JP5902739B2 - バックル - Google Patents

バックル Download PDF

Info

Publication number
JP5902739B2
JP5902739B2 JP2014057154A JP2014057154A JP5902739B2 JP 5902739 B2 JP5902739 B2 JP 5902739B2 JP 2014057154 A JP2014057154 A JP 2014057154A JP 2014057154 A JP2014057154 A JP 2014057154A JP 5902739 B2 JP5902739 B2 JP 5902739B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
arms
female member
male member
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014057154A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014133160A (ja
Inventor
学 川口
学 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP2014057154A priority Critical patent/JP5902739B2/ja
Publication of JP2014133160A publication Critical patent/JP2014133160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5902739B2 publication Critical patent/JP5902739B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Buckles (AREA)

Description

本発明は、雌部材に雄部材が着脱自在に連結するバックルに関する。
従来から、例えば特許文献1に記載のように、雄部材と雌部材とから構成されるバックルが知られている。
特許文献1に記載の雄部材には、先端に被係止部を有した互いに面対称な形状である一対のアームが、基部から延びるように設けられている。また、各アームの中央には、直線状のセンターバーが、基部から延びるように設けられている。
一方、雌部材には、一対のアームが挿入される挿入口を有した扁平筒状の収容部が、上記一対のアーム及び上記センターバーが内部に収容されるように設けられている。また、この収容部の中央には、上記センターバーに設けられたガイド溝に嵌め合ことで該センターバーを案内する突条が設けられている。また、雌部材の収容部における内側面には、雄部材の被係止部に係合される係止部が形成されている。
このように構成されるバックルでは、雄部材と雌部材とが面方向に対向された状態で、雌部材に雄部材が差し込まれることにより連結動作が行なわれる。そして、雄部材の各アームの係止部が雌部材の収容部のガイド溝に案内されるとともに、雄部材のセンターバーが雌部材のガイド片に案内されることにより、雌部材の係止部に雄部材の被係止部が係合されるようになる。
特開2007−229307号公報
ところで近年では、例えば片方の手に荷物を持っている場合であっても連結動作及び分離動作が行えるように、片手で操作可能なバックルが強く望まれている。特許文献1に記載のバックルでは、片手での操作に対する考慮が十分になされていないため、片手での操作が手先の器用なユーザーに限定されてしまう。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、その目的は、操作性を高めたバックルを提供することにある。
上記課題を解決するバックルは、一対のアームが基部から延びる雄部材と、前記一対のアームが挿入される挿入口を一方の端部に有した雌部材とを備え、前記雌部材は、表壁、裏壁、および、前記表壁の四隅の中で前記挿入口寄りの二隅と前記裏壁の四隅の中で前記挿入口寄りの二隅とを連結する一対の挿入側連結壁とを備え、前記挿入口が、前記表壁、前記裏壁、および、前記挿入側連結壁によって縁取られ、前記雌部材に前記雄部材が連結された連結状態で、前記雄部材における前記基部と前記雌部材における前記一方の端部とが当接するバックルにおいて、前記一対のアームの各々における外側面は、前記一対のアームの挿入方向における中間部分において外側に張り出すような湾曲した形状を有し、前記一対のアームが前記挿入口に挿入されるとき、前記中間部分が前記挿入口の縁を構成する前記挿入側連結壁の内側面を通過する前まで、前記一対のアームを互いに近づけるように、前記一対のアームの外側面は前記挿入口の縁を構成する前記挿入側連結壁の内側面によって押込まれ、それによって、前記一対のアームに対する外力が一旦増え、前記雄部材を前記雌部材に仮止めできるように構成され、前記中間部分が前記挿入口の縁を構成する前記挿入側連結壁の内側面を通過した後の挿入においては、前記挿入口の縁を構成する前記挿入側連結壁の内側面による押込みが弱められた状態であって、かつ、前記雄部材を前記雌部材に仮止めする状態を、前記連結状態に到達するまで、前記挿入方向とは反対方向の移動によって形成可能とすることを要旨とする。
上記バックルにおいて、前記雄部材は、前記一対のアームに被係止部を有し、前記雌部材は、前記被係止部に係合して前記一対のアームを係止する係止部と、前記被係止部を前記係止部まで案内し、その案内過程で前記一対のアームの先端部を互いに接近させたのちに離間させるように変位させる案内部とを有し、前記案内部は、前記仮止めする状態が形成されてからさらに前記一対のアームが前記挿入口に挿入され続けるときに前記被係止部が到達する部位であることが好ましい。
上記バックルにおいて、前記案内部は、前記案内過程で前記一対のアームの先端部を互いに接近させて前記一対のアームの外側面に対する前記挿入側連結壁の押込みを解除させることが好ましい。
上記バックルにおいて、前記雄部材は、前記一対のアームを接続するとともに前記連結状態で前記雌部材に収容される接続部材を有し、前記仮止めする状態では前記接続部材が前記挿入口よりも前記基部側に位置することが好ましい。
上記バックルによれば、雄部材を雌部材に仮止めできるため操作性が高められる。
本発明に係るバックルの一実施の形態について、その表側から見たバックルの斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係るバックルの裏側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雄部材の表側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雄部材の裏側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雌部材の表側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係る雌部材の裏側から見た斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態に係るバックルの表側から見た平面視構造を示す平面図。 同実施の形態に係るバックルの表側から見た平面視構造を示す平面図であって、案内過程において一対のアームが最も接近した状態を示す平面図。 同実施の形態に係るバックルの操作方法の一例を示す斜視図。 同実施の形態に係るバックルの操作方法の一例を示す斜視図。
以下、本発明に係るバックルの一実施の形態について図を参照して説明する。まず、バックル1の全体構造について図1及び図2を参照して説明する。
バックル1の雄部材2における基部21には、可撓性を有した一対のアーム22が該基部21から延びるように形成されている。またバックル1の雌部材3は、扁平した筒状に形成され、扁平方向に広がる互いに対向した第一の筒側壁としての表壁31と第二の筒側壁としての裏壁32とを有している。
この雌部材3における一方の筒端(図1及び図2における右側の筒端)には、一対のアーム22が挿入される挿入口3Pが形成され、また他方の筒端には、挿入口3Pに対向した開放口3Dが形成されている。以下、挿入口3Pから開放口3Dに向けた方向を挿入方向とし、一対のアーム22が並ぶ方向を左右方向する。またバックル1における表壁31側を表側とし、バックル1における裏壁32側を裏側とする。
図3及び図4に示されるように、雄部材2が有する左右一対のアーム22の各々は、該一対のアーム22が含まれる平面と対向する平面視において、先端寄りが膨大するように形成されている。また右側のアーム22における右外側面、及び左側のアーム22における左外側面は、同じく一対のアーム22が含まれる平面と対向する平面視において、その挿入方向における中間部分であるアーム係止部22Sが左右方向の外側に張り出すように湾曲した形状に形成されている。すなわち、これら一対のアーム22の外側面は、当該一対のアーム22の外側面によって形成される雄部材2の外形が先細りするように屈曲している。こうした構成であれば、一対のアーム22を雌部材3に挿入する際に、その先細った部分の面22aが一対のアーム22のガイドとして機能することになる。これにより、雌部材3への雄部材2の挿入に関わる操作性を高めることができる。
上述のような外形を有する一対のアーム22の先端寄りには、それぞれ被係止部23が形成されている。被係止部23は、アーム22の表面に突設された第一の被係止凸部として一対の表側凸部23Fと、アーム22の裏面に突設された第二の被係止凸部としての裏側凸部23Bとによって構成されている。また一対のアーム22の先端寄りには、断面が菱形状を成してアーム22が延びる方向(上記挿入方向)に延びるアーム孔24が該アーム22の表側から裏側までを貫通するように形成されている。そして一対のアーム22が含まれる平面に対して面対称となるように、すなわち表側から見た一対のアーム22の構造と裏側から見た一対のアーム22の構造とが同一となるように、雄部材2は形成されている。なお、上述したようなアーム孔24が一対のアーム22の各々に設けられているため、アーム22の強度が確保されつつ、雄部材2が例えば樹脂成型によって形成される際には、ひけが発生してしまうことを回避することが可能である。
ちなみに、アーム22の基端寄りにおける表面及び裏面には、それぞれ基端位置決めリブ27が配設され、またアーム22の先端寄りにおける表面及び裏面には、それぞれ先端位置決めリブ28が配設されている。このような位置決めリブが形成された構成では、雌部材3に雄部材2が連結される際に、一対のアーム22の外側面と雌部材3の内表面との距離が、基端位置決めリブ27及び先端位置決めリブ28が形成された部位、すなわち一対のアーム22における基端と先端とにおいて特に短くなる。そのため、雌部材3に雄部材2が連結された状態では、バックル1の厚み方向において、雌部材3に対する雄部材2の位置ずれ(がたつき)を抑えることが可能である。
一対のアーム22は、互いに対向する内側面に倣い面22bを有している。倣い面22bは、一対のアーム22が含まれる平面に対向する平面視にて、雌部材3に雄部材2が連結された状態において、雌部材3に収容されるとともに後述する雌部材3の表側挿入縁31pと裏側挿入縁32pに倣うような面である。また倣い面22bは、一対のアーム22が有する表側凸部23F、裏側凸部23Bの案内過程において、一対のアーム22が撓んで最も近づいたときに、上記表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pに重なるように形成されている。そして雄部材2には、基部21の縁、一対のアーム22の内側面の縁によって、上記左右方向における幅がアームの先端側で幅狭となる空間領域が形成される。
また、一対のアーム22において互いに対向する内側面であって上記倣い面22bよりも先端側には、接続部材として、一対のアーム22を互いに繋ぐ可撓性を有した帯状のブリッジ25が、アーム22の先端寄りであって、且つ被係止部23よりも基端寄りに形成されている。このブリッジ25における両端部25aの各々は、一方のアーム22から他方のアーム22に向けて延びるように形成されている。詳述すると、一方のアーム22に接続されるブリッジ25の端部25aは、該アーム22に外力が加えられていない状態(図3及び図4に示される状態)で、該アーム22の基端を中心として該アーム22とブリッジ25との接続部が描く円弧Cの接線方向と一致するように形成されている。またブリッジ25における中間部25bは、一方のアーム22と他方のアーム22との中間において基部21に向けて凸状に湾曲するように形成されている。このため、一対のアーム22に対する過度の外力が該一対のアーム22の間隔を広げる方向に作用する場合であっても、一対のアーム22の各々とブリッジ25との接続部にはせん断力が発生し難くなる。すなわち、一対のアーム22の機械的強度、ひいては雄部材2の機械的強度を高めることができる。また湾曲した中間部25bは、雄部材2と雌部材3との連結が完了するのにあわせて、頂点が雌部材3に収容されるかたちに形成されている。こうした構成の雄部材2においては、上記空間領域がブリッジ25によって区画されて把持孔としての操作孔Aが形成される。この操作孔Aは、一対のアーム22が含まれる平面と対向する平面視において、指が入る程度の大きさを有している。こうした構成の雄部材2においては、この操作孔Aに挿入した指を用い、倣い面22bならびにブリッジ25に指を当接させることでアーム22の先端側、すなわち挿入方向に向かって雄部材2を移動させることができる。反対に、基部21に指を当接させることで挿入方向とは反対方向に雄部材2を移動させることができる。なお、基部21に対してアーム22とは反対側には、バックル1によって締結されるベルトがその長さを可変にするように保持されるベルト保持部26が架設されている。
図5及び図6に示されるように、雌部材3における表壁31は、表側から見て、内側に向けて張り出すように湾曲した四つの縁によって囲まれるX字状に形成されている。また雌部材3における裏壁32は、裏側から見て、内側に向けて張り出すように湾曲した四つの縁によって囲まれるX字状に形成されている。これら雌部材3を構成する表壁31の四隅と裏壁32の四隅においては、挿入口3P寄りの一対の挿入側連結壁WPと開放口寄りの一対の開放側連結壁WDとによって表壁31と裏壁32とが互いに連結されている。さらに一対の挿入側連結壁WPにおける内側面には、雌部材3に雄部材2が連結された状態で一対のアーム22の基端における外側面と整合するようなガイド面WPaが形成されている。そして雌部材3の挿入方向における一方の筒端には、挿入方向と平行な方向から見て矩形状の挿入口3Pが、上記表壁31、裏壁32、及び挿入側連結壁WPによってその四辺を縁取られるかたちに形成されている。また雌部材3の挿入方向における他方の筒端には、挿入方向と平行な方向から見て矩形状の開放口3Dが、上記表壁31、裏壁32、及び開放側連結壁WDによってその四辺を縁取られるかたちに形成されている。
雌部材3が有する挿入口3Pの開口縁には、表壁31において挿入口3P寄りの縁であり湾曲部を構成する表側挿入縁31pと、裏壁32において挿入口3P寄りの縁であり湾曲部を構成する裏側挿入縁32pとが含まれている。
これら表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pは、それぞれ開放口3Dに向けて、すなわち挿入方向に向けて張り出すように湾曲した形状に形成されて、表壁31の外表面及び裏壁32の外表面と対向する平面視において互いに重なるように形成されている。また表壁31の外表面及び裏壁32の外表面と対向する平面視においては、表側挿入縁31p及び表側開口縁31dが一対のアーム22の外形に倣うように、表壁31及び裏壁32の外形が形成されている。
そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、上記一対のアーム22が含まれる平面に対して面対称となるように、挿入口3Pが形成されている。また雌部材3に雄部材2が連結された状態では、表壁31の外表面と対向する平面視において、表壁31によって構成される挿入口3Pの縁から上記一対のアーム22が露出しないように、表壁31が形成されている。また雌部材3に雄部材2が連結された状態では、裏壁32の外表面と対向する平面視において、裏壁32によって構成される挿入口3Pの縁から上記一対のアーム22が露出しないように、裏壁32が形成されている(図1及び図2参照)。
このような構成によれば、雌部材3に雄部材2が連結された状態において、雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観が高められる。また、このような構成からなる挿入口3Pによれば、雌部材3における挿入口3Pと一対のアーム22における先端部とが互いに面対称であるため、雌部材3に雄部材2が連結される際に、一対のアーム22が挿入口3Pに挿入されやすくなる。
一方、雌部材3が有する開放口3Dの開口縁には、表壁31において開放口3D寄りの縁である表側開口縁31dと、裏壁32において開放口3D寄りの縁である裏側開口縁32dとが含まれている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、上記一対のアーム22が含まれる平面に対して非対称となるように、開放口3Dが形成されている。
詳述すると、上記表側開口縁31dは、挿入口3Pに向けて張り出すように湾曲した形状に形成されている。また表壁31の外表面と対向する平面視においては、表側挿入縁31p及び表側開口縁31dが一対のアーム22の外形に倣うように、表壁31の外形が形成されている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、表壁31の外表面と対向する平面視において、表壁31によって構成される開放口3Dの縁から上記一対のアーム22が露出しないように、表壁31が形成されている(図1及び図2参照)。このような構成によれば、上記挿入口3Pと同じく、雌部材3に雄部材2が連結された状態において、雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観が高められる。
また裏側開口縁32dも、上記表側開口縁31dと同じく、挿入口3Pに向けて張り出すように湾曲した形状に形成されている。しかも裏側開口縁32dは、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上記表側開口縁31dよりも挿入口3Pに向けてさらに窪んだ係止縁32Sを有している。この係止縁32Sは、裏壁32の外表面と対向する平面視において、挿入口3Pに最も近い縁であって左右方向に延びる底縁と、該底縁における左右方向の両端から挿入方向に延びる一対の側縁とから構成されている。そして雌部材3に雄部材2が連結された状態では、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上記係止縁32Sが形成される分、裏壁32によって構成される開放口3Dの縁から上記一対のアーム22が露出するようになる。
なお、雌部材3に雄部材2が連結された状態では、上記係止縁32Sを構成する底縁及び側縁と上記一対の裏側凸部23Bとが当接し、且つ上記一対の裏側凸部23Bのみが係止縁32Sから露出する形状に裏壁32は形成されている(図1及び図2参照)。そして雌部材3に雄部材2が連結される状態では、上記一対のアーム22が有する裏側凸部23Bが係止縁32Sの底縁及び側縁に当接して、該裏側凸部23Bが挿入口3P側へ移動し難くなる。このような構成によれば、開放口3Dの一部が裏側凸部23Bに対する係止部として機能することになるため、このような係止部が別途形成される構成と比較して、雌部材3の構成をより簡便なものとすることが可能である。
また係止縁32Sにおける裏壁32の厚さは、裏側凸部23Bの厚さよりも大きくなるように形成されている。このような構成によれば、裏側凸部23Bと係止縁32Sとが係合する状態で、該裏側凸部23Bが裏壁32の外表面から突出しなくなる。そのため、一対のアーム22に形成された裏側凸部23Bと裏壁32に形成された係止縁32Sとの係合が外部からの干渉を受け難くなる。その結果、予期せぬ原因によって雄部材2と雌部材3との連結が解除されることを抑えることが可能である。
表壁31における内表面には、図6に示されるように、挿入方向に延びる表側案内溝36が形成されている。案内部を構成する表側案内溝36は、表側挿入縁31pから開放口3Dに向けて溝幅が一定の割合で狭くなるように形成された表側挿入溝36aと、上記表側挿入溝36aの開放口3D側に拡開された係止溝36Sとを有している。この係止溝36Sを構成する溝側壁は、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上述した係止縁32Sと重なるように形成されている。そして雄部材2が雌部材3に挿入される際には、上記一対のアーム22が有する表側凸部23Fが、表側挿入溝36aの溝側壁に摺接して係止溝36Sまで案内される。そして雌部材3に雄部材2が連結される状態では、上記一対のアーム22の表側凸部23Fが係止溝36Sの溝側壁に当接して、該表側凸部23Fが挿入口3P側へ移動し難くなる。
また裏壁32における内表面には、図5に示されるように、挿入方向に延びる裏側案内溝37が形成されている。案内部を構成する裏側案内溝37は、裏側挿入縁32pから係止縁32Sまで溝幅が狭くなるように形成されている。この裏側案内溝37を構成する溝側壁は、裏壁32の外表面と対向する平面視において、上述した表側挿入溝36aと重なるように形成されている。そして雄部材2が雌部材3に挿入される際には、上記一対のアーム22が有する裏側凸部23Bが、裏側案内溝37の溝側壁に摺接して係止縁32Sまで案内される。すなわち、雄部材2が雌部材3に挿入されるにつれて一対のアーム22の先端部は、各凸部23F,23Bが案内溝36,37に案内される案内過程において、互いに接近するように変位したのち、表側凸部23Fが係止溝36Sに,裏側凸部23Bが係止縁32Sに係合することで互いに離間するように変位する。
さらに雌部材3には、上述した挿入口3P及び開放口3Dに加え、上記挿入方向と直交する方向において互いに対向する一対のアーム挿通孔SHが形成されている。開口部としての一対のアーム挿通孔SHは、左右方向と平行な方向から見て、表壁31、裏壁32、挿入側連結壁WP、及び開放側連結壁WDによって四辺を縁取られた矩形状に形成されている。また一対のアーム挿通孔SHの開口縁は、上述した一対のアーム22が有するアーム孔24の内周面24aに倣うかたちに形成されている。これら一対のアーム挿通孔SHは、雌部材3に雄部材2が連結された状態で、一対のアーム22の各々のアーム孔24が雌部材3の外側に露出し、且つ一対のアーム挿通孔SHの各々がアーム22によって塞がれるかたちに形成されている。このような構成によれば、アーム孔24の内周面24aの形状がアーム挿通孔SHの開口形状に倣うことになる(図1及び図2参照)。そのため、バックル1における雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観が醸成されつつ、一対のアーム挿通孔SHから雌部材3の内部へ異物が入り込むことを抑えることが可能である。またアーム挿通孔SHの開口縁は、表側凸部23Fと係止溝36Sとの係合、及び裏側凸部23Bと係止縁32Sとの係合の双方が解除される位置まで、一対のアーム22を互いに接近可能な形状に形成されている。すなわち、雄部材2と雌部材3との連結を解除する際には、このアーム挿通孔SHに露出しているアーム22の外側面を用いて一対のアーム22を互いに接近させるように押圧したのち、雄部材2を挿入方向とは反対方向へと移動させる。
また雌部材3の内部には、上記表側案内溝36における左右方向の中央と上記裏側案内溝37における左右方向の中央とを連結する仕切板38が挿入方向に延びるように形成されている。このような構成からなる仕切板38が形成されることによって、雌部材3における表壁31が撓んだり裏壁32が撓んだりすることが抑えられるようになっている。また雌部材3における挿入方向の端部には、バックル1によって締結されるベルトがその長さを変更不可能なように取り付けられるベルト取り付け部39が設けられている。このベルト取り付け部39には、バックル1の軽量化を図るべく、3個の有底穴が設けられている。そしてこのベルト取り付け部39の縁と挿入口3Pに向けて張り出すように湾曲した表側開口縁31dとによって、表壁31に対向する面の平面視において、連結状態にあるバックル1における操作孔Aと同じ形状に形成され、該操作孔Aと挿入方向にて対向する操作孔Bが形成されている。こうした操作孔Bを設けることによって、雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観が高められる。
そして図7に示されるように、一対のアーム22が挿入口3Pから挿入方向に挿入されると、まずアーム22の外側面の面22aがガイド面WPaに摺接しつつ、一対のアーム22の先端が雌部材3の内部に進入する。次いでアーム22の表面に突設された一対の表側凸部23Fが表側挿入溝36aに沿って係止溝36Sまで案内される。またアーム22の裏面に突設された一対の裏側凸部23Bが裏側案内溝37に沿って開放口3Dまで案内される。
この際、一対のアーム22の各々における外側面は、アーム係止部22Sにおいて左右方向の外側に張り出すような形状に形成されている。そして一対の挿入側連結壁WPにおけるガイド面WPaは、一対のアーム22の基端における外側面と整合する形状に形成されている。そのため、一対のアーム22が雌部材3に挿入されると、一対のアーム22の各々における外側面がガイド面WPaよりも外側に張り出す分、アーム22の外側面がガイド面WPaによって左右方向の中央寄りに押されることとなる。その結果、アーム係止部22Sがガイド面WPaに位置するときに、一対のアーム22が左右方向の中央寄りに大きく撓むようになる。そしてアーム係止部22Sがガイド面WPaを通過すると、アーム22の外側面に対するガイド面WPaの押込みが解除されて、一対のアーム22における撓みが表側挿入溝36a及び裏側案内溝37の案内に従うものとなる。なお、表側挿入溝36a及び裏側案内溝37の溝幅は、挿入口3Pから開放口3Dに向けて一定の割合で狭くなるように形成されている。そのため、上記表側挿入溝36a及び裏側案内溝37の案内に従って一対のアーム22が挿入されると、一対のアーム22は左右方向の中央寄りに一定の割合で撓みながら雌部材3の内部へ進入するようになる。このような構成によれば、アーム係止部22Sがガイド面WPaを通過する際にアーム22に対する外力が一旦増えることになるため、アーム係止部22Sとガイド面WPaとの係合によって、一対のアーム22を雌部材3に仮止めすることが可能である。
そして一対のアーム22が雌部材3に挿入され続けると、表側凸部23Fが係止溝36Sに到達し、裏側凸部23Bが開放口3Dに到達する。すると、係止溝36Sが表側挿入溝36aから拡開されているため、また係止縁32Sが裏側案内溝37から拡開されているため、左右方向の中央寄りに撓んでいた一対のアーム22が、これら係止溝36Sの形状及び係止縁32Sの形状に従って互いに左右方向の外側に広がる。これによって、表側凸部23Fが係止溝36Sの溝側壁に当接して、該表側凸部23Fが挿入口3P側へ移動し難くなる。また裏側凸部23Bが係止縁32Sの底縁に当接して、該裏側凸部23Bが挿入口3P側へ移動し難くなる。そして雌部材3に雄部材2が連結される。
また、こうした雄部材2と雌部材3との連結によって、内側面の倣い面22b及びブリッジ25が雌部材3に収容されるため、雄部材2の操作孔Aの一部が雌部材3の表壁31及び裏壁32に覆われることになる。しかしながら、本実施形態では、表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pが開放口3Dに向けて張り出すように湾曲した形状をなしており、またブリッジ25の中間部25bの頂点が、表側凸部23Fと係止溝36Sとの係合、裏側凸部23Bと係止縁32Sとの係合にあわせて雌部材3に収容される。そのため操作孔Aは、その一部が表壁31及び裏壁32によって覆われたとしても、一対のアームが含まれる平面に対向する平面視にて指が入る程度の大きさが維持される。このように操作孔Aにおいては、雌部材3に雄部材2が連結されるまで指が入る程度の大きさが維持されることから、操作孔Aに挿入した指を用いて雌部材3に雄部材2を挿入し続けることができる。
また、図8に示されるように、表側凸部23Fが係止溝36Sに、裏側凸部23Bが開放口3Dに到達する直前に、一対のアーム22が最も接近した状態となる。本実施形態ではこのとき、一対のアーム22が含まれる平面に対向する平面視にて、一対のアーム22の倣い面22bが表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pに重なるように構成されている。ここで、この一対のアーム22が最も接近するとき、すなわち倣い面22b間における左右方向の幅が最も幅狭な状態において、倣い面22bが雌部材3の外部に位置しているとなれば、操作孔Aに挿入されている指が接近した倣い面22bによって圧迫されてしまう虞がある。この点、上述した構成によれば、倣い面22b間における幅が最も幅狭になるときには、倣い面22bが雌部材3外部に位置することがない。これにより、操作孔Aに挿入した指が倣い面22bによって圧迫されることを抑えることができる。また、倣い面22bを用いて雄部材2を雌部材3に挿入する際に、表側凸部23F及び裏側凸部23Bが係止溝36S及び係止縁32Sに係合する直前の位置まで雄部材2を挿入することができる。その結果、倣い面22bによる指の圧迫を抑えつつ、倣い面22bを用いた雄部材2と雌部材3との連結を確実に行うことができる。
(操作方法)
次に、上述した構成のバックル1の操作方法の例について図9及び図10を参照して説明する。図9及び図10は、バックルの操作方法の一例を示した斜視図である。より詳しくは、図9は、雌部材3の操作孔Bを用いることなく、雄部材2と雌部材3とを連結させるときの途中経過を示した斜視図である。図10は、雌部材3の操作孔Bを用いて、雄部材2と雌部材3とを連結させるときの途中経過を示した斜視図である。
まず、雌部材3の操作孔Bを用いることなく雄部材2と雌部材3とを連結させる際の操作方法について、図9を参照して説明する。
図9に示されるように、この操作方法においてはまず、雄部材2の操作孔Aに人差し指を挿入して雄部材2を保持する。この際、人差し指の腹がブリッジ25側となるように操作孔Aに人差し指を挿入する。続いて、雌部材3の挿入口3Pと雄部材2の一対のアーム22とを挿入方向で対向させるべく、雄部材2を人差し指で保持したまま中指と親指とを用い、雌部材3をベルト取り付け部39との連結部分付近で挟持する。そして、ブリッジ25の中間部25b及び各アーム22の内側面の倣い面22bを利用して人差し指の腹で雄部材2を雌部材3の挿入口3Pへと挿入する。雄部材2が雌部材3に挿入され続けると、雄部材2の各凸部23F,23Bが雌部材3の各案内溝36,37によって案内されて、表側凸部23Fが係止溝36Sに、裏側凸部23Bが係止縁32Sに係合する。これをもって雄部材2と雌部材3との連結が完了する。
次に、雌部材3の操作孔Bを用いて雄部材2と雌部材3とを連結させる際の操作方法について、図10を参照して説明する。
図10に示されるように、この操作方法においてもまず、雄部材2の操作孔Aに人差し指を挿入して雄部材2を保持する。この際、人差し指の腹がブリッジ25側となるように操作孔Aに人差し指を挿入する。続いて、雌部材3の挿入口3Pと雄部材2の一対のアーム22とを挿入方向で対向させるべく、雄部材2を人差し指で保持したまま、親指の腹が開放口3D側となるように親指を雌部材3の操作孔Bに挿入して雌部材3を支持する。そして、ブリッジ25の中間部25b及び各アーム22の内側面の倣い面22bを利用して人差し指の腹で雄部材2を雌部材3の挿入口3Pへと挿入する。雄部材2が雌部材3に挿入され続けると、雄部材2の各凸部23F,23Bが雌部材3の各案内溝36,37によって案内されて表側凸部23Fが係止溝36Sに、裏側凸部23Bが係止縁32Sに係合する。これをもって雄部材2と雌部材3との連結が完了する。このように、雌部材3の操作孔Bを用いることによって、雄部材2と雌部材3とを連結させる操作方法に関する自由度が向上する。その結果、バックルの操作性をさらに高めることができる。
上述した片手による連結操作においては、ブリッジ25の中間部25bが、表側凸部23Fと係止溝36Sとの係合、裏側凸部23Bと係止縁32Sとの係合にあわせて、その頂点が雌部材3に収容される。そのため、ブリッジ25を利用して雄部材2を操作していた人差し指は、各凸部23F,23Bの係合時に表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pに接触することになる。これにより、雌部材3に雄部材2が連結されたことをユーザーに対して触覚を通じて通知することができる。
次に、雄部材2と雌部材3とを分離させる際の操作方法について説明する。雄部材2と雌部材3とを分離させる際にはまず、人差し指及び親指の腹を用いて、雌部材3のアーム挿通孔SHから露出している各アーム22を支持したのち、各凸部23F,23Bの係合が解除される位置まで互いに接近させるように各アーム22を押圧する。そして押圧されている状態を維持したまま、各アーム22を挿入方向とは反対方向へと押し出す。これにより、一対のアーム22が弾性力によって互いに離間しようとしても、表側凸部23Fが表側挿入溝36a、裏側凸部23Bが案内溝36,37の溝側壁に当接する。こうして表側凸部23Fと係止溝36Sとの係合状態、裏側凸部23Bと係止縁32Sとの係合状態がともに解除される。このとき、互いに離間しようとする一対のアーム22は、各案内溝36,37が挿入口3Pから開放口3Dにかけて幅狭となっているため、上記弾性力の反力として各案内溝36,37の溝側壁から挿入方向とは反対方向への力を受けることとなる。すなわち、挿入方向とは反対方向への雄部材2の移動が促進されることから、雌部材3から雄部材2を分離させる際の操作方法に関わる操作性が高められることになる。
係合状態が解除されると、雄部材2の操作孔Aに人差し指を挿入する。この際、人差し指の爪側がブリッジ25側となるように挿入する。そして、人差し指の腹を用いて、雄部材2の基部21を挿入方向とは反対方向に向かって移動させることで、雄部材2の各アーム22が雌部材3の挿入口3Pから引き抜かれる。これをもって雌部材3と雄部材2との分離が終了する。
ここで、一対のアーム22の外側面によって形成される雄部材2の外形は、先細りする形状をなしている。この先細った部分を構成する面22aは、他の外側面よりも挿入方向に対してより傾斜している外側面である。こうした外側面に作用する力は、挿入方向に沿った方向へ向かう力へと効率よく変換される。このことから、アーム22の外側面を屈曲させることによって、人差し指及び親指を用いて雄部材2を挿入方向とは反対方向に押し出す際に必要とされる力を小さくすることもできる。その結果、雄部材2と雌部材3との分離に関わる操作性を高めることもできる。
以上説明したように、本実施の形態に係るバックルによれば、以下列記するような効果が得られるようになる。
(1)雄部材2は、基部21の縁、一対のアーム22の内側面の縁によって、左右方向にける幅がアーム22の先端側で幅狭となる空間領域を有している。またこの空間領域は、ブリッジ25によって区画されて指が入る程度の大きさの操作孔Aが形成される。そして、雌部材3に雄部材2を連結させることで操作孔Aは、その一部が表壁31と裏壁32とによって覆われるが、挿入口3Pの開口縁である表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pを開放口3Dに向けて張り出すように湾曲した形状にすることによって、指が入る程度の大きさが維持されるようにした。こうした構成によれば、雄部材2の操作孔Aに指を挿入することによって、雄部材2と雌部材3との連結及び分離に関わる操作を片手で行うことができる。その結果、バックルの操作性を高めることができる。
(2)しかも、表側凸部23Fと係止溝36Sが、及び裏側凸部23Bと係止縁32Sとが係合したときに一対のアーム22の倣い面22b及びブリッジ25が雌部材3に収容される。こうした構成によれば、各凸部23F,23Bが係合する位置まで雄部材2を挿入したときに、雄部材2の操作孔Aに挿入している指が表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pに接触することになる。これにより、雄部材2と雌部材3との連結が終了したことをユーザーに対して触覚を通じて通知することができる。
(3)アーム22の倣い面22bは、一対のアーム22の案内過程において、一対のアーム22が最も接近するときに、表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pに重なるように形成されている。こうした構成によれば、倣い面22b間における幅が最も幅狭となるときに、倣い面22bが雌部材3の外部に位置することがなくなることから、操作孔Aに挿入した指が倣い面22bによって圧迫されることを抑えることができる。また、倣い面22bを用いて雄部材2と雌部材3との連結を確実に行うことができる。
(4)雌部材3には、ベルト取り付け部39と、挿入口3Pに向かって湾曲させた表側開口縁31dとによって、表壁31に対向する面の平面視において、連結状態にあるバックル1における操作孔Aと線対称となるような操作孔Bが形成されている。こうした構成によれば、雄部材2と雌部材3との機能的な一体化に基づく美観を高めることができる。
(5)また操作孔Bは、操作孔Aと同様に、指が入る程度の大きさを有している。そのため、雌部材3の操作孔Bを用いて雌部材3に雄部材2を連結させることも可能になることから、雄部材2と雌部材3とを連結させる操作方法に関する自由度が向上する。その結果、バックル1の操作性をさらに高めることができる。
(6)一対のアーム22を連結するブリッジ25を設けることによって、該ブリッジ25が設けられていない態様に比べて、一対のアーム22の機械的強度、ひいては雄部材2の機械的強度を高めることができる。
(7)ブリッジ25は、基部21に向かって湾曲した中間部25bを有している。そして中間部25bは、表側凸部23Fが係止溝36Sに、裏側凸部23Bが係止縁32Sに係合するのにあわせて、頂点が雌部材3に収容される。すなわち、各凸部23F,23Bが係合するまでは、ブリッジ25の一部が挿入口3Pの外部に位置する。そのため、操作孔Aを用いて雌部材3に雄部材2を挿入する際に、各凸部23F,23Bが係合する位置まで雄部材2を確実に挿入することができる。
(8)一対のアーム22の外側面は、該外側面によって構成される雄部材2の外形が先細りするように屈曲している。こうした構成によれば、この先細りした部分の面22aを形成することによって、雄部材2を挿入方向とは反対方向に押し出す際に必要とされる力を小さくすることもできる。その結果、バックルの操作性を高めることができる。
なお、上記実施の形態は、以下のような態様をもって実施することもできる。
・上記実施形態では、一対のアーム22を接続する接続部材としてブリッジ25を設けたが、ブリッジ25は割愛されてもよい。このとき、一対のアーム22は、その可撓性を保持しつつ、外力に対する機械的強度を高めることが好ましい。
・上記実施形態では、ブリッジ25の中間部25bにおける頂点が、表側凸部23Fが係止溝36Sに、裏側凸部23Bが係止縁32Sに係合するのにあわせて雌部材3に収容される構成とした。これを変更して、各凸部23F,23Bが係合状態にあるときに中間部25bの頂点が、挿入口3Pの外部に位置する構成であってもよい。こうした構成であっても、上記(1)〜(5)に類する効果を得ることができる。
・また、例えばブリッジ25を開放口3Dに向かうように湾曲させて、各凸部23F,23Bが係合する前に中間部25bの頂点が雌部材3に収容される構成であってもよい。こうした場合、例えば、一対のアーム22の倣い面22bが連結状態において各挿入縁31p,32pに重なるように形成することによって、雌部材3に雄部材2を連結する際に、各凸部23F,23Bが係合する位置まで雄部材2を確実に挿入することができる。また、連結が完了したことをユーザーに対して触覚を通じて通知することもできる。なお、こうした場合には雌部材3に設けた仕切板38とブリッジ25とが干渉しないようにする必要がある。
・上記実施形態では、雌部材3に指が入る程度の操作孔Bを設けた。上記実施形態で述べたように、雌部材3の操作孔Bを用いることなく雄部材2と雌部材3とを連結させることも可能であることから、雌部材3の操作孔Bは割愛されてもよい。こうした構成であっても、上記(1)〜(3)に類する効果を得ることができる。また、雌部材3を設計するうえでの自由度を向上させることもできる。
・上記実施形態において一対のアーム22の倣い面22bは、アーム22の案内過程において、一対のアーム22が最も接近するときに、表側挿入縁31p及び裏側挿入縁32pに重なるように形成されている。これを変更して、一対のアーム22の案内過程において、一対のアーム22が最も接近するときに、倣い面22bが既に雌部材3に収容されてもよい。こうした構成であっても、上記(1)〜(3)に類する効果を得ることができる。
・また、上記に限らず一対のアーム22の倣い面22bは、一対のアーム22が最も接近するときに、雌部材3の外部に位置するように形成してもよい。こうした構成であっても、上記(1)〜(2)に類する効果を得ることができる。
・上記実施形態の一対のアーム22は、互いに対向する内側面に、一対のアーム22が含まれる平面に対向する平面視にて、連結状態で雌部材3の表側挿入縁31pと裏側挿入縁32pに倣うような面である倣い面22bを有している。この倣い面22bは、図7からも明らかなように、雄部材2の挿入方向に対して傾斜している面である。これに限らず倣い面22bは、挿入方向に対して平行な面でなければよく、例えば挿入方向に対して直交する面であってもよい。こうした構成であっても、上記(1)に類する効果を得ることができる。
・上記実施形態における一対のアーム22の外側面は、該外側面によって構成される雄部材2の外形が先細りするように屈曲させた。これを変更して、一対のアーム22の外側面は、例えば屈曲させることなく先細りするように構成してもよい。こうした構成であっても上記(1)〜(7)に類する効果を得ることができる。
・上記実施形態においては、一対のアーム22の先端部に係止部としての表側凸部23F、裏側凸部23Bが設けられ、表側凸部23Fが係止部としての係止溝36S、裏側凸部23Bが同じく係止部としての係止縁32Sに係止される構成のバックル1に具体化した。これに限らず、例えば、一対のアーム22の外側面に被係止部を設けて、この被係止部をアーム挿通孔SHを用いて係止する構成のバックルに具体化してもよい。こうした構成であれば、雌部材3の表壁31及び裏壁32を同一形状とすることが可能であることから、雌部材3に雄部材2が連結された状態において、雄部材2と雌部材3との機能的な一体感に基づく美観をさらに高めることができる。
・上記実施形態では、雌部材3に雄部材2が連結しているときの操作孔Aが、表側挿入縁31pと基部21の縁とで形成されるバックル1に具体化した。この構成に限らず、雄部材2と雌部材3とが連結しているときの操作孔Aが、例えば、表側挿入縁31pと基部21の縁に加え、一対のアーム22の内側面の縁によって形成されるバックルに具体化してもよい。すなわち、一対のアーム22の基端部が雌部材3に収容される前に、雌部材3と雄部材2との連結が完了するバックルに具体化してもよい。
A,B…操作孔、C…円弧、SH…アーム挿通孔、WD…開放側連結壁、WP…挿入側連結壁、WPa…ガイド面、1…バックル、2…雄部材、3…雌部材、3D…開放口、3P…挿入口、21…基部、22…アーム、22a…面、22b…倣い面、22S…アーム係止部、23…被係止部、23B…裏側凸部、23F…表側凸部、24…アーム孔、24a…内周面、25…ブリッジ、25a…端部、25b…中間部、26…ベルト保持部、27…基端位置決めリブ、28…先端位置決めリブ、31…表壁、31d…表側開口縁、31p…表側挿入縁、32…裏壁、32d…裏側開口縁、32p…裏側挿入縁、32S…係止縁、36…表側案内溝、36a…表側挿入溝、36S…係止溝、37…裏側案内溝、38…仕切板、39…ベルト取り付け部。

Claims (4)

  1. 一対のアームが基部から延びる雄部材と、前記一対のアームが挿入される挿入口を一方の端部に有した雌部材とを備え、
    前記雌部材は、表壁、裏壁、および、前記表壁の四隅の中で前記挿入口寄りの二隅と前記裏壁の四隅の中で前記挿入口寄りの二隅とを連結する一対の挿入側連結壁とを備え、前記挿入口が、前記表壁、前記裏壁、および、前記挿入側連結壁によって縁取られ、
    前記雌部材に前記雄部材が連結された連結状態で、前記雄部材における前記基部と前記雌部材における前記一方の端部とが当接するバックルにおいて、
    前記一対のアームの各々における外側面は、前記一対のアームの挿入方向における中間部分において外側に張り出すような湾曲した形状を有し
    前記一対のアームが前記挿入口に挿入されるとき、前記中間部分が前記挿入口の縁を構成する前記挿入側連結壁の内側面を通過する前まで、前記一対のアームを互いに近づけるように、前記一対のアームの外側面は前記挿入口の縁を構成する前記挿入側連結壁の内側面によって押込まれ、それによって、前記一対のアームに対する外力が一旦増え、前記雄部材を前記雌部材に仮止めできるように構成され、
    前記中間部分が前記挿入口の縁を構成する前記挿入側連結壁の内側面を通過した後の挿入においては、前記挿入口の縁を構成する前記挿入側連結壁の内側面による押込みが弱められた状態であって、かつ、前記雄部材を前記雌部材に仮止めする状態を、前記連結状態に到達するまで、前記挿入方向とは反対方向の移動によって形成可能とすることを特徴とするバックル。
  2. 前記雄部材は、
    前記一対のアームに被係止部を有し、
    前記雌部材は、
    前記被係止部に係合して前記一対のアームを係止する係止部と、
    前記被係止部を前記係止部まで案内し、その案内過程で前記一対のアームの先端部を互いに接近させたのちに離間させるように変位させる案内部と、を有し、
    前記案内部は、前記仮止めする状態が形成されてからさらに前記一対のアームが前記挿入口に挿入され続けるときに前記被係止部が到達する部位である
    ことを特徴とする請求項に記載のバックル。
  3. 前記案内部は、前記案内過程で前記一対のアームの先端部を互いに接近させて前記一対のアームの外側面に対する前記挿入側連結壁の押込みを解除させる
    ことを特徴とする請求項に記載のバックル。
  4. 前記雄部材は、
    前記一対のアームを接続するとともに前記連結状態で前記雌部材に収容される接続部材を有し、前記仮止めする状態では前記接続部材が前記挿入口よりも前記基部側に位置することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のバックル。
JP2014057154A 2014-03-19 2014-03-19 バックル Active JP5902739B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014057154A JP5902739B2 (ja) 2014-03-19 2014-03-19 バックル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014057154A JP5902739B2 (ja) 2014-03-19 2014-03-19 バックル

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010130515A Division JP5538074B2 (ja) 2010-06-07 2010-06-07 バックル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014133160A JP2014133160A (ja) 2014-07-24
JP5902739B2 true JP5902739B2 (ja) 2016-04-13

Family

ID=51411902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014057154A Active JP5902739B2 (ja) 2014-03-19 2014-03-19 バックル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5902739B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3701187B2 (ja) * 2000-09-27 2005-09-28 Ykk株式会社 バックル
JP5651282B2 (ja) * 2007-07-03 2015-01-07 Ykk株式会社 バックル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014133160A (ja) 2014-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6029741B2 (ja) バックル
EP2641498B1 (en) Buckle
WO2010038308A1 (ja) バックル
JP5974091B2 (ja) バックル
JP2011254928A (ja) バックル
KR101811150B1 (ko) 커넥터
TW200407089A (en) Buckle
JP2004355904A (ja) コネクタ
JP5469543B2 (ja) バックル
JP5538074B2 (ja) バックル
JP5170889B2 (ja) バックル
JP5902739B2 (ja) バックル
WO2020115894A1 (ja) バックル用のプラグ及びバックル
TW201714544A (zh) 帶扣
JP2019136299A (ja) バックル
CN211048574U (zh) 表带组件和穿戴设备
JP2009056302A (ja) バックル
JP5616690B2 (ja) バックル
JP5469541B2 (ja) バックル
WO2012137836A1 (ja) バックルアッセンブリ及び操作部材
JP3195986U (ja) クイックバックル
JP2011254927A (ja) バックル

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5902739

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250