JP2009118052A - 画像信号処理方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】偽色の発生を抑えて高品質な画像を得ることができる画像信号処理方法及び装置を提供する。
【解決手段】画素ごとのR、G、B各色の色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、Nビットの信号として出力する場合において、各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、所望のビット数(N)よりも上位側に余裕を持たせたビット数(M)の色信号を生成する。そして、その色補正後の各色信号の中で最大となる色信号を選出し、選出した色信号をNビットにすると、飽和する信号レベルを検出する。検出された信号レベルを超える色信号について、等倍より大きな偽色補正ゲインをかけて偽色補正し、Nビットとなるようリミットをかけて出力する。
【選択図】 図10

Description

本発明は画像信号処理方法及び装置に係り、特に画像信号を構成する各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正する画像信号処理方法及び装置に関する。
デジタルカメラで行われる信号処理の一つにホワイトバランス補正がある。ホワイトバランス補正は、色温度が異なる光源状態でも、白色を正確に白く映し出すように補正する処理であり、白色の被写体を撮像したときに得られるR、G、Bの各色信号が、すべて等しくなるようにゲインをかけるものである。
しかし、このようにゲインをかけてホワイトバランス補正すると、図18に示すように、色ごとに飽和レベルが異なるため、高輝度部分で偽色が発生するという問題がある。
そこで、特許文献1では、ゲイン処理後の各色信号が飽和状態であるか否かを判定し、飽和状態であれば、他の色信号のレベルに置き換えることで、色飽和による偽色の発生を防止する方法が提案されている。
特開2004−328564号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、閾値判別の結果によって、色が切り換わってしまうという欠点がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、偽色の発生を抑えて高品質な画像を得ることができる画像信号処理方法及び装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、画像信号を構成する各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、Nビットの色信号を生成する画像信号処理方法であって、画像信号を構成する各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、M(N<M)ビットの色信号を生成するステップと、色補正後の各色信号の中で最大となる色信号を選出するステップと、選出した色信号をNビットにすると、飽和する信号レベルを検出するステップと、色補正後の各色信号に対して、前記信号レベルを超える色信号に所定の偽色補正ゲインをかけて偽色補正し、Nビットの色信号を生成するステップと、からなることを特徴とする画像信号処理方法を提供する。
請求項1に係る発明では、まず、各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、所望のビット数(N)よりも上位側に余裕を持たせたビット数(M)の色信号を生成する。そして、その色補正後の各色信号の中で最大となる色信号を選出し、選出した色信号をNビットにすると、飽和する信号レベルを検出する。ここで、この検出された信号レベルを超える色信号については、Nビットにすると、各色の比が正確に保たれず、偽色が生じる。そこで、各色信号に対して、検出された信号レベルを超える色信号に所定の偽色補正ゲインをかけ、少しでも元の色の比に保たれるように補正し、Nビットの色信号を生成する。このように処理することにより、偽色が発生する領域については、彩度が落とされて、色の変化が分かりにくくなり、見た目に違和感のない高品質な画像を得ることができる。
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記画像信号が取得された時の撮影モードの情報を取得し、該撮影モードに応じて前記偽色補正ゲインを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理方法を提供する。
請求項2に係る発明によれば、画像信号が取得された時の撮影モードに応じて偽色補正ゲインが切り替えられる。これにより、より適切な偽色補正ゲインを用いて、偽色補正を行うことができる。たとえば、マニュアルモードの場合は、撮影者の意図を考慮して、常に等倍となるように偽色補正ゲインを設定する(偽色補正は行わない)。また、水中モードの場合は、B成分が多く、B信号の飽和が生じやすいため、B信号の飽和に対しては積極的に補正するように偽色補正ゲインを設定する。また、夕焼けモードの場合は、R成分が多く、R信号の飽和が生じやすいため、R信号の飽和に対しては積極的に補正するように偽色補正ゲインを設定する。このように、撮影シーンに応じて設定される撮影モードの情報を利用することにより、より適切に偽色補正を行うことができ、より高品質な画像を得ることができる。
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、前記画像信号が取得された時の色温度の情報を取得し、該色温度に応じて前記偽色補正ゲインを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理方法を提供する。
請求項3に係る発明によれば、画像信号が取得された時の色温度に応じて偽色補正ゲインが切り替えられる。これにより、より適切な偽色補正ゲインを用いて、偽色補正を行うことができる。たとえば、低色温度の場合は、全体として赤みが強く、R信号の飽和が広範囲に生じやすいため、R信号の飽和に対しては積極的に補正するように偽色補正ゲインを設定する。一方、高色温度の場合は、全体として青みが強く、B信号の飽和が広範囲に生じやすいため、B信号の飽和に対しては積極的に補正するように偽色補正ゲインを設定する。このように、撮影シーンの色温度の情報を利用することにより、より適切に偽色補正を行うことができ、より高品質な画像を得ることができる。
請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、前記画像信号に対してダイナミックレンジを拡大する処理を行う場合において、設定するダイナミックレンジが閾値未満の場合は、前記偽色補正は行わず、画像信号を構成する各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、Nビットの色信号を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の画像信号処理方法を提供する。
ダイナミックレンジを拡大する処理を行うと、通常のダイナミックレンジでは白飛びしている被写体(全ての色信号が飽和している被写体)であっても、一部の色信号だけが飽和してしまう場合がある。その一方で請求項1〜3に係る発明のように、色補正された色信号に対して更に偽色補正すると、白に飽和しやすく、ダイナミックレンジが狭くなってしまう。そこで、請求項4に係る発明では、設定するダイナミックレンジの広狭によって偽色補正の有無を切り替え、設定するダイナミックレンジが閾値以上の場合のみ、偽色補正の処理を実施する。これにより、互いの欠点を補うことができ、より高品質な画像を得ることができる。
請求項5に係る発明は、前記目的を達成するために、画像信号を構成する各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、Nビットの色信号を生成する画像信号処理装置であって、画像信号を構成する各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、M(N<M)ビットの色信号を生成する色補正手段と、前記色補正手段で色補正された各色信号の中で最大となる色信号を選出する選出手段と、前記選出手段で選出した色信号をNビットにすると、飽和する信号レベルを検出する検出手段と、前記色補正手段で色補正された各色信号に対して、前記信号レベルを超える色信号に所定の偽色補正ゲインをかけて偽色補正し、Nビットの色信号を生成する偽色補正手段と、を備えたことを特徴とする画像信号処理装置を提供する。
請求項5に係る発明によれば、請求項1に係る発明と同様に、偽色が発生する領域で彩度を落とすことにより、見た目に違和感のない高品質な画像を得ることができる。
請求項6に係る発明は、前記目的を達成するために、前記画像信号が取得された時の撮影モードの情報を取得する撮影モード情報取得手段を有し、前記偽色補正手段は、前記撮影モード情報取得手段で取得された撮影モードに応じて前記偽色補正ゲインを切り替えることを特徴とする請求項5に記載の画像信号処理装置を提供する。
請求項6に係る発明によれば、請求項2に係る発明と同様に、撮影モードに応じて偽色補正ゲインを切り替えることにより、より適切な偽色補正ゲインを用いて、偽色補正を行うことができる。
請求項7に係る発明は、前記目的を達成するために、前記画像信号が取得された時の色温度の情報を取得する色温度情報取得手段を有し、前記偽色補正手段は、前記色温度情報取得手段で取得された色温度に応じて前記偽色補正ゲインを切り替えることを特徴とする請求項5に記載の画像信号処理装置を提供する。
請求項7に係る発明によれば、請求項3に係る発明と同様に、色温度に応じて偽色補正ゲインを切り替えることにより、より適切な偽色補正ゲインを用いて、偽色補正を行うことができる。
請求項8に係る発明は、前記目的を達成するために、前記画像信号に対してダイナミックレンジを拡大する処理を行う場合において、画像信号を構成する各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、Nビットの色信号を生成する第2の色信号補正手段と、設定するダイナミックレンジの情報を取得するダイナミックレンジ情報取得手段と、前記第2の色信号補正手段で生成されたNビットの色信号と前記偽色信号補正手段で生成されたNビットの色信号とを取り込み、前記ダイナミックレンジ情報取得手段で取得されたダイナミックレンジが閾値未満の場合は、前記第2の色信号補正手段で生成されたNビットの色信号を出力し、閾値以上の場合は、前記偽色信号補正手段で生成されたNビットの色信号を出力する出力切替手段と、を備えたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか一に記載の画像信号処理装置を提供する。
請求項8に係る発明によれば、請求項4に係る発明と同様に、設定するダイナミックレンジの広狭によって偽色補正の有無を切り替えることにより、偽色の発生を効果的に抑制することができ、高品質な画像を得ることができる。
本発明に係る画像信号処理方法及び装置によれば、偽色の発生を抑えて高品質な画像を得ることができる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る画像信号処理方法及び装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1、2は、それぞれ本発明が適用されたデジタルカメラ10の外観構成を示す正面斜視図と背面斜視図である。
図1に示すように、矩形の箱状に形成されたカメラ本体12の前面には、撮影レンズ14、ストロボ16等が設けられており、また、上面には、シャッタボタン18、電源ボタン20等が設けられている。
また、図2に示すように、カメラ本体12の背面には、ズームボタン22、メニューボタン24、キャンセルボタン26、決定ボタン28、十字ボタン30、再生ボタン32等の各種操作ボタン類、各種表示を行うためのモニタ34等が設けられている。
また、図示されていないが、カメラ本体12の底面には、メモリカードを装填するためのメモリカードスロット、バッテリを装填するためのバッテリ装填室等が開閉自在なカバーを介して設けられている。
撮影レンズ14は、沈胴式のズームレンズで構成されており、カメラの電源をONすると、カメラ本体12の前面から繰り出される。
ストロボ16は、キセノン管で構成されており、必要に応じて被写体に向けてストロボ光を発光する。
シャッタボタン18は、いわゆる半押しと全押しが可能な二段ストローク式の押下ボタンで構成されている。デジタルカメラ10は、このシャッタボタン18が半押しされると、AE(自動露出)、AWB(自動ホワイトバランス)、AF(自動焦点合わせ)の各処理を実行して撮影準備を行う。そして、全押しされると、本撮影の処理を実行し、撮影により得られた画像をメモリカードに記録する。
電源ボタン20は、押下式のボタンで構成されており、カメラの電源をON/OFFするのに用いられる。デジタルカメラ10は、電源OFFの状態で電源ボタン20を押すと、撮影モードの状態で起動する。そして、この撮影モードの状態で再生ボタン32を押すと、再生モードに移行する。また、電源OFFの状態で再生ボタン32を押すと、再生モードの状態で起動する。そして、この再生モードの状態でシャッタボタン18を押すと、撮影モードに移行する。
ズームボタン22は、シーソー式のスイッチで構成されており、一方へ操作されると、テレ側へのズームが指示され、他方へ操作されると、ワイド側へのズームが指示される。
メニューボタン24は、モニタ34へのメニュー画面の表示を指示するボタンとして用いられる。本実施の形態のデジタルカメラ10は、このモニタ34に表示されるメニュー画面を利用して各種設定が行われる。たとえば、画像サイズや撮影感度、撮影モード(オートモード、マニュアルモード、絞り優先AEモード、シャッタ速度優先AEモード、プログラムAEモード、シーンプログラムモード(人物、水中、夕景、夜景、スポーツ、風景等))、ストロボモード(オート発光、強制発光、赤目軽減発光、スローシンクロ、発光禁止)、マクロモード(ON/OFF)、ホワイトバランス設定(オート、プリセット(蛍光灯、電球、晴、曇、日陰等)、マニュアル)、測光方式(分割測光、スポット、中央重点等)、フォーカス(オートエリアAF、センター固定AF、エリア選択AF、マニュアル)、AF方式(シングル、コンティニュアス)、ダイナミックレンジ(通常、広ダイナミックレンジ)等の設定が行われる。ユーザは、モニタ34の表示に従ってキャンセルボタン26、決定ボタン28、十字ボタン30等を利用して、各種設定を行う。
なお、上記撮影モードの設定における「オートモード」は、画像サイズと撮影感度を除く全ての設定をカメラ側が自動で行って撮影するモード、「マニュアルモード」は、絞りとシャッタ速度を自由に設定して撮影できるモード、「絞り優先AEモード」は、絞りを自由に設定して撮影できるオートモード、「シャッタ速度優先AEモード」はシャッタ速度を自由に設定して撮影できるオートモード、「プログラムAEモード」は、絞りとシャッタ速度以外を自由に設定できるオートモードである。
また、「シーンプログラムモード」は、シーンに適した露出設定が自動で行われ、シーンに適した画像処理が自動で行われるモードである。ここで、「人物」は、人物撮影に適した処理が行われるモード、「水中」は、水中撮影に適した処理が行われるモード、「夕景」は、夕景撮影に適した処理が行われるモード、「夜景」は、夜景撮影に適した処理が行われるモード、「スポーツ」は、スポーツ撮影に適した処理が行われるモード、「風景」は、風景撮影に適した処理が行われるモードである。
また、ダイナミックレンジの設定における「広ダイナミックレンジ」は、高輝度の部分と低輝度の部分が存在する被写体を撮影するためのモードであり、ダイナミックレンジを拡大する処理が行われる。
モニタ34は、カラー液晶ディスプレイで構成され、上述した各種設定時における操作画面として使用される他、再生モード時に撮影済み画像が表示されて再生用モニタとして使用される。また、撮影時には、撮像素子で捉えた画像がスルー表示されて、電子ファインダとして使用される。
図3は、デジタルカメラ10の電気的構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ10は、全体の動作をCPU50によって統括制御される。CPU50は、所定の制御プログラムを実行することにより、操作部(シャッタボタン18、電源ボタン20、ズームボタン22、メニューボタン24、キャンセルボタン26、決定ボタン28、十字ボタン30、再生ボタン32等の各種操作部材)52から入力される操作信号に応じてデジタルカメラ10の各部を制御する。
ROM54には、このCPU50が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データが記録されている。CPU50は、このROM54に記録された制御プログラムをSDRAM56に読み出し、逐次実行することにより、デジタルカメラ10の各部を制御する。
なお、このSDRAM56は、プログラムの実行処理領域として利用されるほか、画像データ等の一時記憶領域、演算処理等の各種作業領域として利用される。
また、フラッシュメモリ58は、ユーザ設定情報等の各種設定情報等の記録領域として利用され、VRAM60は、モニタ34に表示させる画像データ専用の記録領域として利用される。
撮影レンズ14は、図示しないズームレンズ、フォーカスレンズ、絞りを備えており、それぞれ図示しない駆動装置に駆動されて動作する。CPU50は、図示しないレンズ制御部を介してこの駆動装置の駆動を制御して、ズームレンズ、フォーカスレンズ及び絞りの動作を制御する。
撮影レンズ14の後段には、撮像素子として、カラーCCDイメージセンサ(CCD)62が配置されている。CCD62は、周知のように多数の受光素子がマトリクス状に配列された受光面を備えている。撮影レンズ14を通過した被写体光は、このCCD62の受光面上に結像され、各受光素子によって電気信号に変換される。
CCD62は、CCDドライバ64から供給される垂直転送クロック及び水平転送クロックに同期して、各画素に蓄積された電荷を1ラインずつシリアルな画像信号として出力する。CPU50は、CCDドライバ64を制御して、CCD62の駆動を制御する。
なお、各画素の電荷蓄積時間(露出時間)は、CCDドライバ64から与えられる電子シャッタ駆動信号によって決められる。CPU50は、CCDドライバ64に対して電荷蓄積時間を指示する。
また、画像信号の出力は、デジタルカメラ10のモードが、撮影モードにセットされると開始される。すなわち、デジタルカメラ10のモードが、撮影モードにセットされると、モニタ34にスルー画像を表示するために、画像信号の出力が開始される。
CCD62から出力される画像信号は、アナログ信号であり、このアナログの画像信号は、アナログ信号処理部66に取り込まれる。
アナログ信号処理部66は、相関二重サンプリング回路(CDS)、自動ゲインコントロール回路(AGC)等を含んで構成されている。CDSは、画像信号に含まれるノイズの除去を行い、AGCは、ノイズ除去された画像信号を所定のゲインで増幅する。
アナログ信号処理部66で所要の信号処理が施されたアナログの画像信号はA/D変換器68に取り込まれる。A/D変換器68は、取り込んだアナログの画像信号をNビット(本例では14ビット)の階調幅を持ったデジタルの画像信号に変換する。この画像信号は、いわゆるRAWデータであり、画素ごとR、G、Bの濃度を示す階調値を有している。
A/D変換器68でデジタル信号に変換された1コマ分の画像信号は、バス70を介してSDRAM56に格納される。
バス70には、上記CPU50、ROM54、SDRAM56、フラッシュメモリ58、VRAM60、A/D変換器68のほか、デジタル信号処理部100、AF検出部74、AE/AWB検出部76、圧縮/伸張処理部78、記録制御部80、表示制御部84等が接続されており、これらはバス70を介して互いに情報の送受信できるようにされている。
SDRAM56に格納された1コマ分の画像信号は、点順次(画素の順番)にデジタル信号処理部100に取り込まれる。
デジタル信号処理部100は、点順次に取り込んだR、G、Bの各色の画像信号(色信号)に対して所定の信号処理を施し、輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとからなる画像信号(YC信号)を生成する。
図4は、デジタル信号処理部100の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、デジタル信号処理部100は、ホワイトバランスゲイン算出回路102、オフセット補正回路104、RGB補間演算回路106、ゲイン補正回路108、階調補正回路110、RGB/YC変換回路112、輪郭補正回路114、色差マトリクス回路116、色温度評価値算出回路118等を備えて構成されている。
ホワイトバランスゲイン算出回路102は、ホワイトバランス補正を行うために、AE/AWB検出部76で算出された積算値を取り込み、ホワイトバランス補正用のゲイン値(色補正ゲイン)を算出する。
オフセット補正回路104は、黒色の被写体を撮影した場合に黒色が表現されるように、SDRAM56から点順次に取り込まれたR、G、Bの各色の画像信号(Nビット)に対して所定のオフセット処理を施す。すなわち、R、G、Bの各色の画像信号に対してあらかじめ設定されたオフセット値を減算して出力する。
RGB補間演算回路106は、オフセット処理されたR、G、Bの色信号(Nビット)を補間演算して、各画素位置におけるR、G、B3色の信号を求める。すなわち、単板式の撮像素子の場合、各画素からは、R、G、Bのいずれか一色の信号しか出力されないため、出力しない色を周囲の画素の色信号から補完演算により求める。たとえば、Rを出力する画素では、この画素位置におけるG、Bの色信号が、どの程度になるかを周囲の画素のG、B信号から補間演算により求める。
なお、このようにRGB補完演算は、単板式の撮像素子に特有のものなので、撮像素子134に三板式のものを用いた場合には不要となる。
ゲイン補正回路108は、同時化された各画素の色信号(Nビット)に対して、ホワイトバランスゲイン算出回路102で算出されたゲイン値(色補正ゲイン)を用いてホワイトバランス補正(色補正)を行うとともに、所定の偽色補正ゲインを用いて偽色補正を行う。そして、Nビット(本例では、14ビット)の信号として階調補正回路110に出力する。なお、このゲイン補正回路108における処理については、後に詳述する。
階調補正回路110は、ゲイン補正された画像信号に対して階調変換処理を施す。すなわち、画像データをモニタに出力すると、モニタに入力された階調値とモニタが出力する階調値との間にズレが生じることから、このズレを補正するために、ゲイン補正後の画像信号に対して所定の階調変換処理(いわゆるガンマ補正)を施す。
図5に示すように、階調補正回路110には、上記のズレを補正するためのガンマ変換テーブルが、あらかじめ設けられている。階調補正回路110は、このガンマ変換テーブルに基づいて画像信号の入力階調値を変換する。
なお、デジタルカメラ10が広ダイナミックレンジ撮影モードにセットされている場合、所定の前処理が行われた後、上記のガンマ変換テーブルを用いた階調変換処理が行われる。以下、この前処理について説明する。
図6に示すように、階調補正回路110には、100%モード、200%モード、400%モードの3つの階調変換テーブルが設けられている。階調補正回路110は、入力された画像のダイナミックレンジに応じて、この3つの階調変換テーブルの中から一つを選択し、選択した階調変換テーブルに基づいて、画像信号が持つ画素ごとの階調値を変換して、前処理を施す。
ここで、この前処理で用いる階調変換テーブルは、以下の手順で決定される。
まず、入力画像を16分割し、各領域における輝度の平均値(輝度平均値)を算出する。そして、全16領域での輝度平均値を比較することにより、輝度平均値の最大値を検出する。
階調補正回路110は、輝度平均値の最大値が、0〜255であるとき、すなわち被写体輝度が低いと判断される場合には、100%モードを選択する。また、輝度平均値の最大値が、256〜511であるときには、200%モードを選択し、512〜1023のときには、400%モードを選択する。
図7に示すように、100%モードでは、入力階調値に対して出力階調値が4倍になるように階調変換処理が施される(入力階調値が255のときに出力階調値が1023となるような直線を描く入出力特性にて階調変換処理が施される。)。
また、200%モードでは、入力階調値が高くなるにつれてなだらかなカーブを描く入出力特性にて階調変換される(入力階調値が511のときに出力階調値が1023となるような非線形のカーブを描く入出力特性にて階調変換処理が施される。)。
また、400%モードでは、入力階調値が高くなるにつれて更になだらかなカーブを描く入出力特性にて階調変換される(入力階調値が1023のときに出力階調値が1023となるような非線形のカーブを描く入出力特性にて階調変換処理が施される。)。
このように、広ダイナミックレンジ撮影モードにセットされている場合、階調補正回路110に入力された画像信号は、まず、所定の階調変換テーブルによって階調変換処理(前処理)が施され、この前処理が施された画像信号が、ガンマ変換テーブルによって更に階調変換処理(ガンマ変換処理)が施される。これにより、100%モード、200%モード、400%モードの各階調変換テーブルによって階調変換処理のなされた画像信号は最終的に、図7に示すように階調値が変換されて出力される。
このように階調補正回路110は、ホワイトバランス補正された画像信号に対して所定の階調補正処理を施す。
RGB/YC変換回路112は、階調補正された画像信号から輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとを生成する。生成された輝度信号Yと色差信号Cr、Cbは、それぞれ輪郭補正回路114、色差マトリクス回路116に出力される。
輪郭補正回路114は、取り込んだ輝度信号Yに対して所定の輪郭補正処理を行う。
一方、色差マトリクス回路116は、レベル変換処理後の色差信号Cr、Cbに対し、所定の色差マトリクス(C−MTX)を乗算して色調補正を行う。すなわち、色差マトリクス回路116には、色温度評価値に対応した色差マトリクスが複数種類設けられており、色温度評価値算出回路118が求めた色温度評価値に応じて、使用する色差マトリクスを切り替え、この切り替え後の色差マトリクスを入力された色差信号Cr、Cbに乗算し、色差信号Cr、Cbを色調補正する。
色温度評価値算出回路118は、AE/AWB検出部76で算出された積算値を取り込み、所定の演算処理を行って色温度評価値を算出する(光源種を判定する)。そして、算出された色温度評価値の情報を色差マトリクス回路116に出力する。
以上のようにしてデジタル信号処理部100は、点順次に取り込んだR、G、Bの各色の画像信号から輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとからなる画像信号(YC信号)を生成する。
AF検出部74は、CPU50の指令に従い、SDRAM56に取り込まれたR、G、Bの各色の画像信号を取り込んでAF制御に必要な焦点評価値を算出する。このAF検出部74は、G信号の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタ、絶対値化処理部、画面に設定された所定のフォーカスエリア内の信号を切り出すフォーカスエリア抽出部、及び、フォーカスエリア内の絶対値データを積算する積算部を含み、この積算部で積算されたフォーカスエリア内の絶対値データを焦点評価値としてCPU50に出力する。CPU50は、AF制御時、このAF検出部74から出力される焦点評価値が極大となる位置をサーチし、その位置に撮影レンズ14のフォーカスレンズを移動させることにより、主要被写体への焦点合わせを行う。
AE/AWB検出部76は、CPU50の指令に従い、SDRAM56に取り込まれたR、G、Bの各色の画像信号を取り込んでAE制御及びAWB制御に必要な積算値を算出する。すなわち、このAE/AWB検出部76は、一画面を複数のエリア(たとえば、8×8=64エリア)に分割し、分割されたエリアごとにR、G、B信号の積算値を算出する。CPU50は、AE制御時、このAE/AWB検出部76で算出されたエリアごとのR、G、B信号の積算値を取得し、被写体の明るさ(測光値)を求めて、適正な露光量を得るための露出設定を行う。
また、CPU50は、AWB制御時、AE/AWB検出部76で算出されたエリアごとのR、G、B信号の積算値をデジタル信号処理部100のホワイトバランスゲイン算出回路102及び色温度評価値算出回路118に加える。ホワイトバランスゲイン算出回路102は、このAE/AWB検出部76で算出された積算値に基づいてホワイトバランス補正用のゲイン値(色補正ゲイン)を算出する。また、色温度評価値算出回路118は、このAE/AWB検出部76で算出された積算値に基づいて色温度評価値を算出する。
圧縮/伸張処理部78は、CPU50からの指令に従い、入力された輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとからなる画像信号(YC信号)に所定形式(たとえば、JPEG)の圧縮処理を施し、圧縮画像データを生成する。また、CPU50からの指令に従い、入力された圧縮画像データに所定形式の伸張処理を施して、非圧縮の画像データを生成する。
記録制御部80は、CPU50からの指令に従い、メモリカードスロットに装填されたメモリカード82に対してデータの読み/書きを制御する。
表示制御部84は、CPU50からの指令に従い、モニタ34への表示を制御する。すなわち、CPU50からの指令に従い、入力された画像信号をモニタ34に表示するための映像信号(たとえば、NTSC信号やPAL信号、SCAM信号)に変換してモニタ34に出力する。
次に、本実施の形態のデジタルカメラ10による基本的な撮影処理動作について説明する。
上記のように、デジタルカメラ10は、電源OFFの状態で電源スイッチ20を押すと、撮影モードの状態で起動する。
撮影モードの状態で起動すると、まず、CCD62から画像信号の出力が開始され、モニタ34にスルー表示される。撮影者は、このモニタ34の表示を見て構図を決定し、シャッタボタン18を半押しする。
シャッタボタン18が半押しされると、CPU50にS1ON信号が入力される。CPU50は、このS1ON信号の入力に応動して、撮影準備処理、すなわちAE、AF、AWBの各処理を実行する。
まず、CCD50から出力された画像信号がアナログ信号処理部66、A/D変換器68を介してAE/AWB検出部76及びAF検出部74に加えられる。
AE/AWB検出部76は、入力された画像信号からAE制御及びAWB制御に必要な積算値を算出し、CPU50に出力する。CPU50は、このAE/AWB検出部76から得られた積算値に基づき被写体輝度を算出し、適正露出を得るための絞り値、シャッタ速度等を決定する。また、ホワイトバランス補正のためにAE/AWB検出部76から得られた積算値をデジタル信号処理部100に加える。
AF検出部74は、入力された画像信号からAF制御に必要な積算値を算出し、CPU50に出力する。CPU50は、このAF検出部74からの出力に基づき撮影レンズ14を制御し、主要被写体に焦点を合わせる。
撮影者は、モニタ34の表示を見て画角、ピント状態等を確認し、撮影実行を指示する。すなわち、シャッタボタン18を全押しする。
シャッタボタン18が全押しされると、CPU50にS2ON信号が入力される。CPU50は、このS2ON信号に応動して、本撮影の処理を実行する。
まず、上記AE制御の結果求めた絞り値、シャッタ速度でCCD62を露光し、記録用の画像を撮像する。
CCD62から出力された記録用の画像信号は、アナログ信号処理部66で所要の信号処理が施された後、A/D変換器68でデジタル信号に変換されてSDRAM56に格納される。そして、SDRAM56からデジタル信号処理部100に加えられる。
デジタル信号処理部100に取り込まれた画像信号は、まず、オフセット補正回路104で所定のオフセット処理が施された後、RGB補間演算回路106に加えられ、所定の補間演算が行われて、各画素位置におけるR、G、B3色の信号が求められる。そして、ゲイン補正回路108に加えられ、ホワイトバランス補正及び偽色補正が行われた後、階調補正回路110で設定モードに応じた所定の階調変換処理が施される。階調補正された画像信号は、この後、RGB/YC変換回路112で輝度信号Yと色差信号Cr、Cbに変換される。そして、色差信号Cr、Cbは、色差マトリクス回路116で所定の色調補正が施され、輝度信号Yは、輪郭補正回路114で所定の輪郭補正処理が施されて出力される。
このようにして生成された画像信号(YC信号)は、一旦SDRAM56に加えられた後、圧縮/伸張処理部78に加えられる。そして、圧縮/伸張処理部78で所定の圧縮処理が施された後、再度SDRAM56に格納される。
CPU50は、このSDRAM56に格納された圧縮画像データに対して所定の撮影情報(撮影時のシャッタ速度、絞り値、撮影感度、撮影モード等の撮影に関する諸情報)を付加した所定フォーマットの画像ファイル(たとえば、Exif形式の画像ファイル)を生成し、記録制御部80を介してメモリカード82に記録する。
以上により撮影、記録の処理が終了する。このようにしてメモリカード82に記録された画像は、デジタルカメラ10のモードを再生モードに設定することにより、モニタ34に再生表示することができる。すなわち、再生ボタン32を押して、デジタルカメラ10のモードを再生モードにすると、メモリカード82に最後に記録された画像ファイルの圧縮画像データが読み出され、圧縮/伸張処理部78に加えられる。そして、圧縮/伸張処理部78で非圧縮の画像信号とされた後、VRAM60に加えられ、VRAM60から表示制御部84を介してモニタ34に出力される。これにより、メモリカード82に記録されている画像がモニタ34に再生表示される。
画像のコマ送りは、十字ボタン30の左右のキーにて行われ、右キーが押圧操作されると、次の画像がメモリカード82から読み出されて、モニタ34に再生表示される。また、左キーが押圧操作されると、一つ前の画像がメモリカード82から読み出されて、モニタ34に再生表示される。
さて、上記のように、本実施の形態のデジタルカメラ10では、ゲイン補正回路108で画像信号をゲイン補正する際、取り込んだR、G、Bの各色の画像信号(色信号)に対して、所定の色補正ゲインを用いてホワイトバランス補正(色補正)を行うとともに、所定の偽色補正ゲインを用いて偽色補正を行い、Nビット(本例では、14ビット)の信号として階調補正回路110に出力する。
図8は、ゲイン補正回路108の構成を示すブロック図である。同図に示すように、ゲイン補正回路108は、色補正部120、偽色補正部122、偽色補正ゲイン算出部124で構成される。
色補正部120は、画素ごとのR、G、B各色の色信号にホワイトバランスゲイン算出回路102で算出されたゲイン値(色補正ゲイン)をかけてホワイトバランス補正(色補正)を行う。この際、色補正部120は、色補正したR、G、B各色の色信号をM(M>N)ビットの信号として出力する。すなわち、ゲイン補正回路108での最終的な出力となるNビットよりも上位ビットに余裕を持たせて出力する。
本例では、ゲイン補正後の画像信号をN=14ビットで出力するので、たとえば、M=16ビットで出力する。これは色補正ゲインの設定に基づくものである。すなわち、一般にホワイトバランス補正の増幅率は、多くても4倍までであることから、2ビット分余裕を持たせて、16ビットとしている。したがって、色補正部120で出力するビット数は、色補正部120で色信号にかける色補正ゲインの分だけ余裕を持たせて出力することが好ましい。
偽色補正部122は、色補正部120で色補正されたR、G、B各色の色信号を画素ごとに取り込み、画素ごとに所定の偽色補正ゲインをかけて、Nビットの信号として出力する。
偽色補正ゲイン算出部124は、色補正部120で色補正された画素ごとの色信号に基づいて、偽色補正部122で使用する偽色補正ゲインを画素ごとに算出する。以下、この偽色補正ゲイン算出部124での偽色補正ゲインの算出手順について説明する。
色補正部120における色補正後の出力が、図9(a)であると仮定する。なお、同図は、白黒グラデーションパターンの被写体を撮像した時の画像信号の出力例を示している。したがって、画素位置は輝度と捉えることもできる。
同図に示すように、この場合、Nビットにすると、R信号(R、G、B各色の色信号の中で最大の色信号)についてA点以降で飽和する。この結果、A点以降で色のバランスが崩れる。
そこで、図9(b)に示すように、A点まで等倍とし、A点以降で等倍より大きくなるように偽色補正ゲインを設定する。なお、ここではA点以降で直線的に変化するように偽色補正ゲインを設定している。
このように、偽色補正ゲイン算出部124は、色補正後の各色信号の中で最大となる色信号を選出し、選出された色信号をNビットにすると、飽和する信号レベル(A点)を検出し、検出された信号レベルを超える信号に対して等倍より大きなゲインがかけられるように、偽色補正ゲインを設定する。
なお、この飽和する信号レベル(A点)を超える信号に対してかける偽色補正ゲイン量は、たとえば、あらかじめ用意した関数を用いて算出する。
偽色補正部122は、このように設定された偽色補正ゲインを用いて色補正後の各色信号を偽色補正し、Nビットの信号として出力する。
図9(c)は、偽色補正部122による偽色補正後の色信号の出力例(Nビット)を示している。同図に示すように、A点までは等倍のゲインが掛けられるため、各信号の出力に変化はない。しかし、R信号が飽和レベルに達するA点以降においては、各色信号に等倍より大きなゲインが掛けられるため、B信号とG信号の値がR信号に近づく。この結果、偽色が生じる画素では彩度が落ち、色の変化が分かりにくくなる。また、見た目に違和感のある色の領域が少なくなり(白くなる領域が増える)、高品質な画像を得ることができる。
図10は、ゲイン補正回路108によるゲイン補正処理の手順を示すフローチャートである。
ゲイン補正回路108に入力されたR、G、B各色の色信号は、まず、色補正部120において、ホワイトバランスゲイン算出回路102で算出されたゲイン値(色補正ゲイン)がかけられて、ホワイトバランス補正(色補正)される(ステップS10)。
色補正された各色の色信号は、偽色補正部122と偽色補正ゲイン算出部124に出力される。この際、各色信号は、Nビットよりも上位に余裕を持たせたMビットの信号として、偽色補正部122と偽色補正ゲイン算出部124に出力される(ステップS11)。
色補正部120で色補正が行われると、次に、偽色補正ゲイン算出部124において、色補正後の各色信号から画素ごとに偽色補正ゲインが算出される(ステップS12)。すなわち、まず、色補正後の各色信号の中で最大となる色信号が選出される。そして、その選出された色信号をNビットにすると、飽和する信号レベル(A点)が検出される。そして、その検出された信号レベル以下の信号には、等倍のゲインがかけられ、検出された信号レベルを超える信号に対しては、等倍より大きなゲインがかけられるように、偽色補正ゲインが設定される。
偽色補正部122は、このように画素ごとに設定された偽色補正ゲインを用いて、画素ごとに色補正後の各色信号を偽色補正する(ステップS13)。そして、その偽色補正後の色信号にリミットをかけ、Nビットの信号として出力する(ステップS14)。
このように、ゲイン補正回路108は、入力された画像信号をまずMビットの信号として色補正し、その後、偽色補正してNビットの信号として出力する。そして、偽色補正する際、飽和する信号レベルを超える色信号に対してのみ等倍より大きなゲインがかけられるように偽色補正ゲインを設定して、偽色補正を行う。
これにより、偽色が生じる画素では彩度が落ち、色の変化が分かりにくくなる。また、見た目に違和感のある色の領域が少なくなり(白くなる領域が増える)、高品質な画像を得ることができる。また、最終的に要求されるビット数(Nビット)よりも多いビット数(Mビット)を参照して補正しているため、グラデーションの画像を撮影した場合に色の変化が滑らかに推移して白になるため、見た目に良好な出力を得ることができる。さらに、輝度依存による色調整と異なり、色信号が飽和している画素のみに補正を行うことができるので、全体の色調のバランスを崩すこともない(飽和しない画素については、色が保証される。)。
なお、上記実施の形態では、偽色補正ゲインの設定例として、飽和する信号レベル(A点)までを等倍とし、飽和する信号レベル以降で直線的に変化するように偽色補正ゲインを設定しているが、偽色補正ゲインの設定例は、これに限定されるものではない。たとえば、図11に示すように、飽和する信号レベル(A点)までは等倍とし、飽和する信号レベル以降で曲線的に変化するように設定(緩やかに変化するように設定)することもできる。また、その変化率についても、特に限定されるものではなく、出力される画像との相関で適宜最適な値に設定することができる。
図12は、ゲイン補正回路の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施の形態のゲイン補正回路108Aは、ダイナミックレンジの設定に応じて偽色補正の有無を切り替えられるようにしている。すなわち、セレクタ126によって、偽色補正した色信号と偽色補正していない色信号とを切り替えて出力できるようにしている。
セレクタ126には、偽色補正部122を介して偽色補正されたNビットの色信号と、偽色補正せず色補正部122AからそのままNビットの色信号として出力された色信号とが入力される。
このため本実施の形態の色補正部122Aは、色補正した各色信号をNビットの信号として出力するとともに、Mビットの信号として出力できるように構成されている。そして、Nビットにリミットをかけられた色信号は、そのままセレクタ126に出力され、Mビットにリミットをかけられた色信号は、偽色補正部122と偽色補正ゲイン算出部124に出力されるように構成されている。
なお、偽色補正部122と偽色補正ゲイン算出部124の構成は、上述した第1の実施の形態のゲイン補正回路108における偽色補正部122と偽色補正ゲイン算出部124と同じである。
セレクタ126は、ダイナミックレンジ設定取得部128で取得されたダイナミックレンジの設定に基づいて、色信号の出力を切り替える。すなわち、偽色補正された色信号を出力するか、偽色補正されていない色信号を出力するかを切り替える。
ここで、この切り替えは、設定されているダイナミックレンジが閾値より広いか否かに基づいて行われ、設定されているダイナミックレンジが閾値より広い場合は、偽色補正された色信号が出力されるように設定され、狭い場合は、偽色補正されていない色信号が出力されるように設定される。
本実施の形態のデジタルカメラでは、ダイナミックレンジの設定は、「広ダイナミックレンジ」と「通常ダイナミックレンジ」の2通りであるので、ダイナミックレンジの設定が、「広ダイナミックレンジ」の場合は、偽色補正された色信号が出力されるように設定され、「通常ダイナミックレンジ」の場合は、偽色補正されていない色信号が出力されるように設定される。
ダイナミックレンジ設定取得部128は、CPU50から当該画像データの撮影時に設定されていたダイナミックレンジの設定情報を取得する。
図13は、本実施の形態のゲイン補正回路108Aによるゲイン補正の手順を示すフローチャートである。
ゲイン補正回路108Aに入力されたR、G、B各色の色信号は、まず、色補正部120Aにおいて、ホワイトバランスゲイン算出回路102で算出されたゲイン値(色補正ゲイン)がかけられて、ホワイトバランス補正(色補正)される。この際、色補正部120Aは、Nビットの色信号と、Mビットの色信号の二種類の色信号を出力する(ステップS20)。
Nビットの色信号は、セレクタ126に出力され、Mビットの色信号は、偽色補正部122と偽色補正ゲイン算出部124に出力される。
色補正部120で色補正が行われると、次に、偽色補正ゲイン算出部124において、色補正後の各色信号から画素ごとに偽色補正ゲインが算出される(ステップS21)。 偽色補正部122は、この偽色補正ゲイン算出部124で算出された偽色補正ゲインを用いて、色補正後のMビットの色信号を偽色補正する(ステップS22)。そして、その偽色補正後の色信号にリミットをかけ、Nビットの信号としてセレクタ126に出力する(ステップS23)。
このようにセレクタ126には、偽色補正されたNビットの色信号と、偽色補正されていないNビットの色信号が入力される。
セレクタ126は、ダイナミックレンジ設定取得部128で取得されたダイナミックレンジの設定情報に基づいて、撮影時に設定されていたダイナミックレンジが閾値より広いか否かを判定する(ステップS24)。本例では、上記のように、広ダイナミックレンジか通常ダイナミックレンジを判定する。
ここで、撮影時に設定されていたダイナミックレンジが閾値より広い場合(広ダイナミックレンジの場合)、セレクタ126は、偽色補正された色信号が出力されるように設定する(ステップS25)。
一方、撮影時に設定されていたダイナミックレンジが閾値より狭い場合(通常ダイナミックレンジの場合)、セレクタ126は、偽色補正されていない色信号が出力されるように設定する(ステップS26)。
この結果、撮影時に設定されていたダイナミックレンジが閾値より広い場合(広ダイナミックレンジの場合)は、偽色補正された色信号が出力され、狭い場合(通常ダイナミックレンジの場合)は、偽色補正されていない信号が出力される。
このように、本実施の形態のゲイン補正回路108Aは、ダイナミックレンジの設定に応じて偽色補正の有無を切り替えられ、ダイナミックレンジが閾値より広い場合にのみ偽色補正された色信号が出力される。これにより、より高品質な画像を得ることができる。
すなわち、ダイナミックレンジを拡大する処理を行うと、通常のダイナミックレンジでは白飛びしている被写体(全ての色信号が飽和している被写体)であっても、一部の色信号だけが飽和してしまう場合がある。
その一方で偽色補正の処理を行うと、白に飽和しやすく、ダイナミックレンジが狭くなってしまう。
そこで、設定するダイナミックレンジの広狭によって偽色補正の有無を切り替え、設定するダイナミックレンジが閾値以上の場合のみ、偽色補正の処理を実施することにより、互いの欠点を効果的に補うことができ、より高品質な画像を得ることができる。
なお、本例では、ダイナミックレンジの設定が、通常と広ダイナミックレンジの2つだけであるが、さらに詳細な設定ができるようにしてもよい。
図14は、ゲイン補正回路の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施の形態のゲイン補正回路108Bは、モード設定取得部130が備えられており、処理対象とする画像信号が撮影されたときの撮影モードの情報がCPU50から取得される。偽色補正ゲイン算出部124Aは、このモード設定取得部130で取得された撮影モードの情報に基づいて偽色補正ゲインを算出する。
すなわち、処理対象の画像信号が撮影されたときの撮影モードの情報を取得することにより、被写体(撮影シーン)が推定できるので、その被写体に合わせて偽色補正ゲインを設定することにより、より適切に偽色補正することができる。
たとえば、水中での撮影の場合、得られる画像はBの成分が多く、B信号の飽和が起きやすい。したがって、水中モードの場合は、B信号の飽和に対して積極的に補正するように偽色補正ゲインを設定する(たとえば、変化率(傾き)を大きくする)。
また、夕景を撮影する場合、得られる画像はRの成分が多く、R信号の飽和が起きやすい。したがって、夕景モードの場合は、R信号の飽和に対して積極的に補正するように偽色補正ゲインを設定する。
また、マニュアルモードの場合は、撮影者の意図を考慮し、常に等倍になるように偽色補正ゲインを設定する。
このように、偽色補正ゲイン算出部124Aは、処理対象とする画像信号が取得されたときの撮影モードに応じて偽色補正ゲインを算出する。具体的には、撮影モードごとにR信号用の関数と、G信号用の関数と、B信号用の関数を用意する。この際、各撮影モードの特性に応じて各関数の変化率(傾き)を設定する。たとえば、水中モードの場合は、B信号の変化率を大きく設定する(この場合、たとえば、R信号用の関数とG信号用の関数は、補正しないような設定とする。)。また、夕景モードの場合は、R信号の変化率を大きく設定する(この場合、たとえば、B信号用の関数とG信号用の関数は、補正しないような設定とする。)。また、マニュアルモードの場合は、各色信号について補正しないような設定にする。そして、このように撮影モードごとに用意された関数を設定された撮影モードに応じて切り替えて使用する。
図15は、本実施の形態のゲイン補正回路108Bによるゲイン補正処理の手順を示すフローチャートである。
ゲイン補正回路108Bに入力されたR、G、B各色の色信号は、まず、色補正部120において、ホワイトバランスゲイン算出回路102で算出されたゲイン値(色補正ゲイン)がかけられて、ホワイトバランス補正(色補正)される(ステップS30)。
色補正された各色の色信号は、偽色補正部122と偽色補正ゲイン算出部124に出力される。この際、各色信号は、Nビットよりも上位に余裕を持たせたMビットの信号として、偽色補正部122と偽色補正ゲイン算出部124Aに出力される(ステップS31)。
色補正部120で色補正が行われると、モード設定取得部130において、CPU50から撮影モードの設定情報が取得される(ステップS32)。取得された撮影モードの設定情報は、偽色補正ゲイン算出部124Aに加えられる。
偽色補正ゲイン算出部124Aは、取得した撮影モードの設定情報と、色補正後の各色信号とに基づいて、画素ごとに偽色補正ゲインを算出する(ステップS33)。本例では、たとえば、色補正後の各色信号の中で最大となる色信号を選出し、その選出された色信号をNビットにすると、飽和する信号レベル(A点)を検出する。そして、その検出された信号レベル以下の信号には、等倍のゲインがかけられ、検出された信号レベルを超える信号に対しては、等倍より大きなゲインがかけられるように偽色補正ゲインを設定する。この際、飽和する信号レベルを超える信号に対してかけるゲイン値を撮影モードに応じて用意された関数から設定する。
偽色補正部122は、このように画素ごとに設定された偽色補正ゲインを用いて、画素ごとに色補正後の各色信号を偽色補正する(ステップS34)。そして、その偽色補正後の色信号にリミットをかけ、Nビットの信号として出力する(ステップS35)。
このように、撮影モードに応じて偽色補正ゲインを設定することにより、より適切に偽色の抑制を図ることができ、より高品質な画像を得ることができる。
なお、本例の場合も上記第2の実施の形態のゲイン補正回路108Aのように、ダイナミックレンジの設定に応じて偽色補正の有無を切り替えるようにしてもよい。
図16は、ゲイン補正回路の第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施の形態のゲイン補正回路108Cは、色温度評価値取得部132が備えられており、処理対象とする画像信号の色温度評価値の情報が色温度評価値算出回路118から取得される。偽色補正ゲイン算出部124Bは、この色温度評価値取得部132で取得された色温度評価値の情報に基づいて偽色補正ゲインを算出する。
すなわち、処理対象とする画像信号の色温度の情報を取得することにより、被写体(撮影シーン)の色調が推定できるので、その被写体に合わせて偽色補正ゲインを設定することにより、より適切に偽色補正することができる。
たとえば、色温度が低い場合、得られる画像は全体として赤みが強く、R信号の飽和が起きやすい。したがって、色温度が低い場合は、R信号の飽和に対して積極的に補正するように偽色補正ゲインを設定する(たとえば、変化率(傾き)を大きくする)。
一方、色温度が高い場合、得られる画像は全体として青みが強く、B信号の飽和が起きやすい。したがって、色温度が高い場合は、B信号の飽和に対して積極的に補正するように偽色補正ゲインを設定する。
このように、偽色補正ゲイン算出部124Bは、処理対象とする画像信号の色温度に応じて偽色補正ゲインを算出する。具体的には、色温度評価値ごとにR信号用の関数と、G信号用の関数と、B信号用の関数を用意する。この際、色温度の特性に応じて各関数の変化率(傾き)を設定する。たとえば、色温度が高い場合は、R信号の変化率を大きく設定する(この場合、たとえば、B信号用の関数とG信号用の関数は、補正しないような設定とする。)。また、色温度が高い場合は、B信号の変化率を大きく設定する(この場合、たとえば、R信号用の関数とG信号用の関数は、補正しないような設定とする。)。そして、このように色温度評価値ごと用意された関数を色温度評価値取得部132で取得された色温度評価値に応じて切り替えて使用する。
図17は、本実施の形態のゲイン補正回路108Cによるゲイン補正処理の手順を示すフローチャートである。
ゲイン補正回路108Cに入力されたR、G、B各色の色信号は、まず、色補正部120において、ホワイトバランスゲイン算出回路102で算出されたゲイン値(色補正ゲイン)がかけられて、ホワイトバランス補正(色補正)される(ステップS40)。
色補正された各色の色信号は、偽色補正部122と偽色補正ゲイン算出部124に出力される。この際、各色信号は、Nビットよりも上位に余裕を持たせたMビットの信号として、偽色補正部122と偽色補正ゲイン算出部124Bに出力される(ステップS41)。
色補正部120で色補正が行われると、色温度評価値取得部132において、色温度評価値算出回路118から色温度評価値の情報が取得される(ステップS42)。取得された色温度評価値の情報は、偽色補正ゲイン算出部124Bに加えられる。
偽色補正ゲイン算出部124Bは、取得した色温度評価値の情報と、色補正後の各色信号とに基づいて、画素ごとに偽色補正ゲインを算出する(ステップS43)。本例では、たとえば、色補正後の各色信号の中で最大となる色信号を選出し、その選出された色信号をNビットにすると、飽和する信号レベル(A点)を検出する。そして、その検出された信号レベル以下の信号には、等倍のゲインがかけられ、検出された信号レベルを超える信号に対しては、等倍より大きなゲインがかけられるように偽色補正ゲインを設定する。この際、飽和する信号レベルを超える信号に対してかけるゲイン値を一定範囲の色温度評価値ごとに用意された関数から設定する。
偽色補正部122は、このように画素ごとに設定された偽色補正ゲインを用いて、画素ごとに色補正後の各色信号を偽色補正する(ステップS44)。そして、その偽色補正後の色信号にリミットをかけ、Nビットの信号として出力する(ステップS45)。
このように、色温度評価値に応じて偽色補正ゲインを設定することにより、より適切に偽色の抑制を図ることができ、より高品質な画像を得ることができる。
なお、本例では色温度評価値に応じて偽色補正ゲインを設定するようにしているが、色温度評価値は光源種と同義であるので、光源種に応じて偽色補正ゲインを設定するようにしてもよい。
また、本例の場合も上記第2の実施の形態のゲイン補正回路108Aのように、ダイナミックレンジの設定に応じて偽色補正の有無を切り替えるようにしてもよい。
なお、上記一連の実施の形態では、本発明をホワイトバランス補正に適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではなく、複数の色信号に所定のゲインをかけ、所望のビット数で出力する処理すべてに適用することができる。たとえば、上記のホワイトバランス補正処理の他に色差マトリクス処理等にも適用することができる。
また、上記一連の実施の形態では、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではない。カメラ付き携帯電話機やデジタルビデオカメラ等の撮像機能を有する機器に適用することができるのはもちろんのこと、いわゆるRAW画像データ(撮像素子から出力された画像信号をデジタル化した画像データ)を現像処理する装置(RAW画像データから輝度信号と色差信号を生成する装置)にも同様に適用することができる。RAW画像データを現像処理する装置は、たとえば、所定の制御プログラムにより上記画像処理の機能をコンピュータに実現させることにより構成することができる。
また、上記実施の形態のデジタルカメラでは、本発明に係る画像処理機能を有するデジタル信号処理部をハードウェア回路で構成しているが、当該ハードウェア回路と同じ機能をソフトウェアで構成することもできる。
また、上記実施の形態のデジタルカメラでは、撮像素子としてCCDを用いているが、撮像素子は、これに限定されるものではなく、この他にCMOSセンサ等の撮像素子を用いてもよい。
本発明が適用されたデジタルカメラの外観構成を示す正面斜視図 本発明が適用されたデジタルカメラの外観構成を示す背面斜視図 デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図 デジタル信号処理部の概略構成を示すブロック図 階調補正回路のガンマ変換処理における入力階調値と出力階調値の関係を表すグラフ 階調補正回路の前処理における入力階調値と出力階調値の関係を表すグラフ 階調補正回路の階調変換処理における入力階調値と出力階調値の関係を表すグラフ ゲイン補正回路の構成を示すブロック図 偽色補正方法の説明図 ゲイン補正回路によるゲイン補正処理の手順を示すフローチャート 偽色補正ゲインの他の設定例を示すグラフ ゲイン補正回路の第2の実施の形態の構成を示すブロック図 第2の実施の形態のゲイン補正回路によるゲイン補正の手順を示すフローチャート ゲイン補正回路の第3の実施の形態の構成を示すブロック図 第3の実施の形態のゲイン補正回路によるゲイン補正の手順を示すフローチャート ゲイン補正回路の第4の実施の形態の構成を示すブロック図 第4の実施の形態のゲイン補正回路によるゲイン補正の手順を示すフローチャート 従来のゲイン補正(ホワイトバランス補正)の説明図
符号の説明
10…デジタルカメラ、12…カメラ本体、14…撮影レンズ、18…シャッタボタン、34…モニタ、50…CPU、52…操作部、54…ROM、56…SDRAM、58…フラッシュメモリ、60…VRAM、62…CCD、64…CCDドライバ、66…アナログ信号処理部、68…A/D変換器、70…バス、74…AF検出部、76…AE/AWB検出部、78…圧縮/伸張処理部、80…記録制御部、82…メモリカード、84…表示制御部、100…デジタル信号処理部、102…ホワイトバランスゲイン算出回路、104…オフセット補正回路、108、108A、108B、108C…ゲイン補正回路、110…階調補正回路、106…RGB補間演算回路、112…RGB/YC変換回路、114…輪郭補正回路、116…色差マトリクス回路、118…色温度評価値算出回路、120…色補正部、122…偽色補正部、124、124A、124B…偽色補正ゲイン算出部、126…セレクタ、128…ダイナミックレンジ設定取得部、130…モード設定取得部、132…色温度評価値取得部

Claims (8)

  1. 画像信号を構成する各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、Nビットの色信号を生成する画像信号処理方法であって、
    画像信号を構成する各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、M(N<M)ビットの色信号を生成するステップと、
    色補正後の各色信号の中で最大となる色信号を選出するステップと、
    選出した色信号をNビットにすると、飽和する信号レベルを検出するステップと、
    色補正後の各色信号に対して、前記信号レベルを超える色信号に所定の偽色補正ゲインをかけて偽色補正し、Nビットの色信号を生成するステップと、
    からなることを特徴とする画像信号処理方法。
  2. 前記画像信号が取得された時の撮影モードの情報を取得し、該撮影モードに応じて前記偽色補正ゲインを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理方法。
  3. 前記画像信号が取得された時の色温度の情報を取得し、該色温度に応じて前記偽色補正ゲインを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理方法。
  4. 前記画像信号に対してダイナミックレンジを拡大する処理を行う場合において、設定するダイナミックレンジが閾値未満の場合は、前記偽色補正は行わず、画像信号を構成する各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、Nビットの色信号を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の画像信号処理方法。
  5. 画像信号を構成する各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、Nビットの色信号を生成する画像信号処理装置であって、
    画像信号を構成する各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、M(N<M)ビットの色信号を生成する色補正手段と、
    前記色補正手段で色補正された各色信号の中で最大となる色信号を選出する選出手段と、
    前記選出手段で選出した色信号をNビットにすると、飽和する信号レベルを検出する検出手段と、
    前記色補正手段で色補正された各色信号に対して、前記信号レベルを超える色信号に所定の偽色補正ゲインをかけて偽色補正し、Nビットの色信号を生成する偽色補正手段と、
    を備えたことを特徴とする画像信号処理装置。
  6. 前記画像信号が取得された時の撮影モードの情報を取得する撮影モード情報取得手段を有し、前記偽色補正手段は、前記撮影モード情報取得手段で取得された撮影モードに応じて前記偽色補正ゲインを切り替えることを特徴とする請求項5に記載の画像信号処理装置。
  7. 前記画像信号が取得された時の色温度の情報を取得する色温度情報取得手段を有し、前記偽色補正手段は、前記色温度情報取得手段で取得された色温度に応じて前記偽色補正ゲインを切り替えることを特徴とする請求項5に記載の画像信号処理装置。
  8. 前記画像信号に対してダイナミックレンジを拡大する処理を行う場合において、
    画像信号を構成する各色信号に所定の色補正ゲインをかけて色補正し、Nビットの色信号を生成する第2の色信号補正手段と、
    設定するダイナミックレンジの情報を取得するダイナミックレンジ情報取得手段と、
    前記第2の色信号補正手段で生成されたNビットの色信号と前記偽色信号補正手段で生成されたNビットの色信号とを取り込み、前記ダイナミックレンジ情報取得手段で取得されたダイナミックレンジが閾値未満の場合は、前記第2の色信号補正手段で生成されたNビットの色信号を出力し、閾値以上の場合は、前記偽色信号補正手段で生成されたNビットの色信号を出力する出力切替手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか一に記載の画像信号処理装置。
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