JP2012141020A - 遠心振子式吸振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに隣り合う質量体同士の衝突や当該衝突に起因した異音の発生を抑制しつつ質量体の重量を確保することができる遠心振子式吸振装置の提供。
【解決手段】遠心振子式吸振装置20の互いに隣り合う第1質量体22および第2質量体23は、両者が互いに接近するように支持部材21に対して移動したときに、第1質量体22の第2質量体23側の端部と第2質量体23の第1質量体22側の端部とが支持部材21の径方向からみて重なるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転要素に対して同軸に取り付けられる支持部材と、それぞれ支持部材に揺動自在に連結されると共に周方向に隣り合う複数の質量体とを備える遠心振子式吸振装置に関する。
従来、この種の遠心振子式吸振装置として、流体伝動装置のタービンランナに対して同軸に取り付けられる支持部材と、それぞれ支持ローラを介して支持部材に連結されると共に当該支持部材に対して揺動可能な複数の振子マス(質量体)を含むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この遠心振子式吸振装置では、支持部材の回転に伴って複数の振子マスが当該支持部材に対して同方向に揺動することで支持部材に伝達される振動が減衰される。
独国特許出願公開第102006028556号明細書
上述のような遠心振子式吸振装置では、各質量体の重量を大きくするほど支持部材に伝達される振動をより効果的に減衰させることができる。しかしながら、遠心振子式吸振装置の各質量体の重量を大きくしようとすると基本的に質量体を大型化せざるを得ず、質量体の大型化に伴って互いに隣り合う質量体間のクリアランスが小さくなってしまう。このため、質量体を大型化して重量を確保した場合、例えば支持部材の回転数が比較的低く質量体の挙動が不安定になりがちなときに、互いに隣り合う質量体同士が接近して両者の端部同士が衝突し、異音の発生を招くおそれがある。
そこで、本発明は、互いに隣り合う質量体同士の衝突や当該衝突に起因した異音の発生を抑制しつつ質量体の重量を確保することができる遠心振子式吸振装置の提供を主目的とする。
本発明の遠心振子式吸振装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明の遠心振子式吸振装置は、
回転要素に対して同軸に取り付けられる支持部材と、それぞれ前記支持部材に揺動自在に連結されると共に周方向に隣り合う複数の質量体とを備える遠心振子式吸振装置において、
前記複数の質量体は、互いに隣り合う2つの質量体の一方である第1質量体と他方である第2質量体とが互いに接近するように前記支持部材に対して移動したときに、前記第1質量体と前記第2質量体とが径方向からみて重なるように構成されることを特徴とする。
この遠心振子式吸振装置の複数の質量体は、互いに隣り合う2つの質量体の一方である第1質量体と他方である第2質量体とが互いに接近するように支持部材に対して移動したときに、第1質量体と第2質量体とが径方向からみて重なるように構成される。これにより、質量体の重量を確保するために当該質量体を大型化したことに起因して互いに隣り合う質量体間のクリアランスが小さくなったとしても、質量体の挙動が不安定になって互いに隣り合う質量体同士が接近したときに当該質量体同士が衝突するのを抑制することができる。従って、この遠心振子式吸振装置では、互いに隣り合う質量体同士の衝突や当該衝突に起因した異音の発生を抑制しつつ質量体の重量を確保することが可能となる。
また、前記第1質量体の前記第2質量体側の端部は、前記支持部材の軸方向からみて先端に向かうにつれて外周面が内周面に近接するように先細に形成されてもよく、前記第2質量体の前記第1質量体側の端部は、前記軸方向からみて先端に向かうにつれて内周面が外周面に近接するように先細に形成されてもよい。これにより、第1質量体と第2質量体とが互いに接近するように支持部材に対して移動したときに、第1質量体の第2質量体側の端部と第2質量体の第1質量体側の端部とを径方向からみて重ならせることができる。
更に、前記複数の質量体のすべてが同一の重量を有すると共に、前記第1質量体と前記第2質量体とが互いに異なる構造を有してもよい。この場合、支持部材に対して1つおきに同一構造の質量体が配設されることになり、個々の質量体を基本的に左右対称の構造を有するものとすることができる。これにより、個々の質量体をバランスのよいものとして遠心振子式吸振装置の吸振性能を向上させることが可能となる。
また、前記複数の質量体のすべてが同一の構造および重量を有してもよい。このように、複数の質量体のすべてを同一の構造および重量を有するものとすれば、遠心振子式吸振装置における部品の種類を減らして遠心振子式吸振装置を低コスト化することが可能となる。
更に、前記第1質量体の前記第2質量体側の端部と前記第2質量体の前記第1質量体側の端部とは、常に前記径方向からみて重なっていてもよい。これにより、各質量体をそれぞれ周方向に更に拡大して各質量体の重量をより増加させることが可能となる。
そして、前記支持部材は、原動機に連結される入力部材と変速装置の入力軸との間に配置されるダンパ機構の回転要素の何れかに接続されてもよい。これにより、入力部材と変速装置の入力軸との間で振動を遠心振子式吸振装置により減衰して当該振動が変速装置へと伝達されるのを良好に抑制することが可能となる。
本発明の実施例に係る遠心振子式吸振装置20を含む流体伝動装置1の概略構成図である。 遠心振子式吸振装置20の正面図である。 遠心振子式吸振装置20を径方向からみた説明図である。 遠心振子式吸振装置20の要部を示す斜視図である。 遠心振子式吸振装置20の要部を示す斜視図である。 変形例に係る遠心振子式吸振装置20Bの正面図である。 変形例に係る遠心振子式吸振装置20Cの正面図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る遠心振子式吸振装置20を含む流体伝動装置1の概略構成図である。同図に示す流体伝動装置1は、原動機としてのエンジン(内燃機関)を備えた車両に発進装置として搭載されるトルクコンバータであり、図示しないエンジンのクランクシャフトに連結されるフロントカバー(入力部材)3と、フロントカバー3に固定されたポンプインペラ(入力側流体伝動要素)4と、ポンプインペラ4と同軸に回転可能なタービンランナ(出力側流体伝動要素)5と、タービンランナ5からポンプインペラ4への作動油(作動流体)の流れを整流するステータ6と、図示しない自動変速機(AT)あるいは無段変速機(CVT)である変速装置のインプットシャフト(入力軸)に固定されるダンパハブ(出力部材)7と、ダンパハブ7に接続されたダンパ機構8と、例えばダンパ機構8に接続された図示しないロックアップピストンを有する単板摩擦式のロックアップクラッチ機構9とを含む。
ポンプインペラ4とタービンランナ5とは、互いに対向し合い、両者の間には、ポンプインペラ4やタービンランナ5と同軸に回転可能なステータ6が配置される。ステータ6の回転方向は、ワンウェイクラッチ61により一方向のみに設定される。これらのポンプインペラ4、タービンランナ5およびステータ6は、作動油を循環させるトーラス(環状流路)を形成する。ただし、流体伝動装置1は、ポンプインペラ4、タービンランナ5およびステータ6を備えたトルクコンバータとして構成されるが、流体伝動装置1は、ステータを有さない流体継手として構成されてもよい。
ダンパ機構8は、ロックアップクラッチ機構9のロックアップピストンに固定される入力要素としてのドライブ部材80と、複数の第1コイルスプリング(第1弾性体)81と、第1コイルスプリング81を介してドライブ部材80と係合する中間部材(中間要素)83と、第1コイルスプリング81よりも高い剛性(バネ定数)を有すると共に第1コイルスプリング81から流体伝動装置1の径方向に離間して配置される複数の第2コイルスプリング(第2弾性体)82と、第2コイルスプリング82を介して中間部材83と係合すると共にダンパハブ7に固定されるドリブン部材(出力要素)84とを有する。ロックアップクラッチ機構9は、図示しない油圧制御ユニットからの油圧により動作するものであり、ダンパ機構8を介してフロントカバー3とダンパハブ7とを連結するロックアップを実行すると共に当該ロックアップを解除することができる。ただし、流体伝動装置1は、単板摩擦式のロックアップクラッチ機構9の代わりに、多板摩擦式のロックアップクラッチ機構を含むものであってもよい。
上述の流体伝動装置1では、エンジンと変速装置との間の動力伝達効率を向上させてエンジンの燃費をより向上させるために、フロントカバー3に連結されるエンジンの回転数が例えば1000rpm程度と極低いロックアップ回転数Nlupに達した段階でロックアップが実行される。そして、実施例の流体伝動装置1では、ロックアップが実行された後にフロントカバー3とダンパハブ7との間で振動をより良好に減衰して当該振動が後段の変速装置のインプットシャフトへと伝達されるのを抑制するために、ダンパ機構8の中間部材83に遠心振子式吸振装置20が接続されている。
図2は、遠心振子式吸振装置20の正面図であり、図3は、遠心振子式吸振装置20を径方向からみた説明図であり、図4は、遠心振子式吸振装置20の要部を示す斜視図である。これらの図面に示すように、遠心振子式吸振装置20は、ダンパ機構8の回転要素である中間部材83に対して同軸に固定される支持部材21と、それぞれ支持部材21に揺動自在に連結されると共に周方向に隣り合う複数(実施例ではそれぞれ2個)の第1質量体22および第2質量体23とを含む。
支持部材21は、例えば金属板をプレス加工することにより略円環状に形成されており、中央部に例えばダンパハブ7が回転自在に嵌合される嵌合孔21aを有すると共に当該嵌合孔21aの周囲に形成された複数の連結孔21bを有する。実施例の支持部材21は、複数の連結孔21bに挿通されるリベット等の締結部材を介してダンパ機構8の中間部材83に固定され、それにより支持部材21は、中間部材83と同軸かつ一体に回転することができる。
第1質量体22と第2質量体23とは、同一の重量を有しているが、互いに異なる構造を有する。そして、実施例では、図2に示すように、支持部材21に対して1つおきに第1質量体22が配設されると共に1体の第1質量体22の両隣に第2質量体23が配設される。すなわち、実施例では、第1質量体22および第2質量体23が等間隔(90°おき)かつ交互に配置され、2体の第1質量体22が支持部材21の中心軸に関して対称に配置されると共に2体の第2質量体23が支持部材21の中心軸に関して対称に配置される。
各第1質量体22は、図2および図3に示すように、支持部材21の軸方向からみて支持部材21の外周に沿うように概ね円弧状に湾曲した2枚の同一の金属板(錘)221からなり、左右対称の構造を有する。各金属板221の両方の端部221eは、第1質量体22が支持部材に取り付けられた際に支持部材21の軸方向からみて先端に向かうにつれて外周面が内周面に近接するように先細に形成されている。そして、2枚の金属板221は、支持部材21の軸方向に対向し合うと共に両者間に間隙が形成されるようにリベット等を介して互いに連結される。
2枚の金属板221の間には、予め定められた間隔を置いて延在する2本のアーム部材24の一端部が差し込まれ、2本のアーム部材24は、それぞれ支軸(ころ)24sを介して2枚の金属板221に対して回転自在に連結される。更に、2本のアーム部材24の他端は、当該2本のアーム部材24が上記間隔をおいて互いに平行をなすように、それぞれ支軸(ころ)25sを介して支持部材21に回転自在に連結される。実施例では、支持部材21に対して軸方向に間隔をおいてアーム支持プレート25が固定され、2本のアーム部材24の他端は、支持部材21とアーム支持プレート25との間に差し込まれると共に、支軸25sを介して支持部材21およびアーム支持プレート25に回転自在に連結される。そして、支持部材21には、2本のアーム部材24の両側に位置するように複数のストッパ部21cが形成されている。各ストッパ部21cは、対応する1本のアーム部材24と当接して当該アーム部材24に連結された第1質量体22の揺動範囲を規定する。これにより、各第1質量体22は、ストッパ部21cにより規定される揺動範囲内で支持部材21に対して揺動可能となる。
各第2質量体23は、図2および図3に示すように、支持部材21の軸方向からみて支持部材21の外周に沿うように概ね円弧状に湾曲した2枚の同一の金属板(錘)231からなり、左右対称の構造を有する。各金属板231の両方の端部231eは、第2質量体23が支持部材に取り付けられた際に支持部材21の軸方向からみて先端に向かうにつれて内周面が外周面に近接するように先細に形成されている。そして、2枚の金属板231は、支持部材21の軸方向に対向し合うと共に両者間に間隙が形成されるようにリベット等を介して互いに連結される。
2枚の金属板231の間には、予め定められた間隔を置いて延在する2本のアーム部材24の一端部が差し込まれ、2本のアーム部材24は、それぞれ支軸(ころ)24sを介して2枚の金属板231に対して回転自在に連結される。更に、2本のアーム部材24の他端は、当該2本のアーム部材24が上記間隔をおいて互いに平行をなすように、それぞれ支軸(ころ)25sを介して支持部材21およびアーム支持プレート25に回転自在に連結される。そして、支持部材21には、2本のアーム部材24の両側に位置するように複数のストッパ部21cが形成されている。各ストッパ部21cは、対応する1本のアーム部材24と当接して当該アーム部材24に連結された第2質量体23の揺動範囲を規定する。これにより、各第2質量体23は、ストッパ部21cにより規定される揺動範囲内で支持部材21に対して揺動可能となる。
そして、実施例において、上記金属板221および231の寸法は、第1質量体22および第2質量体23が中立状態(図2に示すように2本のアーム部材24の中心線が支持部材21の中心を通る状態)にあるときに互いに隣り合う第1質量体22と第2質量体23との間にクリアランスが形成されると共に第1質量体22および第2質量体23のそれぞれが揺動範囲内で同方向に揺動するときに互いに隣り合う端部同士が支持部材21の径方向からみて重ならないように定められる。更に、実施例の金属板221および231の寸法は、第1質量体22および第2質量体23が揺動範囲内で互いに接近するように支持部材21に対して移動したときにのみ、第1質量体22の第2質量体23側の端部と第2質量体23の第1質量体22側の端部とが支持部材21の径方向からみて重なることができるように定められる。なお、実施例では、第1質量体22の第2質量体23側の端部と第2質量体23の第1質量体22側の端部とが支持部材21の径方向からみて重なったときに両者が当接しないように、第2質量体23の両方の端部に内周側を外周側に向けて窪ませることにより凹部23cが形成されている。ただし、これに代えて、あるいはこれと共に、第1質量体22の両方の端部に外周側を内周側に向けて窪ませることにより凹部を形成してもよい。
次に、上述のように構成された遠心振子式吸振装置20の動作について説明する。
流体伝動装置1のロックアップクラッチ機構9によりロックアップが実行されると、図1からわかるように、原動機としてのエンジンからの動力が、フロントカバー3、ロックアップクラッチ機構9、ドライブ部材80、第1コイルスプリング81、中間部材83、第2コイルスプリング82、ドリブン部材84、ダンパハブ7という経路を介して変速装置のインプットシャフトへと伝達される。この際、フロントカバー3に入力されるトルクの変動は、主にダンパ機構8の第1および第2コイルスプリング81,82により吸収される。更に、実施例の流体伝動装置1では、ロックアップに伴ってロックアップピストンによりフロントカバー3に連結されたダンパ機構8がフロントカバー3と共に回転すると、ダンパ機構8の中間部材83に連結された支持部材21も中間部材83と共に流体伝動装置1の軸周りに回転し、支持部材21の回転に伴って遠心振子式吸振装置20を構成する第1質量体22および第2質量体23が支持部材21に対して同方向に揺動することになる。これにより、遠心振子式吸振装置20から中間部材83に対して当該中間部材83の振動(共振)とは逆方向の位相を有する振動を付与し、それによりフロントカバー3とダンパハブ7との間で遠心振子式吸振装置20によっても振動を吸収(減衰)することが可能となる。
ただし、上述のように構成される遠心振子式吸振装置20では、第1質量体22および第2質量体23のそれぞれが支持部材21に対して独立に揺動可能であることから、例えばエンジン(支持部材21)の回転数が比較的低いときには第1質量体22および第2質量体23の挙動が不安定になりがちであり、互いに隣り合う第1質量体22と第2質量体23とが逆方向に移動して互いに接近するおそれがある。そして、このように互いに隣り合う第1質量体22と第2質量体23とが互いに接近した場合、何ら対策を施さなければ、互いに隣り合う第1質量体22と第2質量体23との端部同士が衝突し、異音の発生を招くおそれがある。これに対して、実施例の遠心振子式吸振装置20は、第1質量体22と第2質量体23とが互い接近するように移動したとしても、図5に示すように、第1質量体22の第2質量体23側の端部が当該第2質量体23の第1質量体22側の端部の径方向内側すなわち凹部23cへと入り込んで第1質量体22の第2質量体23側の端部と当該第2質量体23の第1質量体22側の端部とが径方向からみて重なることができるように構成されている。従って、互いに隣り合う第1質量体22と第2質量体23との端部同士が衝突してしまうことはなく、異音の発生を良好に抑制することができる。
以上説明したように、実施例の遠心振子式吸振装置20の互いに隣り合う第1質量体22および第2質量体23は、両者が互いに接近するように支持部材21に対して移動したときに、第1質量体22の第2質量体23側の端部と第2質量体23の第1質量体22側の端部とが支持部材21(回転要素としての中間部材83)の径方向からみて重なることができるように構成されている。これにより、第1質量体22および第2質量体23の重量を確保するために両者を特に周方向に大型化したとしても、第1質量体22および第2質量体23の挙動が不安定になって互いに隣り合う第1質量体22と第2質量体23とが互いに接近したときに両者が衝突するのを抑制することができる。従って、実施例の遠心振子式吸振装置20では、互いに隣り合う第1質量体22と第2質量体23との衝突や当該衝突に起因した異音の発生を抑制しつつ第1質量体22および第2質量体23の重量を確保することが可能となる。ただし、第1質量体22と第2質量体23とは、両者が互いに接近するように支持部材21に対して移動したときに、一方の端部と他方の端部以外の部分とが径方向からみて重なるように構成されてもよく、両者の端部以外の部分同士が径方向からみて重なるように構成されてもよい。
また、上記実施例のように、遠心振子式吸振装置がフロントカバー等を介してエンジンに連結される場合、当該エンジンが省気筒化されるほど第1質量体22および第2質量体23の振れ角(揺動範囲)を大きくする必要があり、第1質量体22と第2質量体23同士の衝突が生じやすくなってしまうが、上記実施例の遠心振子式吸振装置20によれば、第1質量体22および第2質量体23の振れ角(揺動範囲)を大きくなったとしても、第1質量体22と第2質量体23同士の衝突を良好に抑制することができる。従って、実施例の遠心振子式吸振装置20は、省気筒エンジンと変速装置との間で振動を減衰するのに極めて好適である。
更に、遠心振子式吸振装置20の支持部材21をエンジンに連結されるフロントカバー3と変速装置のインプットシャフトに接続されるダンパハブ7との間に配置されるダンパ機構8の回転要素である中間部材83に接続すれば、フロントカバー3とダンパハブ7との間で遠心振子式吸振装置20により振動を減衰して当該振動が変速装置へと伝達されるのを良好に抑制することが可能となる。ただし、遠心振子式吸振装置20の支持部材21は、ダンパ機構8の回転要素であるドライブ部材(入力部材)80に接続されてもよく、ダンパ機構8の回転要素であるドリブン部材(出力部材)84に接続されてもよい。
また、上記実施例では、第1質量体22の第2質量体23側の端部が支持部材21の軸方向からみて先端に向かうにつれて外周面が内周面に近接するように先細に形成されており、第2質量体23の第1質量体22側の端部は、支持部材21の軸方向からみて先端に向かうにつれて内周面が外周面に近接するように先細に形成されている。これにより、第1質量体22と第2質量体23とが互いに接近するように支持部材21に対して移動したときに、第1質量体22の第2質量体23側の端部と第2質量体23の第1質量体22側の端部とを径方向からみて重ならせることができる。
また、上記実施例では、複数の第1質量体22および第2質量体23のすべてが同一の重量を有すると共に、第1質量体22と第2質量体23とが互いに異なる構造を有しており、支持部材21に対して1つおきに第1質量体22が配設されると共に1体の第1質量体22の両隣に第2質量体23が配設される。これにより、第1質量体22および第2質量体23のそれぞれを左右対称の構造を有するバランスのよいものとして遠心振子式吸振装置20の吸振性能を向上させることが可能となる。
図6は、変形例に係る遠心振子式吸振装置20Bの正面図である。以下、上記遠心振子式吸振装置20に関連して説明したものと同一の要素には同一の参照符号を付し、重複する説明を省略する。図6の遠心振子式吸振装置20Bにおいて、第1質量体22Bを構成する金属板221および第2質量体23Bを構成する金属板231の寸法は、第1質量体22Bおよび第2質量体23Bが中立状態にあるときに互いに隣り合う第1質量体22Bおよび第2質量体23Bの端部同士が支持部材21の径方向からみて重なるように定められている。更に、遠心振子式吸振装置20Bにおいて、金属板221および231の寸法は、第1質量体22Bおよび第2質量体23Bのそれぞれが支持部材21に対して揺動範囲内でどのように移動したとしても、互いに隣り合う第1質量体22Bおよび第2質量体23Bの端部同士が互いに接触することなく常に支持部材21の径方向からみて重なるように定められている。これにより、第1質量体22Bと第2質量体23Bとをそれぞれ周方向に更に拡大して第1質量体22Bおよび第2質量体23の重量Bをより増加させることが可能となる。
図7は、他の変形例に係る遠心振子式吸振装置20Cの正面図である。同図に示す遠心振子式吸振装置20Cは、同一の構造および重量を有する複数の質量体27を含むものである。各質量体27は、支持部材21の外周に沿うように概ね円弧状に湾曲した2枚の同一の金属板(錘)271からなる。各金属板271の一方の端部271aは、質量体27が支持部材に取り付けられた際に支持部材21の軸方向からみて先端に向かうにつれて外周面が内周面に近接するように先細に形成されている。また、各金属板271の他方の端部271bは、質量体27が支持部材に取り付けられた際に支持部材21の軸方向からみて先端に向かうにつれて内周面が外周面に近接するように先細に形成されている。そして、2枚の金属板221は、支持部材21の軸方向に対向し合うと共に両者間に間隙が形成されるようにリベット等を介して互いに連結される。なお、実施例では、互いに隣り合う質量体27同士の端部が当接しないように、質量体27の一方(端部271b側)の端部に内周側を外周側に向けて窪ませることにより凹部27cが形成されている。質量体27の他方(端部271a側)の端部に外周側を内周側に向けて窪ませることにより凹部を形成してもよい。このように、複数の質量体27のすべてを同一の構造および重量を有するものとすれば、遠心振子式吸振装置20Cにおける部品の種類を減らして当該遠心振子式吸振装置20Cを低コスト化することが可能となる。
以上、実施例を用いて本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明は、遠心振子式吸振装置の製造産業に利用可能である。
1 流体伝動装置、3 フロントカバー、4 ポンプインペラ、5 タービンランナ、6 ステータ、7 ダンパハブ、8 ダンパ機構、9 ロックアップクラッチ機構、20,20B,20C 遠心振子式吸振装置、21 支持部材、21a 嵌合孔、21b 連結孔、21c ストッパ部、22,22B 第1質量体、23,23B 第2質量体、23c,27c 凹部、24 アーム部材、24s,25s 支軸、25 アーム支持プレート、27 質量体、61 ワンウェイクラッチ、80 ドライブ部材、81 第1コイルスプリング、82 第2コイルスプリング、83 中間部材、84 ドリブン部材、221,231,271 金属板、221e,231e,271a,271b 端部。

Claims (6)

  1. 回転要素に対して同軸に取り付けられる支持部材と、それぞれ前記支持部材に揺動自在に連結されると共に周方向に隣り合う複数の質量体とを備える遠心振子式吸振装置において、
    前記複数の質量体は、互いに隣り合う2つの質量体の一方である第1質量体と他方である第2質量体とが互いに接近するように前記支持部材に対して移動したときに、前記第1質量体と前記第2質量体とが径方向からみて重なるように構成されることを特徴とする遠心振子式吸振装置。
  2. 請求項1に記載の遠心振子式吸振装置において、
    前記第1質量体の前記第2質量体側の端部は、前記支持部材の軸方向からみて先端に向かうにつれて外周面が内周面に近接するように先細に形成されており、前記第2質量体の前記第1質量体側の端部は、前記軸方向からみて先端に向かうにつれて内周面が外周面に近接するように先細に形成されていることを特徴とする遠心振子式吸振装置。
  3. 請求項1または2に記載の遠心振子式吸振装置において、
    前記複数の質量体のすべてが同一の重量を有すると共に、前記第1質量体と前記第2質量体とが互いに異なる構造を有することを特徴とする遠心振子式吸振装置。
  4. 請求項1または2に記載の遠心振子式吸振装置において、
    前記複数の質量体のすべてが同一の構造および重量を有することを特徴とする遠心振子式吸振装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の遠心振子式吸振装置において、
    前記第1質量体の前記第2質量体側の端部と前記第2質量体の前記第1質量体側の端部とは、常に前記径方向からみて重なっていることを特徴とする遠心振子式吸振装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の遠心振子式吸振装置において、
    前記支持部材は、原動機に連結される入力部材と変速装置の入力軸との間に配置されるダンパ機構の回転要素の何れかに接続されることを特徴とする遠心振子式吸振装置。
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