JP2011507365A - 補聴器および補聴器の動作方法 - Google Patents

補聴器および補聴器の動作方法 Download PDF

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Abstract

【構成】補聴器(1) は,リモート・コントロール(14)によって惹起されるスタンバイ・モードへ移行およびスタンバイ・モードからの離脱のための手段を有している。使用中,上記リモート・コントロール(14)によって発行される専用のスタンバイ・コマンドが,上記補聴器によって受信されかつデコードされる。スタンバイ・コマンドが認識されると,補聴器(1)の信号処理部分(3)へのクロック信号が無効化され,効果的に信号処理が停止される。スタンバイ・モードにおいて補聴器回路は電池から非常に少ない電力を引出す。スタンバイ・モードにある補聴器における同様の受信によって,補聴器の信号処理部分へのクロック信号が有効化され,信号処理が可能にされる。スタンバイ・モードの管理方法は,補聴器がスタンバイ・モードから離脱して通常動作に復帰するときに,ソフト・ブート・ルーチンを呼出すステップを含む。

Description

本願は補聴器に関する。より詳細には,リモート・コントロール受信機を備えた電池駆動の補聴器に関する。
現在の補聴器は,小さな電池(バッテリィ・セル),好適には亜鉛空気の種類のものによって駆動する。亜鉛空気電池は,亜鉛陽極,水溶性アルカリ性電解物(aqueous alkaline electrolyte)および空気陰極から構成される。電力は上記陰極の周囲の空気から得られる酸素の化学的還元,および上記陽極における亜鉛の酸化から得られる。このような電池は,非常に高い電力密度で,比較的一定の電力プロフィールを有し,かつ環境に優しい化学部材(an environmentally friendly chemistry)であるという利点を有する。上記電池中のアルカリ性電解物は,使用が開始されるまでは空気遮断シールによって周囲の大気環境から保護されており,上記シールが破られた後に補聴器の電池入れに上記電池が入れられると,上記電池は補聴器への電力供給を開始する。
上記電池シールは,通常,上記電池の陰極に取付けられた小さいラベルとして実装され,上記ラベルの下に位置する上記陰極端子には小径の複数の穴があり,上記ラベルが取除かれると上記複数の穴から上記電池内部に空気が入る。空気が上記電池内部の電解物に触れると電気化学反応が始まり,上記電池内部において電気化学反応が持続する間,電池電極間において電圧差が発生して維持される。典型的な亜鉛空気電池の電圧は1.1V〜1.4Vである。
いずれの回路にも接触することなく,したがって上記シールが破られた後になんらの外部負荷が存在しない場合,上記亜鉛空気電池は自己放電として知られるプロセスによってゆっくりと消耗し,最終的には上記電池はその電力を数日のうちに使い切ってしまう。この自己放電は主に上記電池内における上記電解物の枯渇(drying up)の結果であるが,高い湿気または上記電池周囲の酸素または二酸化炭素の存在も,他の要因として上記自己放電の進度に影響する。
電池駆動の補聴器(a battery-powered hearing aid)の電源をオフする一般的なやり方は,使用していないときに上記補聴器回路から上記電池を引離す(非接触にする)ことであり,電源スイッチによって,または上記電池そのものを上記補聴器の電池端子の少なくとも一つからずらすことで(dislocating),上記電気回路(電子回路)を開放する(opening)。補聴器はまた,二つのピボットで旋回するスイッチング電池入れアセンブリ(a double-pivoted, switching battery compartment assembly)を実装することができ,これによって補聴器をオン/オフするための電池転位機能(a battery dislocation function)と,上記電池を交換するための開口機能(opening function)の両方が提供される。
補聴器における機械的スイッチおよび電池端子は,いずれも,補聴器が頻繁にオンおよびオフされると摩耗する傾向がある。電池端子およびスイッチの接触部分は,好適には,腐食防止のための金めっきが施されたスチールばねまたは所望の形状に曲げられたりん青銅からつくられているが,補聴器内における機械スイッチおよび電池端子が得ることができる耐久性(obtainable durability)は補聴器の物理的寸法によってかなり制限され,上記電池を交換するときおよび補聴器をオン/オフするときの両方のときの上記電池入れアセンブリによって行われる上記二つの動き(the double duty)によって,電池端子にはかなりの圧力が加わる。
多くのタイプの電子機器において,通常,スイッチ等からのトリガ・インパルスに依拠して電子機器の電源回路を制御する,半導体素子の形態を有する電子電源スイッチが用いられている。このタイプの回路は同様に実装される機械的スイッチに比べて長寿命であり,装置がスイッチ・オフされるときにわずかな量のリーク電流を引出すだけである。補聴器において利用可能な電力には限りがあり,著しいリーク電流が上記電池の寿命を短くするのは明白であって,したがってこのような種類の電子電源スイッチは補聴器への実装に適する選択である。
上述した寸法上の制限のために,補聴器中のあらゆるスイッチは補聴器ケーシングに入るようにかなり小さく製造しなければならない。また,摩耗の傾向および折損とは関連しないが,小さな機械スイッチはたとえば身体的障害を持つ補聴器ユーザが適切に操作するのが難しいこともある。補聴器の電池端子から上記電池をずらす(転位する)ことによって操作される電源スイッチも,アクシデントで電池入れから上記電池が落ちてしまう結果をもたらすことがあり,ユーザによる誤った所作の結果,上記電池を無くしてしまうこともある。
補聴器とともに用いられるリモート・コントロール装置(遠隔制御装置)が知られている。これらは,ボリューム・レベルおよびプログラム選択といった,補聴器ユーザが利用可能な様々な補聴器の特性の操作を快適にするが,それでもなお,上記リモート・コントロール装置から送信されるコマンドを受信して処理するためには,補聴器がスイッチ・オンされることが必要とされる。
上記リモート・コントロール装置から補聴器の電源を制御するアクティブ(作動)(能動)コマンドは,その実装が容易ではない。明らかなことであるが,補聴器のすべての電子回路が電源オフされていると,リモート・コントロール装置からの対応するコマンドによって補聴器の電源を再びオンする手段は何らの効果も生じない。しかしながら,もし電気回路の一部分だけがそのようなコマンドによって電源オフされていた場合,すなわちリモート・コントロール装置からのコマンドを受信しかつ解釈することについて応答可能なすべての部分だけがそのようなコマンドによって電源オフされているとすれば,補聴器は,補聴器電池から完全なパワーを引出す動作の通常モード(a normal mode of operation)と,上記電池からほとんどパワーを引出さないスタンバイ・モード(待機モード)との間を行き来することができる。
定義上,電子機器のスタンバイ・モードとは,通常動作中の電力消費と比べて上記電子機器がほとんど電力を消費しない動作モードであって,上記機器は,何らかの特別のアクションを実行する,たとえばオン機能を作動することによって,そのモードから通常モードに移行することができる。この移行は,上記電子機器の電子回路に直接的に相互作用して,たとえばボタンを押すまたはスイッチを作動することで上記回路の部分を閉じるか,または間接的に,離れたところから電子機器内に配置されているスタンバイ・モードにおいて作動する受信機に所定信号を送信して,上記所定信号の受信および検知に応じて上記電子機器の電子回路を相互作用可能にすることによって,実行される。
ドイツ国特許10 2006 024 713 B3は,キャパシタおよびインダクタを備え,補聴器に近接する受動型共振回路(passive, resonant circuit)の存在を検知する手段を備える補聴器を提案している。一実施例において,上記補聴器は,共振回路の近くに位置しているとき,たとえば,底板内に共振回路が埋込まれた補聴器の収納箱内に補聴器がおかれているときに,その電源をスイッチ・オフする手段を備えている。受動型回路の存在を検知する上記補聴器中のこの手段は送信機およびトランシーバ・コイルを備えている。補聴器の一部分は,上記補聴器がその収納箱に入れられるたびに無効化される(disabled)。補聴器が上記収納箱から取出されると,補聴器の無効化部分に電源が再供給される。
上記従来技術による上記補聴器中の送信機は,上記補聴器が電源オフされているとしても,上記トランシーバ・コイルを通して,上記受動回路の共振周波数において電磁エネルギーのショート・バーストを放出する。上記電磁エネルギーが上記受動回路を励起して共振周波数において発振させる。上記受動回路が発振する間,上記受動回路は吸収エネルギーを電磁波として放散する(dissipate)。これらの電磁波は,その後上記トランシーバ・コイルによってピックアップされて補聴器回路によって検出される。
受動型共振回路の存在を確実に検出する範囲は,送信機が放散できるエネルギー量によって制限される。これはシステムの検出能力をかなり制限する。これは,送信されるエネルギーが逆自乗則に追従する,すなわちトランシーバ・コイルによって放散される電磁エネルギーおよび受動回路によって上記トランシーバ・コイルに戻される反射エネルギーが距離の二乗で減少するからである。
補聴器電池において利用可能なエネルギーが制限されていることを考慮すると,補聴器中の送信機によって受動回路を検出するための効果的な範囲は,どんなによくても数センチメートルである。補聴器内の送信機が連続動作して受動型共振回路の存在を検出しなければならない場合,電源オフされているとしてもかなりの量の電流が補聴器によって消費される。
スタイバイ・モードを制御するワイヤレス受信機は,適切に対応する送信機によって生成された,音響信号,光学信号または電磁信号を検出することが可能なタイプの受信機を備えている。音響送信は,通常,超音波トランスデューサを含むが,これは寸法の制限および電力要求から補聴器における使用に適していない。光学送信は,通常,低電力の赤外線発光ダイオードを含むが,上記送信機および受信機が見通しのよい直線上にあることに依存するので,耳掛け形または耳穴形で装着される補聴器において実現するのは困難である。
他方,電磁送信は,電磁受信機に関する所要電力が非常に低くなるように設計される場合に,低電力用途における使用に非常に適している。送信機も,検出限界範囲内に受信機が存在する限り,見通しのよい直線上でないところに持ち運ぶことができる。電磁リモート・コントロール信号はさらに,要求される使用のために様々なやり方で変調することもできるが,変調技術の議論については本願が意図するところではない。
1〜1.5メートル離れたところからリモート・コントロールによって開始されるスタンバイ・モードを受付けることができる補聴器が好ましい。さらに,補聴器中の電池からほとんど電力を引出さない補聴器のスタンバイ・モードが一層好ましい。
この発明は,十分に低い電力要求を有するスタンバイ・モード機能を有する補聴器を提供し,補聴器が使用されていないときに電池電力を浪費しないようにすることを目的とする。
この発明はさらに,リモート・コントロール装置からの対応コマンドを受信することによって,スタンバイ・モードへ入りまたはスタンバイ・モードから抜けることができる補聴器を提供することを目的とする。
さらにこの発明は,リモート・コントロール装置を用いることによって離れたところから補聴器内の電子回路部分をアクティベート(始動)し,またはデアクティベート(停止)する方法を提供することを目的とする。
第1の発明は,使捨ての内蔵電源,少なくとも一つの入力源,アナログ/デジタル変換器,デジタル信号プロセッサ,コントローラ,リモート・コントロール受信機,上記コントローラおよびデジタル信号プロセッサにそれぞれ接続されたクロック発生器,および音響出力トランスデューサを備えた補聴器であって,外部信号によって,上記クロック発生器と上記デジタル信号プロセッサとの間の接続を制御する手段を備えた補聴器を開示する。
上記補聴器は,マイクロフォンによってピックアップされる信号が処理されかつ上記補聴器出力トランスデューサによって再生される,動作の「通常」モード,および到来信号(incoming signal)が処理されずまたは補聴器出力トランスデューサによって再生されないスタンバイ・モードにおいて,動作させることができる。リモート・コントロールによって両方のモードを起動することができる。上記スタンバイ・モードでは上記補聴器回路の主要部が動作しないので,要求される電力が通常動作よりも非常に少ない。
この発明の好ましい実施態様において,上記クロック発生器と上記ディジタル信号プロセッサとの間の接続を制御する上記信号が,無線リモート・コントロールから発生する。上記外部信号は約1.5m以上離れた場所から送信することができる。この距離は上記リモート・コントロールに設けられる十分なパワーを持つ送信機によって達成される。上記リモート・コントロールは,補聴器ユーザによって,たとえば,腕の長さだけ離れたところから,確信的かつ信頼できるやり方のもとで,一つまたは二つの補聴器をスタンバイ・モードまたは通常動作モードのいずれかの状態にもたらすことができる。
他の実施例において上記外部信号はプログラミング装置から発生する。このようにすることで,補聴器は,必要な場合,スタンバイ・モードにおいてシャット・オフされているプログラム情報記録手段を備える補聴器部分を,プログラミングの前に,通常動作のモードにすることができる。
さらに他の実施例において,上記信号は補聴器自体にある専用スイッチから発生する。リモート・コントロール受信機は動作のために受信コイルを必要とし,たとえば,補聴器におけるスペースの都合上,上記リモート・コントロールを特徴として持たない補聴器について,補聴器ユーザによって補聴器をスタンバイ・モードにすることができる。
第2の発明は,補聴器に電源を供給し(電源オンし),ソフト・ブート・アルゴリズムを呼出し,補聴器プログラムを信号プロセッサにロードし,補聴器プログラムにしたがう信号処理をし,リモート・コントロール・コマンドを受信,デコードおよび処理する,補聴器を動作(操作,作動)(operating)する方法において,さらに,上記リモート・コントロール・コマンドがスタンバイ・コマンドである場合にクロック信号の補聴器の特定部分への供給を無効化(禁止)し(disabling),または,上記クロック信号の供給が無効化されているときには,上記クロック信号の上記補聴器の特定部分への供給を再有効化(再許可)(re-enabling)することを特徴とする。
この方法は,補聴器に送信されるスタンバイ・コマンドを,他のすべてのコマンド,たとえばボリューム変更,プログラム切換え等のコマンドと切離して(区別して)(separately)取扱う。このようにすることで,スタンバイ・コマンドに高い優先順位が与えられ,アクシデントによるスタンバイ・モードへの移行の可能性が低められる。コマンド認識(Acknowledgement of commands)は,デコーディングに先立つ巡回パリティチェックによって,エラーから保護される。
好ましい実施例において,上記方法はさらに,上記クロック信号の供給が再有効化されるときに上記ソフト・ブート・アルゴリズムを呼出し,上記補聴器を,上記補聴器が最初に電源オンされたときの状態に似た状態(a state resembling the state when the hearing aid is first turned on)にする。これは,スタンバイ・モードから離脱して通常動作に復帰するときに,信号残余(signal residue)が補聴器ユーザに完全に提示されないことを保証し,未定義状態(an undefined state)または無限の制御不能なプログラム・ループ(an infinite, uncontrollable program loop)に入ってしまうことに対して上記補聴器プロセッサを保護する。
補聴器中の電子機器は,ユーザの耳の後ろさらには耳穴へのフィットのために,非常に小さくなくてはならない。典型的な補聴器では,大容量コンデンサ,レジスタ,テレコイル,受信コイルといった,集積回路外のいくつかのコンポーネントを除いて,必要な電子コンポーネントの主要部分は数千もの半導体素子を含む一または複数の集積回路として実装されて補聴器回路をなす。ディジタル補聴器において,ほとんどの集積回路はMOSFETトランジスタまたは同様の半導体素子を備え,これらのそれぞれは上記集積回路の特定部分においてそれらの機能にしたがって「オープン」(隔離)状態または「クローズ」(伝導)状態のいずれかにおいて動作する。
これらの半導体素子は,小さい電圧制御スイッチと比較して,これらの状態の一つにあるときにはほとんど電流を引出さない特性を持つが,一方の状態から他方の状態にスイッチングするときに比較的大きな電流を引出す。クロック発生器は,通常,半導体素子のスイッチングのタイミングを提供して上記デジタル補聴器回路の動作を実行する。クロック発生器は,多数の半導体素子のスイッチングを1秒あたりの数百万回制御することができる。
ある一つの半導体素子が一方の状態から他方の状態に切換えられるとそのたびに上記電池から電流が引出されるが,いくつかの半導体素子が継続して同じ状態のままであるように接続されている場合には上記半導体素子のこの部分は上記回路の残りの半導体素子と比べたときに,大きな電流を引出すことはない。上記クロック発生器がディジタル補聴器回路中の半導体素子のスイッチングを制御するので,上記回路の特定部分に与えられるクロック信号の供給を一時的に無効化する手段によって,上記回路の特定部分における動作(operations)が禁止され,したがって上記回路のこの部分によって消費される電力が少なくなる。
この発明による補聴器の概略ブロック図である。 図1の補聴器の動作の一部のフローチャートである。 図1の補聴器とともに使用されるリモート・コントロールの概略ブロック図である。
以下,図面を参照してこの発明をさらに詳細に説明する。
図1は補聴器1を示す概略ブロック図であり,補聴器1は,マイクロフォン2と,出力トランスデューサ10と,A/D変換器9,信号プロセッサ3,コントローラ(制御装置)5,リモート・コントロール受信機(遠隔制御受信機)6,クロック発生器7および電子制御スイッチ(an electrically controlled switch)8を備えたマイクロエレクトロニック回路4とを含む。補聴器1はさらに,好ましくは電池の形態の電源12,機械的に操作される電池スイッチ13,および受信機アンテナ6aを備えている。図1にはまた,送信機アンテナ14aを備えたリモート・コントロール送信機14および外部プログラミング装置11も示されている。
使用されるとき,上記マイクロフォン2は音響信号をピックアップし,それをアナログ電気信号に変換する。アナログ電気信号はA/D変換器9によってデジタル信号に変換されて,聴覚損失を緩和するための補償処方(a compensating prescription)にしたがう上記信号プロセッサ3による調整および増幅が可能にされる。上記信号プロセッサ3は増幅電気信号を出力し,これが上記出力トランスデューサ10によって音響信号に変換される。上記送信機アンテナ14aを介してリモート・コントロール14から送信される無線信号が上記受信機アンテナ6aによってピックアップされ,遠隔的に補聴器1を操作するための上記リモート・コントロール受信機6によって検出される。リモート・コントロール・コマンド(複数)は,特に限定はされないが,プログラム変更,ボリューム調節等を含む。
電池として実装される電源12は,上記電池スイッチ13を介して補聴器回路網の全体に接続される。上記電池スイッチ13は好ましくはピボット電池入れ(a pivoted battery compartment)として実装される。ピボット電池入れは,たとえば上記電池を交換するとき,上記電池入れが開かれるたびに上記補聴器1の回路網から電源12を引離すことができる。
プログラミング中,上記補聴器1は上記補聴器1のコントローラ5と通信する外部プログラミング装置11に接続される。上記コントローラ5は,補聴器1のメモリ(図示略)に記憶される複数の異なるプログラム・セットによって表される,聴覚損失を緩和するための処方パラメータを上記プログラミング装置11から受信し,これらの処方パラメータを使用して上記処方パラメータにしたがう信号プロセッサ3のパフォーマンスを調整する。
補聴器1のプログラミングが終わると,プログラミング装置11は補聴器回路4から取外され,その後コントローラ5は,上記リモート・コントロール受信機6からのコマンドの受信,記憶されている異なるプログラム間の切換え,出力ボリュームの変更,信号プロセッサ3の一般パフォーマンスの調整など,補聴器1の動作を維持するための主要なタスクを実行する。
コントローラ5はまた,上記クロック発生器7を上記A/D変換器9のクロック入力および信号プロセッサ3に接続する電子制御スイッチ(the electrically controlled switch)8を操作する手段を有している。リモート・コントロール14によって送信されるスタンバイ・コマンドが上記リモート・コントロール受信機6によって受信され,上記コントローラ5によって上記電子制御スイッチ8を開放(オープン)する電気信号にデコードされ,これによってクロック信号が上記A/D変換器9および上記信号プロセッサ3から奪われる。このクロック信号は上記A/D変換器9および上記信号プロセッサ3の動作に不可欠なもの(本質的なもの)であり,上記スイッチ8の開放によって上記A/D変換器および上記信号プロセッサにおけるすべての信号処理が効果的に中止され,出力が無くされる。実際的には,上記スイッチはFETまたはBJTトランジスタなどの半導体スイッチング素子,または同様の容易に入手可能なチップ状半導体素子(chip design semiconductor element)として具体化される。望ましくは,設計段階におけるスイッチング素子の選択はマイクロエレクトロニック回路4において利用される技術に適合させられる。
上記信号プロセッサ3は,断然に,補聴器電子回路の中で最も複雑なパーツであり,電源12から利用することができる電力の最も高いパーセンテージを消費すると仮定することができる。補聴器1が音を処理しかつ増幅するとき全体の推定電流消費は約1mAである。デジタル回路中の半導体素子は,主にその条件を変更する(電流を通すまたは電流を阻止する)ために電力を必要とし,クロック発生器7がマイクロ電子回路4中の個々の半導体素子の状態を変更することができる速さ(rate)を制御する。
上記クロック発生器7が,音の処理および再生に極めて重要なマイクロエレクトロニック回路4の部分,すなわち図1のブロック図におけるA/D変換器9および信号プロセッサ3から切離されると,上記回路のこれらの部分における半導体素子はその機能状態(its functional state)を変化させることができず,上記クロック信号が再び供給されるまで,上記回路の非動作部分(the inert parts)は本質的に未定義状態(undefined state)のままとなる。クロック信号が欠乏した上記回路部分中のすべての半導体素子は,その状態においてわずかな量の電流を引出すだけであり,既存回路内の電流消費を実際に測定したところ,この非動作モードに移行することによって,専用のスタンバイ・モードとして適するほどに十分な電力が節約されることが示された。
一例において,実際的なチップ設計に基づく概算では,スタンバイ・モードにおいて作動可能な(アクティブな)セクション(sections active in stand-by mode)からは,以下の電流消費結果がもたらされる。
A/D変換器: 〜50 μA
リモート・コントロール受信機: 〜25 μA
クロック発生器: 〜20 μA
コントローラ: 〜12 μA

合計: 〜107 μA
この実施例における補聴器が通常動作中に1mA消費する場合,スタンバイ・モードでは,通常動作中の電流消費と比べて約9/10の電流消費または900 μA弱の電流を節約することができる。
一実施例(図示略)において,上記スイッチング素子は,上記クロック発生器回路7自体の一部を形成する複数のスイッチング素子8であってもよい。したがってクロック信号を必要とする補聴器回路4の各部分は,上記複数のスイッチング素子8によって制御可能な,それ自体の(それ専用の)クロック信号分岐(its own clock signal branch)を有することができる。これにより,スタンバイ電力消費量を最適化する非常に柔軟なやり方において,クロック発生器7は上記クロック信号を上記補聴器回路の残りの部分に分配することができる。
典型的には,亜鉛空気電池は,製造メーカおよび保管条件に依存するが,40〜600mAhの容量を持つ。電池が中程度の300mAhの容量を持つとすると,1mAを消費する補聴器はこの電池によって約12日間連続して動作可能である。この仮定に基づくと,この発明による補聴器は適切にスタンバイ・モードにすることができ,上記電池が無くなるまでに16週間以上スタンバイ・モードにとどまることができる。数週間の間,上記自己放電現象が非接続かつ非シールの電池を消耗するが,上記電池からはわずかな電流が継続的に引出されるので,上記自己放電現象はやや低減される。しかしながら,この要因(ファクタ)は,他の要因とともに使用される電池のブランドに強く依存する。
補聴器1は,補聴器1に接続されている上記プログラミング・インターフェース11からの「ソフト・ブート」コマンドの発行,または上記リモート・コントロール14からの電源オン・コマンドの送信のいずれかによって,上記スタンバイ・モードから通常動作モードに復帰する。いずれのケースにおいても,このコマンドは上記補聴器1中のコントローラ5に上記電子制御スイッチ8の再閉鎖を指示し,かつ補聴器1中の「ソフト・ブート」ルーチンを実行する。上記スイッチ8の閉鎖によって,上記クロック発生器7は再び上記A/D変換器9および信号プロセッサ3にクロック信号を供給することができる。
「ソフト・ブート」ルーチンはまた,上記信号プロセッサ3を上記補聴器1の電源オンに対応する初期状態にし(put the signal processor 3 in an initial state corresponding to turning the power of hearing aid 1 on),したがって上記信号プロセッサ3は再度リスタートする。このルーチンは,スタンバイ・モードに入る前に上記A/D変換器9または信号プロセッサ3に表れる,生じる可能性の信号残留物(possible signal residues)を除去するために実行され,これによってスタンバイ・モードから離脱するときに再生信号中に表れる好ましくないクリックまたはポップ(clicks or pops)のリスクが低減され,またはスタンバイ・モードのシャット・ダウン中に不定義状態の望まれない状態に移行することが軽減される。スタンバイ・モードから離脱するときのソフト・ブート・シーケンスの実行によって,この発明による補聴器における適切な信号処理が保証される。
図2は,この発明による補聴器の電源管理ルーチンのフローチャートを示す。電源管理ルーチンは,補聴器中の信号処理と無関係の自己完結処理(a self-contained process)として実行されるようになっている。ステップ202において電池スイッチが閉鎖されることによって電源が供給されると,ステップ201においてこのルーチンはスタートする。電源オン・ステップ202はソフト・ブート呼出しステップ203に進み,次に補聴器プログラム・ロード・ステップ204に進む。補聴器プログラム・ロード・ステップ204は信号処理ステップ205に進み,次にRCコマンド・テスト・ステップ206に進む。
RCコマンド・テスト・ステップ206は,音声処理ステップ205の入力に接続される否定分岐と,電源ダウン(power-down)・テスト・ステップ207に接続される肯定分岐とに分岐する。電源ダウン・テスト・ステップ207はさらに,コマンド処理ステップ208に接続される否定分岐と,クロック・シャットダウン・ステップ209 に接続される肯定分岐とに分岐する。コマンド処理ステップ208 の出力は信号処理の継続のためにステップ205 にループバックし,クロック・シャットダウン・テスト209 の出力は,電源アップ(power-up)・テスト・ステップ210 それ自体の入力にループバックする否定分岐とクロック発生ステップ(クロック・ターン・オン・ステップ)211 に続く肯定分岐とに分岐する電源アップテスト・ステップ210 に続く。クロック発生ステップ211 の出力はソフト・ブート呼出ステップ203 の入力に戻る。
図2のフローチャート中のスタート・ステップ201 および電源オン・ステップ202は,ユーザが補聴器の電池入れに電池を入れ,上記電池入れを閉じることで電気回路が閉鎖されることによって,補聴器に電源が供給されることを示す。
はじめに電源が供給されると,上記電源管理ルーチンはソフト・ブート呼出ステップ203 においてソフト・ブート・サブルーチンを呼出す。ソフト・ブート・サブルーチン(図示略)は,補聴器信号プロセッサを初期化してスタート・パラメータ・セットをロードし,プログラム・ロード・ステップ204における特定の補聴器プログラムのロードのために,補聴器プロセッサを整える(prepare)。特定プログラムがロードされると,信号処理ステップ205 に示されているように,上記信号プロセッサは選択されたプログラムにしたがう到来音の処理を開始する。
信号プロセッサが信号処理している間,電源管理ルーチンは通常の間隔で問い合わせを行い,RCコマンドが受信されたかどうかを検出する。この問い合わせはRCコマンド・テスト・ステップ206において行われる。RCコマンドが受信されていない場合,電源管理ルーチンはステップ205にループバックし,中断されることなく通常の信号処理を継続する。しかしながら,RCコマンドが受信された場合,電源管理ルーチンはさらに電源ダウン・テスト・ステップ207において受信したコマンドの性質を調査する。好ましい実施態様(図示略)では,上記電源管理ルーチンは割込ベクトル等(interrupt vector or the like)によって駆動させる(be driven)ことができる。
受信されたコマンドが電源ダウン・コマンドでない場合,電源管理ルーチンはステップ208 におけるコマンド処理サブルーチンにさらなるデコード作業を引渡す。このサブルーチン(図示略)は,補聴器によって受信される他のすべてのコマンドのデコードを実行し,その後,電源管理ルーチンに電源管理を戻し,ボリューム変更,プログラム切換,または同種のコマンドについてのコマンド処理の後に,電源管理ルーチンはステップ205 にループバックする。
受信されたコマンドが電源ダウン・コマンドそのものである場合,電源管理ルーチンはステップ209 に進み,ここで信号プロセッサに対してクロック信号をシャット・ダウンするための信号が発行される。これによってすべての信号処理が中止され,その結果補聴器によって出力されるすべての音がミュートされ,補聴器が動作中の場合,上記RC受信機,電源管理ルーチン,および数個の主要部分のみが残され,結果として電源消費がかなり抑えられる。補聴器は効果的にスタンバイ・モードに入る。
ステップ209 における信号プロセッサに対するクロック信号のシャット・ダウンの後,電源管理ルーチンはテストを実行することによって電源アップ信号の監視を継続し,外部プログラミング装置またはRCからのコマンドのいずれかからの電源アップ信号が上記補聴器によって受信されたかどうかを検知する。このテストはステップ210 において実行される。このテストが失敗した場合,すなわち電源アップ信号が検知されない場合,ステップ210 はそれ自身にループバックし,電源アップ信号が検出されるまで無期限に上記テストを実行する。電源アップ信号が受信されると電源管理ルーチンはステップ211 に進み,信号プロセッサのためのクロック信号を復帰させる。その後,電源管理ルーチンはすぐにステップ203 に進み,ソフト・ブート・サブルーチンを呼出し,ステップ204 において現在のプログラム(the current program)をロードし,これよって補聴器はスタンバイ・モードから離脱し,ステップ205 において通常動作に復帰する。
この発明の一実施態様では,上記電源管理ルーチンは上記補聴器コントローラの論理サブ回路(a logic sub-circuit)として効果的に実装され,したがってクロック信号それ自体を必要としないが,しかしながらこれに代えて,電源管理の状態を決定(判定)する論理条件セットを利用する(relying on a set of logical conditions)。
図3は,この発明の実施例による,補聴器1とともに用いるリモート・コントロール装置14の概略ブロック図を示している。リモート・コントロール装置14は,中央処理ユニット21,メモリ22,キーパッド23,表示装置24,および送信アンテナ14aを有する送信機25を備えている。上記キーパッド23は,左ボリュームアップキー31,左ボリュームダウンキー32,右ボリュームアップキー33,右ボリュームダウンキー34,プログラム切換えキー35およびスタンバイキー36を備えている。
リモート・コントロール装置14は,マイクロフォン2,出力トランスデューサ10,マイクロエレクトロニック回路4および受信アンテナ6aを備える少なくとも一つの補聴器1に,無線コマンドを送信するように構成されており,キーパッド23のキー31,32,33,34,35および36は,ユーザに,ボリューム・レベルの増減,プログラム切換およびスタンバイ機能を含むコマンドの選択を提供する。2つの補聴器を別々に操作するために,キーパッドはいくつかのキーを倍にする(doubled)ことができ,たとえば2秒ないし3秒以上キーを押すことによってアクセスされる下位のコマンド・セットを利用可能にすることによって,機能性をさらに高めることができる。上記リモート・コントロール装置14によって2つの補聴器が操作される場合,左と右の補聴器を見分けるために,コマンドのいくつかとともにデスティネーション・フラグが送信される。
補聴器へのコマンドを識別するために,ユニークな識別コードが各コマンドとともに上記リモート・コントロール装置から補聴器に送信される。補聴器のコードに対応する正しい識別コードを有するコマンドのみが処理され,他のすべてのコマンドは無視される。上記識別コードは,ユーザに対して補聴器をフィッティングするときに,補聴器のフィッタによって識別コードのプールの中から(from a pool of identification codes)設定される。
使用中,リモート・コントロール装置14は,次のようにして補聴器1にコマンドを送信することができる。ユーザがキーパッド23を操作し,所望のコマンド,ここではキー32の「左ボリューム減」を選択する。この操作はメモリ22中に記憶されたファームウェアにおいてキーボード・スキャン・ルーチンによって認識され,対応するコマンドが中央処理ユニット21によって実行される。中央処理ユニット21は次に送信機25にコマンドを発行し,送信機25は上記コマンドを変換して上記補聴器1による受信に適する形式のもとで上記アンテナ14aを通じて無線信号として上記コマンドを送信する。コマンドの発行および補聴器1におけるその結果としてのステータスは,好ましくはリモート・コントロール装置14の表示装置24によって反映され,これによりユーザはコマンドが補聴器1に送信されたことを確認することができる。発行されたコマンドが受信され,検出され,デコードされると,補聴器1は本質的に図2に示すアルゴリズムのステップ208 を実行し,ここでは,上記補聴器が左補聴器として設定されている場合にそのボリュームを低くする。
ユーザがリモート・コントロール装置14のキーパッド23のスタンバイキー36を押下すると,対応するスタンバイ・コマンドが補聴器1に向けて発行される。スタンバイ・コマンドの受信に応じて,補聴器1の電源管理ルーチンが電源ダウン・ルーチンを実行し,マイクロエレクトロニック回路4中の補聴器回路の所定の信号処理部分へのクロック信号を断ち,上記補聴器はスタンバイ・モードに移行する。
上述したように,電源ダウン・コマンドの検出に応じて,補聴器1のマイクロエレクトロニック回路4におけるクロック信号が断たれると,補聴器1における信号処理は効果的に停止される。補聴器1がスタンバイ・モードにある間,リモート・コントロール・コマンドの受信に応答することができる補聴器1のマイクロエレクトロニック回路4の部分のみが,補聴器1において作動可能(アクティブ)(能動状態)のまま残る。
補聴器1をスタンバイ・モードから離脱させてかつ通常動作に復帰させるために,リモート・コントロール装置14のキーパッド23のキー36が再びユーザによって押下されると,電源アップ・コマンドが補聴器1に向けて発行される。補聴器1のワイヤレス受信機は上記コマンドをデコードし,クロック信号を復帰させ,ソフト・ブート・コマンドを補聴器コントローラに発行し,上記信号プロセッサの制御状態をスタートし,電源アップ・コマンドの受信の後の通常動作を確保するすることによって応答する。
他の実施例(図示略)においては,この発明の補聴器は,補聴器ケースに埋込まれかつ補聴器ユーザによって操作される専用スイッチによって,スタンバイ・モードとされる。したがって,補聴器の信号プロセッサへのクロック信号をシャット・オフすることによってスタンバイ・モードに移行するまたは離脱することについて,リモート・コントロール・ユニットの存在に依存しないことになる。

Claims (11)

  1. 電源,少なくとも一つの入力トランスデューサ,アナログ/ディジタル変換器,デジタル信号プロセッサ,上記ディジタル信号プロセッサに接続されたクロック発生器,および音響出力トランスデューサを備えた補聴器であって,
    リモート・コントロール受信機によって受信される信号にしたがって,電源オン・モードおよびスタンバイ・モード間の切換えを提供する,上記クロック発生器間の接続を制御するリモート・コントロール受信機を備えていることを特徴とする,
    補聴器。
  2. 上記クロック発生器と上記ディジタル信号プロセッサの間の接続を制御する手段は,コントローラおよびスイッチを含み,上記スイッチが半導体スイッチ素子として実装されていることを特徴とする,請求項1に記載の補聴器。
  3. 上記リモート・コントロール受信機および上記コントローラは,上記電源オン・モードおよびスタンバイ・モードにおいて作動可能であることを特徴とする,請求項2に記載の補聴器。
  4. 上記スイッチが上記クロック発生器および上記ディジタル信号プロセッサの間に設けられており,上記信号プロセッサへの上記クロック信号を制御することを特徴とする,請求項2に記載の補聴器。
  5. 上記クロック発生器が複数のクロック信号分岐を備えており,上記信号プロセッサが複数のセクションを有しており,各分岐が上記信号プロセッサの各セクションに接続されており,各分岐が各セクションに対する上記クロック信号を制御する制御可能なスイッチを備えていることを特徴とする,請求項2に記載の補聴器。
  6. 上記コントローラは,ソフト・ブート・シーケンスの実行によって,スタンバイ・モードから電源オン・モードに切り替わるように構成されていることを特徴とする,請求項2に記載の補聴器。
  7. 補聴器を電源オンし,ソフト・ブート・アルゴリズムを呼出し,補聴器プログラムを信号プロセッサにロードし,補聴器プログラムにしたがって信号を処理し,リモート・コントロール・コマンドをデコードしかつ処理する,補聴器の動作方法において,
    上記補聴器の専用部分へのクロック信号の供給を無効化することによって上記リモート・コントロールからのスタンバイ・コマンドに対して応答し,上記補聴器の特定部分への上記クロック信号を有効化することによって上記リモート・コントロールからの電源オン・コマンドに応答することを特徴とする,
    補聴器の動作方法。
  8. 上記クロック信号の供給を有効化するときに上記ソフト・ブート・アルゴリズムを呼出すことを特徴とする,請求項7に記載の方法。
  9. 少なくとも一つの請求項1に記載の補聴器およびリモート・コントロールを備え,
    上記リモート・コントロールが,上記補聴器をスタンバイ・モードまたは電源オン・モードにするためのコマンドを選択的に上記補聴器に送信するように構成されている,
    補聴器システム。
  10. 上記リモート・コントロールが,上記コマンドが意図する補聴器をユニークに特定するためのコードを,各コマンドとともに発行するように構成されていることを特徴とする,請求項9に記載の補聴器システム。
  11. 上記コードが上記補聴器のコードに対応する場合に,上記補聴器は上記リモート・コントロールからのコマンドをデコードするように構成されていることを特徴とする,請求項10に記載の補聴器システム。
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