JP2012023287A - 基板処理装置、基板処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体 - Google Patents

基板処理装置、基板処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】周辺露光処理後の基板の検査を行う基板処理において、当該基板処理のスループットを向上させる。
【解決手段】ウェハ処理装置42は、周辺露光処理を行う周辺露光室111、112と、周辺露光処理後のウェハWの欠陥を検査する検査室113と、ウェハWを鉛直方向に搬送する搬送アーム130を備えた搬送室114とを有している。周辺露光室111、112は、ウェハWを保持する第1の保持部140と、搬送室114との間で第1の保持部140を移動させる駆動部142と、ウェハWの周縁部を露光する露光部150と、ウェハWの周縁部の位置を検出する位置検出センサ152とを有している。検査室113は、ウェハWを保持する第2の保持部160と、搬送室114との間で第2の保持部160を移動させる駆動部162と、ウェハWを撮像する撮像部170とを有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板処理装置、基板処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体に関する。
例えば半導体デバイスの製造におけるフォトリソグラフィ処理では、例えば半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、レジスト膜の周縁部を選択的に露光する周辺露光処理、周縁部が露光されたレジスト膜に所定のパターンを露光する露光処理、露光されたレジスト膜を現像する現像処理などが順次行われ、ウェハ上に所定のレジストのパターンが形成される。
また、上述のようにフォトリソグラフィ処理が行われるウェハには、検査装置によって、いわゆるマクロ欠陥検査が行われる。マクロ欠陥検査は、種々のタイミングで行われるが、例えば周辺露光処理が行われた後に行われる。かかる場合、ウェハ表面に所定のレジスト膜が形成されているか否か、あるいは傷、異物の付着があるかどうか等が検査される。
上述したフォトリソグラフィ処理と欠陥検査は、例えば塗布現像処理装置と露光装置で行われる。そして、塗布現像処理装置には、例えば上述したレジスト塗布処理を行うレジスト塗布装置や、現像処理を行う現像処理装置等の液処理装置、あるいは周辺露光処理を行う周辺露光装置に加えて、ウェハの検査を行う検査装置が設けられている。すなわち、検査装置は、周辺露光装置等とは別途設けられている。さらに塗布現像処理装置には、ウェハを各処理装置に搬送するための搬送装置も設けられている(特許文献1)。
特開2007−240519号公報
上述したように特許文献1の塗布現像処理装置を用いた場合、周辺露光装置での周辺露光処理が終了したウェハは、搬送装置によって検査装置に搬送される。かかる場合、周辺露光装置から検査装置にウェハを搬送中、上記搬送装置を他のウェハの搬送に用いることができない。すなわち、他のウェハに対する処理が終了し、別の処理装置に搬送可能になっているにも関わらず、当該他のウェハを待機させておかなければならず、搬送待ちが生じる場合があった。したがって、ウェハ処理のスループットに改善の余地があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、周辺露光処理後の基板の検査を行う基板処理において、当該基板処理のスループットを向上させることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、基板の処理装置であって、基板上に形成された塗布膜の周縁部に対して周辺露光処理を行う周辺露光室と、前記周辺露光室に積層して設けられ、当該周辺露光室における周辺露光処理が終了した基板の欠陥を検査する検査室と、外部との間で基板を搬入出しつつ、前記周辺露光室と前記検査室に隣接して設けられ、基板を鉛直方向に搬送する搬送アームを備えた搬送室と、を有し、前記周辺露光室は、基板を保持する第1の保持部と、前記周辺露光室の搬送室側に形成された第1の開口部を介して、前記周辺露光室と前記搬送室との間で前記第1の保持部を移動させる第1の移動機構と、前記第1の保持部に保持された基板上の塗布膜の周縁部を露光する露光部と、を有し、前記検査室は、基板を保持する第2の保持部と、前記検査室の搬送室側に形成された第2の開口部を介して、前記検査室と前記搬送室との間で前記第2の保持部を移動させる第2の移動機構と、前記第2の保持部に保持された基板を撮像する撮像部と、を有することを特徴としている。
本発明の基板処理装置には、周辺露光室と検査室が積層して設けられ、且つこれら周辺露光室と検査室に隣接して搬送室が設けられているので、当該基板処理装置内で基板を搬送しつつ、基板の周辺露光処理と当該基板の検査を共に行うことができる。具体的には、先ず、例えば第1の移動機構によって、第1の保持部に保持された基板を周辺露光室に搬送し、当該周辺露光室で基板上の塗布膜の周縁部を露光する。その後、第1の保持部から搬送アームに基板を受け渡した後、搬送アームを検査室と同じ高さまで移動させる。その後、搬送アームから第2の保持部に基板を受け渡した後、第2の移動機構によって、第2の保持部に保持された基板を検査室に搬送し、当該検査室で基板の欠陥を検査する。以上より、本発明によれば、基板の周辺露光処理と当該基板の検査を行う際に、従来のように周辺露光装置と検査装置間で搬送装置を用いて基板を搬送する必要がなくなるため、当該搬送装置を用いて他の処理装置間で他の基板の搬送を行うことができる。したがって、他の基板の搬送待ちを軽減でき、基板処理のスループットを向上させることができる。
前記周辺露光室は、前記第1の保持部に保持された基板の周縁部の位置を検出する位置検出センサと、前記第1の保持部に保持された基板を回転させる回転駆動部と、前記位置検出センサの検出結果に基づいて、基板の周縁部の位置を調整するように前記回転駆動部を制御する制御部と、を有していてもよい。
また、前記検査室は、前記第2の保持部に保持された基板の周縁部の位置を検出する位置検出センサと、前記第2の保持部に保持された基板を回転させる回転駆動部と、前記位置検出センサの検出結果に基づいて、基板の周縁部の位置を調整するように前記回転駆動部を制御する制御部と、を有していてもよい。
1室以上の前記周辺露光室と1室以上の前記検査室がそれぞれ積層され、前記周辺露光室における周辺露光処理時間と前記検査室における検査時間との比率に基づいて、前記周辺露光室の数と前記検査室の数が設定されるようにしてもよい。
2室の前記周辺露光室と1室の前記検査室が積層されていてもよい。
別な観点による本発明は、基板処理装置を用いた基板処理方法であって、前記基板処理装置は、基板上に形成された塗布膜の周縁部に対して周辺露光処理を行う周辺露光室と、前記周辺露光室に積層して設けられ、当該周辺露光室における周辺露光処理が終了した基板の欠陥を検査する検査室と、外部との間で基板を搬入出しつつ、前記周辺露光室と前記検査室に隣接して設けられ、基板を鉛直方向に搬送する搬送アームを備えた搬送室と、を備え、前記周辺露光室は、基板を保持する第1の保持部と、前記周辺露光室の搬送室側に形成された第1の開口部を介して、前記周辺露光室と前記搬送室との間で前記第1の保持部を移動させる第1の移動機構と、前記第1の保持部に保持された基板上の塗布膜の周縁部を露光する露光部と、を備え、前記検査室は、基板を保持する第2の保持部と、前記検査室の搬送室側に形成された第2の開口部を介して、前記検査室と前記搬送室との間で前記第2の保持部を移動させる第2の移動機構と、前記第2の保持部に保持された基板を撮像する撮像部と、を備え、前記基板処理方法は、前記第1の移動機構によって、前記第1の保持部に保持された基板を前記周辺露光室に搬送し、当該周辺露光室で基板上の塗布膜の周縁部を露光する周辺露光工程と、その後、第1の保持部から前記搬送アームに基板を受け渡した後、前記搬送アームを前記検査室と同じ高さまで移動させる搬送工程と、その後、前記搬送アームから前記第2の保持部に基板を受け渡した後、前記第2の移動機構によって、前記第2の保持部に保持された基板を前記検査室に搬送し、当該検査室で基板の欠陥を検査する検査工程と、を有することを特徴としている。
前記周辺露光室は、前記第1の保持部に保持された基板の周縁部の位置を検出する位置検出センサと、前記第1の保持部に保持された基板を回転させる回転駆動部と、を備え、前記周辺露光工程において、前記位置検出センサの検出結果に基づいて、前記回転駆動部によって基板を回転させ、当該基板の周縁部の位置を調整してもよい。
また、前記検査室は、前記第2の保持部に保持された基板の周縁部の位置を検出する位置検出センサと、前記第2の保持部に保持された基板を回転させる回転駆動部と、を備え、前記検査工程において、前記位置検出センサの検出結果に基づいて、前記回転駆動部によって基板を回転させ、当該基板の周縁部の位置を調整してもよい。
また別な観点による本発明によれば、前記基板処理方法を基板処理装置によって実行させるために、当該基板処理装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラムが提供される。
さらに別な観点による本発明によれば、前記プログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体が提供される。
本発明によれば、一の基板処理装置内で基板を搬送しつつ、基板の周辺露光処理と当該基板の検査を共に行うことができ、基板処理のスループットを向上させることができる。
本実施の形態にかかるウェハ処理装置を備えた塗布現像処理システムの内部構成の概略を示す平面図である。 塗布現像処理システムの内部構成の概略を示す側面図である。 塗布現像処理システムの内部構成の概略を示す側面図である。 ウェハ処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 ウェハ処理装置の構成の概略を示す横断面図である。 ウェハ処理装置の構成の概略を示す横断面図である。 ウェハ処理装置の構成の概略を示す横断面図である。 搬送アーム、第1の保持部及びウェハ搬送装置の関係を示す説明図である。 一のウェハを搬送室に搬送する様子を示す説明図である。 一のウェハを下側周辺露光室に搬送すると共に、他のウェハを搬送室に搬送する様子を示す説明図である。 下側周辺露光室で一のウェハに周辺露光処理を行うと共に、他のウェハを上側周辺露光室の高さまで搬送する様子を示す説明図である。 一のウェハを搬送室に搬送すると共に、他のウェハを上側周辺露光室に搬送する様子を示す説明図である。 一のウェハを検査室の高さまで搬送すると共に、上側周辺露光室で他のウェハに周辺露光処理を行う様子を示す説明図である。 一のウェハを検査室に搬送すると共に、上側周辺露光室で他のウェハに周辺露光処理を行う様子を示す説明図である。 検査室で一のウェハの検査を行うと共に、上側周辺露光室で他のウェハに周辺露光処理を行う様子を示す説明図である。 他の実施の形態にかかるウェハ処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる基板処理装置としてのウェハ処理装置を備えた塗布現像処理システム1の内部構成の概略を示す平面図である。図2及び図3は、塗布現像処理システム1の内部構成の概略を示す側面図である。
塗布現像処理システム1は、図1に示すように例えば外部との間で複数枚のウェハWを収容したカセットCが搬入出されるカセットステーション2と、フォトリソグラフィ処理の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理装置を備えた処理ステーション3と、処理ステーション3に隣接する露光装置4との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスステーション5とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション2には、カセット載置台10が設けられている。カセット載置台10には、複数、例えば4つのカセット載置板11が設けられている。カセット載置板11は、水平方向のX方向(図1中の上下方向)に一列に並べて設けられている。これらのカセット載置板11には、塗布現像処理システム1の外部に対してカセットCを搬入出する際に、カセットCを載置することができる。
カセットステーション2には、図1に示すようにX方向に延びる搬送路20上を移動自在なウェハ搬送装置21が設けられている。ウェハ搬送装置21は、上下方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各カセット載置板11上のカセットCと、後述する処理ステーション3の第3のブロックG3の受け渡し装置との間でウェハWを搬送できる。
処理ステーション3には、各種装置を備えた複数、例えば4つのブロックG1、G2、G3、G4が設けられている。例えば処理ステーション3の正面側(図1のX方向負方向側)には、第1のブロックG1が設けられ、処理ステーション3の背面側(図1のX方向正方向側)には、第2のブロックG2が設けられている。また、処理ステーション3のカセットステーション2側(図1のY方向負方向側)には、第3のブロックG3が設けられ、処理ステーション3のインターフェイスステーション5側(図1のY方向正方向側)には、第4のブロックG4が設けられている。
例えば第1のブロックG1には、図3に示すように複数の液処理装置、例えばウェハWを現像処理する現像装置30、ウェハWのレジスト膜の下層に反射防止膜(以下、「下部反射防止膜」という)を形成する下部反射防止膜形成装置31、ウェハWにレジスト液を塗布して塗布膜としてのレジスト膜を形成するレジスト塗布装置32、ウェハWのレジスト膜の上層に反射防止膜(以下、「上部反射防止膜」という)を形成する上部反射防止膜形成装置33が下から順に4段に重ねられている。
例えば第1のブロックG1の各装置30〜33は、処理時にウェハWを収容するカップFを水平方向に複数有し、複数のウェハWを並行して処理することができる。
例えば第2のブロックG2には、図2に示すようにウェハWの熱処理を行う熱処理装置40や、ウェハWを疎水化処理するアドヒージョン装置41、ウェハW上のレジスト膜の周縁部に対して周辺露光処理を行うと共に、当該周辺露光処理が終了したウェハWの欠陥を検査するウェハ処理装置42が上下方向と水平方向に並べて設けられている。熱処理装置40は、ウェハWを載置して加熱する熱板と、ウェハWを載置して冷却する冷却板を有し、加熱処理と冷却処理の両方を行うことができる。なお、熱処理装置40、アドヒージョン装置41及びウェハ処理装置42の数や配置は、任意に選択できる。また、ウェハ処理装置42の詳細な構成については後述する。
例えば第3のブロックG3には、複数の受け渡し装置50、51、52、53、54、55、56が下から順に設けられている。また、第4のブロックG4には、複数の受け渡し装置60、61、62が下から順に設けられている。
図1に示すように第1のブロックG1〜第4のブロックG4に囲まれた領域には、ウェハ搬送領域Dが形成されている。ウェハ搬送領域Dには、例えばウェハ搬送装置70が配置されている。
ウェハ搬送装置70は、例えばY方向、X方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置70は、ウェハ搬送領域D内を移動し、周囲の第1のブロックG1、第2のブロックG2、第3のブロックG3及び第4のブロックG4内の所定の装置にウェハWを搬送できる。
ウェハ搬送装置70は、例えば図2に示すように上下に複数台配置され、例えば各ブロックG1〜G4の同程度の高さの所定の装置にウェハWを搬送できる。
また、ウェハ搬送領域Dには、第3のブロックG3と第4のブロックG4との間で直線的にウェハWを搬送するシャトル搬送装置80が設けられている。
シャトル搬送装置80は、例えばY方向に直線的に移動自在になっている。シャトル搬送装置80は、ウェハWを支持した状態でY方向に移動し、第3のブロックG3の受け渡し装置52と第4のブロックG4の受け渡し装置62との間でウェハWを搬送できる。
図1に示すように第3のブロックG3のX方向正方向側の隣には、ウェハ搬送装置90が設けられている。ウェハ搬送装置90は、例えばX方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置90は、ウェハWを支持した状態で上下に移動して、第3のブロックG3内の各受け渡し装置にウェハWを搬送できる。
インターフェイスステーション5には、ウェハ搬送装置100と受け渡し装置101が設けられている。ウェハ搬送装置100は、例えばY方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置100は、例えば搬送アームにウェハWを支持して、第4のブロックG4内の各受け渡し装置と受け渡し装置101にウェハWを搬送できる。
次に、上述したウェハ処理装置42の構成について説明する。ウェハ処理装置42は、図4〜図7に示すように処理容器110を有している。処理容器110の内部には、図4に示すようにウェハW上のレジスト膜の周縁部に対して周辺露光処理を行う2室の周辺露光室111、112と、周辺露光室111、112における周辺露光処理が終了したウェハWの欠陥を検査する1室の検査室113とが、下からこの順で積層されている。以下、下側の周辺露光室111を「下側周辺露光室111」といい、上側の周辺露光室112を「上側周辺露光室112」という場合がある。また、各周辺露光室111、112において、後述する搬送室114側の側面は開口し、それぞれ第1の開口部111a、112aを形成している。同様に検査室113の搬送室114側の側面は開口し、第2の開口部113aを形成している。なお、周辺露光室111、112と検査室113の内部の詳細な構成については後述する。
本実施の形態では、2室の周辺露光室111、112と1室の検査室113を積層しているが、周辺露光室の数と検査室の数は任意に設定することができる。但し、周辺露光室と検査室は、その室数の比が周辺露光室における周辺露光処理時間と検査室における検査時間との比に設定されるのが好ましい。かかる場合、各周辺露光室と検査室において、ウェハWを連続して処理でき、周辺露光室又は検査室が空き状態となるのを抑制できる。したがって、ウェハWの周辺露光処理と当該ウェハWの検査を効率よく行うことができる。
本実施の形態においては、各周辺露光処理室111、112におけるウェハWの処理枚数は例えば150枚/時間であり、検査室におけるウェハWの処理枚数は例えば300枚/時間であって、周辺露光処理時間と検査時間の比は1:2になる。そして、2室の周辺露光室111、112と1室の検査室113を積層しているので、ウェハWの周辺露光処理と当該ウェハWの検査を連続して行うことができる。
また、本実施の形態では、周辺露光室111、112の上側に検査室113を積層していたが、検査室113の上側に周辺露光室111、112を積層してもよい。
処理容器110の内部には、周辺露光室111、112と検査室113に隣接して、ウェハWを搬送するための搬送室114がさらに設けられている。搬送室114は、周辺露光室111、112と検査室113のウェハ搬送領域D側(図4中のX方向負方向側)に設けられている。なお、搬送室114は、周辺露光室111、112及び検査室113のように鉛直方向に区画されずに設けられている。
搬送室114では、ウェハ処理装置42の外部との間でウェハWが搬入出される。処理容器110のウェハ搬送領域D側の側面には、ウェハWを処理容器110内に搬入させる搬入口120と、ウェハWを処理容器110から搬出させる搬出口121とが形成されている。搬入口120は下側周辺露光室111に対応する高さに形成され、搬出口121は検査室113に対応する高さに形成されている。また、搬入口120と搬出口121には、開閉シャッタ122、123がそれぞれ設けられている。
また、搬送室114には、ウェハWを鉛直方向に搬送する搬送アーム130が設けられている。搬送アーム130は、処理容器110内の天井面から底面まで鉛直方向に延伸する、例えばモータなどの昇降駆動部131に支持されている。そして、この昇降駆動部131によって、搬送アーム130は鉛直方向に移動自在に構成されており、各周辺露光室111、112、検査室113の高さにウェハWを搬送することができる。
搬送アーム130は、図5及び図8に示すように先端にウェハWの支持部132を有している。支持部132は、例えば略半円環状に形成されている。支持部132上には複数、例えば3本の支持ピン133が設けられ、ウェハWはこの支持ピン133上に支持される。支持部132には基部134が設けられ、基部134は上述した昇降駆動部131に取り付けられている。
また、搬送アーム130は、後述する第1の保持部140と干渉しないように設けられている。すなわち、搬送アーム130の支持部132の半円環状の径は、第1の保持部140の径よりも大きく、支持部材132の内側に第1の保持部140を収容できる。支持部132の半円環状の切り欠き部分は、処理容器110内の下側周辺露光室111側(図5中のX方向正方向側)に形成されており、第1の保持部140は、支持部132と干渉せずに下側周辺露光室111側に移動できる。なお、搬送アーム130は、第1の保持部140と同様に後述する第2の保持部160とも干渉しないように構成されている。
さらに、搬送アーム130は、図8に示すようにウェハ処理装置42の外部に設けられたウェハ搬送装置70と干渉しないようになっている。ここで、ウェハ搬送装置70は、例えばウェハWより僅かに大きい径の略C字型のアーム部70aを有している。アーム部70aの内側には、内側に向かって突出し、ウェハWの外周部を支持する支持部70bが複数箇所、例えば3箇所に設けられている。そして、搬送アーム130の基部134は、ウェハ搬送装置70のアーム部70aと干渉しないように設けられている。また、搬送アーム130の支持部132が、ウェハ搬送装置70のアーム部70a及び支持部70bと干渉することもない。
次に、下側周辺露光室111の内部の構成について説明する。下側周辺露光室111には、図4及び図5に示すようにウェハWを吸着保持する第1の保持部140が設けられている。第1の保持部140は、水平な上面を有し、当該上面には、例えばウェハWを吸引する吸引口(図示せず)が設けられている。この吸引口からの吸引により、ウェハWを第1の保持部140上に吸着保持できる。
第1の保持部140は、基台141に取り付けられた駆動部142に支持されている。駆動部142は、例えばモータ(図示せず)を内蔵している。第1の保持部140は、この駆動部142により基台141に沿って移動し、第1の開口部111aを介して下側周辺露光室111と搬送室114との間を移動自在になっている。また、駆動部142は、第1の保持部140を回転させることができ、本発明における回転駆動部としての機能を有すると共に、ウェハWの位置を調節するアライメント機能を有している。なお、これら基台141と駆動部142が、本発明における第1の移動機構を構成している。また、本実施の形態では、駆動部142内にモータが設けられていたが、基台141内にモータを設け、駆動部142がそのモータからの動力を第1の保持部140に伝達する動力伝達部として機能するようにしてもよい。
下側周辺露光室111には、第1の保持部140に保持されたウェハW上のレジスト膜の周縁部に光を照射して露光する露光部150が設けられている。露光部150には、当該露光部150に光を供給するランプハウス151が設けられている。ランプハウス151の内部には、超高圧水銀ランプ(図示せず)や超高圧水銀ランプからの光を集光する集光ミラー(図示せず)が設けられている。これら露光部150とランプハウス151は、基台141を挟んで第1の開口部111aと対向する位置、すなわち基台141よりX方向正方向側に配置されている。
また、下側周辺露光室111の中央部付近には、第1の保持部140に保持されたウェハWの周縁部の位置を検出する位置検出センサ152が設けられている。位置検出センサ152は例えばCCDカメラ(図示せず)を有し、第1の保持部140に保持されたウェハWの中心からの偏心量やウェハWのノッチ部の位置を検出する。そして、ウェハWの偏心量に基づいて、露光部150による光の照射位置が設定される。また、位置検出センサ152によってノッチ部の位置を検出しながら、駆動部142によって第1の保持部140を回転させて、ウェハWのノッチ部の位置を調整することができる。
なお、図4及び図6に示すように上側周辺露光室112の構成は、上述した下側周辺露光室111の構成と同様であるので説明を省略する。
次に、検査室113の内部の構成について説明する。検査室113には、図4及び図7に示すようにウェハWを吸着保持する第2の保持部160が設けられている。第2の保持部160は、水平な上面を有し、当該上面には、例えばウェハWを吸引する吸引口(図示せず)が設けられている。この吸引口からの吸引により、ウェハWを第2の保持部160上に吸着保持できる。
第2の保持部160は、基台161に取り付けられた駆動部162に支持されている。駆動部162は、例えばモータ(図示せず)を内蔵している。第2の保持部160は、この駆動部162により基台161に沿って移動し、第2の開口部113aを介して検査室113と搬送室114との間を移動自在になっている。また、駆動部162は、第2の保持部160を回転させることができ、本発明における回転駆動部としての機能を有すると共に、ウェハWの位置を調節するアライメント機能を有している。なお、これら基台161と駆動部162が、本発明における第2の移動機構を構成している。また、本実施の形態では、駆動部162内にモータが設けられていたが、基台161内にモータを設け、駆動部162がそのモータからの動力を第2の保持部160に伝達する動力伝達部として機能するようにしてもよい。
検査室113には、第2の保持部160に保持されたウェハWを撮像する撮像部170が設けられている。撮像部170は、基台161を挟んで第2の開口部113aと対向する位置、すなわち基台161よりX方向正方向側に配置されている。撮像部170には、例えばCCDカメラが用いられる。
また、検査室113において第2の開口部113aの上部付近には、ハーフミラー171が設けられている。ハーフミラー171は、撮像部170と対向する位置に設けられ、鉛直方向から45度傾斜して設けられている。ハーフミラー171の上方には、照度を変更することができる照明部172が設けられ、ハーフミラー171と照明部172は、例えば検査室113の上面に固定されている。また、ハーフミラー171と照明部172は、第2の保持部160に保持されたウェハWの上方にそれぞれ設けられている。そして、照明部172からの照明は、ハーフミラー171を通過して下方に向けて照らされる。したがって、この照射領域にある物体の反射光は、ハーフミラー171で反射して、撮像部170に取り込まれる。すなわち、撮像部170は、照射領域にある物体を撮像することができる。そして撮像部170で撮像したウェハWの画像は検査部173に出力され、検査部173において出力された画像に基づいてウェハWの欠陥が検査される。
以上の塗布現像処理システム1には、図1に示すように制御部200が設けられている。制御部200は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、ウェハ処理装置42におけるウェアWの周辺露光処理と当該ウェハWの検査を実行するプログラムが格納されている。これに加えて、プログラム格納部には、塗布現像処理システム1におけるウェハ処理を実行するプログラムも格納されている。なお、前記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、その記憶媒体Hから制御部200にインストールされたものであってもよい。
次に、以上のように構成された塗布現像処理システム1を用いて行われるウェハWの処理方法について説明する。
先ず、複数枚のウェハWを収容したカセットCが、カセットステーション2の所定のカセット載置板11に載置される。その後、ウェハ搬送装置21によりカセットC内の各ウェハWが順次取り出され、処理ステーション3の第3のブロックG3の例えば受け渡し装置53に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され、温度調節される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第1のブロックG1の下部反射防止膜形成装置31に搬送され、ウェハW上に下部反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され、加熱され、温度調節され、その後第3のブロックG3の受け渡し装置53に戻される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置90によって同じ第3のブロックG3の受け渡し装置54に搬送される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2のアドヒージョン装置41に搬送され、アドヒージョン処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、温度調節される。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によってレジスト塗布装置32に搬送され、回転中のウェハW上にレジスト液を塗布し、ウェハW上にレジスト膜が形成される。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送されて、プリベーク処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第3のブロックG3の受け渡し装置55に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって上部反射防止膜形成装置33に搬送され、ウェハW上に上部反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送されて、加熱され、温度調節される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によってウェハ処理装置42に搬送される。そして、ウェハ処理装置42において、ウェハW上のレジスト膜の周縁部に対して周辺露光処理が行われ、当該周辺露光処理が終了したウェハWの欠陥の検査が行われる。なお、このウェハ処理装置42におけるウェハWの周辺露光処理と当該ウェハWの検査の詳細については後述する。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第3のブロックG3の受け渡しユニット56に搬送される。そして、ウェハ処理装置42において欠陥があると判定されたウェハWは、その後ウェハ搬送装置21によって所定のカセット載置板11のカセットCに搬送される。
一方、ウェハ処理装置42において欠陥がなく正常であると判定されたウェハWは、ウェハ搬送装置90によって受け渡し装置52に搬送され、シャトル搬送装置80によって第4のブロックG4の受け渡し装置62に搬送される。
その後ウェハWは、インターフェイスステーション5のウェハ搬送装置100によって露光装置4に搬送され、露光処理される。
次に、ウェハWは、ウェハ搬送装置100によって露光装置4から第4のブロックG4の受け渡し装置60に搬送される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、露光後ベーク処理される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって現像装置30に搬送され、現像される。現像終了後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、ポストベーク処理される。
その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第3のブロックG3の受け渡し装置50に搬送され、その後カセットステーション2のウェハ搬送装置21によって所定のカセット載置板11のカセットCに搬送される。こうして、一連のフォトリソグラフィ工程が終了する。
次に、上述したウェハ処理装置42におけるウェハWの周辺露光処理と当該ウェハWの検査について説明する。本実施の形態では、ウェハ処理装置42で2枚のウェハWとウェハWに対して処理を行う。
ウェハ処理装置42に搬送されたウェハWは、先ず、図9に示すように搬入口120を介して搬送室114に搬送される。そして、ウェハ搬送装置70から搬送アーム130にウェハWが受け渡される。続いて下側周辺露光室111の駆動部142によって第1の保持部140が搬送室114内に移動し、搬送アーム130から第1の保持部140にウェハWが受け渡される。なおこのとき、搬送アーム130を介さずに、ウェハ搬送装置70から第1の保持部140にウェハWを直接受け渡してもよい。
その後、図10に示すように駆動部142によって第1の保持部140が下側周辺露光室111内に移動し、ウェハWが所定の位置に配置される。なお、この所定の位置は、露光部150からウェハWの周縁部に光を照射できる位置であって、位置検出センサ152がウェハWの周縁部の位置を検出できる位置である。一方、このようにウェハWが下側周辺露光室111に搬送されると、図10に示すように搬送室114には次のウェハWが搬送され、搬送アーム130にウェハWが受け渡される。
その後、図11に示すように下側周辺露光室111では、ウェハWに対して周辺露光処理が行われる。先ず、位置検出センサ152によってウェハWのノッチ部の位置を検出しながら、駆動部142によって第1の保持部140を回転させる。そして、ウェハWのノッチ部の位置を調整して、ウェハWを所定の位置に配置する。また、位置検出センサ152によって、第1の保持部140に保持されたウェハWの中心からの偏心量が検出され、当該ウェハWの偏心量に基づいて、露光部150による光の照射位置が設定される。その後、駆動部142によってウェハWを回転させつつ、露光部150からウェハWの周縁部の所定の位置に光が照射される。こうしてウェハW上のレジスト膜の周縁部が露光処理される。
このように下側周辺露光室111でウェハWに周辺露光処理を行っている間、図11に示すように搬送アーム130を上側周辺露光室112の高さまで上昇させる。そして、上側周辺露光室112の駆動部142によって第1の保持部140が搬送室114内に移動し、搬送アーム130から第1の保持部140にウェハWが受け渡される。続いて図12に示すように駆動部142によって第1の保持部140が上側周辺露光室112内に移動し、ウェハWが所定の位置に配置される。なお、ウェハWの所定の位置は、下側周辺露光室111におけるウェハWの所定の位置と同様であるので説明を省略する。
搬送アーム130から上側周辺露光室112の第1の保持部140にウェハWが受け渡されると、図12に示すように搬送アーム130を下側周辺露光室111の高さまで下降させる。そして、駆動部142によって第1の保持部140を移動させ、下側周辺露光室111で周辺露光処理が終了したウェハWが搬送室114に配置する。そして、第1の保持部140から搬送アーム130にウェハWが受け渡される。
その後、図13に示すように搬送アーム130を検査室113の高さまで上昇させる。そして、検査室113の駆動部162によって第2の保持部160が搬送室114内に移動し、搬送アーム130から第2の保持部160にウェハWが受け渡される。続いて図14に示すように駆動部162によって第2の保持部160が検査室113内に移動し、ウェハWが所定の位置、すなわちハーフミラー171よりも撮像部170側の位置であってウェハWの撮像を開始する位置に配置される。
その後、図15に示すように駆動部162によって第2の保持部160を搬送室114側に所定の速度で移動させながら、ウェハWがハーフミラー171の下を通過する際に、照明部172からウェハWに対して照明を照らす。この照明によるウェハW上での反射光は、ハーフミラー171で反射して、撮像部170に取り込まれる。そして、撮像部170によってウェハWが撮像される。撮像されたウェハWの画像は検査部173に出力され、検査部173において、出力された画像に基づいてウェハWの欠陥が検査される。その後、第2の保持部160から搬送アーム130にウェハWが受け渡された後、搬送アーム130からウェハ搬送装置70に受け渡され、搬出口122を介してウェハWはウェハ処理装置42から搬出される。なおこのとき、搬送アーム130を介さずに、第2の保持部160からウェハ搬送装置70にウェハWを直接受け渡してもよい。
なお、このようにウェハWを検査室113に搬送し、当該検査室113でウェハWの欠陥を検査している間、図13〜図15に示すように上側周辺露光室112でウェハWの周辺露光処理が行われる。ウェハWの周辺露光処理は、上述したウェハWの周辺露光処理と同様であるので説明を省略する。
以上の実施の形態によれば、ウェハ処理装置42には、周辺露光室111、112と検査室113が積層して設けられ、且つこれら周辺露光室111、112と検査室113に隣接して搬送室114が設けられているので、当該ウェハ処理装置42内でウェハWを搬送しつつ、ウェハWの周辺露光処理と当該ウェハWの検査を共に行うことができる。したがって、ウェハWの周辺露光処理と当該ウェハWの検査を行う際に、従来のようにウェハ搬送装置70を用いて周辺露光装置と検査装置間でウェハWを搬送する必要がなくなるため、当該ウェハ搬送装置70を用いて他の処理装置間で他のウェハWの搬送を行うことができる。したがって、他のウェハWの搬送待ちを軽減でき、ウェハ処理のスループットを向上させることができる。
また、周辺露光室111、112には、ウェハWの周縁部の位置を位置検出センサ152が設けられているので、当該位置検出センサ152によってノッチ部の位置を検出しながら、駆動部142によって第1の保持部140を回転させて、ウェハWのノッチ部の位置を調整することができる。ここで、従来のようにウェハ搬送装置70を用いて周辺露光装置と検査装置間でウェハWを搬送した場合、周辺露光装置でウェハWのノッチ部の位置を調整しても、ウェハ搬送装置70が水平方向にも移動自在であるため、搬送中にウェハWのノッチ部の位置がずれ、検査装置でウェハWのノッチ部の位置を再調整する必要があった。この点、本実施の形態によれば、搬送室114内に設けられた搬送アーム130は鉛直方向のみに移動自在に構成されているため、搬送アーム130でウェハWを搬送中に当該ウェハWが水平方向に移動することがなく、ウェハWのノッチ部の位置がずれることはない。このため、本実施の形態のように周辺露光室111、112でウェハWのノッチ部の位置が調整されると、その後検査室113でウェハWのノッチ部の位置を調整する必要がなくなる。このように検査室113でのウェハWのノッチ部の位置を調整する時間が不要となるので、ウェハ処理のスループットを向上させることができる。なお、発明者らが調べたところ、検査室113でのウェハWのノッチ部の位置調整を省略することにより、ウェハ処理のスループットを約2秒間短縮できることが分かった。
また、ウェハ処理装置42には、2室の周辺露光室111、112と1室の検査室113が積層されているが、この周辺露光室の数と検査室の数は、周辺露光室における周辺露光処理時間と検査室における検査時間との比に基づいて設定されている。すなわち、本実施の形態では、周辺露光処理時間と検査時間の比が1:2であるため、周辺露光室を2室設け、検査室を1室設けている。かかる場合、各周辺露光室111、112と検査室113において、ウェハWを連続して処理することができ、周辺露光室111、112と検査室113が空き状態となるのを抑制することができる。したがって、ウェハ処理装置42においてウェハWの周辺露光処理と当該ウェハWの検査を効率よく行うことができ、ウェハ処理のスループットを向上させることができる。
以上の実施の形態のウェハ処理装置42において、図16に示すように検査室113の中央部付近に、第2の保持部160に保持されたウェハWの周縁部の位置を検出する位置検出センサ210を設けてもよい。位置検出センサ210は例えばCCDカメラ(図示せず)を有し、第2の保持部160に保持されたウェハWのノッチ部の位置を検出する。なお、ウェハ処理装置42のその他の構成は、上述したウェハ処理装置42の構成と同様であるので説明を省略する。
かかる場合、検査室113に第2の保持部160に保持されたウェハWが搬送されると、位置検出センサ210によってノッチ部の位置を検出しながら、駆動部162によって第2の保持部160を回転させて、ウェハWのノッチ部の位置を調整することができる。本実施の形態によれば、ウェハWの検査を行う直前にノッチ部の位置を調整することによって、より適切にウェハWの検査を行うことができる。
以上の実施の形態では、ウェハ処理装置42は処理ステーション3の第2のブロックG2に配置されていたが、当該ウェハ処理装置42の位置は任意に選択できる。例えばウェハ処理装置42をインターフェイスステーション5に配置してもよいし、あるいは処理ステーション3の第3のブロックG3や第4のブロックG4に配置してもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。本発明は、基板がウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板である場合にも適用できる。
1 塗布現像処理システム
42 ウェハ処理装置
70 ウェハ搬送装置
110 処理容器
111 下側周辺露光室
111a 第1の開口部
112 上側周辺露光室
112a 第1の開口部
113 検査室
113a 第2の開口部
114 搬送室
130 搬送アーム
140 第1の保持部
141 基台
142 駆動部
150 露光部
152 位置検出センサ
160 第2の保持部
161 基台
162 駆動部
170 撮像部
200 制御部
210 位置検出センサ
W、W、W ウェハ

Claims (10)

  1. 基板の処理装置であって、
    基板上に形成された塗布膜の周縁部に対して周辺露光処理を行う周辺露光室と、
    前記周辺露光室に積層して設けられ、当該周辺露光室における周辺露光処理が終了した基板の欠陥を検査する検査室と、
    外部との間で基板を搬入出しつつ、前記周辺露光室と前記検査室に隣接して設けられ、基板を鉛直方向に搬送する搬送アームを備えた搬送室と、を有し、
    前記周辺露光室は、
    基板を保持する第1の保持部と、
    前記周辺露光室の搬送室側に形成された第1の開口部を介して、前記周辺露光室と前記搬送室との間で前記第1の保持部を移動させる第1の移動機構と、
    前記第1の保持部に保持された基板上の塗布膜の周縁部を露光する露光部と、を有し、
    前記検査室は、
    基板を保持する第2の保持部と、
    前記検査室の搬送室側に形成された第2の開口部を介して、前記検査室と前記搬送室との間で前記第2の保持部を移動させる第2の移動機構と、
    前記第2の保持部に保持された基板を撮像する撮像部と、を有することを特徴とする、基板処理装置。
  2. 前記周辺露光室は、
    前記第1の保持部に保持された基板の周縁部の位置を検出する位置検出センサと、
    前記第1の保持部に保持された基板を回転させる回転駆動部と、
    前記位置検出センサの検出結果に基づいて、基板の周縁部の位置を調整するように前記回転駆動部を制御する制御部と、を有することを特徴とする、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記検査室は、
    前記第2の保持部に保持された基板の周縁部の位置を検出する位置検出センサと、
    前記第2の保持部に保持された基板を回転させる回転駆動部と、
    前記位置検出センサの検出結果に基づいて、基板の周縁部の位置を調整するように前記回転駆動部を制御する制御部と、を有することを特徴とする、請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 1室以上の前記周辺露光室と1室以上の前記検査室がそれぞれ積層され、
    前記周辺露光室における周辺露光処理時間と前記検査室における検査時間との比率に基づいて、前記周辺露光室の数と前記検査室の数が設定されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 2室の前記周辺露光室と1室の前記検査室が積層されていることを特徴とする、請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 基板処理装置を用いた基板処理方法であって、
    前記基板処理装置は、基板上に形成された塗布膜の周縁部に対して周辺露光処理を行う周辺露光室と、前記周辺露光室に積層して設けられ、当該周辺露光室における周辺露光処理が終了した基板の欠陥を検査する検査室と、外部との間で基板を搬入出しつつ、前記周辺露光室と前記検査室に隣接して設けられ、基板を鉛直方向に搬送する搬送アームを備えた搬送室と、を備え、
    前記周辺露光室は、基板を保持する第1の保持部と、前記周辺露光室の搬送室側に形成された第1の開口部を介して、前記周辺露光室と前記搬送室との間で前記第1の保持部を移動させる第1の移動機構と、前記第1の保持部に保持された基板上の塗布膜の周縁部を露光する露光部と、を備え、
    前記検査室は、基板を保持する第2の保持部と、前記検査室の搬送室側に形成された第2の開口部を介して、前記検査室と前記搬送室との間で前記第2の保持部を移動させる第2の移動機構と、前記第2の保持部に保持された基板を撮像する撮像部と、を備え、
    前記基板処理方法は、
    前記第1の移動機構によって、前記第1の保持部に保持された基板を前記周辺露光室に搬送し、当該周辺露光室で基板上の塗布膜の周縁部を露光する周辺露光工程と、
    その後、第1の保持部から前記搬送アームに基板を受け渡した後、前記搬送アームを前記検査室と同じ高さまで移動させる搬送工程と、
    その後、前記搬送アームから前記第2の保持部に基板を受け渡した後、前記第2の移動機構によって、前記第2の保持部に保持された基板を前記検査室に搬送し、当該検査室で基板の欠陥を検査する検査工程と、を有することを特徴とする、基板処理方法。
  7. 前記周辺露光室は、前記第1の保持部に保持された基板の周縁部の位置を検出する位置検出センサと、前記第1の保持部に保持された基板を回転させる回転駆動部と、を備え、
    前記周辺露光工程において、前記位置検出センサの検出結果に基づいて、前記回転駆動部によって基板を回転させ、当該基板の周縁部の位置を調整することを特徴とする、請求項6に記載の基板処理方法。
  8. 前記検査室は、前記第2の保持部に保持された基板の周縁部の位置を検出する位置検出センサと、前記第2の保持部に保持された基板を回転させる回転駆動部と、を備え、
    前記検査工程において、前記位置検出センサの検出結果に基づいて、前記回転駆動部によって基板を回転させ、当該基板の周縁部の位置を調整することを特徴とする、請求項6に記載の基板処理方法。
  9. 請求項6〜8のいずかに記載の基板処理方法を基板処理装置によって実行させるために、当該基板処理装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。
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