JP2012170690A

JP2012170690A - ドラム式洗濯機

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Publication number: JP2012170690A
Application number: JP2011036747A
Authority: JP
Inventors: Fumihiko Migaki; 文彦三垣; Hiroko Minayoshi; 裕子皆吉; Masanao Segawa; 正尚瀬川
Original assignee: Panasonic Corp
Current assignee: Panasonic Corp
Priority date: 2011-02-23
Filing date: 2011-02-23
Publication date: 2012-09-10
Anticipated expiration: 2031-02-23
Also published as: WO2012114722A1; CN103069068A; EP2653601A4; EP2653601A1; EP2653601B1; JP5799199B2; SI2653601T1; CN103069068B

Abstract

【課題】洗剤供給装置内に逆流した洗剤泡を希釈し、水漏れ等の発生を防止すること。
【解決手段】洗剤供給装置５６に洗濯水を供給する予洗い用の給水弁５４および本洗い用の給水弁５５と、前記洗剤供給装置５６に構成した予洗い洗剤用給水通路８３と、本洗い洗剤用給水通路８４と、水槽空気抜き接続部９１に接続配管した水槽空気抜き管７４と、本洗い用洗剤収納部８０と予洗い用洗剤収納部８１とを備えた洗剤ケース６１とを備え、前記洗剤供給装置５６は、予洗い洗剤用給水通路８３と、水槽空気抜き接続部９１とを近接させた構成としたもので、予洗い用の給水弁５４を制御して、水槽空気抜き管７４内部を常時洗剤泡の消泡と堆積を防止することにより、洗剤泡による水槽５１内の圧力が高まることがなくなり、給水時あるいは洗剤供給時に供給する水が所定の通路以外から流れ出たり、洗剤供給装置５６よりあふれ出るという不具合の発生が防止できる。
【選択図】図３

Description

本発明は、ドラム式洗濯機の洗剤供給装置に関するものである。

従来、この種のドラム式洗濯機の洗剤供給装置においては、給水の圧力の高低により洗剤の泡発生が増大することを防止する為に、供給される洗濯水の圧力を一定にすることが提案されている（例えば、特許文献１参照）。

図６は、特許文献１に記載された従来のドラム式洗濯機の構成を示した分解斜視図であり、図７は、同ドラム式洗濯機の洗剤供給装置の流路構成を示した平面図である。

図６に示すように、洗濯水を収容するために本体１０の内部に設置された円筒状の水槽１１と、この水槽１１の内部に回転自在に設置され、壁面に複数個の脱水孔が形成された円筒状の洗濯槽（回転ドラム）１２とを備えている。水槽１１の下部には、洗濯、すすぎおよび脱水動作を行うために洗濯槽（回転ドラム）１２を正方向または逆方向に回転する駆動モータ１３が設置される。

水槽１１の上部には、この水槽１１の内部に洗濯水を供給するとともに、給水行程で洗剤を供給するものとして、給水装置２０および洗剤供給装置１５がそれぞれ設置される。

給水装置２０は、外部の給水ホース（図示せず）に連結されて給水を制御する複数個の給水バルブ２１と、これら給水バルブ２１と洗剤供給装置１５との間を連結する複数個の給水管２３と、この洗剤供給装置１５を通過した水を水槽１１の内部に案内する連結管２４等で構成される。

洗剤供給装置１５は、前面に開放された開口部３４が形成された箱状のハウジング３０と、このハウジング３０の開口部３４を通して、ハウジング３０の内部に着脱自在に結合される洗剤ケース３５とを含む。また、この洗剤供給装置１５は、本体１０の外部で洗剤ケース３５を引き出しのように着脱するために、本体１０の上側前面部に設置される。

図７の洗剤供給装置の流路構成を示した平面図において、すすぎ剤投入部給水流路４５に圧力調節孔４５ａが形成されるので、すすぎ剤投入部給水流路４５を通して高圧の洗濯水が流れる場合は、圧力調節孔４５ａを通して多量の洗濯水が漂白剤投入部３５ｄに抜け出るようになり、低圧の洗濯水が流れる場合は、圧力調節孔４５ａを通して比較的少量の洗濯水が漂白剤投入部３５ｄに抜け出るようになる。

したがって、すすぎ剤投入部給水部４３に到達する洗濯水の圧力は、すすぎ剤投入部給水流路４５を通過しながら所定範囲内に調節されるため、すすぎ剤投入部３５ｃに噴射される洗濯水の圧力も、所定範囲内に調節されるもので、高圧力の洗濯水供給により洗剤に泡が発生し、洗剤容器内に泡が充満し、給水が円滑になされず、所定の通路以外から水漏れ等を発生すすることを防止するようになっている。

特開２００６−６２６号公報

しかしながら、前記従来の構成では、洗濯機外部からのたとえば水道水の給水が所定以上の圧力となり、大流量で給水された場合に効果を発揮するものであり、何らか他の条件で洗剤容器内に洗剤泡が充満した（例えば水槽内で発生した泡が洗剤容器内に逆流した）場合に給水通路が塞がれ、給水が所定通路以外から流れ出ることは防止できない、という課題を有していた。

特に、回転ドラムの回転攪拌に加えて、近年洗濯効果の向上のため、また、洗濯水の有効活用のため、洗濯水をポンプで循環させて衣類に振りかける循環水流の方式が多用されているが、この方式は多量の洗剤泡を発生する特徴があり、泡の発生により水槽内の圧力が増大し、洗剤容器内に流入するという課題がある。

本発明は、上記従来の課題を解決するもので、水槽内で発生した洗剤泡が洗剤供給装置内に逆流した場合に、この洗剤泡を希釈して不具合の発生を防止する構成を提供することを目的としている。

前記従来の課題を解決する為に、複数個の脱水孔を形成した回転ドラムを回転自在に軸支する水槽と、前記水槽に洗剤を含む洗濯水を供給する洗剤供給装置と、前記水槽と前記洗剤供給装置とを接続配管するとともに逆流防止手段を備えた給水連結管と、前記洗剤供給装置に給水する第１の給水弁と、前記第１の給水弁からの給水を導く第１の給水通路と、前記洗剤供給装置に構成した水槽空気抜き接続部と前記水槽とを接続配管した水槽空気抜き管と、洗濯、すすぎ、脱水等一連の行程を制御する制御装置とを備え、前記洗剤供給装置は、前記第１の給水通路と前記水槽空気抜き接続部とを連通させたものである。

これにより、第１の給水弁を制御して、水槽空気抜き管内部を常時洗剤泡の消泡と堆積を防止することにより、水槽の内部に洗剤泡が発生した場合でも、水槽内の圧力が高まりにくくなり、給水時あるいは洗剤供給時に供給する水が所定の通路以外から流れ出たり、洗剤供給装置よりあふれ出るという不具合の発生が防止できる。

本発明のドラム式洗濯機は、水槽内より洗剤供給装置内に逆流した洗剤泡を希釈し、水漏れ等の不具合の発生を防止することができる。

本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯機の縦断面図同ドラム式洗濯機の洗剤供給装置の分解斜視図同ドラム式洗濯機の洗剤供給装置の分解平面図同ドラム式洗濯機の制御回路ブロック図同ドラム式洗濯機の行程動作図従来のドラム式洗濯機の構成を示した分解斜視図同ドラム式洗濯機の洗剤供給装置の流路構成を示した平面図

第１の発明は、複数個の脱水孔を形成した回転ドラムを回転自在に軸支する水槽と、前記水槽に洗剤を含む洗濯水を供給する洗剤供給装置と、前記水槽と前記洗剤供給装置とを接続配管するとともに逆流防止手段を備えた給水連結管と、前記洗剤供給装置に給水する第１の給水弁と、前記第１の給水弁からの給水を導く第１の給水通路と、前記洗剤供給装置に構成した水槽空気抜き接続部と前記水槽とを接続配管した水槽空気抜き管と、洗濯、すすぎ、脱水等一連の行程を制御する制御装置とを備え、前記洗剤供給装置は、前記第１の給水通路と前記水槽空気抜き接続部とを連通させたものであり、第１の給水弁を制御して、水槽空気抜き管内部を常時洗剤泡の消泡と堆積を防止することにより、水槽の内部に洗剤泡が発生した場合でも、水槽内の圧力が高まりにくくなり、給水時あるいは洗剤供給時に供給する水が所定の通路以外から流れ出たり、洗剤供給装置よりあふれ出るという不具合の発生が防止できる。

第２の発明は、特に第１の発明の洗濯行程は、予洗い行程と本洗い行程とを有し、制御装置は、前記予洗い行程時に第１の給水弁を動作させ、第１の給水通路より予洗い用の洗剤を水槽に供給した後も、前記第１の給水弁からの給水により、水槽空気抜き管に進入した洗剤泡を消泡させる構成としたものであり、予洗い行程で洗濯水循環ポンプを駆動した場合でも、水槽空気抜き管内部を常時洗剤泡の消泡を行うので、予洗い行程の次行程である本洗い行程当初の給水時の水が、所定の通路以外から流れ出たり、洗剤供給装置よりあふれ出るという不具合の発生が防止できる。

第３の発明は、特に第１または第２の発明の洗剤供給装置に洗濯水を供給する第２の給水弁と、前記第２の給水弁からの給水を導く第２の給水通路とを備え、洗濯行程は、予洗い行程と本洗い行程とを有し、制御装置は、本洗い行程において、前記第２の給水弁を動作させ、前記第２の給水通路より本洗い用の洗剤を水槽に供給した後、第１の給水弁を動作させ、水槽空気抜き管に進入した洗剤泡を消泡させる構成としたものであり、本洗い行程で洗濯水循環ポンプを駆動した場合でも、水槽空気抜き管内部を常時洗剤泡の消泡と、泡の堆積を防止するので、本洗い行程の次行程であるすすぎ行程当初の給水時の水が、所定の通路以外から流れ出たり、洗剤供給装置よりあふれ出るという不具合の発生が防止できる。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
図１は本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯機の縦断面図であり、図２は、同ドラム式洗濯機の洗剤供給装置の分解斜視図、図３は、同ドラム式洗濯機の洗剤供給装置の分解平面図、図４は、同ドラム式洗濯機の制御回路ブロック図、図５は、同ドラム式洗濯機の行程動作表、を示すものである。

図１において、前面に開閉自在に蓋体６２を構成したドラム式洗濯機の本体５０の内部には、洗濯水を収容するために設置された円筒状の水槽５１と、この水槽５１の内部に回転自在に設置され、壁面に複数個の脱水孔５２が形成された円筒状の回転ドラム５３とを備える。

前記水槽５１の上部には、この水槽５１の内部に洗濯水を供給するとともに、洗剤を供給するものとして、予洗い用給水弁（第１の給水弁）５４、本洗い用給水弁（第２の給水弁）５５および洗剤供給装置５６がそれぞれ設置される。

水槽５１の下部には、洗濯、すすぎおよび脱水動作を行うために水槽５１内部の回転ドラム５３を正方向または逆方向に回転駆動するモータ５７が設置される。

予洗い用給水弁５４、および本洗い用給水弁５５は、機外側で外部の給水ホース５８に連結され、機内側で洗剤供給装置５６との間を連結する複数個の給水管５９ａ、５９ｂで配管される。前記洗剤供給装置５６は、通過した水を水槽５１の内部に案内する給水連結管６０および、洗剤や柔軟剤、仕上げ材等を収納するため、本体前方に引き出し可能な洗剤ケース６１等で構成される。

給水連結管６０には、逆止弁（図示せず）が設けられており、水槽５１からの泡や空気、洗濯水が逆流して洗剤供給装置５６側に進入しないように逆流防止手段で構成されている。また、逆止弁でなくても一般的なＵ字トラップで構成し、Ｕ字部分に水を常に溜めて、水槽５１からの泡や空気、洗濯水が逆流して洗剤供給装置５６側に進入しないような逆流防止手段を構成してもよい。

水槽５１内底部には温水洗濯用の加熱ヒータ６３を、さらにその下方には、洗濯水の排水用の排水筒６４を構成する。前記排水筒６４は、排水管６５に接続配管され、糸屑や異物除去のフィルター６６を通過して排水ポンプ（ＤＰ）６７から排水吐出ホース６８に連通する。この排水ポンプ（ＤＰ）６７を駆動すれば、水槽内の洗濯水を機外に排出する。

前記フィルター６６より吸引管６９を配管して洗濯水循環ポンプ（ＷＰ）７０に連通させ、さらに洗濯水循環ポンプ（ＷＰ）７０の吐出側に循環水吐出ホース７１を介して、蓋体６２の近傍内方の吐出口７２から回転ドラム５３内方を指向する。

前記洗濯水循環ポンプ（ＷＰ）７０を駆動すると、回転ドラム５３内部の洗濯水は、排水筒６４より吸引され、吐出口７２から回転ドラム５３内方の衣類に衝突させる循環水７３を構成し、洗浄効果を向上させている。しかし同時に水槽５１内に洗剤泡を発生させるので、水槽５１内の内圧が高まることになる。

本体５０内方に取り付けた制御装置４９は、前述のモータ５７、予洗い用給水弁（第１の給水弁）５４、本洗い用給水弁（第２の給水弁）５５、排水ポンプ（ＤＰ）６７、洗濯水循環ポンプ（ＷＰ）７０等を制御して、洗濯、すすぎ、脱水等の一連の行程を制御し、入力設定手段や表示手段（図示せず）を有する。

また、本願のドラム式洗濯機では、洗濯性能向上のため、洗濯行程を予洗い行程と本洗い行程との２工程で制御するが、その行程とも、前記洗濯水循環ポンプ（ＷＰ）７０を常時あるいは所定時間駆動させる制御を有する（詳細後述）。

水槽５１の上部には、可撓性ホースで構成した水槽空気抜き管７４を配し、洗剤供給装置５６の上部に接続する。これは、予洗い行程などで水槽５１内部が洗剤等で発生した泡の内圧が増大すると、本洗い行程で洗剤供給装置５６から洗剤や給水が円滑に水槽内に供給できなくなることを防止するために、水槽内部を減圧させることを目的として構成されている。

図２の洗剤供給装置の分解斜視図において、洗剤供給装置５６は、前方に引き出し可能に洗剤ケース６１を収納する下部ケース７７の上面に、多数の注水口７８を有する通水路８９を形成した上部ケース７６にポリプロピレン樹脂等で構成した注水蓋体７５を水密的に熱溶着することにより、通水空間部７９を構成するとともに、前記通水路８９に流れる前の洗濯水を水槽５１に供給するための開口である水供給路９２を底部に設ける。

洗剤ケース６１は、本洗い用洗剤収納部８０と予洗い用洗剤収納部８１とを備え、使用者により各収納部に投入された洗剤は、上部ケース７６から供給された給水で溶解しつつ押し流されて、後方の排出口８２より下部ケース７７及び給水連結管６０より水槽５１に供給される。

下部ケース７７には、水槽５１への洗濯水を供給する給水連結管６０が接続され、また、前述の水槽空気抜き管７４は、上部ケース７６の後方上部に接続されている。

前記予洗い用給水弁（第１の給水弁）５４、または本洗い用給水弁（第２の給水弁）５５を動作させると、上部ケース７６に配管された複数個の給水管５９から給水された一部の洗濯水は、水供給路９２より水槽に、他の洗濯水は、通水空間部７９より前記通水路８９の注水口７８から下方の洗剤ケース６１へ給水が落下供給され、投入されている洗剤を水槽５１に供給する。

既述のように、本願のドラム式洗濯機では、洗濯行程を予洗い行程と本洗い行程との２行程で制御し、洗浄性能の向上を図る構成としている。そのため、前記予洗い行程と本洗い行程にそれぞれ専用の洗剤を供給するために、予洗い用給水弁５４および本洗い用給水弁５５により、前記予洗い用洗剤収納部８１および本洗い用洗剤収納部８０にそれぞれ給水し、それぞれから専用の洗剤を供給するものである。

図３の洗剤供給装置の分解平面図において、上部ケース７６の通水路構成を説明する。

図３において、上部ケース７６には、予洗い用給水弁（第１の給水弁）５４と給水管５９ａに接続した予洗い給水吐出筒９３に連通する予洗い洗剤用給水通路（第１の給水通路）８３と、本洗い用給水弁（第２の給水弁）５５と給水管５９ｂに接続した本洗い給水吐出筒９４と連通する本洗い洗剤用給水通路（第２の給水通路）８４および、水槽に供給するための開口である水供給路９２とを構成する。

予洗い行程の開始時、予洗い用給水弁（第１の給水弁）５４を動作させ、予洗い給水吐出筒９３より吐出し、予洗い洗剤用給水通路（第１の給水通路）８３から給水された洗濯水は、矢印Ａに示すように通路を前方に流れ、図で左側の迂回絽８５で左右にＵターン分離し、多数の注水口７８をそれぞれ形成した左通路８６、右通路８７に流れ込みつつ注水口７８から下方に幅広く落下し、図２で説明した洗剤ケース６１の予洗い用洗剤収納部８１より予め投入しておいた予洗い用洗剤を押し流し水槽に供給する。

予洗い行程終了後、本洗い行程の開始時には本洗い用給水弁（第２の給水弁）５５を動作させると、本洗い給水吐出筒９４より吐出し本洗い洗剤用給水通路（第２の給水通路）から給水された洗濯水は、点線矢印Ｂに示すように通路を前方に流れ、図で左側の迂回絽８８で左右にＵターン分離し、多数の注水口７８をそれぞれ形成した左通路９０、右通路８９に流れ込みつつ注水口７８から下方に幅広く落下し、図２で説明した洗剤ケース６１の本洗い用洗剤収納部８０より予め投入しておいた本洗い用洗剤を押し流し水槽に供給する。

予洗い行程用の洗濯水の流れＡの一部は左通路８６を流れ、上部ケース７６の図で右端に接続した水槽空気抜き管７４の水槽空気抜き接続部９１に矢印Ｃの状態で到達し、一部は水槽空気抜き管７４内に流入するように、予洗い洗剤用給水通路の左通路８６と、水槽空気抜き接続部９１とを連通させた構成としている。

図４の制御回路図において、制御装置４９は、入力設定手段４８より設定された制御内容をマイクロプロセッサー等で構成された制御手段４７により、モータ５７、予洗い用給水弁（第１の給水弁）５４、洗濯水循環ポンプ（ＷＰ）７０等の負荷をパワースイッチ手段４６を介して制御し、洗濯、すすぎ、脱水等の一連の行程を制御する。

以上のように構成した洗濯機について、図５の行程動作図に従ってその動作、作用を説明する。

ドラム式洗濯機の運転を開始すると、まず予洗い行程（１０１）が開始され、予洗い用給水弁（第１の給水弁）５４の動作で給水と共に予洗い行程用洗剤が水槽内に供給され（１０３）、回転ドラム５３を正方向または逆方向に回動する攪拌（１０４）することで洗い作業が進行するが、このとき洗濯水循環ポンプ（ＷＰ）７０も駆動させ（１０５）、洗濯循環水流にて衣類に洗濯液を循環水７３を振りかけ、洗濯効果を高める。

このとき、洗濯循環水流により、水槽５１内に泡が多量に発生することがある。その際水槽５１内部は圧力が高まると、次行程の本洗い行程（１０２）の開始時には本洗い用給水弁（第２の給水弁）５５を動作させた（１０７）場合に、本洗い洗剤用給水通路（第２の給水通路）８４から給水された洗濯水、ならびに本洗い用洗剤は下部ケース７７及び水槽５１への給水連結管６０へ円滑に流れず、洗剤ケース６１の前方から溢れ出ようとする。

その防止のため、水槽内の圧力緩和のため水槽空気抜き管７４にて水槽内を減圧するものであるが、洗剤泡の発生が多量になれば、前記給水連結管６０並びに前記水槽空気抜き管７４内に泡が侵入することがある。

そこで、予洗い行程中（１０１）、予洗い用洗剤を供給完了した後も予洗い用給水弁（第１の給水弁）５４を連続または所定時間動作を継続させて（１０６）、図３で示した水の流れ矢印Ｃにて、水槽空気抜き接続部９１および水槽空気抜き管７４内の洗剤泡を希釈ならびに消泡し、洗剤供給装置５６内に洗剤泡の侵入や発生の防止と、水槽５１内部の圧力上昇を防止する。

よって、次行程の本洗い行程（１０２）の給水動作（１０７）において、給水された洗濯水および本洗い用洗剤液が洗剤ケース外にあふれることはない。

さらに、本洗い行程（１０２）においては、本洗い用給水弁（第２の給水弁）５５で本洗い洗剤を供給し（１０７）、回転ドラム５３の攪拌（１１２）ならびに洗濯水循環ポンプ（ＷＰ）７０の駆動による洗濯循環水流の動作中（１０９）にも、予洗い用給水弁（第１の給水弁）５４を連続または所定時間動作を継続させて（１０８）、水槽空気抜き管７４の洗剤泡を希釈ならびに消泡し、水槽空気抜き管７４内への洗剤泡の堆積を防止する。

よって、次行程のすすぎ行程（１１１）において、すすぎ水の給水動作（１１０）がなされた場合に、給水されたすすぎ水が洗剤ケース外にあふれることはない。

以上のように、予洗い用の給水弁を活用して、水槽空気抜き管内部を、常時洗剤泡の消泡と堆積を防止することにより、水槽の内部に洗剤泡が発生した場合でも、水槽内の圧力が高まりにくくなり、給水時あるいは洗剤供給時に供給する水が所定通路以外から流れ出たり、洗剤ケース部よりあふれ出るという不具合の発生が防止できる。

以上のように、本発明にかかるドラム式洗濯機は、予洗い用の給水弁を活用して、水槽空気抜き管内部を、常時洗剤泡の消泡と堆積を防止することが可能となるので、複数の給水弁を有する機器、ドラム式洗濯機以外の洗濯機等の用途にも適用できる。

４９制御装置
５１水槽
５２脱水孔
５３回転ドラム
５４予洗い用給水弁（第１の給水弁）
５５本洗い用給水弁（第２の給水弁）
５６洗剤供給装置
６０給水連結管
６１洗剤ケース
７０洗濯水循環ポンプ
７４水槽空気抜き管
８０本洗い用洗剤収納部
８１予洗い用洗剤収納部
８３予洗い洗剤用給水通路（第１の給水通路）
８４本洗い洗剤用給水通路（第２の給水通路）
９１水槽空気抜き接続部

Claims

複数個の脱水孔を形成した回転ドラムを回転自在に軸支する水槽と、前記水槽に洗剤を含む洗濯水を供給する洗剤供給装置と、前記水槽と前記洗剤供給装置とを接続配管するとともに逆流防止手段を備えた給水連結管と、前記洗剤供給装置に給水する第１の給水弁と、前記第１の給水弁からの給水を導く第１の給水通路と、前記洗剤供給装置に構成した水槽空気抜き接続部と前記水槽とを接続配管した水槽空気抜き管と、洗濯、すすぎ、脱水等一連の行程を制御する制御装置とを備え、前記洗剤供給装置は、前記第１の給水通路と前記水槽空気抜き接続部とを連通させたドラム式洗濯機。
洗濯行程は、予洗い行程と本洗い行程とを有し、制御装置は、前記予洗い行程時に第１の給水弁を動作させ、第１の給水通路より予洗い用の洗剤を水槽に供給した後も、前記第１の給水弁からの給水により、水槽空気抜き管に進入した洗剤泡を消泡させる構成とした請求項１に記載のドラム式洗濯機。
洗剤供給装置に洗濯水を供給する第２の給水弁と、前記第２の給水弁からの給水を導く第２の給水通路とを備え、洗濯行程は、予洗い行程と本洗い行程とを有し、制御装置は、本洗い行程において、前記第２の給水弁を動作させ、前記第２の給水通路より本洗い用の洗剤を水槽に供給した後、第１の給水弁を動作させ、水槽空気抜き管に進入した洗剤泡を消泡させる構成とした請求項１または２に記載のドラム式洗濯機。