JP2012171524A - 外装部品 - Google Patents

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幸一 千葉
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Abstract

【課題】発光材の所要量を低減させるとともに外装部品の視認性を向上させ、車両の外観性の向上を図ることができる技術を提供することを課題とする。
【解決手段】外装部品としてのボディカバー61は、外側を構成する面部71〜74を有する。これら面部71〜74のうちデザイン上外観視しやすい面部72に外観視できる外郭を連続的に形成する外観可能外郭線75が設けられている。
外観可能外郭線75上には、ボディカバー61の成形時に同時に成形される発光手段76が連続的に設けられている。
【効果】外観可能外郭線は、外装部品の一部をなすため、面積は小さく、このような小面積の外観可能外郭線に発光手段を備えればよいから、発光手段の少量化が可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、鞍乗り型車両に設けられ視認性を高めることができる外装部品に関する。
鞍乗り型車両において、外装部品を発光させて、夕暮れまたは夜間における鞍乗り型車両の視認性を向上させる技術が知られている(例えば、特許文献1(第1図)参照。)。
特許文献1の第1図に示される鞍乗り型車両では、フェアリング(1)(括弧付き数字は特許文献に記載されている符号を示す。以下同じ。)の任意の部分に複数フェアリング照明ランプ(2)を設け、これらフェアリング照明ランプ(2)に電力を供給することで発光させ、フェアリング(1)に光を透過させて発光表示する。
しかし、フェアリング(1)を電気によって発光させることは、電力消費があるとともに、保安部品の灯火器との区別がしづらくなる。電力を用いない技術が望まれる。
そこで、電力を使用せずに外装部品を発光させる技術が知られている(例えば、特許文献2(図1)、特許文献3(第3図)参照。)。
特許文献2の図1に示される鞍乗り型車両は、ヘッドパイプ(2)前方に設けられ、その表示面がライダー側を向いているメーターユニット(23)を備える。
メーターユニット(23)の縁部周囲には、周囲から照射された光を蓄えて発光する蓄光テープ(40)が貼付けられている。しかし、メーターの周囲が発光しても、車両全体の一部が光るだけであり、発光域が限られる。また、メーターのような小部品は、比較的曲率が大きく、例えば球面等に貼付する場合のしわ寄り等が課題となる。
一方、特許文献3の第3図に示される鞍乗り型車両では、泥除け(3)が、発光インクを混入して発光色に着色した合成樹脂で成形されており、泥除け(3)の内面に蛍光色と同系色の非透明塗料が塗布される。
しかし、発光インクは合成樹脂に均等に混ぜる必要があり、発光面積を拡大する場合、発光材の所要量が増大し、泥除け(3)の製造コストが高まることになる。よって、発光材の所要量を減らすことができる技術が求められる。
実開平2−92394号公報 特開平10−278861号公報 特開平4−189690号公報
本発明は、発光材の所要量を低減させるとともに外装部品の視認性を向上させ、車両の外観性の向上を図ることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、鞍乗り型車両の外側に設けられ外部からの視認性を有する外装部品において、この外装部品は、この外装部品の外側を構成し外観視される面部と、この面部に設けられ外観視できる外郭を連続的に形成する外観可能外郭線と、この外観可能外郭線上に連続的に設けられ前記外装部品の成形時に同時成形される発光手段とを備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、発光手段は、外観可能外郭線に対応する位置に発光体が配置されたフィルムを、フィルムインサート成形により外装部品に付着させたものであることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、発光手段は、外観可能外郭線に対応する位置に発光体塗料を、インジェクションインモールド成形により外装部品に充填させたものであることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、外装部品は、鞍乗り型車両に複数設けられており、これらの複数の外装部品は、鞍乗り型車両に取り付けた時に、複数の外装部品に渡って外観可能外郭線の少なくとも一部を連続させることで、鞍乗り型車両の前面視および/または側面視で鞍乗り型車両の視認できる輪郭を有することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、面部の外観可能外郭線の位置に蛍光材を設け、面部の外観可能外郭線以外の位置に蓄光材を設けたことを特徴とする。
請求項6に係る発明では、発光手段は、通電発光材であることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、鞍乗り型車両は、制動時に発電する回生モーターを備え、通電発光材は、回生モーターにより発電された電気によって発光することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、外観可能外郭線上に発光手段を備えるようにした。外観可能外郭線は、面積では外装部品の一部にすぎないので、発光手段の少量化が可能となる。
さらに、外観可能外郭線は外装部品の外観視できる外郭に位置するので、外観可能外郭線上に発光手段が位置すれば、外装部品の視認性を向上させ、車両の外観性の向上を図ることができる。
請求項2に係る発明では、発光手段は、外観可能外郭線に対応する位置に発光体が配置されたフィルムを、フィルムインサート成形により外装部品に付着させたものである。フィルムインサート成形により、外装部品を射出成形するときに、金型内に予めフィルムを置き、キャビティへ樹脂を射出することで外装部品を得ることができる。すなわち、射出成形工程で発光体を付着させた外装部品を製造することができ、生産性を向上でき、コスト削減も可能となる。
請求項3に係る発明では、発光手段は、外観可能外郭線に対応する位置に発光体塗料を、インジェクションインモールド成形により外装部品に充填させたものである。インジェクションインモールド成形により、外装部品の形成と同時に外観可能外郭線部に発光体塗料を充填するので、発光体塗料を効率良く、外装部品の外観可能外郭線上に一体的に且つ連続的に付着させることができる。
また、外装部品を射出成形するときに、キャビティへ樹脂を射出し、続けて発光体塗料を充填してから型開きすることで外装部品を得ることができる。すなわち、射出成形工程で発光体を付着させた外装部品を製造することができ、生産性を向上でき、コスト削減も可能となる。
請求項4に係る発明では、複数の外装部品に渡って外観可能外郭線の少なくとも一部を連続させることで、鞍乗り型車両の前面視および/または側面視で鞍乗り型車両の視認できる輪郭を有する。外観可能外郭線上の発光材が複数の外装部品に渡って連続するので、外観可能外郭線が車両全体に広がり、車両全体の輪郭を夕暮れや夜間に認識することができる。
さらに、車両全体を認識することができるにも関わらず、発光材は外観可能外郭線部だけで済むので、発光材の所要量の低減を一層図ることができる。
請求項5に係る発明では、面部の外観可能外郭線の位置に蛍光材を設け、面部の外観可能外郭線以外の位置に蓄光材を設けた。蛍光材は吸収した光を、短い時間で比較的強く光を放出し、一方、蓄光材は、長い時間に、弱く光を放出する。外観可能外郭線を蛍光材により強く光らせ、外観可能外郭線以外を蓄光材で弱く光らせるため、光度差により輪郭を浮きだたせるとともに、装飾的な効果を持たせることができる。
請求項6に係る発明では、発光手段は、通電発光材である。外観可能外郭線部にのみ通電発光材が使用されるので、通電発光材の量を抑制するとともに、これに対応して使用される消費電力も抑えるので、効率的に外観視認性の向上を図ることができる。
請求項7に係る発明では、鞍乗り型車両は、制動時に発電する回生モーターを備え、通電発光材は、回生モーターにより発電された電気によって発光する。回生モーターが発電することで通電発光材が発光するので、回生モーターが回生中であることが、運転者等に認識でき、いわゆるエコ運転の啓蒙を行うことができ、燃費の向上を図ることができる。
本発明に係る外装部品を備える鞍乗り型車両の左側面図である。 本発明に係る外装部品を備える鞍乗り型車両の正面図である。 本発明に係る外装部品の斜視図である。 本発明の外装部品を形成するためのフィルムインサート成形方法を説明する図である。 フィルムインサート成形品の側面図である。 図5の6線断面図である。 本発明の外装部品を形成するためのインジェクションインモールド成形方法の金型の断面図である。 図7の作用を説明する図である。 インジェクションインモールド成形品の断面図である。 外装部品の成形方法における比較例と実施例を説明する図である。 通電発光材を備えた外装部品の断面図である。 通電発光材の原理を説明する図である。 本発明に係る外装部品を備えた別態様の車両の左側面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、図中の矢印(FRONT)は車両前方を表している。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、鞍乗り型車両10は、破線で示す車体フレーム11を備え、この車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12の上部から斜め下へ延ばされるメインフレーム13と、ヘッドパイプ12の下部から斜め下へ延ばされ後端がメインフレーム13に連結されるダウンフレーム14L(Lは、左を示す添え字であり、Rは、右を示す添え字である。以下同じ)と、このダウンフレーム14Lに取付けられるステー15Lと、メインフレーム13の後部から斜め上に延ばされるシートレール16Lと、このシートレール16Lの中間部とメインフレーム13の後端部を連結するミドルフレーム17Lと、このミドルフレーム17Lの上部とシートレール16Lの後部を連結するステー18Lと、シートレール16Lとミドルフレーム17Lとの間に掛け渡されて車体側支持軸21を支持するセンターフレーム22Lと、このセンターフレーム22Lに車体側支持軸21を介して下方に延ばされるリンク部材23とからなる。
また、鞍乗り型車両10は、ヘッドパイプ12に旋回自在に取付けられるフロントフォーク24と、このフロントフォーク24に前輪車軸25を介して取付けられる前輪26と、フロントフォーク24の上端部に取付けられるハンドル27と、前輪26の後方に配置されるようにダウンフレーム14Lに支持されるラジエータ28と、リンク部材23にエンジン側支持軸31を介して取付けられ、上下にスイング可能なリヤスイングアームを兼ねると共にエンジン32を有するパワーユニット33とを備える。
また、鞍乗り型車両10は、パワーユニット33の後端部とシートレール16Lの後端部との間に掛け渡されるリヤクッションユニット34Lと、パワーユニット33の後部に設けた後輪車軸35を介して取付けられる後輪36と、エンジン32から延ばされている排気管37の後端部に連結されるマフラー38と、パワーユニット33に設けられ車両の制動時に発電する回生モーター41と、回生モーター41で発電された電力を蓄えておくことができるバッテリー42と、パワーユニット33に回転可能に取付けられるメインスタンド43と、シートレール16Lに取付けられ乗員が座るフロントシート44と、このフロントシート44の後方に配置され同乗員が座るリヤシート45と、このリヤシート45の周囲を囲うグラブレール46とを備える。
次に車体フレームやエンジンなどの構成要素を覆い車両の意匠面を構成する外装部材について以下に説明する。
鞍乗り型車両10の外装部品47は、車両の前部に設けられるウインドスクリーン48と、このウインドスクリーン48の一部を覆うウインドスクリーンガーニッシュ49と、このウインドスクリーンガーニッシュ49で覆われ車両の前部を覆うフロントカバー51と、前輪26の上方を覆うフロントフェンダ52と、フロントカバー51の後方を覆うと共にヘッドパイプ12の後方を覆うインナカバー53と、このインナカバー53の上面に取付けられているコンビネーションメータ54と、インナカバー53の下部に連続して設けられ車両の前部から中間部にかけて側方を覆うミドルサイドカバー55と、このミドルサイドカバー55及びフロントカバー51に隣接して設けられ車両の側方を覆うと共に乗員が車両の前方に向けて足を載せる部分にマット56Lを備えるステップフロア57Lと、このステップフロア57Lの下部に連続して設けられ車両側方の下部を覆うフロアスカート58Lと、ミドルサイドカバー55及びステップフロア57Lの後部に連続して設けられ車両の中間部から後部にかけて側方を覆うボディカバー61と、後輪36の上方を覆うリヤフェンダ62とを備えている。
加えて、鞍乗り型車両10の外装部品47は、フロントカバー51とウインドスクリーンガーニッシュ49との間に車両前方を照らすヘッドライド63が配置され、ハンドル27に後方確認用のバックミラー64Lが設けられている。
次に鞍乗り型車両10を正面図に基づいて説明する。
図2に示されるように、鞍乗り型車両10の外装部品47は、車両前方を覆うフロントカバー51と、このフロントカバー51の下部に設けられ車両下部を覆うフロアスカート58L、58Rと、フロントカバー51の上部に設けられ車両上部前方を覆うウインドスクリーンガーニッシュ49と、このウインドスクリーンガーニッシュ49とフロントカバー51との間に設けられ前方を照らすヘッドライト63L、63Rと、ウインドスクリーンガーニッシュ49の上部に設けられ運転者を風等から保護するウインドスクリーン48とを備える。
また、外装部品47は、ウインドスクリーン48の後方にて車両幅方向に延びるハンドル27と、このハンドル27に設けられ上方且つ外方に延びるステーを介して配置されるミラー64L、64Rと、フロントカバー51及びフロアスカート58L、58Rに囲まれて設けられ前輪26の後方に位置するフロントロアカバー65と、フロントフォーク24に設けられ前輪26の泥除けとなるフロントフェンダ52とを備えている。
次に外装部品47について説明する。
図3に示されるように、外装部品としてのボディカバー61は、外側を構成する面部71〜74を有する。これら面部71〜74のうちデザイン上外観視しやすい面部72に外観視できる外郭を連続的に形成する外観可能外郭線75が設けられている。
外観可能外郭線75上には、ボディカバー61の成形時に同時に成形される発光手段76が連続的に設けられている。
なお、実施例では、外観可能外郭線75を任意の面72の外郭を連続的に形成する線としたが、外観視できれば他の面でもよく、外郭線は任意の線であっても差し支えない。また、外装部品47をボディカバー61としたがこれに限定されず、ウインドスクリーンガーニッシュ(図2、符号49)やフロントカバー(図2、符号51)等であっても差し支えない。
図1に戻って、鞍乗り型車両10には、外装部品47が複数設けられている。
これらの外装部品47は、鞍乗り型車両10に取付けた時に、例えば、ミドルサイドカバー55の外観可能外郭線77とボディカバー61の外観可能外郭線75の少なくとも一部が連結している。外観可能外郭線75、77が連続することで、車両全体に亘り輪郭が繋がるので、車両側面視で鞍乗り型車両10の視認できる輪郭が有されることになる。
また、図2に戻って、外装部品47は、鞍乗り型車両10に取付けた時に、例えば、ウインドスクリーンガーニッシュ49の外観可能外郭線78とフロントカバー51の外観可能外郭線79の少なくとも一部が連結している。外観可能外郭線78、79が連続することで、車両全体に亘り輪郭が繋がるので、車両前面視で鞍乗り型車両10の視認できる輪郭が有されることになる。
なお、図1〜図3において、外装部品47上の薄黒い線は、外観可能外郭線を示す。また、外装部品47は、ウインドスクリーンガーニッシュ49、フロントカバー51、フロントフェンダ52、ミドルサイドカバー55、フロアスカート58L及びボディカバー61等を示す。
次にフィルムインサート成形方法について説明する。
図4(a)に示すように、成形する外装部品の外観可能外郭線81に対応する位置に発光手段としての発光体80が配置されたフィルム82を準備する。
(b)に示すように、可動型83にフィルム82をセットする。弁84を開き、真空ポンプ85を可動させ、矢印(1)のようにキャビティ86とフィルム82に囲われた空間を減圧する。
すると、(c)に示すように、フィルム82がキャビティ86側の面に張り付き、フィルムの位置決めが為される。可動型83を矢印(2)のように移動させ、固定型87に合わせる。
(d)に示すように、射出装置から矢印(3)のように、樹脂をキャビティ86内に射出することで、外装部品47にフィルム82が付着し、同時成形される。
図5及び図6にフィルムインサート成形品(外装部品47)を説明する。
図5に示されるように、外装部品47は、面部88にフィルム82が付着している。面部の外郭を連続的に形成する外観可能外郭線81が、面部88の外観視できる外郭に設けられる。この外観可能外郭線81上には、発光体80が配置されているので、外観可能外郭線上を発光させることができる。
図6に示されるように、外装部品47は、樹脂による本体部91と、この本体部91の概観視される面部88上に付着するフィルム82とからなる。フィルム82は、外観可能外郭線81上の発光体80と、外観可能外郭線81以外の位置の透明部92とからなる。
また、フィルム82の別形態として、面部88の外観可能外郭線81の位置に蛍光材80を設け、面部88の外観可能外郭線81以外の位置に蓄光材92を設けてもよい。
次にインジェクションインモールド成形方法に使用される金型について説明する。
図7(a)に示されるように、成形機100は、固定型101と、この固定型101に設けられ樹脂を導くスプル102と、固定型101に合わせられる可動型103と、この可動型103に移動可能に設けられ塗装厚分移動するスライド型104と、可動型103に設けられスライド型104を移動させるシリンダ105と、可動型103に設けられ発光手段としての発光体塗料を注入する塗料注入機106と、スプル102に樹脂を射出する射出装置107とからなる。
可動型103において、スライド型104が前進することで、キャビティ108に塗料を注入する注入口111を塞ぐ状態となる。
スライド型104を後退させることで、(b)に示すように、樹脂成形された外装部品47とスライド型104の間に塗装厚分の隙間112が生じる。注入口111は隙間112に臨むように位置するので、発光体塗料を隙間112に充填することが可能となる。
次にインジェクションインモールド成形方法に使用される金型の作用について説明する。
図8(a)に示されるように、可動型103を固定型101に合わせ、型締めする。射出装置107から矢印(4)のように、キャビティ108に樹脂を射出する。スライド型104を矢印(5)のように後退させる。
(b)に示すように、塗料注入機106から矢印(6)に示すように、発光体塗料を隙間112に充填する。
すると、(c)に示すように、外装部品47の所定の位置に発光体塗料80が充填され、外装部品47に発光体塗料80が同時成形される。
次にインジェクションインモールド成形品(外装部品47)を説明する。
図9に示されるように、外装部品47は、面部113の外観可能外郭線114上に発光手段としての発光体塗料80が付着されている。外観可能外郭線114上に付着する発光体塗料80の表面115と、外観可能外郭線114以外の位置の表面116は、段差が生じることなく繋がっている。結果、外観性の向上を図ることができる。
次に外装部品47の成形方法における比較例と実施例を説明する。なお、比較例は、一般的なマスキングによる塗布方法である。
図10(a)は比較例の外装部品200を示す図であり、外装部品200は射出成形工程により本体部分のみが成形される。
図10(b)は比較例の外装部品200にマスキングにより発光体塗料を塗布する工程を説明する図であり、外観可能外郭線201以外の部分をマスキングテープ202によりマスキングする。塗布機203により発光体塗料204を外装部品200に塗布する。
図10(c)は比較例の外装部品200からマスキングテープ202を剥がす工程を説明する図であり、外装部品200は、外観可能外郭線201上及びマスキングテープ202上に発光体塗料204が塗布されている。マスキングテープ202を外装部品200から剥がす。
図10(d)は比較例の外装部品200の完成された状態を示す図であり、外装部品200は、外観可能外郭線201上にのみ発光体塗料204が付着した状態となる。このように、比較例では、複数の工程が必要であり工数が大きくなる。また、マスキングテープ202や、マスキングテープ202上に塗布され使用されない発光体塗料204も発生するため製造コストが高くなる。
一方、本発明では、図10(e)の実施例に示すように、外装部品47は、外観可能外郭線114条にのみ発光体塗料80が付着した状態で、同時成形により成形される。同時成形であるため、射出成形による工程のみで外装部品47が完成し、工数を小さくできる。また、マスキングテープ等が不要であるので、製造コストの低減を図ることができる。
次に通電発光材によって外観可能外郭線発光させる外装部品について説明する。
図11に示されるように、外装部品47は、樹脂により成形された本体部121と、この本体部121の外観可能外郭線122上に設けられた発光手段としての通電発光材80と、外観可能外郭線122上以外に設けられた透明部123と、通電発光材80の表面124に設けられた表側電極125と、通電発光材80の裏面126に設けられた裏側電極127と、表側電極125と裏側電極127に交流による電気を送る交流電源128とからなる。
表側電極125と裏側電極127に交流電気を供給することで通電発光材80を発光させることができる。
なお、通電発光材80は、いわゆる自発光EL(Electro Luminecence)である。
次に通電発光材80の発光原理について説明する。
図12に示されるように、通電発光材80は、発光する蛍光体層131と、この蛍光体層131の表面124側に塗装された表側導電層132と、蛍光体層131の裏面126側に塗装された裏側導電層133とからなる。蛍光体層131は、蛍光体としての硫化亜鉛(ZnS)134と発光中心としての銅(Cu)の針状結晶135とで構成される。
交流電源128により、表側導電層132と裏側導電層133に交流電場をかける。すると、蛍光体134の中にある発光中心135の中の電子が交流電場により移動し、発光する。
図1に戻って、外装部品47の発光手段80を通電発光材80とする。鞍乗り型車両10の制動時、回生モーター41により発電される。この発電された電気によって通電発光材80を発光される。
次に別態様の車両140について説明する。
車両140は、車体フレーム141と、車体フレーム141に設けられ前輪142を操舵するハンドル143と、このハンドル143にミラーステー144を介して設けられ後方を確認するためのミラー145と、車体フレーム141に設けられ前輪142を支持するフロントフォーク146と、フロントフォーク146に設けられ前輪142の上方を覆うフロントフェンダ147と、前輪142に設けられ前輪142に空気を入れるバルブ148と、車体フレーム141の下部に揺動自在に設けられ後輪151を駆動するパワーユニット152と、このパワーユニット151と車体フレーム141の間に掛け渡されているリヤクッション153と、後輪151の後方斜め上方を覆うリヤフェンダ154とを備える。
また車両140は、ハンドル143を覆うハンドルカバー155と、このハンドルカバー155の下方に設けられ車両140前側の側部を覆うフロントカバー156と、このフロントカバー156の前方に着脱可能に設けられ車両140の前方を覆う着せ替えフロントカバー157と、車両140の後方設けられ運転者が座るシート158と、このシート158の下方に設けられ車両140の側部を覆うサイドカバー161と、このサイドカバー161の下方に設けられ車両140の下部及び後部を覆うリヤカバー162と、シート158の後方に設けられ掴むことができるグラブレール163とを備える。
次に発光部分について説明する。
ハンドルカバー155の外観可能外郭線164上に発光力を変えることができる通電発光材80が設けられている。例えば、車両140のスピードが速い場合やいわゆるエコ運転場合等に応じて、発光色を変えることで運転者に運転状態を認識させることができる。
また、フロントカバー156の縁に通電発光材80が設けられている。
ミラーステー144に発光体80が設けられている。ミラーステーを発光させることで、被視認性を有することができる。
着せ替えフロントカバー157に装飾フィルム165が設けられている。着せ替えフロントカバー157は、外観可能外郭線166上に設けられている蛍光材80と、外観可能外郭線166上以外に設けられている蓄光材92とからなる。着せ替えフロントカバー157の下部から上部に位置するにつれて、蛍光材80の濃度が高い。
前輪142のバルブ148の付け根位置に発光手段80が設けられている。なお、バルブ148付け根位置の発光手段80は、通電発光材80、蛍光材80等、発光するものであれば、他の材料であっても差し支えない。
リヤクッション153に発光手段80が設けられている。リヤクッション80を発光させることで、後方被視認性を高めることができる。
リヤフェンダ154の縁に発光手段80が設けられている。リヤフェンダ154を発光させることで、後方被視認性を高めることができる。
グラブレール163の後端部に発光手段80が設けられている。グラブレール163の後端部を発光させることで、後方被視認性を高めることができる。
以上に述べた鞍乗り型車両10の作用効果を以下に記載する。
図1に示すように、外観可能外郭線75、77、78、79上に発光手段76、80を備えるようにした。外観可能外郭線75、77、78、79は、面積では外装部品47の一部にすぎないので、発光手段76、80の少量化が可能となる。
さらに、外観可能外郭線75、77、78、79は外装部品47の外観視できる外郭に位置するので、外観可能外郭線75、77、78、79上に発光手段76、80が位置すれば、外装部品47の視認性を向上させ、車両の外観性の向上を図ることができる。
図4に示すように、発光手段80は、外観可能外郭線81に対応する位置に発光体80が配置されたフィルム82を、フィルムインサート成形により外装部品47に付着させたものである。フィルムインサート成形により、外装部品47を射出成形するときに、金型83内に予めフィルム82を置き、キャビティ86へ樹脂を射出することで外装部品47を得ることができる。すなわち、射出成形工程で発光体80を付着させた外装部品47を製造することができ、生産性を向上でき、コスト削減も可能となる。
図8に示すように、発光手段80は、外観可能外郭線114に対応する位置に発光体塗料80を、インジェクションインモールド成形により外装部品47に充填させたものである。インジェクションインモールド成形により、外装部品47の形成と同時に外観可能外郭線114部に発光体塗料80を充填するので、発光体塗料80を効率良く、外装部品47の外観可能外郭線114上に一体的に且つ連続的に付着させることができる。
また、外装部品47を射出成形するときに、キャビティ108へ樹脂を射出し、続けて発光体塗料80を充填してから型開きすることで外装部品47を得ることができる。すなわち、射出成形工程で発光体80を付着させた外装部品47を製造することができ、生産性を向上でき、コスト削減も可能となる。
図1及び図2に示すように、複数の外装部品47に渡って外観可能外郭線75、77、78、79の少なくとも一部を連続させることで、鞍乗り型車両10の前面視および/または側面視で鞍乗り型車両10の視認できる輪郭を有する。外観可能外郭線75、77、78、79上の発光材76、80が複数の外装部品47に渡って連続するので、外観可能外郭線75、77、78、79が車両全体に広がり、車両全体の輪郭を夕暮れや夜間に認識することができる。
さらに、車両全体を認識することができるにも関わらず、発光材76、80は外観可能外郭線75、77、78、79部だけで済むので、発光材76、80の所要量の低減を一層図ることができる。
図6に示すように、面部88の外観可能外郭線81の位置に蛍光材80を設け、面部88の外観可能外郭線81以外の位置に蓄光材92を設けた。蛍光材80は吸収した光を、短い時間で比較的強く光を放出し、一方、蓄光材92は、長い時間に、弱く光を放出する。外観可能外郭線81を蛍光材80により強く光らせ、外観可能外郭線81以外を蓄光材92で弱く光らせるため、光度差により輪郭を浮きだたせるとともに、装飾的な効果を持たせることができる。
図11に示すように、発光手段80は、通電発光材80である。外観可能外郭線122部にのみ通電発光材80が使用されるので、通電発光材80の量を抑制するとともに、これに対応して使用される消費電力も抑えるので、効率的に外観視認性の向上を図ることができる。
図1に示すように、鞍乗り型車両10は、制動時に発電する回生モーター41を備え、通電発光材80は、回生モーター41により発電された電気によって発光する。回生モーター41が発電することで通電発光材80が発光するので、回生モーター41が回生中であることが、運転者等に認識でき、いわゆるエコ運転の啓蒙を行うことができ、燃費の向上を図ることができる。
尚、本発明に係る鞍乗り型車両の外装部品において、実施の形態では外観可能外郭線を図1または図2に示す位置としたが、これに限定されず、車両の外郭を認識することができれば、他の位置に適用することは差し支えない。
本発明の外装部品は、鞍乗り型車両に好適である。
10…鞍乗り型車両、41…回生モーター、47…外装部品、71〜74…面部、75、77、81、114、122、164、166…外観可能外郭線、76、80…発光手段、82…フィルム、92…蓄光材(透明部)。

Claims (7)

  1. 鞍乗り型車両(10)の外側に設けられ外部からの視認性を有する外装部品(47)において、
    この外装部品(47)は、この外装部品(47)の外側を構成し外観視される面部(72)と、この面部(72)に設けられ外観視できる外郭を連続的に形成する外観可能外郭線(75)と、この外観可能外郭線(75)上に連続的に設けられ前記外装部品(47)の成形時に同時成形される発光手段(76、80)とを備えていることを特徴とする外装部品。
  2. 前記発光手段(76、80)は、前記外観可能外郭線(75)に対応する位置に発光体 が配置されたフィルム を、フィルムインサート成形により前記外装部品(47)に付着させたものであることを特徴とする請求項1記載の外装部品。
  3. 前記発光手段(76、80)は、前記外観可能外郭線(75)に対応する位置に発光体塗料(80)を、インジェクションインモールド成形により前記外装部品(47)に充填させたものであることを特徴とする請求項1記載の外装部品。
  4. 前記外装部品(47)は、鞍乗り型車両(10)に複数設けられており、
    これらの複数の外装部品(47)は、鞍乗り型車両(10)に取付けた時に、前記複数の外装部品(47)に渡って前記外観可能外郭線(75)の少なくとも一部を連続させることで、前記鞍乗り型車両(10)の前面視および/または側面視で前記鞍乗り型車両(10)の視認できる輪郭を有することを特徴とする請求項1記載の外装部品。
  5. 前記面部(72)の前記外観可能外郭線(75)の位置に蛍光材(80)を設け、前記面部(72)の前記外観可能外郭線(75)以外の位置に蓄光材(92)を設けたことを特徴とする請求項1記載の外装部品。
  6. 前記発光手段(76、80)は、通電発光材(80)であることを特徴とする請求項1記載の外装部品。
  7. 前記鞍乗り型車両(10)は、制動時に発電する回生モーター(41)を備え、
    前記通電発光材(80)は、前記回生モーター(41)により発電された電気によって発光することを特徴とする請求項6記載の外装部品。
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