑音収集ファントム15を、環境雑音の放射、誘導源となる床面に対して人体Hの立ち位置に対称となるように床面内に配置してもよい。これにより、環境雑音Bのレベルを通信信号に含まれる環境雑音Aのレベルに近づけることができ、電界通信の通信品質をより向上させることができる。
〔第4の実施の形態〕
第4の実施の形態では、図6に示すように、第3の実施の形態で用いた雑音収集ファントム15に代えて、第2の実施の形態で用いた雑音収集電極23を利用している。その他の構成は、第3の実施の形態と同様である。
本実施の形態であっても、通信信号に含まれる環境雑音Aを他の環境雑音Bの信号でキャンセルする動作は共通しているため、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第1の実施の形態と同様に、雑音収集電極23を、環境雑音の放射、誘導源となる床面に対して人体Hの立ち位置に対称となるように壁面内に配置してもよい。これにより、環境雑音Bのレベルを通信信号に含まれる環境雑音Aのレベルに近づけることができ、電界通信の通信品質をより向上させることができる。
〔第5の実施の形態〕
第5の実施の形態では、図7に示すように、第2通信電極11を第1通信電極10に対向配置させるのに代えて、通路側に配置された第1通信電極10の配置位置とは異なる同通路側に第2通信電極11を配置し、当該第2通信電極11の上に雑音収集ファントム15を直接載置している。
すなわち、第3ケーブル14を利用していないため、人体Hと第1通信電極10と第1ケーブル12とで構成される通信信号の通信経路により近い他の通信経路を形成することが可能となる。
これにより、環境雑音Bのレベルを通信信号に含まれる環境雑音Aのレベルに更に近づけることができ、電界通信の通信品質をより向上させることができる。
勿論、本実施の形態であっても、通信信号に含まれる環境雑音Aを他の環境雑音Bの信号でキャンセルする動作は共通しているため、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
最後に、本実施の形態により得られる効果について、実験結果に基づいて説明する。
人体Hが拾う環境雑音B1は、空間を放射してくる環境雑音と想定される。そこで、放射性のノイズが多いプラズマディスプレイの前に2枚の床電極を並べて配置し、一方の床電極に人体、もう一方の床電極に雑音収集ファントムを載置させて実験した。
一方の床電極上に人体を未載置状態から載置状態に変化させたことにより環境雑音レベルが20dB近く増加し、雑音収集ファントム15をもう片方の電極上に乗せることにより、7〜9dB程度のSN比が改善された。この実験結果から、本実施の形態を採用することにより、プラズマディスプレイの前で環境雑音抑制効果を確認できたと言える。
100…設置用電界通信装置
10…第1通信電極
11…第2通信電極
12…第1ケーブル
13…第2ケーブル
14…第3ケーブル
15…雑音収集ファントム(雑音収集媒体)
16…通信信号受信部(通信信号受信手段)
17…第1可変増幅部
18…雑音信号受信部
19…第2可変増幅部
20…逆相信号生成部(雑音相殺手段)
21…合成部(雑音相殺手段)
22…復調部
23…雑音収集電極(雑音収集媒体)
300…携帯用電界通信装置
31…トランシーバ回路
32…第1電極
33…第2電極
A,A1〜A3,B,B1〜B3…環境雑音
H…人,人体
W…通信経路

Claims (5)

  1. 電極から電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能な電界通信装置において、
    前記電界伝達媒体が前記電極に接触した際に他の電界通信装置との間で形成される通信経路上の環境雑音を有する通信信号を受信する通信信号受信手段と、
    前記環境雑音を収集する雑音収集媒体により環境雑音の信号を受信する雑音信号受信手段と、
    前記通信信号受信手段で受信した前記通信信号に含まれる環境雑音を、前記雑音信号受信手段で受信した前記環境雑音の信号で相殺する雑音相殺手段と、
    を有することを特徴とする電界通信装置。
  2. 前記電界通信装置の電極は壁面又は床面に設置され、
    前記雑音収集媒体は、
    前記壁面若しくは前記床面に対して前記電界伝達媒体の位置に対称となるように配置、又は、前記電界伝達媒体の位置に隣接するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の電界通信装置。
  3. 前記雑音収集媒体は、
    雑音収集電極及び/又は雑音収集ファントムであることを特徴とする請求項1又は2記載の電界通信装置。
  4. 前記雑音収集ファントムは、
    前記電界伝達媒体としての人体で収集される環境雑音と同レベルの環境雑音を収集することを特徴とする請求項3記載の電界通信装置。
  5. 前記雑音相殺手段は、
    前記通信信号に前記他の環境雑音の信号の逆相信号を加える、又は、前記通信信号から前記他の環境雑音の信号を引くことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電界通信装置。
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