以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[画像形成装置の構成]
図1は本実施形態における画像形成装置(複合機202)の構成を示すブロック図である。本実施形態では、自装置のスキャナユニットから入力された印刷ジョブデータ(ジョブ、印刷ジョブ、ジョブデータ、画像データやドキュメントデータとも呼ぶ)を、複数の印刷ジョブデータを記憶可能なハードディスク等の自装置のメモリユニットを介して、自装置のプリンタ部によりプリント可能にするコピー機能、及び、ホストコンピュータ及び/又は他の画像形成装置から出力される印刷ジョブデータを、メモリユニットを介してプリンタ部によりプリント可能にするプリント機能、及び、自装置のメモリに記憶した印刷ジョブデータを、ホストコンピュータや他の画像形成装置に送信可能にする送信機能等の少なくとも何れかを含む、複数の機能を有するデジタル複合機としての、画像形成装置を例に説明する。
尚、本実施形態では、このようにコピー機能やプリント機能等複数の機能を有する複合機能型の画像形成装置(マルチファンクションペリフェラル。MFPとも呼ぶ)でもって主に説明するが、例えば、プリント機能のみを具備した単一機能型の画像形成装置(シングルファンクションペリフェラル。SFPとも呼ぶ)であっても良い。又、本実施形態では、スキャナユニットやメモリユニット、プリンタユニット等の複数のユニットを全て内蔵した、所謂、一体型の装置でもって主に説明するが、これらのユニットが夫々別々の別体型の装置であっても良い。
図1に示すように、画像形成装置は、装置全体の制御を行い画像データやデバイス情報の入出力に関する制御を行うコントローラユニット2000と、ユーザインタフェースとしての機能を有する操作部2012、画像入力デバイスであるスキャナ2070、画像出力デバイスであるプリンタ2095から構成される。また、画像形成装置にはLAN(イーサネット(登録商標)等)2011および公衆回線(以下、WANとする)2051が接続されている。画像形成装置は、このような構成により、文書画像を記録媒体(記録紙、OHPシート等)に印刷するコピー機能、LAN2011を介して外部から供給されるデータを記録媒体に印刷する印刷機能、WAN2051を介したファクシミリ機能を含む通信機能を有する。尚、LAN2011、WAN2051は外部の情報処理装置と通信できる機能を備えていればよいので、RS232Cインタフェースに準じた通信ケーブルや、無線通信を利用するようにしてもよい。
コントローラユニット2000は、画像形成装置の各構成要素を制御するために、画像形成装置の制御において中心的役割を担うCPU2001、画像処理等の内部処理でデータを一時的に保持するために使用されるRAM2002、CPU2001で実行されるソフトウェアが記録されたROM2003、画像形成装置で用いられる制御プログラムや画像データの保存に使用されるハードディスク(HDD)2004を有する。CPU2001は、ROM2003に格納されているブートプログラムに基づいてシステムを起動し、HDD2004に格納されている制御プログラムや、後述する各種のフローチャートに関するプログラムや、後述する各種の表示制御に関するプログラム等を読み出して、RAM2002をワークエリアとして、後述する各種のフローチャートの処理や表示制御処理等の所定の処理を実行する。
更に、コントローラユニット2000は、操作部2012とのインタフェースである操作部インタフェース(操作部I/F)2006、LAN2011とのインタフェースであるネットワークインタフェース(ネットワークI/F)2010、WAN2051とのインタフェースであるモデム2050、画像処理を行うブロックが接続された画像バス2008とのインタフェースであるイメージバスインタフェース(イメージバスI/F)2005、ICカードの挿入口であるICカードスロット2100を有する。CPU2001、RAM2002、ROM2003、HDD2004、イメージバスI/F2005、操作部I/F2006、ネットワークI/F2010、モデム2050、ICカードスロット2100はシステムバス2007によって接続されており、互いに通信可能である。ただし、本実施形態では画像処理を行うブロックと画像バス2008はコントローラユニット2000に含まれる。
コントローラユニット2000(CPU2001含む)により制御対象となる操作部2012は、画像形成の各機能に関する設定状態、各機能に関する設定情報を操作者の操作により入力するための情報入力画面、各種操作者へのガイダンス情報を報知する画面等を表示する表示部(液晶)501、各機能に関する設定情報を入力するテンキー等を含む入力部を有する。本実施形態では表示部501はタッチパネル形式の液晶表示部で構成されており、操作者は表示部に接触する(指でタッチする)ことで、各種設定情報を入力可能に構成している。図6は、本画像形成装置202が具備する操作部2012の表示部501に、CPU2001の制御により、表示させるユーザインタフェース画面例であり、例えば、画像形成装置202の初期画面に相当する。操作部2012は、操作部I/F2006を介してコントローラユニット2000(CPU2001)と、操作部2012に表示される画像データや操作入力により発生した信号等の送受信を行う。
また、イメージバスI/F2005は、画像バス2008とシステムバス2007とを接続し、データ構造を変換するするバスブリッジを有する。画像バス2008は、画像データを高速で転送可能なPCIバス又はIEEE1394規格に従うバス等から構成される。
コントローラユニット2000は、画像処理を行うブロックにおいて、ラスタイメージプロセッサ(RIP)2060、デバイスインタフェース(デバイスI/F)2020、スキャナ画像処理部2080、プリンタ画像処理部2090、画像回転部2030、画像圧縮部2040、暗号・復号処理部2110を有する。イメージバスI/F2005、RIP2060、デバイスI/F2020、スキャナ画像処理部2080、プリンタ画像処理部2090、画像回転部2030、画像圧縮部2040、暗号・復号処理部2110は画像バス2008によって接続されており、互いに通信可能である。
RIP2060は、LAN2011、WAN2051を経由して受信したPDLコードやHDD2004に格納されているPDLコードを、ビットマップイメージに展開するものである。尚、上記制御部(CPU2001)の制御により、HDD2004は記憶ユニットの一例として、スキャナ2070からの印刷ジョブデータの画像データ(スキャンデータ)や、ホストコンピュータから受信したPDLデータに基づいてビットマップ展開した画像データ等の、複数種類の複数の印刷ジョブデータを記憶保持することができる。
デバイスI/F2020は、画像入出力デバイスであるスキャナ2070やプリンタ2095とコントローラユニット2000とを接続し、画像データの同期系及び非同期系の変換を行う。ここでは、デバイスI/F2020とスキャナ2070とがケーブル2071を介して、デバイスI/F2020とプリンタ2095とがケーブル2096を介して接続されている。
スキャナ画像処理部2080は、スキャナ2070より入力された画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部2090は、プリンタ2095に出力する画像データに対して、補正、解像度変換などを行う。画像回転部2030は画像データの回転処理を行う。画像圧縮部2040は、多値画像データに対してはJPEG、二値画像データに対してはJBIG、MMR、MHの圧縮伸張処理を行う。また、暗号・復号処理部2110は画像データの暗号化・復号の処理を行う。
以上のような構成において、コントローラユニット2000のCPU2001は、各制御プログラムに基づきシステムバス2007に接続される各種デバイスとのアクセスを総括的に制御するとともに、デバイスI/F2020を介してスキャナ2070から画像データを読み込み、読み込んだ画像データに対して所定の処理を施した後に画像データをデバイスI/F2020を介してプリンタ2095へ出力するなどの制御を行う。
次に本実施形態に関わるボックスについて説明する。画像形成装置のHDD2004は、電子ソート機能等を行う為のテンポラリ領域を有するだけでなく、スキャナやコンピュータ等の外部から入力された、画像データを含むデータについて、所定条件を満たすまでの期間(例えば、操作者からの明示的なデータ消去処理指示が入力されるまで等)、何度でもプリント処理や送信処理等の出力処理を可能にする、ボックス領域(ボックス)を有す。そして、例えば、ボックス領域に、複数のボックス(例えば、100個のボックス)を設け、これらを操作者毎に、割当てることが出来るようにしている。ボックスには、ユーザがスキャンした文書やコンピュータから送られたPDL画像等を複数保存可能なユーザボックスと、受信したFAX文書などを複数保存可能なシステムボックス等がある。各ユーザボックスには番号が付与され、それぞれ識別することが可能である。また、ユーザボックス毎に、ボックス名称の設定、ボックスの利用を制限する為の暗証番号(パスワード)等の認証データの設定が可能であり、更に、ボックスに格納された画像データを所定時間経過した時に自動的にボックスから消去する為の自動消去機能の設定、並びに、その所定時間の操作者による設定が可能である。
本実施形態の制御部(CPU2001)は、本画像形成装置202が具備する操作部2012を介して入力される操作者からの指示に基づき、複数のボックスのうちの操作者により選択された所望のボックスに、自装置のスキャナ2070で読取ったスキャンした画像データを、記憶保持可能に制御する。又、コンピュータから送ったPDL画像データを、コンピュータの操作部2012を介して入力される操作者からの指示に基づき、複数のボックスのうちの操作者により選択された所望のボックスに、記憶保持可能に制御する。そして、本実施形態の制御部(CPU2001)は、本画像形成装置202が具備する操作部2012を介して入力される操作者からの指示に基づき、複数のボックスのうちの操作者の所望とするボックス内の、操作者の所望とする印刷ジョブデータを、複数個選択し(勿論、1つの印刷ジョブデータだけを選択することも出来る)、ボックスから読み出して、送信処理や印刷処理等の操作者の所望の出力処理を実行可能に制御する。このため、ボックスに保存された文書は、ファクシミリ形式や電子メール形式によって外部装置へ送信したり、他のボックスに移動したり、プリンタに出力することができる。本実施形態の画像形成装置は、このようなボックス機能をも具備している。
[機器構成]
図2は、画像形成装置(複合機)202を有する画像形成システムの構成の一例である。図2に示すように本実施形態においては、情報処理装置(PC)201と画像形成装置(複合機)202がLANを介して接続されており、互いにデータ通信可能に構成している。このような構成において、PC201はワードプロセッサ、描画ソフト等のアプリケーション・ソフトウェアにより所定の画像データを生成し、PC201のプリンタドライバにおいて印刷ジョブデータを生成する。そしてPC201は印刷ジョブデータを複合機202へ送信する。
尚、本実施形態の複合機202は、印刷ジョブデータを受け取った際に、直ちに、プリンタ部2095において印刷処理を実行させる、非ホールドプリントモード(本画像形成装置202のHDD2004に処理対象の印刷ジョブデータが記憶された後に、画像形成装置202の操作部2012を介して操作者が印刷開始指示を入力する事無く、プリンタ部2095で印刷開始させるモード)を有す。且つ、印刷ジョブデータを、受け取った際に、直ちにプリンタ部2095で印刷処理を実行させる事を禁し、後で操作部2012から入力される印刷開始指示により、プリント処理を実行することを許可するホールドプリントモード(本画像形成装置202のHDD2004に処理対象の印刷ジョブデータが記憶された後に、画像形成装置202の操作部2012を介して操作者により印刷開始指示が入力された時点で、プリンタ部2095でプリントを実行させるモード)を有す。
そして、例えば、PC201から印刷ジョブデータを送信する場合、PC201のプリンタドライバを介して、印刷対象となる印刷ジョブデータの各種印刷条件(印刷部数、両面印刷か片面印刷か否かの設定、ステイプル処理やパンチ処理やソート処理等のシート処理の設定、用紙サイズの設定等)と共に上記モードを選択する指示を操作者により入力可能にし、印刷対象の印刷ジョブデータ(画像データ)と共に、入力された指示や印刷条件を含んだコマンドデータを複合機202に送信可能にする。そして、複合機202のCPU2001は、複合機202が印刷ジョブデータを受信したら、印刷ジョブデータのコマンドデータの指示を解析し、この指示に基づいて、上記ホールドプリントモードや非ホールドプリントモードを選択的に実行させるよう複合機202を制御する。そして、上記非ホールドモードの場合には、上記HDD2004を介してそのままプリンタ部2095にて印刷ジョブデータの印刷処理を実行させ、一方、ホールドモードの場合には、印刷ジョブデータを印刷させずに、そのままHDD2004に保存させるよう制御し、後から入力される操作部2012での印刷開始指示により、HDD2004から読み出してプリント可能に制御する。
そして、本実施形態では、HDD2004に保存した印刷ジョブデータを、操作部2012からの操作者の操作により読み出してプリントする場合に、HDD2004に保持している複数の印刷ジョブデータ(複数のドキュメントデータ)の中から、操作者が所望の印刷ジョブデータを、1個のみ選択可能にするだけでなく、複数個、選択可能にしており、HD2004内の操作者の所望の複数の印刷ジョブデータを、一度にまとめて連続的にプリンタ部2095においてプリントすることを可能にしている。
尚且つ、本実施形態の画像形成装置202は、このように、操作者の所望の複数の印刷ジョブデータを一度にまとめて連続的に印刷する場合において、操作者が操作部2012にて、これら複数の印刷ジョブデータを、連続印刷処理対象の印刷ジョブデータとして、選択した際に、その時点で、直ちに、これらの印刷ジョブデータを連続的にまとめてプリント可能にするモード(即時連続印刷モード。後述では連続印刷モードと称す)を有す。
更に、本実施形態の画像形成装置202は、上記のように、操作者の所望の複数の印刷ジョブデータを一度にまとめて連続的に印刷する場合において、操作者が操作部2012にて、これら複数の印刷ジョブデータを、連続印刷処理対象の印刷ジョブデータとして、選択した際には、直ちに、これらの印刷ジョブデータを連続的にまとめてプリントせずに、操作者が指定したタイミングで、これらの印刷ジョブデータを連続的にまとめてプリント可能にするモード(日時指定連続印刷モード)を有す。
そして、これらの印刷モードのうちの連続印刷モードで複合機202を動作させるか、日時指定連続印刷モードで複合機202を動作させるかを、操作部2012を介して、連続印刷対象とすべき互いに独立した複数の印刷ジョブデータを操作者により選択する際に、操作者自身により操作部2012を介して決定可能に構成している。
本実施形態では、CPU2004の制御によりHDD2004に保存される、互いに独立した複数の印刷ジョブデータの各ジョブに、操作者により設定された印刷条件(印刷部数やプリント濃度、用紙選択、ソータ、綴じ代、両面コピー等)を記述した印刷条件情報を生成し、印刷ジョブデータと関連づけてHDD2004に格納保持可能に構成している。HDD2004に保存したジョブデータを印刷する際には、そのジョブに関連付けられている印刷条件情報でもって、プリンタ部2095にて印刷可能にする。
図3はHDD2004において印刷ジョブデータ及び印刷条件情報が記録されている様子を模式的に表した図である。印刷ジョブデータ303,304,305(互いに独立した、3つの一連の画像データ)は印刷ジョブデータ用フォルダ301に格納されている。また、印刷ジョブデータ303,304,305それぞれに関連づけられた印刷条件情報306,307,308が印刷条件情報用フォルダ302に格納されている。印刷条件情報306,307,308は、所定の初期値(操作者が印刷ジョブデータをHDD2004に投入する際に設定した印刷条件)が設定されているが、後に述べる操作により設定を変更することができる。
[複合機の処理]
次に、印刷ジョブデータを受信した複合機202の処理を説明する。図4は、CPU2001の制御のもと、複合機202のハードディスク2004内に保持されている印刷ジョブデータを、複合機202にてプリントさせる場合の全体の処理の流れを示すフローチャートである。なお、この処理を含む、後述するフローチャートの処理プログラムは、ROM2003等のメモリに保持させており、適宜、CPU2004により読出し実行可能に構成している。
図4のステップS101において、複合機202の制御部(CPU2004)は、操作部2012の表示部501に表示させた図6の操作画面のジョブリスト表示キー502が操作者により押下された場合に、複合機202にて受付けた、HDD2004に保存している、印刷ジョブデータのジョブ情報(印刷ジョブの受付番号情報や、印刷ジョブの受付時刻、印刷ジョブの文書名、及び、印刷ジョブの現在の状況等の、印刷ジョブ毎の情報)をリスト形式で一覧表示させる表示要素を具備する操作画面(図7の操作画面)を、操作部2012に、表示させるよう制御する。
そして、図7の操作画面を介して、HDD2004内のどの印刷ジョブデータを印刷させるかを操作者により選択させる。且つ、操作者により選択された印刷ジョブデータの印刷モードの指定等を操作者により実行させる(1.印刷モード指定)。
本実施形態では、HDD2004内の印刷ジョブデータの中から印刷対象とすべき印刷ジョブデータを、操作部2012にて、操作者により1個のみ選択可能にするよう構成しているだけでなく、操作部2012を介して、複数個選択可能に、構成している。図7の表示例は、HDD2004に保持している互いに独立した印刷ジョブデータとして4個の印刷ジョブデータが存在して状況において、そのうちの、3つの互いに独立した印刷ジョブデータが、操作者により選択された場合の例を示している。
ここで印刷ジョブデータの選択方法について述べる。図7のように、ジョブリスト表示域601にて、各印刷ジョブデータのジョブ情報をリスト形式で表示させるようにし、且つ、リスト形式で表示された印刷ジョブデータを操作者がタッチパネル操作により押下することで、操作者が所望の印刷ジョブデータを選択出来るように、CPU2001は、操作部2012を制御する。そして、このリスト上の何れかの印刷ジョブデータの表示ラインが操作者によりタッチされたことに応答し、その印刷ジョブデータが操作者により選択されたものと判断し、その印刷ジョブデータに対応するジョブ情報をリスト上で反転表示させるよう操作部2012を制御する。又、操作者により選択された印刷ジョブデータの表示ラインが再度操作者により押下された場合には、CPU2001は、その印刷ジョブデータの選択を解除する。
操作者が図7の一覧表示部上で印刷ジョブデータを1個のみ選択した状態で、その操作を確定した場合には、これを受け、CPU2001は、HDD2004内の操作者により選択された1つの印刷ジョブデータのみをプリンタ部にて印刷させる印刷動作を実行させるよう制御し(単一ジョブ印刷シーケンスを選択し)、一方、操作者が図7の一覧表示部上で印刷ジョブデータを複数個選択した状態で、その操作を確定した場合には、これを受け、CPU2001は、HDD2004内の操作者により選択された複数の印刷ジョブデータをプリンタ部2095にて一度にまとめて連続的に印刷させる複数ジョブ連続印刷動作を実行させるよう制御する(複数ジョブ連続印刷シーケンスを選択する)。
そして、本実施形態では更に、図7のように、互いに独立した複数の印刷ジョブデータが操作者により選択された場合において、これらの印刷ジョブデータを、連続的に、1度にまとめて印刷可能にCPU2001により制御しているが、それら連続印刷対象となる複数の印刷ジョブデータの印刷順序を操作者により任意に設定可能にCPU2001は制御している。例えば、図7のジョブリスト表示域601において、操作者により所望の印刷ジョブデータを選択可能にするだけでなく、ジョブリスト表示域601で複数の印刷ジョブデータが操作者により選択された場合に、連続印刷対象となるそれらの印刷ジョブデータの印刷順序もジョブリスト表示域601にて操作者により決定可能に、CPU2001は、操作部2012を制御する。図7の表示例では、4つの印刷ジョブデータの上から3番目の印刷ジョブデータが選択状態であることを、ジョブリスト表示域601を介して操作者に提示している例を示すが、これらの左側に「1」、「2」、「3」と表示させている。これは、操作者が上から順に、1個ずつ選択した場合のその選択順序を示しており、CPU2001は、この操作者が選択した順序どおりに、これら3つの印刷ジョブデータを連続印刷させるようプリンタ部を制御する。
尚、このジョブリスト表示域601上で、操作者が印刷ジョブデータを1個のみ選択した状態で、操作部2012上の非図示のコピースタートキーが押下された場合には、その選択した1個の印刷ジョブデータのみをプリンタ部2095によりプリントさせるよう制御する。
ステップS101にて操作者により操作部2012を介して印刷ジョブデータの選択処理や印刷モードの指定がなされたら、これを受け、複合機202の制御部(CPU2004)は、ステップS102へ進み、操作部2012の表示部の表示内容を、HDD2004内の図7の操作画面を介して操作者により連続印刷対象として選択された複数の印刷ジョブデータのジョブ情報をリスト形式で一覧表示させる操作画面(図9の操作画面、或いは、図16の操作画面)に切り換えるよう操作部2012を制御し、この表示を介して、どの印刷ジョブデータが連続印刷対象のジョブとして選択されたかを操作者により確認させる(2.選択ジョブ確認)。後述する「日時指定連続印刷」モードが選択された場合、複合機202はこのステップにおいて更に操作者に印刷開始日時の設定を操作部2012を介して実行させる。
操作者の設定が完了すると、複合機202はステップS103へ進み試し印刷の条件設定を受け付ける(3.印刷設定)。このステップにおいて操作者は、所望の印刷結果が得られるまで試し印刷と印刷条件の修正を繰り返す。所望の印刷結果が得られたら、印刷予約を行う。複合機202は操作者によって指定された日時が到来すると、ステップS104において、印刷を開始する(4.印刷開始)。
以下、各ステップにおける処理の詳細を説明する。
(1.印刷モード指定)
本実施形態における印刷モード指定の操作について説明する。図5は複合機202に印刷ジョブデータが投入されてから操作者が印刷モードを指定するまでの処理の流れを示すフローチャートである。この一連の処理は、図4のステップS101の詳細の処理に相当する。
複合機202に印刷ジョブデータが投入されると(ステップS201)、操作者は複合機202の操作部2012を操作して印刷ジョブデータの印刷処理に関して各種設定を行うことができる。
図6は複合機202の操作部2012に含まれる表示部501の基本画面を示すものである。先に述べたように、本実施形態では表示部501はタッチパネルになっており、操作者は表示部501に接触することで情報を入力することができる。この操作部2012の1要素である表示部501における各種表示制御もCPU2001により実行する。
操作者により表示部501に表示されているジョブリスト表示キー502が押下されると(ステップS202でYES)、CPU2001は、表示部501に、図7に示すような複合機202に投入された印刷ジョブデータの一覧表示を実行させる(ステップS203)。
図7は複合機202に投入された印刷ジョブデータの一覧表示の操作画面の様子を示す図である。図7の操作画面上には、その表示構成要素として、中央にジョブリスト表示域601を具備し、その中に複合機202に投入された印刷ジョブデータの、受付番号、印刷ジョブデータの投入時刻、印刷ジョブデータ名、印刷状況等の情報が表示されるようにCPU2001は表示部501を制御している。
操作者により印刷ジョブデータの情報が表示された領域(表示ライン)がタッチパネル操作により押下されると、CPU2001は、印刷ジョブデータが操作者により選択されものと判断し、印刷ジョブデータが選択されたこと操作者に通知し、且つ、その印刷ジョブデータが如何なる印刷順序で印刷されるかを操作者に通知する為の機能を果たすアイコン602を、ジョブリスト表示域601上の、その印刷ジョブデータに対応するジョブ情報の左側近傍に、表示させるよう制御する。
操作者は同時に複数の印刷ジョブデータを選択することが可能である。複数のジョブを選択した場合には、それらのジョブが操作者により選択された順番と同じ順序で、プリンタ部2095にてプリントさせるようCPU2001は制御する。即ち、HDD2004にこれらのジョブが投入された順序に関係なく、操作者の所望とする出力順序で、これらの複数のジョブの連続印刷を可能にしている。このようにして操作者は印刷条件の設定を行う印刷ジョブデータを選択する(ステップS204)。
ジョブリスト表示域601を介して操作者により1個のみジョブが選択された場合には、これを受け、CPU2001は、そのジョブのみをHDD2004から読み出してプリンタ部にてプリントさせるよう複合機202を制御する。一方、ジョブリスト表示域601を介して操作者により複数個ジョブが選択された場合には、これを受け、CPU2001は、HDD2004内のそれら複数のジョブに対応するジョブデータを、ジョブリスト表示域601にて操作者により選択された順序どおりに、HDD2004から読み出してプリンタ部にて連続的に一度にまとめてプリントさせるよう複合機202を制御する。
操作者により印刷ジョブデータの選択がなされた上で、CPU2001は、操作者による印刷モードの指定を実行可能にする。本実施形態では、ジョブリスト表示域601にて、印刷対象のジョブデータとして操作者により複数の印刷ジョブデータが選択された場合に、それらの印刷ジョブデータを連続印刷対象の印刷ジョブデータとして取り扱うようにCPU2001により制御しているが、POD向けの製品仕様として、その連続印刷対象の複数ジョブを如何なるタイミングで連続印刷するかを、操作者により選択可能にするべく、「日時指定連続印刷」モードと「連続印刷(即時連続印刷)」モードの2種類のモードを複合機202は有している。「日時指定連続印刷」モードは、HDD2004内の連続印刷対象となる操作者により選択された複数の印刷ジョブデータの連続印刷処理について、プリンタ部2095に開始させる日時を操作者が指定して印刷予約を実行可能とするものである。「連続印刷(即時連続印刷)」モードは、HDD2004内の連続印刷対象となる操作者により選択された複数のジョブの連続印刷処理を、操作者による印刷条件設定後、直ちに、開始可能にするものである。なお、直ちに連続印刷するといっても、複合機202にて、現在、他のジョブの印刷処理を実行中にならば、他のジョブの印刷動作の完了を待って、連続印刷させる。本明細書では、まず、「日時指定連続印刷」モードの処理について説明し、次に、「連続印刷(即時連続印刷)」モードの処理について説明する。
印刷モードの指定は、CPU2001が表示部501に表示させる図7の操作画面上の日時指定連続印刷キー603又は連続印刷キー604を操作者が押下することで、実行可能にしている。日時指定連続印刷キー603が押下された場合(ステップS205でYES)、これを受け、CPU2001は、処理をステップS207へ進め、選択された印刷ジョブデータが存在するか否かを判定する。選択された印刷ジョブデータが存在する場合(ステップS207でYES)、CPU2001は、「日時指定連続印刷」モードを確定し、図8のステップS301へ進む。また、この際、表示部501に、図9に示す日時指定連続印刷設定画面を表示させる。
本実施形態は、操作者の使い勝手を向上させる効果を得るべく、図9の表示制御をCPU2001により実行する。図9の表示例のように、HDD2004内の複数のジョブを連続印刷させ、且つ、連続印刷動作を操作者により指定された日時により実行させる指示を操作者から受付けた場合(図7のUIで複数のジョブが選択され、且つ、日時指定連続印刷キー603が入力された場合)に、図9の画面を表示させる。この画面には、操作者により如何なる日時で連続印刷させるかを設定する為の指示部802を具備するだけでなく、HD2004内のどのジョブを連続印刷するのかを操作者により確認できるようにする情報を操作者に通知する選択ジョブリスト表示域801を具備する。選択ジョブリスト表示域801を操作者が見れば、図7のジョブ表示域601にジョブ情報を提示していた複数のジョブのうち、どのジョブが連続印刷ジョブであるのかが分るようにしている。
選択された印刷ジョブデータが存在しない場合(ステップS207でNO)、表示部501に「印刷ジョブデータを選択してください」という旨のメッセージを表示させ(ステップS209)、ステップS204に戻る。
印刷ジョブデータの選択が操作者によりなされた(ステップS204)後、連続印刷キー604が操作者によりを押下されると、(ステップS206でYES)、CPU2001は、ステップS208へ進み、選択された印刷ジョブデータが存在するか否かを判定する。選択された印刷ジョブデータが存在する場合(ステップS208でYES)、「連続印刷」モードを確定し、図15のステップS601へ進む。また、その際に、表示部501に図16に示す選択印刷ジョブデータ確認の画面を表示させる。なお、図16の設定画面の表示制御に関しても、図9の画面の表示制御と同様に、操作性を向上させるべく、HD2004内のジョブのうちのどのジョブを連続印刷させるかを、他のジョブと区別して操作者により確認可能にする選択ジョブリスト表示域1501を具備する。選択された印刷ジョブデータが存在しない場合(ステップS208でNO)、表示部501に「印刷ジョブデータを選択してください」という旨のメッセージを表示させ(ステップS209)、ステップS204に戻る。
尚、閉じるキー605が操作者により押下されると(ステップS210でYES)、ステップS202へ戻り図6に示す基本画面を表示部501に表示させる。
<「日時指定連続印刷」モードの処理>
(2.選択ジョブ確認)
次に、「日時指定連続印刷」モードにおける選択ジョブ確認の操作について説明する。図8は「日時指定連続印刷」モードが操作者により選択された場合の、選択された印刷ジョブデータの確認と印刷開始日時の指定を行う処理の流れを示すフローチャートである。この一連の処理は、図4のステップS102の詳細の処理に相当する。
ステップS301において、CPU2001は、操作部2012の表示部501に、図9に示す日時指定連続印刷設定画面を表示させる。表示部501の選択ジョブリスト表示域801には操作者により選択された連続印刷対象となる印刷ジョブデータの一覧を表示させる。操作者は、図7の画面を介して選択した印刷ジョブデータが連続印刷すべきジョブとして正しく選択されていることを確認出来る。
次に、ステップS302において、CPU2001は、操作者により印刷ジョブデータの印刷開始時刻を設定させる。印刷開始時刻の設定は、図9の画面の時刻設定領域802において行う。操作者は操作部2012の非図示のテンキーを操作して印刷開始時刻を入力する。その情報を時刻設定領域802に表示させる。なお、時刻設定領域802の上方近傍には、現在の日時を表示させるようCPU2001は表示部501を制御する。
更に、CPU2001は、操作者により図7の画面を介して選択された複数のジョブの連続印刷動作について、プリンタ部2095に実行させる印刷開始時刻の指定を、図9の画面を介して、実行可能に制御すると共に、図9の画面の試し印刷設定キー803を介して、連続印刷対象のジョブの試し印刷処理をプリンタ部2095に実行させるか否かを操作者により選択可能に、複合機202を制御している。
例えば、図7、図9のような操作者の設定の場合における、CPU2001による複合機202に対する具体的制御例でもって、説明する。
ここでは、ジョブ名が「C:usr¥test.pdf」というジョブ(以下、ジョブ1と称す)と、ジョブ名が「C:usr¥test2.pdf」というジョブ(以下、ジョブ2と称す)と、ジョブ名が「C:usr¥test3.pdf」というジョブ(以下、ジョブ3と称す)と、ジョブ名が「C:usr¥test4.pdf」というジョブ(以下、ジョブ4と称す)の4つのジョブが、ホールドジョブとして、CPU2001の制御により、HDD2004に記憶済みであるとする。
なお、本実施形態では、図3で説明したように、複数のジョブを記憶可能な記憶ユニットの一例としてのHD2004に、ジョブデータを投入する場合に、CPU2001は、ページ数を示す情報や、ジョブ名を示す情報や、そのジョブの受付時刻を示す情報や受付番号を示す情報等のジョブ情報を、ジョブ毎に、HD2004に記憶するように制御している。尚且つ、ジョブ毎に、如何なる印刷処理条件でもって印刷させるか、その印刷条件(印刷部数、用紙サイズ定、原稿サイズ、濃度、ステイプル処理、パンチ処理、製本処理、ソート処理等のフィニッシングの設定、両面か片面印刷かの設定、画像の編集処理に関する設定等)を示す情報も、ジョブ毎に、HD2004に記憶するよう制御している。
この印刷条件情報は、例えば、ジョブがスキャナから投入されたジョブであるならば、操作部2012を介して操作者により設定された印刷設定情報を操作部2012から獲得する。ジョブがコンピュータ等の外部装置から投入されたジョブであるならば、そのジョブの画像データを外部装置から受信した際に、その画像データ共に受信した、例えば、プリンタドライバ等の外部装置の操作部で操作者により設定された印刷条件情報に基づいて生成された情報を、CPU2001は獲得する。そして、印刷条件を、ジョブに関連付けて、HD2004に記憶させる。
そして、HD2004からジョブの画像データを読み出してプリンタ部2095にてプリントさせる際に、HD2004にジョブの画像データを記憶する際に一緒に予め記憶しておいた、操作者により設定された上記印刷条件に基づいて、プリント動作を実行可能に制御している。
尚、上記のように、HD2004にジョブを投入する際に、印刷条件を設定可能にしているだけでなく、HD2004からジョブを読み出してプリントする際においても、印刷条件を適宜操作者により操作部2012を介して設定可能にしている。
上述を踏まえて具体制御例の説明に戻る。HD2004に格納されているジョブ1は、2ページからなるドキュメントデータであり、印刷条件として、印刷部数を50部とする設定(第1の印刷条件パラメータ)、印刷用紙サイズをA3とする設定(第2の印刷条件パラメータ)、片面印刷か両面印刷かの指定として片面印刷の設定(第3の印刷条件パラメータ)、仕上げ設定としては、ソート処理を実行する設定(第4の印刷条件パラメータ)が、操作者によりなされているとする。ジョブ2は、4ページからなるドキュメントデータであり、印刷条件として、印刷部数は30部とする設定(第1の印刷条件パラメータ)、印刷用紙サイズはA4とする設定(第2の印刷条件パラメータ)、片面印刷か両面印刷かの指定として両面印刷の設定(第3の印刷条件パラメータ)、仕上げ設定としては、パンチ処理(印刷されたシートに穴をあける処理)を実行する設定(第4の印刷条件パラメータ)が、操作者により設定されているとする。ジョブ3は、3ページからなるドキュメントデータであり、印刷条件として、印刷部数は20部とする設定(第1の印刷条件パラメータ)、印刷用紙サイズはA4とする設定(第2の印刷条件パラメータ)、片面印刷か両面印刷かの指定として片面印刷の設定(第3の印刷条件パラメータ)、更に、仕上げ設定として、ステイプル処理を実行する設定(第4の印刷条件パラメータ)が、操作者により設定されているとする。ジョブ4も、同様に、各種の印刷条件が設定されているとする。
以上のような複数の互いに独立した4個の複数のジョブがHDD2004に記憶されている場合において、図6の操作画面上のジョブリスト表示キー502が操作者により押下されたことに応答し、CPU2001は、表示部501に、操作者によりHD2004内に保持しているジョブの中から操作者により所望のジョブを選択可能にする為の表示として、図7の操作画面を表示させる。
そして、図7の画面のジョブリスト表示域601にて、操作者が、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の順で、それらのジョブ情報の表示ラインをタッチした場合、CPU2001は、これらジョブ1、ジョブ2、ジョブ3を、連続印刷すべきジョブと判断する。なお、これのジョブ印刷順序は、上述したように、操作者が選択可能にしており、本実施形態では、連続印刷すべきジョブとして操作者がジョブを選択した順序を採用している。よって、この場合、連続印刷動作として、ジョブ1の印刷→ジョブ2の印刷→ジョブ3の印刷となるように、CPU2001は、ジョブスケジューリングを行う。つまり、もし、ジョブ1、ジョブ3、ジョブ2の順序で操作者が印刷順序を指定した場合には、連続印刷動作として、ジョブ1の印刷→ジョブ3の印刷→ジョブ2の印刷となるように、CPU2001は、ジョブスケジューリングを行う。
そして、以上の操作が操作者によりなされたうえで、操作者により日時指定連続印刷キー603が押下された場合、CPU2001は、操作者により選択された複数のジョブ(ジョブ1、2、3)の連続印刷動作を如何なるタイミングで実行させるかを操作者により設定可能にするべく、表示部501の表示内容を、図9の表示内容に切り換えるよう制御する。
そして、図9の画面の時刻設定領域802及び操作部2012のテンキーを介して、例えば、「2004年05月20日の23時00分」が操作者によりセットされた場合には、CPU2001は、指定された日時(即ち、図9の例では、現日時である2004年05月20日の9時50分の時点から、13時間50分経過した時点である、2004年05月20日の23時00分になった時点)で、HD2004内のジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の各データの連続印刷動作を、操作者により設定された印刷条件でもって、自動的に(指定した日時にて、複合機202の操作部2012にて操作者が印刷指示等の操作を行う事無く)実行する。
即ち、この例では、CPU2004は、指定した日時(この例では、2004年05月20日の23時00分)において、まず、HD2004から2ページからなるジョブ1の画像データ及び印刷条件を読み出して、そのジョブの1ページ目、2ページの画像データを、ページ単位で、順次、A3の記録紙に片面プリントし、これを50部数分、プリンタ部2095によりプリントさせ、且つ、仕分け処理として、出力束毎にソート処理を複合機202が具備する非図示のシート処理装置で実行させる。
ジョブ1の印刷処理が完了したら、次いで、4ページからなるジョブ2の画像データ及び印刷条件をHDD2004から読み出して、ジョブ2の1ページ目の画像データをA4サイズの1枚目の記録紙の一方の面に印刷する共に、ジョブ2の2ページ目の画像データをA4サイズの1枚目の記録紙の他方の面に印刷する両面印刷を実行し、更に、3ページ目と4ページ目の画像データも同様に、2枚目の記録紙に両面印刷するという動作を、30部数分(30セット)、プリンタ部2095に実行させるよう制御し、且つ、これらの出力束を、仕上げ処理として、上記シート処理装置によりパンチ処理させるようCPU2001は、制御する。
そして、このジョブ2の印刷処理が全て完了したら、CPU2001は、引き続き、3ページからなるジョブ3の画像データ及び印刷条件をHDD2004から読み出して、そのジョブの1ページ目、2ページ目、3ページ目の各画像データを、ページ単位で、順次、A4サイズの記録紙に片面プリントし、これを20部数分、プリンタ部によりプリントさせ、且つ、仕分け処理として、出力束毎にステイプル処理を上記シート処理装置に実行させる。そして、ジョブ3の印刷が完了したら、CPU2001は、複数のジョブの連続印刷が完了したと判断する。
以上のような、複数のジョブの連続印刷動作を、上記指定した日時に、複合機202に実行させるようCPU2001は複合機202を制御する。なお、図7の操作画面において、操作者により日時指定連続印刷キー603が押下せずに、連続印刷キー604を介して操作者により即時印刷指示が入力された場合には、CPU2001は、上述した、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の複数ジョブ連続印刷動作を、直ちに、複合機202に実行させる。つまり、この例では、現時刻である、2004年05月20日の9時50分に、上記ような連続印刷動作を、複合機202に実行させる。なお、他のジョブ(例えば、ジョブ4)を処理中の場合には、そのジョブの印刷完了をまって、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の連続印刷を実行させる。
そして、本実施形態では、上記のような構成を前提として、更に、従来技術のような問題に対処し、且つ、特に、PODにて効果を発揮する仕組みとして、以下のような動作を複合機202に実行させるようCPU2001により制御している。上述の制御例を引き続き用いて説明する。
例えば、本実施形態では、図9の操作画面を表示部501に表示させ、図9のような設定を操作者が行った状態(この例では、連続印刷処理すべきジョブとして、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3を、ジョブ1→ジョブ2→ジョブ3の印刷順序で、操作者が選択設定した場合)で、操作者により、試し印刷設定キー803を介して、これらの連続印刷対象とすべき複数のジョブ1、2、3の試し印刷指示を複合機202に入力可能にしている。
そして、上記のようなジョブの設定がなされた上で、操作者により上記試し印刷設定キー803を介して複数ジョブの試し印刷指示が入力された場合に、CPU2001は、操作者により連続印刷動作を開始実行させるタイミングである、図9の時刻設定領域802にセットした日時(この例では、この例では、2004年05月20日の23時00分)に達する前に、即ち、上記連続印刷動作を実行する前に、これら連続印刷対象となるジョブ1、ジョブ2、ジョブ3が、どのような印刷結果になるかを、操作者により確認可能とし、且つ、印刷結果を操作者により確認したうえで、所望としない印刷結果であると操作者が思ったならば、操作者により操作部2012を介して上記印刷条件を変更し、その上で、上記連続印刷を実行できるようにするべく、複数のジョブの試し連続印刷動作として、ジョブ1の試し印刷処理、及び、ジョブ2の試し印刷処理、ジョブ3の試し印刷処理を、一度にまとめて、連続的に、実行するよう、複合機202を制御する。
例えば、この場合、試し印刷設定キー803を介して操作者により複数ジョブの試し印刷指示が入力された時点である、現時刻(2004年05月20日の9時50分)において、CPU2001は、以下のような試し印刷を以下のような順序でジョブ1、ジョブ2、ジョブ3を連続的に処理させる。
まず、HD2004から2ページからなるジョブ1の画像データ及び印刷条件を読み出して、第1印刷条件パラメータである操作者により設定された出力部数50という設定には従わず、そのジョブの1ページ目、2ページの画像データを、ページ単位で、順次、A3の記録紙に片面プリントし、これを、例えば、所定部数として1部数分、プリンタ部によりプリントさせる。
このジョブ1の試し印刷処理が完了したら、次いで、4ページからなるジョブ2の画像データ及び印刷条件をHDD2004から読み出して、ジョブ2の1ページ目の画像データをA4サイズの1枚目の記録紙の一方の面に印刷する共に、ジョブ2の2ページ目の画像データをA4サイズの1枚目の記録紙の他方の面に印刷する両面印刷を実行し、更に、3ページ目と4ページ目の画像データも同様に、2枚目の記録紙に両面印刷させ、そして、このような印刷結果を、先と同様に例えば1部数分、プリンタ部2095に印刷させるように制御し、且つ、出力束を、仕上げ処理として、上記シート処理装置によりパンチ処理させるようCPU2001は、制御する。
そして、このジョブ2の試し印刷処理が完了したら、CPU2001は、引き続き、3ページからなるジョブ3の画像データ及び印刷条件をHDD2004から読み出して、そのジョブの1ページ目、2ページ目、3ページ目の各画像データを、ページ単位で、順次、A4サイズの記録紙に片面プリントし、これを、先と同様に、1部数分のみ、プリンタ部2095によりプリントさせ、且つ、仕分け処理として、出力束に対してステイプル処理を上記シート処理装置に実行させる。そして、ジョブ3の試し印刷が完了したら、CPU2001は、連続印刷対象となる複数のジョブの試し連続印刷が全て完了したと判断する。このように制御することで、実際の連続印刷を実行させる前に、事前に、その連続印刷動作の対象となる複数のジョブの各ジョブの印刷結果を操作者に確認させることができる。
なお、本実施形態では、試し連続印刷動作において処理対象となる複数のジョブの各ジョブの印刷部数に関して、各ジョブに設定された印刷部数の条件に依らずに、1部数分、印刷させるよう制御している。これは、操作者が所望とする印刷結果であるか否か、操作者により確認するうえで、少なくとも、1部数分出力させるだけで、それが確認できるということに着目し、極力、資源の無駄遣いをせずに複数のジョブの試し印刷を可能にするという効果を得るようにする為の仕組みとして搭載した、操作者のメリットを配慮した機能である。
よって、試し連続印刷動作にて複数のジョブを処理する場合に、必ずしも、1部数分だけ印刷するという構成でなくても良い。又、1部数分プリントしなくても、操作者が1ページ分だけプリントすれば印刷結果が適正か否かを判断できるならば(例えば、カラー印刷する場合に、その色味をチェックするだけ等)、各ジョブ共に、1ページ分のみ試し印刷するような構成でも良い。このように、操作者の使用環境に合わせて適宜設計変更可能とする。
又、本実施形態では、上記のように、操作者の使い勝手を向上させるべく、連続印刷動作すべき複数のジョブの印刷動作の順番について、ジョブを操作者が選択する際に、操作者自身により設定可能にCPU2001により制御している(例えば、図7の操作画面のキー602を介して印刷順序を設定可能にしている)。
そして、本実施形態では、操作者の使い勝手を更に向上できるようにする為の更なる仕組みとして、連続印刷対象となる複数のジョブの試し連続印刷動作においても、複数のジョブの試し印刷動作の実行順序を、操作者の設定に基づいて、CPU2001は決定可能に制御している。
その一例として、本実施形態では、連続印刷動作時における複数のジョブの印刷順序と同じ順序で、上記複数の試し連続印刷動作を実行させるよう制御している。例えば、上記例では、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3が連続印刷ジョブとして操作者により操作部2012を介して選択され、更に、これらを、ジョブ1→ジョブ2→ジョブ3の順序で、連続印刷するよう、印刷順序が操作者により設定されている例である。このような操作者の設定がなされた上で、上記試し印刷キー803を介して試し連続印刷指示が操作者により入力された場合に、CPU2001は、これらジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の試し連続印刷動作において、連続印刷動作時の印刷順序と同じ順序になるよう、まず、ジョブ1の試し印刷を実行させ、次いで、ジョブ2の試し印刷動作を実行させ、次いで、ジョブ3の試し印刷動作を実行させるよう制御する。従って、もし、操作者が、操作部2012を介して、ジョブ1、ジョブ3、ジョブ2の順序で、ジョブを選択したことを受け、ジョブ1→ジョブ3→ジョブ2という、連続印刷順序で、連続印刷動作を実行するよう設定された場合には、CPU2001は、これを受け、ジョブ1の試し印刷→ジョブ3の試し印刷→ジョブ2の試し印刷という、試し印刷順序で、これらジョブの試し連続印刷動作を実行するよう、複合機202を制御する。なお、この制御も操作者の更なる使い勝手の向上を目的とした仕様なので、必ずしも必須の構成要件ではない。
上記複数ジョブの試し連続印刷動作を複合機202に実行させたら、次いで、CPU2001は、試し連続印刷動作を実行した複数のジョブ、即ち、この例では、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の、印刷結果を確認した操作者により、操作部2012を介して、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の印刷条件の設定変更を、ジョブ毎に、個別に、実行可能に制御する(後述の図11の設定変更キー1001を介して、ジョブ毎に、印刷条件の設定変更を可能にする)。
例えば、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の試し印刷結果を確認した操作者が、ジョブ1の印刷条件の変更として、ジョブの第4の印刷条件パラメータである仕上げ設定に関して、「ソート処理からステイプル処理に変更する」設定を行う。又、ジョブ2の印刷条件の変更として、ジョブの第3の印刷条件パラメータである印刷面の設定に関して、「両面印刷設定から片面印刷設定に変更する」設定を行う。又、ジョブ3の印刷条件の変更として、ジョブの第2の印刷条件パラメータである印刷用紙サイズの設定に関して「A4サイズの記録紙に印刷する設定からA3サイズの記録紙に印刷設定に変更する」設定を行い、更に、ジョブ3の印刷条件の変更として、第3の印刷条件パラメータである印刷面の設定に関して「片面印刷する設定から両面印刷する設定に変更する」設定を行ったとする。
以上のような連続印刷対象となる複数のジョブの印刷条件の設定変更がなされたことを受け、CPU2001は、連続印刷動作時に以下のような処理を実行させるよう複合機202を制御する。
まず、HD2004から2ページからなるジョブ1の画像データ及び設定変更後の印刷条件を読み出して、そのジョブの1ページ目、2ページの画像データを、ページ単位で、順次、A3の記録紙に片面プリントし、これを50部数分、プリンタ部2095によりプリントさせ、且つ、設定変更後の仕分け処理として、出力束毎にステイプル処理を上記シート処理装置で実行させる。
上記複数の連続印刷動作における、ジョブ1の印刷処理が完了したら、次いで、4ページからなるジョブ2の画像データ及び設定変更後の印刷条件をHDD2004から読み出して、そのジョブの1ページ目、2ページ、3ページ、4ページの各画像データを、ページ単位で、順次、A4サイズの記録紙に片面プリントし、この印刷結果を、30部数分(30セット)プリンタ部2095に印刷させ、且つ、これらの出力束を、仕上げ処理として、上記シート処理装置によりパンチ処理させるようCPU2001は、制御する。
そして、このジョブ2の印刷処理が全て完了したら、CPU2001は、引き続き、3ページからなるジョブ3の画像データ及び設定変更後の印刷条件をHDD2004から読み出して、そのジョブの1ページ目、2ページ目の2ページ分の画像データを、1枚のA3記録紙の各面に夫々プリントし、3ページ目の画像データを、2枚目のA3サイズの記録紙の一方の面にプリントする両面印刷をプリンタ部2095に実行させ、これを20部数分、プリンタ部により作成させ、且つ、仕分け処理として、出力束毎にステイプル処理を上記シート処理装置で実行させる。そして、ジョブ3の印刷が完了したら、CPU2001は、複数のジョブの試し印刷結果を踏まえた上で、操作者により設定変更された印刷条件に従った、連続印刷動作が完了したと判断する。
なお、上記例では、日時指定モードであるが故、複数のジョブの、試し印刷結果を踏まえた上で操作者により設定変更された印刷条件に従った、上記連続印刷動作は、操作者により指定された日時(この例では、2004年05月20日の23時00分)に実行するよう制御しているが、図7の画面の連続印刷キー604を介して即時印刷指示が入力された場合には、上記設定変更後の連続印刷動作を、上記操作者による設定変更直後に(この例では、2004年05月20日の9時50分の時点で)、実行するよう制御する。
又、本実施形態では、使い勝手を向上させる仕組みとして、更に以下のような制御を実行可能にしている。
例えば、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の各試し印刷結果を確認した操作者が、特に印刷結果に問題が無く、このままの印刷条件で(印刷条件の変更を行わないで)、これらのジョブを連続印刷動作させたい場合に、操作部2012を介して、設定変更無しでそのまま連続印刷させる指示を入力可能にする。
この場合、CPU2001は、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の連続印刷動作時に各ジョブについて、以下のような処理を行うよう、複合機202を制御する。
まず、HD2004から2ページからなるジョブ1の画像データ及び印刷条件を読み出して、そのジョブの1ページ目、2ページの画像データを、ページ単位で、順次、A3の記録紙に片面プリントし、これを、操作者によりジョブ1の第1印刷条件パラメータとして設定された出力部数から1部数分減算した数分、即ち、50部−1部数分=49部数分、プリンタ部によりプリントさせ、且つ、仕分け処理として、出力束毎にソート処理を複合機202が具備する非図示のシート処理装置で実行させる。
ジョブ1の印刷処理が完了したら、次いで、4ページからなるジョブ2の画像データ及び印刷条件をHDD2004から読み出して、ジョブ2の1ページ目の画像データをA4サイズの1枚目の記録紙の一方の面に印刷する共に、ジョブ2の2ページ目の画像データをA4サイズの1枚目の記録紙の他方の面に印刷する両面印刷を実行し、更に、3ページ目と4ページ目の画像データも同様に、2枚目の記録紙に両面印刷させ、このような印刷結果を、操作者によりジョブ2の第1印刷条件パラメータとして設定された出力部数から1部数分減算した数分、即ち、30部数分−1部数分=29部数分、プリンタ部に印刷させるという動作をプリンタ部2095に実行させるよう制御し、且つ、これらの出力束を、仕上げ処理として、上記シート処理装置によりパンチ処理させるようCPU2001は、制御する。
そして、このジョブ2の印刷処理が全て完了したら、CPU2001は、引き続き、3ページからなるジョブ3の画像データ及び印刷条件をHDD2004から読み出して、そのジョブの1ページ目、2ページ目、3ページ目の各画像データを、ページ単位で、順次、A4サイズの記録紙に片面プリントし、これを、操作者によりジョブ3の第1印刷条件パラメータとして設定された出力部数から1部数分減算した数分、即ち、20部数−1部数=19部数部、プリンタ部2095にプリントさせ、且つ、仕分け処理として、出力束毎にステイプル処理を上記シート処理装置で実行させる。そして、ジョブ3の印刷が完了したら、CPU2001は、複数のジョブの連続印刷が完了したと判断する。
このように、本実施形態は、試し連続印刷にて処理したジョブに関し、設定変更がない場合には、試し印刷処理した出力束も正式な最終成果物として利用できるようにするべく、連続印刷対象となるジョブに関し、試し印刷した後、印刷条件を変更しなかった場合に、連続印刷時の出力部数を、操作者により設定された印刷部数から試し印刷時に印刷した出力部数分減算した出力部数分、印刷させるようCPU2001により制御可能にすることで、極力無駄な印刷を防止してコストパフォーマンスを向上させることが出来るようにしている。
尚、もし上記例で、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3のうち、試し印刷処理を経て、操作者によりジョブ1の印刷条件が変更され、ジョブ3の印刷条件も変更されたが、ジョブ2の印刷条件は操作者により設定変更されなかった場合に、CPU2001は、これらのジョブの連続印刷時において、ジョブ1は、設定変更後のジョブ1の印刷条件でもって、操作者によりジョブ1の為に設定された出力部数に相当する50部分プリントさせるよう制御し、ジョブ3も、設定変更後のジョブ3の印刷条件でもって、操作者によりジョブ3の為に設定された出力部数分に相当する20部数分プリントさせるよう制御する一方で、ジョブ2に関しては、試し印刷前に予め第2ジョブの為に設定された処理条件のうちの第1印刷条件以外のパラメータ(第2、3、4の各印刷条件パラメータ)に従ったプリント処理を、ジョブ2の第1印刷条件パラメータである出力力部数から1部減算した部数分、即ち、30部数―1部数分=29部数分、実行するよう制御し、且つ、これらのジョブを、操作者により選択された出力順序である、ジョブ1→ジョブ2→ジョブ3の順で、連続印刷するよう制御する。
このように構成することで、従来技術の課題を防止しながら、操作者の様々なニーズにも柔軟に対応出来る。
なお、商業印刷サービスにおいては、例えば、試し印刷の結果を確認するのは、システムで作業する操作者(ジョブの受注者)であり、一方、本印刷の結果である最終成果物を確認するのは、操作者にジョブ処理を依頼したクライアント(ジョブの発注者。納品先)である状況が想定される。このような状況に鑑み、試し印刷後、操作者により設定変更がない場合でも、操作者により指定された部数分、連続印刷するよう複合機202を制御するような構成でも良い。
即ち、上記例を用いて説明すれば、ジョブ1、2、3の試し連続印刷を実行した後に、これらのジョブの設定変更がなされていない状況において、これらのジョブを正式に連続印刷する場合に、CPU2001は、これらのジョブを、各ジョブ共に、最初に設定された印刷条件でもって、それぞれ、50部、30部、20部、プリントさせるよう複合機202を制御する構成でも良い。このように構成することで、更に上記効果を向上させ、複数のジョブを連続して印刷する場合における使い勝手の向上を更に図ることが出来る。
又、使い勝手を更に向上させるために、例えば、以下のような構成をとってもよい。
即ち、複数のジョブが連続印刷すべきジョブとして操作者により選択され、選択されたジョブについて試し連続印刷指示が操作部2012を介してなされた場合に、CPU2001は、上記のように、これら連続印刷すべきジョブとして選択された複数のジョブの試し連続印刷を実行させるよう複合機202を制御するが、ここで、仮にその他のジョブを複合機202が受付けたとしても、他のジョブの印刷動作を試し連続印刷中に実行しないよう、複合機202を制御するような構成をとってもよい。これにより、操作者が試し連続印刷を実行している際に、外部から投入された関係のないジョブがプリントされ、操作者が混乱してしまう等の問題を防止することができる。
例えば、上記例を用いて説明すると、図7の画面を介して操作者により連続印刷すべきジョブとして上記ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3が選択され、且つ、図9の画面上の試し印刷設定キー803或いは図16の画面上の試し印刷設定キー1502を介して、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の試し連続印刷指示が操作部2012を介して操作者により入力された後に、連続印刷対象のジョブではない他のジョブである上記ジョブ4の印刷指示が他の操作者により入力された場合に、CPU2001は、ジョブ1の試し印刷処理を開始してからジョブ3の試し印刷処理が完了するまでの期間中(ジョブ1の試し印刷→ジョブ2の試し印刷→ジョブ3の試し印刷を行っている間)に、ジョブ4の印刷処理を実行することを禁止する。但し、生産性を向上させるべく、ジョブ4の印刷を禁止している間でも、ジョブ4の画像データの入力処理並びにHDD2004への記憶処理は、上記試し連続印刷動作に並行して(同時に)、実行するようスキャナ部やメモリを制御する。そして、試し連続印刷が完了した後に、試し連続印刷中にHDD2004に記憶しておいたジョブ4の画像データをHDD2004から読み出して、ジョブ4の印刷動作を実行させるよう複合機202を制御する。
更に、上記のように、試し連続印刷動作中に他のジョブの印刷処理をプリンタ部2095により実行する制御を行う場合において、試し連続印刷完了後に実行すべき、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の連続印刷動作中においても、他のジョブのプリント処理(ここでは、ジョブ4の割込み印刷処理)を禁止するよう制御しても良い。又、ジョブ1の印刷動作が完了してからジョブ2の印刷動作を開始するまでの期間、及び、ジョブ2の印刷動作が完了してからジョブ3の印刷動作を開始するまでの期間等、複数ジョブのジョブの切れ目で、他のジョブ(この例では、ジョブ4)の印刷を実行することは許可するよう複合機202をCPU2001により制御しても良い。
以上のように、制御することで、連続印刷すべき複数のジョブの試し連続印刷を実行した場合に、試し印刷した複数のジョブ印刷結果の中に、試し連続印刷したジョブとは関係のないジョブの印刷結果が複合機202の排紙部にて混入されてしまう等の問題(例えば、上記例を用いて説明すれば、ジョブ1の試し印刷した記録紙束の中、或いは、ジョブ2の試し印刷した記録紙束の中、或いは、ジョブ3の試し印刷した記録紙束の中に、ジョブ4の印刷結果が混入してしまう問題、及び/又は、ジョブ1の試し印刷した記録紙束とジョブ2の試し印刷した記録紙束との間に、或いは、ジョブ2の試し印刷した記録紙束とジョブ3の試し印刷した記録紙束との間に、ジョブ4の印刷結果が混入してしまう等の問題)が生じるのを防止でき、試し連続印刷した操作者が混乱してしまう等の問題を防止できる。尚且つ、試し連続印刷中において他のジョブの印刷を禁止する一方で、他のジョブのHDD2004への記録処理は、試し連続印刷動作に並行して同時に実行することを許可するよう制御することで、上記効果を奏しながら、他のジョブの印刷結果を得られるまでの時間を短縮させることができ、システム全体の生産性をも向上させる事が出来る。このように、操作者の利用環境を考慮して、操作者からの様々なニーズに柔軟に対応することが出来る。なお、このような制御も、使い勝手を更に向上させるという目的で搭載している機能なので、必ずしも必須の構成要件ではないことは言うまでもない。
又、本実施形態では、連続印刷対象の各ジョブの印刷結果を操作者により確認可能とし、且つ、印刷結果を確認したうえで、連続印刷対象となるジョブの印刷条件を、連続印刷対象となる複数のジョブのジョブ毎に、操作者により設定変更可能とし、且つ、その上で、操作者により、即時、及び/又は、操作者により指定された日時に、複数のジョブの連続印刷動作を、複合機202に実行可能に構成しているが、連続印刷対象となるジョブの印刷結果を確認でき、その上で設定変更できるのであるならば、複合機202のプリンタ部2095で、試し印刷しなくとも、複合機202の表示部501等のプレビュ機能を具備するユーザインタフェースユニットに、連続印刷対象となるジョブの印刷条件に基づいて処理したジョブのプレビュ画像を表示させるように制御することで、連続印刷対象となる複数のジョブのジョブ毎の印刷結果を操作者により確認できるような構成でも良い。
なお、このような構成の場合、連続印刷対象となる複数のジョブの各ジョブの印刷結果を操作者により事前に確認可能にする為の出力処理を、プリンタ部及び操作部の表示部の両方で、実行させる構成でも良いし、これら何れかのユニットのうちの何れか一方で、実行させる構成でも良い。
このように、複数のジョブの試し連続出力として、プリンタ部2095による複数のジョブの試し連続印刷処理、及び/又は、表示部501による複数のジョブの試し連続表示処理、を実行可能に、CPU2001の制御下にで、本システムを構成しても良い。
又、後述する形態も含め、本実施形態は、特にPODに適した仕様であるというだけで、必ずしもこのような環境にのみ適した装置、システムを提供するものではなく、当然、オフィス環境等、POD以外の操作環境にも、適した装置、システムを提供するものである。
又、例えば、本実施形態では、主に、複合機202の操作部2012にてCPU2001の制御のもと、上記形態を含む複数ジョブの連続動作制御を実行する場合について説明するが、本実施形態は以下のような構成でも良い。
例えば、上記形態と同様の複数ジョブ連続印刷機能及び複数のジョブの試し連続印刷機能を、複合機202とデータ通信可能な外部装置の一例である、コンピュータ201等の情報処理装置のプリンタドライバに搭載させ、プリンタドライバ等、情報処理装置の操作部を介して、情報処理装置のCPUが主体制御となり、連続印刷すべき複数のジョブの選択処理、及び、上記複数ジョブの連続印刷指示、並びに、複数ジョブの試し連続印刷指示、及び、試し印刷した複数ジョブのジョブ毎の印刷条件の設定変更、並びに、その一連の動作を実行した上での、複数ジョブの連続印刷動作の指示、並びに、日時指定指示等を、コンピュータの操作部にて受付け可能にし、それらの指示に従って、上記制御と同様な制御を、複合機202に実行させるようなシステム構成でも良い。
又、処理対象となるジョブに関しても、複合機202が具備するスキャナユニットから入力するジョブデータ(スキャン画像データ)であっても、コンピュータ201から出力されるジョブデータ(PLD画像データ)であってもよく、これら複数種類のうちの少なくとも何れかの種類のジョブデータを処理するような構成であっても良い。
図8のフローチャートのステップS302以降の説明に戻る。操作者により試し印刷設定キー803が押下されると(ステップS303でYES)、複合機202は時刻設定領域802に入力された時刻が有効なものであるか否かを判定し、有効ならば(ステップS304でYES)印刷条件情報に印刷開始時刻を書き込み、図10のステップS401へ進む。また、表示部501に図11に示す試し印刷設定画面を表示する。時刻設定領域802に入力された時刻が有効でないならば(ステップS304でNO)、表示部501に「日時を設定してください」という旨のメッセージを表示し(ステップS305)、ステップS301へ戻る。
尚、閉じるキー804を押下されると(ステップS306でYES)、ステップS202へ戻り図6に示す基本画面を表示する。
(3.印刷設定)
次に、「日時指定連続印刷」モードにおける印刷条件設定及び印刷ジョブデータの予約処理について説明する。図10は印刷条件設定の変更と試し印刷、印刷ジョブデータの予約を行う処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401において、表示部501に図11に示す試し印刷設定画面を表示する。操作者により設定変更キー1001が押下されると(ステップS402でYES)、印刷ジョブデータが選択されたものとし、当印刷ジョブデータの印刷条件設定を行う設定変更画面を表示する(ステップS403)。
図12は設定変更画面の一例を示す図である。操作者が印刷条件設定を変更するキー1101を操作し、印刷部数やプリント濃度、用紙選択、ソータ、綴じ代、両面コピー等の条件設定を行うことができるようなインタフェースを表示する。操作者による印刷条件設定が終了し、閉じるキー1102が押下されると(ステップS404でYES)、設定された印刷条件に基づいて印刷条件情報を修正し、ステップS401へ戻り図11に示す試し印刷設定画面を表示する。
印刷条件設定を変更後、選択ジョブリスト表示域1003において試し印刷を行う印刷ジョブデータが選択され、試し印刷開始キー1002が押下されると(ステップS405でYES)、選択された印刷ジョブデータについて試し印刷が開始し(ステップS406)、ステップS401へ戻る。このとき、試し印刷の処理の内容は先に述べたとおりである。本実施形態の構成により、操作者は試し印刷の結果を参照し、所望の印刷結果が得られるまで印刷条件設定の変更と試し印刷を繰り返すことができる。
尚、印刷が不要な印刷ジョブデータが選択されている場合、操作者により選択ジョブリスト表示域1003において不要な印刷ジョブデータが選択され、一覧から消去キー1004が押下されると(ステップS407でYES)、印刷ジョブデータを選択ジョブリスト表示域1003から消去するように制御する(ステップS408)。
選択ジョブリスト表示域1003に表示している全ての印刷ジョブデータの印刷条件設定が操作者により行われ、操作者によりOKキー1005が押下されると(ステップS409でYes)、ステップS410へ進み、印刷ジョブデータの確認画面を表示する。
図13は印刷ジョブデータの確認画面の一例を示す。表示部501の中央領域1201に予約を行う印刷ジョブデータの印刷開始時刻、文書数、各文書の印刷条件等の情報を表示する。ただし、これらの印刷条件は印刷条件情報を参照して取得されるものである。
印刷ジョブデータの確認画面においてOKキー1202が押下されると(ステップS411でYES)、ステップS412へ進み印刷が予約される。キャンセルキー1203が押下されると(ステップS411でNO)、ステップS401へ進み、試し印刷設定画面を表示する。
尚、試し印刷設定画面においてキャンセルキー1006又は閉じるキー1007が押下されると、ステップS202へ戻り図6に示す基本画面を表示する。
以上のように、本実施形態の「日時指定連続印刷」モードにおいては、複合機202に複数の印刷ジョブデータが格納されている状況において、所定の印刷ジョブデータを選択して試し印刷を行い、試し印刷の結果に基づいて印刷条件を調整し、所望の印刷結果が得られた場合、試し印刷の印刷条件設定を維持しながら大量印刷の予約を行うことが可能である。
(4.印刷開始)
次に、本実施形態における印刷開始の処理について説明する。図14は複合機202における印刷開始の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS501において、複合機202は印刷ジョブデータが投入されているか否かを判定する。印刷ジョブデータが投入されている場合(ステップS501でYES)、ステップS502へ進む。投入されていない場合(ステップS501でNO)、所定の時間待機した後、ステップS501へ戻る。
ステップS502において、複合機202は投入された印刷ジョブデータの中に「日時指定連続印刷」モードのものが含まれるか否かを判定する。含まれる場合は(ステップS502でYES)ステップS503へ進み、含まれない場合は(ステップS502でNO)所定の時間待機した後、ステップS501へ戻る。
ステップS503において、複合機202は、非図示の内部時計を参照し、現時刻を取得する。そして、印刷ジョブデータの指定日時と現時刻との比較を行う。現時刻が印刷ジョブデータの指定時刻と同一又は経過している場合(ステップS504でYES)、ステップS505へ進み、印刷ジョブデータの印刷を開始する。現時刻が指定時刻に到達していない場合(ステップS504でNO)、所定の時間待機した後、ステップS501へ戻る。
ステップS505では、印刷ジョブデータの印刷条件に基づいて記録媒体(記録紙、OHPシート等)に印刷ジョブデータの画像データを記録する。ただし、印刷処理は印刷ジョブデータに関連づけられた印刷条件情報のすべての条件に基づいて行われる。
印刷ジョブデータの印刷処理が終了すると、ステップS506において印刷ジョブデータ及び対応する印刷条件情報を、HDD2004から削除し、更に、「日時指定連続印刷」モードの印刷ジョブデータリストから消去する。そしてステップS501へ戻る。
以上のような処理を行うことにより、操作者の指定した日時に印刷ジョブデータの印刷処理を開始することができる。
<「連続印刷」モードの処理>
次に、「連続印刷」モードにおける処理の流れについて説明する。ただし、「連続印刷」モードでは、複合機202の全体の処理の流れは「1.印刷モード指定」、「2.選択印刷ジョブデータ確認」、「3.印刷設定・印刷」の各ステップより構成される。以下、「2.選択印刷ジョブデータ確認」以降の処理について説明する。
(2.選択印刷ジョブデータ確認)
図15は「連続印刷」モードが選択された場合の、選択された印刷ジョブデータの確認を行う処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS601において、表示部501に図16に示す連続印刷設定画面を表示する。表示部501の選択ジョブリスト表示域1501に操作者により選択された印刷ジョブデータの一覧を表示する。操作者は印刷ジョブデータが正しく選択されていることを確認することができる。
印刷ジョブデータが正しく選択されていることの確認を終えると、操作者は試し印刷設定キー1502を押下する(ステップS602でYES)。このイベントに基づいて、複合機202は表示部501に試し印刷設定画面を表示する(図17のステップS701)。
閉じるキー1503が押下されると(ステップS603でYES)、ステップS202へ戻り図6に示す基本画面を表示する。
(3.印刷設定・印刷)
次に、「連続印刷」モードにおける印刷条件設定及び印刷処理の開始の操作について説明する。図17は印刷条件設定の変更と試し印刷、印刷開始を行う処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS701において、表示部501には図11に示す試し印刷設定画面を表示する。
「連続印刷」モードにおける「3.印刷設定・印刷」の処理は「日時指定連続印刷」モードの「3.印刷設定」の処理とほぼ同様である。即ち、印刷条件設定の変更、試し印刷、ジョブ一覧からの消去、キャンセルの各処理は「日時指定連続印刷」モードの「2.印刷設定」での処理と同様である。「連続印刷」モードではOKキー1005が押下されると、印刷ジョブデータの確認後、直ちに印刷を開始する点が異なる。
ステップS702乃至ステップS708における処理は、「日時指定連続印刷」モードの「3.印刷設定」の説明において参照した図10のステップS402乃至ステップS408の処理と同様である。このため、ステップS702乃至ステップS708における処理の説明は、S402乃至ステップS408の処理の説明を、S402乃至S408をそれぞれS702乃至S708に読み替えて引用するものとする。
選択印刷ジョブデータリストに表示されている全ての印刷ジョブデータの印刷条件設定が終了し、OKキー1005が押下されると(ステップS709でYes)、ステップS710へ進み、図13に示す印刷確認画面を表示する。表示部501の中央領域1201に印刷を行う印刷ジョブデータの文書数、各文書の印刷条件等の情報を表示する。ただし、これらの印刷条件は印刷条件情報を参照して取得されるものである。
印刷確認画面においてOKキー1202が押下されると(ステップS711でYES)、ステップS712へ進み印刷を開始する。ただし、印刷処理は印刷ジョブデータに関連づけられた印刷条件情報のすべての条件に基づいて行われる。キャンセルキー1203が押下されると(ステップS711でNO)、ステップS701へ進み、試し印刷設定画面を表示する。
尚、試し印刷設定画面においてキャンセルキー1006又は閉じるキー1007が押下されると、ステップS202へ戻り図6に示す基本画面を表示する。
以上のように、本実施形態の「連続印刷」モードにおいては、複合機202に複数の印刷ジョブデータが格納されている状況において、所定の印刷ジョブデータを選択して試し印刷を行い、試し印刷の結果に基づいて印刷条件を調整し、所望の印刷結果が得られた場合、試し印刷の印刷条件設定を維持しながら大量印刷を行うことが可能である。
[他の実施形態]
これまでに述べた実施形態は、情報処理装置から画像形成装置に印刷ジョブデータを送信し、画像処理装置において試し印刷、印刷条件設定、印刷・予約印刷を行う構成に関するものであったが、本発明はこれに限られるものではない。即ち、スキャナ2071等で取得した画像データや、情報処理装置から送られたPDL画像、受信したFAX文書等をあらかじめHDD2004のボックスに保存しておき、後に画像処理装置において試し印刷、印刷条件設定、印刷・予約印刷を行う構成も含む。
尚、上記実施形態では、画像形成装置は複合機としているが、これに限定されるものではない。すなわち、LBP、インクジェットプリンタ等のプリンタを画像形成装置とした場合にも、本発明を適用することができる。
以上、実施形態を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。 また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
更に、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。