JP2012132397A - タービン - Google Patents

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Abstract

【課題】漏洩流量をより低減化した高性能なタービンを提供する。
【解決手段】チップシュラウド51に、段差面53(53A〜53C)を有して仕切板外輪11側に突出する、ステップ部52(52A〜52C)を設ける一方、仕切板外輪11のチップシュラウド51に対応する部位に、このチップシュラウド51に向けて径方向内方側に延出する三つのシールフィン15(15A〜15C)を設け、段差面53(53A〜53C)には、ステップ部52(52A〜52C)の上面152(152A〜152C)に連なるように形成され、この上面152(152A〜152C)において蒸気Sの主流から剥離した剥離渦Y2をシールフィンシールフィン15(15A〜15C)に向かって案内する傾斜部56(56A〜56C)が設けられている。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば、発電プラント、化学プラント、ガスプラント、製鉄所、船舶等に用いられるタービンに関するものである。
従来から、蒸気タービンの一種として、ケーシングと、ケーシングの内部に回転自在に設けられた軸体(ロータ)と、ケーシングの内周部に固定配置された静翼と、この静翼の下流側において軸体に放射状に設けられた動翼とを複数段備えたものが知られている。このような蒸気タービンのうち衝動タービンの場合は、蒸気の圧力エネルギーを静翼によって速度エネルギーに変換し、この速度エネルギーを動翼によって回転エネルギー(機械エネルギー)に変換している。また、反動タービンの場合は、動翼内でも圧力エネルギーが速度エネルギーに変換され、蒸気が噴出する反動力により回転エネルギー(機械エネルギー)に変換される。
この種の蒸気タービンでは、動翼の先端部と、動翼を囲繞して蒸気の流路を形成するケーシングとの間に径方向の隙間が形成されていると共に、静翼の先端部と軸体との間にも径方向の隙間が形成されている場合が多い。
しかしながら、動翼先端部の隙間を下流側に通過する漏洩蒸気は、動翼に対して回転力を付与しない。また、静翼先端部の隙間を下流側に通過する漏洩蒸気は、静翼によって圧力エネルギーを速度エネルギーに変換しない。このため、下流動翼に対して回転力をほとんど付与しない。したがって、蒸気タービンの性能向上のためには、前記隙間を通過する漏洩蒸気の量を低減することが重要となる。
ここで、図9に示すように、例えば動翼500の先端部501に、回転軸方向(以下、単に軸方向という)上流側から下流側に向かって高さが漸次高くなるステップ部502(502A,502B,502C)を設け、ケーシング503に、ステップ部502(502A,502B,502C)に対して微小隙間H101,102,103を有するシールフィン504(504A,504B,504C)を設けた構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このように構成することで、シールフィン504(504A,504B,504C)の隙間S100を通り抜けた漏れ流れがステップ部502(502A,502B,502C)の段差面506(506A,506B,506C)を形成する端縁部(エッジ部)505(505A,505B,505C)に衝突し、流動抵抗を増大させることができる。また、段差面506(506A,506B,506C)の端縁部505(505A,505B,505C)で剥離した蒸気が剥離渦Y100となって、シールフィン504(504A,504B,504C)先端から動翼500の先端部501に向かうダウンフローを生じさせる。これが微小隙間H101,102,103を通過する蒸気の縮流効果を奏する。このため、ケーシング503と動翼500の先端部501との隙間を通過する漏洩流量が低減される。
特開2006−291967号公報
ところで、図9に示すように、動翼500を通過する流体の密度は下流側に向かうほど小さくなるので、ステップ部502(502A,502B,502C)を通過する蒸気の流速は下流側に向かうほど速くなる。すなわち、段差面506(506A,506B,506C)の端縁部505(505A,505B,505C)で剥離した蒸気は、下流側のものほど径方向の速度が大きくなる。このため、段差面506(506A,506B,506C)の傾斜角度が等しく設定されている場合、下流側に向かうほど径方向に湾曲した剥離渦Y100が形成される。このような形状の剥離渦Y100は、縮流効果が小さく、静圧低減効果も小さくなってしまい、漏洩流量を低減しにくいという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、漏洩流量をより低減化した高性能なタービンを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るタービンは、ブレードと、前記ブレードの先端部側に隙間を介して設けられると共に、前記ブレードに対して相対回転する構造体とを備え、前記隙間に流体が流通されるタービンにおいて、前記ブレードの前記先端部、および前記構造体の前記先端部に対向する部位の何れか一方には、少なくとも1つの段差面を有して他方側に突出するステップ部が設けられ、前記他方側には、前記ステップ部に向かって延出し、このステップ部との間に微小隙間を形成するシールフィンが設けられ、前記段差面には、前記ステップ部の上面に連なるように形成され、この上面において前記流体の主流から剥離した剥離渦を前記シールフィンに向かって案内する切除部が設けられていることを特徴とする。
このように構成することで、ブレードを通過する流体の主流の一部が段差面に衝突し、上流側に戻るように主渦を形成すると共に、段差面の端縁部(エッジ)において主渦から一部の流れが剥離されて主渦とは反対方向に回る剥離渦が形成される。すなわち、剥離渦はシールフィン先端からステップ部に向かうダウンフローを生じさせる。このため、剥離渦がシールフィン先端とステップ部との間の微小隙間を通過する流体の縮流効果を奏するので、漏洩流量を低減することができる。
ここで、段差面には、ステップ部の上面に連なるように切除部が形成されている。すなわち、段差面の端縁部が切除部によって切除され、剥離渦が端縁部よりもシールフィンに向かって案内される。このため、切除部が形成されていない場合と比較してシールフィンの手前に形成される剥離渦の直径が縮径される。よって、シールフィン先端近傍での剥離渦によるダウンフローが強くなり、さらに微小隙間を通過する流体の縮流効果を向上させることができる。
また、剥離渦の直径が縮径されることにより、シールフィンの上流側の静圧を低減させることができる。このため、シールフィンを挟んで上流側と下流側との差圧を小さくすることができる。よって、さらに漏洩流量を低減することが可能になる。
本発明に係るタービンは、前記ステップ部は、前記段差面を複数有し、上流側から下流側に向かって突出高さが漸次高くなるように形成されており、前記切除部は、各段差面に形成され、前記上流側から前記下流側に向かって傾斜する傾斜部であって、各傾斜部の回転軸径方向に対する傾斜角度は、前記下流側の前記段差面に形成されている前記傾斜部の前記傾斜角度ほど大きく設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、上流側も下流側も同様に、剥離渦の速度ベクトルをシールフィン先端側(軸方向)に向かせることができる。このため、各ステップ部で形成される剥離渦の直径を略均一にすることができる。すなわち、ステップ部の各段差面における流体の流速が変化しても各段差面に形成される剥離渦の直径を略均等に縮径させることができる。よって、微小隙間を通過する流体の剥離渦による縮流効果をさらに確実に向上させることができると共に、シールフィンの上流側の静圧をさらに確実に低減させることができる。
本発明に係るタービンは、前記ステップ部は、前記段差面を複数有し、上流側から下流側に向かって突出高さが漸次高くなるように形成されており、前記切除部は、各段差面に形成され、前記上流側から前記下流側に向かって滑らかに前記上面に連なる弧状部を有し、前記弧状部の前記上面に接続する部位の接線方向と回転軸径方向との間の角度は、前記下流側の前記段差面に形成されている前記弧状部の前記角度ほど大きく設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、ステップの各段差面における流体の流速が変化しても各段差面に形成される剥離渦の直径を略均等に縮径させることができる。このため、微小隙間を通過する流体の剥離渦による縮流効果をさらに確実に向上させることができると共に、シールフィンの上流側の静圧をさらに確実に低減させることができる。
本発明によれば、段差面の端縁部が切除部によって切除され、剥離渦が端縁部よりもシールフィンに向かって案内されるので、切除部が形成されていない場合と比較してシールフィンの手前に形成される剥離渦の直径を縮径することができる。このため、シールフィン先端近傍での剥離渦によるダウンフローが強くなり、微小隙間を通過する流体の縮流効果を向上させることができる。
また、剥離渦の直径が縮径されることにより、シールフィンの上流側の静圧を低減させることができる。このため、シールフィンを挟んで上流側と下流側との差圧を小さくすることができる。よって、さらに漏洩流量を低減することが可能になる。
本発明の実施形態における蒸気タービンを示す概略構成断面図である。 図1における要部Iを示す拡大断面図である。 本発明の実施形態における蒸気タービンの作用説明図であって、(a)は図1における要部Iの拡大図、(b)は(a)の要部拡大図である。 本発明の第一変形例におけるステップ部の概略構成断面図である。 本発明の第二変形例におけるステップ部の概略構成断面図である。 本発明の第三変形例におけるステップ部の概略構成断面図である。 本発明の第四変形例におけるステップ部の概略構成断面図である。 本発明の第五変形例におけるステップ部の概略構成断面図である。 従来の蒸気タービンにおける要部の概略構成図である。
(蒸気タービン)
次に、この発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る蒸気タービンを示す概略構成断面図である。
蒸気タービン1は、ケーシング10と、ケーシング10に流入する蒸気Sの量と圧力を調整する調整弁20と、ケーシング10の内方に回転自在に設けられ、動力を図示しない発電機等の機械に伝達する軸体30と、ケーシング10に保持された静翼40と、軸体30に設けられた動翼50と、軸体30を軸回りに回転可能に支持する軸受部60とを主たる構成としている。
軸受部60は、ジャーナル軸受装置61およびスラスト軸受装置62を備えており、軸体30を回転可能に支持している。
ケーシング10は、内部空間が気密に封止されているとともに、蒸気Sの流路とされている。このケーシング10の内壁面には、軸体30が挿通されたリング状の仕切板外輪11が強固に固定されている。
調整弁20は、ケーシング10の内部に複数個取り付けられており、それぞれ図示しないボイラから蒸気Sが流入する調整弁室21と、弁体22と、弁座23とを備えており、弁体22が弁座23から離れると蒸気流路が開いて、蒸気室24を介して蒸気Sがケーシング10の内部空間に流入するようになっている。
軸体30は、軸本体31と、この軸本体31の外周から回転軸径方向(以下、単に径方向という)に延出した複数のディスク32とを備えている。この軸体30は、不図示の発電機等の機械に回転エネルギーを伝達するようになっている。
静翼40は、軸体30を囲繞するように放射状に多数配置されて環状静翼群を構成しており、それぞれ仕切板外輪11に保持されている。これら静翼40の径方向における内方側は、軸体30が挿通されたリング状のハブシュラウド41で連結され、その先端部が軸体30に対して径方向の隙間をあけて配設されている。
これら複数の静翼40からなる環状静翼群は、軸方向に間隔をあけて六つ形成されており、蒸気Sの圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して、下流側に隣接する動翼50側に案内するようになっている。
動翼50は、軸体30が有するディスク32の外周部に強固に取り付けられている。この動翼50は、各環状静翼群の下流側において、放射状に多数配置されて環状動翼群を構成している。
これら環状静翼群と環状動翼群とは、一組一段とされている。すなわち、蒸気タービン1は、六段に構成されている。これら動翼50の先端部は、周方向に延びたチップシュラウド51とされている。
ここで、本実施形態では、軸体30、および仕切板外輪11が本発明における「構造体」となっている。また、静翼40、ハブシュラウド41、チップシュラウド51、および動翼50が本発明における「ブレード」となっている。そして、静翼40およびハブシュラウド41を「ブレード」とした場合は軸体30を「構造体」とし、一方、動翼50およびチップシュラウド51を「ブレード」とした場合は仕切板外輪11を「構造体」とする。なお、以下の説明においては、仕切板外輪11を「構造体」とし、動翼50を「ブレード」として説明する。
図2は、図1における要部Iを示す拡大断面図である。
図2に示すように、動翼50の先端部となるチップシュラウド51は、ケーシング10の径方向において仕切板外輪11と隙間Kを介して対向して配置されている。チップシュラウド51は、段差面53(53A〜53C)を有して仕切板外輪11側に突出する、ステップ部52(52A〜52C)を形成したものである。
本実施形態では、チップシュラウド51は、三つのステップ部52(52A〜52C)を形成している。これら三つのステップ部52A〜52Cは、これらの上面152(152A〜152C)の動翼50からの突出高さが、軸体30の軸方向上流側(図2における左側)から下流側(図2における右側)に向かうに従って、漸次高くなるように配設されている。すなわち、ステップ部52A〜52Cは、段差を形成する段差面53(53A〜53C)が、軸方向上流側を向いた前向きに形成されている。
ここで、各段差面53(53A〜53C)は、それぞれ上面152(152A〜152C)に向かうに従って下流側に傾くように傾斜部56(56A〜56C)を形成している。すなわち、各段差面53(53A〜53C)は、斜めに切除されて傾斜部56(56A〜56C)を形成した状態になっている。そして、ステップ部52(52A〜52C)の上面152(152A〜152C)に、傾斜部56(56A〜56C)の上縁部55(55A〜55C)が接続された状態になっている。
また、傾斜部56(56A〜56C)は、径方向に対する傾斜角度θ1〜θ3が、下流側に向かうほど大きく設定されている。すなわち、三つのステップ部52(52A〜52C)のうち、最も上流に位置している一段目のステップ部52Aの段差面53Aに形成されている傾斜部56Aの傾斜角度θ1、一段目のステップ部52Aよりも下流側に位置している二段目のステップ部52Bの段差面53Bに形成されている傾斜部56Bの傾斜角度θ2、および二段目のステップ部52Bよりも下流側に位置している三段目のステップ部52Cの段差面53Cに形成されている傾斜部56Cの傾斜角度θ3は、
θ3>θ2>θ1・・・(1)
を満たすように設定されている。
一方、仕切板外輪11には、チップシュラウド51に対応する部位、つまり、チップシュラウド51の先端部(ステップ部52)に対向する部位に、環状溝111が形成されており、この環状溝111に、チップシュラウド51が臨まされた状態になっている。環状溝111は、三つのステップ部52(52A〜52C)に対応するように、上流側から下流側に向かって、段差により漸次拡径された三つの環状の凹部111A〜111Cと、最下流側に形成され、三段目の凹部111Cよりも縮径された四段目の凹部111Dを形成している。
ここで、一段目の凹部111Aと二段目の凹部111Bとの境界に位置する端縁部(エッジ部)112A、二段目の凹部111Bと三段目の凹部111Cとの境界に位置する端縁部112B、および三段目の凹部111Cと四段目の凹部111Dとの境界に位置する端縁部112Cには、チップシュラウド51に向けて径方向内方側に延出する三つのシールフィン15(15A〜15C)が設けられている。すなわち、シールフィン15(15A〜15C)は、ステップ部52(52A〜52C)に1:1で対応するように設けられている。
各シールフィン15(15A〜15C)は、それぞれ対応するステップ部52(52A〜52C)との間に、微小隙間H(H1〜H3)を径方向に形成している。これら微小隙間H(H1〜H3)の各寸法は、ケーシング10や動翼50の熱伸び量、動翼50の遠心伸び量等を考慮した上で、両者が接触することがない安全な範囲内で、最小のものに設定されている。
なお、本実施形態では、H1〜H3は全て同じ寸法となっている。ただし、必要に応じて、これらを適宜変更することが可能であることはいうまでもない。
このような構成のもとに、チップシュラウド51側と仕切板外輪11との間には、各ステップ部52(52A〜52C)と、これらに対応する環状溝111の三つの凹部111A〜111Cとの間にキャビティC(C1〜C3)が形成されている。
より詳しくは、最上流側に形成され、一段目のステップ部52Aに対応する第一のキャビティC1は、一段目のステップ部52Aに対応するシールフィン15Aと、一段目の凹部111Aの上流側の内壁面54Aとの間で、かつチップシュラウド51側と仕切板外輪11との間に形成されている。
また、二段目のステップ部52Bに対応する第二のキャビティC2は、二段目のステップ部52Bに対応するシールフィン15Bと、二段目の凹部111Bの上流側の内壁面54B、およびここの端縁部112Aに設けられているシールフィン15Aとの間で、かつチップシュラウド51側と仕切板外輪11との間に形成されている。
さらに、三段目のステップ部52Cに対応する第三のキャビティC3は、三段目のステップ部52Cに対応するシールフィン15C、およびこれが設けられている三段目の凹部111Cの下流側の内壁面54Cと、三段目の凹部111Cの上流側の内壁面54D、およびここの端縁部112Bに設けられているシールフィン15Bとの間で、かつチップシュラウド51側と仕切板外輪11との間に形成されている。
(蒸気タービンの動作)
次に、図1〜図3に基づいて、蒸気タービン1の動作について説明する。
図3は、蒸気タービンの作用説明図であって、(a)は図1における要部Iの拡大図、(b)は(a)の要部拡大図である。
図1〜図3(a)に示すように、まず、調整弁20(図1参照)を開状態とすると、図示しないボイラから蒸気Sがケーシング10の内部空間に流入する。
ケーシング10の内部空間に流入した蒸気Sは、各段における環状静翼群と環状動翼群とを順次通過する。この際には、圧力エネルギーが静翼40によって速度エネルギーに変換され、静翼40を経た蒸気Sのうちの大部分が同一の段を構成する動翼50間に流入し、動翼50により蒸気Sの速度エネルギーが回転エネルギーに変換されて、軸体30に回転が付与される。一方、蒸気Sのうちの一部(例えば、数%)は、静翼40から流出した後、環状溝11a内に流入する、所謂漏洩蒸気となる。
ここで、図3(a)に示すように環状溝111内に流入した蒸気Sは、まず、第一のキャビティC1に流入し、一段目のステップ部52Aの段差面53Aに衝突し、上流側に戻るようにして例えば図3の紙面上にて反時計回りに回る主渦Y1を生じる。
その際、特に一段目のステップ部52Aの上縁部55Aにおいて、主渦Y1から一部の流れが剥離されることにより、この主渦Y1と反対方向、本例では図3の紙面上にて時計回りに回るように、剥離渦Y2が生じる。
ここで、一段目のステップ部52Aの段差面53Aは、上面152Aに向かうに従って下流側に傾くように傾斜部56Aを形成している。このため、主渦Y1の上縁部55Aにおける速度ベクトルは、段差面53Aが傾斜部56Aを形成していない場合と比較してシールフィン15A側に向かって傾く。これにより、一段目のステップ部52Aの上面152A上に形成された剥離渦Y2の直径は、段差面53Aが傾斜部56Aを形成していない場合と比較して小さくなる。
このような剥離渦Y2は、シールフィン15Aとステップ部52Aとの間の微小隙間H1を通り抜ける漏れ流れを低減する、縮流効果を発揮する。
すなわち、図3(a)に示したように剥離渦Y2が形成されると、この剥離渦Y2には、シールフィン15A先端の軸方向上流側において、速度ベクトルを径方向内方側に向けるダウンフローを生じる。このダウンフローは、微小隙間H1の直前で径方向内方側に向う慣性力を保有しているため、微小隙間H1を通り抜ける流れに対し、径方向内方側に縮める効果(縮流効果)を発揮し、漏洩流量は小さくなる。
ここで、図3(b)に示すように、剥離渦Y2は、この渦が真円を形成すると仮定すると、剥離渦Y2の直径が微小隙間H1の2倍になってその外周がシールフィン15Aに接する場合に、この剥離渦Y2のダウンフローにおける径方向内方側に向く速度成分Fの最大位置が、シールフィン15Aの先端(内端縁)に一致することになる。この場合、ダウンフローが微小隙間H1の直前をより良好に通過するため、漏れ流れに対する縮流効果が最大になると考えられる。
本実施形態にあっては、一段目のステップ部52Aの段差面53Aが傾斜部56Aを形成しており、剥離渦Y2の直径が段差面53Aに傾斜部56Aが形成されていない場合と比較して小さくなるので、剥離渦Y2の直径を微小隙間H1の2倍に設定し易い。
また、シールフィン15Aと、これよりも上流側に位置する傾斜部56Aの上縁部55Aとの間の距離をL1したとき、この距離L1と傾斜部56Aの傾斜角度θ1を、剥離渦Y2の直径が微小隙間H1の2倍となるように設定すればよい。
続いて、微小隙間H1を通過して蒸気Sは、第二のキャビティC2に流入し、二段目のステップ部52Bの段差面53Bに衝突し、上流側に戻るようにして例えば図3の紙面上にて反時計回りに回る主渦Y1を生じる。そして、二段目のステップ部52Bの上縁部55Bにおいて、主渦Y1から一部の流れが剥離されることにより、この主渦Y1と反対方向、本例では図3の紙面上にて時計回りに回るように、剥離渦Y2が生じる。
さらに、微小隙間H2を通過して蒸気Sは、第三のキャビティC3に流入し、三段目のステップ部52Cの段差面53Cに衝突し、上流側に戻るようにして例えば図3の紙面上にて反時計回りに回る主渦Y1を生じる。そして、三段目のステップ部52Cの上縁部55Cにおいて、主渦Y1から一部の流れが剥離されることにより、この主渦Y1と反対方向、本例では図3の紙面上にて時計回りに回るように、剥離渦Y2が生じる。
ここで、蒸気Sの密度は下流側に向かうほど小さくなるので、下流側のキャビティCほど蒸気Sの子午面内の流速が速くなる。このため、第二のキャビティC2内で段差面53Bに衝突した蒸気Sの径方向外側に向かう流れは、第一のキャビティC1内で段差面53Aに衝突した蒸気Sの径方向外側に向かう流れよりも強くなる。したがって、二段目のステップ部52Bの上面152B上に形成される剥離渦Y2の直径は、一段目のステップ部52Aの上面152A上に形成される剥離渦Y2の直径よりも大きくなる虞がある。
同様に、第三のキャビティC3内において、三段目のステップ部52Cの上面152C上に形成される剥離渦Y2の直径は、二段目のステップ部52Aの剥離渦Y2の直径よりも大きくなる虞がある。
しかしながら、本実施形態にあっては、各段差面53A〜53Cが形成している傾斜部56A〜56Cの傾斜角度θ1〜θ3が、式(1)を満たすように設定、つまり、下流側に向かうほど大きく設定されている(図2参照)。このため、各キャビティC(C1〜C3)内で形成される剥離渦Y2の速度ベクトルをシールフィン15(15A〜15C)側(軸方向)に向かせることができる。よって、各剥離渦Y2の直径は、略同一に小さくなる。
なお、二段目のステップ部52Bに対応するシールフィン15Bと、これよりも上流側に位置する傾斜部56Bの上縁部55Bとの間の距離L2、傾斜部56Bの傾斜角度θ2、三段目のステップ部52Cに対応するシールフィン15Cと、これよりも上流側に位置する傾斜部56Cの上縁部55Cとの間の距離L3、および傾斜部56Cの傾斜角度θ3は、それぞれ距離L1や傾斜角度θ1と同様に、剥離渦Y2の直径が微小隙間H2,H3の2倍となるように設定すればよい。
(効果)
したがって、上述の実施形態によれば、チップシュラウド51に、三つのステップ部52(52A〜52C)を形成すると共に、仕切板外輪11に形成されている環状溝111のステップ部52(52A〜52C)に対応する部位に、それぞれ三つのシールフィン15(15A〜15C)を設けることにより、各シールフィン15(15A〜15C)の上流側に剥離渦Y2を形成することができる。この剥離渦Y2は、シールフィン15Aの軸方向上流側において、速度ベクトルを径方向内方側に向けるダウンフローを生じるので、各微小隙間H(H1〜H3)を通り抜ける漏れ流れを低減する、縮流効果を発揮することができる。
これに加え、ステップ部52(52A〜52C)の段差面53(53A〜53C)は、傾斜部56(56A〜56C)を形成しており、傾斜部56(56A〜56C)の傾斜角度θ1〜θ3が、下流側に向かうほど大きく設定されている。すなわち、傾斜角度θ1〜θ3が式(1)を満たすように設定されている。
このため、各キャビティC(C1〜C3)内で形成される剥離渦Y2の直径は、略同一に小さくなるので、各シールフィン15(15A〜15C)の軸方向上流側におけるダウンフローを強くすることができる。よって、確実に各微小隙間H(H1〜H3)を通り抜ける漏れ流れを低減する、縮流効果を発揮することができる。
なお、上述の実施形態では、各段差面53(53A〜53C)は、斜めに切除されて傾斜部56(56A〜56C)を形成した状態になっており、ステップ部52(52A〜52C)の上面152(152A〜152C)に、傾斜部56(56A〜56C)の上縁部55(55A〜55C)が接続された状態になっている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、少なくともステップ部52(52A〜52C)の上面152(152A〜152C)に連なるように各段差面53(53A〜53C)が切除されていればよい。
(第一変形例)
より具体的に、図4〜図8に基づいて説明する。
図4は、ステップ部の第一変形例の概略構成断面図である。なお、上述の実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する(以下の変形例についても同様)。
同図に示すように、チップシュラウド51に形成されている三つのステップ部52(52A〜52C)の段差面53(53A〜53C)には、それぞれ端縁部(エッジ部)に平面取り部156(156A〜156B)が形成されている。すなわち、各段差面53(53A〜53C)の上面152(152A〜152C)側は斜めに切除されている。そして、この上面152(152A〜152C)に、面取り部156(156A〜156C)の上縁部155(155A〜155C)が接続された状態になっている。
また、面取り部156(156A〜156C)は、径方向に対する傾斜角度θ1’〜θ3’が、下流側(図4における右側)に向かうほど大きく設定されている。すなわち、一段目のステップ部52Aの段差面53Aに形成されている面取り部156Aの傾斜角度θ1’、二段目のステップ部52Bの段差面53Bに形成されている面取り部156Bの傾斜角度θ2’、および三段目のステップ部52Cの段差面53Cに形成されている面取り部156Cの傾斜角度θ3’は、
θ3’>θ2’>θ1’・・・(5)
を満たすように設定されている。
したがって、上述の第一変形例によれば、前述の実施形態と同様の効果を奏することができる。また、面取り部156(156A〜156C)は、前述の実施形態の傾斜部56(56A〜56C)を形成する場合と比較して各ステップ部52(52A〜52C)の切除量が少ないので、この分加工コストを低減することが可能になる。
(第二変形例)
図5は、ステップ部の第二変形例の概略構成断面図である。なお、以下の図面において、チップシュラウド51に三つのステップ部52(52A〜52C)が形成されている点は、上述の実施形態と同様である。そして、各ステップ部52(52A〜52C)の構成が同様であるので、一部のステップ部52のみ図示し、他のステップ部52の図示を省略する。
同図に示すように、上述の実施形態と第二変形例との相違点は、上述の実施形態の各ステップ部52(52A〜52C)の段差面53(53A〜53C)には、それぞれ単に傾斜部56(56A〜56C)が形成されているのみであるのに対し、第二変形例では、一段目のステップ部52Aの上面152Aと二段目のステップ部52Bに形成されている傾斜部56Bとの接続部分、および二段目のステップ部52Bの上面152Bと三段目のステップ部52Cに形成されている傾斜部56Cとの接続部分に下流側(図5における右側)に向かって凹むように半径r1の弧状部57B,57Cが形成されている点にある。
これら弧状部57B,57Cにより、一段目のステップ部52Aの上面152Aと二段目のステップ部52Bに形成されている傾斜部56Bとが滑らかに接続されると共に、二段目のステップ部52Bの上面152Bと三段目のステップ部52Cに形成されている傾斜部56Cとが滑らかに接続される。
したがって、上述の第二変形例によれば、漏洩蒸気をスムーズに傾斜部57(57A〜57C)に導くことができ、各傾斜部57(57A〜57C)の上縁部55(55A〜55C)から流出する主渦Y1のエネルギー損失を小さくすることができる。この結果、剥離渦Y2のダウンフローを大きくすることができ、さらに大きな縮流効果を発揮させることが可能になる。
(第三変形例)
図6は、ステップ部の第三変形例の概略構成断面図である。
同図に示すように、上述の実施形態と第三変形例との相違点は、上述の実施形態の各ステップ部52(52A〜52C)の段差面53(53A〜53C)には、それぞれ傾斜部56(56A〜56C)のみが形成されているのに対し、第三変形例では、傾斜部56(56A〜56C)に代わって半径r2の弧状部256(256A〜256C)のみが形成されている点にある。
弧状部256(256A〜256C)は、下流側(図6における右側)に向かって凹むように形成されている。そして、ステップ部52(52A〜52C)の上面152(152A〜152C)に、弧状部256(256A〜256C)の上縁部255(255A〜255C)が接続された状態になっている。ここで、上縁部255(255A〜255C)における弧状部256(256A〜256C)の接線方向と、径方向との間の角度θAは、下流側に向かうほど大きく設定されている。
したがって、上述の第三変形例によれば、前述の実施形態と同様の効果を奏することができる。これに加え、前述の実施形態よりも漏洩蒸気をスムーズに弧状部256(256A〜256C)の上縁部255(255A〜255C)に導くことができるので、主渦Y1のエネルギー損失を小さくすることができる。この結果、剥離渦Y2のダウンフローをさらに大きくすることができ、より大きな縮流効果を発揮させることが可能になる。
(第四変形例)
図7は、ステップ部の第四変形例の概略構成断面図である。
同図に示すように、前述の第一変形例と第四変形例との相違点は、第一変形例におけるステップ部52(52A〜52C)の段差面53(53A〜53C)には、それぞれ端縁部(エッジ部)に平面取り部156(156A〜156C)が形成されているのに対し、この第四変形例の平面取り部156(156A〜156C)には、下縁側に半径r3の丸面取り部356(356A〜356C)が形成されている点にある。
丸面取り部356(356A〜356C)により、段差面53(53A〜53C)と平面取り部156(156A〜156B)とが滑らかに接続される。このため、段差面53(53A〜53C)に衝突した蒸気Sがスムーズに平面取り部156(156A〜156C)に導かれる。この結果、平面取り部156(156A〜156C)の下縁部分で主渦Y1から剥離して小さな剥離渦Y2’(図7における二点鎖線参照)が形成されてしまうことを確実に防止できる。よって、主渦Y1のエネルギーロスを低減でき、剥離渦Y2による縮流効果を大きくすることが可能になる。
(第五変形例)
図8は、ステップ部の第五変形例の概略構成断面図である。
同図に示すように、前述の第三変形例と第五変形例との相違点は、第五変形例における各ステップ部52(52A〜52C)の段差面53(53A〜53C)に形成されている半径r4の弧状部456(456A〜456C)の形状にある。
すなわち、第三変形例の弧状部256(256A〜256C)は下流側(図6における右側)に向かって凹むように形成されているのに対し、第五変形例の弧状部456(456A〜456C)は上流側(図8における左側)に向かって膨出するように形成されている。そして、ステップ部52(52A〜52C)の上面152(152A〜152C)に、弧状部456(456A〜456C)の上縁部455(455A〜455C)が接続された状態になっている。
ここで、上縁部455(455A〜455C)における弧状部456(456A〜456C)の接線方向と、径方向との間の角度θBは、下流側に向かうほど大きく設定されている。
したがって、上述の第五変形例によれば、前述の第三変形例と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態や変形例では、ケーシング10に設けられた仕切板外輪11を構造体とした。しかしながら、これに限られるものではなく、仕切板外輪11を設けずに、ケーシング10自体を直接本発明の構造体として、構成してもよい。すなわち、この構造体は、動翼50を囲繞するとともに、流体が動翼間を通過するように流路を規定するものであれば、どのような部材であってもよい。
また、上述の実施形態や変形例では、仕切板外輪11のチップシュラウド51に対応する部位に環状溝111を形成し、この環状溝111を、三つのステップ部52(52A〜52C)に対応するように、段差により漸次拡径された三つの環状の凹部111A〜111Cと、三段目の凹部111Cよりも縮径された四段目の凹部111Dとにより構成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、環状溝111全体を略同径に形成してもよい。
さらに、上述の実施形態や変形例では、チップシュラウド51にステップ部52を複数設け、これによってキャビティCも複数形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ステップ部52やこれに対応するキャビティCの数については任意であり、一つであっても、三つ、あるいは四つ以上であってもよい。
そして、シールフィン15とステップ部52とは必ずしも1:1で対応させる必要はなく、これらの数については任意に設計することができる。
また、上述の実施形態や変形例では、最終段の動翼50や静翼40に本発明を適用したが、他の段の動翼50や静翼40に本発明を適用してもよい。
さらに、上述の実施形態や変形例では、本発明に係る「ブレード」を動翼50とし、その先端部となるチップシュラウド51にステップ部52(52A〜52C)を形成するとともに、本発明に係る「構造体」を仕切板外輪11とし、ここにシールフィン15(15A〜15C)を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、本発明に係る「ブレード」を静翼40とし、その先端部にステップ部52を形成するとともに、本発明に係る「構造体」を軸体(ロータ)30として、ここにシールフィン15を設ける構成としてもよい。この場合もステップ部52に、上述の実施形態や変形例を採用することができる。
また、上述の実施形態では、本発明を復水式の蒸気タービンに適用したが、他の型式の蒸気タービン、例えば、二段抽気タービン、抽気タービン、混気タービン等のタービン型式に本発明を適用することもできる。
さらに、上述の実施形態では、本発明を蒸気タービン1に適用したが、ガスタービンにも本発明を適用することができ、さらには、回転翼のある全てのものに本発明を適用することができる。
1 蒸気タービン(タービン)
10 ケーシング
11 仕切板外輪(構造体)
15(15A〜15C) シールフィン
30 軸体(構造体)
40 静翼(ブレード)
41 ハブシュラウド
50 動翼(ブレード)
51 チップシュラウド
52(52A〜52C) ステップ部
53(53A〜53C) 段差面
55(55A〜55C),155(155A〜155C),455(455A〜455C) 上縁部
56(56A〜56C) 傾斜部
57B,57C,256(256A〜256C),456(456A〜456C) 弧状部
156(156A〜156C) 平面取り部(切除部)
356(356A〜356C) 丸面取り部
C(C1〜C3) キャビティ
H(H1〜H3) 微小隙間
K 隙間
S 蒸気
Y1 主渦
Y2 剥離渦
θ1〜θ3,θ1’〜θ3’ 傾斜角度
θA,θB 角度

Claims (3)

  1. ブレードと、
    前記ブレードの先端部側に隙間を介して設けられると共に、前記ブレードに対して相対回転する構造体とを備え、
    前記隙間に流体が流通されるタービンにおいて、
    前記ブレードの前記先端部、および前記構造体の前記先端部に対向する部位の何れか一方には、少なくとも1つの段差面を有して他方側に突出するステップ部が設けられ、
    前記他方側には、前記ステップ部に向かって延出し、このステップ部との間に微小隙間を形成するシールフィンが設けられ、
    前記段差面には、前記ステップ部の上面に連なるように形成され、この上面において前記流体の主流から剥離した剥離渦を前記シールフィンに向かって案内する切除部が設けられていることを特徴とするタービン。
  2. 前記ステップ部は、前記段差面を複数有し、上流側から下流側に向かって突出高さが漸次高くなるように形成されており、
    前記切除部は、各段差面に形成され、前記上流側から前記下流側に向かって傾斜する傾斜部であって、
    各傾斜部の回転軸径方向に対する傾斜角度は、前記下流側の前記段差面に形成されている前記傾斜部の前記傾斜角度ほど大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のタービン。
  3. 前記ステップ部は、前記段差面を複数有し、上流側から下流側に向かって突出高さが漸次高くなるように形成されており、
    前記切除部は、各段差面に形成され、前記上流側から前記下流側に向かって滑らかに前記上面に連なる弧状部を有し、
    前記弧状部の前記上面に接続する部位の接線方向と回転軸径方向との間の角度は、前記下流側の前記段差面に形成されている前記弧状部の前記角度ほど大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のタービン。
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