JP2012028224A - 照明装置 - Google Patents

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綾子 槻谷
Akira Takashima
彰 高嶋
Kaoru Ibara
薫 茨
Kensuke Yamazoe
健介 山添
Yoshinori Karasawa
宜典 唐沢
Koji Nishioka
浩二 西岡
Koki Noguchi
公喜 野口
Naohiro Toda
直宏 戸田
Takashi Saito
孝 斎藤
Hiroe Kubo
浩枝 久保
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Abstract

【課題】光源の全照射範囲にわたって、人間の視感度に合った光を照射し、光源点灯後の視認性を向上することができる照明装置を提供する。
【解決手段】照射範囲を複数に分割したエリア51毎に光を照射し、光の波長構成を可変とする光源部11を複数具備する照明部1と、エリア51毎において、光源部11が照射する光による明るさと、周辺光6による明るさとの和に基づき、光源部11がエリア51に照射する光の長波長成分と短波長成分との割合を演算する演算部3と、演算部3のエリア51毎の演算結果に基づいて、光源部11がエリア51に照射する光の波長構成を制御する制御部4とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置に関するものである。
従来、省エネや視認性向上を実現する装置として、光源の照射範囲の明るさを検知するセンサを備え、センサの検知結果を用いて、光源の出力レベルをフィードバック制御する照明装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、任意の場所に設置可能な輝度検出器により床面の明るさを常時監視している。そして、自然採光により必要な明るさが得られているエリアと、必要な明るさが得られていないエリアとを判別し、照明の点灯・消灯を自動的に制御している。
また、人の視感度は周辺の明るさによって変化することが知られている。人の網膜には、錐体と杆体の2種類の光センサーがある。明るい環境(以下、明所視と称す)では錐体が働き、暗い環境(以下、暗所視と称す)では杆体が働くことで、明るさを知覚することができる。さらに、薄暗い環境(以下、薄明視と称す)では、錐体と杆体との両方が働くことが知られている。
明所視,暗所視,薄明視では、人の網膜で働く光センサー(錐体,杆体)の違いから、明るさの視感度特性(分光視感効率)が光の波長毎に異なる。図16に、明所視と暗所視とにおける分光視感効率を示す。図16に示すように、明所視における分光視感効率R1のピーク波長は555nm、暗所視における分光視感効率R2のピーク波長は507nmとなる。
例えば、昼間(明所視)と夜間(暗所視)とでは、明るく感じる光の色(見えやすい色)が異なる。昼間から夕方,夜間になるにつれて、明所視から薄明視,暗所視と変化するので、明るく感じる光も短波長側へ変化していく。
そこで、人間の視感度特性に基づいて、車両の前照灯が照射する光の色を変化させる前照灯装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の前照灯装置は、車両周囲の明るさを検知し、予め定められた低照度状態の場合には、青色成分(短波長成分)を増加させる。それによって、前照灯の光は、他の車両等からの被視認性が向上する。
特開平7−21814号公報 特開2007−10634号公報
特許文献2の前照灯装置では、他の車両からの前照灯の被視認性は向上されるが、前照灯による照射範囲の視認性は考慮されていない。つまり、前照灯が点灯する前後で照射範囲の明るさが変化するので、目の視感度特性(順応状態)が変化する。
また、前照灯からの距離または周辺光などによって、前照灯による照射範囲内でも明るさが異なり、1つの光源で照射する範囲の明るさは不均一となる。そのため、照射範囲内でも目の順応状態は異なり、1箇所の明るさを検知して、光の出力レベルを決めるだけでは、良好な視環境実現には不十分である。
また、特許文献1では、エリアごとに自然光等による明るさを検知し、光の出力レベルを調整することで省エネを図っているが、光の波長構成を変動させていない。すなわち、特許文献1の照明装置は視感度について考慮されていない。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、光源の全照射範囲にわたって、人間の視感度に合った光を照射し、光源点灯後の視認性を向上することができる照明装置を提供することにある。
本発明の照明装置は、所定の範囲を複数に分割したエリア毎に光を照射し、当該光の波長構成を可変とする光源部を複数具備する照明部と、エリア毎において、光源部が照射する光による第1の明るさと、周辺光による第2の明るさとの和に基づき、光源部がエリアに照射する光の長波長成分と短波長成分との割合を演算する演算部と、演算部のエリア毎の演算結果に基づいて、光源部がエリアに照射する光の波長構成を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
この照明装置において、エリア毎の明るさを検知する検知部を備え、検知部は、エリア毎に、光源部が照射する光による第1の明るさと、周辺光による第2の明るさとの和を検出し、この検出結果を演算部に出力することが好ましい。
この照明装置において、エリア毎の明るさを検知する検知部と、光源部が照射する光のみによるエリア毎の第1の明るさのデータを格納する記憶部とを備え、検知部は、周辺光のみによるエリア毎の第2の明るさを検知して演算部に出力し、演算部は、検知部の検知結果と、記憶部に格納されたデータとに基づいて、エリア毎に、光源部が照射する光による第1の明るさと、周辺光による第2の明るさとの和を導出することが好ましい。
この照明装置において、光源部は、色温度が高い高色温度光源と、高色温度光源に対して色温度が低い低色温度光源とで構成されており、制御部は、演算部の演算結果に基づいて、高色温度光源および低色温度光源を調光制御することによって、光源部が照射する光の波長構成を制御することが好ましい。
この照明装置において、光源部は、色温度が高い高色温度光源と、高色温度光源に対して色温度が低い低色温度光源とで構成されており、制御部は、演算部の演算結果に基づいて、高色温度光源と低色温度光源とのうち、いずれか一方のみを点灯させることで、光源部が照射する光の波長構成を制御することが好ましい。
この照明装置において、光源部は、複数の高色温度光源と、複数の低色温度光源とで構成されており、高色温度光源と低色温度光源とが交互に実装されているが好ましい。
この照明装置において、照明部は、光源部が実装される実装面を有しており、実装面は、曲面に形成されていることが好ましい。
以上説明したように、本発明では、光源の全照射範囲にわたって、人間の視感度に合った光を照射し、光源点灯後の視認性を向上することができるという効果がある。
本発明の実施形態1の照明装置のブロック構成図を示す図である。 同上の光源部のLEDが照射する光の分光強度をグラフである。 (a)同上の照明部の照射範囲を示す概略図である。(b)各エリアにおける検知部の検知結果を示すグラフである。 各エリアの順応輝度を示すグラフである。 同上の制御を示すフローチャートである。 同上の光源部が照射する光の分光強度を示すグラフである。 (a)高色温度LEDおよび低色温度LEDが照射する光の分光強度をグラフである。(b)高色温度LEDおよび低色温度LEDが照射する光の特性を示す表である。 高色温度LEDおよび低色温度LEDの外観を示す概略図である。 (a)実装面が球面で形成された器具本体の外観を示す概略図である。(b)実装面が平面で形成された器具本体の外観を示す概略図である。 (a)高色温度LEDおよび低色温度LEDの実装配置を示す概略図である。(b)各エリアに照射される光の分布を示す概略図である。 (a)高色温度LEDおよび低色温度LEDの実装配置を示す概略図である。(b)各エリアに照射される光の分布を示す概略図である。 街路灯の概略構成図である。 (a)器具本体の概略構成図である。(b)フォトダイオードの配置を示す概略図である。 検知部の概略構成を示す図である。 検知部の概略構成を示す図である。 視感度特性を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の照明装置のブロック構成図を図1に示す。本実施形態の照明装置は、照明部1と検知部2と演算部3と制御部4とで構成されている。
照明部1は、複数の光源部11で構成されている。本実施形態の光源部11は、青色LED12aと緑色LED12bと赤色LED12cとを各々備えている。図2に各LED12a〜12cの相対分光強度を示す。図2に示すG1は青色LED12aの分光強度、G2は緑色LED12bの分光強度、G3は赤色LED12cの分光強度を示している。また、光源部11は図示しない点灯回路を備えており、この点灯回路が各LED12a〜12cに供給される点灯電力を制御することで、各LED12a〜12cの出力レベルは可変自在に構成されている。そして、各LED12a〜12cの出力レベルを変動させることで、各LED12a〜12cの混色光の波長構成(分光強度)を光源部11毎に変動させることができる。なお、本実施形態の光源部11は、LEDで構成されているが、LEDに限定するものではなく、蛍光灯などの放電灯または有機ELなどでもよい。
図3(a)に照明部1の照射範囲の概略図を示す。照明部1は、路面5に向かって光を照射する。具体的には、照明部1の照射範囲は複数のエリア51に分割されており、各光源部11が各々に対応したエリア51に光を照射する。本実施形態では、照明部1直下のエリアを51a、照明部1から一方側に離れたエリアを51b、照明部1から他方側に離れ周辺光6が照射されているエリアを51cとする。そして、エリア51aに光を照射する光源部を11a、エリア51bに光を照射する光源部を11b、エリア51cに光を照射する光源部を11cとして以下説明する。図4に、照明部1の照射範囲における明るさ(順応輝度)の分布図を示す。図4に示すL1は周辺光6のみによる順応輝度(第2の明るさ)、L2は照明部1のみによる順応輝度(第1の明るさ)、L3は周辺光6と照明部1との順応輝度の和を示している。なお、周辺光6とは、太陽光や他の照明器具による光などであり、照明部1が照射する光以外の光を示す。
検知部2は、各エリア51の明るさを検知する。検知部2は、フォトダイオードや、路面5の輝度を検知する画像センサまたは、路面5に設置した照度センサ等で構成されており、各エリア51の順応輝度(背景輝度)または照度を検知して、検知結果を演算部3に出力する。本実施形態の検知部2は、各エリア51における照明部1が照射する光による順応輝度(図4のL2参照)と、周辺光6による順応輝度(図4のL1参照)との和(図4のL3参照)を演算部3に出力する。
図3(b)に、エリア51毎における検知部2の検知結果を示す。エリア51aは、照明部1の直下であり順応輝度が最も高く、20cd/mとなっている。エリア51bは、照明部1から離れているため順応輝度が低く、0.5cd/mとなっている。エリア51cは、照明部1から離れているが、周辺光6が照射されているため順応輝度が高く、13cd/mとなっている。
演算部3は、マイクロコンピュータ等で構成されており、各エリア51に存在する人間の目の順応状態(以降、エリア51の順応状態と称す)を、検知部2の検知結果から判断する。本実施形態の演算部3は、各エリア51の順応状態(明所視,薄明視)を判断するために順応閾値を用いている。順応閾値は、10cd/mに設定されており、演算部3は10cd/m以上を明所視、10cd/m未満を薄明視と判断する。
そして、演算部3は、各エリア51の順応状態から、各エリア51の視感度に合わせた光の波長構成を演算する。演算部3は、光源部11が照射する光の強度(各LED12a〜12cの出力レベルの和)を一定とし、各LED12a〜12cの出力比を変動させることで、光源部11が照射する光の波長構成を変動させる。そこで、演算部3は、各エリア51に対応した光源部11毎のLED12a〜12cの出力比を、各エリア51の順応状態から導出する。そして、演算部3は導出した各光源部11の各LED12a〜12cの出力比(波長構成)を制御部4に出力する。本実施形態では、演算部3が明所視と判断した場合、演算部3は各LED12a〜12cの出力比を青:緑:赤=1.0:1.0:1.0と設定する。以降、各LED12a〜12cの出力比が青:緑:赤=1.0:1.0:1.0である場合、明所視モードと称す。一方、演算部3が薄明視と判断した場合、演算部3は各LED12a〜12cの出力比を青:緑:赤=1.0:1.4:0.6と設定する。以降、各LED12a〜12cの出力比が青:緑:赤=1.0:1.4:0.6である場合、薄明視モードと称す。
制御部4は、照明装置を駆動させる電源部および、各光源部11の各LED12a〜12cの出力レベルを制御する出力制御部を備えている。そして、制御部4は、演算部3が設定した波長構成に基づき、光源部11の各LED12a〜12cの出力レベルを制御することで、光源部11が照射する光の波長構成を制御する。
図6に光源部11が照射する光(各LED12a〜12cの混色光)の分光強度を示す。図6のG4は光源部11を明所視モードで点灯させた場合の分光強度を示し、G5は光源部11を薄明視モードで点灯させた場合の分光強度を示す。図6に示すように、薄明視モードで光源部11が照射する光(G5)は、明所視モードで光源部11が照射する光(G4)に比べて、長波長成分が少なく短波長成分が多い。したがって、順応状態が明所視のエリア51に、明所視モードで光源部11が光を照射することによって、人間の目の視感度に合った光となり視認性が向上する。一方、順応状態が薄明視のエリア51に、薄明視モードで光源部11が光を照射することによって、人間の目の視感度に合った光となり視認性が向上する。
次に、図5に示すフローチャートを用いて、本実施形態の照明装置で行われる処理の流れを示す。
本実施形態の照明装置は、まず制御部4が照明部1の各光源部11を明所視モードで点灯させ、各エリア51を照射する(S1)。
次に、検知部2が各エリア51の順応輝度を検知する(S2)。各光源部11が各エリア51を照射した状態で、検知部2は各エリア51の順応輝度を検出し、検出結果を演算部3に出力する(図4(b)参照)。
次に、演算部3は、検知部2の検知結果から各エリア51の順応状態を判断する(S3)。検知部2の検知結果は、図4(b)に示すように、エリア51aの順応輝度は20cd/m、エリア51bの順応輝度は0.5cd/m、エリア51c順応輝度は13cd/mとなっている。また、順応閾値は、10cd/mに設定されている。したがって、演算部3は、エリア51a,51cを明所視と判断し、エリア51bを薄明視と判断する。
そして、演算部3は各エリア51の順応状態から、そのエリア51に対応した光源部11が照射する光の波長構成を演算する。演算部3は、明所視と判断したエリア51a,51cに光を照射する光源部11a,11cの波長構成を明所視モードとする(S4a)。また、薄明視と判断したエリア51bに光を照射する光源部11bの波長構成を薄明視モードとする(S4b)。
次に、制御部4が、演算部3が導出した波長構成に基づいて、光源部11が照射する光の波長構成を制御する(S5a,S5b)制御部4は、光源部11の波長構成を、この光源部11が照射するエリア51に対応した演算部3の導出する波長構成に基づいて変動させる。
本実施形態では、明所視のエリア51a,51cに対応した光源部11a,11cは、既に明所視モードで光を照射しているので、制御部4は光源部11a,11cの明所視モードを維持する。また、薄明視のエリア51bに対応した光源部11bは、制御部4が波長構成を明所視モードから薄明視モードに切り替える。
このように、本実施形態の照明装置は、光源部11が点灯した状態で、各エリア51の順応輝度を検知部2が検知し、光源部11の点灯状態における各エリア51の視感度に合わせた波長構成を演算部3が導出する。そして、この導出結果に基づいて、このエリア51に照射する光源部11の波長構成を制御部4が切り替える。したがって、各エリア51において、光源部11の点灯状態における視感度に合わせた光が光源部11から照射されるので、光源部11が点灯状態での視認性を向上することができる。さらに、複数のエリア51毎に順応輝度を検出し、エリア51毎に照射する光の波長構成を切り替えるので、全照射範囲にわたって視認性を向上することができる。
また、本実施形態では複数のエリア51の中からエリア51a〜51cを選択して説明したが、他のエリア51についても、上記と同様の制御が行われる。
また、本実施形態では、明所視モードで光源部11を点灯させた状態で、各エリア51の順応輝度を検出しているが、薄明視モードで光源部11を点灯させた状態で各エリア51の順応輝度を検出してもよい。また、各エリア51の順応輝度に基づいて視感度に合わせた波長構成であれば、上記の各LED12a〜12cの出力比に限定されない。
また、本実施形態では1つの順応閾値を用いて各エリア51の順応状態を判断しているが、複数の順応閾値を設定して段階的に光の波長構成を切り替えてもよい。例えば、薄明視のエリア51bの順応輝度0.5cd/mよりも順応輝度が小さい場合、薄明視モードよりもさらに短波長成分を増加させることで視感度に合った光となる。また、各エリア51の順応輝度に基づいて、連続的に光の波長構成を変動できるように構成してもよい。
また、本実施形態では、検知部2が照明部1の光と周辺光6とによるエリア51毎の順応輝度の和を検出しているが、照明部1を消灯した状態で、検知部2は周辺光6のみによる各エリア51の順応輝度を検出するように構成してもよい(図4のL1参照)。その場合、予め図示しない記憶部に、照明部1が照射する光のみによる各エリア51の順応輝度のデータを格納しておく(図4のL2参照)。そして、演算部が検知部2の検知結果と、記憶部に格納された順応輝度のデータとを足し合わせ、各エリア51における順応輝度を予測演算して導出してもよい(図4のL3参照)。
(実施形態2)
本実施形態の光源部11は、2種類のLEDで構成されている。実施形態1の光源部11は、青色LED12aと緑色LED12bと赤色LED12cとの3種類のLEDで構成され、その混色光をエリア51毎に照射していた。しかし、本実施形態の光源部11は、高色温度LED12dと低色温度LED12eとの2種類のLEDで構成され、高色温度LED12dと低色温度LED12eとのうち、いずれか一方のみを点灯させ、エリア51毎に照射する。なお、他の構成は、実施形態1と同様であるので、同一符号を付して説明は省略する。
図7(a)に高色温度LED12dおよび低色温度LED12eの相対分光強度を示す。図7(a)に示すG6は高色温度LED12dの分光強度、G7は低色温度LED12eの分光強度を示している。また、図7(b)に示すように、高色温度LED12dが照射する光は、色度座標がx=0.2912,y=0.2921、相関色温度が8740K、偏差がDUV=−4.48である。一方、低色温度LED12eが照射する光は、色度座標がx=0.3141,y=0.3343、相関色温度が6394K、偏差がDUV=5.20である。上記に示すように、高色温度LED12dは短波長成分を多く含んでおり、色温度が高い。一方、低色温度LED12eは高色温度LED12dに対して色温度が低い。すなわち、高色温度LED12dを点灯させた場合は、薄明視に適した視環境となり、低色温度LED12eを点灯させた場合は、明所視に適した視環境となる。
本実施形態では、初期状態として高色温度LED12dのみを点灯させ、薄明視に合わせている。そして、検知部2が各エリア51の明るさを検知する。検知部2の検知結果が、実施形態1と同一であるとして、以下説明する(図3(a)(b)参照)。
演算部3は、明所視と判断したエリア51a,51cに照射する光源部11a,11cの波長構成を明所視に合わせるために、高色温度LED12dの消灯、低色温度LED12eの点灯を制御部4に指示する。そして、制御部4がエリア51a,51cに照射する光源部11a,11cの高色温度LED12dを消灯し、低色温度LED12eを点灯させる。それによって、エリア51a,51cに照射される光の色温度が低く、明所視における視感度に合った光となり、視認性が向上する。
一方、初期状態で薄明視に合わせた光を照射しているので、演算部3は、薄明視と判断したエリア51bに照射する光源部11bの低色温度LED12eの点灯状態を維持させる。したがって、エリア51bに照射される光の色温度が高く、薄明視における視感度に合った光となり、視認性が向上する。
本実施形態では、各エリア51における目の順応状態に応じて、視感度の高いほうのLED12d,12eを点灯させることで、同じエネルギー量で、視認性の高い光環境を実現することができる。さらに、本実施形態では、2つのLED12d,12eの点灯/消灯の切り替えのみでエリア51毎に照射する光の波長構成を変動させることができるので、制御が容易となる。
なお、本実施形態では、高色温度LED12dを点灯させた状態で各エリア51の順応輝度を検出しているが、低色温度LED12eを点灯させた状態で各エリア51の順応輝度を検出してもよい。また、エリア51毎に異なるLED12d,12eを点灯させた状態で各エリア51の順応輝度を検出してもよい。
次に、照明部1の構造について説明する。
図8にLED12d,12eの概略図、図9(a)にLED12d,12eが設けられた照明部1の概略図を示す。
本実施形態の高色温度LED12d,低色温度LED12eは、図8に示すように、略半球状に形成されており、底面側から球面側に向かって光を照射する。また、照明部1は、器具本体13と、器具本体13に実装されるLED12d,12eとで構成されている。器具本体13は、図9(a)に示すように、半球状に形成され、その球面(曲面)が実装面を構成しており、球面に上記の高色温度LED12d,低色温度LED12eが実装される。
LED12d,12eは照射する光の指向性が高いので、もし図9(b)に示すようにLED12d,12eの実装面が平面で形成された器具本体13aを用いた場合、照射範囲が限られてしまう。しかし、本実施形態では、実装面が球面で形成された器具本体13を用いているので、器具本体13aに対して同じLED12d,12eの個数を実装した場合でも照射範囲を広げることができる。
次に、照明部1に実装される高色温度LED12d,低色温度LED12eの具体的な配置について説明する。
図10(a)に路面5から照明部1を見た際の高色温度LED12d,低色温度LED12eの配置図を示す。なお、図10(a)では、LED12d,12eの配置を分かりやすくするために、器具本体13の実装面を平面で示す。
本実施形態の照明部1は、器具本体13にLED12d,12eが10行×8列に並べて実装されている。そして、同一の行には同一種類のLED12d,12eが並んで実装され、同一の列には高色温度LED12dと低色温度LED12eとが交互に実装されている。本実施形態では、1行目に低色温度LED12eが実装され、2行目に高色温度LED12dが実装されている。なお、10行×8列に実装されたLED12d,12eの数は1例であって、10行×8列に限定するものではなく、他の行数,他の列数で構成されていてもよい。
そして、本実施形態では各列に実装されたLED12d,12eで、1つの光源部11を構成している。なお、本実施形態では、光源部11は、1列に実装されたLED12d,12eで構成されているが、1列に限定するものではなく、複数の列をまとめて光源部11としてもよい。
上記のように器具本体13にLED12d,12eが実装された照明部1を用いて、各エリア51を照射した場合における光の分布を図10(b)に示す。なお、各エリア51の順応輝度は、実施形態1と同様であるとして以下説明する(図3(a)(b)参照)。エリア51a,51cは明所視であるので、低色温度LED12eのみの光が照射され、エリア51bは薄明視であるので、高色温度LED12dのみの光が照射されている。
もし、図11(a)に示すように、器具本体13の3〜7行目に低色温度LED12e、1,2行目と8〜10行目に高色温度LED12dを実装した場合、各エリア51の光の分布は図11(b)となる。図11(b)に示すように、明所視のエリア51a,51cは両端付近に光が照射されず、薄明視のエリア51bは中心付近に光が照射されなくなり、各エリア51内で光のムラが発生する。しかし、本実施形態では、1行毎に高色温度LED12dと低色温度LED12eとを交互に実装しているので、明所視のエリア51a,51cと薄明視のエリア51bとにおける光のムラを抑制することができ、良好な視環境を実現することができる。
次に、検知部2の構成について説明する。
本実施形態の照明装置は図12に示すような街路灯であり、路面5に設けられた支柱52の上部に照明部1が設けられている。そして、器具本体13の内部に演算部3および制御部4を収納している。そして、図13(a)に示すように、器具本体13の球面にLED12d,12eが実装され、複数の光源部11を構成している。
本実施形態の検知部2は、複数のフォトダイオード21で構成されており、図13(b)に示すように高色温度LED12dと低色温度LED12eとの間に設けられている。フォトダイオード21は、LED12d,12eが照射する光を直接検知せず、路面5の輝度を検知できるようにマスクがかけられている。そして、フォトダイオード21は、各エリア51の路面輝度を検知し、検知電流を演算部3に出力する。そして、演算部3は検知電流に基づいて順応状態を判断し、高色温度LED12dまたは低色温度LED12eの点灯を制御部4に指示する。制御部4は、演算部3の指示に基づいて光源部11毎に高色温度LED12dまたは低色温度LED12eを点灯させる。
また、検知部2は、図14に示すように、フォトダイオード22と送信機23と受信機24とで構成されていてもよい。フォトダイオード22と送信機23とが一体に設けられてセンサ部25を形成しており、送信機23はフォトダイオード22の検知電流のデータを受信機24に送信する。受信機24は、器具本体13に収納されており、送信機23から送信されるフォトダイオード22の検知電流のデータを受信する。
センサ部25は各エリア51の路面5に設置されおり、フォトダイオード22が各エリア51の明るさを検知する。そして、その検知電流のデータを送信機23が受信機24に送信し、受信機24は受信した検知電流のデータを演算部3に出力する。以降の制御は、上記と同様なので省略する。
また、検知部2は、図15に示すように、支柱52に設けられたカメラ26で構成されていてもよい。カメラ26は、各エリア51を撮像している。そして、演算部3はカメラ26の撮像データに画像処理を施すことによって、各エリア51の順応輝度を導出し、各エリア51の順応状態を判断する。以降の制御は、上記と同様なので省略する。
1 照明部
2 検知部
3 演算部
4 制御部
11 光源部
12a 青色LED
12b 緑色LED
12c 赤色LED

Claims (7)

  1. 所定の範囲を複数に分割したエリア毎に光を照射し、当該光の波長構成を可変とする光源部を複数具備する照明部と、
    前記エリア毎において、前記光源部が照射する光による第1の明るさと、周辺光による第2の明るさとの和に基づき、前記光源部が前記エリアに照射する光の長波長成分と短波長成分との割合を演算する演算部と、
    前記演算部の前記エリア毎の演算結果に基づいて、前記光源部が前記エリアに照射する光の波長構成を制御する制御部とを備えることを特徴とする照明装置。
  2. 前記エリア毎の明るさを検知する検知部を備え、
    前記検知部は、前記エリア毎に、前記光源部が照射する光による前記第1の明るさと、周辺光による前記第2の明るさとの和を検出し、この検出結果を前記演算部に出力することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記エリア毎の明るさを検知する検知部と、
    前記光源部が照射する光のみによる前記エリア毎の前記第1の明るさのデータを格納する記憶部とを備え、
    前記検知部は、周辺光のみによる前記エリア毎の前記第2の明るさを検知して前記演算部に出力し、
    前記演算部は、前記検知部の検知結果と、前記記憶部に格納された前記データとに基づいて、前記エリア毎に、前記光源部が照射する光による前記第1の明るさと、前記周辺光による前記第2の明るさとの和を導出することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  4. 前記光源部は、色温度が高い高色温度光源と、前記高色温度光源に対して色温度が低い低色温度光源とで構成されており、
    前記制御部は、前記演算部の演算結果に基づいて、前記高色温度光源および前記低色温度光源を調光制御することによって、前記光源部が照射する光の波長構成を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記光源部は、色温度が高い高色温度光源と、前記高色温度光源に対して色温度が低い低色温度光源とで構成されており、
    前記制御部は、前記演算部の演算結果に基づいて、前記高色温度光源と前記低色温度光源とのうち、いずれか一方のみを点灯させることで、前記光源部が照射する光の波長構成を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 前記光源部は、複数の前記高色温度光源と、複数の前記低色温度光源とで構成されており、前記高色温度光源と前記低色温度光源とが交互に実装されていることを特徴とする請求項4または5記載の照明装置。
  7. 前記照明部は、前記光源部が実装される実装面を有しており、
    前記実装面は、曲面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019102156A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 佑斗 井澤 照明装置

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