JP2012127559A - ヒートポンプ式温水供給装置 - Google Patents

ヒートポンプ式温水供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱能力を下げることなく運転音を所定レベル以下で維持することが可能なヒートポンプ式温水供給装置を得る。
【解決手段】運転制御手段50から、設定周波数を指示する周波数指令C25及び設定開度を指示する開度指令C27を圧縮機25及び電動膨張弁27に出力することにより第1の制御動作を実行する。第1の制御は以下の特徴(a)〜(c)を有する。すなわち、(a)運転性能を所定の性能レベル以上に維持させる通常モードと、運転音低下を優先する低運転音モードとの切り替えが可能である。(b)通常モード時よりも低運転音モード時の方が圧縮機25の設定周波数は高くなるように決定する。(c)通常モード時よりも低運転音モード時の方が設定吐出温度が低く(設定開度が大きく)なるように設定する。さらに、(d)低運転音モードは、加熱能力を所定の能力レベル以上に維持させている、という特徴を有する。
【選択図】図2

Description

この発明は、冷媒通路を流れる冷媒によって低温水を加熱する熱交換処理を行うヒートポンプ式温水供給装置に関する。
従来、ヒートポンプ式給湯装置に代表されるヒートポンプ式温水供給装置において、ヒートポンプユニット内の圧縮機を中心とした運転音低減のため、圧縮機の周波数を下げる制御を行うことが一般的であった。
例えば、特許文献1に開示されたヒートポンプ式給湯機は、通常行う沸き上げモードよりも低い能力の低沸き上げモードによる動作が可能であり、低沸き上げモード時は圧縮機の運転周波数を通常沸き上げモード時によりも低下させることにより、ヒートポンプユニットHUの運転音の低減を図っていた。
特開2004−116891号公報
しかしながら、圧縮機の運転周波数を通常より低下させることは、必然的に通常より加熱能力を低下させることになり、通常よりも長い沸き上げ時間をもたらしてしまうという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、加熱能力を下げることなく運転音を所定レベル以下で維持することが可能なヒートポンプ式温水供給装置を得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1記載のヒートポンプ式温水供給装置は、冷媒通路を流れる冷媒によって低温水を加熱する熱交換処理を行うヒートポンプ式温水供給装置であって、前記ヒートポンプ式温水供給装置は、前記冷媒を吐出する圧縮機(25)を含むヒートポンプ部(HU)と、熱交換処理後の温水の温度である出湯温度が目標出湯温度に達するための前記圧縮機の周波数及び吐出温度である設定周波数及び設定吐出温度を決定し、前記設定周波数及び前記設定吐出温度に基づき前記ヒートポンプ部を制御する制御手段(50)とを備え、前記制御手段は、運転性能がそれぞれの運転条件において所定の性能レベル以上で維持されるように前記設定周波数及び前記設定吐出温度を決定する第1の運転モードと、前記ヒートポンプ部の運転音が所定レベル以下になるように前記設定周波数及び前記設定吐出温度を決定する第2の運転モードとを切り替え可能であり、前記設定周波数は、前記第1の運転モード時よりも前記第2の運転モード時の方が高くなるように決定され、前記設定吐出温度は、前記第1の運転モード時よりも前記第2の運転モード時の方が低くなるように決定されることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、前記制御手段(50)は、前記第2の運転モード時において、前記熱交換処理における加熱能力が所定の能力レベル以上で維持されるように前記設定周波数及び前記設定吐出温度を決定する。
請求項3の発明は、請求項1あるいは請求項2記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、前記制御手段(50)は、前記目標出湯温度が所定の温度未満の場合、前記第1の運転モードを選択し、前記目標出湯温度が所定の温度以上の場合、前記第2の運転モードを選択する。
請求項4の発明は、請求項1あるいは請求項2記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、前記制御手段(50)は、通常は前記第1の運転モードを選択し、前記熱交換処理前の水の温度である入水温度が運転中に上昇した際に、前記第2の運転モードを選択する。
請求項5の発明は、請求項1あるいは請求項2記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、前記制御手段(50)は、通常は前記第1の運転モードを選択し、運転中に外気温度が上昇した際に、前記第2の運転モードを選択する。
請求項6の発明は、請求項3ないし請求項5のうち、いずれか1項に記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、前記制御手段(50)は、前記第2の運転モード時における前記所定の前記熱交換処理における加熱能力が、前記第1の運転モード時における前記熱交換処理における加熱能力以上で維持されるように制御する。
この発明に係る請求項7記載のヒートポンプ式温水供給装置は、冷媒通路を流れる冷媒によって低温水を加熱する熱交換処理を行うヒートポンプ式温水供給装置であって、前記ヒートポンプ式温水供給装置は、前記冷媒を吐出する圧縮機(25)を含むヒートポンプ部(HU)と、熱交換処理後の温水の温度である出湯温度が目標出湯温度に達するための前記圧縮機の周波数及び吐出温度である設定周波数及び設定吐出温度を決定し、前記設定周波数及び前記設定吐出温度に基づき前記ヒートポンプ部を制御する制御手段(50)とを備え、前記制御手段は、運転中に前記目標出湯温度を上昇させる際、運転音が所定レベル以下になるように前記設定周波数の増加を優先して決定した後、前記設定吐出温度を決定することを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項7記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、前記制御手段(50)は、運転中に前記目標出湯温度を上昇させる際、前記熱交換処理における加熱能力が所定の能力レベル以上で維持されるように制御する。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のうち、いずれか1項に記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、前記圧縮機は1シリンダのロータリー圧縮機である。
請求項1記載の本願発明のヒートポンプ式温水供給装置における制御手段は、互いに切り替え可能な、運転性能がそれぞれの運転条件において所定の性能レベル以上で維持されるように設定周波数及び設定吐出温度を決定する第1の運転モードと、ヒートポンプ部の運転音が所定レベル以下になるように設定周波数及び設定吐出温度を決定する第2の運転モードとを有している。このため、運転性能を重視した第1の運転モードと、運転音の低下を重視した第2の運転モードを必要に応じて適宜選択した運転制御を行えるという効果を奏する。また、第2の運転モードでは設定周波数を第1の運転モードより増加させているため、加熱能力を下げることなくヒートポンプユニット部を制御することが可能となる。
さらに、請求項2記載の本願発明において、第2の運転モードは加熱能力を重視することにより、目標出湯温度を的確に実現することが可能となる効果を奏する。
また、請求項3記載の本願発明は、目標出湯温度に基づき第1及び第2の運転モードを選択することにより、目標出湯温度の変化に適合して第1及び第2の運転モードによる運転制御が行える。
また、請求項4記載の本願発明は、運転中における入水温度の上昇の有無に基づき第1及び第2の運転モードを選択することにより、運転中における入水温度変化に適合して第1及び第2の運転モードによる運転制御が行える。
また、請求項5記載の本願発明は、外気温度の上昇の有無に基づき第1及び第2の運転モードを選択することにより、運転中における入水温度変化に適合して第1及び第2の運転モードによる運転制御が行える。
さらに、請求項6記載の本願発明において、第2の運転モード時の加熱能力を第1の運転モード時の加熱能力以上に維持させることにより、第2の運転モード時においても的確に目標出湯温度に達成させることができる。
請求項7記載の本願発明におけるヒートポンプ式温水供給装置は、運転中に目標出湯温度を上昇させる際、設定周波数の増加を優先して決定した後、設定吐出温度を決定する制御を行うことにより、ヒートポンプユニットの運転音の低下を重視した制御を行える効果を奏する。また、設定周波数の増加を優先して決定しているため、加熱能力を下げることなくヒートポンプユニット部を制御することが可能となる。
さらに、請求項8記載の本願発明において、加熱能力を重視する制御を併せて行うことにより、目標出湯温度を的確に実現することが可能となる効果を奏する。
さらに、請求項9記載の本願発明は、圧縮機を1シリンダのロータリー圧縮機で構成することにより、制御時における運転音低減効果をより高めることができる。
この発明の実施の形態であるヒートポンプ式給湯装置の構成を示す回路構成図である。 実施の形態における運転制御手段の内部構成の詳細を示すブロック図である。 ヒートポンプユニットに対する第1の制御内容を示すグラフである。 ヒートポンプユニットに対する第1の制御内容を示すグラフである。 ヒートポンプユニットに対する第2の制御内容を示すグラフである。 ヒートポンプユニットに対する第2の制御内容を示すグラフである。 ヒートポンプユニットに対する第2の制御内容を示すグラフである。 実施の形態における圧縮機の周波数、目標出湯温度及び運転音との関係を三次元で示すグラフである。 ヒートポンプ運転音試験内容を模試的に示す説明図である。
<実施の形態>
(装置構成)
図1はこの発明の実施の形態であるヒートポンプ式給湯装置1の構成を示す回路構成図である。
同図に示すように、実施の形態のヒートポンプ式給湯装置1は、ヒートポンプユニットHUと、ヒートポンプユニットHUによって加熱された温湯を貯湯するタンクユニットTUとを有している。タンクユニットTUは、貯湯タンク3と、この貯湯タンク3に連結される循環路12と、この循環路12に介設される熱交換路14とを備え、この熱交換路14をヒートポンプ加熱源にて加熱して、上記貯湯タンク3から循環路12に流出した低温水を沸き上げてこの貯湯タンク3に返流する運転が可能である。そして、この貯湯タンク3に貯湯された温湯が図示省略の浴槽等に供給される。
この場合、貯湯タンク3には、その底壁に給水口5が設けられると共に、その上壁に給湯口6が設けられている。そして、給水口5から貯湯タンク3に水道水が供給され、給湯口6から給湯用流路7を介して高温湯が出湯される。また、貯湯タンク3には、その底壁に取水口10が開設されると共に、側壁(周壁)の上部に湯入口11が開設され、取水口10と湯入口11とが循環路12にて連結されている。そして、この循環路12に沸き上げポンプ(水循環用ポンプ)13と熱交換路14とが介設されている。なお、給水口5には給水用流路8が接続されている。
貯湯タンク3には、上下方向に所定ピッチで配列された4個の残湯量検出サーミスタ18a、18b、18c、18dから成る残湯量検出手段18と、給水温度検出手段(給水サーミスタ)19とが設けられている。また、上記循環路12には、熱交換路14の上流側に入水温度検出手段(入水サーミスタ)20が設けられると共に、熱交換路14の下流側に出湯温度検出手段(出湯サーミスタ)21が設けられている。これら入水温度サーミスタ20及び出湯サーミスタ21によって得られる入水温度及び出湯温度を検出入水温度T20及び検出出湯温度T21として検出することができる。さらに、給湯用流路7には、給湯温度検出手段(給湯サーミスタ)22と給湯量測定手段(流量センサ)23とが設けられている。
一方、ヒートポンプユニット(加熱源)HUは冷媒回路を備え、この冷媒回路は、圧縮機35と、熱交換路14を構成する水熱交換器26と、電動膨張弁(減圧機構)27と、空気熱交換器(蒸発器)28とを順に接続して構成される。すなわち、圧縮機25の吐出管29(冷媒通路)を水熱交換器26に接続し、水熱交換器26と電動膨張弁27とを冷媒通路30にて接続し、電動膨張弁27と蒸発器28とを冷媒通路31にて接続し、蒸発器28と圧縮機25とをアキュームレータ32が介設された冷媒通路33にて接続している。これにより、圧縮機25を駆動すると、水熱交換器26において熱交換路14を流れる水が加熱されることになる。また、蒸発器28にはこの蒸発器28の能力を調整するファン34が付設されている。さらに、圧縮機25の吐出管29に吐出温度検出手段(吐出サーミスタ)40が設けられ、この吐出サーミスタ40によって吐出管29の吐出温度を検出吐出温度T40として検出することができる。
上記のように構成された給湯装置によれば、圧縮機25を駆動すると共に、沸き上げポンプ13を駆動(作動)させると、貯湯タンク3の底部に設けた取水口10から貯溜水(低温水)が流出し、これが循環路12の熱交換路14を流通する。そのときこの温湯は水熱交換器26によって加熱され(沸き上げられ)、湯入口11から貯湯タンク3の上部に返流される。このような動作を継続して行うことによって、貯湯タンク3に高温の温湯を貯湯することができる。この場合、現状の電力料金制度は夜間の電力料金単価が昼間に比べて安価に設定されているので、この運転は主として、低額である夜間時間帯(例えば、23時から翌7時までの時間帯)に行うものである。
そして、ヒートポンプ式給湯装置の運転を制御する運転制御手段50が設けられ、運転制御手段50には出湯サーミスタ21により検出された検出出湯温度T21、吐出サーミスタ40により検出された検出吐出温度T40がそれぞれ入力される。加えて、運転制御手段50には入水温度サーミスタ20より検出された検出入水温度T20及び図示しない外気温度を検出する外気温度サーミスタより検出された検出外気温度T70が入力される。
さらに、運転制御手段50は、回転数指令C13を沸き上げポンプ13に出力することにより沸き上げポンプ13の動作を制御し、開度指令C27を電動膨張弁27出力することにより電動膨張弁27の動作を制御し、周波数指令C25を圧縮機25に出力することにより圧縮機25の動作を制御し、回転指令C34をファン34に出力することによりファン34の動作を制御する。
なお、運転制御手段50は実際には他の構成部に指令を与え、他の検出手段(例えば、給湯サーミスタ22等)から検出値が入力されるが、説明の都合上、本発明に関連する運転制御手段50とタンクユニットTU及びヒートポンプユニットHU間の信号入出力関係のみ示している。
(運転制御手段50)
図2は実施の形態における運転制御手段50の内部構成の詳細を示すブロック図である。また、図2では説明の都合上、本実施の形態の運転制御に関連する部分のみ示している。
同図に示すように、ユーザが操作可能に所定箇所に設けられた目標出湯温度指示手段52はユーザの操作により設定された目標出湯温度TGを運転制御手段50に付与する。運転制御手段50は、さらに、出湯温度検出手段である出湯サーミスタ21より検出出湯温度T21を取り込み、吐出温度検出手段である吐出温度サーミスタ40より検出吐出温度T40を取り込む。
運転制御手段50内の沸き上げポンプ回転数設定部54、圧縮機周波数設定部55、電動弁開度設定部56及びファン回転数設定部57は、検出出湯温度T21及び検出吐出温度T40に基づき、目標出湯温度TGを実現すべく、回転数指令C13、周波数指令C25、開度指令C27及び回転指令C34を沸き上げポンプ13、圧縮機25、電動膨張弁27及びファン34に出力する。なお、周波数指令C25は圧縮機周波数設定部55で決定された設定周波数による圧縮機25の動作を指示し、回転指令C34は電動弁開度設定部56で決定された設定開度による電動膨張弁27の動作を指示する。なお、設定開度は目標出湯温度TGが実現するための設定吐出温度によって一意に決定する。また、回転指令C34はファン回転数設定部57により決定された回転数によるファン34の動作を指示し、回転数指令C13は沸き上げポンプ回転数設定部54により決定された回転数による沸き上げポンプ13の動作を制御する。
なお、本実施の形態では圧縮機25として1シリンダのロータリー圧縮機を用いている。
(第1の制御)
図3及び図4は本実施の形態の圧縮機25の設定周波数及び設定吐出温度(電動膨張弁27の設定開度)の決定し、決定した設定周波数及び設定吐出温度に基づくヒートポンプユニットHUに対する第1の制御内容を示すグラフである。上記した設定周波数及び設定吐出温度(により一意に決定される設定開度)は、前述したように運転制御手段50内の圧縮機周波数設定部55及び電動弁開度設定部56によって決定される。設定周波数及び設定開度を指示する周波数指令C25及び開度指令C27を圧縮機25及び電動膨張弁27に出力することにより第1の制御が実行される。
図3において、横軸は圧縮機25の運転周波数(Hz)、縦軸は圧縮機25を中心としたヒートポンプユニットHUの運転音(db)(以下、単に「運転音」と略記する場合あり)を示している。なお、目標出湯温度TGは90℃であったとする。なお、図3あるいは図4に示す吐出温度は「Td1<Td2<Td3」を満足し、周波数は「FSR1<FSR2<FSR3」を満足し、運転音は「SD1<SD2<SD3」を満足する。
図3において、通常モード(第1の運転モード)時において、圧縮機25の設定周波数をFSR2(Hz)とし、設定吐出温度がTd2(℃)になるように電動膨張弁27の設定開度を設定した動作ポイントOP1でヒートポンプユニットHUを動作させていた場合を示している。なお、図3において、吐出温度Td1変化線LTd1、吐出温度Td2変化線LTd2及び吐出温度Td3変化線LTd3は、吐出温度をTd1(℃)Td2(℃)及びTd3(℃)になるようにヒートポンプユニットHUの電動膨張弁27の開度を設定した場合の周波数及び運転音との関係を示している。
従来は、通常モード時に動作ポイントOP1で動作しているヒートポンプユニットHUの運転音を運転音SD3から低下させる場合、低沸き上げモードに設定して、設定吐出温度をTd2(℃)で維持させながら圧縮機25の設定周波数をFSR2(Hz)からFSR1(Hz)に低下させ、動作ポイントOP1から動作ポイントOP2に移行させていた。
その結果、動作ポイントOP2で動作する低沸き上げモード時は、吐出温度Td2変化線LTd2は維持しているため、運転音SD3から運転音SD2に低下させながら、動作ポイントOP1と同様の目標出湯温度に到達させていた。
一方、本実施の形態では、通常モードから低運転音モード(第2の運転モード)に切り替え可能とし、低運転音モードにおいて、動作ポイントOP1で動作しているヒートポンプユニットHUの運転音を運転音SD3から低下させる場合、FSR3(Hz)に増加させた設定周波数を決定し、動作ポイントOP1と同様の目標出湯温度に到達可能な範囲のTd1(℃)に逆に低下させた設定吐出温度を決定する。その結果、動作ポイントOP1から動作ポイントOP3に移行させることにより、運転音SD3より低い運転音SD1を得るように制御する。
すなわち、本実施の形態では、通常モードから低運転音モードに切り替える際、まず、圧縮機25の設定周波数の増加を優先的に決定した後、目標出湯温度に到達可能な範囲で設定吐出温度を下げるように決定し、そして、決定した設定周波数及び設定吐出温度に基づき、運転音を低下させるように、ヒートポンプユニットHUを制御することを特徴としている。
図4において、横軸は圧縮機25の運転周波数(Hz)、縦軸は吐出温度(℃)であり、加熱能力4.0kw線L40及び加熱能力4.5kw線L45は、周波数及び吐出温度の関係で加熱能力が4.0kw及び4.5kwとなる線を示している。
図4に示すように、従来の低沸き上げモードでは、動作ポイントOP2は動作ポイントOP1に比べ加熱能力が4.5kwから4.0kwに低下させている。したがって、通常モード時よりも長い沸き上げに時間をもたらしてしまうという問題点を有している。
一方、本実施の形態の低運転音モードでは、動作ポイントOP3は動作ポイントOP1と同様に、加熱能力を4.5kwで維持させている。但し、設定周波数を通常モードから増加させる分、運転性能は劣化する。
このように、本実施の形態は運転制御手段50によって以下の特徴(a)〜(c)を有する第1の制御動作を実行している。
(a)運転性能を所定の性能レベル以上に維持させる通常モード(第1の運転モード)と、運転音低下を優先する低運転音モード(第2の運転モード)との切り替えが可能である、
(b)通常モード時(例えば、図3,図4の動作ポイントOP1で動作させる時)よりも低運転音モード時(例えば、図3,図4の動作ポイントOP3で動作させる時)の方が圧縮機25の設定周波数は高くなるように決定する、
(c)通常モード時よりも低運転音モード時の方が設定吐出温度が低くなるように設定する。
なお、(a)における通常モードと低運転音モードとの切り替えは、例えば、図示しない目標出湯温度指示手段52相当の外部指示手段からの指示に従う、あるいは後述する第1〜第3の選択方法に基づき行うことができる。さらに、第1の制御は、以下の特徴(d) を有している。
(d)低運転音モードは、加熱能力を所定の能力レベル以上に維持させている。
なお、所定の性能レベルとは、COP(Coefficient of Performance)等で示される維持すべきヒートポンプユニットHUの運転性能レベルを意味する。
例えば、周波数を出湯温度によらず、常に周波数をFSR1(Hz)で固定する通常動作モードの場合、所定の運転性能レベルとは、目標出湯温度65℃で4.2、目標出湯温度75℃で3.6、目標出湯温度90℃で3.4となる。
一方、例えば、目標出湯温度65℃の場合に通常動作モード、目標出湯温度75℃及び90℃の場合に低運転音モードを採用した場合、運転性能レベルは、目標出湯温度65℃で4.2、目標出湯温度75℃で3.4、目標出湯温度90℃で3.0となる。
また、所定の能力レベルとは維持すべきヒートポンプユニットHUの加熱能力レベルを意味する。図4で示した例では加熱能力が4.5kwを所定の能力レベルとしている。
なお、低運転音モードにおいて、圧縮機25の周波数を通常モードから上昇させても、ヒートポンプユニットHUの運転音の低減化が図られている理由として以下の(1)〜(4)が考えられる。
(1)吐出温度を通常モードより低下させることにより、圧縮機25の入出力間にかかる圧力の高低差が低下するため、圧縮機25のトルク変動が低下し、結果として圧縮機25の加振力が低下する分、圧縮機25の振動に起因する音が低下する。
(2)吐出温度を通常モードより低下させる分、電動膨張弁27の開度が上がり、その結果、冷媒通路の通過音が低下する。
(3)圧縮機25の周波数の上昇により動作音は上昇する。
(4)上記(1)の振動音及び上記(2)の通過音の低下度合が、上記(3)の動作音の上昇度合を上回る結果、ヒートポンプユニットHUの運転音として低減化を図ることができる。
なお、上記(1)〜(4)で述べた効果は、圧縮機25が1シリンダのロータリー圧縮機で構成される場合に特に顕著であることが確認されている。
また、圧縮機25の周波数を増加させる際、動作音が急激に高くなることを回避すべく、共振点の周波数を採らないように周波数を設定することが望ましい。
本実施の形態のヒートポンプ式給湯装置1における第1の制御は、通常モード及び低運転音モード(第1及び第2の運転モード)を有しているため、運転性能を重視した第1の運転モードと、運転音の低下を重視した第2の運転モードを必要に応じて適宜選択した運転制御を行えるという効果を奏する。また、低運転音モードでは設定周波数を通常モードより増加させているため、加熱能力を下げることなくヒートポンプユニットHUを制御することが可能となる。
さらに、本実施の形態の第1の制御では、低運転音モードは加熱能力をも重視することにより、目標出湯温度を的確に実現することが可能となる効果を奏する。
加えて、圧縮機25を1シリンダのロータリー圧縮機で構成することにより、周波数を高くすることによる運転音上昇度合は、吐出温度を低くすることによる運転音低減度合より十分低いという特質がより顕著になるため、低運転音モード時における運転音低減効果を高めることができる。
(通常動作モード及び低運転音モードの選択方法)
(第1の選択方法:目標出湯温度TGに基づく選択)
運転制御手段50は、目標出湯温度TGが所定の目標温度未満の場合に通常動作モードを選択し、所定の目標温度以上の場合に低運転音モードを選択する。この際、低運転音モード時における熱交換処理における加熱能力が、通常動作モード時における熱交換処理における加熱能力以上で維持されるように制御する。
このように、第1の選択方法は、目標出湯温度TG温度に基づき通常動作モード及び低運転音モードを選択することにより、目標出湯温度TGの変化に適合した運転制御が行える。
さらに、第1の選択方法では、低運転音モード時の加熱能力を通常動作モード時の加熱能力以上に維持させることにより、低運転音モード時においても適切に目標出湯温度に達成させることができる。
(第2の選択方法:入水温度に基づく選択)
運転制御手段50は、入水温度サーミスタ20で検出される検出入水温度T20を入力している。そこで、運転制御手段50は通常は通常動作モードを選択し、運転中において検出入水温度T20が所定レベル以上上昇した場合に低運転音モードに切り替える選択を行う。この際、低運転音モード時における熱交換処理における加熱能力が、通常動作モード時における熱交換処理における加熱能力以上で維持されるように制御する。運転中に入水温度が所定ベル以上上昇する状態は、通常動作モードではヒートポンプユニットHUの運転音を所定レベル以下に維持させることが困難になる状態が想定される。
このように、第2の選択方法は、運転中における検出入水温度T20の上昇の有無に基づき通常動作モード及び低運転音モードを選択することにより、運転中における入水温度変化に適合した運転制御が行える。
また、第2の選択方法においても、低運転音モード時の加熱能力を通常動作モード時の加熱能力以上に維持させることにより、低運転音モード時においても適切に目標出湯温度に達成させることができる。
なお、第2の選択方法のバリエーションとして、通常時に低運転音モードを選択し、運転中において検出入水温度T20が所定レベルを超えて下降した場合に通常動作モードに切り替える選択を行う対応も考えられる。
(第3の選択方法:外気温度に基づく選択)
運転制御手段50は、図1では図示しない外気温度サーミスタで検出される検出外気温度T70を入力している。そして、運転制御手段50は通常は通常動作モードを選択し、運転中において検出外気温度T70が所定レベル以上上昇した場合に低運転音モードに切り替える選択を行う。この際、低運転音モード時における熱交換処理における加熱能力が、通常動作モード時における熱交換処理における加熱能力以上で維持されるように制御する。運転中に外気温度が所定ベル上昇する状態は、通常動作モードではヒートポンプユニットHUの運転音を所定レベル以下に維持させることが困難になる状態が想定される。
このように、第3の選択方法は、運転中における検出外気温度T70の上昇の有無に基づき通常動作モード及び低運転音モードを選択することにより、運転中における外気温度変化に適合した運転制御が行える。
また、第3の選択方法においても、低運転音モード時の加熱能力を通常動作モード時の加熱能力以上に維持させることにより、低運転音モード時においても適切に目標出湯温度に達成させることができる。
なお、第3の選択方法のバリエーションとして、通常時に低運転音モードを選択し、運転中において検出外気温度T70が所定レベルを超えて下降した場合に通常動作モードに切り替える選択を行う対応も考えられる。
(第2の制御)
図5〜図7は本実施の形態の圧縮機25の設定周波数及び設定吐出温度(電動膨張弁27の設定開度)を決定し、決定した設定周波数及び設定吐出温度に基づくヒートポンプユニットHUに対する第2の制御内容を示すグラフである。上記した設定周波数及び設定吐出温度(により一意に決定される設定開度)は、前述したように運転制御手段50内の圧縮機周波数設定部55及び電動弁開度設定部56によって決定され、設定周波数及び設定開度を指示する周波数指令C25及び開度指令C27を圧縮機25及び電動膨張弁27に出力することにより第2の制御が実行される。
図5〜図7において、横軸は圧縮機25の運転周波数(Hz)、縦軸左側は吐出温度(℃)、縦軸右側はヒートポンプユニットHUの運転音(db)、及びヒートポンプユニットHUの性能(COP)を示している。図5、図6及び図7は加熱能力を一定(例えば、4.5kw)にして、65℃、75℃及び90℃沸き上げを行う場合を示している。なお、図5〜図7のいずれかに示す吐出温度は「Td11<Td12<Td13」、「Td14<Td15<Td16」及び「Td17<Td18<Td19」を満足し、周波数は「FSR11<FSR12<FSR13」を満足し、運転音は「SD11<SD12<SD13<SD14<SD15」を満足する。
また、図5〜図7において、吐出温度変化T1〜T3は加熱能力を一定にした場合の圧縮機25の周波数と吐出温度との関係を示しており、運転音変化S1〜S3は吐出温度変化T1〜T3でヒートポンプユニットHUを運転させた場合の運転音変化を示しており、性能変化C1〜C3は加熱能力を一定にして吐出温度変化T1〜T3でヒートポンプユニットHUを運転させた場合の性能(COP)変化を示している。
第2の制御では常にヒートポンプユニットHUの運転音が所定レベル以下になるように圧縮機25の設定周波数及び設定吐出温度を決定している。図5〜図7で示す点線で囲まれた例では、所定レベルをSD13(db)に設定している。
図5に示すように、目標出湯温度TGが65℃の場合、圧縮機25をFSR11(Hz)〜FSR13(Hz)で動作させた時、加熱能力を一定とするための吐出温度との関係は吐出温度変化T1で示すようになる。この場合、設定周波数を最も低いFSR11(Hz)に設定しても、運転音変化S1に示すように運転音をSD13(db)に抑えることができるため、設定周波数FSR11(Hz)を優先して決定する。その後、FSR11(Hz)の設定周波数に合致する設定吐出温度としてTd13(℃)を決定する。この際、性能変化C1による性能は4.2と比較的高い値を得ることができる。
次に、目標出湯温度TGを図5で示す65℃から75℃に上昇させる場合の第2の制御について図6を用いて説明する。
図6に示すように、目標出湯温度TGが75℃の場合、圧縮機25をFSR11(Hz)〜FSR13(Hz)で動作させた時、加熱能力を一定とするための吐出温度との関係は吐出温度変化T2に示すようになる。この場合、設定周波数をFSR11(Hz)からFSR12(Hz)に増加させることにより、運転音変化S2に示すように運転音をSD13(db)に抑えることができるため、まず設定周波数FSR12(Hz)を優先的して決定する。そして、設定周波数FSR12(Hz)に合致する設定吐出温度としてTd15(℃)を決定する。この際、性能変化C2による性能は3.6と、設定周波数FSR11(Hz)、吐出温度Td16(℃)での75℃沸き上げ運転よりも低下する。
そして、目標出湯温度TGを図6で示す75℃から90(℃)に上昇させる場合の第2の制御について図7を用いて説明する。
図7に示すように、目標出湯温度TGが90(℃)の場合、圧縮機25をFSR11(Hz)〜FSR13(Hz)で動作させた時、加熱能力を一定とするための吐出温度との関係は吐出温度変化T3に示すようになる。この場合、設定周波数をFSR12(Hz)からFSR13(Hz)に増加させることにより、運転音変化S3に示すように運転音をSD13(db)に抑えることができるため、設定周波数FSR13(Hz)を優先して決定する。そして、設定周波数FSR13(Hz)に合致する設定吐出温度としてTd17(℃)を決定する。この際、性能変化C3による性能は3.0と、設定周波数FSR11(Hz)、吐出温度Td19(℃)での90(℃)沸き上げ運転よりも低下する。
図8は圧縮機25の周波数、目標出湯温度及び運転音との関係を三次元で示すグラフである。同図に示すように、対応する目標出湯温度が実現可能な同一加熱能力領域HC内において、SD13(db)以下の運転音を実現するためには、運転音遵守線LTd3以下の同一加熱能力領域HC(斜線部)で圧縮機25の設定周波数を決定する必要がある。したがって、最大許容運転音のSD13(db)で目標出湯温度TGである65℃、75℃、及び90(℃)を実現させる場合、設定周波数はFSR11(Hz)、FSR12(Hz)及びFSR13(Hz)に設定する必要があることが図8からも認識できる。
上述した本実施の形態のヒートポンプ式給湯装置1による第2の制御は以下の特徴(e)を有している。
(e)目標出湯温度を上昇させる際、運転音が所定レベル(図5〜図8の例ではSD13(db))以下になるように圧縮機25の設定周波数の増加を優先して決定した後、決定した設定周波数に合致する設定吐出温度を決定する。
さらに、第2の制御方法は、以下の特徴(f)を有している。
(f)目標出湯温度を上昇させる際、加熱能力を所定の能力レベル(図5〜図8の例では4.5kw)で維持させている。
このように、本実施の形態の第2の制御は上記特徴(e)を有することにより、ヒートポンプユニットHUの運転音の低下を重視してヒートポンプユニットHUを制御することができる効果を奏する。また、特徴(e)では設定周波数の増加を優先して決定しているため、加熱能力を下げることなくヒートポンプユニットHUを制御することが可能となる。
さらに、第2の制御は、上記特徴(f)を有することにより加熱能力も重視して、目標出湯温度を的確に実現することが可能となる効果を奏する。
加えて、圧縮機25を1シリンダのロータリー圧縮機で構成することにより、周波数を高くすることによる運転音上昇度合は、吐出温度を低くすることによる運転音低減度合より十分低いという特質がより顕著になるため、制御時における運転音低減効果を高めることができる。
<その他>
図9はヒートポンプ運転音試験内容の一例を模試的に示す説明図である。図3〜図8で示したヒートポンプユニットHUの運転音については、図9に示すように、運転音測定室60内にヒートポンプユニットHUから1m離れた所にマイクロフォン9を設置することにより運転音を測定するヒートポンプ運転音試験を実施することにより得られている。以下、この点について詳述する。
このヒートポンプ運転音試験の例では、ヒートポンプユニットHUを以下に規定する運転音測定室60の中に設置し、中間期加熱能力試験と同じ運転状態になるようにリモコンなどで設定し、定格電圧・定格周波数のもとに中間期標準加熱条件(外気16℃/12℃)で運転し、次の方法によって運転音を測定する。なお、試験条件の許容差は、空気温度の許容差は±3℃、水温の許容差は±6℃とする。ここで、運転音測定室60は、次に規定する程度の無響室とする。
(1)暗騒音と測定値との差が、8dB以上であり、(2)壁からマイクロフォンまでの距離は、壁からの反射音の影響を無視できる程度のものとする。
「運転音測定器」は、JIS C 1502-1 及びJIS C 1502-2 に規定するもの又はこれと同等以上のものとする。
「運転音の測定」は、図9に示すように、ヒートポンプユニットHU表面から1m離れた距離で、運転音の最も大きい位置にマイクロフォン9を設置し、ヒートポンプユニットHUの運転音をA特性で測定する。
また、圧縮機25の設定周波数を決定する際、設定周波数と正の相関をもってファン34の設定回転数を決定するような制御を上述した第1及び第2の制御に加えても良い。
1 ヒートポンプ式給湯装置
20 入水温度サーミスタ
21 出湯温度サーミスタ
25 圧縮機
27 電動膨張弁
34 ファン
40 吐出温度サーミスタ
50 運転制御手段
52 目標出湯温度指示手段
54 沸き上げポンプ回転数設定部
55 圧縮機周波数設定部
56 電動弁開度設定部
57 ファン回転数設定部
HU ヒートポンプユニット
TU タンクユニット

Claims (9)

  1. 冷媒通路を流れる冷媒によって低温水を加熱する熱交換処理を行うヒートポンプ式温水供給装置であって、
    前記ヒートポンプ式温水供給装置は、
    前記冷媒を吐出する圧縮機(25)を含むヒートポンプ部(HU)と、
    熱交換処理後の温水の温度である出湯温度が目標出湯温度に達するための前記圧縮機の周波数及び吐出温度である設定周波数及び設定吐出温度を決定し、前記設定周波数及び前記設定吐出温度に基づき前記ヒートポンプ部を制御する制御手段(50)とを備え、
    前記制御手段は、
    運転性能がそれぞれの運転条件において所定の性能レベル以上で維持されるように前記設定周波数及び前記設定吐出温度を決定する第1の運転モードと、
    前記ヒートポンプ部の運転音が所定レベル以下になるように前記設定周波数及び前記設定吐出温度を決定する第2の運転モードとを切り替え可能であり、
    前記設定周波数は、前記第1の運転モード時よりも前記第2の運転モード時の方が高くなるように決定され、
    前記設定吐出温度は、前記第1の運転モード時よりも前記第2の運転モード時の方が低くなるように決定されることを特徴とする
    ヒートポンプ式温水供給装置。
  2. 請求項1記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、
    前記制御手段(50)は、
    前記第2の運転モード時において、前記熱交換処理における加熱能力が所定の能力レベル以上で維持されるように前記設定周波数及び前記設定吐出温度を決定する、
    ヒートポンプ式温水供給装置。
  3. 請求項1あるいは請求項2記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、
    前記制御手段(50)は、
    前記目標出湯温度が所定の温度未満の場合、前記第1の運転モードを選択し、
    前記目標出湯温度が所定の温度以上の場合、前記第2の運転モードを選択する、
    ヒートポンプ式温水供給装置。
  4. 請求項1あるいは請求項2記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、
    前記制御手段(50)は、
    通常は前記第1の運転モードを選択し、前記熱交換処理前の水の温度である入水温度が運転中に上昇した際に、前記第2の運転モードを選択する、
    ヒートポンプ式温水供給装置。
  5. 請求項1あるいは請求項2記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、
    前記制御手段(50)は、
    通常は前記第1の運転モードを選択し、運転中に外気温度が上昇した際に、前記第2の運転モードを選択する、
    ヒートポンプ式温水供給装置。
  6. 請求項3ないし請求項5のうち、いずれか1項に記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、
    前記制御手段(50)は、
    前記第2の運転モード時における前記所定の前記熱交換処理における加熱能力が、前記第1の運転モード時における前記熱交換処理における加熱能力以上で維持されるように制御する、
    ヒートポンプ式温水供給装置。
  7. 冷媒通路を流れる冷媒によって低温水を加熱する熱交換処理を行うヒートポンプ式温水供給装置であって、
    前記ヒートポンプ式温水供給装置は、
    前記冷媒を吐出する圧縮機(25)を含むヒートポンプ部(HU)と、
    熱交換処理後の温水の温度である出湯温度が目標出湯温度に達するための前記圧縮機の周波数及び吐出温度である設定周波数及び設定吐出温度を決定し、前記設定周波数及び前記設定吐出温度に基づき前記ヒートポンプ部を制御する制御手段(50)とを備え、
    前記制御手段は、
    運転中に前記目標出湯温度を上昇させる際、運転音が所定レベル以下になるように前記設定周波数の増加を優先して決定した後、前記設定吐出温度を決定することを特徴とする、
    ヒートポンプ式温水供給装置。
  8. 請求項7記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、
    前記制御手段(50)は、
    運転中に前記目標出湯温度を上昇させる際、前記熱交換処理における加熱能力が所定の能力レベル以上で維持されるように制御する
    ヒートポンプ式温水供給装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のうち、いずれか1項に記載のヒートポンプ式温水供給装置であって、
    前記圧縮機は1シリンダのロータリー圧縮機である、
    ヒートポンプ式温水供給装置。
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