JP2012020371A - 位置決め体及び工作機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】位置決め体が、テーブルに固定されるベースと、当て具13を備え、ベース上に組み付けられるタレット4とからなり、ベースの上面に、その中心から放射方向へ延びる係合突条を設けるとともに、タレット4の下面に、係合突条7、7が係合可能で、その中心から放射方向へ延びる複数の係合溝12a〜12fを設けており、ベースに対してタレット4を回転させ、係合突条7、7が係合する係合溝を任意に選択することにより、当て具13の位置を変更可能とした。したがって、たとえテーブル上におけるベースの取付位置が限られていたとしても、1つの取付位置において位置決め部の位置を変更することができる。
【選択図】図6
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記係合溝が、前記第2部材の下面に設けられているとともに、基準となる1つの係合溝から左右回転方向へ夫々等間隔、且つ、対称に設けられており、さらに、前記位置決め部の中心が、前記基準となる係合溝の中心線上から左右何れか一方側へずれた位置に設定されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項3に記載の発明は、工作機械において、ワーク等を載置するためのテーブルを備えており、前記テーブル上に、請求項1又は2に記載の位置決め体が取り付けられることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明によれば、係合溝が、第2部材の下面に設けられているとともに、基準となる1つの係合溝から左右回転方向へ夫々等間隔、且つ、対称に設けられており、第2部材が係合溝にのみ関して言うと左右対称形状となっている。したがって、第2部材の製造が容易であり、製造コストを低減することができる。
さらに、位置決め部の中心が、基準となる係合溝の中心線上から左右何れか一方側へずれた位置に設定されている。したがって、係合溝に関してのみ言うと左右対称形状になっているにも拘わらず、基準となる係合溝から左右へ同位相にある係合溝を夫々選択した際に、テーブル中心から位置決め部までの距離を夫々異ならせることができるため、当該距離をより一層多様に変更することができ、工作機械の汎用性を更に向上することができる。
工作機械51は、いわゆる立旋盤であって、ベッド52上の前部には、ワークやパレット等を載置可能なテーブル53が設けられている。テーブル53は、ベッド52上を前後方向(図2に示すY軸方向)へスライド可能になっているとともに、ベッド52上において上下方向(図1に示すZ軸方向)を軸として旋回可能とされている。また、ベッド52を挟むように一対のコラム54、54が設けられており、各コラム54の前面にはZ軸レール55が設けられている。さらに、コラム54、54の前面には、X軸レール56を有する昇降台57がZ軸レール55、55間にわたるように架設されており、該X軸レール56には、Z軸方向を軸として回転する主軸58を備えた主軸装置59が取り付けられている。そして、該工作機械51では、図示しないNC装置による制御のもと、主軸装置59をX軸方向へ、昇降台57をZ軸方向へ、テーブル53をY軸方向へ夫々スライドさせるとともに、テーブル53及び主軸58をZ軸方向を軸として回転・旋回させながら、テーブル53上のワーク(図示せず)を加工するようになっている。
テーブル53は、円板状に形成されており、その上面には、放射状に延びる複数のT溝41、41・・が刻設されている。また、各T溝41に沿って、複数の収納凹部42、42・・が所定の間隔L1毎に設けられている。各収納凹部42は、T溝41を挟んで対向するように設けられた一組の弓形状凹部からなり、後述する位置決め体1の一部を収納凹部42内へ収納した状態で取り付け可能としている。
また、カバー部材10は、リング状部材であって、ベース3の上面にタレット4を設置した際、両部材3、4の隙間及びタレット4の使用していない係合溝12a〜12fの周面側の開口を塞ぐように取り付けられる。
位置決め体1を取り付けるにあたっては、まずベース3をテーブル53上の所望の位置に設置する。すなわち、テーブル53上に設けられた所望の収納凹部42内へベース3の突起5を収納させるとともに、嵌合突条6、6をT溝41内(該収納凹部42の前後)へ嵌入させる。
次に、該ベース3に対してタレット4を所望の姿勢で組み付けた後、ボルト9によってベース3及びタレット4をテーブル53に固定する。すなわち、ベース3の上面にあり、テーブル53の径方向(T溝41の延設方向)と直交方向へ延びている係合突条7、7に対し、タレット4を回転させて係合溝12a〜12fの内から所望の係合溝を選択し、係合させる。そして、ボルト9を、固定孔11及びボルト孔8を介してT溝41内へ突出させて、T溝41内に収納されているT溝ナット43と連結し、テーブル53に固定する。
さらに、タレット4の取付孔14へ当て具13をねじ込めば、位置決め体1のテーブル53への取り付けは完了となる。尚、カバー部材10については、タレット4を組み付ける前に、タレット4若しくはベース3の何れか一方へ予め装着しておけばよい。
さらに、それにも拘わらず、取付孔14の中心を係合溝12aの中心線上に設けずに右方へずらして設けており、取付孔14をも含めるとタレット4を左右対称形状としていない。したがって、係合溝12aを基準として左右へ同位相にある係合溝12b、12cのどちらへ係合突条7、7を係合させるかで取付孔14の位置、すなわちテーブル53中心から当て具13までの距離を夫々異ならせることができるため、当該距離をより一層多様に変更することができ、工作機械1の汎用性を更に向上することができる。
また、係合溝を設ける間隔についても適宜変更可能であって、上記実施形態では一定間隔(α1=α2=α3=α4)としているが、間隔を全て異ならせても何ら問題はない。そして、間隔を異ならせる場合の例としては、当て具が最もテーブルの中心側に近くなる位置から最も遠くなる位置へ向けて等間隔で離れていく(上記実施形態で言うなら、位置Pf2におけるタレット4(ベース3)の中心までの距離−R1×sin(α1+α3+α5−β)と、位置Pf1におけるテーブル53の中心からタレット4の中心までの距離+R1×sin(α1+α3+α5−β)との間を等間隔で割り出せる)ように、α1〜α6を設定するといった構成が考えられる。
さらにまた、取付孔を形成する位置、すなわち当て具の設置位置についても適宜変更可能であって、基準となる係合溝の中心線上に取付孔の中心を位置させることも当然可能である。
さらにまた、ベース3には必ずしも突起5を形成する必要はなく、本発明の位置決め体は、収納凹部42を備えていないテーブルに対しても使用することができる。そのようなテーブルに対して使用しても、ベースの位置を変更することなく当て具の位置を変更することができるため、使い勝手が良いというメリットがある。
加えて、本発明の位置決め体が取り付けられる工作機械も上記実施形態の立旋盤に何ら限定されることはなく、ワーク等を載置し回転するテーブルを有していれば、マシニングセンタや複合加工機等の他の工作機械であっても何ら問題はない。
Claims (3)
- 工作機械のテーブルに取り付けられ、前記テーブル上に載置されるワーク等を位置決めするための位置決め部を備えた位置決め体であって、
テーブルに固定される第1部材と、前記位置決め部を備え、前記第1部材上に組み付けられる第2部材とからなり、
前記第1部材の上面又は前記第2部材の下面の何れか一方に、その中心から放射方向へ延びる係合突条を設けるとともに、何れか他方に、前記係合突条が係合可能で、その中心から放射方向へ延びる複数の係合溝を設けており、
前記第1部材に対して前記第2部材を回転させ、前記係合突条が係合する前記係合溝を任意に選択することにより、前記位置決め部の位置を変更可能としたことを特徴とする位置決め体。 - 前記係合溝が、前記第2部材の下面に設けられているとともに、基準となる1つの係合溝から左右回転方向へ夫々等間隔、且つ、対称に設けられており、さらに、前記位置決め部の中心が、前記基準となる係合溝の中心線上から左右何れか一方側へずれた位置に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の位置決め体。
- ワーク等を載置するためのテーブルを備えており、前記テーブル上に、請求項1又は2に記載の位置決め体が取り付けられることを特徴とする工作機械。
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JP2010159981A JP5480047B2 (ja) | 2010-07-14 | 2010-07-14 | 位置決め体及び工作機械 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101829152B1 (ko) * | 2016-11-30 | 2018-02-13 | 신복영 | 악기용 리드의 재가공장치 |
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KR101829152B1 (ko) * | 2016-11-30 | 2018-02-13 | 신복영 | 악기용 리드의 재가공장치 |
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