JP2012058517A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の転写紙に画像を連続して形成する画像形成動作中に、感光体表面の潤滑剤塗布量が不足することによるトナーフィルミングや傷の発生を防止し、良好な画像を得ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数の転写紙Pに連続して画像を形成する画像形成動作中に、予め設定された潤滑剤塗布実行条件に基づいて潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断し、潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断したとき、感光体8を駆動した状態で潤滑剤塗布装置34を所定時間動作させて感光体8に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布モードを実行する。上記画像形成動作中に、画像データに基づいて算出した画像面積率が所定の基準面積率以上であり且つ転写紙Pの連続出力枚数が所定の基準枚数以上になったときに、潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断してもよい。
【選択図】図6

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機、これらを一体化した複合機などの画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置として、トナー像が形成される像担持体と、そのトナー像を転写材に転写する転写装置と、トナー像の転写後に像担持体表面に付着する転写残トナーを除去して像担持体表面を清掃するクリーニング部材と、像担持体表面に接触して回転することにより像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。像担持体表面に潤滑剤を塗布することにより、像担持体表面の摩擦係数を低下させることができるため、クリーニング部材による像担持体のクリーニング性を確保し、転写材へのトナー像の転写不良を抑制することができる。更に、像担持体表面におけるトナーフィルミングや傷の発生を防止することができる。
しかしながら、上記従来の潤滑剤塗布部材を備えた画像形成装置では、高画像面積の画像を連続して形成するとき、潤滑剤の塗布量が不足することにより、像担持体表面のトナーフィルミング(トナーが薄い膜状に固着するフィルミングや、像担持体の表面移動方向にメダカのように細長く固着するメダカ状フィルミング)、像担持体表面の傷等による異常画像が発生してしまうおそれがある。このような潤滑剤の塗布量不足による異常画像は、高温環境下や、厚紙モード時など通常線速より遅い線速で作像されるときに発生しやすい。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、複数の転写材に画像を連続して形成する画像形成動作中に、像担持体表面の潤滑剤塗布量が不足することによるトナーフィルミングや傷の発生を防止し、良好な画像を得ることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、表面が移動するように駆動される像担持体と、画像データに基づいて該像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体の潜像に現像剤を供給して該潜像を現像する現像手段と、該像担持体の顕像を転写材に転写する転写手段と、該像担持体に残留した現像剤を除去するクリーニング手段と、該像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを備えた画像形成装置において、複数の転写材に連続して画像を形成する画像形成動作中に、予め設定された潤滑剤塗布実行条件に基づいて上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断し、該潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断したとき、上記像担持体を駆動した状態で上記潤滑剤塗布手段を所定時間動作させて該像担持体に該潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布モードを実行する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記制御手段は、上記潤滑剤塗布実行条件として、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断するための、上記画像データに基づいて算出した画像面積率と比較される基準面積率と、上記転写材の連続出力枚数と比較される基準枚数とがそれぞれ設定され、上記画像形成動作中に、上記画像データに基づいて算出した画像面積率が上記基準面積率以上であり且つ転写材の連続出力枚数が上記基準枚数以上になったときに、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、該画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記制御手段は、上記像担持体の表面移動方向に交差する軸方向における一定区間ごとに該像担持体の表面を区切った複数の領域それぞれについて、上記画像データに基づいて画像面積率を算出し、上記画像形成動作中に、該複数の領域の画像面積率の少なくとも一つが上記基準面積率以上であり且つ転写材の連続出力枚数が上記基準枚数以上になったときに、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、該画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2又は3の画像形成装置において、上記基準面積率が50[%]以上であり、上記基準枚数がA4サイズ換算で50[枚]以上であり、上記潤滑剤塗布モードで上記潤滑剤塗布手段を動作させる所定時間が5[秒]以上であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの画像形成装置において、上記像担持体を複数備え、該複数の像担持体それぞれに形成された顕像を上記転写材に重ね合わせて転写可能に構成され、上記制御手段は、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを該複数の像担持体ごとに独立に判断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記複数の像担持体は、黒色を含む互いに異なる複数の色の顕像がそれぞれ形成され、上記制御手段は、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを該黒色画像用の像担持体についてのみ判断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかの画像形成装置において、当該画像形成装置の周囲温度を検知する温度検知手段を更に備え、上記制御手段は、上記潤滑剤塗布実行条件として、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断するための、当該画像形成装置の周囲温度の検知結果と比較される基準温度が設定され、上記画像形成動作中に、当該画像形成装置の周囲温度の検知結果が上記基準温度以上になったときに、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、該画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれかの画像形成装置において、上記制御手段は、上記潤滑剤塗布実行条件として、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断するための、上記像担持体表面の線速と比較される基準線速が設定され、上記画像形成動作中に、該像担持体表面の線速が上記基準線速よりも小さくなったときに、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、該画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至7のいずれかの画像形成装置において、上記制御手段は、上記画像形成動作中に、上記像担持体表面の線速が通常時の線速よりも遅くなる厚紙モードが選択されたとき、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、該画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれかの画像形成装置において、上記制御手段は、上記潤滑剤塗布モードの終了後に、上記中断した画像形成動作を再開することを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10のいずれかの画像形成装置において、上記転写手段は上記像担持体に対向する転写体を備え、上記像担持体と該転写体とが互いに接触する接触状態と離間状態とを取り得るように該像担持体と該転写体とを接離させる接離手段を更に備え、該接離手段は、上記制御手段による上記潤滑剤塗布モード実行時に該像担持体と該転写体とを離間状態にすることを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項1乃至11のいずれかの画像形成装置において、上記像担持体上にテスト用の階調パターン像を形成し、該階調パターン像の画像濃度を測定し、該測定結果に基づいて画像形成プロセス条件を変えて画像濃度を安定させるプロセス制御を実行するプロセス制御手段を更に備え、上記制御手段は、該プロセス制御手段と協働し、該プロセス制御と連続して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とするものである。
本発明においては、複数の転写材に連続して画像を形成する画像形成動作中に、予め設定された潤滑剤塗布実行条件に基づいて潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断する。そして、潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断したとき、上記画像形成動作を中断して潤滑剤塗布モードを実行することにより、像担持体を駆動した状態で潤滑剤塗布手段を所定時間動作させて像担持体に潤滑剤を塗布する。このように画像形成動作中における像担持体表面の潤滑剤の塗布量不足が予測される所定のタイミングに、その画像形成動作を中断して潤滑剤塗布モードを実行することにより、像担持体表面の潤滑剤の塗布量不足を防止することができるので、その後の画像形成動作において、像担持体表面の潤滑剤塗布量が不足することによるトナーフィルミングや傷の発生を防止することができる。
本発明によれば、複数の転写材に画像を連続して形成する画像形成動作中に像担持体表面の潤滑剤塗布量が不足することによるトナーフィルミングや傷の発生を防止し、良好な画像を得ることができるという優れた効果がある。
本実施形態に係るプリンタの概略構成図。 本体ケースに設けられている側面カバーを開放した状態を示す斜視図。 プロセスカートリッジの内部の感光体周りを拡大して示す概略構成図。 (a)は画像面積率100[%]のベタ画像の説明図。(b)は通紙方向に対して直交する方向に形成された画像面積率約50[%]のベタ画像の説明図。(c)は通紙方向と同じ方向に形成された画像面積率約50[%]のベタ画像の説明図。 高画像面積の画像が連続して出力されたときのトナーの動きを説明するための感光体周りの説明図。 高画像面積の画像を連続して出力する画像形成動作中に潤滑剤塗布モードを実行する手順の一例を示すフローチャート。 潤滑剤塗布モードを実行した直後の感光体周りの説明図。 感光体の回転軸方向に一定区間ごとに複数の領域に分割し、それぞれ分割した複数の領域ごとに画像面積率の算出を行う場合の説明図。 中間転写ベルトと各色のプロセスカートリッジの概略構成説明図。 各感光体と中間転写ベルトとを離間状態にした概略構成説明図。 プロセスコントロールと潤滑剤塗布モードとを個別に実行した場合と連続して実行した場合とを比較するタイミングチャート。
以下、本発明をフルカラー画像を形成することができる画像形成装置であるカラープリンタに適用した場合の一実施形態について説明する
図1は画像形成装置であるカラープリンタを概略的に示す縦断側面図である。カラープリンタ1の本体ケース2内には、プリンタエンジン3、画像データに基づいて生成された光ビームを出射する光書込装置4、記録媒体としての転写材である転写紙Pを収納する記録媒体収納部である給紙カセット5、トナー像(顕像)が転写された転写紙Pに対して定着処理する定着手段としての定着装置6、トナー像を転写した後に発生した廃トナーを回収する廃トナー回収容器7等が設けられている。
プリンタエンジン3は、トナー像を形成し、形成したトナー像を転写紙Pに転写する部分であり、4つの像担持体としての感光体8(8Y、8C、8M、8K)が所定方向に並ぶように並設されている。各感光体8の周囲には、帯電手段としての帯電ローラ9、現像手段としての現像装置10、クリーニング手段としてのクリーニング装置11、一次転写手段の転写部材としての一次転写ローラ12等が配設されている。各感光体8に潜像を形成する潜像形成手段は、帯電ローラ9と光書込装置4とを用いて構成されている。また、各感光体8の並び方向に延在するように複数の支持ローラに掛け渡された転写体としての中間転写ベルト13が設けられ、その中間転写ベルト13の外周面に対して所定位置で対向するように、二次転写手段の転写部材としての二次転写ローラ14及び転写体クリーニング手段としてのクリーニング装置15が設けられている。
なお、本明細書及び図面の記載において、Y、C、M、Kの添え字は、各々イエロー、シアン、マゼンタ、黒(ブラック)の色を示しており、これらの添え字は必要に応じて割愛する。
感光体8は、円筒状に形成されており、その回転軸には駆動手段としての駆動モータ(図示せず)が連結され、駆動モータからの駆動力により中心線回りに回転する。感光体8の外周面には静電潜像が形成される感光層が設けられている。
帯電ローラ9は、感光体8の外周面に当接して配置され、又は、感光体8の外周面と微小な隙間をもって配置されている。この帯電ローラ9に対して電源部(図示せず)から電圧が印加されることにより、帯電ローラ9と感光体8との間でコロナ放電が発生し、感光体8の外周面が一様に帯電される。
光書込装置4は、画像データに応じた光ビームを出射し、一様に帯電された感光体8の外周面を露光する。この露光により、感光体8の外周面に画像データに応じた静電潜像が形成される。
現像装置10は、感光体8に対してトナーを供給する。供給されたトナーは感光体8の外周面に形成されている静電潜像に付着し、感光体8の外周面上の静電潜像がトナー像として顕像化される。現像装置10は、本実施形態では二成分現像方式のものであるが、一成分現像方式のものであってもよい。
中間転写ベルト13は、樹脂フィルム又はゴムを基体として形成されたループ状のベルトであり、駆動ローラ16と入口ローラ17とテンションローラ18との回りに巻回され、駆動モータ(図示せず)に連結された駆動ローラ16が回転駆動されることにより矢印A方向に回転する。入口ローラ17とテンションローラ18とは、中間転写ベルト13が矢印A方向へ回転することにより中間転写ベルト13との摩擦力によって従動回転する。
一次転写ローラ12は中間転写ベルト13の内周面側(ループの内側)に配置されており、これらの一次転写ローラ12に転写用電圧が印加されることによって各感光体8上のトナー像が中間転写ベルト13上に転写される。各感光体8上に形成されたトナー像は中間転写ベルト13上に順次転写されて重ね合わされ、中間転写ベルト13上にはカラーのトナー像が形成される。
クリーニング装置11は、トナー像が中間転写ベルト13に転写された後の感光体8の外周面をクリーニングする。このクリーニングによって、トナー像が中間転写ベルト13に転写された後に感光体8の外周面上に残留しているトナーや紙粉等が廃トナーとして回収される。
中間転写ベルト13上に形成されたカラーのトナー像は、中間転写ベルト13と二次転写ローラ14とが当接された二次転写位置に転写紙Pが送り込まれたタイミングで二次転写ローラ14に転写用電圧が印加されることにより、転写紙Pに転写される。転写紙Pは、給紙カセット5内から給紙されて搬送ローラ19やレジストローラ20により搬送され、トナー像を転写された後に定着装置6に送り込まれる。トナー像が転写された転写紙Pは定着装置6内で熱と圧力とを加えられて定着処理され、この定着処理により溶融したトナー像が転写紙Pに定着される。定着処理が終了した転写紙Pは本体ケース2の上面部に形成されている排紙トレイ21上に排紙される。
クリーニング装置15は、カラーのトナー像が転写紙Pに転写された後の中間転写ベルト13の外周面をクリーニングする。このクリーニングによって、トナー像の転写後に中間転写ベルト13の外周面上に残留したトナーや紙粉等が廃トナーとして回収される。
廃トナー回収容器7は、クリーニング装置11、15で回収された廃トナーがクリーニング装置11、15から投入され、投入された廃トナーを貯溜する部分である。廃トナー回収容器7は本体ケース2に対して着脱可能に取付けられており、廃トナー回収容器7内の廃トナーが満杯状態に近付いた場合に本体ケース2から取り外され、空の廃トナー回収容器7が取付けられる。
プリンタエンジン3の構成部材である感光体8と、各感光体8の周囲に配置された帯電ローラ9と現像装置10とクリーニング装置11とはユニット化してケース22内に収納され、プロセスカートリッジ23(23Y、23C、23M、23K)が形成されている。各プロセスカートリッジ23は本体ケース2内に着脱可能に装着されている。感光体8と帯電ローラ9と現像装置10とクリーニング装置11とがプロセスカートリッジ23としてユニット化されることにより、交換やメンテナンスの作業が容易になり、また、各部材間の位置精度を高精度に維持することができ、形成される画像品質の向上を図ることができる。なお、本実施形態では、感光体8と帯電ローラ9と現像装置10とクリーニング装置11とはユニット化したプロセスカートリッジ23を例に挙げて説明したが、プロセスカートリッジの構成としては様々のものがあり、例えば、帯電ローラ9、現像装置10、クリーニング装置11の少なくとも一つと感光体8とをケース内に収納してユニット化したものが挙げられる。
図2は、本体ケース2に設けられている側面カバー24を開放した状態を示す斜視図である。側面カバー24を開放することにより、プロセスカートリッジ23と廃トナー回収容器7とが現われ、プロセスカートリッジ23や中間転写ベルト13及び廃トナー回収容器7の交換等やその他のメンテナンスを行うことができる。中間転写ベルト13とローラ16、17、18とクリーニング装置15とは、ベルトケース13a内に収納されてユニット化されている。
図3は、プロセスカートリッジ23の内部の感光体周りを拡大して示す概略構成図である。なお、各部材を収容して保持するプロセスカートリッジのユニットケースの図示は省略してある。また、図3中の矢印Bは、感光体8の回転方向を示している。感光体8の周りには、帯電ローラ9と、帯電ローラ9をクリーニングするクリーニングローラ31と、現像装置10の現像ローラ32と、一次転写ローラ12と、中間転写ベルト13と、クリーニング装置11のクリーニングブレード33と、潤滑剤塗布手段としての潤滑剤塗布装置34と、塗布ブレード35とが配設されている。潤滑剤塗布装置34は、感光体8に当接してその表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材としての塗布ブラシローラ36と、加圧スプリング37と、この加圧スプリング37によって塗布ブラシローラ36に対して押圧された固形の潤滑剤からなる固形潤滑剤38とを備えている。
感光体8上に形成されたトナー像は、矢印A方向に駆動される中間転写ベルト13に転写され、トナー像転写後の感光体8の表面に付着する転写残トナーは、感光体8の表面に圧接するクリーニングブレード33によって掻き取り除去される。
クリーニングブレード33によって清浄にされた感光体8の表面には、塗布ブラシローラ36が感光体8の表面移動方向(矢印B方向)とは反対方向に回転しながら接触している。固形潤滑剤38が回転する塗布ブラシローラ36に摺接することにより、塗布ブラシローラ36が固形潤滑剤38を削り取り、削り取った潤滑剤を塗布ブラシローラ36に保持した状態で回転し、塗布ブラシローラ36が感光体8と接触しているときに、感光体8に潤滑剤を塗布する。感光体8上に塗布された潤滑剤は、潤滑剤均し手段としての塗布ブレード35によって周方向に延ばされ平坦に均されて、感光体8に馴染むようになっている。
本実施形態で使用する潤滑剤の材料としては、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸コバルト、オレイン酸鉛、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸銅、パルチミン酸、亜鉛パルチミン酸コバルト、パルチミン酸銅、パルチミン酸マグネシウム、パルチミン酸アルミニウム、パルチミン酸カルシウム、カプリル酸鉛、カプロン酸鉛、リノレン酸亜鉛、リノレン酸コバルト、リノレン酸カルシウム及びコリノネン酸カドミウム、または同様のラウリン酸、ミリスチン酸などの脂肪酸塩が適宜用いられる。その他にも、例えば、カポットコーポレーションから市販されているCab−O−S11(商品名)のようなコロイド状高温シリカ粉末を使用することもでき、その他、カルナバワックス等のような天然ワックスも適宜用いることができる。またはPvDFなどのフッ素化合物も使用することができる。
以上説明した構成のカラープリンタ1においては、前述したように、高画像面積の画像が連続して出力されると、感光体8の表面のトナーフィルミング(トナーが薄い膜状に固着するフィルミングや、像担持体の表面移動方向にメダカのように細長く固着するメダカ状フィルミング)、感光体8の表面の傷などにより、形成される画像が劣化することがあった。この感光体8の表面のトナーフィルミングや表面の傷などは、感光体8の表面の潤滑剤塗布量が不足すると発生しやすい。この高画像面積の画像が連続して出力されるときの感光体8の表面の潤滑剤塗布量不足は、本発明者が鋭意検討した結果、次のような原因で発生することがわかった。
図4は、高画像面積の画像の例示する説明図であり、(a)は画像面積率100[%]のベタ画像、(b)は通紙方向に対して直交する方向に形成された画像面積率約50[%]のベタ画像、(c)は通紙方向と同じ方向に形成された画像面積率約50[%]のベタ画像をそれぞれ示している。また、図5は、高画像面積の画像が連続して出力されたときのトナーの動きを説明するための感光体8周りの説明図である。
図4で示した高画像面積の画像を連続して出力すると、図5に示すように、感光体8表面のトナーT1の付着量が多くなるため、転写残トナーT2も増加し、クリーニングブレード33をすり抜けるトナーT3が多くなる。すると、このすり抜けたトナーT3が塗布ブラシローラ36に付着して、塗布ブラシローラ36と固形潤滑剤38との摺擦面に入り込み、一時的に潤滑剤の消費が増えることもあるが、トナーT3が潤滑剤に混じって塗布機能が低下したり、入り込んだトナーT4が固形潤滑剤38の表面に固着(以下、「潤滑剤トナー固着」ともいう。)して固形潤滑剤38が削れなくなって塗布ブラシローラ36に十分な潤滑剤を供給できなくなったりして、感光体8表面の潤滑剤塗布量が不足する。潤滑剤塗布量の不足は、転写残トナー量に影響されるため、画像面積率が大きい画像ほどより顕著に見られた。すなわち、図4(b)や(c)に示す画像面積率約50[%]のベタ画像に比べ、(a)に示す画像面積率100[%]のベタ画像の方が、潤滑剤塗布量の不足が生じやすい。しかし、画像面積率50[%]の画像であっても、連続出力枚数が50枚以上になると、潤滑剤塗布量の不足から、感光体8の表面のトナーフィルミングや傷などによる異常画像が生じる場合があった。
そこで、本実施形態のカラープリンタでは、上記潤滑剤塗布量の不足を防止するために、画像面積率が所定の基準面積率以上の高画像面積の画像を連続して出力する場合、高画像面積の画像が形成された転写紙Pの出力枚数が所定の基準枚数以上になったときに、その画像形成動作をいったん中断し、潤滑剤塗布装置34を所定時間動作させることにより感光体8の表面に十分な量の潤滑剤を塗布し、その後、中断していた画像形成動作を再開するように制御する。この制御を行う制御手段としての主制御部は、CPUやメモリなどで構成され、予め組み込まれた制御プログラムを実行することによりカラープリンタの各種制御を行うことができる。上記主制御部は、上記プリンタエンジン、画像データなどの各種データを記憶部する記憶部、パソコン等の外部装置と間で各種コマンドや画像データ等を送受信するための通信インターフェース部、オペレータが操作したり各種情報を表示したりするための操作表示部、周囲の温度を検知する温度検知手段などの各種検知部等が接続され、各部を制御したり各部との間でデータを送受信したりすることができる。
図6は、高画像面積の画像を連続して出力する画像形成動作中に潤滑剤塗布モードを実行する手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図6において、カラープリンタ1の主制御部は、パソコン等の外部装置から複数の転写紙(ページ)についての画像データ及び所定のプリントコマンドを受信すると、複数の転写紙に連続して画像を形成して出力する連続画像形成動作を開始する。連続画像形成動作では、まず、転写紙1枚ごと(ページごと)に画像データに基づいて画像面積率を算出し(ステップS1)、その算出した画像面積率が予め潤滑剤塗布実行条件の一つとして設定した基準面積率(本例では50[%])以上であるか否かを判断する(ステップS2)。画像面積率が基準面積率(=50[%])以上である場合(ステップS2でYes)、画像面積率が基準面積率(=50[%])以上の画像の出力枚数を累積してカウントするカウンタKの値にA4サイズ換算枚数値を加算する(ステップS3)。ここで、A4サイズ換算枚数値とは、転写紙のサイズをA4サイズに換算した値であり、例えば転写紙がA4サイズのときは「1」であり、A3サイズのときは「2」である。また、カウンタKの初期値は「0(ゼロ)」となっている。そして、連続出力枚数に対応するカウンタKの値が予め潤滑剤塗布実行条件の一つとして設定した基準枚数(本例では「50」)以上か否かを判断する。カウンタKの値が基準枚数(=50)未満の場合(ステップS4でNo)は、該当ページの画像を転写紙1枚に作像して出力する動作(以下「作像動作」という。)を行う(ステップS5)。また、上記ステップS2で画像面積率が基準面積率(=50[%])未満の場合(ステップS2でNo)も上記作像動作を行う。そして、その作像動作の後に次の転写紙へ画像を形成する連続出力があるか否かを判断し(ステップS6)、連続出力がある場合(ステップS6でYes)には、上記画像データに基づく画像面積率の算出(ステップS1)に戻り、連続画像形成動作を続行する。
一方、上記ステップS4において、カウンタKの値が基準枚数(=50)以上の場合(ステップS4でYes)、連続画像形成動作中に画像面積率が基準面積率(=50[%])以上の画像が形成された転写紙の枚数がA4サイズ換算で基準枚数(本例では「50」)以上になるので、連続画像形成動作を一旦中断し、潤滑剤塗布モードを実行する(ステップS7)。この潤滑剤塗布モードは、例えば、感光体8の回転駆動と潤滑剤塗布装置34による潤滑剤の塗布とを予め設定した所定時間(本例では5秒間)だけ動作させるように実行する。これにより、高画像面積率の画像を連続出力する連続画像形成動作中に感光体8上の潤滑剤塗布量が不足している場合であっても、潤滑剤塗布量を適正な量に回復させることができる。上記潤滑剤塗布モードが終了したらカウンタKの値をゼロリセットし(ステップS8)、中断していた連続画像形成動作を再開し、該当ページの画像を転写紙1枚に作像して出力する作像動作を行う(ステップS5)。そして、その作像動作の後に次の転写紙へ画像を形成する連続出力があるか否かを判断し(ステップS6)、連続出力がある場合(ステップS6でYes)には、上記画像データに基づく画像面積率の算出(ステップS1)に戻り、連続画像形成動作を続行する。
上記ステップ6で、連続出力がない場合(ステップS6でNo)は、カウンタKの値をゼロリセットし(ステップS9)、連続画像形成動作を終了する。
上記図6の制御を行うことにより、高画像面積の画像を連続して出力する場合であっても、トナーが潤滑剤に混じって塗布機能が低下したり、潤滑剤トナー固着により塗布ブラシローラ36への潤滑剤の供給が不十分になったりすることがないので、感光体8の表面の潤滑剤塗布量が不足することはなく、感光体表面のトナーフィルミングや傷の発生を防止し、良好な画像を得ることができる。
なお、上記図6の制御例では、上記連続画像形成動作中に潤滑剤塗布モードを実行するタイミングか否かの判断に用いる潤滑剤塗布実行条件の具体例として、画像面積率と比較する基準面積率を50[%]に設定し、連続出力枚数と比較する基準枚数をA4サイズ換算で50枚に設定し、潤滑剤塗布モードにおける感光体8の回転駆動及び潤滑剤塗布装置34の実行時間を5秒に設定した場合を示した。これらの潤滑剤塗布実行条件の数値例は、上記連続画像形成動作中における潤滑剤塗布量の不足による上記画像劣化の不具合を防止できるものとして、本発明者の実験により得られた結果の一例であるが、これに限られるものではなく、上記潤滑剤塗布量の不足による上記画像劣化の不具合を防止することができる他の数値の組み合せを設定してもよい。
また、図6の制御例において、上記連続画像形成動作の全体の開始前及びその連続画像形成動作の全体の終了後の少なくとも一方のタイミングにも、感光体8の回転駆動と潤滑剤塗布装置34による潤滑剤の塗布とを所定時間だけ実行するようにしてもよい。
図7は、上記図6の制御例における潤滑剤塗布モードを実行した直後の感光体8周りの説明図である。画像面積率が50[%]以上の高画像面積の画像が、A4サイズ換算で50枚以上連続出力される連続画像形成動作中に上記潤滑剤塗布モードを実行すると、図7に示すように、現像ローラ32からトナーは供給されず、感光体8の表面の残留トナーT2はクリーニングブレード33で除去され、塗布ブラシローラ36に付着したトナーT3も潤滑剤に混ざって感光体8の表面に塗布された後、塗布ブレード35で除去される。仮にトナーT3が塗布ブレード35をすり抜けたとしても、クリーニングブレード33で除去される。このように潤滑剤塗布モードを実行することによって、転写残トナーT2を除去するとともに、塗布ブラシローラ36に付着したトナーT3や、塗布ブラシローラ36と固形潤滑剤38との摺擦面に入り込んだトナーT4を除去し、トナーT3,T4が潤滑剤に混じることによる塗布機能の低下や、潤滑剤トナー固着を解消し、感光体8の表面の潤滑剤塗布量が不足している面に潤滑剤を塗布することができ、感光体8の表面の潤滑剤の塗布量不足を解消することができる。従って、その後、連続画像形成動作を再開して高画像面積の画像が連続出力されても、潤滑剤塗布量の不足に起因するトナーフィルミングや感光体8の表面の傷の発生などを防止し、良好な画像を得ることができる。
なお、上記画像面積率の算出については、転写紙の画像形成可能領域のうち、単純に何パーセントの領域にトナー像が形成されるか(トナーが付着するか)に基づいて算出しているので、転写紙1枚(1ページ)に形成する画像全体の画像面積率は50[%]未満であっても、画像形成可能領域のうち少なくとも一部の偏った領域の画像面積率が50[%]以上の場合には、上記潤滑材塗布モードは実行されない。しかしながら、画像形成可能領域のうち少なくとも一部の偏った領域の画像面積率が50[%]以上の場合、A4サイズ換算で50枚以上の連続出力を行うと、その領域に対応する感光体8の表面の潤滑材塗布量が不足して、その領域にトナーフィルミングや感光体8表面の傷の発生などにより異常画像が生じる場合がある。そこで、感光体8の表面移動方向と交差する回転軸方向に画像形成可能領域を一定区間ごとに複数の領域に分割し、それぞれ分割した複数の領域ごとに画像面積率の算出を行い、少なくとも一つの領域の画像面積率が上記基準面積率(例えば、50[%])以上の作像を行った転写紙の連続出力枚数が上記基準枚数(例えば「50」)以上になったときに、上記潤滑材塗布モードを実行するように制御してもよい。
図8は、感光体8の回転軸方向に一定区間ごとに複数の領域に分割(図示の例では5つの領域D1〜D5に分割)し、それぞれ分割した複数の領域ごとに画像面積率の算出を行う場合の説明図である。図示の例は、転写紙P1、P2の画像形成領域をそれぞれ、通紙方向と直交する方向(感光体の回転軸方向)に5つの領域D1〜D5に分割した状態を示している。また、図中の黒色の部分はトナーが全面にわたって付着するベタ画像部である。
図8に示す転写紙P1に形成される画像の画像面積率は全体としては50[%]未満であるが、画像形成領域D2、D4の画像面積率が50[%]以上なので、上記図6のステップS2においてYesと判定し、更に連続出力枚数がA4サイズ換算で50枚以上であれば、上記潤滑材塗布モードを実行する。また、転写紙P2に形成される画像の画像面積率は全体としては50[%]未満であるが、画像形成領域D1、D3、D5の画像面積率が50[%]以上なので、同様に上記図6のステップS2においてYesと判定し、更に連続出力枚数がA4サイズ換算で50枚以上であれば、上記潤滑材塗布モードを実行する。このような制御を行うことにより、画像面積率が全体としては50[%]未満であっても、分割した画像形成領域の少なくとも一つの領域の画像面積率が50[%]以上であれば、上記潤滑材塗布モードの実行が可能となり、連続出力枚数が50枚以上の場合に画像面積率が50[%]以上の領域で生じるおそれがあるトナーフィルミングや感光体8の表面の傷などによる異常画像を防止することができる。つまり、画像面積率を画像形成領域全体で算出する場合に比べ、画像形成領域を複数の領域に分割して各領域ごとの画像面積率を算出することにより、部分的に画像面積率が高い画像(例えば、帯画像など)が連続して出力されても、その部分に対応する領域のトナーが潤滑剤に混じって塗布機能が低下したり、潤滑剤トナー固着により塗布ブラシローラ36への潤滑剤の供給が不十分になったりすることがないので、その領域の感光体8表面にも潤滑剤が十分に塗布され、潤滑剤塗布量の不足に起因する異常画像をより確実に防止することができる。
また、高画像面積の画像を連続出力する場合以外のケースでも、カラープリンタ1が設置されている設置場所の室温が約30[°C]以上になると、トナーフィルミングや感光体表面の傷などにより、転写紙に形成される画像が劣化することがあった。この場合の原因を本発明者が鋭意検討した結果、次のような原因がわかった。つまり、カラープリンタ1の設置場所の室温(周囲温度)が30[°C]以上になると、カラープリンタ1の機内の温度は50[°C]以上となる。最近では省エネルギーの観点から、トナーの熱軟化温度が下がる傾向にあり、感光体の温度がある基準温度(通常50[°C])以上になって感光体8へのクリーニングブレード33の加圧力などによりトナーがメルティングを起こし、クリーニングできなくなったり(高温クリーニング不良)、クリーニングブレード33が過負荷状態になってブレードメクレなどが発生しやすくなったりするなどの問題がある。これら高温クリーニング不良やブレードメクレのため、感光体表面に残留する転写残トナーが増え、転写残トナーが増えることにより、上述した理由で潤滑剤塗布量の不足が生じるものである。
そこで、上記カラープリンタ1の設置場所の室温(周囲温度)の上昇による潤滑剤塗布量の不足を防止するために、上記潤滑剤塗布モードを実行する潤滑剤塗布実行条件として、カラープリンタ1が設置されている室温(周囲温度)の検知結果と比較する基準温度(本例では30[°C])を設定してもよい。この場合、上記連続画像形成動作中に、カラープリンタ1が設置されている室温(周囲温度)を検知し、この検知結果が予め設定した基準温度(本例では30[°C])以上になったときに、潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、上記潤滑剤塗布モードを実行するように制御する。また、上記画像面積率及び連続出力枚数の少なくとも一方と組み合わせて、潤滑剤の塗布が必要なタイミングであるか否かを判断してもよい。例えば、カラープリンタ1の設置場所の室温(周囲温度)が基準温度(例えば、30[°C])以上の場合であって、連続画像形成動作中に、画像データに基づいて算出した画像面積率が基準面積率(例えば、30[%])、かつ、その画像面積率の連続出力枚数がA4サイズ換算で基準枚数(例えば、30枚)以上のときに、上記潤滑剤塗布モードを実行するように制御してもよい。
また、上記カラープリンタ1では、感光体表面の線速が通常時の線速よりも遅くなる厚紙モード等を実行するときに、トナーフィルミングや感光体表面の傷などにより、転写紙に形成される画像が劣化することがあった。この原因を本発明者が鋭意検討した結果、次のような原因がわかった。つまり、厚紙モード時などにおいて感光体表面の線速が通常時の線速よりも遅くなると、クリーニングブレード33のクリーニング性能が若干向上し、これに伴って感光体8表面に塗布された潤滑剤も多めに除去されていき、潤滑剤塗布量の不足を生じ、トナーフィルミングや感光体表面の傷などが発生しやすくなる。
そこで、上記感光体表面の線速が通常時の線速よりも遅くなる厚紙モード等を実行するときの潤滑剤塗布量の不足を防止するために、上記潤滑剤塗布モードを実行する潤滑剤塗布実行条件として、感光体表面の線速と比較される基準線速を設定してもよい。この基準線速は、例えば、普通紙に画像を形成する通常の普通紙モードにおける感光体の通常時の線速よりも小さく、且つ、厚紙モードを実行するときの感光体の線速よりも大きい速度に設定される。そして、上記連続画像形成動作中に、感光体8の線速が予め設定した基準線速よりも小さな線速に切り換わったときに、潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、上記潤滑剤塗布モードを実行するように制御する。また、上記画像面積率、連続出力枚数及び周囲温度の少なくとも一方と組み合わせて、潤滑剤の塗布が必要なタイミングであるか否かを判断してもよい。例えば、カラープリンタ1の設置場所の室温(周囲温度)が基準温度(例えば、30[°C])以上の環境下で、感光体8の線速が予め設定した基準線速よりも小さな線速に切り換わり、その後の連続画像形成動作中に、画像データに基づいて算出した画像面積率が基準面積率(例えば、30[%])、かつ、その画像面積率の連続出力枚数がA4サイズ換算で基準枚数(例えば、10枚)以上のときに、上記潤滑剤塗布モードを実行するように制御してもよい。また、感光体8の線速が予め設定した基準線速よりも小さな線速に切り換わった後、連続出力枚数がA4サイズ換算で10枚以上になったときに、上記潤滑剤塗布モードを実行するように制御してもよい。
また、上基準線速を設定せずに、通常の普通紙モードから感光体8の線速が遅い厚紙モードに切り換わったときに、上記上記潤滑剤塗布モードを実行するように制御してもよい。この場合も、上記画像面積率、連続出力枚数及び周囲温度の少なくとも一方と組み合わせて、潤滑剤の塗布が必要なタイミングであるか否かを判断してもよい。例えば、カラープリンタ1の設置場所の室温(周囲温度)が基準温度(例えば、30[°C])以上の環境下で、通常の普通紙モードから感光体8の線速が遅い厚紙モードに切り換わり、その後の連続画像形成動作中に、画像データに基づいて算出した画像面積率が基準面積率(例えば、30[%])、かつ、その画像面積率の連続出力枚数がA4サイズ換算で基準枚数(例えば、10枚)以上のときに、上記潤滑剤塗布モードを実行するように制御してもよい。また、通常の普通紙モードから感光体の線速が遅い厚紙モードに切り換わった後、連続出力枚数がA4サイズ換算で10枚以上になったときに、上記潤滑剤塗布モードを実行するように制御してもよい。
また、カラープリンタ1でフルカラー画像を形成する場合、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの全てのプロセスカートリッジ23Y、23C、23M、23Kが動作するが、各色ごとの画像面積率を算出して、画像面積率が50[%]以上の色のプロセスカートリッジに関してのみ上記潤滑剤塗布モードを実行可能とし、画像面積率が50[%]未満の色のプロセスカートリッジに関しては潤滑剤塗布モードを実行しないように制御してもよい。
図9は、中間転写ベルトと各色のプロセスカートリッジの概略構成図であり、ブラックのプロセスカートリッジ23Kのみ潤滑剤塗布モードを実行し、他の色のプロセスカートリッジ23Y,C,Mでは潤滑剤塗布モードを実行しない場合の説明図である。
図9において、カラープリンタ1の主制御部は、パソコン等の外部装置から複数の転写紙(ページ)についての各色の画像データ及び所定のプリントコマンドを受信すると、複数の転写紙に連続して画像を形成して出力する連続画像形成動作を開始する。連続画像形成動作では、まず、転写紙1枚ごと(ページごと)に画像データに基づいて各色ごとに画像面積率を算出する。この算出結果からブラック(黒色)の画像のみ画像面積率が基準面積率(例えば、50[%])以上であり、他のイエロー、シアン、マゼンタの画像の画像面積率が上記基準面積率(例えば、50[%])未満の場合は、連続出力枚数がA4サイズ換算で基準枚数(例えば、50枚)以上になったときに、ブラック(黒色)のプロセスカートリッジ23Kのみ潤滑剤塗布モードを実行し、他のイエロー、シアン、マゼンタのプロセスカートリッジ23Y,C,Mでは潤滑剤塗布モードを実行しない。つまり、ブラックのプロセスカートリッジ23K内の感光体8Kの回転駆動と潤滑剤塗布装置34Kとを動作させつつ、中間転写ベルト13を駆動させる。他のイエロー、シアン、マゼンタのプロセスカートリッジ23Y,C,M内の潤滑剤塗布装置34Y,C,Mの塗布ブラシローラ36Y,C,Mは回転させないで感光体8Y,C,Mに潤滑剤が塗布されないようにする。
以上により、高画像面積の画像が連続して形成されるブラック(黒色)の感光体8Kには十分な量の潤滑剤が塗布され、潤滑剤塗布量の不足に起因する異常画像の発生を防止できる。また、比較的小さな画像面積率である低画像面積の画像が形成される他のイエロー、シアン、マゼンタの各感光体8Y,C,Mについては、感光体への潤滑剤過剰塗布に起因する不具合、例えば、画像濃度ムラや画像の画像抜け(ドット、文字、ライン等の一部が抜ける)を防止することができる。さらに、黒色以外のイエロー、シアン、マゼンタの各プロセスカートリッジ23Y,C,Mの無駄な駆動を防いで寿命を損ねることもない。
なお、黒色以外のイエロー、シアン、マゼンタの各感光体8Y,C,Mと中間転写ベルト13とを接離させる接離手段を設けるように構成してもよい。この接離手段は、例えば、イエロー、シアン、マゼンタの一次転写ローラ12Y,12C,12M(例えば図3参照)をそれぞれ各感光体8Y,C,Mに接触する接触位置と各感光体から離間した離間位置との間で移動させる一次転写ローラ移動機構と、一次転写ローラ12Y,12C,12Mを移動させたときでも中間転写ベルト13のテンションを所定のテンションに維持するようにテンションローラの位置を移動させるテンションローラ移動機構とを用いて構成することができる。そして、ブラック(黒色)のプロセスカートリッジ23Kの潤滑剤塗布モードを実行中に、ブラック(黒色)感光体8Kと中間転写ベルト13とが接触状態のまま、他のイエロー、シアン、マゼンタの各感光体8Y,C,Mを中間転写ベルト13から離間させて両者が離間状態になるように、一次転写ローラ移動機構及びテンションローラ移動機構を制御してもよい。これにより、ブラック(黒色)のプロセスカートリッジ23Kについて潤滑剤塗布モードを実行するために中間転写ベルト13の回転駆動を行う場合でも、その中間転写ベルト13とイエロー、シアン、マゼンタの各感光体8Y,C,Mの表面とのこすれを防止できる。
また、上記潤滑剤塗布モードの実行時に各感光体8Y,C,M,Kと中間転写ベルト13とを離間状態にしてもよい。
図10は、各感光体8Y,C,M,Kと中間転写ベルト13とを離間状態にしたときの説明図である。通常、中間転写ベルト13と各感光体8Y,C,M,Kとは当接しているので、感光体8Y,C,M,Kを動作させるときには、中間転写ベルト13も動作させなければならない。しかし、中間転写ベルト13を回転駆動すると、ベルト寿命が短くなったり、ベルト自体の機能を損ねたりするおそれがあるので、潤滑剤塗布モードを実行する場合には、中間転写ベルト13の回転駆動を停止しておくことが望ましい。そこで、図10に示すように、中間転写ベルト13のテンションを維持するようにテンションローラ40の位置を切り換えながら、一次転写ローラ12Y,C,M,Kを感光体8Y,C,M,Kから離間するように図中上方に移動させる。この場合の接離手段は、例えば、イエロー、シアン、マゼンタ,ブラック(黒色)の4色すべての一次転写ローラ12Y,12C,12M,12Kをそれぞれ感光体8Y,C,M,Kに接触する接触位置と各感光体から離間した離間位置との間で移動させる一次転写ローラ移動機構と、各一次転写ローラ12Y,12C,12M,12Kを移動させたときでも中間転写ベルト13のテンションを所定のテンションに維持するようにテンションローラの位置を移動させるテンションローラ移動機構とを用いて構成する。各感光体8Y,C,M,Kと中間転写ベルト13とを離間状態にすれば、中間転写ベルト13を回転駆動することなく、各色のプロセスカートリッジ23Y,C,M,Kにおいて、潤滑剤塗布モードを実行することができる。
なお、上記カラープリンタ1では、プロセスコントロールと呼ばれる各色のプロセスカートリッジごとに画像濃度を安定させるための制御を行っているが、このプロセスコントロールと上記潤滑剤塗布モードとを連続して実行することにより、独立した別々のタイミングで実行する場合に比べ、トータルの画像形成時間を短縮させることができる。
図11は感光体8の駆動のON/OFFを示すタイミングチャートであり、プロセスコントロールと潤滑剤塗布モードとを個別に実行した場合と、連続して実行した場合とを比較するタイミングチャートである。
図11上段のタイミングチャートにおいて、感光体8を回転駆動する感光体駆動部にプロセスコントロールのための駆動信号が入力されると駆動モータ(図示せず)が起動するが、駆動系のイナーシャにより所定の線速に達するまでプロセスコントロール起動時間t1がかかる。そして、プロセスコントロールを行うためにプロセスコントロール時間t2がかかり、プロセスコントロールが終了して駆動モータが停止するまで、プロセスコントロール停止時間t3がかかる。そして、待機時間t4の経過を待って、感光体駆動部に潤滑剤塗布モード実行のための駆動信号が入力されて駆動モータが起動し、潤滑剤塗布モード起動時間t5後に所定の線速に達する。潤滑剤塗布モード実行のために潤滑剤塗布モード実行時間t6がかかり、潤滑剤塗布モードが終了して駆動モータが停止するまで、潤滑剤塗布モード停止時間t7がかかる。
一方、図11下段のタイミングチャートでは、感光体駆動部にプロセスコントロールのための駆動信号が入力され駆動モータが起動し、プロセスコントロール起動時間t1経過後に所定の線速に達する。そして、プロセスコントロールを行うためにプロセスコントロール時間t2経過後に、引き続き潤滑剤塗布モードを実行するので、潤滑剤塗布モード実行時間t6がかかり、潤滑剤塗布モードが終了して駆動モータが停止するための潤滑剤塗布モード停止時間t7がかかる。つまり、プロセスコントロールと潤滑剤塗布モードとを連続して行うと、個別に行う場合に比べて、プロセスコントロール停止時間t3と、待機時間t4と、潤滑剤塗布モード起動時間t5との時間を省くことができるので、この時間を短縮することができる。これにより、ユーザーの待ち時間を軽減することができる。
なお、プロセスコントロールに連続して潤滑剤塗布モードを実行する場合に限らず、潤滑剤塗布モードに連続してプロセスコントロールを行ってもよい。
以上、本実施形態によれば、主制御部により、複数の転写紙Pに連続して画像を形成する画像形成動作中に、予め設定された潤滑剤塗布実行条件に基づいて潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断する。そして、潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断したとき、上記画像形成動作を中断して潤滑剤塗布モードを実行することにより、感光体8を駆動した状態で潤滑剤塗布手段を所定時間動作させて感光体8に潤滑剤を塗布する。このように画像形成動作中における感光体表面の潤滑剤の塗布量不足が予測される所定のタイミングに、その画像形成動作を中断して潤滑剤塗布モードを実行することにより、感光体表面の潤滑剤の塗布量不足を防止することができるので、その後の画像形成動作において、感光体表面の潤滑剤塗布量が不足することによるトナーフィルミングや傷の発生を防止することができる。従って、複数の転写紙Pに連続して画像を形成する画像形成動作中に感光体8の表面の潤滑剤塗布量が不足することによるトナーフィルミングや感光体表面の傷に起因した異常画像の発生を防止し、良好な画像を得ることとができる。
また、本実施形態によれば、上記潤滑剤塗布実行条件として、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断するための、上記画像データに基づいて算出した画像面積率に対する基準面積率と転写紙の連続出力枚数に対する基準枚数とがそれぞれ設定され、上記画像形成動作中に、上記画像データに基づいて算出した画像面積率が上記基準面積率以上であり且つ転写紙Pの連続出力枚数が上記基準枚数以上になったときに、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行する。画像面積率の高い画像が連続して出力されると感光体8の表面の潤滑剤塗布量が不足する傾向にあるが、画像形成動作中に、上記画像データに基づいて算出した画像面積率が上記基準面積率以上であり且つ転写紙の連続出力枚数が上記基準枚数以上になったときに、画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行するので、感光体8の表面の潤滑剤塗布量の不足を防止することができる。従って、高画像面積の画像を転写紙Pに連続して形成して出力する画像形成動作中に、感光体8の表面の潤滑剤塗布量が不足することによるトナーフィルミングや感光体表面の傷に起因した異常画像の発生を防止することができる。
また、本実施形態によれば、感光体8の表面移動方向に交差する軸方向における一定区間ごとに感光体8の表面を区切ったときの複数の領域それぞれについて、上記画像データに基づいて画像面積率を算出し、上記画像形成動作中に、上記複数の領域の画像面積率の少なくとも一つが上記基準面積率以上であり且つ転写材の連続出力枚数が上記基準枚数以上になったときに、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、上記画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行する。この場合は、転写紙Pに形成される画像の画像面積率が全体としては上記基準面積率未満であるが、上記複数の領域のいずれかにおいて画像面積率が上記基準面積率以上になったときに上記潤滑剤塗布モードを実行することにより、その高画像面積の領域における潤滑剤の塗布量不足を防止して異常画像の発生を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、複数の転写紙Pに連続して画像を形成する画像形成動作中に、画像データに基づいて算出した画像面積率が50[%]以上であり且つ転写紙Pの連続出力枚数がA4サイズ換算で50枚以上になったときに、当該画像形成動作を中断して感光体8への潤滑剤の塗布を5秒以上行う潤滑剤塗布モードを実行するので、感光体表面の潤滑剤の塗布量不足を確実に防止することができる。
また、本実施形態によれば、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを複数の感光体8Y、8C、8M、8Kごとに独立に判断して上記潤滑剤塗布モードを実行することにより、潤滑剤の塗布量不足が発生している感光体についてのみ潤滑剤塗布モードを実行し、他の感光体については潤滑剤塗布モードを実行しないで潤滑剤の過剰塗布を防止できる。
また、本実施形態によれば、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを、潤滑剤の塗布量不足が発生しやすい黒色画像用の感光体8Kについてのみ判断して上記潤滑剤塗布モードを実行することにより、カラー画像用の感光体8Y、8C、8Mの寿命を損ねることなく、黒色画像用の感光体8Kの寿命を延ばすことができる。また、カラー画像用の感光体8Y、8C、8Mについては潤滑剤塗布モードを実行しないで潤滑剤の過剰塗布を防止できる。
また、本実施形態によれば、カラープリンタ1の周囲温度を検知する温度検知手段を更に備え、上記潤滑剤塗布実行条件として、潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断するための、カラープリンタ1の周囲温度に対する基準温度が設定され、上記画像形成動作中に、カラープリンタ1の周囲温度が上記基準温度以上になったときに、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行する。カラープリンタ1の設置場所の周囲温度が基準温度以上になると、機内の温度は更に高くなる。すると、感光体8へのクリーニングブレード33の加圧力などによりトナーがメルティングを起こし、クリーニングできなくなったり(高温クリーニング不良)、クリーニングブレードが過負荷状態になってブレードメクレなどが発生しやすくなったりする。これら高温クリーニング不良やブレードメクレのため、感光体8表面に残留する転写残トナーが増え、転写残トナーが増えることにより、潤滑剤塗布量の不足が生じる。そこで、上記温度検知手段で検知したカラープリンタ1の周囲温度が基準温度以上になったときに、上記潤滑剤塗布モードを実行することにより、カラープリンタ1の周囲温度の上昇に起因した感光体8の表面の潤滑剤塗布量不足を防止できる。
また、本実施形態によれば、上記潤滑剤塗布実行条件として、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断するための、上記感光体8の表面の線速に対する基準線速が設定され、上記画像形成動作中に、感光体8の表面の線速が上記基準線速よりも小さくなったときに、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行する。感光体8の線速が基準線速よりも遅いと、クリーニングブレード33のクリーニング性能が若干向上し、これに伴って感光体8表面に塗布された潤滑剤も多めに除去されていき、潤滑剤塗布量の不足を生じ、上記異常画像が生じる場合がある。そこで、感光体8の線速が基準線速よりも小さくなったときに、上記潤滑剤塗布モードを実行することにより、感光体8の線速低下に起因した感光体8の表面の潤滑剤塗布量不足を防止できる。
また、本実施形態によれば、上記画像形成動作中に、感光体8の表面の線速が通常時の線速よりも遅くなる厚紙モードが選択されたとき、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行することにより、感光体8の線速低下を伴う厚紙モードへの切り換えに起因した感光体8の表面の潤滑剤塗布量不足を防止できる。
また、本実施形態によれば、上記潤滑剤塗布モードの終了後に、上記中断した画像形成動作を再開する。例えば、100枚の連続出力中において、50枚出力後、一時画像形成動作を中断して潤滑剤塗布モードを実行し、潤滑剤塗布モード終了後に画像形成を再開し、残りの50枚の連続出力を行う。これにより、オペレータの操作を必要とすることなく、上記潤滑剤塗布モードの実行するために中断した画像形成動作を再開し、予め予定されていた複数の転写紙についての画像形成動作を最後まで自動実行することができる。
また、本実施形態によれば、上記転写装置は、感光体8に対向する転写体としての中間転写ベルト13を備え、感光体8と中間転写ベルト13とが互いに接触する接触状態と離間状態とを取り得るように感光体8と中間転写ベルト13とを接離させる接離手段を更に備え、その接離手段は、上記潤滑剤塗布モード実行時に感光体8と中間転写ベルト13とを離間状態にする。潤滑剤塗布モード実行時に感光体8と中間転写ベルト13とを離間させておくことにより、中間転写ベルト13を停止させておくことができるので、中間転写ベルト13の寿命を損なうことがない。
また、本実施形態によれば、感光体8上にテスト用の階調パターン像を形成し、階調パターン像の画像濃度を測定し、測定結果に基づいて画像形成プロセス条件を変えて画像濃度を安定させるプロセス制御としてのプロセスコントロールを実行するプロセス制御手段を更に備え、プロセスコントロールと連続して上記潤滑剤塗布モードを実行する。プロセスコントロールと連続して潤滑剤塗布モードを実行することにより、プロセスコントロールが終わって一旦感光体駆動を停止する時間t3と、所定の待機時間t4と、待機時間経過後に潤滑剤塗布モードの実行のために再度感光体駆動を起動する時間t5とを省くことができるので、これらの時間を短縮でき、ユーザーの待ち時間を軽減することができる。
1 カラープリンタ
8 感光体
9 帯電ローラ
10 現像装置
11 クリーニング装置
13 中間転写ベルト
23 プロセスカートリッジ
32 現像ローラ
33 クリーニングブレード
34 潤滑剤塗布装置
35 塗布ブレード
36 塗布ブラシローラ
37 加圧スプリング
38 固形潤滑剤
40 テンションローラ
特開2009−015230号公報 特開2007−127737号公報

Claims (12)

  1. 表面が移動するように駆動される像担持体と、
    画像データに基づいて該像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、
    該像担持体の潜像に現像剤を供給して該潜像を現像する現像手段と、
    該像担持体の顕像を転写体に転写する転写手段と、
    該像担持体に残留した現像剤を除去するクリーニング手段と、
    該像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、を備えた画像形成装置において、
    複数の転写材に連続して画像を形成する画像形成動作中に、予め設定された潤滑剤塗布実行条件に基づいて上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断し、該潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断したとき、上記像担持体を駆動した状態で上記潤滑剤塗布手段を所定時間動作させて該像担持体に該潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布モードを実行する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記制御手段は、
    上記潤滑剤塗布実行条件として、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断するための、上記画像データに基づいて算出した画像面積率と比較される基準面積率と、上記転写材の連続出力枚数と比較される基準枚数とがそれぞれ設定され、
    上記画像形成動作中に、上記画像データに基づいて算出した画像面積率が上記基準面積率以上であり且つ転写材の連続出力枚数が上記基準枚数以上になったときに、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、該画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    上記制御手段は、
    上記像担持体の表面移動方向に交差する軸方向における一定区間ごとに該像担持体の表面を区切った複数の領域それぞれについて、上記画像データに基づいて画像面積率を算出し、
    上記画像形成動作中に、該複数の領域の画像面積率の少なくとも一つが上記基準面積率以上であり且つ転写材の連続出力枚数が上記基準枚数以上になったときに、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、該画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3の画像形成装置において、
    上記基準面積率が50[%]以上であり、
    上記基準枚数がA4サイズ換算で50[枚]以上であり、
    上記潤滑剤塗布モードで上記潤滑剤塗布手段を動作させる所定時間が5[秒]以上であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの画像形成装置において、
    上記像担持体を複数備え、該複数の像担持体それぞれに形成された顕像を上記転写材に重ね合わせて転写可能に構成され、
    上記制御手段は、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを該複数の像担持体ごとに独立に判断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    上記複数の像担持体は、黒色を含む互いに異なる複数の色の顕像がそれぞれ形成され、
    上記制御手段は、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを該黒色画像用の像担持体についてのみ判断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの画像形成装置において、
    当該画像形成装置の周囲温度を検知する温度検知手段を更に備え、
    上記制御手段は、
    上記潤滑剤塗布実行条件として、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断するための、当該画像形成装置の周囲温度の検知結果と比較される基準温度が設定され、
    上記画像形成動作中に、当該画像形成装置の周囲温度の検知結果が上記基準温度以上になったときに、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、該画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかの画像形成装置において、
    上記制御手段は、
    上記潤滑剤塗布実行条件として、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングか否かを判断するための、上記像担持体表面の線速と比較される基準線速が設定され、
    上記画像形成動作中に、該像担持体表面の線速が上記基準線速よりも小さくなったときに、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、該画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれかの画像形成装置において、
    上記制御手段は、上記画像形成動作中に、上記像担持体表面の線速が通常時の線速よりも遅くなる厚紙モードが選択されたとき、上記潤滑剤の塗布が必要なタイミングであると判断し、該画像形成動作を中断して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とするものである。
  10. 請求項1乃至9のいずれかの画像形成装置において、
    上記制御手段は、上記潤滑剤塗布モードの終了後に、上記中断した画像形成動作を再開することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかの画像形成装置において、
    上記転写手段は上記像担持体に対向する転写体を備え、
    上記像担持体と該転写体とが互いに接触する接触状態と離間状態とを取り得るように該像担持体と該転写体とを接離させる接離手段を更に備え、
    該接離手段は、上記制御手段による上記潤滑剤塗布モード実行時に該像担持体と該転写体とを離間状態にすることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかの画像形成装置において、
    上記像担持体上にテスト用の階調パターン像を形成し、該階調パターン像の画像濃度を測定し、該測定結果に基づいて画像形成プロセス条件を変えて画像濃度を安定させるプロセス制御を実行するプロセス制御手段を更に備え、
    上記制御手段は、該プロセス制御手段と協働し、該プロセス制御と連続して上記潤滑剤塗布モードを実行することを特徴とする画像形成装置。
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