JP6479374B2 - 容器詰飲料 - Google Patents

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Description

本発明は、容器詰飲料に関する。
非重合体カテキン類は、コレステロール上昇抑制作用、アミラーゼ活性阻害作用等の優れた生理作用を有することが知られている。これらの生理作用をより効果的に発現させるためには、非重合体カテキン類をより多く継続して摂取することが有効であり、多量の非重合体カテキン類を簡便に摂取できる形態として飲料がある。しかしながら、高濃度の非重合体カテキン類を含有する飲料を長期にわたって保存すると、色相が変化しやすい。
そこで、緑茶抽出物を配合した容器詰飲料において、炭水化物をグルコース換算量とフルクトース換算量とが特定範囲内となるように配合し、pHを特定範囲内に調整することで、苦味、渋味が低減され長期間の飲用に適し、苦味、渋味の安定性及び喉越しに優れ、また飲料の外観が高温保存時に変化しにくく、透明容器に充填して保存しても長期間色調が安定である高濃度の非重合体カテキン類含有容器詰飲料が報告されている(特許文献1)。
一方、ガレート型カテキン(EGCg)0.2%、コラーゲンペプチド、大豆多糖類及びプロポリスエキスとともに、はちみつ8%を配合することにより、プロポリスエキスに由来する不快味や不快臭が低減され、ガレート型カテキン成分に由来する苦渋味やコラーゲン成分に由来する不快味のない嗜好性の高い機能性飲料も提案されている(特許文献2)。
特開2005−58209号公報 特開2014−82993号公報
前記従来技術においては、非重合体カテキン類由来の苦渋味の改善や外観変化の抑制について記載されているものの、非重合体カテキン類の残存率低下の抑制については何ら検討されていない。
本発明の課題は、保存時の色相変化が抑制され、かつ非重合体カテキン類の残存率の高い容器詰飲料を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討した結果、非重合体カテキン類にはちみつを特定量含有させた上で、それらの量比及びpHを特定範囲に制御することで、非重合体カテキン類の含有量がある程度高くても、保存時の色相変化、殊更非重合体カテキン類由来の色相変化が抑制され、かつ非重合体カテキン類の残存率の高い容器詰飲料が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B);
(A)非重合体カテキン類 0.05〜0.5質量%、及び
(B)はちみつ 0.01〜1質量%
を含有し、
成分(A)と成分(B)との質量比[(A)/(B)]が0.1〜3であり、かつ
pHが2〜5.5である、容器詰飲料を提供するものである。
本発明によれば、保存時の色相変化が抑制され、かつ非重合体カテキン類の残存率の高い容器詰飲料を提供することができる。
本発明の容器詰飲料は、成分(A)として非重合体カテキン類を含有する。ここで、本明細書において「非重合体カテキン類」とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートを併せての総称であり、本発明においては、上記8種の非重合体カテキン類のうち少なくとも1種を含有すればよい。なお、成分(A)の含有量は、上記8種の合計量に基づいて定義される。また、「(F)非重合体カテキン類のガレート体類」とは、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートの4種を合わせての総称であり、本発明の容器詰飲料に使用する(A)非重合体カテキン類中の(F)非重合体カテキン類のガレート体類の割合([(F)/(A)]×100)は5〜55質量%が好ましく、更に8〜51質量%であることが苦味抑制の観点から好ましい。
本発明の容器詰飲料中の成分(A)の含有量は0.05〜0.5質量%であるが、非重合体カテキン類の高濃度化の観点から、0.08質量%以上が好ましく、0.09質量%以上が更に好ましく、また色相変化抑制、非重合体カテキン類の安定性の観点から、0.4質量%以下が好ましく、0.3質量%以下がより好ましく、0.2質量%以下が更に好ましい。成分(A)の含有量の範囲としては、本発明の容器詰飲料中に、好ましくは0.08〜0.4質量%、より好ましくは0.08〜0.3質量%、更に好ましくは0.09〜0.2質量%である。
本発明の容器詰飲料は、成分(B)としてはちみつを含有する。ここで、本明細書において「はちみつ」とは、みつばちが植物の花みつを採集し、巣房に貯え熟成した天然の甘味物質を意味し、好ましくは下記の性状を有し組成基準(公正取引委員会から景品表示法第12条に基づいて認定された「はちみつ類の表示に関する公正取引規約」の平成14年10月公正取引規格改正荷)に適合するものである。また、本発明においては第十五改訂日本薬局方で規定される「はちみつ」も包含される。はちみつには、花の種類によって、レンゲ、クローバー、アカシア、レモン、オレンジ、みかん、ラズベリー、さくらんぼ、ローズマリー、ヒマワリ、とち、菩提樹、りんご、ナタネ、ラベンダー、たんぽぽ、石楠花、そば、はぜ、もみの木等に分類することができるが、その種類は特に制限されない。なお、はちみつは、1種又は2種以上を混合して使用することもできる。
(性状)
はちみつは、淡黄色ないし暗褐色のシロップ状の液体で、特有の香味があり、結晶を生ずることがあるものである。
(組成基準)
・屈折率法(AOAC969.38B)による水分が20%以下(但し、日本国で採蜜されたはちみつにあっては水分が23%以下)である。
・HPLC(Apidologie-Special Issue28,1997,Chapter1.7.2)による果糖及びぶどう糖の合計含有量が60g/100g以上である。
・HPLC(Apidologie-Special Issue28,1997,Chapter1.7.2)によるしょ糖の含有量が5g/100g以下である。
・電気伝導度(Apidologie-Special Issue28,1997,Chapter1.2)が0.8mS/cm以下である。
・H.M.F.ヒドロキシメチルフルフラール含量(AOAC969.38B)が5.9mg/100g以下である。
・遊離酸度(J. Assoc. Public Analysis (1992) 28 (4) 171-175)が100gにつき1Nアルカリ5mL以下である。
・日本薬局方の試験法(ヨード法)によるでん粉デキストリンが陰性反応である。
また、はちみつとして、精製はちみつ、巣はちみつ、巣はちみつ入りはちみつも使用することができる。ここで、本明細書において「精製はちみつ」とは、はちみつから臭い、色等を取り除いたものであって、上述のはちみつ組成基準に適合するものをいう。具体的には、Brixを40〜50程度に調整したはちみつを、UF膜ろ過処理、色素吸着処理、脱イオン処理を行い、水分20%以下まで濃縮するといった方法で精製されたものをいう。また、「巣はちみつ」とは、新しく作られて幼虫のいない巣房にみつばちによって貯えられたはちみつであって、巣全体又は一部を封入したままで販売されるものをいい、「巣はちみつ入りはちみつ」とは、はちみつに巣はちみつを加えたものをいう。
中でも、成分(B)としては、色相変化抑制、非重合体カテキン類の安定性の観点から、精製はちみつが好ましい。
本発明の容器詰飲料中の成分(B)の含有量は0.01〜1質量%であるが、色相変化抑制、非重合体カテキン類の安定性の観点から、0.03質量%以上が好ましく、0.08質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上が更に好ましく、0.15質量%以上が殊更に好ましく、0.2質量%以上が殊更に好ましく、また色相変化抑制、非重合体カテキン類の安定性の観点から、0.98質量%以下が好ましく、0.96質量%以下がより好ましく、0.8質量%以下が更に好ましく、0.6質量%以下が殊更に好ましく、0.5質量%以下が殊更に好ましい。成分(B)の含有量の範囲としては、本発明の容器詰飲料中に、好ましくは0.03〜0.98質量%、より好ましくは0.08〜0.96質量%、更に好ましくは0.1〜0.8質量%であり、更に好ましくは0.15〜0.6質量%であり、更に好ましくは0.2〜0.5質量%である。飲料において成分(B)はちみつの含有量0.01〜1質量%という含有量は、それのみでは僅かに甘味を感じる程度の量であり、このような僅かなはちみつ含有量で、本発明の効果が奏される。
また、本発明の容器詰飲料は、成分(A)と成分(B)との質量比[(A)/(B)]が0.1〜3であるが、色相変化抑制、非重合体カテキン類の安定性の観点から、0.15以上が好ましく、0.2以上がより好ましく、0.25以上が更に好ましく、そして2以下が好ましく、1.4以下がより好ましく、1以下が更に好ましく、0.8以下が殊更に好ましく、0.5以下が殊更に好ましい。かかる質量比[(A)/(B)]の範囲としては、好ましくは0.15〜2であり、より好ましくは0.15〜1.4であり、更に好ましくは0.2〜1であり、殊更に好ましくは0.25〜0.8であり、殊更に好ましくは0.25〜0.5である。
更に、本発明の容器詰飲料は、成分(C)としてアスコルビン酸又はその塩を含有することができる。塩としては生理学的に許容されるものであれば特に限定されないが、カリウム塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩が更に好ましい。
本発明の容器詰飲料中の成分(C)の含有量は適宜選択することが可能であるが、色相変化抑制の観点から、0.001質量%以上が好ましく、0.005質量%以上がより好ましく、0.01質量%以上が更に好ましく、また色相変化抑制、非重合体カテキン類の安定性の観点から、0.2質量%以下が好ましく、0.15質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下が更に好ましい。成分(C)の含有量の範囲としては、本発明の容器詰飲料中に、好ましくは0.001〜0.2質量%、より好ましくは0.005〜0.15質量%、更に好ましくは0.01〜0.1質量%である。なお、アスコルビン酸を塩の状態で用いる場合、本発明において成分(C)の含有量は、酸に換算した量(酸換算量)とする。
更に、本発明の容器詰飲料は、成分(D)としてクエン酸、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、乳酸及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上の酸味料を含有することができる。塩としては、前述と同様に生理学的に許容されるものであれば特に限定されないが、カリウム塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩が更に好ましい。中でも、成分(D)としては、色相変化抑制、非重合体カテキン類の安定性の観点から、クエン酸、グルコン酸、リンゴ酸及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上の酸味料が好ましく、クエン酸及びその塩が殊更に好ましい。
本発明の容器詰飲料中の成分(D)の含有量は適宜選択することが可能であるが、色相変化抑制、非重合体カテキン類の安定性の観点から、0.005質量%以上が好ましく、0.008質量%以上がより好ましく、0.01質量%以上が更に好ましく、そして0.8質量%以下が好ましく、0.7質量%以下がより好ましく、0.6質量%以下が更に好ましく、0.5質量%以下がより更に好ましく、0.33質量%以下が殊更に好ましい。成分(D)の含有量の範囲としては、本発明の容器詰飲料中に、好ましくは0.005〜0.8質量%、より好ましくは0.005〜0.7質量%、更に好ましくは0.008〜0.6質量%、より好ましくは0.008〜0.5質量%、更に好ましくは0.01〜0.33質量%である。なお、成分(D)を塩の状態で用いる場合、本発明における成分(D)の含有量は、酸に換算した量(酸換算量)とする。
更に、本発明の容器詰飲料は、成分(E)として炭酸ガスを含有してもよい。炭酸ガスは、清涼感の付与の観点から、本発明の容器詰飲料中に、標準状態、すなわち0℃、1気圧におけるガス容量(ガスボリューム)(v/v)として、1(v/v)以上が好ましく、1.5(v/v)以上がより好ましく、2(v/v)以上が更に好ましく、そして、3(v/v)以下が好ましく、2.7(v/v)以下がより好ましく、2.5(v/v)以下が更に好ましい。本発明の容器詰飲料中の成分(E)の含有量の範囲としては、ガス容量として、好ましくは1〜3(v/v)、より好ましくは1.5〜2.7(v/v)、更に好ましくは2〜2.5(v/v)である。ここで本明細書において「ガス容量(ガスボリューム)」とは、1気圧、0℃における容器詰飲料中に溶解している炭酸ガスの容積と飲料の容積比を表す。
更に、本発明の容器詰飲料は、所望により、香料、ビタミン、ミネラル、酸化防止剤、各種エステル、色素、乳化剤、保存料、調味料、果汁エキス、野菜エキス、品質安定剤等の添加剤を1種又は2種以上を組み合わせて含有することができる。これら添加剤の含有量は、本発明の目的を損なわない範囲内で適宜設定することができる。
本発明の容器詰飲料のpH(20℃)は2〜5.5であるが、非重合体カテキン類の安定性の観点から、2.2以上が好ましく、2.4以上がより好ましく、2.8以上が更に好ましく、3以上が殊更に好ましく、3.2以上が殊更に好ましく、また色調変化抑制、非重合体カテキン類の安定性の観点から、5.4以下が好ましく、5.2以下がより好ましく、5以下が更に好ましく、4.8以下が殊更に好ましく、4.4以下が殊更に好ましい。かかるpHの範囲としては、好ましくは2.2〜5.4であり、より好ましくは2.4〜5.2であり、更に好ましくは2.8〜5であり、殊更に好ましくは3〜4.8であり、殊更に好ましくは3.2〜4.4である。一方、色調変化の抑制及び非重合体カテキン類の安定性の観点に加えて、エグ味・収斂味等の異味の抑制を加味した観点からは、2.6〜5.5が好ましく、更に3.0〜5.4が好ましく、殊更に3.3〜5.2が好ましい。なお、容器詰飲料に炭酸ガスを含有する場合のpHの測定方法は、飲料約100mLを300mLのビーカーに測りとり、スターラーピースを入れてスターラーで激しく20分間攪拌して、炭酸ガスを取り除いた後、温度調整をして測定するものとする。
本発明の容器詰飲料は、非アルコール飲料でも、アルコール飲料でもよい。非アルコール飲料としては、例えば、茶飲料、炭酸飲料、果汁ジュース、野菜ジュース、スポーツ飲料、アイソトニック飲料、エンハンスドウォーター、ボトルドウォーター、ニアウォーター、コーヒー飲料、栄養ドリンク剤、美容ドリンク剤等を挙げることができる。なお、茶飲料としては、例えば、緑茶飲料、烏龍茶飲料、紅茶飲料が挙げられ、中でも緑茶飲料が好ましい。アルコール飲料としては、例えば、ビール、ワイン、清酒、梅酒、発泡酒、ウィスキー、ブランデー、焼酎、ラム、ジン、リキュール類等を挙げることができる。
本発明の容器詰飲料は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、瓶、紙等の通常の包装容器に充填して提供することができる。
本発明の容器詰飲料は、本発明の効果を十分に享受しやすい点で、加熱殺菌されたものが好ましい。加熱殺菌方法としては、適用されるべき法規(日本にあっては食品衛生法)に定められた条件に適合するものであれば特に限定されるものではない。例えば、レトルト殺菌法、高温短時間殺菌法(HTST法)、超高温殺菌法(UHT法)、充填後殺菌法(パストリゼーション)等を挙げることができる。また、容器詰飲料の容器の種類に応じて加熱殺菌法を適宜選択することも可能であり、例えば、金属缶、瓶のように、飲料を容器に充填後、容器ごと加熱殺菌できる場合にあってはレトルト殺菌や充填後殺菌法(パストリゼーション)を採用することができる。また、PETボトルのようにレトルト殺菌できないものについては、飲料をあらかじめ上記と同等の殺菌条件で加熱殺菌し、無菌環境下で殺菌処理した容器に充填するアセプティック充填や、ホットパック充填等を採用することができる。加熱殺菌条件としては、例えばPETボトルを用いた場合は60〜120℃にて0.5〜40分が好ましいが、このような条件で加熱殺菌が成される場合に、本発明の効果が十分に享受されやすい。
本発明の容器詰飲料は、前述した構成を採用することにより、保存時の色相変化を抑制するとともに、非重合体カテキン類の劣化を防止することができる。例えば、55℃で2週間保存した場合、後掲の実施例に記載の「色相変化の評価」により求められる容器詰飲料の色相変化(Δb*)を、好ましくは5.5以下、より好ましくは5.0以下、更に好ましくは4.5以下、より更に好ましくは4.0以下、殊更に好ましくは3.5以下とすることができる。なお、「b*値」とは、色をL***表色系で表現したときに色相、彩度を表す座標値の一つであって、黄色方向の彩度を示す座標値である。L***表色系には、明度を示すL*と、赤色方向の彩度を示す座標値であるa*もあるが、本発明においては、色相変化したときに最も顕在化しやすいb*について規定するものである。なお、b*値は、分光色差計を用いて測定することができる。
また、例えば、55℃で2週間保存した場合、後掲の実施例に記載の「非重合体カテキン類の残存率の評価」により求められる非重合体カテキン類の残存率を、好ましくは93%超、より好ましくは93.5%以上、更に好ましくは94%以上、より更に好ましくは95%以上とすることができる。
本発明の容器詰飲料は、例えば、茶抽出物と成分(B)を配合し、成分(A)と成分(B)の各含有量及びそれらの量比、並びにpHを調整し、容器に充填することにより製造することができる。
本発明の容器詰飲料の製造に使用する茶抽出物としては、例えば、不発酵茶、半発酵茶及び発酵茶から選択される茶葉から熱水又は水溶性有機溶媒を用いてニーダー抽出やカラム抽出等により得られる抽出物が挙げられる。中でも、非重合体カテキン類の含有量の点から、不発酵茶の抽出物が好ましく、緑茶抽出物がより好ましい。また、茶抽出物から溶媒の一部を除去して非重合体カテキン類濃度を高めた濃縮物を使用することもできる。茶抽出物の形態としては、固体、水溶液、スラリー状等の種々のものが挙げられる。茶抽出物として市販品を使用してもよく、例えば、三井農林(株)の「ポリフェノン」、「チャ抽出物POL−JM」、伊藤園(株)の「テアフラン」、太陽化学(株)の「サンフェノン」等の緑茶抽出物を挙げることができる。
また、茶抽出物として、茶抽出物又はその濃縮物を精製して非重合体カテキン類の純度を高めた茶抽出物の精製物を使用してもよい。精製方法としては、例えば、下記(i)〜(iii)のいずれか1以上の方法を挙げることができる。
(i)茶抽出物を水、水溶性有機溶媒(例えば、エタノール)、又は有機溶媒水溶液(例えば、エタノール水溶液、以下、同様である)という)に懸濁して生じた沈殿を除去した後、溶媒を留去する方法(例えば、特開2004−147508号公報、特開2004−149416号公報)。
(ii)茶抽出物を、活性炭、酸性白土及び活性白土から選択される少なくとも1種の吸着剤と接触させる方法(例えば、特開2007−282568号公報)。
(iii)茶抽出物を、合成吸着剤に吸着させた後、該合成吸着剤に有機溶媒水溶液又は塩基性水溶液(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)を接触させて非重合体カテキン類を脱離させ、必要により得られた脱離液を活性炭と接触させる方法(例えば、特開2006−160656号公報、特開2008−079609号公報)。
上記(i)〜(iii)の方法においては、茶抽出物としてタンナーゼ処理したものを使用してもよい。ここで、本明細書において「タンナーゼ処理」とは、茶抽出物にタンナーゼ活性を有する酵素を接触させることをいう。これにより、所望の(A)非重合体カテキン類中の(F)非重合体カテキン類のガレート体類の割合に低下させることができる。なお、タンナーゼ処理における具体的な操作方法は公知の方法を採用することが可能であり、例えば、特開2004−321105号公報に記載の方法が挙げられる。
上記実施形態に関し、本発明は更に以下の容器詰飲料、保存時の色相変化の抑制方法を開示する。
<1>
次の成分(A)及び(B);
(A)非重合体カテキン類 0.05〜0.5質量%、及び
(B)はちみつ 0.01〜1質量%
を含有し、
成分(A)と成分(B)との質量比[(A)/(B)]が0.1〜3であり、かつ
pHが2〜5.5である、容器詰飲料。
<2>
非重合体カテキン類を含有する容器詰飲料の保存時の色相変化の抑制方法であって、
次の成分(A)及び(B);
(A)非重合体カテキン類 0.05〜0.5質量%、及び
(B)はちみつ 0.01〜1質量%
を配合し、成分(A)と成分(B)との質量比[(A)/(B)]を0.1〜3、pHを2〜5.5に、それぞれ調整する、色相変化の抑制方法。
<3>
成分(A)の含有量が、好ましくは0.08質量%以上、更に好ましくは0.09質量%以上であって、好ましくは0.4質量%以下、より好ましくは0.3質量%以下、更に好ましくは0.2質量%以下である、前記<1>記載の容器詰飲料、又は前記<2>記載の色相変化の抑制方法(以下、「容器詰飲料、又は色相変化の抑制方法」を「容器詰飲料等」と称する)。
<4>
成分(A)の含有量が、好ましくは0.08〜0.4質量%、より好ましくは0.08〜0.3質量%、更に好ましくは0.09〜0.2質量%である、前記<1>〜<3>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<5>
成分(B)が、好ましくはみつばちが植物の花みつを採集し、巣房に貯え熟成した天然の甘味物質であり、更に好ましくは下記の性状を有し組成基準に適合するものである、前記<1>〜<4>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
(性状)
はちみつは、淡黄色ないし暗褐色のシロップ状の液体で、特有の香味があり、結晶を生ずることがあるものである。
(組成基準)
・屈折率法(AOAC969.38B)による水分が20%以下(但し、日本国で採蜜されたはちみつにあっては水分が23%以下)である。
・HPLC(Apidologie-Special Issue28,1997,Chapter1.7.2)による果糖及びぶどう糖の合計含有量が60g/100g以上である。
・HPLC(Apidologie-Special Issue28,1997,Chapter1.7.2)によるしょ糖の含有量が5g/100g以下である。
・電気伝導度(Apidologie-Special Issue28,1997,Chapter1.2)が0.8mS/cm以下である。
・H.M.F.ヒドロキシメチルフルフラール含量(AOAC969.38B)が5.9mg/100g以下である。
・遊離酸度(J. Assoc. Public Analysis (1992) 28 (4) 171-175)が100gにつき1Nアルカリ5mL以下である。
・日本薬局方の試験法(ヨード法)によるでん粉デキストリンが陰性反応である。
<6>
成分(B)が、好ましくは精製はちみつ、巣はちみつ、及び巣はちみつ入りはちみつから選ばれる1種又は2種以上であり、更に好ましくは精製はちみつである、前記<1>〜<5>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<7>
成分(B)の含有量が、好ましくは0.03質量%以上、より好ましくは0.08質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、より更に好ましくは0.15質量%以上、殊更に好ましくは0.2質量%以上であって、好ましくは0.98質量%以下、より好ましくは0.96質量%以下、更に好ましくは0.8質量%以下、より更に好ましくは0.6質量%以下、殊更に好ましくは0.5質量%以下である、前記<1>〜<6>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<8>
成分(B)の含有量が、好ましくは0.03〜0.98質量%、より好ましくは0.08〜0.96質量%、更に好ましくは0.1〜0.8質量%であり、更に好ましくは0.15〜0.6質量%であり、更に好ましくは0.2〜0.5質量%である、前記<1>〜<7>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<9>
成分(A)と成分(B)との質量比[(A)/(B)]が、好ましくは0.15以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.25以上であって、好ましくは2以下、より好ましくは1.4以下、更に好ましくは1以下、より更に好ましくは0.8以下、殊更に好ましくは0.5以下である、前記<1>〜<8>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<10>
成分(A)と成分(B)との質量比[(A)/(B)]が、好ましくは0.15〜2であり、より好ましくは0.15〜1.4であり、更に好ましくは0.2〜1であり、殊更に好ましくは0.25〜0.8であり、殊更に好ましくは0.25〜0.5である、前記<1>〜<9>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<11>
更に、成分(C)として、好ましくはアスコルビン酸又はその塩、更に好ましくはアスコルビン酸又はそのアルカリ金属塩を含有する、前記<1>〜<10>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<12>
成分(C)の含有量が、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上、更に好ましくは0.01質量%以上であって、好ましくは0.2質量%以下、より好ましくは0.15質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下である、前記<11>記載の容器詰飲料等。
<13>
成分(C)の含有量が、好ましくは0.001〜0.2質量%、より好ましくは0.005〜0.15質量%、更に好ましくは0.01〜0.1質量%である、前記<11>又は<12>記載の容器詰飲料等。
<14>
更に、成分(D)として、好ましくはクエン酸、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、乳酸及びそれらの塩(好ましくはアルカリ金属塩)から選ばれる1種又は2種以上の酸味料、より好ましくはクエン酸、グルコン酸、リンゴ酸及びそれらの塩(好ましくはアルカリ金属塩)から選ばれる1種又は2種以上の酸味料、更に好ましくはクエン酸及びその塩(好ましくはアルカリ金属塩)を含有する、前記<1>〜<13>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<15>
成分(D)の含有量が、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.008質量%以上、更に好ましくは0.01質量%以上であって、好ましくは0.8質量%以下、より好ましくは0.7質量%以下、更に好ましくは0.6質量%以下、より更に好ましくは0.5質量%以下、殊更に好ましくは0.33質量%以下である、前記<14>記載の容器詰飲料等。
<16>
成分(D)の含有量が、好ましくは0.005〜0.8質量%、より好ましくは0.005〜0.7質量%、更に好ましくは0.008〜0.6質量%、より好ましくは0.008〜0.5質量%、更に好ましくは0.01〜0.33質量%である、前記<14>又は<15>記載の容器詰飲料等。
<17>
更に、成分(E)として、好ましくは炭酸ガスを含有する、前記<1>〜<16>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<18>
炭酸ガスの含有量が、0℃、1気圧におけるガス容量(ガスボリューム)(v/v)として、好ましくは1(v/v)以上、より好ましくは1.5(v/v)以上、更に好ましくは2(v/v)以上であって、好ましくは3(v/v)以下、より好ましくは2.7(v/v)以下、更に好ましくは2.5(v/v)以下である、前記<17>記載の容器詰飲料等。
<19>
炭酸ガスの含有量が、0℃、1気圧におけるガス容量(ガスボリューム)(v/v)として、好ましくは1〜3(v/v)、より好ましくは1.5〜2.7(v/v)、更に好ましくは2〜2.5(v/v)である、前記<17>又は<18>記載の容器詰飲料等。
<20>
更に、好ましくは香料、ビタミン、ミネラル、酸化防止剤、各種エステル、色素、乳化剤、保存料、調味料、果汁エキス、野菜エキス、及び品質安定剤から選ばれる1種又は2種以上の添加剤を含有する、前記<1>〜<19>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<21>
pHが、好ましくは2.2以上、より好ましくは2.4以上、更に好ましくは2.8以上、より更に好ましくは3以上、殊更に好ましくは3.2以上であって、好ましくは5.4以下、より好ましくは5.2以下、更に好ましくは5以下、より更に好ましくは4.8以下、殊更に好ましくは4.4以下である、前記<1>〜<20>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<22>
pHが、好ましくは2.2〜5.4であり、より好ましくは2.4〜5.2であり、更に好ましくは2.8〜5であり、殊更に好ましくは3〜4.8であり、殊更に好ましくは3.2〜4.4である、前記<1>〜<21>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<23>
pHが、好ましくは2.6〜5.5、より好ましくは3.0〜5.4、更に好ましくは3.3〜5.2である、前記<1>〜<20>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<24>
好ましくは非アルコール飲料、又はアルコール飲料であり、より好ましくは茶飲料、炭酸飲料、果汁ジュース、野菜ジュース、スポーツ飲料、アイソトニック飲料、エンハンスドウォーター、ボトルドウォーター、ニアウォーター、コーヒー飲料、栄養ドリンク剤、及び美容ドリンク剤から選ばれる非アルコール飲料であり、更に好ましくは緑茶飲料である、前記<1>〜<23>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<25>
容器が、好ましくはポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、瓶又は紙である、前記<1>〜<24>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<26>
好ましくは加熱殺菌されたものである、前記<1>〜<25>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<27>
加熱殺菌が、好ましくは適用されるべき法規(日本にあっては食品衛生法)に定められた条件に適合するものであり、より好ましくはレトルト殺菌、高温短時間殺菌(HTST法)、超高温殺菌(UHT法)、又は充填後殺菌(パストリゼーション)である、前記<26>記載の容器詰飲料等。
<28>
容器がPETボトルである場合、加熱殺菌条件が、好ましくは60〜120℃にて0.5〜40分である、前記<1>〜<24>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<29>
保存開始前の容器詰飲料のb*値と、55℃で2週間保存後の容器詰飲料のb*値の差分より色相変化(Δb*)が、好ましくは5.5以下、より好ましくは5.0以下、更に好ましくは4.5以下、より更に好ましくは4.0以下、殊更に好ましくは3.5以下である、前記<1>〜<28>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
<30>
下記式により求められる、55℃で2週間保存後の容器詰飲料中の非重合体カテキン類の残存率が、好ましくは93%超、より好ましくは93.5%以上、更に好ましくは94%以上、より更に好ましくは95%以上である、前記<1>〜<29>のいずれか一に記載の容器詰飲料等。
非重合体カテキン類の残存率(%)=(55℃で2週間保存後の容器詰飲料中の非重合体カテキン類量/保存開始前の容器詰飲料中の非重合体カテキン類量)×100
1.非重合体カテキン類の分析
試料溶液をフィルター(0.45μm)で濾過し、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP、島津製作所製)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラムL−カラムTM ODS(4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度40℃にてグラジエント法で分析した。非重合体カテキン類の標準品として、栗田工業製のものを使用し、検量線法で定量した。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有する蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有するアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。なお、グラジエントの条件は、以下のとおりである。
時間(分) A液濃度(体積%) B液濃度(体積%)
0 97% 3%
5 97% 3%
37 80% 20%
43 80% 20%
43.5 0% 100%
48.5 0% 100%
49 97% 3%
60 97% 3%
2.色相変化の評価
保存開始前の容器詰飲料の外観と、55℃で2週間保存後の容器詰飲料の外観を目視にて観察し、下記の基準にて評価した。
A:変化しない
B:わずかに変化する
C:変化する
D:非常に大きく変化する
分光光度計(Spectro Color Meter ZE2000、NIPPON DENSHOKU社製)を使用し、試料を光路長10mmの石英セルに入れて保存開始前の容器詰飲料と、55℃で2週間保存後の容器詰飲料のL***表色系のb*値を測定した。そして、保存開始前の容器詰飲料のb*値と、55℃で2週間保存後の容器詰飲料のb*値の差分より色相変化(Δb*)を算出した。
3.非重合体カテキン類の残存率の評価
非重合体カテキン類の残存率は、下記式にしたがって算出した。
非重合体カテキン類の残存率(%)=(55℃で2週間保存後の容器詰飲料中の非重合体カテキン類量/保存開始前の容器詰飲料中の非重合体カテキン類量)×100
4.炭酸ガスの分析
「最新・ソフトドリンクス(最新・ソフトドリンクス編集委員会、株式会社光琳、平成15年9月30日発行)」の第VI編 3−1−2ガス内圧力の検査に記載の方法に準じて分析した。具体的には、以下のとおりである。
1)測定前に製品を恒温槽にて20℃程度(18〜22℃)まで温め、液温を均一にした。
2)製品を測定機にかけ、スニフト(スニフトバルブを開放し、大気圧までゲージを戻す)を行う。スニフト操作を行うことによりヘッドスペース中のエアーを抜いた。
3)次に激しく振動させゲージ圧が一定値を示したら、その値を読み、製品の温度を測定し、表(スニフト用ガスボリュームチャート)よりガスボリュームを求めた。
製造例1
緑茶抽出物の精製物
市販の緑茶抽出物(三井農林(株)「ポリフェノンHG」)1,000gを、25℃、200rpmの撹拌条件下で、95質量%エタノール水溶液9,000g中に懸濁させ、活性炭(クラレケミカル(株)、「クラレコールGLC」)200gと酸性白土(水澤化学(株)、「ミズカエース♯600」)500gとを投入後、約10分間撹拌を続けた。次いで25℃のまま30分間撹拌処理を続けた。次に、2号ろ紙で活性炭、酸性白土、及び沈殿物をろ過した後、0.2μmメンブランフィルターにて再ろ過を行った。最後に、イオン交換水200gをろ過液に加え、40℃、3.3kPaでエタノールを留去し、減圧濃縮した。濃縮物のうち750gをステンレス容器に投入し、イオン交換水で全量を10,000gとし、5質量%重炭酸ナトリウム水溶液30gを添加してpH5.5に調製した。次いで、22℃、150rpmの撹拌条件下で、イオン交換水10.7g中にキッコーマンタンナーゼKTFH(Industrial Grade、500U/g以上)2.7gを溶解した液を添加し、30分後にpHが4.24に低下した時点で酵素反応を終了した。次に、95℃の温浴にステンレス容器を浸漬し、90℃10分間保持して酵素活性を完全に失活させた。次いで、25℃まで冷却した後に濃縮処理を行い、緑茶抽出物の精製物を得た。得られた緑茶抽出物の精製物は、(A)非重合体カテキン類の含有量が15.0質量%、(A)非重合体カテキン類中の(F)非重合体カテキン類のガレート体類の割合が45.1質量%であった。
実施例1〜13及び比較例1〜2
表1に示す各成分を配合して飲料を製造し、108℃で0.5分間の加熱殺菌処理を行った後、PETボトルに充填し容器詰飲料を得た。得られた各容器詰飲料について分析及び評価を行った。その結果を表1に併せて示す。
Figure 0006479374
実施例14〜17
表2に示す各成分を配合して飲料を製造したこと以外は、実施例1と同様の操作により容器詰飲料を得た。得られた各容器詰飲料について分析及び評価を行った。その結果を、実施例1の結果とともに表2に併せて示す。
Figure 0006479374
比較例3〜5
表3に示す各成分を配合して飲料を製造したこと以外は、実施例1と同様の操作により容器詰飲料を得た。得られた各容器詰飲料について分析及び評価を行った。その結果を、実施例1の結果とともに表3に併せて示す。
Figure 0006479374
実施例18
表4に示す炭酸ガス以外の各成分をイオン交換水に混合溶解し、次いで炭酸ガスを含む炭酸水で全容量を100質量%に調整し(炭酸ガスの最終容量は2.2(v/v))、耐熱耐圧性PETボトルに充填後、キャップをした(ポストミックス方式)。その後、65℃で10分間殺菌して容器詰飲料を得た。得られた容器詰飲料について分析及び評価を行った。その結果を、実施例1の結果とともに表4に併せて示す。
Figure 0006479374
比較例6〜7
表5に示す各成分を配合して飲料を製造したこと以外は、実施例1と同様の操作により容器詰飲料を得た。得られた各容器詰飲料について分析及び評価を行った。その結果を、実施例1の結果とともに表5に示す。
Figure 0006479374
表1〜5から、非重合体カテキン類とはちみつとをそれぞれ特定量含有させた上で、それらの量比及びpHを特定範囲に制御することで、保存時の色相変化が抑制され、かつ非重合体カテキン類の残存率の高い容器詰飲料が得られることがわかる。一方、はちみつの構成成分であるブドウ糖(比較例3)やショ糖(比較例4)と、非重合体カテキン類とをそれぞれ特定量含有させた上で、それらの量比及びpHを特定範囲に制御しても、はちみつのように、保存時の色相変化抑制作用や非重合体カテキン類の残存率の向上作用は見られなかった。同様に、はちみつに糖組成を似せたモデル糖(比較例5)と、非重合体カテキン類とをそれぞれ特定量含有させた上で、それらの量比及びpHを特定範囲に制御しても、はちみつのように、保存時の色相変化抑制作用や非重合体カテキン類の残存率の向上作用は見られなかった。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)及び(B);
    (A)非重合体カテキン類 0.05〜0.5質量%、及び
    (B)精製はちみつ 0.15〜1質量%
    を含有し、
    成分(A)と成分(B)との質量比[(A)/(B)]が0.2であり、かつ
    pHが2〜5.5である、容器詰飲料。
  2. 更に成分(C)としてアスコルビン酸又はその塩を含有する、請求項1記載の容器詰飲料。
  3. 更に成分(D)としてクエン酸、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、乳酸及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上の酸味料を含有する、請求項1又は2記載の容器詰飲料。
  4. 成分(D)を0.005〜0.8質量%含有する、請求項記載の容器詰飲料。
  5. 加熱殺菌されたものである、請求項1〜のいずれか1項に記載の容器詰飲料。
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