JP2012232367A - 丸鋸切断機による幅広厚板の切断方法と、それに適する丸鋸切断機 - Google Patents

丸鋸切断機による幅広厚板の切断方法と、それに適する丸鋸切断機 Download PDF

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Abstract

【課題】丸鋸切断機を用いて幅広厚板からワークの全長よりも短くかつ、全幅よりも小さい幅のブランクを精度よくかつ効率的に切り出す。
【解決手段】ワークWを搬送バイス装置15でクランプして切断線CLへ向かって前進させて位置決めし、主バイス装置13でクランプ固定した上で丸鋸刃による切断を実行する(一次加工品切り出し工程)。一次加工品切り出し工程を終えて切り出された一次加工品W1を取り出し、搬送バイス装置15をワークWをクランプしたままで後退させる(二次加工準備工程)。取り出した一次加工品の幅方向一方の端面を、二次加工準備工程を終えて搬送バイス装置15にクランプされたままのワークWの切り残り部分の前端面に突き当てる様にしてセットして主バイス装置15にクランプさせ、丸鋸刃による切断を実行する(二次加工品切り出し工程)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、板材を定寸切断するための丸鋸切断機に関するものである。
従来、鋼材を定寸切断して加工用のブランクを製造するために、定寸送り装置を備えた丸鋸切断機が用いられている。
この種の丸鋸切断機で、幅広厚板鋼板を一定長さに切断した後、当該切断片をさらに小割してブランクを得たいという要望がある。
こうした要望に対して、図8(A)に示す様に、パネル3a,3bを載置する水平テーブル5を備え、パネル後縁を掴む拾い上げ要素16を有する横梁状のプッシャ6にてパネルを前後方向へ移動し、テーブル前端の鋸装置7で切断する装置であって、回転装置Rによってパネルを回転させて掴み直すことができる機能を備え、パネルを縦横に切断して小さな板に分割することのできる板材の切断装置が提案されている(特許文献1)。
特許文献1の装置は、図8(B)に示す様に、木製パネルを定寸切断して小さなパネルを得た後(FIG.4j→4k)、元の素材を回転させると共に、小さなパネルを縦にして右側把持具でクランプし(FIG.4l)、こうして縦向きにした小さなパネルをさらに小さく切断するために位置決め動作をする(FIG.4m→4o)、という手順の加工方法を採用するものである。
特表2001−513040号公報(FIG.1,2,4j〜4o)
特許文献1の装置によれば、小さなパネルを小割するために、元の素材をアンクランプしているため、この小割作業が完了した後で、再び元の素材をクランプし直す作業が必要になる。
また、パネルの様な軽量の素材ではなく、厚板鋼板から全幅よりも小さな幅のブランクを切り出す場合には、元の素材を回転させるための回転装置が大がかりになり、装置コストが大幅に増大してしまう。
そこで、本発明は、丸鋸切断機を用いて幅広厚板からワークの全長よりも短くかつ、全幅よりも小さい幅のブランクを精度よくかつ効率的に切り出せる様にすることを第1の目的とし、該第1の目的を装置コストを増大させることなく実行できる装置を提供することを第2の目的としてなされた。
上記第1の目的を達するためになされた本発明の丸鋸切断機による幅広厚板の切断方法は、丸鋸刃による切断位置の近傍でワークをクランプ固定するための主バイス装置と、ワークの位置決めための前後動を実行するための搬送バイス装置とを備えた丸鋸切断機を用いて、ワークの全長よりも短くかつ、全幅よりも小さい幅のブランクを切り出すための切断方法であって、以下の工程を順番に実行することを特徴とする。
(A)ワークを前記搬送バイス装置でクランプして前記切断線へ向かって前進させて位置決めし、前記主バイス装置でクランプ固定した上で前記丸鋸刃による切断を実行する一次加工品切り出し工程。
(B)前記一次加工品切り出し工程を終えて切り出された一次加工品を取り出し、前記搬送バイス装置をワークをクランプしたままで後退させる二次加工準備工程。
(C)前記取り出した一次加工品の幅方向一方の端面を、前記二次加工準備工程を終えて前記搬送バイス装置にクランプされたままのワークの切り残り部分の前端面に突き当てる様にしてセットして前記主バイス装置にクランプさせ、前記丸鋸刃による切断を実行する二次加工品切り出し工程。
本発明の丸鋸切断機による幅広厚板の切断方法によれば、幅広厚板を丸鋸刃で幅方向に切断して一次加工品を得た後、切り残っているワークをクランプしたままで搬送バイス装置を後退させることによって、一次加工品を元の素材の長さ方向に小割するための位置決めを精確に実行することができる。
上記第2の目的を達するためになされた本発明の丸鋸切断機は、丸鋸刃による切断位置の近傍でワークをクランプ固定するための主バイス装置と、ワークの位置決めための前後動を実行するための搬送バイス装置とを備え、さらに以下の構成をも備えていることを特徴とする。
(1)前記主バイス装置は、前記丸鋸刃による切断線を中心とする直近前方位置及び直近後方位置の二箇所でワークをクランプすることができる様に、前記切断線の直近後方位置を前端とする様に設置された後バイスと、前記切断線の直近前方位置を切断時の定位置とする様に設置された前バイスとを備え、これら後バイスと前バイスは、それぞれ独立したクランプ・アンクランプ動作を実行することができる様に構成されると共に、さらに、独立して前後方向に移動可能にも構成され、切断動作後に丸鋸刃を待機位置へと復帰させる際に、切断片をクランプした状態で切断面の隙間を広げるリトラクト動作を実行可能に構成されていること。
(2)前記搬送バイス装置は、ワークをクランプした状態で、前記切断線に直行する前後方向に沿って前進・後退することにより、切断のための位置決めと丸鋸刃の復帰動作時のリトラクトを実行可能に構成されていること。
(3)制御系統として、各種加工条件や指令を入力する操作盤と、前記搬送バイス装置のクランプ用の流体シリンダ及び前後動用のサーボモータ,前記後バイスのクランプ用の流体シリンダ,前記前バイスのクランプ用の流体シリンダ及び前後動用のサーボモータ,前記丸鋸刃が装着される丸鋸モータ,及び該丸鋸モータが設置された主軸台を前記切断線に沿う方向に移動させる主軸台移動用のサーボモータと、これらの機器との間で信号を入出力して制御プログラムに従った切断動作を実行する様に制御する制御装置を備えていること。
(4)前記制御装置には、前記制御プログラムとして、以下の処理手順を実行するための制御プログラムがインストールされていること。
(4−1)入力された一次加工品切断寸法から前進量を決定し、該前進量に基づいて、前記搬送バイス装置を前進させる指令を出力して一次加工品を切断する際のワークの位置決め動作を実行させる処理ステップを備えていること。
(4−2)入力された二次加工品切断寸法から後退量を決定し、該後退量に基づいて前記搬送バイス装置を後退させる指令を出力して二次加工品を切断するためのワークの位置決め動作を実行させる処理ステップを備えていること。
(4−3)切断完了後に前記主軸台に元の位置への復帰動作を実行させるとき、一次加工にあっては、前記主バイス装置の後バイスはアンクランプとした上で、前記主バイス装置の前バイスの前方移動と前記搬送バイス装置の後方移動とによってワークの切断面間の隙間を大きくするリトラクト動作を実行させるための指令を出力し、二次加工にあっては、前記搬送バイス装置をリトラクト動作時よりも大きく後退させた上で、前記主バイス装置の前バイスの前方移動と後バイスの後方移動とによってワークの切断面間の隙間を大きくするリトラクト動作を実行させるための指令を出力する処理ステップを備えていること。
本発明の丸鋸切断機によれば、(4−1)の処理ステップによって幅広厚板を幅方向に切断する一次加工を精度よく実行することができ、こうして製造された一次加工品を、その幅方向一方の端面を、(4−2)の処理ステップによって切断線から離れる方向に後退した搬送バイス装置にクランプされたままのワークの切り残り部分の前端面に突き当てる様にしてセットして主バイス装置にクランプさせることにより、二次加工品の位置決めを精度よくかつ、効率的に実行することができる。また、(4−3)の処理ステップによるリトラクト動作を実行することにより、一次加工及び二次加工を経て製造される最終製品のブランクの切断面に無用の傷を付けてしまったり、丸鋸刃を損傷させてしまうことがない。
なお、一次加工及び二次加工におけるリトラクト動作は、例えば、前方へ5mm後方へ5mmといった少量の前方移動及び後方移動によって達成できる。ここで、二次加工における搬送バイス装置の後方移動量は、例えば、リトラクト動作における後バイスの後方移動量が5mmであるならば、5mmよりも大きい後退量を指令して、後バイスのリトラクト動作を妨げない様に後退させておく様に設定しておけばよい。
ここで、本発明の丸鋸切断機においては、(4−2)の処理ステップを、(4−2−1)または(4−2−2)のいずれかとして構成することができる。
(4−2−1)前記二次加工品切断寸法自体を前記後退量として決定し、該後退量に基づいて前記搬送バイス装置を後退させる指令を出力して二次加工品を切断するためのワークの位置決め動作を実行させるステップとして構成されていること。
(4−2−2)「ワークの全幅」−「二次加工品切断寸法」をで前記後退量として決定し、該後退量に基づいて前記搬送バイス装置を後退させる指令を出力して二次加工品を切断するためのワークの位置決め動作を実行させるステップとして構成されていること。
(4−2−1)の処理ステップを採用する場合、切断線の後方側が二次加工品となり、(4−2−2)の処理ステップを採用する場合、切断線の前方側が二次加工品となる。
さらに、本発明の丸鋸切断機においては、(4−2)の処理ステップを(4−2−2)の処理ステップとして構成した場合は、以下の処理ステップをも備えさせることにより、精度の良い二次加工品を歩留まり良く製造することができる。
(4−4)1回目の二次加工を実行した後に、再度二次加工を実行する指令が入力されたときに、前記二次加工品切断寸法を前進量として決定し、該前進量に基づいて前記搬送バイス装置を前進させる指令を出力して2回目以降の二次加工品を切断するためのワークの位置決め動作を実行させるステップを備えていること。
(4−2)の処理ステップを(4−2−1)の処理ステップとして構成した場合は、切断線の後方側の二次加工品を取り出して一次加工品の残部を再び搬送バイス装置にクランプされたままのワークの切り残り部分の前端面に突き当てる様にしてセットして主バイス装置にクランプさせることにより、精度の良い二次加工品を次々と製造することができる。
本発明によれば、丸鋸切断機を用いて幅広厚板からワークの全長よりも短くかつ、全幅よりも小さい幅のブランクを精度よくかつ効率的に切り出すことができ、そのための装置コストの増大を招くこともない。
実施例1の切断装置を示し、(A)は機械的構成の概略図、(B)は制御系のブロック図である。 実施例1の切断装置が実行する一次加工制御ルーチンのフローチャートである。 実施例1の切断装置が実行する二次加工制御ルーチンのフローチャートである。 実施例1の切断装置によるブランク製造手順を示す模式図である。 実施例2の切断装置が実行する二次加工制御ルーチンのフローチャートである。 変形例1としての加工制御ルーチンのフローチャートである。 変形例2としての加工制御ルーチンのフローチャートである。 従来技術の説明図である。
以下、本発明の切断方法を実施するのに適した丸鋸切断機の実施例を説明する。
以下、本発明の実施例1を、図面を参照しながら、具体的に説明する。
実施例1の切断装置は、図1(A)に示す様に、丸鋸刃による切断位置の近傍でワークをクランプ固定するための主バイス装置13と、ワークの定寸送りを実行するための搬送バイス装置15とを備えている。
主バイス装置13は、クランプ用シリンダによるクランプ・アンクランプ動作を行うためのものであって、丸鋸刃による切断線CLを中心とする直近前方位置及び直近後方位置の二箇所でワークをクランプすることができる様に構成されている。具体的には、主バイス装置13は、切断線CLの直近後方位置を前端とする様に設置された後バイス30と、切断線CLの直近前方位置を切断時定位置とする様に設置された前バイス40とを備えている。
後バイス30は、固定ジョウ31と移動ジョウ32とを備え、油圧シリンダによって移動ジョウ32を固定ジョウ31側へ移動させてワークをクランプする構造となっている。同じく、前バイス40は、固定ジョウ41と移動ジョウ42とを備え、油圧シリンダで移動ジョウ42を固定ジョウ41側へ移動させてワークをクランプする構造となっている。
本実施例の特徴として、後バイス30と前バイス40は、それぞれ独立したクランプ・アンクランプ動作を実行することができる様に構成されている。また、さらなる特徴として、後バイス30と前バイス40は、それぞれ独立して前後方向に移動可能に構成され、切断動作後に丸鋸刃を待機位置へと復帰させる際に、切断片をクランプした状態で後バイス30は後方へ5mm、前バイス40は前方へ5mm移動させて切断面の隙間を広げるリトラクト動作を実行可能になっている。
搬送バイス装置15は、固定ジョウ51と移動ジョウ52とを備え、油圧シリンダによって移動ジョウ52を固定ジョウ51側へ移動させてワークをクランプする構造となっている。また、搬送バイス装置15は、前後方向に伸びるガイドバーに沿って定寸送り動作を実行することができる様に構成されている。
搬送バイス装置15及び前バイス40の前後動は、それぞれサーボモータとネジ送り機構によって制御されている。
実施例1の切断装置は、制御系統として図1(B)に示す様な構成を備えている。制御装置100には、操作盤80からの信号が入力される構成となっている。また、制御装置100は、搬送バイス装置15のクランプ用の油圧シリンダ53及び前後動用サーボモータM15、後バイス30のクランプ用の油圧シリンダ33及び前後方向移動用の油圧シリンダ34、前バイス40のクランプ用の油圧シリンダ43及び前後方向移動用の油圧シリンダ44、丸鋸切断機の丸鋸モータ11及び主軸台移動用のサーボモータM11へと制御信号を出力する構成となっている。そして、各サーボモータM15、M11からは、エンコーダ信号が、また、各油圧シリンダ33,34等からはストローク信号が、それぞれ入力される様になっている。
操作盤80は、各種設定条件等を入力するためのもので、各種情報を入力するための入力キーボード82が備えられている。
制御装置100は、制御回路110と、記憶装置120とを備えている。制御回路110はコンピュータにより構成され、記憶装置120はハードディスク等によって構成されている。制御回路110を構成するコンピュータは、定寸切断動作を制御するための制御プログラムや、入力キーボード82から入力された情報に基づいて定寸送り量を算出する演算処理プログラムなどに基づく処理を実行する。
次に、実施例の切断装置を使用してワーク(厚板鋼板)から鍛造用の一定質量のブランクを製造する場合について説明する。
まず最初に準備作業について説明する。この作業は、作業者が操作盤80を操作することによって実行される。
まず、ワークを搬送バイス装置15にセットし、クランプ用シリンダ53にロッド突出動作を実行させる。これによって、ワークが搬送バイス装置15によってクランプされて前後方向に正確な移動量の元で搬送可能な状態となる。
次に、搬送バイス用のサーボモータM15に前進動作を実行させ、ワークの前端部を端切り位置へと移動させる。また、主バイス装置13のクランプ用シリンダ33,43にロッド突出動作を実行させ、端切り位置にあるワークの前端部をクランプする。その後、丸鋸モータ11を駆動すると共に主軸台用のサーボモータM11に前進動作を開始させ、端切りを実行する。
こうして端切りが完了したら、主バイス装置13の後バイス30だけをアンクランプとし、前バイス40にはワーク前端部をクランプしたまま少しだけ前進させると共に、搬送バイス装置15もワークをクランプしたまま少しだけ後退させて、ワークの切断面間の隙間を大きくするリトラクト動作を実行させる。そして、このリトラクト動作が完了したら、主軸台を元の位置へと復帰させる。
主軸台が元の位置へと復帰したら、前バイス40を切断直後の位置へと後退させ、搬送バイス装置15も切断直後の位置へと前進させる。そして、前バイス40にアンクランプ動作を実行させ、端切りによってワークから切り取られた端材を除去する。
こうして端切りが完了したら、作業者は、キーボード82から一次加工品の切断寸法を入力し、操作盤80を操作して加工をスタートさせる。これにより、制御装置100が図2のフローチャートに示す制御処理を実行して一次加工品の切断動作が実行される。
制御装置100は、キーボード82から入力された一次加工品切断寸法を記憶装置120に記憶した上で(S100)、当該一次加工品切断寸法を前進量として搬送バイス装置15を前進させる様にサーボモータM15へと指令を出力する(S110)。制御装置100は、サーボモータM15からのエンコーダ信号によって前進完了と判定できたら(S120:YES)、サーボモータM15を停止させる指令を出力すると共に主バイス装置13のクランプ用の各油圧シリンダ33,43に対してクランプ動作を実行させるための指令を出力する(S130)。
制御装置100は、次に、油圧シリンダ33,34からクランプ完了を意味する信号が入力されるのを待って(S140:YES)、丸鋸モータ11を駆動すると共に主軸台用のサーボモータM11に前進動作を開始させる様に指令を出力する(S150)。そして、制御装置100は、サーボモータM11から前進動作完了を意味するエンコーダ信号が入力されたら(S160:YES)、主バイス装置13の後バイス30だけをアンクランプとし、前バイス40にはワーク前端部をクランプしたまますこしだけ(5mm)前進させると共に、搬送バイス装置15もワークをクランプしたまま少しだけ(5mm)後退させて、ワークの切断面間の隙間を大きくするリトラクト動作を実行させるための指令を出力する(S170)。
また、制御装置100は、油圧シリンダ44からのストローク信号及びサーボモータM15からのエンコーダ信号によってリトラクト動作が完了したと判定したら(S180:YES)、サーボモータM15に対しては停止指令を出力すると共に主軸台移動用のサーボモータM11に対しては後退動作の開始を指令する(S190)。
そして、制御装置100は、サーボモータM11からのエンコーダ信号によって主軸台が元の位置へ復帰したものと判定したら(S200:YES)、丸鋸モータ11及びサーボモータM11に停止指令を出力すると共に、前バイス40を切断直後の位置へと後退させ、搬送バイス装置15も切断直後の位置へと前進させるための復帰指令を油圧シリンダ44,サーボモータM15に対して出力する(S210)。
そして、制御装置100は、油圧シリンダ44からのストローク信号及びサーボモータM15からのエンコーダ信号によって前バイス40及び搬送バイス装置15が切断直後の位置へ復帰したものと判定したら(S220:YES))、サーボモータM15に停止指令を出力すると共に、前バイス40にアンクランプ動作を実行させるための指令をクランプ用の油圧シリンダ43に対して出力する(S230)。
そして、クランプ用の油圧シリンダ43からのストローク信号を受けてアンクランプ完了と判定したら(S240)、操作盤80から指令が入力されるのを待つ待機状態となる(S250)。
以上の一連の動作によって幅広厚板鋼板から所定長さの一次加工品が得られたら、作業者は、一次加工品を取り出し、キーボード82から二次加工品の切断寸法を入力し、操作盤80を操作して二次加工準備を指令する。
これにより、制御装置100は、図3の二次加工制御ルーチンへと移行し、キーボード82から入力された二次次加工品切断寸法を記憶装置120に記憶した上で(S300)、当該二次加工品切断寸法を後退量として搬送バイス装置15を後退させる様にサーボモータM15へと指令を出力する(S310)。制御装置100は、サーボモータM15からのエンコーダ信号によって後退完了と判定できたら(S320:YES)、サーボモータM15を停止させる指令を出力し(S330)、操作盤80から二次加工開始の指令が入力されるのを待つ(S340)。
作業者は、先ほど取り出した一次加工品を90度回転させ、その後端面を搬送バイス装置15によってクランプされている素材の前端面に突き当ててから、操作盤80を操作して二次加工の開始を指令する。
こうして二次加工開始が指令されたら(S340:YES)、制御装置100は、主バイス装置13のクランプ用の各油圧シリンダ33,43に対してクランプ動作を実行させるための指令を出力し(S350)、油圧シリンダ33,34からクランプ完了を意味する信号が入力されるのを待って(S360:YES)、丸鋸モータ11を駆動すると共に主軸台用のサーボモータM11に前進動作を開始させる様に指令を出力する(S370)。そして、制御装置100は、サーボモータM11から前進動作完了を意味するエンコーダ信号が入力されたら(S380:YES)、主バイス装置13の後バイス30及び前バイス40、並びに搬送バイス装置15をクランプ状態を続行させたままで、搬送バイス装置15のサーボモータM15にはリトラクト動作の際の後退量5mmよりも大きい後退量で後退の指令を出力した上で、前バイス40の前後動用シリンダ44には5mm前進の指令を、後バイス30の前後動用の油圧シリンダ34には5mm後退の指令を、出力する(S390)。これによって、後バイス40のリトラクト動作が搬送バイス装置15にクランプされているワークWによって邪魔されることなく、丸鋸復帰時の切断面への干渉を防止するためのリトラクト動作がスムーズに実行される。
また、制御装置100は、油圧シリンダ34,44からのストローク信号及びサーボモータM15からのエンコーダ信号によってリトラクト動作が完了したと判定したら(S400:YES)、これらサーボモータM15に対しては停止指令を出力すると共に主軸台移動用のサーボモータM11に対しては後退動作の開始を指令する(S410)。
そして、制御装置100は、サーボモータM11からのエンコーダ信号によって主軸台が元の位置へ復帰したものと判定したら(S420:YES)、前バイス40、後バイス30及び搬送バイス装置15を、切断直後の位置へと前進させるための指令を油圧シリンダ34,44、サーボモータM15に対して出力する(S430)。
そして、制御装置100は、油圧シリンダ34,44からのストローク信号及びサーボモータM15からのエンコーダ信号によって後バイス30,前バイス40及び搬送バイス装置15が切断直後の位置へ復帰したものと判定したら(S440:YES)、後バイス30及び前バイス40にアンクランプ動作を実行させるための指令をそれぞれのクランプ用油圧シリンダ33,43に対して出力する(S450)。
そして、クランプ用油圧シリンダ33,43から後退完了を意味する信号を受けてアンクランプ完了と判定したら(S460)、操作盤80から指令が入力されるのを待つ待機状態となる(S470)。
以上の一連の動作によって一次加工品の後端側が二次加工品として切り出される。作業者は、前方部分及び二次加工品の部分を共に取り出す。そして、前方部分がまだ二次加工品を切り出すのに十分な長さを有する場合は、その後端面を搬送バイス装置15によってクランプされている素材の前端面に突き当ててから、操作盤80を操作して二次加工再開を指令する。一方、取り出した前方部分が、二次加工品を再度切り出すのには足りない長さであるときは、操作盤80を操作して、二次加工終了を指令する。
制御装置100は、二次加工再開が指令された場合は(S470:二次加工再開)、S350以下の処理を実行する。一方、二次加工終了が指令された場合は(S470:二次加工終了)、S250へと戻って待機状態となる。
S250の待機状態において、加工が指令された場合は(S250:加工指令)、当該加工指令が一次加工であるか二次加工であるかを判定する(S260)。一次加工の指令と判定した場合は(S260:一次加工)、S110以下の制御処理を再び実行する。これに対し、加工指令が二次加工の指令であると判定した場合は(S260:二次加工)、S310の処理へと進む。一方、加工終了が指令された場合は(S260:加工終了)、搬送バイス装置15を原点位置まで後退させてワークをアンクランプさせるための指令を出力する(S270)。これによって、搬送バイス装置15から残材を取り出し得る状態となる。
以上の制御処理能力を備えた本実施例の切断装置を用いることにより、ワークWから一次加工品W1を切り出し、さらに、この一次加工品W1から最終製品となる二次加工品W2を切り出す作業を、図4の模式図に示す様な手順で実施することができる。
作業者は、ワークWを搬送バイス装置15にセットし、操作盤80を操作してクランプ用シリンダ53にロッド突出動作を実行させて準備を行う。次に、ワークWの前端が切断線CLよりも少しだけ前方にはみ出す端切り状態になる様に搬送バイス15を前進させる。この動作は、作業者が操作盤80を操作して前進量を入力する等の作業を行うことによって実行させる。なお、端切り位置へのセットについては、数値入力以外に、光電センサ等によってワークWの前端を検知させて自動的に実行できる様な装置構成とすることもできる。
こうしてワークWの前端部を端切り位置へと移動させたら、作業者は、操作盤80を操作して、主バイス装置13のクランプ用シリンダ33,43にロッド突出動作を実行させる。これによって、切断線CLよりも前方に少しだけ前端部をはみ出させた状態にワークWをセットすることができる。
こうして端切り位置にワークWをセットしたら、作業者は、再び操作盤80を操作して、丸鋸モータ11を駆動すると共に主軸台用のサーボモータM11に前進動作を開始させ、端切りを実行する。
こうして端切りが完了したら、作業者は、操作盤80を操作して、主バイス装置13の後バイス30だけをアンクランプとし、前バイス40にはワーク前端部をクランプしたまま少しだけ前進させると共に、搬送バイス装置15もワークをクランプしたまま少しだけ後退させて、ワークの切断面間の隙間を大きくするリトラクト動作を実行させる。そして、このリトラクト動作が完了したら、主軸台を元の位置へと復帰させる。
主軸台が元の位置へと復帰したら、作業者は、操作盤80を操作して、前バイス40を切断直後の位置へと後退させ、搬送バイス装置15も切断直後の位置へと前進させ、さらに、前バイス40にアンクランプ動作を実行させ、端切りによってワークWから切り取られた端材を除去する。
この間の動作は、上述した様に、一工程ずつ操作盤80から手順を入力する方法でもよいし、例えば、一次加工制御ルーチンにおけるS110〜S230までの制御処理と同様の動作を行わせるための「端切り指令用のスイッチ」を操作盤80に備えさせておく構成とすることもできる。
こうして端切りが完了したら、作業者は、キーボード82から一次加工品の切断寸法を入力し、操作盤80を操作して加工をスタートさせる。これにより、制御装置100が図2のフローチャートに示す制御処理を実行し、搬送バイス装置15がワークWを一次加工品の切断寸法だけ前方へ搬送して停止し、主バイス装置13がワークWをクランプ固定し、丸鋸による切断、リトラクト、丸鋸の復帰、主バイス装置13によるクランプ解除という一連の動作が自動的に実行され、一次加工品W1が製造される(図4(A)参照)。
この様にして、幅広厚板鋼板から所定長さの一次加工品W1が得られたら、作業者は、一次加工品W1を取り出し、キーボード82から二次加工品の切断寸法を入力し、操作盤80を操作して二次加工準備を指令する。これにより、制御装置100は、二次加工制御ルーチンのS300〜S330の動作を実行し、一次加工とは反対に、搬送バイス装置15がワークWを二次加工品の切断寸法だけ後方へ搬送して停止し、搬送バイス装置1にクランプされているワークWの前端が、切断線CLから二次加工品寸法だけ後退した位置へと移動される二次加工準備動作が自動的に実行される。そこで、作業者は、先ほど取り出した一次加工品を90度回転させ、その後端面を搬送バイス装置15によってクランプされているワークWの前端面に突き当てる様にセットする(図4(B)参照)。
こうして素材の前端面に一次加工品W1をセットし終えたら、作業者は、操作盤80を操作して二次加工の開始を指令する。すると、制御装置100は、S350〜S450の制御処理を実行し、一次加工品W1の後端側が二次加工品W2となる様に切断動作が実行される(図4(C)参照)。
こうして製造された二次加工品W2は、一次加工用に入力された切断寸法の幅を有し、二次加工用に入力された切断寸法の長さを有するブランクとして正確に切り出されることになる。
本実施例では、こうして一つ目の二次加工品W2を得た後、アンクランプ状態となっている二次加工品W2及び一次加工品の残部W3を一旦取り出し、一次加工品残部W3をワークWの前端面に突き当てる様にセットして、当該残部W3から二つ目の二次加工品W2を切り出すことができる。このときは、作業者が操作盤80から二次加工再開を指令することにより、制御装置100は、二次加工準備動作(S310〜S330)を実行することなく、S350以下の制御処理を実行する。以下、一次加工品残部W3が二次加工品W2よりも短くなるまで同様の作業を繰り返して二次加工品W2を切り出していく。
残部W3から二次加工品W2を切り出せなくなった後は、作業者は、操作盤80から一次加工を指令することにより、一次加工制御ルーチンのS110以下の動作が実行され、次の一次加工品W1が切り出される。以下、ワークWから一次加工品W1を切り出せなくなるまで、上述の作業を繰り返すことにより、精度よくブランクを製造し続けることができる。
以上説明した様に、実施例1によれば、一次加工の切断寸法及び二次加工の切断寸法を作業の初期に入力して、所定の手順で操作盤80の操作と素材のセット及び製品の取り出しを実行することにより、装置コストを増大させることなく、厚板鋼板から、その全幅よりも小さな幅のブランクを、精度よく、また効率的に製造することができる。
次に、本発明の実施例2を説明する。実施例2の切断装置は、制御系を含めた装置構成においては実施例1と同様である。また、一次加工制御ルーチンも実施例1と同様に構成される。実施例2における二次加工に当たっては、ワークWの幅を考慮して、以下の様に制御処理を行うプログラムが備えられている。
制御装置100は、図5に示す様に、作業者がキーボード82から入力した二次次加工品切断寸法を記憶装置120に記憶した上で(S500)、ワークWの幅寸法Bから二次加工品切断寸法L2を引いた長さXを算出する(S510)。ここでワークWの幅寸法Bは、キーボード入力によって与えることとしてもよいし、ワークWを搬送バイス装置15でクランプする際のクランプ用シリンダ53のストローク量から自動的に計測する様にしておいてもよい。
制御装置100は、S510で算出した長さXを後退量として搬送バイス装置15を後退させる様にサーボモータM15へと指令を出力する(S520)。制御装置100は、サーボモータM15からのエンコーダ信号によって後退完了と判定できたら(S520:YES)、サーボモータM15を停止させる指令を出力し(S530)、操作盤80から二次加工開始の指令が入力されるのを待つ(S540)。
作業者は、先ほど取り出した一次加工品を90度回転させ、その後端面を搬送バイス装置15によってクランプされている素材の前端面に突き当ててから、操作盤80を操作して二次加工の開始を指令する。
こうして二次加工開始が指令されたら(S540:YES)、制御装置100は、実施例1のS340〜S460と同様の二次加工品切り出し制御(S550)を実行し、指令待ちの状態となる(S560)。
制御装置100は、二次加工再開が指令された場合は(S560:二次加工再開)、搬送バイス15を二次加工品切断寸法L2を前進量として搬送バイス装置15を前進させる様にサーボモータM15へと指令を出力する(S570)。制御装置100は、サーボモータM15からのエンコーダ信号によって前進完了と判定できたら(S580:YES)、S550へと戻り、二次加工開始指令を待って、二次加工品の切り出しを行う。一方、二次加工終了が指令された場合は(S560:二次加工終了)、実施例1と同様に、一次加工制御ルーチンのS250へと戻って待機状態となる。
以上の制御処理能力を備えた実施例2の切断装置を用いることにより、一次加工品W1の前端側を二次加工品W2とする様に切断動作が実行され、実施例1と同じく、装置コストを増大させることなく、厚板鋼板から、その全幅よりも小さな幅のブランクを、精度よく、また効率的に製造することができる。
以上、本発明の実施例をいくつか説明したが、本発明はこれらの実施例に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内での種々なる変形実施が可能であることはいうまでもない。
実施例では、一次加工品W1を一つ切り出したら二次加工に移行する様に説明を行ったが、ワークWから、一次加工品W1を次々と切り出してストックしておき、一次加工品W1を切り出せなくなった後に二次加工を実行する様にして装置を使用しても構わない。
また、図6(A),(B)に示す様に、実施例1,2と同様に一次加工、二次加工を行って二次加工品W2を得た後に、二次加工品W2からさらに小さい三次加工品を切り出すこともできる。この場合、図6(C)に示す様に、三次加工を開始する際に、搬送バイス装置15を一次加工完了時点の位置へと前進させておくことにより(S710,S720)、その後の三次加工制御は実施例1,2の二次加工制御ルーチンと同様に構成することができる。なお、三次加工開始時の一次加工完了時点の位置への復帰動作を、二次加工完了時に実行しておいてもよい。
さらに、実施例1に三次加工を追加する構成として、図7に示す様に、二次加工終了時の搬送バイス15のリトラクト動作後復帰位置のままとして、前進量Y=(二次加工切断寸法L2)−(三次加工切断寸法L3)を演算し(、この前進量Yだけ搬送バイス装置15を前進させてから、実施例1の二次加工制御ルーチンと同様の制御を実行して三次加工を実施する構成とすることもできる。
板材を定寸切断するための丸鋸切断機に適用して、幅広厚板鋼板を一定長さに切断した後、当該切断片をさらに小割してブランクを得ることができる。
11・・・丸鋸モータ
13・・・主バイス装置
15・・・搬送バイス装置
30・・・後バイス
31・・・固定ジョウ
32・・・移動ジョウ
33・・・油圧シリンダ
34・・・油圧シリンダ
40・・・前バイス
41・・・固定ジョウ
42・・・移動ジョウ
43・・・油圧シリンダ
44・・・油圧シリンダ
51・・・固定ジョウ
52・・・移動ジョウ
53・・・油圧シリンダ
80・・・操作盤
82・・・入力キーボード
100・・・制御装置
110・・・制御回路
120・・・記憶装置
M11・・・サーボモータ
M15・・・サーボモータ
W・・・ワーク
W1・・・一次加工品
W2・・・二次加工品
W3・・・残部

Claims (5)

  1. 丸鋸刃による切断位置の近傍でワークをクランプ固定するための主バイス装置と、ワークの位置決めための前後動を実行するための搬送バイス装置とを備えた丸鋸切断機を用いて、ワークの全長よりも短くかつ、全幅よりも小さい幅のブランクを切り出すための切断方法であって、以下の工程を順番に実行することを特徴とする丸鋸切断機による幅広厚板の切断方法。
    (A)ワークを前記搬送バイス装置でクランプして前記切断線へ向かって前進させて位置決めし、前記主バイス装置でクランプ固定した上で前記丸鋸刃による切断を実行する一次加工品切り出し工程。
    (B)前記一次加工品切り出し工程を終えて切り出された一次加工品を取り出し、前記搬送バイス装置をワークをクランプしたままで後退させる二次加工準備工程。
    (C)前記取り出した一次加工品の幅方向一方の端面を、前記二次加工準備工程を終えて前記搬送バイス装置にクランプされたままのワークの切り残り部分の前端面に突き当てる様にしてセットして前記主バイス装置にクランプさせ、前記丸鋸刃による切断を実行する二次加工品切り出し工程。
  2. 丸鋸刃による切断位置の近傍でワークをクランプ固定するための主バイス装置と、ワークの位置決めための前後動を実行するための搬送バイス装置とを備え、さらに以下の構成をも備えていることを特徴とする丸鋸切断機。
    (1)前記主バイス装置は、前記丸鋸刃による切断線を中心とする直近前方位置及び直近後方位置の二箇所でワークをクランプすることができる様に、前記切断線の直近後方位置を前端とする様に設置された後バイスと、前記切断線の直近前方位置を切断時の定位置とする様に設置された前バイスとを備え、これら後バイスと前バイスは、それぞれ独立したクランプ・アンクランプ動作を実行することができる様に構成されると共に、さらに、独立して前後方向に移動可能にも構成され、切断動作後に丸鋸刃を待機位置へと復帰させる際に、切断片をクランプした状態で切断面の隙間を広げるリトラクト動作を実行可能に構成されていること。
    (2)前記搬送バイス装置は、ワークをクランプした状態で、前記切断線に直行する前後方向に沿って前進・後退することにより、切断のための位置決めと丸鋸刃の復帰動作時のリトラクトを実行可能に構成されていること。
    (3)制御系統として、各種加工条件や指令を入力する操作盤と、前記搬送バイス装置のクランプ用の流体シリンダ及び前後動用のサーボモータ,前記後バイスのクランプ用の流体シリンダ,前記前バイスのクランプ用の流体シリンダ及び前後動用のサーボモータ,前記丸鋸刃が装着される丸鋸モータ,及び該丸鋸モータが設置された主軸台を前記切断線に沿う方向に移動させる主軸台移動用のサーボモータと、これらの機器との間で信号を入出力して制御プログラムに従った切断動作を実行する様に制御する制御装置を備えていること。
    (4)前記制御装置には、前記制御プログラムとして、以下の処理手順を実行するための制御プログラムがインストールされていること。
    (4−1)入力された一次加工品切断寸法から前進量を決定し、該前進量に基づいて、前記搬送バイス装置を前進させる指令を出力して一次加工品を切断する際のワークの位置決め動作を実行させる処理ステップを備えていること。
    (4−2)入力された二次加工品切断寸法から後退量を決定し、該後退量に基づいて前記搬送バイス装置を後退させる指令を出力して二次加工品を切断するためのワークの位置決め動作を実行させる処理ステップを備えていること。
    (4−3)切断完了後に前記主軸台に元の位置への復帰動作を実行させるとき、一次加工にあっては、前記主バイス装置の後バイスはアンクランプとした上で、前記主バイス装置の前バイスの前方移動と前記搬送バイス装置の後方移動とによってワークの切断面間の隙間を大きくするリトラクト動作を実行させるための指令を出力し、二次加工にあっては、前記搬送バイス装置をリトラクト動作時よりも大きく後退させた上で、前記主バイス装置の前バイスの前方移動と後バイスの後方移動とによってワークの切断面間の隙間を大きくするリトラクト動作を実行させるための指令を出力する処理ステップを備えていること。
  3. 前記(4−2)のステップが以下の様に構成されていることを特徴とする請求項2記載の丸鋸切断機。
    (4−2−1)前記二次加工品切断寸法自体を前記後退量として決定し、該後退量に基づいて前記搬送バイス装置を後退させる指令を出力して二次加工品を切断するためのワークの位置決め動作を実行させるステップとして構成されていること。
  4. 前記(4−2)のステップが以下の様に構成されていることを特徴とする請求項2記載の丸鋸切断機。
    (4−2−2)「ワークの全幅」−「二次加工品切断寸法」を前記後退量として決定し、該後退量に基づいて前記搬送バイス装置を後退させる指令を出力して二次加工品を切断するためのワークの位置決め動作を実行させるステップとして構成されていること。
  5. さらに、以下のステップを備えていることを特徴とする請求項4記載の丸鋸切断機。
    (4−4)1回目の二次加工を実行した後に、再度二次加工を実行する指令が入力されたときに、前記二次加工品切断寸法を前進量として決定し、該前進量に基づいて前記搬送バイス装置を前進させる指令を出力して2回目以降の二次加工品を切断するためのワークの位置決め動作を実行させるステップを備えていること。
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