JP2012174429A - ジョイントコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】挿入力が小さく、端子の抜け防止、半挿入状態防止、専用のバスバーが不要となり、部品点数が少ないジョイントコネクタを提供する。
【解決手段】ジョイントコネクタを、複数の端子(21,22,23)と、複数の端子を並列に接触状態で収容できる大きさの内部空間と前記内部空間に繋がる大きさの端子挿入口(10F)とを備えたハウジング(10)と、前記ハウジングの底部(10B)から退避および底部へ復帰可能に前記ハウジングの底部に形成された可動ランス(11)と、前記内部空間の奥壁(10Z)に当接するまで挿入された複数の端子の外側の端子とハウジングの一側壁(10L)との間に介挿されて複数端子を互いに接触状態で反対側の側壁(10R)に押圧するばね(30)と、から構成した。
【選択図】図5

Description

本発明は、ジョイントコネクタに関するもので、部品点数が少なくて組み付けの作業性の良い、端子をハウジング内に収容するときの挿入力が小さく、端子の保持力の大きなジョイントコネクタに関するものである。
〈専用バスバー〉
ジョイントコネクタとしては、例えば、図10(A)〜(C)に示すような専用バスバーを使用するものが提案されている。図10(A)〜(C)は複数の端子それぞれに専用バスバーを差し込んで電気的に接続するジョイントコネクタの概念図で、図10(A)は2本の端子、図10(B)は3本の端子、図10(C)は5本の端子の例である。
図10(A)〜(C)において、配線1a〜1eの各端子a〜eのうち端子a、bのみを接続する時には、図10(A)に示す専用バスバー3Aを端子a、bに差込んで両者を接続している。
また、配線1a〜1eの各端子a〜eのうち端子a〜cを接続するジョイントコネクタでは、図10(B)に示す専用バスバー3Bを端子a〜cに差込み接続している。
さらに、図10(C)に示すジョイントコネクタでは、端子a〜eを接続する時、専用バスバー3Cを端子a〜eに差込み接続している。
〈専用バスバーを備えたジョイントコネクタの公知例〉
図11は、図10(B)に示す3端子を共通接続する公知のジョイントコネクタ(特許文献1参照)の分解図である。図11において、雌コネクタ40のハウジング41は合成樹脂材によって成形された雌コネクタのハウジングで、内部に防水用シール44とリテーナ45が収容される。さらにリテーナ45より端子収容室が横並びで3室形成され、それらの端子収容室に被覆電線42が接続された雌形の端子金具43がそれぞれ差し込まれる。
ハウジング41の前方側端部にキャップ50が嵌合される。キャップ50も合成樹脂材によって成形され、キャップ本体51はハウジング41に嵌合可能な形状を備え、その上面部には、ハウジング41のロックアーム41Kに進入可能な係合枠51Kが形成されている。
そして、キャップ50内には図10(B)に示す専用バスバー52がインサート成形により一体的に設けられている。専用バスバー52は金属板のプレス加工により形成されたもので、ハウジング41内の端子金具43に挿入可能な横一列の3本のオス型のタブ部52Tを有している。そこで、キャップ本体51とハウジング41とが嵌合状態になると、専用バスバー52が3つの端子金具43と接続状態となって各端子金具間を導通接続することとなる。
特開平8−250185号公報
〈特許文献1のジョイントコネクタの問題点〉
特許文献1のジョイントコネクタは、図11で示すように、キャップ本体51、専用バスバー52、防水用シール44、リテーナ45が必須であり、部品点数が多くなる問題点があった。
また、キャップ本体とハウジングの嵌合時、バスバーのタブ部のどつき防止を防止する構造が必要である。
さらに、端子の保持力を大きくする(すなわち、ハウジングからの端子の抜け防止を確実にする)ために強い係合が必要であり、それは、端子をハウジング内に収容するときに大きな挿入力を必要とした。
また、端子の半挿入防止のための構造も必要である。
〈本発明の目的〉
本発明は、上記欠点を解決するためになされたもので、部品点数が少なくて済み、さらにバスバーのタブ部のどつきの心配がなく、端子の大きな保持力(抜け防止)を備え、しかも端子をハウジング内に収容するときの挿入力が小さく、端子の半挿入防止が簡単にできるジョイントコネクタを提供することを目的としている。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、本願第1発明は、ジョイントコネクタに係り、複数の端子と、前記複数の端子を並列に接触状態で収容できる大きさの内部空間と前記内部空間に繋がる大きさの端子挿入口とを備えたハウジングと、前記ハウジングの底部から退避および底部へ復帰可能に前記ハウジングの底部に形成された可動ランスと、前記内部空間に収容された複数の端子のうち前記一方の側壁に近い端子と前記一方の側壁との間に介挿されて前記複数端子を互いに接触状態で反対側の側壁に押圧するばねと、から構成されることを特徴としている。
また、本願第2発明は、本願第1発明において、前記端子が側面視で下部に凹部を備え、前記可動ランスが前記凹部に入り込む凸状の断面を有する凸部を備え、前記端子が前記端子挿入口から前記ハウジングの前記内部空間内に挿入されて規制面に当接した状態で前記端子の前記凹部に前記可動ランスの前記凸部が入り込むことのできるように前記可動ランスが前記ハウジングの底部に形成されたことを特徴としている。
さらに、本願第3発明は、本願第2発明において、前記端子の先端位置を規制する前記規制面を前記端子収容室の奥壁の内部壁面とすることを特徴としている。
(1)以上の構成によれば、可動ランスを退避させた状態で間口の広い端子挿入口からハウジング内に挿入できるので、端子をハウジング内に収容するときの挿入力が低減する(低挿入力化)。
(2)間口の広い端子挿入口から複数の端子を纏めて挿入できるので、端子の挿入作業が捗り、生産性が向上する(生産性向上)。
(3)挿入後は可動ランスがハウジング内に復帰するので、ハウジングに収容された端子は端子挿入口側に抜け出ることがない(抜け防止)。
(4)端子がハウジングに半挿入の状態では、可動ランスが復帰できないため、端子の半挿入状態が簡単に分かる(半挿入状態防止)。
(5)可動ランスを内部に備えたハウジングとばねだけで複数種類の複数端子のジョイントコネクタを作ることができるので、それぞれ専用のバスバーが不要となり、部品点数が少なくて済む(部品点数低減)。
(6)また、端子に差し込む専用バスバーを用いないので、専用バスバーのタブ部のどつきの心配がない(どつき防止)。
図1は、本発明に係るジョイントコネクタの分解斜視図である。 図2は図1のジョイントコネクタのハウジングを途中の高さで切断して示す斜視図で、図2(A)は可動ランスがハウジング底部から退避した状態、図2(B)は可動ランスがハウジング底部に復帰した状態を示している。 図3は可動ランスを形成しているハウジングの底部を上にして示した斜視図で、図3(A)は可動ランスがハウジングの底部から退避した状態、図3(B)は可動ランスがハウジングの底部へ復帰した状態を示している。 図4は可動ランスと端子の相対動作を説明する図であり、可動ランスの幅方向中心を通り挿入方向に切断した縦断面図で、(1)から(5)はハウジングへの端子の挿入前(1)から端子の挿入完了(5)までの順序を示している。 図5は3本の端子を組み込んだ本発明の実施例1に係るジョイントコネクタの組み立て手順の第1ステップを示す斜視図である。 図6は図5の第1ステップに続く第2ステップを示す斜視図である。 図7は図6の第2ステップに続く第3ステップを示す斜視図である。 図8は図7の第3ステップに続く第4ステップ(最終ステップ)を示す斜視図である。 図9は4本の端子を組み込んだ本発明の実施例2に係るジョイントコネクタの断面斜視図である。 図10(A)〜(C)は、複数の端子それぞれに専用バスバーを差し込んで電気的に接続するジョイントコネクタの概念図で、図10(A)は2本の端子、図10(B)は3本の端子、図10(C)は5本の端子の例である。 図11は図10(B)に示す3端子を共通接続する専用のバスバーを用いた特許文献1記載のジョイントコネクタの分解斜視図である。
以下に、部品点数が少なくて済み、さらにバスバーのタブ部のどつきの心配がなく、端子の大きな保持力(抜け防止)を備え、しかも端子をハウジング内に収容するときの挿入力が小さく、端子の半挿入防止が簡単にできる本発明に係るジョイントコネクタについて、図面を用いて説明する。
〈本発明に係るジョイントコネクタの構成部品〉
図1は本発明に係るジョイントコネクタの斜視図である。図2は図1のジョイントコネクタのハウジングを途中の高さで切断して示す分解斜視図で、図2(A)はランスがハウジング底部から退避した状態、図2(B)はランスがハウジング底部に復帰した状態を示している。
本発明に係るジョイントコネクタは図1に示すようなハウジング10、端子20、ばね30のみから成っており、特許文献1のような専用バスバーを備えていないのが特徴である。
以下に、ハウジング10、端子20、ばね30について図1および図2に基づいて説明する。
〈ハウジング10〉
ハウジング10(図1)は、必要個数の端子を内部に収容し、これらの端子をすべて電気的に接続するためのもので、複数の端子が並列に接触状態で収容できる大きな中空の空間(図2の底部10Bを参照)を内部に備えた直方体であり、その正面壁がすべて除去されて端子20(図1)が複数個並列に纏めて挿入されることができる程の広い間口の端子挿入口10F(図2)が形成されている。ハウジング10(図2)の他の3つの側壁(すなわち、奥壁10Z、右壁10R、左壁10L)は底部10Bと天井10H(図1)との間を連結して隙間なく塞いでいる。ハウジング10の両壁である右壁10R(図2)と左壁(図2)の下方には、可動ランス11の端部11Pを収容するための凹部10P(図3)が形成されて、底部10Bには、次のような可動ランス11を含む可動部11Mを収容するための大きな開口10Q(図3)が形成されている。
〈可動ランス11〉
図3は可動ランス11を含む可動部11Mを備えたハウジング10の底部10Bを上にして示した斜視図で、図3(A)は可動ランス11がハウジング10の底部10Bから退避した状態、図3(B)は可動ランス11がハウジング10の底部10Bへ復帰した状態を示している。
《可動ランス11の形状》
ハウジング10の底部10Bの両端壁面近傍を壁面と平行に切り込み、かつ切り込まれた2辺の先端同士をさらに直線で結ぶように切り込むことで、底部10Bにコ字状の3辺の切り込みが入り、切り込まれた3辺を自由端として、その自由端の先端を押すと樹脂材料の弾性力により切り欠かれた3辺が撓むようになることで可動部11Mが形成される。
そして可動部11Mの自由端の先端を、底部10Bの横幅よりも長くし、かつ底部10Bの厚さよりも肉厚としてその肉厚分だけハウジング10の内部空間内に突出させることで可動ランス11を形成している。このように、可動ランス11は底部10Bの横幅より長くかつ底部10Bの厚さより肉厚の断面矩形の長尺体となっている。
《可動ランス11の位置》
可動ランス11の設置位置は、底部10Bの奥壁10Zから端子挿入口10Fの方向に所定の距離(D1)を隔てた位置に形成され、可動ランス11の両端11Pはハウジング10の両壁(10R、10L)から突出している。
《可動ランス11の退避・復帰》
端部11Pを図示しない操作機構で外部からF方向(図3(A))へ押し下げるように操作することで、可動部11Mは撓み、その先端に形成された可動ランス11はハウジング10の底部10Bから外部へ退避する。
逆に、反F方向(図3(A))へ操作することで、可動ランス11は外部からハウジング10の底部10Bへ図3(B)のように復帰する。
《可動ランス11の断面形状》
可動ランス11の断面矩形の形状は、図2において、奥壁10Zに面する側に底部10Bから垂直に立つ係止面11K(図2(B)、図4(1))と、天井10H(図1)に面する側に天井10Hと平行に延びる水平面11S(図2(A)・(B)、図4(1))と、水平面11Sの端部から底部10Bへ垂直に下る垂直面11C(図4(1))から成る矩形をしており、係止面11Kは、端子20(図1)の芯線圧着部20C(図1)の下部に形成されている凹部20Q(図1、図4(1))の係止部20Kと可動ランス11の復帰時に係合するようになる。
〈端子20〉
端子20は導電性金属板をプレス成形することによって製造されるメス型の端子で、電線の先端で電線の芯線と電気的に接続され、かつ芯線を包囲する絶縁性の外部被覆と機械的に接続されるものである。例えば、端子20は、ハウジング10の端子挿入口10Fに挿入し易いように挿入方向の先端が先細を有し、かつ挿入方向と直角な断面形状に略コ字状および略ロ字状を有する長尺状の端子本体として、筒部20Dと、筒部20Dの挿入方向の前端部(先端部)として形成された断面視略ロ字状の電気接続部20Hと、筒部20Dの中間部に形成された芯線圧着部20Cと、筒部20Dの挿入方向の後端近傍に形成された外部被覆圧着部20Fと、を備えている。なお、図面では電線の図示を省略するとともに、端子20については電線と接続する前の形状で図示している。
芯線圧着部20Cは電線の芯線を加締めて、電線の芯線と端子20とを電気的に接続する。電気接続部20Hと芯線圧着部20Cとの間を繋ぐ繋ぎ部20Bの下部には側面視で凹部20Qが形成される。なお、芯線圧着部20Cと外部被覆圧着部20Fとの間にもそれらを繋ぐ後側繋ぎ部20Gが形成されている。
外部被覆圧着部20Fは電線の芯線を包囲する絶縁性の外部被覆を加締めることによって電線と端子20とを機械的に接続する。凹部20Qの挿入方向先端側の部分を形成する電気接続部20Hの部分には垂直な係止部20Kが形成されている。この係止部20Kは可動ランス11の係止面11K(後述、図4(4))に係止できるようになり、係止すれば端子20がハウジング10から離脱できなくなる(後述、図4(5))。
《端子20と可動ランス11の寸法関係》
端子20の筒部20Dの挿入方向の先端から後端の係止部20Kまでの長さ(D2)と、奥壁10Zから可動ランス11の係止面11Kまでの距離(D1)とはほぼ等しい。
D1≒D2 (ただし、両者の間にクリアランスが必要なため、ややD1>D2)
この関係式から、端子20がハウジング10の奥壁10Zの内部壁面10Dに当接した状態でのみ、可動ランス11は端子20の凹部20Qに入り込むことができる。
可動ランス11が端子20の凹部20Qに入り込むと、端子20はハウジング10からもはや離脱できなくなる。
端子20が奥壁10Zに付き当たらない状態(半挿入)では、可動ランス11は端子20の凹部20Qに入り込むことができないので、半挿入が簡単に分かるようになる。
〈ばね30〉
ばね30(図1)は略U字状に形成されている弾性金属片で、直線部分から成る基部30Bと曲折部30Sと先端の押圧接触部30Pとから成る。基部30Bから押圧接触部30Pまでの横幅T2は、左壁10Lと右壁10Rとの内側の距離をT3、端子20の横幅T1としたとき、
T2>T3−2×T1
としてある。
〈可動ランス11と端子20の相対動作〉
図4は可動ランス11と端子20の相対動作を説明する図であり、可動ランス11の幅方向中心を通り挿入方向に切断した縦断面図で、(1)から(5)はハウジング10への端子20の挿入前(1)から端子20の挿入完了(5)までの順序を示している。
図4(1)は、端子20がハウジング10へ挿入される以前の状態で、ハウジング10の底部の可動ランス11はハウジング10の中に収容されている。この状態で可動ランス11の先端の係止面11Kは垂直状態にある。
図4(2)は、端子20がハウジング10へ挿入される直前の状態で、可動ランス11は可動部11Mの反ハウジング側への回動でハウジング10の底部から退避している。この状態では、可動ランス11はハウジング10の底部から退避しているので、端子20はハウジング10の内部へ挿入することができる。
図4(3)は、端子20がハウジング10へ挿入されて可動ランス11の上方を通過して、奥壁10Zに当接する直前の状態を示している。可動ランス11はハウジング10の底部から退避しているので、端子20はハウジング10へ低挿入力で挿入される。この状態は外部から見ると、端子20は完全にハウジング10内へ挿入されているように見えるので、この状態で可動ランス11を復帰させようとすると、可動ランス11は端子20の筒部20Dにぶつかり、ハウジング10内へ復帰することができないため、端子20のハウジング10内への半挿入が簡単に分かる。
図4(4)は、端子20がハウジング10の奥まで挿入されて、奥壁10Zに当接している。この状態で、端子20の凹部20Qは可動ランス11を復帰させることができる位置にある。
図4(5)は、端子20の凹部20Qが可動ランス11を復帰させることができる位置にあるため、可動ランス11は可動部11Mのハウジング側への回動でハウジング10の中に復帰する。本発明によれば、この状態で端子20の凹部20Qの中に可動ランス11が入り込んでいるため、端子20の係止部20Kと可動ランス11の係止面11Kとが係合し、端子20のハウジング10からの離脱を防止している。
〈本発明の実施例1に係るジョイントコネクタの組み立て方〉
次に、本発明の実施例1に係るジョイントコネクタの組み立て方について、図5〜図8を用いて説明する。実施例1は3本の端子21〜23をハウジング10に収容しかつ3本の端子21〜23のすべてを電気的に接続して成るジョイントコネクタである。
《第1ステップ:可動ランスの退避》
図5は実施例1のジョイントコネクタの組み立て手順の第1ステップを示す斜視図である。図5は図2(B)の状態にあったハウジング10において、図示しない外部の操作機構が可動ランス11の端部11Pを下方へ押し下げる操作をすることで、可動部11Mが反ハウジング側へ回動し、先端に形成された可動ランス11はハウジング10の底部から退避している(図4(1)から図4(2)の状態になる。)。したがって、この状態で端子20は障害なくハウジング10の内部空間へ挿入されることができる。
《第2ステップ:端子の挿入》
図6では、3本の端子21、22、23がハウジング10の内部空間へ順次障害なく挿入されて互いに並列に収容されている(図4(3)を経て図4(4)の状態になる。)。
本発明によれば、可動ランス11がハウジング10の底部から退避しているため、すべての端子21、22、23は低挿入力でハウジング10の中に挿入される。3本の端子21、22、23は互いに並列に配列されているが、電気的には不完全な接触状態である。
可動ランス11はハウジング10の底部から退避したままであるので、次ぎに、ばね30を挿入することができる。
《第3ステップ:ばねの挿入》
図6において、ばね30の先端の押圧接触部30Pを基部30B側に押しつけた状態で、ハウジング10の内部空間に挿入して、奥まで押し込むと、基部30Bから押圧接触部30Pまでの横幅T2と、左壁10Lと右壁10Rとの内側の距離T3と、端子20の横幅T1との間には、T2>T3−2×T1の関係があるから、図7のようにばね30の先端の押圧接触部30Pが基部30Bから拡開して端子23の筒部20Dを右壁10R方向に押圧するので、端子21、22、23は互いに機械的に強く接触してすべての端子が電気的に接続状態となる。
《第4ステップ:可動ランスの復帰》
図8において、外部の操作機構が可動ランス11の端部11Pを上方へ押し上げる操作をすることで、可動部11Mがハウジング側へ回動し、先端に形成された可動ランス11はハウジング10の底部へ復帰し、完全挿入状態の端子21〜23の凹部20Qに中に入り込む(図4(5)状態)。可動ランス11がいったん端子の凹部20Qの中に入り込んでしまうと、端子20の係止部20Kと可動ランス11の係止面11Kとが係合して、これ以降、端子20がハウジング10から離脱することが阻止される。
また、端子21〜23のいずれか1個でも不完全な挿入状態にあると、可動ランス11を復帰させようとしても可動ランス11がその端子の筒部20Dにぶつかり、ハウジング10内へ復帰することができないため、端子の半挿入が簡単に分かる。
《ジョイントコネクタの完成》
このようにして、本発明によれば、特許文献1のような3端子接続用の専用バスバー3B(図10(B))を備えなくても、可動ランス11を内部に備えたハウジング10とU字状のばね30だけで3本の端子21、22、23を電気的に接続するジョイントコネクタを作ることができる。
〈本発明の効果〉
(1)このように本発明によれば、端子21〜23はハウジング内部の障害のない広い内部空間に挿入されるので、端子をハウジング内に収容するときの挿入力が低減する(低挿入力化)。
(2)ハウジング10の中に収容された端子21〜23は、端子21〜23の下部に形成されている凹部20Qに可動ランス11が入り込むので、ハウジングにいったん収容された端子21〜23は端子挿入口10F(図2)側にもはや抜け出ることがなく、したがってまた、端子保持力が向上する(抜け防止)。
(3)端子21〜23のいずれか1本でもハウジング10内に不完全挿入の状態では、その端子の胴部20Dが可動ランス11の復帰動作を邪魔するため、可動ランス11は復帰できず、これによって端子21の不完全挿入が簡単に分かる。
(4)可動ランス11を内部に備えたハウジング10とU字状のばね30だけで3端子のジョイントコネクタを作ることができるので、バスバーが不要となり、部品点数が少なくて済む。
(5)U字状のばね30で3端子をまとめて荷重をかけることにより、端子同士を簡単に接触状態にすることができる。
(6)また、特許文献1のような3端子接続用の専用バスバー3B(図10(B))を用いないので、バスバーのタブ部のどつきの心配がない。
(7)ハウジング10の中は広い内部空間なので、端子の一括挿入が可能となり、生産性が向上する。
〈実施例2:4端子のジョイントコネクタ〉
本発明の実施例3では、4本の端子を電気的に接続するジョイントコネクタを作ることができる。図9は4本の端子を電気的に接続するジョイントコネクタの実施例である。
まず、図5で説明したように、まず可動ランス11をハウジング10の底部10Bから退避させ、次ぎに図6で説明したようにして順次または纏めて4本の端子21〜24をハウジング10内に収容し、図7で説明したようにしてばね30をハウジング10内に収容し、図8で説明したように、可動ランス11をハウジング10の底部10Bへ復帰させると、4端子収容ジョイントコネクタが簡単に得られる。
〈実施例3:n端子のジョイントコネクタ〉
本発明の実施例3では、n本の端子を電気的に接続するジョイントコネクタを作ることも同様にして可能である。すなわち、まず、図5で説明したように、まず可動ランス11をハウジング10の底部10Bから退避させ、次ぎに図6で説明したようにして順次または纏めてn本の端子21〜2nをハウジング10内に収容し、図7で説明したようにしてばね30をハウジング10内に収容し、図8で説明したように、可動ランス11をハウジング10の底部10Bへ復帰させることで、n端子収容ジョイントコネクタが簡単に得られる。2本からn本までの端子をいずれの場合にも纏めてハウジングの側壁へ充分に押圧できるばねを用いることでこれは可能となる。
〈まとめ〉
(1)このように本発明によれば、複数の端子がハウジング内部の障害のない広い空間に挿入されるので、端子をハウジング内に収容するときの挿入力が低減する(低挿入力化)。
(2)ハウジングの中に収容された複数端子は、それぞれの端子の下部に形成されている凹部に可動ランスが入り込むので、ハウジングにいったん収容された端子は端子挿入口側にもはや抜け出ることがない(抜け防止)。
(3)複数端子のいずれか1本でもハウジング内に半挿入の状態では、その端子の胴部が可動ランスの復帰動作を邪魔するため、可動ランスは復帰できず、これによって端子の半挿入状態が簡単に分かる(半挿入状態防止)。
(4)可動ランスを内部に備えたハウジングと、U字状のばねだけで複数端子のジョイントコネクタを作ることができるので、バスバーが不要となり、部品点数が少なくて済む(部品点数低減)。
(5)U字状のばねで複数端子をまとめて荷重をかけることにより、端子同士を簡単に接触状態にすることができる(製造簡単)。
(6)また、端子に差し込む専用バスバーを用いないので、専用バスバーのタブ部のどつきの心配がない(どつき防止)。
(7)ハウジングの中は複数の端子がハウジング内部の障害のない広い内部空間であるので、複数端子の一括挿入が可能となり、生産性が向上となる(生産性向上)。
10 ハウジング
10B 底部
10F 端子挿入口
10H 天井
10L 左壁
10P 凹部
10Q 開口
10R 右壁
10Z 奥壁
11 可動ランス
11C 垂直面
11K 係止面
11M 可動部
11P 端部
11S 水平面
20 端子
20B 繋ぎ部
20C 芯線圧着部
20D 筒部
20F 外部被覆圧着部
20G 後側繋ぎ部
20H 電気接続部
20K 係止部
20Q 凹部
30 ばね
30B 基部
30P 押圧接触部
30S 曲折部

Claims (3)

  1. 複数の端子と、前記複数の端子を並列に接触状態で収容できる大きさの内部空間と前記内部空間に繋がる大きさの端子挿入口とを備えたハウジングと、前記ハウジングの底部から退避および底部へ復帰可能に前記ハウジングの底部に形成された可動ランスと、前記内部空間に収容された複数の端子のうち前記一方の側壁に近い端子と前記一方の側壁との間に介挿されて前記複数端子を互いに接触状態で反対側の側壁に押圧するばねと、から構成されることを特徴とするジョイントコネクタ。
  2. 前記端子が側面視で下部に凹部を備え、前記可動ランスが前記凹部に入り込む凸状の断面を有する凸部を備え、前記端子が前記端子挿入口から前記ハウジングの前記内部空間内に挿入されて規制面に当接した状態で前記端子の前記凹部に前記可動ランスの前記凸部が入り込むことのできるように前記可動ランスが前記ハウジングの底部に形成されたことを特徴とする請求項1記載の嵌合時のジョイントコネクタ。
  3. 前記端子の先端位置を規制する前記規制面を前記端子収容室の奥壁の内部壁面とすることを特徴とする請求項3記載の嵌合時のジョイントコネクタ。
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