JP2012225885A - 被検物質の電気化学的検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作用電極上に捕捉された被検物質Sを検出する際に、標識物質93と被検物質Sを捕捉する第1結合物質92とがポリペプチドからなる支持体91に少なくとも保持された標識結合物質90を被検物質に接触させる。そして、作用電極上に存在する標識物質を電気化学的に検出する。
【選択図】図6
Description
〔1〕 被検物質を電気化学的に検出する方法であって、
(1) 被検物質を含む試料を、この被検物質を捕捉する捕捉物質が固定された作用電極に接触させ、前記捕捉物質によって被検物質を作用電極上に捕捉する工程、
(2) 前記工程(1)で作用電極上に捕捉された被検物質と、標識物質と前記被検物質を捕捉する結合物質とがポリペプチドからなる支持体に少なくとも保持された標識結合物質とを含む複合体を形成させる工程、及び
(3) 前記工程(2)で得られた作用電極上に存在する標識物質を電気化学的に検出する工程、
を含む被検物質の電気化学的検出方法、
〔2〕 前記工程(2)において、前記標識結合物質を、前記工程(1)で作用電極上捕捉された被検物質に接触させ、前記複合体を形成させる前記〔1〕に記載の方法、
〔3〕 前記工程(2)において、前記被検物質を捕捉する結合物質がポリペプチドからなる支持体に少なくとも保持され、かつ標識物質を結合する結合体を、前記工程(1)で作用電極上に捕捉された被検物質に接触させ、その後、被検物質に結合した前記結合体に、標識物質を結合させて、前記被検物質と、標識物質と前記被検物質を捕捉する結合物質とがポリペプチドからなる支持体に少なくとも保持された標識結合物質とを含む複合体を形成させる前記〔1〕に記載の方法、
〔4〕 前記ポリペプチドがアルブミン又はフェリチンである前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の方法、
〔5〕 前記標識結合物質中のポリペプチドからなる支持体と標識物質とがリンカーを介して連結されている前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の方法、並びに
〔6〕 前記標識物質が、光化学的又は電気化学的に活性な物質である前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の方法
に関する。
本発明の一実施の形態に係る被検物質の電気化学的検出方法に用いる検出装置の一例を添付図面により説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る被検物質の電気化学的検出方法に用いる検出装置を示す斜視図である。この検出装置1は、光化学的に活性な物質を標識物質として用いる検出方法に用いる検出装置である。
光源13は、検出チップ20の作用電極上に存在させた標識物質に光を照射して当該標識物質を励起させる。光源13は、励起光を発生する光源であればよい。かかる光源としては、例えば、蛍光灯、ブラックライト、殺菌ランプ、白熱電球、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、キセノンランプ、水銀−キセノンランプ、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、LED(白色LED、青色LED、緑色LED、赤色LED等)、レーザー(炭酸ガスレーザー、色素レーザー、半導体レーザー)、太陽光等が挙げられる。前記光源のなかでは、蛍光灯、白熱電球、キセノンランプ、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、LED、レーザー又は太陽光が好ましい。前記光源のなかでは、レーザーがより好ましい。前記光源は、必要に応じて、分光器やバンドパスフィルタにより、特定波長領域の光のみが放出されるものであってもよい。
電流計14は、励起された標識物質から放出される電子に起因して検出チップ20内を流れる電流を測定する。
電源15は、検出チップ20に設けられた電極に対して所定の電位を印加する。
A/D変換部16は、電流計14によって測定された光電流値をデジタル変換する。
制御部17は、CPU、ROM、RAM等から構成されている。この制御部17は、ディスプレイ12、光源13、電流計14及び電源15の動作を制御する。また、制御部17は、A/D変換部16でデジタル変換された光電流値から、予め作成された光電流値と標識物質の量との関係を示す検量線に基づき、標識物質の量を概算し、被検物質の量を算出する。
ディスプレイ12は、制御部17で概算された被検物質の量等の情報を表示する。
前記標識物質を電気化学発光により検出する場合、検出装置は、標識物質から生じる光などを検出するためのセンサをさらに備えていればよい。
つぎに、本発明の一実施の形態に係る被検物質の電気化学的検出方法に用いる検出チップ20の構成を説明する。
図5は、本発明の一実施の形態に係る被検物質の電気化学的検出方法に用いる検出チップ中の電極を含む部分の一例を模式的に表した断面説明図である。作用電極61は、ほぼ四角形状に形成されている。作用電極61は、図5に示されるように、基板本体30a上に形成された作用電極61と、この作用電極61上に固定化された捕捉物質81とから構成されている。作用電極61には、電極リード71が接続されている。
前記半導体層を構成する半導体は、前記と同様である。この場合の半導体層の厚さは、好ましくは0.1〜100nm、さらに好ましくは0.1〜10nmである。
前記導電層は、導電性材料からなる。前記導電性材料としては、例えば、金、銀、銅、カーボン、白金、パラジウム、クロム、アルミニウム、ニッケル等の金属又はこれらの少なくとも1つを含む合金;酸化インジウム、スズをドーパントとして含む酸化インジウム(ITO)等の酸化インジウム系材料;酸化スズ、アンチモンをドーパントとして含む酸化スズ(ATO)、フッ素をドーパントとして含む酸化スズ(FTO)等の酸化スズ系材料;チタン、酸化チタン、窒化チタン等のチタン系材料;グラファイト、グラシーカーボン、パイロリティックグラファイト、カーボンペースト、カーボンファイバー等の炭素系材料等が挙げられる。導電層の厚さは、好ましくは1〜1000nm、さらに好ましくは1〜200nm、さらに好ましくは1〜100nmである。導電性が確保でき、かつ電極から生じる光電流(バックグランド電流)が最小となる膜厚が望ましい。なお、導電性材料は、ガラス、プラスチック等の非導電性物質からなる非導電性基材の表面に導電性を有する材料からなる導電材層が設けられた複合基材であってもよい。かかる導電材層の形状は、薄膜状及びスポット状のいずれであってもよい。導電材層を構成する材料としては、例えば、スズをドーパントとして含む酸化インジウム(ITO)、アンチモンをドーパントとして含む酸化スズ(ATO)、フッ素をドーパントとして含む酸化スズ(FTO)等が挙げられる。導電層は、例えば、当該導電層を構成する材料の種類に応じた膜形成方法により形成させることができる。
前記導電性材料は、前記光電気化学検出法に用いる検出チップにおける作用電極61の導電層に用いられる導電性材料と同様である。
さらに、導電性材料は、ガラス、プラスチックなどの非導電性物質からなる非導電性基材の表面に導電性を有する材料からなる導電材層が設けられた複合基材であってもよい。かかる導電材層の形状は、薄膜状およびスポット状のいずれであってもよい。
この場合、作用電極61の厚さは、好ましくは1〜1000nm、さらに好ましくは10〜200nmである。
本発明の被検物質の電気化学的検出方法は、被検物質を電気化学的に検出する方法であって、
(1) 被検物質を含む試料を、この被検物質を捕捉する捕捉物質が固定された作用電極に接触させ、前記被検物質を作用電極上の捕捉物質で捕捉する工程、
(2) 前記工程(1)で得られた作用電極上の捕捉物質により捕捉された被検物質と、ポリペプチドからなる支持体を介して標識物質と前記被検物質を捕捉する結合物質とを少なくとも保持する標識結合物質とを含む複合体を形成させる工程、及び
(3) 前記工程(2)で得られた作用電極上に存在する標識物質を電気化学的に検出する工程、
を含むことを特徴とする。
まず、光電気化学検出方法について説明する。光電気化学検出方法には、上述した図1に示される検出装置及び図3に示される検出チップを用いることができるが、これらに限定されるものではない。
以下、図1に示される検出装置及び図3に示される検出チップを用いる場合を例としてあげて説明する。
光電気化学検出方法では、ユーザーは、被検物質Sを含む試料を、検出チップ20の試料注入口30bより注入する〔図6(A)試料供給工程を参照〕。これにより、試料中の被検物質が検出チップ20を構成する上基板30の作用電極61上の捕捉物質81によって捕捉される〔図6(B)被検物質捕捉工程を参照〕。このとき、前記試料中の被検物質S以外の物質(夾雑物質F)は、捕捉物質81に捕捉されない。
捕捉物質81は、被検物質Sの種類に応じて適宜選択することができる。例えば、被検物質Sが核酸である場合、捕捉物質81として、かかる核酸にハイブリダイズする核酸プローブ、前記核酸に対する抗体、前記核酸と結合するタンパク質等を用いることができる。また、被検物質Sがタンパク質又はペプチドである場合、捕捉物質81として、かかるタンパク質又はペプチドに対する抗体等を用いることができる。
前記標識物質の具体例としては、金属フタロシアン、ルテニウム錯体、オスミウム錯体、鉄錯体、亜鉛錯体、9−フェニルキサンテン系色素、シアニン系色素、メタロシアニン色素、キサンテン系色素、トリフェニルメタン系色素、アクリジン系色素、オキサジン系色素、クマリン系色素、メロシアニン系色素、ロダシアニン系色素、ポリメチン系色素、ポルフィリン系色素、フタロシアニン系色素、ローダミン系色素、キサンテン系色素、クロロフィル系色素、エオシン系色素、マーキュロクロム系色素、インジゴ系色素、BODIPY系色素、CALFluor系色素、オレゴングリーン系色素、ロードル(Rhodol)グリーン、テキサスレッド、カスケードブルー、核酸(DNA、RNA等)、セレン化カドミウム、テルル化カドミウム、Ln2O3:Re、Ln2O2S:Re、ZnO、CaWO4、MO・xAl2O3:Eu、Zn2SiO4:Mn、LaPO4:Ce、Tb、Cy3、Cy3.5、Cy5、Cy5.5、Cy7、Cy7.5及びCy9(いずれも、アマシャムバイオサイエンス社製);Alexa Fluor 355、Alexa Fluor 405、Alexa Fluor 430、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor546、Alexa Fluor 555、Alexa Fluor 568、Alexa Fluor 594、Alexa Fluor 633、Alexa Fluor 647、Alexa Fluor 660、Alexa Fluor 680、Alexa Fluor 700、Alexa Fluor 750及びAlexa Fluor 790(いずれも、モレキュラープローブ社製);DY−610、DY−615、DY−630、DY−631、DY−633、DY−635、DY−636、EVOblue10、EVOblue30、DY−647、DY−650、DY−651、DY―800、DYQ−660及びDYQ−661(いずれも、Dyomics社製);Atto425、Atto465、Atto488、Atto495、Atto520、Atto532、Atto550、Atto565、Atto590、Atto594、Atto610、Atto611X、Atto620、Atto633、Atto635、Atto637、Atto647、Atto655、Atto680、Atto700、Atto725及びAtto740(いずれも、Atto−TEC GmbH社製);VivoTagS680、VivoTag680及びVivoTagS750(いずれも、VisEnMedical社製)等が挙げられる。なお、前記LnはLa、Gd、Lu又はYを示し、Reはランタニド族元素を示し、Mはアルカリ土類金属元素を示し、xは0.5〜1.5の数を示す。標識物質の他の例については、例えば、特許第4086090号公報、特開平7−83927号公報等を参照することができる。
非プロトン性極性溶媒としては、アセトニトリル(CH3CN)等のニトリル類;プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等のカーボネート類、1,3−ジメチルイミダゾリノン、3−メチルオキサゾリノン、ジアルキルイミダゾリウム塩等の複素環化合物;ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン等が挙げられる。非プロトン性極性溶媒のなかでは、アセトニトリルが好ましい。プロトン性極性溶媒及び非プロトン性極性溶媒は、単独で、又は両者を混合して用いることができる。プロトン性極性溶媒と非プロトン性極性溶媒との混合物は、水とアセトニトリルとの混合物が好ましい。
かかる検出工程では、光電流を定量することにより、被検物質の量を調べることができる。
つぎに、酸化還元電流・電気化学発光検出方法について説明する。図9は、本発明のさらに他の実施の形態に係る被検物質の電気化学的検出方法の処理手順を示す工程説明図である。
電圧を印加することにより発光する標識物質としては、例えば、ルミノール、ルシゲニン、ピレン、ジフェニルアントラセン、ルブレン等が挙げられる。
これらの標識物質の発光は、例えば、ホタルルシフェリン、デヒドロルシフェリンのようなルシフェリン誘導体、フェニルフェノール、クロロフェノールのようなフェノ−ル類若しくはナフトール類のようなエンハンサ−を用いることにより増強することが可能である。
なお、本実施の形態に係る被検物質の電気化学的検出方法では、標識物質193として、電圧を印加することにより発光する標識物質の代わりに、電圧を印加することにより酸化還元電流を生じる標識物質を用いてもよい。
電圧を印加することにより酸化還元電流を生じる標識物質としては、例えば、電気的に可逆的な酸化還元反応を起こす金属を中心金属として含む金属錯体等が挙げられる。このような金属錯体としては、例えば、トリス(フェナントロリン)亜鉛錯体、トリス(フェナントロリン)ルテニュウム錯体、トリス(フェナントロリン)コバルト錯体、ジ(フェナントロリン)亜鉛錯体、ジ(フェナントロリン)ルテニュウム錯体、ジ(フェナントロリン)コバルト錯体、ビピリジンプラチナ錯体、ターピリジンプラチナ錯体、フェナントロリンプラチナ錯体、トリス(ビピリジル)亜鉛錯体、トリス(ビピリジル)ルテニュウム錯体、トリス(ビピリジル)コバルト錯体、ジ(ビピリジル)亜鉛錯体、ジ(ビピリジル)ルテニュウム錯体、ジ(ビピリジル)コバルト錯体等が挙げられる。
シランカップリング剤である3−アミノプロピルトリエトキシシラン(APTES)を、その濃度が1体積%となるようにトルエンに添加し、溶液Aを得た。
アセトニトリルとエチレンカーボネートとを体積比で2:3となるように混合し、非プロトン性極性溶媒を得た。前記非プロトン性極性溶媒に、電解質塩として、テトラプロピルアンモニウムヨーダイドをその濃度が0.6Mとなるように溶解させた。得られた溶液に、さらに電解質として、ヨウ素をその濃度が0.06Mとなるように溶解させ、電解液を得た。
スパッタリング法により、二酸化ケイ素(SiO2)からなる基板本体上に、厚さ200nmの白金薄膜(導電層)からなる対極を形成し、対極基板を得た。前記対極部には電流計と接続するための対極リードを接続した。これにより、対極基板を得た。
(1−1)DNA結合フェリチンの作製
結合物質またはリンカーとして用いられるDNAをポリペプチドからなる支持体であるフェリチンの外側に結合させるために馬フェリチンサブユニットを変異導入用キット〔ストラタジーン製、商品名:QuikChange Site−Directed Mutagenesis kit〕を用いた遺伝子組み換え技術により外側に位置する86番目のセリン残基をマレイミド基と反応性の高いシステイン残基に改変し、リコンビナントフェリチンサブユニットを得た。
1×MESハイブリダイゼーション溶液(アフィメトリックス社製)において、100nM標識物質保持用DNA〔北海道システムサイエンス(株)製、配列番号:2、図10(B)、図11(C)において、115参照〕と、1μM AlexaFluor750標識DNA〔(株)日本バイオサービス製、配列番号:3、図11(C)において、117参照〕とを45℃で1時間インキュベーションし、標識体〔図11(C)において、110b参照〕を得た。
スパッタリング法により、二酸化ケイ素(SiO2)からなる基板本体30a上に、スズをドープした酸化インジウムの薄膜(厚さ200nm)からなる作用電極を形成した。前記薄膜は、導電層と電子受容層とを兼ねている。つぎに、前記作用電極に、電流計と接続するための作用電極リードを接続した。
作用電極基板の作用電極の周囲に、隔壁となるようにシリコーンゴム(厚さ0.1mm)を配置した。その後、この作用電極基板とシリコーンゴムとに囲まれた空間に、ハイブリダイゼーションバッファー〔東洋紡績(株)製、商品名:Perfect Hyb〕と被検物質Sとして1nM CK19 DNA〔(株)北海道システムサイエンス製、150塩基、配列番号:5〕とを入れた。前記作用電極基板を58℃で2時間インキュベーションした。これにより、作用電極〔図11(A)において、61参照〕上の捕捉物質〔図11(A)において、81参照〕に、被検物質Sを捕捉させた〔図11(A)参照〕。
実施例1において、DNA結合フェリチンの代わりに、1μM CK19認識配列−標識保持用DNA〔配列番号:6、図10(F)、図12中、120a参照〕を用いたことを除き、実施例1と同様の操作を行ない、作用電極基板(上基板30)の作用電極61上に捕捉物質81と被検物質SとCK19認識配列−標識保持用DNA120aと標識体110bとを含む複合体が形成した〔図12(C)参照〕(比較例1)。
実施例1及び比較例1の各作用電極基板の周囲に、厚さ0.2mmの側壁となるようにシリコーンゴムを配置した。そして、作用電極基板(上基板30)とシリコーンゴムとに囲まれた空間に、製造例2で得られた電解液を充填した。そして、電解液が充填された空間を、作用電極基板の上方から、製造例3で得られた対極基板で密封した。これにより、作用電極及び対極を電解液に接触させた。つぎに、作用電極基板及び対極からなる検出チップを電気化学計測装置に設置し、作用電極リード及び対極リードを電流計に接続した。
(1−1)DNA結合BSAの作製
ウシ血清アルブミン(BSA)(シグマ社製)をゲルろ過クロマトグラフィーで精製した。精製後のBSA〔図15(B)において、131〕とクロスリンカー〔(株)同仁化学研究所製、商品名:GMBS〕とを反応させ、BSAの表面にマレイミド基を結合させた。得られたマレイミド修飾BSA2.6nmolに対して、3’末端にチオール基を有するCK19認識用DNA〔配列番号:7、20塩基、図14(A)、図15(B)において、132参照〕2.7nmolと、3’末端にチオール基を有する標識保持用DNA結合DNA〔配列番号:8、図14(B)、図15(B)において、134参照〕6.4nmolとを混合し、0.15M塩化ナトリウム含有リン酸バッファー(pH7)100μL中、37℃で2時間反応させた。得られた反応産物を、遠心式フィルター〔ミリポア社製、商品名:アミコンウルトラ−0.5 30Kカット〕で限外ろ過して未反応のDNAを除去し、DNA結合BSA〔図15(B)において、130a参照〕を得た。
ハイブリダイゼーション溶液〔東洋紡績(株)製、商品名:PerfectHyb〕中において、100nM標識物質保持用DNA(第2結合物質)〔北海道システムサイエンス(株)製、配列番号:2、図14(C)、図15(C)において、135参照〕と、1μM AlexaFluor750標識DNA〔(株)日本バイオサービス製、配列番号:3、図14(D)、図15(C)において、137参照〕とを60℃で1時間インキュベーションし、標識体〔図15(C)において、130b参照〕を得た。標識体130bは、標識物質133とDNA136とからなるAlexaFluor750標識DNA137と、標識物質保持用DNA135とからなる。
試験例1の(1−3)と同様にして得られた作用電極基板(上基板30)の作用電極61の周囲に、隔壁となるようにシリコーンゴム(厚さ0.1mm)を配置した。なお、かかる作用電極基板(上基板30)の作用電極61上には、CK19 DNA捕捉用DNA(捕捉物質81)〔図14(E)参照、配列番号:4〕が固定化されている。
実施例2において、DNA結合BSAの代わりに、1μM CK19認識配列−標識保持用DNA〔配列番号:6、図14(G)、図16において、140a参照〕を用いたことを除き、実施例1と同様の操作を行ない、作用電極基板(上基板30)の作用電極61上に捕捉物質81と被検物質SとCK19認識配列−標識保持用DNA140aと標識体130bとを含む複合体が形成した〔図16(C)参照〕(比較例2)。
実施例2及び比較例2の各作用電極基板の周囲に、厚さ0.2mmの側壁となるようにシリコーンゴムを配置した。そして、作用電極基板(上基板30)とシリコーンゴムとに囲まれた空間に、製造例2で得られた電解液を充填した。そして、電解液が充填された空間を、作用電極基板の上方から、製造例3で得られた対極基板で密封した。これにより、作用電極及び対極を電解液に接触させた。つぎに、作用電極基板及び対極からなる検出チップを電気化学計測装置に設置し、作用電極リード及び対極リードを電流計に接続した。
(1−1)DNA結合BSAの作製
BSA(シグマ社製)をゲルろ過クロマトグラフィーで精製した。精製後のBSA〔図19(B)において、151参照〕とAlexaFluor750誘導体(インビトロジェン社製、商品名:AlexaFluor750 carboxylic acid,succinimidyl ester)とを、0.1M 炭酸ナトリウム(pH8.5)中、室温で1時間反応させた。得られた反応産物を、脱塩カラム(ピアース社製、商品名:Zeba Spin Micro desalting Column)で濾過して未反応のAlexaFluor750誘導体を除去し、AlexaFluor750標識BSAを得た。AlexaFluor750標識BSAは、SDS−PAGEによるバンドシフトと吸収スペクトルとから、BSAに約10個のAlexaFluor750誘導体が結合した構造を有していると推測された。前記複合体とクロスリンカー〔(株)同仁化学研究所製、商品名:GMBS〕とを反応させ、AlexaFluor750標識BSAの表面にマレイミド基を結合させた。
試験例1の(1−3)と同様にして得られた作用電極基板(上基板30)の作用電極61の周囲に、隔壁となるようにシリコーンゴム(厚さ0.1mm)を配置した。なお、かかる作用電極基板(上基板30)の作用電極61上には、CK19 DNA捕捉用DNA(捕捉物質81)〔配列番号:4、図18(C)〕が固定化されている。
実施例3において、DNA結合AlexaFluor750標識BSA150の代わりに、100nM AlexaFluor750標識CK19認識DNA〔(株)日本バイオサービス製、配列番号:9、図18(B)、図20(B)において、160参照〕を用いたことを除き、実施例1と同様の操作を行ない、作用電極基板(上基板30)の作用電極61上に捕捉物質81と被検物質SとAlexaFluor750標識CK19認識DNA160とを含む複合体を形成した〔図20(B)参照〕(比較例3)。なお、AlexaFluor750標識CK19認識DNA160は、CK19認識DNA〔図20(B)において、162参照〕の両末端にAlexaFluor750〔図20(B)において、161参照〕を有している。
実施例3及び比較例3の各作用電極基板の周囲に、厚さ0.2mmの側壁となるようにシリコーンゴムを配置した。そして、作用電極基板(上基板30)とシリコーンゴムとに囲まれた空間に、製造例2で得られた電解液を充填した。そして、電解液が充填された空間を、作用電極基板の上方から、製造例3で得られた対極基板で密封した。これにより、作用電極及び対極を電解液に接触させた。つぎに、作用電極基板及び対極からなる検出チップを電気化学計測装置に設置し、作用電極リード及び対極リードを電流計に接続した。
11 チップ受入部
12 ディスプレイ
13 光源
14 電流計
15 電源
16 変換部
17 制御部
20 検出チップ
30 上基板
30a 基板本体
30b 試料注入口
40 下基板
40a 基板本体
50 間隔保持部材
61 作用電極
66 対極
69 参照電極
71 電極リード
72 電極リード
73 電極リード
81 捕捉物質
90 標識結合物質
90a 結合体
90b 標識体
91 ポリペプチド支持体
92 第1結合物質
93 標識物質
94 第1リンカー
95 第2結合物質
96 第2リンカー
102 標識物質
103 結合物質
110a DNA結合フェリチン
110b 標識体
111 球殻状フェリチン
112 DNA
113 AlexaFluor750
115 標識物質保持用DNA
116 DNA
117 AlexaFluor750標識DNA
120a CK19認識配列−標識保持用DNA
130a DNA結合BSA
130b 標識体
131 BSA
132 CK19認識用DNA
133 AlexaFluor750
134 標識保持用DNA結合DNA
135 標識物質保持用DNA
136 DNA
137 AlexaFluor750標識DNA
140a CK19認識配列−標識保持用DNA
150 DNA結合AlexaFluor750標識BSA
152 DNA
151 BSA
160 AlexaFluor750標識CK19認識DNA
161 AlexaFluor750
162 CK19認識DNA
S 被検物質
配列番号:2は、標識物質保持用DNAの配列である。
配列番号:3は、AlexaFluor750標識DNAの配列である。
配列番号:4は、CK19 DNA捕捉用DNAの配列である。
配列番号:5は、CK19 DNAの配列である。
配列番号:6は、CK19認識配列−標識保持用DNAの配列である。
配列番号:7は、CK19認識用DNAの配列である。
配列番号:8は、標識保持用DNA結合DNAの配列である。
配列番号:9は、AlexaFluor750標識CK19認識DNAの配列である。
Claims (6)
- 被検物質を電気化学的に検出する方法であって、
(1) 被検物質を含む試料を、この被検物質を捕捉する捕捉物質が固定された作用電極に接触させ、前記捕捉物質によって被検物質を作用電極上に捕捉する工程、
(2) 前記工程(1)で作用電極上に捕捉された被検物質と、標識物質と前記被検物質を捕捉する結合物質とがポリペプチドからなる支持体に少なくとも保持された標識結合物質とを含む複合体を形成させる工程、及び
(3) 前記工程(2)で得られた作用電極上に存在する標識物質を電気化学的に検出する工程、
を含む被検物質の電気化学的検出方法。 - 前記工程(2)において、前記標識結合物質を、前記工程(1)で作用電極上捕捉された被検物質に接触させ、前記複合体を形成させる請求項1に記載の方法。
- 前記工程(2)において、前記被検物質を捕捉する結合物質がポリペプチドからなる支持体に少なくとも保持され、かつ標識物質を結合する結合体を、前記工程(1)で作用電極上に捕捉された被検物質に接触させ、その後、被検物質に結合した前記結合体に、標識物質を結合させて、前記被検物質と、標識物質と前記被検物質を捕捉する結合物質とがポリペプチドからなる支持体に少なくとも保持された標識結合物質とを含む複合体を形成させる請求項1に記載の方法。
- 前記ポリペプチドがアルブミン又はフェリチンである請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 前記標識結合物質中のポリペプチドからなる支持体と標識物質とがリンカーを介して連結されている請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 前記標識物質が、光化学的又は電気化学的に活性な物質である請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
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