JP2012080652A - 駆動装置の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変磁束型回転電機を備えた駆動装置を制御する制御装置の規模を増大させることなく、誘起電圧をインバータの耐圧の限度内に収めることができる技術を提供する。
【解決手段】永久磁石を備えたロータとコイルを備えたステータとを有する回転電機と、ロータから供給される界磁束を変化させる界磁調整機構と、コイルに接続されたインバータとを備えた駆動装置を制御する駆動装置の制御装置は、コイルに誘起される誘起電圧がインバータの耐圧Vmaxを越えない範囲内でロータの回転速度に応じて設定された界磁制限値Blmtを上限として、少なくとも回転速度に基づいて界磁調整機構により調整される界磁束の目標となる界磁指令値を決定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、永久磁石を備えたロータにより提供される界磁束を調整可能な可変磁束型の回転電機と、当該界磁束を調整する機構とを備えた駆動装置の制御装置に関する。
内部に永久磁石を埋め込んだロータを備える埋め込み磁石型の回転電機(IPMSM:interior permanent magnet synchronous motor)が広く用いられている。IPMSMでは、通常、永久磁石はロータコアに固定されているため、ロータから発生する磁束は一定である。ロータの回転速度が上昇するに従ってステータコイルに発生する誘起電圧は高くなり、誘起電圧が駆動電圧を超えると制御不能となる場合がある。これを回避するため、ある回転速度以上では、ロータからの磁界を実質的に弱める弱め界磁制御が行われる。但し、弱め界磁制御を行うと回転電機から出力されるトルクに対してステータコイルに流れる電流が大きくなるため、銅損が大きくなり効率が低下する。また、永久磁石からステータに到達する磁束が一定のままでは、ロータの回転速度が高い領域において、ステータコアにおいて生じる鉄損も大きくなり効率が低下する。
そこで、ロータが備える永久磁石からステータに到達する磁束をロータの回転速度に応じて変化させる可変磁束型の回転電機が提案されている。特開2002−58223号公報(特許文献1)には、径外側ロータ(100)と、このロータの径内側に収容される径内側ロータ(200)とを有した回転電機が開示されている(符号は特許文献1のもの。以下、背景技術の説明において同様。)。ステータコア(301)の内周面に対面しつつ回転する径外側ロータ(100)は、界磁束を形成する永久磁石(103)を有する。径内側ロータ(200)は、径外側ロータの内周面に対面する外周面を有して回転自在に配接されるヨーク又は磁石ロータからなる。両ロータの周方向の相対位相は、ギヤハウジング(4)内に収納された遊星減速ギヤ機構により変更可能である(特許文献1:第27〜37段落、図1〜3、要約等。)。
回転電機の効率に影響する損失には、銅損や鉄損、インバータ損などがよく知られており、好適にはそのような損失が最も少なくなるような制御が実施される。上述したような可変磁束型の回転電機は、機械的に界磁束を変更することによって、これらの損失を抑制して回転電機の効率を上げることができる。一般的には、回転電機は低回転・高出力(高トルク)で運転される場合と、高回転・低出力で運転される場合がある。前者の場合には、強い界磁束が求められ、後者の場合には高回転に伴う逆起電力を抑制するために弱い界磁束が求められる。しかし、効率を追求した場合には、高回転で運転する場合にも、強い界磁束が必要とされる場合がある。このような場合には、ステータコイルに弱め界磁電流を供給する弱め界磁制御と共に強い界磁束の元で高回転運転される場合がある。
強い界磁束の元で高回転運転されている状態において、メインスイッチが切断されるなどの突発的な事象が生じると、インバータを含む制御回路も停止する。回転電機のロータは慣性により回転を続け、ステータコイルから回生電力がインバータに供給される。この際、強い界磁束の中でロータが回転すると、インバータの直流電源の電圧を超える誘起電圧を生じる可能性がある。インバータの耐圧は、界磁束の機械的な調整や、ステータコイルへ弱め界磁電流を供給する弱め界磁制御などを考慮した現実的な値、具体的にはインバータの直流電源に所定のマージンを与えた電圧に設定されている。このため、この直流電源の電源電圧を大きく超えるような誘起電圧が生じた場合には、インバータの耐圧を越えてインバータを破損させる可能性がある。また、機械的な界磁束の調整機構に不具合があり、界磁束が低減されない状態で回転電機の回転数が高くなってしまった場合も同様にインバータの耐圧を越える誘起電圧が生じる可能性がある。インバータの耐圧を高くしたり、電圧制限回路を設けたりすることも可能ではあるが、回路規模の増大につながり、コストアップ要因ともなる。
特開2002−58223号公報
そこで、可変磁束型の回転電機を備えた駆動装置を制御する制御装置の規模を増大させることなく、誘起電圧をインバータの耐圧の限度内に収めることができる技術の提供が望まれる。
上記課題に鑑みた本発明に係る駆動装置の制御装置の特徴構成は、
永久磁石を備えたロータとコイルを備えたステータとを有する回転電機と、前記ロータから供給される界磁束を変化させる界磁調整機構と、前記コイルに接続されたインバータと、を備えた駆動装置を制御する駆動装置の制御装置であって、
前記コイルに誘起される誘起電圧が前記インバータの耐圧を越えない範囲内で前記ロータの回転速度に応じて設定された界磁制限値を上限として、少なくとも前記回転速度に基づいて前記界磁調整機構により調整される前記界磁束の目標となる界磁指令値を決定する界磁指令決定部を備える点にある。
この構成によれば、界磁束がロータの回転速度に応じて設定された界磁制限値を上限として決定された界磁指令値に基づいて調整される。このため、メインスイッチが切断されるなどの突発的な事象が生じてインバータを含む制御系の回路が停止し、ロータが慣性により回転を続けても、界磁制限値を上限として調整された界磁束の中でロータが回転することになる。界磁制限値は、誘起電圧がインバータの耐圧を越えない範囲内でロータの回転速度に応じて設定されているから、このような突発的な事象が生じても誘起電圧がインバータの耐圧を越えることは抑制される。このように、本特徴構成によれば、インバータの耐圧を高くしたり、電圧制限回路を設けたりすることなく、つまり、装置規模を増大させることなく、誘起電圧をインバータの耐圧の限度内に収めることが可能となる。
回転電機の効率に影響する損失には、銅損や鉄損などがよく知られており、好適にはそのような損失が最も少なくなるような制御が実施される。界磁調整機構を備えて、界磁束を変更することのできる回転電機は、実質的に界磁束を弱めるためにコイルに流す弱め界磁電流を減らすことができるので、銅損や鉄損を抑制して回転電機の効率を上げることが可能である。界磁調整機構により調整される界磁束は、回転電機の目標トルクを出力可能であると共に、回転電機の効率を向上できるように決定されると好ましい。従って、1つの好適な態様として、本発明に係る駆動装置の制御装置の前記界磁指令決定部は、少なくとも前記回転電機の目標トルクと、前記回転速度と、当該目標トルク及び回転速度に応じて変化する鉄損及び銅損を含む前記駆動装置のシステム損失とに基づいて、前記界磁束を前記界磁制限値を上限として決定するとよい。
システム損失をできる限り少なくし、高い効率で回転電機を駆動する際の界磁束は、必ずしも界磁制限値の範囲内とはならない場合がある。また、界磁制限値の範囲内で界磁束を決めようとすると演算パラメータが増加して演算が煩雑化する場合がある。そこで、システム損失が最小となる界磁束を初期界磁指令値として設定して、その初期界磁指令値が界磁制限値を越えないように制限を加えるようにして演算処理を単純化すると好適である。これを実現する1つの好適な態様として、本発明に係る駆動装置の制御装置の前記界磁指令決定部は、少なくとも前記目標トルクと前記回転速度とに基づいて、鉄損及び銅損を含む前記駆動装置のシステム損失が最小となる前記界磁束を初期界磁指令値として設定する初期指令値設定部と、前記初期界磁指令値に対して前記界磁制限値を上限とする制限を加えて前記界磁指令値を決定する界磁制限部とを備えることができる。
また、本発明に係る駆動装置の制御装置は、さらに、前記界磁指令値に基づいて制御された前記界磁調整機構による実際の調整量の検出結果に基づいて実際の前記界磁束の推定値である推定界磁量を求める界磁量導出部と、少なくとも前記推定界磁量と前記目標トルクと前記回転速度とに基づいて、前記コイルに供給する駆動電流の目標値である電流指令を決定する電流指令決定部とを備えると好適である。界磁指令値に基づいて界磁調整機構が界磁束を調整するに際しては、タイムラグや誤差が生じる可能性がある。これに対して、界磁調整機構による実際の調整量の検出結果は、最新の界磁調整機構の状態を実態として表しているから、界磁量導出部は、精度良く最新の界磁量を推定することができる。また、界磁束が一定の場合には、一般的に目標トルク及び回転速度に基づいて決定される電流指令は、このように精度良く推定された推定界磁量を加味して、推定界磁量と目標トルクと回転速度とに基づいて決定される。従って、本構成によれば、界磁束が一定ではない駆動装置を、変化する界磁束に良好に追従して制御することが可能となる。
また、1つの好適な態様として、本発明に係る駆動装置の制御装置の前記界磁調整機構は、前記ロータの少なくとも一部を当該ロータの周方向又は回転軸方向へ変位させて前記界磁束を調整するものであり、当該変位のための駆動力を供給する駆動源と、前記駆動源から前記ロータへ前記駆動力を伝達する動力伝達機構とを備える。この構成であれば、ロータの少なくとも一部を変位させることによって界磁束が調整されるので、効率を低下させる弱め界磁電流などを継続的に流すことなく、界磁束を調整することができる。
ここで、1つの態様として、前記ロータが、それぞれロータコアを有して相対位置を調整可能な第1ロータ及び第2ロータを備えると共に、両ロータの内の少なくとも一方の前記ロータコアに前記永久磁石を備えて構成され、前記界磁調整機構が、前記相対位置を周方向に変位させて前記界磁束を調整する相対位置調整機構であると好適である。ロータの周方向は、電気角に対応した方向であるから、2つのロータの相対位置を周方向に変位させることによって、2つのロータの電気角上の相対位置(相対位相)を変更することができる。その結果、永久磁石の磁束が通る磁気回路が変わり、ステータへ供給される界磁束を良好に調整することができる。
ここで、第1ロータと第2ロータとを駆動連結するギヤ機構が近似する構成であると、簡易な構成により界磁調整機構としての相対位置調整機構を構成することができる。1つの好適な態様として、前記第1ロータ及び前記第2ロータは、共に同一の出力部材に駆動連結され、前記相対位置調整機構は、前記動力伝達機構として、3つの回転要素を備えた第1差動歯車機構と、3つの回転要素を備えた第2差動歯車機構と、を備え、前記第1差動歯車機構は、3つの回転要素として、前記第1ロータに駆動連結される第1ロータ連結要素と、前記出力部材に駆動連結される第1出力連結要素と、第1固定要素と、を備え、前記第2差動歯車機構は、3つの回転要素として、前記第2ロータに駆動連結される第2ロータ連結要素と、前記出力部材に駆動連結される第2出力連結要素と、第2固定要素と、を備え、前記第1固定要素及び前記第2固定要素の内のいずれか一方が、前記駆動源に連動する変位固定要素とされ、他方が非回転部材に固定される非変位固定要素とされ、前記変位固定要素が固定された状態での前記第1ロータ連結要素の回転速度と前記第2ロータ連結要素の回転速度とが互いに等しくなるように、前記第1差動歯車機構のギヤ比と前記第2差動歯車機構のギヤ比とが設定されているとよい。
駆動装置及びその制御装置の全体構成を模式的に示すブロック図 回転速度に応じた誘起電圧と界磁制限値との関係を模式的に示す図 界磁制限を設けた界磁束ごとの制御領域を示すトルクマップ 界磁束が最大の時の等トルク線と電流指令値との関係を示すマップ 界磁束が中間の時の等トルク線と電流指令値との関係を示すマップ 界磁束が最小の時の等トルク線と電流指令値との関係を示すマップ 駆動装置の軸方向断面図 相対位置調整機構のスケルトン図 界磁指令決定部の別形態を示すブロック図
以下、本発明の好適な実施形態の一例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る駆動装置1、駆動装置の制御装置30の全体構成を模式的に示している。図1に示すように、駆動装置1は、回転電機2及び界磁調整機構50、回転電機2を駆動するインバータ7、界磁調整機構50を駆動する駆動回路8を備えている。回転電機2は、永久磁石を備えたロータ4とコイル(ステータコイル)3bを備えたステータ3とを有して構成される。ロータ4は、内ロータである第1ロータ20と外ロータである第2ロータ10との周方向の相対位置に応じて回転磁界を生成するコイル3bに鎖交する界磁束が変化する構造である。つまり、回転電機2は可変磁束型の回転電機である。界磁調整機構50は、第1ロータ20と第2ロータ10との相対位置を変更する相対位置調整機構として構成される。相対位置調整機構(界磁調整機構)50は、両ロータ10,20の相対位置を変更させるための駆動力を供給する駆動源としてのアクチュエータ56と、この駆動力を両ロータ10,20に伝達する動力伝達機構60とを備えて構成される。アクチュエータ56は、例えばモータであり、センサ58により検出されるモータの動作量(回転速度、回転量など)に基づきフィードバック制御される。制御装置30は、回転電機2及び界磁調整機構50をインバータ7及び駆動回路8を介して制御する。つまり、制御装置30は、駆動装置1としての損失をできるだけ少なくし、高い効率で安全に回転電機2並びに界磁調整機構50を含む駆動装置1を制御する最適化制御を行う。
本実施形態において制御装置30は、最適化制御を実現するため、中核となる機能部として、界磁調整機構50を制御する調整機構制御部31と回転電機2を制御する回転電機制御部35とを備えて構成される。調整機構制御部31は、界磁指令決定部32と、調整指令決定部33と、駆動制御部34とを備えて構成される。界磁指令決定部32は、界磁調整機構50により調整される界磁束の目標となる界磁指令値Bを決定する機能部である。調整指令決定部33は、界磁指令値Bに基づいて界磁調整機構50を駆動するための調整指令phを決定する機能部である。駆動制御部34は、調整指令phに基づいて駆動回路8を介して界磁調整機構50を駆動制御する機能部である。駆動制御部34には、界磁調整機構50のアクチュエータ56の動作量PHなどを検出するセンサ58の検出結果が入力される。駆動制御部34は、この検出結果に基づいてフィードバック制御を行う。
界磁調整機構50を制御する上では、界磁調整機構50により調整される界磁束の目標となる界磁指令値Bの決定が重要である。本発明の制御装置30は、界磁指令値Bの決定手法に特徴を有する。具体的には、コイル3bに誘起される誘起電圧がコイル3bに接続されたインバータ7の耐圧を越えない範囲内でロータ4の回転速度ωに応じて設定された界磁制限値Blmt(図2参照)を上限として、少なくとも回転速度ωに基づいて界磁指令値Bが決定される。以下、この決定原理について説明する。
コイル3bに鎖交する界磁束を提供するロータ4が回転すると、コイル3bに誘導起電力が生じ、インバータ7により整流されてインバータ7の直流電源側には直流の誘起電圧が現れる。この誘起電圧は、界磁束が一定であれば回転数ωに比例する。図2の上段のグラフには、界磁束の磁束密度がロータ4の構成上の最大値であるBmaxの時、最大値Bmaxの50%であるB50%である時、ロータ4の構成上の最小値であるBminである時の回転速度と直流の誘起電圧との関係を模式的に示している。ここで、図2はロータ4の最大回転速度を含んでグラフ化されているとする。界磁束の磁束密度が最小値Bminである時には、ロータ4が最大回転速度に達しても誘起電圧がインバータ7の耐圧Vmaxを越えることはない。一方、磁束密度Bmax及びB50%の時には、それぞれ回転速度ωt100及びωt50の制限速度ωにおいてインバータ7の耐圧Vmaxに達する。
誘起電圧がインバータ7の耐圧Vmaxを越えると、インバータ7の損傷につながる。このため、図2の下段のグラフに示すようにロータ4の回転速度ωに応じて、上限となる界磁制限値Blmtが設定される。つまり、回転速度ωの上昇に従って低下する値となる界磁制限値Blmtが設定される。界磁指令決定部32は、誘起電圧がインバータ7の耐圧Vmaxを越えない範囲内でロータ4の回転速度ωに応じて設定された界磁制限値Blmtを上限として、少なくとも回転速度ωに基づいて界磁指令値Bを決定する。
回転電機2の出力(トルク)は、一般的に目標トルク(トルク指令)Tと回転速度ωとに基づいて制御される。従って、好適には、界磁指令決定部32は、界磁制限値Blmtを上限として、少なくとも目標トルクT及び回転速度ωに基づいて界磁指令値Bを決定するとよい。図3には、界磁制限を設けた界磁束ごとの制御領域を示すトルクマップを例示している。ここで、B75%は最大値Bmaxの75%の磁束密度、B25%は最大値Bmaxの25%の磁束密度を示す。このトルクマップにおいて磁束密度がBmax,B75%,B50%の界磁束に対しては、上述したような制限速度ω(ωt100,ωt75%及びωt50)において制限が掛かる。それぞれの制限速度ωより高い回転速度ωの制御領域では、各界磁束は設定不可となる。磁束密度がB25%及びBminの界磁束は、ロータ4が最大回転速度に達しても誘起電圧がインバータ7の耐圧Vmaxを越えることはなく、制限速度ωが設定されていない。このため、回転速度ωに拘わらず目標トルクに応じた全制御領域で当該界磁束が設定可能である。一例として、界磁指令決定部32は、このようなトルクマップを参照して界磁指令値Bを決定することができる。尚、図3には段階的な界磁束に対応する制限速度ωを示しているが、実際には連続的又はさらに細かく分けられた段階的な界磁束に対応する制限速度ωを規定したマップを用いると好適である。
ところで、界磁指令決定部32は、駆動装置1としての損失をできるだけ少なくし、高い効率で安全に駆動装置1を最適化制御する制御装置30の1つの機能部として、適切に界磁調整機構50を制御するための界磁指令値Bを決定すると好適である。損失を少なくし、高い効率で駆動装置1を制御するため、好適には、界磁指令決定部32は、少なくとも回転電機2の目標トルクT及び回転速度ωに応じて変化する鉄損及び銅損を含む駆動装置1のシステム損失PLOSと、目標トルクTと、回転速度ωとに基づいて界磁指令値Bを決定する。この際、安全に駆動装置1を制御するために、界磁指令決定部32は、界磁制限値Blmtを上限として界磁指令値Bを決定する。尚、インバータ7の直流電圧Vdcによっても最適な界磁束は異なる可能性があるため、図1に示すように、界磁指令決定部32は、さらに直流電圧Vdcを考慮して界磁指令値Bを決定すると好適である。
上述したように界磁指令値Bを決定する上で、界磁指令決定部32は、図1に示すように、初期指令値設定部32aと、界磁制限部32bとを備えて構成されると好適である。初期指令値設定部32aは、初期界磁指令値B を設定する機能部である。界磁制限部32bは、初期界磁指令値B に対して界磁制限値Blmtを上限とする制限を加えて界磁指令値Bを決定する機能部である。初期指令値設定部32aは、少なくとも目標トルクTと回転速度ωとに基づいて、鉄損及び銅損を含む駆動装置1のシステム損失PLOSが最小となる界磁束を初期界磁指令値B として設定する。本実施形態では、さらに直流電圧Vdcを考慮して初期界磁指令値B が設定される。
システム損失PLOSには、回転電機2の銅損及び鉄損を含む電気的損失と相対位置調整機構として構成される界磁調整機構50の機械的損失とが含まれると好適である。相対位置調整機構50の詳細な構成は後述するが、機械的損失は、動力伝達機構60としての差動歯車機構を有して構成される相対位置調整機構のギヤ損失に代表される損失である。また、電気的損失には、銅損及び鉄損の他、インバータ7の主にスイッチング素子におけるスイッチング損失であるインバータ損も含まれていると好適である。鉄損はコイル3bや永久磁石が発生させる磁界によりステータコア3a(図7及び図8参照)及びロータコア11,21(図7及び図8参照)を通る磁束が変化する際に失われるヒステリシス損や渦電流損などの電気エネルギーである。銅損は、コイル3bの導線の抵抗によりジュール熱となって失われる電気エネルギーである。尚、システム損失PLOSには、ここに例示したものの他、駆動装置1における種々の損失を含めることができる。
システム損失PLOSを構成する電気的損失及び機械的損失は、関数などによって容易に一般化できるような相関関係を有していないことが多い。従って、図1に示すように、システム損失PLOSがマップ32mとして予め用意されていると好適である。マップ32mは、回転電機2(駆動装置1)の回転速度ω及びトルクごとに、実験又は磁場解析シミュレーション等によって得られる損失データに基づいてデータ解析及びデータ最適化を行って生成することができる。本実施形態においては、マップ32mには、システム損失PLOSが最小となる界磁束を実現する両ロータ10,20の相対位置と駆動装置1(又は回転電機2)の目標トルクT及び回転速度ωとの関係が規定されている。初期指令値設定部32aは、マップ32mを参照し、少なくとも目標トルクTと回転速度ωとに基づいて、システム損失PLOSが最小となる界磁束を初期界磁指令値B として設定する。そして、界磁制限部32bは、初期界磁指令値B に対して界磁制限値Blmtを上限とする制限を加えて界磁指令値Bを決定する。
上述したように、最適化制御を実現するために制御装置30が有するもう一方の中核的な機能部は、回転電機制御部35である。本実施形態では、回転電機制御部35は、コイル3bに流れる電流を電流センサ38により検出し、電流フィードバックによる制御を行って回転電機2を制御する。このため、回転電機制御部35は、コイル3bに流れる電流の目標となる電流指令を決定する電流指令決定部36と、この電流指令に基づいてインバータ7を制御するインバータ制御部37とを備えて構成される。本実施形態では、回転電機制御部35は、公知のベクトル制御により回転電機2を制御する。ベクトル制御では、例えば3相の各相のコイル3bに流れる交流電流を、ロータ4に配置された永久磁石が発生する磁界の方向であるd軸と、電気的にd軸に直交するq軸とのベクトル成分に座標変換してフィードバック制御を行う。このため、電流指令決定部36は、これらd軸及びq軸に対応する2つの電流指令id,iqを決定する。
一例として、電流指令決定部36は、図4〜図6に示すような等トルク線と電流指令との関係を示す等トルクマップを参照して電流指令id,iqを決定する。図4〜図6において、等トルク線T2,T4,T6,T8,T10は、それぞれ大きさの異なるトルクを示しており、数字が大きいほど大きいトルクである。また、符号MTは最大効率で目標トルクを出力することができる最大トルク制御線を示している。基本的には、等トルクマップにおいて目標トルクTが対応する等トルク線と最大トルク制御線MTとの交点におけるid,iqの値が電流指令id,iqとなる。本発明の要旨ではないので詳細な説明は省略するが、電流指令決定部36は、等トルクマップを参照して得られるid,iqの値に対し、回転速度ωに応じてコイル3bに誘起される誘起電圧などを考慮した弱め界磁制御、強め界磁制御などの付加的な制御要素を加味して電流指令id,iqを決定する。
図4は、界磁束の磁束密度がBmaxの際の等トルクマップを示し、図5は、界磁束の磁束密度がB50%の際の等トルクマップを示し、図6は、界磁束の磁束密度がBminの際の等トルクマップを示している。図4と図5との比較より明らかなように、相対的に界磁束が弱い図5の等トルクマップでは、図4の等トルクマップに比べて同じトルクを出力するために必要となる電流が多い。また、界磁束が最も弱い図6の等トルクマップでは、大きいトルクは出力することができない。好適な態様として、電流指令決定部36は、界磁束ごとに予め準備された等トルクマップを参照して電流指令id,iqを決定する。従って、電流指令決定部36は、少なくとも界磁束と目標トルクTとに基づいて電流指令id,iqを決定することができる。上述したように、電流指令id,iqの決定には、コイル3bに誘起される誘起電圧などに関係する回転速度ωも考慮されることが望ましく、電流指令決定部36は、少なくとも界磁束と目標トルクTと回転速度ωとに基づいて電流指令id,iqを決定すると好適である。また、上述した初期界磁指令値B や界磁指令値Bと同様に、さらに直流電圧Vdcを考慮して電流指令id,iqが決定されてもよい。
ここで、電流指令決定部36は、界磁束の値として界磁指令値Bを用いてもよいが、界磁指令値Bを決定してからアクチュエータ56が駆動され、界磁調整機構50が作動して実際に界磁が調整されるまでにはタイムラグが生じる可能性がある。また、調整された界磁束と界磁指令値Bとの間に誤差を有する場合もある。このため、本実施形態では、アクチュエータ56の実際の動作量PHを界磁調整機構50による実際の調整量として、この調整量(動作量)PHから界磁束が推定される。具体的には、制御装置30は、界磁指令値Bに基づいて制御された界磁調整機構50による実際の調整量PHの検出結果に基づいて実際の界磁束の推定値である推定界磁量(推定磁束密度)Bを求める界磁量導出部39を備える。電流指令決定部36は、この推定界磁量Bを用いて電流指令id,iqを決定する。つまり、1つの好適な態様として、電流指令決定部36は、少なくとも推定界磁量Bと目標トルクTと回転速度ωとに基づいて電流指令id,iqを決定する。
インバータ制御部37は、電流指令id,iqと電流センサ38により検出されてフィードバックされたコイル3bの電流との偏差に基づいて比例積分制御(PI制御)や、比例微積分制御(PID制御)を行い、電圧指令を演算する。そして、インバータ制御部37は、この電圧指令に基づいて、インバータ7を構成するIGBT(insulated gate bipolar transistor)などのスイッチング素子をPWM(pulse width modulation)制御などによって駆動する制御信号を生成する。この際、ベクトル制御の2相のベクトル空間と、3相のインバータ7の実空間との間の座標変換を行うために、回転センサ5により検出されたロータ4のロータ位置(界磁角・電気角)θが参照される。
さて、上述したように、界磁調整機構50は、ロータ4の少なくとも一部をロータ4の周方向又は回転軸方向へ変位させて界磁束を調整するものである。そして、界磁調整機構50は、この変位のための駆動力を供給する駆動源(アクチュエータ)56と、駆動源56からロータ4へ駆動力を伝達する動力伝達機構60とを備えて構成される。本実施形態では、ロータ4は、それぞれロータコア11,21(図7及び図8参照)を有して相対位置を調整可能な第1ロータ20及び第2ロータ10(図1、図7及び図8参照)を備える。また、ロータ4は、両ロータ10,20の内の少なくとも一方のロータコア11,21に永久磁石を備えて構成される。界磁調整機構50は、両ロータ10,20の相対位置を周方向に変位させて界磁束を調整する相対位置調整機構として構成される。
本実施形態では、第1ロータ20及び第2ロータ10は、共に同一の出力部材に駆動連結され、相対位置調整機構(界磁調整機構)50は、動力伝達機構60として、共に3つの回転要素を備えた以下に示すような第1差動歯車機構51と第2差動歯車機構52を備えて構成される(図8参照)。図8に示すように、第1差動歯車機構51は、3つの回転要素として、第1ロータ20に駆動連結される第1ロータ連結要素51aと、出力部材に駆動連結される第1出力連結要素51bと、第1固定要素51cとを備える。第2差動歯車機構52は、3つの回転要素として、第2ロータ10に駆動連結される第2ロータ連結要素51aと、出力部材に駆動連結される第2出力連結要素52bと、第2固定要素52cとを備える。そして、第1固定要素51c及び第2固定要素52cの内のいずれか一方が、駆動源56に連動する変位固定要素とされ、他方が非回転部材に固定される非変位固定要素とされる。図示の例では、第1固定要素51cが変位固定要素とされ、第2固定要素52cがる非変位固定要素とされている。また、この変位固定要素が固定された状態での第1ロータ連結要素51aの回転速度と第2ロータ連結要素52の回転速度とが互いに等しくなるように、第1差動歯車機構51のギヤ比と第2差動歯車機構52のギヤ比とが設定されている。
以下、このような機構を実現する駆動装置1の具体例を図7及び図8を用いて説明する。図7に示すように、回転電機2は、相対位置が可変の2つのロータを有するインナロータ型の回転電機である。ロータ4は、ステータ3と対向する外ロータである第2ロータ10と、内ロータである第1ロータ20とから構成される。第1ロータ20は、第1ロータコア21と第1ロータコア21の内部に埋め込まれた永久磁石とを備えて構成される。第2ロータ10は、第2ロータコア11と第2ロータコア11に形成されたフラックスバリアとしての空隙を備えて構成される。第1ロータ20と第2ロータ10との相対位置に応じて、永久磁石とフラックスバリアとの位置関係が変わり、磁気回路が変わることによって界磁束が調整される。回転電機2は、ケース80の内部に収容され、第1ロータ20と第2ロータ10の周方向の相対位置を調整する相対位置調整機構(界磁調整機構)50と共に駆動装置1を構成する。駆動装置1は、回転電機2の駆動力(トルクと同義)を相対位置調整機構50を介して出力軸としてのロータ軸6に伝達可能に構成されている。
以下の説明では、特に断らない限り、「軸方向L」、「径方向R」、「周方向」は、同軸配置された第1ロータコア21及び第2ロータコア11の軸心(すなわち回転軸X)を基準として用いる。また、以下の説明では、「軸第1方向L1」は図7における軸方向Lに沿った左方を表し、「軸第2方向L2」は図7における軸方向Lに沿った右方を表すものとする。また、「径内方向R1」は、径方向Rの内側(軸心側)へ向かう方向を表し、「径外方向R2」は、径方向Rの外側(ステータ側)へ向かう方向を表す。
回転電機2の電機子を構成するステータ3は、ステータコア3aとステータコア3aに巻装されたコイル(ステータコイル)3bとを備え、ケース80の周壁部85の内面に固定されている。ステータコア3aは、複数枚の電磁鋼板を積層して、円筒状に構成されている。ステータ3の径内方向R1側には、永久磁石を備えた界磁としてのロータ4が配置されている。ロータ4は、回転軸X周りに回転可能にケース80に支持され、ステータ3に対して相対回転する。
ロータ4を構成する第1ロータ20及び第2ロータ10は、それぞれ第1ロータコア21及び第2ロータコア11を備えて構成される。第1ロータコア21及び第2ロータコア11は、径方向R視において重複するように同軸に配置されている。本本実施形態では、第1ロータコア21及び第2ロータコア11は同じ軸方向Lの長さを有し、径方向R視において完全に重複するように配置されている。第1ロータコア21及び第2ロータコア11は、ステータコア3aと同様に複数枚の電磁鋼板を積層して構成されている。第1ロータ20は、第1ロータコア21の内部に埋め込まれてコイル3bと鎖交する界磁束を提供する永久磁石を備えて構成されている。第2ロータコア11には、フラックスバリアとなる空隙が形成されている。永久磁石及びフラックスバリアは、第1ロータ20と第2ロータ10との周方向の相対位置に応じてステータ3に到達する界磁束が変化するように配置されている。例えば、永久磁石及びフラックスバリアは、両ロータ10,20の相対位置に応じて、第2ロータコア21内にバイパス路となる磁気回路が形成されて漏れ磁束が増加し、ステータ3に到達する磁束が少なくなる状態と、第2ロータコア11内を通過する漏れ磁束が抑制されてステータ3に到達する磁束が多くなる状態との双方の状態をとり得るように配置することができる。
第1ロータ20は、第1ロータコア21を支持すると共に第1ロータコア21と一体回転する第1ロータコア支持部材22を備えている。第1ロータコア支持部材22は、第1ロータコア21を径内方向R1側から当接支持するように構成されている。また、第1ロータコア支持部材22は、第1ロータコア21に対して軸第1方向L1側に配置された軸受(本例ではブッシュ)と、第1ロータコア21に対して軸第2方向L2側に配置された軸受(本例ではブッシュ)とにより、第2ロータコア支持部材12に対して回転可能に支持されている。そして、第1ロータコア支持部材22の軸第1方向L1側部分の外周面には、相対位置調整機構50が備える回転要素(第1ロータ連結要素としての第1サンギヤ51a)とスプライン結合する第1スプライン歯23が形成されている。
第2ロータ10は、第2ロータコア11を支持すると共に第2ロータコア11と一体回転する第2ロータコア支持部材12を備えている。第2ロータコア支持部材12は、第2ロータコア11を軸第1方向L1側から支持する第1支持部12aと、第2ロータコア11を軸第2方向L2側から支持する第2支持部12bとを備えている。第1支持部12aと第2支持部12bとは、第2ロータコア11に形成された挿通孔に挿通された締結ボルト14により軸方向Lに締結固定される。即ち、第2ロータコア11は、第1支持部12aと第2支持部12bとの間に挟まれて固定保持される。
第1支持部12aは、第2ロータコア11に対して軸第1方向L1側に配置された軸受(本例ではころがり軸受)により径方向Rに支持され、第2支持部12bは、第2ロータコア11に対して軸第2方向L2側に配置された軸受(本例ではころがり軸受)により径方向Rに支持されている。そして、第1支持部12aの軸第1方向L1側部分の内周面には、相対位置調整機構50が備える回転要素(本形態では、第2サンギヤ52a)とスプライン結合する第2スプライン歯13が形成されている。また、第2支持部12bの軸第2方向L2側部分の外周面には、回転センサ5(本形態ではレゾルバ)のセンサロータが一体回転するように取り付けられている。回転センサ5は、ステータ3に対するロータ4の回転位置(電気角θ)や回転速度ωを検出する。
ロータ軸6は、駆動装置1としての駆動力を出力する出力軸である。ロータ軸6は、第1ロータコア21及び第2ロータコア12と同軸配置されており、第1ロータコア21及び第2ロータコア12と同様、相対位置調整機構50の回転要素(第1出力連結要素51bとしての第1キャリヤ51b及び第2出力連結要素51bとしての第2キャリヤ52b)に駆動連結されている。周方向の相対位置の調整時を除いて、第1ロータコア21及び第2ロータコア11は互いに同じ回転速度(ロータ回転速度)で回転する。本実施形態においては、差動歯車機構51,52により、ロータ軸6の回転速度はロータ4の回転速度に対して減速されたものとなり、ロータ軸6には回転電機2のトルクが増幅されて伝達される。
共に3つの回転要素を備えた第1差動歯車機構51と第2差動歯車機構52とを有する相対位置調整機構50は、回転電機2に対して軸第1方向L1側に配置されている。また、動力伝達機構60としての2つの差動歯車機構51,52は、第1差動歯車機構51が第2差動歯車機構52に対して軸第1方向L1側に位置するように、軸方向Lに並べて配置されている。相対位置調整機構50は、第1差動歯車機構51に駆動連結された第1ロータコア支持部材22と、第2差動歯車機構52に駆動連結された第2ロータコア支持部材12との周方向の相対位置を調整することで、第1ロータコア支持部材22と一体回転する第1ロータコア21と、第2ロータコア支持部材12と一体回転する第2ロータコア11との周方向の相対位置を調整する。
本実施形態において、第1差動歯車装置51及び第2差動歯車機構52は、共に3つの回転要素を備えたシングルピニオン型の遊星歯車機構により構成されている。第1差動歯車装置51は、3つの回転要素として、第1ロータ20に駆動連結される第1サンギヤ(第1ロータ連結要素)51aと、ロータ軸6に駆動連結される第1キャリヤ(第1出力連結要素)51bと、第1リングギヤ(第1固定要素)51cとを備えている。なお、第1サンギヤ51a及び第1リングギヤ51cの双方は、第1キャリヤ51bが支持する複数のピニオンギヤに噛み合う回転要素である。第2差動歯車装置52は、3つの回転要素として、第2ロータ10に駆動連結される第2サンギヤ(第2ロータ連結要素)52aと、ロータ軸6に駆動連結される第2キャリヤ(第2出力連結要素)52bと、第2リングギヤ(第2固定要素)52cとを備えている。尚、第2サンギヤ52a及び第2リングギヤ52cの双方は、第2キャリヤ52bが支持する複数のピニオンギヤに噛み合う回転要素である。
第1差動歯車機構51の第1サンギヤ51aは、第1ロータコア支持部材12と一体回転するように駆動連結(スプライン結合)されることで、第1ロータ20に駆動連結されている。また、第2差動歯車機構52の第2サンギヤ52aは、第2ロータコア支持部材12と一体回転するように駆動連結(スプライン結合)されることで、第2ロータ10に駆動連結されている。第1差動歯車機構51の第1キャリヤ51b及び第2差動歯車機構52の第2キャリヤ52bは、共にロータ軸6と一体回転するように駆動連結されており、一体キャリア53を構成する。第2差動歯車機構52の第2リングギヤ52cは、ケース80の側壁部81(非回転部材)に固定されており、本発明における「非変位固定要素」に相当する。第1リングギヤ51cは、第1ロータ20と第2ロータ10との周方向の相対位置の調整時に回転位置が調整され、調整時以外では固定される。つまり、第1リングギヤ51cは本発明の「変位固定要素」に相当する。本実施形態では、第1リングギヤ51cの外周面に、ウォームホイール54が形成されている。つまり、ウォームホイール54は、第1リングギヤ51cに一体的に設けられており、第1リングギヤ51cは、変位部材としてのウォームホイール54に連動して一体回転する。
相対位置調整機構50は、ウォームホイール54に係合するウォームギヤ55を備えている。このウォームギヤ55が駆動源としてのアクチュエータ56の駆動力により回転すると、ウォームギヤ55と噛み合うウォームホイール54が周方向に移動し、第1リングギヤ51cが回転する。ウォームホイール54の周方向への移動量、即ち、第1リングギヤ51cの回転量は、ウォームギヤ55の回転量に比例する。第1ロータ20と第2ロータ10との周方向の相対位置は、ウォームホイール54の周方向位置に応じて定まる。また、第1ロータ20と第2ロータ10との周方向の相対位置の調整範囲の大きさは、ウォームホイール54の周方向の長さにより設定できる。回転電機2の動作中における第1ロータ20と第2ロータ10との周方向の相対位置の調整範囲は、例えば電気角で90度や180度の範囲に設定される。
上述したように、第1キャリヤ(第1出力連結要素)51bと第2キャリヤ(第2出力連結要素)52bとは一体キャリヤ53を構成し、一体回転するように駆動連結されている。また、第2リングギヤ52cはケース80に固定されているから、第1リングギヤ51cを回転させると、第1サンギヤ51aが第2サンギヤ52aに対して相対回転し、第1サンギヤ51aと第2サンギヤ52aとの周方向の相対位置が変化する。第1サンギヤ51aには、第1ロータコア支持部材22が一体回転するように駆動連結され、第2サンギヤ52aには、第2ロータコア支持部材12が一体回転するように駆動連結されている。よって、第1リングギヤ51cの回転位置(ウォームホイール54の周方向位置)を調整することで、第1ロータコア支持部材22(第1ロータ20)と第2ロータコア支持部材12(第2ロータ10)との周方向の相対位置を調整することができる。
尚、第1差動歯車機構51のギヤ比と第2差動歯車機構52のギヤ比とは、第1リングギヤ51cが固定された状態での第1サンギヤ51aの回転速度と第2サンギヤ52aの回転速度とが互いに等しくなるように設定されている。本実施形態では、第1差動歯車機構51と第2差動歯車機構52とは互いに同径に構成されている。そして、第1差動歯車機構51の歯数比(=第1サンギヤ51aの歯数/第1リングギヤ51cの歯数)と第2差動歯車機構52の歯数比(=第2サンギヤ52aの歯数/第2リングギヤ52cの歯数)とが互いに等しく設定されている。また、上述したように、第1キャリヤ51bと第2キャリヤ52bとが一体的に形成されているとともに、第1リングギヤ51cの回転位置の調整時を除いて、第1リングギヤ51c及び第2リングギヤ52cの双方が固定された状態となる。このような構成とすることで、第1リングギヤ51cが固定状態において第1サンギヤ51aの回転速度と第2サンギヤ52aの回転速度とが互いに等しくなり、第1ロータコア21(第1ロータ20)の回転速度と第2ロータコア11(第2ロータ10)の回転速度とが互いに等しくなる。よって、第1ロータ20と第2ロータ10との周方向の相対位置を調整することで、2つのロータ10,20で構成されるロータ4は、両ロータ間の回転位相差(相対位置、相対位相)を保持した状態で一体回転する。つまり、ロータ4は、両ロータ10,20の相対位相(相対回転位相)が調整された状態で一体回転する。
以上、好適な実施形態を示して説明したように、永久磁石を備えたロータとコイルを備えたステータとを有する回転電機と、このロータから供給される界磁束を変化させる界磁調整機構と、コイルに接続されたインバータとを備えた駆動装置を制御する駆動装置の制御装置の規模を増大させることなく、誘起電圧をインバータの耐圧の限度内に収めることができる技術を提供することができる。
〔その他の実施形態〕
(1)上記実施形態においては、界磁指令決定部32が、システム損失PLOSが規定されたマップ32mを参照して、少なくとも目標トルクTと回転速度ωとに基づいて、システム損失PLOSが最小となる界磁束を初期界磁指令値B として設定し、この初期界磁指令値B に対して界磁制限値Blmtを上限とする制限を加えて界磁指令値Bを決定する例を説明した。しかし、図9に示すように、マップ32mはシステム損失PLOSが規定されたマップに限らず、回転速度ωや目標トルクTを引数として、直接、初期界磁指令値B や界磁指令値Bが規定されたマップとして構成されてもよい。例えば、図3に示したトルクマップは、マップ32mを構成するマップの好適な一例である。
(2)上記実施形態においては、ロータが2つのロータによって構成され、それらの周方向の相対位置を変更することによって界磁束を変更する構成を例示した。しかし、この構成に限定されることなく、ロータの少なくとも一部が回転軸方向へ変位することによって、ステータへ到達する磁束を変更するように構成されていてもよい。
(3)上記実施形態においては、ロータとステータとが径方向に重複して設置される構成を例示した。しかし、この構成に限定されることなく、ロータとステータとが軸方向に重複して設置されるアキシャル型の回転電機であってもよい。また、上記実施形態では、インナロータ型の回転電機を例として説明したが、当然ながらアウタロータ型の回転電機に適用することもできる。
(4)可変磁束型の回転電機の構成は、上述した各実施形態に限定されるものではない。インナーロータ型又はアウタロータ型の回転電機であって、2つに分割構成されたロータが軸方向に隣接配置され、当該2つのロータの周方向の相対位置が可変となる構成であってもよい。このような構成によって、それぞれのロータが備える永久磁石及びフラックスバリアの一方又は双方が互いに影響し合ってステータに到達する界磁束を変化させることができる。
(5)上記実施形態においては、可変磁束型の回転電機の例として、周方向の相対位置を調整可能な外ロータ及び内ロータの内の内ロータに永久磁石が備えられ、外ロータにフラックスバリアが形成される例とを示した。しかし、これに限定されることなく、外ロータに永久磁石が備えられ、内ロータにフラックスバリアが形成されてもよい。また、外ロータ及び内ロータの双方に永久磁石が備えられてもよい。さらに、それぞれのロータに、永久磁石を備えると共にフラックスバリアが形成されていてもよい。軸方向にロータが分割形成される場合も同様であり、分割形成された複数のロータにおいて永久磁石及びフラックスバリアはそれぞれのロータに備えられてもよいし、何れかのロータに備えられてもよい。
本発明は、永久磁石による界磁束を調整可能な可変磁束型の回転電機や駆動装置並びにそれらを制御する制御装置に利用することができる。
1:駆動装置
2:回転電機
4:ロータ
3:ステータ
3b:コイル
6:ロータ軸(出力部材)
7:インバータ
10:第2ロータ
11:第2ロータコア(ロータコア)
20:第1ロータ
21:第1ロータコア(ロータコア)
30:制御装置
32:界磁指令決定部
32a:初期指令値設定部
32b:界磁制限部
36:電流指令決定部
39:界磁量導出部
50:界磁調整機構、相対位置調整機構
51:第1差動歯車機構
51a:第1サンギヤ(第1ロータ連結要素)
51b:第1キャリヤ(第1出力連結要素)
51c:第1リングギヤ51c(第1固定要素)、変位固定要素
52:第2差動歯車機構
52a:第2サンギヤ(第2ロータ連結要素)
52b:第2キャリヤ(第2出力連結要素)
52c:第2リングギヤ51c(第2固定要素)、非変位固定要素
56:駆動源
60:動力伝達機構
81:ケースの側壁部(非回転部材)
id,iq:電流指令
B:推定界磁量
:界磁指令値
lmt:界磁制限値
:初期界磁指令値
LOS:システム損失
PH:動作量(界磁調整機構による実際の調整量)
:目標トルク
max:インバータの耐圧
ω:ロータの回転速度

Claims (7)

  1. 永久磁石を備えたロータとコイルを備えたステータとを有する回転電機と、前記ロータから供給される界磁束を変化させる界磁調整機構と、前記コイルに接続されたインバータと、を備えた駆動装置を制御する駆動装置の制御装置であって、
    前記コイルに誘起される誘起電圧が前記インバータの耐圧を越えない範囲内で前記ロータの回転速度に応じて設定された界磁制限値を上限として、少なくとも前記回転速度に基づいて前記界磁調整機構により調整される前記界磁束の目標となる界磁指令値を決定する界磁指令決定部を備える駆動装置の制御装置。
  2. 前記界磁指令決定部は、少なくとも前記回転電機の目標トルクと、前記回転速度と、当該目標トルク及び回転速度に応じて変化する鉄損及び銅損を含む前記駆動装置のシステム損失と、に基づいて、前記界磁束を前記界磁制限値を上限として決定する請求項1に記載の駆動装置の制御装置。
  3. 前記界磁指令決定部は、少なくとも前記目標トルクと前記回転速度とに基づいて、鉄損及び銅損を含む前記駆動装置のシステム損失が最小となる前記界磁束を初期界磁指令値として設定する初期指令値設定部と、前記初期界磁指令値に対して前記界磁制限値を上限とする制限を加えて前記界磁指令値を決定する界磁制限部と、を備える請求項1又は2に記載の駆動装置の制御装置。
  4. 前記界磁指令値に基づいて制御された前記界磁調整機構による実際の調整量の検出結果に基づいて実際の前記界磁束の推定値である推定界磁量を求める界磁量導出部と、
    少なくとも前記推定界磁量と前記目標トルクと前記回転速度とに基づいて、前記コイルに供給する駆動電流の目標値である電流指令を決定する電流指令決定部と、を備える請求項1から3の何れか一項に記載の駆動装置の制御装置。
  5. 前記界磁調整機構は、前記ロータの少なくとも一部を当該ロータの周方向又は回転軸方向へ変位させて前記界磁束を調整するものであり、当該変位のための駆動力を供給する駆動源と、前記駆動源から前記ロータへ前記駆動力を伝達する動力伝達機構と、を備える請求項1から4の何れか一項に記載の駆動装置の制御装置。
  6. 前記ロータは、それぞれロータコアを有して相対位置を調整可能な第1ロータ及び第2ロータを備えると共に、両ロータの内の少なくとも一方の前記ロータコアに前記永久磁石を備えて構成され、
    前記界磁調整機構は、前記相対位置を周方向に変位させて前記界磁束を調整する相対位置調整機構である請求項5に記載の駆動装置の制御装置。
  7. 前記第1ロータ及び前記第2ロータは、共に同一の出力部材に駆動連結され、
    前記相対位置調整機構は、前記動力伝達機構として、3つの回転要素を備えた第1差動歯車機構と、3つの回転要素を備えた第2差動歯車機構と、を備え、
    前記第1差動歯車機構は、3つの回転要素として、前記第1ロータに駆動連結される第1ロータ連結要素と、前記出力部材に駆動連結される第1出力連結要素と、第1固定要素と、を備え、
    前記第2差動歯車機構は、3つの回転要素として、前記第2ロータに駆動連結される第2ロータ連結要素と、前記出力部材に駆動連結される第2出力連結要素と、第2固定要素と、を備え、
    前記第1固定要素及び前記第2固定要素の内のいずれか一方が、前記駆動源に連動する変位固定要素とされ、他方が非回転部材に固定される非変位固定要素とされ、
    前記変位固定要素が固定された状態での前記第1ロータ連結要素の回転速度と前記第2ロータ連結要素の回転速度とが互いに等しくなるように、前記第1差動歯車機構のギヤ比と前記第2差動歯車機構のギヤ比とが設定されている請求項6に記載の駆動装置の制御装置。
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