JP2012116144A - 液体噴射装置及びクリーニング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の消費を抑制しつつ、気泡を排出することができる液体噴射装置及びクリーニング方法を提供する。
【解決手段】プリンター11は、インクを噴射するノズル17が複数設けられた液体噴射ヘッド15と、インクを供給する供給路35と、供給路35内のインクに対して加圧を行う圧力付与機構19と、液体噴射ヘッド15に当接することにより液体噴射ヘッド15との間に閉空間域Rを囲み形成する有底箱状のキャップ41と、閉空間域Rに連通する流路48の途中に設けられ、流路48を介して閉空間域Rに吸引力を及ぼす吸引ポンプ51と、キャップ41と吸引ポンプ51との間において流路48を開閉可能に設けられた流路開閉弁55と、を備え、流路開閉弁55の開弁により閉空間域Rを負圧状態にした後、圧力付与機構19によって供給路35内のインクに対して加圧を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体噴射装置及び該液体噴射装置の液体噴射ヘッド内から気泡を排出するためのクリーニング方法に関する。
従来、記録媒体に対して液体を噴射する液体噴射装置として、インクジェット式プリンターが広く知られている。このプリンターは、液体噴射ヘッドに形成されたノズルからインク(液体)を噴射することで、記録媒体に印刷処理を施すようになっている。
こうしたプリンターにおいては、ノズル内に気泡が混入したノズル抜け状態で噴射を行うことで、印刷した画像にドット抜けが生じることがある。そして、ドット抜けによる印字不良の発生を抑制するため、インクとともにノズル内の気泡を排出する吸引クリーニングを実行するようにしたプリンターがある(例えば、特許文献1)。
特開2006−312262号公報
しかし、気泡が液体噴射ヘッド内において流路抵抗の大きい屈曲部分などに引っかかっている場合には、吸引クリーニングを行ってもインクが流れるばかりで気泡が排出されないことがある。そのため、吸引クリーニングを何度も繰り返すことになり、インクを多く消費してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、液体の消費を抑制しつつ、気泡を排出することができる液体噴射装置及びクリーニング方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、液体を噴射するノズルが複数設けられた液体噴射ヘッドと、液体供給源側となる上流側から前記ノズル側となる下流側に向けて前記液体を供給する供給路と、前記供給路内の前記液体に対して加圧を行う加圧機構と、前記液体噴射ヘッドにおけるノズル開口を囲うように前記液体噴射ヘッドに当接することにより該液体噴射ヘッドとの間に閉空間域を囲み形成する有底箱状のキャップと、前記閉空間域に連通する流路の途中に設けられ、当該流路を介して前記閉空間域に吸引力を及ぼす吸引手段と、前記キャップと前記吸引手段との間において前記流路を開閉可能に設けられた流路開閉弁と、を備え、前記流路開閉弁の開弁により前記閉空間域を負圧状態にした後、前記加圧機構の加圧力によって前記液体供給源側となる上流側から前記ノズル側となる下流側に向けて前記液体を供給する。
この構成によれば、流路開閉弁を開弁することでノズル内が急激に吸引されるので、流路抵抗の大きい屈曲部分などに引っかかっている気泡が膨張して供給路を塞ぐ態様となる。そのため、膨張した気泡を吸引によってノズル開口付近までスムーズに移動させることができる。そしてその後、加圧機構の加圧力によって液体を供給することで、膨張した気泡を収縮させることができるので、膨張した気泡を排出させる場合よりも液体の消費を抑制しつつ、気泡を排出することができる。
本発明の液体噴射装置は、前記加圧機構と前記ノズルとの間で前記供給路を開閉可能な供給路開閉弁をさらに備え、前記流路開閉弁の開弁時に前記供給路開閉弁は閉状態とされ、前記加圧機構の駆動により閉状態の前記供給路開閉弁との間に位置する前記供給路内に正圧を蓄積した後に、前記供給路開閉弁の開弁によって前記供給路開閉弁よりも下流側の前記供給路内の前記液体に対して加圧を行う。
この構成によれば、流路開閉弁の開弁時に供給路開閉弁は閉状態とされているので、閉空間域が負圧状態になったときには、供給路開閉弁よりも下流側の供給路内のインクがノズル開口から吸引される。そのため、インクの流出量を抑制するとともに、気泡を効率よく膨張させることができる。また、供給路開閉弁の開弁により蓄積された正圧が一気に開放されるので、供給路開閉弁よりも下流側の供給路内の液体を短時間で加圧することができる。そして、この加圧によってノズルから速い流速で液体を流出させることにより、膨張した気泡をノズル内から効率よく押し出すことができる。
本発明の液体噴射装置において、前記供給路開閉弁の開弁によって、負圧状態の前記閉空間域を正圧状態にする。
この構成によれば、流路開閉弁の開弁により負圧状態になった閉空間域は、供給路開閉弁の開弁によってノズルから流出した液体が流入することで正圧状態になる。したがって、膨張してノズル開口付近まで移動した気泡を再びノズル内奥に移動させることなく、確実にノズル開口から押し出すことができる。
本発明の液体噴射装置において、前記吸引手段はチューブ及び該チューブを押圧する押圧部材を有するチューブポンプからなり、前記押圧部材は、前記供給路開閉弁の開弁後に前記チューブの押圧を解除して前記閉空間域を大気開放する。
この構成によれば、チューブポンプを構成する押圧部材がチューブの押圧を解除することで、閉空間域に流入した液体を閉空間域から排出するとともに、閉空間域を大気開放することができる。なお、負圧状態の閉空間域を一気に大気開放すると、閉空間域に急激に流入した大気がノズル内に混入して新たな気泡を生じる虞があるが、供給路開閉弁の開弁によって負圧が解消された閉空間域を大気開放することで、ノズル内への気泡の混入を抑制することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記加圧機構は、前記供給路内の前記液体に対して加圧を行うことで前記ノズルから前記液体を膨出させるとともに、該加圧に伴い前記ノズルから前記液体が膨出した状態において減圧を行う圧力付与機能を有する。
この構成によれば、加圧によってノズルから液体の一部を膨出させることで、その液体の膨出部分に混入している気泡をノズル開口の外側となる大気側に押し出すことができる。そしてその後、ノズルから液体の一部を膨出させた状態で減圧を行うことで、加圧に伴ってノズルから膨出した状態にある液体をノズル開口からの落下等によって無駄に消費されないように液体噴射ヘッド内に引き戻すことができる。これにより、液体の消費を抑制しつつ、ノズル開口付近にある気泡をノズル開口の外側に排出することができる。したがって、吸引により膨張した気泡を収縮させるための加圧によってノズル開口付近に移動した気泡が排出されなかった場合にも、その後にノズルから液体を膨出させる加圧と膨出した液体を引き戻す減圧とを連続的に行うことで、液体の消費を抑制しつつ、気泡を排出することができる。
上記目的を達成するために、本発明のクリーニング方法は、液体噴射ヘッドにおける液体を噴射する複数のノズル開口を囲うように有底箱状のキャップが前記液体噴射ヘッドに当接することにより該液体噴射ヘッドと前記キャップとの間に囲み形成された閉空間域を吸引手段により吸引して前記ノズル開口から前記液体を排出させるクリーニングを行うクリーニング方法であって、前記閉空間域に連通する流路の途中に該流路を開閉可能に設けられた流路開閉弁を閉状態にするとともに前記吸引手段を駆動して前記流路における前記流路開閉弁を境として前記閉空間域とは反対側となる前記流路内に負圧を蓄積する蓄圧工程と、該蓄圧工程の後に、前記流路開閉弁を開状態にして前記閉空間域を負圧状態にすることにより前記ノズル開口から前記液体を吸引する吸引工程と、該吸引工程の後に、液体供給源側となる上流側から前記ノズル側となる下流側に向けて前記液体を加圧により供給して前記ノズル開口から前記液体を押し出す加圧工程と、を備える。
この構成によれば、上記液体噴射装置と同様の作用効果を得ることができる。
本発明にかかる液体噴射装置の概略構成を模式的に示す断面図。 (a)はクリーニング内容を示すテーブル、(b)はクリーニング時における閉空間域の圧力状態の変化を示すグラフ。 (a)はクリーニング開始前の状態を示す液体噴射ヘッドの断面図、(b)は吸引工程における液体噴射ヘッドの断面図、(c)は加圧工程における液体噴射ヘッドの断面図。 (a)〜(c)はノズルから液体を膨出させる加圧と膨出した液体を引き戻す減圧とを連続的に行う場合の液体噴射ヘッドの断面図。
以下、本発明を液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンター(以下、単に「プリンター」と表記する)に具体化した一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、プリンター11は、液体供給源の一例としてのインクタンク12に収容された液体の一例としてのインクを加圧ポンプ13によってインク供給チューブ14の下流端に接続された液体噴射ヘッド15に向けて供給するようになっている。
液体噴射ヘッド15には、上流端がインク供給チューブ14の下流端に接続されるインク供給路16と、インク供給路16の下流端に接続される複数のノズル17とが形成されている。インク供給路16は下流側が複数に分岐しているとともに、分岐した分岐流路16aを通じて各ノズル17にインクを供給するようになっている。
液体噴射ヘッド15の下面からなるノズル形成面15aには、ノズル17の下流端となるノズル開口17aが開口している。なお、本実施形態の液体噴射ヘッド15は、固定したままでも用紙最大幅範囲の印字が可能なラインヘッドとなっている。すなわち、液体噴射ヘッド15には、用紙最大幅範囲に亘って多数のノズル17が配置されている。また、インク供給チューブ14には、上流側から下流側に向かって、差圧弁18と、加圧機構の一例としての圧力付与機構19と、供給路開閉弁20とが順次接続されている。
差圧弁18は、インク供給チューブ14を介して接続された上流側のインクタンク12から供給されるインクを一時貯留する貯留室21と、この貯留室21よりもインクの流動方向の下流側に位置して液体噴射ヘッド15側にインクを供給する圧力室22とを有している。貯留室21と圧力室22は、両室を隔てる隔壁部23に貫通形成された貫通孔23aによって連通している。
圧力室22内には、インクタンク12側となる上流側からインクを流入させるための流入口22aを通じて貯留室21内のインクが流入するようになっている。なお、流入口22aは貫通孔23aの下流側の開口によって構成されている。また、圧力室22内からは、ノズル17側となる下流側に向けてインクを流出させるための流出口22bを通じてインクが流出するようになっている。
貯留室21内には貫通孔23aを閉塞可能な弁体25を常には閉状態となる方向(隔壁部23に当接する方向)に付勢するばね24が配置されているとともに、貫通孔23aには弁体25の軸部25aが遊挿されている。
そして、ばね24によって付勢された弁体25が隔壁部23に当接する閉状態となることにより、圧力室22の流入口22aを閉鎖する。また、弁体25がばね24の付勢力に抗して隔壁部23から離間する開弁方向に移動して開状態となることによって、圧力室22の流入口22aを開放する。そして、流入口22aが開放されると、貯留室21と圧力室22とが連通状態となり、液体噴射ヘッド15側へのインクの供給が許容される。
圧力室22の壁面の一部は、圧力室22内の圧力変動に基づいて変位する可撓性材料(例えば合成樹脂やゴムなど)からなるフィルム26により構成されている。そして、そのフィルム26における圧力室22側となる面には、弁体25の軸部25aが取り付けられている。
このように構成された差圧弁18では、液体噴射ヘッド15のノズル17からインクが噴射されたりして圧力室22内のインク量が減少することに伴って圧力室22内が負圧状態になると、圧力室22内のインク圧と大気圧との差圧によって、フィルム26が圧力室22の内容積を減少させる方向(図1では上方向)に撓み変位することになる。
そして、この場合のフィルム26の撓み力がばね24の付勢力よりも大きくなると、弁体25が開弁方向に移動して貯留室21内のインクを圧力室22に流入させる。すなわち、差圧弁18は、圧力室22の圧力が大気圧よりも低い既定値未満になった場合に開弁する。一方、この圧力室22へのインクの流入によって圧力室22の圧力が規定値以上になると、弁体25がばね24の付勢力によって再び閉弁方向に移動することになる。このように、差圧弁18は、弁体25が開弁方向及び閉弁方向への変位動作を繰り返すことにより、ノズル17の背圧となるインク供給路16内の圧力を調整するようになっている。
なお、インク供給路16を通じてノズル17の上流側にインクが供給されると、毛細管現象によってノズル17内にインクが充填され、ノズル17内であって且つノズル形成面15aに開口したノズル開口17aの付近にメニスカスSfが形成される。ここで、メニスカスSfとは、液体(インク)が固体表面(ノズル17)と接するときに、両者の分子間に働く付着力と液体分子間の凝集力の大小関係によって生じる湾曲した液体表面のことである。そして、差圧弁18においては、複数のノズル17内に均一なメニスカスSfを形成して噴射動作を安定させるために、ノズル17の背圧を形成する圧力室22内の圧力状態が微弱な負圧状態となるように、ばね24の付勢力が調整されている。
圧力付与機構19は、定形性を有する流路形成部材30内に形成された圧力室31と、圧力室31の容積を拡大又は縮小する方向に移動可能な移動部材32と、移動部材32と流路形成部材30との間に配置される付勢部材33と、図示しないモーターの駆動によって回動するカム部材34とを有している。なお、インク供給チューブ14、貯留室21、貫通孔23a、圧力室22,31及びインク供給路16は、インクタンク12側となる上流側からノズル17側となる下流側に向けてインクを供給する供給路35を構成する。
移動部材32は、付勢部材33によって圧力室31の容積を拡大する方向に付勢されているとともに、カム部材34によって圧力室31の容積を拡大する方向への移動が規制された状態になっている。そして、モーターが正転駆動してカム部材34が図1における時計回り方向に回動すると、カム部材34に押された移動部材32が付勢部材33の付勢力に抗して圧力室31の容積を縮小する方向(図1では上方向)に移動する。すると、圧力室31の容積が減少し、圧力室31から押し出されたインクによって、圧力室31よりも下流側に位置する供給路35内のインクが加圧される。なお、以下の説明においては、移動部材32によって圧力室31内から押し出されるインク容量を「加圧容量」という場合がある。
続いて、モーターが逆転駆動してカム部材34が図1における反時計回り方向に回動すると、付勢部材33の付勢力によって移動部材32が圧力室31の容積を拡大する方向に移動する。すると、圧力室31の容積が増加し、圧力室31内に引き込まれるインクによって圧力室31よりも下流側に位置する供給路35内が減圧される。すなわち、圧力付与機構19は、圧力室31よりも下流側のインクに対して加圧を行うとともに圧力室31よりも下流側のインクに対して減圧を行う圧力付与機能を有する。
供給路開閉弁20は任意の開閉操作によって圧力付与機構19とノズル17との間で供給路35を開閉可能な弁であり、例えば電磁弁や機械的に動作する弁を採用することができる。したがって、供給路開閉弁20を閉状態として圧力付与機構19による加圧を行うと、圧力付与機構19の圧力室31と閉状態の供給路開閉弁20との間に正圧が蓄積される。なお、圧力付与機構19による加圧及び減圧の影響は圧力室31よりも上流側にも及ぶが、差圧弁18の圧力室22内が大気圧以上に加圧された場合には、フィルム26が圧力室22の容積を拡大する方向に変位することで弁体25が流入口22aをより強く閉鎖するので、差圧弁18の閉状態が保持される。
そのため、圧力付与機構19による加圧を行っても、その加圧力が圧力室22の上流側となる貯留室21に及んだり、インクが圧力室22から貯留室21に逆流したりすることはない。すなわち、差圧弁18は供給路35の途中位置に設けられ、圧力室22よりも下流側における供給路35内の圧力が既定値未満になった場合に開弁する一方、圧力室22よりも下流側における供給路35内の圧力が既定値以上である場合には閉状態を保持する。
次に、液体噴射ヘッド15等の内部に混入した気泡を排出するクリーニングを行うためにプリンター11に備えられたクリーニング装置40について説明する。クリーニング装置40は、上側が開口した有底箱状をなすキャップ41と、キャップ41を上下方向に昇降移動させるための昇降機構(図示略)とを備えている。
キャップ41の周壁41aの上面全体には、ゴムなどの弾性部材からなる四角枠状のシール部材43が取り付けられている。キャップ41は、昇降機構の駆動に基づいて昇降することにより、液体噴射ヘッド15のノズル形成面15aに対して接離する方向に変位可能になっている。そして、キャップ41は、ノズル開口17aを囲うように液体噴射ヘッド15のノズル形成面15aに当接することにより、液体噴射ヘッド15との間に閉空間域Rを囲み形成する。
また、キャップ41の底壁41bには、キャップ41内からインクを排出させるための排出管44がキャップ41の外側に向かって突設されている。排出管44には、可撓性を有する排出チューブ45の上端側が接続されている。一方、排出チューブ45の下端側は、排出インクを回収するための直方体形状をなす廃インクタンク46内に挿入されている。廃インクタンク46内には、廃インクを吸収して保持する多孔質材料からなるインク吸収材47が収容されている。そして、本実施形態では、排出管44及び排出チューブ45により、閉空間域Rに連通する流路48が構成されている。
排出チューブ45におけるキャップ41と廃インクタンク46との間となる位置には、吸引手段の一例としての吸引ポンプ51が配置されている。この吸引ポンプ51は、略円筒状をなすポンプケース52を有したチューブポンプであり、そのポンプケース52内には、排出チューブ45の長さ方向の中間部がポンプケース52の内周壁に沿うように収容されている。また、ポンプケース52内には、このポンプケース52の軸心に設けられたホイル軸52aを中心に回転可能な回転体53が収容されている。
回転体53には、一対の外側に膨らむ円弧状をなす案内溝53aがホイル軸52aを挟んで対向するように形成されている。各案内溝53aは、一端が回転体53の外周側に位置しており、他端が回転体53の内周側に位置している。すなわち、両案内溝53aは、それらの一端から他端に向かうほど、徐々に回転体53の外周部から遠ざかるように延びている。両案内溝53a内には、回転体53の回転時にポンプケース52の内周面に沿って移動しながら排出チューブ45を押圧可能な一対の押圧部材の一例としての押圧ローラー54が、それぞれ回動軸54aを介して挿通支持されている。
そして、吸引ポンプ51が正転駆動すると、回転体53が図1において実線矢印Aで示す反時計方向に回転する。すると、押圧ローラー54が案内溝53aの一端側(ポンプホイル32の外周側)に移動し、排出チューブ45の中間部をキャップ41側(上流側)から廃インクタンク46側(下流側)へ順次押し潰しながら回転するようになっている。そして、この回転により排出チューブ45内の空気が廃インクタンク46側(下流側)に追い出されて、吸引ポンプ51よりもキャップ41側(上流側)の排出チューブ45内が吸引されるようになっている。
一方、吸引ポンプ51が逆転駆動すると、回転体53が図1における時計方向に回転する。すると、押圧ローラー54が案内溝53aの他端側(ポンプホイル32の外周側)に移動し、排出チューブ45の押圧を解除する。これにより、押圧ローラー54は排出チューブ45の中間部に軽く接した状態となり、排出チューブ45内が大気開放されるようになっている。なお、以下の説明において、吸引ポンプ51において押圧ローラー54が排出チューブ45の押圧を解除した状態を開放状態ということがある。
閉空間域Rに連通する流路48の途中となる排出チューブ45におけるキャップ41と吸引ポンプ51との間の位置には、流路48を開閉可能な流路開閉弁55が設けられている。なお、流路開閉弁55は、任意に開閉操作を行うことができる弁であり、本実施形態では電磁制御弁により構成されている。したがって、流路開閉弁55を閉状態として吸引ポンプ51を正転駆動すると、閉状態の供給路開閉弁20と押圧ローラー54との間に位置する排出チューブ45内に負圧が蓄積される。
次に、上記のように構成されたプリンター11の作用について、特にクリーニング装置40がクリーニングを行う際の閉空間域Rの圧力変化に着目して説明する。
まず、クリーニングが実行される前は、図2(a)に示すように、供給路開閉弁20は開状態になっている一方、流路開閉弁55は閉状態になっている。また、圧力付与機構19は圧力室31の容積が最大となる位置に移動部材32が配置された状態で駆動が停止されている。さらに、吸引ポンプ51は押圧ローラー54が排出チューブ45の押圧を解除した開放状態で駆動が停止されている。
さて、クリーニングが開始されると、クリーニング装置40の昇降機構がキャップ41を上昇させることにより、キャップ41におけるシール部材43の先端をノズル形成面15aに対して当接させる。なお、図2(a)(b)に示すように、このときの閉空間域Rの圧力状態は大気圧P0となっている。
そして次に、図2(a)に示すように、蓄圧工程として、プリンター11が供給路開閉弁20を閉弁させるとともに、圧力付与機構19による加圧を行う。これにより、圧力室31の容積が減少し、圧力室31から押し出されたインクによって、圧力室31と供給路開閉弁20との間に位置する供給路35内に正圧が蓄積される。すなわち、蓄圧工程では、圧力付与機構19の駆動により閉状態の供給路開閉弁20との間に位置する供給路35内に正圧を蓄積する。なお、図2(b)においては、供給路35内に蓄積される正圧を二点鎖線で示している。
このとき、圧力付与機構19は、圧力室31の容積を縮小する方向への移動部材32の移動領域をわずかに残すように、移動部材32を蓄圧時間t0の間に圧力室31の容積を縮小する方向に移動させる。具体的には、蓄圧工程において圧力室31には、液体噴射ヘッド15に設けられた全ノズル17からインク滴を落下させない程度に膨出させることが可能な加圧容積が残される。そのため、図2(a)においては、蓄圧工程における圧力付与機構19による加圧を「加圧(強)」としている。
また、蓄圧工程においては、圧力付与機構19による加圧と同時またはその前か後かに、流路開閉弁55が閉弁している状態で吸引ポンプ51を蓄圧時間t0の間正転駆動させる。これにより、吸引ポンプ51よりも上流側の排出チューブ45の内部が減圧されて、流路48における流路開閉弁55を境として閉空間域Rとは反対側となる吸引ポンプ51と流路開閉弁55との間の流路48内に負圧が蓄積される。なお、図2(b)においては、流路48内に蓄積される負圧を一点鎖線で示している。
蓄圧工程が開始されて蓄圧時間t0が経過した後、プリンター11は圧力付与機構19による加圧及び吸引ポンプ51による減圧を停止する。そして、続く吸引工程として、プリンター11は供給路開閉弁20を閉状態としたまま、流路開閉弁55を開弁する。すると、閉空間域Rと流路48とが連通することで、流路開閉弁55と吸引ポンプ51との間の流路48に蓄積されていた負圧によって閉空間域Rが一気に減圧される。これにより、図2(b)に実線で示すように、閉空間域Rの圧力状態が大気圧P0から負圧P1となる。すなわち、吸引工程では、流路開閉弁55を開弁させた状態において流路48を介して閉空間域Rに吸引ポンプ51の吸引力を及ぼすことにより、閉空間域Rに負圧を発生させるようになっている。
そして、この閉空間域Rの負圧状態によって吸引時間t1が経過する間に供給路開閉弁20よりも下流側のインクがノズル開口17aからインクが吸引されて、キャップ41内に排出される。これにより、閉空間域Rの負圧状態がやや解消され、閉空間域Rの圧力状態が負圧P1から負圧P2へと変化する。
このとき、図3(a)に示すようにインク供給路16の屈曲部分などに引っかかっていた気泡Aiが吸引されて膨張し、図3(b)に示すようにインク供給路16を塞ぐ態様となってノズル開口17a付近まで移動する。したがって、吸引時間t1は気泡の移動時間に相当するともいえる。
次に、第1加圧工程として、プリンター11が供給路開閉弁20を開弁する。すると、圧力付与機構19の加圧力によって圧力室31と供給路開閉弁20との間に蓄積された正圧が開放されて、ノズル17側となるインク供給路16内にインクが加圧供給される。すると、インク供給路16においては、図3(c)に示すように上流側から供給されたインクによって膨張した気泡Aiが縮小されるとともに、ノズル開口17aからインクが押し出される。
これにより、図2(b)に実線で示すように、加圧時間t2が経過する間に閉空間域Rの圧力状態が負圧P2から正圧P3へと変化する。すなわち、第1加圧工程においては、圧力付与機構19によって蓄積された正圧を供給路開閉弁20の開弁によって開放し、供給路開閉弁20よりも下流側の供給路35内のインクに対して加圧を行うことで、負圧状態の閉空間域Rを正圧状態にする。
次に、図2(a)に示すように、開放工程として、プリンター11が吸引ポンプ51を逆転駆動して押圧ローラー54による排出チューブ45の押圧を解除して開放状態とする。すると、吸引ポンプ51の排出チューブ45を通じて閉空間域Rが大気開放され、図2(b)に実線で示すように、開放時間t3の間に閉空間域Rの圧力状態が正圧P3から大気圧P0へと変化する。そして、閉空間域Rの圧力状態が大気圧P0になると、差圧弁18によってノズル開口17a付近のインクのメニスカスが整えられる。
なお、この段階で、図4(a)に示すようにノズル開口17a付近まで移動した気泡Aiが押し出されないままノズル17内に残っている場合がある。そのため、プリンター11では、開放工程に続いて、第2加圧工程と減圧工程とを連続的に実行してもよい。
第2加圧工程では、圧力付与機構19が第1加圧工程で残された加圧容量の分、移動部材32を圧力室31の容積を縮小する方向に移動させ、残された加圧容積の分のインクを圧力室31内から下流側に排出させる。すなわち、第2加圧工程における加圧容量は第1加圧工程における加圧容量よりも小さいので、図2(a)においては第2加圧工程における圧力付与機構19による加圧を「加圧(弱)」としている。これにより、図4(b)に示すようにノズル17からインクを膨出させ、ノズル開口17a付近にある気泡Aiをノズル開口17aの外側となる大気側に押し出す。
また、続く減圧工程では、圧力付与機構19が第2加圧工程における加圧容積に対応する移動量で移動部材32を圧力室31の容積を拡大する方向に移動させる。これにより、図4(c)に示すようにノズル17から膨出したインクをノズル17内に引き戻し、ノズル17からインク滴が噴射したり落下したりする前に、ノズル17から凸状に膨出した状態のインクをノズル17内に回収する。
すなわち、圧力付与機構19は、供給路35内のインクに対して加圧を行うことでノズル17からインクを膨出させるとともに、該加圧に伴いノズル17からインクが膨出した状態において減圧を行う圧力付与機能を有する。なお、気泡が排出されるとノズル17内に排出された気泡の容積分の空隙が生じるが、短時間静置すると毛管力によってノズル17内にインクが補給され、液面位置が整えられる。
第2加圧工程と減圧工程とは、複数回繰り返して実施することで気泡をより確実に排出することができるとともに、各ノズル17の液面位置が徐々に揃えられる。なお、気泡の排出効率を上げるには短時間で加圧を行うのが好ましい一方、減圧を短時間で行うと空気を引き込んでしまう虞がある。そのため、減圧工程で減圧を行う減圧時間t5は、第2加圧工程で加圧を行う加圧時間t4よりも長く設定されるのが好ましい。
そして、減圧工程の後、クリーニング装置40の昇降機構がキャップ41を元の位置まで降下させる。また、吸引ポンプ51がキャップ41内を空吸引してキャップ41内に残存するインクを廃インクタンク46内に排出して、クリーニングを終了する。
以上説明した実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)流路開閉弁55を開弁することでノズル17内が急激に吸引されるので、流路抵抗の大きい屈曲部分などに引っかかっている気泡が膨張してインク供給路16を塞ぐ態様となる。そのため、膨張した気泡を吸引によってノズル開口17a付近までスムーズに移動させることができる。そしてその後、圧力付与機構19の加圧力によってインクを供給することで、膨張した気泡を収縮させることができるので、膨張した気泡を排出させる場合よりもインクの消費を抑制しつつ、気泡を排出することができる。
(2)流路開閉弁55の開弁時に供給路開閉弁20は閉状態とされているので、閉空間域Rが負圧状態になったときには、供給路開閉弁20よりも下流側の供給路35内のインクがノズル開口17aから吸引される。そのため、インクの流出量を抑制するとともに、気泡を効率よく膨張させることができる。また、供給路開閉弁20の開弁により蓄積された正圧が一気に開放されるので、供給路開閉弁20よりも下流側の供給路35内のインクを短時間で加圧することができる。そして、この加圧によってノズル17から速い流速でインクを流出させることにより、膨張した気泡をノズル17内から効率よく押し出すことができる。
(3)流路開閉弁55の開弁により負圧状態になった閉空間域Rは、供給路開閉弁20の開弁によってノズル17から流出したインクが流入することで正圧状態になる。したがって、膨張してノズル開口17a付近まで移動した気泡を再びノズル17内奥に移動させることなく、確実にノズル開口17aから押し出すことができる。
(4)押圧ローラー54が排出チューブ45の押圧を解除することで、閉空間域Rに流入したインクを閉空間域Rから排出するとともに、閉空間域Rを大気開放することができる。なお、負圧状態の閉空間域Rを一気に大気開放すると、閉空間域Rに急激に流入した大気がノズル17内に混入して新たな気泡を生じる虞があるが、供給路開閉弁20の開弁によって負圧が解消された閉空間域Rを大気開放することで、ノズル17内への気泡の混入を抑制することができる。
(5)加圧によってノズル17からインクの一部を膨出させることで、そのインクの膨出部分に混入している気泡をノズル開口17aの外側となる大気側に押し出すことができる。そしてその後、ノズル17からインクの一部を膨出させた状態で減圧を行うことで、加圧に伴ってノズル17から膨出した状態にあるインクをノズル開口17aからの落下等によって無駄に消費されないように液体噴射ヘッド15内に引き戻すことができる。これにより、インクの消費を抑制しつつ、ノズル開口17a付近にある気泡をノズル開口17aの外側に排出することができる。したがって、吸引により膨張した気泡を収縮させるための加圧によってノズル開口17a付近に移動した気泡が排出されなかった場合にも、その後にノズル17からインクを膨出させる加圧と膨出したインクを引き戻す減圧とを連続的に行うことで、インクの消費を抑制しつつ、気泡を排出することができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・インクタンク12を液体噴射ヘッド15よりも低い位置に設けて、インクタンク12内と液体噴射ヘッド15内との水頭差によってノズル17の背圧を微弱な負圧としてもよい。この場合には、差圧弁18及び圧力付与機構19を備えず、加圧ポンプ13を加圧機構として用いてもよい。
・クリーニングにおいて第2加圧工程及び減圧工程を実行しなくてもよい。この場合には、加圧機構として減圧機能を備えないチューブポンプ等の加圧ポンプを用いてもよい。
・キャップ41に閉空間域Rを大気開放するための大気開放弁を備え、クリーニング実行前に閉状態とされた大気開放弁を開放工程において開弁することで閉空間域Rを大気開放するようにしてもよい。
・供給路開閉弁20を備えず、加圧工程において圧力付与機構19が移動部材32を移動させるようにしてもよい。
・加圧機構及び供給路開閉弁は液体噴射ヘッド15内に設けてもよい。
・キャップ41に大気開放弁を設け、開放工程において該大気開放弁を開弁することで閉空間域Rを大気開放するようにしてもよい。
・プリンター11はラインヘッド式プリンターに限らず、ラテラル式プリンターやシリアル式プリンターとして実現してもよい。
・上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンターに具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよく、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうち何れか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
11…液体噴射装置としてのプリンター、12…液体供給源の一例としてのインクタンク、15…液体噴射ヘッド、17…ノズル、17a…ノズル開口、19…加圧機構の一例としての圧力付与機構、20…供給路開閉弁、35…供給路、41…キャップ、45…チューブの一例としての排出チューブ、48…流路、51…吸引手段及びチューブポンプの一例としての吸引ポンプ、54…押圧部材の一例としての押圧ローラー、55…流路開閉弁、R…閉空間域。

Claims (6)

  1. 液体を噴射するノズルが複数設けられた液体噴射ヘッドと、
    液体供給源側となる上流側から前記ノズル側となる下流側に向けて前記液体を供給する供給路と、
    前記供給路内の前記液体に対して加圧を行う加圧機構と、
    前記液体噴射ヘッドにおけるノズル開口を囲うように前記液体噴射ヘッドに当接することにより当該液体噴射ヘッドとの間に閉空間域を囲み形成する有底箱状のキャップと、
    前記閉空間域に連通する流路の途中に設けられ、当該流路を介して前記閉空間域に吸引力を及ぼす吸引手段と、
    前記キャップと前記吸引手段との間において前記流路を開閉可能に設けられた流路開閉弁と、を備え、
    前記流路開閉弁の開弁により前記閉空間域を負圧状態にした後、前記加圧機構の加圧力によって前記液体供給源側となる上流側から前記ノズル側となる下流側に向けて前記液体を供給することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記加圧機構と前記ノズルとの間で前記供給路を開閉可能な供給路開閉弁をさらに備え、
    前記流路開閉弁の開弁時に前記供給路開閉弁は閉状態とされ、
    前記加圧機構の駆動により閉状態の前記供給路開閉弁との間に正圧を蓄積した後に、前記供給路開閉弁の開弁によって前記供給路開閉弁よりも下流側の前記供給路内の前記液体に対して加圧を行うことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記供給路開閉弁の開弁によって、負圧状態の前記閉空間域を正圧状態にすることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記吸引手段はチューブ及び該チューブを押圧する押圧部材を有するチューブポンプからなり、
    前記押圧部材は、前記供給路開閉弁の開弁後に前記チューブの押圧を解除して前記閉空間域を大気開放することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記加圧機構は、前記供給路内の前記液体に対して加圧を行うことで前記ノズルから前記液体を膨出させるとともに、該加圧に伴い前記ノズルから前記液体が膨出した状態において減圧を行う圧力付与機能を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 液体噴射ヘッドにおける液体を噴射する複数のノズル開口を囲うように有底箱状のキャップが前記液体噴射ヘッドに当接することにより当該液体噴射ヘッドと前記キャップとの間に囲み形成された閉空間域を吸引手段により吸引して前記ノズル開口から前記液体を排出させるクリーニングを行うクリーニング方法であって、
    前記閉空間域に連通する流路の途中に当該流路を開閉可能に設けられた流路開閉弁を閉状態にするとともに前記吸引手段を駆動して前記流路における前記流路開閉弁を境として前記閉空間域とは反対側となる前記流路内に負圧を蓄積する蓄圧工程と、
    該蓄圧工程の後に、前記流路開閉弁を開状態にして前記閉空間域を負圧状態にすることにより前記ノズル開口から前記液体を吸引する吸引工程と、
    該吸引工程の後に、液体供給源側となる上流側から前記ノズル側となる下流側に向けて前記液体を加圧により供給して前記ノズル開口から前記液体を押し出す加圧工程と、を備えることを特徴とするクリーニング方法。
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