JP2012239353A - グロメット - Google Patents
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Abstract
【課題】車体パネルなどのパネルと接して止水する部分の変形を抑制し、良好な止水性を得ることができるグロメットを提供することを目的とする。
【解決手段】グロメット10は、ワイヤハーネスWHを支持する通線部20、貫通孔を形成する車体パネルPの周縁部を挟み込んで車体パネルPに対して固定可能な挟込固定部30、及び周方向に沿って、内周側に凹むように曲がる部分を有する環状形状に形成された連結部80を備える。この連結部80は、その一端側が通線部20に連設されると共に、その他端側が挟込固定部30に連設されている。
【選択図】図1
【解決手段】グロメット10は、ワイヤハーネスWHを支持する通線部20、貫通孔を形成する車体パネルPの周縁部を挟み込んで車体パネルPに対して固定可能な挟込固定部30、及び周方向に沿って、内周側に凹むように曲がる部分を有する環状形状に形成された連結部80を備える。この連結部80は、その一端側が通線部20に連設されると共に、その他端側が挟込固定部30に連設されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ワイヤハーネスに外装された状態で、車体パネルなどのパネルに形成された貫通孔に装着されるグロメットに関する。
ワイヤハーネスに外装されるグロメットについて、例えば以下に示される技術が知られている。
例えば、特許文献1には、ワイヤハーネスが挿通される中心軸の外周に円状連結部が設けられており、この円状連結部にリップが軸心方向に伸縮自在に連設されると共に、当該リップにフランジ部が連設されたグロメットが開示されている。
また、特許文献2には、中心軸に沿って大径部と小径部とを連結する中間部が蛇腹状に形成されたグロメットが開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されたグロメットでは、リップとフランジ部との間で、ボディパネルの貫通孔を挟み込む構成であるため、グロメットを貫通孔に取り付けた状態で、ワイヤハーネスに曲げが生じたりするなどしてワイヤハーネスの経路が傾くと、リップのうちボディパネルの貫通孔に当接する部分が変形し易い。このため、リップ或いはフランジ部とボディパネルの貫通孔周縁部との密着性が悪くなり、シール性が悪化する恐れがある。
また、特許文献2に開示されたグロメットの中間部は、径の小さい環状部分がその隣の径の大きい環状部分間に入り込むように変形可能な形状であるため、その軸方向に直交する方向に曲がりにくい。このため、上記同様に、ワイヤハーネスに曲げが生じたりするなどしてワイヤハーネスの経路が傾くと、力はパネルに固定されるグロメットの部分に作用し易い。このため、パネルに接するグロメットの部分を変形させ、シール性を悪化させる恐れがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、車体パネルなどのパネルと接して止水する部分の変形を抑制し、良好な止水性を得ることができるグロメットを提供することを目的とする。
第1の発明は、ワイヤハーネスが内部に通される弾性部材で、パネルの貫通孔に挿入されて固定されるグロメットであって、前記ワイヤハーネスを支持するハーネス支持部と、前記貫通孔を形成する前記パネルの周縁部を挟み込んで前記パネルに対して固定可能な挟込固定部と、周方向に沿って、内周側又は外周側に凹むように曲がる部分を有する環状形状に形成され、その一端側が前記ハーネス支持部に連設されると共に、その他端側が前記挟込固定部に連設された連結部と、を備える。
第2の発明は、第1の発明に係るグロメットであって、前記連結部は、前記ワイヤハーネスの延在方向に沿う方向の断面で、内周側にV字形状に屈曲する態様で、その内周側に凹むように曲る部分を有する。
第3の発明は、第1の発明に係るグロメットであって、前記連結部は、前記ワイヤハーネスの延在方向に沿う方向の断面で、内周側にU字形状に屈曲する態様で、その内周側に凹むように曲る部分を有する。
第4の発明は、第1ないし第3の発明のいずれかに係るグロメットであって、前記連結部のいずれかの端部側に、外方に延出すると共に前記連結部の内側に環状に凹む部分を覆うように弾性変形可能な突出部が形成されている。
第1ないし第4の発明によれば、ハーネス支持部と挟込固定部とが連結部を介して連結され、その連結部は、周方向に沿って、内周側又は外周側に凹むように曲がる部分を有する環状形状に形成されている。このため、ハーネス支持部で支持されたワイヤハーネスがグロメットの一部分に力を及ぼすと連結部が変形して、パネルを挟んで固定する挟込固定部に作用する力は緩和される。従って、挟込固定部の変形は抑制されるため、グロメットの止水性を良好にすることができる。
特に、第2の発明によれば、連結部は、ワイヤハーネスの延在方向に沿う方向の断面で内周側にV字形状に屈曲する態様で、その内周側に凹むように曲る部分を有している。このため、ハーネス支持部からの力が作用すると、連結部は、ある部分では屈曲角度を小さくするように変形するとともに、その他のある部分では屈曲角度を大きくするように変形する。従って、パネルを挟んで固定する挟込固定部にかかる力は緩和される。
特に、第3の発明によれば、連結部は、ワイヤハーネスの延在方向に沿う方向の断面で内周側にU字形状に屈曲する態様で、その内周側に凹むように曲る部分を有している。このため、ハーネス支持部からの力が作用すると、連結部は、ある部分ではU字形状の開口縁部の幅を小さくするように変形するとともに、その他のある部分ではU字形状の開口縁部の幅を大きくするように変形する。従って、パネルを挟んで固定する挟込固定部にかかる力は緩和される。
特に、第4の発明によれば、前記連結部のいずれかの端部側に、外方に延出すると共に前記連結部の内側に環状に凹む部分を覆うように弾性変形可能な突出部が形成されている。このため、ワイヤハーネスが内部に通されたグロメットがパネルの貫通孔に挿入される際に、突出部は貫通孔が形成されたパネルの周縁部に接触して弾性変形し、連結部の内側に環状に凹む部分を覆うことができる。これによって、貫通孔を形成するパネルの周縁部が、連結部の環状に凹む部分で固定されることを抑えられる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るグロメット10の断面図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るグロメット10の断面図である。
グロメット10は、合成ゴム等の弾性材料で一体に樹脂成型された構造を有する。このようなグロメット10がワイヤハーネスWHに外装された状態で、例えば自動車などの車両の車体パネルPに形成された貫通孔に挿入されて固定される。
グロメット10の内側では、通線部20が、ワイヤハーネスWHが挿通される部分として設けられている。本実施形態に係る通線部20はまっすぐに配設されるワイヤハーネスWHを収容可能な形状を有している。このような通線部20の周囲にグロメット10の各部分が連なって設けられている。
車体パネルPの外側に配置される通線部20の一方の端部の周囲には、ワイヤハーネスWHとグロメット10とのテープ巻きが行われるテープ巻き部60が設けられている。テープ巻きがテープ巻き部60で行われることによって、グロメット10に対するワイヤハーネスWHの位置決めが行われる。通線部20が本実施形態でのハーネス支持部に相当する。
なお、テープ巻き部60は通線部20の他方の端部、すなわち車体パネルPの内側に配置される端部に設けられていてもよいし、通線部20の両端に設けられていてもよい。
このようなテープ巻き部60に蛇腹部70が連設されており、さらに連結部80が蛇腹部70に連設されている。
連結部80は、通線部20を中心として周方向に沿って環状に形成されている。このような連結部80がその周方向に沿って内周側に凹むように曲がる部分を有している。このような内周側に凹むように曲がる部分は、本実施形態では、ワイヤハーネスWHの延在方向に沿う方向の断面(以下において、「縦断面」と称する場合がある。)で、内周側にV字形状に屈曲する。以下において、このV字形状に屈曲する部分を伸縮部40と称する。
伸縮部40は、連結部80のうち通線部20の外方に突出する環状連結部80aの外周縁部と、挟込固定部30のうち環状連結部80a側の端面の外周縁部との間に設けられている。伸縮部40は、環状連結部80aの外周縁部より挟込固定部30に向けて内周側に屈曲すると共に、上記V字形状の屈曲部分で外周側に折返されて上記挟込固定部30の外周縁部に連結されている。伸縮部40と挟込固定部30の外周縁部との連結部分でも、伸縮部40は、環状連結部80aに向けて内周側に屈曲している。
なお、伸縮部40は、外周側に突設された構造を有していてもよい。すなわち、伸縮部40は周方向に沿って、外周側に凹むように曲がる部分であってもよい。また、伸縮部40は、その縦断面で、V字形状に限らず屈曲していればよい。
連結部80には挟込固定部30が連なって設けられている。挟込固定部30は、貫通孔を形成する車体パネルPの周縁部(以下において、貫通孔縁部と称する場合がある。)を挟み込んで、車体パネルPに対してグロメット10を固定する部分である。挟込固定部30は、順に、挟み込み部302、くびれ部303、及び基部301を備えている。なお、貫通孔縁部にはバーリング加工が施されているため、貫通孔縁部の先端は、外側に向かって曲折している。
挟み込み部302は、グロメット10が貫通孔に装着されることで、車体パネルPの外側に配置される部分である。この挟み込み部302は、貫通孔縁部を、後述する基部301と共に挟み込む。つまり、挟込固定部30の外周には環状に凹部303aが形成されており、貫通孔縁部が凹部303aに嵌め込まれる。この凹部303aを挟む部分が挟み込み部302及び基部301であり、この間、つまり、凹部303aが形成された部分がくびれ部303である。なお、図1に示されるように、挟み込み部302の厚みは、伸縮部40の厚みと比較して厚くなっている。従って、伸縮部40が屈曲しても、その影響は挟み込み部302には及ぼされにくい。
車体パネルPは、くびれ部303でグロメット10に対して固定される。つまり、貫通孔縁部がくびれ部303に嵌り込む位置が、グロメット10が車体パネルPに対して固定されるとともに、グロメット10と車体パネルPとの良好な止水性を得られる正規嵌込位置に相当する。
基部301は、ワイヤハーネスの軸方向に沿った面から見た大きさが貫通孔よりも大きい部分である。従って、正規嵌込位置に嵌った貫通孔縁部は基部301の表面に接触する。基部301の表面には環状の図示しないリップが設けられている。このリップが車体パネルPの表面に接触している。このように、貫通孔がくびれ部303に嵌り込み、基部301と挟み部302とが貫通孔縁部の面を挟み込むことによって、グロメット10は車体パネルPに対して固定される。
次に、ワイヤハーネスWHが固定されたグロメット10を車体パネルPの貫通孔に装着する作業について説明する。
まず、ワイヤハーネスWHはグロメット10の通線部20に挿通される。ワイヤハーネスWHがグロメット10に挿通された状態で、グロメット10とワイヤハーネスWHとのテープ巻きがテープ巻き部60で行われる。これによって、グロメット10の内部に挿通されたワイヤハーネスWHはグロメット10に対して固定される。
図2には、貫通孔への挿入時におけるグロメット10の形状が示されている。グロメット10は、車体パネルPの内側から外側に向けて、テープ巻き部60から順に貫通孔に挿入される。なお、挟み込み部302は、貫通孔よりも大きいが、グロメット10は弾性材料で形成されているため、挟み込み部302を通線部20の中心側に収縮させつつ挿入作業を行うことによって、貫通孔縁部は挟み込み部302を乗り越えることができる。
このように、グロメット10が貫通孔に挿入される際、伸縮部40がその軸方向に伸び広がった状態になる。このため、貫通孔縁部は、伸縮部40の内周側への凹みに嵌ることなく、くびれ部303に嵌り込み易い。つまり、車体パネルPが正規嵌込位置ではなく、伸縮部40の凹みで固定されることを抑えることができる。
また、第1の実施形態では、伸縮部40は内周側に環状に突出しているため、グロメット10が貫通孔に挿入される際に、当該部分が貫通孔縁部に干渉して挿入作業の邪魔になることを抑えられる。
貫通孔が正規嵌込位置に嵌り込むと、ワイヤハーネスWHの延在方向への引っ張りの力が解除される。そして、貫通孔縁部では、一方の面が基部301の表面に、他方の面が挟み込み部302の面に挟み込まれ、グロメット10は車体パネルPに装着される。
図3には、このようなグロメット10に固定されたワイヤハーネスWHが、外側から引っ張られつつ曲げられるなどして、ワイヤハーネスWHの経路が通線部20に沿って配置された状態から斜め方向に傾いたときの伸縮部40の形状が示されている。なお、変形後の伸縮部40の形状は二点鎖線で示されている。
車体パネルPの外側の部分のワイヤハーネスWHの経路が傾くことによって、ワイヤハーネスWHが接触するグロメット10の部分は、ワイヤハーネスWHの曲がり方向に沿う方向にワイヤハーネスWHから力を受ける。本実施形態では、テープ巻き部60が当該部分に相当するため、力はテープ巻き部60に作用する。
このテープ巻き部60を有する通線部20が連結部80に連設されている。従って、ワイヤハーネスWHの傾きにより生じる力は、通線部20に連設されている連結部80の一部分である伸縮部40の部分に対して先端側から基端側に向かう方向に作用する。このような力を受けて、伸縮部40は、伸縮部40の折り返し部分を挟んでV字形状の角度を小さくするようにして内周側に凹むように曲がる。つまり、伸縮部40の縦断面では、先端側の伸縮部40の縁部が、基端側の伸縮部40の縁部に接近し、伸縮部40の屈曲角度を小さくするように変形する(図3の左側二点鎖線形状参照)。この際、伸縮部40のうち環状連結部80a側及び挟込固定部30側の両屈曲部でも、その屈曲角度を小さくするように変形する。
一方、このように両縁部が接近する伸縮部40の部分の反対側の伸縮部40の部分では、上述のように両縁部が接近する動きに応じて、伸縮部40の屈曲角度が最も大きく広がるようにして変形する。この際、伸縮部40のうち環状連結部80a側及び挟込固定部30側の両屈曲部でも、その屈曲角度を大きくするように変形する。つまり、伸縮部40の折返しの部分を挟んで先端側の縁部と基端側の縁部とがより開いたV字形状となる(図3の右側二点鎖線形状参照)。
このように、伸縮部40はワイヤハーネスWHの傾きに応じて伸縮し変形する。従って、ワイヤハーネスWHの傾きによりグロメット10にかかる力は伸縮部40で吸収されやすい。
また、伸縮部40の基端側の縁部は挟込固定部30の挟み込み部302に連設されている。上述のように、挟み込み部302は厚みが伸縮部40の基端側の縁部よりも厚い。このため、挟み込み部302は、伸縮部40の基端側の縁部からいくらか力を及ぼされても変形するなどの影響を受けにくい。
以上のように、本実施形態に係るグロメット10では、通線部20と挟込固定部30とが連結部80を介して連結され、その連結部80は、周方向に沿って、内周側に凹むように曲がる部分を有する環状形状に形成されている。このため、テープ巻き部60で支持されたワイヤハーネスWHがグロメット10の一部分に力を及ぼすと、内周側に凹むように曲がる部分(上記実施形態における伸縮部40)が変形するため、パネルを挟んで固定する挟込固定部30に作用する力は緩和される。従って、挟込固定部30の変形は抑制されるため、グロメット10の止水性を良好にすることができる。
<第2の実施形態>
なお、本発明に係るグロメット10は上記第1の実施形態に限られず、その他の形態であっても構わない。図4には、第2の実施形態に係るグロメット10bの一部分の断面図が示されている。なお、上記第1の実施形態に係るグロメット10と同様の部分には同じ番号を付し、説明を省略する。
なお、本発明に係るグロメット10は上記第1の実施形態に限られず、その他の形態であっても構わない。図4には、第2の実施形態に係るグロメット10bの一部分の断面図が示されている。なお、上記第1の実施形態に係るグロメット10と同様の部分には同じ番号を付し、説明を省略する。
本実施形態に係る連結部81は、周方向に沿って内周側に凹むように曲がる部分を有する環状形状に形成されている。なお、本実施形態では、上記部分を伸縮部40bと称する。伸縮部40bは、縦断面で、内周側にU字形状に屈曲する態様で、内周側に凹むように曲がる。つまり、伸縮部40bは、凹みの部分の開口縁部の幅を大きく、又は小さくするように屈曲する。
本実施形態に係るグロメット10bは、外方に向けて延出する突出部50をさらに備えている。本実施形態では、突出部50は、伸縮部40bの開口縁部の周囲で、連結部81のうち通線部20に対して連結される側の端部に設けられている。しかしながら、グロメット10bの貫通孔への挿入方向に応じて、連結部81のうち挟込固定部30側の端部に設けられていてもよい。また、連結部81と通線部20或は挟込固定部30が近い場合等には突出部50は、通線部20或は挟込固定部30に設けられていてもよい。つまり、突出部50は、連結部81のいずれかの端部側に設けられていればよい。
このような突出部50は、本実施形態では、延出方向に少なくとも、突出部50の設置位置から先端側の伸縮部40bの開口縁部までを結ぶ長さと伸縮部40bの開口縁部の幅とを足し合わせた長さを有する。なお、本実施形態では、突出部50bの基端側の面と伸縮部40bの先端側の面とは面一の配置であるため、突出部50の長さは、伸縮部40bの開口縁部の幅と同等である。突出部50は、弾性変形可能であるとともに、上述の長さを有するため、突出部50は弾性変形することによって、伸縮部40bの凹み部分の開口全体を覆うことができる。
もっとも、突出部50は、伸縮部40bの開口を覆うように弾性変形した状態で、凹部303aを覆えない程度の突出寸法、即ち、突出部50の設置位置から凹部303a迄を結ぶ長さよりも小さい突出寸法であることが好ましい。ここでも、突出部50は、そのような突出寸法に設定されている例で説明する。
続いて、図5を用いつつ、ワイヤハーネスWHが固定された状態のグロメット10bを貫通孔に装着する作業について説明する。
ワイヤハーネスWHをテープ巻き部60で固定したグロメット10bが貫通孔に挿入される。このとき、突出部50が外方に環状に延出しているため、突出部50は、グロメット10bが貫通孔に挿入される過程において、貫通孔縁部に接し、グロメット10b本体の外周面に沿うように弾性変形しつつ押し込まれる。これによって、突出部50が一時的に伸縮部40bの開口を覆い、かつ凹部303aを覆わない状態となる。このような状態が維持されながら、貫通孔縁部は弾性変形した突出部50の外側の面に接しつつ、挟込固定部30の凹部303aに嵌め込まれる。これにより、グロメット10bの貫通孔への挿入が行われ、車体パネルPは正規嵌込位置でグロメット10bに嵌まり合う。このようにして、ワイヤハーネスWHが固定されたグロメット10bは車体パネルPに形成された貫通孔に装着される。
また、第1の実施形態と同様に、ワイヤハーネスWHの経路に傾きが生じて、ワイヤハーネスWHがグロメット10bに力を及ぼす場合について、図6を用いつつ説明する。グロメット10bが力を受けると、伸縮部40bのある部分は、伸縮部40bのU字形状の開口縁部の幅を小さくするように屈曲して変形する(図6の点線形状参照)。また、伸縮部40bのその他のある部分は伸縮部40bの開口縁部の幅を大きくするように屈曲して変形する。このように、グロメット10bは、第1の実施形態と同様に、伸縮部40bを備えているため、グロメット10bが受ける力に応じて伸縮して変形する。従って、ワイヤハーネスWHの傾きによりグロメット10にかかる力は伸縮部40bで吸収されやすい。
以上のように、本実施形態に係るグロメット10bは伸縮部40bを備えている。このため、グロメット10と同様に、ワイヤハーネスWHがグロメット10の一部分に力を及ぼすと伸縮部40bが変形して、挟込固定部30にかかる力は緩和される。従って挟込固定部30が変形されることはなく、グロメット10bは良好な止水性を得られる。
さらに、グロメット10bは、貫通孔への取り付け時に、伸縮部40bの開口を塞ぐようにして弾性変形可能な突出部50を備えている。従って、グロメット10bの貫通孔への取り付け時に、車体パネルPの縁部が伸縮部40bの凹みに嵌り込むことを抑えられる。
<変形例>
なお、本願発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記第1の実施形態のグロメット10に、突出部50が設けられていても構わない。つまり、突出部50が、グロメット10が備える連結部80のいずれかの端部側に設けられていてもよい。
なお、本願発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記第1の実施形態のグロメット10に、突出部50が設けられていても構わない。つまり、突出部50が、グロメット10が備える連結部80のいずれかの端部側に設けられていてもよい。
また、突出部50は、連結部が備えている凹むように曲がる部分、つまり伸縮部が外方に突設された構造のグロメットに、設けられていてもよい。
10,10b グロメット
20 通線部
30 挟込固定部
40,40b 伸縮部
50 突出部
60 テープ巻き部
80,80a 連結部
WH ワイヤハーネス
P 車体パネル
20 通線部
30 挟込固定部
40,40b 伸縮部
50 突出部
60 テープ巻き部
80,80a 連結部
WH ワイヤハーネス
P 車体パネル
Claims (4)
- ワイヤハーネスが内部に通される弾性部材で、パネルの貫通孔に挿入されて固定されるグロメットであって、
前記ワイヤハーネスを支持するハーネス支持部と、
前記貫通孔を形成する前記パネルの周縁部を挟み込んで前記パネルに対して固定可能な挟込固定部と、
周方向に沿って、内周側又は外周側に凹むように曲がる部分を有する環状形状に形成され、その一端側が前記ハーネス支持部に連設されると共に、その他端側が前記挟込固定部に連設された連結部と、
を備えるグロメット。 - 請求項1に記載のグロメットであって、
前記連結部は、前記ワイヤハーネスの延在方向に沿う方向の断面で、内周側にV字形状に屈曲する態様で、その内周側に凹むように曲る部分を有する、グロメット。 - 請求項1に記載のグロメットであって、
前記連結部は、前記ワイヤハーネスの延在方向に沿う方向の断面で、内周側にU字形状に屈曲する態様で、その内周側に凹むように曲る部分を有する、グロメット。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載のグロメットであって、
前記連結部のいずれかの端部側に、外方に延出すると共に前記連結部の内側に環状に凹む部分を覆うように弾性変形可能な突出部が形成されたグロメット。
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