JP2012044377A - 画像合成装置、画像合成方法、及びプログラム - Google Patents

画像合成装置、画像合成方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影画角に動体が存在する場合においても、白飛びや黒潰れの少ない合成画像を得ることができるようにする。
【解決手段】シャッターキーの押下が検出されたならば、適正露出を検出するとともに、この適正露出の0EVを「1」減少させた−1EVで撮影を実行して露出アンダー画像を取得し(ステップS102)、0EVを「1」増加させた+1EVで撮影を実行して露出オーバー画像を取得する(ステップS103)。露出オーバー画像と露光条件が等しくなるように、露出アンダー画像のゲインをアップさせることにより、この疑似露出オーバー画像を生成する(ステップS104)。疑似露出オーバー画像と露出オーバー画像とを用いて動体判定・αブレンディング処理を実行して、ブレンディング画像を生成し(ステップS105)、このブレンディング画像と前記露出アンダー画像とを画素加算合成する(ステップS107)。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像合成装置、画像合成方法、及びプログラムに関する。
従来より、撮像に関する技術分野において、撮影画像における白飛びや黒潰れなどの階調不足を解消する技術が考案されている。
例えば、下記特許文献においては、異なる露光量で連続的に撮影し、これらを適宜選択して合成処理することで、白飛びや黒潰れといった問題を解消し、ダイナミックレンジを拡大させる考案がなされている。
特開2003−264738号公報
しかしながら上記の画像合成技術の場合、効果を奏するのは撮影画角に対し主要被写体が動いていない、つまり動体が存在しないケースに限られる。撮影画角に動体が存在すると連続的に撮影した際に、主要被写体に位置ずれが生ずることにより、異なる露光量で連続的に撮影した画像を合成することが困難となる。
したがってそのような場合にはおいては、合成処理によるダイナミックレンジの拡大ができないという問題がある。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、撮影画角に動体が存在する場合においても、白飛びや黒潰れの少ない合成画像を得ることができるようにすることを目的とするものである。
前記課題を解決するために請求項1記載の発明は、略同一の撮影画角で且つ露光条件が夫々異なる複数の画像を取得する画像取得手段と、前記複数の画像における他の露光条件の画像と露光条件が等しくなるように、前記画像取得手段によって取得された複数の画像のうち露光量が低い方の画像の明るさのゲインを上げるよう制御するゲイン制御手段と、このゲイン制御手段によってゲインが上げられた画像と、このゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像とを比較することにより、前記撮影画角における動体領域を検出する動体領域検出手段と、前記ゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像における前記動体領域検出手段によって検出された動体領域の画像を、前記ゲインが上げられた画像における同領域の画像に置換する置換手段と、前記動体領域検出手段によって検出された動体領域について、前記ゲインが上げられた画像と前記ゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像との画素毎の差分の最大値を取得する差分取得手段と、この差分取得手段によって取得された情報を平均化し、これを透過強度の情報として前記置換手段による置換後の画像にブレンディングするブレンディング手段と、このブレンディング手段によってブレンディングされた画像と前記露光量の低い方の画像との画素加算合成画像を生成する生成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ブレンディング手段は、前記差分取得手段によって取得された情報を平均化し、この平均化された情報について更にコントラストを上げる処理を実行することを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記ブレンディング手段は、前記差分取得手段によって取得された情報を平均化し、これ平均化された情報について更に平滑化処理を実行することを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れか記載の発明において、前記画像取得手段は、撮像手段を含むことを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れか記載の発明において、前記画像とは、略同じ撮像画角で取得されたものであることを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、略同一の撮影画角で且つ露光条件が夫々異なる複数の画像を取得する画像取得ステップと、前記複数の画像における他の露光条件の画像と露光条件が等しくなるように、前記画像取得ステップによって取得された複数の画像のうち露光量が低い方の画像の明るさのゲインを上げるよう制御するゲイン制御ステップと、このゲイン制御ステップによってゲインが上げられた画像と、このゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像とを比較することにより、前記撮影画角における動体領域を検出する動体領域検出ステップと、前記ゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像における前記動体領域検出ステップによって検出された動体領域の画像を、前記ゲインが上げられた画像における同領域の画像に置換する置換ステップと、前記動体領域検出ステップによって検出された動体領域について、前記ゲインが上げられた画像と前記ゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像との画素毎の差分の最大値を取得する差分取得ステップと、この差分取得ステップによって取得された情報を平均化し、これを透過強度の情報として前記置換ステップによる置換後の画像にブレンディングするブレンディングステップと、このブレンディングステップによってブレンディングされた画像と前記露光量の低い方の画像との画素加算合成画像を生成する生成ステップと、を含むことを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、装置が有するコンピュータを、略同一の撮影画角で且つ露光条件が夫々異なる複数の画像を取得する画像取得手段、前記複数の画像における他の露光条件の画像と露光条件が等しくなるように、前記画像取得手段によって取得された複数の画像のうち露光量が低い方の画像の明るさのゲインを上げるよう制御するゲイン制御手段、このゲイン制御手段によってゲインが上げられた画像と、このゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像とを比較することにより、前記撮影画角における動体領域を検出する動体領域検出手段、前記ゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像における前記動体領域検出手段によって検出された動体領域の画像を、前記ゲインが上げられた画像における同領域の画像に置換する置換手段、前記動体領域検出手段によって検出された動体領域について、前記ゲインが上げられた画像と前記ゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像との画素毎の差分の最大値を取得する差分取得手段、この差分取得手段によって取得された情報を平均化し、これを透過強度の情報として前記置換手段による置換後の画像にブレンディングするブレンディング手段、このブレンディング手段によってブレンディングされた画像と前記露光量の低い方の画像との画素加算合成画像を生成する生成手段、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、撮影画角に動体が存在する場合においても、白飛びや黒潰れの少ない合成画像を得ることができる。
本発明の一実施の形態を適用した撮像装置の回路ブロック図である。 同撮像装置における処理手順を示すフローチャートである。 動体判定・ブレンディング処理の処理手順を示すフローチャートである。 連写された画像の一例を示す図である。 (a)は平滑化処理による処理結果を示す図であり、(b)は強調処理により処理結果を示す図である。 (a)は加算合成による合成画像を示す図であり、(b)は本実施の形態による合成画像を示す図である。 本発明の他の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る画像合成装置を備える撮像装置の回路構成図である。この撮像装置は、撮像部1、駆動制御部2、CDS/ADC3、キー入力部4、表示部5、画像記録部6、プログラムメモリ7、RAM8、制御部9、画像処理部10を有している。これらは、バスラインを介して接続されている。キー入力部4は撮影者の記録指示を検出するためのシャッターキー41を備え、画像処理部10は合成部11を備える。
同図において撮像部1は、CMOS等のイメージセンサ、このイメージセンサ上に設けられたRGBのカラーフィルタ、及び、駆動制御部2からの制御により、光の強度を電荷の蓄積として一定時間保持し、CDS/ADC3にアナログの撮像信号としてこれらを出力するドライバを内蔵する。そして、シャッターキー41、制御部9、駆動制御部2を経由した撮影者の撮影指示を検出することで、露光条件(シャッタースピード、若しくは絞り値)を変えながら、露出アンダー、適正露出、露出オーバーを含む複数の画像(カラー画像)を取得する。
CDS/ADC3は、撮像部1から出力される被写体の光学像に応じたアナログの撮像信号が入力される回路であって、入力した撮像信号を保持するCDSと、その撮像信号を増幅するゲイン調整アンプ(AGC)、増幅された撮像信号をデジタルの撮像信号に変換するA/D変換器(ADC)等から構成される。尚、ゲイン調整アンプの調整に関わる制御についても、駆動制御部2からの指示に基づき行われる。このため、露光条件(シャッタースピード、若しくは絞り値)を同じくして複数枚の画像を取得しても、RGBのゲイン調整アンプや画像の色味を順次変えることによる条件の異なる複数の画像を生成することができる。
尚、本実施の形態においては、駆動制御部2がゲイン調整アンプに関わる制御を行なうようにしたが、これに限らない。例えば上記の制御は制御部9で行なうようにしてもよい。
キー入力部4は、上述のシャッターキー41の他、本発明に係る画像の取得・記録を目的すとする撮影モードへの切り換え、表示の切り換え等を検出するための各種キーを備える。
表示部5は、合成された画像を表示する機能を有する。画像記録部6は、本発明に係る合成処理が実行された後、JPEG方式で符号化された画像データ(画像ファイル)を記憶・格納する。プログラムメモリ7は、制御部9、画像処理部10にて実行されるプログラムを記憶し、このプログラムは必要に応じて制御部9が読み出す。RAM8は、各処理により発生する処理中のデータを一時的に保持する機能を有する。制御部9は、この撮像装置全体の処理動作を制御する。画像処理部10は、画像データの符号化/復号化処理の他、本発明の特徴的構成に対応する合成部11を備える。
すなわち合成部11は、後述する露出オーバー画像と疑似露出オーバー画像との合成を実行するとともに、この合成画像について後述する動体判定マップを差分領域に対応する透過強度マップ(αマップ)として用いて動体による残像を少なくさせるものである。また、前記合成画像と露出アンダー画像とを画素加算合成することにより、ダイナミックレンジを拡大させるものである。
次に、本実施の形態の動作について説明する。ユーザがキー入力部4に設けられているモードボタンを操作して、本実施形態に係る撮影モードを設定すると、制御部9がプログラムメモリ7からプログラムを読み出して、図2のフローチャートに示すように、処理を開始する。
すなわち、制御部9はシャッターキー41の押下が検出されたか否かを判断する(ステップS101)。シャッターキー41の押下が検出されたならば、適正露出を検出するとともに、この適正露出の露出値0EVを「1」減少させた−1EVで駆動制御部2に指示して撮影を実行させ、この−1EVでの撮影により得られた露出アンダー画像をRAM8に一旦保存する(ステップS102)。引き続き、適正露出の露出値0EVを「1」増加させた+1EVで駆動制御部2に指示して撮影を実行させ、この+1EVでの撮影により得られた露出オーバー画像をRAM8に一旦保存する(ステップS103)。
したがって、このステップS102及びステップS103での処理により、図4(a)に示すYUV画像からなる露出アンダー画像Uと、同図(b)に示すYUV画像からなる露出オーバー画像OとがRAM8に保存される。図4において矢印tは、時間軸であり、連写された露出アンダー画像Uと露出オーバー画像Oとは、撮像画角全体を示す背景B内において動体としての手Hを上下に振っている状態で、略同じ撮像画角で連写したものである。両画像U、Oにおいて、背景Bは同一であるが、時間tが進むに従って手Hの像は背景B内において相対的に下方に変位し、露出オーバー画像Oの手Hの像は、露出アンダー画像Uの手Hの像よりも下に位置する。
尚、これら連写画像U、Oの連写に際しては、手ブレによる画像のブレは公知の技術(CCDシフトやレンズシフトによる画角補正技術)により補正されているものとする。しかし、各連写画像U、O中の手Hの像は動体ブレの要因とされる。
次に、露出オーバー画像Oと露光条件が等しくなるように、露出アンダー画像Uのゲインをアップさせることにより、この疑似露出オーバー画像を生成して、RAM8に一旦保存する(ステップS104)。つまり、−1EVで撮影された露出アンダー画像Uと、+1EVで撮影された露出オーバー画像Oとは、画像の明るさが4倍異なり、露出オーバー画像Oは、露出アンダー画像Uよりも4倍明るい。したがって、露出アンダー画像Uをデジタルゲイン4倍で処理することにより、露出オーバー画像Oと擬似的に露出条件が同一となる疑似露出オーバー画像を生成する。
次いで、動体判定・αブレンディング処理を行う(ステップS105)。図3は、動体判定・αブレンディング処理(ステップS105)の処理手順を示すフローチャートである。尚、この図3に示すフローチャートの説明に際しては、下記の式、符号あるいは関数を用いる。
Y_Under_4, U_ Under_4, V_ Under_4 :疑似露出オーバー画像YUV
Y_Over, U_Over, V_Over :露出オーバー画像 YUV
fMax() :最大値算出関数
fLpf() :平滑化関数
fEmphasis() :マップ強調関数
図3のフローチャートにおいて、制御部9は疑似露出オーバー画像と露出オーバー画像との差分絶対値を、下記式[1]〜[3]に示すように、両画像の画素毎に求める(ステップS201)。
つまり、
Diff_Y = |Y_Under_4 − Y_Mid | ・・・式[1] // Yの差分絶対値
Diff_U = |U_Under_4 − U_Mid | ・・・式[2] // Uの差分絶対値
Diff_V = |V_Under_4 − V_Mid | ・・・式[3] // Vの差分絶対値
を前記両画像の画素毎に求める。
そして、差分が大きいほど、被写体が動いた可能性が高い領域であるといえるから、下記式[4]に示すように差分が最大のもの(両画像の対応する画素毎に差分が最大のもの)を選択する(ステップS202)。
Diff = fMax(Diff_Y, Diff_U, Diff_V) ・・・式[4]
次に、下記式[5]で示すように、両画像の最大差分を平均化する処理を実行する(ステップS203)。
Ave_Diff = (Diff[0] + Diff[1] + ・・・ + Diff[N]) / N-1 ・・・式[5]
更に、下記式[6]で示すように、平滑化処理を実行する(ステップS204)。
Diff_Lpf = fLpf(Diff) ・・・式[6]
このステップS204での平滑化処理により、図5(a)に示すように、動体判定マップMが生成されることとなる。この動体判定マップMにおいて、斜線で示した部分は、α=0であって全透過させる領域であり、白抜き部分は、α=255であって不透過とする領域である。
引き続き、下記式[7]で示すように、強調処理を行って前記動体判定マップMのコントラストをアップさせる(ステップS105)。
Map_Move = fEmphasis (Diff_Lpf) ・・・式[7]
このステップS205での平滑化処理により、図5(b)に示すように、動体判定マップMにおいて動体である手Hの像の領域におけるコントラストがアップされる。
しかる後に、この図5(b)に示した動体判定マップM((Map_ Move [0 ~ 255]: 0=動体なし)をαマップとして用いて、前述した疑似露出オーバー画像と露出オーバー画像とを合成する(ステップS206)。
合成された画像(以下、ブレンディング画像という)各画素のYUVの各パラメータ(Y_result_Over,U_result_Over,V_result_Over)は下記式[8]〜[10]で表現される。
Y_result_Over = (Y_Over ×(255 − Map_Move) + Y_Under_4 × Map_Move) / 255
・・・式[8]
U_result_Over = (U_Over ×(255 − Map_Move) + U_Under _4 × Map_Move) / 255
・・・式[9]
V_result_Over = (V_Over ×(255 − Map_Move) + V_Under _4 × Map_Move) / 255
・・・式[10]
そして、図2のフローチャートにおけるステップS105に続くステップS106においては、このブレンディング画像をRAM8に一旦保存する。引き続き、このRAM8に一旦保存したブレンディング画像と前記露出アンダー画像Uとを画素加算合成する(ステップS107)。 これにより、図6(b)に示すように、背景Bと手Hとからなる合成画像PMを表すYUV画像データが生成されることとなる。
ここで、図6(a)は、露出アンダー画像Uと露出オーバー画像Oとを単に平均加算処理した合成画像PNである。このように、連写された画像を単に平均加算処理した合成画像PNにあっては、動体像である手Hの像に大きなブレが生じてしまう。これに対し、本実施の形態によれば、手Hの像が動いている場合においても、図6(b)に示すように、動体ブレの少ない合成画像PMを得ることができる。
また、撮影画角に動体が存在する場合においても、白飛びや黒潰れの少ない合成画像PMを得ることができる。
しかも前述のように、ステップS204で平滑化処理を行うことから、合成による動体(手H)と背景との境界線をより自然なものにすることができる。
また、前述のステップS205では、マップMのコントラストを上げる処理を実行したことから、合成処理における被写体ブレの残像(ゴースト)を減少させることもできる。
以上のようにして、合成画像PMを表すYUV画像データを生成したならば、完成画像である合成画像PMのYUV画像データを、JPEG方式で符号化しファイル化して、画像記録部6に記録保存し(ステップS110)、処理を終了する。
尚、本実施の形態においては、YUV画像データを用いた場合を示したが、RGB画像データを用いるようにしてもよい。この場合、RGBそれぞれについて、同様に差分二乗を算出する。
図7は、本発明の他の実施の形態における処理手順を示すフローチャートであり、略同一画角で撮影した三枚の画像、露出アンダー画像、露出ノーマル画像、露出オーバー画像を用いるようにしたものである。ユーザがキー入力部4に設けられているモードボタンを操作して、本実施形態に係る撮影モードを設定すると、制御部9がプログラムメモリ7からプログラムを読み出して、このフローチャートに示すように、処理を開始する。
すなわち、制御部9はシャッターキー41の押下が検出されたか否かを判断する(ステップS301)。シャッターキー41の押下が検出されたならば、適正露出を検出するとともに、この適正露出の露出値0EVを「2」減少させた−2EVで駆動制御部2に指示して撮影を実行させ、この−2EVでの撮影により得られた露出アンダー画像をRAM8に一旦保存する(ステップS302)。
また、適正露出の露出値0EVで駆動制御部2に指示して撮影を実行させ、この0EVでの撮影により得られた露出ノーマル画像をRAM8に一旦保存する(ステップS303)。さらに、適正露出の露出値0EVを「2」増加させた+2EVで駆動制御部2に指示して撮影を実行させ、この+2EVでの撮影により得られた露出オーバー画像をRAM8に一旦保存する(ステップS304)。
したがって、このステップS302及びステップS303での処理により、YUV画像からなる露出アンダー画像、露出ノーマル画像、及び、露出オーバー画像がRAM8に保存される。
次に、露出ノーマル画像と露光条件が等しくなるように、露出アンダー画像のゲインをアップさせることにより、第1の疑似露出オーバー画像を生成し、且つ露出オーバー画像と露光条件が等しくなるように、露出アンダー画像のゲインをアップさせることにより、第2の疑似露出オーバー画像を生成して、RAM8に一旦保存する(ステップS305)。つまり、−2EVで撮影された露出アンダー画像と、0EVで撮影された露ノーマル画像とは、画像の明るさが8倍異なり、露出ノーマル画像は、露出アンダー画像よりも8倍明るい。したがって、露出アンダー画像をデジタルゲイン8倍で処理することにより、露出ノーマル画像と擬似的に露出条件が同一となる第1疑似露出オーバー画像を生成する。
また、−2EVで撮影された露出アンダー画像と、+2EVで撮影された露オーバー画像とは、画像の明るさが16倍異なり、露出オーバー画像は、露出アンダー画像よりも16倍明るい。したがって、露出アンダー画像をデジタルゲイン16倍で処理することにより、露出オーバー画像と擬似的に露出条件が同一となる第2疑似露出オーバー画像を生成する。そして、これら第1疑似露出オーバー画像と、第2疑似露出オーバー画像とをRAM8に一旦保存する。
次いで、1回目の動体判定・ブレンディング処理が終了しているか否かを判断する(ステップS306)。未だ動体判定・ブレンディング処理が実行されておらず、今回が1回目の処理であるならば、ステップS306の判断がNOとなって、ステップS307に進む。そして、擬似的に露出値が等しい第1疑似露出オーバー画像と露出ノーマル画像とを用いて、動体判定・αブレンディング処理を行う。この動体判定・αブレンディング処理(ステップS307)の処理手順は、図3のフローチャートに基づいて説明した前記実施の形態と同様である。この第1疑似露出オーバー画像と露出ノーマル画像とを用いた動体判定・αブレンディング処理が終了したならば、これにより得られた第1ブレンディング画像をRAM8に一旦保存し(ステップS308)、ステップS306に戻る。
すると、1回目の動体判定・αブレンド処理が終了したことから、ステップS306の判断がYESとなる。したがって、ステップS309に進み、擬似的に露出値が等しい第2疑似露出オーバー画像と露出オーバー画像とを用いて、動体判定・αブレンディング処理を行う。この動体判定・αブレンディング処理(ステップS309)の処理手順も、図3のフローチャートに基づいて説明した前記実施の形態と同様である。この第2疑似露出オーバー画像と露出オーバー画像とを用いた動体判定・αブレンディング処理が終了したならば、これにより得られた第2ブレンディング画像をRAM8に一旦保存する(ステップS310)。
引き続き、これらRAM8に一旦保存した第1ブレンディング画像及び第2ブレンディング画像と前記露出アンダー画像とを画素加算合成し、この合成画像を表すYUV画像データを生成する(ステップS311)。 しかる後に、完成画像である合成画像PMのYUV画像データを、JPEG方式で符号化しファイル化して、画像記録部6に記録保存し(ステップS312)、処理を終了する。
尚、この本実施の形態においては、ステップS311において、第1ブレンディング画像、第2ブレンディング画像、及び、露出アンダー画像を画素加算合成して、完成画像を得るようにした。しかし、第1ブレンディング画像と露出アンダー画像とのみを画素加算合成して完成画像を得るようにし、あるいは第2ブレンディング画像と露出アンダー画像とを画素加算合成し完成画像を得るようにしてもよい。
1 撮像部
2 駆動制御部
3 CDS/ADC
4 キー入力部
5 表示部
6 画像記録部
7 プログラムメモリ
8 RAM
9 制御部
10 画像処理部
11 合成部
41 シャッターキー

Claims (7)

  1. 略同一の撮影画角で且つ露光条件が夫々異なる複数の画像を取得する画像取得手段と、
    前記複数の画像における他の露光条件の画像と露光条件が等しくなるように、前記画像取得手段によって取得された複数の画像のうち露光量が低い方の画像の明るさのゲインを上げるよう制御するゲイン制御手段と、
    このゲイン制御手段によってゲインが上げられた画像と、このゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像とを比較することにより、前記撮影画角における動体領域を検出する動体領域検出手段と、
    前記ゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像における前記動体領域検出手段によって検出された動体領域の画像を、前記ゲインが上げられた画像における同領域の画像に置換する置換手段と、
    前記動体領域検出手段によって検出された動体領域について、前記ゲインが上げられた画像と前記ゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像との画素毎の差分の最大値を取得する差分取得手段と、
    この差分取得手段によって取得された情報を平均化し、これを透過強度の情報として前記置換手段による置換後の画像にブレンディングするブレンディング手段と、
    このブレンディング手段によってブレンディングされた画像と前記露光量の低い方の画像との画素加算合成画像を生成する生成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像合成装置。
  2. 前記ブレンディング手段は、前記差分取得手段によって取得された情報を平均化し、この平均化された情報について更にコントラストを上げる処理を実行することを特徴とする請求項1記載の画像合成装置。
  3. 前記ブレンディング手段は、前記差分取得手段によって取得された情報を平均化し、これ平均化された情報について更に平滑化処理を実行することを特徴とする請求項1又は2記載の画像合成装置。
  4. 前記画像取得手段は、撮像手段を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の画像合成装置。
  5. 前記画像とは、略同じ撮像画角で取得されたものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載の画像合成装置。
  6. 略同一の撮影画角で且つ露光条件が夫々異なる複数の画像を取得する画像取得ステップと、
    前記複数の画像における他の露光条件の画像と露光条件が等しくなるように、前記画像取得ステップによって取得された複数の画像のうち露光量が低い方の画像の明るさのゲインを上げるよう制御するゲイン制御ステップと、
    このゲイン制御ステップによってゲインが上げられた画像と、このゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像とを比較することにより、前記撮影画角における動体領域を検出する動体領域検出ステップと、
    前記ゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像における前記動体領域検出ステップによって検出された動体領域の画像を、前記ゲインが上げられた画像における同領域の画像に置換する置換ステップと、
    前記動体領域検出ステップによって検出された動体領域について、前記ゲインが上げられた画像と前記ゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像との画素毎の差分の最大値を取得する差分取得ステップと、
    この差分取得ステップによって取得された情報を平均化し、これを透過強度の情報として前記置換ステップによる置換後の画像にブレンディングするブレンディングステップと、
    このブレンディングステップによってブレンディングされた画像と前記露光量の低い方の画像との画素加算合成画像を生成する生成ステップと、
    を含むことを特徴とする画像合成方法。
  7. 装置が有するコンピュータを、
    略同一の撮影画角で且つ露光条件が夫々異なる複数の画像を取得する画像取得手段、
    前記複数の画像における他の露光条件の画像と露光条件が等しくなるように、前記画像取得手段によって取得された複数の画像のうち露光量が低い方の画像の明るさのゲインを上げるよう制御するゲイン制御手段、
    このゲイン制御手段によってゲインが上げられた画像と、このゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像とを比較することにより、前記撮影画角における動体領域を検出する動体領域検出手段、
    前記ゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像における前記動体領域検出手段によって検出された動体領域の画像を、前記ゲインが上げられた画像における同領域の画像に置換する置換手段、
    前記動体領域検出手段によって検出された動体領域について、前記ゲインが上げられた画像と前記ゲインが上げられた画像と露光条件が等しい画像との画素毎の差分の最大値を取得する差分取得手段、
    この差分取得手段によって取得された情報を平均化し、これを透過強度の情報として前記置換手段による置換後の画像にブレンディングするブレンディング手段、
    このブレンディング手段によってブレンディングされた画像と前記露光量の低い方の画像との画素加算合成画像を生成する生成手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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