JP2011254927A - バックル - Google Patents

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Abstract

【課題】雌部材の内部に異物が入り込むことを抑えることが可能なバックルを提供する。
【解決手段】可撓性を有した一対のアーム22を有する雄部材2と、一対のアーム22が挿入される挿入口3Pと、挿入された一対のアーム22における膨頭部22Hが嵌挿される一対の開口部SHが形成された筒側面とを有する扁平筒状に形成される雌部材3とを備えるバックル1であって、雄部材2と雌部材3とが連結する状態で、嵌挿された膨頭部22Hが開口部SHを塞ぎ、且つ雌部材3の外側でアーム孔24の内周面と筒側面とが繋がるように一対のアーム22が形成され、アーム孔24の内周面が平面視にて筒側面の形状に倣う形状である。
【選択図】図1

Description

本発明は、雄部材に雌部材が着脱自在に連結するバックルに関する。
従来から、例えば特許文献1に記載のように、雄部材と雌部材とから構成されるバックルが知られている。
雄部材には、先端に膨頭部を有した互いに面対称な形状である左右一対のアームが基部から延びるように形成され、左右一対のアームの各々における膨頭部には、該一対のアームが含まれる平面に対向する平面視方向に貫通したアーム孔とロックピースとが形成されている。また雌部材には、左右一対のアームが挿入される挿入口を有した扁平筒状の収容部が、上記ロックピースが内部に収容されるように形成されている。また収容部の外壁を構成する左右一対の側壁の各々には、上記アームの挿入方向に延びる開口部が形成されている。そして雄部材と雌部材とが連結した状態では、各膨頭部の先端が収容部の内部に収容されるとともに、収容体から開口部を通してアーム孔の一部が露出するようになっている。
特開2009−61050号公報
ところで、上記特許文献1に記載のバックルにあっては上述のように、一対のアームの各々における膨頭部にアーム孔が形成されるため、膨頭部を樹脂成型する際にひけが発生することを抑えることができる。一方、特許文献1に記載のバックルにあっては、雄部材と雌部材とが連結した状態で、挿入口が雄部材によって閉ざされるようになっている。このため、収容部が有する開口から収容部の内部に異物が入り込んだ場合には、収容部の内部に入り込んだ異物が雄部材の挿入や脱離に対して障害物になるおそれがある。特に、上述したような開口部を雌部材が有し、且つ開口部を通してアーム孔の一部が露出する構成では、このような開口部を有しない構成と比較して、アーム孔及び開口部を通して収容部の内部に異物が入り込みやすくなる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、雌部材の内部に異物が入り込むことを抑えることが可能なバックルを提供することを目的とする。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、可撓性を有した一対のアームの各々における先端に膨頭部が設けられ、該膨頭部の各々には、前記一対のアームが含まれる平面に対向する平面視方向に貫通するアーム孔と被係止部とが設けられる雄部材と、前記一対のアームが挿入される筒端と、前記挿入された前記一対のアームにおける前記膨頭部が嵌挿される一対の開口部が形成された筒側面とを有する扁平筒状に形成され、前記被係止部と係合して前記雄部材の移動を係止する係止部を有する雌部材とを備えるバックルであって、前記被係止部と前記係止部とが係合する状態で、前記嵌挿された前記膨頭部が前記開口部を塞ぎ、且つ前記雌部材の外側で前記アーム孔の内周面と前記筒側面とが繋がるように前記一対のアームが形成され、前記アーム孔の内周面が前記平面視にて前記筒側面の形状に倣う形状であることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、被係止部と係止部とが係合する状態で、雌部材に形成された開口部が膨頭部によって塞がれるとともに、雌部材の外側で筒側面に繋がるアーム孔の内周面が平面視にて筒側面の形状に倣う形状に形成されている。それゆえに、雄部材と雌部材とが連結された状態では、雌部材の内部に開口部から異物が入り込むことを膨頭部によって抑えることが可能である。さらにアーム孔の一部があたかも雌部材の一部であるかのような外観を形成することが可能である。
また、筒側面の形状に倣う形状に形成された内周面をアーム孔が有するため、雌部材に対して如何なる方向に雄部材がずれるとしても、アーム孔が雌部材の内部に向けて位置ずれする度合いは、概ね雄部材が位置ずれする度合いと同程度のものとなる。このような雄部材の位置ずれ量とは、通常、所定の範囲に抑えられることから、アーム孔の位置ずれ量も、自ずと所定の範囲に抑えられることとなる。ここで、アーム孔の内周面が筒側面に倣わない形状に形成されると、該アーム孔の内周面と雌部材の内部との距離が該内周面の各部位で互いに異なることになる。その結果、アーム孔の内周面と雌部材の内部との距離が相対的に短い方向へ雄部材が位置ずれすると、アーム孔を介して雌部材の内部と外部とが連通することとなる。一方、上述したようにアーム孔の内周面が筒側面に倣う形状に形成されるとなれば、該アーム孔の内周面と雌部材の内部との距離が該内周面の各部位で等しくなる。その結果、雄部材が位置ずれする方向に関わらず、雌部材の内部に異物が入り込むことを抑えることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記筒側面は、前記一対のアームが挿入される方向における中央部が前記平面視にて括れた形状に形成されるとともに、該括れた部分を含むように前記開口部が形成され、前記膨頭部は、前記平面視にて前記括れた部分を覆う形状に形成されていることを要旨とする。
雌部材の外側に張り出すような筒周面に上述した開口部が形成されるとなると、開口部そのものの形状が雌部材の外側に張り出すような形状になるため、このような開口部を介して雌部材の内部に異物が入り込みやすくなる。この点、請求項2に記載の発明によれば、雌部材における括れた部分に開口部が形成されるため、雌部材の外側に張り出すような側面に開口部が形成される構成と比較して、開口部を通して異物が入り込むことそれ自体を抑えることが可能である。そのうえ雌部材における括れた部分が膨頭部によって覆われることになるため、バックルの機能的な一体感に基づく美観をさらに醸成することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記開口部及び前記膨頭部が、前記一対のアームが含まれる平面に対して面対称であることを要旨とする。
一対のアームが含まれる平面に対して非対称な開口部が形成される場合には、該開口部を塞ぐ膨頭部の形状も自ずと同平面に対して非対称な形状となる。このような構成では、一対の膨頭部の各々の嵌挿先が一対の開口部のいずれか一方に限られるものとなってしまう。つまり、雄部材における右側と左側とを反転させた状態で該雄部材と雌部材と連結させることが不可能となってしまう。この点、請求項3に記載の発明によれば、一対の開口部の各々が、一対のアームが含まれる平面に対して面対称であるため、雄部材における右側と左側とを反転させた状態で該雄部材と雌部材と連結させることが可能である。このため、バックルの機能的な一体感に基づく美観を醸成すること、バックルの側面からの異物侵入を回避させること、それらに加えて雄部材と雌部材との連結の態様を多様化することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記被係止部は、前記一対のアームの各々が内側に撓むことによって前記係止部との係合を解除するものであり、前記雌部材の外側に露出した前記膨頭部のうち、前記平面視にて最も外側に突出す
る押圧部分が、前記括れた部分における前記先端寄りに形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載のバックルによれば、括れた部分における先端寄りに配置された押圧部分が内側へ押圧されることによって、被係止部と係止部との係合が解除される。この際、括られた部分における先端寄りに押圧部分が形成されているため、バックルを利用する利用者の指も自ずと括れた部における先端寄りに誘導されることとなる。そして、このような部位に形成された押圧部分を押圧することになれば、膨頭部を雌部材の内部に押圧する力だけでなく、アームそのものを挿入口から押し出す方向への力が雄部材に加えられることとなる。そのため、雄部材を雌部材から離脱させる時の操作性をさらに向上させることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、前記アーム孔の内周面は、前記平面視にて前記筒側面の形状に倣う部分と、前記平面視にて前記雌部材の外側に露出した前記膨頭部の外側面の形状に倣う部分とから構成されていることを要旨とする。
請求項5に記載のバックルによれば、アーム孔の内周面が筒側面の形状に倣う形状のみからなる構成と比較して、アーム孔のサイズを大きく形成することが可能となる。そのため、バックルの軽量化を図ること、加えてバックルの製造に使用する材料の量が削減することが可能であるため、コストダウンを図ることが可能ともなる。
本発明に係るバックルの一実施の形態について、その表側から見たバックルの斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係るバックルの裏側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雄部材の表側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雄部材の裏側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雌部材の表側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雌部材の裏側から見た斜視構造を示す斜視図。 (a)は同実施の形態に係るバックルの表側から見た平面視構造を示す平面図、(b)は同実施の形態に係るバックルの裏側から見た平面視構造を示す平面図。
以下、本発明に係るバックルの一実施の形態について図を参照して説明する。まず、バックル1の全体構造について図1及び図2を参照して説明する。バックル1の雄部材2における基部21には、可撓性を有した一対のアーム22が該基部21から延びるように形成されている。またバックル1の雌部材3は、扁平した筒状に形成され、扁平方向に広がる互いに対向した表壁31と裏壁32とを有している。この雌部材3における一方の筒端(図1及び図2における右側の筒端)には、一対のアーム22が挿入される挿入口3Pが形成され、また他方の筒端には、挿入口3Pに対向した開放口3Dが形成されている。以下、挿入口3Pから開放口3Dに向けた方向を挿入方向とし、一対のアーム22が並ぶ方向を左右方向する。またバックル1における表壁31側を表側とし、バックル1における裏壁32側を裏側とする。
図3及び図4に示されるように、雄部材2が有する左右一対のアーム22の各々は、該一対のアーム22が含まれる平面と対向する平面視において、先端寄りに膨大する膨頭部22Hが先端に形成されている。また右側のアーム22の膨頭部22Hにおける右側外側面、及び左側のアーム22の膨頭部22Hにおける左側外側面は、同じく一対のアーム22が含まれる平面と対向する平面視において、その挿入方向における中間部分である押圧
部分22Sが左右方向の外側に張り出すように湾曲した形状に形成されている。
一対のアーム22における膨頭部22Hの先端寄りには、それぞれ被係止部23が形成されている。被係止部23は、アーム22の表面に突設された一対の表側凸部23Fと、アーム22の裏面に突設された裏側凸部23Bとによって構成されている。さらに一対の膨頭部22Hの各々には、断面が菱形状を成してアーム22が延びる方向(上記挿入方向)に延びるアーム孔24が該膨頭部22Hの表側から裏側までを貫通するように形成されている。一対のアーム孔24の各々の内周面は、上記平面視において、該アーム孔24を有した膨頭部22Hの外側面の形状に倣う形状に形成されている。そして一対のアーム22が含まれる平面に対して面対称となるように、すなわち表側から見た一対のアーム22の構造と裏側から見た一対のアーム22の構造とが同一となるように、雄部材2は形成されている。なお、上述したような断面菱形状のアーム孔24が一対のアーム22の各々に設けられているため、アーム22の強度が確保されつつ、雄部材2が例えば樹脂成型によって形成される際には、ひけが発生してしまうことを回避することが可能である。
ちなみに、アーム22の基端寄りにおける表面及び裏面には、それぞれ基端位置決めリブ27が配設され、またアーム22の先端寄りにおける表面及び裏面には、それぞれ先端位置決めリブ28が配設されている。このような位置決めリブが形成された構成では、雌部材3に雄部材2が連結される際に、一対のアーム22の外表面と雌部材3の内表面との距離が、基端位置決めリブ27及び先端位置決めリブ28が形成された部位、すなわち一対のアーム22における基端と先端とにおいて特に短くなる。そのため、雌部材3に雄部材2が連結された状態では、バックル1の厚み方向において、雌部材3に対する雄部材2の位置ずれ(がたつき)を抑えることが可能である。
一対の膨頭部22Hにおいて互いに対向する内側面には、一対の膨頭部22Hを互いに繋ぐ可撓性を有した帯状のブリッジ25が、被係止部23よりも基端寄りに形成されている。このブリッジ25における両端部25aの各々は、一方の膨頭部22Hから他方の膨頭部22Hに向けて延びるように形成されている。詳述すると、一方の膨頭部22Hに接続されるブリッジ25の端部25aは、該膨頭部22Hに外力が加えられていない状態(図3及び図4に示される状態)で、該アーム22の基端を中心として膨頭部22Hとブリッジ25との接続部が描く円弧Cの接線方向と一致するように形成されている。またブリッジ25における中間部25bは、一方のアーム22と他方のアーム22との中間において基部21に向けて凸状に湾曲するように形成されている。このため、一対のアーム22に対する過度の外力が該一対の膨頭部22Hの間隔を広げる方向に作用する場合であっても、一対の膨頭部22Hの各々とブリッジ25との接続部にはせん断力が発生し難くなる。なお、基部21に対してアーム22とは反対側には、バックル1によって締結されるベルトがその長さを可変にするように保持されるベルト保持部26が架設されている。
図5及び図6に示されるように、雌部材3における表壁31は、表側から見て、内側に向けて張り出すように湾曲した四つの縁によって囲まれるX字状に形成されている。また雌部材3における裏壁32は、裏側から見て、内側に向けて張り出すように湾曲した四つの縁によって囲まれるX字状に形成されている。これら雌部材3を構成する表壁31の四隅と裏壁32の四隅においては、挿入口3P寄りの一対の挿入側連結壁WPと開放口寄りの一対の開放側連結壁WDとによって表壁31と裏壁32とが互いに連結されている。そして雌部材3における挿入方向の中央部には、上記平面視方向において括れた括れ部31Cが表壁31、裏壁32、一対の挿入側連結壁WP、及び一対の開放側連結壁WDによって構成されている。なお、これら表壁31、裏壁32、一対の挿入側連結壁WP、及び一対の開放側連結壁WDの各々の外表面によって雌部材3の筒側面が構成されている。
一対の挿入側連結壁WPにおける内側面には、雌部材3に雄部材2が連結された状態で
一対のアーム22の基端における外側面と整合するようなガイド面WPaが形成されている。そして雌部材3の挿入方向における一方の筒端には、挿入方向と平行な方向から見て矩形状の挿入口3Pが、上記表壁31、裏壁32、及び挿入側連結壁WPによってその四辺を縁取られるかたちに形成されている。また雌部材3の挿入方向における他方の筒端には、挿入方向と平行な方向から見て矩形状の開放口3Dが、上記表壁31、裏壁32、及び開放側連結壁WDによってその四辺を縁取られるかたちに形成されている。
雌部材3が有する挿入口3Pの開口縁には、表壁31において挿入口3P寄りの縁である表側挿入縁31pと、裏壁32において挿入口3P寄りの縁である裏側挿入縁32pとが含まれている。
これら表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pは、それぞれ開放口3Dに向けて張り出すように湾曲した形状に形成されて、表壁31の外表面及び裏壁32の外表面と対向する平面視において互いに重なるように形成されている。また表壁31の外表面及び裏壁32の外表面と対向する平面視においては、表側挿入縁31p及び表側開口縁31dが一対のアーム22の外形に倣うように、表壁31及び裏壁32の外形が形成されている。
そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、上記一対のアーム22が含まれる平面に対して面対称となるように、挿入口3Pが形成されている。また雌部材3に雄部材2が連結された状態では、表壁31の外表面と対向する平面視において、表壁31によって構成される挿入口3Pの縁から上記一対のアーム22が露出しないように、表壁31が形成されている。また雌部材3に雄部材2が連結された状態では、裏壁32の外表面と対向する平面視において、裏壁32によって構成される挿入口3Pの縁から上記一対のアーム22が露出しないように、裏壁32が形成されている(図1及び図2参照)。
このような構成によれば、雌部材3に雄部材2が連結された状態において、雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観が高められる。また、このような構成からなる挿入口3Pによれば、雌部材3における挿入口3Pと一対のアーム22における先端部とが互いに面対称であるため、雌部材3に雄部材2が連結される際に、一対のアーム22が挿入口3Pに挿入されやすくなる。
一方、雌部材3が有する開放口3Dの開口縁には、表壁31において開放口3D寄りの縁である表側開口縁31dと、裏壁32において開放口3D寄りの縁である裏側開口縁32dとが含まれている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、上記一対のアーム22が含まれる平面に対して非対称となるように、開放口3Dが形成されている。
詳述すると、上記表側開口縁31dは、挿入口3Pに向けて張り出すように湾曲した形状に形成されている。また表壁31の外表面と対向する平面視においては、表側挿入縁31p及び表側開口縁31dが一対のアーム22の外形に倣うように、表壁31の外形が形成されている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、表壁31の外表面と対向する平面視において、表壁31によって構成される開放口3Dの縁から上記一対のアーム22が露出しないように、表壁31が形成されている(図1及び図2参照)。このような構成によれば、上記挿入口3Pと同じく、雌部材3に雄部材2が連結された状態において、雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観が高められる。
また裏側開口縁32dも、上記表側開口縁31dと同じく、挿入口3Pに向けて張り出すように湾曲した形状に形成されている。しかも裏側開口縁32dは、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上記表側開口縁31dよりも挿入口3Pに向けてさらに窪んだ係止縁32Sを有している。この係止縁32Sは、裏壁32の外表面と対向する平面視において、挿入口3Pに最も近い縁であって左右方向に延びる底縁と、該底縁における左
右方向の両端から挿入方向に延びる一対の側縁とから構成されている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上記係止縁32Sが形成される分、裏壁32によって構成される開放口3Dの縁から上記一対のアーム22が露出するようになる。
なお、雌部材3に雄部材2が連結された状態では、上記係止縁32Sを構成する底縁及び側縁と上記一対の裏側凸部23Bとが当接し、且つ上記一対の裏側凸部23Bのみが係止縁32Sから露出する形状に裏壁32は形成されている(図1及び図2参照)。そして雌部材3に雄部材2が連結される状態では、上記一対のアーム22が有する裏側凸部23Bが係止縁32Sの底縁及び側縁に当接して、該裏側凸部23Bが挿入口3P側へ移動し難くなる。このような構成によれば、開放口3Dの一部が裏側凸部23Bに対する係止部として機能することになるため、このような係止部が別途形成される構成と比較して、雌部材3の構成をより簡便なものとすることが可能である。
また係止縁32Sにおける裏壁32の厚さは、裏側凸部23Bの厚さよりも大きくなるように形成されている。このような構成によれば、裏側凸部23Bと係止縁32Sとが係合する状態で、該裏側凸部23Bが裏壁32の外表面から突出しなくなる。そのため、一対のアーム22に形成された裏側凸部23Bと裏壁32に形成された係止縁32Sとの係合が外部からの干渉を受け難くなる。その結果、予期せぬ原因によって雄部材2と雌部材3との連結が解除されることを抑えることが可能である。
表壁31における内表面には、図6に示されるように、挿入方向に延びる表側案内溝36が形成されている。表側案内溝36は、表側挿入縁31pから開放口3Dに向けて溝幅が一定の割合で狭くなるように形成された表側挿入溝36aと、上記表側挿入溝36aの開放口3D側に拡開された係止溝36Sとを有している。この係止溝36Sを構成する溝側壁は、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上述した係止縁32Sと重なるように形成されている。そして雄部材2が雌部材3に挿入される際には、上記一対のアーム22が有する表側凸部23Fが、表側挿入溝36aの溝側壁に摺接して係止溝36Sまで案内される。そして雌部材3に雄部材2が連結される状態では、上記一対のアーム22の表側凸部23Fが係止溝36Sの溝側壁に当接して、該表側凸部23Fが挿入口3P側へ移動し難くなる。
さらに雌部材3における筒側面には、上記挿入方向と直交する左右方向において互いに対向する一対の開口部SHが形成されている。一対の開口部SHは、上述した括れ部31Cを含むように形成され、また左右方向と平行な方向から見て、表壁31、裏壁32、挿入側連結壁WP、及び開放側連結壁WDによって四辺を縁取られた矩形状に形成されている。また一対の開口部SHは、一対のアーム22が含まれる上記平面に対して面対称となる形状に形成されている。そして一対のアーム22が雌部材3の内部へ挿入されると、一対のアーム22における膨頭部22Hが、雌部材3の内部からこれら一対の開口部SHに嵌挿される。なお、一対の開口部SHの各々は、該開口部SHに膨頭部22Hが嵌挿された状態で、該膨頭部22Hによって開口部SHが塞がれる形状に形成されている。
また裏壁32における内表面には、図5に示されるように、挿入方向に延びる裏側案内溝37が形成されている。裏側案内溝37は、裏側挿入縁32pから係止縁32Sまで溝幅が狭くなるように形成されている。この裏側案内溝37を構成する溝側壁は、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上述した表側挿入溝36aと重なるように形成されている。そして雄部材2が雌部材3に挿入される際には、上記一対のアーム22が有する裏側凸部23Bが、裏側案内溝37の溝側壁に摺接して係止縁32Sまで案内される。
また雌部材3の内部には、上記表側案内溝36における左右方向の中央と上記裏側案内
溝37における左右方向の中央とを連結する仕切板38が挿入方向に延びるように形成されている。このような構成からなる仕切板38が形成されることによって、雌部材3における表壁31が撓んだり裏壁32が撓んだりすることが抑えられるようになっている。また雌部材3における挿入方向の端部には、バックル1によって締結されるベルトがその長さを変更不可能なように取り付けられるベルト取り付け部39が設けられている。このベルト取り付け部39には、バックル1の軽量化を図るべく、3個の有底穴が設けられている。
そして図7(a)(b)に示されるように、一対のアーム22が挿入口3Pから挿入方向に挿入されると、まずアーム22の外側面がガイド面WPaに摺接しつつ、一対のアーム22の先端が雌部材3の内部に進入する。次いでアーム22の表面に突設された一対の表側凸部23Fが表側挿入溝36aに沿って係止溝36Sまで案内される。またアーム22の裏面に突設された一対の裏側凸部23Bが裏側案内溝37に沿って開放口3Dまで案内される。
この際、一対のアーム22の各々における外側面は、押圧部分22Sにおいて左右方向の外側に張り出すような形状に形成されている。そして一対の挿入側連結壁WPにおけるガイド面WPaは、一対のアーム22の基端における外側面と整合する形状に形成されている。そのため、一対のアーム22が雌部材3に挿入されると、一対のアーム22の各々における外側面がガイド面WPaよりも外側に張り出す分、アーム22の外側面がガイド面WPaによって左右方向の中央寄りに押されることとなる。その結果、押圧部分22Sがガイド面WPaに位置するときに、一対のアーム22が左右方向の中央寄りに最も大きく撓むようになる。そして押圧部分22Sがガイド面WPaを通過して開口部SHから雌部材3の外側に出ると、アーム22の外側面に対するガイド面WPaの押込みが解除されて、一対のアーム22における撓みが表側挿入溝36a及び裏側案内溝37の案内に従うものとなる。なお、表側挿入溝36a及び裏側案内溝37の溝幅は、挿入口3Pから開放口3Dに向けて一定の割合で狭くなるように形成されている。そのため、上記表側挿入溝36a及び裏側案内溝37の案内に従って一対のアーム22が挿入されると、一対のアーム22は左右方向の中央寄りに一定の割合で撓みながら雌部材3の内部へ進入するようになる。このような構成によれば、押圧部分22Sがガイド面WPaを通過する際にアーム22に対する外力が一旦増えることになるため、押圧部分22Sとガイド面WPaとの係合によって、一対のアーム22を雌部材3に仮止めすることが可能である。
そして一対のアーム22が雌部材3に挿入され続けると、表側凸部23Fが係止溝36Sに到達し、裏側凸部23Bが開放口3Dに到達する。すると、係止溝36Sが表側挿入溝36aから拡開されているため、また係止縁32Sが裏側案内溝37から拡開されているため、左右方向の中央寄りに撓んでいた一対のアーム22が、これら係止溝36Sの形状及び係止縁32Sの形状に従って互いに左右方向の外側に広がる。これによって、表側凸部23Fが係止溝36Sの溝側壁に当接して、該表側凸部23Fが挿入口3P側へ移動し難くなる。また裏側凸部23Bが係止縁32Sの底縁に当接して、該裏側凸部23Bが挿入口3P側へ移動し難くなる。そして雌部材3に雄部材2が連結される。
次に、アーム孔24の内周面と括れ部31Cとの関係について、図1、図2、及び図7(a)(b)を参照して説明する。
一対のアーム22の各々に形成されたアーム孔24は、雄部材2と雌部材3とが連結した状態で、アーム孔24の内周面と括れ部31Cの外側面とが繋がるように形成されている。このアーム孔24の内周面は、雄部材2と雌部材3とが連結された状態で、上記平面視において、上記括れ部31Cの形状に倣う形状を有した第一内周面24aを同括れ部31C寄りに有している。またアーム孔24の内周面は、雄部材2と雌部材3とが連結された状態で、上記平面視において、雌部材3の外側に露出した膨頭部22Hの外側面の形状
に倣う形状を有した第二内周面24bを同外側面寄りに有している。
このような構成からなるバックル1によれば、雄部材2と雌部材3とが連結する状態で、雌部材3に形成された開口部SHが膨頭部22Hによって塞がれるとともに、アーム孔24における第一内周面24aが膨頭部22Hの外側面に繋がるようになる。それゆえに、雄部材2と雌部材3とが連結された状態では、雌部材3の内部に開口部SHから異物が入り込むことを抑えることが可能である。さらにアーム孔24の一部があたかも雌部材3の一部であるかのような外観を形成することが可能であるため、雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観が醸成される。
また、上記平面視において括れ部31Cの外側面の形状に倣う形状に形成された第一内周面24aをアーム孔24が有するため、雌部材3に対して如何なる方向に雄部材2がずれるとしても、アーム孔24が雌部材3の内部に向けて位置ずれする度合いは、概ね雄部材2が位置ずれする度合いと同程度のものとなる。このような雄部材2の位置ずれ量とは、通常、所定の範囲に抑えられることから、アーム孔24の位置ずれ量も、自ずと所定の範囲に抑えられることとなる。
ここで、アーム孔24の内周面が括れ部31Cの外側面に倣わない形状に形成されると、該アーム孔24の内周面と雌部材3の内部との距離が該内周面の各部位で互いに異なることになる。その結果、アーム孔24の内周面と雌部材3の内部との距離が相対的に短い方向へ雄部材2が位置ずれすると、アーム孔24を介して雌部材3の内部と外部とが連通することとなる。一方、上述したようにアーム孔24の第一内周面24aが括れ部31Cの外側面に倣う形状に形成されるとなれば、該アーム孔24の第一内周面24aと雌部材3の内部との距離が該第一内周面24aの各部位で等しくなる。その結果、雄部材2が位置ずれする方向に関わらず、雌部材3の内部に異物が入り込むことを抑えることが可能となる。
またアーム孔24の内周面が括れ部31Cの形状に倣う形状のみからなる構成と比較して、第二内周面24bが形成される分だけ、アーム孔24のサイズを大きく形成することが可能となる。そのため、バックル1の軽量化を図ること、加えてバックル1の製造に使用する材料の量が削減することが可能であるため、コストダウンを図ることが可能ともなる。
次に、雄部材2と雌部材3との連結を解除する際の押圧部分22Sと開放側連結壁WDとの関係について、図1、図2、及び図7(a)(b)を参照して説明する。
一対のアーム22が有する膨頭部22Hの各々は、該膨頭部22Hが有する押圧部分22Sが括れ部31Cにおいて挿入口3Pよりも開放口3D寄りとなるように形成されている。また一対のアーム22が有する膨頭部22Hは、上記平面視において、押圧部分22Sよりも挿入方向、すなわち開放口3Dに向かって、左右方向における突出量が急激に少なくなる形状に形成されている。
上記構成からなるバックル1においては、括れ部31Cにおける先端寄りに配置された押圧部分22Sが内側へ押圧されることによって、係止縁32S及び係止溝36Sと被係止部23との係合が解除される。この際、括れ部31Cにおける先端寄りに押圧部分22Sが配置されているため、バックルを利用する利用者の指も自ずと括れ部31Cにおける先端寄り、ひいては開放側連結壁WDに誘導されやすくなる。そして、このような部位に配置された押圧部分22Sが押圧されることになれば、膨頭部を雌部材の内部に押圧する力だけでなく、アーム22そのものを挿入口3Pから押し出す方向への力が雄部材2に加えられることとなる。そのため、雌部材3と雄部材2との連結を解除する際の操作性をさらに向上させることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態に係るバックルによれば、以下列記するような効果が得られるようになる。
(1)被係止部23と係止縁32S及び係止溝36Sとが係合する状態で、雌部材3に形成された開口部SHがアーム22の膨頭部22Hによって塞がれる。加えて、該膨頭部22Hに形成されたアーム孔24における第一内周面24aが上記平面視にて筒側面に倣う形状に形成されている。それゆえに、雄部材2と雌部材3とが連結された状態では、雌部材3の内部に開口部SHから異物が入り込むことを膨頭部22Hによって抑えることが可能である。さらにアーム孔24の一部があたかも雌部材3の一部であるかのような外観を形成することが可能である。
(2)雌部材3における括れ部31Cに開口部SHが形成される。それゆえに、雌部材3の外側に張り出すような側面に開口部SHが形成される構成と比較して、開口部SHを通して異物が入り込むことそれ自体を抑えることが可能である。そのうえ、雄部材2と雌部材3とが連結した状態では、上記平面視において、括れ部31Cが膨頭部22Hによって覆われることになるため、バックル1の機能的な一体感に基づく美観をさらに醸成することが可能となる。
(3)一対のアーム22が含まれる平面に対して開口部SH及び膨頭部22Hが面対称である。それゆえに、雄部材2における右側と左側とを反転させた状態で該雄部材2と雌部材3と連結させることが可能である。このため、バックル1の機能的な一体感に基づく美観を醸成すること、バックル1の側面、すなわち開口部SHからの異物侵入を回避させること、それらに加えて雄部材2と雌部材3との連結の態様を多様化することが可能となる。
(4)開口部SHを通して雌部材3の外側に露出した膨頭部22Hのうち、前記平面視において最も外側に突出する押圧部分22Sが、括れ部31Cにおける先端寄りに形成されている。それゆえに、雄部材2と雌部材3との連結を解除する際、バックル1を利用する利用者の指も自ずと括れ部31Cにおける先端寄り、すなわち開放側連結壁WDと接触するように誘導されることとなる。そして、このような部位に形成された押圧部分22Sを押圧することになれば、膨頭部22Hを内側に押圧する力だけでなく、アーム22そのものを雌部材3から押し出す方向の力が雄部材2に加えられることとなる。そのため、雄部材2を雌部材3から離脱させる時の操作性をさらに向上させることが可能となる。
(5)アーム孔24の内周面が、平面視において、雌部材3の形状に倣う第一内周面24aと、膨頭部22Hの外側面に倣う第二内周面24bとを有する。これにより、膨頭部22Hの剛性を保つことができ、且つ第二内周面24bが形成される分だけ、アーム孔24のサイズを大きくすることが可能となる。そのため、バックル1の軽量化を図ることが可能である。加えて、バックル1の製造に使用する材料の量が削減されるため、コストダウンを図ることも可能である。
(6)扁平筒状の雌部材3が挿入口3Pと対向した開放口3Dとを有する。そして雌部材3を構成する表壁31が、該表壁31に対向した平面視において開放口3Dからアーム22が露出しない形状に形成されている。一方、同雌部材3を構成する裏壁32が、該裏壁32に対向した平面視において開放口3Dからアーム22が露出する形状に形成されている。それゆえに、雄部材2と雌部材3とが連結された状態では、開口部SHが膨頭部22Hによって塞がれているため、挿入口3Pと開放口3Dとを挿入方向に連通する通路のみがバックル1に形成されることとなる。このような構成であれば、開口部SHから異物が入り込み難いことは当然のこと、挿入口3Pから入り込んだ異物はその進入方向に従って開放口3Dから排出されやすくなる。
なお、上記実施の形態は、以下のような態様をもって実施することもできる。
・アーム孔の内周面が、平面視にて括れ部31Cの形状に倣う第一内周面24aと、平面視にて膨頭部22Hの外側面の形状に倣う第二内周面24bとから構成されている。これを変更して、第二内周面24bが平面視において膨頭部22Hの外側面の形状とは異なる形状に形成されてもよく、アーム孔24の内周面が少なくとも第一内周面24aを有する構成であればよい。例えば第二内周面24bは、平面視において方形であっても半楕円形であってもよい。要は、アーム孔24の内周面が筒側面に倣うかたちでありさえすれば、上記(1)〜(4)に準じた効果を得ることは可能である。
・雌部材3の外側に露出した膨頭部22Hのうち平面視において最も外側に突出する押圧部分22Sが括れ部31Cにおける先端寄りに形成されている。これを変更して、押圧部分22Sが括れ部31Cにおける基端寄りに形成されてもよく、あるいは平面視において膨頭部22Hの外側面が挿入方向に沿った形状、すなわち押圧部分22Sが割愛された構成であってもよい。このような構成であっても、上記(1)〜(3)と同様な効果を得ることが可能である。
・一対のアームが含まれる平面に対して開口部SHと膨頭部22Hとが面対称に形成されている。これを変更して、一対のアームが含まれる平面に対して開口部SHと膨頭部22Hとが非対称に形成されてもよい。このような構成であっても、上記(1)、(2)に準じた効果を得ることが可能である。要は、雄部材2と雌部材3とが連結する状態で、開口部SHに嵌挿された膨頭部22Hが開口部SHを塞ぎ、且つ雌部材3の外側でアーム孔24の内周面と筒側面とが繋がるように一対のアーム22が形成され、アーム孔24の内周面が平面視にて筒側面の形状に倣う形状であればよい。
・雌部材3が括れ部31Cを有するとともに、括れ部31Cを含むように開口部SHが形成され、且つ平面視において膨頭部22Hが括れ部31Cを覆う形状に形成されている。これを変更して、雌部材3が例えば矩形筒状に形成され、上述した括れ部31Cが雌部材3から割愛される構成であってもよい。このような構成であっても、上記(1)に準じた効果を得ることが可能である。
・開口部SHの挿入口3P寄りの外縁において、アーム22の左側及び右側における外側面が係止されるようにしてもよい。要は、雌部材に雄部材が挿入され且つ連結されるバックルであって、雄部材に設けられた一対のアームの基端部分及び先端部分が雌部材に包含されるバックルであればよい。
・雌部材3における開放口3Dが割愛される構成であってもよく、このような構成であっても、上記(1)〜(5)に準じた効果を得ることは可能である。
・雄部材2にブリッジ25が配設されるようにしたがこれに限らず、ブリッジ25が割愛される構成であってもよい。例えば一対のアーム22の間に、基部21からアーム22の挿入方向に向けて突出するとともに、アーム22を雌部材3に挿入する際に雄部材2を案内する機能を備えたいわゆるセンターバーを設けるようにしてもよい。このようにしても、アーム22の間隔を広げようとする外力がアーム22に作用し難くすることができる。この場合、雌部材3の内部には、仕切板38の代わりに上記センターバーを案内するセンターバー案内部を仕切板38が設けられていた位置に配設することが必要となる。
・基端位置決めリブ27又は先端位置決めリブ28が割愛される構成であっても、上述した(1)〜(6)に準じた効果を得ることは可能である。ちなみに、雌部材3の内側面に凸リブが形成され、雌部材3に雄部材2が連結された状態で一対のアームが該凸リブに押される構成であれば、基端位置決めリブ27及び先端位置決めリブ28が割愛される構
成であっても、雄部材2のがたつきを軽減させることができる。
・仕切板38を設ける構成としたが、これに限られず、仕切板38が割愛される構成であってもよい。
・ベルト取り付け部39には、3個の有底穴が設けられているとしたがこれに限らず、有底穴を何個でも設けてもよいし、あるいは有底穴を設けないようにしてもよい。
・バックル1により締結されるベルトがその長さを変更可能に保持されるベルト保持部26を雌部材3に形成し、該ベルトの長さを変更不可能に取り付けられるベルト取り付け部39を雄部材2に形成するようにしてもよい。このようにしても、バックル1の締結時におけるベルトの長さを変更することができる。
C…円弧、1…バックル、2…雄部材、3…雌部材、21…基部、22…アーム、22H…膨頭部、22S…押圧部分、23…被係止部、23F…表側凸部、23B…裏側凸部、24…アーム孔、24a…第一内周面、24b…第二内周面、25…ブリッジ、25a…端部、25b…中間部、26…ベルト保持部、27…基端位置決めリブ、28…先端位置決めリブ、31…表壁、31p…表側挿入縁、31d…表側開口縁、31C…括れ部、32…裏壁、32p…裏側挿入縁、32d…裏側開口縁、32S…係止縁、3P…挿入口、3D…開放口、WP…挿入側連結壁、WD…開放側連結壁、WPa…ガイド面、SH…開口部、36…表側案内溝、36a…表側挿入溝、36S…係止溝、37…裏側案内溝、38…仕切板、39…ベルト取り付け部。

Claims (5)

  1. 可撓性を有した一対のアームの各々における先端に膨頭部が設けられ、該膨頭部の各々には、前記一対のアームが含まれる平面に対向する平面視方向に貫通するアーム孔と被係止部とが設けられる雄部材と、
    前記一対のアームが挿入される筒端と、前記挿入された前記一対のアームにおける前記膨頭部が嵌挿される一対の開口部が形成された筒側面とを有する扁平筒状に形成され、前記被係止部と係合して前記雄部材の移動を係止する係止部を有する雌部材と
    を備えるバックルであって、
    前記被係止部と前記係止部とが係合する状態で、前記嵌挿された前記膨頭部が前記開口部を塞ぎ、且つ前記雌部材の外側で前記アーム孔の内周面と前記筒側面とが繋がるように前記一対のアームが形成され、前記アーム孔の内周面が前記平面視にて前記筒側面の形状に倣う形状である
    ことを特徴とするバックル。
  2. 前記筒側面は、前記一対のアームが挿入される方向における中央部が前記平面視にて括れた形状に形成されるとともに、該括れた部分を含むように前記開口部が形成され、
    前記膨頭部は、前記平面視にて前記括れた部分を覆う形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のバックル。
  3. 前記開口部及び前記膨頭部が、前記一対のアームが含まれる平面に対して面対称である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のバックル。
  4. 前記被係止部は、前記一対のアームの各々が内側に撓むことによって前記係止部との係合を解除するものであり、
    前記雌部材の外側に露出した前記膨頭部のうち、前記平面視にて最も外側に突出する押圧部分が、前記括れた部分における前記先端寄りに形成されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のバックル。
  5. 前記アーム孔の内周面は、前記平面視にて前記筒側面の形状に倣う部分と、前記平面視にて前記雌部材の外側に露出した前記膨頭部の外側面の形状に倣う部分とから構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のバックル。
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