JP2012179452A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の契機で計時動作を開始するとともに、計時している計時値が予め定められた所定値に達すると計時動作を終了する計時手段111 と、この計時手段111 が計時動作を行っている間、当該スロットマシン1の状態を、操作手段の操作によっても遊技が進行しない操作凍結状態へ一時的に移行させる操作凍結手段112 とを備え、計時手段111 が計時動作を行っている間に、予め定められた所定条件が成立した場合に、特別遊技の遊技回数を増加するように形成した。
【選択図】 図5
Description
スロットマシンは、複数種類の図柄が記されるとともに回転駆動可能に設けられた複数の回転リールを備えたものであり、遊技者は、複数の回転リールに設けられた複数種類の図柄を所定の組合せに揃える遊技を遊技者に行わせるものとなっている。
すなわち、遊技者がメダルをスロットマシンに投入した後、スタートレバーを操作すると、複数の回転リールが一斉に回転駆動され、この後、ストップボタンを適宜押圧操作すると、ストップボタンに対応した回転リールが適宜停止するようになっている。そして、回転リールが停止した際に、リール窓内に表示された複数の図柄が特定の組合せに揃ったときに入賞となり、入賞すると、入賞した役に応じた数のメダルがスロットマシンから遊技者に払い出されることとなる。
換言すると、遊技者がスタートスイッチを操作してから最短経過時間が経過していなければ、遊技が終了しても、最短経過時間が経過するまで、スロットマシンは、ベットスイッチ、スタートスイッチ、及び、ストップスイッチのいずれもが操作できないフリーズ状態となり、遊技者は、遊技に係る操作を何ら実行できないようになっている。
すなわち、何回も遊技を繰り返して行っている途中で、遊技者が休憩等により遊技を中断すると、この遊技の中断によってメダルの消費が停滞し、所定の時間内に規定枚数以上のメダルが消費されるおそれがなくなる。それにもかかわらず、最低経過時間が経過していない場合には、一律にフリーズ状態となり、スロットマシンの稼働率を低下させる。
このような問題を解決するために、所定回数の遊技を実行する際に費やすべき最低限の時間を基準時間とし、基準時間の計時を開始した後、計時開始から基準時間が経過するまでの間、計時開始から経過した時間である計時値と、計時開始から行われた遊技の実行回数とに基づいてフリーズ状態の時間を設定するスロットマシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、特定の当選役、例えば、ビッグボーナスに当選した場合、予め設定されたフリーズ状態の時間を延長し、このフリーズ状態の時間延長により、ビッグボーナスへの当選を遊技者に報知するとともに、この遊技でフリーズ状態の時間を延長した分だけ、その次の遊技におけるフリーズ状態の時間を短縮するスロットマシンが知られている。(例えば、特許文献2参照)。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した背景技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フリーズ状態が遊技者にとって有意義なものとなるスロットマシンを提供することである。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技を進行させるために操作される操作手段を備え、前記操作手段の操作により遊技が進行するスロットマシン(1)であって、所定の契機で計時動作を開始するとともに、計時している計時値が予め定められた所定値に達すると計時動作を終了する計時手段(111) と、この計時手段(111) が計時動作を行っている間、当該スロットマシン(1)の状態を、前記操作手段の操作によっても遊技が進行しない操作凍結状態へ一時的に移行させる操作凍結手段(112) とを備え、遊技として、通常の遊技である通常遊技と、前記通常遊技とは異なる遊技である特別遊技とを備え、前記計時手段(111) が計時動作を行っている間に、予め定められた所定条件が成立した場合に、前記特別遊技の遊技回数を増加するように形成されていることを特徴とする。
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1記載の発明において、次の特徴点を備えたものである。
すなわち、請求項2に記載された発明は、前記計時手段(111) は、計時動作を行っている間に、予め定められた所定条件が成立した場合に、計時動作を行う時間である計時動作時間を変更するように形成されていることを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項2記載の発明において、次の特徴点を備えたものである。
前記計時手段(111) が計時動作を行っている間に前記操作手段が操作されたことを契機として、予め定められた所定条件が成立した場合に、前記特別遊技の遊技回数を増加するように形成されていることを特徴とする。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項2又は請求項3記載の発明において、次の特徴点を備えたものである。
(特徴点)
請求項5記載の発明は、前述した請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の発明において、次の特徴点を備えたものである。
すなわち、請求項4に記載された発明は、周面に複数種類の図柄が記された複数の回転リール40を備え、前記操作手段として、前記複数の回転リール40の回転を開始させる際に操作されるスタートスイッチ30と、前記複数の回転リール40の回転を停止させる際に操作される複数のストップスイッチ50とを備え、遊技者がメダルをベットした後に前記スタートスイッチ30を操作することにより、前記複数の回転リール40が回転を開始し、この後、遊技者が前記ストップスイッチ50を操作することにより、前記回転リール40の回転が停止し、所定の図柄の組合せが揃った場合に入賞となって、入賞した役に対応する枚数のメダルが遊技者に払い出されるスロットマシン(1)であって、前記特別遊技は、前記ストップスイッチ50の操作態様を遊技者に報知する遊技であって、報知された操作態様で前記複数のストップスイッチ50を操作すると、所定の図柄の組合せが揃い入賞となる、前記通常遊技よりも遊技者に有利な遊技であることを特徴とする。
(スロットマシン1の概要)
本実施形態に係る遊技機であるスロットマシン1は、周面に複数種類の図柄が記された複数の回転リール40を備え、回転リール40に記された図柄が所定の組合せとなるように、回転している回転リール40を停止させる遊技を行うものである。このようなスロットマシン1は、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するために、正面形状が長方形となった箱状の本体キャビネット2を備えたものとなっている。
前扉3の上下方向における中央部分は、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部4となっている。この操作部4には、次のような操作用の手段が設けられている。
すなわち、操作部4の図1中右端近傍には、前扉3の施錠を行う鍵が差し込まれる鍵穴3Aと、遊技媒体としてのメダルが投入されるメダル投入口18とが設けられている。
操作部4の図1における中央部分には、複数の回転リール40の回転を停止させる際に、それぞれ操作される複数のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50の図1中左端上方には、メダル投入口18に投入されたメダルのうち該遊技に賭けるメダルの枚数を設定する、要するにメダルのベット操作を行うためのベットスイッチ16が設けられている。また、ストップスイッチ50の図1中左側には、回転リール40の回転を開始させる際に操作されるスタートスイッチ30が設けられている。このスタートスイッチ30の図1中左端上方には、貯留されているメダルを払い戻させるための精算スイッチ17が設けられている。
また、操作部4の上方には、横方向に細長い長方形状に形成された図柄表示窓13が設けられている。図柄表示窓13は、本体キャビネット2の内部に収納された回転リール40の図柄61を遊技者に見せるための窓である。
また、前扉3の上方左右の角隅近傍には、種々の音声を出力するためのスピーカ66C が設けられている。
これらの液晶表示装置66A 、装飾ランプ部66B 及びスピーカ66C は、各遊技毎にスロットマシン1の内部で行われる当否抽選で、所定の当選役に対応した当選フラグが成立した際に行われる報知演出等の遊技を演出擂るための演出動作を行う演出手段66となっている。
また、本体キャビネット2の内部においてメダル投入口18の下方には、当該メダル投入口18に投入されたメダルの真贋を判定するメダルセレクタ15が設けられている。
下パネル3Bの裏側には、メダルセレクタ15が真正なものと判定したメダルを貯留するとともに、必要に応じて、貯留されたメダルを払出口65A から払い出すホッパーユニット65が設けられている。
(スロットマシン1の制御装置20)
次に、スロットマシン1の制御装置20について説明する。
図2には、スロットマシン1に係る制御系統の概略構成が示されている。図2において、制御装置20は、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、演出動作制御や遊技動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされたものである。
また、制御装置20は、遊技者がストップスイッチ50を操作したことにより、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール40を停止させる際に参照すべき停止テーブルとして複数種類の停止制御テーブルを記憶しているものである。
換言すると、制御装置20は、複数種類の当選役のうちの一つを当否抽選で当選させると、遊技の状態及び当選した当選役の両方に対応した停止制御テーブルを選択し、選択した停止制御テーブルを参照して回転リール40の停止を行うものとなっている。
一方、制御信号出力部には、リールユニット60、ホッパーユニット65、装飾ランプ部66B 、スピーカ66C 、及び、液晶表示装置66A 等、能動的に動作する装置が電気的に接続されている。これにより、制御装置20は、遊技者の操作や遊技の結果に対応して、リールユニット60、ホッパーユニット65、装飾ランプ部66B 、スピーカ66C 、及び、液晶表示装置66A 等の動作制御が行えるようになっている。
(遊技制御装置21)
このうち、遊技制御装置21は、図2の如く、ボーナスフラグ等の当選フラグが何ら成立していない状態で行われる通常遊技における遊技動作を制御する通常遊技制御手段70と、ボーナスゲーム等に入賞すると行われる特別遊技の遊技動作を制御する特別遊技制御手段80と、遊技が行われる毎に遊技の当否に係る当否抽選を行うための当否抽選手段90と、スタートスイッチ30等のスイッチ類の操作を無効にしスロットマシン1をフリーズ状態にする本発明に基づくフリーズ制御手段100 とを備えたものとなっている。
通常遊技制御手段70は、図柄61の蹴飛ばし引き込み等を含む回転リール40の起動及び停止を制御する駆動制御機能と、ボーナスフラグ等の特別当選フラグ成立の権利の持ち越しを制御する持ち越し制御機能と、フラグ成立の権利が持ち越しがなされない小役に入賞した際にメダルを払い出す払い出し制御機能とを備えている。
通常遊技制御手段70は、駆動制御機能により、メダル投入口18にメダルが投入されたこと、ベットスイッチ16の操作によりメダルが投入(ベット)されたこと、及び、前遊技で「再遊技(Replay)」となった場合において前遊技から所定時間が経過したことのいずかかの条件が満たされると、スタートスイッチ30の操作を契機に、三個の回転リール40に対して一斉に回転を開始させるようになっている。
そして、通常遊技制御手段70は、駆動制御機能により、三個のストップスイッチ50のそれぞれが操作されると、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の回転を停止させるようになっている。
ここで、スロットマシン1の遊技全般における当選役としては、入賞すると、メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役入賞に対応する当選役と、この小役入賞よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別入賞に対応する当選役と、メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」に対応する当選役とが準備されている。
また、当否抽選手段90による当否抽選の結果が特別入賞に対応する当選である場合に、特別当選フラグ、いわゆるボーナスフラグが成立し、且つ、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60に設けられた回転リール40の停止図柄の組み合わせが、予め定められた所定の組合せである特別入賞図柄(例えば、有効入賞ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致していることを条件に入賞となり、スロットマシン1の遊技は、遊技者に有利な特別遊技に移行するようになっている。
例えば、特定導入遊技(BBゲーム)、特定遊技(RBゲーム)、及び、アシストタイム遊技(ATゲーム)の当選フラグは、当該当選フラグの成立した遊技で入賞しなくとも、次のゲームに持ち越されるようになっている。
以上において、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する入賞図柄を有効入賞ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50の操作タイミングの適否によるものである。
具体的には、通常遊技制御手段70は、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40を停止させるようになっており、ストップスイッチ50を操作した後、ストップスイッチ50を操作したほぼその時点の位置だけでなく、190ms以内に停止可能となる回転リール40の円周上の引き込み可能範囲内における任意の位置にも停止させることが可能となっている。
なお、ストップスイッチ50の操作タイミングが不適切である等により、かかる4個の引き込み可能図柄の中に、成立した当選フラグ対応する入賞図柄が含まれていない場合には、有効入賞ライン上に、入賞図柄を引き込んで停止することは不可能となっている。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、通常遊技とは異なる特別遊技における遊技動作を制御するものとなっている。
ここで、BBゲームは、スロットマシン1の遊技における最も大きな役であり、複数回数のRBゲームが行える特別遊技である。
RBゲームは、所定回数の入賞が達成されるまで最大回数を限度に複数回のJACゲームが行える特別遊技である。また、RBゲームは、BBゲームに移行した際にBBゲームの一環として行われる場合、及び、BBゲームの一環ではなく単独で行われる場合のいずれの状況でも行われる。
ATゲームは、液晶表示装置66A 等を利用して指示した順番でストップスイッチ50を操作すると入賞に至るATゲーム特別遊技となっている。
このような特別遊技は、通常遊技の実行中に当否抽選手段90により特別当選フラグが成立した状態で、遊技者の操作により停止した停止図柄が前述の特別入賞図柄と一致すると、開始されるものとなっている。
例えば、BBゲームは、通常遊技において、ビッグボーナスフラグが成立した状態で、「7」等の図柄が有効入賞ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65が所定枚数のメダルの払い出しを行うが、このメダルの払い出しとともに開始されるようになっている。
特定導入遊技制御手段81は、BBゲームに移行した当初、小役の入賞の可能性がある通常遊技と同様の遊技動作の制御を行い、RBゲームに移行するための特定入賞図柄が有効入賞ライン上に揃うと、その後、RBゲームの遊技動作の制御を行うものである。
具体的には、特定導入遊技制御手段81は、RBゲームに移行するまでは、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって遊技を開始させ、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、有効入賞ライン上に入賞図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しを行わせるようになっている。
ここで、BBゲームは、通常、当該BBゲームにおいてRBゲームの実施回数が所定の最大回数(例えば、3回)に達する、或いは、当該BBゲームにおいて通常遊技と同様の遊技の実施回数が所定の最大回数(例えば、30回)に達すると、終了するようになっている。
このため、特定導入遊技制御手段81は、BBゲームが終了するまで、複数回のRBゲームを行うように制御を行い、1回目のRBゲームが終了した後は、通常遊技と同様の遊技動作が行われるように、その遊技動作を制御するようになっている。
特定遊技制御手段82は、RBゲームに移行すると、1枚のメダル投入で遊技を開始させた後、当該遊技の動作を制御するようになっている。具体的には、特定遊技制御手段82は、遊技者が1枚のメダルを投入し、回転リール40の回転駆動を開始させた後、回転リール40を停止した際に、所定の図柄が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞とし、所定枚数のメダルをホッパーユニット65に払い出させるように遊技動作を制御するものとなっている。
すなわち、RBゲームは、JACゲームの実施回数が最大回数に達した時、或いは、JACゲームの実施における入賞回数が最大入賞回数に達した時のいずれか早い時に終了するようになっている。
AT遊技制御手段83は、ATゲームに移行すると、メダルのベット操作後、遊技を開始させた後、当該遊技の動作を制御するようになっている。具体的には、AT遊技制御手段83は、遊技者がメダルのベット操作を行い、回転リール40の回転駆動を開始させた後、液晶表示装置66A 等を通じて、三つのストップスイッチ50を押圧操作する順序である押し順を遊技者に教え、遊技者が押し順通りに三つのストップスイッチ50の押圧操作を行うと、入賞に至る遊技動作を制御するものとなっている。
また、ATゲームとしては、入賞により実行可能となる遊技回数nが異なる複数種類の当選役が設定されている。
複数種類のATゲームうち、一のATゲーム、例えば、終了までの遊技回数nが2回のATゲームは、後述するフリーズ制御手段100 が作動した際に、遊技回数nが変更される可能性を有するものである。
(当否抽選手段90)
当否抽選手段90は、スタートスイッチ30が操作されたことを契機に、予め定めた抽選確率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当否抽選手段90による抽選結果が当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞となり、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
乱数発生手段91は、予め設定された所定の数値領域内(例えば、十進数で0〜999の範囲内)で、当否抽選用の乱数を発生させるものである。
乱数抽出手段92は、予め設定された所定の条件が達成されたことを契機に、例えば、スタートスイッチ30が操作されたことを契機に、乱数発生手段91によって次々発生される乱数の中から一の乱数を抽出し、抽出した乱数を抽出乱数データとするものである。
判定手段94は、各遊技に対応した抽選確率データを有する当否判定テーブル93を選択し、選択した当否判定テーブル93と、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データとに基づいて、当否の判定及び当選の場合には当選役を決定するものである。具体的には、判定手段94は、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データと、選択した当否判定テーブル93における各当選領域の当否判定領域データとを照合し、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データに一致する当否判定領域データが属する当選領域から、当否の判定及び当選役の決定を行うものである。
次に、フリーズ制御手段100 に先だって演出制御手段22について説明する。
演出制御手段22は、特別当選フラグが成立した際に、当該特別当選フラグが成立したことを報知する報知演出等、演出内容の異なる複数種類の演出を行う機能を備えたものであり、液晶表示装置66A 、並びに、装飾ランプ部66B 及びスピーカ66C 等の演出手段66を制御する機能をも備えている。
さらに説明すると、演出制御手段22は、当否抽選手段90が当否抽選によりボーナスフラグである特別当選フラグを成立させた際に、当該当否抽選手段90から出力されるボーナスフラグの状態を示すステータス信号を受信し、ステータス信号に応じて報知演出を所定の確率で行うものであり、場合によっては、報知演出を行わないように演出動作を制御するものとなっている。
すなわち、演出制御手段22には、開始から終了までに所定の演出時間を要する演出動作を液晶表示装置66A に行わせるために必要な演出動作実行データである動画データが記憶されている。
そして、演出制御手段22は、記憶している動画データに基づいて液晶表示装置66A の動作を制御する、換言すると、記憶している動画データが形成する動画を液晶表示装置66A の画面に表示させることにより、液晶表示装置66A に所定の演出動作である演出動画表示を行わせるものである。
また、フリーズ制御手段100 は、スロットマシン1のフリーズ状態を延長する機能をも有している。ここで、スロットマシン1のフリーズ状態は、フリーズ制御手段100 によって延長されると、開始からフリーズ時間Tが経過した後、さらに延長時間eが経過すると解除されるようになっている。
一方、液晶表示装置66A に表示される演出動画表示を一回行うのに要する時間、換言すると、一回分の演出動画表示の開始から終了までに要する演出時間の値は、フリーズ時間Tよりも大きく、且つ、フリーズ時間Tに延長時間eを加えた値に等しくなるように設定されている。これにより、液晶表示装置66A は、フリーズ状態が延長されない場合は、一回分の演出動画表示を途中まで実行し、フリーズ状態が延長された場合には、一回分の演出動画表示を最後まで実行するように形成されている。
フリーズ制御手段100 は、フリーズ状態で演出を行うフリーズ演出機能と、フリーズ状態でATゲームの遊技回数nを変更する遊技を行うフリーズ遊技機能とを備えものとなっている。
すなわち、フリーズ制御手段100 には、図3に示すように、スタートスイッチ30等のスイッチ類の操作を無効にして、スロットマシン1をフリーズ状態にするとともに、このフリーズ状態で液晶表示装置66A を作動させて演出を行うフリーズ演出制御部110 と、所定の条件でATゲームの遊技回数nを変更する一種の遊技を行うフリーズ遊技制御部120 とが設けられている。
ここで、予め定められた所定の操作の操作対象としては、少なくともベットスイッチ16、スタートスイッチ30、及び、ストップスイッチ50のいずれか一つが採用される。本実施形態では、このうち、スタートスイッチ30及びベットスイッチ16が採用され、さらに、これらに加えて、メダル投入口18にメダルを投入するメダル投入操作が採用されている。なお、ベットスイッチ16の操作及びメダル投入口18へのメダルの投入操作を、まとめて「メダルのベット操作」という。
このうち、計時手段111 は、スタートスイッチ30の操作の際にスタートスイッチ30から送信されるるスタート信号と、メダルのベットがなされた際に、通常遊技制御手段70から送信されるメダルベット信号と、当否抽選において遊技回数nが2回のATゲームに当選することで成立する当選フラグであるATフラグの状態を示す信号であって、通常遊技制御手段70から送信されるフラグ状態信号とを受信するように形成されている。
また、計時手段111 は、計時動作を開始すると、操作無効手段112 、演出制御手段22、並びに、後述する延長抽選手段121 及び当選役利益確定手段124 へ計時中である旨を示す計時中信号の発信を開始し、計時動作を終了すると、計時中信号の発信を止めるようになっている。
操作無効手段112 は、ベットスイッチ16の操作、スタートスイッチ30の操作、及び、ストップスイッチ50を信号遮断の対象とするものである。
換言すると、操作無効手段112 は、計時手段111 が計時動作を行っている間、換言すると、計時手段111 から計時中信号を受信している間、ベットスイッチ16、スタートスイッチ30、及び、ストップスイッチ50から出力される操作信号を遮断し、これにより、スロットマシン1の状態を、ベットスイッチ16、スタートスイッチ30、及び、ストップスイッチ50の操作が行えない操作凍結状態へ一時的に移行させるものである。
具体的には、ベットスイッチ16、スタートスイッチ30、及び、ストップスイッチ50は、操作無効手段112 を介して通常遊技制御手段70に電気的に接続されている。ただし、図3では、スタートスイッチ30については、その電気的接続系統が示されているが、ベットスイッチ16及びストップスイッチ50については、スタートスイッチ30と同様のため、それ自身、及び、その電気的接続系統の図示が省略されている。
そして、操作無効手段112 は、計時手段111 が計時動作を行うと、ベットスイッチ16、スタートスイッチ30、及び、ストップスイッチ50のそれぞれと操作無効手段112 との電気的接続を遮断することにより、その操作を無効にするようになっている。
フリーズ遊技制御部120 は、その内部で抽選を行い、この抽選でフリーズ状態を延長するか否かを選択するとともに、その抽選結果に基づいて、所定のATゲームの遊技回数nを変更するものとなっている。
このフリーズ遊技制御部120 には、図3の如く、フリーズ状態を延長するか否かの抽選である延長抽選を行う延長抽選手段121 と、当否抽選手段90による当否抽選で所定のATゲームに当選すると、計時手段111 に計時動作を開始させる計時開始手段122 と、延長抽選手段121 の抽選結果に応じてATゲームの遊技回数nを変更する当選役利益設定手段123 と、フリーズ状態の終了時に、当選役利益設定手段123 が変更したATゲームの遊技回数nを確定させる当選役利益確定手段124 とが設けられている。
そして、延長抽選手段121 は、計時手段111 が計時動作を行っている間に、スタートスイッチ30が操作されたことを契機として、計時手段111 の計時動作時間を延長するか否かの延長抽選を行い、この延長抽選で計時動作時間を延長する旨の抽選結果を引き当てた場合、計時手段111 へ延長信号を出力するように形成されている。
ここで、計時手段111 は、計時動作を行っている間に延長抽選手段121 から延長信号を受信すると、計時動作の動作時間が延長され、計時している計時値が上限値であるフリーズ時間Tを超過しても、フリーズ時間Tに所定の延長値である延長時間eを加えた値に達するまで、計時動作を継続して行うように形成されている。
計時開始手段122 は、当否抽選手段90による当否抽選で所定の当選役、具体的には、遊技回数nが2回のATゲームに当選すると、計時開始指令信号を計時手段111 へ送信するものとなっている。計時手段111 は、計時開始手段122 から計時開始指令信号を受信すると、計時動作を開始させ、操作無効手段112 にベットスイッチ16、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作を無効にさせるようになっている。
当選役利益設定手段123 は、当否抽選で遊技回数nが2回のATゲームに当選し、これにより、スロットマシン1がフリーズ状態にあるときに、スタートスイッチ30が操作されたことを契機として、延長抽選手段121 が抽選を行った際に、この抽選結果に応じて、当選役であるATゲームによって得ることができる利益を設定するものである。
この際、当選役利益設定手段123 は、延長抽選手段121 が計時動作時間を延長する旨の抽選結果を引き当てた場合、当選役によって得ることができる利益をさらに増やす設定、すなわち、前述のATゲームの遊技回数nを2倍に増やすようになっている。
当選役利益確定手段124 は、遊技回数nが2回のATゲームに当選し、これにより、スロットマシン1がフリーズ状態になった後、計時手段111 が計時動作を終了した際に、延長抽選手段121 による抽選結果に応じて、当選役利益設定手段123 によって設定されていたATゲームによる利益を記憶するものとなっている。
より具体的に説明すると、当否抽選手段90による当否抽選で遊技回数nが2回のATゲームに当選したために、計時手段111 が計時動作を開始し、計時手段111 が計時動作を行っている間に、スタートスイッチ30が操作されたことを契機として、延長抽選手段121 が抽選を行った後、計時手段111 が計時動作を終了した際に、当選役利益設定手段123 によって設定されていた前述のATゲームによって得られる利益、すなわち、ATゲームの遊技回数nを記憶し、この記憶した利益を入賞時に遊技者に与えられるものとして確定するものである。
この状態で、このATゲームに入賞すると、遊技者に与えられる利益は、ATゲームに当選した当初よりも増大するようになっている。
一方、当選役利益確定手段124 は、遊技回数nが2回のATゲームに当選し、且つ、スロットマシン1がフリーズ状態であるときにスタートスイッチ30が操作されたことを契機として延長抽選手段121 が延長抽選を行い、この延長抽選で、フリーズ状態を延長しないことが選択された場合、当該フリーズ状態の終了時において、ATゲームの遊技回数nを「0」に確定するものである。これにより、ATゲームに当選しても、ATゲームの遊技回数が取り消されるので、遊技者には、ATゲームによる利益が得られないようになっている。
スロットマシン1の電源が投入されると、遊技制御処理が開始され、スロットマシン1のゲームが開始される。この際、遊技制御処理は、図4の如く、ステップS1000から処理が開始される。
すなわち、図4に示すように、ステップS1000において、メダルのベット操作が行われると、スロットマシン1のスイッチ類を操作無効にしてしまう開始時フリーズ演出処理が行われる。この開始時フリーズ演出処理については、後で詳述する。そして、開始時フリーズ演出処理が終了したら、次のステップS1100へ進む。
ステップS2000では、当否抽選手段90により当否抽選処理が行われる。この当否抽選処理については、後で詳述する。
この当否抽選処理が完了したら、次のステップS2100に進み、このステップS2100で、回転リール40の回転駆動を開始させてから、次のステップS3000に進む。
ステップS3100では、ストップスイッチ50の操作を検知する検知処理が行われ、ストップスイッチ50が操作されて、ストップスイッチ50の内部接点が閉じたことが検知されると、次のステップS4000へ進み、回転リール40の回転停止処理が行われ、回転リール40が停止したら、次のステップS4100へ進む。
一方、ステップS4100で、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50がすべて操作されていないと判定された場合、ステップS3100に戻る。
ステップS4200において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合には、次のステップS4200へ進み、ステップS4200で、入賞図柄に対応する枚数のメダルが払い出された後、一回分の遊技が終了する。
続いて、前述の遊技制御処理におけるステップS1000の開始時フリーズ演出処理について、図5を参照しながら、さらに詳しく説明する。
まず、図5に示すように、ステップS1100において、メダルのベット操作がなされたか否かが判定される。そして、このステップS1100で、メダルのベット操作がなされたと判定された場合、次のステップS1150へ進む。
一方、ステップS1100で、メダルのベット操作がなされたと判定されなかった場合、メダルのベット操作がなされるまで、ステップS1100を繰り返し行う。
ステップS1150でATフラグが成立状態であると判定されなかった場合、開始時フリーズ演出は行われず、そのまま、本開始時フリーズ演出処理は、終了する。
一方、ステップS1150でATフラグが成立状態であると判定された場合、次のステップS1200へ進む。
ステップS1200では、計時手段111 に計時を開始させる計時開始処理を行う。これにより、操作無効手段112 によってベットスイッチ16、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作を無効する操作無効処理が開始され、スロットマシン1がフリーズ状態になったら、次のステップS1300に進む。
一方、ステップS1300で、スタートスイッチ30の操作がなされたと判定されなかった場合、ステップS1700へジャンプする。
ステップS1400では、延長抽選手段121 に延長抽選を行わせる延長抽選処理を行う。この延長抽選処理が終了したら、次のステップS1500に進む。
ステップS1500では、ステップS1400の延長抽選で延長する旨の抽選結果が得られた否かが判定される。そして、このステップS1500で、延長する旨の抽選結果が得られたと判定された場合、次のステップS1600へ進む。
ステップS1600では、操作無効手段112 による操作無効処理の継続時間を延長する操作無効延長処理を行う。具体的に説明すると、ステップS1600では、計時手段111 の計時動作の上限値であるフリーズ時間Tに延長時間eを加え、計時手段111 の計時動作時間を延長し、これにより、操作無効処理の継続時間、すなわち、フリーズ状態の継続時間を延長する。この操作無効延長によって操作無効処理の継続時間が延長されたら、次のステップS1700に進む。
一方、ステップS1700で、計時値tがフリーズ時間Tに達していないと判定された場合、ステップS1300へ戻る。
ステップS1800では、計時手段111 に計時を終了させる計時終了処理を行い、操作無効手段112 による操作無効処理を終了させる。これにより、ベットスイッチ16、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作が有効となり、スロットマシン1のフリーズ状態が解除され、以上により、開始時フリーズ演出処理が終了する。
まず、図6に示すように、ステップS2100において、当否抽選手段90の乱数発生手段91により発生された乱数の中から乱数抽出手段92によって乱数が抽出され、この抽出処理が完了したら、次のステップS2200へ進む。
ステップS2200において、抽出された乱数が乱数抽出手段92の内部に記憶され、この後、次のステップS2300へ進み、ステップS2300で、判定手段94により、抽出された乱数と、当否判定テーブル93の当否判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップS2400に進む。
ステップS2500では、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。この設定が完了すると、当否抽選処理が終了する。
続いて、前述の遊技制御処理におけるステップS3000のAT当選フリーズ演出処理について、図7を参照しながら、さらに詳しく説明する。
まず、図7に示すように、ステップS3100において、スタートスイッチ30の操作が既に済んでいるか否かが判定される。そして、このステップS3100では、当然、スタートスイッチ30の操作が既に済んでいるので、次のステップS3200へ進む。
ステップS3200では、計時手段111 に計時を開始させる計時開始処理を行う。これにより、操作無効手段112 によってベットスイッチ16、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作を無効する操作無効処理が開始され、スロットマシン1がフリーズ状態になったら、次のステップS3300に進む。
ステップS3300では、当否抽選手段90による当否抽選で遊技回数nが2回のATゲームに当選したか否かが判定される。そして、このステップS3300で、遊技回数nが2回のATゲームに当選したと判定されなかった場合、ステップS3800へジャンプする。
ステップS3400では、スロットマシン1がフリーズ状態になった後、スタートスイッチ30が操作されたか否かが判定される。
そして、このステップS3400で、スタートスイッチ30が操作されたと判定されなかった場合、ステップS3410へ進む。
ステップS3410では、計時手段111 の計時値tがフリーズ時間Tに達したか否かが判定され、計時手段111 の計時値tがフリーズ時間Tに達したか否かが判定される。このステップS3410で、計時手段111 の計時値tがフリーズ時間Tに達したと判定されなかった場合、ステップS3400へ戻る一方、ステップS3410で、計時手段111 の計時値tがフリーズ時間Tに達したと判定された場合、ステップS3900へジャンプする。
ステップS3420では、延長抽選手段121 に延長抽選を行わせる延長抽選処理を行う。この延長抽選処理が終了したら、次のステップS3500に進む。
ステップS3500では、ステップS3400の延長抽選で延長する旨の抽選結果が得られた否かが判定される。そして、このステップS3500で、延長する旨の抽選結果が得られたと判定されなかった場合、ステップS3510へ進む。
一方、ステップS3500で、延長する旨の抽選結果が得られたと判定された場合、ステップS3520へ進む。
ステップS3520では、ATゲームの遊技回数を増やす処理が行われる。すなわち、ステップS3520では、ATゲームの遊技回数nを2倍にした値を新たな遊技回数nとして設定する遊技回数nの変更設定処理を行う。この変更設定処理によってATゲームの遊技回数nが2倍に増えたら、次のステップS3600に進む。
ステップS3700では、計時手段111 の計時値tがフリーズ時間Tに達したか否かが判定される。そして、このステップS3700で、計時値tがフリーズ時間Tに達したと判定されなかった場合、ステップS3400へ戻る。
ステップS3800では、計時手段111 の計時値tがフリーズ時間Tに達したか否かが判定される。そして、このステップS3800で、計時値tがフリーズ時間Tに達したと判定されなかった場合、ステップS3700を何度も繰り返し、これにより、計時値tがフリーズ時間Tに達するまで待機する待機処理が行われる。
一方、ステップS3800で、計時値tがフリーズ時間Tに達したと判定された場合、次のステップS3900へ進む。
次に、前述の遊技制御処理におけるステップS4000のリール回転停止処理について、図8を参照しながら、さらに詳しく説明する。
まず、図8に示すように、ステップS4100において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合には、次のステップS4200へ進み、反対に、蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合には、ステップS4400へ進む。
ステップS4300では、ステップS4200において蹴飛ばされた最後の図柄が延べ4個目に達したか否かが判定される。このステップS4300で、ストップスイッチ50を操作した後、最後に蹴飛ばされた図柄が延べ4個目に達したと判定された場合には、ステップS4600へ進み、反対に、最後に蹴飛ばされた図柄が延べ4個目に達していないと判定された場合には、ステップS4100に戻る。
一方、ステップS4100において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定されたため、ステップS4400に進んだ場合には、ステップS4400において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。
ステップS4500では、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、ステップS4500で、引き込み設定が達成されたと判定された場合には、ステップS4600へ進み、反対に、ステップS4500で、引き込み設定が達成されていないと判定された場合には、ステップS4200へ進む。
ステップS4500では、回転リール40の回転を停止させる停止処理が行われ、このステップS4500における停止処理の完了をもって、リール回転停止処理が終了する。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、メダルの投入、ベットスイッチ16の操作、及び、スタートスイッチ30の操作のいずれか一つがなされたことを契機として計時動作を開始する計時手段111 と、この計時手段111 が計時動作を行っている間は、ベットスイッチ16、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作を無効にする操作無効手段112 と、計時手段111 が計時動作中に、スタートスイッチ30が操作されたことを契機として、計時手段111 の計時動作時間を延長するか否かの抽選を行う延長抽選手段121 とを設け、計時手段111 が計時動作を行っている間に、遊技者がスタートスイッチ30を操作すると、延長抽選手段121 が抽選を行い、この抽選で計時動作時間を延長する旨の抽選結果が引き当てられると、フリーズ状態が延長されるようにしたので、遊技者がフリーズ状態の延長を望まない場合には、計時手段111 の計時動作中にスタートスイッチ30の操作を行わないことを選択すれば、フリーズ状態が延長されることがなくなり、これにより、フリーズ状態の時間延長の是非について遊技者の意思が反映されるようになる。
さらに、開始から終了までに所定の演出時間を要する演出動画表示を液晶表示装置66A に行わせるために必要な動画データを演出制御手段22に記憶させ、この動画データに基づいて液晶表示装置66A の動作を演出制御手段22で制御し、液晶表示装置66A に所定の演出動画表示を行わせるようにしたので、格闘技の試合を動画で表示する演出や、起承転結のあるストーリー性を持った演出をフリーズ状態の際に行うことができ、このような演出動画表示で遊技者を楽しませることができ、フリーズ状態を遊技者にとってさらに有意義なものとすることができる。
例えば、前記実施形態では、ベットスイッチ16又はスタートスイッチ30を操作すると、計時手段111 が計時動作を開始するようにしたが、計時手段111 が計時動作を開始する契機となる操作としては、ベットスイッチ16の操作及びスタートスイッチ30の操作に限らず、ストップスイッチ50の操作でもよい。
また、前記実施形態では、計時手段111 が計時動作を行っている間に、スタートスイッチ30が操作されると、延長抽選手段121 が延長抽選を行うようにしたが、延長抽選手段121 が延長抽選を行う契機となる操作としては、スタートスイッチ30の操作に限らず、ベットスイッチ16の操作及びストップスイッチ50の操作でもよい。
なお、操作無効手段112 を採用した場合、操作凍結状態において機能しなかった操作を、操作凍結状態の解除後に再度繰り返す必要がある。一方、操作遅延段を採用した場合、操作凍結状態において実行されなかった操作は、操作凍結状態の解除後に遅れて実行されるので、再度繰り返す必要がない。
18 メダル投入口 22 演出制御手段
30 スタートスイッチ 40 回転リール
50 ストップスイッチ 61 図柄
66 演出手段 90 当否抽選手段
111 計時手段 112 操作凍結手段としての操作無効手段
121 延長抽選手段 122 計時開始手段
123 当選役利益設定手段 124 当選役益確定手段
Claims (5)
- 遊技を進行させるために操作される操作手段を備え、前記操作手段の操作により遊技が進行するスロットマシンであって、
所定の契機で計時動作を開始するとともに、計時している計時値が予め定められた所定値に達すると計時動作を終了する計時手段と、
この計時手段が計時動作を行っている間、当該スロットマシンの状態を、前記操作手段の操作によっても遊技が進行しない操作凍結状態へ一時的に移行させる操作凍結手段とを備え、
遊技として、
通常の遊技である通常遊技と、
前記通常遊技とは異なる遊技である特別遊技とを備え、
前記計時手段が計時動作を行っている間に、予め定められた所定条件が成立した場合に、前記特別遊技の遊技回数を増加するように形成されていることを特徴とするスロットマシン。 - 前記計時手段は、計時動作を行っている間に、予め定められた所定条件が成立した場合に、計時動作を行う時間である計時動作時間を変更するように形成されていることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
- 前記計時手段は、計時動作を行っている間に前記操作手段が操作されたことを契機として、予め定められた所定条件が成立した場合に、計時動作時間を変更するように形成され、
前記計時手段が計時動作を行っている間に前記操作手段が操作されたことを契機として、予め定められた所定条件が成立した場合に、前記特別遊技の遊技回数を増加するように形成されていることを特徴とする請求項2記載のスロットマシン。 - 前記計時手段が計時動作を行っている間に前記計時手段の計時動作時間を変更するか否かの抽選を行う変更抽選手段を備え、
前記計時手段は、前記予め定められた所定条件の成立として、前記変更抽選手段による抽選で計時動作時間を変更する旨の抽選結果を引き当てた場合に、計時動作時間を変更するように形成され、
前記計時手段が計時動作を行っている間に、前記予め定められた所定条件の成立として、前記延長抽選手段による抽選で計時動作時間を変更する旨の抽選結果を引き当てた場合に、前記特別遊技の遊技回数を増加するように形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のスロットマシン。 - 周面に複数種類の図柄が記された複数の回転リールを備え、
前記操作手段として、前記複数の回転リールの回転を開始させる際に操作されるスタートスイッチと、前記複数の回転リールの回転を停止させる際に操作される複数のストップスイッチとを備え、遊技者がメダルをベットした後に前記スタートスイッチを操作することにより、前記複数の回転リールが回転を開始し、この後、遊技者が前記ストップスイッチを操作することにより、前記回転リールの回転が停止し、所定の図柄の組合せが揃った場合に入賞となって、入賞した役に対応する枚数のメダルが遊技者に払い出されるスロットマシンであって、
前記特別遊技は、前記ストップスイッチの操作態様を遊技者に報知する遊技であって、報知された操作態様で前記複数のストップスイッチを操作すると、所定の図柄の組合せが揃い入賞となる、前記通常遊技よりも遊技者に有利な遊技であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のスロットマシン。
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