JP2012139446A - 診断用包装物及びプローブ用調整治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリブレーションに関する複雑な作業をユーザーに強いずとも、簡単にキャリブレーションを行うことができるようにする。
【解決手段】診断用包装物1が、トレイ70、プローブ10、調整治具30及び包装袋90を備える。調整治具30が、治具本体31と、治具本体31の内部に形成されるとともに治具本体31の端面32で開口した差込孔34と、差込孔34内において差込孔34を横切って治具本体31の外まで貫通し、治具本体31から引き抜き可能なストリップ50と、ストリップ50に設けられた第一校正用ターゲット51と、差込孔34内の突き当たりに配置された第二校正用ターゲット52とを有する。プローブ10の投光受光部12が差込孔34の開口から差込孔に差し込まれて、第一校正用ターゲット51が投光受光部12に正対した状態で、プローブ10及び調整治具30がトレイ70に収容されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、プローブ、調整治具、トレイ及び包装袋を備えた診断用包装物に関するとともに、それに用いられるプローブ調整治具に関する。
生体組織の病変状態を観察・検出するために、様々な技術が提案され、実用化されている。特に、内視鏡は、広く普及している。内視鏡が体内管腔へ挿入されて、生体組織の観察部位が内視鏡の先端部から出射した照明光によって照明され、生体組織の観察部位が内視鏡の先端部で撮影される。内視鏡によって撮影された像は、表示装置及び印刷装置等の出力装置に伝送されて、出力装置から出力される。
撮影された像の色調等は、内視鏡と照明光の組み合わせや使用時間等に影響される。そのため、撮影された像の色調と、実物の色調にずれが生じることがある。そのような色調ずれを軽減すべく、ホワイトバランスの調整を行う必要がある。
特許文献1〜3には、ホワイトバランスの調整の際に用いる治具が開示されている。特許文献4には、ホワイトバランス調整システムが開示されている。
特許文献1に記載の技術では、治具がキャップのように設けられており、内視鏡の先端に治具を被せて、ホワイトバランスの調整を行う。
特許文献2に記載の技術では、治具の筒状部材の先端に回転盤が取り付けられており、回転盤に複数のカラーチャートが設けられている。内視鏡を筒状の部材に挿入した状態で、回転盤を回転させることによって、内視鏡の先端に向き合うカラーチャートを切り替えることができる。
特許文献3に記載の技術では、第一筒材の両端が開口しており、その第一筒材が有底筒状の第二筒材に挿入されている。内視鏡を第一筒材に挿入すると、第二筒材が駆動装置によって軸方向に駆動され、第二筒材の底と内視鏡の先端の距離が自動的に調整される。
特許文献4に記載の技術は、表示モニタに表示された白色部分を内視鏡によって撮影して、ホワイトバランスを自動調整するものである。
内視鏡を用いた画像診断だけでなく、蛍光を用いて診断を行う技術が提案されている。蛍光を用いて診断を行うためには、生体組織の測定部位から蛍光が発するようにその測定部位に励起光を照射し、発生した蛍光の波長や強度を分析する。そのような診断を行うべく、プローブが開発されており、生体組織の変性や癌等の疾患状態(例えば、疾患の種類や浸潤範囲)の診断に用いられている。
この種のプローブには、投光用光ファイバ、受光用光ファイバ及びレンズが内蔵されている。投光用光ファイバの先端から出射した励起光がレンズによって生体組織の測定部位に投射され、生体組織の測定部位から発した蛍光がそのレンズによって受光用光ファイバの先端に投射される。受光用光ファイバに入射した蛍光は受光用光ファイバによってスペクトル解析装置に伝送され、蛍光のスペクトル解析がその装置によって行われる。
一般的に、プローブごとに、光ファイバやレンズの特性に個体差がある。そのため、スペクトル解析装置による解析結果は、プローブごとに異なってしまう。そこで、プローブを用いて診断を行う前に、キャリブレーションを行う必要がある。しかし、キャリブレーションに関する作業は複雑かつ面倒であり、医療現場のユーザーにそのようなキャリブレーション作業を強いることはできる限り避ける必要がある。
特開2006−223591号公報 特開2005−40210号公報 特開2008−86697号公報 特開2004−40353号公報
ところで、特許文献1〜3に記載の治具をプローブのキャリブレーションに用いることが考えられる。しかし、これらの治具は大がかりなものである。プローブのキャリブレーションに用いる治具にはシンプルなものが望まれる。
また、特許文献1〜3に記載の治具は繰り返し利用することを前提としたものであり、カラーチャート等が経年劣化すると、正確なキャリブレーション・ホワイトバランス調整を行うことができない。特許文献4に記載の技術でも、表示モニタの発色度合、経年変化又は使用環境の影響があり、正確なキャリブレーション・ホワイトバランス調整を行うことができない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、キャリブレーションに関する複雑な作業をユーザーに強いずとも、簡単にキャリブレーションを行うことができるようにすることである。また、本発明が解決しようとする課題は、シンプルな構成でプローブのキャリブレーションを行うことができるようにすることである。また、本発明が解決しようとする課題は、経年変化等の影響をなくし、より正確なキャリブレーションを行えるようにすることである。
前記の課題を解決するために、本発明に係る診断用包装物は、
トレイと、
前記トレイに収納され、光の伝送、投光及び受光をするプローブと、
前記トレイに収納された調整治具と、
前記プローブ、前記調整治具及び前記トレイを包み込んだ包装袋と、を備え、
前記トレイが、トレイ本体と、前記トレイ本体の上面に凹設されたリング状のケーブル収納部と、前記トレイ本体の上面に凹設され、前記ケーブル収納部に繋がり、前記ケーブル収納部から前記ケーブル収納部の接線方向に延びたコネクタ収納部と、前記トレイ本体の上面に凹設され、前記ケーブル収納部に繋がり、前記ケーブル収納部から前記ケーブル収納部の接線方向に延びた先端部収納部と、を有し、
前記プローブが、光の伝送を行うケーブル本体部と、前記ケーブル本体部の基端に連結され、光の入出力を行うコネクタと、前記ケーブル本体部の先端に連結され、投光及び受光を行う投光受光部と、を有し、
前記調整治具が、治具本体と、前記治具本体の内部に形成されるとともに前記治具本体の表面で開口した差込孔と、前記差込孔内において前記差込孔を横切って前記治具本体の外まで貫通し、前記治具本体から引き抜き可能なストリップと、前記ストリップに設けられるとともに前記差込孔内に配置された第一校正用ターゲットと、前記差込孔内のうち前記ストリップに関して前記差込孔の開口の反対側に配置された第二校正用ターゲットと、を有し、
前記投光受光部が前記差込孔の開口から前記差込孔に差し込まれて、前記第一校正用ターゲットが前記投光受光部に正対し、
前記投光受光部及び前記治具本体が前記先端部収納部に収納され、前記ケーブル本体部が前記ケーブル収納部に収納され、前記コネクタがコネクタ収納部に収納されている。
また、本発明に係るプローブ調整治具は、
治具本体と、
前記治具本体の内部に形成されるとともに前記治具本体の表面で開口した差込孔と、
前記差込孔内において前記差込孔を横切って前記治具本体の外まで貫通し、前記治具本体から引き抜き可能なストリップと、
前記ストリップに設けられるとともに前記差込孔内に配置された第一校正用ターゲットと、
前記差込孔内のうち前記ストリップに関して前記差込孔の開口の反対側に配置された第二校正用ターゲットと、を備える。
好ましくは、前記調整治具が、前記差込孔の内壁に貼着されるとともに前記投光受光部を包み込んだ遮光シートを更に有する。
好ましくは、前記ストリップが前記トレイ本体から分離されている。
好ましくは、前記ストリップが前記差込孔の外側において前記トレイ本体に連結されている。
好ましくは、前記診断用包装物が、前記先端部収納部を覆った遮光カバーを更に備え、前記ストリップが前記差込孔の外側において前記遮光カバーに連結されている。
好ましくは、前記第一校正用ターゲットの色と前記第二校正用ターゲットの色が異なる。
好ましくは、前記第一校正用ターゲットの色が白であり、前記第二校正用ターゲットの色が黒である。
好ましくは、前記調整治具が、前記第一校正用ターゲットよりも前記差込孔の開口寄りで前記差込孔の内壁に凸設されたストッパを更に有し、前記投光受光部の先端が前記ストッパに当接している。
本発明によれば、プローブと調整治具がセットになって包装袋に包み込まれているから、その調整治具とは別の大規模な調整治具を準備しなくても済む。
また、ユーザーは包装袋を開封すると、調整治具の存在に気づく。そのため、ユーザーはプローブを用いて診断する前に調整治具を用いてキャリブレーションを忘れずに行うようになる。
また、第一校正用ターゲットが投光受光部の先端に正対しているから、投光受光部及び調整治具を先端部収納部から取り出さずとも、キャリブレーションを行うことができる。そのため、ユーザーに特段の作業・負担を要求しなくても済む。
また、プローブと調整治具がセットになって包装袋に包み込まれているから、その新しい調整治具をキャリブレーションに用いることができる。そのため、校正用ターゲットの経年変化がほとんど無く、正確なキャリブレーションを行うことができる。
本発明の第一実施形態に係る診断用包装物の外観斜視図である。 同実施形態に係る診断用包装物の分解斜視図である。 同実施形態に係るプローブの平面図である。 同実施形態に係る調整治具の斜視図である。 同実施形態に係る診断用包装物の一部を示した断面図である。 同実施形態に係る診断用包装物の分解斜視図である。 同実施形態に係るベースユニットの斜視図である。 同実施形態に係るベースユニットのブロック図である。 同実施形態に係る診断用包装物の使用状態を示した斜視図である。 同実施形態に係るベースユニットのコンピュータによって行われる処理の流れを示したフローチャートである。 本発明の第二実施形態に係る診断用包装物の一部を示した断面図である。 本発明の第三実施形態に係る診断用包装物の一部を示した断面図である。 本発明の第四実施形態に係る診断用包装物の一部の第一例を示した断面図である。 同実施形態に係る診断用包装物の一部の第二例を示した断面図である。 同実施形態に係る診断用包装物の一部の第三例を示した断面図である。 同実施形態に係る診断用包装物の一部の第四例を示した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<第一の実施の形態>
〔診断用包装物の概要〕
図1は、診断用包装物1の外観斜視図である。図2は、診断用包装物1の分解斜視図である。図1及び図2に示すように、診断用包装物1は、プローブ10、調整治具30、遮光カバー60、トレイ(tray)70、カバー80及び包装袋90等を備える。
プローブ10は、光の伝送、投光及び受光をするケーブル材である。プローブ10の基端部分が光を入出力するコネクタ11であり、プローブ10の先端部分が光の投光・受光をする投光受光部12であり、プローブ10の中間部分がコネクタ11と投光受光部12の間の光の伝送を行うケーブル本体部13である。投光受光部12がケーブル本体部13の先端に連結され、コネクタ11がケーブル本体部13の基端に連結されている。
プローブ10の使用時には、コネクタ11をベースユニット100(図8、図9に図示。ベースユニット100の詳細は後述する。)に接続し、投光受光部12を管腔に挿入する。ベースユニット100の光源から発した励起光がプローブ10の基端部分のコネクタ11に入力され、その入力された励起光がケーブル本体部13によって先端部分の投光受光部12に伝送され、その伝送された励起光が投光受光部12から管腔内の生体組織の測定部位に照射される。その測定部位は励起光によって蛍光を発する。その測定部位から発した蛍光が投光受光部12によって受光され、その受光された蛍光がケーブル本体部13によって基端部分のコネクタ11に伝送され、その伝送された蛍光がコネクタ11からベースユニット100に出力される。ベースユニット100に入力された蛍光のスペクトル解析等がベースユニット100によって行われる。以上のようにプローブ10を使用して、プローブ10によって光学的診断が行われる。
このプローブ10は使い捨てである。つまり、衛生上の観点から、一旦管腔に挿入して使用したプローブ10は再使用することはない。
調整治具30は、プローブ10を管腔に挿入して使用する前に用いられるものである。調整治具30の使用時には、プローブ10の投光受光部12を調整治具30に保持し、プローブ10のコネクタ11をベースユニット100に接続する。そして、ベースユニット100の光源から発した既知の標準強度の光がプローブ10の投光受光部12から調整治具30の一部(校正用ターゲット)に投射され、その反射光が投光受光部12によって受光され、その受光された光がプローブ10によってベースユニット100に伝送される。ベースユニット100では、入力された光の強度が測定され、その測定強度と既知の標準強度の差を加味することで、校正(キャリブレーション)が行われる。
〔プローブ〕
プローブ10について具体的に説明する。
図3は、プローブ10の平面図である。図3に示すように、プローブ10は、投光用光ファイバ14、受光用光ファイバ15、照明用光ファイバ16、レンズ17、照明用レンズ18、ホルダ19、コネクタ筐体21及びチューブ25等を備える。
チューブ25は管状に設けられている。チューブ25はプローブ10の外周壁を形成する。チューブ25は遮水性及び可撓性を有する。コネクタ筐体21がチューブ25の基端に連結され、ホルダ19がチューブ25の先端に連結されている。
プローブ10には、識別子26が付されている。識別子26が付される箇所は、例えば、コネクタ筐体21、チューブ25又はホルダ19である。識別子26は、例えば、ID、シリアル番号、製造番号又はロット番号である。
コネクタ筐体21の端面には接続ピン22〜24が凸設されている。
ホルダ19は内部空間を有し、その内部空間がチューブ25の中空に連通している。ホルダ19の先端面には投光受光窓20が設けられている。レンズ17及び照明用レンズ18はホルダ19の内部空間に収容されて、そのホルダ19に固定されている。レンズ17が投光受光窓20に対向するとともに、照明用レンズ18が投光受光窓20に対向する。
投光用光ファイバ14、受光用光ファイバ15及び照明用光ファイバ16が、コネクタ筐体21からホルダ19にかけてチューブ25内に通されている。
投光用光ファイバ14、受光用光ファイバ15及び照明用光ファイバ16の基端寄り部分がコネクタ筐体21の内側においてコネクタ筐体21に固定されている。投光用光ファイバ14の基端寄り部分が接続ピン22の中に通されて、投光用光ファイバ14の基端が接続ピン22の突端において露出している。同様にして、受光用光ファイバ15及び照明用光ファイバ16の基端寄り部分が接続ピン23,24にそれぞれ取り付けられている。投光用光ファイバ14は、その基端に入射した励起光をその先端まで導光するものである。受光用光ファイバ15は、その先端に入射した蛍光をその基端まで導光するものである。照明用光ファイバ16は、その基端に入射した照明光(例えば、可視光)をその先端まで導光するものである。
投光用光ファイバ14の先端がレンズ17に相対し、受光用光ファイバ15の先端もレンズ17に相対する。レンズ17はコリメートレンズである。つまり、レンズ17は、投光用光ファイバ14の先端から出射した励起光を略平行光としてプローブ10の先端の前方へ投射する。レンズ17によって投射される励起光は、投光受光窓20を透過する。プローブ10の先端の前方に配置された生体組織の測定部位が励起光によって励起されて、蛍光を発する。生体組織の測定部位から発した蛍光は、投光受光窓20を透過して、レンズ17によって受光用光ファイバ15の先端に集光される。
照明用光ファイバ16の先端が照明用レンズ18に相対している。照明用光ファイバ16の先端から出射した照明光が照明用レンズ18によってプローブ10の先端の前方へ投射される。なお、照明用レンズ18が無くてもよい。
コネクタ筐体21、接続ピン22〜24及び光ファイバ14〜16の基端寄り部分からなる部分が、プローブ10のコネクタ11に相当する。レンズ17、照明用レンズ18、ホルダ19及び投光受光窓20からなる部分が、プローブ10の投光受光部12に相当する。チューブ25及び光ファイバ14〜16の中央部分が、コネクタ11と投光受光部12を繋ぐケーブル本体部13に相当する。
なお、投光受光窓20がホルダ19の側面に設けられていてもよい。その場合、ホルダ19の内側であってレンズ17の前にミラーが配置され、レンズ17によって投射される励起光がそのミラーによって投光受光窓20に向けて反射される。生体組織の測定部位から発して投光受光窓20を透過した蛍光は、ミラーによってレンズ17に向けて反射される。
また、ホルダ19の内部に撮像カメラが内蔵されていてもよい。その場合、ホルダ19の周囲が撮像カメラによって撮影され、撮像カメラによって撮影された像がベースユニットに転送される。
プローブ10に設けられた光ファイバの本数が3であるが、光ファイバの本数が1又は2でもよいし、4以上であってもよい。光ファイバの本数が2である場合、照明用光ファイバ16が無く、投光用光ファイバ14を励起光導光用と照明光導光用に兼用することが好ましい。光ファイバの本数が1である場合、投光用光ファイバ14を励起光導光用、蛍光導光用及び照明光導光用に兼用することが好ましい。
照明用光ファイバ16の本数は1本でもよいし、複数本でもよい。照明用光ファイバ16の本数が複数本である場合、これら照明光ファイバ16の先端が同心円に沿って周方向に配列されている。
〔トレイ〕
トレイ70について具体的に説明する。
図2に示すように、トレイ70は、下面が開口した箱状のトレイ本体71を有する。トレイ本体71は、樹脂製、紙製又は金属製の薄板材を箱状に加工したものである。トレイ本体71が耐薬品性及び耐熱性を有し、滅菌ガス環境及び高温環境の下においてもトレイ本体71の性質が変化しない。
トレイ本体71の上面には、プローブ収納凹部72が凹設されている。プローブ収納凹部72には、プローブ10が収納される。
プローブ収納凹部72は、コネクタ11が収納されるコネクタ収納部73と、ケーブル本体部13が収納されるケーブル収納部74と、投光受光部12が収納される先端部収納部75と、からなる。ケーブル収納部74は、トレイ本体71の上面に凹設されたリング状の凹部である。コネクタ収納部73はトレイ本体71の上面に凹設された凹部である。コネクタ収納部73は、ケーブル収納部74に繋がっているともに、ケーブル収納部74の接線方向に延びている。先端部収納部75は、トレイ本体71に凹設された凹部である。先端部収納部75は、ケーブル収納部74に繋がっているとともに、ケーブル収納部74の接線方向に延びている。
〔調整治具〕
調整治具30について具体的に説明する。
図4は、プローブ10の先端部及び調整治具30の斜視図である。図4では、プローブ10の先端部を調整治具30から外した状態が示されている。図5は、調整治具30の断面図である。図5では、プローブ10及び調整治具30をトレイ70に収納した状態が示されている。
図4及び図5に示すように、調整治具30は、治具本体31、遮光シート41、ストリップ50、第一校正用ターゲット51及び第二校正用ターゲット52等を有する。
治具本体31は、プローブ10の先端部つまり投光受光部12に覆い被さるキャップである。治具本体31は遮光性を有する。治具本体31の素材自体が遮光しないものであれば、治具本体31の表面に遮光性のコーティングが施されている。
治具本体31は、有底筒状を呈している。具体的には、差込孔34が治具本体31の筒状部36の内側に形成され、その筒状部36が差込孔34を囲繞し、差込孔34の一端が治具本体31の一端面32で開口し、その差込孔34が治具本体31の一端面32から治具本体31の他端面33に向かって直線状に延び、底部35が治具本体31の他端面33において差込孔34の他端を閉塞する。
差込孔34の内壁にはストッパ37が凸設されている。ストッパ37は、差込孔34の突き当たり面つまり底部35から離れており、差込孔34の開口と底部35の間に配置されている。具体的には、ストッパ37は、差込孔34の中程に配置されている。ストッパ37が差込孔34の中心線を囲うようにリング状に設けられ、ストッパ37の内側に穴38が形成され、差込孔34の中心線が穴38を通っている。なお、治具本体31を射出成形により作成する場合、金型の合わせ目によってストッパ37に相当する内部領域を囲うようにして、パーティングラインがストッパ37に形成されるようにすることが好ましい。
差込孔34の内壁には遮光シート41が貼着されている。遮光シート41が、治具本体31の筒状部36に沿って筒状に曲げられている。遮光シート41は、弾性を有するポリウレタンフォーム材(モルトプレン)からなるか、又は、クッション性を有する編み物状若しくは織物状のテレンプからなる。遮光シート41に植毛が施されていてもよい。なお、遮光シート41が貼着される代わりに、差込孔34の内壁がシボ加工又はエンボス加工されていてもよい。
治具本体31の筒状部36には、スリット39,40が形成されている。スリット39,40は治具本体31の表面(筒状部36の周面)から差込孔34まで貫通している。スリット39とスリット40は、差込孔34の中心線に関して対称配置されている。スリット39,40は、ストッパ37よりも底部35寄りに位置している。また、遮光シート41には、切り込み42,43が形成されている。切り込み42とスリット39が重なり、切り込み43とスリット40が重なる。
ストリップ50は、長方形状の細長い片であり、具体的にはプラスチックフィルムである。ストリップ50が差込孔34を横切る。ストリップ50が差込孔34を横切る位置は、ストッパ37に関して差込孔34の開口の反対側である。より具体的には、ストリップ50は、ストッパ37と底部35との間の位置で差込孔34を横切る。差込孔34が、ストリップ50によって底部35側の領域と開口側の領域に区切られている。
ストリップ50は、スリット39,40及び切り込み42,43を貫通して、治具本体31の筒状部36の外側に延び出ている。ストリップ50が切り込み42の両側の部分44,45によって挟持されているとともに、切り込み43の両側の部分46,47によって挟持されている。切り込み42の両側の部分44,45がストリップ50を挟み込む力は、遮光シート41の弾性力である。ストリップ50が切り込み42から抜けた場合、切り込み42が遮光シート41の弾性力によって閉じているので、光が切り込み42を通じて漏れない。ストリップ50が切り込み42から抜けた場合、切り込み42の両側の部分44,45が重なり合ってもよい。ストリップ50が抜けていない場合でも、切り込み42が遮光シート41の弾性力によって閉じ、隙間が切り込み42の両側の部分44,45によって埋められている。切り込み43及びその両側の部分46,47についても同様である。
なお、ストリップ50が切り込み43及びスリット40に通されず、切り込み42及びスリット39だけに通されていてもよい。この場合、切り込み43及びスリット40が形成されていなくてもよい。
差込孔34内には、第一校正用ターゲット51及び第二校正用ターゲット52が配置されている。校正用ターゲット51,52の位置は、ストッパ37に関して差込孔34の開口の反対側である。また、第一校正用ターゲット51の位置は、ストリップ50よりもストッパ37寄りであり、第二校正用ターゲット52の位置はストリップ50よりも底部35寄りである。第一校正用ターゲット51はストリップ50に貼着されており、第二校正用ターゲット52が差込孔34の突き当たりとなる底部35に貼着されている。校正用ターゲット51,52は差込孔34の中心線に交差し、校正用ターゲット51,52とストッパ37の穴38が相対する。
第一校正用ターゲット51の色と第二校正用ターゲット52の色は異なる。具体的には、第二校正用ターゲット52の色が黒色であり、第一校正用ターゲット51の色が黒以外の色(例えば、白、赤、緑、青、黄、マゼンタ、シアン等)であり、特に好ましくは、第一校正用ターゲット51の色が白色である。なお、第一校正用ターゲット51は一様な単一色であってもよいし、いわゆるカラーチャートのように様々な色を配列したものでもよい。
第一校正用ターゲット51は、例えば、マンセルカラー等の標準色票、標準色板(例えば、標準白色板)、標準蛍光試料又はラマン標準試料である。また、第一校正用ターゲット51は、基材と、その基材に貼り付けられた標準カラーシート(例えば、マンセルカラーシート)とを有するものでもよい。第一校正用ターゲット51が硫酸バリウムからなるものとしてもよく、好ましくは、硫酸バリウムをタブレット状に成形したものを第一校正用ターゲット51として使用する。なお、第一校正用ターゲット51がストリップ50に貼着されているのではなく、ストリップ50が着色されて、そのストリップ50が第一校正用ターゲット51として機能してもよい。
第二校正用ターゲット52は、光を反射しない素材又は光の反射率の低い素材であることが好ましい。第二校正用ターゲット52における光の反射を防止するべく、第二校正用ターゲット52が反射防止コーティングされていてもよい。なお、第二校正用ターゲット52が治具本体31の底部35に貼着されているのではなく、治具本体31の底部35が着色されて、その底部35が第二校正用ターゲット52として機能してもよい。
校正用ターゲット51,52のどちらか一方又は両方がミラーであってもよい。校正用ターゲット51,52のどちらか一方又は両方が標準反射板(例えば、ラズスフィア社のスペクトラロン(登録商標))でもよい。校正用ターゲット51,52が標準反射板である場合、第一校正用ターゲット51の標準反射板の種類と第二校正用ターゲット52の反射板の種類が異なることが好ましい。
治具本体31、遮光シート41、ストリップ50、第一校正用ターゲット51及び第二校正用ターゲット52は、耐薬品性を有することが好ましい。つまり、治具本体31、遮光シート41、ストリップ50、第一校正用ターゲット51及び第二校正用ターゲット52の素材は、滅菌ガス環境下においても性質の変化しない素材であることが好ましい。調整治具30が主に医療機器として用いられるためである。
また、治具本体31、遮光シート41、ストリップ50、第一校正用ターゲット51及び第二校正用ターゲット52の素材は耐熱材であることが好ましい。治具本体31、遮光シート41、ストリップ50、第一校正用ターゲット51及び第二校正用ターゲット52の素材が高温下においても変形しない素材であることが好ましい。
〔遮光カバー〕
遮光カバー60について具体的に説明する。
図4及び図5に示すように、遮光カバー60が先端部収納部75の上から先端部収納部75を覆い、先端部収納部75が遮光カバー60によって蓋をされている。遮光カバー60が遮光性を有する。遮光カバー60は、弾性を有するポリウレタンフォーム材(モルトプレン)を薄板状に形成したものである。
遮光カバー60は耐薬品性を有する。滅菌ガス環境下においても遮光カバー60の性質が変化しない。遮光カバー60は耐熱性を有する。高温環境の下においても遮光カバー60の性質が変化しない。
〔プローブ及び調整治具の収納状態〕
図6は、プローブ10及び調整治具30がトレイ70上に収納された状態を示した斜視図である。図5及び図6に示すように、プローブ10の投光受光部12が差込孔34に差し込まれ、調整治具30の治具本体31が投光受光部12に覆い被さっている。
投光受光部12の先端面の周辺部がストッパ37に当接し、投光受光部12がそれ以上奥に差し込まれないようになっている。投光受光部12の先端面が校正用ターゲット51,52から離れている。投光受光部12の先端面から校正用ターゲット51,52までの距離がストッパ37によって適切に設定される。
第一校正用ターゲット51が、ストッパ37の穴38を介して、投光受光部12の先端面(特に投光受光窓20)に正対している。投光受光部12から投射される励起光の光軸がストッパ37の穴38を通って第一校正用ターゲット51に直交する。
第一校正用ターゲット51は、投光受光部12の先端面と第二校正用ターゲット52との間に配置されている。第二校正用ターゲット52は、投光受光部12の先端面との間に第一校正用ターゲット51をおいて、投光受光部12の先端面に正対する。投光受光部12から投射される励起光の光軸が第二校正用ターゲット52に直交する。
投光受光部12が差込孔34に挿入された状態では、投光受光部12が遮光シート41によって包み込まれ、投光受光部12の周面が遮光シート41に接触して、遮光シート41が投光受光部12によってわずかに圧縮されている。投光受光部12が遮光シート41によって包囲されているから、投光受光部12が光密な状態となっている。また、投光受光部12の先端面と第一校正用ターゲット51との間の空間も遮光シート41によって遮光されている。遮光シート41がクッションとして機能し、搬送時等の衝撃荷重が遮光シート41によって減衰され、投光受光部12が保護される。
プローブ10が、プローブ収納凹部72に嵌め込まれるようにしてプローブ収納凹部72に収納されている。具体的には、プローブ10の投光受光部12が先端部収納部75に嵌め込まれるようにして先端部収納部75に収納されている。また、プローブ10のケーブル本体部13は、螺旋状に巻かれた状態でケーブル収納部74に嵌め込まれるようにしてケーブル収納部74に収納されている。ケーブル本体部13は、コネクタ11側が投光受光部12側の上に重なるようにして螺旋状に巻かれている。プローブ10のコネクタ11は、コネクタ収納部73に嵌め込まれるようにしてコネクタ収納部73に収納されている。
以上のようにプローブ10がプローブ収納凹部72に収納されているから、プローブ10がトレイ本体71に保持され、プローブ10を衝撃等から保護することができる。
プローブ収納凹部72の側面に一又は複数の弾性突起が凸設され、プローブ10がプローブ収納凹部72に収納されたらその弾性突起がプローブ10によって圧縮されてもよい。これにより、プローブ10が弾性突起によって支えられ、プローブ10がプローブ収納凹部72から外れにくくなる。
調整治具30及び治具本体31は、プローブ10の投光受光部12と一緒に先端部収納部75に収納されている。調整治具30が先端部収納部75に収納されていても、調整治具30の治具本体31が上述のように投光受光部12に覆い被さっている。
調整治具30の治具本体31が先端部収納部75の底に倒れており、差込孔34が先端部収納部75の延在方向に延在する。治具本体31の一端面32が、先端部収納部75とケーブル収納部74との継ぎ部分に向いており、治具本体31の他端面33が、先端部収納部75の突き当たり面76に向いている。
スリット40が先端部収納部75の底に向き、スリット39が上を向いている。ストリップ50のうちスリット40から突き出た部分が先端部収納部75の底に沿うように折り曲げられている。ストリップ50のうちスリット39から突き出た部分が治具本体31の筒状部36の周面に沿うように折り曲げられている。
先端部収納部75が遮光カバー60によって蓋をされ、調整治具30、治具本体31及び投光受光部12が遮光カバー60によって覆われている。先端部収納部75に収納された投光受光部12及び調整治具30が遮光カバー60によって保護される。
遮光カバー60の上面には、注意書きが印刷又は刻印されている。その注意書きの内容は、キャリブレーション処理の前に遮光カバー60を剥がすことを禁ずる旨である。また、治具本体31の周面には、注意書きが印刷又は刻印されている。その注意書きの内容は、キャリブレーション処理の前に治具本体31から投光受光部12を引き抜くことを禁ずる旨である。また、ストリップ50のうちスリット39から突き出た部分には、注意書きが印刷又は刻印されている。その注意書きの内容は、キャリブレーション処理の前にストリップ50を治具本体31から引き抜くことを禁ずる旨である。
〔カバー〕
カバー80について具体的に説明する。図2及び図6に示すように、カバー80は遮光カバー60の上からトレイ本体71の上面に覆い被さって、プローブ収納凹部72がカバー80によって蓋をされている。収納されたプローブ10がカバー80によって覆われて、プローブ10が保護されている。カバー80が耐薬品性及び耐熱性を有し、滅菌ガス環境及び高温環境の下においてもカバー80の性質が変化しない。
カバー80の下面には、プローブ収納凹部72のコネクタ収納部73及びケーブル収納部74に重なるような形状の凸部81が形成され、凸部81がプローブ10のケーブル本体部13及びコネクタ11の上からプローブ収納凹部72のコネクタ収納部73及びケーブル収納部74に入り込んでいる。これにより、プローブ10がしっかり固定される。
〔包装袋〕
包装袋90について具体的に説明する。
図1、図2、図6に示すように、包装袋90がプローブ10、調整治具30、トレイ70及びカバー80等を包み込み、これらプローブ10、調整治具30、トレイ70及びカバー80等が包装袋90内に収容されている。勿論、包装袋90内においても、プローブ10の投光受光部12が治具本体31の差込孔34に挿入されて、投光受光部12及び調整治具30がプローブ収納凹部72に収納されている。
図1には、プローブ10、調整治具30、トレイ70及びカバー80等が包装袋90によって包装された状態が示されている。図1に示すように、包装袋90が密閉されている。
包装袋90は、遮光性を有することが好ましい。包装袋90は、気密性を有することが好ましい。包装袋90が耐薬品性及び耐熱性を有し、滅菌ガス環境下又は高温環境下においても包装袋90の性質が変化しない。例えば、包装袋90は、樹脂層とアルミ層を積層してなるシートを袋状に加工したものである。包装袋90の口がセンターシール機等を用いた熱溶着等によって接合されることによって、包装袋90内の空間が密閉される。
包装袋90の外側にポケットが設けられていてもよい。説明書、仕様書等がそのポケットに挿入されている。
〔ベースユニット〕
ベースユニット100について説明する。
図7は、ベースユニット100の斜視図である。図8は、ベースユニット100のブロック図である。図7及び図8に示すように、ベースユニット100は、筐体101、CPU103、RAM104、ROM105、信号処理部106、測光部107、発光制御部108,110、照明光源109、光源111、インターフェース112及びセンサ113を備える。
CPU103、RAM104、ROM105、信号処理部106、測光部107、発光制御部108,110、照明光源109、光源111、インターフェース112及びセンサ113は、筐体101に内蔵されている。
筐体101の前面には、接続部102が設けられている。プローブ10のコネクタ11が接続部102に接続される。プローブ10のコネクタ11が接続部102に接続されると、投光用光ファイバ14の基端が光導波路を介して光源111に接続され、受光用光ファイバ15の基端が光導波路を介して測光部107に接続され、照明用光ファイバ16の基端が光導波路を介して照明光源109に接続される。
センサ113は、接続部102に取り付けられている。センサ113は、コネクタ11が接続部102に接続されたことを検出し、その検出信号をCPU103に出力する。センサ113は、例えば赤外線センサ、マイクロスイッチ又は近接センサである。
ROM105には、CPU103にとって読取可能なプログラムが格納されている。CPU103は、ROM105に格納されたプログラムを実行して、そのプログラムに従って信号処理部106、測光部107、発光制御部108,110、インターフェース112を制御すると共に、これらの間で信号・データの転送を行う。RAM104は、CPU103に作業領域を提供するものである。
CPU103は、プログラムに従って、校正に関する演算を行い、演算結果(補正係数)をRAM104に記録する。CPU103は、その演算結果(補正係数)を測光部107に反映させる。
インターフェース112は、CPU109の指令に従って、CPU109とコンピュータ114の間でデータの転送を行うものである。コンピュータ114には、入力装置(例えば、キーボード、マウス)115及び表示モニタ116が接続されている。
発光制御部110は、CPU103の指令に従って、光源111を制御する。光源111の発光タイミング、消灯タイミング、発光波長及び発光強度等が発光制御部110によって制御される。同様に、発光制御部108が、CPU103の指令に従って、照明光源109を制御する。
光源111は、励起光(例えば、X線、紫外線、可視光線又は電磁波)を発生する。
照明光源109は、照明光としての可視光を発する。
測光部107は、プローブ10の受光用光ファイバ15から入力した蛍光を分光するとともに、その蛍光の強度を波長ごとに測定する。また、測光部107は、プローブ10の受光用光ファイバ15から入力した蛍光を分光せずに、その蛍光の強度を測定する。以下、測光部107によって測定された波長ごとの強度をスペクトルデータといい、測光部107によって分光されずに測定された強度を強度データという。
測光部107は、CPU103から入力した演算結果(補正係数)を反映した状態でスペクトルデータや強度データの測定をするし、その演算結果(補正係数)を反映しない状態でスペクトルデータや強度データの測定もする。
測光部107によって測定されたスペクトルデータや強度データは、CPU103によって信号処理部106に転送されたり、CPU103及びインターフェース112によってコンピュータ114に転送されたりする。
信号処理部106は、スペクトルデータ及び強度データの信号処理をする。
〔診断用包装物の取扱方法及びベースユニットの動作〕
診断用包装物1の取扱方法及びベースユニット100の動作について説明する。
図9は、診断用包装物1の使用状態を示す斜視図である。図10は、CPU103がプログラムに従って行う処理の流れを示したフローチャートである。
まず、CPU103は、センサ113から検出信号を入力するまで待機する(ステップS1:No)。
その際、ユーザーが包装袋90を開封して、包装袋90からトレイ70ごとプローブ10、調整治具30、遮光カバー60及びカバー80を取り出す。次に、ユーザーがカバー80をトレイ70から外す。そして、ユーザーは、プローブ10に付された識別子26を読み取って、その識別子26と同じ値を入力装置115で入力する。入力された識別子がコンピュータ114からCPU103に転送され、CPU103がその入力識別子をRAM104に記録する。なお、識別子の入力を省略してもよい。
次に、ユーザーがプローブ10のコネクタ11をコネクタ収納部73から取り出し、そのコネクタ11をベースユニット100の接続部102に接続する。ケーブル本体部13のコネクタ11側がケーブル本体部13の投光受光部12側の上に重なるようにしてケーブル本体部13が螺旋状に巻かれているから、ユーザーにとってコネクタ11を取り出しやすい。
コネクタ11が接続部102に接続されると、コネクタ11がセンサ113によって検出され、検出信号がセンサ113からCPU103に出力される。CPU103は、センサ113から検出信号を入力したら(ステップS1:Yes)、発光制御部110を制御して、光源111を発光させる(ステップS2)。光源111から発した励起光は、投光用光ファイバ14によってその先端まで導光されて、レンズ17によって投射される。第一校正用ターゲット51によって励起光が反射される。その反射光は、レンズ17によって受光用光ファイバ15の先端に集光されて、受光用光ファイバ15によって測光部107に導光される。投光受光部12の先端が第一校正用ターゲット51のすぐ近くに位置しているから、励起光や反射光がほとんど減衰せず、強度の高い反射光が受光用光ファイバ15の先端に入射する。なお、コネクタ11の接続をセンサ113によって検出しなくてもよい。この場合、光源111が常時発光した状態とし、CPU103が測光部107の測定結果の変化からコネクタ11の接続を認識する。コネクタ11が接続部102に接続されると、測光部107の測定結果が変化するためである。
次に、CPU103が測光部107に測光処理を行わせる(ステップS3)。測光部107によってスペクトルデータや強度データが測定される。
次に、CPU0103は、校正処理を行う(ステップS4)。具体的には、CPU103は、測光部107によって測定されたスペクトルデータ及び強度データが適正範囲に含まれるか否かを判断する。更に、CPU013が、測光部107によって測定されたスペクトルデータと強度データの両方又は片方から補正係数を演算する。第一校正用ターゲット51の色が白色であれば、このような校正処理は、ホワイトバランスの調整を目的とするとともに、プローブ10、光源111及び測光部107の個体差や組み合わせに基づくばらつきの調整を目的とする。
次に、CPU103は、ステップS4における判断結果及び補正係数をRAM104に記録する(ステップS5)。この際、CPU103は、先に記録した入力識別子に判断結果及び補正係数を対応づけて記録する。
次に、CPU103は、インターフェース112を介してコンピュータ114に表示指令を出力する(ステップS6)。表示指令を受けたコンピュータ114は、ストリップ50を治具本体31のスリット39から引き抜くことを催促する画面を表示モニタ116に表示させる。これにより、次の取扱作業をユーザーにとって容易に理解することができる。
次に、CPU103は、測光部107の測定結果が変化するまで待機する(ステップS17:No)。
一方、ユーザーは、ストリップ50を治具本体31及び遮光シート41から引き抜く。ストリップ50が引き抜かれると、第一校正用ターゲット51がプローブ10の投光受光部12の前から外れ、第二校正用ターゲット52がプローブ10の投光受光部12の先端面に正対する。第二校正用ターゲット52の色が黒色であれば、第二校正用ターゲット52で励起光がほとんど反射しない。第二校正用ターゲット52で励起光がわずかに反射したものとしても、投光受光部12の先端面から第二校正用ターゲット52までの距離が長いので、反射光が減衰しやすい。そのため、プローブ10の投光受光部12の先端面に受光される反射励起光の強度も非常に低い。なお、ストリップ50の引き抜きの際には遮光カバー60も外すが、ストリップ50の引き抜き後に遮光カバー60を元の位置に取り付ける。
プローブ10の投光受光部12の先端面に正対するターゲットが第一校正用ターゲット51から第二校正用ターゲット52に代わることで、測光部107の測定結果が変化する。そして、CPU103は、測光部107の測定結果の変化を認識したら(ステップS7:Yes)、測光部107に測光処理を行わせる(ステップS8)。これにより、測光部107によってスペクトルデータや強度データが測定される。なお、この測光に際には、CPU103が光源111を点灯していてもよいし、消灯していてもよい。
次に、CPU0103は、測光部107によって測定されたスペクトルデータ及び強度データが適正範囲に含まれるか否かを判断するとともに、測光部107によって測定されたスペクトルデータと強度データの両方又は片方から補正係数を演算する(ステップS9)。第二校正用ターゲット52の色が黒色であれば、プローブ10の投光受光部12の先端に受光される反射励起光の強度が非常に低いので、ステップS9の校正処理は、プローブ10のレンズ17や光ファイバ14,15等に由来する迷光の強度や反射ノイズの強度を把握することを目的とする。
次に、CPU103は、ステップS9における判断結果及び補正係数を入力識別子に対応づけてRAM104に記録する(ステップS10)。
次に、CPU103は、インターフェース112を介してコンピュータ114に表示指令を出力する(ステップS11)。表示指令を受けたコンピュータ114は、校正処理が終了した旨を内容とする画面を表示モニタ116に表示させる。これにより、ユーザーが校正処理の終了を容易に理解することができる。
そして、CPU103は、判断結果、補正係数及び入力識別子をRAM104に記憶した状態で、処理を終了する。
なお、ステップS5の記録処理の終了後、ステップS6の表示処理の前に、CPU103が発光制御部110を制御して、光源111から発する励起光の波長を変化させてもよい。その後、CPU10は、上述した測光処理、校正処理及び記録処理を順に再度行った後、表示処理を行う(ステップS6)。ステップS10の記録処理の終了後、ステップS11の表示処理の前の場合についても同様である。
以上のようにユーザーが診断用包装物1を取り扱って、CPU103の処理が行われることによって、キャリブレーションがなされる。なお、ベースユニット100が記録媒体(例えば不揮発性メモリ、磁気ディスクドライブ等)を有し、図10に示す処理が終了したら、CPU103が、RAM104に記録された入力識別子、判断結果及び補正係数を記録媒体に記録してもよい。こうすることでプローブ10ごとの入力識別子、判断結果及びが補正係数が記録媒体に蓄積され、ロット管理等のフィードバックを行いやすくなる。
図10に示す処理の途中又は終了後に、ユーザーがコネクタ11を接続部102から取り外すと、その旨がセンサ113によって検出される。そうすると、CPU103がRAM104に記憶された入力識別子、判断結果及び補正係数を消去する。
以上のようなキャリブレーションが行われた後、コネクタ11を接続部102から取り外さずに、ユーザーが遮光カバー60を剥がす。そして、ユーザーは、プローブ10の投光受光部12及び調整治具30を先端部収納部75から取り出す。更に、ユーザーは、投光受光部12を差込孔34から抜き出す。そして、必要に応じて内視鏡の鉗子チャネルを利用して、プローブ10の投光受光部12を管腔に挿入する。その際、照明光源109が点灯して、投光受光部12の周囲が照らされてもよい。
その後、光源111がCPU103によって点灯される。そうすると、励起光が投光用光ファイバ14及びレンズ17によってプローブ10の投光受光部12の先端から生体組織の測定部位に投射される。生体組織の測定部位が励起光に起因して蛍光を発し、その蛍光がプローブ10の投光受光部12の先端に受光される。受光した蛍光が受光用光ファイバ15によって測光部107に伝送される。CPU103がRAM104に記録された補正係数を測光部107に反映させる。そして、測光部107が受光した蛍光の強度データやスペクトルデータを測定し、その強度データやスペクトルデータを補正係数で補正する。補正係数で補正された強度データやスペクトルデータは、信号処理部106によって信号処理されたり、CPU103及びインターフェース112によってコンピュータ114に転送されたりする。コンピュータ114は、補正された強度データやスペクトルデータを表示モニタ116に表示させる。これにより、生体組織の測定部位を診断することができる。
プローブ10が使い捨てであるため、診断後、コネクタ11を接続部102から外し、プローブ10を廃棄する。調整治具30、ストリップ50、遮光カバー60、トレイ70、カバー80及び包装袋90も廃棄する。なお、調整治具30は、別のプローブのキャリブレーションのために再使用してもよい。
〔効果〕
以上の実施の形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1) プローブ10と調整治具30がセットになっているから、調整治具30とは別の大規模な調整治具を準備しなくても済む。
(2) プローブ10と調整治具30がセットになっているから、ユーザーは包装袋90を開封した時に調整治具30の存在に気づく。そのため、ユーザーは、プローブ10を用いて蛍光診断を行う前に、調整治具30を用いてプローブ10のキャリブレーションを忘れずに行う。
(3) プローブ10と調整治具30がセットになっているから、新しい調整治具30をプローブ10のキャリブレーションに用いることができる。調整治具30の校正用ターゲット51,52の劣化・変色等がなく、正確なキャリブレーションを行うことができる。
(4) 予め、プローブ10の投光受光部12の先端面(特に投光受光窓20)が校正用ターゲット51,52に正対した状態で、投光受光部12が治具本体31によって覆われている。特に、予め、投光受光部12の先端面から校正用ターゲット51,52までの距離が適切に設定されている。そのため、キャリブレーションの際に、プローブ10の投光受光部12を別の大規模な調整治具等にセットする必要がない。従って、ユーザーにとって使い勝手がよい。
(5) 投光受光部12の先端面と校正用ターゲット51,52が予め正対し、更にその周囲が光密に保たれているから、ユーザーがプローブ10のコネクタ11をベースユニット100の接続部102に接続するだけで、キャリブレーションが自動的に行われる。そのため、ユーザーに特段の作業・負担を要求しなくても済む。
(6) プローブ10の投光受光部12の先端がストッパ37に当接しているので、校正用ターゲット51,52がストッパ37によって遮光される。そのため、キャリブレーションの精度が高い。ストッパ37がリング状に設けられているから、ストッパ37が投光・受光の障害とならない。
(7) 遮光シート41によって校正用ターゲット51,52及び投光受光部12が遮光されるから、キャリブレーションの精度が高い。
(8) 診断用包装物1がシンプルに構成されているから、診断用包装物1のコストが低い。
(9) 校正用ターゲット51,52が差込孔34内に配置されているから、2回のキャリブレーションを行うことができる。
(10) ストリップ50を引き抜くだけで、2回目のキャリブレーションを行うことができる。
(11) プローブ10及び調整治具30の収納が工夫されているので、使い勝手がよい。調整治具30を取り出さずとも、キャリブレーションを行うことができる。
(12) プローブ10及び調整治具30が使い捨てであるから、使い勝手がよいうえ、衛生的である。
(13) プローブ10の投光受光部12が治具本体31の差込孔34に差し込まれているから、投光受光部12が保護される。特に、遮光シート41のクッション性によって投光受光部12をより保護することができる。
(14) 表示モニタ116に取扱手順が表示されるから、キャリブレーションの取扱手順を間違えずに確実に行える。更に、ユーザーにキャリブレーション行為を認識させずにキャリブレーションが完了する。
<第二の実施の形態>
図11は、第二の実施の形態に係る診断用包装物の一部を示した断面図である。図11に示す断面は、図5に示す断面に対応する。図11と図5の間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。以下、第二の実施の形態と第一の実施の形態との間で相違する部分について主に説明する。
第一の実施の形態では、ストリップ50がトレイ本体71及び遮光カバー60から分離していた。それに対して、第二の実施の形態では、ストリップ50がトレイ本体71に連結されている。
具体的には、ストリップ50が先端部収納部75の底に連結されている。ストリップ50は、先端部収納部75の底に対して起立している。ストリップ50とトレイ本体71が一体形成されている。
ストリップ50がスリット40及び切り込み43を貫通して、差込孔34内に至っている。ストリップ50は、ストッパ37と第二校正用ターゲット52との間の位置で差込孔34を横切る。
スリット39が治具本体31に形成されていない。切り込み42が遮光シート41に形成されていない。そのため、ストリップ50は、スリット40の反対側において遮光シート41及び治具本体31を貫通していない。
以上に説明したことを除いて、第二の実施の形態に係る診断用包装物と、第一の実施の形態に係る診断用包装物1は同様である。
また、第二の実施の形態に係る診断用包装物の取扱方法と、第一の実施の形態に係る診断用包装物1の取扱方法はほぼ同様である。但し、図10に示すステップS6の処理とステップS8の処理との間では、ユーザーが、治具本体31及び遮光シート41をプローブ10の投光受光部12と一緒に先端部収納部75から取り出す。そうすると、ストリップ50がスリット40及び切り込み43から引き抜かれる。
<第三の実施の形態>
図12は、第三の実施の形態に係る診断用包装物の一部を示した断面図である。図12に示す断面は、図5に示す断面に対応する。図12と図5の間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。以下、第三の実施の形態と第一の実施の形態との間で相違する部分について主に説明する。
第三の実施の形態では、ストリップ50が遮光カバー60に連結されている。具体的には、ストリップ50が遮光カバー60の下面に連結されている。ストリップ50と遮光カバー60が一体形成されている。
遮光カバー60の下面が治具本体31に向けられ、ストリップ50が遮光カバー60から先端部収納部75内へ垂下している。ストリップ50がスリット39及び切り込み42を貫通して、差込孔34内に至っている。ストリップ50は、ストッパ37と第二校正用ターゲット52との間の位置で差込孔34を横切る。
スリット40が治具本体31に形成されていない。切り込み43が遮光シート41に形成されていない。そのため、ストリップ50は、スリット39の反対側において遮光シート41及び治具本体31を貫通していない。
以上に説明したことを除いて、第三の実施の形態に係る診断用包装物と、第一の実施の形態に係る診断用包装物1は同様である。
また、第三の実施の形態に係る診断用包装物の取扱方法と、第一の実施の形態に係る診断用包装物1の取扱方法はほぼ同様である。但し、図10に示すステップS6の処理とステップS8の処理との間では、ユーザーが、遮光カバー60をトレイ本体71の上面から剥がす。そうすると、ストリップ50がスリット39及び切り込み42から引き抜かれる。
<第四の実施の形態>
第一〜第三の実施の形態では、ストリップ50の数及び第一校正用ターゲット51の数が1であったが、第四の実施の形態では、ストリップ50の数及び第一校正用ターゲット51の数が複数である。
すなわち、複数のストリップ50がプローブ10の投光受光部12側から第二校正用ターゲット52側へ配列されている。これら複数のストリップ50のうち、第一の実施の形態のように、トレイ本体71及び遮光カバー60から分離しているストリップ50の数は任意であり、第二の実施の形態のように、トレイ本体71に連結されたストリップ50の数はゼロ又は1であり、第三の実施の形態のように、遮光カバー60に連結されたストリップ50の数はゼロ又は1である。
一つのストリップ50につき一つの第一校正用ターゲット51が設けられている。複数の第一校正用ターゲット51がプローブ10の投光受光部12側から第二校正用ターゲット52側へ配列されている。複数の第一校正用ターゲット51の色が互いに異なることが好ましい。
以上の説明を除いて、第四の実施の形態に係る診断用包装物と、第一の実施の形態に係る診断用包装物1は同様である。
ストリップ50の数及び第一校正用ターゲット51の数が複数である場合について、以下に図面を参照してより具体的に説明する。
図13は、ストリップ50の数及び第一校正用ターゲット51の数が2である場合、第四の実施の形態に係る診断用包装物の一部を示した断面図である。図13に示す断面は、図5に示す断面に対応する。図13と図5の間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。
図13に示すように、一つ目のストリップ50が二つ目のストリップ50よりもプローブ10の投光受光部12の近くに配置されている。一つ目のストリップ50は、第三の実施の形態のように、遮光カバー60に連結されている。二つ目のストリップ50は、第二の実施の形態のように、トレイ本体71に連結されている。
図14は、ストリップ50の数及び第一校正用ターゲット51の数が2である場合、第四の実施の形態に係る診断用包装物の一部を示した断面図である。図14に示す断面は、図5に示す断面に対応する。図14と図5の間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。
図14に示すように、一つ目のストリップ50が二つ目のストリップ50よりもプローブ10の投光受光部12の近くに配置されている。一つ目のストリップ50は、第二の実施の形態のように、トレイ本体71に連結されている。二つ目のストリップ50は、第一の実施の形態のように、遮光カバー60及びトレイ本体71から分離している。
図15は、ストリップ50の数及び第一校正用ターゲット51の数が2である場合、第四の実施の形態に係る診断用包装物の一部を示した断面図である。図15に示す断面は、図5に示す断面に対応する。図15と図5の間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。
図15に示すように、一つ目のストリップ50が二つ目のストリップ50よりもプローブ10の投光受光部12の近くに配置されている。一つ目のストリップ50は、第三の実施の形態のように、遮光カバー60に連結されている。二つ目のストリップ50は、第一の実施の形態のように、遮光カバー60及びトレイ本体71から分離している。
図13〜図15に示すような場合、ベースユニット100は、図10に示すステップS7(Yes)の処理の後にステップS3〜ステップS7の処理を再度行う。
図13に示すような場合、一回目のステップS6の処理とステップS8の処理との間では、ユーザーが遮光カバー60をトレイ本体71の上面から剥がし、二回目のステップS6の処理とステップS8の処理との間では、ユーザーが治具本体31及び遮光シート41をプローブ10の投光受光部12と一緒に先端部収納部75から取り出す。
図14に示すような場合、一回目のステップS6の処理とステップS8の処理との間では、ユーザーが治具本体31及び遮光シート41をプローブ10の投光受光部12と一緒に先端部収納部75から取り出し、二回目のステップS6の処理とステップS8の処理との間では、ユーザーが二つ目のストリップ50を引き抜く。
図15に示すような場合、一回目のステップS6の処理とステップS8の処理との間では、ユーザーが遮光カバー60をトレイ本体71の上面から剥がし、二回目のステップS6の処理とステップS8の処理との間では、ユーザーが二つ目のストリップ50を引き抜く。
図16は、ストリップ50の数及び第一校正用ターゲット51の数が3である場合、第四の実施の形態に係る診断用包装物の一部を示した断面図である。図16に示す断面は、図5に示す断面に対応する。図16と図5の間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。
図16に示すように、一つ目のストリップ50が二つ目のストリップ50よりもプローブ10の投光受光部12の近くに配置され、二つ目のストリップ50が三つ目のストリップ50よりもプローブ10の投光受光部12の近くに配置されている。一つ目のストリップ50は、第三の実施の形態のように、遮光カバー60に連結されている。二つ目のストリップ50は、第二の実施の形態のように、トレイ本体71に連結されている。三つ目のストリップ50は、第一の実施の形態のように、遮光カバー60及びトレイ本体71から分離している。
図16に示すような場合、ベースユニット100は、ステップS3〜ステップS7の処理を三回繰り返す。一回目のステップS6の処理とステップS8の処理との間では、ユーザーが遮光カバー60をトレイ本体71の上面から剥がし、二回目のステップS6の処理とステップS8の処理との間では、ユーザーが治具本体31及び遮光シート41をプローブ10の投光受光部12と一緒に先端部収納部75から取り出し、三回目のステップS6の処理とステップS8の処理との間では、ユーザーが三つ目のストリップ50を引き抜く。
1 診断用包装物
10 プローブ
11 コネクタ
12 投光受光部
13 ケーブル本体部
30 調整治具
31 治具本体
34 差込孔
37 ストッパ
41 遮光シート
50 ストリップ
51 第一校正用ターゲット
52 第二校正用ターゲット
60 遮光カバー
70 トレイ
71 トレイ本体
72 プローブ収納凹部
73 コネクタ収納部
74 ケーブル収納部
75 先端部収納部
90 包装袋

Claims (13)

  1. トレイと、
    前記トレイに収納され、光の伝送、投光及び受光をするプローブと、
    前記トレイに収納された調整治具と、
    前記プローブ、前記調整治具及び前記トレイを包み込んだ包装袋と、を備え、
    前記トレイが、トレイ本体と、前記トレイ本体の上面に凹設されたリング状のケーブル収納部と、前記トレイ本体の上面に凹設され、前記ケーブル収納部に繋がり、前記ケーブル収納部から前記ケーブル収納部の接線方向に延びたコネクタ収納部と、前記トレイ本体の上面に凹設され、前記ケーブル収納部に繋がり、前記ケーブル収納部から前記ケーブル収納部の接線方向に延びた先端部収納部と、を有し、
    前記プローブが、光の伝送を行うケーブル本体部と、前記ケーブル本体部の基端に連結され、光の入出力を行うコネクタと、前記ケーブル本体部の先端に連結され、投光及び受光を行う投光受光部と、を有し、
    前記調整治具が、治具本体と、前記治具本体の内部に形成されるとともに前記治具本体の表面で開口した差込孔と、前記差込孔内において前記差込孔を横切って前記治具本体の外まで貫通し、前記治具本体から引き抜き可能なストリップと、前記ストリップに設けられるとともに前記差込孔内に配置された第一校正用ターゲットと、前記差込孔内のうち前記ストリップに関して前記差込孔の開口の反対側に配置された第二校正用ターゲットと、を有し、
    前記投光受光部が前記差込孔の開口から前記差込孔に差し込まれて、前記第一校正用ターゲットが前記投光受光部に正対し、
    前記投光受光部及び前記治具本体が前記先端部収納部に収納され、前記ケーブル本体部が前記ケーブル収納部に収納され、前記コネクタがコネクタ収納部に収納されている、診断用包装物。
  2. 前記調整治具が、前記差込孔の内壁に貼着されるとともに前記投光受光部を包み込んだ遮光シートを更に有する、請求項1に記載の診断用包装物。
  3. 前記ストリップが前記トレイ本体から分離されている、請求項1又は2に記載の診断用包装物。
  4. 前記ストリップが前記差込孔の外側において前記トレイ本体に連結されている、請求項1又は2に記載の診断用包装物。
  5. 前記先端部収納部を覆った遮光カバーを更に備え、
    前記ストリップが前記差込孔の外側において前記遮光カバーに連結されている、請求項1又は2に記載の診断用包装物。
  6. 前記第一校正用ターゲットの色と前記第二校正用ターゲットの色が異なる、請求項1から5の何れか一項に記載の診断用包装物。
  7. 前記第一校正用ターゲットの色が白であり、前記第二校正用ターゲットの色が黒である、請求項1から5の何れか一項に記載の診断用包装物。
  8. 前記調整治具が、前記第一校正用ターゲットよりも前記差込孔の開口寄りで前記差込孔の内壁に凸設されたストッパを更に有し、
    前記投光受光部の先端が前記ストッパに当接している、請求項1から7の何れか一項に記載の診断用包装物。
  9. 治具本体と、
    前記治具本体の内部に形成されるとともに前記治具本体の表面で開口した差込孔と、
    前記差込孔内において前記差込孔を横切って前記治具本体の外まで貫通し、前記治具本体から引き抜き可能なストリップと、
    前記ストリップに設けられるとともに前記差込孔内に配置された第一校正用ターゲットと、
    前記差込孔内のうち前記ストリップに関して前記差込孔の開口の反対側に配置された第二校正用ターゲットと、を備える、プローブ用調整治具。
  10. 前記差込孔の内壁に貼着された遮光シートを更に備える、請求項9に記載のプローブ用調整治具。
  11. 前記第一校正用ターゲットの色と前記第二校正用ターゲットの色が異なる、請求項9又は10に記載のプローブ用調整治具。
  12. 前記第一校正用ターゲットの色が白であり、前記第二校正用ターゲットの色が黒である、請求項9又は10に記載のプローブ用調整治具。
  13. 前記第一校正用ターゲットよりも前記差込孔の開口寄りで前記差込孔の内壁に凸設されたストッパを更に備える、請求項9から12の何れか一項に記載のプローブ用調整治具。
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