JP7323634B2 - 内視鏡用キャップ、内視鏡用処置具および内視鏡システム - Google Patents

内視鏡用キャップ、内視鏡用処置具および内視鏡システム Download PDF

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Description

本発明は、内視鏡用キャップ、内視鏡用処置具および内視鏡システムに関するものである。
早期がんの治療手段の1つに、がんを含む粘膜を粘膜下層で剥離するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)がある。剥離の際、粘膜下層に張力をかけるためのトラクションデバイスが使用される(例えば、特許文献1および2参照。)。
特許文献1,2に記載のトラクションデバイスは、内視鏡の先端部に装着されるキャップ式であり、把持デバイスを長手方向に移動可能に支持している。把持デバイスの長手方向の前進および後退によって、内視鏡の前方において把持デバイスの先端の把持部が下降および上昇する。したがって、内視鏡の視野内で粘膜を把持デバイスによって把持し挙上することができる。
国際公開第2014/199759号 特開2008-253597号公報
特許文献1,2のトラクションデバイスの場合、把持部の下降位置が、内視鏡の先端から遠く、内視鏡の焦点位置から離れている。把持部を内視鏡によってより鮮明に観察するためには、把持部の下降位置は内視鏡の先端に近いことが望ましい。
また、把持部によって挙上された粘膜は、把持デバイスの後退によって内視鏡の基端側へ向かって引っ張られる。このときに、より基端側の位置まで粘膜を引き込むことができることが望ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、把持部を内視鏡の先端に近い位置に下降させることができるとともに、把持部によって把持された生体組織の引き込み量を確保することができる内視鏡用キャップ、内視鏡用処置具および内視鏡システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、内視鏡の先端部の外周面に装着される筒状のフード部と、該フード部の先端に接続され、前記内視鏡の先端部が前記フード部内に挿入された状態で前記内視鏡の先端が突き当てられる突き当て面を有し、該フード部の先端から該フード部の長手方向に突出するキャップ部と、長尺のデバイスが挿入されるチャンネルチューブであって、該チャンネルチューブの先端部が前記フード部の基端部に固定され、前記フード部の長手軸と略平行に延びるチャンネルチューブと、前記デバイスを前記フード部に連結するための線状の連結部材であって、前記フード部に支持され、前記フード部の外周面に沿って延びる連結部材と、を備え、前記チャンネルチューブの先端が、前記突き当て面よりも前記フード部の基端側に位置し、前記フード部が、該フード部の周方向に相互に離間した位置に設けられ、該フード部の外側から内側に向かって前記連結部材が挿入される一対の支持孔を有し、前記連結部材が、各前記支持孔を支点にして前記フード部に対して揺動可能であり、前記一対の支持孔が、前記突き当て面よりも前記フード部の基端側、かつ、前記チャンネルチューブの先端よりも前記フード部の先端側に形成されている、内視鏡用キャップである。
本態様によれば、チャンネルチューブ内にデバイスが挿入され、デバイスが、フード部の一対の支持孔間で延びる連結部材によってフード部と連結される。そして、一対の支持孔が内視鏡の左右方向に配列し、かつ、チャンネルチューブおよびデバイスが内視鏡の上側に配置される向きで、フード部が内視鏡の先端部に装着され、突き当て面に突き当てられた内視鏡の先端はフード部に対して所定位置に位置決めされる。
この状態で、フード部および内視鏡に対してデバイスを長手方向前方に移動させると、デバイスが連結部材と共に支持孔を支点に揺動し、デバイスの先端の把持部が内視鏡の先端の前方において下降する。また、フード部および内視鏡に対してデバイスを長手方向後方に移動させると、デバイスが連結部材と共に支持孔を支点に揺動し、把持部が内視鏡の先端の前方において上昇する。したがって、デバイスを前方に押し出すだけで、内視鏡の視野内の下側部分に位置する生体組織の対象部位に把持部を近接させて把持部によって対象部位を把持することができる。また、デバイスを後方に牽引するだけで、把持部で把持された対象部位を挙上しフード部の先端よりも基端側に引き込むことができる。
この場合において、把持部の揺動中心である一対の支持孔が、内視鏡の先端が配置される突き当て面よりも基端側の位置に設けられている。これにより、一対の支持孔がキャップ部に設けられている場合と比較して、把持部を内視鏡の先端に近い位置に下降させることができるとともに、把持部によって把持された生体組織の引き込み量を確保することができる。
上記一態様において、前記フード部の内周面が、先端から基端に向かって内径が漸次拡大するテーパ面を有していてもよい。
上記一態様において、前記フード部および前記キャップ部のいずれか一方が、前記周方向に相互に離間し前記一対の支持孔とは異なる位置に設けられた一対の固定孔を有し、前記連結部材の両端部が、前記一対の固定孔において固定されていてもよい。
この構成によれば、連結部材の端部の固定用の固定孔を支持孔とは別に設けることによって、連結部材の揺動時に連結部材の端部に力が加わることを防止することができる。
上記一態様において、前記一対の固定孔が、前記キャップ部に設けられていてもよく、あるいは、前記フード部に設けられていてもよい。
上記一態様において、前記連結部材の両端部に、前記支持孔の直径よりも大きな外径を有する結び目が形成され、前記連結部材の両端部が、前記一対の支持孔において固定されていてもよい。
上記一態様において、前記連結部材が、軟性の糸であってもよい。
この構成によれば、連結部材として金属ワイヤのような曲げ剛性の高い部材を用いた場合と比較して、把持部の移動の自由度を向上することができる。
本発明の他の態様は、長尺の把持デバイスと、上記いずれかに記載の内視鏡用キャップと、を備え、前記把持デバイスが、前記チャンネルチューブ内を長手方向に移動可能に貫通する長尺の可撓性の細長部材と、該細長部材の先端に接続され生体組織を把持する把持部と、該把持部の基端側に設けられるとともに前記チャンネルチューブよりも先端側に配置されるコネクタとを有し、該コネクタは、前記細長部材の長手方向に交差する方向に貫通する貫通孔を有し、前記連結部材が、前記貫通孔内を経由して前記一対の支持孔間で延びる、内視鏡用処置具である。
本発明の他の態様は、内視鏡と、上記の内視鏡用処置具と、を備える内視鏡システムである。
上記他の態様において、前記フード部の一部に切欠が形成され、前記切欠の縁に沿って前記フード部と前記内視鏡とを接着するテープを備えていてもよい。
上記他の態様において、前記コネクタが、前記フード部の径方向において、前記細長部材に対して前記フード部とは反対側に設けられていてもよい。
この構成によれば、揺動するコネクタがフード部の表面と干渉することを防止することができる。
上記他の態様において、前記コネクタが、前記フード部の径方向において、前記細長部材と前記フード部との間に位置していてもよい。
この構成によれば、連結部材が把持デバイスに絡まることを防止することができる。
上記他の態様において、前記キャップ部の先端の縁は、前記キャップ部の基端から先端に向かう方向に延びる突部と、前記キャップ部の先端から基端に向かう方向に延びる窪みとを有し、前記連結部材は、前記フード部の外周面に沿って延びる第1の位置から、前記キャップ部の前記突部に接触する第2の位置まで揺動可能に構成されていてもよい。
上記他の態様において、前記キャップ部の先端の縁は、前記キャップ部の基端から先端に向かう方向に延びる突部と、前記キャップ部の先端から基端に向かう方向に延びる窪みとを有し、前記把持デバイスの一部が前記窪みを通過するときに、前記連結部材の一部が前記突部に接触してもよい。
本発明によれば、把持部を内視鏡の先端に近い位置に下降させることができるとともに、把持部によって把持された生体組織の引き込み量を確保することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る内視鏡用キャップ、内視鏡用処置具および内視鏡システムの構成を示す側面図である。 図1Aの内視鏡用処置具の動作を説明する図であり、把持部が下降位置まで下降した状態を示す図である。 フード部を内視鏡に固定するための固定テープの一例を示す図である。 図2Aの固定テープを使用してフード部を内視鏡に固定した状態を示す図である。 チャンネルチューブを内視鏡に固定するための固定テープの一例を示す図である。 図2Cの固定テープを使用してチャンネルチューブを内視鏡に固定した状態を示す図である。 内視鏡用キャップを上側から見た上面図である。 内視鏡用キャップの斜視図であり、把持部が下降位置まで下降した状態を示す図である。 内視鏡システムの使用方法の一例を示す図であり、下降位置の把持部によって生体組織を把持する様子を示す図である。 内視鏡システムの使用方法の一例を示す図であり、把持部によって生体組織を挙上し引き込む様子を示す図である。 内視鏡用キャップの設計パラメータを説明する図である。 内視鏡用キャップの他の設計パラメータを説明する図であり、一対の支持孔がフード部の長手軸よりも上側に位置する場合における把持デバイスの動作を示す図である。 内視鏡用キャップの他の設計パラメータを説明する図であり、一対の支持孔がフード部の長手軸よりも下側に位置する場合における把持デバイスの動作を示す図である。 連結部材の端部が支持孔において固定された内視鏡用フードの一例の側面図である。 固定孔を有する内視鏡用フードの一例の側面図である。 固定孔を有する内視鏡用フードの他の例の側面図である。 固定孔を有する内視鏡用フードの他の例の側面図である。 支持孔および固定孔を通る図8AのD-D線におけるフード部の部分断面図であり、固定孔での連結部材の端部処理を説明する図である。 固定孔を有する内視鏡用フードの他の例の側面図である。 支持孔および固定孔を通る図9AのE-E線におけるキャップ部の部分断面図であり、固定孔での連結部材の端部処理を説明する図である。 固定孔を有する内視鏡用フードの他の例の側面図である。 固定孔および凹部を通る図10AのF-F線におけるフード部の部分断面図であり、連結部材の端部処理を説明する図である。 内視鏡用処置具の変形例の側面図である。 内視鏡用処置具の他の変形例の側面図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る内視鏡用キャップ1、内視鏡用処置具20および内視鏡システム100について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る内視鏡システム100は、図1Aに示されるように、内視鏡10と、内視鏡用処置具20とを備える。
内視鏡用処置具20は、把持デバイス30と、把持デバイス30を支持し内視鏡10の先端部に装着される内視鏡用キャップ1とを備える。
把持デバイス30は、長尺の可撓性の細長部材31と、細長部材31の先端に接続され生体組織を把持する把持部32と、把持部32の基端側に設けられたコネクタ33とを備える。細長部材31は、例えば、コイルシースである。把持部32は、開閉可能な一対の把持片を有し、一対の把持片間に生体組織を把持することができる。コネクタ33は、例えば、細長部材31と把持部32との間に設けられ、細長部材31の長手方向に直交する方向に貫通する貫通孔33aを有する。
内視鏡用キャップ1は、内視鏡10の先端部の外周面に装着される略円筒状のフード部2と、フード部2の先端に接続されたキャップ部3と、フード部2の基端部に固定されたチャンネルチューブ4と、フード部2に支持されフード部2と把持デバイス30とを連結する連結部材5と、内視鏡10の先端10aをフード部2の先端または先端近傍の所定位置に位置決めする突き当て面6とを備える。
内視鏡用キャップ1は、相互に直交する上下方向および左右方向を有する。上下方向および左右方向はそれぞれフード部2の径方向であり、フード部2の長手軸とチャンネルチューブ4の長手軸との配列方向が上下方向である。内視鏡用キャップ1の上下方向および左右方向は、内視鏡10の上下方向および左右方向にそれぞれ対応する。
フード部2は、先端面および基端面において開口し、基端側から内視鏡10の先端部が挿入される。フード部2は、内視鏡10の先端部の外周面に嵌合し、フード部2の内周面と内視鏡10の先端部の外周面との間の摩擦によって内視鏡10の先端部に固定される。フード部2の内周面は、先端から基端に向かって内径が漸次拡大するテーパ面2aを有する。
必要に応じて、内視鏡10とフード部2との固定に、図2Aに示されるような形状の固定テープ11aを使用してもよい。内視鏡10とフード部2とを図2Bに示されるように固定することによって、固定強度を向上することができる。図2Bは、フード部2および内視鏡10を下側から見た下面図である。また、図2Cに示されるような形状の固定テープ11bを使用し、内視鏡10とチャンネルチューブ4とを図2Dに示されるように固定してもよい。
具体的には、フード部2には、基端から先端に向かって大きく切り欠かれた部分である切欠2bが設けられている。切欠2bの縁と、切欠2bから露出した内視鏡10の外周面とが、固定テープ11aで覆われる。これにより、内視鏡10とフード部2との間で接着範囲(フード部2の縁の長さ)を大きく確保し、フード部2と内視鏡10の外周面とを強固に接着することができる。したがって、例えば内視鏡10の湾曲部を湾曲させる場合であっても、フード部2が内視鏡10から脱落し難い。なお、固定テープ11aによる内視鏡10とフード部2との接着方法は、本実施形態に限られず、例えば、把持デバイス30をスネアやナイフに変更した場合でも採用することができる。
また、フード部2は、連結部材5を支持するための一対の支持孔7を有する。一対の支持孔7は、フード部2の周方向に相互に離間し左右方向に相互に対向する位置に設けられている。各支持孔7は、フード部2の外周面から内周面までフード部2の径方向に貫通している。
キャップ部3は、フード部2と同軸の略円環状の部材であり、フード部2の先端からフード部2の長手方向に突出している。キャップ部3の長手方向の寸法は、内視鏡10の焦点距離も短く、キャップ部3の先端の近傍に内視鏡10の焦点位置が配置される。内視鏡システム100の設計の一例において、内視鏡10の焦点距離は10mm、キャップ部3の長さは5mmである。
突き当て面6は、フード部2の先端または先端近傍に配置され、内視鏡10の先端部がフード部2内に挿入された状態で内視鏡10の先端10aが突き当てられる。突き当て面6は、例えば、キャップ部3の基端部に設けられている。キャップ部3の円筒状の基端部は、フード部2の先端部の内側に嵌合し、接着剤によってフード部2の先端部と固定されている。突き当て面6は、キャップ部3の基端部の内周面から径方向内方に突出している。内視鏡10の先端面を突き当て面6に突き当てることによって、内視鏡10の先端10aを、所定位置である突き当て面6の位置に位置決めすることができる。
フード部2およびキャップ部3は、2色成型によって製造されてもよい。2色成型の場合、好ましくは、フード部2の先端は、キャップ部3の一部に当て付いている。また、2色成型の場合、キャップ部3はポリカーボネートから形成されることが好ましく、フード部2はポリエステル系エラストマから形成されることが好ましい。
キャップ部3の一部は、フード部2の先端における外径よりも大きく成型されており、フード部2の先端が当接している。さらに、テーパ面2aの先端は、キャップ部3の最基端に当接しており、テーパ面2aの先端の内径は、突き当て面6よりも基端側に位置するキャップ部3の円筒状の基端部の内径よりも大きい。
キャップ部3は、体内において内視鏡10の前方の周辺組織を持ち上げて内視鏡10の前方に空間を確保する役割を担うため、周辺組織からの力に抗して形状を維持することができる剛性を有することが好ましい。一方、フード部2は、内視鏡10の先端部への装着の容易性の観点から、弾性材料から形成されていることが好ましい。フード部2よりも高い剛性を有するキャップ部3に突き当て面6を設けることによって、内視鏡10の先端10aの位置をより安定させることができる。
フード部2は、該フード部2の基端部の上側に凸部2cを有する。凸部2cには、該凸部2cをフード部2の長手方向に貫通するトンネル2d(図1A参照。)が形成され、トンネル2dの先端と基端が相互に連通している。チャンネルチューブ4の先端部は、トンネル2d内に挿入された状態で凸部2cに固定されている。トンネル2d内でチャンネルチューブ4を固定する方法は、接着剤による接着であってもよく、熱融着であってもよい。チャンネルチューブ4は、フード部2の長手方向と略平行に延びている。チャンネルチューブ4の先端は、フード部2の先端よりもフード部2の基端側に位置している。チャンネルチューブ4は、チャンネルチューブ4を長手方向に貫通するチャンネル4aを有する。把持デバイス30の細長部材31は、チャンネル4aを長手方向に移動可能に貫通し、把持部32およびコネクタ33は、チャンネルチューブ4よりも先端側に配置されている。各支持孔7は、突き当て面6よりもフード部2の基端側に形成され、かつ、チャンネルチューブ4の先端よりもフード部2の先端側に位置している。
連結部材5は、糸等の細長い線状の部材である。連結部材5は、フード部2の外側に配置され、コネクタ33の貫通孔33aを経由して一対の支持孔7間で延びている。連結部材5の外径は、各支持孔7の内径よりも小さいことが好ましい。ただし、連結部材5の外径は、支持孔7内に連結部材5を挿入することができる限りにおいて、各支持孔7の内径よりも大きくてもよい。
連結部材5の両端部は、支持孔7内に外側から内側に向かって挿入され、フード部2内に配置された連結部材5の両端は、例えば両端に形成された結び目によって、支持孔7において固定されている。結び目は、各支持孔7の内径よりも大きい幅を有する。これにより、連結部材5は、一対の支持孔7を支点にしてフード部2に対して揺動可能に支持されている。
連結部材5は、柔軟性を有し、かつ、長手方向にほとんどまたは全く伸縮しない部材であることが好ましく、例えば、軟性の糸であることが好ましい。連結部材5は、糸に代えて、ワイヤであってもよい。
連結部材5によって把持デバイス30とフード部2とが連結されていることで、把持デバイス30の長手方向の押し引き操作に従って、把持部32は、図1Aに示される最大引込位置と図1Bに示される下降位置との間で移動する。最大引込位置は、把持部32またはコネクタ33がチャンネルチューブ4の先端に突き当たり、チャンネルチューブ4の先端によって把持部32のそれ以上の基端側への移動が阻止される位置である。
すなわち、図1Bに示されるように、把持デバイス30が長手方向前方に押圧されると、キャップ部3の前方において連結部材5と共にコネクタ33が支持孔7を支点にして上側から下側へ揺動し、これにより、把持部32が、キャップ部3の前方において上側から下側に向かって下降する。また、把持デバイス30が長手方向後方に牽引されると、キャップ部3の前方において連結部材5と共にコネクタ33が支持孔7を支点にして下側から上側へ揺動し、これにより、把持部32が、キャップ部3の前方において下側から上側へ上昇する。
連結部材5は、貫通孔33a内において連結部材5の長手方向にコネクタ33に対して相対的に移動可能であることが好ましい。貫通孔33a内での連結部材5の移動によって把持デバイス30およびフード部2の左右方向の相対移動が許容され、把持デバイス30および内視鏡10の先端部が左右方向に相互に独立に移動することができる。例えば、把持部32および把持部32に把持されている生体組織を同一位置に保持したまま、内視鏡10の湾曲部の左右方向への湾曲によって内視鏡10の先端を左右方向に動かすことができる。
連結部材5の長さは、把持部32が最大引込位置に配置された状態で連結部材5が弛まない程度の長さであることが好ましい。連結部材5の長さが、把持部32が最大引込位置に配置された状態で連結部材5がたるむ長さである場合、最大引込位置の把持部32が術者の意図に反して移動してしまう可能性がある。
図3Aおよび図3Bに示されるように、キャップ部3の先端の縁3aは、キャップ部3の基端から先端に向かう方向に延びる突部3bと、キャップ部3の先端から基端に向かう方向に延びる窪み3cとを有する。
窪み3cは、各支持孔7(貫通孔33a)の中心軸およびフード部2の長手軸Aに直交する上面視において、把持デバイス30が通過する上部に設けられている。突部3bは、各支持孔7(貫通孔33a)の中心軸に沿う方向から見た側面視において、窪み3cから長手軸Aに向かって緩やかにカーブして凸状に延びている。
窪み3cおよびチャンネルチューブ4は、前記上面視においてチャンネルチューブ4の中心軸が窪み3cを通る位置関係に配置される。この位置関係が成立するように、チャンネルチューブ4がフード部2に固定されている。そのため、チャンネルチューブ4の先端から突出した把持デバイス30を前進させるだけで、把持デバイス30は、キャップ部3の窪み3cを通過する。これにより、把持部32を内視鏡10の先端により近付けることができる。
把持部32がキャップ部3の前方において上側から下側に下降するとき、窪み3cから突部3bにかけて縁3aが緩やかにカーブしているため、連結部材5は縁3a上を滑らかに摺動することができる。好ましくは、把持部32がキャップ部3の前方において下降した状態において、連結部材5が突部3bに接触する。すなわち、把持デバイス30が窪み3cを通過しているときに、連結部材5は、突部3bに接触するように構成されている。そして、連結部材5は、フード部2の外周面に沿って延びる第1の位置から、フード部2の突部3bに接触する第2の位置まで揺動可能に構成されている。
次に、内視鏡用キャップ1、内視鏡用処置具20および内視鏡システム100の作用について説明する。
本実施形態に係る内視鏡システム100を用いて患者の体内の患部組織Sを処置するためには、図1Aに示されるように、内視鏡10の先端部をキャップ部3内に嵌合させることによって、内視鏡用処置具20を内視鏡10の先端部に取り付ける。このときに、内視鏡10の先端10aは、突き当て面6によって所定位置に位置決めされる。また、内視鏡10の上側にチャンネルチューブ4および把持デバイス30が配置され、キャップ部3の上下方向および左右方向が内視鏡10の上下方向および左右方向とそれぞれ一致するように、キャップ部3と内視鏡10の先端部との長手軸回りの相対位置を調整する。
次に、内視鏡10および内視鏡用処置具20の組立体を体内に挿入し、患部組織Sが内視鏡10の視野内の下側部分に位置するように、内視鏡10の先端部を配置する。そして、体外に配置されている細長部材31の基端部を先端側に向かって押圧し、内視鏡用キャップ1および内視鏡10に対して把持部32を長手方向前方へ移動させる。
把持部32の前方への移動によって連結部材5が支持孔7を支点にして揺動することで、図1Bに示されるように、内視鏡10の先端10aの前方において把持部32が上側から下側へ下降する。したがって、内視鏡画像内では、把持部32が上側から出現し患部組織Sに向かって下側へ移動する。これにより、把持デバイス30を前方に移動させるだけで、把持部32を患部組織Sに到達させることができる。
次に、図4Aに示されるように、患部組織Sを把持部32で把持し、続いて、図4Bに示されるように、細長部材31の基端部を牽引することによって、把持された患部組織Sを挙上する。このときに、図4B中の矢印が示すように、把持部32をチャンネルチューブ4に向かって基端側に引っ張ることによって、患部組織Sを、キャップ部3の先端から基端側へ引き込むことができる。拳上された患部組織Sと内視鏡10の先端面との間には、キャップ部3によって距離が確保される。次に、内視鏡10に設けられた処置具チャンネル(図示略)を経由して電気メスのような処置具を患部組織Sまで導入し、挙上されている患部組織Sを処置具によって剥離する。
ここで、内視鏡10の焦点位置は、キャップ部3の先端の近傍に位置する。したがって、把持部32を内視鏡10によって鮮明に観察するためには、把持部32の下降位置が内視鏡10の先端10aにより近いことが望ましい。本実施形態によれば、連結部材5の揺動の支点である支持孔7が、突き当て面6によって内視鏡10の先端が位置決めされる所定位置よりも基端側の位置に設けられている。したがって、支持孔7がキャップ部3に設けられている場合と比較して、把持部32の下降位置を内視鏡10の先端10aに近付けることができる。
また、支持孔7が所定位置よりも基端側に設けられていることによって、支持孔7がキャップ部3に設けられている場合と比較して、把持部32をより基端側の位置に配置することができる。これにより、内視鏡用キャップ1の先端の周辺組織と干渉しない位置に把持部32を配置させることができる。また、図4Bに示されるように、把持部32によって把持され挙上された患部組織Sの引き込み量を確保し、患部組織の挙上範囲を広げることができる。
図5は、フード部2の長手方向における支持孔7の位置を説明している。図5に示されるように、各支持孔7は、フード部2の長手方向における中心よりもフード部2の先端側に形成されることが好ましい。
図5において、距離B1は、キャップ部3の先端から各支持孔7までのフード部2の長手方向の距離である。距離B1が大きい程、生体組織の引き込み量は大きくなり、把持部32の下降位置は内視鏡10の先端10aから遠くなる。一方、距離B1が小さい程、生体組織の引き込み量は小さくなり、把持部32の下降位置は内視鏡10の先端10aに近くなる。
フード部2の長手方向における中心よりもフード部2の先端側に各支持孔7を形成することによって、内視鏡10の先端10aに近い把持部32の下降位置と、生体組織の引き込み量の確保とを両立することができる。
図6Aおよび図6Bは、フード部2の上下方向における支持孔7の位置を説明している。図6Aおよび図6Bに示されるように、左右方向の内視鏡用キャップ1の側面視において、距離C1は、距離C2の半分以下であることが好ましい。距離C1は、フード部2の長手軸Aから各支持孔7までの上下方向の距離であり、距離C2は、フード部2の長手軸Aからフード部2の外周面までの上下方向の距離、すなわちフード部2の外径である。
左右方向の側面視において、各支持孔7がフード部2の長手軸A上に位置することが、より好ましい。言い換えると、支持孔7は、チャンネルチューブ4の長手軸を含む平面であってチャンネルチューブ4の長手軸とフード部2の長手軸とを結ぶ線分に垂直な平面と交差するフード部2の外周面上の位置に設けられている。
図6Aは、支持孔7が長手軸Aよりも上側に設けられている場合を示している。図6Bは、支持孔7が長手軸Aよりも下側に設けられている場合を示している。
図6Aに示されるように、支持孔7の長手軸Aからの上側へのオフセット量が大き過ぎる場合、連結部材5の長さが短いため、把持部32の下降位置は内視鏡10の先端10aに近くなる。ただし、細長部材31の先端部分が上側に向かって突出する。これは、上側から下側に向かって揺動する連結部材5がキャップ部3の先端と強く接触し、連結部材5とキャップ部3との間の摩擦によって、連結部材5の揺動する力が、チャンネルチューブ4とコネクタ33との間の細長部材31を圧縮させる力に変換されるからである。
図6Bに示されるように、支持孔7の長手軸Aからの下側へのオフセット量が大き過ぎる場合、連結部材5の長さが長いため、把持部32の下降位置が内視鏡10の先端10aから遠くなり、好ましくない。
上記実施形態において、連結部材5の両端部は、フード部2およびキャップ部3のいずれに固定されていてもよい。
例えば、図7Aに示されるように、連結部材5の両端部は、連結部材5の両端に形成され支持孔7の直径よりも大きな外径を有する結び目5aによって、フード部2の支持孔7において固定されていてもよい。結び目5aは、フード部2の内側に配置され、連結部材5が支持孔7から抜けない構造になっている。
あるいは、図7Bおよび図7Cに示されるように、フード部2およびキャップ部3のいずれか一方が、連結部材5の両端部の固定用の一対の固定孔8を有していてもよい。
一対の固定孔8は、フード部2の周方向に相互に離間し左右方向に相互に対向する位置であって、支持孔7とは異なる位置に設けられる。図7Bは、キャップ部3に固定孔8が設けられた例を示し、図7Cは、フード部2に固定孔8が設けられた例を示している。各固定孔8は、支持孔7と同様に、フード部2またはキャップ部3の外周面から内周面まで径方向に貫通する。
連結部材5の端部は、固定孔8を内側から外側に貫通し、連結部材5の端に形成された結び目5aによって固定孔8において固定される。したがって、図7Bおよび図7Cに示されるように、連結部材5の各端部用に単一の固定孔8が設けられている場合、結び目5aは、フード部2またはキャップ部3の外側に配置される。
連結部材5の端部が支持孔7において固定されている場合、連結部材5が揺動したときに連結部材5の端部に力が加わりやすい。支持孔7とは別の固定孔8において連結部材5の端部を固定することによって、連結部材5の揺動時に端部に力が加わることを防ぎ、連結部材5の端部がフード部2から外れてしまうことを防ぐことができる。
図8Aおよび図9Aに示されるように、フード部2またはキャップ部3の右部に連結部材5の一端部用の2つの固定孔8が設けられ、フード部2またはキャップ部3の左部に連結部材5の他端部用の2つの固定孔8が設けられていてもよい。図8Aは、固定孔8がフード部2に設けられた例を示し、図9Aは、固定孔8がキャップ部3に設けられた例を示している。
このように、連結部材5の各端部に対して2つの固定孔8を設けることによって、連結部材5の両端の結び目5aをフード部2の内側に配置することができ、これにより、結び目5aの周辺組織との接触を防ぐことができる。
具体的には、図8Bおよび図9Bに示されるように、連結部材5は、支持孔7を外側Oから内側Iに貫通し、一方の固定孔8を内側Iから外側Oに貫通し、他方の固定孔8を外側Oから内側Iに貫通し、連結部材5の端の結び目5aは内側Iに配置される。図8Bおよび図9Bにおいて、上側がフード部2またはキャップ部3の内側Iであり、下側がフード部2またはキャップ部3の外側Oである。
図8Aおよび図9Aの例において、2つの固定孔8がフード部2の長手方向に配列しているが、2つの固定孔8は任意の方向に配列してもよい。例えば、図10Aに示されるように、2つの固定孔8が、上下方向に配列していてもよい。
また、図10Aおよび図10Bに示されるように、固定孔8の周囲に、凹部9が形成されていてもよい。凹部9は、フード部2またはキャップ部3の外周面に形成され、径方向内方に凹んでいる。凹部9を設けることによって、連結部材5を、図10Bに示されるように、フード部2またはキャップ部3の外径内に配置し、連結部材5の生体組織との接触を防止することができる。凹部9内に接着剤が充填されていてもよい。図10Bにおいて、左側がフード部2またはキャップ部3の外側Oであり、右側がフード部2またはキャップ部3の内側Iである。
上記実施形態において、貫通孔33aが、細長部材31よりも上側に位置していてもよい。例えば、図11Aに示されるように、コネクタ33が、フード部2の径方向において、細長部材31に対してフード部2とは反対側、すなわち細長部材31よりも上側に設けられていてもよい。この構成によれば、フード部2に対して把持デバイス30が長手方向に移動したときに、コネクタ33がフード部2の外周面と干渉することを防止することができる。
あるいは、図11Bに示されるように、コネクタ33が、フード部2の径方向において、フード部2と細長部材31との間に配置され、貫通孔33aが、細長部材31よりも下側に位置していてもよい。この構成によれば、術者の意図に反して連結部材5が把持デバイス30に絡まることを防止することができる。
1 内視鏡用キャップ
2 フード部
3 キャップ部
3b 突部
3c 窪み
4 チャンネルチューブ
5 連結部材
5a 結び目
6 突き当て面
7 支持孔
8 固定孔
9 凹部
10 内視鏡
10a 先端
20 内視鏡用処置具
30 把持デバイス(デバイス)
31 細長部材
32 把持部
33 コネクタ
33a 貫通孔
100 内視鏡システム
A 長手軸
S 患部組織、生体組織

Claims (14)

  1. 内視鏡の先端部の外周面に装着される筒状のフード部と、
    該フード部の先端に接続され、前記内視鏡の先端部が前記フード部内に挿入された状態で前記内視鏡の先端が突き当てられる突き当て面を有し、該フード部の先端から該フード部の長手方向に突出するキャップ部と、
    長尺のデバイスが挿入されるチャンネルチューブであって、該チャンネルチューブの先端部が前記フード部の基端部に固定され、前記フード部の長手軸と略平行に延びるチャンネルチューブと、
    前記デバイスを前記フード部に連結するための線状の連結部材であって、前記フード部に支持され、前記フード部の外周面に沿って延びる連結部材と、を備え、
    前記チャンネルチューブの先端が、前記突き当て面よりも前記フード部の基端側に位置し、
    前記フード部が、該フード部の周方向に相互に離間した位置に設けられ、該フード部の外側から内側に向かって前記連結部材が挿入される一対の支持孔を有し、
    前記連結部材が、各前記支持孔を支点にして前記フード部に対して揺動可能であり、
    前記一対の支持孔が、前記突き当て面よりも前記フード部の基端側、かつ、前記チャンネルチューブの先端よりも前記フード部の先端側に形成されている、内視鏡用キャップ。
  2. 前記フード部の内周面が、先端から基端に向かって内径が漸次拡大するテーパ面を有する、請求項1に記載の内視鏡用キャップ。
  3. 前記フード部および前記キャップ部のいずれか一方が、前記周方向に相互に離間し前記一対の支持孔とは異なる位置に設けられた一対の固定孔を有し、前記連結部材の両端部が、前記一対の固定孔において固定されている、請求項1に記載の内視鏡用キャップ。
  4. 前記一対の固定孔が、前記キャップ部に設けられている、請求項3に記載の内視鏡用キャップ。
  5. 前記一対の固定孔が、前記フード部に設けられている、請求項3に記載の内視鏡用キャップ。
  6. 前記連結部材の両端部に、前記支持孔の直径よりも大きな外径を有する結び目が形成され、
    前記連結部材の両端部が、前記一対の支持孔において固定されている、請求項1に記載の内視鏡用キャップ。
  7. 長尺の把持デバイスと、
    請求項1に記載の内視鏡用キャップと、を備え、
    前記把持デバイスが、前記チャンネルチューブ内を長手方向に移動可能に貫通する長尺の可撓性の細長部材と、該細長部材の先端に接続され生体組織を把持する把持部と、該把持部の基端側に設けられるとともに前記チャンネルチューブよりも先端側に配置されるコネクタとを有し、
    該コネクタは、前記細長部材の長手方向に交差する方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記連結部材が、前記貫通孔内を経由して前記一対の支持孔間で延びる、内視鏡用処置具。
  8. 前記フード部の一部に切欠が形成され、
    前記切欠の縁に沿って前記フード部と前記内視鏡とを接着するテープを備える、請求項7に記載の内視鏡用処置具。
  9. 前記コネクタが、前記フード部の径方向において、前記細長部材に対して前記フード部とは反対側に設けられている、請求項7に記載の内視鏡用処置具。
  10. 前記コネクタが、前記フード部の径方向において、前記細長部材と前記フード部との間に位置している、請求項7に記載の内視鏡用処置具。
  11. 前記キャップ部の先端の縁は、前記キャップ部の基端から先端に向かう方向に延びる突部と、前記キャップ部の先端から基端に向かう方向に延びる窪みとを有し、
    前記連結部材は、前記フード部の外周面に沿って延びる第1の位置から、前記キャップ部の前記突部に接触する第2の位置まで揺動可能に構成されている、請求項7に記載の内視鏡用処置具。
  12. 内視鏡と、
    請求項7に記載の内視鏡用処置具と、を備える内視鏡システム。
  13. 前記一対の支持孔は、前記フード部の前記長手方向における中心よりも前記フード部の先端側に形成されている、請求項1に記載の内視鏡用キャップ。
  14. 前記フード部の前記長手軸から前記一対の支持孔までの距離が、前記フード部の外径の半分以下である、請求項1に記載の内視鏡用キャップ。
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