JP2012089645A - 物品搬送車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物品搬送車4は、カセットCを搬送可能である。物品搬送車4は、カセットCを載置可能物品載置部15と、カバー部材17と、を備えている。カバー部材17は、物品載置部15を覆う。カバー部材17は、開口30と、取り込み口32と、第1吹き出し口34と、吸い込み口36と、を有している。開口30は、カセットCを出し入れ可能である。取り込み口32は、外の空気を取り込み可能である。第1吹き出し口34は、開口30の走行方向前側に設けられ、取り込み口32から取り込んだ空気を、開口30表面を覆うように吹き出し可能である。吸い込み口36は、開口30の走行方向後側に設けられ、第2FFU44により第1吹き出し口34から吹き出した空気を吸い込み可能である。
【選択図】図4
Description
この物品搬送車では、例えばガラス基板を複数枚収納可能なカセット等の物品が物品載置部に載置される。物品載置部は、カバー部材により覆われている。カバー部材は、物品を出し入れ可能な少なくとも一つの開口を有している。この開口を介して処理装置と物品の受け渡しを行える。開口の走行方向前側には取り込み口から取り込んだ空気が開口表面を覆うように吹き出す第1吹き出し口が設けられている。また、開口の走行方向後側に、吹き出した空気を吸い込みファンにより吸い込む吸い込み口が設けられている。これにより、吹き出した空気を積極的に吸い込んでエアーシャッタの能力を上げることができる。このため、開口に機械的なシャッタを設けなくても、カバー部材の外部から開口を通って内部の物品載置部に空気が流れ込みにくくなる。これにより、クリーン度が低い環境で物品を搬送しても、簡素な構成で物品を汚染することなく迅速に移載できるようになる。
図1に示すように、搬送システム1は、例えば、複数枚の大型のガラス基板S(図2参照)を収納した物品としてのカセットC(図2参照)を、複数の処理装置、搬入口及び搬出口を含む複数のステーションの受け渡し部8の間で搬送する装置である。搬送システム1は、軌道2と、物品搬送車4と、を備えている。軌道2は、天井から吊り下げられている。軌道2の周囲は、例えばクリーン度がFED209Dのクラス1000程度の比較的浮遊微粒子が多い空間である。
物品搬送車4は、図2、図3及び図4に示すように、カセットCを載置可能な物品載置部15と、走行部16と、カバー部材17と、を有している。
物品載置部15は、カバー部材17の内部に形成された物品収納空間17aに設けられている。この実施形態では、物品載置部15は、カバー部材17の内部に設けられているが、走行部16上に設けられていてもよい。
走行部16は、走行フレーム20と、走行フレーム20の下面に配置された駆動台車22と、従動台車24と、を有している。駆動台車22及び従動台車24はボギー台車である。駆動台車22は、それぞれモータにより駆動される左右一対の駆動輪22aを有している。従動台車24は、左右一対の従動輪24aを有している。駆動輪22a及び従動輪24aの前後左右には、軌道2の走行ガイド12を挟むように配置された外側ガイドローラ25と内側ガイドローラ(図示せず)とがそれぞれ設けられている。内側ガイドローラは固定であり、外側ガイドローラ25は走行ガイド12に接触するガイド位置と、ガイド位置から上方に離反する退避位置とに揺動可能である。これにより、分岐合流等を制御する。
カバー部材17は、概ね矩形箱状の部材である。カバー部材17は、カセットCを出し入れ可能な開口30と、取り込み口32と、第1吹き出し口34と、吸い込み口36と、第2吹き出し口38と、を有している。
開口30の上下には、走行中に開口30から物品載置部15に空気が侵入しないようにするための空気侵入防止部31が、開口30の走行方向の全長にわたって開口30から側方に突出して形成されている。空気侵入防止部31は、後方に傾いた概ね平行四辺形の形状の板状部材である。空気侵入防止部31の後部には、物品搬送車4の停止時に、後方からの空気の巻き込みを防止するための空気巻き込み防止部33が形成されている。空気巻き込み防止部33は、上下の空気侵入防止部31の後部をつなぐように、開口30の後部から後方に斜めに傾斜して配置されている。
第1吹き出し口34は、開口30の走行方向前側に上下に細長いスリットの形態で形成されている。第1吹き出し口34は、取り込み口32から取り込んだ空気を、開口30の表面を覆うように平面的に吹き出し可能である。
搬送システム1では、カセットCの搬送要求を受け付けると、所望のステーションの受け渡し部8に物品搬送車4を移動させる。物品搬送車4は、電源が投入されると、ただちに、第1FFU40及び第2FFU44が稼働する。第1FFU40及び第2FFU44は、カセットCの搬送の有無にかかわらず、常に動作している。第1FFU40及び第2FFU44が稼働すると、取り込み口32から外の空気が取り込まれ、それが第1吹き出し口34から開口30の表面を覆うように膜状に吹き出す。吹き出した空気は、第2FFU44のファンによって吸い込み口36により強制的に吸い込まれ、エアーシャッタの能力が高くなる。これにより、開口30から物品載置部15に外の空気が流入しにくくなる。
上記実施形態は、下記のように表現可能である
この物品搬送車では、例えばガラス基板を複数枚収納可能なカセットCが物品載置部15に載置される。物品載置部15は、カバー部材17により覆われている。カバー部材17は、カセットCを出し入れ可能な少なくとも一つの開口30を有している。この開口を介して処理装置の受け渡し部8とカセットCの受け渡しを行える。開口30の前側には取り込み口32から取り込んだ空気が開口30表面を覆うように吹き出す第1吹き出し口34が設けられている。また、開口30の後側に、吹き出した空気を第2FFU44により吸い込む吸い込み口36が設けられている。これにより、吹き出した空気を積極的に吸い込んでエアーシャッタの能力を上げることができる。このため、開口30に機械的なシャッタを設けなくても、カバー部材17の外部から開口30を通って内部の物品載置部15に空気が流れ込みにくくなる。これにより、クリーン度が低い環境でカセットCを搬送しても、簡素な構成でカセットCを汚染することなく迅速に移載できるようになる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
図5では、物品搬送車104のカバー部材117の第2吹き出し口138を物品載置部115の右側部に設けている。一方、第2FFU44の位置は前記実施形態と同様である。このため、第2FFU44と、第2吹き出し口138と、を接続するための第3ダクト148を設けている。第3ダクト148は、物品載置部15と中間壁117dにより区画されている。これにより、物品載置部115の右方から開口30に向けて空気を吹き出すことができ、物品載置部115の空気の流れがスムーズになる。
なお、第2FFU44を物品載置部115の右方に配置してもよい。この場合、カバー部材の左右方向の長さ(幅)が大きくなり、搬送システムの設置面積が増大する。
2 軌道
4 物品搬送車
8 受け渡し部
11 走行レール
12 走行ガイド
15 物品載置部
16 走行部
17 カバー部材
17a 物品収納空間
17b 前壁
17c 後壁
20 走行フレーム
22 駆動台車
22a 駆動輪
24 従動台車
24a 従動輪
25 外側ガイドローラ
30 開口
31 空気侵入防止部
32 取り込み口
33 空気巻き込み防止部
34 第1吹き出し口
36 吸い込み口
38 第2吹き出し口
40 第1FFU
42 第1ダクト
44 第2FFU
46 第2ダクト
104 物品搬送車
115 物品載置部
117 カバー部材
117d 中間壁
138 第2吹き出し口
148 第3ダクト
Claims (3)
- 物品を搬送可能な物品搬送車であって、
前記物品を載置可能な物品載置部と、
前記物品載置部を覆うカバー部材と、を備え、
前記カバー部材は、
前記物品を出し入れ可能な少なくとも一つの開口と、
外側面に設けられ、外の空気を取り込み可能な取り込み口と、
前記開口の走行方向前側に設けられ、前記取り込み口から取り込んだ空気を、前記開口の表面を覆うように吹き出し可能な第1吹き出し口と、
前記開口の前記走行方向後側に設けられ、吸い込みファンにより前記第1吹き出し口から吹き出した空気を吸い込み可能な吸い込み口と、を有する、物品搬送車。 - 前記カバー部材は、
前記吸い込み口から吸い込んだ空気を前記吸い込みファンにより前記物品載置部に吹き出し可能な第2吹き出し口と、
前記吸い込み口と前記第2吹き出し口との間に配置されたフィルタと、をさらに有する、請求項1に記載の物品搬送車。 - 前記カバー部材は、
前記開口の走行方向後部に設けられた空気巻き込み防止部をさらに有する、請求項1又は2に記載の物品搬送車。
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