JP4793007B2 - 金属缶製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アルミ合金や鉄等で構成された金属缶を製造するための金属缶製造装置に関し、特に、金属缶の缶胴部や缶胴部の口部の絞り加工等の塑性加工に用いられる金属缶製造装置に関する。
一般に、金属缶として、プルオープンエンド等を有する通常缶と、ネジ蓋等を有するボトル缶とが広く提供されているが、本発明はいずれの金属缶においても適用可能である。
従来、金属缶の一種である金属製ボトル缶(以下、単にボトル缶と称する)を製造するための金属缶製造装置として、有底筒状のワークを支持するワーク支持台と、このワークを加工するための加工ツールを支持するツール支持台とを有し、これらワーク支持台とツール支持台とを対向配置するとともに、これらツール支持台とワーク支持台とを近接離間させる機構を備えたものが知られている(特許文献1、2参照)。
このような金属缶製造装置では、複数の加工ツールがワークへの加工順に配列されており、前記ワークはワーク支持台とツール支持台とが近接離間する一ストローク毎に次の加工ツールによる加工位置まで移動される構成とされている。そして、ワーク支持台とツール支持台との近接離間のストロークとワークの移動とを繰り返すことでワークへの加工が順次行われ、一連の加工が終了した時点で所定の形状を有するボトル缶が製造されるものである。
このようにワークと加工ツールとを近接離間することによりワークを加工する場合には、相対するワークと加工ツールとの距離、つまり、加工ツールのワーク軸線方向の位置が安定していなければ、所定の形状のボトル缶を精度良く形成することができない。
特開2003−290855号公報 特開2003−251424号公報
通常、ツール支持台には多くの加工ツールが取り付けられており、例えば、ツール支持台に約50個の加工ツールが取り付けられていた場合には、故障によるツール交換やワーク形状変更に伴うツールの脱着作業に多くの時間と労力とを要していた。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、加工ツール取付時の位置調整作業を簡単に、かつ精度良く行うことができ、加工ツール交換作業を短時間で行うことができる金属缶製造装置を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は、有底筒状のワークを支持するワーク支持台と、前記ワーク加工用の複数の加工ツールを支持し前記ワーク支持台と前記ワークの軸線方向に対向配置されるツール支持台とを備え、これら前記ワーク支持台と前記ツール支持台とを前記ワークの前記軸線方向で近接離間させて、これら前記ワーク支持台と前記ツール支持台との間に配置された前記ワークの加工を行う金属缶製造装置であって、前記加工ツールは、前記ツール支持台に取り付けられたツールホルダに保持され、該ツールホルダは、一端側にツール保持部が形成され、他端側に軸部が形成されており、該軸部の外周には、前記軸部の長手方向に移動可能な位置調整部材が備えられ、該位置調整部材には当接部が形成されており、前記ツール支持台には、前記ツールホルダの前記軸部を挿入するための取付孔が、前記ワーク支持台に支持された前記ワークの前記軸線と平行な方向に延びるように形成されており、該取付孔には、前記位置調整部材の前記当接部と当接される基準部が形成されるとともに、前記ツールホルダを固定するための固定部材が具備され、前記位置調整部材の前記軸部の長手方向位置を調整することにより、前記ホルダ部の前記軸線方向位置が調整される構成とされており、前記軸部の外周面に雄ネジ部が形成され、前記軸部に挿通された前記位置調整部材の両端側には、前記位置調整部材の前記軸部の長手方向位置を調整して固定する調整ナットがそれぞれ配置されており、前記ツール保持部の反対側に配置された前記調整ナットの外径が前記取付孔の内径よりも小さくされていることを特徴としている。
この構成の金属缶製造装置では、軸部に位置調整部材を備えたツールホルダが、ツール支持台の取付孔に挿入されて固定部材で固定され、取付孔に位置調整部材の当接部と当接される基準部が形成されており、このツールホルダに加工ツールが保持されているので、ツールホルダに備えられた位置調整部材の位置を調整することにより、基準部と位置調整部材の当接部との当接位置が変更されることになる。したがって、ツールホルダをツール支持台から取り出した状態で加工ツールの位置調整を行うことができる。
なお、ツールホルダに保持される加工ツールとしては、ワークの縮径加工を行う絞りツールでも良いし、ワークの軸線を中心に回転してトリミングやネジ成形等を行う回転ツールでも良い。
また、一度位置調整をした状態で加工ツール及びツールホルダを保管しておくことができるので、再度この加工ツール及びツールホルダを使用する際に、位置調整を行う必要がなくなる。よって、加工ツールの交換作業を簡単に行うことができるので、金属缶の種類変更に短時間で対応することができ、加工ツール交換による稼働停止時間を短くして、この金属缶製造装置の稼働率を向上させることができる。
また、加工ツール及びツールホルダの交換を簡単に行うことができるので、これら加工ツール及びツールホルダをツール支持台から取り外してメンテナンスを行うことができ、メンテナンス作業を確実に、かつ簡単に行うことができる。
さらに、加工ツール及びツールホルダを位置調整した状態の加工ツール及びツールホルダを複数所持することにより、金属缶製造装置を稼動中にメンテナンスが可能となるとともに、加工ツール及びツールホルダの破損等のトラブル発生時にも、短時間で復旧することができ、金属缶製造装置の稼働率を向上させることができる。
また、前記軸部の外周面に雄ネジ部を形成し、前記軸部に挿通された前記位置調整部材の両端側に、前記位置調整部材の前記軸部の長手方向位置を調整して固定する調整ナットをそれぞれ配置し、前記ツール保持部の反対側に配置された前記調整ナットの外径を前記取付孔の内径よりも小さくすることにより、調整ナットによって位置調整部材の位置を固定することができるので、位置調整を行った状態でツールホルダを確実に保管でき、ツール支持台に再度取り付けた際の位置を精度良く再現することができる。また、調整ナットを装着した状態でも取付孔にこのツールホルダの軸部を挿入することができる。
ここで、前記取付孔を、前記ツール支持台に具備されたスリーブ部材に形成し、該スリーブ部材の前記ワーク支持部側を向く端面を前記基準部とし、前記位置調整部材に、該位置調整部材の径方向外側に向けて突出した係合部を形成しておき、該係合部の前記ツール支持台側を向く面を前記当接部とし、前記固定部材を、前記係合部が挿通される挿通孔と前記係合部を係止する係止部とが円周方向に交互に配置されたナット部材として、該ナット部材を回動して前記係合部と前記係止部とを係合させることで前記ツールホルダを固定するように構成することにより、このナット部材を回動させることでツールホルダの固定や取り外しをすることができ、ツールホルダの着脱作業を簡単に行うことができる。
また、スリーブ部材の端面を基準部として、位置調整部材に形成された係合部をこの基準部に当接させることで、ツールホルダを再度取り付けた際の位置を精度良く再現することができる。さらに、ツール支持台から取り外すことができるスリーブ部材の端面を基準部としているので、基準部を精度良く形成することができるとともに、この基準部が変形した場合でも、スリーブ部材のみを交換して対応することができる。
また、前記ツール支持台に、前記ナット部材の緩み防止手段を具備することにより、ツール支持台を稼動させた際の衝撃等でナット部材が緩んでしまうことを防止でき、加工ツールを確実に保持することができる。
この緩み防止手段として、前記ナット部材の外周面に形成された凹部と、この凹部に係合して、前記ナット部材が締め込む方向に回転される際には前記ナット部材の回転を規制せず、前記ナット部材が緩む方向に回転される際には前記ナット部材の回転を防止する爪部とで構成し、前記爪部の周方向の位置を調整できる調整機構を備えたものを適用することにより、ナット部材が緩む方向に回転することを爪部で規制でき、ナット部材の緩みを確実に防止することができる。また、爪部の周方向の位置を調整する調整機構を有しているので、確実に前記爪部をナット部材の凹部に掛合させることができる。
さらに、前記位置調整部材に、径方向外側に向けて突出するキー部材を設け、前記取付孔の内周面に、前記キー部材が挿入されるキー溝を形成することにより、この位置調整部材を具備したツールホルダが取付孔内で回転することを防止でき、加工ツールの周方向位置を維持することができる。
このように、本発明によれば、加工ツール取付時の位置調整作業を簡単に、かつ精度良く行うことができ、加工ツール交換作業を短時間で行うことができる金属缶製造装置を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態について添付した図面を参照して説明する。本発明の実施形態である金属缶製造装置は、金属製ボトル缶を製造するものである。図1から図4に、本発明の実施形態である金属缶製造装置に具備されたツールホルダを示す。図5に、前記ツールホルダを固定するためのナット部材を示す。さらに、図6及び図7に金属缶製造装置の概要を示す。
金属缶製造装置1は、図6及び図7に示すように、そのフレーム2の一端に略水平に配置された軸線Cを中心とした円柱状をなす回転軸3と、この回転軸3に垂直に延びる円形面を有した概略円盤状をなすワーク支持台4と、このワーク支持台4と対向するように配置されて同じく概略円盤状をなすツール支持台5とを具備している。
ワーク支持台4のツール支持台5側を向く円形面の外周部には、有底円筒状をなすワークWの底部側を保持するためのワーク保持具6が多数配列されている。これら各ワーク保持具6に保持されたワークWは、その軸線がワーク支持台4及びツール支持台5の軸線、つまり回転軸3の軸線Cと平行に配置されている。
このワーク支持台4は、ワーク保持具6及びこのワーク保持具6に保持されたワークWとともに、回転駆動手段(図示せず)により、図6に示す回転方向Rに向けて間欠的に回転されるような構成とされている。また、このワーク支持台4に対してワークWを供給するワーク供給手段7と、ワーク支持台4から加工が終了したワークWを排出するワーク排出手段8とが備えられている。
一方、ツール支持台5のワーク支持台4側を向く円形面の外周部、つまり前記ワーク保持具6に対向する部分には、前記ワーク保持具6とそれぞれ対となるように多数の加工ツールTが配列されている。ツール支持台5は、その軸線方向(ワーク支持台4に保持されたワークの軸線方向)にワーク支持台4と近接離間可能に構成されている。
ここで、加工ツールTは、ツールホルダ40に保持され、このツールホルダ40がツール支持台5に固定されている。
ツール支持台5には、図1及び図4に示すように、前記ツールホルダ40を固定するための貫通孔10が、ツール支持台5のワーク支持台4側を向く円形面に垂直に、すなわちワークWの軸線及び回転軸3の軸線Cに平行に延びるように形成されている。
この貫通孔10には、外形が軸線Mを中心とした概略多段円柱状をなすスリーブ部材11が嵌合される。このスリーブ部材11は、最も径の大きな鍔部12と、この鍔部12よりも一段小径のスリーブ本体部13と、このスリーブ本体部13よりもさらに一段小径とされた小径部14とを有しており、軸線Mに沿って延びるように貫通した取付孔15が形成されている。この取付孔15の一部には、径方向外側に向けて凹んで軸線Mに平行に延びるキー溝16が形成されている。
また、スリーブ本体部13の外径は貫通孔10の内径と略同一とされており、このスリーブ本体部13の外周の一部に、小径部14側に向けて突出した凸状部材17が設けられている。
また、小径部14の端面は、軸線Mに対して垂直な平面とされ、この端面が基準面18とされている。
また、小径部14の外周面には雄ネジが形成されており、外形が概略円筒状をなすナット部材20が螺着されている。このナット部材20の外径は、前記スリーブ本体部13の外径及び貫通孔10の内径と略同一とされており、ナット部材20の後端側(図1及び図4において下側)の内周面には、小径部14の雄ネジにねじ込むための雌ネジが形成されている。
また、このナット部材20の先端側(図1及び図4において上側)の端面には、径方向内側に向けて突出してナット部材20の軸線を中心とした円弧状をなす一対の係止部21が、互いに対向するように形成されており、この係止部21がなす円弧の中心角は約80°とされている。この係止部21と係止部21との間には、径方向外側に向けて切り込まれた切欠部22が形成されており、これら切欠部22と係止部21とが周方向に交互に配置されている。
また、ナット部材20の先端側外周には、径方向外側及び先端側に向けて開口された凹部23が、周方向に複数(本実施形態では、図5に示すように6つ)形成されている。
さらに、ナット部材20の後端側の一部には、図4及び図5に示すようにナット部材20の軸線を中心とした円弧状に延びて径方向外側及び後端側に向けて開口されたガイド部24が形成されており、このガイド部24がなす円弧の中心角は約90°とされている。そして、ナット部材20を小径部14にねじ込んだ際に、前記凸状部材17がこのガイド部24と摺動するようにされている。
このスリーブ部材11及びナット部材20は、小径部14及びナット部材20の先端側がワーク支持台4側を向くようにして貫通孔10に嵌入されており、鍔部12が貫通孔10の端面に当接され、スリーブ本体部13の外周面及びナット部材20の外周面と貫通孔10の内周面とが当接されるとともに、小径部14及びナット部材20の先端側が貫通孔10から突出して、貫通孔10の軸線と取付孔15の軸線Mとが一致するように配置されている。
また、ツール支持台5に形成された貫通孔10のワーク支持台4側を向く端面には、プレート25が配置されており、このプレート25中央部に形成された孔部26にナット部材20が配置されている。このプレート25には、図2に示すように、一端に爪部27が形成された掛止部材28が支持ピン29によって固定されており、この掛止部材28は支持ピン29を中心に揺動可能とされている。この掛止部材28の他端側には、掛止部材28に交差する方向に向けて延びるスプリング30が接続されており、このスプリング30により、掛止部材28の爪部27が前記孔部26の径方向内側に向けて付勢されている。
このプレート25の角部には、円弧状に延びる長孔31が形成されており、この長孔31に取付ボルト32が挿通され、ツール支持台5に固定されている。この円弧状の長孔31が、前記爪部27の周方向の位置を調整するための調整機構とされている。
前記掛止部材28の爪部27が、前記孔部26内に配置されたナット部材20の先端部外周に設けられた凹部23に掛合することにより、ナット部材20が回転して緩むことを防止できるようにされており、この掛止部材28、支持ピン29、スプリング30、プレート25及びナット部材20の凹部23が、ナット部材20の緩み防止手段33を構成しているのである。
この取付孔15に装着されるツールホルダ40は、図1及び図4に示すように、その外形が軸線Lを中心とした概略多段円柱状をなしており、一端側(図1及び図4において上側)が加工ツールTを保持するためのツール保持部41とされ、他端側(図1及び図4において下側)がツール保持部41よりも一段小径の軸部42とされている。
ツール保持部41は、前記一端側に向けて開口されており、このツール保持部41に各種加工ツールTを挿入して保持する構成とされている。
軸部42は、軸線Lに沿って延びるように形成されており、その外周面に雄ネジ部43が形成されている。軸部42の断面は、図3に示すように概略円形をなしており、この円の一部を直線状に切り取るように軸線Lに平行に延びる一対の平坦面44が、互いに平行となるように形成されている。また、軸部42の他端側には、軸部42の径方向内側に向けて凹んだ凹溝45が軸線Lに平行に延びるように形成されている。
この軸部42には、図1及び図4に示すように、外形が概略円筒状をなし、軸部42の長手方向、つまり軸線L方向に移動可能な位置調整部材50が配置されている。
この位置調整部材50の一端側には、この位置調整部材50の径方向外側に向けて突出した円弧状をなす一対の係合部51が互いに対向するように形成されており、この係合部51がなす円弧の中心角は、約80°とされている。また、この係合部51の他端側を向く面が、前記基準面18に当接される当接面52とされている。
位置調整部材50の他端側には、径方向外側に向けて突出したキー部材53が取付ネジ54によって固定されている。このキー部材53は、軸部42の凹溝45が形成された部分に配置されており、取付ネジ54の先端がこの凹溝45に収容されている。
この位置調整部材50の一端側に第1調整ナット55が、他端側に第2調整ナット56が螺着されている。つまり、これら第1、第2調整ナット55、56が、位置調整部材50を挟み込むようにして、軸部42の雄ネジ部43に螺着されているのである。これら第1、第2調整ナット55、56によって位置調整部材50の軸線L方向の位置が移動でき、かつ固定することができるように構成されているのである。
ここで、第2調整ナット56の外径は、前記取付孔15の内径よりも小さくされており、本実施形態では、第1調整ナット55の外径が第2調整ナット56と同径とされ、前記取付孔15の内径よりも小さくされている。また、第1、第2調整ナット55、56の外周面には、図2及び図3に示すように、これら第1、第2調整ナット55、56を回転させる作業用工具を掛止するための掛止凹部57が、円周方向に複数形成されている。
次のようにして、軸部42に位置調整部材50及び第1、第2調整ナット55、56を装着したツールホルダ40が、スリーブ部材11の取付孔15に挿入されて、取付孔15の軸線Mとツールホルダ40の軸線Lとが一致するように配置されることになる。
まず、図4に示すように、ナット部材20の先端側から軸部42を挿入する。この際、位置調整部材50の他端側に配置された第2調整ナット56の外径が、取付孔15の内径よりも小さくされているので、軸部42を取付孔15内に挿入することができる。
また、取付孔15に挿入する際には、位置調整部材50に固定されているキー部材53が取付孔15に形成されたキー溝16に挿入されるように、ツールホルダ40の周方向の位置を調整する。
さらに、ツールホルダ40を挿入し、位置調整部材50の係合部51がナット部材20に差し掛かる際には、前記係合部51がナット部材20の切欠部22の部分になるようにナット部材20を回転させて、係合部51をナット部材20の後端側へと挿通させ、係合部51の当接面52が、基準面18とされた小径部14の端面に当接される。この状態で、ナット部材20を約90°締め込み方向に回転させることで、ナット部材20の係止部21によって係合部51が基準面18に向けて押圧され、このツールホルダ40が固定される。
次に、プレート25を周方向に移動して、ナット部材20の凹部23に掛止部材28の爪部27を掛止してナット部材20の緩みを防止する。
このようにしてツール支持台5に固定されたツールホルダ40のツール保持部41には、加工ツールTが保持され、この加工ツールTの軸線L方向の位置を第1、第2調整ナット55、56を回動させるにより、位置調整部材50の当接面52の位置が移動して、加工ツールTの位置調整を行うことができる。ここで、ツールホルダ40の軸線Lとスリーブ部材11の軸線Mとが一致されており、スリーブ部材11の軸線Mが、ワークWの軸線及び回転軸3の軸線Cに平行に延びるように形成された貫通孔10の軸線と一致させられているので、加工ツールTの軸線Cに平行な方向の位置、つまりワークWと加工ツールとの距離を調整できることになる。
こうして加工ツールTの回転軸3C方向の位置調整を行った後に、ワーク支持台4とツール支持台5とを近接離間させることで、ワークWへの加工を行う。近接離間を1ストローク行った後にワーク支持台4が回転方向Rに向けて所定量回転され、ワークWが次の加工ツールTに対向する位置に移動される。この近接離間のストロークとワークWの回転移動を繰り返すことにより、ワークWへの加工が順次行われ、一連の加工が終了した時点で所定の形状を有するボトル缶が製造される。
この構成の金属缶製造装置1によれば、加工ツールTがツールホルダ40に保持されており、ツールホルダ40の軸部42に位置調整部材50が具備され、この位置調整部材50の軸線L方向の位置を調整する第1、第2調整ナット55、56が備えられており、位置調整部材50の当接面52が前記基準面18と当接されるとともに、軸線LがワークWの軸線と平行に配置されているので、位置調整部材50の軸線L方向の位置を調整することにより、加工ツールTとワークWとの距離を調整することができる。
また、位置調整部材50を移動させることで位置調整できるので、ツールホルダ40をツール支持台5から取り外した状態で位置調整することもできる。
また、一度位置調整をした位置調整部材50を第1、第2調整ナット55、56で固定した状態で加工ツールT及びツールホルダ40を保管しておくことができるので、再度この加工ツールT及びツールホルダ40をツール支持台5に固定して使用する際に、位置調整を行う必要がない。したがって、加工ツールTの交換作業を簡単に行うことができ、製造するボトル缶の種類変更を行う際に、短時間で対応することができ、加工ツールT交換による稼働停止時間を短くして、この金属缶製造装置1の稼働率を向上させることができる。また、この加工ツールT及びツールホルダ40をツール支持台5に再度取り付けた際の位置を精度良く再現することができる。
また、ツールホルダ40を固定するのに、ツールホルダ40に装着された位置調整部材50の係合部51を係止する係止部21を備えたナット部材20を用いており、このナット部材20には、前記係止部21と、前記係合部51を挿通するための切欠部22とが周方向に交互に配置されており、本実施形態では一対の係止部21が互いに対向するように形成されているので、このナット部材20を約90°回転させることで、ツールホルダ40の固定及び取り外しを行うことができる。よって、ツールホルダ40の交換作業を簡単に、かつ確実に行うことができ、ツールホルダ40の交換作業を短時間で行うことができる。
また、ツール支持台5から取り外し可能なスリーブ部材11(小径部14)の端面を前記基準面18としているので、基準面18を平滑に仕上げることができるとともに、この基準面18が変形した場合でも、このスリーブ部材11のみを交換して使用することができる。
また、ツール支持台5にプレート25が配置され、このプレート25に前記ナット部材20の緩み防止手段33として掛止部材28が備えられているので、掛止部材28の爪部27とナット部材20の凹部23に掛合させることで、ナット部材20が緩む方向に回転することを防止できる。したがって、ツール支持台5及びワーク支持台4を近接離間させてワークWを加工する際の衝撃等でナット部材20が緩んでしまうことを防止でき、加工ツールTを確実に保持することができる。
また、プレート25に、前記凹部23のピッチ以上の長さを有する円弧状の長孔31が形成され、この長孔31に取付ボルト32が挿通されてツール支持台5に固定されているので、プレート25を周方向に移動させることができ、掛止部材28の爪部27をナット部材20の凹部23に確実に掛合させることができる。
さらに、位置調整部材50にキー部材53が設けられており、前記取付孔15の内周面に、キー部材53が挿入されるキー溝16が形成されているので、位置調整部材50を装着したツールホルダ40が取付孔15内で回転することを防止でき、加工ツールTの周方向位置を維持することができる。
また、加工ツールT及びツールホルダ40の交換を簡単に行うことができるので、これら加工ツールT及びツールホルダ40をツール支持台5から取り外してメンテナンスを行うことができ、メンテナンス作業を確実に、かつ簡単に行うことができる。
さらに、位置調整した状態の加工ツールT及びツールホルダ40を複数組所持することにより、一つの加工ツールT及びツールホルダ40を装着して金属缶製造装置1を稼動させた状態で、他の加工ツールT及びツールホルダ40のメンテナンスを行うことができる。また、加工ツールT及びツールホルダ40の破損等のトラブル発生時にも、短時間で復旧することができる。したがって、この金属缶製造装置1の稼働率をさらに向上させることができる。
このように、本実施形態である金属缶製造装置1によれば、加工ツールT取付時の位置調整作業を簡単にかつ精度良く行うことができるとともに、加工ツールTの交換作業を短時間で行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では金属製ボトル缶を製造する金属缶製造装置として説明したが、これに限定されることはなく、プルオープンエンド等を備えた通常缶を製造する金属缶製造装置であっても良い。
また、ナット部材の切欠部と係止部をそれぞれ2つずつ形成し、位置調整部材の係合部を2つ形成したもので説明したが、これに限定されることはなく、これらの個数は任意に決めることができ、位置調整部材をナット部材に挿通できるとともに、この位置調整部材を固定できる機構を有していればよい。
また、すべての加工ツールを本実施形態のようにしてツール支持部に保持する必要はなく、交換頻度の高い加工ツールのみに本実施形態のツールホルダを用いても良い。
さらに、ナット部材の緩み防止手段として、爪部を有する掛止部材を用いたもので説明したが、これに限定されることはなく、例えば、ピンを挿通して回転を防止するものであっても良い。
本発明の実施形態である金属缶製造装置のツール支持台に、ツールホルダを装着した状態を示す断面図である。 図1におけるX方向矢視図である。 図1におけるY方向矢視図である。 ツールホルダをツール支持台から外した状態を示す断面図である。 ツールホルダを固定するためのナット部材を示す図である。 金属缶製造装置全体を示す正面図である。 図6の側面図である。
符号の説明
1 金属缶製造装置
4 ワーク支持台
5 ツール支持台
11 スリーブ部材
15 取付孔
16 キー溝
18 基準面(基準部)
20 ナット部材(固定部材)
21 係止部
22 切欠部(挿通部)
23 凹部
27 爪部
33 緩み防止手段
40 ツールホルダ
41 ツール保持部(ホルダ部)
42 軸部
43 雄ネジ部
50 位置調整部材
51 係合部
52 当接面(当接部)
53 キー部材
55 第1調整ナット
56 第2調整ナット

Claims (5)

  1. 有底筒状のワークを支持するワーク支持台と、前記ワーク加工用の複数の加工ツールを支持し前記ワーク支持台と前記ワークの軸線方向に対向配置されるツール支持台とを備え、これら前記ワーク支持台と前記ツール支持台とを前記ワークの前記軸線方向で近接離間させて、これら前記ワーク支持台と前記ツール支持台との間に配置された前記ワークの加工を行う金属缶製造装置であって、
    前記加工ツールは、前記ツール支持台に取り付けられたツールホルダに保持され、
    該ツールホルダは、一端側にツール保持部が形成され、他端側に軸部が形成されており、該軸部の外周には、前記軸部の長手方向に移動可能な位置調整部材が備えられ、該位置調整部材には当接部が形成されており、
    前記ツール支持台には、前記ツールホルダの前記軸部を挿入するための取付孔が、前記ワーク支持台に支持された前記ワークの前記軸線と平行な方向に延びるように形成されており、該取付孔には、前記位置調整部材の前記当接部と当接される基準部が形成されるとともに、前記ツールホルダを固定するための固定部材が具備され、
    前記位置調整部材の前記軸部の長手方向位置を調整することにより、前記ホルダ部の前記軸線方向位置が調整される構成とされており、
    前記軸部の外周面に雄ネジ部が形成され、前記軸部に挿通された前記位置調整部材の両端側には、前記位置調整部材の前記軸部の長手方向位置を調整して固定する調整ナットがそれぞれ配置されており、前記ツール保持部の反対側に配置された前記調整ナットの外径が前記取付孔の内径よりも小さくされていることを特徴とする金属缶製造装置。
  2. 前記取付孔は、前記ツール支持台に具備されたスリーブ部材に形成されており、該スリーブ部材の前記ワーク支持部側を向く端面が前記基準部とされ、
    前記位置調整部材には、該位置調整部材の径方向外側に向けて突出した係合部が形成され、該係合部の前記ツール支持台側を向く面が前記当接部とされており、
    前記固定部材は、前記係合部が挿通される挿通部と、前記係合部を係止する係止部とが円周方向に交互に配置されたナット部材であり、該ナット部材を回動して前記係合部と前記係止部とを係合させることにより前記ツールホルダを固定することを特徴とする請求項1に記載の金属缶製造装置。
  3. 前記ツール支持台には、前記ナット部材の緩み防止手段が具備されていることを特徴とする請求項2に記載の金属缶製造装置。
  4. 前記緩み防止手段は、前記ナット部材の外周面に形成された凹部と、この凹部に掛合して、前記ナット部材が緩む方向に回転される際に前記ナット部材の回転を防止する爪部とで構成されており、
    前記緩み防止手段には、前記爪部の周方向の位置を調整できる調整機構が備えられていることを特徴とする請求項3に記載の金属缶製造装置。
  5. 前記位置調整部材には、径方向外側に向けて突出するようにキー部材が設けられ、前記取付孔の内周面には、前記キー部材が挿入されるキー溝が形成されていることを特徴する請求項1から請求項4のいずれかに記載の金属缶製造装置。
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