JP2012239968A - 海水の淡水化システム及びその方法 - Google Patents

海水の淡水化システム及びその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】システム全体として熱効率を高め、海水の淡水化に要するための無駄なエネルギが極力使用されないようにするための海水の淡水化システムを提供する。
【解決手段】システムSに、海水のうち蒸気となる割合を第1の流路11に、濃縮水となる割合を第2の流路12にそれぞれ流通させるための分離率調整部21と、沸点上昇後の海水の飽和温度である第2の飽和温度を認識するための沸点上昇認識部24と、第2の飽和温度に予め定めた熱交換温度差の値を加算して蒸留水の飽和温度である第3の飽和温度を求め、蒸留水が第3の飽和温度となるように圧縮機5での圧縮率を定める圧縮率演算部22と、第1の熱交換器1を通過した海水の温度が海水の飽和温度である第1の飽和温度となるように調整する温度差調整部23とを有する制御装置20と、第2の熱交換器2を通過した海水の温度を第1の飽和温度まで上昇させるための加熱手段3とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、海水を淡水化するための淡水化システム及びその方法に関するものである。
海水を淡水化する方法としては、多段フラッシュ法やRO膜法等が用いられている。多段フラッシュ法は、加熱された海水を減圧された蒸発器で沸騰蒸発させ、その発生蒸気を凝縮して淡水を生産する海水の淡水化方法である。この多段フラッシュ法は、海水の品質を問わず使用でき、大量の淡水を作成できるが、熱効率が悪く、そのために多量のエネルギを必要とする。RO膜法は、半透膜を通して海水から淡水を得るものである。このRO膜法は、半透膜が海水中の微生物や析出物で目詰まりしないように入念に前処理をする必要があり、その整備にコストがかかり、さらには製造した淡水の塩濃度が高いこと等の難点がある。
一方で、蒸発器での蒸気を圧縮させる蒸気圧縮法による海水の淡水化方法が実用化されている。一般的な蒸気圧縮法は例えば特許文献1に記載されている。すなわち、蒸気を圧縮して断熱温度上昇させ、この温度をもって熱交換に用いるための温度差を得るものである。この蒸気圧縮法は上述した多段フラッシュ法と同様、蒸発法に属するが、多段フラッシュ法に比して半分程度のエネルギで運転が可能である。
特開2008−188514号公報
しかしながら、上述した蒸気圧縮法で海水を淡水化する方法は、一般的にシステム全体としての熱効率が悪いため、そのシェアが5%程度である。そのため、システム全体として熱交換率を高めて運転効率を向上させる技術が望まれている。
本発明は、上記従来技術を考慮したものであり、システム全体として熱効率を高め、海水の淡水化に要するための無駄なエネルギが極力使用されないようにするための海水の淡水化システム及びその方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明では、供給された海水が流通する海水供給流路と、前記海水供給流路に配設された分離器及び混合器と、前記海水供給流路の一部を形成し、前記分離器及び混合器の間に架け渡された第1の流路及び第2の流路と、該第1及び第2の流路に配設された第1及び第2の熱交換器と、前記海水供給流路の終端に形成され、前記海水の飽和温度である第1の飽和温度で前記海水を蒸発する蒸発器と、該蒸発器によって発生した蒸気が流通し、前記蒸発器及び前記第1の熱交換器の順番で通過する蒸留水還り流路と、前記蒸発器によって発生した濃縮水が流通し、前記第2の熱交換器を通過する濃縮水還り流路と、前記蒸留水還り流路に配設され、前記蒸気を圧縮するための圧縮機とを備えた海水の淡水化システムにおいて、前記海水のうち前記蒸気となる割合を前記第1の流路に、前記濃縮水となる割合を前記第2の流路にそれぞれ流通させるために前記分離器での前記海水の分離率を調整する分離率調整部と、前記蒸発器内での蒸発による前記海水の沸点上昇を認識し、沸点上昇後の前記海水の飽和温度である第2の飽和温度を認識するための沸点上昇認識部と、該沸点上昇認識部にて認識された前記第2の飽和温度に予め定めた熱交換温度差の値を加算して前記蒸留水の飽和温度である第3の飽和温度を求め、前記蒸留水が前記第3の飽和温度となるような圧力を決定して前記圧縮機での圧縮率を定める圧縮率演算部と、前記第1の熱交換器を通過した前記海水の温度が前記第1の飽和温度となるように調整する温度差調整部とを有する制御装置と、前記第2の熱交換器を通過した前記海水の温度を前記第1の飽和温度まで上昇させるための加熱手段とをさらに備えたことを特徴とする海水の淡水化システムを提供する。
好ましくは、前記加熱手段は、前記蒸留水還り流路における前記蒸発器と前記第1の熱交換器との間に配設され、且つ前記第2の流路における前記第2の熱交換器と前記蒸発器との間に配設された第3の熱交換器である。
また、本発明では、海水を蒸発させるべき蒸発器まで通じ、且つ分離器にて分岐された第1の流路及び第2の流路を有する海水供給流路に海水を供給し、前記分離器にて、前記第1の流路に流す前記海水と前記第2の流路に流す前記海水との分離率を前記蒸発器における前記海水の蒸発率と濃縮率との比率と一致させて前記第1及び第2の流路にそれぞれ流し、前記海水供給流路に配設され、且つ前記第1及び第2の流路が合流する混合器に前記第1及び第2の流路からそれぞれ海水を流入するに際し、前記第1及び第2の流路にそれぞれ配設された第1及び第2の熱交換器を用いて前記海水の温度を海水の飽和温度である第1の飽和温度まで加熱し、前記海水を前記蒸発器にて蒸発させて蒸気を含む蒸留水とし、前記蒸発器内での蒸発によって沸点上昇を生じた後の前記海水の飽和温度である第2の飽和温度を認識し、前記第2の飽和温度に予め定めた熱交換温度差の値を加算して、前記蒸留水の飽和温度である第3の飽和温度を求め、前記蒸留水が流通する蒸留水還り流路に配設された圧縮機にて前記蒸留水を前記第3の飽和温度となるまで圧縮し、前記第3の飽和温度の前記蒸留水を前記蒸発器及び前記第1の熱交換器の順番に通過させて前記海水の蒸発及び加熱に用い、前記蒸発器にて発生した濃縮水を濃縮水還り流路に流通させて前記第2の熱交換器での前記海水の加熱に用いることを特徴とする海水の淡水化方法を提供する。
本発明では、第1の流路を通った海水は第1の熱交換器により海水の飽和温度である第1の飽和温度まで上昇され、第2の流路を通った海水は第2の熱交換器及び加熱手段により海水の飽和温度である第1の飽和温度まで上昇される。したがって、これらの海水は混合器にて同一の温度で混合される。したがって、第1の流路と第2の流路を通った海水の温度がともに飽和温度で揃った状態で海水は蒸発器にて蒸発される。これにより、蒸発器での蒸発に際して最低限の熱量で海水を蒸発させることができる。また、分離率調整部は、海水の濃縮率(蒸発率)に応じてそれぞれ海水を分離させる。したがって、蒸留水及び濃縮水の顕熱をそれぞれの割合に応じた海水と熱交換させることができ、効率よく回収することができる。また、予め熱交換温度差を定め、沸点上昇を起こした海水の第2の飽和温度に対して熱交換温度差を加算した第3の飽和温度を求め、蒸留水がこの第3の飽和温度となるように蒸気の圧縮率を定める。この熱交換温度差は、各熱交換器で最も効率よく熱交換できる温度差である。第1の熱交換器では、第3の飽和温度の蒸留水と海水とが熱交換されるため、海水を第1の飽和温度まで上昇させることができ、無駄なく蒸留水の顕熱を回収することができる。
本発明に係る海水淡水化システムの概念を示した概略図である。 本発明に係る海水淡水化システムの装置構成を示した概略図である。 海水を50%濃縮したときの温度と熱量との関係を示したグラフである。
本発明が適用される淡水化システムについて説明する。
図1に示すように、このシステムSは、熱交換器1〜4と圧縮機5とを備えている。熱交換器は、それぞれ第1の熱交換器1〜3及び蒸発器4からなる。蒸発器4は海水供給端6と海水供給流路7を介して接続されている。システムSは、海水供給端6から供給される海水を淡水にするためのものである。海水供給流路7には、第1〜3の熱交換器1、2、3が配設されている。具体的には、海水供給流路7には分離器8が設けられていて、ここで流路7は第1の流路11及び第2の流路12に分岐される。第1の流路11には上述した第1の熱交換器1が配設され、第2の流路12には上述した第2の熱交換器2及び第3の熱交換器3がそれぞれ第2の流路12の上流側から順番に配設されている。そして、第1及び第2の流路11、12は混合器9にて再び一つの流路となり、蒸発器4に接続される。
蒸発器4は、供給された海水を蒸発させるものである。蒸発器4は気液分離器10に接続されている。蒸発器4で生じた蒸気及び濃縮水は、気液分離器10にてそれぞれ分離され、蒸気は蒸留水還り流路13に、濃縮水は濃縮水還り流路14に導かれる。蒸留水還り流路13には上述した圧縮機5が配設され、この圧縮機5で蒸気は圧縮される。圧縮機5の下流には、上述した蒸発器4、第3の熱交換器3、第1の熱交換器1がそれぞれ順番に配設されている。すなわち、蒸留水は蒸発器4、第3の熱交換器3、第1の熱交換器1の順番でそれぞれ海水と熱交換される。なお、蒸発器4で熱交換されるまでは、蒸留水は蒸発した状態で流通している。蒸留水還り流路13における第1の熱交換器1のさらに下流には、熱交換器16が配設されていて、この熱交換器16にて蒸留水はさらに冷却水によって冷却される。蒸留水還り流路13は蒸留水回収端18を出口としている。蒸留水は十分に冷却されてから蒸留水回収端18より回収される。
一方、濃縮水還り流路14には上述した第2の熱交換器2が配設されている。すなわち、濃縮水は第2の熱交換器2で海水と熱交換される。濃縮水還り流路14における第2の熱交換器2のさらに下流には、熱交換器17が配設されていて、この熱交換器17にて濃縮水はさらに冷却水によって冷却される。濃縮水還り流路14は濃縮水回収端19を出口としている。濃縮水は十分に冷却されてから濃縮水回収端19より回収される。
また、図2に示すように、第1〜第3の熱交換器1〜3は例えば熱交換ユニット15として一体化されている。図2を参照して海水から淡水化への流れを概説すると、海水供給端6から供給された海水は、海水供給流路7にある熱交換ユニット15を通って蒸発器4に導かれ、この蒸発器4で蒸発される。蒸発された海水は蒸気状態の蒸留水と濃縮水に分離される。蒸気は圧縮機5によって圧縮されて蒸発器4での熱交換により液状の蒸留水となる。蒸留水は蒸留水還り流路13にある蒸発器4及び熱交換ユニット15を通って蒸留水回収端18から回収される。一方で濃縮水は濃縮水還り流路14にある熱交換ユニット15を通って濃縮水回収端19から回収される。
さらに、このシステムSには制御装置20が備わっている。この制御装置20は、システム全体としての熱効率を高め、海水の淡水化に要するための無駄なエネルギが極力使用されないようにするためのものである。そのために、制御装置20は、蒸発器4、圧縮機5、熱交換ユニット15に接続されている。制御装置20には、分離器8での海水の分離率を調整するための分離率調整部21が備わっている。また、圧縮機5による蒸気の圧縮率を定めるための圧縮率演算部22も備わっている。また、各熱交換器での熱交換温度差を状況に応じて変更するための温度差調整部23も備わっている。また、蒸発器4内での蒸発による海水の沸点上昇を認識するための沸点上昇認識部24も備わっている。
上述したシステムSを用いて海水を淡水化させる方法を以下に説明する。なお、図1では各流路における海水、蒸留水、濃縮水の温度及び圧力を記載している。
まず、海水供給端6から海水(例えば20℃)を供給する。ここで、分離率に応じて海水は分離率調整部21によって調整された分離器8で分離される。この分離率は、蒸発器4での海水の濃縮率(蒸発率)に応じて定められるものであり、作業者が予め決定する。濃縮率としては、25%〜75%の範囲が適しているが、濃縮率が高いとスケールが発生しそれが蒸発器4内の機器等に付着するため、あるいは濃縮率が低いと熱交換率が低下してしまうため、50%が最も適している。濃縮率が50%であれば、分離器8での分離率は、50:50となる。濃縮率が25%であれば、第1の流路11と第2の流路12への分離率は、75:25となる。分離器8によってそれぞれ第1の流路11と第2の流路12に流通するように分離された海水は、熱交換ユニット15にて温度が上昇される。具体的には、第1の流路11内の海水は、第1の熱交換器1内を通って後述する蒸留水と熱交換される。熱交換後、海水は飽和温度(101℃)まで上昇される。
第2の流路12内の海水は、まず第2の熱交換器2内を通って後述する濃縮水と熱交換される。そして、第3の熱交換器3内を通って後述する蒸留水と熱交換される。第2及び第3の熱交換器2、3での熱交換後、海水は飽和温度(101℃)まで上昇される。第1の流路11及び第2の流路12は混合器9で一つにまとめられる。すなわち、第1及び第2の流路11、12を流通してきた海水は、それぞれ同一の飽和温度の状態で混合される。そして、飽和温度のまま蒸発器4内に導かれ、後述する蒸気(蒸留水)と熱交換されて蒸発される。
蒸発器4で生じた濃縮水は、気液分離器10にて濃縮水のみが流通する濃縮水還り流路14に導かれる。このとき、蒸発器4での蒸発により濃縮水は沸点上昇を起こしている。濃縮率が50%のときは飽和温度101℃の海水が濃縮水となって102℃になっている。濃縮水はこの状態で第2の熱交換器2で海水と熱交換される。具体的には、濃縮水の入口温度と海水の出口温度が予め定めた熱交換温度差となるように熱交換される。すなわち、102℃で濃縮水が入ってくるので、海水は97℃となる。このようにして、濃縮率50%で得られた濃縮水の顕熱は第2の熱交換器2で回収される(例えば濃縮水は25.4℃となる)。そのため、上述した分離器8での分離率は50%になっている。濃縮水はさらに熱交換器17で冷却され、濃縮水回収端19から回収される。
蒸発器4で生じた蒸気(蒸気状態の蒸留水)は、気液分離器10にて蒸気のみが流通する蒸留水還り流路13に導かれる。ここで蒸気は圧縮率演算部22の結果に基づいて動作する圧縮機5により圧縮され、温度上昇される。この蒸気は、圧縮機5での圧縮に伴い蒸発潜熱を有している。この状態の蒸気が蒸発器4にて海水の蒸発に用いられる。すなわち、飽和温度で蒸発器4に供給された海水は、蒸気の潜熱を用いて熱交換されて蒸発されるため、潜熱はここで回収される。このとき蒸気は凝縮されて蒸留水となる。上述した圧縮機5での圧縮率は、蒸発器4にて熱交換した後の蒸留水の飽和温度を基準にして定められる。この蒸留水の飽和温度は、蒸発器4を通過した後の海水の飽和温度(海水濃縮(蒸発)後の飽和温度)に対して予め定めた熱交換温度差だけ高く設定される。蒸留水の飽和温度がこの高く設定された温度となるように、蒸気は圧縮機5にて圧縮される。例えば、濃縮率50%の場合、飽和温度101℃で蒸発器4に流入した海水は、蒸気の潜熱を用いて蒸発されて蒸気となるが、このとき濃縮により沸点上昇が起こり、飽和温度は102℃となる。予め設定された熱交換温度差が5℃であれば、海水蒸発のために用いられた蒸気は熱交換後107℃になって凝縮されるように設定される。飽和温度が107℃に相当する蒸留水となるような圧力は飽和蒸気圧表を用いて求められる。例えば、飽和温度が107℃の蒸留水を得るためには、圧縮機5で蒸気を28MPaGまで圧縮すればよい。なお、沸点上昇の幅は濃縮率によって異なるため、この沸点上昇後の飽和温度の値は、上述した沸点上昇認識部24に予め入力するか、あるいはセンサ等によって計測した結果を入力してもよい。
蒸発器4を通過した蒸留水は、わずかに蒸気が包含された状態である。この蒸気が有する潜熱は第3の熱交換器3にて回収される。具体的には、第2の熱交換器2で温度上昇された海水をさらに飽和温度まで高めるために用いられる。ここでは海水の顕熱と蒸留水が有する蒸気の潜熱とが熱交換される。これにより、第2の熱交換器2で97℃まで上昇した海水の温度は、飽和温度である101℃までさらに上昇される。したがって、上述したように、第1の流路11又は第2の流路12を経て混合器9にて混合された海水はともに飽和温度の101℃であるため、蒸発器4内での海水の温度低下を防止でき、蒸発に関するエネルギのロスを防止することができる。
第3の熱交換器3を通過した蒸留水は、第1の熱交換器1で海水と熱交換される。具体的には、蒸留水の入口温度が107℃である場合に、海水の出口温度は101℃となる。上述では、熱交換温度差を5℃としたが、このような値にすると、海水の出口温度が102℃となってしまい、海水が飽和温度よりも高くなってしまうので蒸発してしまう。したがって、海水の出口温度が飽和温度となることを限度として、予め定めた熱交換温度差以上の最小値を新たな熱交換温度差として定める。この例では新たな熱交換温度差は6℃になり、海水は飽和温度の101℃まで上昇される。なお、この判断は上述した温度差調整部23にて行われる。このようにして、濃縮率50%で得られた蒸留水の顕熱は、第1の熱交換器1で回収される(例えば蒸留水は28℃となる)。そのため、上述した分離器8での分離率は50%になっている。上流水はさらに熱交換器16で冷却され、濃縮水回収端18から回収される。
まとめると、第1〜第3の熱交換器1〜3及び蒸発器4における熱交換温度差は、蒸留水又は濃縮水が有する顕熱の入口温度と海水の出口温度が予め定めた一定の値となるように制御され、このうち海水の出口温度が飽和温度を超える熱交換器においては予め定めた熱交換温度差以上の最小値を新たな熱交換温度差とする。また、蒸発器4に流入する海水の温度は、一定の飽和温度とする。
このような制御を行うことで、熱効率は向上する。例えば、図3を参照すれば明らかなように、温度と熱量とを示すグラフ(いわゆるT−Q線図)においても、熱交換温度差を一定にすることで、要した熱はほぼ回収できることになり、熱効率は向上することになる。図3について説明すると、グラフのA部分は、蒸留水からの顕熱の回収と海水の温度上昇を示している。グラフのB部分は、濃縮水からの顕熱の回収と海水の温度上昇を示している。グラフのC部分は、海水の蒸発と蒸留水(蒸気)の潜熱の回収とを示している。なお、C部分の上側のグラフで128℃まで立ち上がっている部分は、蒸気を圧縮させて断熱温度上昇をさせたときの状態を示している。このT−Q線図を見れば、海水の温度を上昇させるときと蒸留水又は濃縮水の温度を下降させるときの温度を一定(グラフとしては平行)にすることで、効率が高まっていることがわかる。このグラフの平行の幅が開くと、その分無駄な熱が必要になるので、温度差は可能な限り小さい方がよい。現状の装置等の性能を考慮すれば、理想の熱交換温度差は5℃であることがわかっている。なお、グラフのD部分は、第3の熱交換器3での蒸留水に含まれる蒸気の潜熱の回収を示している。このように、システムS全体としてみると第3の熱交換器3による熱回収は少量であるため、ここでの海水の温度上昇は蒸留水の潜熱を用いずに他の加熱手段を用いてもよい。
上記と重複する部分もあるが、本発明についてさらに説明する。
システムSの構成は上述したとおりであるが、簡単に説明すると、供給されるべき海水は海水供給流路7を流れる。海水供給路7には分離器8と混合器9が配設されている。海水供給流路7は分離器8で第1の流路11及び第2の流路12に分岐され、これら第1及び第2の流路11、12は混合器9で一つにまとまっている。すなわち、第1の流路11及び第2の流路12は分離器8及び混合器9の間に架け渡されている。第1の流路11及び第2の流路12にはそれぞれ第1の熱交換器1及び第2の熱交換器2が配設されている。海水供給流路7の終端には、蒸発器4が配設されている。この蒸発器4は、海水の飽和温度である第1の飽和温度で海水を蒸発するためのものである。蒸発器4は気液分離器10に接続され、それぞれ蒸留水(蒸気)と濃縮水に分離される。蒸留水は蒸留水還り流路13を通る。この蒸留水還り流路13にはそれぞれ上述した蒸発器4及び第1の熱交換器1が配設されている。すなわち、蒸発器4及び第1の熱交換器1では、海水と蒸留水が熱交換される。一方濃縮水は濃縮水還り流路14を通る。この濃縮水還り流路14には第2の熱交換器が配設されている。すなわち、第2の熱交換器2では、海水と濃縮水が熱交換される。蒸留水還り流路13における蒸発器4の上流側には、蒸気の状態の蒸留水を圧縮するための圧縮機5が配設されている。
このようなシステムSにおいて、制御装置20が備わっている。制御装置20は分離率調整部21、圧縮率演算部22、温度差調整部23、沸点上昇認識部24を有している。分離率調整部21は、海水のうち蒸気となる割合を第1の流路11に、濃縮水となる割合を第2の流路12にそれぞれ流通させるために分離器8での海水の分離率を調整するためのものである。この結果に基づいて、海水は分離器8で分離される。沸点上昇認識部24は、蒸発器4内での蒸発による海水の沸点上昇を認識し、沸点上昇後の海水の飽和温度である第2の飽和温度を認識するためのものである。圧縮率演算部22は、沸点上昇認識部24にて認識された第2の飽和温度に予め定めた熱交換温度差の値を加算して蒸留水の飽和温度である第3の飽和温度を求め、蒸留水が第3の飽和温度となるような圧力を決定して圧縮機5での圧縮率を定めるものである。温度差調整部23は、第1の熱交換器1を通過した海水の温度が第1の飽和温度となるように調整するものである。そして、システム1はさらに、第2の熱交換器2を通過した海水の温度を第1の飽和温度まで上昇させるための加熱手段を備えている。この加熱手段は、具体的には第3の熱交換器3であるが、他の加熱作用を有する装置を用いてもよい。
このようなシステムSでは、第1の流路11を通った海水は第1の熱交換器1により海水の飽和温度である第1の飽和温度まで上昇され、第2の流路12を通った海水は第2の熱交換器2及び加熱手段(第3の熱交換器3)により海水の飽和温度である第1の飽和温度まで上昇される。したがって、これらの海水は混合器9にて同一の温度で混合される。したがって、第1の流路11と第2の流路12を通った海水の温度がともに飽和温度で揃った状態で海水は蒸発器4にて蒸発される。これにより、蒸発器4での蒸発に際して最低限の熱量で海水を蒸発させることができる。また、分離率調整部21は、海水の濃縮率(蒸発率)に応じてそれぞれ海水を分離させる。したがって、蒸留水及び濃縮水の顕熱をそれぞれの割合に応じた海水と熱交換させることができ、効率よく回収することができる。また、予め熱交換温度差を定め、沸点上昇を起こした海水の第2の飽和温度に対して熱交換温度差を加算した第3の飽和温度を求め、蒸留水がこの第3の飽和温度となるように蒸気の圧縮率を定める。この熱交換温度差は、各熱交換器で最も効率よく熱交換できる温度差である。現状一般的に用いられている熱交換器では、5℃が好ましい。第1の熱交換器1では、第3の飽和温度の蒸留水と海水とが熱交換されるため、海水を第1の飽和温度まで上昇させることができ、無駄なく蒸留水の顕熱を回収することができる。
また、濃縮水は沸点上昇を起こした後の第2の飽和温度であるため、第1の飽和温度に比べてわずかに高い温度のままである。この第2の飽和温度の濃縮水と海水とを第2の熱交換器2で熱交換しても海水は第1の飽和温度まで上昇しない。一方、蒸発器4では圧縮された蒸気と第1の飽和温度の海水が熱交換され、蒸気は蒸留水となる。このとき、蒸留水にはわずかに蒸気が含まれているため、わずかに潜熱を有している。上述した第2の熱交換器2を通過して温度上昇している海水と潜熱を有する蒸留水とを第3の熱交換器3にて熱交換することで、第2の流路12を通過した海水を第1の飽和温度まで上昇させることができる。したがって、上述した加熱手段として第3の熱交換器3を用いることで、蒸留水の潜熱を利用してシステムS全体として熱量を効率よく利用することができる。
本発明でシステムS全体としての熱効率を高めるためには、分離器8にて、第1の流路11に流す海水の流量と第2の流路12に流す海水の流量との比率を蒸発器4における海水の蒸発率と濃縮率との比率と合致させ、混合器9に流入する第1の流路11及び第2の流路12からの海水の温度を第1の飽和温度に揃え、第2の飽和温度に熱交換温度差を加算して第3の飽和温度を求め、蒸留水が第3の飽和温度となるように蒸気を圧縮すればよい。
1 第1の熱交換器
2 第2の熱交換器
4 蒸発器
5 圧縮機
7 海水供給流路
8 分離器
9 混合器
11 第1の流路
12 第2の流路
13 蒸留水還り流路
14 濃縮水還り流路
20 制御装置
21 分離率調整部
22 圧縮率演算部
23 温度差調整部
24 沸点上昇認識部

Claims (3)

  1. 供給された海水が流通する海水供給流路と、
    前記海水供給流路に配設された分離器及び混合器と、
    前記海水供給流路の一部を形成し、前記分離器及び混合器の間に架け渡された第1の流路及び第2の流路と、
    該第1及び第2の流路に配設された第1及び第2の熱交換器と、
    前記海水供給流路の終端に形成され、前記海水の飽和温度である第1の飽和温度で前記海水を蒸発する蒸発器と、
    該蒸発器によって発生した蒸気が流通し、前記蒸発器及び前記第1の熱交換器の順番で通過する蒸留水還り流路と、
    前記蒸発器によって発生した濃縮水が流通し、前記第2の熱交換器を通過する濃縮水還り流路と、
    前記蒸留水還り流路に配設され、前記蒸気を圧縮するための圧縮機と
    を備えた海水の淡水化システムにおいて、
    前記海水のうち前記蒸気となる割合を前記第1の流路に、前記濃縮水となる割合を前記第2の流路にそれぞれ流通させるために前記分離器での前記海水の分離率を調整する分離率調整部と、
    前記蒸発器内での蒸発による前記海水の沸点上昇を認識し、沸点上昇後の前記海水の飽和温度である第2の飽和温度を認識するための沸点上昇認識部と、
    該沸点上昇認識部にて認識された前記第2の飽和温度に予め定めた熱交換温度差の値を加算して前記蒸留水の飽和温度である第3の飽和温度を求め、前記蒸留水が前記第3の飽和温度となるような圧力を決定して前記圧縮機での圧縮率を定める圧縮率演算部と、
    前記第1の熱交換器を通過した前記海水の温度が前記第1の飽和温度となるように調整する温度差調整部と
    を有する制御装置と、
    前記第2の熱交換器を通過した前記海水の温度を前記第1の飽和温度まで上昇させるための加熱手段とをさらに備えたことを特徴とする海水の淡水化システム。
  2. 前記加熱手段は、前記蒸留水還り流路における前記蒸発器と前記第1の熱交換器との間に配設され、且つ前記第2の流路における前記第2の熱交換器と前記蒸発器との間に配設された第3の熱交換器であることを特徴とする請求項1に記載の海水の淡水化システム。
  3. 海水を蒸発させるべき蒸発器まで通じ、且つ分離器にて分岐された第1の流路及び第2の流路を有する海水供給流路に海水を供給し、
    前記分離器にて、前記第1の流路に流す前記海水と前記第2の流路に流す前記海水との分離率を前記蒸発器における前記海水の蒸発率と濃縮率との比率と一致させて前記第1及び第2の流路にそれぞれ流し、
    前記海水供給流路に配設され、且つ前記第1及び第2の流路が合流する混合器に前記第1及び第2の流路からそれぞれ海水を流入するに際し、前記第1及び第2の流路にそれぞれ配設された第1及び第2の熱交換器を用いて前記海水の温度を海水の飽和温度である第1の飽和温度まで加熱し、
    前記海水を前記蒸発器にて蒸発させて蒸気を含む蒸留水とし、
    前記蒸発器内での蒸発によって沸点上昇を生じた後の前記海水の飽和温度である第2の飽和温度を認識し、
    前記第2の飽和温度に予め定めた熱交換温度差の値を加算して前記蒸留水の飽和温度である第3の飽和温度を求め、
    前記蒸留水が流通する蒸留水還り流路に配設された圧縮機にて前記蒸留水を前記第3の飽和温度となるまで圧縮し、
    前記第3の飽和温度の前記蒸留水を前記蒸発器及び前記第1の熱交換器の順番に通過させて前記海水の蒸発及び加熱に用い、
    前記蒸発器にて発生した濃縮水を濃縮水還り流路に流通させて前記第2の熱交換器での前記海水の加熱に用いることを特徴とする海水の淡水化方法。
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