JP2012143045A - 同期電動機の制御装置、及び同期発電機の制御装置 - Google Patents

同期電動機の制御装置、及び同期発電機の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】同期機の回転子が回転した状態から始動制御を開始するときに、過電流が発生することを防ぐことができる同期機の制御装置等を提供する。
【解決手段】同期発電機から与えられる交流電力をコンバータ回路によって整流して、整流後の直流電圧を負荷に出力する同期発電機の制御装置において、上記コンバータ回路のためのゲート信号を発生して上記同期発電機から発電される交流電力の整流を制御する。ここで、上記同期発電機から上記コンバータ回路に流れ込む電流を検出し、上記直流電圧が所定値以上となるまでに、上記検出された電流に基づいて、上記同期発電機の磁極の角度を粗推定し、上記粗推定された磁極の角度に基づいてコンバータ回路の出力電圧の初期値を決定した後、上記コンバータ回路のセンサレス制御を始動する。
【選択図】図7

Description

本発明は、角度センサレスの同期機について、回転子が回転した状態から始動制御することができる、同期電動機の制御装置、及び同期発電機の制御装置に関する。
従来技術において、同期機を角度センサレスにより駆動する際、その始動時に既に同期機が回転している場合がある。例えば、車両換気装置における瞬時停電後や、発電機回転時に発電制御を開始する場合である。その際、誘起電圧(速度に比例)の振幅、位相がわからずに制御を開始すると、インバータ電圧の大きさ、位相が合わないために過電流が流れ、また直流部が過電圧になり、装置に多大な負荷をかけることとなる。
上記の問題点を解決する方法として、従来以下の対策が採られてきた。
(1)線間電圧センサを用いる。
(2)初期電流を流し、それによりすばやく推定する。
(3)容量の大きな部品を用いる。
特開2004−215466号公報。 特開2010−035306号公報。 特開2007−068345号公報。
しかしながら、これらの方法には次の問題点がある。
(1)線間電圧センサが必要となり、コストダウン効果が薄れる。
(2)初期電流を流す場合には、その電流量を能動的に抑制することが困難である。
(3)容量の大きな部品を用いる場合には、装置サイズが大きく、重量も重くなる。
ここで、従来技術には、以下の3つの方法がある。
(1)第1の従来例:特許文献1に開示されているように、インバータのある相を短絡させる方法。
(2)第2の従来例:特許文献2に開示されているように、別途電圧センサを設置する方法。
(3)第3の従来例:ゼロ電流制御による方法。
第1の従来例ではIGBTを短絡させることが必要であり、第2の従来例では別途電圧センサを必要である。
また、第3の従来例では、制御開始時の瞬時過大電流を抑制する手段の解決にはならず、それを解決する手段として、本発明者らは、特許文献3において、「インバータ回路から交流電力を与えることによって同期電動機を回転駆動する同期電動機の制御装置であって、同期電動機を流れる電流に基づいて、同期電動機の回転子の磁極の角速度と角度位置とを推定する推定部と、推定部によって推定された磁極の角速度と角度位置とに基づいて、磁極の角速度が予め定められる角速度となるように、インバータ回路にゲート信号を与える制御部とを有し、制御部は、推定部が推定を開始したときのインバータ回路におけるデッドタイムを、推定部が推定を開始してから予め定める条件が成立した後の通常推定期間でのインバータ回路におけるデッドタイムよりも広くすることを特徴とする同期電動機の制御装置」を提案している。
しかしながら、第3の従来例では、上記制御部が推定を開始したときのインバータ回路におけるデッドタイムを制御するために当該制御処理が比較的複雑であるという問題点があった。
なお、このような問題は、回転した状態で同期機の始動制御を開始する同期機の制御装置全般に生じる。例えば同期発電機を用いた風力発電装置におけるコンバータ制御なども同様の問題が生じる。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、同期機の回転子が回転した状態から始動制御を開始するときに、過電流が発生することを防ぐことができ、しかも制御処理が従来技術に比較して簡単である、同期電動機の制御装置、及び同期発電機の制御装置を提供することにある。
第一の発明に係る同期電動機の制御装置は、直流電源からの直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路から交流電力を与えることによって同期電動機を回転駆動する同期電動機の制御装置において、
上記直流電源と並列にスイッチを介して接続された放電抵抗と、
上記インバータ回路のためのゲート信号を発生して同期電動機を制御する制御手段とを備え、
上記制御手段は、
上記スイッチをオンすることにより上記放電抵抗に放電して上記直流電圧を低下させ、
上記同期電動機から上記インバータ回路に流れ込む電流を検出し、
上記検出された電流に基づいて、上記同期電動機の磁極の角度を粗推定し、
上記粗推定された磁極の角度に基づいてインバータの出力電圧の初期値を決定した後、上記インバータ回路のセンサレス制御を始動することを特徴とする。
上記同期電動機の制御装置において、上記制御手段は、好ましくは、上記粗推定された磁極の角度に基づいて、磁極の角速度と角度を推定した後、上記インバータ回路のセンサレス制御を始動してもよい。
また、上記同期電動機の制御装置において、好ましくは、上記インバータ回路と上記同期電動機との間に、高調波成分を除去する高調波フィルタを備え、
上記制御手段は、上記同期電動機から上記高調波フィルタに流れ込む電流を検出してもよい。
第二の発明に係る同期発電機の制御装置は、同期発電機から与えられる交流電力をコンバータ回路によって整流して、整流後の直流電圧を負荷に出力する同期発電機の制御装置において、
上記コンバータ回路のためのゲート信号を発生して上記同期発電機から発電される交流電力の整流を制御する制御手段を備え、
上記制御手段は、
上記同期発電機から上記コンバータ回路に流れ込む電流を検出し、
上記直流電圧が所定値以上となるまでに、上記検出された電流に基づいて、上記同期発電機の磁極の角度を粗推定し、
上記粗推定された磁極の角度に基づいてコンバータ回路の出力電圧の初期値を決定した後、上記コンバータ回路のセンサレス制御を始動することを特徴とする。
上記同期発電機の制御装置において、上記制御手段は、好ましくは、上記直流電圧が所定値以上となるまでに、上記粗推定された磁極の角度に基づいて、磁極の角速度と角度を推定した後、上記コンバータ回路のセンサレス制御を始動してもよい。
また、上記同期発電機の制御装置において、好ましくは、上記コンバータ回路と上記同期発電機との間に、高調波成分を除去する高調波フィルタを備え、
上記制御手段は、上記同期発電機から上記高調波フィルタに流れ込む電流を検出してもよい。
さらに、上記同期発電機の制御装置において、好ましくは、上記コンバータ回路の出力と並列にスイッチを介して接続された放電抵抗をさらに備え、
上記制御手段は、上記直流電圧が所定値に達し、上記電流が流れなくなった場合に上記スイッチをオンすることにより上記電流を継続供給してもよい。
従って、本発明に係る同期電動機の制御装置によれば、同期電動機の磁極の角速度及び角度位置を推定することによって、磁極の角速度及び角度位置を実測するためのセンサを必要とせず、構造を簡略化することができ、大幅なコストダウンを見込めるとともにメンテナンス性を向上することができる。さらに、回転子が停止するまで待たずに、インバータ回路の制御を開始することができるので、時間的ロスをなくすことができる。またさらに、同期電動機においては、通常はできなかった回転停止前のインバータ始動が可能となる。
また、同期電動機において制御装置の電源が断続するような環境においても適切な電動機制御がなされる。さらに、同期電動機においては、特に、鉄道車両の電源は、瞬時電圧低下による電源の一時的な喪失があるが、このような場合でも電源回復後モータの制御が速やかになされる。このため、例えば換気装置においては、モータの回転を一時的に停止あるいは減速せずに済むため、所定の換気制御あるいは車内圧力制御が中断する時間が短縮される。
また、本発明に係る同期発電機の制御装置によれば、始動時に電力が供給されていないような環境における発電装置においても適切に同期発電機を起動することができ、また、センサレス制御を始動することができる。また、同期発電機の磁極の角速度及び角度位置を推定することによって、磁極の角速度及び角度位置を実測するためのセンサを必要とせず、構造を簡略化することができ、大幅なコストダウンを見込めるとともにメンテナンス性を向上することができる。回転子が回転している状態から、コンバータ回路の制御を開始することができるので、時間的ロス及びエネルギーロスをなくすことができる。
また、同期発電機においては、タービン発電機や風力発電機などは、本来なら始動時には外部からの電源供給は必要ない。ところが、先に同期発電機を回してしまうと、発電機回転時にセンサレス制御を開始することになるが、この場合であっても適切に、同期発電機から発電される電力の整流制御処理を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る電動機駆動制御システム20の構成を示すブロック図である。 図1のPWMインバータ回路22の回路構成の一例を示す回路図である。 図1の制御装置24によって実行される同期電動機の駆動制御処理を示すフローチャートの一例である。 図1の制御装置24によって実行される同期電動機の磁極角度の粗推定処理を示すフローチャートの一例である。 図1の制御装置24の角度推定部24Aの構成を示すブロック図である。 図1の電動機駆動制御システム20の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る発電制御システム120の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る発電制御システム120の構成を示すブロック図である。 図7の発電制御システム120の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る電動機駆動制御システム20Aの構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る発電制御システム120Aの構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。以下の各実施形態については、本発明の一例を示しているものであり、本発明はこれに限らない。
第1の実施形態.
図1は本発明の第1の実施形態に係る電動機駆動制御システム20の構成を示すブロック図である。本実施形態では、電動機駆動制御システム20は、同期電動機21を用いて電車車両を換気する換気装置に用いられる。この場合、車両がセクションを通過するときには車両に電力が供給されず、制御システム20は、瞬時停電状態となる。そしてセクション通過後には、制御システム20は、再び電力が供給され、同期電動機の回転制御を再開する。このとき、制御システム20は、同期電動機の回転子が回転した状態で、同期電動機の回転制御を開始することになる。制御システム20は、上述の課題を解決するため、直流電源23の電圧を十分に下げるためにスイッチ32をオンして放電しておき、同期電動機21の誘起電圧と直流母線電圧との電位差により流れる電流Iu,Ivを電流センサ28a,28bにより検出することで、同期電動機21の磁極の角度を推定し、その推定角度を使って、パルス幅変調インバータ回路(以下、PWMインバータ回路という。)22のセンサレス制御を始動することを特徴としている。
電動機駆動制御システム20は、同期電動機21と、PWMインバータ回路22と、直流電源23と、制御装置24とを備えて構成される。同期電動機21は、3相同期モータであり、回転子の角速度を検出するための角度センサが存在せずに、角度センサレスに構成される。例えば、同期電動機21として円筒形ブラシレスDCモータが用いられる。直流電源23は予め定める直流電力を生成する回路であり、直流電源23とは並列に電圧センサ29が設けられる。電圧センサ29は、直流電源23からPWMインバータ回路22に印加される電圧を検出して、その検出電圧を示す直流母線電圧センサ信号を制御装置24に出力する。また、直流電源23とは並列に、放電抵抗31とスイッチ32の直列回路が設けられる。制御装置24はスイッチ32のオン・オフを制御するとともに、直流母線電圧センサ信号及び2つの電流センサ信号に基づいて3個のゲート信号を発生してPWMインバータ回路22に出力することで、同期電動機21の回転子が所望の角速度で回転するように同期電動機21に与える交流電圧を調整する。
図2は図1のPWMインバータ回路22の回路構成の一例を示す回路図である。図2において、PWMインバータ回路22は、例えば三相のブリッジ回路によって実現される。PWMインバータ回路22は、直流電源23から与えられる直流電力を、3相の交流電力に変換して同期電動機21に与える。PWMインバータ回路22は、3つの出力端子25a,25b,25cを有し、それらが接続経路27a,27b,27cを介して、同期電動機21の3つの端子26a,26b,26cにそれぞれ接続される。
PWMインバータ回路22は、交流電流を各接続経路27a〜27cにそれぞれ流すための複数のスイッチング素子Tr1U,Tr2U,Tr3U,Tr1L,Tr2L,Tr3Lが設けられる。スイッチング素子Tr1U,Tr2U,Tr3U,Tr1L,Tr2L,Tr3Lは、制御装置24からゲート信号が与えられることによって、オン・オフ状態が切り換えられる。各スイッチング素子Tr1U,Tr2U,Tr3U,Tr1L,Tr2L,Tr3Lは、オン状態でスイッチング素子Tr1U,Tr2U,Tr3U,Tr1L,Tr2L,Tr3Lの両端の端子間を導通状態とし、オフ状態でスイッチング素子Tr1U,Tr2U,Tr3U,Tr1L,Tr2L,Tr3Lの両端の端子間を遮断状態とする。本実施形態では、各スイッチング素子Tr1U,Tr2U,Tr3U,Tr1L,Tr2L,Tr3Lは、トランジスタによって実現される。各スイッチング素子Tr1U,Tr2U,Tr3U,Tr1L,Tr2L,Tr3Lにはそれぞれ、逆並列にダイオードD1U,D2U,D3U,D1L,D2L,D3Lが接続される。なお、図2のPWMインバータ回路22の構成は本実施形態の一例であって、本発明はこれに限らない。
制御装置24は、パルス幅変調したゲート信号を各スイッチング素子Tr1U,Tr2U,Tr3U,Tr1L,Tr2L,Tr3Lに与えることによって、120度ずつ位相がずれた正弦波形の交流電流を各接続経路27a〜27cに流すことができる。このような交流電流を各接続経路27a〜27cに流すことによって、同期電動機21の回転子を回転駆動する。制御装置24は、ゲート信号を調整することで同期電動機21の回転子の速度を変更することができる。
PWMインバータ回路22と同期電動機21とを接続する3つの接続経路27a〜27cのうちの2つの接続経路27a,27cには、電流センサ28a,28cが介在される。第1の電流センサ28aは、3つのうち1つの接続経路27aを流れる電流を実測し、実測値を第1電流センサ信号として制御装置24に与える。第2の電流センサ28cは、3つのうち他の1つの接続経路27cを流れる電流を実測し、実測値を第2電流センサ信号として制御装置24に与える。このように各電流センサ28a,28cは、PWMインバータ回路22から同期電動機21に流れる電流を実測し、実測した実測値を電流センサ信号として制御装置24に与える。
制御装置24は、電圧センサ29から与えられる直流母線電圧センサ信号と、電流センサ28から与えられる各電流センサ信号とを取得する。制御装置24は、取得した電流センサ信号に基づいて、同期電動機21を流れる電流実測値を判断する。また制御装置24は、制御装置24を駆動するための電源装置からの電源供給が停止したあとに電源供給が開始されると、セクション通過を判断し、同期電動機21からPWMインバータ回路22に流れ込む電流が一定値以上であれば、回転子の磁極の角速度及び角度位置の推定開始を判断する。このほか、他の装置から制御開始指令に基づいて、推定開始のタイミングを判断してもよい。
制御装置24は、同期電動機21を流れる電流実測値に基づいて、同期電動機21の回転子の磁極の角速度と角度位置とを推定し、推定された磁極の角速度と角度位置とに基づいて、磁極の角速度が予め定められる角速度となるように、PWMインバータ回路22の各スイッチング素子Tr1U,Tr2U,Tr3U,Tr1L,Tr2L,Tr3Lにゲート信号をそれぞれ与える。ここで、制御装置24は、磁極の角速度と角度位置との粗推定を行う粗推定処理(図4)を備えている。さらに、例えば、粗推定処理による結果に基づいて精密な角度推定値を推定するフィルタによる角度推定部24A(図5)を備えて構成されてもよい。そして、角度推定部24Aの結果に基づいてPWMインバータ回路22を介して同期電動機21を制御する。
図3は図1の制御装置24によって実行される同期電動機の駆動制御処理を示すフローチャートの一例である。図3において、ステップS1は、同期電動機21が回転している状況を示しており、ステップS2において同期電動機21の磁極角度を粗推定する粗推定処理(図4)を開始し、ステップS3において上記粗推定処理により同期電動機21の磁極角度推定の初期値及びPWMインバータ回路22の出力電圧の開始点を決定し、ステップS4において同期電動機21の磁極角度推定の初期値及びPWMインバータ回路22の出力電圧の開始点を決定したか否かが判断され、YESであればステップS5に進む一方、NOであれば、ステップS3の処理に戻る。次いで、ステップS5において公知の方法によりPWMインバータ回路22の速度制御及び過電圧防止制御処理を行い、ステップS6においてPWMインバータ回路22の動作を開始する。
図4は図1の制御装置24によって実行される同期電動機の磁極角度の粗推定処理を示すフローチャートの一例である。図4の粗推定処理は、電流センサ28aにより検出された検出電流Iuと、電流センサ28bにより検出された検出電流Ivとに基づいて、同期電動機21の磁極角度を粗推定する。
図4において、まず、ステップS11において、検出電流Iu>しきい値電流Iustであるか否かが判断され、YESのときはステップS12に進む一方、NOのときはステップS15に進む。ここで、Iustは例えば定格電流の2%値であるしきい値電流(設定値)であり、ゼロにすると判定動作が不安定になるために、このような微小しきい値を用いている。次いで、ステップS12において、検出電流Iv>しきい値電流−Iustであるか否かが判断され、YESのときはステップS13において角度推定値θceを4π/3と判断して終了する一方、NOのときはステップS14において角度推定値θceを5π/3と判断して終了する。また、ステップS15において、検出電流Iu>しきい値電流−Iustであるか否かが判断され、YESのときはステップS16に進む一方、NOのときはステップS19に進む。次いで、ステップS16において、検出電流Iv>しきい値電流Iustであるか否かが判断され、YESのときはステップS17において角度推定値θceをπ/3と判断して終了する一方、NOのときはステップS18において角度推定値θceを2π/3と判断して終了する。さらに、ステップS19において、検出電流Iv>しきい値電流Iustであるか否かが判断され、YESのときはステップS20において角度推定値θceを0と判断して終了する一方、NOのときはステップS21において角度推定値θceをπと判断して終了する。
図5は図1の制御装置24の角度推定部24Aの構成を示すブロック図である。図5の制御装置24の角度推定部24Aは、図4の粗推定処理結果である角度推定値θceに基づいて速度推定値Se及び角度推定値θeを推定して出力する。ここで、角度推定部24Aは、減算器60と、演算器61と、加算器62と、積分器63とを備えて構成される。減算器60は、角度粗推定値θceから積分器63からの角度推定値θeを減算し、その減算結果値を演算器61に出力する。演算器61は、減算器60の演算結果に予め定める比例ゲインKfpを乗算した比例値と、減算器60の演算結果を積分した積分値に予め定める積分ゲインKfiを乗算した積分値とを求め、これらの値が加算器62により加算されて速度推定値Seを演算する。速度推定値Seは積分器63により積分された後、角度推定値θeとして減算器60に出力されるとともに、外部に出力される。
このようにして、制御装置24は、角度粗推定値θceを粗推定した後、当該角度粗推定値θceに基づいて磁極の速度推定値Seと角度推定値θeをより精密に推定することができる。なお、上述した制御装置24の各ブロックによる動作は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)などによりハードウェアで実現してもよいし、ソフトウェアで実現してもよい。また、上述したブロック構成は、実施形態の一例である。従って各演算器の一部が異なったり、加算器及び減算器の加減算が異なったりしても、本実施形態に含まれる。
図6は図1の電動機駆動制御システム20の動作例を示すタイミングチャートである。図6において、時刻t1と時刻t2との間に電源の瞬時停電状態が発生したとき、同期電動機21の回転速度が低下し、これに伴って、PWMインバータ22の入力電圧(直流母線電圧)も低下する。このとき、制御装置24は電流センサ信号に基づいて電動機21からPWMインバータ22に流れ込む電流の絶対値が所定のしきい値以上となったことを検出したとき、時刻t3において粗推定処理(図4)を実行した後、好ましくは角度推定部24A(図5)の精密な速度推定及び角度推定を実行し、その結果に基づいてゲート信号を発生してPWMインバータ回路22に出力する。時刻t4でPWMインバータ回路22の運転が開始されるとともに、直流電源23内の整流装置の運転が開始される。なお、当該整流装置は、例えば、PWMコンバータ、ダイオード整流器、サイリスタ整流器等である。また、直流電源23に二次電池を接続しているときは粗推定処理中は二次電池を切り離すことが必要になる。
以上のように構成された電動機駆動制御システム20は、電源の瞬時停電状態が発生し直流電源23の出力電圧が低下したとき、以下のように動作する。
(1)直流電源23の直流電圧を十分に下げておく。ほとんどの電力変換装置は、機器保護及び保安上の理由により、直流電源23には放電抵抗31を接続できるようにされており、これをオンにすることにより、直流母線電圧を低下させることができる。なお、同期発電機21の始動時にはほとんどの場合直流母線電圧は十分に小さい。
(2)このとき、同期電動機21から直流母線に流れ込む電流を、3相交流部の電流センサ28a,28bにより観測する。
(3)その観測電流値に基づいて、図4の粗推定処理により同期電動機21の磁極角度の現在値を粗推定する。
(4)さらに、好ましくは、粗推定結果の角度推定値θceに基づいて、図5の角度推定部24Aにより同期電動機21の磁極の角度推定値θe及び速度推定値Seを得る。これにより、高精度な角度推定値θeを得ることができる。
(5)得られた同期電動機21の磁極の角度推定値θe及び速度推定値Se(初期値)に基づいて、PWMインバータ回路22のセンサレス制御を始動する。
以上の動作例において、粗推定処理まででセンサレス制御を開始してもよい。この粗推定処理の分解能は、通常の2レベル3相インバータ回路では60°となる。さらに高精度な推定値を得ようとすると、図5の角度推定部24Aの処理が必要となる。当該図5の角度推定部24Aの処理において、実際の粗推定値は、フィルタの遅れ時間、モータのインダクタンスを考慮に入れた値とする。例えば、フィルタの遅れ時間を考慮するときは、実際の粗推定値にフィルタの遅れ時間に対応した角度を足した値を入力してもよい。
本実施形態において、動作させるのが難しいのは、直流母線電圧が同期電動機21の誘起電圧とつりあい、かつ、直流電源23を含む直流部に消費電力がない場合は、電流が流れないことである。これを回避するために上記実施形態においては、放電抵抗31を接続しておき、電力を消費するように構成している。この場合も電力を消費する時間は短くできるので、通常の放電抵抗31で十分実現可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、同期電動機21の磁極の角速度及び角度位置を推定することによって、磁極の角速度及び角度位置を実測するためのセンサを必要とせず、構造を簡略化することができ、大幅なコストダウンを見込めるとともにメンテナンス性を向上することができる。さらに、回転子が停止するまで待たずに、PWMインバータ回路22の制御を開始することができるので、時間的ロスをなくすことができる。またさらに、同期電動機21においては、通常はできなかった回転停止前のインバータ始動が可能となる。
また、本実施形態によれば、同期電動機21において制御装置24の電源が断続するような環境においても適切な電動機制御がなされる。さらに、同期電動機21においては、特に、鉄道車両の電源は、瞬時電圧低下による電源の一時的な喪失があるが、このような場合でも電源回復後モータの制御が速やかになされる。このため、例えば換気装置においては、モータの回転を一時的に停止あるいは減速せずに済むため、所定の換気制御あるいは車内圧力制御が中断する時間が短縮される。
第2の実施形態.
図7は本発明の第2の実施形態に係る発電制御システム120の構成を示すブロック図である。また、図8は本発明の第2の実施形態の変形例に係る発電制御システム120の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る発電制御システム120は、同期発電機121を用いて直流電力を生成し、例えば風力発電機などに用いられる。この場合、同期発電機121の回転子に風によって回転する風車が接続される。当該発電制御システム120は、同期発電機121の回転子が回転した状態で、同期発電機121から発電される電力の整流制御を開始することになる。本実施形態では、同期発電機121からPWMコンバータ回路122に流れ込む電流を検出し、直流母線電圧が所定値以上となるまでに、検出された電流に基づいて、同期発電機121の磁極の角度を粗推定し、上記粗推定された磁極の角度に基づいてPWMコンバータ回路122の出力電圧の初期値を決定した後、PWMコンバータ回路122のセンサレス制御を始動することを特徴とする。
図7において、発電制御システム120は、同期発電機121の回転子の磁極の角速度及び角度位置を推定して、推定した磁極の角速度及び角度位置に追従するように、整流装置であるPWMコンバータ回路122の動作を調整する。発電制御システム120は、同期発電機121と、電流センサ128a,128bと、PWMコンバータ回路122と、電圧センサ129と、平滑用キャパシタ190と、負荷123と、制御装置124とを備えて構成される。なお、平滑用キャパシタ190はPWMコンバータ回路122内に設けられる場合もある。なお、図8の変形例においては、放電抵抗131及びスイッチ132をさらに備えて構成される。
同期発電機121は3相同期発電機であり、回転子の角度位置を検出するための角度センサが設けられないセンサレスに構成される。負荷123には、PWMコンバータ回路122によって整流された直流電力が与えられ、電圧センサ129が設けられる。電圧センサ129は、PWMコンバータ回路122から負荷回路123へ印加される直流母線電圧を検出してそれを示す直流母線電圧センサ信号を制御装置124に出力する。
PWMコンバータ回路122は、同期発電機122で発生された交流電力を直流電力に整流し、例えば三相のブリッジ回路から成る。PWMコンバータ回路122の構成は、図2に示すインバータ回路22とほぼ同様であり、説明を省略する。またコンバータ回路122と同期発電機122とを接続する3つの接続経路127a,127b,127cのうちの2つの接続経路127a,127bには、電流センサ128a,128bが介在される。各電流センサ128a,128bは電流の実測値を示す電流センサ信号を制御装置124に出力する。
制御装置124は、電圧センサ129から出力される直流母線電圧センサ信号と、電流センサ128から出力される各電流センサ信号とに基づいて、同期発電機121を流れる電流実測値を判断する。また制御装置124は、他の装置から制御開始指令に基づいて、推定開始のタイミングを判断する。制御装置124は、同期発電機121を流れる電流実測値に基づいて、同期発電機121の回転子の磁極の角速度と角度位置とを推定し、それらの推定値に基づいてゲート信号を発生してPWMコンバータ回路122に出力して同期発電機121から発電される電力の整流制御処理を行う。
本実施形態及びその変形例では、第1の実施形態に係る図3の駆動制御処理、図4の粗推定処理及び図5の角度推定処理について、図7及び図8の発電制御システム120に適用することができる。
図9は図7の発電制御システム120の動作例を示すタイミングチャートである。図9において、時刻t11で同期発電機121の運転を開始すると、同期電動機121の回転速度が上昇し、直流母線電圧も上昇する。ここで、同期発電機121からPWMコンバータ回路122に向かって電流が流れ、その電流値を電流センサ128a,128bにより検出する。時刻t11において粗推定処理(図4)を実行した後、好ましくは角度推定部24A(図5)の精密な速度推定及び角度推定を実行し、その結果に基づいてゲート信号を発生してPWMコンバータ回路122に出力する。時刻t12でPWMコンバータ回路122の運転が開始された後、時刻t13で負荷電圧が所定値に上昇した後徐々に上昇する。そして、時刻t15で定格回転数による負荷運転が行われる。
以上のように構成された図7及び図8の発電制御システム120は以下のように動作する。
(1)負荷電圧が所定値以上に高い場合(図8の変形例)は、負荷電圧を十分に下げておく。そのために、スイッチ132をオンして放電抵抗131内の電荷を放電させておく。これにより、直流母線電圧を低下させることができる。一方、負荷電圧が所定値未満の場合(図7の第2の実施形態)は、例えばタービン発電機のように同期発電機121が停止状態から外部トルクにより回転を開始する場合であり、このとき、同期発電機121から直流母線に電流が流れ込む。
(2)同期発電機121から直流母線に流れ込む電流を、3相交流部の電流センサ128a,128bにより観測する。
(3)その観測電流値に基づいて、図4の粗推定処理により同期発電機121の磁極角度の現在値を粗推定する。
(4)さらに、好ましくは、粗推定結果の角度推定値θceに基づいて、図5の角度推定部24Aにより同期発電機121の磁極の角度推定値θe及び速度推定値Seを得る。これにより、高精度な角度推定値θeを得ることができる。
(5)得られた同期発電機121の磁極の角度推定値θe及び速度推定値Se(初期値)に基づいて、上記PWMコンバータ回路122のセンサレス制御を始動する。
図8の実施形態の変形例において、動作させるのが難しいのは、直流母線電圧が同期発電機121の誘起電圧とつりあい、かつ、負荷123に消費電力がない場合は、電流が流れないことである。これを回避するために上記実施形態の変形例においては、放電抵抗131を接続しておき、電力を消費するように構成している。この場合も電力を消費する時間は短くできるので、通常の放電抵抗131で十分実現可能である。また、図7の実施形態では、放電抵抗131に代わる代替方法として、直流母線電圧が所定値以上に上昇する前に(例えば、図9の時刻t12以前に)角度推定処理を終える方法である。これは、制御装置24のフィルタのカットオフ周波数を所定値以上に設定しておけば、動作条件をほぼ満足する。
以上説明したように、本実施形態及び変形例によれば、始動時に電力が供給されていないような環境における発電装置においても適切に同期発電機121を起動することができ、また、センサレス制御を始動することができる。また、同期発電機121の磁極の角速度及び角度位置を推定することによって、磁極の角速度及び角度位置を実測するためのセンサを必要とせず、構造を簡略化することができ、大幅なコストダウンを見込めるとともにメンテナンス性を向上することができる。さらに、回転子が回転している状態から、PWMコンバータ回路122の制御を開始することができるので、時間的ロス及びエネルギーロスをなくすことができる。
また、同期発電機121においては、タービン発電機や風力発電機などは、本来なら始動時には外部からの電源供給は必要ない。ところが、先に同期発電機121を回してしまうと、発電機回転時にセンサレス制御を開始することになるが、この場合であっても適切に、同期発電機121から発電される電力の整流制御処理を行うことができる。
第3の実施形態.
図10は本発明の第3の実施形態に係る電動機駆動制御システム20Aの構成を示すブロック図である。第3の実施形態に係る電動機駆動制御システム20Aは、図1の電動機駆動制御システム20に比較して、電流センサ28a,28bと、同期発電機21との間に、高調波成分を除去する、例えばローパスフィルタである高調波フィルタ71を備えたことを特徴とする。図10において、PWMインバータ回路22から高調波フィルタ71に流れる電流から、同期電動機21の磁極の角度を推定することができる。このとき、電流と電圧との位相差に注意して粗推定値を変更すると、同期電動機21が回転している間は常に高調波フィルタ71に電流が流れ、すなわち、電流センサ28a,28bのラインに電流が流れるので、推定にスピードが要求されなくなり、より安定な推定が可能となる。さらに、本実施形態に係る電動機駆動制御システム20Aはさらに第1の実施形態と同様の作用効果を有する。
第4の実施形態.
図11は本発明の第4の実施形態に係る発電制御システム120Aの構成を示すブロック図である。第4の実施形態に係る発電制御システム120Aは、図7の発電制御システム120に比較して、電流センサ128a,128bと、PWMコンバータ回路122との間に、高調波成分を除去する、例えばローパスフィルタである高調波フィルタ171を備えたことを特徴とする。図11において、同期発電機121から高調波フィルタ171に流れる電流から、同期発電機121の磁極の角度を推定することができる。このとき、電流と電圧との位相差に注意して粗推定値を変更すると、同期発電機121が回転している間は常に高調波フィルタ171に電流が流れ、すなわち、電流センサ128a,128bのラインに電流が流れるので、推定にスピードが要求されなくなり、より安定な推定が可能となる。さらに、本実施形態に係る発電制御システム120Aはさらに第2の実施形態と同様の作用効果を有する。
変形例.
また、上述した電子回路及びブロック図は、本発明の一例示であり、同様の効果を得ることができるならば適宜変更してもよい。PWMインバータ回路22及びPWMコンバータ回路122として、フルブリッジ型としたが、ハーフブリッジ型でも同様に実現でき、いわゆる自励インバータ/コンバータ回路であればよい。また、図5に示す演算器61の演算内容は、これに限定されず、他の構成であってもよい。さらに、本実施形態では、車両の換気装置、風力発電装置に適用した例について示したが、回転した状態で同期機の制御を開始する制御装置全般に適用することができる。なお、同期機とは、同期電動機及び同期発電機を含む。
さらに、上述する同期機の回転子の角速度及び角度位置の推定方法及び同期機の制御方法、同期機の制御に用いられるインバータ回路又はコンバータ回路を制御する制御方法についても、本発明に含まれる。また、これらの方法を制御装置(コンピュータ、デジタル計算機を含む)に実行させるプログラム及びプログラムが記憶されたコンピュータにより読取可能な記憶媒体についても本発明に含まれる。
以上詳述したように、本発明に係る同期電動機の制御装置によれば、同期電動機の磁極の角速度及び角度位置を推定することによって、磁極の角速度及び角度位置を実測するためのセンサを必要とせず、構造を簡略化することができ、大幅なコストダウンを見込めるとともにメンテナンス性を向上することができる。さらに、回転子が停止するまで待たずに、インバータ回路の制御を開始することができるので、時間的ロスをなくすことができる。またさらに、同期電動機においては、通常はできなかった回転停止前のインバータ始動が可能となる。
また、同期電動機において制御装置の電源が断続するような環境においても適切な電動機制御がなされる。さらに、同期電動機においては、特に、鉄道車両の電源は、瞬時電圧低下による電源の一時的な喪失があるが、このような場合でも電源回復後モータの制御が速やかになされる。このため、例えば換気装置においては、モータの回転を一時的に停止あるいは減速せずに済むため、所定の換気制御あるいは車内圧力制御が中断する時間が短縮される。
また、本発明に係る同期発電機の制御装置によれば、始動時に電力が供給されていないような環境における発電装置においても適切に同期発電機を起動することができ、また、センサレス制御を始動することができる。また、同期発電機の磁極の角速度及び角度位置を推定することによって、磁極の角速度及び角度位置を実測するためのセンサを必要とせず、構造を簡略化することができ、大幅なコストダウンを見込めるとともにメンテナンス性を向上することができる。回転子が回転している状態から、コンバータ回路の制御を開始することができるので、時間的ロス及びエネルギーロスをなくすことができる。
また、同期発電機においては、タービン発電機や風力発電機などは、本来なら始動時には外部からの電源供給は必要ない。ところが、先に同期発電機を回してしまうと、発電機回転時にセンサレス制御を開始することになるが、この場合であっても適切に、同期発電機から発電される電力の整流制御処理を行うことができる。
20,20A…電動機駆動制御システム、
21…同期電動機
22…PWMインバータ回路
23…直流電源、
24…制御装置、
24A…角度推定部、
28…電流センサ、
29…電圧センサ、
31…放電抵抗、
32…スイッチ、
71…高調波フィルタ、
120,120A…発電制御システム、
121…同期発電機、
122…PWMコンバータ回路、
123…負荷、
124…制御装置、
128…電流センサ、
129…電圧センサ、
131…放電抵抗、
132…スイッチ、
171…高調波フィルタ、
190…平滑用キャパシタ。

Claims (7)

  1. 直流電源からの直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路から交流電力を与えることによって同期電動機を回転駆動する同期電動機の制御装置において、
    上記直流電源と並列にスイッチを介して接続された放電抵抗と、
    上記インバータ回路のためのゲート信号を発生して同期電動機を制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、
    上記スイッチをオンすることにより上記放電抵抗に放電して上記直流電圧を低下させ、
    上記同期電動機から上記インバータ回路に流れ込む電流を検出し、
    上記検出された電流に基づいて、上記同期電動機の磁極の角度を粗推定し、
    上記粗推定された磁極の角度に基づいてインバータの出力電圧の初期値を決定した後、上記インバータ回路のセンサレス制御を始動することを特徴とする同期電動機の制御装置。
  2. 上記制御手段は、上記粗推定された磁極の角度に基づいて、磁極の角速度と角度を推定した後、上記インバータ回路のセンサレス制御を始動することを特徴とする請求項1記載の同期電動機の制御装置。
  3. 上記インバータ回路と上記同期電動機との間に、高調波成分を除去する高調波フィルタを備え、
    上記制御手段は、上記同期電動機から上記高調波フィルタに流れ込む電流を検出することを特徴とする請求項1又は2記載の同期電動機の制御装置。
  4. 同期発電機から与えられる交流電力をコンバータ回路によって整流して、整流後の直流電圧を負荷に出力する同期発電機の制御装置において、
    上記コンバータ回路のためのゲート信号を発生して上記同期発電機から発電される交流電力の整流を制御する制御手段を備え、
    上記制御手段は、
    上記同期発電機から上記コンバータ回路に流れ込む電流を検出し、
    上記直流電圧が所定値以上となるまでに、上記検出された電流に基づいて、上記同期発電機の磁極の角度を粗推定し、
    上記粗推定された磁極の角度に基づいてコンバータ回路の出力電圧の初期値を決定した後、上記コンバータ回路のセンサレス制御を始動することを特徴とする同期発電機の制御装置。
  5. 上記制御手段は、上記直流電圧が所定値以上となるまでに、上記粗推定された磁極の角度に基づいて、磁極の角速度と角度を推定した後、上記コンバータ回路のセンサレス制御を始動することを特徴とする請求項4記載の同期発電機の制御装置。
  6. 上記コンバータ回路と上記同期発電機との間に、高調波成分を除去する高調波フィルタを備え、
    上記制御手段は、上記同期発電機から上記高調波フィルタに流れ込む電流を検出することを特徴とする請求項4又は5記載の同期発電機の制御装置。
  7. 上記コンバータ回路の出力と並列にスイッチを介して接続された放電抵抗をさらに備え、
    上記制御手段は、上記直流電圧が所定値に達し、上記電流が流れなくなった場合に上記スイッチをオンすることにより上記電流を継続供給することを特徴とする請求項4又は5記載の同期発電機の制御装置。
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