JP2012084834A - 照明装置の冷却構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒートシンクの放熱性能を高めてその軽量化を図ることができる照明装置の冷却構造を提供すること。
【解決手段】LED(光源)10が搭載されたベースプレート2の背面に複数のプレート状放熱フィン3,4を平行に立設して成るヒートシンク1を備える照明装置の冷却構造として、前記ベースプレート2と平行な方向を冷却風の流れ方向とし、前記冷却風の流れ方向に3枚以上の放熱フィン3,4が配置されており、前記LED10に近い位置に配置された放熱フィン4と、前記LED10に近い位置の放熱フィン4よりも冷却風の流れ方向において左方及び右方に位置する放熱フィン4とが、冷却風の流れ方向の直交方向において互い違いに形成されている構成を採用する。
【選択図】図1
【解決手段】LED(光源)10が搭載されたベースプレート2の背面に複数のプレート状放熱フィン3,4を平行に立設して成るヒートシンク1を備える照明装置の冷却構造として、前記ベースプレート2と平行な方向を冷却風の流れ方向とし、前記冷却風の流れ方向に3枚以上の放熱フィン3,4が配置されており、前記LED10に近い位置に配置された放熱フィン4と、前記LED10に近い位置の放熱フィン4よりも冷却風の流れ方向において左方及び右方に位置する放熱フィン4とが、冷却風の流れ方向の直交方向において互い違いに形成されている構成を採用する。
【選択図】図1
Description
本発明は、光源が搭載されたベースプレートの背面に複数の放熱フィンを立設して成るヒートシンクを備える照明装置の冷却構造に関するものである。
近年、半導体の消費電力が加速度的に上昇するのに伴って発熱量が増加しているため、高性能の冷却システムに対する需要が高まっている。又、小型化のために高密度に集積された回路においても消費される電力は増加傾向にあり、発熱量と同時に発熱密度も急激に上昇している。
半導体であるLED(発光ダイオード)においても、明るさの向上に伴って従来の表示用としての用途から照明としての用途も増えており、その消費電力も増加傾向にある。
ところが、LED素子の最大の問題は、投入した電力の大部分が熱となり、自信が発する熱によって発光効率が低下するという点である。特に、大電力を消費するLEDにあっては、チップ当たり数Wもの発熱を受け止められるだけの放熱構造が求められており、この発熱を伝導させるために従来の樹脂基板に代えて熱伝導率の高いメタルコア基板やセラミック基板が実用化されている。
又、ベースプレートの背面に複数の放熱フィンを立設して成るヒートシンクによる放熱によってLEDの発熱を抑える冷却構造も実用化されている。ここで、従来の照明装置のヒートシンクによる冷却構造の一例を図3に示す。
即ち、図3は従来の照明装置のヒートシンクによる冷却構造の一例を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は斜視図であり、図示のヒートシンク11は、熱伝導率の高いアルミニウム合金製であって、矩形プレート状のベースプレート12の背面に、冷却風の流れ方向(図3の上下方向)に長い矩形プレート状の複数枚(図示例では11枚)の放熱フィン13を左右方向(冷却風の流れ方向に直交する方向)に適当な間隔で垂直に立設して構成されており、光源であるLED10はベースプレート12の表面の中央に搭載されている。
而して、光源であるLED10に通電されてこれが発光すると、該LED10から発せられる熱はヒートシンク11のベースプレート12から各放熱フィン13ヘと伝導し、各放熱フィン13から空気中へと放熱されることによってLED10が冷却されてその温度上昇が抑えられる。
ところで、ヒートシンクの放熱性能を高めるためには、放熱フィンの総伝熱面積を拡大すれば良く、そのためには例えば図4に示すヒートシンク11’に示すように放熱フィン13の配列ピッチを狭くして該放熱フィン13の枚数を増やすことが考えられる(図示例では、15枚に増やしている)。
又、ヒートシンクに関して、特許文献1には、冷却風の導入位置に位置するウイング状放熱フィンに接する面(包絡面)を冷却風の下流側に突出する形で湾曲させ、冷却風の排出位置に位置するウイング状放熱フィンに接する面(包絡面)を冷却風の上流側に突出する形で湾曲するように構成する提案がなされている。この構成によれば、ヒートシンクを通り抜ける冷却風の流動抵抗はヒートシンクの両側部分で最も大きくなり、ヒートシンクの中央部分に向かうに従って小さくなるため、ヒートシンクの中央部分を通り抜ける冷却風の速度と量が増加し、ヒートシンクの中央部分の下部に取り付けられる高発熱素子が発する熱を効果的に放熱させることができる。
ここで、図10に1枚の放熱フィン13での放熱の様子を示すが、放熱フィン13に対して下方から流れる冷却風は放熱フィン13の両面に温まった空気の層である層流境界層BLを形成し、この層流境界層BLは放熱フィン13の先端から冷却風の流れ方向(図10の上方)に向かって成長してその厚さが次第に大きくなる。この層流境界層BLの熱伝達率はその外側の領域の熱伝達率よりも低いため、放熱フィン13の層流境界層BLが薄い先端部分では熱伝達率(図10に矢印の長さで大きさを示す)大きく、そこから冷却風の流れ方向下流(図10の上方)に向かうに従って層流境界層BLの厚さが厚くなるための熱伝達率が低下する。
従って、図3及び図4に示すヒートシンク11,11’のように、各放熱フィン13が冷却風の流れ方向に連続する長いものである場合、図11に示すように、隣設する冷却フィン13の相対向する面に形成される層流境界層BLが冷却風の流れ方向に成長して重なり、両放熱フィン13の間の流路が層流境界層BLで覆われるために放熱フィン13の放熱性能が低下するという問題が発生する。この問題は図4に示すヒートシンク11’のように放熱フィン13の数を増やしたために隣接する放熱フィン13同士の間隔が狭い場合には特に顕著であり、又、図4に示すヒートシンク11’のように放熱フィン13の数を増やすとヒートシンク11’の重量が増加するという問題も発生する。そして、このような問題は特許文献1において提案されたヒートシンクにおいても同様に発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、ヒートシンクの放熱性能を高めてその軽量化を図ることができる照明装置の冷却構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の照明装置は、光源が搭載されたベースプレートの背面に複数のプレート状放熱フィンを平行に立設して成るヒートシンクを備える照明装置の冷却構造として、前記ベースプレートと平行な方向を冷却風の流れ方向とし、前記冷却風の流れ方向に3枚以上の放熱フィンが配置されており、前記光源に近い位置に配置された放熱フィンと、前記光源に近い位置の放熱フィンよりも冷却風の流れ方向において左方及び右方に位置する放熱フィンとが、冷却風の流れ方向の直交方向において互い違いに形成する構成とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ヒートシンクの前記放熱フィンを前記光源を中心として冷却風の流れ方向に直交する方向に対称に配置したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記光源に近い位置に配置された前記放熱フィンの長さを、前記光源に近い位置に配置された放熱フィンよりも冷却風の流れ方向において上方及び下方に位置する放熱フィンよりも短くしたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記光源に近い位置に配置された前記放熱フィンの高さを他の放熱フィンの高さよりも高くしたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ベースプレートの背面に立設される複数のプレート状放熱フィンを平行に立設して成るヒートシンクを備える照明装置の冷却構造において、ヒートシンクの放熱フィンを冷却風の流れ方向に直交する方向に互い違いに配列したため、隣接する放熱フィン同士の間隔を大きくすることができ、各放熱フィンの両面に先端から成長する層流境界層の厚さが薄くなる。このため、各放熱フィンの放熱性が向上し、ヒートシンク全体の放熱性能が向上し、この結果、放熱フィンの数(連続した1本の放熱フィンに換算した本数)を減らしてヒートシンクの軽量化を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、ヒートシンクの放熱フィンを光源を中心として冷却風の流れ方向に直交する方向に対称に配置したため、光源から発生する熱は該光源を中心としてその両側に対称に配された放熱フィンによって均等且つ効果的に放熱され、光源が一層効率良く冷却される。
請求項3記載の発明によれば、光源に近い温度の高い位置に配置された放熱フィンの長さを他の放熱フィンの長さよりも短くしたため、その短い放熱フィンの両面に形成される層流境界層の厚さが薄くなり、それらの放熱フィンの冷却性能が高められて光源が効率良く冷却される。
請求項4記載の発明によれば、光源に近い位置に配置された放熱フィンの高さを他の放熱フィンの高さよりも高くしたため、光源に近い位置に配置された高さの高い放熱フィンの放熱面積が増える。ここで、光源からの熱は光源の中心から同心円を描くように周囲に伝導するため、光源に近い放熱フィンの放熱性能を高めることによって光源からの熱が効率良く放熱されて光源が効果的に冷却される。特に、光源に近い位置に配置された高さの高い放熱フィンは他の高さの低い放熱フィンから突出し、この突出する部分には暖められていない温度の低い空気が直接流れるため、この部分からの放熱が効果的になされる。尚、放熱フィンの放熱面積を増やして放熱性能を高めるには全ての放熱フィンの高さを高くすれば良いが、全ての放熱フィンの高さを高くするとヒートシンクの重量増加を招くために好ましくない。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る照明装置の冷却構造を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は斜視図、図2は図1(b)のA部拡大詳細図である。
図1は本発明の実施の形態1に係る照明装置の冷却構造を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は斜視図、図2は図1(b)のA部拡大詳細図である。
本発実施の形態に係る照明装置には、光源であるLED10の冷却構造としてヒートシンク1が備えられている。そして、ヒートシンク1には図1(b)に矢印Fにて示すように自然空冷による冷却風若しくは送風機等の外部冷却風から流れて放熱を促進する(本実施の形態では、図1(d)に示すように、送風機5によって冷却風をヒートシンク1に送る外部冷却方式が採用されている)。
ところで、ヒートシンク1は、熱伝導率の高いアルミニウム合金製であって、矩形プレート状のベースプレート2の表面の中央部には光源であるLED10が搭載され、ベースプレート2の背面には長さの異なる2種類のプレート状の放熱フィン3,4が冷却風の流れ方向Fに直交する方向(図1の左右方向)に互い違いに配列されて垂直且つ平行に立設されている。具体的には、冷却風の流れ方向Fにおいて上流側(図1の下側)から長さL1の7枚の矩形プレート状の放熱フィン3が左右方向(冷却風の流れ方向Fに直交する方向)に等間隔Pで平行方向に立設して配列され、その上方(冷却風の流れ方向Fにおいて下流側)には放熱フィン3の長さL1よりも短い長さL2(<L1)の8枚、7枚、8枚の矩形プレート状の放熱フィン4が左右方向に等間隔Pで上下3段に亘って互い違いに配置され、これらの上方には長さL1の矩形プレート状の放熱フィン3が左右方向に等間隔Pで配列されている。尚、図示しないが、光源であるLED10は、LEDチップを矩形の基板上に実装して構成されている。
ここで、最下段の長さL1の放熱フィン3とその上方に配された長さL2の放熱フィン4とは左右方向にP/2ずつピッチがずれた状態が互い違いに千鳥状に配列され、長さL2の上下3段の短い放熱フィン4も上下で隣接するもの同士が左右方向にP/2ずつピッチがずれた状態で互い違いに千鳥状に配列されている。又、最上段の長さL2の放熱フィン3とその下方の長さL2の短い放熱フィン4とは左右方向にP/2ずつピッチがずれた状態で互い違いに千鳥状に配列されている。
又、本実施の形態に係るヒートシンク1においては、図1(b)に示すように、中段の長さの短い放熱フィン4のうち、左右方向中央に位置する1枚の放熱フィン4が左右方向においてLED10の中央に配置されており、全ての放熱フィン3,4はLED10を中心として左右方向(冷却風の流れ方向Fに直交する方向)に対称に配置されている。そして、LED10に近い側に長さL2の短い放熱フィン4が配置され、LED10から遠い側に長さL1の長い放熱フィン3が配置されている。
尚、本実施の形態に係るヒートシンク1のベースプレート2の大きさは60mm×60mm、放熱フィン3,4の高さは27.5mmに設定されている。
以上のように構成されたヒートシンク1を備える照明装置において、光源であるLED10に不図示の電源から通電されてこれが発光すると、該LED10から発せられる熱はヒートシンク1のベースプレート10から各放熱フィン3,4ヘと伝導し、各放熱フィン3,4から空気中へと放熱されることによってLED10が冷却されてその温度上昇が抑えられるが、本発明に係る冷却構造によれば以下のような効果が得られる。
即ち、本実施の形態では、ヒートシンク1の長さの異なる複数の放熱フィン3,4を冷却風の流れ方向Fに直交する方向(左右方向)に互い違いに配列したため、各放熱フィン3,4の長さL1,L2を図3及び図4に示した従来のヒートシンク11,11’の放熱フィン13の長さよりも短くすることができ、例えば図2に示すように、放熱フィン13の両面に先端から成長する層流境界層BLの厚さが薄くなるとともに、隣接する放熱フィン3同士及び放熱フィン4同士の間隔Pを大きくすることができる。このため、長さの異なる各放熱フィン3,4の左右方向に隣接するもの同士の間(冷却風の流路)が成長して厚さが厚くなった層流境界層BLによって塞がれることがなく、各放熱フィン3,4の放熱性が高められてヒートシンク1全体の放熱性能が高められる。この結果、放熱フィン3,4の数(連続した1本の放熱フィンに換算した本数)を減らしてヒートシンク1の軽量化を図ることができる。尚、本実施の形態では、連続した1本の放熱フィンに換算した本数は7本となる。
又、本実施の形態では、ヒートシンク1の放熱フィン3,4をLED10を中心として左右方向(冷却風の流れ方向Fに直交する方向)に対称に配置したため、LED10から発生する熱は該LED10を中心としてその両側に対称に配された放熱フィン3,4によって均等且つ効果的に放熱され、LED10が一層効率良く冷却される。
更に、本実施の形態では、光源であるLED10に近い温度の高い領域に長さL2の短い放熱フィン4を配置したため、その短い放熱フィン4の両面に形成される層流境界層BLの厚さが薄くなり、それらの放熱フィン4の冷却性能が高められてLED10が一層効率良く冷却される。尚、冷却風をヒートシンク1に流す方式は送風機5による外部冷却に限るものではなく、自然対流による矢印F方向の冷却風の流れによる自然空冷であっても良い。例えば、照明装置のヒートシンク1を図1に示すように上下方向に設置した場合には、LED10から発せられる熱は自然対流による矢印F方向の冷却風の流れによって放熱が促進される。
本実施例では、本発明の実施の形態1に係る冷却構造の前記効果を確認するため、図1に示す本発明の実施の形態1に係る冷却構造を構成するヒートシンク1と従来の冷却構造を構成する図3及び図4に示すヒートシンク11,11’及び参考例として冷却構造を構成する図5及び図6に示すヒートシンク21,31について光源(LED)の温度とヒートシンク重量とをシミュレーションによって求めた。
尚、図5に示すヒートシンク21は上下方向に5分割された矩形状の放熱フィン23を左右方向にずらすことなく11列に配置して構成され、図6に示すヒートシンク31は複数の放熱フィン33,34を左右方向にずらすとともに、上下方向にδだけ互いにオーバーラップさせて配置して構成されている。
ここで、シュミレーシュン条件は何れのヒートシンクに対しても同一で下記の通りである。
・光源の大きさ :10mm×10mm
・光源の位置 :ヒートシンク中央
・光源の電力 :10W
・ヒートシンクの材質 :アルミニウム合金(A5052)
・ヒートシンクの熱伝導率:140W/mK
・ヒートシンクの比重 :2.7
・周囲温度 :25℃
・風速 :0.3m/s
シミュレーションの結果を表1に示す。
・光源の位置 :ヒートシンク中央
・光源の電力 :10W
・ヒートシンクの材質 :アルミニウム合金(A5052)
・ヒートシンクの熱伝導率:140W/mK
・ヒートシンクの比重 :2.7
・周囲温度 :25℃
・風速 :0.3m/s
シミュレーションの結果を表1に示す。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施に形態2を図7〜図9に基づいて以下に説明する。
次に、本発明の実施に形態2を図7〜図9に基づいて以下に説明する。
図7は本発明の実施の形態2に係る照明装置の冷却構造を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、図8は同冷却構造における熱の広がりを示す正面図、図9は同冷却構造における空気の流れを示す側面図であり、これらの図においては図1に示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態に係る照明装置の冷却構造におけるヒートシンク1のベースプレート2の背面における放熱フィン3,4の配列は前記実施の形態1のそれと同じであるが、本実施の形態では、LED10に近い位置に配置された長さの短い7本の冷却フィン(黒く塗り潰した放熱フィン)4の高さh1をその他の放熱フィン3,4の高さh2よりも高く設定している(h1>h2)。尚、他の構成は前記実施の形態のそれと同じである。
ここで、図8にヒートシンク1におけるLED10からの熱の広がり方を示すが、LED10からの熱は図示のようにLEDの中心から同心円C1,C2を描くように周囲に広がっていく。従って、本実施の形態では、同心円C1によって囲まれる7本の長さの短い放熱フィン4の高さh1を他の放熱フィン3,4の高さh2よりも高く設定している。
而して、本実施の形態に係る冷却構造によれば、LED10に近い位置に配置された長さの短い7本の放熱フィン4の高さを他の放熱フィン3,4の高さh2よりも高くしたため(h1>h2)、これらの高さの高い放熱フィン4の放熱面積が増える。ここで、LED10からの熱は前述のようにLED10の中心から同心円を描くように周囲に伝導するため、LED10に近い7本の放熱フィン4の放熱性能を高めることによってLED10からの熱が効率良く放熱されてLED10が効果的に冷却される。
又、本実施の形態に係る冷却構造におけるヒートシンク1での空気の流れを図9に示すが、LED10に近い位置に配置された高さの高い7本の放熱フィン4は他の高さの低い放熱フィン3,4から突出し、この突出した部分には暖められていない温度の低い空気が直接流れるため、この部分からの放熱が効果的になされる。
尚、放熱フィン3,4の放熱面積を増やして放熱性能を高めるには全ての放熱フィン3,4の高さを高くすれば良いが、全ての放熱フィン3,4の高さを高くするとヒートシンク1の重量増加を招くために好ましくない。
本実施例では、本発明の実施の形態2に係る冷却構造の前記効果を確認するため、図7に示す本発明の実施の形態2に係る冷却構造を構成する高さの異なる4種類のヒートシンク1と図1に示した前記実施の形態1に係るヒートシンク1及び従来の冷却構造を構成する図3に示すヒートシンク(定型フィンヒートシンク)について光源(LED)の温度とヒートシンク重量、図3に示す定型フィンヒートシンクとの熱源(LED)の温度差、定型フィンヒートシンクとの重量差をシミュレーションによって求めた。
ここで、シュミレーシュン条件は何れのヒートシンクに対しても前記実施例1のそれと同じである。
ここで、シュミレーシュン条件は何れのヒートシンクに対しても前記実施例1のそれと同じである。
1 ヒートシンク
2 ベースプレート
3,4 放熱フィン
5 送風機
10 LED(光源)
BL 層流境界層
C1,C2 同心円
F 冷却風の流れ方向
h1,h2 放熱フィンの高さ
L1,L2 放熱フィンの長さ
P 放熱フィンの間隔
2 ベースプレート
3,4 放熱フィン
5 送風機
10 LED(光源)
BL 層流境界層
C1,C2 同心円
F 冷却風の流れ方向
h1,h2 放熱フィンの高さ
L1,L2 放熱フィンの長さ
P 放熱フィンの間隔
Claims (4)
- 光源が搭載されたベースプレートの背面に複数のプレート状放熱フィンを平行に立設して成るヒートシンクを備える照明装置の冷却構造であって、
前記ベースプレートと平行な方向を冷却風の流れ方向とし、前記冷却風の流れ方向に3枚以上の放熱フィンが配置されており、前記光源に近い位置に配置された放熱フィンと、前記光源に近い位置の放熱フィンよりも冷却風の流れ方向において左方及び右方に位置する放熱フィンとが、冷却風の流れ方向の直交方向において互い違いに形成されていることを特徴とする照明装置の冷却構造。 - 前記ヒートシンクの前記放熱フィンを前記光源を中心として冷却風の流れ方向に直交する方向に対称に配置したことを特徴とする請求項1記載の照明装置の冷却構造。
- 前記光源に近い位置に配置された前記放熱フィンの長さを、前記光源に近い位置に配置された放熱フィンよりも冷却風の流れ方向において上方及び下方に位置する放熱フィンよりも短くしたことを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置の冷却構造。
- 前記光源に近い位置に配置された前記放熱フィンの高さを他の放熱フィンの高さよりも高くしたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の照明装置の冷却構造。
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