JP2012029025A - 集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外付けのパスコンなしで高周波発振回路と電圧レギュレータとを1つの集積回路装置に内蔵する。
【解決手段】第1のノードと第2のノードとの間に振動子が接続されて発振動作を行う集積回路装置であって、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されて安定化電源電位を生成する電圧レギュレータと、安定化電源電位に対する第1のノードの電圧変化を増幅する第1の増幅素子及び第2の電源電位に対する第1のノードの電圧変化を増幅する第2の増幅素子を含み、第1のノードに入力される信号を反転増幅して第2のノードから出力する相補型増幅回路と、第1のノードと安定化電源電位との間に接続されたコンデンサと、第1のノードと第2の電源電位との間に接続されたコンデンサと、第2のノードと安定化電源電位との間に接続されたコンデンサと、第2のノードと第2の電源電位との間に接続されたコンデンサとを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、水晶振動子等の振動子を用いて発振動作を行う発振回路と、該発振回路に安定化電源電圧を供給する電圧レギュレータとを内蔵する集積回路装置に関する。
一般に、ディジタル信号を扱う装置においては、クロック信号を生成するために、水晶振動子又はセラミック振動子等の振動子を用いた発振回路が用いられている。発振回路において生成されたクロック信号は、クロック信号に同期して動作する他の回路に供給される。特に、100MHz以上の高い周波数を有するクロック信号を生成するためには、SAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波)共振子を用いた発振回路が用いられる。
また、発振回路に安定した電源電圧を供給するために、演算増幅器を用いて基準電位に基づいて安定化電源電位を生成する電圧レギュレータが用いられることがある。さらに、発振回路と電圧レギュレータとを1つの集積回路装置に内蔵することも可能である。
図8は、発振回路と電圧レギュレータとを内蔵した従来の集積回路装置の構成例を示す回路図である。電圧レギュレータ30は、演算増幅器31と、PチャネルMOSトランジスタQP2と、バイパスコンデンサCregとを含んでおり、電源電位VDD及び電源電位VSS(接地電位)が供給され、基準電位Vrefに基づいて電源電位VDDを安定化して安定化電源電位Vregを生成する。
演算増幅器31は、安定化電源電位Vregと基準電位Vrefとの誤差を増幅し、両者が一致するようにトランジスタQP2のオン抵抗を調整する。トランジスタQP2の出力電位を安定にするために、トランジスタQP2のドレインと電源電位VSSとの間にバイパスコンデンサCregが接続されている。
一方、発振回路40は、安定化電源電位Vreg及び電源電位VSSが供給され、第1のノードN1に入力される信号を反転増幅して第2のノードN2から出力する相補型増幅回路41と、ノードN1と電源電位VSSとの間に接続されたコンデンサC1と、ノードN2と電源電位VSSとの間に接続されたコンデンサC2とを含んでおり、ノードN1とノードN2との間に振動子42が接続されて発振動作を行う。
相補型増幅回路41は、PチャネルMOSトランジスタQP1と、NチャネルMOSトランジスタQN1と、出力抵抗Rdと、帰還抵抗Rfとを含んでいる。帰還抵抗Rfは、トランジスタQP1及びQN1の直流バイアスレベルを定めて適切な増幅作用を得るためのものである。また、出力抵抗Rdは、振動子42に流れる電流を制限するために接続されるが、使用する振動子によっては省略されることもある。
一般に、相補型増幅回路を用いた発振回路は、大振幅の矩形状発振波形を得ることができ、特に、CMOSタイプの集積回路装置においては広く用いられている。このような発振回路に電源電圧を供給するために電圧レギュレータを用いる理由は、主として以下の3つである。
(1)発振回路に供給される電源電圧Vregを、外部から供給される電源電圧(VDD−VSS)に依らずに一定とすることにより、外部から供給される電源電圧(VDD−VSS)が変動しても発振周波数を安定に保つことができる。
(2)発振回路に供給される電源電圧Vregを下げて、消費電流を削減することができる。
(3)発振回路に供給される電源電圧Vregを、トランジスタの製造ばらつきに応じて調整することにより、発振回路の特性を一定に保つことができる。
関連する技術として、特許文献1には、インバータの入力と出力の間に圧電振動子と帰還抵抗が並列に接続されて成る圧電発振回路において、起動時間を短縮するために、インバータの出力側のコンデンサCDをほぼ1/2ずつに分割してコンデンサCD1及びCD2とし、それらの一端をインバータの出力端子に接続し、他端をVddとGNDにそれぞれ接続することが開示されている。
また、特許文献2には、発振に同期した電源電圧の変動を低減するために、CMOSインバータの入力側と一方の電源電位との間に第1の負荷容量を接続し、CMOSインバータの入力側と他方の電源電位との間に第2の負荷容量を接続し、CMOSインバータの出力側と一方の電源電位との間に第3の負荷容量を接続し、CMOSインバータの出力側と他方の電源電位との間に第4の負荷容量を接続した発振回路が開示されている。
しかしながら、特許文献1、2には、発振回路と電圧レギュレータとを1つの集積回路装置に内蔵することは開示されていない。また、インバータの入力側又は出力側のコンデンサを2つのコンデンサに分割する際に、それらの容量比をどのように決定すれば良いかについても開示されていない。
特許第3299055号公報(第2〜3頁、図1) 特許第3284340号公報(第2頁、図1)
発振回路が振動子を自励振動させて発振信号を得るためには、振動子を除く回路部分が、振動子の等価抵抗をキャンセルするだけの負性抵抗を発生しなければならない。この負性抵抗の値は、増幅回路が有するトランスコンダクタンス(入力電圧変化量に対する出力電流変化量の比)と、振動子の両端に接続されるコンデンサ(図8においては、コンデンサC1及びC2)の容量値に大きく依存する。
ところが、相補型増幅回路は、接続される電圧レギュレータの出力インピーダンスによって、実質的なトランスコンダクタンスが低下してしまうという性質を有する。従って、発振回路と電圧レギュレータとを1つの集積回路装置に内蔵する場合に、発振回路において発生する負性抵抗は、電圧レギュレータの出力インピーダンスの影響を被ってしまう。
そもそも、電圧レギュレータは、低い出力インピーダンスを得るための回路であるが、周波数が高くなるほど、また、消費電流を低減するほど、低い出力インピーダンスを得ることが困難になる。その理由は、演算増幅器のゲイン特性及び位相特性は周波数が高くなるほど劣化し、また、演算増幅器の動作速度は消費電力とトレードオフの関係にあるからである。
電圧レギュレータの出力インピーダンスを下げるために、バイパスコンデンサの容量値を十分に大きくして、安定化電源電位と接地電位との間の交流インピーダンスを低下させることも考えられる。しかしながら、バイパスコンデンサを集積回路装置に内蔵する場合には、チップサイズの制約があるので、通常は、数十pF〜数百pFの容量値が上限となる。従って、バイパスコンデンサの容量値を大きくして電圧レギュレータの出力インピーダンスを下げることは、現実的には困難である。
このような事情により、従来は、100MHz以上の高い周波数を有する発振信号を生成する場合に、外付けのバイパスコンデンサを用いることなく発振回路と電圧レギュレータとを1つの集積回路装置に内蔵することは困難であった。
以上の課題を解決するため、本発明の1つの観点に係る集積回路装置は、第1のノードと第2のノードとの間に振動子が接続されて発振動作を行う集積回路装置であって、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給され、第1の電源電位を安定化して安定化電源電位を生成する電圧レギュレータと、安定化電源電位に対する第1のノードの電圧変化を増幅する第1の増幅素子、及び、第2の電源電位に対する第1のノードの電圧変化を増幅する第2の増幅素子を含み、第1のノードに入力される信号を反転増幅して第2のノードから出力する相補型増幅回路と、第1のノードと安定化電源電位との間に接続された第1のコンデンサと、第1のノードと第2の電源電位との間に接続された第2のコンデンサと、第2のノードと安定化電源電位との間に接続された第3のコンデンサと、第2のノードと第2の電源電位との間に接続された第4のコンデンサとを具備する。
例えば、電圧レギュレータから安定化電源電位を供給されて動作する相補型増幅回路、及び、第1〜第4のコンデンサが、100MHz以上の周波数を有する発振信号を生成するようにしても良い。
ここで、相補型増幅回路が、安定化電源電位に対する第1のノードの電圧変化に対して第1のトランスコンダクタンスを比例係数とする出力電流の変化を発生すると共に、第2の電源電位に対する第1のノードの電圧変化に対して第2のトランスコンダクタンスを比例係数とする出力電流の変化を発生する場合に、第1のコンデンサと第2のコンデンサとが、第1のトランスコンダクタンスと第2のトランスコンダクタンスとの比に略等しい容量比を有し、第3のコンデンサと第4のコンデンサとが、第1のトランスコンダクタンスと第2のトランスコンダクタンスとの比に略等しい容量比を有することが望ましい。
また、電圧レギュレータが、(i)基準電位が印加される反転入力端子と、安定化電源電位が印加される非反転入力端子と、増幅信号を出力する出力端子とを有する演算増幅器と、(ii)演算増幅器の出力端子に接続されたゲートと、第1の電源電位に接続されたソースと、安定化電源電位を出力するドレインとを有するPチャネルトランジスタとを含むようにしても良い。その場合には、電圧レギュレータの構成を簡素化することができる。
あるいは、電圧レギュレータが、(i)基準電位が印加される非反転入力端子と、帰還電位が印加される反転入力端子と、増幅信号を出力する出力端子とを有する演算増幅器と、(ii)演算増幅器の出力端子に接続されたゲートと、第1の電源電位に接続されたドレインと、帰還電位を出力するソースとを有する第1のNチャネルトランジスタと、(iii)第1のNチャネルトランジスタのソースと第2の電源電位との間に接続され、入力端子と出力端子とが短絡されたインバータと、(iv)演算増幅器の出力端子に接続されたゲートと、第1の電源電位に接続されたドレインと、安定化電源電位を出力するソースとを有する第2のNチャネルトランジスタとを含むようにしても良い。その場合には、第1の電源電位に重畳する雑音や安定化電源電位の帰還によって生じる位相雑音を低減することができる。
以上において、相補型増幅回路が、直列に接続された第1のインバータ、第2のインバータ、及び、第3のインバータと、第3のインバータの出力端子と第1のインバータの入力端子との間に接続された抵抗とを含むようにしても良い。その場合には、高い周波数において所望の負性抵抗を得ることが容易となる。
本発明の1つの観点によれば、電圧レギュレータの出力インピーダンスが高くても、第1〜第4のコンデンサの働きによって、発振回路が発生する負性抵抗の値を下げることができる。従って、100MHz以上の高い周波数を有する発振信号を生成する場合においても、外付けのバイパスコンデンサを用いることなく発振回路と電圧レギュレータとを1つの集積回路装置に内蔵することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る集積回路装置の構成を示す回路図。 従来の発振回路及び第1の実施形態における発振回路の小信号等価回路図。 本発明の第2の実施形態に係る集積回路装置の構成を示す回路図。 本発明の第3の実施形態に係る集積回路装置の構成を示す回路図。 比較例の回路の構成を示す回路図。 図5に示す比較例の回路における負性抵抗の特性を示す図。 第3の実施形態に係る集積回路装置における負性抵抗の特性を示す図。 発振回路と電圧レギュレータとを内蔵した従来の集積回路装置を示す回路図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る集積回路装置の構成を示す回路図である。図1に示すように、この集積回路装置は、振動子を用いて発振動作を行う発振回路20と、該発振回路20に安定化電源電圧を供給する電圧レギュレータ10とを含んでいる。
電圧レギュレータ10は、演算増幅器11と、PチャネルMOSトランジスタQP2と、バイパスコンデンサCregとを含んでおり、第1の電源電位VDD及び第2の電源電位VSSが供給され、基準電位Vrefに基づいて電源電位VDDを安定化して安定化電源電位Vregを生成する。本実施形態及び以下の実施形態においては、電源電位VSSが接地電位であるものとする。
演算増幅器11は、基準電位Vrefが印加される反転入力端子と、安定化電源電位Vregが印加される非反転入力端子と、増幅信号を出力する出力端子とを有する。トランジスタQP2は、演算増幅器11の出力端子に接続されたゲートと、電源電位VDDに接続されたソースと、安定化電源電位Vregを出力するドレインとを有する。
演算増幅器11は、安定化電源電位Vregと基準電位Vrefとの誤差を増幅し、両者が一致するようにトランジスタQP2のオン抵抗を調整する。トランジスタQP2の出力電位を安定にするために、トランジスタQP2のドレインと電源電位VSSとの間にバイパスコンデンサCregが接続されている。
一方、発振回路20は、安定化電源電位Vreg及び電源電位VSSが供給され、第1のノードN1(入力端子)に入力される信号を反転増幅して第2のノードN2(出力端子)から出力する相補型増幅回路21と、ノードN1と安定化電源電位Vregとの間に接続されたコンデンサC1pと、ノードN1と電源電位VSSとの間に接続されたコンデンサC1nと、ノードN2と安定化電源電位Vregとの間に接続されたコンデンサC2pと、ノードN2と電源電位VSSとの間に接続されたコンデンサC2nとを含んでおり、ノードN1とノードN2との間に振動子22が接続されて発振動作を行う。
振動子22は、水晶振動子又はセラミック振動子等の振動子であり、集積回路装置に外付けされても良いし、集積回路装置に内蔵されても良い。特に、100MHz以上の高い周波数を有する発振信号を生成するためには、SAW共振子が用いられる。
相補型増幅回路21は、PチャネルMOSトランジスタQP1及びNチャネルMOSトランジスタQN1によって構成されるインバータと、インバータの出力端子とノードN2との間に接続された出力抵抗Rdと、ノードN2とノードN1との間に接続された帰還抵抗Rfとを含んでいる。
トランジスタQP1は、ノードN1に接続されたゲートと、安定化電源電位Vregに接続されたソースと、出力抵抗Rdの一方の端子に接続されたドレインとを有し、安定化電源電位Vregに対するノードN1の電圧変化を増幅する。トランジスタQN1は、ノードN1に接続されたゲートと、出力抵抗Rdの一方の端子に接続されたドレインと、電源電位VSSに接続されたソースとを有し、電源電位VSSに対するノードN1の電圧変化を増幅する。
帰還抵抗Rfは、トランジスタQP1及びQN1の直流バイアスレベルを定めて適切な増幅作用を得るためのものである。また、出力抵抗Rdは、振動子22に流れる電流を制限するために接続されるが、使用する振動子によっては省略されることもある。
以下に、第1の実施形態における発振回路の特徴を、従来の発振回路と比較しながら説明する。
図2は、従来の発振回路及び第1の実施形態における発振回路の小信号等価回路を示す図である。なお、図2においては、振動子、及び、トランジスタの端子間容量や出力抵抗成分は省略されている。また、一般に、帰還抵抗Rfは十分に大きい値を有し、出力抵抗Rdは十分に小さい値を有しており、負性抵抗の計算に及ぼす影響は軽微であるので、これらも省略されている。
図2の(a)は、図8に示す従来の発振回路の小信号等価回路を示している。ここで、Rregは、電圧レギュレータの出力インピーダンス(抵抗成分)を表している。図8に示すトランジスタQP1及びQN1は、小信号等価回路においては電圧制御電流源で表され、それらのトランスコンダクタンスをgmp及びgmnとする。
発振回路が発生する負性抵抗Rnは、振動子が接続されるノードN1とノードN2との間に観測されるインピーダンスz(=v/i)の実数成分として求められる。安定化電源電位Vregに対するノードN1の電圧変化量をvpとし、電源電位VSSに対するノードN1の電圧変化量をvnとすると、キルヒホッフの法則により、次式(1)〜(3)が成り立つ。
gmp・vp+gmn・vn+jω・C2・(vn+v)=i ・・・(1)
jω・C1・vn=−i ・・・(2)
Rreg・gmp・vp+vp=vn ・・・(3)
式(1)〜(3)から、ノードN1の電位の変化量vp及びvnを消去すると、インピーダンスzを表す次式(4)が得られる。
Figure 2012029025
従って、負性抵抗Rnは、式(4)の実数部分によって、次式(5)で表される。
Figure 2012029025
式(5)から判るように、従来の発振回路においては、負性抵抗Rnが、電圧レギュレータの出力インピーダンスRregの影響を受けてしまう。具体的には、トランジスタQP1のトランスコンダクタンスgmpが、等価的に1/(1+Rreg・gmp)に低下してしまうことになる。
一方、図2の(b)は、図1に示す第1の実施形態における発振回路の小信号等価回路を示している。ここで、Rregは、電圧レギュレータの出力インピーダンス(抵抗成分)を表している。図1に示すトランジスタQP1及びQN1は、小信号等価回路においては電圧制御電流源で表され、それらのトランスコンダクタンスをgmp及びgmnとする。即ち、相補型増幅回路21は、安定化電源電位Vregに対するノードN1の電圧変化に対して第1のトランスコンダクタンス(gmp)を比例係数とする出力電流の変化を発生すると共に、電源電位VSSに対するノードN1の電圧変化に対して第2のトランスコンダクタンス(gmn)を比例係数とする出力電流の変化を発生する。
第1の実施形態においては、図8に示す従来の発振回路におけるコンデンサC1をコンデンサC1pとコンデンサC1nとに分割し、コンデンサC1pを安定化電源電位Vregに接続すると共に、コンデンサC1nを電源電位VSSに接続している。また、従来の発振回路におけるコンデンサC2をコンデンサC2pとコンデンサC2nとに分割し、コンデンサC2pを安定化電源電位Vregに接続すると共に、コンデンサC2nを電源電位VSSに接続している。
発振回路が発生する負性抵抗Rpは、振動子が接続されるノードN1とノードN2との間に観測されるインピーダンスz(=v/i)の実数成分として求められる。安定化電源電位Vregに対するノードN1の電圧変化量をvpとし、電源電位VSSに対するノードN1の電圧変化量をvnとすると、キルヒホッフの法則により、次式(6)及び(7)が成り立つ。
gmp・vp+gmn・vn+jω・C2p・(vp+v)+jω・C2n・(vn+v)=i ・・・(6)
jω・C1p・vp+jω・C1n・vn=−i ・・・(7)
ここで、定数C1、C2、gmを、次のように定義する。
C1p+C1n≡C1,C2p+C2n≡C2,gmp+gmn≡gm・・・(8)
また、コンデンサC1pとコンデンサC1nとが、トランスコンダクタンスgmpとトランスコンダクタンスgmnとの比に略等しい容量比を有し、コンデンサC2pとコンデンサC2nとが、トランスコンダクタンスgmpとトランスコンダクタンスgmnとの比に略等しい容量比を有するように、コンデンサの容量を定める。
C1p:C1n=C2p:C2n=gmp:gmn=k:(1−k) ・・・(9)
なお、kは、0<k<1を満たす実数である。
式(8)及び(9)を用いて式(6)及び(7)を書き換えると、次式(10)及び(11)が得られる。
k・gm・vp+(1−k)・gm・vn+jω・k・C2・(vp+v)+jω・(1−k)・C2・(vn+v)=i ・・・(10)
jω・k・C1・vp+jω・(1−k)・C1・vn=−i ・・・(11)
式(10)及び(11)を整理すると、次式(12)及び(13)が得られる。
gm・{k・vp+(1−k)・vn}+jω・C2・{k・vp+(1−k)・vn+v}=i ・・・(12)
jω・C1・{k・vp+(1−k)・vn}=−i ・・・(13)
式(13)を変形すると、次式(14)が得られる。
Figure 2012029025
式(14)を式(12)に代入すると、次式(15)が得られる。
Figure 2012029025
式(15)から、インピーダンスzを表す次式(16)が得られる。
Figure 2012029025
従って、負性抵抗Rnは、式(16)の実数部分によって、次式(17)で表される。
Figure 2012029025
式(17)は、式(5)においてRreg=0とした結果に一致する。即ち、式(9)が成り立つようにコンデンサの容量を定めることにより、発振回路の負性抵抗Rnは、電圧レギュレータの出力インピーダンスとは無関係になる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る集積回路装置の構成を示す回路図である。第2の実施形態においては、図1に示す第1の実施形態における電圧レギュレータ10の替わりに、電圧レギュレータ10aが用いられる。その他の点に関しては、第1の実施形態と同様である。
電圧レギュレータ10aは、演算増幅器11と、NチャネルMOSトランジスタQN2及びQN3と、レプリカ回路12と、バイパスコンデンサCregとを含んでおり、電源電位VDD及び電源電位VSSが供給され、基準電位Vrefに基づいて電源電位VDDを安定化して安定化電源電位Vregを生成する。
演算増幅器11は、基準電位Vrefが印加される非反転入力端子と、帰還電位Vfbが印加される反転入力端子と、増幅信号を出力する出力端子とを有する。トランジスタQN2は、演算増幅器11の出力端子に接続されたゲートと、電源電位VDDに接続されたドレインと、帰還電位Vfbを出力するソースとを有する。
レプリカ回路12は、PチャネルトランジスタQP4とNチャネルトランジスタQN4とによって構成されるインバータを含んでおり、相補型増幅回路21において用いられるインバータのトランジスタサイズを縮小して回路を簡素化したレプリカであるが、発振動作は行わない。レプリカ回路12のインバータは、トランジスタQN2のソースと電源電位VSSとの間に接続され、入力端子と出力端子とが短絡されている。トランジスタQN2のソース電位は、このインバータに供給されると共に、帰還電位Vfbとして演算増幅器11の反転入力端子に供給される。
トランジスタQN3は、演算増幅器11の出力端子に接続されたゲートと、電源電位VDDに接続されたドレインと、安定化電源電位Vregを出力するソースとを有する。トランジスタQN3の出力電位を安定にするために、トランジスタQN3のソースと電源電位VSSとの間にバイパスコンデンサCregが接続されている。トランジスタQN2のソースから出力される安定化電源電位Vregは、発振回路20に供給される。
演算増幅器11は、帰還電位Vfbと基準電位Vrefとの誤差を増幅し、両者が一致するようにトランジスタQN2及びQN3のオン抵抗を調整する。ここで、レプリカ回路12のトランジスタQP4及びQN4のチャネル幅は、発振回路20のトランジスタQP1及びQN1のチャネル幅のそれぞれ1/Nとなっている。また、トランジスタQN2のチャネル幅は、トランジスタQN3のチャネル幅の1/Nとなっている。従って、トランジスタQN2のドレイン電流は、トランジスタQN3のドレイン電流の略1/Nとなる。なお、Nは1より大きい実数であり、10〜100の範囲内にあることが望ましい。このような構成により、ソースフォロワをそれぞれ構成するトランジスタQN2及びQN3のしきい電圧が変動しても、レプリカ回路12に印加されるトランジスタQN2のソース電位を演算増幅器11に帰還することにより、安定化電源電位Vregを基準電位Vrefに近付けることができる。
図1に示す第1の実施形態における電圧レギュレータ10は、最も一般的な簡素化された構成を有するものであるが、高周波発振回路に電源電圧を供給するためには必ずしも適していない。電圧レギュレータ10の1つの問題点は、出力部にPチャネルMOSトランジスタを使用していることであり、もう1つの問題点は、出力部から出力される安定化電源電位Vregを演算増幅器に直接帰還していることである。
PチャネルMOSトランジスタは、電源電位VDDに対するゲート端子の電圧変化に対して増幅作用を有するので、電源電位VDDに雑音が重畳した場合には、その雑音も増幅してしまう。従って、安定化電源電位Vregに現れる雑音レベルが大きくなる。しかも、安定化電源電位Vregが演算増幅器に帰還されることによって、安定化電源電位Vregに現れる雑音が繰り返し増幅されてしまう。その結果、発振回路が出力する発振信号の波形には、位相雑音と呼ばれる発振周波数とは無関係な不要周波数成分が観測される。無線通信であるか有線通信であるかを問わず、通信用途に使用される発振回路において、位相雑音は致命的な不具合となることがある。
これに対し、図3に示す電圧レギュレータ10aにおいては、出力部にNチャネルMOSトランジスタを用い、演算増幅器11の入力極性を図1に示す電圧レギュレータ10と逆にしているので、電源電位VDDに重畳する雑音の影響を回避することができる。また、レプリカ回路12に供給される帰還電位Vfbを演算増幅器11に帰還する構成となっており、安定化電源電位Vregが直接帰還されないので、位相雑音を低減することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る集積回路装置の構成を示す回路図である。第3の実施形態においては、図1に示す第1の実施形態における発振回路20の替わりに、発振回路20aが用いられる。その他の点に関しては、第1の実施形態と同様である。
発振回路20aは、安定化電源電位Vreg及び電源電位VSSが供給され、ノードN1に入力される信号を反転増幅してノードN2から出力する相補型増幅回路21aと、ノードN1と安定化電源電位Vregとの間に接続されたコンデンサC1pと、ノードN1と電源電位VSSとの間に接続されたコンデンサC1nと、ノードN2と安定化電源電位Vregとの間に接続されたコンデンサC2pと、ノードN2と電源電位VSSとの間に接続されたコンデンサC2nとを含んでおり、ノードN1とノードN2との間に振動子22が接続されて発振動作を行う。
第3の実施形態においては、相補型増幅回路21aが複数の増幅段を有しており、例えば、高周波の発振信号を生成するのに適した3段構成の増幅回路が用いられる。具体的には、図4に示すように、相補型増幅回路21aが、直列に接続された第1〜第3のインバータと、第3のインバータの出力端子と第1のインバータの入力端子との間に接続された帰還抵抗Rfと、第2のインバータの出力端子と第2のインバータの入力端子との間に接続された位相調整用抵抗Rpとを含んでいる。
第1のインバータは、PチャネルMOSトランジスタQP11と、NチャネルMOSトランジスタQN11とによって構成される。トランジスタQP11は、ノードN1に接続されたゲートと、安定化電源電位Vregに接続されたソースと、第2のインバータの入力端子に接続されたドレインとを有し、安定化電源電位Vregに対するノードN1の電圧変化を増幅する。トランジスタQN11は、ノードN1に接続されたゲートと、第2のインバータの入力端子に接続されたドレインと、電源電位VSSに接続されたソースとを有し、電源電位VSSに対するノードN1の電圧変化を増幅する。
第2のインバータは、PチャネルMOSトランジスタQP12と、NチャネルMOSトランジスタQN12とによって構成される。トランジスタQP12は、第1のインバータの出力端子に接続されたゲートと、安定化電源電位Vregに接続されたソースと、第3のインバータの入力端子に接続されたドレインとを有する。トランジスタQN12は、第1のインバータの出力端子に接続されたゲートと、第3のインバータの入力端子に接続されたドレインと、電源電位VSSに接続されたソースとを有する。
第3のインバータは、PチャネルMOSトランジスタQP13と、NチャネルMOSトランジスタQN13とによって構成される。トランジスタQP13は、第2のインバータの出力端子に接続されたゲートと、安定化電源電位Vregに接続されたソースと、ノードN2に接続されたドレインとを有する。トランジスタQN13は、第2のインバータの出力端子に接続されたゲートと、ノードN2に接続されたドレインと、電源電位VSSに接続されたソースとを有する。
このように増幅回路が複数の増幅段を有する場合には、増幅回路内部で信号の位相遅れが生じるが、それにより、高い周波数において所望の負性抵抗を得ることが容易となる。ただし、信号の位相が90°以上遅れてしまうと、負性抵抗は得られなくなる。それを避けるために、例えば、第2のインバータの出力端子と入力端子との間に、位相調整用抵抗Rpが接続されている。使用するトランジスタの特性によっては、位相調整用抵抗Rpを省略できる場合もある。なお、第3の実施形態において、図4に示す電圧レギュレータ10の替わりに、図3に示す電圧レギュレータ10aを用いるようにしても良い。
図4に示すように、M個(Mは、3以上の奇数)のインバータが直列に接続された相補型増幅回路を用いる場合には、図2の(b)に示す小信号等価回路において、M組の電圧制御電流源が直列に接続されることになる。しかしながら、直列に接続されたM個のインバータの内で、初段以外のインバータにおいては入力電圧が十分に大きく、また、終段以外のインバータにおいては出力電流が十分に小さい。
そこで、本願においては、M個のインバータが直列に接続された相補型増幅回路を用いる場合に、初段のインバータにおけるPチャネルトランジスタの入力電圧の変化量に対する終段のインバータにおけるPチャネルトランジスタの出力電流の変化量を、相補型増幅回路の第1のトランスコンダクタンスと定義する。同様に、初段のインバータにおけるNチャネルトランジスタの入力電圧の変化量に対する終段のインバータにおけるNチャネルトランジスタの出力電流の変化量を、相補型増幅回路の第2のトランスコンダクタンスと定義する。即ち、相補型増幅回路は、安定化電源電位Vregに対するノードN1の電圧変化に対して第1のトランスコンダクタンスを比例係数とする出力電流の変化を発生すると共に、電源電位VSSに対するノードN1の電圧変化に対して第2のトランスコンダクタンスを比例係数とする出力電流の変化を発生する。
以下に、第3の実施形態に係る集積回路装置の特性のシミュレーション結果を、比較例の回路と比較しながら説明する。
図5は、比較例の回路の構成を示す回路図である。比較例の回路は、図4に示す電圧レギュレータ10と、図8に示す発振回路40において相補型増幅回路41を図4に示す相補型増幅回路21aに変更した発振回路40aとを含んでいる。相補型増幅回路21aにおいては、直列に接続された第1〜第3のインバータが用いられる。
図6は、図5に示す比較例の回路における負性抵抗の特性を示す図である。また、図7は、第3の実施形態に係る集積回路装置における負性抵抗の特性を示す図である。図6及び図7において、横軸は周波数(MHz)を表しており、縦軸は負性抵抗Rnの値(Ω)を表している。パラメータとして、電圧レギュレータ10において出力に接続されるバイパスコンデンサCregの値を0〜100pFの範囲で6通りに変化させている。第3の実施形態に係る集積回路装置においては、比較例の回路におけるコンデンサC1をコンデンサC1p及びC1nに分割し、比較例の回路におけるコンデンサC2をコンデンサC2p及びC2nに分割している他は、比較例の回路におけるのと同じ回路構成及び回路定数を用いている。また、一般に、振動子の両端子間には寄生容量成分が存在するので、このシミュレーションにおいては、寄生容量の値を5pFと想定して負性抵抗Rnの値を計算している。
図6に示すように、比較例の回路においては、バイパスコンデンサCregを接続しない場合に(Creg=0)、高周波域における負性抵抗Rnの値は不十分である。これは、電圧レギュレータ10の出力インピーダンスが悪影響を及ぼしているためである。バイパスコンデンサCregの値が増加するにつれて、電圧レギュレータ10の出力インピーダンスが低下するので、それに応じて負性抵抗Rnの特性も変化する。
例えば、SAW共振子を用いて200MHz〜300MHzを動作範囲とする発振回路を実現する場合について検討する。SAW共振子の振動片は、電気抵抗に換算して25Ω程度の損失を有している。従って、発振動作を行うためには、−25Ω以下の負性抵抗を発生させることが必要となる。ただし、実際には、発振の起動を早めて規定の時間内に発振動作を安定させる必要性と、諸条件の変動に対して余裕度を持たせる必要性とから、−40Ω程度の負性抵抗を発生させることが設計条件となる。そのためには、比較例の回路において、バイパスコンデンサCregの容量値を80pF程度に増やさなければならない。しかしながら、そのように大きな容量値を有するバイパスコンデンサを集積回路装置に内蔵することは、集積回路装置の小型化及び低コスト化を図る上で大きな支障となる。
一方、本発明の実施形態に係る集積回路装置においては、既に説明したように、負性抵抗Rnの値が電圧レギュレータ10の出力インピーダンスに影響されないので、図7に示すように、負性抵抗Rnの値がバイパスコンデンサCregの容量値に依らずに略一定となっている。しかも、図7に示す特性は、図5に示す回路において電圧レギュレータ10の出力インピーダンスをゼロにしたときの特性と略一致する。図5に示す回路において電圧レギュレータ10の出力インピーダンスをゼロとするためには、バイパスコンデンサCregの容量値を無限大としなければならない。本発明の第3の実施形態によれば、バイパスコンデンサを搭載しなくても、これと同等の特性を得ることができる。従って、大容量のバイパスコンデンサを搭載するために集積回路装置のサイズを増大させることなく、高周波域(例えば、100MHz〜300MHz)において発振動作を行う発振回路と、該発振回路に安定化電源電圧を供給する電圧レギュレータとを内蔵する集積回路装置を実現することが可能となる。
図7に示すように、第3の実施形態によれば、発振回路20aが発生する負性抵抗Rnの値が、100MHz〜300MHzにおいて−50Ω以下となっており、特に、200MHz〜300MHzにおいて負性抵抗Rnの値が低下している。これにより、設計余裕度が格段に向上すると共に、発振の起動時間を短縮することができるという顕著な効果が得られる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る集積回路装置は、たとえ電圧レギュレータの出力インピーダンスが高くても確実に負性抵抗を発生することができるので、電圧レギュレータの出力インピーダンスが高いことは回路設計上の支障とならない。従って、数百MHzという高周波域においても、外付けのバイパスコンデンサを用いることなく発振回路と電圧レギュレータとを1つの集積回路装置に内蔵することが可能となる。
また、電圧レギュレータの消費電流と出力インピーダンスとはトレードオフの関係にあり、消費電流を削減しつつ出力インピーダンスを下げることは困難であるが、本発明の実施形態に係る集積回路装置によれば、そのようなことも問題とならない。本発明の実施形態に係る集積回路装置は、たとえ電圧レギュレータの出力インピーダンスが高くても確実に負性抵抗を発生することができるので、電圧レギュレータの消費電流を究極的に削減することが可能となる。例えば、周波数32.768kHzで発振する時計用発振器として、100nAを下回る極低消費電流の集積回路装置を実現することができる。
さらに、電圧レギュレータの出力インピーダンスを無理に下げる必要がなくなるので、バイパスコンデンサの容量を小さくしたり、バイパスコンデンサを省略することも可能である。その結果、発振回路と電圧レギュレータとを内蔵した集積回路装置のチップサイズを縮小することができる。
10、10a 電圧レギュレータ、 11 演算増幅器、 12 レプリカ回路、 20、20a 発振回路、 21、21a 相補型増幅回路、 22 振動子、 Creg バイパスコンデンサ、 C1p、C1n、C2p、C2n コンデンサ、 Rf帰還抵抗、 Rd 出力抵抗、 Rp 位相調整用抵抗、 QP1〜QP4、QP11〜QP13 PチャネルMOSトランジスタ、 QN1〜QN4、QN11〜QN13 NチャネルMOSトランジスタ

Claims (6)

  1. 第1のノードと第2のノードとの間に振動子が接続されて発振動作を行う集積回路装置であって、
    第1の電源電位及び第2の電源電位が供給され、前記第1の電源電位を安定化して安定化電源電位を生成する電圧レギュレータと、
    前記安定化電源電位に対する前記第1のノードの電圧変化を増幅する第1の増幅素子、及び、前記第2の電源電位に対する前記第1のノードの電圧変化を増幅する第2の増幅素子を含み、前記第1のノードに入力される信号を反転増幅して前記第2のノードから出力する相補型増幅回路と、
    前記第1のノードと前記安定化電源電位との間に接続された第1のコンデンサと、
    前記第1のノードと前記第2の電源電位との間に接続された第2のコンデンサと、
    前記第2のノードと前記安定化電源電位との間に接続された第3のコンデンサと、
    前記第2のノードと前記第2の電源電位との間に接続された第4のコンデンサと、
    を具備する集積回路装置。
  2. 前記電圧レギュレータから前記安定化電源電位を供給されて動作する前記相補型増幅回路、及び、前記第1〜第4のコンデンサが、100MHz以上の周波数を有する発振信号を生成する、請求項1記載の集積回路装置。
  3. 前記相補型増幅回路が、前記安定化電源電位に対する前記第1のノードの電圧変化に対して第1のトランスコンダクタンスを比例係数とする出力電流の変化を発生すると共に、前記第2の電源電位に対する前記第1のノードの電圧変化に対して第2のトランスコンダクタンスを比例係数とする出力電流の変化を発生する場合に、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとが、前記第1のトランスコンダクタンスと前記第2のトランスコンダクタンスとの比に略等しい容量比を有し、前記第3のコンデンサと前記第4のコンデンサとが、前記第1のトランスコンダクタンスと前記第2のトランスコンダクタンスとの比に略等しい容量比を有する、請求項1又は2記載の集積回路装置。
  4. 前記電圧レギュレータが、
    前記基準電位が印加される反転入力端子と、前記安定化電源電位が印加される非反転入力端子と、増幅信号を出力する出力端子とを有する演算増幅器と、
    前記演算増幅器の出力端子に接続されたゲートと、前記第1の電源電位に接続されたソースと、前記安定化電源電位を出力するドレインとを有するPチャネルトランジスタと、
    を含む、請求項1〜3のいずれか1項記載の集積回路装置。
  5. 前記電圧レギュレータが、
    前記基準電位が印加される非反転入力端子と、帰還電位が印加される反転入力端子と、増幅信号を出力する出力端子とを有する演算増幅器と、
    前記演算増幅器の出力端子に接続されたゲートと、前記第1の電源電位に接続されたドレインと、前記帰還電位を出力するソースとを有する第1のNチャネルトランジスタと、
    前記第1のNチャネルトランジスタのソースと前記第2の電源電位との間に接続され、入力端子と出力端子とが短絡されたインバータと、
    前記演算増幅器の出力端子に接続されたゲートと、前記第1の電源電位に接続されたドレインと、前記安定化電源電位を出力するソースとを有する第2のNチャネルトランジスタと、
    を含む、請求項1〜3のいずれか1項記載の集積回路装置。
  6. 前記相補型増幅回路が、
    直列に接続された第1のインバータ、第2のインバータ、及び、第3のインバータと、
    前記第3のインバータの出力端子と前記第1のインバータの入力端子との間に接続された抵抗と、
    を含む、請求項1〜5のいずれか1項記載の集積回路装置。
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