JP2012208862A - 服薬管理システム、服薬管理サービスを提供する方法、及び、服薬管理プログラム - Google Patents

服薬管理システム、服薬管理サービスを提供する方法、及び、服薬管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】異なる医療機関間での適切な薬剤の処方チェックを可能にする服薬管理システム、服薬管理サービスを提供する方法、及び、服薬管理プログラムを提供する。
【解決手段】第1の医療機関の第1のサーバーと第2の医療機関の第2のサーバーと、第1、2のサーバーとそれぞれ通信可能な端末装置とを有する服薬管理システムであって、第1のサーバーは第1の医療機関で処方された薬剤の薬剤識別情報と予定情報とを有する服薬管理情報を端末装置に送信する管理情報送信手段を有し、端末装置は、第1のサーバーから受信した服薬管理情報を記憶するメモリと、薬剤の服薬に関する服薬履歴情報をユーザから受け付けた場合に、服薬管理情報に含まれる予定情報と関連付けて記憶すると共に、服薬履歴情報と服薬管理情報とに基づいて、処方された薬剤のうち服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報を第2のサーバーに送信する服薬管理手段とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、服薬管理システム、服薬管理サービスを提供する方法、及び、服薬管理プログラムに関する。
病院や薬局等の医療機関では、処方された薬剤同士の相互作用によって副作用が生じ、死亡事故に発展するケースがある。そこで、医師または薬剤師は、患者に薬剤を処方する際、処方対象の薬剤同士の相互作用による副作用が生じないか否かのチェック(以下、併用禁忌チェック)を行う。また、薬剤の処方時、併用禁忌チェックに加え、薬剤の処方量が限度を超えていないか否かのチェック(以下、極量チェック)、同じ薬剤を重複して処方していないか否かのチェック(以下、重複投与チェック)等も合わせて行われる(以下、これらのチェックを総称して薬剤の処方チェックという)。
近年では、ひとつの医療機関内の複数の診療科や薬局によって、それぞれ独立的に処方される薬剤についてコンピューターによる併用禁忌チェックが行われる(例えば、先行文献1)。しかし、併用禁忌チェックを含む薬剤の処方チェックは、1つの医療機関内だけでなく、複数の医療機関間で行われる必要がある。今日、複数の医療機関間における薬剤の処方チェックは、例えば医療機関から提供される「薬識手帳」や「お薬手帳」等を介して行われている。しかしながら、手帳の不携帯や紛失等によって有効に機能していないのが現状である。
一方、近年、複数の医療機関が連携して患者の治療にあたる地方医療連携が提案されており、地方医療連携システムの導入が開始されている。地方医療連携システムは、複数の医療機関の間での患者の検査結果や経過情報を共有することによって、重複検査の削減及び有効な治療を目指すものである。地方医療連携システムによると、それぞれの医療機関の薬剤の処方データを共有することによって、複数の医療機関の間での薬剤の処方チェックが可能になる。例えば、病院Bは、地域医療連携システムが共有する複数の医療機関による処方データに基づいて、ある患者に対して、病院Aで処方された薬剤と併用禁忌等に当たらないように薬剤を処方することができる。
特開平8−57021号公報
しかしながら、地方医療連携システムの導入は、複数の医療機関の医療情報を管理するサーバーが必要になり各医療機関にとって費用を要するため、その導入があまり進んでいない。また、地域医療連携システムでは、それぞれの医療機関の薬剤の処方データを共有しているものの、処方した薬剤が、実際に患者によって何時どの程度服薬されているかを示す服薬履歴情報は共有していない。そのため、薬剤の処方チェックが不十分である。
そこで、本発明は、異なる医療機関間での適切な薬剤の処方チェックを可能にする服薬管理システム、服薬管理サービスを提供する方法、及び、服薬管理プログラムを提供する。
第1の側面は、第1の医療機関の第1のサーバーと、
第2の医療機関の第2のサーバーと、
前記第1、2のサーバーとそれぞれ通信可能な端末装置とを有する服薬管理システムであって、
前記第1のサーバーは、
前記第1の医療機関で処方された薬剤の薬剤識別情報と服薬予定に関する予定情報とを有する服薬管理情報を前記端末装置に送信する管理情報送信手段を有し、
前記端末装置は、
前記第1のサーバーまたは前記第2のサーバーと通信する通信手段と、
前記第1のサーバーから前記通信手段を介して受信した前記服薬管理情報を記憶するメモリと、
前記薬剤の服薬に関する服薬履歴情報をユーザから受け付けた場合に、前記服薬管理情報に含まれる前記予定情報と関連付けて前記メモリに記憶すると共に、前記服薬履歴情報と前記服薬管理情報とに基づいて、処方された前記薬剤のうち服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報を前記第2のサーバーに前記通信手段を介して送信する服薬管理手段とを有し、
前記第2のサーバーは、
前記端末装置から前記未服薬情報を受信する受信手段を有する。
第1の側面によれば、異なる医療機関間での適切な薬剤の処方チェックを可能にする。
本実施の形態例における服薬管理システムの一例を表す図である。 A病院のサーバーを構成の一例を表す図である。 携帯電話端末の構成の一例を表す図である。 本実施の形態例における服薬管理システムの概要フローチャート図である。 薬剤と共に提供される服薬管理、薬剤識別バーコードの一例を表す図である。 処方情報に基づく薬剤及びバーコードの提供に係るフローチャート図である。 服薬管理情報DBが有する服薬管理情報の一例を表す図である。 携帯電話端末に記憶される服薬管理情報の一例を表す図である。 服薬履歴情報の入力に係る処理の詳細を説明するフローチャート図である。 内服薬の服薬履歴情報入力時の携帯電話端末の画面遷移を表す例図である。 服薬管理情報に関連付けて記憶された服薬履歴情報の一例を表す図である。 頓服薬の服薬履歴情報入力時の携帯電話端末の画面遷移を表す例図である。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
[服薬管理システムの構成]
図1は、本実施の形態例における服薬管理システムの一例を表す図である。同図の服薬管理システムは、例えば、医療機関であるA病院HAの有するサーバー(第1のサーバー)10と、A病院HAとは別のB病院HBの有するサーバー(第2のサーバー)80と、携帯電話端末(端末装置)30とを有する。携帯電話端末30は、各病院HA、HBのサーバー10、80それぞれと通信可能である。この例において、携帯電話端末30は、A病院HAのサーバー10と、インターネットや携帯電話会社固有の通信網、非接触型ICカード等を介して双方向の無線通信や非接触通信が可能であり(n1)、B病院HBのサーバー80に対して、同様にして少なくとも情報の送信が可能である(n2、n3)。
続いて、A病院HAのサーバー10と携帯電話端末30の構成についてそれぞれ説明する。
[A病院のサーバー10の構成]
図2は、A病院のサーバー10を構成の一例を表す図である。A病院のサーバー10は、例えば、電子カルテシステムS1、調剤システムS2、服薬管理情報DB11、服薬管理情報インターフェースS3を有する。電子カルテシステムS1は、医師が患者の診療結果情報や薬剤の処方情報を入力するシステムである。A病院の医師は、コンピューター端末C1の電子カルテシステムインターフェイスA1を介して、患者の診療結果情報や薬剤の処方情報PX1、PX2を入力する。そして、電子カルテシステムS1に入力された薬剤の処方情報PX1、PX2は、服薬管理情報の形式に変換され服薬管理情報DB11に記憶される。
また、電子カルテシステムS1は、薬剤の処方情報PX1、PX2と、服薬管理情報DB11から管理対象の服薬管理情報を特定するための服薬管理バーコード情報BCを、サーバー10の調剤システムS2に出力する。そして、A病院の薬剤師は、コンピューター端末C2の調剤システムインターフェイスA2を介して、電子カルテシステムS1から出力された情報に基づいて、薬剤と共に、印刷した当該薬剤に対応する服薬管理バーコードBC及び薬剤識別バーコードBDを患者に提供する。また、サーバー10の服薬管理情報インターフェースS3は、携帯電話端末30からの服薬管理バーコードBCに基づく服薬管理情報の送信要求に応答して、服薬管理情報DB11から取得した対象の服薬管理情報を携帯電話端末30に送信する。
[携帯電話端末30の構成]
図3は、携帯電話端末30の構成の一例を表す図である。同図の携帯電話端末30は、本実施の形態例における端末装置の一例である。同図の携帯電話端末30は、例えば、プロセッサ31、表示部32、操作部33、制御部34、通信ユニット35、カメラユニット36、スピーカーユニット37、メモリ38を有する。通信ユニット35は、基地局との間の無線通信や非接触通信を実現し、カメラユニット36は画像やバーコードの読み取り処理を行い、スピーカーユニット37は着信音や受話音声等を出力する。また、表示部32は、操作画面や喚起情報等を表示画面へ出力し、操作部33は文字等の入力操作やメニュー選択等の操作を受け付ける。そして、制御部34は、携帯電話端末30全体の動作を制御する。
また、メモリ38には、服薬管理アプリケーションプログラム(以下、服薬管理アプリケーション)21、服薬管理情報PD及び服薬履歴情報PHが記憶される。服薬管理アプリケーション21は、携帯電話端末30と協働することによって本実施の形態例における服薬管理手段を実現する。服薬管理アプリケーション21の処理、服薬管理情報PD及び服薬履歴情報PHの詳細については、後述する。また、図示していないが、メモリ38には、携帯電話端末30の各ユニットの制御プログラムや、電話帳やメールアドレス等のユーザ情報も記憶される。
なお、図3において、本実施の形態例における端末装置の一例として携帯電話端末30が例示されているが、この例に限定されるものではない。本実施の形態例の端末装置は、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistant)やカメラ付きのモバイル型コンピューター等であってもよい。
[本実施の形態例の服薬管理システムの概要]
続いて、本実施の形態例における服薬管理システムの処理の概要について説明する。本実施の形態例では、A病院HAで薬剤の処方を受けた患者が、当該薬剤の服薬期間中にB病院HBで薬剤の処方を受ける場合について例示する。本実施の形態例における服薬管理システムは、A病院で処方された薬剤情報である服薬管理情報PDと、その服薬状況を示す服薬履歴情報PHとを患者の携帯電話端末30に記憶させ、服薬管理情報PDと服薬履歴情報PHに基づいて、服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報をB病院HBの診療時にB病院のサーバー80に供給する。これにより、服薬管理システムは、B病院HBの医師による薬剤処方時の適切な薬剤の処方チェック(併用禁忌チェック、極量チェック、重複投与チェック等)を可能にする。
前述したとおり、併用禁忌は、薬剤を併用して服薬する場合の副作用、作用の増強、減弱等の影響を及ぼす薬剤の組み合わせである。また、極量は、過量の服薬によって危険が発生する定量である。重複投与は、同じ薬剤を重複して処方することである。A病院HAで処方された薬剤を服薬中の患者がB病院HBで新たに薬剤の処方を受ける場合、服薬中の薬剤との併用禁忌チェック、極量チェック、重複投与チェック等の薬剤の処方チェックが適切に行われる必要がある。
図4は、本実施の形態例における服薬管理システムの概要を説明するフローチャート図である。初めに、患者がA病院で薬剤の処方を受けると、A病院の医師は処方する薬剤の情報PX1、PX2を電子カルテシステムS1(図2)に入力する(S11)。その結果、処方する薬剤の情報が服薬管理情報PDの形式に変換され、服薬管理情報DB11に記憶される。また、電子カルテシステムS1は、処方された薬剤の情報と、当該処方された薬剤の情報に対応する服薬管理情報PDを服薬管理情報DB11から特定する服薬管理バーコード情報とを、調剤システムS2に出力する。そして、調剤システムS2は、処方された薬剤の情報と服薬管理バーコード情報とに基づいて、薬剤と共に、服薬管理バーコード及び薬剤識別バーコードを患者に提供する(S12)。工程S12の処理の詳細については、後述する。ここで、服薬管理バーコード及び薬剤識別バーコードの例を提示する。
図5は、薬剤と共に患者に提供される服薬管理バーコード及び薬剤識別バーコードの一例を表す図である。薬剤は、例えば、薬袋En、Etと、当該薬剤に関する詳細な説明が記載された薬剤の説明書(例えば、お薬説明書)Mdと共に提供される。薬袋En、Etには、例えば、処方された薬剤の名前、服薬開始日と用法、1回の服薬数量(以下、服薬単位数量)等が記載される。本実施の形態例では、薬袋En、Etやお薬説明書Mdに服薬管理バーコードBC及び薬剤識別バーコードBD1〜BD5が印刷される。
服薬管理バーコードBCは、A病院から1回に処方された薬剤全体に対応し、服薬管理情報DB11から、1回に処方された薬剤全てに対応する服薬管理情報を特定する情報を有する。後述するが、服薬管理バーコードBCは、A病院のサーバー10から服薬管理情報DB11のうち処方された薬剤の服薬管理情報を特定し、受信するために使用される。一方、薬剤識別バーコードBD1〜BD5は、A病院から処方された各薬剤、または一包化された薬剤m1〜m4に対応する服薬管理情報を特定する情報を有する。後述するが、薬剤識別バーコードBD1〜BD5は、服薬対象薬剤の識別チェック、服薬対象薬剤の情報入力時に使用される。なお、図5の例では各バーコードが2次元バーコードである場合を例示しているが、1次元バーコード等であってもよい。
ここで、薬剤の前提知識について説明する。本実施の形態例では、薬剤は主に内服薬と頓服薬とに大別される。内服薬は服薬予定に関する予定情報が規定され定期的に服薬される薬剤であり、頓服薬は予定情報が規定されず症状が発生して必要になった時に服薬される薬剤である。予定情報とは、例えば、薬剤を服薬する日、服薬する日時等を示す。図5の例において、薬袋Enは内服薬を内包し、薬袋Etは頓服薬を内包している。
なお、内服薬及び頓服薬は薬剤の種別の一例であり、この例に限定されるものではない。本実施の形態例における服薬管理システムは、管理対象の薬剤として外用薬、注射等の用法の薬剤を含んでいてもよい。
図5において、具体的に、薬袋Enは、予定情報が規定された内服薬(薬A、薬B、薬C、薬D)を14日分内包する。薬A(ma)は毎食前(朝食前、昼食前、夕食前)に1錠、薬B(mb)は夕食前に1錠を、薬C(mc)は就寝前に2錠、薬D(md)は毎食前に1錠、14日の間、服薬される。即ち、患者は、朝食前及び昼食前に薬A(ma)、薬D(md)を1錠ずつ、夕食前に薬A(ma)、薬B(mb)、薬D(md)を1錠ずつ、就寝前に薬C(mc)を2錠服薬する。このように、内服薬には予定情報が規定される。
ところで、上記のように、服薬対象の内服薬が複数ある場合、予定情報に基づく服薬予定日、または服薬予定日時によって服薬対象の薬剤の数量や種類が異なり、誤服薬や服薬漏れが生じやすい。そこで、同図の薬袋Enの吹き出しmpように、服薬機会毎に服薬対象の薬剤が一包化される。これにより、患者は、予定情報に基づく服薬機会毎に対応した一包化薬剤m1〜m4を服薬すればいいため、誤服薬や服薬漏れを予防することができる。
一方、図5において、薬袋Etは、5回分の頓服薬Eを内包する。この例において、頓服薬Eは頭痛時に必要に応じて服薬される。ただし、頓服薬には、一定期間内(以下、服薬限度期間内)の服薬限度数量が設けられていることがあり、服薬限度数量を超える服薬は回避されなければならない。本実施の形態例において、頓服薬Eの服薬限度期間内の服薬限度数量は、1日(24時間)に3錠であるものとする。なお、本実施の形態例における頓服薬Eの服薬単位数量は1錠であるため一包化の必要性はないが、頓服薬も同様に一包化されてもよい。
図5において、薬袋En、Etお薬説明書Mdにそれぞれ印刷された服薬管理バーコードBCは同一であり、A病院で6月30日に患者が処方された薬剤全体(薬A〜薬E)の服薬管理情報に対応する。また、同図において、薬剤識別バーコードBD1〜BD4は一包化された薬剤m1〜m4それぞれに、薬剤識別バーコードBD5は頓服薬Eに対応する。
図4の概要フローチャート図に戻り、薬剤と共にバーコードが患者に提供された(S12)後の工程について説明する。この後続の工程S13〜S16は、患者の携帯電話端末30側における操作または処理である。工程S13で、患者は、図5の薬袋Ec、Et、お薬説明書Mdに印刷された服薬管理バーコードBCを携帯電話端末30のカメラユニット36によって読み取り、当該バーコードBCによって特定される服薬管理情報DB11(図2)内の本人に6月30日に処方された薬剤に対応する服薬管理情報PDを受信する(S13)。受信された服薬管理情報PDは、携帯電話端末30のメモリ38に記憶される。
服薬管理情報PDの受信後(S13)、携帯電話端末30の服薬管理アプリケーション21は、服薬履歴情報PHの入力を受け付け可能状態となる。そこで、服薬管理アプリケーション21は、薬剤の服薬に関する服薬履歴情報PHを患者から受け付け、服薬管理情報PDに含まれる予定情報に関連付けてメモリ38に記憶する(S14)。この工程S14の処理の詳細については後述する。このように、服薬管理システムは、携帯電話端末30のメモリ38に、服薬管理情報PDとその服薬履歴情報PHとを記憶させる。携帯電話端末30は患者によって常時携帯され、情報の即時的な入力を可能にすることから、携帯電話端末30には常に最新の服薬履歴情報PHが記憶される。
そして、患者が次にB病院HBを受診して薬剤の処方を受ける場合(S15のYES)、患者は、服薬管理アプリケーション21を介して、携帯電話端末30に記憶された薬剤管理情報PDと服薬履歴情報PHとに基づく未服薬情報をB病院のサーバー80に送信する(S16)。薬剤管理情報PDと服薬履歴情報PHは、例えば、B病院HBの受け付けに設置された情報受信機器(図示せず)を介してB病院のサーバー80に送信される。B病院のサーバー80に送信された未服薬情報は、例えば、紙等に印刷されカルテと共に医師に渡される。これにより、B病院HBの医師は、薬剤を処方する際、少なくとも、患者の手元に残る未服薬の薬剤情報に基づいて、より適切に薬剤の処方チェックを行うことができる。
続いて、図4の概要フローチャート図で前述した工程S12、工程S14、工程S16の処理についてより詳細に説明する。
[処方された薬剤の情報に基づく薬剤及びバーコードの提供(図4の工程S12)]
図6は、A病院HAで処方された薬剤の情報PX1、PX2に基づく薬剤及びバーコードの提供に係る処理(図4のS12)の詳細を説明するフローチャート図である。A病院の医師は、患者に薬剤を処方する際、当該薬剤の処方情報を電子カルテシステムS1に登録する(S21)。医師は、薬剤の処方情報PX1、PX2として、例えば、薬剤名、単位服薬数量、用法、服薬開始日等を入力する。その一例が、同図右の薬剤の処方情報PX1、PX2である。
図6の例では、患者は、A病院で内科と神経内科とを受診し、各科でそれぞれ薬剤の処方を受けている。処方情報PX1によると内科で内服薬(薬A〜薬C)と頭痛のための頓服薬(薬E)が、処方情報PX2によると神経内科で内服薬(薬D)が処方されている。そして、電子カルテシステムS1に入力された薬剤の処方情報PX1、PX2は服薬管理情報の形式に変換され、服薬管理情報DB11に記憶される(S22)。続いて、服薬管理情報DB11について例示する。
図7は、A病院のサーバー10の服薬管理情報DB11が有する服薬管理情報PDの一覧を表す例図である。サーバー10の服薬管理情報DB11には、例えば、A病院で薬剤の処方を受けた全ての患者の服薬管理情報PDが記憶される。同図の例では、患者が6月30日に処方された服薬管理情報PDが表されている。
図7において、本実施の形態例の服薬管理情報PDは、少なくとも薬剤識別情報と服薬予定に関する予定情報とを有する。例えば、薬剤識別情報は同図の薬剤名または薬剤コードに対応し、予定情報は同図の服薬予定日、用法、時間(服薬時間)、及び、当該情報の組み合わせに対応する。具体的に、同図の服薬管理情報PD1は、薬剤識別情報として「薬A」または「薬剤識別コード(薬剤コード):00000001」を、予定情報として「2010/07/01(服薬予定日)」、「昼食前(用法)」、「12:00(時間)」等を有する。なお、本実施の形態例における服薬管理情報PDは、さらに、薬剤が処方された医療機関、患者氏名、オーダー(処方)発行日、服薬開始日、薬種別、1回数量(以下、服薬単位数量)等を有する。
また、図7において、頓服薬の服薬管理情報PDは、予定情報を有さず、少なくとも、薬剤識別情報とその服薬単位数量、服薬限度期間内の服薬限度数量を有する。例えば、同図の頓服薬Eの服薬管理情報PD2は、図5で前述したとおり、服薬単位数量(単位数量)として「1錠」、服薬限度期間内の服薬限度数量として「24:00/3錠」の情報を有する。なお、同図の頓服回数とは処方量における頓服回数であり、本実施の形態例における頓服薬Eの頓服回数は5回(1錠×5回)である。
図6のフローチャート図に戻り、処方された薬剤の処方情報が服薬管理DBに記憶されると(S22)、電子カルテシステムS1は、服薬管理情報DB11から処方した薬剤の服薬管理情報PDを特定する服薬管理バーコード情報を、薬剤の処方情報と共に調剤システムS2に出力する(S23)。続いて、調剤システムS2は、電子カルテシステムS1から出力された薬剤の処方情報に基づいて、各薬剤、または、一包化された薬剤に対応する薬剤識別バーコード情報をそれぞれ生成する。そして、調剤システムS2は、薬剤識別バーコード情報に基づいて薬剤識別バーコードを(S24)、電子カルテシステムS1から出力された服薬管理バーコード情報に基づいて服薬管理バーコードを(S25)、薬袋やお薬説明書、一包化された薬包に印刷する。そして、処方された薬剤が、服薬管理バーコードBC及び薬剤識別バーコードBD1〜BD5と共に、患者に提供される(S26)。
このようにして、A病院HAで処方された薬剤の情報に基づいて、処方された薬剤と共に、服薬管理バーコードBC及び薬剤識別バーコードBD1〜BD5が患者に提供される。そして、図4の概要のフローチャート図で前述したとおり、この後の工程(図4のS13)で、患者は、携帯電話端末30のカメラユニット36によって服薬管理バーコードBCを読み取り、A病院のサーバー10の服薬管理情報DB11から、処方された薬剤に対応する服薬管理情報PDを携帯電話端末30に受信し記憶させる。続いて、携帯電話端末30に記憶された服薬管理情報PDを例示する。
図8は、携帯電話端末30に記憶された服薬管理情報PDの一例を表す図である。本実施の形態例において服薬管理情報PDは、服薬履歴情報PHとの関連付けを容易にするために、A病院のサーバー10の服薬管理情報PD(図7)の形式から多少の変更が行われている。具体的に、サーバー10の服薬管理情報PD(図7)は、5回の頓服回数分処方された頓服薬Eについて、1つの服薬管理情報PD2(図7)を有するのに対し、携帯電話端末30は、服薬単位に展開された5つの服薬管理情報PD3(図8)を有する。また、携帯電話端末30は、頓服薬Eについて、別途、頓服薬Eの服薬限度期間と服薬限度数量「24:00/3錠」を示す情報PDtを有する。
これにより、頓服薬について、服薬管理情報PDが服薬単位毎に展開され、服薬履歴情報PHへの関連付けが容易になる。ただし、携帯電話端末30の服薬管理情報PDは、必ずしも、図8のように変更が加えられる必要はなく、サーバー10の服薬管理情報PD(図7)と同じ形式で記憶されてもよい。この場合、頓服薬Eのひとつの服薬管理情報PDに対して、服薬単位毎の5つの服薬履歴情報PHが関連付けて記憶される。
このように、図8のように、服薬管理情報PDが携帯電話端末30のメモリ38に受信され記憶されると(図4のS13)、続いて、携帯電話端末30の服薬管理アプリケーション21は、服薬履歴情報PHの入力を受け付け可能状態になる。この時点では、各服薬管理情報PDに対応する服薬履歴情報PHは未服薬である旨の情報を有する。続いて、服薬管理アプリケーション21による服薬履歴情報PHの受け付け工程(図4のS14)について、詳細に説明する。
[携帯電話端末30による服薬履歴情報の受け付け(図4の工程S14):内服薬の場合]
図9は、携帯電話端末30による服薬履歴情報PHの受け付けに係る処理(図4のS14)の詳細を説明するフローチャート図である。まず、予定情報が規定される内服薬の服薬履歴情報PHの受け付け処理の流れについて説明する。
服薬対象の薬剤が頓服薬ではない場合(S40のNO)、つまり内服薬である場合、携帯電話端末30の服薬管理アプリケーション21は、メモリ38に記憶する服薬管理情報の予定情報に対応して、携帯電話端末30の表示画面に服薬喚起画面を出力する(S41)。具体的に、服薬管理アプリケーション21は携帯電話端末30上で常駐して動作し、予定情報、または、その一定時間前になったら、携帯電話端末30の表示画面に服薬を喚起する旨の情報を出力する。なお、服薬管理アプリケーション21は、あわせてアラート音の出力や、服薬喚起メールの受信等によって服薬を喚起してもよい。
服薬喚起画面が出力されると(S41)、患者は、服薬対象の薬剤に対応する薬剤識別バーコードを携帯電話端末30のカメラユニット36によって読み取る(S42)。薬剤識別バーコードは、例えば、薬剤の予定情報や薬剤識別情報等の情報を有する。そして、薬剤識別バーコードの読み取りによって取得された情報が、服薬喚起された薬剤の携帯電話端末30に記憶された服薬管理情報PDと照合される(S43)。
照合の結果、情報が適合し、適切な薬剤と判定された場合(S43のYES)、服薬管理アプリケーション21は、適切な薬剤である旨の照合結果情報を表示画面に出力し、服薬、及び、服薬後の服薬完了指示の入力を促す。服薬完了指示を受け付けると(S48)、服薬管理アプリケーション21は、服薬済みであることを示す服薬履歴情報PHを生成し服薬管理情報PDの予定情報と関連付けてメモリに記憶する(S49)。このとき、服薬管理アプリケーション21は、例えば、服薬完了指示を受け付けた時間を服薬実施日及び服薬実施時間とみなし、服薬履歴情報PHとして合わせて記憶してもよい。
一方、照合の結果、情報が適合せず、適切な薬剤ではないと判定された場合(S43のNO)、服薬管理アプリケーション21は、不適切な薬剤である旨の情報を携帯電話端末30の表示画面に出力し(S44)、適切な薬剤の薬剤識別バーコードの読み取りを促す。
図10は、図9のフローチャート図における内服薬の服薬履歴情報入力時の携帯電話端末30の画面遷移を表す例図である。同図の画面sc1において、予定情報が7月1日の昼食前(この例では、12:00)の薬A、薬Dの服薬履歴情報の入力を促す服薬喚起画面の一例が表示されている(S41)。また、画面sc1には、服薬対象の薬剤が適切か否かを服薬前に確認するための、薬剤識別バーコード読み取り用薬剤確認カメラ起動ボタンf1が表示される。
7月1日の12:00に服薬喚起画面が表示されると、患者は、薬剤確認カメラ起動用ボタンf1を押下し、画面sc2のように、携帯電話端末30のカメラユニット36によって、昼食前の薬剤が一包化された薬包m2の薬剤識別バーコードBD2を読み取る(S42)。この例において、薬剤識別バーコードBD2は、少なくとも用法情報「昼食前」を有する。そこで、薬剤識別バーコードBD2に基づく用法情報と、服薬喚起された7月1日 昼食前の薬A、薬Dに対応する服薬管理情報とが照合される。そして、情報が適合するため(S43のYES)、服薬管理アプリケーション21は、画面sc3のように、適切な薬剤である旨の情報を表示画面に出力し薬A、薬Dの服薬を促す。
というのも、本実施の形態例において、服薬期間中、一包化された各用法(朝食前、昼食前等)に服薬する対象の薬剤は、毎日、同一である。そのため、薬剤識別バーコードの有する用法情報が服薬喚起対象の服薬管理情報の用法情報と適合すれば、服薬対象の薬剤が適切であることが証明される。一方、日によって、各用法の一包化薬剤が異なる場合は、例えば、薬剤識別バーコードは、用法情報に加えて服薬予定日を示す情報を保持する。これにより、同様にして、服薬対象の薬剤の服薬予定日と用法情報の適合が確認されることで、服薬対象の薬剤が適切であることが証明される。また、予定情報として服薬予定日のみが規定される場合、薬剤識別バーコードは服薬予定日のみを有し、服薬管理情報の服薬予定日と照合されてもよい。また、例えば、服薬対象の薬剤が一包化されていない場合、薬剤識別バーコードは薬剤識別情報(例えば、薬A、薬D)を有し、服薬喚起された薬剤の服薬管理情報の薬剤識別情報と、薬剤識別バーコードの有する薬剤識別情報とが照合されてもよい。
そして、患者が薬A、薬Dの服薬後、服薬完了ボタンf3を押下すると(S48)、服薬管理アプリケーション21は、昼食前に服薬予定の薬A、薬Dの服薬が完了したものとみなし、当該薬剤が服薬済みであることを示す服薬履歴情報PHを生成し、服薬管理情報PDの予定情報と関連付けてメモリに記憶する(S49)。これにより、画面sc5のように、7月1日 昼食前に対応する薬剤が服薬済み状態に更新される。
一方、例えば、携帯電話端末30のカメラユニット36によって夕食前の薬剤が一包化された薬包m3の薬剤識別バーコードBD3が読み取られた場合(S42)、薬剤識別バーコードBD3の有する用法情報と、服薬喚起された薬剤の服薬管理情報の用法情報との照合の結果、情報が適合しない(S43のNO)。そのため、服薬管理アプリケーション21は、画面sc4のように、不適切な薬剤である旨の情報を表示画面に出力し(S44)、薬剤再確認ボタンf2を表示して適切な薬剤の薬剤識別バーコードの読み取りを促す。
そして、図11は、服薬管理情報に関連付けて記憶された服薬履歴情報PHの一例を表す図である。この例において、7月1日の朝食前、昼食前の薬剤が服薬済みである。同図において、図10の7月1日 昼食前の薬A、薬Dに対応する服薬履歴情報PHxは、服薬済みであることを示す服薬状況「済」、服薬完了ボタンf3が押下された服薬実施日「2010/07/01」、服薬実施時間「12:03」の情報を有する。
このように、服薬管理アプリケーション21は、内服薬に関する服薬履歴情報PHを患者から受け付け、服薬管理情報に含まれる予定情報と関連付けてメモリ38に記憶する。なお、服薬管理アプリケーション21は、予定情報として服薬予定日のみを有する場合、服薬喚起を、当該服薬予定日の予め患者によって指定された時間に行ってもよい。
[携帯電話端末30による服薬履歴情報の受け付け(図4の工程S14):頓服薬の場合]
図9の服薬履歴情報の入力処理のフローチャート図に戻り、次に、頓服薬の服薬履歴情報の受け付け処理の流れについて説明する。服薬対象の薬剤が頓服薬の場合(S40のYES)、患者は、頓服薬の服薬時に、服薬対象の頓服薬の薬剤識別バーコードを携帯電話端末30のカメラユニット36によって読み取る(S45)。服薬管理アプリケーション21は、読み取られた薬剤識別バーコードの有する薬剤識別情報に基づいて薬剤を認識し、当該頓服薬の服薬履歴情報に基づいて服薬限度期間内の服薬済み数量を取得する。そして、服薬管理アプリケーション21は、服薬によって当該頓服薬の服薬管理情報の有する服薬限度期間内の服薬限度数量を超えるか否かを判定する(S46)。
判定の結果、服薬限度数量を超えないと判定された場合(S46のYES)、服薬管理アプリケーション21は、服薬、及び、服薬後の服薬完了指示の入力を促す。服薬完了指示を受け付けると(S48)、服薬管理アプリケーション21は、服薬済みであることを示す服薬履歴情報PHを生成し服薬管理情報PDに関連付けて記憶する(S49)。一方、服薬によって服薬限度数量を超えると判定された場合(S46のNO)、服薬管理アプリケーション21は、服薬限度数量を超える服薬である旨の警告情報を表示画面に出力する(S47)。
図12は、図9のフローチャート図における頓服薬の服薬履歴情報入力時の携帯電話端末30の画面遷移を表す例図である。同図の画面sc11のように、患者は、頓服薬Eを服薬しようとするとき、カメラユニット36を起動して薬袋Etまたはお薬の説明書Md等に印刷された頓服薬Eの薬剤識別バーコードBD5を読み取る(S45)。そして、服薬管理アプリケーション21は、薬剤識別バーコードBD5に基づいて頓服薬Eであることを認識し、頓服薬Eに係る服薬履歴情報PHに基づいて、頓服薬がどの期間にどの程度服薬済みであるかの情報を取得する。そして、服薬管理アプリケーション21は、頓服薬Eの服薬済み数量に服薬単位数量「1錠」を加えた場合、頓服薬Eの服薬管理情報PDの有する服薬限度期間内の服薬限度数量(24時間に3錠)を超えるか否かを判定する(S46)。
24時間以内の頓服薬Eの服薬済み数量が2錠以内の場合、即ち、服薬限度数量を超えない場合(S46のYES)、服薬管理アプリケーション21は、画面sc12のように、頓服薬Eの服薬を促す。なお、図示していないが、この時、服薬管理アプリケーション21は、表示画面に、薬剤識別情報バーコードに対応する薬剤の情報を表示してもよい。これにより、患者は、服薬しようとする薬剤の情報をより明確に認知することができる。
そして、患者が頓服薬Eの服薬後、服薬完了ボタンf3を押下すると(S48)、服薬管理アプリケーション21は、頓服薬Eの服薬が完了したものとみなし、当該薬剤が服薬済みであることを示す服薬履歴情報PHを生成し、服薬管理情報PDに関連付けて記憶する(S49)。一方、24時間以内の頓服薬Eの服薬済み数量が3錠以上の場合(S46のNO)、服薬管理アプリケーション21は、画面sc13のように、服薬限度数量を超える服薬である旨の警告情報を出力し(S47)、必要に応じて医療機関の連絡先等を表示する。
以上のようにして、本実施の形態例における服薬管理アプリケーション21は、薬剤の服薬履歴情報PHの入力を促し、入力された服薬履歴情報PHを服薬管理情報PDに関連付けてメモリ38に記憶する。また、服薬管理アプリケーション21は、予定情報が規定された薬剤(内服薬)について、予定情報に基づいて薬剤を服薬する日時に服薬喚起画面を表示画面に出力すると共に、服薬対象の薬剤に対応する薬剤識別バーコードを携帯電話端末30のカメラユニット36に読み取らせて、服薬喚起された薬剤の服薬管理情報と照合し適切な薬剤であるか否かをチェックする。これにより、服薬管理アプリケーション21は、適切な予定情報に基づく薬剤の服薬日時に、適切な薬剤の服薬を促すことができ、精度の高い服薬履歴情報PHを記憶することができる。
また、本実施の形態例における服薬管理アプリケーション21は、頓服薬の情報入力時に、当該頓服薬の服薬履歴情報に基づいて服薬により服薬限度期間内の服薬限度数量を超えるか否かを判定し、超えない場合に当該頓服薬の服薬履歴情報の入力を促す。これにより、患者は、服薬限度数量を超える頓服薬の服薬を回避することができる。
なお、服薬管理アプリケーション21は、予定情報に基づく服薬喚起を行わず、服薬時に、患者に予定情報や薬剤識別情報に対応するチェックボックス等を表示画面上でチェックさせることによって、服薬履歴情報PHを入力させてもよい。また、服薬管理アプリケーション21は、頓服薬についても同様にして、服薬時に、患者に服薬対象の薬剤に対応するチェックボックス等を表示画面上でチェックさせることにより、その服薬履歴情報PHを入力させてもよい。
このようにして、携帯電話端末30のメモリ38に服薬履歴情報PHが記憶される。続いて、図4の概要フローチャート図で前述したとおり、患者がB病院から薬剤の処方を受ける際に、服薬管理アプリケーション21は、携帯電話端末30に記憶された服薬履歴情報PHに基づいて、処方された薬剤のうち服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報をB病院のサーバー80に送信する(図4の工程S15、S16)。未服薬情報は、例えば、CSV等のデータ形式で送信される。この処理の詳細について説明する。
[他の医療機関への各情報の送信(図4の工程S16)]
具体的に、服薬管理アプリケーション21は、例えば、未服薬であることを示す服薬履歴情報PHに対応する薬剤情報を有する未服薬情報をB病院のサーバー80に送信する。これにより、B病院HBの医師は、A病院HAで処方された薬剤のうち服薬されていない、即ち、患者の手元にありこれから服薬される可能性のある薬剤を特定することができる。これにより、B病院HBの医師は、服薬の可能性がある薬剤の情報に基づいた併用禁忌チェックを行うことができる。
具体的に、7月1日から14日間の服薬期間を終えて、7月10日 昼食前に薬A、薬Dが服薬されなかった場合を例示する。この場合、7月20日に患者がB病院の診療を受ける場合、患者の手元に残っている薬A、薬Dの情報を有する未服薬情報が少なくともB病院のサーバー80に送信される。これにより、B病院HBの医師は、薬A、薬Dと併用禁忌に当たらないように薬剤を処方することができる。
また、未服薬情報は、服薬されていない薬剤の数量情報を有していてもよい。これにより、B病院HBの医師は、患者の手元にある薬剤と同じ薬剤を処方する場合、未服薬情報の有する数量情報に基づいた極量チェックを行うことができる。このようにして、B病院HBの医師は、薬剤の処方チェックをより適切に行うことができる。
また、服薬管理アプリケーション21は、例えば、未服薬情報に加えて一定期間内の服薬管理情報PDと服薬履歴情報PHを、B病院のサーバー80に送信してもよい。というのも、一般的に併用禁忌チェックの対象となるのは、一定期間内に服薬済みの薬剤、及び、今後服薬される薬剤である。これにより、B病院HBの医師は、一定期間内に予定情報を有する薬剤の服薬状況と、患者の手元にあり今後服薬される可能性のある薬剤情報とに基づいてより適切に併用禁忌チェックを行うことができる。
以上のようにして、本実施の形態例における服薬管理システムは、第1の医療機関(A病院HA)の第1のサーバー10と、第2の医療機関(B病院HB)の第2のサーバー80と、各サーバーとそれぞれ通信可能な携帯電話端末30とを有する。そして、A病院のサーバー10は、A病院で処方された薬剤の薬剤識別情報と服薬予定に関する予定情報とを少なくとも有する服薬管理情報PDを携帯電話端末30に送信する。そして、携帯電話端末30は、A病院の第1のサーバー10から受信した服薬管理情報PDをメモリ38に記憶し、薬剤の服薬に関する服薬履歴情報PHをユーザ(患者)から受け付けた場合に、服薬管理情報に含まれる予定情報と関連付けてメモリに記憶すると共に、服薬履歴情報PHと服薬管理情報PDとに基づいて、処方された薬剤のうち服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報をB病院の第2のサーバー80に送信する。
これにより、本実施の形態例の服薬管理システムは、薬識手帳やお薬手帳を用いる場合と異なり、常に携帯され情報の即時的な入力が可能な携帯電話端末30に服薬履歴情報PHをユーザから受け付け、医療機関から処方された薬剤情報を有する服薬管理情報PDに含まれる予定情報と関連付けてメモリ38に記憶させる。従って、携帯電話端末30のメモリ38には、患者が何時、何処にいても、服薬管理情報PDと対応する服薬履歴情報PHとが常に最新の状態で記憶される。
これにより、患者が他の医療機関を受診する場合であっても、他の医療機関の医師は、患者の携帯電話端末30に記憶された最新の服薬管理情報PD及び服薬履歴情報PHに基づく未服薬情報によって、適切に薬剤の処方チェックを行うことができる。また、患者が地域医療連携システムの対象地域に属していても、出張や旅行等時に緊急的に地域医療連携システム外の医療機関で薬剤の処方を受ける場合があるが、この場合にも有効である。また、他の医療機関のサーバーは情報受信手段を有していれば、別途、共有サーバーの設置等の設備投資や管理を要しないため、容易に、異なる医療機関で処方された患者の薬剤の服薬管理情報PD及び服薬履歴情報PHを共有することができる。
また、本実施の形態例における服薬管理システムは、服薬管理情報PDに加えて服薬履歴情報PHを携帯電話端末30に記憶し、処方された薬剤のうち服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報を他の医療機関のサーバーに送信する。これにより、他の医療機関の医師は、服薬済みではない薬剤、即ち、患者の手元に残っており今後服薬される可能性のある薬剤に基づいた適切な併用禁忌チェックを行うことができる。また、他の医療機関の医師は、患者の手元に残っている薬剤とその数量情報に基づいた極量チェックと、当該情報に基づいた薬剤の処方量の調整を適切に行うことができる。
また、本実施の形態例における服薬管理システムは、未服薬情報に加えて一定期間内の服薬管理情報PDと服薬履歴情報PHとを他の医療機関のサーバーに送信してもよい。これにより、他の医療機関の医師は、併用禁忌チェックの対象となる一定期間内に服薬済みの薬剤情報と、今後服薬される可能性のある薬剤情報とに基づいた適切な併用禁忌チェックを行うことができる。さらに、本実施の形態例における服薬管理アプリケーション21は、携帯電話端末30に記憶された全ての服薬管理情報PDと服薬履歴情報PHではなく、限定した情報をB病院のサーバー80に送信することによって、送信データ量を抑えることができる。
そして、本実施の形態例における服薬管理システムは、予定情報が規定される薬剤については、予定情報に基づいて薬剤を服薬する日時に携帯電話端末30の表示画面に服薬喚起情報を出力する。これにより、患者による薬剤の飲み忘れと誤服薬を回避すると共に、予定情報に基づいて適切な服薬日時に適切な薬剤の服薬を促すことができる。また、服薬管理システムは、さらに、服薬喚起情報の出力時に、薬剤毎または一包化薬剤に対応して提供される薬剤識別バーコードを携帯電話端末30のカメラユニット36に読み取らせて取得した情報と、服薬喚起された薬剤情報とを照合し、適合する場合に適切な薬剤であるものと判定し当該薬剤識別バーコードに対応する薬剤の服薬を促す。これにより、服薬管理システムは、患者による誤服薬を回避する共に、入力された服薬履歴情報の精度をより高くすることができる。
このようにして、服薬管理システムは、適切な服薬日時に適切な薬剤の服薬を促すことによって、携帯電話端末30のメモリ38に、より精度の高い服薬履歴情報PHを記憶させることができる。この結果、他の医療機関(B病院)の医師は、携帯電話端末30に記憶された、常に最新の状態に更新され、情報の精度が高い服薬管理情報PD及び服薬履歴情報PHに基づいた情報を参照することによって、別の医療機関(A病院)で処方された薬剤との処方チェックをより適切に容易に行うことができる。
また、本実施の形態例における服薬管理システムは、服薬対象の頓服薬の情報入力に応答して、服薬により服薬限度期間内の服薬限度数量を超えるか否かを当該頓服薬の服薬履歴情報PHに基づいて判定する。そして、服薬管理システムは、服薬限度数量を超える場合はその旨の警告情報を携帯電話端末30の表示画面に出力させ、服薬限度数量を超えない場合に当該頓服薬の服薬履歴情報PHの入力を促すと共に、入力された服薬履歴情報PHを服薬管理情報PDに関連付けて携帯電話端末30のメモリ38に記憶させる。これにより、服薬管理システムは、患者の服薬限度期間内の服薬限度数量を超える頓服薬の服薬を回避することができる。また、服薬管理システムは、服薬対象の頓服薬の情報を、カメラユニット36による薬剤識別バーコードの読み取りによって入力させることにより、記憶する服薬履歴情報PHの精度を高くすることができる。
なお、本実施の形態例では、異なる医療機関との間で服薬管理情報PDと服薬履歴情報PHとを共有する場合を例示したが、同じ医療機関内においても有効である。A病院で処方された薬剤を服薬中の患者が、服薬期間中に再度A病院の診療を受けた場合を例示する。この場合、A病院のサーバー10に、常に最新の状態に更新された服薬管理情報と服薬履歴情報とに基づく情報が送信されることによって、A病院の医師は、薬剤の最新の服薬状況を参照することができる。これにより、A病院の医師は、患者の手元に残っており今後服薬される可能性のある薬剤とその数量情報に基づいて、新たに処方する薬剤の処方チェックを適切に行うことができる。または、A病院の医師は、併用禁忌チェックの対象となる一定期間内に服薬済みの薬剤情報と、今後服薬される薬剤情報とに基づいて、新たに処方する薬剤の併用禁忌チェックを行うことができる。
以上の実施の形態をまとめると、次の付記のとおりである。
(付記1)
第1の医療機関の第1のサーバーと、
第2の医療機関の第2のサーバーと、
前記第1、2のサーバーとそれぞれ通信可能な端末装置とを有する服薬管理システムであって、
前記第1のサーバーは、
前記第1の医療機関で処方された薬剤の薬剤識別情報と服薬予定に関する予定情報とを有する服薬管理情報を前記端末装置に送信する管理情報送信手段を有し、
前記端末装置は、
前記第1のサーバーまたは前記第2のサーバーと通信する通信手段と、
前記第1のサーバーから前記通信手段を介して受信した前記服薬管理情報を記憶するメモリと、
前記薬剤の服薬に関する服薬履歴情報をユーザから受け付けた場合に、前記服薬管理情報に含まれる前記予定情報と関連付けて前記メモリに記憶すると共に、前記服薬履歴情報と前記服薬管理情報とに基づいて、処方された前記薬剤のうち服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報を前記第2のサーバーに前記通信手段を介して送信する服薬管理手段とを有し、
前記第2のサーバーは、
前記端末装置から前記未服薬情報を受信する受信手段を有することを特徴とする服薬管理システム。
(付記2)
付記1において、
前記端末装置の前記服薬管理手段は、前記予定情報に基づいて、前記薬剤を服薬する日時に、前記薬剤の服薬を促す服薬喚起画面を前記端末装置の表示画面に出力する服薬管理システム。
(付記3)
付記2において、
前記第1のサーバーにより、前記服薬管理情報を特定する識別画像が、前記薬剤を処方する際に、前記薬剤と共に患者に提供され、
前記端末装置は、さらに、画像読み取り手段を有し、
前記服薬管理手段は、前記服薬喚起画面の出力時に、前記画像読み取り手段によって取得された前記識別画像から特定される前記服薬管理情報と、前記服薬を促された予定情報の前記薬剤の前記服薬管理情報とを照合し、照合結果情報を前記服薬喚起画面に表示する服薬管理システム。
(付記4)
付記3において、
前記識別画像は、前記予定情報毎に1包化された前記薬剤をそれぞれ特定する服薬管理システム。
(付記5)
付記1において、
前記服薬管理情報は、さらに、前記第1の医療機関で処方された前記予定情報が規定されていない他の薬剤の薬剤識別情報と、その服薬単位数量と、服薬限度期間内の服薬限度数量とを有し、
前記端末装置の前記服薬管理手段は、服薬対象の前記他の薬剤の前記薬剤識別情報の入力に応答して、前記メモリに記憶された当該他の薬剤の服薬履歴情報に基づいて服薬により前記服薬限度期間内の服薬限度数量を超えるか否かを判定し、超えない場合に前記他の薬剤の服薬履歴情報の入力を促し、入力された当該服薬履歴情報を前記服薬管理情報に関連付けて前記メモリに記憶する服薬管理システム。
(付記6)
付記1乃至5のいずれかにおいて、
前記端末装置の前記服薬管理手段は、前記未服薬情報に加えて一定期間内の前記服薬管理情報と前記服薬履歴情報を送信する服薬管理システム。
(付記7)
付記1乃至6のいずれかにおいて、
前記第1のサーバーは、前記服薬管理手段をコンピューターによって実現するアプリケーションプログラムを前記端末装置に送信し当該端末装置にインストール可能にする服薬管理システム。
(付記8)
第1の医療機関の第1のサーバーが、第2の医療機関の第2のサーバーと、前記第1、2のサーバーとそれぞれ通信可能な端末装置によって服薬管理サービスを提供する方法であって、
前記第1のサーバーが、前記第1の医療機関で処方された薬剤の薬剤識別情報と服薬予定に関する予定情報とを有する服薬管理情報を前記端末装置に送信する管理情報送信工程と、
前記端末装置が、前記第1のサーバーから受信した前記服薬管理情報を記憶し、前記予定情報に対応する前記薬剤の服薬に関する服薬履歴情報をユーザから受け付けた場合に、前記服薬管理情報に含まれる前記予定情報と関連付けて記憶すると共に、前記服薬履歴情報と前記服薬管理情報とに基づいて、処方された前記薬剤のうち服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報を前記第2のサーバーに送信する服薬管理工程と、
前記第2のサーバーが、前記端末装置から前記未服薬情報を受信する未服薬情報受信工程と、を有することを特徴とする服薬管理サービスを提供する方法。
(付記9)
付記8において、
前記服薬管理工程は、前記予定情報に基づいて、前記薬剤を服薬する日時に、前記薬剤の服薬を促す服薬喚起画面を前記端末装置の表示画面に出力する服薬管理サービスを提供する方法。
(付記10)
付記8において、
前記服薬管理情報は、さらに、前記第1の医療機関で処方された前記予定情報が規定されていない他の薬剤の薬剤識別情報と、その服薬単位数量と、服薬限度期間内の服薬限度数量とを有し、
前記服薬管理工程は、服薬対象の前記他の薬剤の前記薬剤識別情報の入力に応答して、当該他の薬剤の服薬履歴情報に基づいて服薬により前記服薬限度期間内の服薬限度数量を超えるか否かを判定し、超えない場合に前記他の薬剤の服薬履歴情報の入力を促し、入力された当該服薬履歴情報を前記服薬管理情報に関連付けて記憶する服薬管理サービスを提供する方法。
(付記11)
第1の医療機関の第1のサーバーと、第2の医療機関の第2のサーバーとそれぞれ通信可能な端末装置のプロセッサに、薬剤の服薬管理処理を実行させる前記プロセッサ読み取り可能な服薬管理プログラムにおいて、
前記服薬管理処理は、
前記第1の医療機関で処方された薬剤の薬剤識別情報と服薬予定に関する予定情報とを有する服薬管理情報を前記第1のサーバーから受信して記憶し、前記薬剤の服薬に関する服薬履歴情報をユーザから受け付けた場合に、前記服薬管理情報に含まれる前記予定情報と関連付けて記憶すると共に、前記服薬履歴情報と前記服薬管理情報とに基づいて、処方された前記薬剤のうち服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報を前記第2のサーバーに送信する服薬管理工程を、有する服薬管理プログラム。
(付記12)
第1の医療機関の第1のサーバーと、
第2の医療機関の第2のサーバーと、
前記第1、2のサーバーとそれぞれ通信可能な端末装置とを有する服薬管理システムであって、
前記第1のサーバーは、
前記第1の医療機関で処方された他の薬剤の薬剤識別情報と、その服薬単位数量と、服薬限度期間内の服薬限度数量とを有する服薬管理情報を前記端末装置に送信する管理情報送信手段を有し、
前記端末装置は、
前記第1のサーバーまたは前記第2のサーバーと通信する通信手段と、
前記第1のサーバーから前記通信手段を介して受信した前記服薬管理情報を記憶するメモリと、
前記他の薬剤の前記薬剤識別情報の入力に応答して、前記メモリに記憶された当該他の薬剤の服薬に関する服薬履歴情報に基づいて服薬によって前記服薬限度期間内の服薬限度数量を超えるか否かを判定し、超えない場合に前記他の薬剤の服薬履歴情報の入力を促し、入力された当該服薬履歴情報を前記服薬管理情報に関連付けて前記メモリに記憶し、前記服薬履歴情報と前記服薬管理情報とに基づいて、処方された前記薬剤のうち服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報を前記第2のサーバーに前記通信手段を介して送信する服薬管理手段とを有し、
前記第2のサーバーは、
前記端末装置から前記未服薬情報を受信する受信手段を有することを特徴とする服薬管理システム。
(付記13)
第1の医療機関の第1のサーバーと、第2の医療機関の第2のサーバーとそれぞれ通信可能な端末装置のプロセッサに、薬剤の服薬管理処理を実行させる前記プロセッサ読み取り可能な服薬管理プログラムにおいて、
前記服薬管理処理は、
前記第1の医療機関で処方された他の薬剤の薬剤識別情報と、その服薬単位数量と、服薬限度期間内の服薬限度数量とを有する服薬管理情報を前記第1のサーバーから受信して記憶し、服薬対象の前記他の薬剤の前記薬剤識別情報の入力に応答して、当該他の薬剤の服薬履歴情報に基づいて服薬により前記服薬限度期間内の服薬限度数量を超えるか否かを判定し、超えない場合に前記他の薬剤の服薬履歴情報の入力を促し、入力された当該服薬履歴情報を前記服薬管理情報に関連付けて記憶し、前記服薬履歴情報と前記服薬管理情報とに基づいて、処方された前記薬剤のうち服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報を前記第2のサーバーに送信する服薬管理工程を、有する服薬管理プログラム。
10:A病院のサーバー(第1のサーバー)、HA:A病院(第1の医療機関)、80:B病院のサーバー(第2のサーバー)、HB:B病院(第2の医療機関)、30:携帯電話端末(端末装置)、11:服薬管理情報DB、S1:電子カルテシステム、S2:調剤システム、S3:服薬管理情報インターフェース、31:携帯電話端末のプロセッサ、32:表示部、33:操作部、34:制御部、35:通信ユニット、36:カメラユニット、37:スピーカーユニット、38:メモリ、21:服薬管理アプリケーションプログラム(服薬管理手段)

Claims (5)

  1. 第1の医療機関の第1のサーバーと、
    第2の医療機関の第2のサーバーと、
    前記第1、2のサーバーとそれぞれ通信可能な端末装置とを有する服薬管理システムであって、
    前記第1のサーバーは、
    前記第1の医療機関で処方された薬剤の薬剤識別情報と服薬予定に関する予定情報とを有する服薬管理情報を前記端末装置に送信する管理情報送信手段を有し、
    前記端末装置は、
    前記第1のサーバーまたは前記第2のサーバーと通信する通信手段と、
    前記第1のサーバーから前記通信手段を介して受信した前記服薬管理情報を記憶するメモリと、
    前記薬剤の服薬に関する服薬履歴情報をユーザから受け付けた場合に、前記服薬管理情報に含まれる前記予定情報と関連付けて前記メモリに記憶すると共に、前記服薬履歴情報と前記服薬管理情報とに基づいて、処方された前記薬剤のうち服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報を前記第2のサーバーに前記通信手段を介して送信する服薬管理手段とを有し、
    前記第2のサーバーは、
    前記端末装置から前記未服薬情報を受信する受信手段を有することを特徴とする服薬管理システム。
  2. 請求項1において、
    前記端末装置の前記服薬管理手段は、前記予定情報に基づいて、前記薬剤を服薬する日時に、前記薬剤の服薬を促す服薬喚起画面を前記端末装置の表示画面に出力する服薬管理システム。
  3. 請求項1において、
    前記服薬管理情報は、さらに、前記第1の医療機関で処方された前記予定情報が規定されていない他の薬剤の薬剤識別情報と、その服薬単位数量と、服薬限度期間内の服薬限度数量とを有し、
    前記端末装置の前記服薬管理手段は、服薬対象の前記他の薬剤の前記薬剤識別情報の入力に応答して、前記メモリに記憶された当該他の薬剤の服薬履歴情報に基づいて服薬により前記服薬限度期間内の服薬限度数量を超えるか否かを判定し、超えない場合に前記他の薬剤の服薬履歴情報の入力を促し、入力された当該服薬履歴情報を前記服薬管理情報に関連付けて前記メモリに記憶する服薬管理システム。
  4. 第1の医療機関の第1のサーバーが、第2の医療機関の第2のサーバーと、前記第1、2のサーバーとそれぞれ通信可能な端末装置によって服薬管理サービスを提供する方法であって、
    前記第1のサーバーが、前記第1の医療機関で処方された薬剤の薬剤識別情報と服薬予定に関する予定情報とを有する服薬管理情報を前記端末装置に送信する管理情報送信工程と、
    前記端末装置が、前記第1のサーバーから受信した前記服薬管理情報を記憶し、前記予定情報に対応する前記薬剤の服薬に関する服薬履歴情報をユーザから受け付けた場合に、前記服薬管理情報に含まれる前記予定情報と関連付けて記憶すると共に、前記服薬履歴情報と前記服薬管理情報とに基づいて、処方された前記薬剤のうち服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報を前記第2のサーバーに送信する服薬管理工程と、
    前記第2のサーバーが、前記端末装置から、前記未服薬情報を受信する未服薬情報受信工程と、を有することを特徴とする服薬管理サービスを提供する方法。
  5. 第1の医療機関の第1のサーバーと、第2の医療機関の第2のサーバーとそれぞれ通信可能な端末装置のプロセッサに、薬剤の服薬管理処理を実行させる前記プロセッサ読み取り可能な服薬管理プログラムにおいて、
    前記服薬管理処理は、
    前記第1の医療機関で処方された薬剤の薬剤識別情報と服薬予定に関する予定情報とを有する服薬管理情報を前記第1のサーバーから受信して記憶し、前記薬剤の服薬に関する服薬履歴情報をユーザから受け付けた場合に、前記服薬管理情報に含まれる前記予定情報と関連付けて記憶すると共に、前記服薬履歴情報と前記服薬管理情報とに基づいて、処方された前記薬剤のうち服薬済みではない薬剤の有無に関する未服薬情報を前記第2のサーバーに送信する服薬管理工程を、有する服薬管理プログラム。
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