JP2012024107A - 容器詰飲料 - Google Patents

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Abstract

【課題】風味を損なうことなく、苦味の低減と適度な酸味が両立し、甘味料を含有するにも関わらず長期間の保存に適した非重合体カテキン類を高濃度で含む容器詰飲料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C)
(A)非重合体カテキン類 0.05〜0.5質量%、
(B)下記(i)又は(ii)の酸味料
(i)クエン酸、クエン酸塩及びアスコルビン酸、
(ii)リン酸、リン酸塩及びアスコルビン酸
(C)甘味料 0.01〜20質量%
を含有し、(D)非重合体カテキンガレート体率が5〜40質量%であり、かつpHが5.1以下である容器詰飲料。
【選択図】なし

Description

本発明は高濃度の非重合体カテキン類と、甘味料を含有した容器詰飲料に関する。
カテキン類の効果としてはコレステロール上昇抑制作用やアミラーゼ活性阻害作用などが報告されている(例えば、特許文献1、2参照)。カテキン類のこのような生理効果を発現させるためには、成人一日あたり4〜5杯のお茶を飲むことが必要であることから、より簡便に大量のカテキン類を摂取するために、飲料にカテキン類を高濃度配合する技術が望まれている。この方法の一つとして、緑茶抽出物の濃縮物(例えば、特許文献3〜5参照)などを利用して、カテキン類を飲料に溶解状態で添加する方法がある。
しかしながら、市販の緑茶抽出物の濃縮物をそのまま用いると、緑茶抽出物の濃縮物に含まれる成分の影響によって渋味や苦味が強く、また喉越しが悪かった。さらに、カテキンによる生理効果を発現させる上で必要となる長期間の飲用には向かなかった。又、pH3.4〜4.2の酸性条件でクエン酸又はクエン酸塩を使用した高濃度カテキン飲料も報告されている(特許文献6)が、最適な甘味と酸味は得られるが、飲料の長期保存中に風味が低下する問題があった。
特開昭60−156614号公報 特開平3−133928号公報 特開2002−142677号公報 特開平8−298930号公報 特開平8−109178号公報 米国特許出願公開第2005/129829号明細書
本発明の目的は、非重合体カテキン類を高濃度に含有し、苦味の低減と適度な酸味とが両立しており、しかも長期保存を行っても非重合体カテキン類含有量を保持できる容器詰飲料を提供することにある。
本発明者らは、高濃度の非重合体カテキン類及び甘味料を含有する容器詰飲料の風味向上に関して検討した結果、高濃度の非重合体カテキン類に特定の有機酸及びその塩の1種以上を配合した上で、非重合体カテキン類中のガレート率を制御することで、適度な酸味と苦味の低減とが両立され、更にpHを制御することにより長期保存を行っても非重合体カテキン類含有量を保持できる容器詰飲料が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C)
(A)非重合体カテキン類 0.05〜0.5質量%、
(B)下記(i)又は(ii)の酸味料
(i)クエン酸、クエン酸塩及びアスコルビン酸、
(ii)リン酸、リン酸塩及びアスコルビン酸
(C)甘味料 0.01〜20質量%
を含有し、(D)非重合体カテキンガレート体率が5〜40質量%であり、かつpHが5.1以下である容器詰飲料を提供する。
本発明によれば、特定の有機酸及びその塩の1種以上と、甘味料とを組み合わせて配合し、非重合体カテキン類中のガレート率及びpHを制御することにより非重合体カテキン類を高濃度に含有し、苦味の低減と適度な甘味、酸味とが両立しており、しかも長期保存を行っても非重合体カテキン類含有量を保持できる容器詰飲料が提供できる。
本発明における(A)非重合体カテキン類とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレートなどの非エピ体カテキン類(以下、「非エピ体」ともいう)及びエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類(以下、「エピ体」ともいう)を合わせての総称であり、非重合体カテキン類の濃度は上記8種の合計量に基づいて定義される。
本発明の容器詰飲料中には、非重合体カテキン類を0.05〜0.5質量%含有するが、好ましくは0.07〜0.4質量%、更に好ましくは0.08〜0.3質量%、最も好ましくは0.09〜0.2質量%である。非重合体カテキン類がこの範囲内であれば多量の非重合体カテキン類を容易に摂取し易く、非重合体カテキン類の生理効果が発現できる。また、非重合体カテキン類含量が0.05質量%以上である場合、風味の安定性がよく、0.5質量%以下では、呈味が良好である。
非エピ体は本来自然界には殆ど存在せず、エピ体の熱変性により生成する。本発明の容器詰飲料に使用できる(A)非重合体カテキン類中の(F)非重合体カテキン類の非エピ体の割合([(F)/(A)]×100)は5〜25質量%が好ましく、更に8〜20質量%、特に12〜17質量%であることが非重合体カテキン類の保存安定性が向上するため好ましい。
本発明の容器詰飲料における非重合体カテキン類にはエピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレート及びカテキンガレートからなるガレート体と、エピガロカテキン、ガロカテキン、エピカテキン及びカテキンからなる非ガレート体がある。本発明の容器詰飲料に使用できる(A)非重合体カテキン類中の(D)非重合体カテキンガレート体の割合([(D)/(A)]×100)は5〜55質量%であるが、苦味抑制の観点から、ガレート体率の下限は8質量%が好ましく、更に10質量%、更には15質量%、特に20質量%が好ましく、他方上限は51質量%が好ましく、更に50質量%、特に46質量%、殊更40質量%が好ましい。
本発明における容器詰飲料は、緑茶抽出物の精製物を配合したものが好ましい。本発明においては、当該緑茶抽出物の精製物に、例えば茶抽出物又はその濃縮物を更に配合して非重合体カテキン類濃度を調整することができる。緑茶抽出物の精製物としては、具体的には、緑茶抽出物の精製物の水溶液、あるいは当該緑茶抽出物の精製物に、緑茶抽出物若しくはその濃縮物、半発酵茶抽出物若しくはその濃縮物、又は発酵茶抽出物若しくはその濃縮物を配合したものが挙げられる。ここでいう茶抽出物の濃縮物とは、茶葉から熱水又は水溶性有機溶媒により抽出した溶液から溶媒を一部除去して非重合体カテキン類濃度を高めたものであり、その形態としては、固体、水溶液、スラリー状など種々のものが挙げられる。茶抽出物の濃縮物としては、緑茶抽出物の濃縮物、発酵茶(紅茶)抽出物の濃縮物が好ましい。また、茶抽出物とは、不発酵茶、半発酵茶及び発酵茶から選択される茶葉から熱水又は水溶性有機溶媒により抽出したものであって、濃縮や精製操作が行われていないものをいう。
非重合体カテキン類を含有する緑茶抽出物の濃縮物としては、市販の三井農林(株)「ポリフェノン」、伊藤園(株)「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」などが挙げられる。
精製の方法としては、例えば緑茶抽出物の濃縮物を水又は水とエタノールなどの有機溶媒の混合物(以下、「有機溶媒水溶液」という)に懸濁して生じた沈殿を除去し、次いで溶媒を留去する方法が挙げられる。
本発明で使用する緑茶抽出物の精製物としては、上述の沈殿除去処理に加えて、又は、これに加えて、以下のいずれか1以上の方法により緑茶抽出物又はその濃縮物(以下、「緑茶抽出物等」という)を処理して得られるものが好ましい。
(i)緑茶抽出物等に、活性炭、酸性白土及び活性白土から選ばれる少なくとも1種を添加して処理する方法、
(ii)緑茶抽出物等をタンナーゼ処理する方法
(iii)緑茶抽出物等を合成吸着剤により処理する方法
緑茶抽出物の精製においては、緑茶抽出物等を水又は有機溶媒水溶液に懸濁させ、生じた沈殿を濾過する前に、活性炭、酸性白土及び活性白土から選ばれる少なくとも1種を添加して精製することが好ましく、活性炭と、酸性白土又は活性白土とを添加して処理することがより好ましい。緑茶抽出物等を、活性炭、酸性白土及び活性白土と接触させる順序は特に限定されず、例えば、
(1)緑茶抽出物等を水又は有機溶媒水溶液に分散又は溶解させた後、活性炭と酸性白土又は活性白土と接触させる方法、
(2)水又は有機溶媒水溶液に、活性炭と酸性白土又は活性白土を分散させた分散液と、緑茶抽出物等とを接触処理させる方法、
(3)緑茶抽出物等を水又は有機溶媒水溶液に分散又は溶解させた後、酸性白土又は活性白土と接触させ、次いで活性炭と接触させるか、または、活性炭と接触させ、次いで酸性白土又は活性白土と接触させる方法
が挙げられ、中でも(1)又は(3)の方法が好ましい。なお、(1)〜(3)の方法における各工程間にはろ過工程を入れて、ろ別してから次の工程に移行してもよい。
緑茶抽出物の精製に使用する有機溶媒としては、水溶性有機溶媒が好ましく、例えば、メタノール、エタノール等のアルコール類、アセトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類が挙げられ、特に飲食品への使用を考慮すると、エタノールが好ましい。水としては、イオン交換水、水道水、天然水等が挙げられ、特に味の点からイオン交換水が好ましい。
有機溶媒と水との混合質量比は、好ましくは60/40〜97/3、更に好ましくは60/40〜95/5、特に好ましくは85/15〜95/5とするのが、非重合体カテキン類の抽出効率、緑茶抽出物の精製効率等の点で好ましい。
緑茶抽出物等と、水又は有機溶媒水溶液との割合は、水又は有機溶媒水溶液100質量部に対して、緑茶抽出物(乾燥質量換算)を10〜40質量部、特に10〜30質量部添加して処理するのが、緑茶抽出物を効率よく処理できるので好ましい。
接触処理には、10〜180分程度の熟成時間を設けることが好ましく、これらの処理は10〜60℃で行うことができ、更に10〜50℃、特に10〜40℃で行うのが好ましい。
接触処理に用いる活性炭としては、例えば、ZN−50(北越炭素社製)、クラレコールGLC、クラレコールPK−D、クラレコールPW−D(クラレケミカル社製)、白鷲AW50、白鷲A、白鷲M、白鷲C(武田薬品工業社製)等の市販品を用いることができる。
活性炭の細孔容積は0.01〜0.8mL/g、特に0.1〜0.8mL/gが好ましい。また、比表面積は800〜1600m2/g、特に900〜1500m2/gの範囲のものが好ましい。なお、これらの物性値は窒素吸着法に基づく値である。
活性炭は、水又は有機溶媒水溶液100質量部に対して0.5〜8質量部、特に0.5〜3質量部添加するのが、緑茶抽出物の精製効率、ろ過工程におけるケーク抵抗が小さい点で好ましい。
接触処理に用いる酸性白土又は活性白土は、ともに一般的な化学成分として、SiO2、Al23、Fe23、CaO、MgO等を含有するものであるが、SiO2/Al23比が3〜12、特に4〜9であるものが好ましい。また、Fe23を2〜5質量%、CaOを0〜1.5質量%、MgOを1〜7質量%含有する組成のものが好ましい。
酸性白土又は活性白土の比表面積は、50〜350m2/gであるのが好ましく、pH(5質量%サスペンジョン)は2.5〜8、特に3.6〜7のものが好ましい。例えば、酸性白土としては、ミズカエース#600(水澤化学社製)等の市販品を用いることができる。
また、活性炭と、酸性白土及び活性白土との割合は、質量比で活性炭1に対して1〜10が好ましく、活性炭:酸性白土及び活性白土=1:1〜1:6であるのが好ましい。
酸性白土及び活性白土は、水又は有機溶媒水溶液100質量部に対して、2.5〜25質量部、特に2.5〜15質量部添加するのが好ましい。酸性白土等の添加量が2.5質量部以上であると、緑茶抽出物の精製効率が良好であり、また25質量部以下であると、ろ過工程におけるケーク抵抗などの製造上の問題がない。
水又は有機溶媒水溶液から活性炭等を分離するときの温度は、−15〜78℃、更に−5〜40℃であるのが好ましい。この温度の範囲内であると、分離性が良好である。分離方法は公知の技術が応用でき、例えば、いわゆるフィルター分離や遠心分離等の手法のほか、活性炭等の粒状物質が詰まったカラムを通すことで分離してもよい。
また、本発明に用いる非重合体カテキン類は、緑茶抽出物等をタンナーゼ処理によりガレート体率を低下させることができる。ここで使用されるタンナーゼは、非重合体カテキン類ガレート体を加水分解する活性を有するものであればよい。具体的には、アスペルギルス属、ペニシリウム属、リゾプス属などのタンナーゼ生産菌を培養して得られるタンナーゼが使用できる。このうち、アスペルギルス オリーゼ由来のものが特に好ましい。タンナーゼ活性を有する酵素の市販品として、ペクチナーゼPLアマノ(天野エンザイム社製)、ヘミセルラーゼアマノ90(天野エンザイム社製)、タンナーゼKTFH(キッコーマン社製)等が利用できる。
本発明で使用するタンナーゼ活性を有する酵素は、500〜100,000U/gの酵素活性を有することが好ましく、500U/g以上であると工業的に問題のない時間内で処理することが容易であり、100,000U/g以下であると反応系を制御することが容易である。ここで1Unitは30℃の水中においてタンニン酸に含まれるエステル結合を1マイクロモル加水分解する酵素量を示す。すなわち、タンナーゼ活性を有するとは、タンニンを分解する活性を有するものであり、本活性を有すれば任意の酵素が使用できる。
タンナーゼによる処理は、緑茶抽出物の非重合体カテキン類に対してタンナーゼを0.5〜10質量%の範囲になるように添加することが好ましく、更に好ましくは1.0〜10質量%である。タンナーゼ処理の温度は、酵素活性が得られる15〜40℃が好ましく、更に好ましくは20〜30℃である。タンナーゼ処理時のpHは、酵素活性が得られる4〜6が好ましく、更に好ましくは4.5〜6、特に好ましくは5〜6である。その後、できるだけ速やかに45℃〜95℃、好ましくは75℃〜95℃まで昇温し、タンナーゼを失活させることにより反応を停止させる。当該タンナーゼの失活処理により、その後のガレート体率の低下が防止でき、目的とするガレート体率の緑茶抽出物の精製物が得られる。このようにして得られたタンナーゼ処理物を緑茶抽出物の精製物として使用できる。
さらに、本発明においては、緑茶抽出物等を合成吸着剤で処理して精製することができる。合成吸着剤は、一般に不溶性の三次元架橋構造ポリマーでイオン交換基のような官能基を実質的に持たないものである。合成吸着剤としては、イオン交換能が1meq/g未満のものを用いることが好ましい。このような合成吸着剤として、例えば、アンバーライトXAD4、XAD16HP、XAD1180、XAD2000、(供給元:米国ローム&ハース社)、ダイヤイオンHP20、HP21(三菱化学社製)、セパビーズSP850、SP825、SP700、SP70(三菱化学社製)、VPOC1062(Bayer社製)等のスチレン系;セパビーズSP205、SP206、SP207(三菱化学社製)等の臭素原子を核置換して吸着力を強めた修飾スチレン系;ダイヤイオンHP1MG、HP2MG(三菱化学社製)等のメタクリル系;アンバーライトXAD761(ロームアンドハース社製)等のフェノール系;アンバーライトXAD7HP(ロームアンドハース社製)等のアクリル系;TOYOPEARL、HW-40C(東ソー社製)等のポリビニル系;SEPHADEX、LH−20(ファルマシア社製)等のデキストラン系等の市販品を使用することができる。
合成吸着剤としては、その母体がスチレン系、メタクリル系、アクリル系、ポリビニル系が好ましく、特にスチレン系が非重合体カテキン類とカフェインの分離性の点から好ましい。
本発明において緑茶抽出物等を合成吸着剤に吸着させる手段としては、緑茶抽出物等に合成吸着剤を添加、撹拌し吸着後、ろ過操作により合成吸着剤を回収するバッチ方法又は合成吸着剤を充填したカラムを用いて連続処理により吸着処理を行なうカラム方法を採用できるが、生産性の点からカラムによる連続処理方法が好ましい。合成吸着剤の使用量は、使用する茶抽出物等の種類により適宜選択することが可能であるが、例えば緑茶抽出物の質量(乾燥質量)に対して200質量%以下である。
合成吸着剤が充填されたカラムは、予めSV(空間速度)=0.5〜10[h-1]、合成吸着剤に対する通液倍数が2〜10[v/v]の通液条件で95質量%エタノール水溶液による洗浄を行い、合成吸着剤の原料モノマーやその他の不純物等を除去するのが好ましい。そして、その後SV=0.5〜10[h-1]、合成吸着剤に対する通液倍数として1〜60[v/v]の通液条件により水洗を行い、エタノールを除去して合成吸着剤の含液を水系に置換する方法により非重合体カテキン類の吸着能を向上させることができる。
緑茶抽出物等を、合成吸着剤を充填したカラムに通液する条件としては、SV(空間速度)=0.5〜10[h-1]の通液速度、合成吸着剤に対する通液倍数が0.5〜20[v/v]の条件で通液するのが好ましい。10[h-1]以下の通液速度や20[v/v] 以下の通液量であると非重合体カテキン類の合成吸着剤への吸着が充分である。
次いで、緑茶抽出物等を通液後、非重合体カテキン類を有機溶媒水溶液で溶出させる。
有機溶媒水溶液としては、水溶性有機溶媒と水との混合系が用いられ、水溶性有機溶媒としては、飲食品への使用の観点から、エタノールが好ましい。水溶性有機溶媒の濃度は、5.0〜50.0質量%が好ましく、更に10.0〜30.0質量%、特に15.0〜25.0質量%が非重合体カテキン類の回収率の点から好ましい。
本発明の容器詰飲料における(A)非重合体カテキン類と(E)カフェインとの含有質量比[(E)/(A)]は0.0001〜0.16が好ましく、より好ましくは0.001〜0.15、更に好ましくは0.01〜0.14、特に好ましくは0.05〜0.13である。非重合体カテキン類に対するカフェインの比率が0.0001以上では、風味バランスが維持できる。また非重合体カテキン類に対するカフェインの比率が0.16以下であると、飲料の安定性が良好である。(E)カフェインは、原料として用いる緑茶抽出物、香料、果汁及び他の成分中に天然で存在するカフェインであっても、新たに加えられたカフェインであってもよい。
本発明の容器詰飲料は、酸味料として(B)クエン酸、グルコン酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、リン酸、アスコルビン酸及びそれらの塩から選ばれる1種以上を含有する。これら酸の中では、アスコルビン酸、クエン酸、リン酸が最適な酸味を得るのに好ましい。また、塩類としては、例えば、無機塩基との塩、有機塩基との塩が挙げられる。無機塩基との塩としては、例えば、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩)、アンモニウム塩等が挙げられる。有機塩基との塩としては、例えば、アミン塩(例えば、メチルアミン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、エチレンジアミン塩)、アルカノールアミン塩(例えば、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩)等との塩が挙げられる。これら塩類の中でも、アルカリ金属塩が好ましく、具体的には、クエン酸3ナトリウム、クエン酸1カリウム、クエン酸3カリウム、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸3ナトリウム、酒石酸水素カリウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、フマル酸ナトリウム、リン酸水素2アンモニウム、リン酸2水素アンモニウム、リン酸水素2カリウム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸2水素ナトリウム、メタリン酸3ナトリウム、リン酸3ナトリウム、リン酸3カリウム等が挙げられる。これらのうち、クエン酸3ナトリウム、クエン酸3カリウム、リン酸3ナトリウムが最適な酸味を得るのに特に好ましい。これらの酸味料は、本発明の容器詰飲料中に合計0.01〜1.0質量%、更に0.1〜0.4質量%、特に0.1〜0.3質量%含有するのが好ましい。
本発明の容器詰飲料には(C)甘味料として、天然から得られる炭水化物類、グリセロール類、糖アルコール、人工甘味料が使用できる。これらの甘味料は、本発明の容器詰飲料中に合計0.01〜20質量%含有するが、好ましくは、0.01〜15質量%、更に0.02〜10質量%含有するのが好ましい。
本発明の容器詰飲料は、甘味料が少なすぎると、甘みがほとんどなく、酸味とのバランスを取り難いので、本発明の容器詰飲料は、ショ糖を1としたときの甘味度が2以上、特に2〜7であるのが好ましい(参考文献:JISZ8144、官能評価分析−用語、番号3011、甘味;JISZ9080、官能評価分析−方法、試験方法;飲料用語辞典4−2甘味度の分類、資料11(ビバレッジジャパン社);特性等級試験mAG試験、ISO 6564−1985(E)、「Sensory Analysis−Methodology−Flavour profile method」等)。
本発明の容器詰飲料に用いられる炭水化物は、単糖、複合多糖、オリゴ糖、糖アルコール又はそれらの混合物を含むものである。単糖類の例としては、コーンシロップ、高フルクトースコーンシロップ、果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖、アガペエキス、蜂蜜等の混合単糖も使用できる。複合多糖としての好ましい例はマルトデキストリンである。さらに、多価アルコール、例えばグリセロール類も本発明で用いることができる。
本発明の容器詰飲料に用いられる炭水化物は、非重合体カテキン類の保存安定性の向上や最適な甘味を得るために非還元性の糖類又は糖アルコールがより好ましく、またこれらを併用することもできる。非還元性の糖類としてはオリゴ糖があるが、例えば二糖類としてスクロース、マルトース、ラクトース、セルビオース、トレハロース、三糖類としてラフィノース、パノース、メレジトース、ゲンチアノース、四糖類としてスタキオ−ス等が挙げられる。このオリゴ糖の中ではショ糖が好ましい。製品としては精製糖であるグラニュー糖、車糖、加工糖、液糖、シュガーケーンやメイプルシロップ等が使用できる。
本発明の容器詰飲料に用いられる炭水化物は、カロリーの観点から糖アルコールを含むことが更に好ましく、糖アルコールとしてはエリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、パラチノース、マンニトール、タガトース等などが好ましい。本発明の容器詰飲料ではこれら炭水化物の中でもカロリーが少ないエリスリトールが最適である。本発明の容器詰飲料中の糖アルコールの含有量は0.01〜5質量%であるが、好ましくは0.02〜3質量%、特に好ましくは0.03〜2質量%である。糖アルコールの含有量を上記範囲とすることにより、低カロリーで、かつナトリウム及びカリウム等の電解質を体内に取り込みやすく、しかも安定性の良好な飲料となる。糖アルコールの含有量が0.01質量%以上であると電解質を取り込む効果が十分であり、5質量%以下であると飲料の安定性がよい。
本発明の容器詰飲料に用いられる甘味料のうち、人工甘味料の例はアスパルテーム、スクラロース、サッカリン、シクラメート、アセスルフェーム−K、L−アスパルチル−L−フェニルアラニン低級アルキルエステル、L−アスパルチル−D−アラニンアミド、L−アスパルチル−D−セリンアミド、L−アスパルチル−ヒドロキシメチルアルカンアミド、L−アスパルチル−1−ヒドロキシエチルアルカンアミド、スクラロースなどの高甘度甘味料、グリチルリチン、合成アルコキシ芳香族化合物等がある。ソーマチン、ステビノシド及び他の天然源の甘味料も使用できる。これらの人工甘味料の含有量は、0.0001〜20質量%が好ましい。又、ソーマチン、ステビノシド及び他の天然源の甘味料も使用できる。
本発明の容器詰飲料には、ナトリウムイオンを含有することができる。ナトリウムイオンとしては、本発明で使用する塩以外に、食塩、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム及びそれらの混合物等の容易に入手しうるナトリウム塩を配合してもよい。なお、ナトリウムは、加えられた果汁又は茶の成分由来のものも含まれる。最適な塩味を得るために、本発明の容器詰飲料中のナトリウムイオン含有量は、好ましくは0.0001〜0.05質量%、より好ましくは0.002〜0.04質量%、更に好ましくは0.003〜0.02質量%である。
本発明の容器詰飲料には、カリウムイオンを含有することができる。カリウムイオンとしては、本発明で使用する塩以外に、塩化カリウム、炭酸カリウム、硫酸カリウム、炭酸水素カリウム、ソルビン酸カリウム等又はそれらの混合物のようなカリウム塩を配合してもよい。なお、カリウムは、加えられた果汁又は茶の成分由来のものも含まれる。カリウムイオン濃度は、最適な塩味を得るために、本発明の容器詰飲料中のカリウムイオンは、好ましくは0.0001〜0.05質量%、より好ましくは0.0005〜0.01質量%、更に好ましくは0.001〜0.005質量%である。
ナトリウムイオン及びカリウムイオンに加えて、最適な塩味を得るために本発明の容器詰飲料には好ましくは0.0001〜0.05質量%、より好ましくは0.0005〜0.04質量%、特に好ましくは0.001〜0.03質量%の塩化物イオンを含有する。塩化物イオン成分は塩化ナトリウム又は塩化カリウムのような塩の形で配合できる。例えば、塩化ナトリウムが加えられると、その量のナトリウムイオン及びその量の塩化物イオンも、それに応じて各イオンの総量に含まれることになる。
本発明の容器詰飲料は、酸味及び苦味のバランス及び保存安定性の観点から、pHを5.1以下に調整するが、好ましくは5.0以下であり、特に好ましくは4.5以下である。なお、pHの下限は2,5が好ましく、更には2.8、特に3.0とすることが好ましい。すなわち、pHが2.5以上では長期の保存において非重合体カテキン類量が維持される。又、pHが5.1以下であると長期の保存においても安定性が保持できる。pHの調整は、アスコルビン酸又はその塩やクエン酸などで前記範囲にすることにより、長期の保存が可能で適度な酸味を有する飲料となる。
本発明の容器詰飲料には、嗜好性を高めるために香料(フレーバー)や果汁(フルーツジュース)を配合できる。具体的な例としては天然又は合成香料や果汁であり、これらはフルーツジュース、フルーツフレーバー、植物フレーバー又はそれらの混合物から選択できる。特に、フルーツジュースと一緒に茶フレーバー、好ましくは緑茶又は黒茶フレーバーの組合せが魅力的な味を有している。果汁はリンゴ、ナシ、レモン、ライム、マンダリン、グレープフルーツ、クランベリー、オレンジ、ストロベリー、ブドウ、キゥイ、パイナップル、パッションフルーツ、マンゴ、グァバ、ラズベリー及びチェリーを使用できる。これらの中でも、シトラスジュース(好ましくは、グレープフルーツ、オレンジ、レモン、ライム、マンダリン)、マンゴ、パッションフルーツ及びグァバのジュース、又はそれらの混合物が最も好ましい。果汁は本発明の容器詰飲料中に0.001〜20質量%、更に0.002〜10質量%含有するのが好ましい。好ましい天然フレーバーはジャスミン、カミツレ、バラ、ペパーミント、サンザシ、キク、ヒシ、サトウキビ、レイシ、タケノコ等である。特に好ましい香料はオレンジフレーバー、レモンフレーバー、ライムフレーバー及びグレープフルーツフレーバーを含めたシトラスフレーバーである。シトラスフレーバーに併せて、リンゴフレーバー、ブドウフレーバー、ラズベリーフレーバー、クランベリーフレーバー、チェリーフレーバー、パイナップルフレーバー等のような様々な他のフルーツフレーバーが使用できる。これらのフレーバーはフルーツジュース及び香油のような天然源から誘導しても、又は合成してもよい。
香料には、様々なフレーバーのブレンド、例えばレモン及びライムフレーバー、シトラスフレーバーと選択されたスパイス(典型的コーラソフトドリンクフレーバー)等を含めることができる。このような香料は、本発明の容器詰飲料中に0.0001〜5質量%、好ましくは0.001〜3質量%を配合できる。
本発明の容器詰飲料には、更にビタミンを含有させることができ、好ましくは、ビタミンA、ビタミンB及びビタミンEが加えられる。またビタミンDのような他のビタミンを加えてもよい。ビタミンBとしてはイノシトール、チアミン塩酸塩、チアミン硝酸塩、リボフラビン、リボフラビン5'−リン酸エステルナトリウム、ナイアシン、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、ピリドキシン塩酸塩、シアノコバラミン、葉酸、ビオチンから選ばれるビタミンB群が挙げられる。これらのビタミンは、飲料1本当たり1日所要量(米国RDI基準:US2005/0003068記載:U.S.Reference Daily Intake)の少なくとも10質量%以上であることが好ましい。
本発明の容器詰飲料には、更にナトリウム、カリウム以外のミネラルを含有させることができる。好ましいミネラルはカルシウム、クロム、銅、フッ素、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、リン、セレン、ケイ素、モリブデン及び亜鉛である。特に好ましいミネラルはマグネシウム、リン及び鉄である。
本発明の容器詰飲料には、茶由来の成分にあわせて、酸化防止剤、各種エステル類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、野菜エキス類、花蜜エキス類、品質安定剤などの添加剤を単独、あるいは併用して配合しても良い。
本発明の容器詰飲料は、嗜好性により非炭酸飲料としてもよい。また炭酸ガスにより適度な起泡性を有する炭酸飲料とすることにより、非重合体カテキン類の苦味を抑制させることができ、更にソフト感および清涼感を継続して付与することもできる。また、本発明の容器詰飲料は、茶系飲料とすることも、非茶系飲料とすることもできる。茶系飲料としては、緑茶飲料等の不発酵茶飲料、烏龍茶飲料等の半発酵茶飲料、紅茶飲料等の発酵茶飲料が挙げられる。また、本発明の容器詰飲料は、機能性飲料とすることもでき、例えばエンハンスドウォーター、スポーツドリンク、ニアウォーター等の非茶系飲料とすることもできる。
また、本発明の容器詰飲料は、機能性飲料として提供することも可能であるが、機能性飲料とは保健機能食品をいい、この保健機能食品には日本国が定める特定保健用食品及び栄養機能食品などが包含される。
本発明の容器詰飲料のカロリーは、飲料100mL中に含まれるブドウ糖、果糖及びショ糖は1gにつき4kcalで算出し、エリスリトールは1gにつき0Kcalで算出する。ここで本発明の容器詰飲料は、低カロリーである50kcal/240mL以下が好ましく、より好ましくは40kcal/240mL以下、更に好ましくは1〜30kcal/240mL、特に好ましくは2〜20kcal/240mLである。
本発明の容器詰飲料に使用できる容器は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶などの通常の形態で提供することができる。ここでいう容器詰飲料とは希釈せずに飲用できるものをいう。
また本発明の容器詰飲料は、例えば、金属缶のような容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては食品衛生法に定められた殺菌条件で製造できる。PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用できる。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。さらに、酸性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを酸性に戻すなどの操作も可能である。
非重合体カテキン類及びカフェインの測定
メンブランフィルター(0.8μm)でろ過し、次いで蒸留水で希釈した試料を、島津製作所製、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム L−カラムTM ODS(4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法により測定した。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有の蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有のアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った(通常カテキン類及びカフェインの濃度は、質量/体積%(%[w/v])で表すが、実施例中の含有量は液量を掛けて質量%で示した)。
風味の評価
各実施例及び比較例で得られた飲料について、パネラー5名により飲用試験を行った。なお、風味の評価は、苦味及び酸味について行った。
保存試験
調製した飲料を37℃で4週間保存し、保存前後での飲料の色調変化を5名のパネラーに目視で以下の基準で評点をつけた。さらに非重合体カテキン類を測定した。
A:変化しない、B:やや変化する、C:変化する、D:大きく変化する
製造例1
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物1」の製造
市販の緑茶抽出物の濃縮物(三井農林(株)「ポリフェノンHG」)1,000gを、25℃、200r/minの攪拌条件下で、95質量%エタノール水溶液9,000g中に懸濁させ、活性炭(クラレコールGLC、クラレケミカル社製)200gと酸性白土(ミズカエース#600、水澤化学社製)500gを投入後、約10分間攪拌を続けた。次いで、25℃で約30分間の攪拌処理を続けた。2号濾紙で活性炭、酸性白土、及び沈殿物を濾過した後、0.2μmメンブランフィルターによって再濾過を行った。最後にイオン交換水200gを濾過液に添加し、40℃、3.3kPaでエタノールを留去し、減圧濃縮を行った。このうち750gをステンレス容器に投入し、イオン交換水で全量を10,000gとし、5質量%重炭酸ナトリウム水溶液30gを添加してpH5.5に調整した。次いで、22℃、150r/minの攪拌条件下で、イオン交換水10.7g中にキッコーマンタンナーゼKTFH(Industrial Grade、500U/g以上)2.7gを溶解した液を添加し、30分後にpHが4.24に低下した時点で酵素反応を終了した。95℃の温浴にステンレス容器を浸漬し、90℃、10分間保持して酵素活性を完全に失活させた。次いで、25℃まで冷却した後に濃縮処理を行い「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物1」を得た。非重合体カテキン類は15.0質量%、非重合体ガレート体率は45.1質量%であった。
製造例2
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の濃縮物2」の製造
緑茶葉(ケニア産、大葉種)300gに88℃の熱水4,500gを添加し、60分間撹拌抽出した後、100メッシュ金網で粗濾過した。次いで、茶抽出液の微粉を除去するために遠心分離操作を行い「緑茶抽出液」3,680gを得た。緑茶抽出液の一部を凍結乾燥し、「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の濃縮物2」を得た。非重合体カテキン類は32.8質量%、非重合体ガレート体率は58.6質量%であった。
製造例3
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物3」の製造
非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の濃縮物2をステンレス容器に投入し、5質量%重炭酸ナトリウム水溶液を添加してpH5.5に調整した。22℃、150r/minの攪拌条件下で、イオン交換水にキッコーマンタンナーゼKTFH(Industrial Grade、500U/g以上)を緑茶抽出物の濃縮物に対して430ppmとなる濃度で添加した液150gを投入し、55分後にpHが4.24に低下した時点で酵素反応を終了した。次いで95℃の温浴にステンレス容器を浸漬し、90℃、10分間保持して酵素活性を完全に失活させた。25℃まで冷却した後に濃縮処理、凍結乾燥し、「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物3」を得た。非重合体カテキン類は30.0質量%、非重合体ガレート体率は20.2質量%であった。
製造例4
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物4」の製造
非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の濃縮物2」25gと「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物3」75gの混合物を、25℃で、200r/minの攪拌条件下で、95質量%エタノール水溶液900g中に懸濁させ、活性炭(クラレコールGLC、クラレケミカル社製)20gと酸性白土(ミズカエース#600、水澤化学社製)50gを投入後、約10分間攪拌を続けた。次いで、25℃のまま約30分間の攪拌処理を続けた。次いで、2号濾紙で活性炭、酸性白土、及び沈殿物を濾過した後、0.2μmメンブランフィルターによって再濾過を行った。最後にイオン交換水200gを濾過液に添加し、40℃、3.3kPaでエタノールを留去し、減圧濃縮を行い「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物4」を得た。非重合体カテキン類は30.8質量%、非重合体ガレート体率は30.4質量%であった。
製造例5
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物5」の製造
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物3」85gを脱イオン水8,415gに25℃で30分間撹拌溶解した(タンナーゼ処理液)。ステンレスカラム1(内径110mm×高さ230mm、容積2,185mL)に合成吸着剤SP−70(三菱化学(株)製)を2,048mL充填した。タンナーゼ処理液8,200g(合成吸着剤に対して4倍容量)をSV=1(h-1)でカラム1に通液し透過液は廃棄した。水洗後、20質量%エタノール水溶液をSV=1(h-1)で10,240mL(合成吸着剤に対して5倍容量)を通液し、「樹脂処理品1」(pH4.58)を得た。次いで、ステンレスカラム2(内径22mm×高さ145mm、容積55.1mL)に粒状活性炭太閤SGP(フタムラ科学(株)製)を8.5g充填し、「樹脂処理品1」をSV=1(h-1)でカラム2に通液した。次いで、濃縮処理、凍結乾燥を行い「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物5」を得た。非重合体カテキン類は77.6質量%、非重合体ガレート体率20.2質量%であった。
実施例1
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物1」8.5gと、無水クエン酸0.34g、クエン酸3ナトリウム0.61gをイオン交換水に溶解した。次に、無水結晶果糖46.6g、エリスリトール7.5g、L−アスコルビン酸0.5g、レモンライム香料1.0gを添加して全量を1,000gとした。配合後、UHT殺菌しPETボトルに充填した。この容器詰非茶系飲料の非重合体カテキン類は0.127質量%、非重合体ガレート体率は45.1質量%であった。この容器詰緑茶飲料の組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
実施例2
実施例1においてクエン酸3ナトリウムの代わりにクエン酸3カリウムを0.61g使用したこと以外は、実施例1と同様にして容器詰非茶系飲料を製造した。その組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
実施例3
実施例1において無水クエン酸とクエン酸3ナトリウムの配合量を増量したこと以外は、実施例1と同様にして容器詰非茶系飲料を製造した。その組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
実施例4
実施例1において無水結晶果糖の代わりに無水結晶ブドウ糖を使用したこと以外は、実施例1と同様にして容器詰非茶系飲料を製造した。その組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
実施例5
実施例1において無水クエン酸とクエン酸3ナトリウムの配合量を増量したこと以外は、実施例1と同様にして容器詰非茶系飲料を製造した。その組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
実施例6
実施例1おいてクエン酸とクエン酸3ナトリウムの代わりにリン酸1.0gとリン酸3ナトリウム1.15gを使用したこと以外は、実施例1と同様にして容器詰非茶系飲料を製造した。その組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
実施例7
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物1」5.0g、「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の濃縮物2」2.2g、無水クエン酸を0.3g、クエン酸3ナトリウムを0.6gをイオン交換水に溶解した。次に、無水結晶果糖46.6g、エリスリトール7.5g、L−アスコルビン酸0.5g、緑茶香料0.5gを添加して全量を1,000gとした。配合後、UHT殺菌しPETボトルに充填した。この容器詰緑茶飲料の組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
実施例8
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物1」8.5g、市販の紅茶抽出物の濃縮物0.5g、無水クエン酸を0.3g、クエン酸3ナトリウムを0.6gをイオン交換水に溶解した。次に、無水結晶果糖46.6g、エリスリトール7.5g、L−アスコルビン酸0.5g、レモン香料1.0g、紅茶香料0.1gを添加して全量を1,000gとした。配合後、UHT殺菌しPETボトルに充填した。この容器詰紅茶飲料の組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
実施例9
実施例1において「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物4」4.2gを使用したこと以外は、実施例1と同様にして容器詰非茶系飲料を製造した。その組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
実施例10
実施例7において「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物4」1.8gを使用したこと以外は、実施例7と同様にして容器詰緑茶飲料を製造した。その組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
実施例11
実施例8において「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物4」4.2gを使用したこと以外は、実施例8と同様にして容器詰紅茶飲料を製造した。その組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
実施例12
実施例1において「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物5」1.6gを使用したこと以外は、実施例1と同様にして容器詰非茶系飲料を製造した。その組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
実施例13
実施例7において「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物5」0.7gを使用した以外は実施例7と同様にして容器詰緑茶飲料を製造した。その組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
実施例14
実施例8において「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物5」1.6gを使用した以外は実施例8と同様にして容器詰紅茶飲料を製造した。その組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
比較例1
実施例1において「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の濃縮物2」18.6g、無水結晶ブドウ糖の代わりに無水結晶ブドウ糖14.2gを使用し、無水クエン酸、クエン酸3ナトリウムの配合量をそれぞれ変更し、更に食塩1.0gを配合したこと以外は、実施例1と同様にして容器詰非茶系飲料を製造した。その組成、風味評価及び安定性の結果を表1に示す。
比較例2
比較例1においてクエン酸3ナトリウム及び塩化ナトリウムの代わりにクエン酸3カリウム及び塩化カリウムを使用したこと以外は、比較例1と同様にして容器詰非茶系飲料を製造した。その組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
比較例3
実施例3においてクエン酸及びクエン酸3ナトリウムの配合量を変更し、更にpHを6.0に変更したこと以外は、実施例3と同様にして容器詰非茶系飲料を製造した。その組成、風味及び安定性の評価結果を表1に示す。
Figure 2012024107
表1から本発明の容器詰飲料は、風味を損なうことなく、苦味の低減と適度な甘味、酸味が両立し、長期間の保存に適していることが明らかである。

Claims (13)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C)
    (A)非重合体カテキン類 0.05〜0.5質量%、
    (B)下記(i)又は(ii)の酸味料
    (i)クエン酸、クエン酸塩及びアスコルビン酸、
    (ii)リン酸、リン酸塩及びアスコルビン酸
    (C)甘味料 0.01〜20質量%
    を含有し、
    (D)非重合体カテキンガレート体率が5〜40質量%であり、かつ
    pHが5.1以下
    である容器詰飲料。
  2. カロリーが50Kcal/240mL以下である請求項1記載の容器詰飲料。
  3. ショ糖を1としたときの甘味度が2以上である請求項1又は2記載の容器詰飲料。
  4. 緑茶抽出物の精製物を配合したものである請求項1〜3のいずれか1項記載の容器詰飲料。
  5. 非茶系飲料である請求項1〜4のいずれか1項記載の容器詰飲料。
  6. エンハンスドウオーターである請求項1〜5のいずれか1項記載の容器詰飲料。
  7. スポーツドリンクである請求項1〜5のいずれか1項記載の容器詰飲料。
  8. ニアウオーターである請求項1〜5のいずれか1項記載の容器詰飲料。
  9. 不発酵茶飲料である請求項1〜4のいずれか1項記載の容器詰飲料。
  10. 発酵茶飲料である請求項1〜4のいずれか1項記載の容器詰飲料。
  11. 炭酸飲料である請求項1〜10のいずれか1項記載の容器詰飲料。
  12. 非炭酸飲料である請求項1〜10のいずれか1項記載の容器詰飲料。
  13. 機能性飲料である請求項1〜12のいずれか1項記載の容器詰飲料。
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