JP2012196395A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Tetsuo Kawai
哲夫 河合
Shinichi Matsuda
眞一 松田
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Abstract

【課題】複数個のバッフルが配設され回転ドラム内へ熱風を送風して衣類を乾燥させる衣類乾燥機において、回転ドラム全体に熱風を行き渡らせ、衣類の乾き具合にムラがないように効率的に乾燥運転ができる衣類乾燥機を実現する。
【解決手段】熱風は回転ドラム14背面の熱風吹出口14aから吹き出すとともに、バッフル15前方の熱風吹出口15bを介して回転ドラム14の前方の略回転中心に向かって吹き出すように構成したものであり、回転ドラム14全体に熱風を行き渡らせ、衣類の乾き具合にムラがないように効率的に乾燥運転ができるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数個のバッフルが配設され回転ドラム内へ熱風を送風して衣類を乾燥させる衣類乾燥機に関するものである。
従来、衣類乾燥機においては、本体の正面側に配設された熱源を通って加熱された熱風が、熱風吹出口を介して回転ドラムに導入されるように構成していた(例えば、特許文献1参照)。
図3に示すように、本体1の下部に駆動源となるモータ2を設けており、このモータ2によって本体1の背面側に設けた送風ファン3および回転ドラム4を回転させるようにしている。また、本体1の正面側に熱源となるヒータ5を配設し、送風ファン3の回転によりヒータ5を通って加熱された熱風が熱風吹出口6を介して回転ドラム4内に導入され、回転ドラム4内に収容された衣類が加熱乾燥される。また、回転ドラム4にはバッフル7が配設され衣類を回転攪拌する。回転ドラム4内に導入された熱風は回転ドラム4背面に配設されたフィルターに向かって流れる。矢印Aは風の流れを示している。
特開2003−111999号公報
しかしながら、このような従来の衣類乾燥機では、回転ドラム内での熱風の流れが一方向であるため、回転ドラム全体に熱風が行き渡らず、衣類の乾きムラが発生するという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、衣類の乾き具合にムラがないように回転ドラム全体に熱風を行き渡らせることができる衣類乾燥機を提供することを目的としている。
本発明の衣類乾燥機は上記目的を達成するために、熱風は回転ドラムの背面から吹き出すとともに、バッフル内を介して回転ドラムの前方の略回転中心に向かって吹き出すように構成した衣類乾燥機である。これにより、回転ドラム全体に熱風を行き渡らせることができ、衣類の乾きムラがないように効率的に乾燥運転ができるものである。
本発明の衣類乾燥機は、回転ドラム全体に熱風を行き渡らせ、衣類の乾きムラがないように効率的に乾燥運転ができる衣類乾燥機を実現することができる。
本発明の実施の形態1の衣類乾燥機の縦断面図 同衣類乾燥機の回転ドラムの構成を示す正面図 従来の衣類乾燥機の縦断面図
第1の発明は、熱源と、衣類を収納し乾燥させる回転ドラムと、前記回転ドラム内に前記熱源により加熱された熱風を供給する送風ファンと、前記回転ドラムおよび前記送風ファンの駆動源となるモータと、前記回転ドラム内に配設され衣類を撹拌するための突起である複数個のバッフルとを備え、熱風は前記回転ドラムの背面から吹き出すとともに、前記バッフルを介して前記回転ドラムの前方の略回転中心に向かって吹き出すように構成したことにより、回転ドラム全体に熱風を行き渡らせ、衣類の乾き具合にムラがないように効率的に乾燥運転ができるものである。
第2の発明は、上記第1の発明において、前記回転ドラム内に吹き出された熱風は、前記回転ドラムの背面から前記送風ファンに向かって排出するように構成したことにより、回転ドラムの背面から吹き出す熱風とバッフルを介して回転ドラムの前方の略回転中心に向かって吹き出す熱風とを効率よく循環させ、効率的に乾燥運転ができる。
第3の発明は、上記第2の発明において、前記送風ファンは両翼ファンとし、前記回転ドラムの背面から前記送風ファンに向かって排出された熱風は、含まれる水蒸気が前記送風ファンの背面側に発生させた冷却風によって凝縮水として分離されたのち、再び前記回転ドラム内へと循環されるように構成したことにより、衣類から熱交換によって水分を収集した熱風から効率よく水蒸気を取り去り、乾燥した熱風として再び回転ドラム内へと循環させることができるので、より効率的な乾燥運転を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における衣類乾燥機の縦断面図、図2は同衣類乾燥機の回転ドラムの構成を示す正面図である。図1および図2において、本体11の上部に駆動源となるモータ12を設けており、このモータ12によって本体11の背面側に設けた送風ファン13および回転ドラム14を回転させるようにしている。
回転ドラム14は、衣類乾燥機の衣類投入口に対向させた略円形の開口部を有する円筒状に形成され、その内周面には衣類を撹拌するための突起である複数個のバッフル15を設けている。本実施の形態では、バッフル15は180度の角度をなして2個設けてある。送風ファン13は前面側と背面側の両方に翼部を有する両翼ファンで、循環風B1、B2と冷却風Cとを熱交換させるとともに送風機能を有しており、回転ドラム14の後方に配設したファンケース16に回転ドラム14と同軸上で回転自在に収納している。
本体11の後方下部に設けた排水口17は、衣類から収集され凝縮した水を機外に排水するものである。ヒータ18はヒータカバー19に収納しており、ヒータカバー19は後面開口部をファンケース16の循環側開口部に連通し、前面開口部を回転ドラム14の奥の面の熱風吹出口14aに連通している。このヒータ18は、送風ファン13の前面側の翼部の前方に対向させて配設し、送風ファン13の回転方向に対する位置はいずれの位置でもよいが、本実施の形態では上方位置に配置している。
バッフル15は風洞15aを有し、後面開口部を回転ドラム14の奥の面の熱風吹出口14bに連通している。バッフル15の前方には複数個の熱風吹出口15bが回転ドラム14の略回転中心に向かって設けられている。内側シール20と外側シール21はフェルトで構成され、ファンケース16に取付けられており、回転体である回転ドラム14と摺動しながら必要レベルの気密を保持し、循環風B1、B2の経路を形成する。
なお、衣類乾燥機の前面に設けた衣類投入口周辺の構成は、従来の一般的な衣類乾燥機と同様であるので説明は省略する。
上記構成において、衣類投入口から衣類を回転ドラム14内に投入し、運転が開始され、モータ12が回転すると、回転ドラム14および送風ファン13が回転する。送風ファン13が回転すると、循環風B1、B2と冷却風Cとが発生する。循環風B1は、ファンケース16の循環側開口部からヒータ18を経由して加熱され、内側シール20と外側シール21との間を通り、回転ドラム14背面の熱風吹出口14aを経由して、前方に向かって回転ドラム14内に導入され、衣類を撹拌しながら乾燥し、回転ドラム14背面の中央部に設けた排気口14cから送風ファン13に向かって当てるように排出され、再度送風ファン13側に戻る、という経路で循環する。
また、循環風B2は、ファンケース16の循環側開口部からヒータ18を経由して加熱され、内側シール20と外側シール21との間を通り、回転ドラム14背面の熱風吹出口14bを経由して、バッフル15の風洞15aを通って熱風吹出口15bより回転ドラム14の前方の内周面から前方の略回転中心に向かって吹き出され、回転ドラム14内の衣類を撹拌しながら乾燥し、回転ドラム14背面の中央部に設けた排気口14cから送風ファン13に向かって当てるように排出され、再度送風ファン13側に戻るという循環の流れを形成する。
冷却風Cは本体11の背面から流入し背面下方より機外に流出する。衣類と熱交換され高温多湿となった循環風B1、B2の水蒸気は、送風ファン13の背面側の冷却風Cによって凝縮水となり分離され、下方に滴下して排水口17より機外へ排水される。
以上のように、回転ドラム14の背面の熱風吹出口14aを経由して回転ドラム14内に導入される循環風B1は回転ドラム14内の後方の衣類に当たりやすく、バッフル15前方の熱風吹出口15bを経由して回転ドラム14の前方の内周面から前方の略回転中心に向かって導入される循環風B2は回転ドラム14内の前方の衣類に当たりやすいので、回転ドラム14全体に熱風を行き渡らせることができ、衣類の乾きムラがないように効率的にエネルギーを節約した乾燥運転を行うことができる。
また、循環風B1は回転ドラム14の背面から前方に向かって吹き出し、循環風B2は回転ドラム14の前方の内周面から前方の略回転中心に向かって吹き出すことによって、循環風B1と循環風B2の吹き出し時の向きを直交させ、熱風を適度に混合乱流化させて効率的な乾燥を行うことができる。
また、循環風B1、B2は、ともに回転ドラム14の背面中央部から送風ファン13に向かって排出することにより、熱風をスムーズかつ効率よく循環させ、効率的な乾燥を行うことができる。
さらに、送風ファン13は両翼ファンとし、かつ、循環風B1、B2を回転ドラム14の背面から送風ファン13に向かって当てるように排出し、循環風B1、B2に含まれる水蒸気が送風ファン13の背面側に発生させた冷却風Cによって凝縮水として分離されたのち、再び回転ドラム14内へと循環させることにより、衣類から熱交換によって水分を収集した熱風から効率よく水蒸気を取り去り、乾燥した熱風として再び回転ドラム14内へと循環させることができるので、より効率的な乾燥を行うことができる。
なお、本発明の実施の形態1として、回転ドラム14の背面側から熱風が導入され背面中央部から排気する構成を示したが、回転ドラム14の背面側から熱風が導入され前面側に排気する構成であっても、回転ドラム14の内部全体に熱風を行き渡らせることによる効果については、同様の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる衣類乾燥機は、回転ドラム全体に熱風を行き渡らせ、衣類の乾き具合にムラがないように効率的に乾燥運転を行うことができるので、複数個のバッフルが配設され回転ドラム内へ熱風を送風して衣類を乾燥させる構成の衣類乾燥機等として有用である。
11 本体
12 モータ
13 送風ファン
14 回転ドラム
14a、14b 熱風吹出口
14c 排気口
15 バッフル
15a 風洞
15b 熱風吹出口
16 ファンケース
18 ヒータ(熱源)
B1、B2 循環風
C 冷却風

Claims (3)

  1. 熱源と、衣類を収納し乾燥させる回転ドラムと、前記回転ドラム内に前記熱源により加熱された熱風を供給する送風ファンと、前記回転ドラムおよび前記送風ファンの駆動源となるモータと、前記回転ドラム内に配設され衣類を撹拌するための突起である複数個のバッフルとを備え、熱風は前記回転ドラムの背面から吹き出すとともに、前記バッフルを介して前記回転ドラムの前方の略回転中心に向かって吹き出すように構成した衣類乾燥機。
  2. 前記回転ドラム内に吹き出された熱風は、前記回転ドラムの背面から前記送風ファンに向かって排出するように構成した請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 前記送風ファンは両翼ファンとし、前記回転ドラムの背面から前記送風ファンに向かって排出された熱風は、含まれる水蒸気が前記送風ファンの背面側に発生させた冷却風によって凝縮水として分離されたのち、再び前記回転ドラム内へと循環されるように構成した請求項2記載の衣類乾燥機。
JP2011063801A 2011-03-23 2011-03-23 衣類乾燥機 Withdrawn JP2012196395A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140087551A (ko) * 2012-12-31 2014-07-09 엘지전자 주식회사 의류처리장치
WO2016078336A1 (zh) * 2014-11-18 2016-05-26 无锡小天鹅股份有限公司 用于干衣机的内筒及具有其的干衣机
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