JP2012083023A - 加湿装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】加湿フィルタの好適な吸水状態を維持して飛沫の発生を抑制することができ、安全性の向上が図られた加湿装置を提供する。
【解決手段】加湿装置1は、水を貯留する水槽18と、水槽18内の水に一部が浸漬した状態で配置された吸水性及び通気性を有する加湿フィルタ2と、略水平をなす回転軸線を中心に加湿フィルタ2を回転させて水槽18に対する加湿フィルタ2の浸漬箇所を移動させる回転駆動部4と、加湿フィルタ2に空気を通風させる送風機5と、加湿フィルタ2の重量を検知する重量検知部である重量センサ81、82と、重量センサ81、82により検知された加湿フィルタ2の重量に基づき回転駆動部4による加湿フィルタ2の回転速度を制御する制御部10と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】加湿装置1は、水を貯留する水槽18と、水槽18内の水に一部が浸漬した状態で配置された吸水性及び通気性を有する加湿フィルタ2と、略水平をなす回転軸線を中心に加湿フィルタ2を回転させて水槽18に対する加湿フィルタ2の浸漬箇所を移動させる回転駆動部4と、加湿フィルタ2に空気を通風させる送風機5と、加湿フィルタ2の重量を検知する重量検知部である重量センサ81、82と、重量センサ81、82により検知された加湿フィルタ2の重量に基づき回転駆動部4による加湿フィルタ2の回転速度を制御する制御部10と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転して吸水と通風蒸発とを繰り返す加湿フィルタを備えた気化式の加湿装置に関する。
従来の気化式の加湿装置には吸水性及び通気性を有する加湿フィルタを備えたものがある。この加湿装置は装置外部の空気、例えば加湿装置が設置されている室内の空気を取り込んで吸水した加湿フィルタに通風させる。これにより、加湿装置は加湿フィルタに吸収された水分を蒸発させて空気に含ませ、水分を含む空気を装置外部に吹き出して室内の加湿を行う。
加湿フィルタは一般的に吸水性及び通気性を有する加湿フィルタ本体とこの加湿フィルタ本体を保持する枠状の保持体とを備え、矩形状、円筒状、円盤状などに形成されている。加湿フィルタはその一部が水槽などの貯水に浸漬されたり、加湿フィルタ表面に散水されたりすることにより吸水する。また、加湿フィルタは回転することにより水槽などの貯水に対する浸漬箇所を移動させるものもある。このような従来の加湿装置が特許文献1及び2に開示されている。
特許文献1に記載された加湿器は下端部が水槽内の水に浸漬した回転自在な気化フィルタ(加湿フィルタ)と、吸い込んだ室内の空気を気化フィルタを通過させて吹き出す送風装置とを備えている。特許文献2に記載された加湿装置は円盤状に形成されて周方向の一部が水槽に浸水可能なフィルタ(加湿フィルタ)と、フィルタを周方向に回転させる回転駆動機構と、フィルタに対して送風する送風機とを備えている。
これら従来の加湿装置の構成によれば、加湿フィルタが回転することで水槽に対する加湿フィルタの浸漬箇所が移動する。特に、円盤状の加湿フィルタはその浸漬箇所が連続的に移動する。そして、加湿フィルタの浸漬箇所から吸い上げられた水は構造上水槽内に浸漬しない加湿フィルタの回転軸線付近まで加湿フィルタ内を移動するので、加湿フィルタ全体に水が行き渡ることになる。このように加湿フィルタが効率よく吸水するので、加湿装置は室内を効果的に加湿することができる。
ここで、加湿装置の加湿性能を向上させるためには加湿フィルタに十分吸水させることに加えて、水分を含ませた空気を室内全体に行き渡らせるだけの風量も確保しなければならない。しかしながら、上記従来の加湿装置は風量を増加させるために風速を高めると十分に吸水させた加湿フィルタから飛沫が発生する虞がある。これにより、制御基板等が濡れて加湿装置が誤作動を起こしたり、漏電によって電子部品が損耗したり、使用者が感電したりする可能性がある。また、周囲が汚れるなどといった問題が発生することも懸念される。したがって、加湿フィルタが過剰に吸水することを回避して好適な吸水状態を維持することが望まれる。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、加湿フィルタの好適な吸水状態を維持して飛沫の発生を抑制することができ、安全性の向上が図られた加湿装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は加湿装置において、水を貯留する水槽と、前記水槽内の水に一部が浸漬した状態で配置された吸水性及び通気性を有する加湿フィルタと、略水平をなす回転軸線を中心に前記加湿フィルタを回転させて前記水槽に対する前記加湿フィルタの浸漬箇所を移動させる回転駆動部と、前記加湿フィルタに空気を通風させる送風機と、前記加湿フィルタの重量を検知する重量検知部と、前記重量検知部により検知された前記加湿フィルタの重量に基づき前記回転駆動部による前記加湿フィルタの回転速度を制御する制御部と、を備えることを特徴としている。
この構成によれば、加湿フィルタが水槽内の水に浸漬したその一部から吸水しながら回転して浸漬箇所が移動するので、加湿フィルタ全体に水が行き渡る。送風機が加湿フィルタに空気を通風させるので、加湿装置は加湿フィルタに吸収された水分を蒸発させて空気に含ませ、水分を含む空気を装置外部に吹き出して室内の加湿を行う。そして、制御部は重量検知部により検知された加湿フィルタの重量に基づき回転駆動部による加湿フィルタの回転速度を制御する。
また、上記構成の加湿装置において、前記制御部は、前記加湿フィルタの重量が所定重量を超過したことを条件として前記加湿フィルタの回転を停止させることを特徴としている。
この構成によれば、加湿フィルタは重量が所定重量を超過すると回転が停止するので、加湿フィルタ全体への吸水が妨げられる。これにより、加湿フィルタが過剰に吸水することが回避される。
なお、上記「所定重量」は吸水により重量が増加する加湿フィルタの予め設定した任意の重量であり、加湿装置の性能維持に悪影響を及ぼす可能性が高いと判断することができる程度の重量であって、加湿フィルタの構造や吸水能力に応じて適切に設定することができる。したがって、後述する実施形態では「所定重量」を例えば「425g」と設定しているが、このような重量に限定されるわけではない。また、以下の手段において用いられる「第1所定重量」、「第2所定重量」についても同様であって、後述する実施形態で設定した重量に限定されるわけではない。
また、上記構成の加湿装置において、前記制御部は、前記加湿フィルタの重量が第1所定重量を超過したことを条件として前記加湿フィルタの回転を減速させることを特徴としている。
この構成によれば、加湿フィルタは重量が第1所定重量を超過すると回転が減速するので、加湿フィルタ全体への吸水が緩やかに進む。これにより、加湿フィルタが過剰に吸水することが回避される。
また、上記構成の加湿装置において、前記制御部は、前記加湿フィルタの重量が前記第1所定重量より重い第2所定重量を超過したことを条件として前記加湿フィルタの回転を停止させることを特徴としている。
この構成によれば、加湿フィルタは重量が第1所定重量を超過すると回転が減速するので加湿フィルタ全体への吸水が緩やかに進み、さらに重量が第2所定重量を超過すると回転が停止するので加湿フィルタ全体への吸水が妨げられる。これにより、加湿フィルタが過剰に吸水することが段階的に回避される。
また、上記構成の加湿装置において、前記加湿フィルタの回転位置を検知する位置検知部を備え、前記制御部は、前記加湿フィルタの回転を停止させるとき前回の停止位置と異なる位置で停止させることを特徴としている。
この構成によれば、加湿フィルタの回転を停止させるときの停止位置が前回と異なるので、回転の停止により加湿フィルタの浸漬状態が続く箇所が常に同じ箇所にならないようにすることができる。
本発明の構成によれば、加湿フィルタの重量に基づき加湿フィルタの回転速度を制御し、その回転の減速により加湿フィルタ全体への吸水を緩やかに進めたり、回転の停止により加湿フィルタ全体への吸水を妨げたりする。その結果、加湿フィルタの好適な吸水状態を維持して飛沫の発生を抑制することができ、安全性の向上が図られた加湿装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図6に基づき説明する。
最初に、本発明の第1の実施形態に係る加湿装置について、図1〜図4を用いてその構造を説明する。図1は加湿装置の垂直断面正面図、図2は加湿装置の垂直断面背面図、図3は加湿装置の垂直断面左側面図、図4は加湿装置の構成を示すブロック図である。
加湿装置1は、図1〜図4に示すように筐体100、空気浄化フィルタ17、加湿フィルタ2、回転駆動部4、水槽18、重量センサ81、82、磁石62、リードスイッチ61、送風機5、湿度センサ16及び制御部10を備えている。
筐体100は床面に設置される直方体形状をなし、背面に吸い込み口101が、上面前側に吹き出し口102が各々形成されている。筐体100の内部には吸い込み口101から吹き出し口102まで続く通風路103が形成されている。通風路103の中途には空気流通方向の上流側から下流側に向かって順に空気浄化フィルタ17、加湿フィルタ2、送風機5が配置されている。空気浄化フィルタ17は吸い込み口101に取り付けられ、筐体100の内部に塵埃が侵入するのを防止している。
加湿フィルタ2は筐体100背面の吸い込み口101のすぐ内側に配置され、加湿フィルタ本体21とその保持体3とを備えている。加湿フィルタ本体21は吸水性及び通気性を有するハニカム構造をなし、適宜の厚みを有する円盤状に形成されている。保持体3は非吸水性を有して加湿フィルタ本体21同様円盤状に形成され、加湿フィルタ本体21を保持している。
加湿フィルタ2はその円の中心部に回転軸部7を備え、その軸線が略水平をなして加湿装置1の前後方向に延びるように配置されている。加湿フィルタ2の背面側の回転面は吸い込み口101に対向している。回転軸部7は加湿フィルタ本体21の中心に設けられた円筒形状の貫通孔(図示せず)に嵌合して摩擦力により固定されている。
回転駆動部4は筐体100内部の上部に配置され、フィルタモータ41、回転ローラ42及び連結軸部43を備えている。フィルタモータ41はACモータからなり、制御部10から送られる制御指令の信号に基づき駆動される。回転ローラ42は円筒形状をなし、その周面が加湿フィルタ2の周面に接触するように加湿フィルタ2最上部の上方に配置されている。回転ローラ42は加湿フィルタ2の回転軸部7と平行をなす連結軸部43によりフィルタモータ41に連結されている。これにより、フィルタモータ41を駆動させると回転ローラ42が図1において反時計方向に回転し、それに従って加湿フィルタ2が時計方向に回転する。
水槽18は上面が開口した矩形トレイ形状をなし、筐体100内部の下部に配置されている。水槽18は図示しない給水タンクから供給された水をその内部に貯留する。そして、加湿フィルタ2は径方向外側であってその下端側の一部が水槽18内の水に浸漬する状態で配置されている。さらに、回転駆動部4は加湿フィルタ2を回転させて水槽18に対する加湿フィルタ2の浸漬箇所を移動させている。また、水槽18には水位センサ19が取り付けられている。制御部10は水槽18が所定の水位を維持するように、水位センサ19からの信号を受けて給水タンクから水槽18に水を適宜供給させている。
水槽18にはその側壁18a、18b各々から上方に延びる支持部181、182が設けられている。支持部181、182の上部には軸受を兼ねる重量検知部である重量センサ81、82が設けられている。重量センサ81、82は加湿フィルタ2の回転軸部7を回転自在に支持するとともに、加湿フィルタ2の重量を検知している。重量センサ81、82が検知した加湿フィルタ2の重量に係る信号は制御部10に送られる。
磁石62は加湿フィルタ2の保持体3の周縁部であって、加湿フィルタ2の背面側回転面に取り付けられている。磁石62は加湿フィルタ2の回転に従って円軌道を描いて回転移動する。リードスイッチ61は磁石62の回転位置の最下部に対応する箇所に配置されている。リードスイッチ61は水槽18の背面側の側壁18aの外側に取り付けられたプリント基板65の左右方向中央部に実装されている。
リードスイッチ61はその近傍の所定範囲に磁石62が進入するとオンになり、所定範囲から磁石62が退出するとオフになる。このように、リードスイッチ61は磁石62が接近するとオンに、離隔するとオフになるので、リードスイッチ61に対する磁石62の接近/離隔を検知する。すなわち、リードスイッチ61は磁石62が取り付けられた加湿フィルタ2の回転位置を検知する位置検知部として機能する。リードスイッチ61が検知した加湿フィルタ2の回転位置に係る信号は制御部10に送られる。
送風機5はハウジング内に羽根車を有したシロッコ・ファンが用いられ、筐体100内部の加湿フィルタ2の前方に配置されている。送風機5はそのハウジングの軸方向に開口する吸気口51が吸い込み口101及び加湿フィルタ2に対向して配置され、軸方向と直角をなす側面に開口する排気口52が吹き出し口102の方向に向けて配置されている。これにより、送風機5を駆動させると、加湿装置1は吸い込み口101から吸い込んだ外部の空気を通風路103内に流通させて吹き出し口102から上方に向かって吹き出す。
湿度センサ16は加湿装置1が設置された室内の湿度を検知し、検知した湿度に係る信号が制御部10に送られる。制御部10は湿度センサ16が検知した湿度情報を表示部14に表示させて室内の湿度を使用者に報知する。
制御部10は一般的なマイコンによって構成され、このマイコン内部に記憶、入力されたプログラム、データに基づいて加湿装置1の運転に係る一連の動作を制御するプロセッサとして機能するものである。制御部10は使用者からの動作指令や設定入力を各種入力キー等が設けられた操作部15から受け付ける。
そして、加湿装置1は一般的な空気調和装置と同様に手動運転や自動運転の運転モードを備え、それらモード設定を操作部15から受け付ける。
手動運転の運転モードでは使用者の所望の加湿量設定を操作部15から受け付ける。加湿量としては例えば「強」、「中」、「弱」の設定を備えている。制御部10は使用者が入力した加湿量設定に基づき、送風機5を予め調整された「強」、「中」、「弱」の風量に設定して駆動させる。
自動運転の運転モードでは湿度センサ16が検知した湿度情報に基づき、制御部10が自動的に送風機5の駆動を制御する。制御部10は室内が好適な湿度になるように、予め調整された「強」、「中」、「弱」の風量を適宜変更しながら送風機5を駆動させる。
このような構成の加湿装置1は加湿運転を開始すると加湿フィルタ2が回転を始め、水槽18の水が加湿フィルタ本体21に吸水される。加湿フィルタ2は水槽18内の水に浸漬したその一部から吸水しながら回転して浸漬箇所が移動するので、加湿フィルタ2全体に水が行き渡る。加湿フィルタ2の回転と同時に送風機5が駆動され、通風路103内の空気の流通が開始される。吸い込み口101から吸い込まれた外部の空気は加湿フィルタ2に通風される。これにより、加湿装置1は加湿フィルタ本体21に吸収された水分を蒸発させて空気に含ませ、水分を含む空気を吹き出し口102から装置外部に吹き出して室内の加湿を行う。
加湿動作が連続運転されると、回転駆動部4により加湿フィルタ2が予め設定した一定速度で回転され、加湿フィルタ本体21に吸水される水の量と加湿フィルタ本体21への通風により空気に含ませられる水の量とがバランスを保つようになる。これにより、加湿フィルタ2の重量も一定になり加湿が安定して行われる。
ここで、加湿フィルタ2の吸水量は加湿フィルタ本体21に使用される材料の毛細管現象の特性のほか、加湿フィルタ本体21に通風される空気の温度、湿度、風量などにも依存することが理解されている。したがって、加湿フィルタ2を一定速度で回転させても、加湿フィルタ本体21に通風される空気の状態によっては加湿フィルタ2の吸水量が過剰になる場合がある。これにより、水槽18の水が加湿フィルタ本体21に吸水されることなく加湿フィルタ本体21の表面に付着して上方まで掻き上げられ、送風機5により通風路103内を流通する空気に晒されることになる。そして、加湿フィルタ本体21表面に付着した水は加湿フィルタ本体21への通風により飛沫となって飛び散る可能性が高い。特に、前述の運転モードの説明時に述べたように送風機5の風量を「強」に設定したとき飛沫が発生し易くなる傾向がある。
これに対して本発明の加湿装置1は、制御部10が重量センサ81、82により検知された加湿フィルタ2の重量に基づき回転駆動部4による加湿フィルタ2の回転速度を制御する。詳細には、加湿フィルタ2の重量が所定重量を超過したことを条件として加湿フィルタ2の回転を停止させる。
ここで例えば、加湿フィルタ2自体の乾燥重量が290gで、加湿フィルタ本体21が十分に吸水したときの保水量が150gであるとすると、十分に吸水した加湿フィルタ2の重量は440gとなる。保水量90%を超過すると過剰な吸水状態であると認められ、加湿フィルタ本体21表面の付着水が増加する。したがって、吸水時の加湿フィルタ2の重量425gを前記所定重量とし、制御部10は加湿フィルタ2の重量が425gを超過したことを条件として加湿フィルタ2の回転を停止させる。なおこのとき、加湿フィルタ2の回転を停止させることなく減速させることにしても良い。
また、制御部10は加湿フィルタ2の回転を停止させるとき、加湿フィルタ2の回転位置を検知する位置検知部であるリードスイッチ61からの位置情報に基づき前回の停止位置と異なる位置で停止させる。加湿フィルタ2の停止位置を異ならせる方法としては例えば、リードスイッチ61が磁石62の位置を検知してから加湿フィルタ2の回転を停止させるまでの時間が異なるよう制御する。具体的には例えば、加湿フィルタ2の回転数が1rpmであるとき、リードスイッチ61が磁石62の位置を検知してから加湿フィルタ2の回転を停止させるまでの時間を0秒、15秒、30秒、45秒の順に変更して制御する。
なお、加湿フィルタ2の回転数や加湿フィルタ2の回転を停止させるまでの時間間隔は上記の例に限定されるわけではなく、他の設定を用いても良い。また、加湿フィルタ2の停止位置を異ならせる他の方法としては例えば、複数の磁石62各々を加湿フィルタ2の周方向に一定角度間隔ごとに設けて、各々の磁石62の箇所で加湿フィルタ2の回転を停止させても良い。
続いて、上記本発明の加湿装置1の自動運転モードにおける加湿動作について、図5に示したフローに沿って説明する。図5は加湿装置1の自動運転モードの動作を示すフローチャートである。
加湿装置1の自動運転モードを開始すると(図5のスタート)、制御部10は湿度センサ16により検知された室内の湿度が設定範囲未満であるか否かを判定する(図5のステップ#101)。例えば、一般的に好適とされる室内の湿度の範囲は55%〜65%であると言われている。加湿装置1においても、自動運転モードにおける湿度範囲が例えば55%〜65%に予め設定され、ステップ#102では湿度が55%未満であるか否かが判定される。
室内の湿度が設定範囲未満である場合(ステップ#101のYes)、制御部10は送風機5を制御してその風量を「強」に設定する(ステップ#102)。室内の湿度が設定範囲未満ではない場合(ステップ#101のNo)、制御部10は室内の湿度が設定範囲を超過しているか否かを判定する(ステップ#103)。自動運転モードにおける湿度範囲が例えば55%〜65%に予め設定されている場合、ステップ#103では湿度が65%を超過したか否かが判定される。
室内の湿度が設定範囲を超過している場合(ステップ#103のYes)、制御部10は送風機5を制御してその風量を「弱」に設定する(ステップ#104)。室内の湿度が設定範囲を超過していない場合(ステップ#103のNo)、制御部10は室内の湿度が設定範囲内に収まっているとして送風機5を制御してその風量を「中」に設定する(ステップ#105)。
続いて、制御部10は重量センサ81、82により検知された加湿フィルタ2の重量が所定重量W1を超過したか否かを判定する(ステップ#106)。前述の例を用いると、ステップ#106では吸水時の加湿フィルタ2の重量が425gを超過したか否かが判定される。加湿フィルタ2の重量が所定重量W1を超過していない場合(ステップ#106のNo)、再びステップ#101に戻って室内湿度の判定が実行される。
加湿フィルタ2の重量が所定重量W1を超過した場合(ステップ#106のYes)、制御部10は回転駆動部4を制御して加湿フィルタ2の回転を停止させる(ステップ#107)。なお前述のように、加湿フィルタ2の回転を停止させるとき、制御部10は加湿フィルタ2の回転位置を検知するリードスイッチ61からの位置情報に基づき前回の停止位置と異なる位置で停止させる。そして、制御部10は加湿フィルタ2の重量が重量W0以下になるまで加湿フィルタ2の回転を停止させる(ステップ#108のNo)。
ここで、加湿フィルタ2の回転の停止、再開の判定条件を重量W1のみとすると、重量センサ81、82のセンサ値の読み取り誤差などによって加湿フィルタ2の回転の停止、再開が短時間で頻繁に繰り返し切り替わる可能性がある。この不具合を防止するためにW0<W1と設定し、且つ両者の間にいくらかの余裕を設定している。
加湿フィルタ2の重量が重量W0以下になった場合(ステップ#108のYes)、制御部10は回転駆動部4を制御して加湿フィルタ2の回転を再開させる(ステップ#109)。そして、再びステップ#101に戻って室内湿度の判定が実行される。
上記のように、加湿装置1は制御部10が重量センサ81、82により検知された加湿フィルタ2の重量に基づき回転駆動部4による加湿フィルタ2の回転速度を制御し、加湿フィルタ2の重量が所定重量W1(例えば425g)を超過すると回転を停止させる。これにより、加湿フィルタ2全体への吸水が妨げられ、加湿フィルタ2が過剰に吸水することが回避される。
このようにして、本発明の実施形態の構成によれば、加湿フィルタ2の好適な吸水状態を維持して飛沫の発生を抑制することができ、安全性の向上が図られた加湿装置1を提供することができる。
また、加湿フィルタ2の回転を停止させるときの停止位置が前回と異なるので、回転の停止により加湿フィルタ2の浸漬状態が続く箇所が常に同じ箇所にならないようにすることができる。加湿フィルタ2の浸漬状態が続く箇所が常に同じ箇所になると水に含まれているカルシウム、マグネシウム等の水溶性の不純物、すなわちスケールが析出して加湿フィルタ2に付着する。これにより、加湿フィルタ2の吸水性能が低下するという問題があるが、上記実施形態の構成によればスケールの発生箇所が一箇所に片寄ることがないので、加湿フィルタ2全体を効率よく使用できる。したがって、飛沫の発生を抑制して安全性の向上が図られた加湿装置1において、加湿性能の向上、加湿フィルタ2の長寿命化を図ることが可能である。
次に、本発明の第2の実施形態に係る加湿装置について、図6を用いて説明する。図6は本発明の第2の実施形態に係る加湿装置の自動運転モードの動作を示すフローチャートである。なお、この実施形態の基本的な構成は図1〜図5を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
第2の実施形態に係る加湿装置1は自動運転モードにおいて図6に示すフローに沿って加湿動作を行う。なお、第2の実施形態における図6の動作フローのステップ#201〜ステップ#205は第1の実施形態における図5の動作フローのステップ#101〜ステップ#105と同じであるので、説明を省略する。
図6に示す自動運転モードの加湿動作において、ステップ#206で制御部10は重量センサ81、82により検知された加湿フィルタ2の重量が第1所定重量Z1を超過したか否かを判定する。
ここで例えば、加湿フィルタ本体21が十分に吸水したときの保水量が150gで、十分に吸水した状態の全体重量が440gとなる加湿フィルタ2に関して、加湿装置1は保水量90%である加湿フィルタ2の重量425gを第1所定重量Z1とし、第1所定重量より重い430gを第2所定重量Z2として設定している。これにより、ステップ#206では吸水時の加湿フィルタ2の重量が425gを超過したか否かが判定される。加湿フィルタ2の重量が第1所定重量Z1を超過していない場合(ステップ#206のNo)、再びステップ#201に戻って室内湿度の判定が実行される。
加湿フィルタ2の重量が第1所定重量Z1を超過した場合(ステップ#206のYes)、制御部10は回転駆動部4を制御して加湿フィルタ2の回転を減速させる(ステップ#207)。加湿フィルタ2の回転の減速方法としては、例えばそれまでの回転速度の1/2の回転速度に設定することができるが、他の方法で減速しても良い。
続いて、制御部10は重量センサ81、82により検知された加湿フィルタ2の重量が第2所定重量Z2を超過したか否かを判定する(ステップ#208)。すなわち、吸水時の加湿フィルタ2の重量が430gを超過したか否かが判定される。
加湿フィルタ2の重量が第2所定重量Z2を超過した場合(ステップ#208のYes)、制御部10は回転駆動部4を制御して加湿フィルタ2の回転を停止させる(ステップ#209)。なお前述のように、加湿フィルタ2の回転を停止させるとき、制御部10は加湿フィルタ2の回転位置を検知するリードスイッチ61からの位置情報に基づき前回の停止位置と異なる位置で停止させる。
ステップ#208で加湿フィルタ2の重量が第2所定重量Z2を超過していない場合(ステップ#208のNo)、またはステップ#209で加湿フィルタ2の回転を停止させた後、制御部10は加湿フィルタ2の重量が重量Z0以下であるか否かを判定する(ステップ#210)。なお、加湿フィルタ2の回転の停止、再開が短時間で頻繁に繰り返し切り替わる不具合を防止するためにZ0<Z1と設定し、且つ両者の間にいくらかの余裕を設定している。
加湿フィルタ2の重量が重量Z0以下ではない場合(ステップ#210のNo)、ステップ#208に戻り、再び制御部10は重量センサ81、82により検知された加湿フィルタ2の重量が第2所定重量Z2を超過したか否かを判定する(ステップ#208)。
加湿フィルタ2の重量が重量Z0以下になった場合(ステップ#210のYes)、制御部10は回転駆動部4を制御して加湿フィルタ2の回転を通常の回転速度で再開させる(ステップ#211)。そして、再びステップ#201に戻って室内湿度の判定が実行される。
上記実施形態のように、加湿フィルタ2は重量が第1所定重量Z1(例えば425g)を超過すると回転が減速するので、加湿フィルタ2全体への吸水が緩やかに進む。これにより、加湿フィルタ2が過剰に吸水することが回避される。さらに、加湿フィルタ2は重量が第1所定重量Z1より重い第2所定重量Z2(例えば430g)を超過すると回転が停止するので、加湿フィルタ2全体への吸水が妨げられる。これにより、加湿フィルタ2が過剰に吸水することが段階的に回避される。したがって、加湿フィルタ2の回転が完全に停止する期間をできるだけ短くできるので、飛沫の発生を抑制しながら加湿装置1による加湿動作を効率良く遂行することが可能である。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、回転して吸水と通風蒸発とを繰り返す加湿フィルタを備えた気化式の加湿装置において利用可能である。
1 加湿装置
100 筐体
103 通風路
2 加湿フィルタ
21 加湿フィルタ本体
3 保持体
4 回転駆動部
5 送風機
7 回転軸部
10 制御部
18 水槽
61 リードスイッチ(位置検知部)
62 磁石
81、82 重量センサ(重量検知部)
100 筐体
103 通風路
2 加湿フィルタ
21 加湿フィルタ本体
3 保持体
4 回転駆動部
5 送風機
7 回転軸部
10 制御部
18 水槽
61 リードスイッチ(位置検知部)
62 磁石
81、82 重量センサ(重量検知部)
Claims (5)
- 水を貯留する水槽と、
前記水槽内の水に一部が浸漬した状態で配置された吸水性及び通気性を有する加湿フィルタと、
略水平をなす回転軸線を中心に前記加湿フィルタを回転させて前記水槽に対する前記加湿フィルタの浸漬箇所を移動させる回転駆動部と、
前記加湿フィルタに空気を通風させる送風機と、
前記加湿フィルタの重量を検知する重量検知部と、
前記重量検知部により検知された前記加湿フィルタの重量に基づき前記回転駆動部による前記加湿フィルタの回転速度を制御する制御部と、
を備えること特徴とする加湿装置。 - 前記制御部は、前記加湿フィルタの重量が所定重量を超過したことを条件として前記加湿フィルタの回転を停止させることを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
- 前記制御部は、前記加湿フィルタの重量が第1所定重量を超過したことを条件として前記加湿フィルタの回転を減速させることを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
- 前記制御部は、前記加湿フィルタの重量が前記第1所定重量より重い第2所定重量を超過したことを条件として前記加湿フィルタの回転を停止させることを特徴とする請求項3に記載の加湿装置。
- 前記加湿フィルタの回転位置を検知する位置検知部を備え、
前記制御部は、前記加湿フィルタの回転を停止させるとき前回の停止位置と異なる位置で停止させることを特徴とする請求項2または請求項4に記載の加湿装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010229360A JP2012083023A (ja) | 2010-10-12 | 2010-10-12 | 加湿装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010229360A JP2012083023A (ja) | 2010-10-12 | 2010-10-12 | 加湿装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012083023A true JP2012083023A (ja) | 2012-04-26 |
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ID=46242081
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010229360A Pending JP2012083023A (ja) | 2010-10-12 | 2010-10-12 | 加湿装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012083023A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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SE2050833A1 (en) * | 2020-07-02 | 2022-01-03 | Munters Europe Ab | An air handling unit for a cooling system, and a method, performed by a control device, for an air handling unit |
CN115978674A (zh) * | 2022-12-30 | 2023-04-18 | 广东美的环境电器制造有限公司 | 加湿器的控制方法、装置、加湿器及电子设备 |
-
2010
- 2010-10-12 JP JP2010229360A patent/JP2012083023A/ja active Pending
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