JP2012091676A - 制動履歴データベース作成装置及び作成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両における省燃費運転の精度を向上すること。
【解決手段】車両の位置情報を取得する位置情報取得部11と、車両の制動装置が作動していることを判定する制動判定部12と、を備え、位置情報取得部11が取得した位置情報とともに制動装置の制動履歴が格納されるデータベース21を作成する。制動履歴取得部15は、位置情報取得部11が取得した車両の位置情報に基づいて当該車両の進路上にある制動履歴などのデータをデータベース21から取得する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両において制動装置が作動した制動履歴のデータベースを作成する装置及び方法に関する。
従来から、車両が走行する道路の状況を判定し、道路の状況に応じて省燃費運転を行うシステムが知られている。
特許文献1には、車両が走行する予定の経路の道路情報を取得して走行パターンを生成し、生成された走行パターンに応じて省燃費運転を行う走行パターン生成装置が開示されている。この走行パターン生成装置では、信号機の位置や対向車線を跨ぐ右折の回数などから車両の停止回数を予測して生成された走行パターンに基づいて省燃費運転を行っている。
特開2001−183150号公報
しかしながら、特許文献1の走行パターン生成装置では、車両が停止することが予測される位置に基づいて車両の加減速度を予測して省燃費運転を行っている。そのため、生成された走行パターンと車両の実際の走行状態との間に差が生じるおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、車両における省燃費運転の精度を向上することを目的とする。
本発明は、車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記車両の制動装置が作動していることを判定する制動判定部と、を備え、前記位置情報取得部が取得した位置情報とともに前記制動装置の制動履歴が格納されるデータベースを作成することを特徴とする。
本発明によれば、データベースには、車両の位置情報とともに制動装置が作動した制動履歴が格納されるため、車両の制動装置が実際に作動した制動履歴が格納されたデータベースを作成することができる。したがって、このデータベースに基づいて省燃費運転を行った場合には、省燃費運転の精度を向上することが可能である。
本発明の実施の形態に係る制動履歴データベース作成装置が設けられる省燃費運転システムの構成図である。 他の実施の形態に係る省燃費運転システムの構成図である。 制動履歴データベース作成装置のフローチャート図である。 制動履歴データベース作成装置によって作成されたデータベースの一例を示す図である。 省燃費運転システムのフローチャート図である。 省燃費運転システムがデータベースから読み込んだデータについて説明する図である。 燃料制限開始位置を演算するための速度と加速度とのマップの一例を示す図である。 燃料制限開始位置について説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る制動履歴データベース作成装置200について説明する。
まず、図1を参照して、制動履歴データベース作成装置200が設けられる省燃費運転システム100の構成について説明する。
省燃費運転システム100は、車両(図示省略)に搭載され、走行中の車両の燃料消費量を抑制し、省燃費運転を実行するものである。省燃費運転システム100は、エンジンの制御を実行するエンジンECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)101と接続され、エンジンへの燃料の供給量を調整可能である。省燃費運転システム100は、過去の走行において制動装置が作動した位置に基づき、エンジンへの燃料の供給量を制限して惰行走行を行うことで、燃料消費量を抑制するものである。
省燃費運転システム100が搭載される車両は、車両の速度を検出する車速センサ1と、補助ブレーキの作動状態を検出する補助ブレーキセンサ2と、サービスブレーキの作動状態を検出するサービスブレーキセンサ3とを備える。補助ブレーキセンサ2とサービスブレーキセンサ3とを独立して設けずに、各ブレーキを制御するECUから各ブレーキの作動状態を検出してもよい。
車速センサ1は、車両に搭載されトランスミッションの出力軸の回転を検出するセンサである。
補助ブレーキセンサ2は、車両の排気ブレーキやリターダなど補助ブレーキの作動状態を検出するセンサである。
サービスブレーキセンサ3は、車両のサービスブレーキ(主ブレーキ)の作動状態を検出するセンサである。ここでは、サービスブレーキと補助ブレーキとをあわせて制動装置という。
また、車両は、エンジンへの燃料の供給量を検出するエンジン燃料流量センサ4と、エンジンの負荷を検出するエンジン負荷センサ5と、車両の加速度を検出する加速度センサ6と、車両の位置情報を検出するGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)センサ7とを備える。燃料流量センサ4とエンジン負荷センサ5を独立して設けずに、エンジンECU101によって燃料供給量とエンジン負荷とを検出してもよい。また、加速度センサ6を独立して設けずに、車速センサ1によって検出された車速の変化に基づいて車両の加減速度を演算してもよい。
GPSセンサ7は、単数または複数のGPS衛星(図示省略)から車両の絶対的な位置情報を取得するものである。ここでいう位置情報とは、地球上の緯度及び経度である。GPSセンサとして、車両に搭載されるカーナビゲーションシステムが有するGPSを用いてもよい。
また、GPSセンサ7は、電波を受信可能なGPS衛星の個数を検出する。GPS衛星の個数が複数である場合には、位置情報の精度が向上するため、電波を受信可能なGPS衛星の個数が所定の個数以上である場合にのみ位置情報を出力するようにしてもよい。
省燃費運転システム100は、省燃費運転の制御を実行するコントローラ10と、車両の位置情報とともに制動装置の制動履歴のデータベース21が格納される記憶装置20とを備える。
コントローラ10は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及びI/Oインターフェース(入出力インターフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。RAMはCPUの処理におけるデータを記憶し、ROMはCPUの制御プログラム等を予め記憶し、I/Oインターフェースは接続された機器との情報の入出力に使用される。CPUやRAMなどをROMに格納されたプログラムに従って動作させることによって省燃費運転システム100の制御が実現される。
コントローラ10は、車速センサ1,補助ブレーキセンサ2,サービスブレーキセンサ3,燃料流量センサ4,エンジン負荷センサ5,加速度センサ6,及びGPSセンサ7にI/Oインターフェースを介して接続され、各センサ1〜7からの信号を受信する。また、コントローラ10は、エンジンECU101にI/Oインターフェースを介して接続され、エンジンに供給される燃料を制限する指令を送信する。
コントローラ10は、車両の位置情報とともに制動装置の制動履歴が格納されたデータベース21を記憶装置20内に作成する制動履歴データベース作成装置200を備える。
以下、制動履歴データベース作成装置200について説明する。
制動履歴データベース作成装置200は、省燃費運転システム100にて省燃費運転を行う際に用いる制動履歴のデータベース21を作成する。制動履歴データベース作成装置200によって作成されるデータベース21は、例えば図4に示すものである。
制動履歴データベース作成装置200は、記憶装置20と通信可能に接続され、相互にデータの送受信が可能である。記憶装置20には、車両の位置情報とともに制動履歴などのデータベース21が格納される。記憶装置20は、ハードディスクやフラッシュメモリーなどによって構成される。
制動履歴データベース作成装置200は、車両の位置情報を取得する位置情報取得部11と、制動装置が作動していることを判定する制動判定部12とを備える。
位置情報取得部11は、GPSセンサ7によって検出された車両の現在の絶対的な位置情報を取得する。位置情報取得部11によって取得された位置情報は、記憶装置20に送信されデータベース21に格納される。
制動判定部12は、車速センサ1,補助ブレーキセンサ2,サービスブレーキセンサ3,及び加速度センサ6によって検出されたデータに基づいて車両の制動状態を判定する。具体的には、制動判定部12は、車両のサービスブレーキ又は補助ブレーキが一定時間かけられたこと、サービスブレーキがかけられ、かつ、車両が減速した速度が所定の減速幅以上であること、及び、サービスブレーキがかけられ、かつ、前記車両の減速度が所定の値以上であることの三つの条件のうちいずれか一つの条件を満たす場合に、制動装置が作動していると判定する。これにより、制動装置が運転者によって操作され、車両が減速する程度に制動装置が確実に作動していることが判定可能である。
制動判定部12によって判定された制動装置の制動情報は、位置情報取得部11が取得した位置情報とともに制動履歴として記憶装置20に送信され、データベース21に格納される。
また、制動履歴データベース作成装置200は、車両が同一の地点で過去に前記制動装置が作動した回数を積算した積算制動回数と、車両が同一の地点を最後に通過したときまでに当該地点にて制動装置が連続して作動した連続制動回数とを記憶装置20に送信してデータベース21に格納する。
積算制動回数は、車両が同一の地点を走行したときに制動装置が作動した積算回数である。積算制動回数は、その地点で制動装置が作動する毎に一ずつ積算される。積算制動回数が多くなると、その地点で制動装置が作動する可能性が高いことが予測される。
連続制動回数は、車両が同一の地点を最後に通過したときまでに、その地点を通過する度に連続して制動装置が作動した回数である。連続制動回数は、その地点で制動装置が作動する毎に一ずつ積算されるが、その地点で一度でも制動装置が作動しなかった場合には零にリセットされる。そのため、連続制動回数を用いれば、その地点で確実に制動装置が作動することが予測される。また、連続制動回数が零にリセットされた場合には、過去に信号が設置されていたが現在は撤去された地点のように、道路の状況が変化したことが予測される。
また、制動履歴データベース作成装置200は、その地点における車両の車速と、減速時に車両に作用した減速度とを更に記憶装置20に送信してデータベース21に格納する。
以上のように制動履歴データベース作成装置200を構成することによって、車両の制動履歴などのデータが位置情報とともに格納されたデータベース21が作成される。
コントローラ10は、データベース21から制動履歴などのデータを取得する制動履歴取得部15と、燃料制限開始位置を演算する燃料制限開始位置演算部16と、データベース21に格納された制動履歴に基づいてエンジンへの燃料の供給量を制限する燃料制限部17とを備える。
制動履歴取得部15は、位置情報取得部11が取得した車両の位置情報に基づいて当該車両の進路上にある制動履歴などのデータをデータベース21から取得する。制動履歴取得部15によって取得されるデータは、例えば図6に示すものである。
燃料制限開始位置演算部16は、制動履歴取得部15が取得した制動履歴などのデータに基づいて車両への燃料の供給量の制限を開始する燃料制限開始位置を演算する。燃料制限開始位置演算部16は、図7に示すような車両の速度と減速度とに対応して作成されたマップに基づいて燃料制限開始位置を演算する。
燃料制限部17は、燃料制限開始位置演算部16によって演算された燃料制限開始位置に車両が到達すると、エンジンへの燃料の供給量を制限する。燃料制限部17は、積算制動回数が所定の回数以上である場合に、エンジンへの燃料の供給量を制限する。また、燃料制限部17は、連続制動回数が所定の回数以上である場合に、エンジンへの燃料の供給量を制限する。
なお、図2に示すように、CAN(Controller Area Network)通信などの車内ネットワーク30を備える車両の場合には、交互に通信可能なように、コントローラ10,エンジンECU101などが車内ネットワーク30を介して接続される。
以下、図3から図8を参照して、省燃費運転システム100の作用について説明する。
まず、図3及び図4を参照して、制動履歴データベース作成装置200の作用について説明する。
図3のフローチャートにおけるステップ301では、GPSセンサ7によって検出された車両の位置情報が、位置情報取得部11によって読み込まれる。
ステップ302では、車速センサ1,補助ブレーキセンサ2,サービスブレーキセンサ3,燃料流量センサ4,エンジン負荷センサ5,及び加速度センサ6によって検出された車両情報が読み込まれる。
ステップ303では、平均車速Vave(m/s)を演算する。具体的には、まず、記憶装置20のデータベース21から、車両の現在位置において記憶された過去の車速のデータを読み込む。そして、車速の統計値として現在までに記憶された車速のデータの平均値を演算して平均車速Vaveとする。
ステップ304では、車両の制動装置が作動しているか否かが制動判定部12によって判定される。ステップ304において制動装置が作動していると判定された場合には、ステップ305に移行して平均減速度を演算する。一方、ステップ304において制動装置が作動していないと判定された場合には、ステップ306へ移行する。
ステップ305では、車両の平均減速度Gave(m/s)を演算する。具体的には、まず、今回の制動における車両の減速度Gn(m/s2)を演算する。減速度Gnは、今回の制動において減速した速度幅である車速の変化量ΔV(m/s)と、制動装置が作動していた時間T(s)とから、Gn=ΔV/Tによって演算される。加速度センサ6によって検出された車両の減速度を車両の減速度Gnとしてもよい。
続いて、平均減速度Gaveを演算する。平均減速度Gaveは、データベース21に記憶された平均減速度Gave(n−1)(m/s2)と、データベース21に記憶された積算制動回数N(n−1)(回)と、今回の制動における減速度Gn(m/s2)と、積算ブレーキ回数N(n)(回)とから、Gave={Gave(n−1)×N(n−1)+Gn}/N(n)によって演算される。
ステップ306では、積算制動回数N(n)と連続制動回数NC(n)とを演算する。制動装置が作動した場合には、積算制動回数N(n)は、記憶装置20に記憶された積算制動回数N(n−1)から、N(n)=N(n−1)+1によって演算される。同様に、連続制動回数NC(n)は、記憶装置20に記憶された連続制動回数NC(n−1)から、NC(n)=NC(n−1)+1によって演算される。つまり、制動装置が作動した場合には、その地点における積算制動回数N(n)と連続制動回数NC(n)とは、ともに一ずつ積算される。
一方、制動装置が作動しなかった場合には、積算制動回数N(n)は変更されず、連続制動回数NC(n)は零にリセットされる。
ステップ307では、車両の絶対的な位置情報(緯度,経度),平均減速度Gave,積算制動回数N(n),連続制動回数NC(n),減速後の車速,及び平均車速Vaveを記憶装置20のデータベース21に格納する。
以上のステップ301〜ステップ307における処理を周期的に繰り返すことによって、記憶装置20には、図4に示すような、制動装置が実際に作動した制動履歴のデータベース21が作成される。このデータベース21は、実際に車両が走行した履歴に基づいて作成されるものである。よって、データベース21は、車両の実際の走行に則したものであるため、データベース21に基づいて省燃費運転を行えば、省燃費運転の精度を向上することが可能である。
データベース21は、車両が同じ経路を複数回走行することによって更新され、自己学習するものである。よって、車両が同じ経路を走行する回数が多いほど、データベース21の信頼性が向上する。
制動履歴データベース作成装置200では、制動装置が作動していない地点のデータもデータベース21に記憶しているが、制動装置が作動した地点のみのデータをデータベース21に記憶するようにすれば、データベース21の容量を抑えることができる。
なお、データベース21を、車両に搭載されるテレマティクスシステムなどの通信装置を介して車外のデータセンタに送信し、複数の車両のデータベース21を共有できるようにしてもよい。この場合、複数の車両のデータベース21を共有することで、効率的に制動情報を収集して利用することができる。
次に、図5から図8を参照して、省燃費運転システム100の作用について説明する。
図5のフローチャートにおけるステップ501では、GPSセンサ7によって検出された車両の位置情報が、位置情報取得部11によって読み込まれる。
ステップ502では、車速センサ1,燃料流量センサ4,エンジン負荷センサ5,及び加速度センサ6によって検出された車両情報が読み込まれる。
ステップ503では、制動履歴取得部15によって、制動装置の制動履歴などのデータが記憶装置20のデータベース21から読み込まれる。ステップ503では、車両の位置及び進行方向から、車両の進行方向上にある制動履歴などのデータを読み込む。例えば、車両の現在位置から所定の半径の円形の範囲におけるデータや、地図データと照合して進行方向の道路上における制動履歴などのデータを読み込む。
読み込まれたデータは、例えば、図6に示すように車両の進行方向上に制動装置が作動した履歴が記憶されたものである。図6において、横軸は、車両が走行する距離(m)であり、縦軸は、制動履歴,平均車速(m/s),及び連続制動回数である。
ステップ504では、読み込んだデータの中に、制動装置が作動した制動履歴があるか否かを判定する。ステップ504において、図6に示すデータを読み込んだ場合のように制動履歴があると判定された場合には、ステップ505に移行し、制動履歴がないと判定された場合には、ステップ501にリターンする。
ステップ505では、連続制動回数NCが所定の回数以上であるか否かを判定する。ステップ505において、連続制動回数NCが所定の回数以上であると判定された場合には、ステップ506に移行する。一方、ステップ505において、連続制動回数NCが所定の回数以上でないと判定された場合には、ステップ501にリターンする。
連続制動回数NCが零である場合には、上述したように信号が撤去されたなど道路の状況が変化した可能性がある。連続制動回数NCが所定の回数以上であるか否かを判定することによって、道路の状況の変化に対応可能としている。
なお、連続制動回数NCではなく、積算制動回数Nが所定の回数以上であるか否かを判定してもよい。この場合、積算制動回数Nが所定の回数以上である場合に、ステップ506に移行することとなる。これにより、例えば、この地点を前回一回だけ通過したときに制動装置が作動したことに基づいてエンジンへの燃料の供給量が制限されることなど、確実性の低いデータによって省燃費運転が実行されることを防止できる。
また、積算制動回数Nが所定の回数以上であるか否かを判定し、かつ、連続制動回数NCが所定の回数以上であるか否かを判定してもよい。この場合、積算制動回数Nが所定の回数以上であり、かつ、連続制動回数NCが所定の回数以上である場合に、ステップ506に移行することとなる。これにより、データの確実性が向上し、省燃費運転の精度が更に向上することとなる。
ステップ506では、燃料制限開始位置演算部16によって、エンジンへの燃料の供給量の制限を開始する燃料制限開始位置が演算される。燃料制限開始位置は、図7に示すような車両の速度と減速度とに対応して作成されたマップに基づいて決定される。
図7に示すように、マップは、横軸が現在の車速から減速後の平均車速との間の速度変化量Vd(km/h)であり、縦軸がデータベース21に記憶された減速度(m/s2)である。マップ内の各数値は、制動装置が作動する地点から燃料制限開始位置までの燃料制限距離X(m)である。ステップ506では、このマップに基づいて燃料制限距離X(m)を求める。燃料制限距離Xは、速度変化量Vdが大きくなり、かつ、減速度が大きくなるほど長い距離に設定される。
燃料制限開始位置は、図8に示すように設定される。図8において、横軸は、車両が走行する距離(m)であり、縦軸は、制動履歴,及び燃料制限開始位置である。図8に示すように、燃料制限開始位置は、制動履歴がある地点から燃料制限距離Xだけ手前に設定される。
例えば、図6に示す制動履歴などのデータに基づいて、現在車両が30(km/h)で走行中であり、前方に一時停止があって停止する場合について検討する。一時停止位置の手前に制動履歴があり、データベース21から読み込んだ減速後の平均車速が(0km/h)であった場合には、速度変化量Vdは30−0=30(km/h)である。そして、データベース21から読み込んだ一時停止位置の手前の制動履歴における平均減速度Gaveが2.0(m/s2)であるとすると、図7のマップから、燃料制限距離X=60(m)と求められる。これにより、車両が一時停止位置の手前の制動履歴がある地点から60(m)手前の地点に差し掛かると、エンジンへの燃料の供給量の制限を開始することとなる。
ステップ507では、車両が燃料制限開始位置に到達したか否かを判定する。ステップ507において、車両が燃料制限開始位置に到達したと判定された場合には、ステップ508に移行して燃料制限が実行される。一方、ステップ507において、車両が燃料制限開始位置に到達していないと判定された場合には、ステップ501にリターンする。
ステップ508では、エンジンに供給される燃料の供給量を制限する燃料制限が実行される。これにより、車両の制動装置が実際に作動する位置の手前で燃料の供給量を制限し、惰行走行を行うことができる。したがって、車両の実際の走行状態に則した省燃費運転を行うことが可能であるため、車両における省燃費運転の精度を向上することができる。
また、制動装置が作動する位置の手前で燃料の供給量を制限することによって、制動装置が作動する位置の手前からエンジンブレーキによって減速を開始することができる。よって、車両が急制動を行うことを防止でき、危険な状態を回避することができる。
燃料制限においては、燃料制限開始位置から制動履歴のある地点に近付くにつれて燃料の制限量を多く、即ち燃料の供給量を少なくするように制御を行う。これにより、エンジンへの燃料の供給量が徐々に制限されるため、車両の運転者に違和感を感じさせることが防止される。
なお、省燃費運転が実行されればよいため、燃料制限を実行するのではなく、車両の速度を制限する車速制限を実行したり、車両の加速を制限する加速制限を実行したりしてもよい。
また、例えば、省燃費運転を実行している最中に運転者がアクセルを踏み込んで加速しようとした場合には、省燃費運転は解除される。このように、運転者が省燃費運転に反した動作を行った場合には、省燃費運転を解除し、運転者に違和感を感じさせることを防止している。
以上の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
車両が実際に走行した履歴に基づいて作成されるデータベース21には、制動装置が実際に作動した制動履歴などのデータが格納される。このデータベース21は、車両の実際の走行に則したものであるため、データベース21に基づいて省燃費運転を行えば、省燃費運転の精度を向上することが可能である。
また、記憶装置20のデータベース21に記憶された制動装置の制動履歴などのデータに基づいてエンジンへの燃料の供給量を制限することによって、車両の制動装置が実際に作動する位置の手前で燃料の供給量を制限し、惰行走行を行うことができる。よって、車両の実際の走行状態に則した省燃費運転を行うことが可能である。したがって、車両における省燃費運転の精度を向上することができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明の制動履歴データベース作成装置は、車両における省燃費運転の促進に利用することができる。
100 省燃費運転システム
200 制動履歴データベース作成装置
1 車速センサ
2 補助ブレーキセンサ
3 サービスブレーキセンサ
4 燃料流量センサ
5 エンジン負荷センサ
6 加速度センサ
7 GPSセンサ
10 コントローラ
11 位置情報取得部
12 制動判定部
15 制動履歴取得部
16 燃料制限開始位置演算部
17 燃料制限部
20 記憶装置
21 データベース
101 エンジンECU

Claims (6)

  1. 車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記車両の制動装置が作動していることを判定する制動判定部と、を備え、
    前記位置情報取得部が取得した位置情報とともに前記制動装置の制動履歴が格納されるデータベースを作成することを特徴とする制動履歴データベース作成装置。
  2. 前記データベースに、同一の地点で過去に前記制動装置が作動した回数を積算した積算制動回数を更に格納することを特徴とする請求項1に記載の制動履歴データベース作成装置。
  3. 前記データベースに、前記車両が同一の地点を最後に通過したときまでに当該地点にて前記制動装置が連続して作動した連続制動回数を更に格納することを特徴とする請求項1又は2に記載の制動履歴データベース作成装置。
  4. 前記データベースに、制動装置による制動によって減速した後の速度を更に格納することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の制動履歴データベース作成装置。
  5. 前記制動判定部は、
    前記車両のサービスブレーキ又は補助ブレーキが一定時間かけられたこと、
    前記サービスブレーキがかけられ、かつ、前記車両が減速した速度が所定の減速幅以上であること、
    前記サービスブレーキがかけられ、かつ、前記車両の減速度が所定の値以上であること、のいずれかの条件を満たす場合に前記制動装置が作動していると判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の制動履歴データベース作成装置。
  6. 車両の位置情報を取得し、
    前記車両の制動装置が作動していることを判定し、
    前記位置情報とともに前記制動装置の制動履歴をデータベースに格納することを特徴とする制動履歴データベース作成方法。
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