JP2012069405A - 蓄電装置の異常状態検出装置 - Google Patents

蓄電装置の異常状態検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 1つの蓄電ブロックに、容量低下の蓄電素子および内部短絡の蓄電素子が含まれている場合には、蓄電ブロックの電圧を検出しても、正常な蓄電素子だけを含む蓄電ブロックの電圧と等しいことがある。
【解決手段】 複数の蓄電素子(11)をそれぞれ含む複数の蓄電ブロック(12)が電気的に直列に接続された蓄電装置の異常状態を検出する検出装置であって、各蓄電ブロックの端子間電圧を検出するための電圧センサ(20)と、電圧センサの出力に基づいて、蓄電素子の異常状態を検出するコントローラ(30)と、を有する。コントローラは、複数の蓄電ブロックの間で電圧差を発生させる条件で電流値を変化させながら蓄電装置の充放電を行い、電圧センサの出力に基づいて電圧差を検出したときには、蓄電ブロック内に容量劣化状態の蓄電素子および内部短絡状態の蓄電素子が含まれていることを検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蓄電素子の容量劣化および内部短絡を検出することができる蓄電システムに関する。
複数の単電池の電圧を検出する場合には、図12に示すように、4つの単電池100を2つのブロック101a,101bに分け、電圧センサ102によって各ブロック101a,101bの端子間電圧を検出しているものがある。電圧センサ102によって検出される電圧値は、各ブロック101a,101bに含まれる2つの単電池100の電圧値V1の和V2となる。各ブロック101a,101bに対して電圧センサ102を設けることにより、各単電池100に電圧センサ102を設ける場合に比べて、電圧センサ102の数を減らすことができる。
特開2009−276169号公報 特開2001−526877号公報 特開平06−197475号公報 特開平11−55866号公報
単電池の劣化によって内部短絡が発生するおそれがある。具体的には、単電池の内部において正極板および負極板が互いに接触したり、単電池の内部で金属が析出したりすることにより、短絡が発生することがある。内部短絡が発生すれば、単電池の電圧が低下してしまう。一方、単電池の充放電を繰り返すことにより、単電池の容量が低下することがある。単電池の容量が低下すると、充電によって単電池の電圧が上昇しやすくなってしまう。
1つのブロック101bにおいて、内部短絡の単電池100と、容量低下の単電池100とが含まれていると、各単電池100の電圧は異なるものの、ブロック101bの電圧は、正常な単電池100で構成されたブロック101aの電圧と等しくなることがある。
図13に示すように、ブロック101aを構成する2つの単電池100は、正常であるため、充電によって、2つの単電池100の電圧は、図12に示す電圧値V1から電圧値V3に上昇する。一方、ブロック101bでは、一方の単電池100において内部短絡が発生しているため、充電を行っても、単電池100の電圧は、図12に示す電圧値V1から電圧値V4に低下してしまう。また、ブロック101bに含まれる他方の単電池100では、容量低下が発生しているため、充電によって、単電池100の電圧が電圧値V1から電圧値V5に上昇する。
図13に示す場合において、ブロック101aの端子間電圧は、電圧値V6(=V3+V3)となり、ブロック101bの端子間電圧は、電圧値V7(=V4+V5)となる。電圧値V3,V4,V5によっては、電圧値V6,V7が等しくなることがある。この場合には、ブロック101bにおいて、内部短絡の単電池100および容量低下の単電池100が存在しているにも拘わらず、正常な単電池100で構成されたブロック101aと同等として取り扱われてしまう。すなわち、内部短絡および容量低下が発生していることを検出できないことになる。
本願第1の発明は、複数の蓄電素子をそれぞれ含む複数の蓄電ブロックが電気的に直列に接続された蓄電装置の異常状態を検出する検出装置であって、各蓄電ブロックの端子間電圧を検出するための電圧センサと、電圧センサの出力に基づいて、蓄電素子の異常状態を検出するコントローラと、を有する。コントローラは、複数の蓄電ブロックの間で電圧差を発生させる条件で電流値を変化させながら蓄電装置の充放電を行い、電圧センサの出力に基づいて電圧差を検出したときには、蓄電ブロック内に容量劣化状態の蓄電素子および内部短絡状態の蓄電素子が含まれていることを検出する。
ここで、コントローラは、周期的に変化する電流の振幅を増大方向に変化させることにより、電圧差を発生させることができる。また、コントローラは、定電流充電において、電流値を変化させることにより、電圧差を発生させることができる。
本願第2の発明は、複数の蓄電素子をそれぞれ含む複数の蓄電ブロックが電気的に直列に接続された蓄電装置の異常状態を検出する検出方法であって、複数の蓄電ブロックの間で電圧差を発生させる条件で電流値を変化させながら蓄電装置の充放電を行い、各蓄電ブロックの端子間電圧を検出するための電圧センサの出力に基づいて、電圧差を検出したときには、蓄電ブロック内に容量劣化状態の蓄電素子および内部短絡状態の蓄電素子が含まれていることを検出する。
本発明によれば、電流値を変化させることより、正常な蓄電素子を含む蓄電ブロックと、容量劣化状態の蓄電素子および内部短絡状態の蓄電素子を含む蓄電ブロックとの間で電圧差を発生させやすくすることができる。このため、電圧センサを用いて電圧差を容易に検出することができ、この電圧差の検出に基づいて、1つの蓄電ブロック内に、容量劣化状態の蓄電素子および内部短絡状態の蓄電素子が含まれていることを検出することができる。
実施例1である電池システムの構成を示す図である。 正常電池、容量低下電池および内部短絡電池を充電したときのSOCの変化を示す図である。 単電池におけるSOCおよび内部抵抗の関係を示す図である。 正常電池ブロックおよび異常電池ブロックにおけるブロック電圧を決定する成分を示す概略図である。 充放電電流の波形を示す図である。 正常電池ブロックおよび異常電池ブロックにおけるブロック電圧の変化を示す図である。 充放電電流の波形を示す図である。 正常電池ブロックおよび異常電池ブロックにおけるブロック電圧の変化を示す図である。 正常電池ブロックおよび異常電池ブロックにおけるブロック電圧を決定する成分を示す概略図である。 内部短絡および容量低下の発生を検出するための処理を示すフローチャートである。 正常電池、容量低下電池および内部短絡電池を充電したときの電圧の変化を示す図である。 電圧検出を行う1つのブロック内に、内部短絡の単電池と、容量低下の単電池とが含まれているときの電圧変化を説明する図である。 電圧検出を行う1つのブロック内に、内部短絡の単電池と、容量低下の単電池とが含まれているときの電圧変化を説明する図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池システムについて、図1を用いて説明する。組電池(蓄電装置)10は、電気的に直列に接続された複数の単電池(蓄電素子)11を有しており、負荷に接続されている。例えば、組電池10を車両に搭載するときには、負荷として、モータ・ジェネレータを用いることができる。車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車は、車両を走行させるための動力源として、組電池10に加えて、内燃機関又は燃料電池を用いた車両である。電気自動車は、動力源として組電池10だけを用いた車両である。
モータ・ジェネレータは、組電池10から供給された電気エネルギを、車両の走行に用いられる運動エネルギに変換する。モータ・ジェネレータで生成された運動エネルギは、動力伝達機構を介して車輪に伝達される。一方、モータ・ジェネレータは、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギに変換して、組電池10に供給する。なお、組電池10およびモータ・ジェネレータの間には、昇圧回路やインバータを配置することができる。昇圧回路を用いれば、組電池10の出力電圧を上昇させてからモータ・ジェネレータに供給することができる。インバータを用いれば、モータ・ジェネレータとして、交流モータを用いることができる。
組電池10を構成する単電池11の数は、組電池10の要求出力等に基づいて、適宜設定することができる。また、本実施例では、すべての単電池11を電気的に直列に接続して、組電池10を構成しているが、電気的に並列に接続された複数の単電池11が組電池10に含まれていてもよい。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることができる。
組電池10を構成する複数の単電池11は、複数のブロック(以下、電池ブロックという)12に分けられており、複数の電池ブロック(蓄電ブロック)12は、電気的に直列に接続されている。各電池ブロック12は、電気的に直列に接続された2つの単電池11で構成されており、電池ブロック12を構成する単電池11の数は、すべての電池ブロック12において同じである。
本実施例では、2つの単電池11によって、1つの電池ブロック12を構成しているが、これに限るものではない。すなわち、電池ブロック12を構成する単電池11の数は、適宜設定することができ、3つ以上の単電池11によって、1つの電池ブロック12を構成することができる。
各電池ブロック12には、電圧センサ20が電気的に並列に接続されており、電圧センサ20は、電池ブロック12の電圧を検出するために用いられる。電圧センサ20の出力信号は、コントローラ30に入力され、コントローラ30は、電圧センサ20からの信号に基づいて、電池ブロック12の電圧を検出する。また、コントローラ30は、組電池10の充放電を制御する。
本実施例の電池システムでは、1つの電池ブロック12内に、内部短絡の単電池11と、容量低下の単電池11とが含まれていることを検出することができる。以下、具体的に説明する。
図2には、容量低下の単電池11と、内部短絡の単電池11と、正常な単電池11とを定電流で充電したときのSOC(State Of Charge)の変化を示している。ここで、正常な単電池11とは、容量低下や内部短絡が発生していない単電池11である。
容量低下の単電池11では、正常な単電池11と比べて、SOCの変化率が高くなっており、過充電になりやすい。一方、内部短絡の単電池11では、充電を行っても、SOCが上昇しにくくなっており、充電時の電流値によっては、SOCが低下してしまい、過放電となることがある。
図3には、単電池11のSOCと、単電池11の内部抵抗との関係を示している。図3に示すように、SOCが高い領域では、過充電となり、単電池11の内部抵抗が上昇しやすい。また、SOCが低い領域では、過放電となり、単電池11の内部抵抗が上昇しやすい。このため、容量低下の単電池11や内部短絡の単電池11は、正常な単電池11と比べて、内部抵抗が大きくなる。
次に、正常な単電池11だけで構成された電池ブロック(正常電池ブロックという)12と、容量低下の単電池11および内部短絡の単電池11を含む電池ブロック(異常電池ブロックという)12との関係について説明する。
図4に示すように、正常電池ブロック12は、2つの正常な単電池C1,C2で構成されており、正常電池ブロック12のブロック電圧は、単電池C1における開放電圧OCV(C1)および内部抵抗IR(C1)と、単電池C2における開放電圧OCV(C2)および内部抵抗IR(C2)とによって決定される。
一方、異常電池ブロック12は、容量低下が発生している単電池C3と、内部短絡が発生している単電池C4とで構成されている。異常電池ブロック12のブロック電圧は、単電池C3における開放電圧OCV(C3)および内部抵抗IR(C3)と、単電池C4における開放電圧OCV(C4)および内部抵抗IR(C4)とによって決定される。
図13を用いて説明したように、単電池C3,C4の電圧値が互いに異なっていても、異常電池ブロック12のブロック電圧は、正常電池ブロック12のブロック電圧と略等しいことがある。図4では、正常電池ブロック12のブロック電圧と、異常電池ブロック12のブロック電圧との差を、ΔV1で示しているが、電圧差ΔV1がゼロに近づくと、電圧センサ20の出力に基づいて、電圧差ΔV1を検出することができず、正常電池ブロック12および異常電池ブロック12を区別することができない。
本実施例では、単電池C3,C4の内部抵抗が単電池C1,C2の内部抵抗よりも大きいことに着目し、電圧センサ20の出力(ブロック電圧)に基づいて、正常電池ブロック12および異常電池ブロック12を容易に区別できるようにしている。具体的には、電流値を周期的に変化させることにより、ブロック電圧を周期的に変化させた状態において、正常電池ブロック12のブロック電圧と、異常電池ブロック12のブロック電圧との差を広げるようにしている。ブロック電圧の差を広げれば、正常電池ブロック12および異常電池ブロック12を容易に区別することができる。
図5に示す周期で電流を変化させながら充電を行うと、正常電池ブロック12および異常電池ブロック12のブロック電圧は、図6に示す挙動を示す。図5に示す電流波形は、平均値をI[A]、振幅をI[A]、1周期をt秒に設定している。図6に示すように、所定のタイミングtにおいて、正常電池ブロック12のブロック電圧VBAと、異常電池ブロック12のブロック電圧VBBとの差は、ΔV1となる。
一方、図7に示す周期で電流を変化させながら充電を行うと、電池ブロック12Aおよび電池ブロック12Bのブロック電圧は、図8に示す挙動を示す。図7に示す電流波形は、平均値をI[A]、振幅をI[A]、1周期をt秒に設定している。振幅Iは、振幅Iよりも大きくなっている。図8に示すように、所定のタイミングtにおいて、正常電池ブロック12のブロック電圧VBAと、異常電池ブロック12のブロック電圧VBBとの差は、ΔV2となる。
なお、本実施例では、充放電電流を図7に示す波形としているが、これに限るものではなく、周期的に変化するものであれば、いかなる波形であってもよい。
図9は、図8に示す状態において、正常電池ブロック12のブロック電圧VBAおよび異常電池ブロック12のブロック電圧VBBの関係を示している。図2,3を用いて説明したように、異常電池ブロック12(容量低下の単電池C3および内部短絡の単電池C4)では、正常電池ブロック12(正常な電池C1,C2)に比べて、内部抵抗IRの成分が多くなる。このため、電流波形の振幅をIからIに増大させると、ブロック電圧VBBの振幅を増大させることができる。
ブロック電圧VBBの振幅を増大させれば、ブロック電圧VBAおよびブロック電圧VBBの差を広げることができる。すなわち、図8に示す電圧差ΔV2を、図6に示す電圧差ΔV1よりも大きくすることができる。これにより、コントローラ30は、電圧センサ20の出力に基づいて、ブロック電圧VBAおよびブロック電圧VBBの差を検出しやすくなる。そして、ブロック電圧の差を検出した場合には、1つの電池ブロック12内に、容量低下の単電池11と、内部短絡の単電池11とが含まれていることを判別することができる。
図6および図8に示す例では、単電池11を充電する場合について説明したが、単電池11を放電する場合にも本発明を適用することができる。この場合には、図6および図8において、電流の平均値が負の値となる。
なお、電流の振幅は、適宜設定することができる。すなわち、異常電池ブロックのブロック電圧と、正常電池ブロックのブロック電圧との差が検出できやすい状態にすればよい。本実施例の技術的思想は、電流の振幅を大きくするほど、異常電池ブロックのブロック電圧と正常電池ブロックのブロック電圧との差を広げて、電圧差を検出しやすくすることにある。
本実施例におけるコントローラ30の処理について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。図10に示す処理は、例えば、複数の電池ブロック12において、ブロック電圧が等しい値を示すときに行うことができる。また、図10に示す処理を行うためのモードを用意しておき、このモードの設定が行われたときに、図10に示す処理を開始させることができる。
コントローラ30は、電流波形の振幅および周期を設定し(S101)、組電池10の充放電を開始する(S102)。コントローラ30は、電圧センサ20の出力に基づいて、各電池ブロック12のブロック電圧を監視する(S103)。ここで、コントローラ30は、ブロック電圧の差を検出できるか否かを判別し(S104)、ブロック電圧の差を検出したときには、電池ブロック12内に、容量低下の単電池11と内部短絡の単電池11とが含まれていると判断する(S105)。ブロック電圧の差を検出できなければ、本処理を終了する。
単電池11に容量低下や内部短絡が発生していると判断したときには、組電池10の充放電を制限することができる。具体的には、組電池10の充放電を禁止することができる。また、組電池10の充放電制御で用いられる上限値(電圧又は電力)を小さくすることができる。一方、図1に示す電池システムにおいて、ディスプレイを設けておき、容量低下や内部短絡が発生している可能性があることを、ディスプレイ等に表示させることもできる。
本実施例によれば、電流波形の振幅を増加方向に変化させるだけで、正常電池ブロック12のブロック電圧と、異常電池ブロック12のブロック電圧との差を広げることができ、ブロック電圧の差を容易に検出して、正常電池ブロック12および異常電池ブロック12を区別することができる。また、電圧センサ20の検出精度を向上させなくても、正常電池ブロック12および異常電池ブロック12におけるブロック電圧の差を検出することができる。
本発明の実施例2である電池システムについて説明する。実施例1で説明した部材と同一の部材については、同一符号を用い、詳細な説明は省略する。
実施例1(図2)で説明したように、容量低下の単電池11および正常な単電池11では、充電が進むにつれて、SOCが上昇し、容量低下の単電池11におけるSOCの変化率は、正常な単電池11におけるSOCの変化率よりも大きくなる。また、内部短絡の単電池11では、充電されにくくなっており、内部短絡の単電池11におけるSOCの変化率は、正常な単電池11におけるSOCの変化率よりも小さくなる。
内部短絡の単電池11および容量低下の単電池11におけるSOCの挙動によっては、正常な単電池11だけを含む電池ブロック12におけるSOCの挙動と、内部短絡の単電池11および容量低下の単電池11を含む電池ブロック12におけるSOCの挙動とが略一致してしまうことがある。言い換えれば、図11に示すように、容量低下の単電池11における電圧値と、内部抵抗の単電池11における電圧値とが互いに異なっていても、異常電池ブロック12のブロック電圧が、正常電池ブロック12のブロック電圧と等しく成ることがある。この場合には、電圧センサ20の出力に基づいて、ブロック電圧を検出しても、単電池11の異常状態(容量低下や内部短絡)を検出することはできない。
本実施例では、定電流充電を行うときの電流値を変化させることにより、正常電池ブロック12および異常電池ブロックを区別するようにしている。以下、具体的に説明する。
充電電流の電流値を変化させると、容量低下の単電池11における電圧(又はSOC)の挙動が変化するとともに、内部短絡の単電池11における電圧(又はSOC)の挙動が変化する。例えば、図2において、電流値を上昇させれば、SOCの変化率を上昇させることができる。
容量低下の単電池11における電圧挙動や、内部短絡の単電池11における電圧挙動を変化させれば、正常電池ブロック12および異常電池ブロック12の間において、ブロック電圧を異ならせることができる。すなわち、電流値を変化させることにより、ブロック電圧の差を検出できる状態を発生させることができる。ブロック電圧の差を検出できれば、実施例1と同様に、1つの電池ブロック12内において、容量低下の単電池11および内部短絡の単電池11が含まれていることを検出することができる。
本実施例において、電流値は、適宜変化させることができる。すなわち、電流値を変化させることにより、正常電池ブロック12および異常電池ブロック12の間において、ブロック電圧に差を発生させることができればよい。例えば、電流値を、段階的に上昇させたり、段階的に低下させたりすることができる。また、電流値を上昇させる処理と、電流値を低下させる処理とを、ランダムに行うこともできる。この場合には、互いに異なる値となるように、電流値を変化させる必要がある。
複数の電池ブロック12において、ブロック電圧に差が発生していなくても、電流値を変化させることによって、ブロック電圧に差が発生したときには、1つの電池ブロックにおいて、容量低下の単電池11および内部短絡の単電池11が含まれていることを検出することができる。
10:組電池(蓄電装置) 11:単電池(蓄電素子)
12:電池ブロック(蓄電ブロック) 20:電圧センサ
30:コントローラ 100:単電池
101a,101b:電池ブロック 102:電圧センサ

Claims (6)

  1. 複数の蓄電素子をそれぞれ含む複数の蓄電ブロックが電気的に直列に接続された蓄電装置の異常状態を検出する検出装置であって、
    前記各蓄電ブロックの端子間電圧を検出するための電圧センサと、
    前記電圧センサの出力に基づいて、前記蓄電素子の異常状態を検出するコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、前記複数の蓄電ブロックの間で電圧差を発生させる条件で電流値を変化させながら前記蓄電装置の充放電を行い、前記電圧センサの出力に基づいて前記電圧差を検出したときには、前記蓄電ブロック内に容量劣化状態の前記蓄電素子および内部短絡状態の前記蓄電素子が含まれていることを検出することを特徴とする検出装置。
  2. 前記コントローラは、周期的に変化する電流の振幅を増大方向に変化させることにより、前記電圧差を発生させることを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記コントローラは、定電流充電において、電流値を変化させることにより、前記電圧差を発生させることを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  4. 複数の蓄電素子をそれぞれ含む複数の蓄電ブロックが電気的に直列に接続された蓄電装置の異常状態を検出する検出方法であって、
    前記複数の蓄電ブロックの間で電圧差を発生させる条件で電流値を変化させながら前記蓄電装置の充放電を行い、前記各蓄電ブロックの端子間電圧を検出するための電圧センサの出力に基づいて、前記電圧差を検出したときには、前記蓄電ブロック内に容量劣化状態の前記蓄電素子および内部短絡状態の前記蓄電素子が含まれていることを検出することを特徴とする検出方法。
  5. 周期的に変化する電流の振幅を増大方向に変化させることにより、前記電圧差を発生させることを特徴とする請求項4に記載の検出方法。
  6. 定電流充電において、電流値を変化させることにより、前記電圧差を発生させることを特徴とする請求項4に記載の検出方法。
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