JP2012113620A - レイアウト支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが移動のついでに行きやすい画像形成装置の配置を提案することができるレイアウト支援装置を提供する。
【解決手段】情報収集端末50は、オフィスRa内に設置された画像形成装置20を使用するユーザのオフィスRa内での移動経路(P1、P2、P3、P4)をユーザ別に取得し、該ユーザ別の移動経路に基づいて、オフィスRa内における画像形成装置20の推奨配置を求めて表示する。たとえば、各ユーザの移動経路の近くになるような画像形成装置20の推奨配置を求めて表示することにより、各ユーザが移動のついでに画像形成装置20を経由しても余分な移動の少ない配置を推奨(提案)することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、オフィスなどで画像形成装置の配置の適正化を図るためのレイアウト支援装置に関する。
オフィスなどには業務で使用される各種の機器が設置されるが、その機器の配置に関する情報を提供する技術が知られている。
たとえば、オフィスにおける業務のワークスタイル(トレーディング型、プロジェクト型、コンセントレート型、トランザクション型などのワークスタイル)を分析して、オフィスに必要となる機器(装備)を決定したり、決定した各機器をオフィス内に配置できるか否かを判定し、各機器のレイアウトを行ったりする技術がある(特許文献1参照)。
特開2001−184375号公報
複写機や複合機などの画像形成装置が設置されたオフィスでは、ユーザは画像形成装置を使用したり出力物を取りに行ったりする移動のほかに、様々な移動を行う。たとえば、自分の属するオフィスから他のオフィス(部署)や会議室などへ移動したり、オフィス内のファイル棚や共有スペースなどへ移動したりする。このような移動のついでに画像形成装置を経由して使用したり出力物を取得したりするような場合に、その移動経路から画像形成装置が離れていると、ユーザは遠回りすることとなり、不便かつオフィスワークの効率が低下する問題がある。
また、業務のワークスタイルを分析してオフィスに必要であると決定した各機器のレイアウトを行う上述の技術では、ユーザの移動経路を考慮した画像形成装置の適正な配置を決定するなどの要望に応えることができない。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、ユーザが移動のついでに行きやすい画像形成装置の配置を提案することができるレイアウト支援装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]所定エリア内に設置された画像形成装置を使用するユーザの前記所定エリア内での移動経路をユーザ別に取得し、該ユーザ別の移動経路に基づいて、前記所定エリア内における画像形成装置の推奨配置を求めて表示する
ことを特徴とするレイアウト支援装置。
上記発明では、画像形成装置が設置された所定エリア内でのユーザ別の移動経路に基づいて、その所定エリア内における画像形成装置の推奨配置を求めて表示する。たとえば、各ユーザの移動経路の近くになるような画像形成装置の推奨配置を求めて表示する。これにより、各ユーザが移動のついでに画像形成装置を経由しても余分な移動の少ない配置を推奨(提案)することができる。管理者などはその推奨配置を参考にして、各ユーザが移動のついでに画像形成装置を経由しても負担の少ない、利便性のよい場所に画像形成装置を設置することができる。
[2]前記移動経路が複数のユーザに対しては、該複数の移動経路毎にその移動経路の利用頻度に応じた重みを付与する
ことを特徴とする[1]に記載のレイアウト支援装置。
上記発明では、移動経路が複数のユーザに対しては、その複数の移動経路毎の利用頻度を考慮し、複数の移動経路毎にその移動経路の利用頻度に応じた重みを付与する。そして、この重みを付けた移動経路に基づいて、所定エリア内における画像形成装置の推奨配置を求める。
これにより、利用頻度の低い移動経路よりも利用頻度の高い移動経路の近くになるような画像形成装置の配置を推奨することができる。この推奨配置を採用すれば、移動経路が複数のユーザは、移動のついでに画像形成装置を経由する際の負担(余分な移動)がより少なくなり、画像形成装置を使用する作業の効率が高まる。
[3]前記画像形成装置のユーザ別の使用頻度を取得し、前記推奨配置は、前記ユーザ別の使用頻度を加味して求める
ことを特徴とする[1]または[2]に記載のレイアウト支援装置。
上記発明では、ユーザ間での画像形成装置の使用頻度の差異を考慮し、ユーザ別の移動経路と、画像形成装置のユーザ別の使用頻度とに基づいて、所定エリア内における画像形成装置の推奨配置を求めて表示する。これにより、画像形成装置の使用頻度が低いユーザの移動経路よりも、使用頻度が高いユーザの移動経路の近くになるような画像形成装置の配置を推奨することができる。
この推奨配置を採用すれば、画像形成装置の使用頻度が高いユーザは、移動のついでに画像形成装置を経由する際の負担(余分な移動)がより少なくなり、画像形成装置を使用する作業の効率が高まる。また、移動のついでに画像形成装置を経由する際のユーザ間での負担のバランスも適正化でき、ユーザ全体でのその経由移動時の効率、すなわち、画像形成装置を共用するユーザ全体の作業効率も高められる。
[4]前記所定エリア内で画像形成装置を設置可能な複数の設置可能場所を示す情報を取得し、
各々の設置可能場所を、前記移動経路を利用した場合に対するその設置可能場所を経由した場合の増加距離に基づいて評価して、前記複数の設置可能場所の中での最適設置場所を、前記推奨配置として求める
ことを特徴とする[1]〜[3]のいずれか1項に記載のレイアウト支援装置。
上記発明では、画像形成装置を設置可能な複数の設置可能場所の各々を、移動経路(ユーザ別の移動経路)を利用した場合に対するその設置可能場所を経由した場合の増加距離に基づいて評価する。たとえば、増加距離の短い設置可能場所は評価を高くし、増加距離の長い設置可能場所は評価を低くする。この評価によって、複数の設置可能場所の中での最適設置場所を推奨配置として求めて表示する。これにより、管理者などは所定エリア内における画像形成装置の最適な設置場所を容易に把握することができる。
[5]前記増加距離は、前記移動経路と前記設置可能場所との最短距離とする
ことを特徴とする[4]に記載のレイアウト支援装置。
上記発明では、増加距離を移動経路と設置可能場所との最短距離とする(近似する)ことで、妥当性のある増加距離を簡単な処理(演算)で求めることができる。
[6]前記評価では、目標の比率に対するユーザ別に求めた前記増加距離の比率の達成率と、ユーザ別に求めた前記増加距離の合計とのうちの少なくとも一方を考慮する
ことを特徴とする[4]または[5]に記載のレイアウト支援装置。
上記発明では、目標の比率に対する、ユーザ別に求めた増加距離の比率の達成率を考慮して評価する場合は、たとえば、達成率の高い設置可能場所は評価を高くし、達成率の低い設置可能場所は評価を低くする。また、ユーザ別に求めた増加距離の合計を考慮して評価する場合は、たとえば、増加距離の合計が短い設置可能場所は評価を高くし、増加距離の合計が長い設置可能場所は評価を低くする。双方を考慮する場合は、たとえば、ユーザ別の増加距離の比率が目標に近く(達成率が高く)、増加距離の合計が短い(各ユーザの移動経路から近い)設置可能場所ほど、評価が高くなるようにする。
増加距離に基づく評価をこれらの条件で行うことで、より適切な最適設置場所(推奨配置)が求められる。
[7]前記移動経路が複数のユーザに対しては、該複数の移動経路を代表する前記増加距離である代表増加距離を求め、該代表増加距離を用いて前記評価を行う
ことを特徴とする[4]〜[6]のいずれか1項に記載のレイアウト支援装置。
上記発明では、移動経路が複数のユーザに対しては、その複数の移動経路を代表する増加距離である代表増加距離を用いて[4]に記載の評価を行うことにより、そのユーザ(そのユーザの複数の移動経路)に対してより適切な評価を行うことができる。代表増加距離には、複数の移動経路の中から代表として選んだいずれか1つの移動経路の増加距離を採用してもよいし、複数の移動経路の各増加距離から求めた代表値を採用してもよい。この代表値は、平均値、中央値(メジアン)、モードなどを含む。
[8]前記求めた画像形成装置の推奨配置を、レイアウトマップ上で表示する
ことを特徴とする[1]〜[7]のいずれか1項に記載のレイアウト支援装置。
上記発明では、レイアウトマップ上で画像形成装置の推奨配置を表示することにより、推奨する画像形成装置の配置を見た目でわかりやすく表示することができる。
[9]前記所定エリア内の各ユーザの座席位置を示すユーザ別座席位置情報と、前記所定エリア内の所定位置を示す所定位置情報と、前記所定位置の通過が検出されたユーザを示すユーザ通過情報とを取得し、
前記ユーザ通過情報が示すユーザの座席位置と前記所定位置とを結ぶ経路を該ユーザの移動経路として認識する
ことを特徴とする[1]〜[8]のいずれか1項に記載のレイアウト支援装置。
上記発明では、所定エリア内の所定位置の通過が検出されたユーザについては、このユーザの座席位置と所定位置とを結ぶ経路を移動経路として認識(推定)する。このような所定位置の通過検出によって、ユーザの移動経路が簡易的に求められる。
[10]前記所定位置は、ユーザが前記所定エリアに出入りするための出入り口である
ことを特徴とする[9]に記載のレイアウト支援装置。
上記発明では、各ユーザが所定エリアの出入り口から出入りして移動するついでに画像形成装置を経由する場合に、各ユーザにとって余分な移動の少ない画像形成装置の配置を推奨(提案)することができる。
本発明に係るレイアウト支援装置によれば、ユーザが移動のついでに行きやすい画像形成装置の配置を提案することができる。これにより、画像形成装置を共用する各ユーザが移動のついでに画像形成装置を経由する際に行きやすい場所に画像形成装置を設置することができ、画像形成装置を共用するユーザ全体の作業効率が高められる。
本発明の第1の実施形態に係るシステムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るユーザ端末の概略構成を示すブロック図である。 ユーザ端末の表示部に表示された印刷画面の一例を示す図である。 ユーザ端末の表示部に表示されたプリンタプロパティ画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置としての複合機(MFP)の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るレイアウト支援装置としての情報収集端末の概略構成を示すブロック図である。 ユーザ端末と画像形成装置が配置されたオフィスのレイアウトの一例を示す図である。 情報収集端末によって作成されたオフィスのレイアウトマップの一例を示す図である。 画像形成装置の推奨設置場所が表示されたレイアウトマップの一例を示す図である。 画像形成装置を追加設置する場合の推奨設置場所が表示されたレイアウトマップの一例を示す図である。 画像形成装置のユーザ別の使用頻度を加味して求めた推奨設置場所が表示されたレイアウトマップの一例を示す図である。 ユーザがオフィス内の自分の座席から会議室へ移動するついでに画像形成装置を経由する場合に遠回りしなければならない移動経路の一例を示す図である。 ユーザがオフィス内の自分の座席から会議室へ移動するついでに画像形成装置を経由する場合に遠回りせずにすむ移動経路の一例を示す図である。 ユーザ端末による文書の印刷指示の動作を示す流れ図である。 ユーザ端末のプリンタドライバの動作を示す流れ図である。 画像形成装置によるユーザ端末から受信したプリントファイルの印刷動作を示す流れ図である。 情報収集端末による画像形成装置の推奨配置を提案する動作を示す流れ図である。 図17のステップS405およびステップS406を詳細に示した流れ図である。 ユーザ端末別の画像形成装置の使用頻度、使用頻度の比率、距離の比率を格納したテーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る移動経路毎の利用頻度を考慮して求めた推奨設置場所が表示されたレイアウトマップの一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るユーザ別の移動経路を推定する構成の一例を示す図である。 図21の構成によりオフィス内の入退室以外の移動経路も推定できる例を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るシステム5の構成を示している。本システム5は、オフィスRaに設けられたLAN(Local Area Network)などのネットワーク2に、複数台のユーザ端末10と、画像形成装置20と、レイアウト支援装置としての情報収集端末50とが接続され、オフィスRaの入退室管理機能を果たす複数のセキュリティドア40が情報収集端末50に接続されて構成される。
画像形成装置20は、本実施形態では、コピー機能、スキャン機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、後処理機能などを備えた多機能の複合機(MFP)である。
図2は、ユーザ端末10の概略構成を示している。ユーザ端末10は、画像形成装置20に対して、スキャンジョブやプリントジョブなどを送信して実行を依頼する機能を備えている。ユーザ端末10は、OSプログラム、画像形成装置20のドライバプログラム、文書や画像を作成・編集するアプリケーションプログラムなどがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC)などで構成される。プリントジョブの投入など、画像形成装置20に対する各種の要求は、上記のドライバプログラムによって行われる。
ユーザ端末10は、CPU(Central Processing Unit)11にバス12を介して、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、不揮発メモリ15と、ハードディスク装置16と、表示部17と、操作部18と、ネットワーク通信部19などを接続して構成される。
CPU11は、ROM13に格納されているプログラムに従ってユーザ端末10の動作を制御したり、ハードディスク装置16に格納されているプログラムに従って各種の処理を実行したりする。ROM13には起動用のプログラムや固定データが記憶される。RAM14には、ハードディスク装置16から読み出したプログラムが記憶される。またRAM14は、CPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリなどとして使用される。
不揮発メモリ15は、電源がオフにされても記憶が保持される書き換え可能なメモリであり、当該ユーザ端末10のシステム情報(端末情報(端末ID(IDentification))、IP(Internet Protocol)アドレスなど)やユーザ情報(ユーザID)、各種の設定情報などが記憶される。ハードディスク装置16は、大容量不揮発の記憶装置であり、OSプログラム、画像形成装置20のドライバプログラム、各種アプリケーションプログラム、ファイル、データなどが保存される。
表示部17は、液晶ディスプレイなどの表示装置で構成される。操作部18は、キーボードやマウスなどの操作入力装置で構成される。
ネットワーク通信部19は、画像形成装置20、情報収集端末50などとネットワーク2を通じて通信し各種のデータを送受信する。
図3は、ユーザ端末10の表示部17に表示された印刷画面60の一例を示している。ユーザ端末10は、ユーザによる操作で、文書(ファイル)を印刷するためのアプリケーションプログラムが起動され、「印刷」メニューが開かれると(図示省略)、表示部17に印刷画面60を表示する。ユーザは、この印刷画面60を通じて、印刷対象となる文書の印刷先(プリントジョブの送信先)を指定したり、文書の印刷実行を指示したりすることができる。たとえば、印刷先の指定は、印刷画面60に表示されているプリンタ欄の「プリンタ名」にて、印刷先とする所望の画像形成装置(画像形成装置20など)を選択することにより行う。印刷実行の指示は、印刷画面60に表示されている「OKボタン」をクリックすることにより行う。
また、印刷先が画像形成装置20に指定された状態で、印刷画面60上の「プロパティ」ボタンがクリックされると、ユーザ端末10は表示部17に、図4に示すプリンタプロパティ画面70を表示する。ユーザは、このプリンタプロパティ画面70を通じて、印刷対象となる文書の印刷に関するプロパティの設定を行うことができる。
印刷先が画像形成装置20の場合には、プリンタプロパティ画面70に示すように、部数、原稿サイズ(A4など)、出力用紙サイズ(トレイ番号など)、画像方向(縦/横)、印字面(片面/両面)、レイアウト(NUp)、ステープル(なし/あり)、折り(なし/あり)、ズーム(N%)などの設定項目(パラメータ)が表示され、それらの設定項目に対する設定を行うことができる。設定の確定は、プリンタプロパティ画面70に表示されている「OKボタン」(または「適用」ボタン)をクリックすることにより行う。
図5は、画像形成装置20の概略構成を示している。画像形成装置20は、原稿の画像を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷して出力するコピー機能、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へ送信したりするスキャン機能、ユーザ端末10から受信した印刷データに基づく画像や当該画像形成装置20に保存されている画像データに基づく画像を記録紙に印刷して出力するプリンタ機能、ファクシミリ機能、ステープルや折りなどの後処理機能などを備えている。
画像形成装置20は、当該画像形成装置20の動作を統括制御するCPU21にバス22を介して、ROM23と、RAM24と、不揮発メモリ25と、ハードディスク装置26と、表示部27と、操作部28と、ファクシミリ通信部29と、ネットワーク通信部30と、スキャナ部31と、画像処理部32と、プリンタ部33と、後処理部34とを接続して構成される。
CPU21ではOSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどが実行される。ROM23には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU21が処理を実行することでジョブの実行など画像形成装置20の各機能が実現される。RAM24はCPU21がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。なお、その他の必要なプログラムはハードディスク装置26からRAM24にロードされて実行される。
不揮発メモリ25は、電源がオフにされても記憶が保持される書き換え可能なメモリ(フラッシュメモリ)である。不揮発メモリ25には、装置固有の情報(IPアドレスなど)や各種の設定情報などが記憶される。ハードディスク装置26は、大容量不揮発の記憶装置であり、プログラムのほか、たとえば、印刷データや画像データ、ジョブ履歴の保存などに使用される。
画像形成装置20の操作パネルは表示部27と操作部28を備えて構成される。表示部27は、液晶ディスプレイなどで構成され、初期画面、操作画面、設定画面などの各種の画面を表示する。操作部28は、ユーザからジョブの投入や設定など各種の操作を受け付ける。操作部28は、表示部27の画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほか、テンキーや文字入力キー、スタートキーなどを備えて構成される。
ファクシミリ通信部29は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と公衆回線を通じて画像データを送受信する。ネットワーク通信部30は、ネットワーク2を通じてユーザ端末10や情報収集端末50などと通信を行う。
スキャナ部31は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを取得する。スキャナ部31は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学系と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
画像処理部32は、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理や、画像データに対して、画像補正、回転、拡大/縮小、圧縮/伸張など各種の画像処理を行う。
プリンタ部33は、画像データに基づく画像を電子写真プロセスによって記録紙上に形成して出力する。プリンタ部33は、たとえば、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、入力される画像データに応じて点灯制御されるLD(Laser Diode)と、LDから射出されたレーザ光を感光体ドラム上で走査させる走査ユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有する、いわゆるレーザープリンタとして構成されている。レーザ光に代えてLED(Light Emitting Diode)で感光体ドラムを照射するLEDプリンタのほか他の方式のプリンタであってもかまわない。
後処理部34は、プリンタ部33から印刷出力された記録紙に、ステープル、パンチ、折り、小冊子、挿入紙などの後処理(フィニッシング処理)を行う。
図6は、情報収集端末50の概略構成を示している。情報収集端末50もユーザ端末10と同様に、パーソナルコンピュータ(PC)などで構成される。
情報収集端末50は、オフィスRa内に設置された画像形成装置20を使用するユーザのオフィスRa内での移動経路をユーザ別に取得し、そのユーザ別の移動経路に基づいて、オフィスRa内における画像形成装置20の推奨配置(推奨設置場所)を求めて表示する機能を備えている。たとえば、各ユーザが普段利用している移動経路の近くに画像形成装置20を設置すれば、各ユーザは何らかの移動のついでに画像形成装置20に立ち寄る際に画像形成装置20に行きやすくなり、利便性やオフィスワークの効率が高まる。情報収集端末50は、このように各ユーザの移動経路に対して、画像形成装置20の推奨する適正な配置を求めて提案を行う。
さらに、この推奨配置は、ユーザ間での画像形成装置20の使用頻度の差異を考慮し、そのユーザ別の使用頻度を加味して求めたり、移動経路が複数のユーザに対しては、その複数の移動経路毎の利用頻度を考慮し、複数の移動経路毎にその移動経路の利用頻度に応じた重みを付与して、その重みを付けた移動経路に基づいて求めたりするようになっている。これらは、いずれか一方のみを考慮するようにしてもよいし、両方を共に考慮するようにしてもよい。
画像形成装置20の使用頻度は、画像形成装置20からジョブ履歴を収集して、ユーザ別に画像形成装置20の使用履歴(ジョブ数)を集計することにより行う。なお、ジョブ履歴は画像形成装置20から収集するほかに、ネットワーク2上を送信されるジョブを受信して収集したり、画像形成装置20に対して投入されたジョブの履歴を各ユーザ端末10から収集したりするようにしてもよい。移動経路が複数のユーザに対する移動経路毎の利用頻度は、各セキュリティドア40からユーザの通過履歴を収集して、各セキュリティドア40の利用頻度(通過回数)を集計することにより行う。詳細については後述する。
管理者(またはユーザ)は、画像形成装置20からジョブ履歴を収集する期間や、各セキュリティドア40からユーザの通過履歴を収集する期間を、予め情報収集端末50に設定しておく。この期間は、画像形成装置20の設置後から現在までの期間(全期間)、過去1週間や過去1ヶ月間など、任意に設定することができる。
情報収集端末50は、CPU51にバス52を介して、ROM53と、RAM54と、不揮発メモリ55と、ハードディスク装置56と、表示部57と、操作部58と、ネットワーク通信部59などを接続して構成される。
CPU51は、ROM53に格納されているプログラムに従って情報収集端末50の動作を制御したり、ハードディスク装置56に格納されているプログラムに従って各種の処理を実行したりする。ROM53には起動用のプログラムや固定データが記憶される。RAM54には、ハードディスク装置56から読み出したプログラムが記憶される。またRAM54は、CPU51がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリなどとして使用される。
不揮発メモリ55は、電源がオフにされても記憶が保持される書き換え可能なメモリであり、当該情報収集端末50のシステム情報(端末情報(端末ID)、IPアドレスなど)、各種の設定情報やテーブルなどが記憶される。ハードディスク装置56は、大容量不揮発の記憶装置であり、OSプログラム、画像形成装置20のドライバプログラム、各種アプリケーションプログラム、ファイル、データなどが保存される。
表示部57は、液晶ディスプレイなどの表示装置で構成される。操作部58は、キーボードやマウスなどの操作入力装置で構成される。
ネットワーク通信部59は、画像形成装置20、ユーザ端末10などとネットワーク2を通じて通信し各種のデータを送受信する。また、セキュリティドア40との通信も行う。
次に、本実施形態に係るシステム5の動作について説明する。
まず、情報収集端末50による画像形成装置20の推奨配置の提案について概要を説明する。
図7は、オフィスRaにおけるレイアウトの一例を示している。オフィスRaは、平面視が矩形状で、出入り口が図示の右上、右下、左上、左下にそれぞれ設けられており、各出入り口にセキュリティドア40が設置されている。ここでは、各出入り口に設置されたセキュリティドアのうち、右上を40a、右下を40b、左上を40c、左下を40dとして説明する。
オフィスRaのほぼ中央には、このオフィスRa内で業務を行う複数のユーザ(オフィスワーカ)の座席群が配置されている。本例では、各ユーザの座席(机と椅子)は図示の縦方向に2列に配列されており、各座席にはユーザ端末10がそれぞれ設置されている。情報収集端末50は、この座席群のうちのいずれかの座席に設置してもよいし、この座席群とは別に設けた設置場所、たとえば管理者用の座席や専用または共用のテーブルなどに設置してもよい。またここでは、ユーザの座席群における図示の最右上に、ユーザAの座席80aが配置され、図示の最左上に、ユーザBの座席80bが配置されている。
画像形成装置20は、本例ではオフィスRaにおける左側の壁に近接し、セキュリティドア40cとセキュリティドア40dの中間位置付近に設置されている。
上記レイアウトのオフィスRaにおいて、たとえば、ユーザAはセキュリティドア40aまたはセキュリティドア40bを通って入退室し、ユーザBはセキュリティドア40cまたはセキュリティドア40dを通って入退室する場合、画像形成装置20は、ユーザBによるセキュリティドア40c、40dへの移動経路には近いが、ユーザAによるセキュリティドア40a、40bへの移動経路からは離れていることになる。この場合、ユーザBはセキュリティドア40c、40dから入退室する際の移動のついでに画像形成装置20を経由しても、殆ど遠回りすることはないが、ユーザAはセキュリティドア40a、40bから入退室する際の移動のついでに画像形成装置20を経由すると、遠回りすることになり、不便である。
なお、ユーザがオフィスRaからの退室移動のついでに画像形成装置20を経由するケースは、たとえば、自分の座席から会議室へ移動する際に、自分のユーザ端末10から会議の資料などを画像形成装置20に対して印刷指示し、画像形成装置20に寄ってその印刷物を取得してから会議室へ直行するような場合、あるいは、会議の資料などを画像形成装置20でコピーし、その印刷物を持って会議室へ直行するような場合、あるいは、画像形成装置20がファクシミリ受信した印刷物を取得してオフィス外(他のオフィスや会議室など)へ移動するような場合、あるいは、画像形成装置20に寄ってファクシミリ送信を行ってからオフィス外へ移動するような場合などが挙げられる。また、ユーザがオフィスRaに入室し自分の座席への移動のついでに画像形成装置20を経由するケースは、たとえば、入室後に手持ちの資料などを画像形成装置20でコピーしてから自分の座席へ戻るような場合、あるいは、画像形成装置20がファクシミリ受信した自分宛ての受信物を入室後に確認し、存在すればその受信物を取得して自分の座席へ戻るような場合などが挙げられる。
情報収集端末50は、前述したように、オフィスRa内での各ユーザの移動経路に基づき、各ユーザが移動のついでに画像形成装置20を経由する際に、画像形成装置20に行きやすくなり、利便性やオフィスワークの効率が高められる配置の提案を行う。
ここでは、情報収集端末50は、オフィスRaのレイアウトマップ(フロアレイアウト図)を作成するための各種情報を予め取得し、ハードディスク装置56に記憶している。なお、このレイアウトマップを作成するための各種情報は不揮発メモリ55に記憶するようにしてもよい。
各種情報は、オフィスRaにおけるフロアの平面視形状(大きさ)、出入り口(セキュリティドア40)の位置と大きさなどを示すフロア情報、オフィスRa内に配置されている各ユーザの座席の位置と平面視形状(大きさ)を示す座席情報、オフィスRa内に設置されている画像形成装置20の位置と平面視形状(大きさ)を示す設置場所情報などである。
出入り口の位置については、出入り口の幅方向における中間位置を、その出入り口の代表座標にしてもよい。ユーザの座席の位置については、椅子が設置される位置を、その座席の代表座標にしてもよい。画像形成装置20の位置については、装置前面の幅方向における中間位置を、その画像形成装置20の代表座標にしてもよい。
上記の各種情報は、管理者(またはユーザ)が予め情報収集端末50に入力しておくようにしてもよいし、これらの情報を保存したサーバ装置などから情報収集端末50が取得するようにしてもよい。情報収集端末50は、ハードディスク装置56(または不揮発メモリ55)に記憶している上記の各種情報を使用して、図8に示すようなオフィスRaのレイアウトマップを作成する。
一方、オフィスRaに属する各ユーザの入退室管理は、たとえば以下のようにして行う。
各ユーザは、自分のユーザIDが記憶されたIDカードを携帯している。このIDカードは、非接触型IC(Integrated Circuit)カードなどで構成されている。セキュリティドア40には、ユーザのIDカードと非接触通信を行う通信部(非接触通信部)が設けられている。
セキュリティドア40は、通常は室外からの開放に対しては、施錠状態によって開放不可となっている。ユーザのオフィス入室時に、通信部でユーザの携帯するIDカードと非接触通信を行い、IDカードからユーザIDを取得する。このユーザIDによってユーザ認証を行い、ユーザを認証すると開錠し、開放可能となる。なお、室内からの開放は、常時開錠される構成としてもよいし、室外からの開放と同様に、IDカードとの非接触通信によるユーザ認証を行って開錠される構成としてもよい。
セキュリティドア40は、上記のユーザ認証により、当該セキュリティドア40が設置されている出入り口を通過したユーザを検出し、検出したユーザの情報(ユーザID)を、そのユーザの通過履歴情報として情報収集端末50に入力する。
情報収集端末50は、セキュリティドア40から入力された各ユーザの通過履歴情報と、オフィスRaのフロア情報における出入り口(セキュリティドア40)の位置情報と、各ユーザの座席情報とに基づいて、オフィスRa内での各ユーザの移動経路を推定(認識)する。
移動経路(動線)は、たとえば、ユーザの座席の位置と出入り口(セキュリティドア40)の位置とを、直線で結ぶ、その直線上に障害物が存在する場合は障害物を迂回した最短距離の複数の直線で結ぶ、もしくは、所定の関数で算出した適宜な曲線で結ぶ、その曲線上に障害物が存在する場合は障害物を迂回した最短距離の適宜な曲線で結ぶ、などして求める。
上述したように、ユーザAがセキュリティドア40a、40bを通って入退室した場合には、セキュリティドア40a、40bはユーザAの通過を検出し、ユーザAの通過履歴情報を情報収集端末50に入力する。ユーザBがセキュリティドア40c、40dを通って入退室した場合には、セキュリティドア40c、40dはユーザBの通過を検出し、ユーザBの通過履歴情報を情報収集端末50に入力する。
情報収集端末50は、上記の通過履歴情報(ユーザID)によって示されるユーザを識別し、そのユーザの座席を起点にして情報入力先のセキュリティドア40までを移動経路と推定する。また、複数のセキュリティドア40から同一ユーザの通過履歴情報が入力された場合は、そのユーザの移動経路が複数であると認識し、そのユーザの座席を起点にして、情報入力先の各セキュリティドア40までをそれぞれの移動経路であると区別して推定する。
本例の場合、ユーザAに対しては、ユーザAの座席80aとセキュリティドア40aの間の移動経路P1と、ユーザAの座席80aとセキュリティドア40bの間の移動経路P2とを推定する。ユーザBに対しては、ユーザBの座席80bとセキュリティドア40cの間の移動経路P3と、ユーザBの座席80bとセキュリティドア40dの間の移動経路P4とを推定する。図8では、推定した各移動経路を、ユーザの座席の位置と出入り口(セキュリティドア40)の位置とを適宜な曲線で結んだ動線によって表している。
情報収集端末50は、オフィスRa内から画像形成装置20を設置可能な場所を抽出し、その設置可能場所と各移動経路との距離を求める。詳細には、その設置可能場所に画像形成装置20を設置したときの画像形成装置20と、各移動経路との距離を求める。この距離は、移動経路を利用した場合に対するその設置可能場所を経由した場合(その設置可能場所に設置された画像形成装置20を経由した場合)の増加距離として求める。この増加距離は、本実施形態では設置可能場所と移動経路との最短距離とすることで近似する。
本例では、推定したユーザAの移動経路P1、P2と設置可能場所との最短距離、および、推定したユーザBの移動経路P3、P4と設置可能場所との最短距離をそれぞれ求め、これらの最短距離をそれぞれの増加距離とする。
なお、上記の増加距離は最短距離に限らない。たとえば、移動経路の中間点を距離計算の基準点とし、その中間点と画像形成装置20との距離を用いるようにしてもよい。さらには、移動経路から逸れて画像形成装置20を経由する際の実際の移動距離(途中に障害物がある場合はその障害物を迂回した最短ルートの移動距離)をレイアウトマップ上で求め、その実際の移動距離から移動経路上の移動距離を差し引いた実際の増加距離(より厳密な増加距離)を用いるようにしてもよい。
また、本例ではユーザAとユーザBがそれぞれ2つの移動経路を利用している。このように移動経路が複数のユーザに対しては、複数の移動経路の各増加距離から代表値を求め、その代表値(代表増加距離)を用いる。この代表値には、平均値、中央値(メジアン)、モードなどを用いる。
情報収集端末50は、ユーザ別に求めた上記の増加距離(移動経路が複数のユーザについては代表増加距離)を用いて設置可能場所を評価する。この評価では、ユーザ別の増加距離(代表増加距離)の合計が現設置場所よりも長くならないこと(現設置場所よりも遠くならないこと)、目標の比率に対するユーザ別の増加距離(代表増加距離)の比率の達成率が所定の閾値以上であること、の2つの条件を満足するか否かを判断する。評価の結果、この2つの条件を満足する設置可能場所が存在する場合には、その設置可能場所を画像形成装置20の推奨設置場所として提案する。
たとえば、オフィスRa内におけるセキュリティドア40aとセキュリティドア40bの間の空きスペースS1と、セキュリティドア40aとセキュリティドア40cの間の空きスペースS2と、セキュリティドア40cと現設置場所の間の空きスペースS3と、セキュリティドア40bとセキュリティドア40dの間の空きスペースS4などから設置可能場所を抽出した場合には、空きスペースS2の設置可能場所が上記の2つの条件を満足すると判断し、その空きスペースS2の設置可能場所を画像形成装置20の推奨設置場所として表示し提案する。
情報収集端末50は、たとえば図9に示すように、セキュリティドア40aとセキュリティドア40cの間の空きスペース(設置可能場所)に画像形成装置20を配置したオフィスRaのレイアウトマップを表示部57に表示することで、画像形成装置20の推奨設置場所を提案する。
図10は、画像形成装置20を追加設置(増設)する場合の推奨設置場所を示したレイアウトマップの一例を示している。ここでは、オフィスRa内に画像形成装置20を1台増設して計2台とする場合を例に説明する。
情報収集端末50は、オフィスRa内に設置する2台の画像形成装置20のそれぞれの推奨設置場所を、ユーザAとユーザBの移動経路に基づいて求める。本例のように2人のユーザを対象とする場合には、両ユーザのそれぞれの移動経路に最も近い2つの設置可能場所を、2台の画像形成装置20のそれぞれの推奨設置場所として求める。また、本例のような増設の場合には、既設の画像形成装置20の現設置場所も、抽出および評価の対象とする設置可能場所に含める。
情報収集端末50は、オフィスRa内の空きスペースから抽出した複数の設置可能場所(現設置場所も含む)に対し、上述した増加距離(移動経路が複数のユーザについては代表増加距離)を用いた各設置可能場所の評価を、ユーザAの移動経路(P1、P2)とユーザBの移動経路(P3、P4)に対して行う。この評価では、増加距離(代表増加距離)が最も短い設置可能場所が推奨設置場所(最適設置場所)であると判断する。
上記の評価で、ユーザAの移動経路に対しては、セキュリティドア40aとセキュリティドア40bの間の空きスペースから抽出した設置可能場所が推奨設置場所であると判断する。ユーザBの移動経路に対しては、セキュリティドア40cとセキュリティドア40dの間の空きスペースから抽出した設置可能場所が推奨設置場所であると判断する。既設の1台の画像形成装置20はこの推奨設置場所に設置されており、ユーザBの移動経路に対しては、この現設置場所が推奨設置場所であると判断する。
情報収集端末50は、上記の評価結果から、図10に示すように、現設置場所に画像形成装置20を1台配置し、セキュリティドア40aとセキュリティドア40bの間の空きスペースに画像形成装置20を1台配置したオフィスRaのレイアウトマップを表示部57に表示することで、既設の1台に対して更に1台増設する場合のその2台の画像形成装置20のそれぞれの推奨設置場所を提案する。
なお、増設する画像形成装置20の台数は1台に限らず、複数台としてもよい。この増設台数は、オフィスRaに属するユーザの人数、座席位置、ユーザ全体でのジョブ処理量と画像形成装置の処理能力などに応じて適宜設定すればよい。
図11は、画像形成装置20のユーザ別の使用頻度を加味して求めた推奨設置場所が表示されたレイアウトマップの一例を示している。このレイアウトマップによって、画像形成装置20の使用頻度が低いユーザの移動経路よりも、使用頻度が高いユーザの移動経路の近くに画像形成装置が設置されるような推奨設置場所の提案を行う。
ここでは、情報収集端末50は、画像形成装置20を使用した各ユーザのジョブ数の比率の逆比を求め、その逆比を目標の比率として、抽出した各設置可能場所を、目標の比率に対する、ユーザ別に求めた増加距離(移動経路が複数のユーザについては代表増加距離)の比率の達成率と、前述したユーザ別の増加距離(代表増加距離)の合計とに基づいて評価し、推奨設置場所を求める。
たとえば、ユーザAとユーザBのジョブ数の比率が2:1であった場合は、その逆比となる1:2を目標の比率とする。抽出した複数の設置可能場所のうち、ユーザ別の増加距離(代表増加距離)の合計が現設置場所よりも長くならない設置可能場所の中から、ユーザAとユーザBの増加距離の比率が目標の比率である1:2に最も近い(達成率が最も高い)設置可能場所が推奨設置場所であると判断する。
図11のレイアウトマップでは、移動経路は、出入り口(セキュリティドア40)の幅方向における中間位置(代表座標)と、ユーザの座席における椅子の位置(座席の代表座標)とを結んだ直線で表している。増加距離は、設置可能場所から移動経路までの最短距離とし、その設置可能場所に画像形成装置20を設置した場合の装置前面の幅方向における中間位置(代表座標)を基準点にしている。また、一人のユーザにおける複数の移動経路の各増加距離の代表値(代表増加距離)は、平均値としている。
本例では、ユーザAとユーザBのジョブ数の比率が2:1で、目標の比率がその逆比の1:2である場合に、ユーザAとユーザBの代表増加距離の合計が現設置場所よりも長くならず、かつ、ユーザAとユーザBの代表増加距離の比率が1:2に最も近い設置可能場所は、ユーザAの代表増加距離1.1m:ユーザBの代表増加距離2.2mとなる、セキュリティドア40aとセキュリティドア40cの間の空きスペースから抽出した設置可能場所であるとの評価結果となり、その設置可能場所が推奨設置場所であると判断する。
情報収集端末50は、図11に示すように、セキュリティドア40aとセキュリティドア40bの間の空きスペースにおける、ユーザAとユーザBの代表増加距離の比率が1:2となる位置に、画像形成装置20を配置したオフィスRaのレイアウトマップを表示部57に表示することで、ユーザ別の使用頻度を考慮した画像形成装置20の推奨設置場所を提案する。
図12と図13は、ユーザAがオフィスRa内の自分の座席80aからセキュリティドア40aを通って会議室Rbへ移動するついでに画像形成装置20を経由する場合の移動経路を比較して示している。ここでは、たとえばユーザAが自分の座席のユーザ端末10から会議用資料を画像形成装置20に印刷指示し、画像形成装置20で印刷出力されたその会議用資料を取得して会議室Rbへ直接移動する場合を想定している。
図12では、オフィスRa内におけるセキュリティドア40cとセキュリティドア40dの間に画像形成装置20が設置されている。この場合は、ユーザAは自分の座席80aから画像形成装置20まで大きく遠回りしてからセキュリティドア40aへ向かわなければならず、移動距離が長くなって不便である。
図13では、図9などで説明した推奨設置場所の提案によって、オフィスRa内におけるセキュリティドア40aとセキュリティドア40cの間に画像形成装置20が設置されている。この場合は、ユーザAは自分の座席80aから画像形成装置20まで殆ど遠回りすることなくセキュリティドア40aへ向かえることになり、図12と比較して移動距離が短くなり、便利である。
続いて、本実施形態に係るシステム5の詳細な動作を説明する。
図14は、ユーザ端末10による文書の印刷指示の動作を示している。ここでは、印刷先として画像形成装置20が指定され、各種パラメータの設定が行われる場合の動作を示している。ユーザ端末10は、ユーザによる操作で、アプリケーションプログラムによって文書が作成され(ステップS101)、アプリケーションプログラムの印刷メニューが開かれると、表示部17に印刷画面60(図3参照)を表示する(ステップS102)。印刷画面60のプロパティボタンがクリックされると、表示部17にプリンタプロパティ画面70(図4参照)を表示する(ステップS103)。プリンタプロパティ画面70を通じて、各種パラメータの設定を受け(ステップS104)、印刷画面60に戻り、印刷画面60のOKボタンがクリックされて印刷指示を受ける(ステップS105)。
図15は、ユーザ端末10のプリンタドライバの動作を示している。ユーザ端末10のプリンタドライバは、図14で説明した印刷画面60(図3参照)が表示されているとき、印刷指示を受けるか否かを監視する(ステップS201;No)。印刷指示を受けた場合は(ステップS201;Yes)、印刷画面60およびプリンタプロパティ画面70を通じて設定された、文書の印刷に関するユーザ設定の各種パラメータの解釈とデータ変換を行い(ステップS202)、文書の画像データのプリントファイルへの変換を行う(ステップS203)。変換された各種設定情報とプリントファイル、端末情報(端末ID)などを含むプリントジョブを生成し、指定の画像形成装置20に送信する(ステップS204)。
図16は、画像形成装置20によるユーザ端末10から受信したプリントファイルの印刷動作を示している。画像形成装置20は、ユーザ端末10のプリンタドライバからプリントジョブの受信要求を受け(ステップS301)、その応答を返信し、ユーザ端末10から送信されたプリントジョブのデータ(プリントファイル、各種設定情報、端末情報(端末ID)など)の受信を開始する(ステップS302;No)。データの受信を完了すると(ステップS302;Yes)、画像処理部32は、受信したプリントファイルに対してラスタライズ処理を行い(ステップS303)、ビットマップファイルに変換した画像データをRAM24に格納する(ステップS304)。さらに、その画像データをプリンタ部33で印刷可能なデータ形式に変換する(ステップS305)。
画像形成装置20は、受信した各種設定情報(各種パラメータ)を解析し(ステップS306)、受信した端末情報から送信元のユーザ端末10を特定する(ステップS307)。そして、ジョブ履歴テーブルに、受信したプリントジョブの履歴情報として、端末情報(送信元のユーザ端末10の識別情報)、プリントジョブの受信日時、各種設定情報などを対応付けて登録する。
また、ユーザ端末別に設けられたカウンタを用いて、プリントジョブのカウントを行う。詳細には、受信したプリントジョブの送信元に特定したユーザ端末10に対応するプリントジョブ用のカウンタを1加算する(ステップS308)。
そして画像形成装置20は、印刷処理を行う(ステップS309)。具体的には、プリンタ部33は、RAM24に格納されている画像データ(プリンタ部33で印刷可能なデータ形式に変換されたデータ)に基づく画像を記録紙に印刷して出力する。また、後処理(ステープル、折り)が設定されている場合には、後処理部34は、プリンタ部33から出力された印刷済みの記録紙に後処理を行って出力する。
図17は、情報収集端末50による画像形成装置20の推奨配置を提案する動作を示している。ここでは、図11で説明した、画像形成装置20のユーザ別の使用頻度を考慮して推奨配置を提案する動作を例に説明する。
情報収集端末50は、管理者(またはユーザ)によって予め設定された期間(過去1ヶ月間などの所定期間)に画像形成装置20が実行したジョブの履歴情報を、画像形成装置20から収集する。収集したジョブの履歴情報から、ユーザ端末別にジョブ数(プリントジョブの使用頻度)を集計し(ステップS401)、集計したユーザ端末別のジョブ数より、ユーザ別(ユーザ端末10別)の画像形成装置20の使用比率を求める(ステップS402)。
図19に、上記のユーザ端末別のジョブ数(プリントジョブの使用頻度)の集計と比率を格納したテーブル85の一例を示す。テーブル85には、「PC−1」、「PC−2」などのユーザ端末別に、ジョブ数とその比率とが格納される。本例では、PC−1のジョブ数が90回、PC−2のジョブ数が30回となっており、PC−1とPC−2のジョブ数の比率は3:1となっている。
図17では、情報収集端末50は、セキュリティドア40から入力された各ユーザの通過履歴情報と、ハードディスク装置56(または不揮発メモリ55)に記憶されている、オフィスRaのフロア情報における出入り口(通過履歴情報を入力したセキュリティドア40)の位置情報と、各ユーザの座席情報とに基づいて、オフィスRa内での各ユーザの移動経路を求める(ステップS403)。また、ステップS402で求めたユーザ端末別のジョブ数(プリントジョブの使用頻度)の比率に基づいて、各ユーザの移動経路から画像形成装置20までの距離比率を求める(ステップS404)。
この距離比率は目標の比率であり、ユーザ端末別のジョブ数の比率の逆比とし、図19に示したテーブル85に格納される。図19の例のように、PC−1とPC−2のジョブ数の比率が3:1の場合には、PC−1を使用するユーザの移動経路から画像形成装置20までの距離と、PC−2を使用するユーザの移動経路から画像形成装置20までの距離との比率は1:3となり、その距離比率がテーブル85に格納される。
図17では、情報収集端末50は、オフィスRaのレイアウトマップから抽出した画像形成装置20の各設置可能場所を評価し(ステップS405)、各ユーザの移動経路、各移動経路から画像形成装置20までの距離、推奨する画像形成装置20の配置を、レイアウトマップ上に表して表示部57に表示する(ステップS406)。たとえば、前述した図11に示すようなレイアウトマップを表示する。
図18は、図17のステップS405およびステップS406を詳細に示している。ここでは、画像形成装置20の推奨設置場所の提案を行う上記のレイアウトマップに、更に詳細な情報を追加して表示する例である。
情報収集端末50は、ハードディスク装置56(または不揮発メモリ55)に記憶されているオフィスRaのフロア情報(フロアの平面視形状、出入り口(セキュリティドア40)の位置と大きさなどを示す情報)、各ユーザの座席情報(オフィスRa内に配置されている各ユーザの座席の位置と平面視形状を示す情報)、画像形成装置20の設置場所情報(オフィスRa内に現在設置されている画像形成装置20の位置と平面視形状を示す情報)、オフィス用家具(ファイル棚など)の設置場所情報(オフィスRa内に現在設置されているオフィス用家具の位置と平面視形状を示す情報)などを使用して、オフィスRaのレイアウトマップを作成し、表示部57に表示する(ステップS501)。
情報収集端末50は、作成したレイアウトマップ内で、画像形成装置20が設置可能な場所を抽出する(ステップS502)。この設置可能場所を自動で抽出する方法は、たとえば以下のようにして行う。
ここでは、設置可能場所はレイアウトマップ内の現状の空きスペースから抽出するものとし、その抽出を行う際の条件と、必要となる情報(画像形成装置20の平面視形状と大きさ(面積)など)を予め入力・設定しておく。たとえば、以下の(1)〜(3)のいずれかの条件を満足して画像形成装置20を設置できる場所を、設置可能場所として抽出する。
(1)画像形成装置20の背面を壁に向け、画像形成装置20の幅方向を壁に沿った向きにして画像形成装置20を壁に近づけ、壁の幅方向(横方向)の略中央位置に設置できる場所を、設置可能場所として抽出する。
(2)画像形成装置20の背面を壁に向け、画像形成装置20の幅方向を壁に沿った向きにして画像形成装置20を壁に近づけ、フロアの隅に寄せて設置できる場所を、設置可能場所として抽出する。
(3)(1)または(2)において、画像形成装置20がドア(可動障害物)やオフィス用家具などに干渉する場合には、干渉しない位置まで画像形成装置20をずらして設置できる場所を、設置可能場所として抽出する。
図8に示したオフィスRaのレイアウトマップでは、セキュリティドア40aとセキュリティドア40bの間の空きスペースS1と、セキュリティドア40aとセキュリティドア40cの間の空きスペースS2と、セキュリティドア40cと現設置場所の間の空きスペースS3と、セキュリティドア40bとセキュリティドア40dの間の空きスペースS4などから、上記の(1)〜(3)のいずれかの条件を満足する設置可能場所を抽出できる。ここでは、空きスペースS1〜S4からその順に第1〜第4候補の設置可能場所を抽出したものとして説明する。
なお、設置可能場所を抽出する条件に、以下の条件を加えるようにしてもよい。たとえば、画像形成装置20の現設置場所を設置可能場所として抽出するようにしてもよい。また、移動してもよい障害物を登録しておき、その障害物については、存在しないものとみなして、設置可能場所を抽出するようにしてもよい。たとえば、ファイル棚を移動してもよい障害物として登録しておいた場合には、ファイル棚は存在しないものとみなし、そのファイル棚が存在しない状態で形成される空きスペースに画像形成装置20が設置可能であれば、その場所を設置可能場所として抽出するようにしてもよい。これにより、設置可能場所の抽出数が増えて、画像形成装置20の設置自由度が増すことになる。
また、画像形成装置20の設置可能場所は、管理者(またはユーザ)が予め設定しておくようにしてもよい。たとえば、図8のレイアウトマップにおいては、空きスペースS1〜S4などに存在する少なくとも1つの設置可能場所を予め設定しておくようにしてもよい。この場合は、設定と抽出のいずれを優先するかを指定できるようにしたり、設定に加えて抽出も行うことを指定できるようにしたりしてもよい。
図18では、抽出した設置可能場所から各ユーザの移動経路までの距離の合計(L1)を、設置可能場所毎に算出する(ステップS503)。この算出に使用する距離は、前述した増加距離(最短距離)である。移動経路が複数のユーザに対しては、各移動経路の増加距離の代表値を使用する。
続いて、画像形成装置20の現設置場所から、各ユーザの移動経路までの距離(最短距離)の合計(L2)を算出する(ステップS504)。そして、設置可能場所毎にL1をL2と比較する(ステップS505)。
全ての設置可能場所について、L1がL2よりも長い場合には(ステップS506;Yes)、画像形成装置20を移動する必要がない旨のメッセージを表示部57に表示する(ステップS507)。L1がL2以下となる設置可能場所が1つでも存在する場合には(ステップS506;No)、L1がL2よりも長い設置可能場所を候補から除外する(ステップS508)。なお、ここではL1がL2よりも長い設置可能場所を候補から除外するようにしているが、除外せずに候補として残すようにしてもよい。
たとえば、図8に示したユーザAとユーザBの各移動経路に対し、上述した第1〜第4候補の設置可能場所では、空きスペースS3から抽出した第3候補の設置可能場所と、空きスペースS4からから抽出した第4候補の設置可能場所とがL1>L2となって除外される。
続いて、図17のステップS404で求めた各ユーザの移動経路から画像形成装置20までの距離比率(目標の比率)に対する、各設置可能場所から各ユーザの移動経路までの距離比率(各ユーザの増加距離の比率)の達成率を算出する(ステップS509)。
たとえば、図19に示したテーブル85におけるPC−1は、図7におけるユーザAの使用するユーザ端末10で、PC−2は、ユーザBの使用するユーザ端末10であるとする。目標の比率(ユーザ端末別のジョブ数の比率の逆比)は、ユーザAの移動経路から画像形成装置20までの距離(LA):ユーザBの移動経路から画像形成装置20までの距離(LB)とする。この目標の比率をLB=1として表す場合は、LA/LB=R2とする。設置可能場所からユーザAの移動経路までとユーザBの移動経路までの距離比率(ユーザAとユーザBの代表増加距離の比率)は、設置可能場所からユーザAの移動経路までの代表増加距離(Lα):設置可能場所からユーザBの移動経路までの代表増加距離(Lβ)とする。このユーザAとユーザBの代表増加距離の比率をLβ=1として表す場合は、Lα/Lβ=R1とする。
目標の比率に対するユーザAとユーザBの代表増加距離の比率の達成率をRとし、R1とR2の大小関係がR1≦R2の場合は(1)式を用い、R1>R2(比率の大小関係が逆転)の場合は(2)式を用いて達成率Rを求める。
R=R1÷R2×100・・・(1)式
R=(1/(R1÷R2))×100・・・(2)式
たとえば、ユーザAとユーザBのジョブ数の比率が3:2の場合は、目標の比率はその逆比であるため2:3となり、R2=2/3となる。
これに対し、セキュリティドア40aとセキュリティドア40bの間の空きスペースS1から抽出した第1候補の設置可能場所では、その設置可能場所からユーザAの移動経路までの代表増加距離が0.8mで、ユーザBの移動経路までの代表増加距離が2.4mであると、その距離比率は1:3となり、R1=1/3となる。この第1候補の設置可能場所ではR1≦R2となるため、(1)式を用いて達成率Rを求めると、R=1/3÷2/3×100で50%になる。
また、セキュリティドア40aとセキュリティドア40cの間の空きスペースS2から抽出した第2候補の設置可能場所では、その設置可能場所からユーザAの移動経路までの代表増加距離が1mで、ユーザBの移動経路までの代表増加距離が2mであると、その距離比率は1:2となり、R1=1/2となる。この第2候補の設置可能場所もR1≦R2となるため、(1)式を用いて達成率Rを求めると、R=1/2÷2/3×100で約75%になる。
また、求めた達成率に応じて、各設置可能場所に「◎」または「△」または「×」の評価を付与する。たとえば、達成率が70%以上であれば「◎」の評価を付与し、40%以上70%未満であれば「△」の評価を付与し、39%未満であれば「×」の評価を付与する。上記の第1および第2候補の各設置可能場所の場合、第1候補の設置可能場所は達成率が50%で「△」となり、第2候補の設置可能場所は達成率が75%で「◎」となる。
続いて、情報収集端末50は、該当する移動経路から設置可能場所までの距離(増加距離)の合計を達成率で除算する(ステップS510)。
第1候補の設置可能場所では、ユーザAの移動経路からその設置可能場所までの代表増加距離=0.8mと、ユーザBの移動経路からその設置可能場所までの代表増加距離=2.4mとの合計が3.2mであり、達成率=50%で割ると、3.2/0.5=6.4となる。第2候補の設置可能場所では、ユーザAの移動経路からその設置可能場所までの代表増加距離=1mと、ユーザBの移動経路からその設置可能場所までの代表増加距離=2mとの合計が3mであり、達成率=75%で割ると、3/0.75=4となる。
また、その他の設置可能場所に対する計算例を以下に示す。
ユーザAの移動経路から設置可能場所までの距離:Lα
ユーザBの移動経路から設置可能場所までの距離:Lβ
距離の合計:L(=Lα+Lβ)
達成率:R
Lα:Lβ L/R
1m:1m 2/0.25=8
1m:2m 3/0.5=6
1m:4m 5/1=5
2m:8m 10/1=10
また、ここでは合計距離/達成率を評価値としているが、合計距離/(達成率+所定値)としてもよい。所定値は、たとえば0.5などの任意の値にする。この所定値により、「比率」をどの程度考慮するかを調整することができる。
続いて、情報収集端末50は、求めた数値の小さいものから、最適設置場所として、評価結果となる提案N(提案1、提案2、提案3など)や◎/△/×と、合計距離と、計算値を表示する(ステップS511)。
たとえば、第2候補の設置可能場所を「提案1」とし、「ユーザ別の移動経路および画像形成装置20の使用頻度からみた配置適合性:◎」と、「ユーザAの移動経路から1m、ユーザBの移動経路から2m」などを表示する。さらに、合計距離3mと、計算値4を加えて表示するようにしてもよい。また、第1候補の設置可能場所を「提案2」とし、「ユーザ別の移動経路および画像形成装置20の使用頻度からみた配置適合性:△」と、「ユーザAの移動経路から0.8m、ユーザBの移動経路から2.4m」などを表示する。さらに、合計距離3.2mと、計算値6.4を加えて表示するようにしてもよい。
このように、情報収集端末50は、画像形成装置20が設置されたオフィスRa内でのユーザ別の移動経路に基づいて、各ユーザの移動経路の近くになるような画像形成装置20の推奨配置を求めて表示する。これにより、各ユーザが移動のついでに画像形成装置20を経由しても余分な移動の少ない配置を推奨(提案)することができる。管理者などはその推奨配置を参考にして、各ユーザが移動のついでに画像形成装置を経由しても負担の少ない、利便性のよい場所に画像形成装置を設置することができる。これにより、画像形成装置20を複数のユーザが共用するオフィス環境においては、ユーザ全体のオフィスワークの効率が高められる。
図11に示したように、画像形成装置20のユーザ別の使用頻度(ジョブ数)を加味して推奨配置を求めて表示する場合には、使用頻度が低いユーザの移動経路よりも、使用頻度が高いユーザの移動経路の近くになるような画像形成装置20の配置を推奨することができる。この推奨配置を採用すれば、画像形成装置20の使用頻度が高いユーザは、移動のついでに画像形成装置20を経由する際の負担(余分な移動)がより少なくなり、画像形成装置20を使用する作業の効率が高まる。また、移動のついでに画像形成装置20を経由する際のユーザ間での負担のバランスも適正化でき、ユーザ全体でのその経由移動時の効率、すなわち、画像形成装置20を共用するユーザ全体のオフィスワークの効率がより高められる。
また、上記の表示をレイアウトマップ上で表示することにより、提案する画像形成装置20の配置を見た目でわかりやすく表示することができる。さらに、画像形成装置20を設置可能な複数の設置可能場所を抽出し、各々の設置可能場所を評価して最適設置場所を求めて表示する。また、最適設置場所や各設置可能場所に対する評価結果(提案Nや◎/△/×)、ユーザ別の移動経路とその場所との合計距離なども表示する。このように、最適設置場所や各設置可能場所の評価結果などの情報を提供することで、管理者などはその情報から画像形成装置20の最適設置場所を容易に把握することができ、各設置可能場所の比較検討なども容易にできるようになる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、移動経路が複数のユーザに対して、移動経路毎の利用頻度を考慮した画像形成装置20の推奨配置を提案する場合を説明する。
図20は、移動経路毎の利用頻度を考慮して求めた推奨設置場所が表示されたレイアウトマップの一例を示している。たとえば、第1の実施形態で説明したオフィスRaに属するユーザAとユーザBにおいて、ユーザAは、セキュリティドア40aの方がセキュリティドア40bよりも通過頻度が高くて、移動経路P1の方が移動経路P2よりも利用頻度が高く、ユーザBは、セキュリティドア40cの方がセキュリティドア40dよりも通過頻度が高くて、移動経路P3の方が移動経路P4よりも利用頻度が高いものとする。
情報収集端末50は、一人のユーザが利用する複数の移動経路に対しては、利用頻度が高い順に重要度の順位付けを行う。本例の場合は、ユーザAにとっては移動経路P1の方が移動経路P2よりも重要度が高いと判断し、ユーザBにとっては移動経路P3の方が移動経路P4よりも重要度が高いと判断する。表示部57に表示するレイアウトマップでは、図示のように、重要度の高い移動経路、本例の場合は移動経路P1と移動経路P3を太い線で表示し、その重要度の高い移動経路により近くなるような画像形成装置20の推奨設置場所を求めて表示する。
なお、一人のユーザにおける複数の移動経路に対して、移動経路毎の利用頻度を考慮して代表増加距離を求める場合には、以下のようにして求める。
たとえば、ユーザAの移動経路P1、P2の各増加距離の代表値(代表増加距離)を平均値にて求める場合に、移動経路P1、P2の各利用頻度に応じた重みを、移動経路P1、P2の各増加距離に付与して平均値を求める。この平均値を求める計算式は以下の(3)式などで表される。
移動経路P1、P2の各増加距離の平均値(代表増加距離):Lα
移動経路P1の増加距離:A1
移動経路P2の増加距離:A2
移動経路P1の利用頻度(利用回数):U1
移動経路P2の利用頻度(利用回数):U2
Lα=(A1×U1+A2×U2)/(U1+U2)・・・(3)式
具体的には、A1=1m、A2=1.5m、U1=8、U1=2の場合には、
Lα=(1×8+1.5×2)/(8+2)=11/10=1.1m
となる。
なお、上記例の増加距離において移動経路毎の利用頻度を考慮しない場合の移動経路P1、P2の各増加距離の平均値は以下のようになる。
Lα=(1+1.5)/2=1.25m
また、一人のユーザが3つ以上の移動経路を利用する場合には、全ての移動経路を考慮対象にしてもよいし、利用頻度の上位から所定数の移動経路のみを考慮対象にしてもよい。
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、ユーザ別の移動経路を推定する構成の変形例について説明する。ここでは、無線による位置検出技術を利用した構成を例に説明する。
図21は、PHS(Personal Handyphone System)による既存の位置検出技術を利用したユーザ別の移動経路を推定する構成の一例を示している。オフィスRaには、PHS位置情報通信機能を備えた3つのPHS受信機90a、90b、90cが設置されている。これらは情報収集端末50と接続され、オフィスRa内における隅や壁近傍の周縁位置などに、各々が離間するようにして3点配置されている。
オフィスRaに属する各ユーザは、PHS端末91を携帯している。PHS受信機90a、90b、90cは、定期的に各PHS端末91と通信し位置を測定して、各PHS端末91(各ユーザ)の位置情報を情報収集端末50に入力する。情報収集端末50は、PHS受信機90a、90b、90cから入力された各PHS端末91の位置情報を集計することで、各ユーザの移動経路を推定(検出)する。
なお、無線位置検出技術としては、PHSの他にGPS(Global Positioning System)などを利用するようにしてもよい。
前述のセキュリティドア40に替えて、このような無線位置検出技術によっても、ユーザ別の移動経路を推定することができる。また、この構成では、各ユーザがドアを通過して入退室する移動経路の他に、オフィスRa内を移動する様々な移動経路が検出可能である。図22に示すように、オフィスRa内にファイル棚92が設置されている場合には、そのファイル棚92への移動経路なども検出することができる。
これにより、第1および第2の実施形態で説明した画像形成装置20の推奨配置の提案においては、オフィスRa内での様々な移動経路を識別して検出し、その識別・検出した移動経路を適宜考慮した推奨配置の提案が可能となる。図22の例では、ファイル棚92への移動経路も対象にしたまたは対象にしない推奨配置の提案などが可能となる。
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
上述の実施形態では、情報収集端末50がセキュリティドアやPHS受信機から取得した各種情報などに基づいて、ユーザ別の移動経路を自動で認識しているが、各ユーザの利用する移動経路の情報を情報収集端末50に手動で入力する構成としてもよい。
たとえば、セキュリティドアなどによる入退室管理を行っていないオフィスなどにおいては、各ユーザがそれぞれ、または管理者などが各ユーザを代表して、各ユーザがオフィスへの入退室に利用する出入り口(ドア)の情報を情報収集端末50に入力する。情報収集端末50は、実施形態で説明したセキュリティドアから入力される各ユーザの通過履歴情報に替えて、この手動入力による情報を用いてユーザ別の移動経路を認識する。また、オフィスのレイアウトマップを情報収集端末50のタッチパネルディスプレイに表示し、このタッチパネルディスプレイ上のレイアウトマップに対して各ユーザの移動経路をなぞって入力するなどにより、情報収集端末50がユーザ別の移動経路の情報を直接的に取得するようにしてもよい。
また、画像形成装置20の推奨配置を提案する表示では、レイアウトマップを使用せずに、候補位置(現設置場所や他の設置可能場所)の評価を行ってその評価結果(提案Nや◎/△/×)を一覧表示するなどしてもよい。
画像形成装置20の推奨配置を求める際には、ユーザ毎の移動経路の利用頻度を考慮するようにしてもよい。この場合は、ユーザ別の移動経路に、移動経路毎の利用頻度を加味して画像形成装置20の推奨配置を求める。たとえば、ユーザAとユーザBが共に1つの移動経路を利用する場合は、両ユーザの2つの移動経路のうちの利用頻度が高い移動経路の近くになるような画像形成装置の配置を推奨することができる。
画像形成装置20の推奨配置の提案はオフィスに限らず、複数のユーザが画像形成装置20を共用する各種のエリア、たとえば、研究室や作業室などを対象として行うようにしてもよい。
また、実施形態ではレイアウト支援装置の機能を情報収集端末50が備えた場合を例に説明したが、このレイアウト支援装置の機能は画像形成装置(実施形態における画像形成装置20)が備えるようにしてもよい。
2…ネットワーク
5…システム
10…ユーザ端末(PC)
11…CPU
12…バス
13…ROM
14…RAM
15…不揮発メモリ
16…ハードディスク装置
17…表示部
18…操作部
19…ネットワーク通信部
20…画像形成装置(複合機)
21…CPU
22…バス
23…ROM
24…RAM
25…不揮発メモリ
26…ハードディスク装置
27…表示部
28…操作部
29…ファクシミリ通信部
30…ネットワーク通信部
31…スキャナ部
32…画像処理部
33…プリンタ部
34…後処理部
40(40a、40b、40c、40d)…セキュリティドア
50…情報収集端末(PC)
51…CPU
52…バス
53…ROM
54…RAM
55…不揮発メモリ
56…ハードディスク装置
57…表示部
58…操作部
59…ネットワーク通信部
60…印刷画面
70…プリンタプロパティ画面
80a、80b…座席
85…テーブル
90a、90b、90c…PHS受信機
91…PHS端末
92…ファイル棚
P1、P2、P3、P4…移動経路
Ra…オフィス
Rb…会議室
S1、S2、S3、S4…空きスペース
[1]所定エリア内に設置された画像形成装置を使用するユーザの前記所定エリア内での移動経路をユーザ別に取得する移動経路取得部と
移動経路取得部が取得したユーザ別の移動経路と前記画像形成装置を配置する位置との位置関係に基づいて、前記所定エリア内における画像形成装置の推奨配置を求める推奨配置算出部と、
前記推奨配置算出部で求めた前記推奨配置を表示する表示部と、
を有する
ことを特徴とするレイアウト支援装置。
[2]複数の移動経路を有するユーザに対しては、該複数の移動経路毎にその移動経路の利用頻度に応じた重みを付与する
ことを特徴とする[1]に記載のレイアウト支援装置。
上記発明では、複数の移動経路を有するユーザに対しては、その複数の移動経路毎の利用頻度を考慮し、複数の移動経路毎にその移動経路の利用頻度に応じた重みを付与する。そして、この重みを付けた移動経路に基づいて、所定エリア内における画像形成装置の推奨配置を求める。
これにより、利用頻度の低い移動経路よりも利用頻度の高い移動経路の近くになるような画像形成装置の配置を推奨することができる。この推奨配置を採用すれば、複数の移動経路を有するユーザは、移動のついでに画像形成装置を経由する際の負担(余分な移動)がより少なくなり、画像形成装置を使用する作業の効率が高まる。
[3]前記画像形成装置のユーザ別の使用頻度を取得する使用頻度取得部を更に有し、
前記推奨配置算出部は、前記ユーザ別の使用頻度に応じた重み付けを行って前記推奨配置を求める
ことを特徴とする[1]または[2]に記載のレイアウト支援装置。
[4]前記所定エリア内で画像形成装置を設置可能な複数の設置可能場所を示す情報を取得する設置可能場所情報取得部を更に有し、
前記推奨配置算出部は、各々の設置可能場所について、前記移動経路を利用した場合に対するその設置可能場所を経由した場合の増加距離に基づいて評価して、前記複数の設置可能場所の中での最適設置場所を、前記推奨配置として求める
ことを特徴とする[1]〜[3]のいずれか1項に記載のレイアウト支援装置。
[7]複数の移動経路を有するユーザに対しては、該複数の移動経路を代表する前記増加距離である代表増加距離を求め、該代表増加距離を用いて前記評価を行う
ことを特徴とする[4]〜[6]のいずれか1項に記載のレイアウト支援装置。
上記発明では、複数の移動経路を有するユーザに対しては、その複数の移動経路を代表する増加距離である代表増加距離を用いて[4]に記載の評価を行うことにより、そのユーザ(そのユーザの複数の移動経路)に対してより適切な評価を行うことができる。代表増加距離には、複数の移動経路の中から代表として選んだいずれか1つの移動経路の増加距離を採用してもよいし、複数の移動経路の各増加距離から求めた代表値を採用してもよい。この代表値は、平均値、中央値(メジアン)、モードなどを含む。
[8]前記表示部は、前記求めた画像形成装置の推奨配置を、レイアウトマップ上で表示する
ことを特徴とする[1]〜[7]のいずれか1項に記載のレイアウト支援装置。
[9]前記移動経路取得部は、
前記所定エリア内の各ユーザの座席位置を示すユーザ別座席位置情報と、前記所定エリア内の所定位置を示す所定位置情報と、前記所定位置の通過が検出されたユーザを示すユーザ通過情報とを取得し、
前記ユーザ通過情報が示すユーザの座席位置と前記所定位置とを結ぶ経路を該ユーザの移動経路として認識する
ことを特徴とする[1]〜[8]のいずれか1項に記載のレイアウト支援装置。
本発明の第1の実施形態に係るシステムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るユーザ端末の概略構成を示すブロック図である。 ユーザ端末の表示部に表示された印刷画面の一例を示す図である。 ユーザ端末の表示部に表示されたプリンタプロパティ画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置としての複合機(MFP)の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るレイアウト支援装置としての情報収集端末の概略構成を示すブロック図である。 ユーザ端末と画像形成装置が配置されたオフィスのレイアウトの一例を示す図である。 情報収集端末によって作成されたオフィスのレイアウトマップの一例を示す図である。 画像形成装置の推奨設置場所が表示されたレイアウトマップの一例を示す図である。 画像形成装置を追加設置する場合の推奨設置場所が表示されたレイアウトマップの一例を示す図である。 画像形成装置のユーザ別の使用頻度に応じて重み付けを行って求めた推奨設置場所が表示されたレイアウトマップの一例を示す図である。 ユーザがオフィス内の自分の座席から会議室へ移動するついでに画像形成装置を経由する場合に遠回りしなければならない移動経路の一例を示す図である。 ユーザがオフィス内の自分の座席から会議室へ移動するついでに画像形成装置を経由する場合に遠回りせずにすむ移動経路の一例を示す図である。 ユーザ端末による文書の印刷指示の動作を示す流れ図である。 ユーザ端末のプリンタドライバの動作を示す流れ図である。 画像形成装置によるユーザ端末から受信したプリントファイルの印刷動作を示す流れ図である。 情報収集端末による画像形成装置の推奨配置を提案する動作を示す流れ図である。 図17のステップS405およびステップS406を詳細に示した流れ図である。 ユーザ端末別の画像形成装置の使用頻度、使用頻度の比率、距離の比率を格納したテーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る移動経路毎の利用頻度を考慮して求めた推奨設置場所が表示されたレイアウトマップの一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るユーザ別の移動経路を推定する構成の一例を示す図である。 図21の構成によりオフィス内の入退室以外の移動経路も推定できる例を示す図である。
さらに、この推奨配置は、ユーザ間での画像形成装置20の使用頻度の差異を考慮し、そのユーザ別の使用頻度に応じた重み付けを行って求めたり、複数の移動経路を有するユーザに対しては、その複数の移動経路毎の利用頻度を考慮し、複数の移動経路毎にその移動経路の利用頻度に応じた重みを付与して、その重みを付けた移動経路に基づいて求めたりするようになっている。これらは、いずれか一方のみを考慮するようにしてもよいし、両方を共に考慮するようにしてもよい。
画像形成装置20の使用頻度は、画像形成装置20からジョブ履歴を収集して、ユーザ別に画像形成装置20の使用履歴(ジョブ数)を集計することにより行う。なお、ジョブ履歴は画像形成装置20から収集するほかに、ネットワーク2上を送信されるジョブを受信して収集したり、画像形成装置20に対して投入されたジョブの履歴を各ユーザ端末10から収集したりするようにしてもよい。複数の移動経路を有するユーザに対する移動経路毎の利用頻度は、各セキュリティドア40からユーザの通過履歴を収集して、各セキュリティドア40の利用頻度(通過回数)を集計することにより行う。詳細については後述する。
また、本例ではユーザAとユーザBがそれぞれ2つの移動経路を利用している。このように複数の移動経路を有するユーザに対しては、複数の移動経路の各増加距離から代表値を求め、その代表値(代表増加距離)を用いる。この代表値には、平均値、中央値(メジアン)、モードなどを用いる。
情報収集端末50は、ユーザ別に求めた上記の増加距離(複数の移動経路を有するユーザについては代表増加距離)を用いて設置可能場所を評価する。この評価では、ユーザ別の増加距離(代表増加距離)の合計が現設置場所よりも長くならないこと(現設置場所よりも遠くならないこと)、目標の比率に対するユーザ別の増加距離(代表増加距離)の比率の達成率が所定の閾値以上であること、の2つの条件を満足するか否かを判断する。評価の結果、この2つの条件を満足する設置可能場所が存在する場合には、その設置可能場所を画像形成装置20の推奨設置場所として提案する。
情報収集端末50は、オフィスRa内の空きスペースから抽出した複数の設置可能場所(現設置場所も含む)に対し、上述した増加距離(複数の移動経路を有するユーザについては代表増加距離)を用いた各設置可能場所の評価を、ユーザAの移動経路(P1、P2)とユーザBの移動経路(P3、P4)に対して行う。この評価では、増加距離(代表増加距離)が最も短い設置可能場所が推奨設置場所(最適設置場所)であると判断する。
図11は、画像形成装置20のユーザ別の使用頻度に応じた重み付けを行って求めた推奨設置場所が表示されたレイアウトマップの一例を示している。このレイアウトマップによって、画像形成装置20の使用頻度が低いユーザの移動経路よりも、使用頻度が高いユーザの移動経路の近くに画像形成装置が設置されるような推奨設置場所の提案を行う。
ここでは、情報収集端末50は、画像形成装置20を使用した各ユーザのジョブ数の比率の逆比を求め、その逆比を目標の比率として、抽出した各設置可能場所を、目標の比率に対する、ユーザ別に求めた増加距離(複数の移動経路を有するユーザについては代表増加距離)の比率の達成率と、前述したユーザ別の増加距離(代表増加距離)の合計とに基づいて評価し、推奨設置場所を求める。
図18では、抽出した設置可能場所から各ユーザの移動経路までの距離の合計(L1)を、設置可能場所毎に算出する(ステップS503)。この算出に使用する距離は、前述した増加距離(最短距離)である。複数の移動経路を有するユーザに対しては、各移動経路の増加距離の代表値を使用する。
図11に示したように、画像形成装置20のユーザ別の使用頻度(ジョブ数)に応じた重み付けを行って推奨配置を求めて表示する場合には、使用頻度が低いユーザの移動経路よりも、使用頻度が高いユーザの移動経路の近くになるような画像形成装置20の配置を推奨することができる。この推奨配置を採用すれば、画像形成装置20の使用頻度が高いユーザは、移動のついでに画像形成装置20を経由する際の負担(余分な移動)がより少なくなり、画像形成装置20を使用する作業の効率が高まる。また、移動のついでに画像形成装置20を経由する際のユーザ間での負担のバランスも適正化でき、ユーザ全体でのその経由移動時の効率、すなわち、画像形成装置20を共用するユーザ全体のオフィスワークの効率がより高められる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、複数の移動経路を有するユーザに対して、移動経路毎の利用頻度を考慮した画像形成装置20の推奨配置を提案する場合を説明する。
具体的には、A1=1m、A2=1.5m、U1=8、U=2の場合には、
Lα=(1×8+1.5×2)/(8+2)=11/10=1.1m
となる。
なお、上記例の増加距離において移動経路毎の利用頻度を考慮しない場合の移動経路P1、P2の各増加距離の平均値は以下のようになる。
Lα=(1+1.5)/2=1.25m
画像形成装置20の推奨配置を求める際には、ユーザ毎の移動経路の利用頻度を考慮するようにしてもよい。この場合は、ユーザ別の移動経路に、移動経路毎の利用頻度に応じた重み付けを行って画像形成装置20の推奨配置を求める。たとえば、ユーザAとユーザBが共に1つの移動経路を利用する場合は、両ユーザの2つの移動経路のうちの利用頻度が高い移動経路の近くになるような画像形成装置の配置を推奨することができる。

Claims (10)

  1. 所定エリア内に設置された画像形成装置を使用するユーザの前記所定エリア内での移動経路をユーザ別に取得し、該ユーザ別の移動経路に基づいて、前記所定エリア内における画像形成装置の推奨配置を求めて表示する
    ことを特徴とするレイアウト支援装置。
  2. 前記移動経路が複数のユーザに対しては、該複数の移動経路毎にその移動経路の利用頻度に応じた重みを付与する
    ことを特徴とする請求項1に記載のレイアウト支援装置。
  3. 前記画像形成装置のユーザ別の使用頻度を取得し、前記推奨配置は、前記ユーザ別の使用頻度を加味して求める
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のレイアウト支援装置。
  4. 前記所定エリア内で画像形成装置を設置可能な複数の設置可能場所を示す情報を取得し、
    各々の設置可能場所を、前記移動経路を利用した場合に対するその設置可能場所を経由した場合の増加距離に基づいて評価して、前記複数の設置可能場所の中での最適設置場所を、前記推奨配置として求める
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレイアウト支援装置。
  5. 前記増加距離は、前記移動経路と前記設置可能場所との最短距離とする
    ことを特徴とする請求項4に記載のレイアウト支援装置。
  6. 前記評価では、目標の比率に対するユーザ別に求めた前記増加距離の比率の達成率と、ユーザ別に求めた前記増加距離の合計とのうちの少なくとも一方を考慮する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のレイアウト支援装置。
  7. 前記移動経路が複数のユーザに対しては、該複数の移動経路を代表する前記増加距離である代表増加距離を求め、該代表増加距離を用いて前記評価を行う
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載のレイアウト支援装置。
  8. 前記求めた画像形成装置の推奨配置を、レイアウトマップ上で表示する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のレイアウト支援装置。
  9. 前記所定エリア内の各ユーザの座席位置を示すユーザ別座席位置情報と、前記所定エリア内の所定位置を示す所定位置情報と、前記所定位置の通過が検出されたユーザを示すユーザ通過情報とを取得し、
    前記ユーザ通過情報が示すユーザの座席位置と前記所定位置とを結ぶ経路を該ユーザの移動経路として認識する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のレイアウト支援装置。
  10. 前記所定位置は、ユーザが前記所定エリアに出入りするための出入り口である
    ことを特徴とする請求項9に記載のレイアウト支援装置。
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