JP2012024597A - 内視鏡用処置具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内視鏡用処置具20は、内視鏡Eとともに生体組織に挿入されて生体組織を保持する先端部を有する処置具5と、処置具の先端部を内視鏡先端部に接近又は離間可能に接続する連結部26と、連結部と内視鏡先端部とを枢支する第一回転軸23と、連結部と先端部とを枢支する第二回転軸25と、を備え、処置具が、内視鏡の外部にて、内視鏡先端部の中心軸線Cに沿うように延びて設けられている。
【選択図】図4
Description
本発明の内視鏡用処置具は、内視鏡とともに生体組織に挿入されて前記生体組織を保持する先端部を有する処置具と、前記処置具の前記先端部を内視鏡先端部に接近又は離間可能に接続する連結部と、該連結部と前記内視鏡先端部とを枢支する第一回転軸と、前記連結部と前記先端部とを枢支する第二回転軸と、を備え、前記処置具が、前記内視鏡の外部にて、前記内視鏡先端部の中心軸線に沿うように延びて設けられたことを特徴としている。
この発明は、筒部を内視鏡に装着した状態で粘膜下に潜り込ませた際、処置具にて粘膜をめくり上げ、内視鏡により粘膜下層を正面視することができるように、粘膜を保持することができる。
この発明は、処置具を内視鏡先端部に対して進退操作することにより旋回するので、処置具の先端部をより容易に内視鏡先端部に接近させたり離間させたりすることができる。
この発明は、内視鏡先端部に対して処置具の先端部を直交する方向に向けることができる。
この発明は、部品点数を削減することができる。
本発明に係る第1の実施形態について、図1から図3を参照して説明する。
本実施形態に係るリフティングキャップ(内視鏡用処置具)1は、図1及び図2に示すように、筒状に形成され、側面に中心軸線C方向に沿って延びるスリット2が設けられて、内視鏡Eの先端に装着される筒部3と、スリット2に沿うように延びて筒部3に配されて、内視鏡Eに対して生体組織を保持する捕捉部5と、を備えている。
内視鏡Eの先端に筒部3が装着された状態で、一対の鉗子片8A,8Bの開閉操作が内視鏡Eから視認可能に、捕捉部5の先端カバー8が筒部3のスリット2に配されている。
病変部Xを全て切除した後、この病変部Xを図示しない把持鉗子などで把持して、経内視鏡的に取り出して処置を終了する。
従って、粘膜下層Sの切開の際に、内視鏡視野を確保し続けながら内視鏡操作を行うことができる。
次に、第2の実施形態について図4から図6を参照しながら説明する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係るリフティングキャップ20が、捕捉部(処置具)5を移動して、生体組織の保持位置を筒部3に対して接離させる移動部21を備えているとした点である。
まず、リンク部材26を中心軸線Cに沿うように寝かせた状態で内視鏡Eの先端にリフティングキャップ20の筒部3を装着し、目的部位である病変部X近傍まで挿入して、病変部Xを***させる。
病変部Xを全て切除した後、この病変部Xを図示しない把持鉗子などで把持して、経内視鏡的に取り出して処置を終了する。
次に、第3の実施形態について図7から図10を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第2の実施形態との異なる点は、本実施形態に係るリフティングキャップ30の移動部31が、筒部3の中心軸線C方向に沿って捕捉部5を移動可能にさせる先端側支持部32をさらに備えているとした点である。
支持部38の支持部本体38Aは、挿通孔22aの位置をキャップ7の基端からリンク部材26の長さ分だけ離間させるために、所定の長さを有して管状に形成されている。
病変部の粘膜下層を切開剥離していく際、図9に示すように、まず、捕捉部5のシース12を前進して一対の鉗子片8A,8Bを筒部3よりも先端側に突出させる。この状態で、穴から離れた位置で筒部3を少し傾斜させながら、第2の実施形態と同様の操作により、一対の鉗子片8A,8Bを開いて粘膜の切り口を一対の鉗子片8A,8Bにて挟み、操作部本体11Aに対してスライダ11Bを後退して、一対の鉗子片8A,8Bを閉じ、粘膜を把持する。こうして、第2の実施形態と同様に、筒部3に粘膜を位置決めし、筒部3の前方の粘膜下層をナイフによって切開剥離していく。
この接続端子41に高周波電源44を接続することにより、一対の鉗子片8A,8Bの少なくとも一方に高周波電流を流すことができる。
この場合、一対の鉗子片8A,8Bにて粘膜を把持しながらキャップ7よりも手元側に粘膜を移動させることができる。
次に、第4の実施形態について図14から図16を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第4の実施形態と第3の実施形態との異なる点は、本実施形態に係るリフティングキャップ50の移動部51が、図14に示すように、リンク部材26の代わりに、キャップ52の側面に設けられて膨縮するバルーン53を備えているとした点である。
バルーン53の基端には、内部に流体を供給し及び供給された流体を排出するための給排管部55が接続されている。この給排管部55は、シース12とともに外付チューブ22B内に挿通されており、基端には図示しない流体供給源が接続されている。
キャップ52の外周面には、バルーン53を載置するための凹部53Aが形成されている。
図15に示すように、筒部56に対して一対の鉗子片8A,8Bを突出させた後、筒部56に粘膜を位置決めし、筒部56の前方の粘膜下層をナイフによって切開剥離していく操作については、第3の実施形態と同様である。
次に、第5の実施形態について図20及び図21を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第5の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係るリフティングキャップ60の捕捉部61が、外付チューブ(チューブ部材)62と、外付チューブ62の先端から突没自在に挿通された針63とを備えているとした点である。
まず、針63を外付チューブ62内に没入させた状態のリフティングキャップ60の筒部3を先端に装着した内視鏡Eを、目的部位である病変部X近傍まで挿入し、病変部Xを***させる。
次に、第6の実施形態について図22を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第6の実施形態と第5の実施形態との異なる点は、本実施形態に係るリフティングキャップ70の筒部71のキャップ72が、フード6に接続されたキャップ本体(筒部本体)72A、及び、略半円筒状に形成され、キャップ本体72Aに対して回動自在に枢支された舌片72Bとを備えているとした点である。
まず、第5の実施形態と同様に、針63を外付チューブ62内に没入させた状態のリフティングキャップ70の筒部71を先端に装着した内視鏡Eを、目的部位である病変部近傍まで挿入し、病変部を***させる。
舌片72Bを挿入したところで、針63を外付チューブ62から所定の長さに突出し、粘膜の切り口を針63にて穿刺して粘膜を把持する。こうして、筒部71に対して粘膜を位置決めして、筒部71の前方の粘膜下層をナイフによって切開剥離していく。
次に、第7の実施形態について図23から図25を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第7の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係るリフティングキャップ80の捕捉部81が、チューブ部材82と、チューブ部材82と連通された吸引源83とを備えているとした点である。
まず、リフティングキャップ80の筒部3を先端に装着した内視鏡Eを、目的部位である病変部X近傍まで挿入し、病変部Xを***させる。
病変部Xを全て切除した後、この病変部Xを図示しない把持鉗子などで把持して、経内視鏡的に取り出して処置を終了する。
次に、第8の実施形態について図26を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第8の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係るリフティングキャップ90の捕捉部91が、筒部3の表面に設けられた凹凸部92を備えているとした点である。
リフティングキャップ90の筒部3を先端に装着した内視鏡Eを、目的部位である病変部近傍まで挿入し、第1の実施形態と同様に初期切開を行い病変部の粘膜下層を切開剥離していく。
病変部を全て切除した後、この病変部を図示しない把持鉗子などで把持して、経内視鏡的に取り出して処置を終了する。
カバー部96は、筒部3の側面と同一の曲率を有して、凹凸部92から所定の距離に径方向外方に離間した位置に配されている。このカバー部96は、フード6に先端が接続された外付チューブ62に進退自在に挿通される操作部材98と接続されており、筒部3に対して進退自在に配されている。従って、外付チューブ62に対して操作部材98を進退操作することによって、カバー部96で凹凸部92を覆ったり、カバー部96から露出させたりすることができる。
例えば、図30及び図31に示すように、筒部100のキャップ101に設けられたバルーン102を拡径させて、図示しない粘膜を直接めくり上げるリフティングキャップ103でもよい。
例えば、図32に示すように、シース105と、シース105に突没自在に配された複数の脚部106と、シース105に突没自在に配されたナイフ部107とを備える処置具108でもよい。この処置具108の各脚部106の先端側は、シース105の中心軸線Cから漸次離間する方向に湾曲変形されて形成されている。そして、各脚部106の先端には、径方向内方に屈曲された爪106Aが設けられている。
脚部106及びナイフ部107をシース105内に没入させた状態で、2つの処置具挿通チャンネルCH1,CH2を有する内視鏡Eの一方のチャンネルCH1にシース105を挿入する。そして、粘膜Mに形成した穴Hに向かって内視鏡EのチャンネルCH1の先端からシース105を突出させ、さらに、シース105から各脚部106を突出させる。このとき、各脚部106が湾曲しているので、先端側が中心軸線Cから離間する方向に拡開すると同時に、粘膜Mに当接してこれを持ち上げて保持する。こうして、内視鏡Eの視野を確保することができる。この状態で、ナイフ部107を突出し、さらに必要に応じて他のチャンネルCH2から別の図示しない高周波ナイフを突出して所定の手技を行う。
図40及び図41に示すように、全周切開した粘膜Mに対して、内視鏡Eを挿入する方向を手前側としたとき、手前側の切開していない粘膜M上の例えば互いに異なる2箇所に、挿通孔122aが内視鏡Eに対向するように配置する。このそれぞれの挿通孔122aに、把持鉗子123,125をそれぞれ手前側から挿入し、一対の鉗子片126A,126Bで切開した粘膜Mを把持して持ち上げる。
まず、例えば、全周切開した粘膜Mの切開側において内視鏡Eに対して最も近位側となる位置P1に、第一クリップ122Aを配置する。また、切開側の粘膜Mにおいて内視鏡Eに対して最も遠位側となる位置の近傍であって、切開されない粘膜M上の位置P2に、第二クリップ122Bを配置する。さらに、内視鏡Eの近傍の任意の位置P3に第三クリップ122Cを配置する。そして、第一クリップ122Aに一端が接続させた糸130を、第二クリップ122B及び第三クリップ122Cの挿通孔122aに通し、他端を内視鏡Eに固定する。又は、糸130を予め粘膜M上に配置した後、各クリップ122A,122B,122Cで挟んでもよい。
2,76 スリット
3,56,71,100 筒部
5,61,81,91 捕捉部
6,48 フード(第一位置)
7,53,72,101 キャップ(第二位置)
8A,8B,126A,126B 鉗子片(先端部)
10 操作ワイヤ
12,46,105,127 シース
21,31,51,73 移動部
22 支持部
23 第一回転軸
25 第二回転軸
26 リンク部材(連結部)
52,102 バルーン
62 外付チューブ(チューブ部材)
63 針
72 キャップ
72A キャップ本体(筒部本体)
72B 舌片
82 チューブ部材
92 凹凸部
96 カバー部
106 脚部
Claims (6)
- 内視鏡とともに生体組織に挿入されて前記生体組織を保持する先端部を有する処置具と、
前記処置具の前記先端部を内視鏡先端部に接近又は離間可能に接続する連結部と、
該連結部と前記内視鏡先端部とを枢支する第一回転軸と、
前記連結部と前記先端部とを枢支する第二回転軸と、
を備え、
前記処置具が、前記内視鏡の外部にて、前記内視鏡先端部の中心軸線に沿うように延びて設けられたことを特徴とする内視鏡用処置具。 - 前記内視鏡先端部が、前記内視鏡の先端に着脱自在に装着され、前記連結部が前記第一回転軸を介して枢支された筒部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用処置具。
- 前記連結部が、前記処置具の前記内視鏡に対する進退操作により前記内視鏡先端部に対して旋回することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用処置具。
- 前記第一回転軸と前記第二回転軸とが前記内視鏡の中心軸線に対して直交する方向にともに並んで配される位置まで前記連結部が旋回して、前記処置具の前記先端部が前記内視鏡から最も離間することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用処置具。
- 前記処置具の前記先端部が一対の鉗子片を備え、
前記一対の鉗子片が、前記第二回転軸に枢支されて該第二回転軸を中心に開閉自在に回動するよう配されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一つに記載の内視鏡用処置具。 - 筒状に形成されて内視鏡の先端に装着される筒部と、
チューブ部材と、該チューブ部材と連通された吸引源とを有し、前記内視鏡に対して生体組織を保持する捕捉部と、
を備え、
前記捕捉部が、前記内視鏡の外部にて、前記筒部の中心軸線に沿うように延びて設けられており、
前記チューブ部材の先端面の法線が、前記筒部の先端側に向かって前記筒部の中心軸線から離れる方向に傾斜して延びるように形成されていることを特徴とする内視鏡用処置具。
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