JP2012112793A - 速度計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】路面に対する移動体の速度を正確に計測する。
【解決手段】速度計測装置は、路面形状データを取得する路面形状センサ11a,11bと、路面形状データを格納するメモリ12と、メモリ12に格納された路面形状データに基づいて、車両10の速度を計算する演算装置13とを備える。路面形状センサ11a,11bのそれぞれは、電波を路面に放射して路面上の複数の構造物によって反射された各反射波の信号レベルと、電波を放射してから各反射波が戻るまでの伝搬時間とを測定することで、路面形状データを取得する。演算装置13は、路面形状センサ11aに係る路面形状データと類似する路面形状センサ11bに係る路面形状データが取得されるときの路面形状データの測定時間の差を決定し、路面形状センサ11a,11b間の距離を測定時間の差で除算して車両10の速度を計算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両等の移動体上に設けられ、路面に対する移動体の速度を計測する速度計測装置に関する。
車両等の移動体上に設けられ、路面に対する移動体の速度を計測する対地速度検出装置として、特許文献1及び2の発明が知られている。
特許文献1の発明は、電波を発生する送信機と、車両から軌道面に上記電波を放射するアンテナと、軌道面から得られる反射電力と送信電力の一部とを混合してドップラー信号成分を得る混合器と、この混合器の出力から、ある一定レベル以上の信号を検出しこれをパルスに変換するパルス発生器及びカウンターとを備え、パルス数とパルスの始点、終点時刻を計測することによって走行距離と所要時間を求め、これから車両の走行速度を導出するように構成される。
特許文献2の発明は、路面との距離を測定する第1の対地距離センサと、この第1の対地距離センサと車両進行方向に平行に該第1の対地距離センサと所定距離を有して配され、第1の対地処理センサから所定距離離れた地点の路面との距離を測定する第2の対地距離センサと、第1の対地距離センサからの距離信号に基づいて、車両が進行する路面をトレースする第1の路面トレース手段と、第2の対地距離センサからの距離信号に基づいて、車両が進行する路面をトレースする第2の路面トレース手段と、第1の路面トレース手段によってトレースされた路面の特徴と、第2の路面トレース手段によってトレースされた路面の特徴を比較し、第1の対地距離センサが通過した場所を第2の対地距離センサが通過する時間差を検出する時間遅れ検出手段と、この時間遅れ検出手段によって検出された時間差と、第1の対地距離センサと第2の対地距離センサの所定距離から、車両の対地速度を検出する対地速度検出手段とを具備する。
計測した速度を用いることで、所定の基準点からの走行距離又は積算走行距離を計算することができる。
特開昭58−206991号公報。 特開平6−138221号公報。
特許文献1の発明では、ドップラー信号に基づいて走行速度を決定しているので、車両が低速で移動している場合にはドップラー周波数が非常に低くなり、計測不能になる。そのため、特許文献1の発明では、低速移動は停止と判定され、積算走行距離に誤差が生じるという問題がある。
特許文献2の発明では、2つの対地距離センサのそれぞれは、その直下の路面との距離を計測しているので、取得される路面の特徴情報は限定的である。特許文献2の発明では、速度を計測する際に限定的な特徴情報しか使用できないことに起因して、誤差が生じるおそれがある。
本発明の課題は、以上の問題点を解決し、路面に対する移動体の速度を正確に計測することができる速度計測装置を提供することにある。
本発明の速度計測装置によれば、
路面に対する移動体の速度を計測する速度計測装置であって、上記速度計測装置は、
上記移動体に設けられ、上記路面断面の上部形状を表す第1の路面形状データを取得する第1の路面形状センサと、
上記移動体の進行方向に沿って上記第1の路面形状センサから所定距離離れて上記移動体に設けられ、上記路面断面の上部形状を表す路面形状データを取得する第2の路面形状センサと、
上記第1の路面形状センサによって異なる測定時間に取得された第1の路面形状データを蓄積して第1の蓄積データとして格納し、上記第2の路面形状センサによって異なる測定時間に取得された第2の路面形状データを蓄積して第2の蓄積データとして格納するメモリと、
上記メモリに格納された上記第1及び第2の蓄積データに基づいて、上記移動体の速度を計算する演算手段とを備え、
上記第1及び第2の路面形状センサのそれぞれは、電波を上記路面に放射して上記路面上の複数の構造物によって反射された各反射波の信号レベルと、上記電波を放射してから上記各反射波が戻るまでの伝搬時間とを測定することで、上記第1又は第2の路面形状データを取得し、
上記演算手段は、上記第1及び第2の蓄積データを比較し、上記第1の路面形状データと類似する上記第2の路面形状データが取得されるときの上記第1の路面形状データの測定時間と上記第2の路面形状データの測定時間との差を決定し、上記第1及び第2の路面形状センサ間の距離を上記測定時間の差で除算して上記移動体の速度を計算することを特徴とする。
本発明によれば、路面に対する移動体の速度を正確に計測することができる速度計測装置を提供することができる。さらに、計測された速度を積算することにより、所定の基準点からの積算走行距離を計算することができる。さらに、移動する経路が予めわかっている場合には、計算された積算走行距離から現在位置を特定することもできる。
本発明の実施の形態1に係る速度計測装置を備えた車両10の構成を示す概略図である。 図1の距離センサ11a,11bの照射範囲101,102を示す、軌道の上面図である。 図1の距離センサ11a,11bの詳細構成を示すブロック図である。 図3の距離センサコントローラ21によって発生される矩形波の送信信号の波形111と、図3のフィルタ22を通過後の送信信号の波形112と、図3の包絡線検波器27による検波後の受信信号の波形113とを示す図である。 図1の距離センサ11a,11bによって得られる路面形状データを示す図である。 (a)は、図1の距離センサ11aによって測定されてメモリ12に格納された路面形状の2次元配列データを示し、(b)は、図1の距離センサ11bによって測定されてメモリ12に格納された路面形状の2次元配列データを示す。 図1の演算装置13によって実行される速度及び距離演算処理を示すフローチャートである。 図7のステップS5〜S11で計算される相互相関値R(k)を説明するための概略図である。 図7のステップS14で測定周期Tmを増大させたときの間引き処理を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態2に係る速度計測装置を備えた車両10の構成を示す概略図である。 車両10が第1の位置にあるときの距離センサ11aと路面5との間の電波の伝搬経路を示し、(a)は1回反射する電波の伝搬経路161を示し、(b)は3回反射する電波の伝搬経路162を示し、(c)は5回反射する電波の伝搬経路163を示す図である。 車両10が図11の場合とは異なる第2の位置にあるときの距離センサ11aと路面5との間の電波の伝搬経路を示し、(a)は1回反射する電波の伝搬経路164を示し、(b)は3回反射する電波の伝搬経路165を示し、(c)は5回反射する電波の伝搬経路166を示す図である。 センサ11aの照射範囲103外から反射される電波を含む場合の伝搬経路167〜169を示す図である。 (a)は、図10の距離センサ11aによって測定されてメモリ12に格納された路面形状の2次元配列データを示し、(b)は、図10の距離センサ11bによって測定されてメモリ12に格納された路面形状の2次元配列データを示す。 本発明の実施の形態3に係る速度計測装置を備えた車両10の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態4に係る速度計測装置の距離センサの照射範囲101,102,106,107を示す、軌道の上面図である。 本発明の実施の形態5に係る電波反射体42を含む軌道の図である。 本発明の実施の形態6に係る電波反射体54を含む軌道の図である。 本発明の実施の形態7に係るエレベータ装置の構成を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る速度計測装置について説明する。各図にわたって、同様の構成要素は同じ参照番号で示す。図面中のXYZ座標を参照する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る速度計測装置を備えた車両10の構成を示す概略図である。実施の形態1の速度計測装置は、軌道上を走行する車両10上に設けられ、路面に対する車両10の速度を計測する。車両10は、図1の+X方向に進むものとする。軌道は、地面1、枕木2a〜2e、レール3a及び3b(図2を参照)、及び締結装置4a〜4j(図2を参照)からなり、レール3a及び3bは締結装置4a〜4jによって枕木2a〜2eに固定されている。車両10は、路面の形状(例えば、路面断面の上部形状)を表す路面形状データをそれぞれ取得する2つの距離センサ11a,11bと、路面形状データを格納するメモリ12と、車両10の速度及び積算走行距離を演算する演算装置13と、演算結果を表示する表示装置14と、距離センサ11a,11bのためのタイミングパルス(以下、測定パルスという。)を周期的に発生する測定タイミング回路15と、演算装置13のためのタイミングパルス(以下、演算パルスという。)を周期的に発生する演算タイミング回路16と、積算走行距離の基点を表す基点パルスを演算装置13に入力するコントローラ17とを備える。
距離センサ11a,11bは、車両10の下面において、車両10の進行方向に沿って所定間隔Lだけ離れるように、かつ地面1からの高さがほぼ等しくなるように設けられる。距離センサ11a,11bのそれぞれは、電波を放射して軌道上のさまざまな構造物によって反射された各反射波の信号レベルと、電波を放射してから各反射波が戻るまでの伝搬時間とを測定することで、路面形状データを取得する。この伝搬時間により、距離センサ11a,11bのそれぞれから地面1、枕木2a〜2e、及び締結装置4a〜4jまでの距離がわかる。ある伝搬時間を有する反射波の信号レベルが高いことは、その伝搬時間に対応する距離において、路面に特徴的な反射物(すなわち、枕木2a〜2e及び締結装置4a〜4jなど)が存在することを示す。距離センサ11a,11b間の間隔Lは、車両10の進行方向に沿った締結装置4a〜4jの間隔の1/2より短い間隔とする。望ましくは、この締結装置4a〜4jの間隔は50〜60cm程度であり、距離センサ11a,11b間の間隔Lは15〜25cm程度である。測定タイミング回路15は、距離センサ11a,11bのそれぞれに測定を開始するタイミングを指示するための測定パルスを周期的に発生する。この測定パルスは、距離センサ11a,11bが測定を同時に行う(すなわち、同時に電波を放射する)ことがないように、タイミングをずらして距離センサ11a,11bにそれぞれ送られる。測定パルスのタイミングのずれは、車両10が距離Lを進む走行時間に対して十分に小さく、実質的に無視することができる。メモリ12は、距離センサ11a,11bのそれぞれにより測定パルス毎に測定された路面形状データを蓄積して格納する。演算装置13は、演算パルスが入力される毎に、メモリ12に格納された路面形状データに基づいて、図7を参照して後述する速度及び距離演算処理を実行することで、車両10の速度及び積算走行距離を演算する。コントローラ17は、外部のリセットボタン(図示せず。)からのリセット信号等に応答して、積算走行距離の基点を表す基点パルスを生成して演算装置13に入力する。
図2は、図1の距離センサ11a,11bの照射範囲101,102を示す、軌道の上面図である。距離センサ11a,11bのそれぞれは、その直下から前方までの範囲にわたって電波が照射されるように、特に締結装置4a〜4eのうちの複数個に電波が照射されるように、車両10の進行方向に沿って斜め前方に向かって電波を放射する。距離センサ11aは照射範囲101を有し、距離センサ11bは照射範囲102を有し、これらの照射範囲101,102は、距離センサ11a,11b間の間隔Lの距離にわたって移動させると一致する。距離センサ11a,11bが電波を放射したとき、金属である締結装置4a〜4eから強い反射波が戻ってくる。距離センサ11a,11bからあまり遠方を照射すると、車両10がカーブを走行時に電波が締結装置4a〜4eに当らなくなるので、例えば、距離センサ11a,11bの直下から前方2m程度までに電波を照射する。距離センサ11a,11bは、レール3a(又は3b)の真上ではなく、例えばレール3a,3b間の中央付近において車両10の下面に設置され、電波を、斜めから(すなわちZ軸方向の成分を有して)締結装置4a〜4eに照射させる。これは、距離センサ11a,11bをレール3a,3bの真上に設置すると、レール3a,3bからの反射波によって他の構造物からの反射波が隠蔽され、十分な路面形状データを取得できなくなるからである。距離センサ11a,11bは、締結装置4a〜4eを十分観測できる程度に短い波長を有する電波を放射する。締結装置4a〜4eが直径40〜50mm程度のボルトを含む場合、電波の波長は10〜30mm程度が望ましい。距離センサ11a,11bから放射される電波の偏波は、レール3a,3bの長手方向に対して直交しているものとする。これにより、レール3a,3bからの反射を抑えることができる。
図3は、図1の距離センサ11a,11bの詳細構成を示すブロック図である。距離センサ11a,11bのそれぞれは、距離センサコントローラ21と、電波を放射するためのフィルタ22、増幅器23、及び送信アンテナ24と、反射波を受信するための受信アンテナ25、増幅器26、包絡線検波器27、及びアナログ・デジタル(AD)変換器28と、クロック発振器29とを備える。距離センサコントローラ21は、クロック発振器29から供給されるクロック信号に基づいて動作する。距離センサコントローラ21は、PLL(フェイズ・ロック・ループ)回路を内臓し(図示せず。)、供給されたクロック信号の周波数をPLL回路により逓倍することで高周波のクロック信号を生成して動作してもよい。距離センサコントローラ21は、測定タイミング回路15から測定パルスを受信する毎に路面の測定を行って路面形状データを生成し、メモリ12に送る。
距離センサコントローラ21は、測定タイミング回路15から測定パルスを受信したとき、まず、距離センサコントローラ21のクロック信号に基づいて矩形波の送信信号を生成し、生成した送信信号をフィルタ22に送る。フィルタ22は矩形波の送信信号の高調波成分を取り出す。フィルタ22は、例えば、27〜29GHzの成分を通過させるチェビシェフI型フィルタである。これにより、フィルタ22は、28GHzを中心周波数とするパルス波の送信信号を出力する。図4に、距離センサコントローラ21によって発生される矩形波の送信信号の波形111と、フィルタ22を通過後の送信信号の波形112とを示す。このように、矩形波の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジでパルス波が形成される。フィルタ22から出力されたパルス波の送信信号は、増幅器23により所定の出力電力まで増幅され、送信アンテナ24から放射される。送信アンテナ24は、照射範囲101,102(図1及び図2を参照)に向かって電波を放射する指向性アンテナである。送信アンテナ24から放射されたパルス波の電波は、地面1、枕木2a〜2e、及び締結装置4a〜4eなどの軌道上の構造物により反射され、反射波は受信アンテナ25で受信される。受信アンテナ25で受信されたパルス波の受信信号は、増幅器26により増幅されて包絡線検波器27に送られる。包絡線検波器27は、パルス波の受信信号を検波してその包絡線信号を生成する。図4に、包絡線検波器27による検波後の受信信号の波形113を示す。受信信号は、電波を放射してから反射波が戻るまでの伝搬時間を含む、送信信号に対する遅延時間114が経過した後に受信される。包絡線検波器27による検波後の受信信号は、AD変換器28によってAD変換され、距離センサコントローラ21に送られる。距離センサコントローラ21は、電波を放射して軌道上のさまざまな構造物によって反射された各反射波の信号レベルと、電波を放射してから各反射波が戻るまでの伝搬時間とを測定することで、路面形状データを生成する。距離センサ11a,11bと軌道上の構造物との間の距離に応じて異なる伝搬時間を考慮して、電波の照射範囲101又は102内において最も近い構造物からの反射波と最も遠い構造物からの反射波とを受信するように、距離センサコントローラ21は、所定時間にわたって受信信号の取り込みを継続する。前述のように、距離センサ11a,11bの直下から前方2mまでの照射範囲で電波を放射する場合には、受信信号の取り込みを継続する時間は、電波を放射してから2m先の構造物により反射されて戻るまでの時間の2倍程度の長さとする。距離センサ11a,11bの内部回路における信号伝送時間は予め測定され、距離センサコントローラ21は、路面形状データを生成するとき、電波の伝搬時間のみを考慮することができる。図5は、図1の距離センサ11a,11bによって得られる路面形状データを示す図である。強い反射をもたらす軌道上の構造物(締結装置4a〜4eなど)に対応して、反射波にピークが生じる。例えば、ピーク121は締結装置4cからの反射波であり、ピーク122は締結装置4dからの反射波であり、ピーク123は締結装置4eからの反射波である。距離センサ11a,11bのそれぞれから軌道上の構造物までの距離は、「伝搬時間×光速÷2」からわかる。本発明の各実施の形態では、距離センサ11a,11bのそれぞれから軌道上の構造物までの距離の代わりに、電波の伝搬時間を用いる。距離センサコントローラ21は、最後に、生成された路面状態データをメモリ12に送る。距離センサ11a,11bは、測定タイミング回路15から測定パルスを受信する毎に以上の処理を繰り返す。
距離センサコントローラ21は、例えばFPGAによって構成してもよい。
図6(a)は、図1の距離センサ11aによって測定されてメモリ12に格納された路面形状の2次元配列データを示し、図6(b)は、図1の距離センサ11bによって測定されてメモリ12に格納された路面形状の2次元配列データを示す。メモリ12は、距離センサ11aが生成した路面形状データと、距離センサ11bが生成した路面形状データとを別個に格納する。測定タイミング回路15の測定パルス毎に路面形状データが生成され、路面形状データが生成される毎にメモリ12は路面形状データを蓄積し、路面形状の2次元配列データとして格納する。メモリ12は、異なる路面形状データを、離散変数mにより表された異なる測定時間におけるデータとして格納する。2次元配列データの各行は、格納された路面形状データであり、図6(a)及び(b)では、最初の路面形状データ(最も古い路面形状データ)は最も下の行に格納され、路面形状データが生成される毎に、先の路面形状データの1つ上の行に格納される。2次元配列データの各行の路面形状データにおいて、伝搬時間を離散変数nにより表し、図6(a)及び(b)では、電波を放射してから反射波が戻るまでの伝搬時間(すなわち、距離センサ11a,11bと軌道上の構造物との間の距離)は、配列の左側から右側に向かって増大している。路面形状データの各要素(それぞれ、伝搬時間nで特定される。)は、反射波の信号レベルである。図6(a)において、参照番号131〜133の線はそれぞれ、例えば締結装置4c〜4eからの反射波を示し、図5の反射波のピーク121〜123に対応する。図6(a)の2次元配列データを参照することにより、反射波のピーク121〜123の時間的な変化がわかる。反射波のピーク131,132の線の左端の部分を参照すると、伝搬時間が短くなるほど、線の傾きが増加している。これは、距離センサ11a,11bと軌道上の構造物との間の距離の時間的変化が小さくなるためである。距離センサ11a,11bは、間隔Lだけ離れるように設けられているので、距離センサ11aで生成される路面形状データは、距離センサ11bで生成される路面形状データに比べて、車両10が距離Lを進む走行時間の分だけ遅れを有する。図6(b)において、参照番号134〜136の線はそれぞれ、図6(a)の2次元配列データと同様に、締結装置4c〜4eからの反射波を示す。図6(a)の反射波のピーク131の線と、図6(b)の反射波のピーク134の線とは、同じ締結装置4cからの反射波を示しているが、前者は後者に対して測定時間上で遅れを有する。図6(a)の反射波のピーク132,133の線と、図6(b)の反射波のピーク135,136の線も同様である。この測定時間上の遅れは、車両10が距離Lを進む走行時間である。
図7は、図1の演算装置13によって実行される速度及び距離演算処理を示すフローチャートである。
ステップS1において、演算タイミング回路16から演算パルスが入力される。演算装置13は、演算パルスが入力される毎に(その周期をTcとする。)、メモリ12に格納された2次元配列データから車両10の速度を計算するとともに、演算パルスが入力された時点からの走行距離を計算し、計算された走行距離から積算走行距離を計算する。これらの計算のために、演算装置13は、距離センサ11aに係る2次元配列データと、距離センサ11bに係る2次元配列データとの相互相関値を計算する。ステップS2において、さまざまな変数の初期化を行う。速度Vを0に設定し、相互相関の時間差kを1に設定し、達成された相互相関値の最大値Rmaxを0に設定し、検出された時間差Iを0に設定し、相互相関値のピークを検出したか否かを示すフラグflgを0に設定し、メモリ12に格納された路面形状データの時間的な圧縮の程度に相当する測定周期Tmを所定の初期値T0に設定する。測定周期の初期値T0は、測定タイミング回路15の測定パルスの周期に等しい。図7の処理は、相互相関の時間差kを0から予め決められた最大値kmaxまで変化させ、最初に検出された相互相関値のピークを求め、そのときの時間差kの値から車両10の速度及び積算走行距離を計算するものである。
ステップS3において、距離センサ11a,11bにより測定された路面形状データをメモリ12に格納させる。十分な測定時間にわたって路面形状データがメモリ12に格納された後、ステップS4において、路面形状の2次元配列データをメモリ12から読み出す。路面形状の2次元配列データをメモリ12から演算装置13へ出力した後、格納された路面形状データのうち、古い方の半分を削除し、新たな路面形状データの蓄積を再開する。ステップS5において、次式により相互相関値R(k)を計算する。
Figure 2012112793
ここで、A(m+k,n)は、距離センサ11aに係る2次元配列データにおける、測定時間m+kの路面形状データの、伝搬時間nの要素である。同様に、B(m,n)は、距離センサ11bに係る2次元配列データにおける、測定時間mの路面形状データの、伝搬時間nの要素である。相互相関の時間差kは、車両10が距離Lを進む時間を表す。
図8は、図7のステップS5〜S11で計算される相互相関値R(k)を説明するための概略図である。時間差kを変化させながら数1の相互相関値を計算したとき、相互相関値のピーク141,142が得られる。ステップS5〜S11では、所定のしきい値143を最初に超えた相互相関値のピーク141がその最大値に達したときの時間差144を、速度Vを計算するための時間差Iとして決定する。
ステップS6において、相互相関値R(k)が所定のしきい値Th(図8のしきい値143に対応)より大きいか否かを判断し、YESのときはステップS7に進み、NOのときはステップS9に進む。ステップS7において、相互相関値R(k)が、それまでに達成された相互相関値の最大値Rmaxよりも大きいか否かを判断し、YESのときはステップS8に進み、NOのときはステップS10に進む。ステップS8において、さまざまな変数の更新を行う。それまでに達成された相互相関値の最大値Rmaxを現在の相互相関値R(k)により更新し、検出された時間差Iを現在の時間差kにより更新し、相互相関値R(k)のピークを検出したことを表すためにフラグflgを1に設定する。ステップS9において、フラグflgが1であるか否かを判断し、YESのときはステップS15に進み、NOのときはステップS10に進む。ステップS9がYESになるのは、いったん相互相関値R(k)のピークを検出した後で、相互相関値R(k)がしきい値Th以下になった場合である。ステップS10において、時間差kを1だけインクリメントする。ステップS11において、時間差kが予め決められた最大値kmaxより大きいか否かを判断し、YESのときはステップS12に進み、NOのときはステップS5に戻る。ステップS12において、フラグflgが1であるか否かを判断し、YESのときはステップS15に進み、NOのときはステップS13に進む。
ステップS12がNOになるのは、時間差kを変化させても相互相関値R(k)のピークが一度も検出されなかった場合である。その原因として、車両10の速度が測定限界よりも遅いことが考えられるので、測定周期Tmを増大して、より長い時間にわたって路面形状データを取得することを試みる。ステップS13において、まず、測定周期Tmが予め決められた最大値Tmaxよりも大きいか否かを判断し、YESのときはステップS16に進み、NOのときはステップS14に進む。ステップS14において、測定周期Tmに予め決められた係数(例えば4)を乗算する。ステップS14の後、ステップS3に戻り、距離センサ11a,11bにより測定された路面形状データをメモリ12に格納する際に、新たな測定周期Tmに従って路面形状データの間引き処理を行う。図9は、図7のステップS14で測定周期Tmを増大させたときの間引き処理を説明するための概略図である。151は、測定周期Tm=T0であるときの測定時間の経過を示し、152は、測定周期Tm=T0×4であるときの測定時間の経過を示し、153は、測定周期Tm=T0×16であるときの測定時間の経過を示す。測定周期Tm=T0であるとき、距離センサ11a,11bによって生成された路面形状データは、そのままメモリ12に格納されている。測定周期Tmを増大させる、例えば4倍にする場合、演算装置13は、メモリ12に格納された4つの測定時間m,m+1,m+2,m+3にわたる路面形状データをいったん読み出して、伝搬時間n毎に4つの信号レベルのうちの最大値を選択する間引き処理を実行し、間引き処理後の路面形状データを再びメモリ12に格納する。従って、測定周期Tm=T0×4であるときは、測定周期Tm=T0であるときに比較して、メモリ12中の記憶領域を1/4に圧縮することができ、測定周期Tm=T0×16であるときは、測定周期Tm=T0であるときに比較して、メモリ12中の記憶領域を1/16に圧縮することができる。これにより、より長時間にわたる路面形状データをメモリ12に蓄積することができる。車両10の速度が遅いことに起因して相互相関値R(k)のピークが検出されなかった場合であっても、測定周期Tmを増大させ、より長時間にわたる路面形状データから相互相関値R(k)を計算することにより、相互相関値R(k)のピークの検出を確実にすることができる。
ステップS15において、次式により、検出された時間差Iから車両10の速度Vを計算する。
Figure 2012112793
なお、ステップS13がYESのときは、測定周期Tmを増大させても相互相関値R(k)のピークが一度も検出されなかった場合であり、車両10は実際に停止していると判断される。この場合、速度Vは、ステップS2で初期化されたときの値0のままである。
ステップS16において、演算パルスが入力されてからの走行距離V×Tcを計算し、計算された走行距離を積算することで、基点(すなわち、コントローラ17から基点パルスが入力されたときの車両10の位置)からの積算走行距離を計算する。ステップS17において、速度V及び積算走行距離を表示装置14に表示させ、ステップS1に戻る。
実施の形態1では、パルス波の送信信号を用いて、電波を放射してから軌道上の構造物によって反射されて戻るまでの伝搬時間を求めたが、FM−CW方式、スペクトル拡散方式、チャープパルス方式など、距離を測定できる他の方式を用いてもよい。
以上に示したように、本発明の実施の形態1によれば、地面1、枕木2a〜2e、締結装置4a〜4jなど、路面の形状が大きく変化する軌道上の構造物に電波を斜めから照射し、これらの構造物によって反射された各反射波の信号レベルと、電波を放射してから各反射波が戻るまでの伝搬時間とを含む路面形状データを取得し、それら全体の情報を用いて車両10の速度を計算するので、少ない誤差で車両10の速度を計測することができ、さらに、少ない誤差で車両10の積算走行距離を計算することができる。
また、本発明の実施の形態1によれば、レール3a,3bの長手方向に対して直交する偏波を有する電波を放射することで、レール3a,3bからの強い反射を抑えることができ、電波を放射してから反射波が戻るまでの伝搬時間(すなわち、距離センサ11a,11bと軌道上の構造物との間の距離)を確実に求めることができ、少ない誤差で車両10の速度を計測することができる。
また、本発明の実施の形態1によれば、波長10〜30mmの電波を用いることで、締結装置4a〜4jで電波が強く反射し、電波を放射してから反射波が戻るまでの伝搬時間を確実に求めることができ、少ない誤差で車両10の速度を計測することができる。
さらに、本発明の実施の形態1によれば、路面形状データを時間的に圧縮して長時間にわたる路面形状データを用いて演算できるので、低速であっても確実に車両10の速度を計測することができる。
ところで、車両10の速度を計測するとき、従来技術では、よくドップラー周波数が利用されている。しかし、本質的には、ドップラー速度計の電波を地面1に斜めから照射するとき、ドップラー速度計の遠方からの反射波と近傍からの反射波ではドップラー周波数が異なるので、反射波は複数の周波数成分が混じったドップラー信号となる。このようなドップラー信号は非常に複雑な波形を有し、このようなドップラー信号から速度を計算すると大きな誤差が生じるという問題がある。本発明の実施の形態1は、ドップラー周波数を一切利用せず、パルス波の電波を放射することで路面形状データを取得し、複数の距離センサ11a、11bで取得した路面形状データの時間差から車両10の速度を計算するので、少ない誤差で車両10の速度を計測することができ、さらに、少ない誤差で車両10の積算走行距離を計算することができる。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2に係る速度計測装置を備えた車両10の構成を示す概略図である。実施の形態1では、距離センサ11a,11bは、車両10の進行方向に沿って斜め前方に電波を放射して、距離センサ11a、11bからの距離が異なる軌道上のさまざまな構造物からの各反射波を受信した。一方、実施の形態2では、距離センサ11a,11bは、その直下に電波を放射して、車両10と軌道との間で反射された回数が異なる複数の反射波を受信することを特徴とする。
距離センサ11a,11bは、その直下に電波を放射することを除いて、実施の形態1の距離センサ11a,11bと同様に構成される。距離センサ11aは照射範囲103を有し、距離センサ11bは照射範囲104を有し、これらの照射範囲103,104は、距離センサ11a,11b間の間隔Lの距離にわたって移動させると一致する。各距離センサ11a,11bの照射範囲103,104は、好ましくは締結装置4a〜4eを含むように決定され、さらに好ましくは、レール3a,3bからの反射波によって他の構造物からの反射波が隠蔽されることを防止するために、レール3a,3bを含まないように決定される。照射範囲103,104は、枕木2a〜2eのX軸方向の幅程度とする。距離センサ11a,11bの地面1からの高さは、望ましくは40〜60cm程度に設定され、このとき、レール3a,3bからの高さは20〜40cm程度になる。
図11は、車両10が第1の位置にあるときの距離センサ11aと路面5との間の電波の伝搬経路を示し、(a)は1回反射する電波の伝搬経路161を示し、(b)は3回反射する電波の伝搬経路162を示し、(c)は5回反射する電波の伝搬経路163を示す図である。図12は、車両10が図11の場合とは異なる第2の位置にあるときの距離センサ11aと路面5との間の電波の伝搬経路を示し、(a)は1回反射する電波の伝搬経路164を示し、(b)は3回反射する電波の伝搬経路165を示し、(c)は5回反射する電波の伝搬経路166を示す図である。図示の簡単化のために、地面1、枕木2a〜2e、及び締結装置4a〜4eをまとめて、路面5として示す。距離センサ11aは、測定タイミング回路15から測定パルスを受信する毎に電波を放射し、路面5で1回反射した反射波と、路面5と車両10の間で3回反射した反射波と、路面5と車両10の間で5回反射した反射波とを受信し、これらの反射波から路面形状データを生成する。距離センサ11bもまた、図11及び図12の距離センサ11aと同様に動作する。
図13は、センサ11aの照射範囲103外から反射される電波を含む場合の伝搬経路167〜169を示す図である。距離センサ11a,11bは、路面形状データを生成するために、多重反射(マルチパス)の反射波を利用し、各距離センサ11a,11bの照射範囲103,104より外側にある軌道上の構造物からの反射波を受信するように構成可能である。図13を参照すると、3回反射する電波の伝搬経路168及び5回反射する電波の伝搬経路169は、距離センサ11aの照射範囲103の外側で反射されている。距離センサ11bもまた、図13の距離センサ11aと同様に構成可能である。
このように、実施の形態2では、距離センサ11a、11bは、電波をその直下に放射し、車両10と路面5との間で5回程度まで反射された反射波を受信する。
図14(a)は、図10の距離センサ11aによって測定されてメモリ12に格納された路面形状の2次元配列データを示し、図14(b)は、図10の距離センサ11bによって測定されてメモリ12に格納された路面形状の2次元配列データを示す。距離センサ11aが生成した路面形状データと、距離センサ11bが生成した路面形状データとは、実施の形態1と同様に、メモリ12に格納される。図14(a)及び(b)において、参照番号171,174の線は、1回反射した反射波のピークを示し、参照番号172,175の線は、3回反射した反射波のピークを示し、参照番号173,176の線は、5回反射した反射波のピークを示す。3回反射した反射波及び5回反射した反射波はさまざまな角度で多重反射するので、それぞれ1つだけでなく複数のピークが存在するが、図14では図示の簡単化のため、1つずつ表記している。距離センサ11a,11bは、間隔Lだけ離れるように設けられているので、距離センサ11aで生成される路面形状データは、距離センサ11bで生成される路面形状データに比べて、車両10が距離Lを進む走行時間の分だけ遅れを有する。
演算装置13は、図14の2次元配列データに基づいて、図7の速度及び距離演算処理を実行することで、車両10の速度及び積算走行距離を演算する。
以上に示したように、本発明の実施の形態2によれば、多重反射(マルチパス)の反射波を利用し、各距離センサ11a,11bの照射範囲103,104より外側にある軌道上の構造物からの反射波を受信して路面形状データを生成するので、距離センサ11a、11bの直下が滑らかであっても確実に車両10の速度を計測することができる。車両10の下面に多数の装置が艤装され、図1のように電波を車両10の進行方向に沿って斜め前方に放射できないとき、実施の形態2に従って、距離センサ11a、11bの直下に電波を放射する。複数の多重反射の反射波を受信することにより、距離センサ11a、11bの直下に電波を放射した場合に、少ない誤差で車両10の速度を計測することができる。
実施の形態3.
図15は、本発明の実施の形態3に係る速度計測装置を備えた車両10の構成を示す概略図である。実施の形態1及び2では、路面が滑らかであった場合、相互相関値のピークがしきい値(図8のしきい値143)を越えず、車両10の速度を計算できない場合がある。このとき、しきい値を下げると、ノイズの影響で本来の速度とは異なる間違った結果が得られるおそれがある。よって、実施の形態3の速度計測装置は、実施の形態1又は2の速度計測装置の構成に加えて、ドップラーセンサ31をさらに備えたことを特徴とする。ドップラーセンサ31は、ドップラー周波数を用いて車両10の速度を計測し、計測された速度を演算装置13に送るドップラー速度計である。演算装置13は、相互相関値がしきい値未満である場合は、図7の速度及び距離演算処理による速度の計算(すなわち、距離センサ11a、11bによって生成された路面形状データによる速度の計算)を、ドップラーセンサ31によって生成された速度を用いて補完する。
ところで、ドップラーセンサ31から放射される電波又は音波を地面1に向けて斜めに照射すると、図15に示すように広がった照射範囲105が得られる。このとき、照射範囲105において、ドップラーセンサ31からの距離に応じて、ドップラーセンサ31からの見かけ上の速度が変わる。詳しくは、ドップラーセンサ31の近傍(特に直下)では、ドップラーセンサ31の遠方に比べて、ドップラーセンサ31に対する距離の変化が小さくなる。この場合、ドップラー周波数は複数の周波数成分を含み、所定帯域幅にわたって広がっている。このように、ドップラー周波数を確定できないので、本質的に、ドップラーセンサ31により車両10の速度を計測する方式には誤差がある。しかし、ある程度の確度では車両10の速度を計測できるので、実施の形態3では、あくまで補完としてドップラーセンサ31を用いる。
以上に示したように、本発明の実施の形態3によれば、ドップラーセンサ31を用いて、路面が滑らかであった場合でも速度の計測を補完することができる。従って、距離センサ11a,11bにより生成された路面形状データと、ドップラーセンサ31により生成された速度とを組み合わせて用いることにより、誤差を最小化することができる。
以上説明したように、実施の形態3では、路面が滑らかで相互相関値のピークが得られないときに、ドップラーセンサ31を用いて速度を計測した。しかし、路面が滑らかな状態が長く続く場合、ドップラーセンサ31を使用し続けると誤差が増大する。この問題に対処するために、列車の先頭車両と最後尾の車両にそれぞれ実施の形態3の速度計測装置を設置し、相互相関値のピークがしきい値を超える側の速度計測装置の距離センサ11a,11bで生成された路面形状データにより列車の速度を計算してもよい。
実施の形態4.
図16は、本発明の実施の形態4に係る速度計測装置の距離センサの照射範囲101,102,106,107を示す、軌道の上面図である。軌道のカーブが非常に急峻な線区では誤差が増大する。レール3a,3b間の中央(すなわち、距離センサ11a,11bを設ける位置)と、レール3aの近傍の位置(すなわち、距離センサ11a,11bによる電波の照射範囲101,102)では、円弧の長さが異なるためである。この問題に対処するために、2つの速度計測装置を車両に設け、一方の速度計測装置により、レール3aの近傍の照射範囲101,102に電波を放射し、他方の速度計測装置により、レール3bの近傍の照射範囲106,107に電波を放射し、2つの速度計測装置によってそれぞれ計測された速度の平均をとる。実施の形態4によれば、レール3a,3bのカーブが非常に急峻な線区であっても誤差を低減することができる。
実施の形態5.
図17は、本発明の実施の形態5に係る電波反射体42を含む軌道の図である。軌道が道路41と交差する場合(踏切等)、道路41と交差している軌道の部分には枕木2及び締結装置を露出させることができないので、十分な路面形状データを取得することができない。実施の形態5では、道路41と交差している軌道の部分のレール3a,3b間において、レール3a,3bに沿って所定間隔で電波反射体42を並べている。実施の形態1では、通常の軌道上の構造物(例えば締結装置4a〜4e)に電波を放射していたが、実施の形態5では、電波を反射させるための電波反射体42を特に配置しておくものである。電波反射体42は、三角柱形のくぼみを持った金属などで構成できるが、その他、電波を強く反射させるものであれば任意の材料及び構造物を使用することができる。以上説明したように、実施の形態5によれば、踏み切りなどにおいて枕木や締結装置が見えない状態であっても、正確に車両の速度を計測することができる。
実施の形態6.
図18は、本発明の実施の形態6に係る電波反射体54を含む軌道の図である。実施の形態1〜5では、距離センサを車両10の下面に設置し、路面に電波を照射して路面に対する車両10の速度を計測した。本発明の実施の形態の距離センサに求められる要件は、距離センサの進行方向と、距離センサにより電波が照射される面とが平行であればよい。従って、例えば、車両10の横に距離センサを設置し、さらに、車両10の横に車両10からそれぞれ等距離に位置するように、複数の電波反射体54を車両10の進行方向(軌道51,52の長手方向)に沿って周期的に並べて設置してもよい。電波反射体54は、三角柱形のくぼみを持った金属などで構成できるが、その他、電波を強く反射させるものであれば任意の材料及び構造物を使用することができる。電波反射体54は、支柱55の上に設けられてもよく、又は、トンネル53等の壁面に設けられてもよい。また、車両10の天井に距離センサを設置し、トンネル53の天井に複数の電波反射体54を車両10の進行方向に沿って周期的に並べて設置してもよい。
実施の形態7.
図19は、本発明の実施の形態7に係るエレベータ装置の構成を示す概略図である。実施の形態1〜6では軌道上を走行する車両10を例にとったが、本発明の実施の形態は、軌道上を移動する移動体であるならば任意の装置に適用可能であり、図19に示すようにエレベータ装置に適用することもできる。図19のエレベータ装置は、壁面61及び周期的に設けられた複数の鉄骨62を含む昇降路(図示の簡単化のために1つ壁面のみを示す。)と、昇降路内をロープ64によって昇降するかご63とを備えて構成される。かご63は、実施の形態1等と同様に構成された速度計測装置を備え、その2つの距離センサにより壁面61及び鉄骨62に電波を放射する。一方の距離センサは照射範囲108を有し、他方の距離センサは照射範囲109を有する。かご63の距離センサから電波を放射して壁面61及び鉄骨62によって反射された各反射波の信号レベルと、電波を放射してから各反射波が戻るまでの伝搬時間とを測定することで、路面形状データを取得する。鉄骨62によって、反射波にピークが生じる。壁面61には、実施の形態5,6と同様に、電波を反射させるための電波反射体を特に配置してもよい。
本発明の実施の形態は、軌道上を移動する移動体に限定されず、2つの距離センサによって路面形状データを取得可能であるならば、任意の路面と任意の移動体に適用可能である。
本発明によれば、路面に対する移動体の速度を正確に計測することができる速度計測装置を提供することができる。さらに、計測された速度を積算することにより、所定の基準点からの積算走行距離を計算することができる。さらに、移動する経路が予めわかっている場合には、計算された積算走行距離から現在位置を特定することもできる。
本発明によれば、所定距離離れて設けられた2つの路面形状センサにより電波を放射して路面のさまざまな構造物によって反射された各反射波の信号レベルと、電波を放射してから各反射波が戻るまでの伝搬時間とを測定することで、路面形状データを取得し、各路面形状センサに係る路面形状データの差から移動体の速度を計算するので、移動体の速度が遅くても正確にその速度を計測することができる。
本発明によれば、所定距離離れて設けられた2つの路面形状センサにより電波を放射して路面のさまざまな構造物によって反射された各反射波の信号レベルと、電波を放射してから各反射波が戻るまでの伝搬時間とを測定することで、路面形状データを取得し、それら全体の情報を用いて移動体の速度を計算するので、少ない誤差で移動体の速度を計測することができる。
車両の下面に多数の装置が艤装され、電波を斜めに放射できないときは、路面形状センサの直下に電波を放射する。このとき、複数の多重反射の反射波を受信することにより、直下に向かって放射した場合に、少ない誤差で移動体の速度を計測することができる。
レールの枕木や締結装置に電波を照射し、枕木や締結装置からの強い反射波を受信することで、電波を放射してから反射波が戻るまでの伝搬時間を確実に求めることができ、少ない誤差で移動体の速度を計測することができる。
レールの長手方向に対して直交する偏波を有する電波を放射することで、レールからの強い反射を抑えることができ、電波を放射してから反射波が戻るまでの伝搬時間を確実に求めることができ、少ない誤差で移動体の速度を計測することができる。
波長10〜30mmの電波を用いることで、締結装置で電波が強く反射し、電波を放射してから反射波が戻るまでの伝搬時間を確実に求めることができ、少ない誤差で移動体の速度を計測することができる。
1 地面、2,2a〜2e 枕木、3a,3b レール、4a〜4j 締結装置、5 路面、10 車両、11a,11b 距離センサ、12 メモリ、13 演算装置、14 表示装置、15 測定タイミング回路、16 演算タイミング回路、17 コントローラ、21 距離センサコントローラ、22 フィルタ、23,26 増幅器、24 送信アンテナ、25 受信アンテナ、27 包絡線検波器、28 AD変換器、29 クロック発振器、31 ドップラーセンサ、41 道路、42 電波反射体、51,52 軌道、53 トンネル、54 電波反射体、55 支柱、61 壁面、62 鉄骨、63 かご、64 ロープ、101〜109 電波の照射範囲、111 距離センサコントローラ21によって発生される矩形波の送信信号の波形、112 フィルタ22を通過後の送信信号の波形、113 包絡線検波器27による検波後の受信信号の波形、114 遅延時間、121〜123 反射波のピーク、131〜136 反射波のピーク、141,142 相関値のピーク、143 しきい値、144 時間差、151 測定周期Tm=T0であるときの測定時間の経過、152 測定周期Tm=T0×4であるときの測定時間の経過、153 測定周期Tm=T0×16であるときの測定時間の経過、161〜169 電波の伝搬経路、171〜176 反射波のピーク。

Claims (9)

  1. 路面に対する移動体の速度を計測する速度計測装置であって、上記速度計測装置は、
    上記移動体に設けられ、上記路面断面の上部形状を表す第1の路面形状データを取得する第1の路面形状センサと、
    上記移動体の進行方向に沿って上記第1の路面形状センサから所定距離離れて上記移動体に設けられ、上記路面断面の上部形状を表す路面形状データを取得する第2の路面形状センサと、
    上記第1の路面形状センサによって異なる測定時間に取得された第1の路面形状データを蓄積して第1の蓄積データとして格納し、上記第2の路面形状センサによって異なる測定時間に取得された第2の路面形状データを蓄積して第2の蓄積データとして格納するメモリと、
    上記メモリに格納された上記第1及び第2の蓄積データに基づいて、上記移動体の速度を計算する演算手段とを備え、
    上記第1及び第2の路面形状センサのそれぞれは、電波を上記路面に放射して上記路面上の複数の構造物によって反射された各反射波の信号レベルと、上記電波を放射してから上記各反射波が戻るまでの伝搬時間とを測定することで、上記第1又は第2の路面形状データを取得し、
    上記演算手段は、上記第1及び第2の蓄積データを比較し、上記第1の路面形状データと類似する上記第2の路面形状データが取得されるときの上記第1の路面形状データの測定時間と上記第2の路面形状データの測定時間との差を決定し、上記第1及び第2の路面形状センサ間の距離を上記測定時間の差で除算して上記移動体の速度を計算することを特徴とする速度計測装置。
  2. 上記第1及び第2の路面形状センサのそれぞれは、当該路面形状センサからの距離が異なる上記路面上の複数の構造物によって反射された各反射波の信号レベルを測定することを特徴とする請求項1記載の速度計測装置。
  3. 上記第1及び第2の路面形状センサのそれぞれは、当該路面形状センサが設けられた上記移動体の面と上記路面との間で異なる回数にわたって反射された各反射波の信号レベルを測定することを特徴とする請求項1記載の速度計測装置。
  4. 上記メモリは、上記第1及び第2の蓄積データを測定時間に関して間引くことによって、より長い測定時間にわたる上記第1及び第2の路面形状データを蓄積することを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載の速度計測装置。
  5. 上記路面は、枕木及び締結装置を含む鉄道線路であることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の速度計測装置。
  6. 上記路面は、レールを含む鉄道線路であり、上記第1及び第2の路面形状センサは、上記レールの長手方向に対して直交する偏波を有する電波を放射することを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載の速度計測装置。
  7. 上記第1及び第2の路面形状センサは、波長10〜30mmを有する電波を放射することを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載の速度計測装置。
  8. 上記路面に対する上記移動体の速度を計測するドップラー速度計をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1つに記載の速度計測装置。
  9. 上記演算手段は、上記計算された速度に基づいて所定時間の走行距離を計算し、上記計算された走行距離を積算することにより、所定の基準点からの上記移動体の積算走行距離を計算することを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1つに記載の速度計測装置。
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