JP2009208203A - 工具ホルダの取付ナット及び工具ホルダの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な作業で効率良く、かつ、高い位置決め精度で刃物台に工具ホルダを固定することができる工具ホルダの取付ナット及び工具ホルダの取付構造を提供すること。
【解決手段】刃物台110に形成されたT溝111に挿入固定され、加工工具121が装着される工具ホルダ120を刃物台110に固定する工具ホルダの取付ナットにおいて取付ナット130が、刃物台110との相対位置を規定する手段を有するとともに、取付ナット130と工具ホルダ120との相対位置を規定する手段を有すること。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械のT溝を有する刃物台に工具ホルダを位置決め固定するためのT溝に挿入される取付ナット及び工具ホルダの取付構造に関するものである。
従来工作機械における刃物台への工具ホルダの取付構造として、図9、図10に示すように、刃物台510に取付ボルト540及び取付ナット530を用いて工具ホルダ520を位置決め固定するものが一般的に知られている。
刃物台510は工具ホルダ520を取り付ける取付面512にT溝511が形成され、工具ホルダ520は加工工具521を保持し、取付ボルト540は工具ホルダ520の取付孔522を貫通し取付ナット530と螺合し、取付ナット530は取付ボルト540と螺合しT溝511内に挿入される。
位置決め固定を強固に行うため、T溝511は2本設けられ、取付孔522、取付ボルト540及び取付ナット530はそれぞれのT溝511に対して設けられている。
そして、取付ボルト540を工具ホルダ520の取付孔522に上方から挿入して下方に突出させ、取付ナット530を螺合した状態で刃物台510の側方から取付ナット530をT溝511に挿入し、工具ホルダ520を刃物台510の取付面512上を所定位置までスライドさせた後に、取付ボルト540を締め付けることによって、工具ホルダ520は刃物台510上に位置決め固定される。
このようなT溝を用いた固定手段において正確な位置決めを行うためには、測定器具や冶具を用いながら固定する位置を決めたり、工作機械に備えられた制御機能や検出機能を用いて正確な位置を決定する等の作業を行っていた(たとえば特許文献1、2等参照。)。
実開昭57−91529号公報(第1頁、図2、図3) 特許第2543001号公報(第2頁、図9)
このような従来の工作機械の工具ホルダの取付構造においては、加工工具の交換や変更を行う都度、位置決めのための付加的な作業が発生することとなり、作業効率が落ちるとともに、位置決め精度が低いという問題があった。
また、特に一つの刃物台に複数の工具ホルダを取り付ける場合には、工具ホルダを一つずつ位置決め固定する必要があり、その作業は極めて煩雑なものであり、複数の工具のレイアウト(相対位置関係)を変更する際に毎回、位置決め精度を高いレベルで維持するのは極めて困難であった。
本請求項1に係る発明は、刃物台に形成されたT溝に挿入固定され、加工工具が装着される工具ホルダを刃物台に固定するための工具ホルダの取付ナットにおいて、前記取付ナットが、前記刃物台に対して予め定められた位置に位置決めされる位置規定部と、前記工具ホルダを前記取付ナットに対して予め定められた位置に位置決めする位置決め部とを有することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された取付ナットの構成に加えて、前記位置規定部が、前記取付ナットの端面と前記刃物台の端面とを同一平面に固定するための端面ネジ穴であることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された取付ナットの構成に加えて、前記位置決め部が、前記工具ホルダに設けられた係止部と係合する係合部からなることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載された取付ナットの構成に加えて、前記取付ナットが、前記工具ホルダを固定する固定手段を有し、該固定手段と前記位置決め部の相対位置を前記工具ホルダごとに異なる相対位置としたことにより、前記課題を解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載された取付ナットの構成に加えて、前記位置決め部が、複数の前記工具ホルダを位置決めするように複数設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項6に係る発明は、T溝が形成された刃物台と、加工工具が装着される工具ホルダと、前記T溝に挿入される取付ナットを備え、前記T溝に挿入されて前記刃物台に固定された前記取付ナットに前記工具ホルダを取り付け、前記工具ホルダを前記刃物台に固定する工具ホルダの取付構造において、
前記刃物台と前記取付ナットとの間に、前記刃物台に対する前記取付ナットの位置を位置決めする位置規定手段を有し、
前記取付ナットと前記工具ホルダとの間に、前記取付ナットに対して予め定められた位置に前記工具ホルダを位置決めする位置決め手段を有し、
前記位置規定手段によって前記刃物台に位置決め固定された前記取付ナットに位置決め手段によって前記工具ホルダを位置決めして取り付けることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項7に係る発明は、請求項6に記載された取付構造の構成に加えて、位置規定手段が、前記取付ナットの端面と前記刃物台の端面とを同一平面に固定する当て板と、前記刃物台の端面に設けられた端面ネジ穴及び前記取付ナットの端面に設けられた端面ネジ穴と、両者の端面ネジ穴に前記当て板を固定する固定ボルトからなることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項8に係る発明は、請求項6または請求項7に記載された取付構造の構成に加えて、前記位置決め手段が、前記工具ホルダに設けられた係止部と、該係止部と係合するように取付ナットに形成された係合部とからなることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項9に係る発明は、請求項8に記載された取付構造の構成に加えて、前記取付ナットが、前記工具ホルダを固定する固定手段を有し、該固定手段と前記係合部の相対位置を、前記工具ホルダごとに異なる相対位置としたことにより、前記課題を解決するものである。
本請求項10に係る発明は、請求項6乃至請求項9のいずれか一つに記載された取付構造の構成に加えて、前記係合部が、前記取付ナットの前記T溝方向に複数設けられ、前記工具ホルダが、前記刃物台に複数取り付けられることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項11に係る発明は、請求項10に記載された取付構造の構成に加えて、前記取付ナットが、複数の工具ホルダを位置決めするための複数の係合部を有し、該複数の係合部の配置パターンの異なる前記取付ナットが複数準備されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明の取付ナットは、位置規定部により取付ナットを刃物台に対して予め定められた位置に位置決めして固定し、位置決め部により工具ホルダを取付ナットに対して予め定められた位置に位置決めして固定することによって、刃物台と工具ホルダの位置が規定されるため、簡単な作業で、効率良く、かつ、高い位置決め精度で刃物台に工具ホルダを固定することができるとともに、あらかじめ加工条件に合わせた取付ナットを準備しておくことによって、加工工具のレイアウトの変更等を高い位置決め精度で容易に実現でき、レイアウトの再現性も向上する。
本請求項2に係る発明の取付ナットは、請求項1に係る取付ナットが奏する効果に加えて、位置規定部が、前記取付ナットの端面と前記刃物台の端面とを同一平面に固定するための端面ネジ穴であることにより、取付ナットをT溝に挿入し当て板等で刃物台端面に固定するだけで、取付ナットが前記刃物台との相対位置が正確に固定されるため、前記取付ナットと前記刃物台との相対位置の固定がきわめて簡単な作業となる。
本請求項3に係る発明の取付ナットは、請求項1または請求項2に係る取付ナットが奏する効果に加えて、位置決め部が、前記工具ホルダに設けられた係止部と係合する係合部からなることにより、取付ナットを刃物台に固定した後に取付ナットと工具ホルダを位置決めする際に、簡単に、かつ、正確にセットすることができ、工具ホルダの位置決め固定がさらに簡単になる。
本請求項4に係る発明の取付ナットは、請求項1乃至請求項3のいずれかに係る取付ナットが奏する効果に加えて、取付ナットが、前記工具ホルダを固定する固定手段を有し、該固定手段と前記係合部の相対位置を工具ホルダごとに異なる相対位置としたことにより、取付ナットに固定する工具ホルダの種類を間違った場合に固定手段の位置が相違するため、工具ホルダの選択ミスを防止することができる。
本請求項5に係る発明の取付ナットは、請求項1乃至請求項4のいずれかに係る取付ナットが奏する効果に加えて、位置決め部が、複数の工具ホルダを位置決めするように複数設けられていることにより、刃物台に複数の工具ホルダを取り付ける際にも、同時に正確に位置決め固定することができる。
本請求項6に係る発明の取付構造は、ナット位置規定手段により、取付ナットの位置が刃物台に対して一定に規定され、位置決め手段により、取付ナットと工具ホルダの位置が規定されるため、簡単な作業で、効率良く、かつ、高い位置決め精度で刃物台の所定の位置に工具ホルダを固定することができる。
本請求項7に係る発明の取付構造は、請求項6に記載された取付構造が奏する効果に加えて、位置規定手段が、前記取付ナットの端面と前記刃物台の端面とを同一平面に固定する当て板と、前記刃物台の端面に設けられた端面ネジ穴及び前記取付ナットの端面に設けられた端面ネジ穴と、両者の端面ネジ穴に前記当て板を固定する固定ボルトからなることにより、取付ナットをT溝に挿入し当て板等で刃物台端面に固定するだけで、取付ナットが前記刃物台との相対位置が正確に固定されるため、前記取付ナットと前記刃物台との相対位置の固定がきわめて簡単な作業となる。
本請求項8に係る発明の取付構造は、請求項6または請求項7に係る取付構造が奏する効果に加えて、位置決め手段が、工具ホルダに設けられた係止部と、該係止部と係合するように取付ナットに形成された係合部とからなることにより、取付ナットを刃物台に固定した後に取付ナットと工具ホルダを位置決めする際に、簡単に、かつ、正確にセットすることができ、工具ホルダの位置決め固定がさらに簡単になる。
本請求項9に係る発明の取付構造は、請求項8に係る取付構造が奏する効果に加えて、取付ナットが、前記工具ホルダを固定する固定手段を有し、該固定手段と前記係合部の相対位置を、工具ホルダごとに異なる相対位置としたことにより、取付ナットに固定する工具ホルダの種類を間違った場合に固定手段の位置が相違するため、工具ホルダの選択ミスを防止することができる。
本請求項10に係る発明の取付構造は、請求項6乃至請求項9のいずれかに係る取付構造が奏する効果に加えて、係合部が、前記取付ナットのT溝方向に複数設けられることにより、複数の工具ホルダを簡単かつ高精度で位置決め固定することができる。
本請求項11に係る発明の取付構造は、請求項10に係る取付構造が奏する効果に加えて、取付ナットが、複数の工具ホルダを位置決め固定するための複数の係合部を有し、該複数の係合部の配置パターンの異なる取付ナットが複数準備されていることにより、工具ホルダの変更や交換時に加工条件に合致した取付ナットを選択するのみで加工工具のレイアウト変更等に応じて複数の工具ホルダを簡単かつ高精度で位置決め固定することができ、レイアウトの再現性も向上する。
まず、本発明の第1実施例である工具ホルダの取付ナット及び工具ホルダの取付構造について、図1乃至図3に基づいて説明する。
本発明の第1実施例である工具ホルダの取付構造は、図1に示すように、工作機械等の刃物台110に、ワーク加工用の加工工具121が装着される工具ホルダ120を位置決め固定するものであって、刃物台110は工具ホルダ120を取り付ける取付面112にT溝111が形成され、該T溝111に挿入された取付ナット130に、取付ボルト140を介して工具ホルダ120を取り付けるようになっている。
取付ナット130のナット本体131は、T溝111に刃物台110の端面から挿入可能でかつ取付面112方向に離脱不能なよう断面がT溝111の断面形状と同一のT状の断面形状で長尺上に形成されており、ナット本体131の上面には取付ボルト140と螺合するネジ穴132が設けられ、ナット本体131の端面134には当て板150を固定する固定ボルト151と螺合する端面ネジ穴134が設けられている。
また、刃物台110の端面には、T溝111の端部近傍に、前記固定ボルト151と螺合する刃物台端面ネジ穴113が設けられている。
工具ホルダ120には、図2に示すように、取付ボルト140を挿入する取付孔122が形成され、前面底部には刃物台110の端面に当て止めする当て止め部124が設けられている。
さらに、工具ホルダ120には、底面に突起状の係止部123が設けられ、前記ナット本体131には、該係止部123と係合する凹状の係合部133が設けられている。
取付ナット130は、刃物台110のT溝111に挿入された後、当て板150の外側から固定ボルト151を刃物台端面ネジ穴113及び取付ナット130の端面ネジ穴135に螺合させることによって、ナット本体131の端面134と刃物台110の端面とがそろった状態で刃物台110に固定される。
これにより、取付ナット130は端面134を基準として刃物台110に位置決め固定される。
工具ホルダ120は、当て止め部124を刃物台110の端部に当接させ、係止部123を取付ナット130の係合部133に係合させることによって刃物台110の取付面112に位置決め載置される。
係合部133は、端面134を基準として、工具ホルダ120の刃物台110に対する予め定められた所定の位置において係止部123と係合する位置に形成されている。
ネジ穴132は当て止め部124と刃物台110の端部とが当接し、係止部123と係合部133とが係合すると取付孔122と一致するように設けられている。
工具ホルダ120は、取付ボルト140を工具ホルダ120の取付孔122に挿入してネジ穴132に螺合して締め付けることによって固定され、刃物台110に対して予め定められた位置に位置決めされて取り付けられる。(図3参照)。
なお、第1実施例では工具ホルダ120の底面の係止部123が1か所であり、2本の取付ナット130のうち片方のみに係合部133を設けたが、工具ホルダの大きさ、形状等に応じて係止部123を複数設けて係合部133を両方の取付ナット130に設けたり、あるいは各取付ナット130の複数個所に設けても良い。
また、工具ホルダ130に、各々の取付ナット130に応じて取付孔122を2つ設け、各取付ナット130に対して1本ずつの取付ボルト140で工具ホルダ130を固定するように構成してあるが、工具ホルダの大きさ、形状等に応じて取付孔122及び取付ボルト140を各取付ナット130に対して複数本設けても良い。
さらに、刃物台110に形成されるT溝111は、1本であっても2本以上であっても良く、T溝111が複数の場合、少なくとも1本のT溝111に上述した取付ナット130が挿入されていれば良い。
係止部123及び係合部133の形状は、いずれが凸であっても良く、またその断面形状は如何なるものであっても良い。
ネジ穴132と係合部133の相対位置は、複数の工具ホルダごとに異なる相対位置とすることができる。この場合、取付ナット130に固定する工具ホルダの種類を間違った場合にネジ穴132と工具ホルダの取付孔との位置が相違するため、工具ホルダの取り付けミス等を防止することができる。
次に、上述した工具ホルダの取付構造を適用した工作機械について、図4乃至図8に基づいて説明する。
工作機械300は、架台301上に被加工物Wを把持する主軸302を回転駆動可能に支持する主軸台303と、複数の加工工具221を各加工工具に対応する工具ホルダ220を介して保持する刃物台210と備え、主軸台303と刃物台220とは、被加工物Wと加工工具221とが対向するように配置されている。
工作機械300は、主軸台303及び刃物台220がそれぞれ主軸台テーブル304及び刃物台テーブル305により直交する2方向に相対的に移動することによって、被加工物Wに加工工具221により様々な加工を施すことができる。
前記各工具ホルダ220は、加工作業等に応じた所定の位置に刃物台210上で位置決め固定されている。
被加工物Wや加工作業の変更等の際には、工具ホルダ220の交換や位置変更が行われる。
刃物台210は、複数の工具ホルダ220を取り付けることができる長さを備えており、刃物台210のT溝211に挿入される取付ナット230のナット本体231は、刃物台210と概ね同じ長さを備え、複数の工具ホルダ220を位置決め固定することができるように、上面に複数の係合部233とネジ穴232が形成されている。
各工具ホルダ220には、前述の工具ホルダ120と同様に、係止部が突起状又は凹状に形成されており、ナット本体231の係合部233は、該係止部に相対する凹状又は突起状に形成されている。
刃物台210及びナット本体231の端面には、前述の刃物台110及びナット本体131と同様に、当て板250を固定する固定ボルト251と螺合する刃物台端面ネジ穴213及び端面ネジ穴234が設けられている。
また、各工具ホルダ220には、前述の工具ホルダ110と同様に、取付ボルト240を挿入する取付孔222が形成され、前面底部に刃物台210の端面に当て止めする当て止め部224が設けられ、各工具ホルダ220は、当て板250によって刃物台210に位置決め固定された取付ナット230に、ナット本体231の係合部233に応じた配置で位置決め固定される。
そして、各工具ホルダ220を位置決め固定することにより、各工具ホルダ220に装着される加工工具221が刃物台210に所定の配置でレイアウトされる。
以上の作業において、図6、7に示すように、図示左方の二つの工具ホルダ220は同数で同間隔の取付孔222を有し、ネジ穴232に対していずれの位置にも固定可能であるが、係合部233の形状を異なるものとしてあるため、載置時に係合部233が合致せず取り付け位置を間違えることはない。
ただし、各係合部233と各係合部233に対応するネジ穴232の相対位置を、工具ホルダごとに異なる相対位置とすることもできる。この場合取付ナット230に固定する工具ホルダの種類を間違った場合にネジ穴232と工具ホルダの取付孔との位置が相違するため、工具ホルダの取り付けミス等を防止することができる。
また、前記加工工具221のレイアウトは、被加工物Wや加工作業等に応じて予め定められており、上記ナット本体231は、予め定められた加工工具221のレイアウトに応じて係合部233が設けられている。刃物台210のT溝211に取付ナット230を装着することによって、工具ホルダ220が所定のレイアウトに容易に配置されるため、加工工具221を必要なレイアウトに容易にセッティングすることができる。
このため、係合部233の配置が異なる取付ナット230を予め複数用意することによって、加工工具221のレイアウトを容易に変更することができる。
取付ナット231は当て板250によって刃物台210の端面と取付ナット231の端面とが一致するように位置決めされ、工具ホルダ220は、当て止め部224と係合部233とによって位置決めされるため、加工工具221の繰り返し位置決めを高精度で行うことができる。
例えば、被加工物Wや加工作業等が変更され、加工工具221のレイアウトを変更する場合は、当該レイアウトに応じて係合部233及びネジ穴232が配置された取付ナット230を事前に準備し、直前の加工で使用した取付ナット230をT溝211から抜き取った後、前記レイアウト変更のために準備した取付ナット230をT溝211に取り付け、工具ホルダ220を位置決め固定することによって、加工工具のレイアウト変更を容易に行うことができる。
上記各実施例の工具ホルダの取付ナット及び工具ホルダの取付構造によれば、簡単な作業で効率良く、かつ、高い位置決め精度で刃物台に工具ホルダを位置決め固定して加工工具をレイアウトすることができるため、加工工具や工具ホルダをレイアウトする測定器具や冶具などを備える必要がなく、また、被加工物の変更に伴う加工工具の交換や位置変更の作業時間等を大幅に短縮することができる。
また同じ取付ナットを繰り返して使用することによって、加工工具の同じレイアウトを高精度で容易に再現することができ、加工工具のレイアウトの繰り返し再現性の精度を向上させることができる。
なお、前記取付ナット230に固定される各工具ホルダ220は、取付ナット230がT溝211に沿ってスライド移動した場合でも相対位置は予め定められた関係を維持する。このように各工具ホルダ220間のピッチが取付ナット230によって定まるため、工作機械側で、取付ナット230の刃物台210に対する固定位置のズレ分を補正することができるので取付ナット230はT溝211に挿入されていれば、任意の位置で固定することもできる。
また、上記各実施例は工具ホルダを取付ナットに固定するものであるが、工具ホルダの位置決めを取付ナット側で行い、位置決めされた工具ホルダを刃物台に固定するように構成することもできる。
上記各実施例は、刃物台に対する工具ホルダの位置決め固定に関するものであるが、本発明の取付ナット及び取付構造は、T溝に取付ナットを挿入して固定する用途であれば、如何なる機械、構造物にも適用可能である。
また、T溝に挿入する部材をネジ穴を有する取付ナットとしたが、ネジ穴部分をネジ軸とした取付ボルトとしても良い。
本発明の第1実施例である工具ホルダの取付構造を説明する斜視図。 図1の工具ホルダの角度を変えた斜視図。 本発明の第1実施例の取付を完了した状態の斜視図。 本発明の第2実施例である工具ホルダの取付構造を適用する工作機械の平面図。 図4の工作機械の側面図。 本発明の第2実施例である工具ホルダの取付構造を説明する斜視図。 本発明の第2実施例の取付途中の状態の斜視図。 本発明の第2実施例の取付を完了した状態の斜視図。 従来の工具ホルダの取付構造を説明する斜視図。 図9の断面図。
符号の説明
110,210,510 ・・・刃物台
111,211,511・・・T溝
112,212,512・・・取付面
113,213 ・・・刃物台端面ネジ穴
120,210,520 ・・・工具ホルダ
121,221,521・・・加工工具
122,222,522・・・取付孔
123, ・・・係止部
124,224 ・・・当て止め部
130,230,530 ・・・取付ナット
131,231 ・・・ナット本体
132,232 ・・・ネジ穴
133,233 ・・・係合部
134,234 ・・・端面
135,235 ・・・端面ネジ穴
140,240,540 ・・・取付ボルト
150,250 ・・・当て板
151,251 ・・・固定ボルト
300 ・・・工作機械
301 ・・・架台
302 ・・・主軸
303 ・・・主軸台
304 ・・・主軸台テーブル
305 ・・・刃物台テーブル
W ・・・被加工物

Claims (11)

  1. 刃物台に形成されたT溝に挿入固定され、加工工具が装着される工具ホルダを刃物台に固定するための工具ホルダの取付ナットにおいて、
    前記取付ナットが、前記刃物台に対して予め定められた位置に位置決めされる位置規定部と、前記工具ホルダを前記取付ナットに対して予め定められた位置に位置決めする位置決め部とを有することを特徴とする工具ホルダの取付ナット。
  2. 前記位置規定部が、前記取付ナットの端面と前記刃物台の端面とを同一平面に固定するための端面ネジ穴であることを特徴とする請求項1に記載の工具ホルダの取付ナット。
  3. 前記位置決め部が、前記工具ホルダに設けられた係止部と係合する係合部からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の工具ホルダの取付ナット。
  4. 前記取付ナットが、前記工具ホルダを固定する固定手段を有し、該固定手段と前記位置決め部の相対位置を前記工具ホルダごとに異なる相対位置としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の工具ホルダの取付ナット。
  5. 前記位置決め部が、複数の前記工具ホルダを位置決めするように複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の工具ホルダの取付ナット。
  6. T溝が形成された刃物台と、加工工具が装着される工具ホルダと、前記T溝に挿入される取付ナットを備え、前記T溝に挿入されて前記刃物台に固定された前記取付ナットに前記工具ホルダを取り付け、前記工具ホルダを前記刃物台に固定する工具ホルダの取付構造において、
    前記刃物台と前記取付ナットとの間に、前記刃物台に対する前記取付ナットの位置を位置決めする位置規定手段を有し、
    前記取付ナットと前記工具ホルダとの間に、前記取付ナットに対して予め定められた位置に前記工具ホルダを位置決めする位置決め手段を有し、
    前記位置規定手段によって前記刃物台に位置決め固定された前記取付ナットに位置決め手段によって前記工具ホルダを位置決めして取り付けることを特徴とする工具ホルダの取付構造。
  7. 前記位置規定手段が、前記取付ナットの端面と前記刃物台の端面とを同一平面に固定する当て板と、前記刃物台の端面に設けられた端面ネジ穴及び前記取付ナットの端面に設けられた端面ネジ穴と、両者の端面ネジ穴に前記当て板を固定する固定ボルトからなることを特徴とする請求項6の工具ホルダの取付構造。
  8. 前記位置決め手段が、前記工具ホルダに設けられた係止部と、該係止部と係合するように前記取付ナットに形成された係合部とからなることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の工具ホルダの取付構造。
  9. 前記取付ナットが、前記工具ホルダを固定する固定手段を有し、該固定手段と前記係合部の相対位置を、前記工具ホルダごとに異なる相対位置としたことを特徴とする請求項8に記載の工具ホルダの取付構造。
  10. 前記係合部が、前記取付ナットの前記T溝方向に複数設けられ、
    前記工具ホルダが、前記刃物台に複数取り付けられることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか一つに記載の工具ホルダの取付構造。
  11. 前記取付ナットが、複数の工具ホルダを位置決めするための複数の係合部を有し、該複数の係合部の配置パターンの異なる前記取付ナットが複数準備されていることを特徴とする請求項10に記載の工具ホルダの取付構造。
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